JP4705074B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に関する。
特許文献1に従来の画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、ハウジングと、ハウジング内に配設され、用紙の裏面と当接する用紙搬送面を有して用紙を用紙搬送面に沿って循環的に搬送する搬送ベルトと、ハウジング内で用紙搬送面の上流側、かつ用紙の表面側に配設され、用紙の表面にトナーを転写してトナー像を形成する電子写真方式の画像形成部と、ハウジング内で搬送ベルトよりも用紙搬送面の下流側に配設され、トナー像を用紙に定着させる定着器とを備える。
定着器は、用紙の表面側に接触して回転駆動される加熱ローラと、用紙の裏面側から加熱ローラに対して押圧され、加熱ローラとともに用紙を加圧する押圧ローラとを有する。
画像形成部と加熱ローラとの間には、画像形成部を囲う隔壁が配設されている。そして、隔壁には、用紙搬送面に向けて突出する1対又は複数対のリブが設けられている。各対のリブは、1種類又は複数種類の用紙の幅方向の両端側に位置するトナー像が形成されない領域に対して当接して、搬送される用紙を隔壁に触れないように遠ざけつつ、定着器へとガイドするものである。
このような構成である従来の画像形成装置では、画像形成部で用紙の表面にトナー像を形成した後、搬送ベルトにより用紙を定着器に搬送して、用紙にトナー像を定着させる。この際、搬送される用紙が隔壁に触れないように上述のリブがガイドするので、用紙の表面のトナー像が隔壁に擦られることにより生じる画像不良を抑制可能となっている。
特開平5−289450号公報
ところで、上記従来の画像形成装置では、画像形成部や未定着のトナー像から一部のトナーが離散して上述の隔壁やリブ等にトナー屑として付着し、堆積することがある。そして、堆積したトナー屑が一度に隔壁やリブ等から剥離して、後から搬送される用紙に付着することがあり、この場合にも、用紙の表面が汚れて画像不良となってしまう。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、画像不良の発生を効果的に抑制可能な画像形成装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の画像形成装置は、ハウジングと、
前記ハウジング内に配設され、用紙の裏面と当接する用紙搬送面を有して前記用紙を前記用紙搬送面に沿って循環的に搬送する搬送ベルトと、
前記ハウジング内で前記用紙搬送面に沿って搬送される前記用紙の表面側に配設され、前記用紙の表面にトナーを転写してトナー像を形成する電子写真方式の画像形成部と、
前記ハウジング内で前記搬送ベルトよりも前記用紙搬送面の下流側に配設され、前記トナー像を前記用紙に定着させる定着器とを備え、
前記定着器は、前記用紙の表面側に接触して回転駆動される加熱ローラと、前記用紙の裏面側から前記加熱ローラに対して押圧され、前記加熱ローラとともに前記用紙を加圧する押圧ローラとを有し、
前記画像形成部と前記加熱ローラとの間には、前記トナーの屑であるトナー屑が堆積し得る堆積部が存在し、
前記堆積部には、前記用紙搬送面から離れて前記加熱ローラに近づく方向に跳ねる前記用紙の後縁における前記トナー像が形成されない領域である画像形成外領域に対して当接する当接部が設けられており、
前記搬送ベルトは、前記用紙を静電気力で吸着するものであり、
前記加熱ローラと前記押圧ローラとで前記用紙の加圧を開始するニップ開始位置は、前記用紙搬送面に対して前記用紙の裏面側よりも表面側に偏っており、
前記用紙の幅方向から見て、
前記ニップ開始位置と前記当接部とを結ぶ直線と、前記ニップ開始位置における前記加熱ローラの接線とは、前記ニップ開始位置と前記用紙の後縁が前記搬送ベルトから離れる位置である搬送終端位置とを結ぶ直線を基準として、前記当接部と同じ側に延在しており、
前記ニップ開始位置と前記搬送終端位置とを結ぶ直線と、前記ニップ開始位置と前記当接部とを結ぶ直線とがなす角度をα(°)とし、
前記ニップ開始位置における前記加熱ローラの接線と、前記ニップ開始位置と前記搬送終端位置と結ぶ直線とがなす角度をβ(°)とした場合、
前記角度αは、0<α<2×βの範囲に設定されていることを特徴とする(請求項1)。
このような構成である本発明の画像形成装置は、搬送ベルトにより用紙を用紙搬送面に沿って搬送して、画像形成部で用紙の表面にトナー像が形成した後、定着器で用紙にトナー像と定着させる。この際、画像形成部や未定着のトナー像から一部のトナーが離散して、画像形成部と加熱ローラとの間に設けられた隔壁やリブ等の構成部品にトナー屑として付着し、堆積することがある。このようにトナー屑が堆積し得る部分が堆積部である。
ここで、用紙の後縁は、搬送ベルトから離れて加熱ローラに近づく方向に跳ねることがある。そして、このように用紙の後縁が跳ねる場合において、用紙の後縁における画像形成外領域に対して当接する当接部が堆積部に設けられていなければ、堆積部にトナー屑が次第に堆積していく。そして、ある程度堆積したトナー屑が一度に剥離して、用紙の後縁に付着すれば、用紙が汚れて画像不良が生じてしまう。
他方、当接部が堆積部に設けられている場合には、当接部が用紙の後縁における画像形成外領域に対して積極的に当接するため、堆積部に当接による振動を生じ、そこにトナー屑が堆積することが抑制される。その結果として、この画像形成装置では、堆積したトナー屑によって用紙が汚れる不具合が生じ難い。
また、当接部に僅かなトナー屑が堆積したとしても、当接部は、用紙の後縁における画像形成外領域に対して当接するため、トナー像を乱すこともなく、当接部に堆積したトナー屑は用紙の後縁によって清掃される。
なお、用紙が通過する度に当接部と用紙の後縁との当接によって離散するトナー屑は比較的微量であるので、そのトナー屑が用紙に付着したとしても、ユーザが画像不良と認識し難い。
したがって、本発明の画像形成装置は、画像不良の発生を効果的に抑制することができる。
また、本発明の画像形成装置において、搬送ベルトは、用紙を静電気力で吸着するものであり、加熱ローラと押圧ローラとで用紙の加圧を開始するニップ開始位置は、用紙搬送面に対して用紙の裏面側よりも表面側に偏っている。
このような具体的構成により、用紙の後縁は、静電気力により用紙搬送面の最も下流側に到達するまで確実に搬送ベルトに当接する。そして、ニップ開始位置が用紙搬送面に対して用紙の裏面側よりも表面側に偏っていることにより、用紙の後縁が搬送ベルトから離れる直前には、用紙の後縁が加熱ローラから離れる方向(用紙の裏面側)に撓んだ状態となる。このため、用紙の後縁が搬送ベルトから離れると、加熱ローラに近づく方向(用紙の表面側)に跳ねやすい。このため、この場合には、当接部が用紙の後縁に対して一層当接しやすくなり、本発明の作用効果がより確実に生じる。
さらに、本発明の画像形成装置において、用紙の幅方向から見て、ニップ開始位置と当接部とを結ぶ直線と、ニップ開始位置における加熱ローラの接線とは、ニップ開始位置と用紙の後縁が前記搬送ベルトから離れる位置である搬送終端位置とを結ぶ直線を基準として、当接部と同じ側に延在しており、ニップ開始位置と搬送終端位置とを結ぶ直線と、ニップ開始位置と当接部とを結ぶ直線とがなす角度をα(°)とし、ニップ開始位置における加熱ローラの接線と、ニップ開始位置と搬送終端位置と結ぶ直線とがなす角度をβ(°)とした場合、角度αは、0<α<2×βの範囲に設定されている。
ここで、用紙の後縁は、詳細には、比較的短時間(例えば、数十ミリ秒〜数百ミリ秒程度)の間に、ニップ開始位置を揺動中心として片持ち梁が減衰振動するような挙動を示す。ニップ開始位置における加熱ローラの接線は、用紙の後縁がニップ開始位置を揺動中心として揺動(減衰振動)する際の中立位置といえる。そして、用紙の後縁が搬送終端位置で搬送ベルトから離れる際には、中立位置としての上記接線より、用紙の裏面側に角度βで撓んでいる状態であるので、用紙の表面側に跳ねる用紙の後縁は、上記接線を超えて、さらに角度β程度まで揺動し得る。このため、0<α<2×βとすることで、用紙の後縁を当接部に当接させ易くすることができ、その結果として、本発明の作用効果が一層確実に生じる。
堆積部及び当接部は、ハウジングやその他の構成部品で構成され得る。当接部は、本発明の作用効果を奏するものであれば、どのようなものを採用してもよい。例えば、用紙の幅方向に連続的に延在するものであってもよいし、複数個の凸設されたリブでもよい。
用紙の後縁における画像形成外領域に対して当接部が当接する頻度は、100%でなくても、本発明の作用効果を奏する。例えば、数回に1回の割合で当接部が用紙の後縁に当接する場合であっても、堆積部にトナー屑が堆積することを抑制できる。
本発明の画像形成装置において、画像形成部の構成要素の少なくとも一部は、ハウジング内に着脱可能に収納されるドロワーケースに設けられ、ドロワーケースに堆積部及び当接部が形成され得る(請求項)。
ドロワーケースとは、画像形成部の構成要素であるトナー収納室、供給ローラ、現像ローラ、感光体ドラム等の交換やメンテナンスを容易に実施できるようにするため、画像形成部の構成要素の少なくとも一部を収納保持した状態で、ハウジング内に着脱可能に収納されるものである。
従来のドロワーケースには当接部がなく、堆積部だけが形成されていた。このため、ドロワーケースの堆積部に堆積したトナー屑により、用紙が汚れる画像不良が生じる場合があった。これに対して、本発明によれば、このドロワーケースを改良して、当接部を容易に設けることができるので、画像不良の発生をより効果的に抑制することができる。また、ドロワーケースは消耗品なので、当接部が摩耗してもドロワーケース毎交換できる。
本発明の画像形成装置において、ドロワーケースは、画像形成部と加熱ローラとの間に位置して双方の間で熱を遮る保護壁を有し、堆積部及び当接部は保護壁に設けられ得る(請求項)。
保護壁は、加熱ローラの熱を画像形成部に対して遮るため、搬送される用紙に接近して配置されている。このため、保護壁の搬送される用紙に接近している部分がトナー屑が堆積し得る堆積部となり易い。この保護壁の堆積部に当接部を設けることにより、本発明の作用効果が確実に生じる。
本発明の画像形成装置において、当接部は、複数個のリブからなることが好ましい(請求項)。
この場合、当接部が用紙の後縁に直接当接する面積を小さくできるので、当接部自体にトナー屑が堆積し難い。また、堆積部を用紙から遠ざけることができるので、トナー屑が堆積部に堆積することが一層抑制される。その結果、この画像形成装置は、本発明の作用効果を確実に奏することができる。
本発明の画像形成装置において、各リブは、用紙の幅方向の両端に位置する画像形成外領域で当接する端部リブを含むことが好ましい(請求項)。
この場合、この画像形成装置は、端部リブを含む各リブにより、用紙の汚れを広い範囲で防止できる。
本発明の画像形成装置において、各リブは、用紙に当接する面が同じ高さとされていることが好ましい(請求項)。
この場合、この画像形成装置は、各リブを用紙の後縁にほぼ均等に当接させることができる。
本発明の画像形成装置において、加熱ローラは、用紙の幅方向の中央の外径が小さく、両端側の外径が大きい逆クラウン形状とされ得る(請求項)。
加熱ローラが逆クラウン形状とされることで、用紙のしわが伸ばされるととともに、用紙がニップ範囲の前後で真っ直ぐになる傾向が強まる。このため、用紙の後縁が一層跳ねやすい。このため、この場合には、本発明の作用効果が確実に奏される。
本発明の画像形成装置において、押圧ローラの軸心は加熱ローラの軸心よりも用紙搬送面の下流側に位置し得る(請求項)。
この場合、用紙は定着器を過ぎた後に加熱ローラ側に湾曲した状態で搬送されることから、画像形成装置が小型化される。このような画像形成装置では、ハウジングに収納する構成部品が多いことにより、用紙の汚れを防止するための簡易な手段の採用が望まれている。
本発明の画像形成装置において、ドロワーケースは、用紙搬送面の上流から下流に向けて列設された複数の感光体ドラムを備え得る(請求項10)。
複数の感光体ドラムが列設されているとトナー屑が発生しやすく、特に用紙搬送面の下流側にトナー屑が堆積しやすい。これに対して、本発明によれば、特にそのようなトナー屑が発生しやすい構成においても効果を発揮することができる。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、実施例の画像形成装置としてのレーザプリンタ1は、電子写真方式により用紙(OHPシート等の被記録媒体を含む。)に画像を形成するものである。なお、図1では、後述のフロントカバー6(図1中、右側)を前側として、前後、左右及び上下の各方向を規定している。そして、図2〜図7に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に示す各方向に対応している。
レーザプリンタ1は、略箱状(直方体状)のハウジング3の内部に、フィーダ部20、搬送機構30、画像形成部10、定着器80及びドロアーケース90等を備えている。
一方、ハウジング3の上面側には、画像形成を終えてハウジング3から排出される用紙が載置される排紙トレイ5が設けられている。また、ハウジング3の前面には、下端側を揺動中心軸として開閉可能なフロントカバー6が設けられている。フロントカバー6は、後述するドロワーケース90をハウジング3の内部に収納したり取り出したりする際に、ユーザにより開放されるものである。以下、レーザプリンタ1の各構成要素について、詳しく説明する。
1.フィーダ部
フィーダ部20は、図1に示すように、ハウジング3の最下部に収納された給紙トレイ21、給紙トレイ21の前端部上方に設けられて給紙トレイ21に載置された用紙を画像形成部10に給紙(搬送)する給紙ローラ22、及び用紙に所定の搬送抵抗を与えることで給紙ローラ22により給紙される用紙を1枚毎に分離する分離パッド23等を有して構成されている。
そして、用紙搬送経路P(図1中、太い二点鎖線で示す。)のうち、前方の略U字状に転向する部位には、略U字状に湾曲しながら画像形成部10に搬送される用紙に搬送力を与える搬送ローラ24、25が配設されている。
また、搬送ローラ24、25よりも用紙搬送経路Pの下流側には、搬送ローラ24、25により搬送されてくる用紙の先端に接触することでその用紙の斜行を補正した後、その用紙をさらに画像形成部10へ向けて搬送するレジストローラ26、27が設けられている。
2.搬送機構
搬送機構30は、下方の給紙トレイ21と上方の画像形成部10との間に配置された搬送ベルト33、及び用紙搬送経路Pの最も下流側であって、排紙トレイ5の直前に配設された排出ローラ28、29等を有して構成されている。
搬送ベルト33は、画像形成部10の後端側下方に位置する駆動ローラ31と、画像形成部10の前端側下方に位置する従動ローラ32との間に巻き付けられている。そして、駆動ローラ31がフィーダ部20、画像形成部10及び定着器80等と連動して回転することにより、搬送ベルト33が駆動ローラ31と従動ローラ32との間を循環するようになっている。ここで、駆動ローラ31と従動ローラ32とに巻き付けられた搬送ベルト33の上側の面は、画像形成部10の直下に略水平に配置されており、用紙の裏面と当接して、用紙を搬送する用紙搬送面33Aとされている。
用紙搬送面33Aの下方には、後述する転写ローラ73が当接した状態で配設されている。搬送ベルト33は導電性ゴム製であるので、転写ローラ73に印加されるマイナスの電荷により搬送ベルト33も帯電する。これにより、搬送ベルト33は、静電気力で用紙を吸着して、用紙搬送面33Aに用紙の裏面を当接させつつ、用紙搬送面33Aに沿って用紙を搬送することが可能となっている。このため、用紙の後縁は、図2に示すように、用紙搬送面33Aの終端まで搬送ベルト33に密着する。用紙の後縁が搬送ベルト33から離れる位置を、搬送終端位置Eと呼ぶこととする。
このような構成である搬送機構30は、図1に示すように、搬送ベルト33が用紙を載せた状態で回転することにより、フィーダ部20から搬送されてきた用紙を用紙搬送経路Pに沿って画像形成部10及び定着器80に順次搬送する。そして、排出ローラ28、29により、画像が形成された用紙を排紙トレイ5に排出させるようになっている。
3.画像形成部
画像形成部10は、図1に示すように、スキャナ部60、4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70C、及び転写ローラ73等を有して構成されている。スキャナ部60は、ハウジング3内部の最上方に配設されている。4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cは、後述のドロワーケース90内に収納されており、用紙搬送面33Aの上流から下流に向けて列設されている。転写ローラ73は、搬送ベルト33の用紙搬送面33Aの下側に配設されている。
3.1.スキャナ部
スキャナ部60は、レーザ光源、ポリゴンミラー、fθレンズ及び反射鏡等を有して構成されている。
そして、レーザ光源から発光されるレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、fθレンズを通過した後、反射鏡によって光路が折り返され、さらに、反射鏡によって光路が下方に屈曲されることにより、4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cそれぞれに設けられた感光体ドラム71の表面上に照射され、静電潜像が形成されるようになっている。
3.2.プロセスカートリッジ
4つのプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cは着色材としてのトナーの色が異なるのみで、その他は同一であるので、以下、プロセスカートリッジ70Cを例にその構造を説明する。
プロセスカートリッジ70Cは、周知の感光体ドラム71、帯電器72及びトナーカートリッジ74等を有して構成されている。
トナーカートリッジ74は、トナーが収容されたトナー収容室74A、トナーを現像ローラ74Cに供給する供給ローラ74B及び現像ローラ74C等を有して構成されている。そして、トナー収容室74Aに収容されているトナーは、供給ローラ74Bの回転によって現像ローラ74C側に供給され、さらに、現像ローラ74C側に供給されたトナーは、現像ローラ74Cの表面に担持されるとともに、層厚規制ブレード74Dにより担持されたトナーの厚みが所定の厚みにて均一となるよう調整された後、感光体ドラム71の表面に供給されるようになっている。
3.3.転写ローラ73
転写ローラ73は、搬送ベルト33の用紙搬送面33Aを挟んで、感光体ドラム71と反対側に回転可能に配設されている。転写ローラ73には、転写バイアスが印加されるようになっており、用紙が感光体ドラム71近傍を通過する際に、感光体ドラム71の表面に付着したトナーを用紙に転写させるものである。
4.定着器
定着器80は、図1に示すように、画像形成部10より用紙搬送経路Pの下流側に配設されている。そして、定着器80は、加熱ローラ81及び押圧ローラ82等を有して構成されている。
4.1.加熱ローラ
加熱ローラ81は、図2に拡大して示すように、用紙の表面側(用紙搬送経路Pの上方)に配設された金属製の円筒状回転体であり、内筒側に配置されたハロゲンランプヒータ81Aにより、加熱ローラ81全体が200°C程度に加熱されるようになっている。
また、加熱ローラ81は、用紙のしわ伸ばしのため、用紙の幅方向の中央の外径が小さく、両端側の外径が大きい逆クラウン形状とされている(具体的には、中央の外径が両端側より0.1mm程度小さい)。
加熱ローラ81は、後述の画像形成動作の際、現像ローラ74C、感光体ドラム71及び搬送ベルト33等と同期するように回転駆動される。
4.2.押圧ローラ
押圧ローラ82は、図2に拡大して示すように、用紙搬送経路Pを挟んで加熱ローラ81と反対側に配設され、金属製の回転軸に耐熱ゴム製のローラが一体化された円柱状回転体である。押圧ローラ82は、加熱ローラ81に対して所定の押圧力で押し付けられており、加熱ローラ81に接触する用紙を介して加熱ローラ81から回転力を受けて、加熱ローラ81と逆方向に従動回転するようになっている。
この際、押圧ローラ82は、加熱ローラ81に押圧されて円弧状に凹むように変形するので、加熱ローラ81と押圧ローラ82とにニップされる用紙は、加熱ローラ81に沿うように円弧状にカーブする傾向にある。このため、図2に示す用紙の後縁9が搬送終端位置Eを通過して搬送ベルト33から離れると、用紙の後縁9は、加熱ローラ81に近付く方向に跳ねやすくなっている。加熱ローラ81と押圧ローラ82とで用紙の加圧を開始する位置をニップ開始位置Nと呼ぶこととする。
また、図2に示すように、ニップ開始位置Nは、用紙搬送面33Aに対して用紙の裏面側よりも表面側に偏っている。このため、用紙の後縁9は搬送終端位置Eの直前では、加熱ローラから離れる方向に撓んだ状態となっており、用紙の後縁9が搬送ベルト33から離れると、加熱ローラ81に近づく方向(用紙の表面側)に跳ねやすくなっている。
さらに、加熱ローラ81が逆クラウン形状とされているので、加熱ローラ81と押圧ローラ82とでニップされる用紙は、シワが伸ばされるとともに、ニップ範囲の前後で真っ直ぐになる傾向が強まる。このため、用紙の後縁9が一層跳ねやすくなっている。
また、図2に示すように、押圧ローラ82の軸心は加熱ローラ81の軸心よりも用紙搬送面33Aの下流側に位置している。こうすることで、用紙は定着器80を過ぎた後に加熱ローラ81側に湾曲した状態で搬送されることから、用紙搬送経路Pをコンパクトにすることができ、レーザプリンタ1の小型化が可能となっている。
このような構成である定着器80は、加熱ローラ81及び押圧ローラ82により用紙に転写されたトナーを加熱溶融させて定着させるとともに、用紙を用紙搬送経路Pの下流側に搬送することが可能となっている。
5.画像形成動作の概略
このような構成である実施例のレーザプリンタ1では、以下のようにして、用紙に画像が形成される。すなわち、画像形成動作が開始されると、フィーダ部20及び搬送機構30が稼動して用紙が画像形成部10に搬送され、画像形成部10のスキャナー部60、プロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70C等が稼動する。このため、感光体ドラム71の表面は、その回転に伴って、帯電器72により一様に正帯電された後、スキャナ部60から照射されるレーザビームにより露光され、その結果、感光体ドラム71の表面に画像形成用データに対応した静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ74Cの回転により、現像ローラ74C上に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光体ドラム71に対向して接触するときに、感光体ドラム71の表面上に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光体ドラム71の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム71の表面には反転現像によるトナー像が担持される。
その後、感光体ドラム71の表面上に担持されたトナー像は、転写ローラ73に印加される転写バイアスによって用紙に転写される。そして、トナー像が転写された用紙は、定着器80に搬送されて加熱ローラ81及び押圧ローラ82により加熱加圧され、その結果、トナー像として転写されたトナーが用紙に定着する。そして、最後に、画像が形成された用紙が排紙トレイ5に排出されて、画像形成動作が終了する。
6.ドロワーケース
上述のように画像形成動作が実施される実施例のレーザプリンタ1では、画像形成部10を構成するプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cの交換やメンテナンスを容易に実施できるようにするため、以下に詳述するドロワーケース90が設けられている。
ドロワーケース90は、図1に示すように、画像形成部10の構成要素の一部であるプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cを収納保持した状態で、ハウジング3内に着脱可能に収納されるものである。
図3〜図6に示すように、単体としてのドロワーケース90は、前方の前壁91と、左右の側壁92A、92Bと、後方の保護壁93とが枠形状に組み合わされ、上方と下方とが開放されたものである。
前壁91及び保護壁93の上端縁からは、ハンドル91A、93Aが上方に向けて突設されている。ハンドル91A、93Aは、ハウジング3に対してドロワーケース90を着脱する際等にユーザが握るためのものである。
図4に示すように、ドロワーケース90内には、左右の側壁92A、92Bに接続された4体のフレーム部材94を介して、プロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cを構成する感光体ドラム71、帯電器72等が一体に支持固定されている。各感光体ドラム71は、ドロワーケース90の前後方向に並べられており、ドロワーケース90がハウジング3内に収納されれば、用紙搬送面33Aの上流側から下流側に向けて列設されるようになっている。なお、感光体ドラム71、帯電器72等は消耗品として、ドロワーケース90とともに交換される。
また、図4に示すように、プロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cを構成する各トナーカートリッジ74Aを上方から、各フレーム部材94及び前壁91間に挿入してドロワーケース90内に収納したり、各トナーカートリッジ74Aをドロワーケース90から上方に引き上げて取り外すことが可能となっている。これにより、トナーカートリッジ74A内のトナーが消費された場合、新品のトナーカートリッジ74Aに交換することが可能となっている。
各感光体ドラム71の後方には、感光体ドラム71や帯電器72を保持するフレーム部材94を構成する板部材71Aが配置されている。そして、板部材71Aの裏面には、図6に示すように、複数の突起71Bが左右方向に所定の間隔を開けて配列された状態で、下方に向かって突設されている。
突起71Bは、静電気力で用紙搬送面33Aに吸着されて搬送される用紙が紙つまりや用紙の折れ曲がり等の通常発生し難い不具合により用紙搬送面33Aから離れる事態が生じても、用紙の表面のトナー像が板部材71Aの裏面にべったり付かないように用紙を板部材71Aの裏面に触れさせないようにするためのものである。このため、突起71Bは、後述の当接部110とは機能が異なる。
保護壁93は、図1及び図2に示すように、ドロワーケース90がハウジング3内に収納された状態で、画像形成部10と加熱ローラ81との間に位置して双方の間で熱を遮り、画像形成部10に熱による悪影響を与えないようにする機能も有している。このため、保護壁93は、200°C程度の高温にも耐え得る耐熱樹脂からなっており、熱を確実に遮るため、保護壁93の下側端縁が用紙搬送面33Aまで接近するように延在している。
このような構成であるドロワーケース90は、図1に示すように、フロントカバー6が開放された状態で、D方向に引き出されることにより、ハウジング3から取り外される。また、D方向と逆方向に挿入されることにより、ハウジング3内に収納される。こうして、ドロワーケース90に設けられたプロセスカートリッジ70K、70Y、70M、70Cの交換やメンテナンスを容易に実施することが可能となっている。
ここで、実施例のレーザプリンタ1では、図2に拡大して示すように、画像形成動作により用紙が搬送される度に、画像形成部10や未定着のトナー像から一部のトナーが離散して保護壁93の下方にトナー屑として付着し、堆積し易い。この保護壁93の下方におけるトナー屑が堆積し易い部分が本実施例における堆積部100である。
そして、このレーザプリンタ1では、堆積部100に当接部110を設けることにより、堆積部100にトナー屑が堆積することを抑制することが可能となっている。ここで、当接部110とは、図2に示すように、用紙の後縁9が用紙搬送面33Aから離れて加熱ローラ81に近づく方向に跳ねる際に、図8に示すように、用紙の後縁9(図中、矢印で示す搬送方向の後方)におけるトナー像が形成されない領域である画像形成外領域99Aに当接するものである。なお、図8において、網掛けの領域がトナー像が形成される領域である。以下、当接部110について詳細を説明する。
7.当接部
当接部110は、図2に示すように、保護壁93の下側端縁から下方に突出するように一体成形された複数のリブ111、112である。各リブ111、112の用紙に当接する面である下側端面の高さは同じ高さとされている。また、各リブ111、112は、図3、図5及び図6に示すように、左右方向に所定の間隔を開けて列設されている。左右方向の両端にあるものが端部リブ112であり、図8に示すように、用紙の幅方向の両端側に位置する画像形成外領域99B、99Cで、用紙に当接するように配置されている。それ以外のものは、中間リブ111である。
当接部110の配置構成は、本発明の効果を確実に発揮するため、下記の通り、2段階の範囲設定により定められている。
まず、1段階目の範囲設定について説明する。図7に示すように、ニップ開始位置Nと搬送終端位置Eとを結ぶ直線S1と、ニップ開始位置Nと当接部110としてのリブ111、112の下側端面とを結ぶ直線S2とがなす角度をα(°)とする。
ニップ開始位置Nにおける加熱ローラ81の接線Fと、ニップ開始位置Nと搬送終端位置Eと結ぶ直線S1とがなす角度をβ(°)とする。
この場合において、角度αは、図7に示すように、0<α<2×βの範囲に設定されている。このように設定するのは、下記の理由による。
すなわち、用紙の後縁9は、搬送ベルト33から離れると、比較的短時間(例えば、数十ミリ秒〜数百ミリ秒程度)の間に、ニップ開始位置Nを揺動中心として片持ち梁が減衰振動するような挙動を示す。ニップ開始位置Nにおける加熱ローラ81の接線Fは、用紙の後縁9がニップ開始位置Nを揺動中心として揺動(減衰振動)する際の中立位置といえる。そして、用紙の後縁9が搬送終端位置Eで搬送ベルト33から離れる際には、中立位置としての接線Fより、用紙の裏面側に角度βで撓んでいる状態であるので、用紙の表面側に跳ねる用紙の後縁9は、上記接線Fを超えて、さらに角度β程度まで揺動し得る。このため、0<α<2×βとすることで、用紙の後縁9を当接部110に当接させ易くすることができるのである。なお、本実施例では、用紙の後縁9を当接部110により確実に当接させ易くするため、角度αは、より狭い範囲である0<α<βの範囲に設定されている。
次に、2段階目の範囲設定について説明する。図7に示すように、ニップ開始位置Nと搬送終端位置Eとの距離をL1(mm)とし、ニップ開始位置Nと当接部110としてのリブ111、112の下側端面との距離をL2(mm)とする。
用紙の後縁9が搬送ベルト33から離れて、角度αだけ揺動する時間をT(秒)とする。ここで、時間Tは、上述の通り、比較的短時間(例えば、数十ミリ秒〜数百ミリ秒程度)であり、ニップ開始位置Nと当接部110との距離L2、用紙の紙質や厚さ等にも影響される。本実施例では、数十ミリ秒程度である。
用紙の搬送速度をV(mm/秒)とする。搬送速度Vは、機種によって異なるが、本実施例のレーザプリンタ1では、数十mm/秒程度である。
用紙の後縁9における画像形成外領域99Aの搬送方向の長さをM(mm)とする(図8に示す)。長さMは、機種によって異なるが、本実施例のレーザプリンタ1では、3mm程度である。
この場合において、距離L2は、図7に示すように、L1−V×T−M<L2<L1−V×Tの範囲に設定されている。このように、搬送速度Vで移動する用紙の後縁9が搬送ベルト33から離れて跳ねる際の軌跡を推定して、その範囲内に当接部110を配置している。
当接部110の配置構成をこのような2段階の範囲設定により定めることで、用紙の後縁9を当接部110に一層当接させ易くすることが可能となっている。
なお、前述の突起71Bは、図7に示すように、用紙の後縁9が搬送終端位置Eで搬送ベルト33から離れる限り、用紙の後縁9に絶対に当接しない位置に配置されている。
以上説明したように、実施例のレーザプリンタ1において、画像形成部10と加熱ローラ81との間に設けられた保護壁93の下方には、画像形成部10や未定着のトナー像から離散したトナー屑が堆積し得る堆積部100が存在している。
また、このレーザプリンタ1では、搬送ベルト33及び定着器80の配置構成等により、画像形成の度に、用紙の後縁9が搬送ベルト33から離れて加熱ローラ81に近づく方向に跳ねるようになっている。
そして、保護壁93の堆積部100には、用紙搬送面33Aから離れて加熱ローラ81に近づく方向に跳ねる用紙の後縁9における画像形成外領域99Aに対して当接する当接部110が設けられている。
このため、画像形成の度に、当接部110が用紙の後縁9における画像形成外領域99Aに対して積極的に当接するため、堆積部100に当接による振動を生じる。このため、堆積部100にトナー屑が堆積することが抑制されるので、その結果として、このレーザプリンタ1は、堆積したトナー屑によって用紙が汚れる不具合が生じ難い。
また、当接部110に僅かなトナー屑が堆積したとしても、当接部110は、用紙の後縁9における画像形成外領域99Aに対して当接するため、トナー像を乱すこともなく、当接部110に堆積したトナー屑は用紙の後縁9によって清掃される。
なお、用紙が通過する度に当接部110と用紙の後縁9との当接によって離散するトナー屑は比較的微量であるので、そのトナー屑が用紙に付着したとしても、ユーザが画像不良と認識し難い。
したがって、実施例のレーザプリンタ1は、画像不良の発生を効果的に抑制することができる。
また、このレーザプリンタ1において、画像形成部10は、ハウジング3内に着脱可能に収納されるドロワーケース90に設けられ、ドロワーケース90を構成する保護壁93に堆積部100及び当接部110が形成されている。
このため、このレーザプリンタ1は、ドロワーケース90を改良して、当接部110を容易に設けることができる。また、ドロワーケース90は消耗品なので、当接部110が摩耗してもドロワーケース90毎交換できる。
また、保護壁93は、加熱ローラ81の熱を画像形成部10に対して遮るため、搬送される用紙に接近して配置されており、保護壁93の堆積部100にトナー屑が堆積しやすい。この保護壁93の堆積部100に当接部110を設けることにより、このレーザプリンタ1は、本発明の作用効果を確実に享受できる。
さらに、このレーザプリンタ1において、当接部110が複数のリブ111、112からなっている。このため、当接部110が用紙の後縁9に直接当接する面積を小さくできるので、当接部110自体にトナー屑が堆積し難い。また、堆積部100を用紙から遠ざけることができるので、トナー屑が堆積部100に堆積することが一層抑制される。その結果、このレーザプリンタ1は、本発明の作用効果を一層確実に奏することができる。
また、このレーザプリンタ1において、各リブ111、112は、用紙の幅方向の両端に位置する画像形成外領域で当接する端部リブ112を含むものであるので、用紙の汚れを広い範囲で防止できる。
さらに、このレーザプリンタ1において、各リブ111、112は、用紙に当接する面が同じ高さとされているので、各リブ111、112を用紙の後縁9にほぼ均等に当接させることができる。
また、このレーザプリンタ1において、搬送ベルト33は、用紙を静電気力で吸着するものであり、ニップ開始位置Nは、用紙搬送面33Aに対して用紙の裏面側よりも表面側に偏っている。このため、用紙の後縁9は、静電気力により搬送終端位置Eに到達するまで確実に搬送ベルト33に当接する。そして、ニップ開始位置Nが用紙搬送面33Aに対して用紙の裏面側よりも表面側に偏っていることにより、用紙の後縁9が搬送ベルト33から離れる直前には、用紙の後縁9が加熱ローラ81から離れる方向(用紙の裏面側)に撓んだ状態となる。このため、用紙の後縁99が搬送ベルト33から離れると、加熱ローラ81に近づく方向(用紙の表面側)に跳ねやすい。このため、このレーザプリンタ1では、当接部110が用紙の後縁9に対して一層当接しやすくなり、本発明の作用効果がより確実に生じる。
さらに、このレーザプリンタ1において、ドロワーケース90は、用紙搬送面33Aの上流から下流に向けて列設された複数の感光体ドラム71を備えている。複数の感光体ドラム71が列設されているとトナー屑が発生しやすく、特に用紙搬送面33Aの下流側である保護壁93の堆積部100にトナー屑が堆積しやすい。しかし、このレーザプリンタ1では、当接部110により、トナー屑が堆積部100に堆積することが確実に抑制される。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
本発明は画像形成装置に利用可能である。
実施例の画像形成装置の概略断面図である。 実施例の画像形成装置の要部拡大断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、ドロワーケースを示す斜視図である。 実施例の画像形成装置に係り、図3のIV−IV断面を示す概略断面図である。 実施例の画像形成装置に係り、図4の矢視V方向を示す背面図である。 実施例の画像形成装置に係り、図4の矢視VI方向を示す裏面図である。 実施例の画像形成装置に係り、当接部の配置構成を示す説明図である。 実施例の画像形成装置に係り、用紙の後縁における画像形成外領域を示す説明図である。
1…画像形成装置(レーザプリンタ)
3…ハウジング
9…用紙の後縁
10…画像形成部
33…搬送ベルト
33A…用紙搬送面
80…定着器
81…加熱ローラ
82…押圧ローラ
90…ドロワーケース
93…保護壁
99A…用紙の後縁における画像形成外領域
99B、99C…用紙の幅方向の両端側に位置する画像形成外領域
100…堆積部
110…当接部
111、112…リブ(111…中間リブ、112…端部リブ)
N…ニップ開始位置
E…搬送終端位置
α…ニップ開始位置と搬送終端位置とを結ぶ直線と、ニップ開始位置と当接部とを結ぶ直線とがなす角度
β…ニップ開始位置における加熱ローラの接線と、ニップ開始位置と搬送終端位置と結ぶ直線とがなす角度
L1…ニップ開始位置と搬送終端位置との距離(mm)
L2…ニップ開始位置と当接部との距離(mm)
T…用紙の後縁が搬送ベルトから離れて、角度αだけ揺動する時間(秒)
V…用紙の搬送速度(mm/秒)
M…用紙の後縁における画像形成外領域の搬送方向の長さ(mm)

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に配設され、用紙の裏面と当接する用紙搬送面を有して前記用紙を前記用紙搬送面に沿って循環的に搬送する搬送ベルトと、
    前記ハウジング内で前記用紙搬送面に沿って搬送される前記用紙の表面側に配設され、前記用紙の表面にトナーを転写してトナー像を形成する電子写真方式の画像形成部と、
    前記ハウジング内で前記搬送ベルトよりも前記用紙搬送面の下流側に配設され、前記トナー像を前記用紙に定着させる定着器とを備え、
    前記定着器は、前記用紙の表面側に接触して回転駆動される加熱ローラと、前記用紙の裏面側から前記加熱ローラに対して押圧され、前記加熱ローラとともに前記用紙を加圧する押圧ローラとを有し、
    前記画像形成部と前記加熱ローラとの間には、前記トナーの屑であるトナー屑が堆積し得る堆積部が存在し、
    前記堆積部には、前記用紙搬送面から離れて前記加熱ローラに近づく方向に跳ねる前記用紙の後縁における前記トナー像が形成されない領域である画像形成外領域に対して当接する当接部が設けられており、
    前記搬送ベルトは、前記用紙を静電気力で吸着するものであり、
    前記加熱ローラと前記押圧ローラとで前記用紙の加圧を開始するニップ開始位置は、前記用紙搬送面に対して前記用紙の裏面側よりも表面側に偏っており、
    前記用紙の幅方向から見て、
    前記ニップ開始位置と前記当接部とを結ぶ直線と、前記ニップ開始位置における前記加熱ローラの接線とは、前記ニップ開始位置と前記用紙の後縁が前記搬送ベルトから離れる位置である搬送終端位置とを結ぶ直線を基準として、前記当接部と同じ側に延在しており、
    前記ニップ開始位置と前記搬送終端位置とを結ぶ直線と、前記ニップ開始位置と前記当接部とを結ぶ直線とがなす角度をα(°)とし、
    前記ニップ開始位置における前記加熱ローラの接線と、前記ニップ開始位置と前記搬送終端位置と結ぶ直線とがなす角度をβ(°)とした場合、
    前記角度αは、0<α<2×βの範囲に設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記角度αは、0<α<βの範囲に設定されている請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成部の構成要素の少なくとも一部は、前記ハウジング内に着脱可能に収納されるドロワーケースに設けられ、前記ドロワーケースに前記堆積部及び前記当接部が形成されている請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記ドロワーケースは、前記画像形成部と前記加熱ローラとの間に位置して双方の間で熱を遮る保護壁を有し、
    前記堆積部及び前記当接部は前記保護壁に設けられている請求項記載の画像形成装置。
  5. 前記当接部は、複数個のリブからなる請求項記載の画像形成装置。
  6. 各前記リブは、前記用紙の幅方向の両端に位置する前記画像形成外領域で当接する端部リブを含む請求項記載の画像形成装置。
  7. 各前記リブは、前記用紙に当接する面が同じ高さとされている請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 前記加熱ローラは、前記用紙の幅方向の中央の外径が小さく、両端側の外径が大きい逆クラウン形状とされている請求項1乃至のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記押圧ローラの軸心は前記加熱ローラの軸心よりも前記用紙搬送面の下流側に位置している請求項1乃至のいずれか1項記載の画像形成装置。
  10. 前記ドロワーケースは、前記用紙搬送面の上流から下流に向けて列設された複数の感光体ドラムを備える請求項3乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。
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