JPH03246193A

JPH03246193A - 船外機

Info

Publication number: JPH03246193A
Application number: JP2042565A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Fujimoto; 博昭藤本
Original assignee: Sanshin Kogyo KK
Current assignee: Yamaha Marine Co Ltd
Priority date: 1990-02-26
Filing date: 1990-02-26
Publication date: 1991-11-01
Also published as: US5190488A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は船外機に関する。

［従来の技術］船外機は、船尾板に固定されるクランプブラケットと、
クランプブラケットに傾動可能に支持されるスイベルブ
ラケットと、スイベルブラケットに転舵可能に支持され
、プロペラへの動力伝達軸を内蔵する推進ケーシングと
、推進ケーシングの上部に搭載されるエンジンとを有し
、エンジンの出力軸と推進ケーシングの動力伝達軸とを
直結することにて構成されている。

［発明が解決しようとする課題］然しなから、従来の船外機には、下記■、■の問題点が
ある。

■船外機は、推進ケーシングとエンジンの全体が一体と
なって左右方向での転舵動作と、上下方向でのチルト傾
動動作を行なうものである。そして転舵した状態でのチ
ルトアップ、或いはチルトアップ状態での転舵動作か可
能とされている。このため船体内に侵入するエンジンが
他と干渉することなく移動できるに足る大きなスペース
を船体内に確保する必要がある。

■船外機は、推進ケーシングの上部にエンジンを搭載す
るに際し、該エンジンのクランク軸を縦置配置している
。このため、多気筒エンジンを備える船外機にあっては
、推進ユニット上におけるエンジンの背丈が高レベルと
なり、該エンジンが乗船者の視界を妨げるという不都合
を招来する。

本発明は、船内スペースを有効利用でき、かつ多気筒エ
ンジンを用いる場合にも背丈を低レベル化して乗船者の
視界を確保することを目的とする。

［課題を解決するための手段］本発明は、船尾板に固定されるクランプブラケットと、
クランプブラケットに傾動可能に連結されるスイベルブ
ラケットと、クランプブラケ・ソトとスイベルブラケッ
トのいずれかに支持されるエンジンと、スイベルブラケ
ットに転舵可能に連結され、プロペラ駆動軸系を内蔵す
る推進ケーシングと、エンジン側動力伝達軸と推進ケー
シング側動力伝達軸とを連結する自在継手とを有してな
る船外機であって、エンジンの気筒を横置配置するとと
もに、クランク軸を前後方向に横置配置し、更に、推進
ケーシングを直進位置に設定した時の推進ケーシング中
心面より偏位してクランク軸を配置するとともに、該推
進ケーシングな直進位置に設定した時の推進ケーシング
中心面上にエンジン側動力伝達軸を配置し、かつクラン
ク軸とエンジン側動力伝達軸との間に歯車伝達装置を介
在したものである。

［作用］本発明によれば、下記■〜■の作用がある。

■船体内の船底にエンジンマウント部を設けるものでな
く、クランプブラケット上もしくはスイベルブラケット
上にエンジンを配置した。

クランプブラケット上にエンジンを配置する場合には、
左右方向での転舵動作と上下方向でのチルト傾動動作を
推進ケーシングの部分のみで行ない、クランプブラケッ
ト上のエンジンは静止を保つ。即ち、船体内の船底側に
エンジンの占有かなく、船体内でのエンジンの移動動作
もないため、船体内に確保すべきスペースを浅く狭幅の
小スペースとし、船内スペースを収納等に有効利用でき
る。

スイベルブラケット上にエンジンを配置する場合には、
上下方向でのチルト傾動動作だけを従来と同様の推進ケ
ーシングとエンジンの全体を一体とする状態て行ない、
左右方向ての転舵動作は推進ケーシングのみで行なう。

従って、推進ケーシングをチルトアップした状態で推進
ケーシングを左右に転舵操作してもエンジンは左右に振
られることがない。即ち、船体内の船底側にエンジンの
占有がなく、又たとえチルトアップした状態で船体内に
エンジンか入り込んだとしてもエンジンの左右移動（転
舵）もないため、船体内に確保すべきスペースを浅く狭
幅の小スペースとし、船内スペースを収納等に有効利用
できる。

■エンジンの気筒を横置配置するとともに、クランク軸
を前後方向に横置配置するに際し、推進ケーシングな直
進位置に設定した時の推進ケーシング中心面より偏位し
てクランク軸を配置するとともに、該推進ケーシングを
直進位置に設定した時の推進ケーシング中心面上にエン
ジン側動力伝達軸を配置し、かつクランク軸とエンジン
側動力伝達軸との間に歯車伝達装置を介在した。従って
、推進ケーシング中心面に対し、エンジンの左舷側への
張出し量と右舷側への張出し量とを略均等化することが
できる。これにより、エンジンの配置を船体内の左右方
向での略中心面上に設定でき、エンジンの左右両側に形
成される船内スペースを互いに略均等化し、船内スペー
スを有効利用できる。

■クランプブラケットとスイベルブラケットのいずれか
に支持されるエンジンの気筒を横置配置した。従って、
多気筒エンジンを用いる場合にも該エンジンの背丈を乗
船者の視界を妨げることのない程度に低レベル化できる
。これにより、乗船者の視界を確保てきる。

［実施例］第１図は本発明の船外機の一実施例を一部破断して示す
側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の■
−■線に沿う断面図である。

船外機１０は、第１図、第２図に示す如く、船体１０Ａ
の船尾板１１に固定されるクランプブラケット１２を有
する。

クランプブラケット１２の前端側にはチルト軸１５を介
して、スイベルブラケット１６が上下に傾動可能に連結
されている。スイベルブラケット１６は、後述する如く
、クランプブラケット１２に配設されているパワーチル
ト装置１７の作動によりチルト軸１５まわりをチルトア
ップ／ダウン可能に傾動でき、クランプブラケット１２
に設けたストッパピン１８にその前縁係止部１９を係止
することにてダウン位置に保持される。

スイベルブラケット１６は、クランプブラケット１２に
上述の如くに連結される側の下ブラケット１６Ａと、下
ブラケット１６Ａの上部にマウントゴム１５Ｂを介して
一体結合されている上ブラケット１６Ｂから構成される
。

スイベルブラケット１６の下ブラケット１６Ａは船尾板
１１より船内側のモーターウェル１３内に入り込んで位
置するエンジンマウント部１４を備える。そして、下ブ
ラケット１６Ａのエンジンマウント部１４にはマウント
ゴム１５Ａを介してエンジン２１の前側下面部が支持さ
れ、上ブラケット１６Ｂにはエンジン２１の後面部か支
持される。これにより、エンジン２１と上ブラケット１
６Ｂとは互いに一体化され、両者はマウントゴム１５Ａ
、１５Ｂの存在を介して下ブラケツト１６Ａ上に載置さ
れる結果、エンジン２１と上ブラケット１６Ｂは共に下
ブラケット１６Ａに対して相対変位でき、エンジン２１
の振動はマウントゴム１５Ａ、１５Ｂにより確実に吸収
、減衰せしめられる。

エンジン２１は、２サイクル３気筒エンジンであり、各
気筒を横置配置すると共に、クランク軸２２の軸方向を
前後方向に横置配置し、このクランク軸２２をエンジン
２１の後面側に突出している。

第１図、第２図、第３図において、２３はクランク室、
２４はリード弁、２５は気化器、２６は吸気箱、２７は
ピストン、２８は点火プラグ、２９は燃焼室、３０は排
気ボート、３１は排気通路、３２は水ジャケットである
。

スイベルブラケット１６の下ブラケット１６Ａにはステ
アリング軸３３、上下のステアリングブラケット３４．
３５、上下の弾性マウント部３４Ａ、３５Ａを介して、
推進ケーシング３６か左右に転舵可能に連結されている
。

他方、スイベルブラケット１６の上ブラケット１６Ｂに
はエンジン２１のクランク軸２２と平行をなす如くの、
エンジン側動力伝達軸１００が回転自在に支持されてい
る。

この時、クランク軸２２は、推進ケーシング３６を直進
位置に設定した時の推進ケーシング３６の中心面より偏
位して配置され、エンジン側動力伝達軸１００は、該推
進ケーシング３６を直進位置に設定した時の推進ケーシ
ング３６の中心面上に配置され、かつクランク軸２２と
エンジン側動力伝達軸１０ｏの間にはギヤ列１０１が介
在されている。

推進ケーシング３６は、該推進ケーシング３６の中心面
上に、上部前面側に突出する推進ケーシング側動力伝達
軸３７、上部〜下部に垂設されるドライブ軸３８、下部
後面側に突出するプロペラ軸３９、動力伝達軸３７とド
ライブ軸３８の間に介在する１次減速ギヤ列４１、ドラ
イブ軸３８とプロペラ軸３９の間に介在する２次減速ギ
ヤ列４２を内蔵しており、プロペラ軸３９の突出端にプ
ロペラ４３を備えている。

そして、エンジン側動力伝達軸１００と推進ケーシング
側動力伝達軸３７とは、自在継手４４にて連結される。

これにより、エンジン２１の出力は自在継手４４を介し
て推進ケーシング３６の側に伝えられ、プロペラ４３を
駆動可能とする。

尚、２次減速ギヤ列４２はドライブ軸３８の下端に固定
のビニオン４５と、このビニオン４５に常時噛合う前進
ギヤ４６Ａ、後進ギヤ４６Ｂとを有し、不図示のシフト
装置によりシフト操作されるクラッチ４７をしてそれら
ギヤ４６Ａ、４６Ｂを選択的にプロペラ軸３９に連結せ
しめ、プロペラ４３を前進回転もしくは後進回転せしめ
得ることとしている。

この時、自在継手４４は、前記ステアリング軸３３と同
軸上に位置しており、スイベルブラケ・シト１６上に固
定されるエンジン２１に対し、推進ケーシング３６を前
述の如く転舵可能としている（第２図参照）。

尚、自在継手４４まわりはベローズ４８にて被包され、
ベローズ４８の一端は上ブラケット１６Ａの後面に固定
され、ベローズ４８の他端は推進ケーシング３６の前面
に固定される。

推進ケーシング３６の内部のドライブ軸３８まわりには
水ポンプ５１が設置されている。水ポンプ５１は、ドラ
イブ軸３８の回転に連動して作動し、推進ケーシング３
６の側面に開口する外水取入口５２から取入れた外水を
、推進ケーシング３６内に設けた冷却水通路５３、推進
ケーシング３６側からエンジン２１側に延設した冷却水
ホース５４を介して、エンジン２１の前記水ジャケット
３２に圧送する。

推進ケーシング３６の内部には前面側からＬ字状に延び
る排気マフラー５５が配設されている。

排気マフラー５５の入口部は金属製の排気ベローズ５６
を介してエンジン２１の前記排気通路３１と連結され、
排気マフラー５５の出口部は推進ケーシング３６の内部
の排気室５７、プロペラ４３のボス部に設けた排出路を
介して外部水中に連通している。即ち、エンジン２１の
排気は、これらの排気経路を経て水中に放出される。

尚、推進ケーシング３６の内部の排気マフラー５５の周
囲には排水通路５８が形成され、排水通路５８の入口部
は、前記排気ベローズ５６と２重構造をなすゴム製排水
へローズ５９が該排気ベローズ５６との間に形成する排
水通路を介してエンジン２１の前記水ジャケット３２の
出口部と連結されている。即ち、エンジン２１の排水は
、これらの排水経路を経て、推進ケーシング３６内の水
室６０に流下し、ひいては排水口６１から水中に流出で
きる。

尚、クランプブラケット１２は前述の如くのパワーチル
ト装置１７を備えている。パワーチルト装置１７は、第
１図に示す如く、電動油圧ポンプ６２、チルトシリンダ
６３、トリムシリンダ６４を有している。チルトアップ
６３はそのピストンロッド６３Ａをスイベルブラケット
１６にピン結合してスイベルブラケット１６及び推進ケ
ーシング３６をチルトダウン−チルトアップの全範囲で
傾動せしめ、トリムシリンダ６４はそのピストンロッド
６４Ａをスイベルブラケット１６に設けた衝合部６５に
衝合してスイベルブラケット１６及び推進ケーシング３
６をチルトダウン乃至トリムアップ（チルトアップより
小さい傾斜角）の範囲で急速に傾動せしめる。チルトシ
リンダ６３は水上保管等に際して推進ケーシング３６を
チルトアップ位置に保持でき、トリムシリンダ６４は推
進ケーシング３６の航走姿勢を迅速に変更可能とする。

又、スイベルブラケット１６の下ブラケット１６Ａには
、エンジン２１の下側外周部を覆うボトムカウリング７
１が固定され、ボトムカウリング７１にはエンジン２１
の上側外周部を覆うエンジンフード７２が着脱できる。

又、スイベルブラケット１６の上ブラケット１６Ｂには
、排水ベローズ５９の周囲を覆い、かつスイベルブラケ
ット１６の後端側外周部に連続するカバー７３が着脱可
能に装着される。

即ち、上記船舶推進機１０にあっては、クランプブラケ
ット１２を船尾板１１の上から装着して該船尾板１１に
固定することにて船体１０Ａに取付けられ（第１図参照
）、エンジン２１の出力は自在継手４４を介して推進ケ
ーシング３６に伝えられ、プロペラ４３を駆動可能とす
る。そして、左右の転舵時には、推進ケーシング３６を
スイベルブラケット１６に対して転舵しく第２図参照）
、航走姿勢変更等のためのトリムアップルチルトアップ
時には、スイベルブラケット１６及び推進ケーシング３
６（並びにエンジン２１）をクランプブラケット１２に
対して傾動する。

次に、上記実施例の作用について説明する。

■船体内の船底にエンジンマウント部を設けるものでな
く、船内のモーターウェル１３側に入り込んているスイ
ベルブラケット１６のエンジンマウント部１４上にエン
ジン２１を配置した。そして、上下方向でのチルト傾動
動作だけを従来と同様の推進ケーシング３６とエンジン
２１の全体を一体とする状態て行ない、左右方向での転
舵動作は推進ケーシング３６のみで行なう、従って、船
内側に入り込んているエンジンマウント部１４上のエン
ジン２１は転舵時には静止を保つ。即ち、船体１０Ａ内
の船底側にエンジンの占有がなく、船体１ｏ内でのエン
ジンの左右移動（転舵）もないため、船体内に確保すべ
きスペースを浅く狭幅の小スペースとし、船内スペース
を収納等に有効利用できる。

■エンジン２１の気筒な横置配置するとともに、クラン
ク軸２２を前後方向に横置配置するに際し、推進ケーシ
ング３６を直進位置に設定した時の推進ケーシング３６
の中心面より偏位してクランク軸２２を配置するととも
に、該推進ケーシング３６を直進位置に設定した時の推
進ケーシング３６の中心面上にエンジン側動力伝達軸１
００を配置し、かつクランク軸２２とエンジン側動力伝
達軸１００との間にギヤ列１０１を介在した。

従って、推進ケーシング３６の中心面に対し、エンジン
２１の左舷側への張出し量と右舷側への張出し量とを略
均等化することができる。これにより、エンジン２１の
配置を船体内の左右方向での略中心面上に設定でき、エ
ンジン２１の左右両側に形成される船内スペースを互い
に略均等化し、船内スペースを有効利用できる。

■スイベルブラケット１６に支持されるエンジン２１の
気筒な横置配置した。従って、多気筒エンジンを用いる
場合にも該エンジン２１の背丈を乗船者の視界を妨げる
ことのない程度に低レベル化できる。これにより、乗船
者の視界を確保できる。

尚、上記船外機１０にあっては、所望により、エンジン
２１の回転速度をギヤ列１０１において、増速若しくは
減速して、推進ケーシング３６内のプロペラ駆動軸系に
伝えることができる。

［発明の効果］以上のように本発明によれば、船内スペースを有効利用
でき、かつ多気筒エンジンを用いる場合にも背丈を低レ
ベル化して乗船者の視界を確保することかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の船外機の一実施例を一部破断して示す
側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は第２図の■
−■線に沿う断面図である。１０・・・船外機、１０Ａ・・・船体、１１・・・船尾板、１２・・・クランプブラケット、１４・・・エンジンマウント部。１５・・・チルト軸、】６・・・スイベルブラケット、２１・・・エンジン、２２・・・クランク軸、３６・・・推進ケーシング、３７・・・推進ケーシング側動力伝達軸、４３・・・プ
ロペラ、４４・・・自在継手、１００・・・エンジン側動力伝達軸、１０１・・・ギヤ列。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）船尾板に固定されるクランプブラケットと、クラ
ンプブラケットに傾動可能に連結されるスイベルブラケ
ットと、クランプブラケットとスイベルブラケットのい
ずれかに支持されるエンジンと、スイベルブラケットに
転舵可能に連結され、プロペラ駆動軸系を内蔵する推進
ケーシングと、エンジン側動力伝達軸と推進ケーシング
側動力伝達軸とを連結する自在継手とを有してなる船外
機であって、エンジンの気筒を横置配置するとともに、
クランク軸を前後方向に横置配置し、更に、推進ケーシ
ングを直進位置に設定した時の推進ケーシング中心面よ
り偏位してクランク軸を配置するとともに、該推進ケー
シングを直進位置に設定した時の推進ケーシング中心面
上にエンジン側動力伝達軸を配置し、かつクランク軸と
エンジン側動力伝達軸との間に歯車伝達装置を介在した
船外機。