JP4705312B2 - ステアリングシステム - Google Patents

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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水陸両用車両のためのステアリングシステム及び其のようなステアリングシステムを有する水陸両用車両に関する。また、本発明は、水陸両用車両のための其のようなステアリングシステムに使用される一般的な液圧動力補助式のステアリングラックを変更する方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
陸地や水上で作動できるステアリングシステムを備えた水陸両用車両を提供することは既に公知である。最も単純には、これらのシステムは、2つの独立したステアリング構造、例えば、陸地における作動のための一般的なラックアンドピニオンに連結されるステアリングホイールと、水上における作動のためのラダーのヘッドに連結されるチラーとから構成される。
【0003】
更に新型のステアリングシステムにあっては、ステアリングホイールは路上操作及び水上操作の双方を制御する。例えば、米国特許第5,727,494号には、シャフトによって固定ギヤボックスに連結されるステアリングホイールを有する水陸両用車両が開示されている。固定ギヤボックスは、可動式ギヤボックスに伸縮自在に連結され、可動式ギヤボックスに連結されるステアリングロッドは、車両のフロントホイールの回転を可能にする。また、ステアリングシャフトは、ラダーの回転を制御する機械式ケーブルステアリングシステムに連結される。陸地及び水上のステアリング構造は共に、ステアリングホイールに永久的に連結される。ケーブルステアリングシステムが距離に対する力の関係において柔軟性が無く、海洋環境における腐食や摩擦の影響を受け易い、ということが考慮されるべきである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴に従い、車両の少なくとも1つのホイールを操舵するための陸上ステアリング手段と水上ステアリングシステムとに作動連結されるステアリング制御を含む水陸両用車両のためのステアリングシステムであって、水上ステアリングシステムが液圧スレーブシリンダに流体連結される液圧マスターシリンダを含み、スレーブシリンダが水上ステアリング手段に作動連結される、ステアリングシステムにおいて、マスターシリンダは、陸上ステアリング手段の動きに応じて、スレーブシリンダ、従って、水上ステアリング手段を駆動するように、陸上ステアリング手段に作動連結されていることを特徴とするステアリングシステムが提供される。
【0005】
好適な実施態様において、マスターシリンダは、ピストン各側に第1及び第2のチャンバを画成する複動ピストンを含み、該ピストンは、陸上ステアリング手段に一緒に動くように連結され、液圧スレーブシリンダは、ピストンの各側に第1及び第2のチャンバを画成する複動ピストンを含み、スレーブシリンダのピストンは、水上ステアリング手段に一緒に動くように連結され、マスターシリンダの第1チャンバは、スレーブシリンダの第1チャンバに流体連結され、マスターシリンダの第2チャンバは、スレーブシリンダの第2チャンバに流体連結されている。
【0006】
好ましくは、陸上ステアリング手段は、ラック及びピニオン組立体の一部を形成するステアリングラックである。この構造において、マスターシリンダは、ラック及びピニオン組立体の一体部品として形成できる。ラック及びピニオン組立体のケーシングの一部は、マスターシリンダのハウジングを構成でき、マスターシリンダピストンは、マスターシリンダハウジング内でラックと共に動くようにステアリングラックに取付けできる。マスターシリンダは、ステアリングラックに整列して設けることができる。代わりに、マスターシリンダは、ステアリングラックに略平行に配置され、マスターシリンダピストンは、少なくとも1つのリンクによってラックに連結されるピストンロッドに取付けることができる。
【0007】
好ましくは、水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させる手段が設けられる。水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させる手段は、マスターシリンダ及び/又はスレーブシリンダのチャンバを液圧流体リザーバに選択的に連結するためのバルブ手段を含む。代わりに、水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させる手段は、マスターシリンダの第1及び第2チャンバが相互に流体連結されるように選択的にセットするためのバルブ手段を含むことができる。
【0008】
水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させるような手段が設けられる場合において、水上ステアリングシステムの作動中に水上ステアリング手段及び陸上ステアリング手段の直線前進位置を同期させるための手段が設けることができる。
【0009】
好ましくは、バルブ手段は、陸上ステアリング手段が直線前進位置又は実質上そこに位置するときだけ、水上ステアリング手段を選択的に作動させることができる。陸上ステアリング手段が直線前進位置又は実質上そこに位置するときを検出するためのセンサが設けることができ、ステアリングシステムは、陸上ステアリング手段が直線前進位置又は実質上そこに位置することをセンサが検出したときだけ、バルブ手段が動いて水上ステアリングシステムを作動させることを許容する制御手段を更に含む。好適な構造において、センサは、陸上ステアリング手段が直線前進位置にあるときを決定するためにマスターシリンダピストンの位置を検出する。
【0010】
別の構造において、マスターシリンダは、陸上ステアリング手段の直線前進位置と同じとみなせるピストンのストロークの所定ポイント又はそれと実質上同じところに位置する少なくとも1つのポートを介して液圧流体リザーバに連結され、水上ステアリング手段を作動させるためのバルブ手段の作動に引き続き、リザーバからマスターシリンダの各チャンバを閉じるために、一度ピストンがそのストロークの前記所定ポイントを通過すると、スレーブシリンダピストンが所定方向に動き始めるように構成される。好ましくは、マスターシリンダは、マスターシリンダピストンのストロークの所定ポイントの各側に1つ配置される2つのポートを介してリザーバに連結される。2つのポートは、マスターシリンダピストンの厚みよりも僅かに大きい寸法だけ離すことができる。
【0011】
好ましくは、水上ステアリング手段を直線前進位置に向かって付勢するために弾性手段を更に含む。弾性手段は、一対のバネを含むことができ、第1のバネは、スレーブシリンダの第1のチャンバの中に配置され、第2のバネは、スレーブシリンダの第2のチャンバの中に配置され、水上ステアリング手段の直線前進位置と同じとみなせるピストンのストロークの所定ポイントに向かってピストンを付勢するためにスレーブシリンダピストンの反対側に第1及び第2バネが作用するように構成される。
【0012】
好ましくは、陸上ステアリング手段は動力補助される。動力補助は、液圧又は電気液圧式動力補助システムを含むことができる。代わりに、動力補助は、電気又は磁気の動力補助システムを含むことができる。流体リザーバが水上ステアリングシステムのために用いることができるので陸上ステアリングシステムが液圧流体を使用する場合は特に有益である。
【0013】
本発明の第2の特徴に従い、本発明の第1の特徴に従い車両がステアリングシステムを含むことを特徴とする水陸両用車両が提供される。
【0014】
本発明の第3の特徴に従い、本発明の第1特徴に従いステアリングシステムで使用するための一般的な液圧動力補助式ステアリングラックを適用するための方法において、
第1及び第2ラムチャンバと制御バルブとを画成する複動液圧ラムを有するステアリングラックを設けること、
制御バルブから第1及び第2ラムチャンバを連結解除すること、
水上ステアリング手段の作動のために、ピストン各側に第1及び第2チャンバを画成するピストンを有するスレーブシリンダを提供すること、
ステアリングラックの第1ラムチャンバとスレーブシリンダの第1チャンバとを流体連結し、ステアリングラックの第2ラムチャンバとスレーブシリンダの第2チャンバとを流体連結すること、
を含む。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の幾つかの実施態様は、添付図面に関連して、単なる一例により、説明される。
【0016】
先ず、図1を参照すると、水陸両用車両に用いられる本発明に係るステアリングシステムの第1の実施態様は、全体的に10で示される。陸上車両用の一般的な動力補助式のステアリングラック及びピニオン組立体12は、システムで用いられるように適合され、ステアリングコラム16に取付けられたピニオン14と、ピニオン14に噛合・係合するギヤ付きラック18とを含む。ステアリング制御、例えば、ステアリングホイール(図示せず)は、ステアリングコラム16に取付けられる。
【0017】
ラック18の左手(図で見て)端部は、一般的な形式でラック18の動きに対して動力補助を提供するために複動ラム20として形成される。この目的のために、ピストン22は、シール26、28によって液圧シリンダ24内でシールされるラック18上に取付けられる。全体が30で示されるコマンド弁は、ステアリングコラム16の周りに取付けられ、液圧ライン32、34は、シリンダ24のピストン22の両側に形成されるチャンバと前記バルブとを連結するために設けられる。ラック18の左手端部(図で見て)は、ステアリングアーム36に連結され、ラック18の右手端部(図で見て)は、ステアリングアーム38に連結される。ステアリングアーム36、38は、車両のフロントホイール(図示せず)を回転させるために延びている。
【0018】
リンク部材40は、ギヤ歯とステアリングアーム38の連結部との間のラック18右手側部(図で見て)に取付けられる。この部材40は、ラック18から垂直に延びており、端部にピボット取付け部42を具備する。ピストンロッド46を有する液圧マスターシリンダ44は、ステアリングラック12のラック18の一方側に平行に位置決めされる。ピストンロッド46の端部は、取付け部42によってリンク部材40にピボット可能に取付けられる。
【0019】
マスターシリンダ44は、ピストンロッド46に取付けられる複動ピストン52の各側の第1及び第2チャンバ48、50を有する。ピストンロッド46は、シリンダ44の両端部から延出しており、シリンダに対してシール54、56によりシールされる。第1及び第2のポート49、51は、各チャンバ48、50に流体連結形式でシリンダ44の各端部に設けられる。
【0020】
液圧スレーブシリンダ58は、車両(図示せず)の後部に取付けられる。スレーブシリンダ58は、ピストンロッド62に取付けられた複動ピストン60と、ピストン60の両側の第1チャンバ68及び第2チャンバ70と、シリンダ58の端部にピストンロッド62をシールするシール64、66と、を含む。第1及び第2のポート69、71は、各第1及び第2チャンバ68、70に流体連結形式でシリンダ58の各端部に設けられる。ピストンロッド62の端部は、水上ステアリング手段、例えば、ラダーやウォータージェットノズル(図示せず)のためのステアリングアーム72にピボット可能に取付けられる。
【0021】
液圧ライン74は、マスターシリンダ44の第1チャンバ48のポート49からスレーブシリンダ58の第1チャンバ68のポート69まで延びている。同様に、別の液圧ライン80は、マスターシリンダの第2チャンバ50のポート51をスレーブシリンダ58の第2チャンバ70のポート71に接続している。分岐ライン74aは、第1バルブ76を介してマスターシリンダ及びスレーブシリンダの各第1チャンバ48、68を流体リザーバ88に流体連結するために液圧ライン74から延びている。同様に、第2の分岐ライン80aは、第2バルブ82を介してマスターシリンダ及びスレーブシリンダの各第2チャンバ50、70を流体リザーバ88に流体連結するために液圧ライン80から延びている。
【0022】
図1において、バルブ76は、『閉』位置に描かれており、液圧流体が分岐ライン74a、80aからリザーバ88に入るのが阻止されている。バルブは、任意の適当な手段によって、開位置に移動でき、液圧流体は分岐ライン74a、80aとリザーバとの間を自由に流れることができる。
【0023】
バネ83、84は、スレーブシリンダの第1チャンバ68及び第2チャンバ70の各々に配置され、シリンダ内の中央位置にピストンを付勢するためにピストン60及びシリンダの各端部に対して作用する。ピストンの中央位置は、水上ステアリング手段の直線前進位置に対応する。
【0024】
バルブが閉じたステアリングシステム10の作用について以下説明する。
【0025】
オペレータが車両を旋回させたい場合、ステアリングコラム16及びピニオン14はステアリングホイールによって回転せしめられる。これにより、一般的な形式でピストン22によって液圧補助されてラック18が作動し、ステアリングアーム36、38は、それに応じて車両のフロントホイール(図示せず)を回転させるように動かされる。
【0026】
ギヤ付きラック18が、例えば、矢印A方向に移動することによって、同一方向に、リンク部材40、次いでマスターシリンダ44のピストン52及びピストンロッド46が動く。従って、チャンバ50は容積が減り、液圧オイルは、ポート51及び液圧ライン80を通して、スレーブシリンダ58のチャンバ70の中に押し入れられる。スレーブシリンダ58のピストン60及びピストンロッド62は、水上推進手段のステアリングアーム72を動かす効果によって、マスターシリンダ44のピストン52及びピストンロッド46とは反対の方向、即ち、矢印B方向に、バネ83の動作に逆らうように強制される。同時に、スレーブシリンダのチャンバ68内の液圧オイルは、ライン74を通してマスターシリンダ44のチャンバ48(容積が増大)の中に流れ込む。
【0027】
ギヤ付きラック18が反対方向、即ち、矢印B方向に動くと、ピストン52、60は反対方向に動き、液圧オイルはライン74及び80を介して別の方向に流れ、ステアリングアーム72は矢印A方向に移動する。
【0028】
従って、ステアリングシステム10は、単一のステアリング制御(この場合はステアリングホイール)ではなく、陸上ステアリングシステム及び水上ステアリングシステムの双方について同時操作又は二段階操作を提供する。これにより、オペレータは同一ステアリング制御によって陸上又は水上のいずれかにおいて車両の操舵をすることができる。
【0029】
ステアリングシステムの上記作動において、バルブ76、82が図1に示されるように閉じられ、液圧流体が液圧ライン74から液圧理88内に流入するのが阻止される。しかしながら、水上推進手段のステアリングアーム72を動かすためではなく、(図示しない)車両のホイールを操舵することが望まれる場合、液圧バルブ76、82は、リザーバ88と流体連結されるマスターシリンダ及びスレーブシリンダの第1チャンバ48、68及び第2チャンバ50及び70を液圧ライン74、80が相互連結するように開くことができる。
【0030】
バルブ76、82が開くことにより、矢印A方向のマスターシリンダのピストン52の動きは、以前通りライン80の中に液圧流体を流れ込ませる。しかしながら、バネ83は矢印B方向のスレーブシリンダピストン60の動きに抵抗するので、流体は、抵抗の無いことの成り行きであるように、分岐ライン80aの中に、そして、リザーバの中に流れ込み易い。同時に、液圧流体はライン74を介してリザーバから分岐ライン74aの中に、そして、マスターシリンダのチャンバ48の中に引き入れられる。その結果、ピストン60及びピストンロッド62は動かず、従って、水上ステアリング手段は作動しない。
【0031】
同様に、マスターシリンダピストン52が反対方向に移動する場合、液圧流体は、分岐ラインに沿ってマスターシリンダのチャンバ48からライン74の中に、そしてリザーバ88の中に流れる。同時に、流体は、分岐ライン80a及びライン80を介してマスターシリンダのチャンバ50の中に引き入れられる。しかしながら、このとき、それは、スレーブシリンダピストン60の動きに抵抗するバネ84である。
【0032】
従って、バルブ76、82が開くことにより、水上ステアリングシステムは、効果的に無効化又は非作動化され、これにより、車両は水上ステアリング手段の対応動作を伴うことなく陸地で操舵可能にされる。
【0033】
水上ステアリング手段を直線前進位置に付勢するためのバネ83、84がスレーブシリンダの内部に示されているが、それには限られず、バネはシリンダ外部に設けることができ、例えば、バネはピストンロッド62と協働するように設けることができる。確かに、其のようなバネ手段は、スレーブシリンダに直接作用する必要は全くないが、水上ステアリング手段を直線前進位置に付勢する傾向にあるならば、水上ステアリングシステムの任意部分に作用するように配置することができる。
【0034】
図2に示された別の実施態様において、ステアリングラック及びピニオン組立体12の(図で見て)右手端部は、組立体12と同軸である完全なマスターシリンダを提供するように変更される。共通する参照符号は図1の部品と同じ部品を示すために用いられている。
【0035】
一般的な動力補助式のステアリングラック12のケーシングは、マスターシリンダ44のハウジングを形成するように延びている。ギヤ付きラック18の(図で見て)右手端部は、ステアリングアーム38に接続されたピストンロッド46として形成される。複動ピストン52はピストンロッド46に取付けられ、第1及び第2チャンバ48、50は、ピストン52の各側に形成される。シール53、55は、ピストンロッド46及びシリンダ44の間をシールする。それぞれのチャンバ48、50と連通するポート49、51は、液圧ライン74、80とそれぞれ接続され、残りの液圧回路は図1に関連して記載された実施態様のそれと同じである。
【0036】
図2の実施態様の作動は、ギヤ付きラック18が動くときにマスターシリンダ44のピストン52及びピストンロッド46が図1のリンク部材40を介してではなく直接動くことは別にして、図1の実施態様のそれと同じである。
【0037】
本発明の第3の実施態様において、第1実施態様のステアリングラック12は、ステアリングコラム16からのギヤ減速を含む一般的なステアリングボックスで置き換えられる。ステアリングアーム36、38をつなぐステアリングボックスの出力は、図1のステアリングラック12との接続と殆ど同じ形式でリンク部材40に接続される。この実施態様の作動は、図1の実施態様のそれと同じである。
【0038】
他の別の構造において、ステアリングボックス又はラックは、他の別の公知のステアリング手段で置き換えることができる。全実施態様において、バルブ76、82は、電気的に、手動式に、又は液圧制御回路により、制御可能である。
【0039】
図2の点線ボックスVは、水上ステアリングシステムを作動化及び非作動化するために使用されるバルブ及びリザーバシステムをカプセル化している。図1又は図2の実施態様のいずれかを用いることのできる別のシステムが図3に示されている。この別の構造において、クロスリンク74bがリンク74及び80をリンクするために設けられ、オン・オフバルブ77がラインに配置される。図3に示されるように、オン・オフバルブ77が開くとき、液圧流体は、ライン80及び74の間を直接通過でき、従って、水上ステアリングシステムが非作動化される。バルブ77が閉じるとき、水上ステアリングシステムは作動化され、バルブ76及び82が閉じたときの図1及び2に関連して上述されたように作動する。必要に応じて、別の液圧ライン80bは、液圧回路を流体リザーバ88につなぐために設けることができる。水上ステアリングシステムが非作動化されている間に回路内の液圧損失を満たすためにバルブ77が開かれる間において開くことのできる別のオン・オフバルブ83をライン80bに設けることができる。
【0040】
液圧水上ステアリングシステムを作動化又は非作動化するとき、望ましくは、ステアリングラック18及び水上ステアリング手段のための直線前進位置が同期化されるべきである。図4は、図1及び2に関連して上述された実施態様のいずれかのマスターシリンダ44の変更態様を図解的に示す。変更されたマスターシリンダにおいて、2つの補助ポート90及び92は、ピストン52のストロークにおける中央ポイント52aの各側に1つ設けられる。マスターシリンダピストン52のストロークの中央ポイント52aは、ステアリングラックの直線前進位置に対応する。補助ポート90、92は、マスターシリンダのチャンバ48、50を液圧流体リザーバ88に流体連結する。
【0041】
この構造において、バルブ76a、82aは、液圧流体が液圧ライン74、80からリザーバ88の中に何時でも流入するのを阻止するために、閉じることができる。しかしながら、マスターシリンダピストン52が中央ポイントを通り、ポート90、92のおのおの1つを閉じることによって各チャンバ48、50をリザーバ88から隔離するとき、スレーブシリンダピストン60の動きが起きる。
【0042】
例えば、ピストンが中央位置52aから矢印A方向に移動する場合、ポート92は、チャンバ50及び液圧ライン80内に閉じた容積を形成するようにされる。また、同一方向のピストンの動きは、チャンバ50からスレーブシリンダの対応チャンバ70に流体を移動させ、水上ステアリング手段を動かすように矢印B方向にスレーブシリンダピストン60を動かす。同時にスレーブシリンダのチャンバ68から移動した流体は、ライン74に沿ってマスターシリンダのチャンバ48の中に流れる。ステアリングラック及びマスターシリンダピストン52が逆方向に移動するとき、バネ83は、スレーブシリンダピストン60がマスターシリンダピストン52の動きに従うことを保証する。同様に、中央位置52aから矢印A方向にマスターシリンダピストンが動くと、ポート90が閉じられ、チャンバ48内に閉じた容積が形成され、システムが反転する。
【0043】
上記構造において、マスターシリンダピストンが中央位置を通過するときは何時でも、スレーブシリンダの両チャンバ68、70は、(液圧ライン74、80、マスターシリンダの第1及び第2チャンバ48、50、そしてポート90、92を介して)リザーバ88に流体連結され、これにより、バネ83、84は、水上ステアリング手段を直線前進位置に戻すためにスレーブシリンダピストン60を中心位置決めするのに有効である。これにより水上ステアリング手段及びステアリングラックの直線前進位置が同期し続けるのが保証される。
【0044】
バルブ76a、82aは、マスターシリンダピストン52が中央位置52aから遠くに位置決めされるときにバルブ76a、8aが閉じられる場合にスレーブシリンダピストン60の不要な動きを阻止するためにマスターシリンダ及びリザーバの間のポート90、92とスレーブシリンダ48のバネ83、84と協働して作用する閉位置のチェックバルブ又はノンリターンバルブを特徴とする。
【0045】
ノンリターンバルブの作動については詳細に後述する。マスターシリンダピストン52が図4の実線で示される位置にある間にバルブ76a、82aが閉じられるとき、開いたポート90及び92は、ピストン52が中央位置52aに向かってA方向に移動するときに液圧ライン80を介した流体の移動を阻止する。しかし、其のようなピストン52の動きにより、ピストン52の(図で見て)左側の、通常キャビテーションとして知られる、真空状態の形成が導かれる。もしノンリターンバルブがバルブ76a、82aに使用されない場合、たとえチャンバ70内への流体の積極的な移動がなくてもチャンバ68内の負圧のために、マスターシリンダピストンの左手側の真空状態の形成により、スレーブシリンダピストン60が矢印B方向に引かれる。一度ピストンがポート90を通過するとポート90を介して引かれる流体によって其のような動きが修正されるが、このポイントに達するまでに生じる一時的な水上ステアリング効果は車両オペレータの邪魔をする。この効果は、図示のようなノンリターンバルブの使用によって回避される。従って、上述したように、マスターシリンダピストン52の背部には、それが矢印A方向に動くので負圧が形成される場合に、スレーブシリンダピストン60の矢印B方向の動きは、バネ83によって妨害され、流体はリザーバからバルブ76aのノンリターンバルブ手段を介して引かれ、スレーブシリンダピストン60の不要な動きが阻止される。
【0046】
上記構造において、マスターシリンダピストン52が中央位置で2つのポート90、92の間を移動するのでスレーブシリンダが作動化されないという死角が存在する。従って、2つのポートの間のスペースは、ピストンがそのストロークにおいて中央位置にあるときにマスターシリンダの両チャンバ48及び50がリザーバに同時連結されることを保証しながら最小に維持されねばならない。図示のような2つの別のポート90及び92を用いる代わりに、単一のポートを設けることができ、該ポートは、ピストンがそのストロークにおいて中央位置52aにあるときにマスターシリンダの両チャンバ48及び50がリザーバに同時連結されることを保証するためにピストンの厚みよりも大きい。
【0047】
水上ステアリング手段及びステアリングラックの直線前進位置が同期することを保証する別の構造においては、バルブ76、82を作動させる制御手段が適用され、ステアリングラックが直線前進位置にあるときにだけバルブは切り替えることができる。例えば、センサはラックが直線前進位置にあるときを検出するために設けることができ、制御手段は、ラックが直線前進位置にあることをセンサが示しているときだけバルブ76及び82の作動を可能にするのに有効である。一実施態様において、図1で94で示されるセンサは、マスターシリンダのピストン52がそのストロークにおいて中央位置にあるときを検出するために設けることができ、それはラックの直線前進位置に対応する。センサは、96で図解的に示される制御手段に連結され、該制御手段は、バルブ76及び82を制御し、ピストンが中央ポイントにあることを示す信号をセンサが提供するときだけバルブの作動を許容する。水上ステアリング手段は、水上ステアリングシステムを非作動化させるためにバルブ76及び82が開かれるときは常にバネ83及び84によって再中心位置決めされるので、この構造は、水上ステアリング手段及びステアリングラックの直線前進位置が同期され続けることを保証する。
【0048】
本発明に係るステアリングシステムの別の実施態様において、図5に示される。この実施態様は陸上ステアリング手段として動力補助式ラックを再度使用するが、水上ステアリングシステムのための補助的なマスターシリンダを提供するというよりも、動力補助式ステアリングラックの液圧ラムがマスターシリンダとして変更・利用される。
【0049】
図5は、100で全体的に示される陸上及び水上モードで動力走行できる水陸両用車両を示す。車両100は、一対の操舵可能なフロントホイール112、114と、一対のリヤホイール116、118と可動ノズル121付きウォータジェットユニット120を含む。フロントホイール112、114は、ホイールサポートアップライト122、124に取付けられる(図示しない)サスペンション部材によって一般的形式で支持され、駆動シャフト113、115によって各々駆動される。ステアリングリンク128、130は、ステアリングラック及びピニオン組立体126の反対端部をホイールサポートアップライト122、124に各々接続する。
【0050】
ステアリングラック及びピニオン組立体126は、ステアリングコラム142の端部に取付けられるピニオンと噛み合い係合するラック132を有する。ステアリングコラム142の他方端部に取付けられるステアリングホイール144によって、ドライバーは、更に後述するように陸上又は水上モードのいずれかで車両を操舵することができる。
【0051】
ステアリングラック及びピニオンセット126は、ラック132及び液圧シリンダもしくはラム134を含む。シリンダ134は、ピストンの各側で2つのチャンバ158及び162を形成するためにシリンダ内でステアリングラック132に取付けられる複動ピストン135を含む。ラック132の(図で見て)左手端部は、ステアリングリンク128に連結され、ラック132の他端133はステアリングリンク130に連結される。
【0052】
シリンダ又はラム134は、ラックの動きに動力補助を提供するために通常使用されるが、この構造にあっては、液圧水上ステアリングシステムのマスターシリンダとして機能するように変更される。変更は、パワーステアリングのためのコマンドバルブ165からシリンダ134のチャンバ158及び162を連結解除することを含み、コマンドバルブは通常ステアリングコラム142に取付けられており、ラック132及びフロントホイール112及び114の動きを助力するために加圧済み液圧オイルをポート136及び138を介してチャンバ158及び162のいずれか一方に通常方向付ける。
【0053】
別の液圧シリンダ148又はスレーブシリンダが水上ジェット駆動ユニット120の近傍の複動ピストンに取付けられる。スレーブシリンダ148は、シリンダ反対端部から延びるピストンロッド150及び152を備えた複動ピストン151も有する。ピストンロッド152は、ジェットユニット120のノズル121から延びるステアリングアーム154にピボット可能に連結され、ピストンロッド150はフリーになっている。
【0054】
マスターシリンダ134の第1チャンバ158は、第1液圧ライン156によってスレーブシリンダ148の第1チャンバ160に連結され、マスターシリンダ134の第2チャンバ162は、第2液圧ライン157によってスレーブシリンダ148の第2チャンバ164に連結されている。液圧回路は、液圧オイル又は他の適当な流体で満たされる。液圧ライン156及び157は、チャンバを動力補助コマンドバルブに連結するために一般的に使用されるポート136及び138を介して各々のチャンバ158及び162に連結することができる。代わりに、液圧ラインをチャンバに連結可能にするために別のポートを設けることができ、この場合、ポート136及び138はシールされねばならない。
【0055】
作動において、ドライバーは、選択した方向、例えば、時計回りにステアリングホイール144を回転させる。これにより、ピストンロッド40は、矢印Aで示されるようにラック132を右方に駆動する。ラック132の動きにより、矢印Bで示されるように右方にホイール112及び114を回転させる効果によって、ピストン135及びステアリングリンク128及び130が右方に動く。
【0056】
シリンダ134のピストン135の作動により、マスターシリンダ134の左手側チャンバ158の容積が増大し、マスターシリンダの右手側チャンバ162の容積が相当減少する。従って、オイルは、チャンバ162からライン157に沿いスレーブシリンダ148の右手側チャンバ164の中に強制される。これにより、スレーブシリンダ148のピストン151は、矢印Cで示されるように左に移動する。さらに、ピストンロッド150、152は、左に移動し、その結果、ノズル121は、矢印Dで示される方向にピボット回転する。スレーブシリンダ148のチャンバ160から移された液圧オイルは、ライン156に沿いマスターシリンダ134のチャンバ158の中に流れ込み、よって液圧流れのバランスが保たれる。
【0057】
反時計方向にステアリングホイール144が回転することにより、ステアリングホイールの時計方向について記載したのと反対の方向に部品が動かされ、液圧オイルは、必然的に反対方向にライン156及び157を流れる。
【0058】
説明した構造において、液圧ステアリング機構は、永久的に作動せしめられ、水上ステアリングシステムは、車両が陸上で使用されるときですら何時でも動かされる。これにより、陸上モード又は水上モードにおける操舵を失うことをドライバーが経験せずに済むというような安全な構造が提供される。
【0059】
しかしながら、液圧ライン156及び157は、図1〜4に関連して上述したと同じ形式でバルブを介して液圧リザーバに連結することができ、これにより、水上ステアリングシステムは、不要時に選択的に非作動化することができる。これは、図5において点線ボックスVで図解的に示されており、図2及び3のバルブ及びリザーバのレイアウトVを組み込むことができる。
【0060】
このように一般的な動力補助式ステアリングラックの使用は、陸上ステアリング手段のための動力補助損失を犠牲にして、水上ステアリングシステムのための液圧マスターシリンダを提供する低コストでコンパクトな構造を提供する。しかしながら、たいていの水陸両用車両において、エンジン及びトランスミッションが車両の後部に向かって取付けられ、それはフロント端が必然的に右になることを意味する。その結果、動力補助式ステアリングは、不可欠ではなくなり、車両の全性能を著しく損なうことなく不要にできる。
【0061】
最も実用的で好適な実施態様であると現在考えられるものに関連して本発明が記載されたが、本発明は開示構造に限定されず、むしろ本発明の範囲に包含される様々の変更や等価構造をカバーすることが意図される、と理解されるべきである。例えば、記載した液圧回路は、単に好適な実施態様であり、当業者が同一目的及び機能を達成する等価ないし変更回路を考え出すことができる。更に、図1及び2に関して記載された水上ステアリングシステムが選択的に非作動化することができることが好ましいが、それは不可欠なことではなく、水上ステアリングシステムが永久的に作動するように回路が変更可能である。水上ステアリング手段を選択的に非作動化するための別の手段が使用できることが留意されるべきである。水上ステアリング手段を選択的に非作動化するための液圧手段を用いる代わりに、スレーブシリンダ及び水上ステアリング手段の間にデカプラ手段を採用でき、スレーブシリンダの動きは、水上ステアリング手段を非作動化するために水上ステアリング手段から切り離すこと(デカプラ)が可能である。理論上、リザーバ88は上述した何のレイアウトからも排除できるが、流体リザーバは車両の製造やメンテナンス中におけるシステムブリーディングに便利な助力となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るステアリングシステムの第1実施態様の一部断面した一部図解的な図である。
【図2】 本発明に係る第2実施態様の一部断面した一部図解的な図である。
【図3】 図1及び2のステアリングシステムで使用される液圧バルブの別の構造を示す図である。
【図4】 図1及び2のステアリングシステムで使用される変更済みマスターシリンダの一部の断面図である。
【図5】 本発明に係るステアリングシステムの別の実施態様を示す、水陸両用車両の図解的な部分断面平面図である。

Claims (23)

  1. 車両の少なくとも1つのホイールを操舵する陸上ステアリング手段と水上ステアリングシステムとに連結されるステアリング制御を含み、前記水上ステアリングシステムが液圧スレーブシリンダに流体連結される液圧マスターシリンダを含む水陸両用車両のステアリングシステムにおいて、
    前記液圧マスターシリンダが、該液圧マスターシリンダ内を第1チャンバと第2チャンバに仕切ると共に、前記陸上ステアリング手段に連結され、該陸上ステアリング手段の動きに応じて前記液圧マスターシリンダ内を移動する第1の複動ピストンを含み
    前記液圧スレーブシリンダが、該液圧スレーブシリンダ内を1チャンバと第2チャンバに仕切ると共に、水上ステアリング手段に連結される第2の複動ピストンを含み
    前記液圧マスターシリンダの前記第1チャンバが、前記液圧スレーブシリンダの前記第1チャンバに流体連結され、
    前記液圧マスターシリンダの前記第2チャンバが、前記液圧スレーブシリンダの前記第2チャンバに流体連結され、
    前記第2の複動ピストンが、前記第1の複動ピストンの移動に応じて前記液圧スレーブシリンダ内を移動して該水上ステアリング手段を作動することを特徴とするステアリングシステム。
  2. 前記陸上ステアリング手段は、ラック及びピニオン組立体の一部を形成するステアリングラックである、請求項1記載のステアリングシステム。
  3. 前記液圧マスターシリンダは、前記ラック及びピニオン組立体の一体部品として形成される、請求項2記載のステアリングシステム。
  4. 前記ラック及びピニオン組立体のケーシングの一部は、前記液圧マスターシリンダのハウジングを構成し、
    前記第1の複動ピストンは、前記ハウジング内で前記ステアリングラックと共に動くように該ステアリングラックに取付けられている請求項3記載のステアリングシステム。
  5. 前記液圧マスターシリンダは、前記ステアリングラックに整列して設けられる、請求項3又は4記載のステアリングシステム。
  6. 前記液圧マスターシリンダは、前記ステアリングラックに略平行に配置され、該ステアリングラックに少なくとも1つのリンクによって連結されるピストンロッドに取付けられる、請求項2又は3記載のステアリングシステム。
  7. 前記水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させる手段が設けられる、請求項2又は3記載のステアリングシステム。
  8. 前記水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させる手段は、前記液圧マスターシリンダ及び/又は前記液圧スレーブシリンダの前記第1チャンバ及び前記第2チャンバを液圧流体リザーバに選択的に連結するためのバルブ手段を含む、請求項7記載のステアリングシステム。
  9. 前記水上ステアリングシステムを選択的に作動化又は非作動化させる手段は、前記液圧マスターシリンダの前記第1チャンバ及び前記第2チャンバが相互に流体連結されるように選択的にセットするためのバルブ手段を含む、請求項7記載のステアリングシステム。
  10. 前記水上ステアリングシステムの作動中に前記水上ステアリング手段及び前記陸上ステアリング手段の直線前進位置を同期させるための手段が設けられる、請求項7〜9のいずれか1項記載のステアリングシステム。
  11. 前記バルブ手段は、前記陸上ステアリング手段が直線前進位置又は実質上そこに位置するときだけ、前記水上ステアリング手段を選択的に作動させることができる、請求項8又は9に従属する請求項10記載のステアリングシステム。
  12. 前記陸上ステアリング手段が直線前進位置又は実質上そこに位置するときを検出するためのセンサが設けられ、前記陸上ステアリング手段が直線前進位置又は実質上そこに位置することを前記センサが検出したときだけ、前記バルブ手段が動いて前記水上ステアリングシステムを作動させることを許容する制御手段を含む、請求項11記載のステアリングシステム。
  13. 前記センサは、前記陸上ステアリング手段が直線前進位置にあるときを決定するために前記液圧マスターシリンダピストンの位置を検出する、請求項12記載のステアリングシステム。
  14. 前記液圧マスターシリンダは、前記陸上ステアリング手段の直線前進位置と同じとみなせる前記第1の複動ピストンのストロークの所定ポイント又はそれと実質上同じところに位置する少なくとも1つのポートを介して液圧流体リザーバに連結され、前記水上ステアリング手段を作動させるための前記バルブ手段の作動に引き続き、前記液圧流体リザーバから前記液圧マスターシリンダの前記第1チャンバ及び前記第2チャンバを閉じるために、一度前記第1の複動ピストンがそのストロークの前記所定ポイントを通過すると、前記第2の複動ピストンが所定方向に動き始めるように構成される、請求項8又は9に従属する請求項10記載のステアリングシステム。
  15. 前記液圧マスターシリンダは、前記第1の複動ピストンのストロークの所定ポイントの各側に1つ配置される2つのポートを介して前記液圧流体リザーバに連結されている、請求項14記載のステアリングシステム。
  16. 2つの前記ポートは、前記第1の複動ピストンの厚みよりも僅かに大きい寸法だけ離されている、請求項15記載のステアリングシステム。
  17. 前記水上ステアリング手段を直線前進位置に向かって付勢するために弾性手段を更に含む、請求項1〜16のいずれか1項記載のステアリングシステム。
  18. 前記弾性手段は、一対の第1のバネ及び第2のバネを含み、
    前記第1のバネは、前記液圧スレーブシリンダの第1チャンバの中に配置され、
    前記第2のバネは、前記液圧スレーブシリンダの第2チャンバの中に配置され、
    前記第1のバネ及び前記第2のバネが、前記水上ステアリング手段の直線前進位置と同じとみなせる前記第2の複動ピストンのストロークの所定ポイントに向かって相互に反対側から前記第2の複動ピストンを付勢する、請求項17記載のステアリングシステム。
  19. 前記陸上ステアリング手段は動力補助される、請求項1〜18のいずれか1項記載のステアリングシステム。
  20. 前記動力補助は、液圧又は電気液圧式動力補助システムを含む、請求項19記載のステアリングシステム。
  21. 前記動力補助は、電気又は磁気の動力補助システムを含む、請求項19記載のステアリングシステム。
  22. 請求項1〜21のいずれか1項記載のステアリングシステムを車両が含むことを特徴とする水陸両用車両。
  23. 請求項1〜18の何れか1項記載のステアリングシステムで使用するための一般的な液圧動力補助式ステアリングラックを適用するための方法において、
    第1ラムチャンバ及び第2ラムチャンバと制御バルブとを画成する複動液圧ラムを有するステアリングラックを設けること、
    前記制御バルブから前記第1ラムチャンバ及び前記第2ラムチャンバを連結解除すること、
    水上ステアリング手段の作動のために、ピストン各側に第1チャンバ及び第2チャンバを画成するピストンを有するスレーブシリンダを提供すること、
    前記ステアリングラックの前記第1ラムチャンバと前記スレーブシリンダの前記第1チャンバとを流体連結し、前記ステアリングラックの前記第2ラムチャンバと前記スレーブシリンダの前記第2チャンバとを流体連結すること、
    を含む方法。
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