JP5811687B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、レジストローラを備える画像形成装置に関する。
従来、複数の感光ドラムと各感光ドラムに対向するベルトとの間で用紙に画像を形成する画像形成部と、給紙トレイから画像形成部に向けて用紙を送る給紙機構と、給紙機構から送られてきた用紙の先端を揃えた後、画像形成部に用紙を搬送するレジストローラとを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−210899号公報
しかしながら、従来技術では、ベルトの搬送方向に対し、その上流のレジストローラの搬送方向が用紙の幅方向に傾いていると、ベルトとレジストローラ間で用紙が幅方向に歪むという問題があった。そして、この歪みは、ベルトでの用紙搬送が進むにつれて徐々に大きくなっていくため、この歪みを元に戻そうとする用紙内に発生する力が徐々に大きくなり、レジストローラから用紙の後端が外れたときに前述した力によって用紙の後端側が幅方向に振れ、用紙に対する印字位置が変わってしまうという問題があった。すなわち、用紙の歪んだ部分に形成された1色目の画像が、用紙の歪みが元に戻ると幅方向にずれて位置が変わってしまうので、4色目の画像との位置がずれてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ベルト(画像形成部)の搬送方向に対してレジストローラの搬送方向が用紙(シート)の幅方向に傾いている場合であっても、用紙に対する印字位置を略一定にすることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、シートを収容するシートトレイと、前記シートに画像を形成する画像形成部と、前記シートトレイから前記画像形成部へシートを搬送するシート搬送機構を備える。
前記シート搬送機構は、前記シートトレイからシートを送り出すピックアップローラと、当該ピックアップローラよりも搬送方向下流側に設けられる一対の搬送ローラと、当該搬送ローラよりも搬送方向下流側、かつ、前記画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、前記搬送ローラから搬送されてくるシートの先端の位置を揃えてシートを前記画像形成部に送り出す一対のレジストローラと、を備える。
そして、前記一対の搬送ローラのうち一方のローラは、前記シートの面に沿って揺動可能に設けられ、前記一対のレジストローラは、軸線方向に一体的に移動可能に構成されるとともに、第1付勢部材によって初期位置に付勢されている。
この構成によれば、画像形成部の搬送方向に対してレジストローラの搬送方向がシートの幅方向に傾くことによってレジストローラと画像形成部との間でシートが幅方向に歪んでも、その歪みをレジストローラの移動で緩和することができるので、シートに対する印字位置を略一定にすることができる。また、レジストローラの移動が原因でレジストローラと搬送ローラとの間でシートが歪んでも、その歪みを搬送ローラの一方のローラの揺動によって緩和することができる。これにより、レジストローラと搬送ローラとの間でのシートの歪みによって、レジストローラが移動してしまうのを抑えることができる。
また、前記した構成では、前記搬送ローラは、前記レジストローラよりもシート幅方向において短く、かつ、シート幅方向の中央に設けられているのが望ましい。
これによれば、短く形成した搬送ローラをシート幅方向の中央に配置することで、長い搬送ローラを用いる構造に比べ、搬送ローラを確実に揺動させることができる。
また、前記した構成では、前記ピックアップローラは、前記レジストローラよりもシート幅方向において短く、かつ、シート幅方向の中央に設けられているのが望ましい。
これによれば、ピックアップローラが長く形成される場合に比べ、ピックアップローラでシートの後端が強く押さえられないので、レジストローラと搬送ローラとの間のシートの歪みを戻しやすくすることができる。
また、前記した構成では、前記レジストローラと前記搬送ローラの間の経路距離を、前記搬送ローラと前記ピックアップローラの間の経路距離よりも大きくするのが望ましい。
これによれば、レジストローラと搬送ローラの経路距離が大きいので、レジストローラの移動によるレジストローラと搬送ローラ間の歪み量を小さくすることができ、この歪みを搬送ローラの揺動で確実に吸収することができる。
また、前記した構成では、前記一対の搬送ローラは、互いに平行な状態で配置され、第2付勢部材によって互いに近付く方向に付勢されていてもよい。
また、前記した構成では、前記レジストローラと前記搬送ローラとの間に、前記レジストローラによって前記シートの先端の移動を規制した状態で前記搬送ローラが前記シートを搬送するときに生じる前記シートの撓みを許容するための空間を形成してもよい。
本発明によれば、画像形成部の搬送方向に対してレジストローラの搬送方向がシート幅方向に傾いている場合であっても、シートに対する印字位置を略一定にすることができる。
本発明の実施形態に係るカラープリンタを簡略的に示す図である。 給紙トレイを示す斜視図である。 給紙部の詳細構造を示す断面図であり、本体筐体に給紙トレイを取り付けた状態を示す図(a)と、本体筐体から給紙トレイを引き出した状態を示す図(b)である。 ピンチローラを保持する保持部材を後側から見た斜視図である。 保持部材を前側から見た斜視図である。 保持部材を分解して示す分解斜視図(a)と、軸受を拡大して示す拡大斜視図(b)である。 レジストローラを軸方向に移動させるための構造を示す説明図である。 軸方向に移動するレジストローラによって用紙の歪みを緩和させる作用を誇張して示す説明図(a),(b)である。 揺動する紙粉取りローラによって用紙の歪みを緩和させる作用を誇張して示す説明図(a)〜(c)である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明においては、まず、画像形成装置の一例としてのカラープリンタの全体構成を説明した後、本発明の特徴部分の詳細を説明することとする。
以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって右側を「前側(手前側)」、紙面に向かって左側を「後側(奥側)」とし、紙面に向かって奥側を「右側」、紙面に向かって手前側を「左側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体筐体10内に、シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部20と、給紙された用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Pを排出する排紙部90とを備えている。
給紙部20は、用紙Pを収容するシートトレイの一例としての給紙トレイ21と、給紙トレイ21から画像形成部30へ用紙Pを搬送するシート搬送機構の一例としての用紙搬送機構22を備えている。用紙搬送機構22は、給紙トレイ21の前側に設けられ、ピックアップローラ23と、分離ローラ24と、分離パッド25と、一対の搬送ローラの一例としての一対の紙粉取りローラ26と、一対のレジストローラ27とを備えている。
ピックアップローラ23は、給紙トレイ21から用紙Pを送り出すためのローラであり、給紙トレイ21内に積層された用紙Pの搬送方向下流側の端部の上方に配置されている。分離ローラ24および分離パッド25は、ピックアップローラ23から搬送されてくる用紙Pが複数枚重なっている場合に用紙Pを1枚ずつに分離する機構であり、ピックアップローラ23の搬送方向下流側に設けられている。
一対の紙粉取りローラ26は、分離ローラ24から搬送されてくる用紙P上の紙粉を除去するローラであり、分離ローラ24の搬送方向下流側(ピックアップローラ23よりも搬送方向下流側)に設けられている。一対のレジストローラ27は、紙粉取りローラ26から搬送されてくる用紙Pの先端の位置を揃えて用紙Pを画像形成部30に送り出すためのローラであり、紙粉取りローラ26よりも搬送方向下流側、かつ、画像形成部30よりも搬送方向上流側に設けられている。
このように構成される給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Pが、ピックアップローラ23および分離ローラ24等によって1枚ずつ分離されて上方へ送られ、一対の紙粉取りローラ26の間を通過する過程で紙粉が除去される。その後、用紙Pは、搬送経路で後ろ向きに方向転換されつつレジストローラ27に搬送され、当該レジストローラ27によって先端の位置が揃えられた後、画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とを備えている。
LEDユニット40は、複数のLEDを有しており、後述する感光ドラム53を露光している。
プロセスカートリッジ50は、前後方向に並んで配置され、感光ドラム53や、図示せぬ帯電器や、符号を省略して示す公知の現像ローラ、トナー収容室などを備えて構成されている。
転写ユニット70は、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、搬送ベルト73と、転写ローラ74とを備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間にエンドレスベルトからなる搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光ドラム53に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光ドラム53に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
定着ユニット80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の後側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光ドラム53の表面が、帯電器により一様に帯電された後、各LEDユニット40で露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、静電潜像に現像ローラよりトナーが供給されることで、感光ドラム53上にトナー像が担持される。
次に、搬送ベルト73上に供給された用紙Pが各感光ドラム53と各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム53上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。そして、用紙Pが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過することで、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
排紙部90は、用紙Pを外部に排出する複数の排紙ローラ91を備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Pは、排紙ローラ91によって搬送され、本体筐体10の外部に排出される。
<給紙部20の詳細構造>
次に、給紙部20の構造について詳細に説明する。
図2および図3(a),(b)に示すように、給紙トレイ21は、上面が開口した箱状に形成され、その前側の壁部には、上述した分離パッド25と一対の紙粉取りローラ26を構成するピンチローラ26Aが設けられている。ここで、一対の紙粉取りローラ26は、本体筐体10に設けられる駆動ローラ26Bと、この駆動ローラ26Bに接触して従動回転し、かつ、給紙トレイ21に設けられるピンチローラ26Aとで構成されている。そして、駆動ローラ26Bには、本体筐体10に設けられるモータ等の駆動源(図示略)から駆動力が伝達されるようになっている。
分離パッド25は、例えばウレタンゴム等の弾性部材からなり、略矩形状に形成されている。分離パッド25は、用紙Pの幅寸法よりも狭い幅で形成され、給紙トレイ21の左右方向の中央付近に配置されている。この分離パッド25は、用紙Pに対して、その幅方向の中央付近と接触するようになっている。
分離パッド25よりも搬送方向下流側には、第1シュート100が設けられている。第1シュート100は、搬送方向下流側に向かうにつれて、左右方向の幅寸法が徐々に幅狭になるように形成されている。また、第1シュート100は、図3(a)に示すように、前方に向かうにつれて、徐々に上方へ湾曲するように形成されている。
ピンチローラ26Aは、第1シュート100の搬送方向の下流側の位置で用紙Pの面に沿って揺動可能に設けられている。詳しくは、ピンチローラ26Aは、合成樹脂製の保持部材200に設けられ、この保持部材200が、給紙トレイ21に揺動可能に設けられている。
これにより、後で詳述するように、レジストローラ27と紙粉取りローラ26との間での用紙Pが幅方向に歪んでも、ピンチローラ26Aの揺動により、その歪みを緩和することが可能となっている。
ピンチローラ26Aは、用紙P(レジストローラ27)よりも左右方向(シート幅方向)において短く形成され、左右方向の中央に設けられている。これにより、左右方向に長いピンチローラを用いる構造に比べ、ピンチローラ26Aを確実に揺動させることが可能となっている。
より詳しくは、ピンチローラ26Aは、その左右方向における幅寸法が分離パッド25の幅寸法よりも少し大きく設定されている。これにより、用紙Pが分離ローラ24および分離パッド25から搬送されたときに、用紙Pのうち、分離パッド25と接触した領域にピンチローラ26Aを確実に接触させることが可能となっている。
ピンチローラ26Aは、図4〜図6に示すように、金属製の回転軸A1に、フッ素樹脂からなるローラ、または、表面がフッ素コートされたローラなど、表面が帯電されやすい樹脂からなるローラが回転可能に支持されることで構成されている。
保持部材200は、板状の本体部210を備える。本体部210のうち、用紙Pの搬送経路に臨む後面には、左右方向の略中央付近に、上下方向に延びる3つのリブ213が、後方に突出するように形成されている。リブ213の上部は、ピンチローラ26A側に傾斜して形成されている。このリブ213により、用紙Pはピンチローラ26Aに案内される。
図6(a)に示すように、本体部210の左右方向両端部には、前方に延びる一対の側壁220が形成されている。側壁220の上端部寄りの位置には、ピンチローラ26Aの回転軸A1を支持するための第1挿通孔221が、左右方向に貫通して形成されている。
本体部210の前面には、左右方向の略中央付近に、フック状の軸受230が前方に突出して形成されている。軸受230は、その内周面が断面視円弧状に形成されており、その軸方向が左右方向と一致するように配置されている。そして、図3(a)に示すように、この軸受230が給紙トレイ21に設けられた支持軸21Aで支持されることで、本体部210が前後方向に回動可能となっている。
また、図6(b)に示すように、軸受230の内周面には、その中央部に、内径寸法が支持軸21Aの外形寸法とほぼ同じかやや大きく設定された径小部232が形成されるとともに、当該径小部232の左右両側に、内径寸法が支持軸21Aの外形寸法よりも大きな径大部231が設けられている。これにより、本体部210が、径小部232を支点にして用紙Pの面に沿って揺動(傾動)可能となっている。
また、図4に示すように、本体部210の後面の下端部には、フック240が形成されている。このフック240には、第2付勢部材の一例としての第2コイルバネ250の略中央付近が引っ掛けられるようになっている。第2コイルバネ250の両端部は、給紙トレイ21に、例えば図示しないフックに引っ掛ける等の公知の手法により固定される。この第2コイルバネ250により、ピンチローラ26Aと駆動ローラ26Bは、通常時(用紙Pが歪んでいない状態)において、互いに平行な状態で互いに近付く方向に付勢されるようになっている。
また、図6(a)に示すように、本体部210には、スポンジ部材260が取り付けられたスポンジ支持部材261が配設されている。スポンジ支持部材261は、合成樹脂製であって、左右方向に延びる略板状に形成されている。スポンジ支持部材261の上面には、スポンジ部材260が接着されている。スポンジ部材260は、例えばウレタンフォームなど、ピンチローラ26Aを帯電させやすい材料からなる。
スポンジ支持部材261の左右方向の両端部には、一対のコイルバネ262を引掛けるための、前方に突出する一対のフック263が形成されている。一方、本体部210の側壁220の前端部には、コイルバネ262を引掛けるための、一対のフック222が形成されている。このフック222にコイルバネ262の一方の端部が引っ掛けられるとともに、他方の端部が上述のフック263に引っ掛けられるようになっている。
また、スポンジ支持部材261の左右方向の両端部には、左右方向外側に突出する一対の回動軸264が設けられている。一方、本体部210の側壁220の下端部寄りの位置には、上述の回動軸264を回動可能に支持する第2挿通孔223が形成されている。
そして、本体部210の前面には、スポンジ支持部材261を下方から支持可能な支持壁211が前方に延びるように形成されている。これにより、例えば、コイルバネ262を各フック263,222に引っ掛ける前や、コイルバネ262が各フック263,222から脱落した場合に、支持壁211によってスポンジ支持部材261を下方から受けることが可能となっている。
上記の構成により、スポンジ支持部材261は、その前端部がコイルバネ262に下方に引っ張られることで回動軸264を中心として回動し、その後端側に設けられるスポンジ部材260が上方のピンチローラ26Aに圧接(付勢)されるようになっている。スポンジ部材260がピンチローラ26Aに圧接された状態でピンチローラ26Aが回転することで、スポンジ部材260により用紙Pに付着した異物が除去されるようになっている。
また、本体部210の上端部には、左右方向の両端部寄りの位置であって、側壁220の内側に隣接した位置に、上方に突出する一対のガイド部材212が設けられている。ガイド部材212は、本体部210にピンチローラ26Aが取り付けられた状態で、ピンチローラ26Aの左右方向両側に位置して、ピンチローラ26Aの左右方向の位置決めをするようになっている。
図3(a)に示すように、ピンチローラ26Aは、ガイド部材212よりも後側に突出している。これにより、ピンチローラ26Aと駆動ローラ26Bとの間において用紙Pを挟み込むことが可能となっている。
また、ガイド部材212は、本体部210にピンチローラ26Aが取り付けられた状態において、ピンチローラ26Aよりも上方に突出するように形成されている。詳しくは、ガイド部材212は、前方に向かうにつれて上方に傾斜するように形成されており、用紙Pの後端を第2シュート11に向けて案内するようになっている。
ここで、第2シュート11は、一対の紙粉取りローラ26から搬送されてくる用紙Pを一対のレジストローラ27に案内する部材であり、上方に向かうにつれて徐々に後方に湾曲するように形成されている。また、第2シュート11の搬送方向下流側には、第2シュート11よりも上方にずれた位置に配置される第3シュート12が設けられている。
このように第3シュート12が第2シュート11よりも上方にずれて配置されることによって、レジストローラ27と紙粉取りローラ26との間に、広めの空間Sが形成されている。この空間Sにより、レジストローラ27によって用紙Pの先端の移動を規制した状態で紙粉取りローラ26が用紙Pを搬送するときに生じる用紙Pの撓みが許容されるようになっている。
図7に示すように、一対のレジストローラ27は、左右方向(軸線方向)に一体的に移動可能に構成されるとともに、第1付勢部材の一例としての一対の第1コイルバネ300によって初期位置に付勢されている。これにより、後で詳述するようにレジストローラ27と搬送ベルト73との間で用紙Pが幅方向に歪んでも、その歪みをレジストローラ27の移動で緩和することが可能となっている。なお、用紙Pの後端がレジストローラ27から外れた後は、第1コイルバネ300によってレジストローラ27は元の初期位置に戻される。
具体的に、一対のレジストローラ27は、用紙Pの幅よりも長く形成される駆動ローラ27Aおよび従動ローラ27Bで構成されており、本体筐体10に対して左右に移動可能に設けられる移動筐体310に回転可能に設けられている。移動筐体310は、左右一対の側壁311と、各側壁311を繋ぐ連結部312とを備え、左右一対の側壁311が駆動ローラ27Aおよび従動ローラ27Bの両端面に近接して配置されている。
これにより、用紙Pの左右の振れによって、移動筐体310とともに一対のレジストローラ27が左右に移動するようになっている。
駆動ローラ27Aの回転軸27Cは、移動筐体310の左右一対の側壁311を貫通するとともに、本体筐体10の左右一対の側壁13に設けられる軸受14を貫通するように形成されており、一対の軸受14によって回転可能、かつ、左右方向に移動可能に支持されている。回転軸27Cの一端には、駆動ギヤ27Dが設けられ、駆動ギヤ27Dは、当該駆動ギヤ27Dよりも歯幅が大きい幅広ギヤ15に噛み合っている。そのため、駆動ギヤ27Dがレジストローラ27とともに左右方向に移動しても、駆動ギヤ27Dと幅広ギヤ15とが噛み合ったままとなり、動力を伝達することが可能となっている。
なお、幅広ギヤ15の端面に対向する位置には、本体筐体10に設けた図示せぬモータから駆動力が伝達されるカップリング16が軸方向に移動可能に設けられ、当該カップリング16が幅広ギヤ15の端面に形成された係合孔に対して連結・離脱可能となっている。これにより、モータからの駆動力を、レジストローラ27に対して伝達・遮断することが可能となっている。
従動ローラ27Bは、その回転軸27Eが移動筐体310の各側壁311に形成された長穴313によって略上下方向(駆動ローラ27Aに近接・離間する方向)に移動可能に支持されている。なお、長穴313は、移動筐体310の各側壁311に左右方向に貫通するとともに略上下方向に延びるように形成されている。また、従動ローラ27Bの回転軸27Eは、各側壁311に設けられた一対のコイルバネ314によって駆動ローラ27Aに向けて付勢されている。
<給紙部20の作用>
次に、図8および図9を参照して、給紙部20の作用について説明する。なお、図8および図9では、用紙Pの撓みを分かり易く説明するために、実際よりも誇張して図示している。
図8(a)に示すように、搬送ベルト73の搬送方向D1に対してレジストローラ27の搬送方向D2が用紙Pの幅方向に傾くように、レジストローラ27が本体筐体10に組み付けられた場合には、用紙Pが搬送方向D1に対して斜めに傾いた状態で搬送ベルト73に供給される。このように搬送ベルト73上に供給された用紙Pの先端側部分が、搬送ベルト73と感光ドラム53とによって搬送方向D1に搬送されると、図8(b)に示すように、用紙Pが幅方向に歪むことになる(破線参照)。
このように用紙Pが歪むと、この歪みを元に戻そうとするように用紙P内で発生する力が、図に白抜きの矢印で示す方向に働く。これにより、レジストローラ27が用紙Pとともに軸方向に移動し、用紙Pの歪みが実線で示すように緩和され、用紙Pに対する印字位置を略一定にすることができる。
なお、このようにレジストローラ27が軸方向に移動すると、図9(a)および(b)に示すように、レジストローラ27と紙粉取りローラ26との間で用紙Pが歪む。しかし、この場合には、図9(c)に示すように、歪みを元に戻すように用紙P内に発生する力によって紙粉取りローラ26(ピンチローラ26A)が傾くので、その歪みが緩和されることとなる。
詳しくは、図9(b)に示すように、レジストローラ27と紙粉取りローラ26との間の短い区間L1で歪んでいた用紙Pが、紙粉取りローラ26の揺動によって、図9(c)に示すように、レジストローラ27と分離ローラ24およびピックアップローラ23との間の長い区間L2で歪むことになる。これにより、レジストローラ27と紙粉取りローラ26との間での用紙Pの歪みが緩和されるので、この歪みに対する反力によってレジストローラ27が軸方向に移動して元の位置に戻ってしまうのを抑えることができる。
なお、本実施形態では、図に示すように、ピックアップローラ23と分離ローラ24は、用紙P(レジストローラ27)よりも左右方向において短く形成され、給紙トレイ21の左右方向の中央付近に配置されている。これにより、ピックアップローラ23等が長く形成される場合に比べ、ピックアップローラ23等によって用紙Pの後端が強く押さえられないので、レジストローラ27と紙粉取りローラ26との間の用紙Pの歪みを戻しやすくすることが可能となっている。
また、図3(a)に示すように、レジストローラ27と紙粉取りローラ26の間の経路距離は、紙粉取りローラ26とピックアップローラ23の間の経路距離よりも大きくなっている。このようにレジストローラ27と紙粉取りローラ26の経路距離を大きくすることで、レジストローラ27の軸方向への移動によるレジストローラ27と紙粉取りローラ26間の歪み量を小さくすることができ、この歪みを紙粉取りローラ26の揺動で確実に吸収することが可能となっている。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、搬送ローラとして紙粉取りローラ26を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、紙粉取りの機能を有さない単なる搬送ローラ等であってもよい。
前記実施形態では、紙粉取りローラ26のうちピンチローラ26Aを揺動可能に構成したが、本発明はこれに限定されず、駆動ローラを揺動可能に構成してもよい。
前記実施形態では、第1付勢部材や第2付勢部材としてコイルバネ300,250を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば板バネやトーションバネなどであってもよい。
前記実施形態では、シートとして、厚紙、はがき、薄紙などの用紙Pを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
前記実施形態では、画像形成部をLEDユニット40や搬送ベルト73等で構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、感光ドラムからトナー像が転写される中間転写ベルトを用いて画像形成部を構成してもよいし、レーザ光を出射するスキャナユニットを用いて画像形成部を構成してもよいし、ハロゲンランプで加熱されるニップ板と加圧ローラ等を有する定着ユニットを用いて画像形成部を構成してもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
1 カラープリンタ
21 給紙トレイ
22 用紙搬送機構
23 ピックアップローラ
26 紙粉取りローラ
26A ピンチローラ
27 レジストローラ
30 画像形成部
73 搬送ベルト
200 保持部材
300 第1コイルバネ
310 移動筐体
P 用紙

Claims (6)

  1. シートを収容するシートトレイと、
    前記シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記シートトレイから前記画像形成部へシートを搬送するシート搬送機構を備えた画像形成装置であって、
    前記シート搬送機構は、
    前記シートトレイからシートを送り出すピックアップローラと、
    当該ピックアップローラよりも搬送方向下流側に設けられる一対の搬送ローラと、
    当該搬送ローラよりも搬送方向下流側、かつ、前記画像形成部よりも搬送方向上流側に設けられ、前記搬送ローラから搬送されてくるシートの先端の位置を揃えてシートを前記画像形成部に送り出すローラであって、駆動ローラおよび従動ローラを有する一対のレジストローラと、
    前記駆動ローラおよび前記従動ローラの回転軸を回転可能に保持する移動筐体と、
    前記駆動ローラの軸線方向において前記移動筐体の外側に配置され、前記駆動ローラの回転軸を回転可能に支持する側壁と、
    前記軸線方向において前記移動筐体と前記側壁との間に配置され、前記移動筐体を付勢する第1付勢部材と、を備え、
    前記一対の搬送ローラのうち一方のローラが、前記シートの面に沿って揺動可能に設けられ、
    前記一対のレジストローラが、前記移動筐体とともに前記軸線方向に一体的に移動可能に構成されるとともに、前記第1付勢部材によって初期位置に付勢されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記移動筐体には、前記従動ローラの回転軸を前記駆動ローラに向けて付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記駆動ローラの回転軸に設けられる駆動ギヤを有し、
    前記駆動ギヤが回転することによって前記駆動ローラに駆動が伝達されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記一対の搬送ローラは、搬送駆動ローラおよびピンチローラを有し、
    前記ピンチローラは、前記搬送駆動ローラに対して揺動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 内部に前記画像形成部を備えた本体筐体を備え、
    前記シートトレイは、前記本体筐体に対して移動可能に設けられ、
    前記ピンチローラは、前記シートトレイに設けられていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記一対の搬送ローラは、一対の紙粉取りローラであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
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