JPH08225195A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH08225195A
JPH08225195A JP7030760A JP3076095A JPH08225195A JP H08225195 A JPH08225195 A JP H08225195A JP 7030760 A JP7030760 A JP 7030760A JP 3076095 A JP3076095 A JP 3076095A JP H08225195 A JPH08225195 A JP H08225195A
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JP
Japan
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sheet
feeding
roller
conveying
registration
Prior art date
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JP7030760A
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Inventor
Takanari Kominato
隆成 小湊
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で確実にシートの斜行を補正する
ことのできるシート給送装置を提供する。 【構成】 レジストローラ対26にシートPを搬送する
引き抜きローラ対110を搬送するシートPの幅方向の
ほぼ中央に配置し、且つ、幅方向の寸法を搬送する最小
のシートの幅よりも小さく設定したため、レジストロー
ラ対26と引き抜きローラ対110の間で形成されたル
ープでは十分に斜行が補正されない場合でも、引き抜き
ローラ対110の回転によりシートを平面上で回転させ
ることによりさらに斜行の補正ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に原稿や記録紙を供給する
ためのシート給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置では、画像を形成す
る画像形成部にシートを供給する際にシートの斜行を補
正しなければならず、画像形成部の上流側に斜行補正用
のレジスト手段が配置されている。
【0003】このレジスト手段は通常一対のレジストロ
ーラから構成されており、図10に示すように、上流側
に配置されている搬送ローラCにより搬送されるシート
Pの先端を停止しているレジストローラ対RのニップN
Pにつき当ててシートPにループを形成することによ
り、シートPの剛性によって先端をニップNPに倣わせ
てシートの斜行を補正する。
【0004】そして、その後所定のタイミングでレジス
トローラRが回転することによりシートPが画像形成部
に搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レジストローラでの斜行補正では次のような問題があっ
た。
【0006】搬送ローラCとレジストローラ対Rとの距
離が短い場合や、シートの斜行が大きい場合にはループ
がシート幅全域にわたって形成されず、図10に示すよ
うに斜行を補正できない場合が生じる。そして、この状
態からさらに搬送ローラCを回転させると、シートPの
レジストローラ対RのニップNPにつき当たっている側
が折れ曲がったりして搬送不良を起こしてしまう。
【0007】特に剛性の大きなシートでは斜行を補正す
るためのループが大きくなりすぎると座屈を起こしてし
まい搬送不良を発生する。
【0008】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、簡単な構成で確実にシートの斜行を補正するこ
とのできるシート給送装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、シートを搬送
するシート搬送回転手段と、前記シート搬送回転手段に
より搬送されるシートの斜行を補正するためのレジスト
手段と、を備え、前記シート搬送回転手段を、搬送する
シートの幅方向のほぼ中央に配置し、且つ、シート搬送
回転手段のシートの幅方向の寸法を搬送するシートの最
小幅寸法よりも小さくしたことを特徴とする。
【0010】前記レジスト手段は一対のローラからなる
レジストローラ対であり、前記シート搬送回転手段によ
り搬送されるシートの先端が前記レジストローラ対のニ
ップに当接することによりシートの斜行補正を行うこと
を特徴とする。
【0011】前記シート搬送回転手段の上流側に、複数
種類の異なるサイズのシートを給送可能なマルチ給紙部
を備えたことを特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成によれば、シート搬送回転手段により
搬送されたシートはレジスト手段に先端が当接すること
によりループが形成されて斜行が補正される。このと
き、シート搬送回転手段とレジスト手段との距離が短い
場合や、シートの斜行が大きい場合などには、シートの
ループだけでは斜行が十分に補正できないことがある
が、シート搬送回転手段をさらに回転させると、シート
搬送回転手段がシートの幅方向における中央付近に当接
して回転を伝達しているため、レジスト手段に当接して
いるシートの先端部分を支点としてシートが平面上を回
転してさらに斜行が補正される。
【0013】また、マルチ給紙部は、種々の剛性の異な
るシートを供給したり、装置本体の側面からシートを供
給するためレジスト手段と距離が十分に確保できなかっ
たりするため、本発明は極めて効果的である。
【0014】
【実施例】図1は、本発明が適用可能な画像形成装置の
全体構成を示している。
【0015】まず、本画像形成装置の全体の概略構成を
シートの流れに沿って説明する。
【0016】図1において、画像形成装置としての複写
機1の装置本体2上のプラテンガラス5には、自動原稿
給送装置(ADF)3より不図示の原稿が自動的に給送
され、この原稿を光学系6により走査して画像形成部7
の感光ドラム9に潜像を形成させる。この潜像を現像す
ることにより感光ドラム9にはトナー像が形成される。
【0017】装置本体2内には、多数枚のシートPを収
納可能の複数の右給紙デッキ10A、左給紙デッキ10
Bがそれぞれ配設されていて、それぞれに設けられた給
紙ローラ1lA、11B、搬送ローラ12A、12B、
分離ローラ13A、13Bから成る給紙部8lA、81
Bにより1枚ずつ給紙される。
【0018】各給紙デッキ10A、10Bから給紙され
るシートPは、右デッキパス14及び、左デッキパス5
0、両面パス15をそれぞれ介してレジスト導入パス1
6へそれぞれ搬送される。上記給紙デッキ10A、10
Bは、デッキガイドレール17によリガイドされて、装
置本体2の正面から引出し可能なフロントローディング
になっている。また両面パス15は、両面ガイドレール
18によりガイドされて、装置本体2の前側に引き出し
自在となっている。
【0019】給紙デッキ10A、10Bの下方には、少
数枚収納の上給紙カセット19A、下給紙カセット19
Bがそれぞれ配設されていて、給紙ローラ20A,20
B、搬送ローラ21A,21B、分離ローラ22A,2
2Bにより1枚ずつレジスト導入バス16ヘシートPが
搬送されるようになっている。この給紙カセット19
A、19Bも、カセットガイドレール24によリフロン
トローディングになっている。
【0020】レジスト導入パス16の下流側には、レジ
スト導入パス16から搬送されるシートPをガイドする
レジ前ガイド25及びレジストローラ対26がそれぞれ
配設されている。
【0021】装置本体2の側面にはハガキからA4サイ
ズのシートまで種々のサイズの供給が可能なマルチ給紙
部100が設けられている。
【0022】このマルチ給紙部100はシートを支持す
るマルチトレイ102と、マルチトレイ102に支持さ
れているシートを送り出す給紙ローラ104と、給紙ロ
ーラ104により送り出されたシートを分離するための
搬送ローラ106と、搬送ローラ106に圧接可能に設
けられ、逆転することによりシートを一枚ずつ分離する
分離ローラ108と、分離されたシートを搬送ローラ1
06と分離ローラ108とのニップから引き抜くための
引き抜きローラ対110とを有している。
【0023】画像形成部は、感光ドラム9を含む上部側
の画像形成部7と、転写分離帯電部27、搬送部28、
定着部31、排出パス37等を一体化した下部側の画像
形成部30とからなっている。この画像形成部30は、
装置本体2に対して本体ガイドレール34によりフロン
トローディングとなっている。
【0024】給紙デッキ10A,10B、給紙カセット
19A,19B、給紙部100のいずれかから送り出さ
れ、レジストローラ26により搬送されるシートPは、
転写分離帯電部27によりトナー像が感光ドラム9から
転写して画像が形成され、搬送部28により定着部31
に搬送されて定着ローラ29により定着される。
【0025】シートPの画像形成が片面モードの場合に
は、トナー像を定着後のシートPは、内排出ローラ対3
2、搬送経路の切り換え部としての切り換え部材36、
外排出ローラ33を含む排出パス37により排出トレイ
35に排出される。
【0026】画像形成部30の下方には、中間トレイ4
3を含む両面ユニット42が配設されている。この両面
ユニット42は、装置本体2に対してガイドレール83
によりフロントローディングになっている。
【0027】画像形成のモードが両面モードまたは多重
モードの場合には、定着後のシートPは内排紙ローラ3
2、切り換え部材36により反転パス38に送られ、搬
送ローラ対40、41によって、中間トレイ43上へ排
出される。
【0028】中間トレイ43上に一時的に積載されたシ
ートPは、最下紙から給紙ローラ44により繰り出さ
れ、搬送ローラ45、分離ベルト46によって1枚ずつ
分離給送される。
【0029】上記給紙ローラ44、搬送ローラ45、分
離ベルト46によって、給紙ローラ44からの再給紙部
が構成されている。
【0030】中間トレイ43から再給紙されたシートP
は、両面モードの場合、搬送ローラ対47、搬送経路の
切り換え部としての切り換え部材48を含む再給紙パス
49により両面パス15に搬送される。そして再給紙さ
れるシートPは、両面パス15、レジスト導入パス16
を介して、画像形成部7,30に搬送され、再度の画像
形成後に排出トレイ35に排出される。
【0031】次に、左給紙デッキ10Bから給紙する場
合の搬送制御方法を説明する。
【0032】図3において、両面パス15は、搬送ロー
ラ対51、52、53、54と両面ガイド55を備えて
いる。搬送ローラ対53の直上流には、シートPの検知
部材56が設けられている。そして、左給紙デッキ10
Bからの給紙が使用者により選択され、画像形成動作が
開始されると、CPU(制御手段)90の制御により、
給紙ローラ1lBが回転して、左給紙デッキ10Bから
シートPが給紙される。シートPは、図4に示すように
搬送ローラ対53によって両面パス15内を搬送されて
いく。
【0033】この時に、シートPの搬送方向先端部が、
検知部材56により所定の時間T1より早く検知手段5
6によって検知されない場合、またシートPの搬送方向
後端部が所定の時間T2 よりも早く検知されない場合に
は、ジャムが発生したとして、画像形成装置の制御手段
90は装置2の画像形成動作を停止させる。
【0034】また、検知部材56が前記シートPを検知
してから画像形成動作が停止するまでの時間が、所定の
時間よりも短い場合、前記シートPが停止した位置から
シートPが所定量搬送されるようにCPU90により制
御されている。
【0035】なお、図1において、後で詳述するが搬送
ローラ対53と搬送ローラ12B、分離ローラ13B間
の両面パス15の前面を遮るような構造物、及び左給紙
デッキパス50の前面側を遮るような、搬送ローラ12
Bを支持する構造体等は配置されていない。
【0036】図2は、両面パス15又は左給紙デッキ1
0Bの引き出し動作に連動して、搬送ローラ12Bと分
離ローラ13Bの挟持圧を解除する構成を示す図であ
る。
【0037】アーム57は、軸57Aに回動可能に支持
され、回転可能に支持した分離ローラ13Bを、引っ張
りばね58の弾力により搬送ローラ12Bに加圧してい
る。アーム57の他端57Bには、軸62Aにより枢支
された解除アーム62の一端が引っ張りばね63の弾力
により圧接している。
【0038】デッキ把手59は、軸59Aを支点に回動
可能に左給紙デッキ10Bに支持されており、左給紙デ
ッキ10Bが装置本体2にセットされると、デッキ把手
59と一体の突起部59Bが、引っ張りばね61の弾力
により装置本体2に固定された係止部材60に係合し
て、装置本体2に係止される。さらにデッキ把手59の
内端59Cは、解除アーム62を引つ張りばね63の力
に抗して時計方向に回動させて、アーム57から離間さ
せる。
【0039】次にデッキ把手59を、引っ張りばね61
の力に抗して回動させると、突起部59Bが係止部材6
0から外れて、左給紙デッキ10Bは引き出せる状態に
なる。それと共に、解除アーム62は引っ張りばね63
により反時計方向に回動されて、引っ張りばね58に抗
して分離ローラ13Bを搬送ローラ12Bから離間させ
るか、もしくは搬送ローラ12Bと分離ローラ13Bの
挟持圧を低減させる。
【0040】両面把手64は軸64Aに回動可能に軸支
され、上記デッキ把手59と同様にして装置本体2の係
止部材65に係合する突起部64Bを有しており、さら
に引っ張りばね66、解除アーム67、引っ張りばね6
8により、両面パス15を装置本体2に係止すると共
に、搬送ローラ12Bと分離ローラ13Bの挟持圧の加
圧、解除動作を行う。
【0041】ここで、左給紙デッキ10Bからの給紙時
に、画像形成動作が停止した場合での、両面パス15及
び左給紙デッキ10B、デッキパス50内に残留するシ
ートPを除去する手順について説明する。
【0042】まず、装置2の動作停止状態で、検知手段
56がシートPを検知していない場合、すなわち図3に
示すように、シートPが搬送ローラ12B、分離ローラ
13Bにのみ狭持されている場合、制御手段90は、装
置本体2に設けられた表示部に”左給紙デッキを引き出
してください”と表示する。
【0043】そして、左給紙デッキ10Bのデッキ把手
59を回動させてから左給紙デッキ1OBを引き出す
と、前述のように搬送ローラ12B、分離ローラ13B
の狭持圧が解除され、また前面側には左給紙デッキ10
Bの引き出しを妨げるような構造体が配置されていない
ので、ジャムしたシートPは、左給紙デッキ10Bの引
き出し方向後側に配置される不図示のサイド規制板や後
側板等の構造物と共に引き出されてくるので、ジャムを
起こしたシートPを容易に取り除くことが可能となる。
【0044】次に検知手段56がシートPを検知してい
る場合、すなわち、図4に示すようにシートPが搬送ロ
ーラ12B、分離ローラ13Bと搬送ローラ対53との
両方に、もしくは図示していないが搬送ローラ対53に
のみに狭持されている場合、制御手段90は”両面パス
を引き出してください”と表示する。
【0045】そして、両面把手64を回動させてから両
面パス15を引き出すと、前述のように搬送ローラ12
B、分離ローラ13Bの狭持圧が解除され、また前面側
には構造体が配置されていないので、ジャムを起こした
シートPは、両面パス15と共に引き出されてきて、ジ
ャムしたシートPを容易に取り除くことが可能となる。
【0046】さらに、装置の動作停止状態で、検知手段
56がシートPの搬送方向先端部を検知してから、装置
2が停止状態となるまでの時間が、所定の時間t1 より
も短い場合、つまりシートPが搬送ローラ53に狭持さ
れていない可能性がある場合には、制御手段90は、搬
送ローラ12B、分離ローラ13Bと、搬送ローラ対5
3とを、所定の時間t2 だけ回転させて、確実にシート
Pを搬送ローラ対53に狭持させる。これにより、確実
にシートPを搬送ローラ対53に挟持させてから、”両
面パスを引き出してください”と表示するので、より確
実なジャム処理が可能となる。
【0047】次に、左給紙デッキ10Bからシートを送
る給紙部81Bの構造を図5及び図6を基にして詳細に
説明する。図5は正面図であり、図6は側面図である。
【0048】120は板金で形成された右前側板であ
り、122はアルミダイキャストで形成された左前側板
である。右前側板120には給紙部81Aが設けられ
(図5では省略)、左前側板122には給紙部81Bが
設けられている。
【0049】図6に示すように、給紙部81Bの搬送ロ
ーラ12B及び分離ローラ13Bは、右前側板120と
左前側板122とに固定されているブラケット124に
支持されている。給紙ローラ11Bは搬送ローラ12B
の軸12Cに図示しない機構によって揺動自在に取り付
けられている。ブラケット124は前側を前側板12
0,122に固定され、後側は装置本体2の裏板126
にピン124Aで位置決めされている。
【0050】右前側板120は装置本体2の側板2Aと
仕切り板2Bとで支持されていて、比較的剛性が強いた
め板金で形成されている。左前側板122は前述した通
り、ジャムしたシートを左給紙デッキ10Bと共に引き
出すために右前側板120と左前側板122との間に隙
間Xを形成する必要があり、図5に示すように装置本体
2の側板2Bにのみ片持ち状態で固定されている。その
ため剛性の大きいアルミダイキャストで形成されてい
る。
【0051】本実施例では、図1に示すように、左前側
板122の上部で両面パス15を正面側(図6の左方
向)に引き出し可能に案内するための両面ガイドレール
18を保持しており、左前側板122が上方で右前側板
120と連結することができない構造であるため、片持
ち状態に支持されるようになっているが、画像形成部3
0等のような正面側に引き出し可能な他の構成が左前側
板122の上部に配置されていても同じ構造となる。な
お、左前側板122は、アルミダイキャスト以外にも合
成樹脂等の剛性の大きな材料であってもよい。
【0052】左給紙デッキ10Bの出し入れを案内する
一対のデッキガイドレール17は一方が右前側板120
と裏板126で支持され、他方が装置本体2の側板2B
に支持されている。
【0053】ここで、左前側板122は剛性の大きな材
料で形成されてはいるが、片持ち支持であるため変形し
易く、特に上下に変形し易い。そこで、この左前側板1
22の位置決めを行うため、左前側板122に形成した
位置決め孔122A,122Bに嵌合する位置決めピン
128,128を左給紙デッキ10Bに設けている。こ
れにより、左給紙デッキ10Bが装置本体2に装着され
たときに位置決めピン128,128が位置決め孔12
2A,122Bに嵌合して精度よく位置決めが行われ
る。なお、位置決め手段として左前側板122に設けた
位置決め孔122A,122Bと左給紙デッキ10Bに
設けた位置決めピン128,128を用いているが、逆
に左給紙デッキ10Bに位置決め孔122A,122B
を設け、左前側板122に位置決めピン128,128
を設けてもよい。
【0054】このようにして、片持ち状態の左前側板1
22が精度よく位置決めされるため、それに支持されて
いる給紙部81Bも精度よく位置決めされて分離不良や
搬送不良の発生を低減することができる。
【0055】また、上記実施例では位置決めピン12
8,128を位置決め孔122A,122Bに嵌合させ
ることにより左前側板122の位置決めを行っている
が、上下方向にのみ位置精度が悪くなる場合には、左給
紙デッキ10Bに図に破線で示すようなカム130を設
け、このカム130により左前側板122を持ち上げる
ようにして位置決めを行ってもよい。
【0056】次に、マルチ給紙部100におけるシート
の供給について詳細に説明する。図7は給紙ローラ10
4、搬送ローラ106、分離ローラ108、引き抜きロ
ーラ対110のそれぞれに駆動を伝達するための駆動伝
達機構を示し、図7(a)はその側面図、図7(b)は
その展開図である。
【0057】装置本体2側の図示しない駆動源からの駆
動が入力ギア132に入力され、入力ギア132からギ
ア134を介して分離ローラ108の軸108Aに駆動
が伝達される。軸108Aに設けられたプーリー136
と搬送ローラ106の軸106Aに設けられたクラッチ
138が接続されたプーリー140とに掛け渡されたベ
ルト142により軸108Aから駆動が軸106Aに伝
達され、さらに、軸106Aに設けられたプーリー14
4と給紙ローラ104の軸104Aに設けられたプーリ
ー146との間に掛け渡されたベルト148により軸1
06Aから駆動が軸104Aに伝達される。
【0058】このようにして駆動が伝達されて分離ロー
ラ108、搬送ローラ106、給紙ローラ104がそれ
ぞれ回転する。また、クラッチ138をオン・オフする
ことにより搬送ローラ106の軸106Aに駆動が伝達
・遮断される。さらに、入力ギア132からギア150
を介して引き抜きローラ対110の軸110Aに駆動が
伝達されて引き抜きローラ対110を回転させる。
【0059】分離ローラ108の軸108Aにはトルク
リミッタ152が設けられており、このトルクリミッタ
152により分離ローラ108に加わる負荷が所定値
(リミット値)よりも小さい場合には分離ローラ108
に駆動が伝達され、大きくなると駆動が遮断される。
【0060】給紙ローラ104は図示しない昇降機構に
より上下に移動可能に設けられており、マルチトレイ1
02上に積載されているシートPに下降して当接し送り
出し、送り出したシートが引き抜きローラ対110にか
み込まれた後の所定のタイミングで上昇させてシートP
から離間する。
【0061】なお、前記クラッチ138は電磁クラッチ
でもソレノイドで制御されるバネクラッチであってもよ
い。
【0062】このマルチ給紙部100の構成におけるシ
ート搬送動作を説明する。
【0063】給紙ローラ104によりマルチトレイ10
2上のシートPが送り出され、搬送ローラ106と該搬
送ローラ106に圧接している分離ローラ108とのニ
ップ部に送り込まれる。ニップ部に送り込まれたシート
が2枚以上ある場合には、逆転する分離ローラ108に
より分離ローラ108側のシートから順次戻されて1枚
のみ送り出される。ニップ部に1枚のみ挟まれている場
合には、トルクリミッタ152により駆動が遮断され分
離ローラ108はシートに追従して回転する。
【0064】分離されたシートは引き抜きローラ対11
0によりさらに搬送されレジストローラ対26に送られ
る。そして、レジストローラ対26により所定のタイミ
ングでシートは画像形成部7に送られる。
【0065】マルチ給紙部100においては、供給する
シートのサイズを指定する指定モードと、サイズを指定
しないフリーサイズモードとがある。指定モードでは、
各サイズのシートの後端が搬送ローラ106と分離ロー
ラ108とのニップ部を抜けるタイミングでクラッチ1
38をオフして給紙ローラ104と搬送ローラ106の
駆動回転を停止させる。
【0066】フリーサイズモードでは、送り出すシート
のサイズが検知できないため、最小サイズのシートの後
端が搬送ローラ106と分離ローラ108とのニップ部
を抜けるタイミングでクラッチ138をオフして給紙ロ
ーラ104と搬送ローラ106の駆動回転を停止させ
る。このとき、分離ローラ108は駆動の伝達が遮断さ
れないため引き続き駆動されて分離動作が続行される。
これによって、フリーサイズモードにおいてもシートの
重送が確実に防止される。
【0067】シートの後端が引き抜きローラ対110を
抜けたところで引き抜きローラ対110の回転が停止さ
れ、同時に分離ローラ108の回転も停止される。
【0068】なお、これらの動作の制御は制御手段であ
るCPU90(図1に図示)により行われる。
【0069】続いて、レジストローラ対26においてシ
ートの斜行補正の不良発生を防止するための構成を説明
する。なお、ここではマルチ給紙部100からシートP
を供給する場合を例として説明する。
【0070】まず、図8において、マルチトレイ102
に積載されたシートPは給紙ローラ104により送り出
され、搬送ローラ106と分離ローラ108とにより一
枚ずつ分離される。分離されたシートは引き抜きローラ
対110により搬送されてレジストローラ対26に送ら
れ、レジストローラ対26のニップ部にシートの先端が
つき当てられてシートにループが形成され斜行が補正さ
れる。
【0071】搬送ローラ106の周速VR1は画像形成
部7でのプロセススピードVPと同じ速度に設定されて
おり、引き抜きローラ対110の周速VR2はプロセス
スピードVPよりも速い速度に設定されている。また、
レジストローラ対26の周速VR3はプロセススピード
VPと同じ速度に設定されている。
【0072】VR2>VR1=VP …(1) VR3=VP …(2) ここで、前記各ローラの周速の設定は前記駆動伝達機構
のギアのギア比で設定してもよいし、ローラ径の大小で
設定してもよい。またギア比とローラ径を組み合わせて
設定してもよい。なお、本実施例では、引き抜きローラ
対110の周速VR2はプロセススピードVPの13/
12程度で設定するとよい結果が得られる。
【0073】これにより、搬送ローラ106と分離ロー
ラ108とにより送り出されるシートは分離ローラ10
8によるロスによってプロセススピードVPより遅い速
度VS1で搬送され、引き抜きローラ対110ではシー
トはプロセススピードVPより速い速度VS2で搬送さ
れるため、その間でシートは引っ張られた状態で搬送さ
れる。これによりシートの座屈等が防止できる。
【0074】なお、長期の使用により摩耗等で分離ロー
ラ108の摩擦係数が低下したり、分離ローラ108を
搬送ローラ106に圧接させる力Nが小さくなったりす
ると、搬送ローラ106によるシートの搬送速度VS1
は増加するが、上記式(1)(2)のように設定しておけば、
必ず引き抜きローラ対110のシート搬送速度VS2よ
りも小さくなり、搬送ローラ106と引き抜きローラ対
110との間ではシートは引っ張り状態で搬送され、シ
ートにダメージを与えることがない。
【0075】また、引き抜きローラ対110はレジスト
ローラ対26が回転を開始した後も回転を行ってシート
を送り出す。このとき、引き抜きローラ対110はプロ
セススピードVPよりも速い速度VS2でシートを搬送
し、レジストローラ対26はプロセススピードVPと同
じ速度VS3でシートを搬送するため(VS2≧VS3
=VP)、シートを搬送している途中でも引き抜きロー
ラ対110とレジストローラ対26との間ではシートは
必ずループが形成された状態となる。そのため、レジス
トローラ対26にシートのバックテンションによる負荷
を加えることがなくなって、画像のずれを発生したりす
ることがなく安定した画像形成が行える。
【0076】次に、引き抜きローラ対110とレジスト
ローラ対26との間の距離が短い場合に斜行を効果的に
補正する構成について図9に基づいて説明する。なお、
ここでもマルチ給紙部100からシートPを供給する場
合を例として説明する。
【0077】図9において、給紙ローラ104により送
り出され搬送ローラ106と分離ローラ108とで分離
されたシートPは引き抜きローラ対110によりさらに
搬送されてレジストローラ対26に送られる。レジスト
ローラ対26は引き抜きローラ対110により搬送され
るシートPがループを形成するまで停止しており、ルー
プを形成することによりシートPの斜行を補正してい
る。そして、レジストローラ対26は所定のタイミング
で回転を開始して画像形成部7にシートPを送り出す。
【0078】引き抜きローラ対110はシートの左右方
向でほぼ中央に対応する位置に配置されており、ローラ
の長さ(シートの幅方向の長さ)も短く設定されてい
る。本実施例では、マルチ給紙部100から送り出し可
能なシートがはがき(幅100mm)からA4サイズの
シート(幅297mm)までであり、ローラの長さが4
4mmに設定されている。
【0079】以上の構成により、引き抜きローラ対11
0により送り出されてレジストローラ対26により斜行
を補正するときに、シートPの斜行が大き過ぎて引き抜
きローラ対110とレジストローラ対26との間でルー
プが完全に作れず斜行補正が行えない場合であっても、
引き抜きローラ対110を回転させることによりシート
Pを図9(b)の矢印に示す方向に回転させて斜行補正
をすることができる。
【0080】これは、引き抜きローラ対110により送
られる斜行したシートPの一方の角部P1がレジストロ
ーラ対26のニップNPに当接し、引き抜きローラ対1
10がさらに回転することによりその一方の角部P1を
中心としてシートPが回転して、シートPの先端をレジ
ストローラ対26のニップNPにつき当てて斜行補正を
する。これにより、ループだけでは斜行の補正ができな
いような大きな斜行状態で搬送されてきたシートでも確
実に斜行補正ができる。
【0081】なお、以上本発明の一実施例を説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0082】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
レジスト手段にシートを搬送するシート搬送回転手段を
搬送するシートのほぼ中央に配置し、且つ、幅寸法を最
小のシートの幅寸法よりも小さく設定したため、レジス
ト手段でループによる斜行補正が十分に行われない場合
でも、シート搬送回転手段の回転力によりシートを平面
上で回転させて確実な斜行補正が行える。
【0083】このように、特別なシートの斜行補正機構
を用いなくても確実な斜行補正が行えるため、装置の小
型化及び低コスト化が図れ、搬送性能の向上も図れるシ
ート給送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート給送装置を設けた画像形成装置
の一例を示す縦断面図
【図2】図1に示した画像形成装置における左給紙デッ
キの搬送ローラの圧解除機構を示す側面図
【図3】図1に示した画像形成装置のおける左給紙デッ
キからシートを送り出す状態を示す図
【図4】図1に示した画像形成装置のおける左給紙デッ
キからシートを送り出す状態を示す図
【図5】図1に示した画像形成装置の給紙デッキの装着
部を示す正面図
【図6】図5のVI−VI断面図
【図7】図1に示した画像形成装置におけるマルチ給紙
部の駆動伝達機構を示す図
【図8】図1に示した画像形成装置におけるマルチ給紙
部の各ローラの速度を示す図
【図9】図1に示した画像形成装置におけるマルチ給紙
部のシートの斜行を補正する構成を示す図
【図10】従来のシートの斜行を補正する構成の一例を
示す平面図
【符号の説明】
26 レジストローラ対 100 マルチ給紙部 110 引き抜きローラ対(シート搬送回転手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送するシート搬送回転手段
    と、 前記シート搬送回転手段により搬送されるシートの斜行
    を補正するためのレジスト手段と、を備え、前記シート
    搬送回転手段を、搬送するシートの幅方向のほぼ中央に
    配置し、且つ、シート搬送回転手段のシートの幅方向の
    寸法を搬送するシートの最小幅寸法よりも小さくしたこ
    とを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記レジスト手段は一対のローラからな
    るレジストローラ対であり、前記シート搬送回転手段に
    より搬送されるシートの先端が前記レジストローラ対の
    ニップに当接することによりシートの斜行補正を行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記シート搬送回転手段の上流側に、複
    数種類の異なるサイズのシートを給送可能なマルチ給紙
    部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート給
    送装置。
  4. 【請求項4】 所定のサイズのシートを収容したシート
    収容手段と、 前記シート収容手段からシートを送り出す給紙部と、 シートの斜行を補正するレジスト手段と、 前記給紙部により送り出されたシートを前記レジスト手
    段に搬送する搬送路と、 異なるサイズのシートを給送可能なマルチ給紙部と、 前記マルチ給紙部から送り出したシートを前記レジスト
    手段に搬送するために前記搬送路の前記レジスト手段の
    直前で合流するマルチ搬送路と、を備え、前記マルチ給
    紙部に設けた引き抜きローラを、搬送するシートの幅方
    向のほぼ中央に配置し、且つ、引き抜きローラのシート
    の幅方向の寸法を搬送するシートの最小幅寸法よりも小
    さくしたことを特徴とするシート給送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    のシート給送装置と、 前記シート給送装置から送り出されたシートに画像を形
    成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
JP7030760A 1995-02-20 1995-02-20 シート給送装置及び画像形成装置 Withdrawn JPH08225195A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013043701A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Brother Industries Ltd 画像形成装置
US8789827B2 (en) 2012-06-22 2014-07-29 Ricoh Company, Ltd. Sheet conveying device, image reading device, and image forming apparatus
CN109573668A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 精工爱普生株式会社 介质供应装置以及图像读取装置

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