JP2007071168A - 小型船舶の冷却水配管取付構造 - Google Patents

小型船舶の冷却水配管取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 冷却水配管の取付けやメンテナンスが容易になるとともに、冷却水配管が邪魔になることのない小型船舶の冷却水配管取付構造を提供すること。
【解決手段】 エンジン20の側面における排気管27に対向する部分に冷却水出入口34aを備えたジョイント取付部34形成し、ジョイント取付部34に、冷却水出入口34aに連通する凹部35aを備えたジョイント部材33を取り付けるとともに、ジョイント部材33に分岐配管32bと接続配管32cとを接続して小型船舶10の冷却水配管取付構造30を構成した。そして、分岐配管32bと接続配管32cとをエンジン20の側面に沿わせて配置した。また、ジョイント部材33は、水冷ジャケット部23の最下端よりも低い位置に取り付け、分岐配管32bをジョイント部材33から下方に延びるようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、船外から取り込んだ冷却水を冷却水配管を介してエンジンに供給して前記エンジンを冷却する小型船舶の冷却水配管取付構造に関する。
従来から、ジェットポンプの駆動により船底から吸い込んだ水を船尾後方に噴射して水上を走行するとともに、ジェットポンプから供給される水を冷却水としてエンジンに導入してエンジンを冷却する小型船舶がある(例えば、特許文献1参照)。また、このような小型船舶では、冷却水は冷却水配管を介してエンジンに供給されるようになっており、このような冷却水配管の取付構造に、例えば、図10に示したものがある。
この冷却水配管取付構造40は、エンジン41のシリンダボディ42に設けられた水冷ジャケット部43の近傍に設けられており、3個の冷却水配管44a,44b,44cと、エンジン41の本体に取り付けられた冷却水配管取付部45と、冷却水配管取付部45の内部に設置された圧力調整弁46とで構成されている。そして、水冷ジャケット部43と冷却水配管取付部45との間には冷却水出入口47が形成され、冷却水配管取付部45の内部には、冷却水配管44a,44b,44cを、冷却水出入口47に連通するための冷却水通路48が形成されている。
また、冷却水配管取付部45の表面部には、冷却水配管44a,44b,44cを固定するための円筒状の接続部49a,49b,49cが形成されており、冷却水配管44a,44b,44cは、それぞれ対応する接続部49a,49b,49cの外周部を覆った状態で固定されている。そして、エンジン41が作動したときには、主として、冷却水配管44aから冷却水通路48および冷却水出入口47を介して水冷ジャケット部43内に冷却水が供給され、エンジン41を冷却する。また、その際、冷却水配管44bからも多少の冷却水が水冷ジャケット部43内に供給される。
そして、エンジン41の作動が停止したときには、水冷ジャケット部43内の冷却水は、冷却水出入口47、冷却水通路48および冷却水配管44bを通過して船外に排出される。また、水冷ジャケット部43内の圧力が大きくなったときには、圧力調整弁46が作動して、水冷ジャケット部43内の冷却水を冷却水配管44cから外部に逃がす。
特開2002−242673号公報
しかしながら、前述した従来の冷却水配管取付構造40では、冷却水配管取付部45に、冷却水配管44a,44b,44cが集中するため冷却水配管取付部45の周辺でのエンジン41のメンテナンスの際、冷却水配管44a,44b,44cが邪魔になるという問題がある。
本発明は、前述した問題に対処するためになされたもので、その目的は、冷却水配管が邪魔になることのない小型船舶の冷却水配管取付構造を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明に係る小型船舶の冷却水配管取付構造の構成上の特徴は、船外から取り込んだ冷却水を、冷却水配管を介してエンジンに形成された水冷ジャケット部に供給しエンジンを冷却する小型船舶の冷却水配管取付構造であって、エンジンの側面における排気管または吸気管と対向する部分に冷却水出入口を形成し、冷却水出入口に、複数の冷却水配管を冷却水出入口に連通させる冷却水通路を備えたジョイント部材を取り付け、ジョイント部材に複数の冷却水配管を接続したことにある。
このように構成した本発明に係る小型船舶の冷却水配管取付構造では、冷却水配管の集中するジョイント部材が、エンジンの側面における排気管または吸気管と対向する部分に設置されるため、排気管や吸気管の裏に隠れるようになる。このため、エンジンや他の部品等を整備する際に、冷却水配管が邪魔になることがない。また、本来デッドスペースであるエンジンの側面と排気管または吸気管との間にジョイント部材を設置するため、デッドスペースを有効利用でき、省スペース化が図れる。
また、本発明に係る小型船舶の冷却水配管取付構造の他の構成上の特徴は、冷却水通路が、冷却水出入口を介してエンジンの水冷ジャケット部に連通する主冷却水通路と、主冷却水通路に略直交してエンジンの側面に沿って延びる複数の分岐冷却水通路とで構成されており、複数の分岐冷却水通路にそれぞれ冷却水配管が接続されていることにある。
これによると、分岐冷却水通路がエンジンの側面から外部側に向かって突出するのではなく、エンジンの側面に沿って延びるようになるため、分岐冷却水通路に接続される冷却水配管もエンジンの側面から突出することなくエンジンの側面に沿って延びるようになる。このため、エンジンの側面と排気管または吸気管との間の狭いスペースにジョイント部材や冷却水配管を設置しやすくなる。また、この冷却水配管取付構造を、エンジンの側面と温度の高い排気管との間に設置しても、冷却水配管が排気管に接触しなくなるため、冷却水配管を耐熱性の低いゴムホース等で構成しても破損しなくなる。
また、本発明に係る小型船舶の冷却水配管取付構造のさらに他の構成上の特徴は、複数の分岐冷却水通路のうちの少なくとも一つの分岐冷却水通路を、エンジンの側面に沿って下方に延ばし、下方に延びる分岐冷却水通路の先端部に接続された冷却水配管を水抜き兼用の冷却水配管としたことにある。例えば、ウォータービークルのような小型船舶では、海水等をジェットポンプで汲み上げて冷却水として利用するが、エンジン停止後に、冷却水がそのままエンジン内に滞留すると腐食の原因となる。このため、エンジン停止後には、冷却水を船外に排出する必要がある。本発明によると、少なくとも一つの分岐冷却水通路およびそれに接続された冷却水配管が下方に向かって延びているため、水抜け性が向上する。
また、本発明に係る小型船舶の冷却水配管取付構造のさらに他の構成上の特徴は、ジョイント部材が、水冷ジャケット部の最下端またはそれよりも低い位置に取り付けられていることにある。これによると、水冷ジャケット部内の冷却水がさらに抜けやすくなるとともに、すべての冷却水を確実に排出できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて詳しく説明する。図1は、本発明に係る冷却水配管取付構造30を備えた小型船舶10を示している。この小型船舶10では、船体11がデッキ11aとハル11bを組み付けて構成されており、その船体11における上部の略中央に操舵ハンドル12が設けられ、その後方にシート13が設けられている。そして、船体11の内部は、エンジン室14とポンプ室15とに区分けされ、エンジン室14には、燃料タンク16、エンジン20などが設置され、ポンプ室15には、ジェットポンプ等からなる推進機17などが設置されている。
エンジン室14内における前部側と後部側には、外部の空気をエンジン室14内に導くための空気ダクト(図示せず)が設けられている。これらの空気ダクトは、船体11の上部からエンジン室14の底部まで上下に延びるように形成され、デッキ11aに設けた防水構造(図示せず)を介して船外の空気を上端部から吸い込み、下端部からエンジン室14内に導く構成をとっている。そして、エンジン室14内における底部前部側には燃料を収容するための燃料タンク16が設置され、後部側(船体11内の底部中央)にエンジン20が設けられている。
エンジン20は水冷式の直列4サイクル4気筒エンジンからなっており、図2ないし図4に示したように構成されている。すなわち、このエンジン20は、クランク軸21が収容されたクランクケース22aの上部にシリンダボディ22bとシリンダーヘッド22cを順次組み付けて外郭部が構成されている。そして、シリンダボディ22bとシリンダーヘッド22cとの内部に、シリンダボディ22bとシリンダーヘッド22cとを冷却するための水冷ジャケット部23が形成されている。
この水冷ジャケット部23は、シリンダボディ22bに形成された下部ジャケット23aと、シリンダーヘッド22cに形成され下部ジャケット23aと連通する上部ジャケット23bとで構成されている。また、シリンダボディ22bとシリンダーヘッド22cとの内部には、コンロッド24aを介してクランク軸21に連結されたピストン24が上下移動可能な状態で収容されており、このピストン24の上下運動がクランク軸21に伝達されてクランク軸21の回転運動になる。また、シリンダーヘッド22cに形成された各気筒25は、吸気弁と排気弁(図示せず)を備えている。
各気筒25の吸気弁に連通する吸気口は、吸気管26等で構成される吸気装置に接続され、排気弁に連通する排気口は、排気管27等で構成される排気装置に接続されている。吸気弁は、吸気のときに開いて吸気口を介して吸気装置から供給される空気と、燃料供給装置(図示せず)から供給される燃料との混合気をシリンダーヘッド22c内に送り、排気のときに閉じる。排気弁は、排気のときに開いて排気口を介してシリンダーヘッド22cから吐出される燃焼ガスを排気装置に送り出し、吸気のときに閉じる。
また、燃料タンク16の燃料をエンジン20に供給する燃料供給装置は、燃料ポンプや燃料噴射装置(図示せず)等で構成され、燃料ポンプの作動によって、燃料タンク16から供給される燃料は、燃料噴射装置によって霧状にされて気筒25内に噴射される。この際、燃料は吸気装置から供給される空気と混合され混合気となって気筒25内に送られる。また、エンジン20は点火プラグ取付孔28に取り付けられる点火プラグ(図示せず)を備えており、この点火プラグの点火によって混合気は爆発する。この爆発によって、ピストン24が上下に移動しその移動によってクランク軸21が回転駆動する。
排気管27は、気筒25の排気口に接続された上流端から斜め下方に向って延び、その下流端がマフラー27aに接続されている。マフラー27aは、エンジン20の左舷側側面の略中央側部分に沿って前後方向に配置されており、アルミニウムからなる二重管で構成されている。二重管の両壁部間は冷却水を通すための冷却水路として利用される。そして、マフラー27aの下流端は、ウォーターロック27bに接続されている。ウォーターロック27bは、大径円筒状タンクで構成されており、その後部上面からは、排気ガス管27cが後方に向って延びている。この排気ガス管27cは一端上方に向かって延びたのちに、推進機17を船体11の本体側と隔離するためのケーシング(図示せず)を貫通して推進機17の水噴射口に合流している。
また、エンジン20の後部からはクランク軸21にカップリング21aを介して連結されたインペラー軸(図示せず)が後方のポンプ室15内に延びている。このインペラー軸は、船体11の船尾に設けられた推進機17の内部に設けられたインペラーに連結され、エンジン20の駆動によるクランク軸21の回転力をインペラーに伝達してインペラーを回転させる。また、この小型船舶10は、前述した各装置、特にエンジン20を主として冷却するための複数の冷却水配管を備えている。そして、この冷却水配管のうちのマフラー27aの近傍に設けられた冷却水配管に、冷却水配管取付構造30が設けられている。
すなわち、エンジン20の側部におけるマフラー27aの下方には、推進機17のジェットポンプに接続された冷却水配管31が設けられており、この冷却水配管31におけるエンジン20の後端部に対応する部分と中央部に対応する部分からそれぞれゴムホースからなる分岐配管32a,32bが上方に向かって延びている。そして、分岐配管32aは、マフラー27a内の冷却水路を通過して、シリンダーヘッド22cに形成された上部ジャケット23bに連通している。このため、分岐配管32aを通過する冷却水は、マフラー27a内を下流側に向かって通過する高温の燃焼ガスで加熱されて上部ジャケット23bに送られる。このため、シリンダーヘッド22cが低温の冷却水で急冷されることが防止される。
また、分岐配管32bは、マフラー27aの裏側を通って(エンジン20の側面に沿って)排気管27の下方に延び、その上端部はジョイント部材33に接続されている。エンジン20の側面には、下部ジャケット23aの下端部に連通する冷却水出入口34aを備えたジョイント取付部34が設けられており、ジョイント部材33は、このジョイント取付部34にボルト34bを介して固定されている。ジョイント部材33は、図5ないし図9に示したように構成されており、本体部35と本発明の分岐冷却水通路としての2個の接続管36,37とで構成されている。
本体部35は、裏面に、本発明の主冷却水通路としての凹部35aが形成された略長円状の部材で構成されており、外周部における所定部分に、ボルト34bを挿通させるボルト穴を備えた3個のボルト穴形成部35bが間隔を保って形成されている。また、本体部35の裏面には、ジョイント部材33をジョイント取付部34に固定する際に、リング状のシール部材(図示せず)を取り付けるための環状溝35cが裏面の外周縁部に沿って形成されている。そして、本体部35の下部中央と左側部には、それぞれ本体部35の内面と外面との間を貫通する接続管取付部36a,37aが形成されており、この接続管取付部36a,37aを介して接続管36,37は、本体部35に取り付けられている。なお、接続管36,37と凹部35aとは、それぞれ内部を通る冷却水の進行方向がそれぞれ直交するように形成されている。
また、接続管36,37の先端部には、係合用の突部36b,37bが接続管36,37の周面に沿って形成され、本体部35の表面は、左側部分が裏面と平行する平面に形成され、右側部分が中央側から右端部にかけて徐々に裏面側に近づく傾斜面に形成されている。そして、接続管36に、分岐配管32bの上端部が接続されている。また、接続管37には、接続配管32cが接続されており、接続配管32cの上端部は、エンジン20の上部側に設けられた水冷ジャケット部(図示せず)に連通している。この接続配管32cもエンジン20の側面に沿って延びている。
このため、エンジン20が駆動している際に、推進機17のジェットポンプから冷却水配管31に送られる冷却水は、分岐配管32a,32bおよび接続配管32cを通ってエンジン20の水冷ジャケット部23等の内部に入り、通過する部分を冷却する。そして、エンジン20の駆動が停止したときには、冷却水は、水冷ジャケット部23等の最下端部に連通するジョイント部材33を介して分岐配管32b等から船外に出て行く。また、本実施形態に係る小型船舶10は、前述した各装置の外に、CPU、ROM、RAMおよびタイマ等を含む電気制御装置や各種の電気機器、電源スイッチ、スタートスイッチおよび各種のセンサなど小型船舶10を問題なく走行させるために必要な各種の装置も備えている。
以上のように構成された小型船舶10を走行させるときには、まず、電源スイッチをオン状態にしたのちに、スタートスイッチをオンに操作する。これによって、小型船舶10は走行可能な状態になり、運転者が操舵ハンドル12を操舵するとともに、操舵ハンドル12のグリップに設けられたスロットル操作子を操作することにより小型船舶10は各操作に応じた所定の方向に所定の速度で走行する。
その際、空気ダクトを介して船外の空気がエンジン室14内に吸引され、その空気は吸気装置を介してエンジン20に送られ燃料タンク16から送られる燃料と混合される。そして、空気と燃料との混合気は、気筒25内で点火プラグの点火により爆発し、エンジン20を駆動させる。そのエンジン20の駆動によるクランク軸21の回転力がインペラー軸に伝達され推進機17を駆動させる。また、混合気の爆発によって気筒25内に生じた燃焼ガスは、排気装置を介して推進機17の水噴射口に送られ、水噴射口から船外に排出される。
また、この際、エンジン20等の各装置は、冷却水配管31等で構成される冷却水路に、冷却水を供給することによって冷却され、過剰に加熱されることを防止される。これによって、各装置は適正な状態を維持しながら作動する。冷却水としては海水が用いられ、この海水は、船体11の後尾に設けられたジェットポンプから船内に吸引される。そして、エンジン20の駆動が停止したときには、分岐配管32b等の水抜き用配管から冷却水は船外に排出される。これによって、エンジン20等の内部に冷却水が残留して腐食が発生するといったことが防止される。
このように、本実施形態に係る小型船舶10が備える冷却水配管取付構造30では、ジョイント部材33が、エンジン20の側面と排気管27との間に設置されるため、排気管27やマフラー27aで隠れるようになる。このため、エンジン20や他の部品等を整備する際に、分岐配管32bや接続配管32cが邪魔になることがない。また、分岐配管32bと接続配管32cとが、一箇所に接続されながら異なる方向に分散して配置されるため、メンテナンスの際に邪魔になることもない。さらに、デッドスペースであるエンジン20の側面と排気管27との間にジョイント部材33を設置するため、デッドスペースを有効利用でき、省スペース化が図れる。
また、ジョイント部材33の接続管36,37をエンジン20の側面から水平方向に突出させるのではなく、エンジンの側面に沿って延びるようにしているため、接続管36,37に接続される分岐配管32bと接続配管32cも突出することなくエンジン20の側面に沿って延びるようになる。このため、エンジン20の側面と排気管27との間の狭いスペースにジョイント部材33、分岐配管32bおよび接続配管32cを設置しやすくなる。また、分岐配管32bおよび接続配管32cが温度の高い排気管27やマフラー27aに接触しないため、分岐配管32bおよび接続配管32cの熱による破損の心配がなくなる。
また、ジョイント部材33が、水冷ジャケット部23の最下端に連通する冷却水出入口34aの位置に取り付けられ、さらに、分岐配管32bが、ジョイント部材33の下端部からエンジン20の側面に沿って下方に延びているため、水冷ジャケット部23内の冷却水を確実に排出できるようになる。この結果、エンジン20の停止後に、冷却水がそのままエンジン20内に滞留することがなくなり、腐食の発生を防止できる。
また、本発明に係る小型船舶の冷却水配管取付構造は、前述した実施形態に限定するものでなく、適宜変更して実施することができる。例えば、前述した実施形態では、ジョイント部材33、分岐配管32bおよび接続配管32cをエンジン20の側面と排気管27との間に設置しているが、これらをエンジン20の側面と吸気管26との間に設置してもよい。また、前述した実施形態では、ジョイント部材33に分岐配管32bと接続配管32cとの2個の冷却水配管を接続しているが、さらに多数の冷却水配管をジョイント部材33に接続することができる。この場合も、全ての冷却水配管をエンジン20の側面に沿って配置することが好ましい。また、それ以外の冷却水配管取付構造30や小型船舶10を構成する各部分等についても本発明の技術的範囲内で適宜変更することができる。
本発明の一実施形態に係る冷却水配管取付構造を備えた小型船舶を示した側面図である。 エンジンに設けられた冷却水配管取付構造を示した側面図である。 エンジンに設けられた冷却水配管取付構造を示した正面図である。 エンジンを示した断面図である。 ジョイント部材を示した正面図である。 ジョイント部材を示した底面図である。 ジョイント部材を示した側面図である。 ジョイント部材を示した裏面図である。 図8の9−9断面図である。 従来例に係る冷却水配管取付構造を示した断面図である。
符号の説明
10…小型船舶、11…船体、20…エンジン、23…水冷ジャケット部、23a…下部ジャケット、23b…上部ジャケット、26…吸気管、27…排気管、27a…マフラー、30…冷却水配管取付構造、31…冷却水配管、32a,32b…分岐配管、32c…接続配管、33…ジョイント部材、34…ジョイント取付部、34a…冷却水出入口、35a…凹部、36,37…接続管。

Claims (4)

  1. 船外から取り込んだ冷却水を、冷却水配管を介してエンジンに形成された水冷ジャケット部に供給し前記エンジンを冷却する小型船舶の冷却水配管取付構造であって、
    前記エンジンの側面における排気管または吸気管と対向する部分に冷却水出入口を形成し、前記冷却水出入口に、複数の冷却水配管を前記冷却水出入口に連通させる冷却水通路を備えたジョイント部材を取り付け、前記ジョイント部材に前記複数の冷却水配管を接続したことを特徴とする小型船舶の冷却水配管取付構造。
  2. 前記冷却水通路が、前記冷却水出入口を介して前記エンジンの水冷ジャケット部に連通する主冷却水通路と、前記主冷却水通路に略直交して前記エンジンの側面に沿って延びる複数の分岐冷却水通路とで構成されており、前記複数の分岐冷却水通路にそれぞれ前記冷却水配管が接続されている請求項1に記載の小型船舶の冷却水配管取付構造。
  3. 前記複数の分岐冷却水通路のうちの少なくとも一つの分岐冷却水通路を、前記エンジンの側面に沿って下方に延ばし、前記下方に延びる分岐冷却水通路の先端部に接続された冷却水配管を水抜き兼用の冷却水配管とした請求項2に記載の小型船舶の冷却水配管取付構造。
  4. 前記ジョイント部材が、前記水冷ジャケット部の最下端またはそれよりも低い位置に取り付けられている請求項1ないし3のうちのいずれか一つに記載の小型船舶の冷却水配管取付構造。
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