JP4706347B2 - 船外機のマウント冷却構造 - Google Patents

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Description

本発明は船外機に係り、特にドライブシャフトハウジングとスイベルブラケットとの連結部に介装されるマウント部材の冷却性を改良した船外機のマウント冷却構造に関するものである。
比較的小型な船外機では、特許文献1に示されるように、ドライブシャフトハウジングの上端部にエンジンが縦置きに搭載され、ドライブシャフトハウジングは弾性材料でなる環状のマウント部材を介してスイベルブラケットに回転自在に保持され、スイベルブラケットがクランプブラケットに連結されて船体側に固定されるようになっている。
エンジンの排気ガスは、エンジンの冷却に供された冷却済み冷却水とともにドライブシャフトハウジングの内部に放流された後、外部に排出される。
特開平11−20791号公報
しかしながら、上述のようにエンジンの高熱な排気ガスが冷却済み冷却水とともにドライブシャフトハウジングの内部に放流されるため、ドライブシャフトハウジングを均一に冷却することが困難であり、特にマウント部材の上部が高温化して、ゴムまたは樹脂製のマウント部材が材質劣化する懸念があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、簡素構造により、ドライブシャフトハウジングとスイベルブラケットとの連結部に介装されるマウント部材を、ドライブシャフトハウジング内部に放流される排気ガスの熱から保護することのできる船外機のマウント冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る船外機のマウント冷却構造は、ドライブシャフトハウジングの上端部にエンジンが搭載され、ドライブシャフトハウジングの外周部が弾性材料からなる環状のマウント部材を介してスイベルブラケットに回転自在に保持され、ドライブシャフトハウジングの内部にエンジンの排気ガスと冷却済み冷却水が放流される船外機において、エンジンの冷却水放流口以下の高さに位置し、上記ドライブシャフトハウジングの上端部付近、かつ上記マウント部材の直上部の位置に、ドライブシャフトハウジングの内周部に沿って円周方向の全周に亘って上方開口の冷却水保持溝を形成したことを特徴とする。
さらに、本発明に係る船外機のマウント冷却構造は、前記冷却水保持溝に流れた冷却済み冷却水を前記ドライブシャフトハウジング内に放流する切欠部を冷却水保持溝の前側位置でこの冷却水保持溝の底面まで到達する深さに形成した。
本発明に係る船外機のマウント冷却構造によれば、エンジンから放流された冷却済み冷却水が、ドライブシャフトハウジングの内周部に沿って形成された冷却水保持溝に保持されて水溜りを作る。この水溜りはマウント部材の近傍に位置するため、エンジンの排気ガスにより熱せられるドライブシャフトハウジングがマウント部材の付近において冷却される。このため、ドライブシャフトハウジングの熱をマウント部材に伝わりにくくしてマウント部材を排気ガスの熱から保護することができる。
また、冷却水放流口から放流される冷却済み冷却水を冷却水保持溝に誘導する冷却水誘導水路を設けたり、冷却済み冷却水を放流する切欠部を冷却水保持溝に形成したため、冷却水保持溝に流れる冷却済み冷却水の量を多くしてマウント部材の冷却効果を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るマウント冷却構造が適用された船外機の左側面図である。
この船外機1は、その最上部に例えば水冷4サイクル単気筒形式のエンジン2が縦置きに搭載され、このエンジン2の下方にドライブシャフトハウジング3とギヤケース4が複数のボルト5等で順次接合されている。エンジン2はシリンダーヘッド6側が後方を向くように搭載されている。
エンジン2の周囲はロアーカバー8とアッパーカバー9とからなる上下二分割式のエンジンカバー10に覆われ、ロアーカバー8がドライブシャフト3の上部に固定され、アッパーカバー9は着脱可能である。なお、エンジン2の前方に燃料タンク11が配設されている。
図2に拡大して示すように、ドライブシャフトハウジング3の上部外周部に形成された幅広の保持溝12が、スイベルブラケット13の後部に一体に設けられた環状のホルダークランプ14に回転自在に保持される。保持溝12とホルダークランプ14との間には弾性材料からなる環状のマウント部材15が介装され、防振、防音がなされる。
また、スイベルブラケット13はピボットボルト16を介してクランプブラケット17に連結され、クランプブラケット17がクランプねじ18により図示しない船体の船尾部に固定される。船外機1は、ホルダークランプ14に回転自在に保持されて自在に操舵できるとともに、全体がピボットボルト16を軸に上方に回動(チルトアップ)できる。
エンジン2のクランクシャフト20下端にはドライブシャフト21が回転一体に連結され、このドライブシャフト21がドライブシャフトハウジング3とギヤケース4の内部に沿って下方に延びている。
一方、ギヤケース4内部には水平に延びるプロペラシャフト22が回転自在に軸支され、ドライブシャフト21とプロペラシャフト22の交点にベベルギヤ機構25が設けられている。また、プロペラシャフト22の後端にスクリュープロペラ26がスプラインやキー等を用いて回転一体に設けられている。なお、部材29はキャビテーションプレートである。キャビテーションプレート29の下面にはスクリュープロペラ26よりも後方に開口する排気ガス排出口30が設けられている。
また、プロペラシャフト22には、ドライブシャフト21の回転をプロペラシャフト22に伝達または遮断するクラッチ機構31が併設されている。このクラッチ機構31は、ドライブシャフトハウジング3の内部を上下に通る長いシフトロッド32により操作される。
図3にも示すように、シフトロッド32の上端はエンジン2とドライブシャフトハウジング3との接合部付近にて回動リンク33に連結され、シフトロッド32の下端はプロペラシャフト22の前端付近まで達している。回動リンク33はシフト軸34に回転一体に固定され、シフト軸34の外端部が折曲されてシフトレバーが34aが一体に設けられている。なお、部材35は回動リンク33の動きに節度を持たせるためのスプリングである。
一方、ギヤケース4の上面にはウォーターポンプ37が設置されており、ドライブシャフト21によって駆動される。ウォーターポンプ37からは冷却水供給管38が上方に延びている。
図3に示すように、ドライブシャフトハウジング3の上面にはエンジン2への冷却水導入水路41が溝状に形成されており、ここに冷却水供給管38の上端部がL字形に屈曲して接続される。また、ドライブシャフトハウジング3の上面には同じく溝状の冷却水誘導水路42が形成されており、その外端部の上方にエンジン2の冷却水放流口43が合致している。
そして、図2および図3に示すように、ドライブシャフトハウジング3の上端部付近には、その内周部に沿って冷却水保持溝45が形成されている。この冷却水保持溝45は、上方に向かって開口する溝状であり、その形成位置(高さ)はマウント部材15の近傍、例えばマウント部材15の直上部とされ、かつエンジン2の冷却水放流口43以下の高さとされている。
そして、冷却水放流口43の直下から延びる前述の冷却水誘導水路42が冷却水保持溝45に接線状に繋がっている。また、冷却水保持溝45には、その内側の壁に少なくとも1つの切欠部が形成される。本実施形態では冷却水保持溝45に2箇所の切欠部47,48が設けられている。これらの切欠部47,48は、冷却水保持溝45に流れた冷却済み冷却水をドライブシャフトハウジング3内に放流するためのものである。
以上のように構成された船外機1において、ドライブシャフト21によりウォーターポンプ37が駆動されると、外部の水がウォーターポンプ37に汲み上げられ、冷却水供給管38と冷却水導入水路41を経てエンジン2に冷却水として供給される。
エンジン2を冷却し終わった冷却済み冷却水は、エンジン2の冷却水放流口43から冷却水誘導水路42を経て冷却水保持溝45に誘導される。そして、大半の冷却済み冷却水は冷却水保持溝45から溢れ出てドライブシャフトハウジング3の内部を下方に流下し、エンジン2の排気ガスとともに排気ガス排出口30から外部に排出される。
一部の冷却済み冷却水は冷却水保持溝45に保持されて水溜りを作る。この水溜りはマウント部材15の直上部に位置するため、エンジン2の排気ガスにより高温化するドライブシャフトハウジング3のマウント部材15に相当する部位を冷却することができる。こうして、簡素な構造によりドライブシャフトハウジング3の熱がマウント部材15に伝わることを防止でき、マウント部材15を熱から保護することができる。
冷却水保持溝45に保持された冷却済み冷却水は、切欠部47,48よりドライブシャフトハウジング3内に放流される。上述のように、エンジン2の冷却水放流口43から放流される冷却済み冷却水を冷却水保持溝45に誘導する冷却水誘導水路42を設けたり、冷却済み冷却水を放流する切欠部47,48を冷却水保持溝45に形成したため、冷却水保持溝45に流れる冷却済み冷却水の量を多くしてマウント部材15の冷却効果を向上させることができる。
また、切欠部47,48により、エンジン2の停止時には冷却水保持溝45に冷却済み冷却水が残留しないため、冷却水保持溝45周りの腐食を防止することができる。
なお、図4に本発明の変形例を示すように、冷却水保持溝45の上に蓋部材50を一体または別体的に設け、冷却水保持溝45を閉鎖通路状にしてもよい。この場合、冷却水保持溝45の両端付近に開放部を設けて冷却済み冷却水の出入りが可能なようにする。
このように冷却水保持溝45を閉鎖通路状にすることにより、マウント部材15の上部に冷却水の層を形成できるため、排気ガスの熱影響を低減してマウント部材15をより効果的に保護することができる。
本発明に係るマウント冷却構造が適用された船外機の左側面図。 マウント部材の付近を拡大した縦断面により本発明の一実施形態を示す図。 図2のIII-III矢視による平面図。 本発明の変形例を示す縦断面図。
符号の説明
1 船外機
2 エンジン
3 ドライブシャフトハウジング
13 スイベルブラケット
15 マウント部材
21 ドライブシャフト
41 冷却水導入水路
42 冷却水誘導水路
43 冷却水放流口
45 冷却水保持溝
47,48 切欠部

Claims (2)

  1. ドライブシャフトハウジングの上端部にエンジンが搭載され、ドライブシャフトハウジングの外周部が弾性材料からなる環状のマウント部材を介してスイベルブラケットに回転自在に保持され、ドライブシャフトハウジングの内部にエンジンの排気ガスと冷却済み冷却水が放流される船外機において、エンジンの冷却水放流口以下の高さに位置し、上記ドライブシャフトハウジングの上端部付近、かつ上記マウント部材の直上部の位置に、ドライブシャフトハウジングの内周部に沿って円周方向の全周に亘って上方開口の冷却水保持溝を形成したことを特徴とする船外機のマウント冷却構造。
  2. 前記冷却水保持溝に流れた冷却済み冷却水を前記ドライブシャフトハウジング内に放流する切欠部を冷却水保持溝の前側位置でこの冷却水保持溝の底面まで到達する深さに形成した請求項1に記載の船外機のマウント冷却構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6141100U (ja) * 1984-08-21 1986-03-15 スズキ株式会社 船外機
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