JP4702112B2 - 電動機制御装置および電動機制御方法 - Google Patents

電動機制御装置および電動機制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4702112B2
JP4702112B2 JP2006061330A JP2006061330A JP4702112B2 JP 4702112 B2 JP4702112 B2 JP 4702112B2 JP 2006061330 A JP2006061330 A JP 2006061330A JP 2006061330 A JP2006061330 A JP 2006061330A JP 4702112 B2 JP4702112 B2 JP 4702112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
control
torque
discharge
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006061330A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007244070A (ja
Inventor
秀人 花田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006061330A priority Critical patent/JP4702112B2/ja
Publication of JP2007244070A publication Critical patent/JP2007244070A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702112B2 publication Critical patent/JP4702112B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L15/00Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles
    • B60L15/02Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles characterised by the form of the current used in the control circuit
    • B60L15/025Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles characterised by the form of the current used in the control circuit using field orientation; Vector control; Direct Torque Control [DTC]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/10Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by engine-driven generators, e.g. generators driven by combustion engines
    • B60L50/16Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by engine-driven generators, e.g. generators driven by combustion engines with provision for separate direct mechanical propulsion
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Description

この発明は、電動機制御装置および電動機制御方法に関し、より特定的には、車両駆動用電動機を制御する電動機制御装置および電動機制御方法に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等の電動車両において、バッテリ(直流電源)からの直流電力をインバータ(電力変換器)によって交流電力に変換して車両駆動用電動機の駆動を制御する構成の電動機制御装置が用いられている。このような電動機制御装置では、インバータの直流側には直流電源(代表的にはバッテリ)と並列に平滑コンデンサが設けられる。この平滑コンデンサは、バッテリからインバータへの電力供給のオン・オフを制御するシステムメインリレー(SMR)の断続時の電流の急峻な変化を緩和し、この急峻な電流変化によってインバータに用いられる電力用半導体素子が破損されることを防止する。
一般的に、電動車両では運転停止を指令するイグニッションスイッチのオフ時に、システムメインリレーがオフされる。この際に、安全面からは平滑コンデンサに蓄積された残存電荷は除去しておくことが好ましい。たとえば、平滑コンデンサと並列に放電抵抗を接続することによって、平滑コンデンサの残存電荷を放電することも可能である。しかし、この放電抵抗によって車両運転中も放電経路が常時形成されるため、効率面から放電抵抗値を高くする必要がある。このため、車両停止時に平滑コンデンサを高速に放電することが困難である。
この点を考慮して、インバータ制御によって、駆動輪に動力的に接続された電動機に回転力を発生させずに、すなわち、車両が付勢されないようにした上で、平滑コンデンサの残存電荷を速やかに放電させることが、提案されている(たとえば特許文献1および2)。特に、特許文献1および2には、車両が付勢されないように、すなわち電動機がトルクを発生することなく平滑コンデンサに蓄えられた電力を消費するための方法として、d−q座標系(磁極座標系)による電動機のベクトル制御において、トルクの発生に寄与するトルク電流iqを流さないようにしつつ、磁化電流idのみを流すようにインバータを制御することが開示されている。この制御によれば、iq=0に制御して電動機がトルクを発生しない状態で、平滑コンデンサの残存電荷の放電により磁化電流idを生じさせることができる。磁化電流idは、主に交流電動機のコイル巻線等を流れる際の通電損失により熱エネルギに変換される。
また、特許文献3および4には、上記システムメインリレー(SMR)のオフ時に、平滑コンデンサの放電を行なうことによる、システムメインリレーの溶着検出が開示されている。このようなリレー溶着検出を行なうためには、システムメインリレーのオフ後、速やかに平滑コンデンサの放電を実行する必要があるため、特許文献1および2の開示のような、インバータ制御による平滑コンデンサの急速な放電が必要となる。
特開2000−152419号公報 特開2004−357412号公報 特開2000−270561号公報 特開平11−69881号公報
しかしながら、上記のようなインバータ制御による平滑コンデンサの放電動作は、電動車両の走行中に車速≠0の状態でイグニッションスイッチがオフされたケースで、システムメインリレーのオフと合わせて実行すると、以下のような問題が生じる可能性がある。
このようなケースでは、電動機の回転により誘起電圧が発生している状態で、インバータ制御による平滑コンデンサの放電が進行する。このため、平滑コンデンサ電圧、すなわちインバータの入力電圧が0近傍まで低下すると、電動機に誘起電圧が発生する一方で、インバータから電動機に電圧を印加することが不可能となる。この結果、電動機の誘起電圧によってq軸電流が発生してしまい、電動機(車両駆動用電動機)にトルクが発生してしまう可能性がある。このようなトルク発生により、車両振動が発生して搭乗者に不快感を与える可能性がある。しかしながら、特許文献1〜4には、上記のようなケースで平滑コンデンサをインバータ制御により放電させることによる問題については何ら考慮されていない。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、電動車両の車両駆動用電動機の電動機制御装置内の平滑コンデンサに蓄積された残存電荷を、搭乗者に不快感を与えるような車両振動を発生することなく速やかに放電することが可能な電動機制御装置および電動機制御方法を提供することである。
この発明による電動機制御装置は、車両の駆動軸に対してトルクを出力可能に連結された出力軸を有する交流電動機の電動機制御装置であって、電力変換器と、平滑コンデンサと、放電制御手段と、トルク発生抑制手段とを備える。電力変換器は、直流電源および交流電動機の間に接続される。平滑コンデンサは、電力変換器の直流側に接続される。放電制御手段は、リレー回路による遮断時に、交流電動機の出力トルクを略零に制御した上で平滑化コンデンサの蓄積電力を交流電動機に通電消費させる放電動作が実行されるように電力変換器を制御する。トルク発生抑制手段は、交流電動機の回転中に実行された放電動作において、交流電動機によるトルク発生を抑制するように放電動作を制御する。
この発明による電動機制御方法は、車両の駆動軸に対してトルクを出力可能に連結された出力軸を有する交流電動機と、直流電源および交流電動機の間に接続された電力変換器と、電力変換器の直流側に接続された平滑コンデンサとを備えた構成における電動機制御方法であって、放電制御ステップと、トルク発生抑制ステップとを備える。放電制御ステップは交流電動機の出力トルクを略零に制御した上で平滑化コンデンサの蓄積電力を交流電動機に通電消費させる放電動作が実行されるように電力変換器を制御する。トルク発生抑制ステップは、交流電動機の回転中に実行された放電動作において、交流電動機によるトルク発生を抑制するように放電動作を制御する。
なお、上記電動機制御装置または電動機制御方法では、直流電源と平滑コンデンサおよび電力変換器の直流側との間を遮断可能なリレー回路をさらに備えて、放電制御手段または放電制御ステップは、リレー回路による遮断時に、放電動作が実行されるように電力変換器を制御してもよい。
上記電動機制御装置または電動機制御方法によれば、車両駆動用の交流電動機の回転中に、平滑コンデンサの放電動作を実行する際(たとえば、直流電源遮断用のリレー回路の遮断時)、当該放電動作中における交流電動機によるトルク発生を抑制するように、電力変換器(インバータ)による放電動作を実行できる。したがって、放電動作中に交流電動機がトルクを発生して車両振動等の不快感を搭乗者に与えることを防止できる。
好ましくは、この発明による電動機制御装置は、モータ制御手段をさらに備える。モータ制御手段は、交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、交流電動機が動作指令に従って動作するように電力変換器を制御する。また、放電制御手段は、放電動作が実行されるように、電流フィードバック制御の指令値を生成する。そして、トルク発生抑制手段は、モータ制御手段で用いられる制御量に基づき交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であるか否かを判定する判定手段と、判定手段により交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定されたときに、放電手段による放電動作を強制的に終了させる強制終了手段とを含む。
好ましくは、この発明による電動機制御方法は、モータ制御ステップをさらに備える。モータ制御ステップは、交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、交流電動機が動作指令に従って動作するように電力変換器を制御する。また、放電制御ステップは、放電動作が実行されるように、電流フィードバック制御の指令値を生成する。そして、トルク発生抑制ステップは、モータ制御ステップで用いられる制御量に基づき交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにより交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定されたときに、放電ステップによる放電動作を強制的に終了させる強制終了ステップとを含む。
上記電動機制御装置または電動機制御方法によれば、d−q軸座標系に変換したいわゆるベクトル制御に従う電流フィードバック制御における制御量に基づいて、交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能となる制御状態を迅速に検知することができる。高精度のトルク制御のためにこの制御量は比較的短い周期で演算されるので、上記制御状態の検知時に放電動作を強制的に終了することにより、交流電動機からのトルク出力に起因する電動車両の振動が発生することを防止できる。
さらに好ましくは、この発明による電動機制御装置では、判定手段は、交流電動機のq軸電流値が所定値より大きくなったときに、交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する。
上記電動機制御装置によれば、ベクトル制御におけるq軸電流値を監視することにより、交流電動機によるトルク出力が抑制不能となる制御状態を迅速に検知して放電動作を強制的に終了させることができる。
あるいは、さらに好ましくは、この発明による電動機制御装置は、平滑コンデンサの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備える。そして、判定手段は、平滑コンデンサの電圧が所定値より低くなったときに、交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する。
上記電動機制御装置によれば、平滑コンデンサの電圧が所定値(たとえば、q軸電流値を零制御できなくなるような予め算出された所定電圧)を下回ったかどうかを監視することにより、交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能となる制御状態を迅速に検知して放電動作を強制的に終了させることができる。
また、さらに好ましくは、この発明による電動機制御装置では、判定手段は、交流電動機のd軸電圧値が略零となったときに、交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する。
上記電動機制御装置によれば、d軸電流の低下を監視することにより、交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能となる制御状態を迅速に検知して放電動作を強制的に終了させることができる。
あるいは好ましくは、この発明による電動機制御装置は、モータ制御手段と、電圧検知手段とをさらに備える。モータ制御手段は、交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、交流電動機が動作指令に従って動作するように電力変換器を制御する。電圧検知手段は、平滑コンデンサの電圧を検知する。そして、放電制御手段は、放電動作時に電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成手段と、放電動作時に電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成手段とを含む。トルク発生抑制手段は、平滑コンデンサの電圧の低下に従って、第2の電流指令生成手段により設定されたd軸電流指令値を低下させて電流フィードバック制御に用いる電流指令修正手段を含む。
あるいは好ましくは、この発明による電動機制御方法は、モータ制御ステップと、電圧検知ステップとをさらに備える。モータ制御ステップは、交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、交流電動機が動作指令に従って動作するように電力変換器を制御する。電圧検知ステップは、平滑コンデンサの電圧を検知する。そして、放電制御ステップは、放電動作時に電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成ステップと、放電動作時に電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成ステップとを含む。トルク発生抑制ステップは、平滑コンデンサの電圧の低下に従って、第2の電流指令生成ステップにより設定されたd軸電流指令値を低下させて電流フィードバック制御に用いる電流指令修正ステップを含む。
上記電動車両の電動機制御装置または電動機制御方法によれば、q軸電流を零とするインバータ制御に必要とされるインバータ直流側電圧(平滑コンデンサ電圧)の低下に従って、d軸電流指令値を低下させることにより、q軸電流の発生による交流電動機からのトルク出力を抑制することができる。
あるいは好ましくは、この発明による電動機制御装置は、モータ制御手段をさらに備える。モータ制御手段は、交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、交流電動機が動作指令に従って動作するように電力変換器を制御する。そして、放電制御手段は、放電動作時に電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成手段と、放電動作時に電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成手段とを含む。さらに、トルク発生抑制手段は、トルク発生検知手段と、電流指令修正手段とを含む。トルク発生検知手段は、交流電動機の回転中に放電動作が実行されたときに、交流電動機の出力トルク発生を検知する。電流指令修正手段は、トルク発生検知手段による出力トルク発生の検知時に、第2の電流指令生成手段により設定されたd軸電流指令値を低下させて電流フィードバック制御に用いる。
あるいは好ましくは、この発明による電動機制御方法は、モータ制御ステップをさらに備える。モータ制御ステップは、交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、交流電動機が動作指令に従って動作するように電力変換器を制御する。そして、放電制御ステップは、放電動作時に電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成ステップと、放電動作時に電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成ステップとを含む。さらに、トルク発生抑制ステップは、トルク発生検知ステップと、電流指令修正ステップとを含む。トルク発生検知ステップは、交流電動機の回転中に放電動作が実行されたときに、交流電動機の出力トルク発生を検知する。電流指令修正ステップは、トルク発生検知ステップによる出力トルク発生の検知時に、第2の電流指令生成ステップにより設定されたd軸電流指令値を低下させて電流フィードバック制御に用いる。
上記電動機制御装置または電動機制御方法によれば、放電動作中に交流電動機のトルク発生が検知された場合には、d軸電流指令値を低下させることにより、q軸電流の発生による交流電動機からのトルク出力を抑制することができる。
さらに好ましくは、この発明による電動機制御装置では、トルク発生検知手段は、交流電動機の回転数変動に基づき交流電動機の出力トルク発生を検知する。
上記電動機制御装置によれば、交流電動機に設けられた回転子の位置検出センサの出力によって検知される交流電動機の回転数変動に基づき、放電動作中における交流電動機のトルク発生を検知してd軸電流指令値を低下させることができる。
また、さらに好ましくは、この発明による電動機制御装置では、トルク発生検知手段は、車両に搭載された加速度センサの出力に基づき、交流電動機の出力トルク発生を検知する。
上記電動機制御装置によれば、車両の搭載された加速度センサの出力に基づき、放電動作中における交流電動機のトルク発生を検知してd軸電流指令値を低下させることができる。
好ましくは、この発明による電動機制御装置では、トルク発生抑制手段は、交流電動機の回転数が所定以上の間は放電動作の開始を禁止する放電開始禁止手段を含む。
上記電動機制御装置によれば、放電動作に伴う交流電動機のトルク発生により車両振動が相対的に大きくなる交流電動機の高回転時には、放電動作の実行を禁止できる。したがって、放電動作に伴う交流電動機のトルク発生により電動車両の搭乗者に不快感を与えることを防止できる。
また好ましくは、この発明による電動機制御装置は、第1および第2の制御装置をさらに備える。第1の制御装置は、交流電動機の動作指令を発生する。第2の制御装置は、交流電動機に配設されたセンサからの出力を受けて、第1の制御装置からの動作指令に従って交流電動機を動作させるように電力変換器を制御する。さらに、放電動作の開始は、第1の制御装置によって指示され、第2の制御装置は、放電動作の終了を決定するとともに、放電動作を終了したことを示す情報を第1の制御装置に送出する。
上記電動機制御装置によれば、交流電動機に配設されたセンサからの出力を受けて直接電動機の制御を行なう第2の制御装置(モータECU)によって放電動作の終了タイミングを決定できる。したがって、放電動作の終了タイミングが遅延することによって、搭乗者に不快感を与えるような車両振動につながる交流電動機のトルク発生を防止できる。
この発明によれば、電動車両の車両駆動用電動機の電動機制御装置内の平滑コンデンサに蓄積された残存電荷を、搭乗者に不快感を与えるような車両振動を発生することなく速やかに放電することができる。
以下において、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下では図中の同一または相当部分には同一符号を付して原則的にその説明は繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態による電動機制御装置の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、交流電動機MGの駆動を制御する電動機制御装置100は、直流電圧発生部10♯と、平滑コンデンサC0と、インバータ20と、制御装置50とを備える。
交流電動機MGは、電動車両の駆動軸62に対してトルクを出力可能に連結された出力軸60を有する。出力軸60および駆動軸62の間は、図示しない減速機や変速機を介して連結されてもよい。電動車両の駆動輪65は、駆動軸62の回転に伴って回転駆動される。このように、交流電動機MGは、代表的にはハイブリッド自動車または電気自動車等の電動車両の車両駆動用電動機として用いられる。あるいは、交流電動機MGは、エンジンにて駆動される発電機の機能を持つように構成されてもよく、駆動輪65の回転方向と反対方向のトルクを発生することにより回生発電を行なうように電動機および発電機への機能を併せ持つように構成されてもよい。さらに、交流電動機MGは、エンジンに対して電動機として動作し、たとえば、エンジン始動を行ない得るようなものとしてハイブリッド自動車に組込まれるようにしてもよい。
直流電圧発生部10♯は、直流電源Bと、システムメインリレーSMR1,SMR2と、平滑コンデンサC1と、昇降圧コンバータ12とを含む。
直流電源Bとしては、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池、あるいは、電気二重層キャパシタ等の蓄電装置を適用可能である。直流電源Bが出力する直流電圧Vbは、電圧センサ10によって検知される。電圧センサ10は、検出した直流電圧Vbを制御装置50へ出力する。なお、図示を省略しているが、直流電源Bに対して、温度センサや電源ライン6への入出力電流を測定する電流センサを配置してもよい。
システムメインリレーSMR1は、直流電源Bの正極端子および電源ライン6の間に接続され、システムメインリレーSMR2は、直流電源Bの負極端子および接地ライン5の間に接続される。システムメインリレーSMR1,SMR2は、制御装置50からの信号SEによりオン・オフされる。
電動車両の運転中には、システムメインリレーSMR1,SMR2は、制御装置50からのH(論理ハイ)レベルの信号SEによりオンされる。一般的には、運転開始時には、運転者によるイグニッションスイッチのオンに応答して、システムメインリレーSMR1,SMR2がオンされる。これに伴い、直流電源Bが昇降圧コンバータ12を介して平滑コンデンサC0およびインバータ20の直流側と接続される。
一方、システムメインリレーSMR1,SMR2は、制御装置50からのL(論理ロー)レベルの信号SEによりオフされる。一般的には、運転停止時には、運転者によるイグニッションスイッチのオフに応答して、システムメインリレーSMR1,SMR2がオフされる。これに伴い、直流電源Bは、システムメインリレーSMR1,SMR2によって、平滑コンデンサC0およびインバータ20の直流側から遮断される。
平滑コンデンサC1は、電源ライン6および接地ライン5の間に接続される。また、昇降圧コンバータ12は、リアクトルL1と、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2とを含む。
電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2は、電源ライン7および接地ライン5の間に直列に接続される。電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2のオン・オフは、制御装置50からのスイッチング制御信号S1およびS2によって制御される。
この発明の実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」と称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタ等を用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置されている。
リアクトルL1は、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと電源ライン6の間に接続される。また、平滑コンデンサC0は、電源ライン7および接地ライン5の間に接続される。
なお、図1の構成例では、昇降圧コンバータ12により、直流電源Bの出力電圧を昇圧して交流電動機MGへの印加電圧としているが、直流電源Bの出力電圧が十分高い場合等には、昇降圧コンバータ12の配置を省略してもよい。このような構成では、システムメインリレーSMR1,SMR2に伴い、直流電源Bは、平滑コンデンサC0およびインバータ20の直流側と直接接続される。
インバータ20は、電源ライン7および接地ライン5の間に並列に設けられる、U相アーム22と、V相アーム24と、W相アーム26とから成る。各相アームは、電源ライン7および接地ライン5の間に直列接続されたスイッチング素子から構成される。たとえば、U相アーム22は、スイッチング素子Q11,Q12から成り、V相アーム24は、スイッチング素子Q13,Q14から成り、W相アーム26は、スイッチング素子Q15,Q16から成る。また、スイッチング素子Q11〜Q16に対して、逆並列ダイオードD11〜D16がそれぞれ接続されている。スイッチング素子Q11〜Q16のオン・オフは、制御装置50からのスイッチング制御信号S11〜S16によって制御される。
各相アームの中間点は、交流電動機MGの各相コイルの各相端に接続されている。すなわち、交流電動機MGは、3相の永久磁石モータであり、U,V,W相の3コイルの一端が中性点Nに共通接続されて構成される。さらに、各相コイルの他端は、各相アーム22,24,26のスイッチング素子の中間点と接続されている。
昇降圧コンバータ12は、昇圧動作時には、直流電源Bから供給された直流電圧Vbを昇圧した直流電圧VH(インバータ20の直流側電圧に相当するこの直流電圧を、以下「平滑コンデンサ電圧VH」とも称する)を、平滑コンデンサC0を介してインバータ20へ供給する。
より具体的には、制御装置50からのスイッチング制御信号S1,S2に応答して、スイッチング素子Q1,Q2のデューティ比(オン期間比率)が設定され、昇圧比は、デューティ比に応じたものとなる。
また、昇降圧コンバータ12は、降圧動作時には、平滑コンデンサC0を介してインバータ20から供給された直流電圧(平滑コンデンサ電圧)を降圧して直流電源Bを充電する。より具体的には、制御装置50からのスイッチング制御信号S1,S2に応答して、スイッチング素子Q1のみがオンする期間と、スイッチング素子Q1,Q2の両方がオフする期間とが交互に設けられ、降圧比は上記オン期間のデューティ比に応じたものとなる。
平滑コンデンサC0は、昇降圧コンバータ12からの直流電圧を平滑化し、その平滑化した直流電圧をインバータ20へ供給する。電圧センサ13は、平滑コンデンサC0の両端の電圧(平滑コンデンサ電圧VH)を検出し、その検出値を制御装置50へ出力する。
インバータ20は、交流電動機MGのトルク指令値が正(Tqcom>0)の場合には、制御装置50からのスイッチング制御信号S11〜S16に応答したスイッチング素子Q11〜Q16のスイッチング動作により、平滑コンデンサC0から供給される直流電圧を交流電圧に変換して正のトルクを出力するように交流電動機MGを駆動する。また、インバータ20は、交流電動機MGのトルク指令値が零の場合(Tqcom=0)には、スイッチング制御信号S11〜S16に応答したスイッチング動作により、直流電圧を交流電圧に変換してトルクが零になるように交流電動機MGを駆動する。これにより、交流電動機MGは、トルク指令値Tqcomによって指定された零または正のトルクを発生するように駆動される。
さらに、交流電動機MGを搭載した電動車両の回生制動時には、交流電動機MGのトルク指令値Tqcomは負に設定される(Tqcom<0)。この場合には、インバータ20は、スイッチング制御信号S11〜S16に応答したスイッチング動作により、交流電動機MGが発電した交流電圧を直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を平滑コンデンサC0を介して昇降圧コンバータ12へ供給する。なお、ここで言う回生制動とは、ハイブリッド自動車または電気自動車を運転するドライバーによるフットブレーキ操作があった場合の回生発電を伴う制動や、フットブレーキを操作しないものの、走行中にアクセルペダルをオフすることで回生発電をさせながら車両を減速(または加速の中止)させることを含む。
電流センサ27は、交流電動機MGに流れるモータ電流MCRTを検出し、その検出したモータ電流を制御装置50へ出力する。なお、三相電流iu,iv,iwの瞬時値の和は零であるので、図1に示すように電流センサ27は2相分のモータ電流(たとえば、V相電流ivおよびW相電流iw)を検出するように配置すれば足りる。
回転角センサ(レゾルバ)28は、交流電動機MGの図示しない回転子の回転角θを検出し、その検出した回転角θを制御装置50へ送出する。制御装置50では、回転角θに基づき交流電動機MGの回転数Nmt(または回転角速度ω)を算出することができる。
制御装置50は、上位の電子制御ユニット51(上位ECU)から入力されたトルク指令値Tqcom、電圧センサ10によって検出されたバッテリ電圧Vb、電圧センサ13によって検出された平滑コンデンサ電圧VHおよび電流センサ27からのモータ電流MCRT、回転角センサ28からの回転角θに基づいて、交流電動機MGがトルク指令値Tqcomに従ったトルクを出力するように、インバータ20の動作を制御する。すなわち、制御装置50は、インバータ20を上記のように制御するためのスイッチング制御信号S11〜S16を生成して、インバータ20へ出力する。
昇降圧コンバータ12の昇圧動作時には、制御装置50は、交流電動機MGの運転状態に応じて平滑コンデンサ電圧VHの指令値を算出し、この指令値および電圧センサ13による平滑コンデンサ電圧VHの検出値に基づいて、出力電圧VHが電圧指令値となるようにスイッチング制御信号S1,S2を生成する。
また、制御装置50は、ハイブリッド自動車または電気自動車が回生制動モードに入ったことを示す制御信号を上位ECU51から受けると、交流電動機MGで発電された交流電圧を直流電圧に変換するようにスイッチング制御信号S11〜S16を生成してインバータ20へ出力する。これにより、インバータ20は、交流電動機MGからの回生電力を直流電圧に変換して昇降圧コンバータ12へ供給する。
なお、制御装置50は、回生制動モード時には、インバータ20から供給された直流電圧を降圧するようにスイッチング制御信号S1,S2を生成し、昇降圧コンバータ12へ出力する。このようにして、交流電動機MGからの回生電力は、直流電源Bの充電に用いられる。
さらに、制御装置50は、上位ECU51からの指令に応答して、車両運転開始時にシステムメインリレーSMR1,SMR2がターンオンされ、車両運転停止時にシステムメインリレーSMR1,SMR2がターンオフされるように、信号SEを生成する。上位ECU51によるシステムメインリレーSMR1,SMR2の動作指令は、一般的には、電動車両のイグニッションスイッチ操作に応答して生成される。
このように、制御装置50は、モータECUに相当し、上位ECU51からの動作指令に従って交流電動機MGが動作するように、交流電動機MG等に設けられたセンサ群からの出力に基づき、電動機制御装置の動作、特にインバータ20のスイッチング動作を制御する。
制御装置50によるインバータ制御は、基本的には以下に説明するような、モータ電流MCRTのフィードバック制御によって行なわれる。
図2は、制御装置50によって実行される、パルス幅変調(PWM)制御方式に従うモータ電流制御の制御ブロック図である。
図2を参照して、電流制御ブロック200は、座標変換部220,250と、回転数演算部230と、PI演算部240と、PWM信号生成部260とを含む。さらに、電流制御ブロック200に対して電流指令を与える電流指令生成部210が設けられる。
電流指令生成部210は、通常時(システムメインリレーSMR1,SMR2のオン時)には、予め作成されたテーブル等に従って、交流電動機MGのトルク指令値Tqcomに応じた電流指令値IdcomおよびIqcomを生成する。
なお、システムメインリレーSMR1,SMR2のオフ中に平滑コンデンサC0の放電動作(以下、単に「コンデンサ放電動作」とも称する)を実行する場合(放電指示信号=「オン」時)には、図3以降で後程詳細に説明するような電流指令値Idcom,Iqcomの設定がなされる。
座標変換部220は、回転角センサ28によって検出される交流電動機MGの回転角θを用いた座標変換(3相→2相)により、電流センサ27によって検出されたモータ電流MCRT(iv,iw,iu=−(iv+iw))を、d−q座標系に変換してd−q軸変換d軸電流idおよびq軸電流iqを算出する。
回転数演算部230は、回転角センサ28からの出力に基づいて、交流電動機MGの回転数Nmtを演算する。
PI演算部240には、d軸電流の指令値に対する偏差ΔId(ΔId=Idcom−id)およびq軸電流の指令値に対する偏差ΔIq(ΔIq=Iqcom−iq)が入力される。PI演算部240は、d軸電流偏差ΔIdおよびq軸電流偏差ΔIqのそれぞれについて、所定ゲインによるPI演算を行なって制御偏差を求め、この制御偏差に応じたd軸電圧指令値Vd♯およびq軸電圧指令値Vq♯を生成する。
座標変換部250は、交流電動機MGの回転角θを用いた座標変換(2相→3相)によって、d軸電圧指令値Vd♯およびq軸電圧指令値Vq♯をU相、V相、W相の各相電圧指令値Vu,Vv,Vwに変換する。なお、d軸,q軸電圧指令値Vd♯,Vq♯から各相電圧指令値Vu,Vv,Vwへの変換には、平滑コンデンサ電圧VHも反映される。
PWM信号生成部260は、各相における電圧指令値Vu,Vv,Vwと所定の搬送波との比較に基づいて、図1に示したスイッチング制御信号S11〜S16を生成する。インバータ20が、電流制御ブロック200によって生成されたスイッチング制御信号S11〜S16に従ってスイッチング制御されることにより、交流電動機MGに対してトルク指令値Tqcomに従ったトルクを出力するための交流電圧が印加される。このように、電流制御ブロック200は、d−q軸座標系に基づく電動機のベクトル制御によって、交流電動機MGの出力トルクを制御する。
VH指令値生成部300は、交流電動機MGのトルク指令値Tqcomおよび回転数Nmtに応じて、平滑コンデンサ電圧VHの制御指令値VH♯(以下、電圧指令値VH♯とも称する)を生成する。PWM信号生成部350は、電圧センサ10によって検出されたバッテリ電圧Vb、現在の平滑コンデンサ電圧VHに基づき、コンバータ12の出力電圧が電圧指令値VH♯となるように、所定のPWM制御方式に従って、スイッチング制御信号S1,S2を生成する。
本発明の実施の形態による電動機制御装置100では、システムメインリレーSMR1,SMR2のターンオフ時に、インバータ制御による速やかなコンデンサ放電動作を実行することにより、システムメインリレーSMR1,SMR2の溶着判定を実行する。
システムメインリレーSMR1,SMR2の溶着時には、コンデンサ放電動作に伴う平滑コンデンサ電圧の低下時に、システムメインリレーSMR1,SMR2が正常にターンオフされていれば形成され得ない、直流電源BからダイオードD1を介して平滑コンデンサC0へ至る電流経路が形成される。したがって、コンデンサ放電動作の際における電圧・電流の監視によって、システムメインリレーSMR1,SMR2が溶着しているか否かを判定することができる。
図3および図4には、コンデンサ放電動作時におけるインバータ制御を説明するための波形図が示される。上述のように、このコンデンサ放電動作時には、車両振動を発生しないように、交流電動機MGの出力トルクをほぼ零に制御した上で、平滑コンデンサC0の残存電荷による電流を交流電動機MGに通電消費させる必要がある。このようなコンデサ放電動作に関して、図3には正常時の波形が示され、図4には異常時の波形が示される。
図3を参照して、時刻t0において、上位ECU51は、イグニッションスイッチのオフに応答したシステムメインリレーSMR1,SMR2へのオフ指令を発生に合わせて、コンデンサ放電動作を開始するために放電指示信号DISを「オン」する。
制御装置50は、放電指示信号DISの「オン」に応じて、電流指令生成部210(図2)による電流指令値Idcom,Iqcomを、コンデンサ放電動作時にものに切換える。
コンデンサ放電動作時には、交流電動機MGの出力トルクが零に制御されるようにq軸電流の電流指令値Iqcom=0と設定するとともに、d軸電流のみを流すように電流指令値Idcomが所定に設定される。この際に、d軸電流の急変を避けるために、電流指令値Idcomは、目標値I0に対して一次遅れとなるように生成されることが好ましい。
そして、電流制御ブロック200(図2)により、電流指令値Idcom,Iqcomに従ってd軸電流idおよびq軸電流iqをフィードバック制御することにより、図3に示すように、q軸電流id=0に維持して交流電動機MGからトルクを出力することなく、平滑コンデンサC0の残存電荷をd軸電流(磁化電流)として消費することによって、平滑コンデンサC0を放電することができる。
この際に、交流電動機MGの回転中に放電動作を行なう場合に、q軸電流iqを電流指令値Iqcomに従って制御(iq=0に制御)するためには、交流電動機MGに発生する誘起電圧に見合った交流電圧をインバータ20から印加するために、平滑コンデンサ電圧VHが所定以上確保されることが必要となる。
図3の動作例では、平滑コンデンサ電圧VHがq軸電流を零制御するために必要な電圧VHrよりも低下する前の時刻t1において、放電指示信号DISが「オフ」されてコンデンサ放電動作が終了される。このため、iq=0の状態のまま、すなわち交流電動機MGがトルクを発生することなくコンデンサ放電動作を終了できる。なお、この段階での平滑コンデンサC0の残存電荷については、平滑コンデンサC0と並列に接続された高抵抗値の放電抵抗を設けることにより、最終的には完全に放電することができる。
これに対して、図4に示すように、交流電動機MGの回転中に放電動作を行なう場合に、放電指示信号DISの「オン」中に平滑コンデンサ電圧VHが上述の所定電圧VHrより低下すると、回転中の交流電動機MGに発生する誘起電圧の影響によって、d軸電流idおよびq軸電流iqが制御不能となり、iq>0となって、交流電動機MGからトルクが出力されてしまう。これにより、車速≠0の段階でイグニッションスイッチがオフされたようなケースで、交流電動機MGの出力トルクによって搭乗者に不快感を与えてしまうような車両振動が発生する可能性がある。
このように、平滑コンデンサ電圧VHの低下にもかかわらず、コンデンサ放電動作の終了指示が遅延した場合の問題に対処するために、実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御では、電流制御ブロック200での制御演算(ベクトル制御)に用いられる制御量に基づき、交流電動機MGの出力トルクを零に制御することが不能な制御状態(以下、零トルク制御不能状態)にあることを迅速に検知して、コンデンサ放電動作を終了させる。
図5は、この発明の実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御の第1の例を説明するフローチャートである。
図5を参照して、制御装置50は、ステップS100により、放電指示信号DISが「オン」であるかどうかにより、コンデンサ放電動作中であるかどうかを判定する。ステップS100のNO判定時、すなわちコンデンサ放電動作時以外には、以下の制御処理は実行されない。
制御装置50は、放電動作中(ステップS100のYES判定時)には、ステップS110により、図3,4に示したような、放電動作時用の電流指令値Idcom,Iqcomを設定する。すなわち、電流指令値Idcom=0に設定され、Iqcomは、所定に、好ましくは一次遅れを伴って目標値I0に設定される。
さらに、制御装置50は、ステップS120では、d軸電流idおよびq軸電流iqを電流指令値Idcom,Iqcom(ステップS110)に合致させるように、電流制御ブロック200(図2)によるモータ電流制御演算を実行する。この際に、座標変換部220により、d軸電流idおよびq軸電流iqが算出される。
そして、制御装置50は、ステップS130により、算出されたq軸電流iqが判定値を超えているかどうかを判定する。この判定値は、車両振動として搭乗者に検知されるような交流電動機MGの出力トルクレベルに合わせて予め設定される。q軸電流が判定値以下のとき(ステップS130におけるNO判定時)には、制御装置50は、ステップS160により、コンデンサ放電動作を継続する。
一方、q軸電流iqが判定値を超えているとき(ステップS130のYES判定時)、制御装置50は、ステップS140により、放電動作を強制的に終了する。具体的には、インバータ20を構成する各スイッチング素子Q11〜Q16を強制的にターンオンする。これにより、平滑コンデンサC0から交流電動機MGへの給電経路が遮断されるため、交流電動機MGによるトルク出力は強制的に中止される。
そして、制御装置50は、ステップS150により、放電動作を強制的に終了したことを放電動作終了フラグにより上位ECU51へ送信する。これにより、上位ECU51は、制御装置50による平滑コンデンサC0の放電動作が終了されたことを感知して、その他の車両停止時処理を円滑に実行できる。
このように、高精度のトルク制御のために短周期で制御演算される、電流制御ブロック200によるモータ電流制御(ベクトル制御)での制御量に基づき、交流電動機MGが上記零トルク制御不能となったことを迅速に検知して、コンデンサ放電動作の強制終了によって、交流電動機MGによるトルク出力を防止できる。
図6には、実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御の第2の例を説明するフローチャートが示される。
図6および図5の比較から理解されるように、実施の形態1の第2の例においては、制御装置50は、図5に示したフローチャートと同様のステップS100〜S160の処理において、ステップS130に代えてステップS131を実行する。その他の制御処理は、図5のフローチャートと同様である。
制御装置50は、ステップS131において、電圧センサ13により検出された平滑コンデンサ電圧VHを判定値VHr(図4)と比較することにより、放電動作を強制的に終了するか否かの判定を行なう。
そして、制御装置50は、平滑コンデンサ電圧VHが判定値VHrより低いときに(ステップS131のYES判定時)、ステップS140およびステップS150の処理を実行して、コンデンサ放電動作を強制的に終了させる。
判定値VHrは、q軸電流iq=0への制御が不能となる下限電圧として予め設定される。なお、判定値VHrは、トルク発生防止のために安全側に設定された固定値であってもよく、交流電動機MGの回転数等に応じた可変値としてもよい。
図7は、実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御の第3の例を説明するフローチャートである。
図7および図5の比較から理解されるように、実施の形態1の第3の例においては、制御装置50は、図5に示したフローチャートと同様のステップS100〜S160の処理において、ステップS130に代えてステップS132を実行する。その他の制御処理は、図5のフローチャートと同様である。
制御装置50は、ステップS132では、電流制御ブロック200による電流フィードバック制御で用いられるd軸電圧vdが零近傍まで低下したかどうかを判定する。
ここで、d軸電圧vdは、座標変換部220において求められるd軸電流idおよびq軸電流iq、ならびにモータ回路定数(d軸,q軸)に基づき、下記(1),(2)式に示された電圧方程式により算出される。
Figure 0004702112
なお、(1),(2)式において、vdはd軸電圧を示し、vqはq軸電圧を示す。また、ωは交流電動機MGの回転角速度を示し、φは回転子に装着された永久磁石による磁束を示す。
ここで、(1),(2)式において、diq/dt=did/dt=0とすると、d軸電圧vd=0となったときのq軸電流iqは、下記(3)式で示される。
Figure 0004702112
(2)式より、iq=0に制御されているときには、vq=ω・Ld・id+ω・φとなるので、この状態から、vdが零まで低下して(3)式が成立するようになると、q軸電流の発生により(iq≠0)、交流電動機MGがトルクを発生してしまう。すなわち、d軸電圧vd=0となることにより、q軸電流iq=0に維持できない零トルク制御不能状態となる。
上記のように、制御装置50は、ステップS132では、d軸電圧vd=0となることによる零トルク制御不能状態を検知するために、d軸電圧vdを零近傍に設定された判定値と設定する。そして、制御装置50は、d軸電圧vd<判定値のとき(ステップS132のYES判定値)には、ステップS140およびS150の処理により、平滑コンデンサC0の放電動作を強制的に終了する。
このように、電流制御ブロック200でのモータ電流制御に用いられる制御量として、平滑コンデンサ電圧VH(図6)またはd軸電圧vd(図7)によっても、交流電動機MGが上記零トルク制御不能状態にあることを迅速に検知することができる。
以上説明したように、実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御によれば、比較的短周期で演算される、モータ電流制御(いわゆるベクトル制御)に用いられる制御量に基づいて、交流電動機MGの出力トルクを零に制御することが不能な状態となったことを迅速に検知できる。そして、このような零トルク制御不能状態の検出時にコンデンサ放電動作を強制的に終了することによって、電動車両の車両振動につながるような交流電動機MGのトルク出力を防止した制御構成とすることができる。
なお、実施の形態1による放電動作制御において、図5のステップS130〜S150、図6のステップS131〜S150および図7のステップS132〜S150は、本発明での「トルク発生抑制手段」または「トルク発生抑制ステップ」に対応し、ステップS110(図5〜図7)は、本発明における「放電制御手段」または「放電制御ステップ」に対応し、ステップS120(図5〜図7)は、本発明での「モータ制御手段」または「モータ制御ステップ」に対応する。
特に、ステップS130(図5)、S131(図6)およびS132(図7)の各々は、本発明における「判定手段」または「判定ステップ」に対応し、ステップS140(図5〜図7)は、本発明における「強制終了手段」または「強制終了ステップ」に対応する。
[実施の形態2]
上述のような、q軸電流iq=0とするモータ電流制御が不能となる零トルク制御不能状態は、インバータ20の入力電圧(平滑コンデンサ電圧VH)の低下にもかかわらず、d軸電流idを流そうとするために発生するものである。したがって、実施の形態2では、放電動作時の状況に応じてd軸電流指令値を低下させることにより、車両振動につながる交流電動機MGからのトルク出力を抑制する制御構成について説明する。
図8は、実施の形態2の第1の例に従うコンデンサ放電動作制御の概念を説明する波形図である。
図8を参照して、時刻t0からコンデンサ放電動作が開始されると、上述のように、電流指令値Iqcom=0に設定される一方で、平滑コンデンサC0の残存電荷を消費するために、電流指令値Idcomは所定値に、好ましくは、目標値I0に対して一次遅れで設定される。
この際に、実施の形態2の第1の例に従うコンデンサ放電動作制御では、電流指令値Idcomは、平滑コンデンサ電圧VHが低下するのに従って、本来の電流指令値よりも小さくなるように設定される。
図9を参照して、実施の形態2の第1の例によるコンデンサ放電動作制御によれば、図5〜7のステップS110およびS120の間に、ステップS170〜S176の処理が実行される。
図9では、図5〜7のステップS110は、電流指令値Iqcom=0に設定するステップS111と、電流指令値Idcomを所定に(好ましくは、目標値I0に対して一次遅れで)設定するステップS112とに細分化して記載される。実施の形態2では、ステップS112によって設定されるd軸電流の本来の電流指令値をIdcom♯と表記する。
制御装置50は、ステップS170では、電圧センサ13の出力により平滑コンデンサ電圧VHを取得する。そして、制御装置50は、ステップS172により、ステップS170で取得した平滑コンデンサ電圧VHを所定値V0と比較する。そして、平滑コンデンサ電圧VH≦V0のとき(ステップS170のYES判定時)には、制御装置50は、ステップS174により、平滑コンデンサ電圧VHの低下に応じて、電流指令値Idcomを下記(4)式に従って低下させる方向に修正する。
Figure 0004702112
一方、平滑コンデンサ電圧VHが低下していないとき(ステップS170のNO判定時)には、制御装置50は、ステップS176により、ステップS112で設定された電流指令値Idcom♯をそのまま電流指令値Iqcomとする(Idcom=Idcom♯)。
これにより、図8に示すように平滑コンデンサ電圧VHが所定電圧V0よりも低下した時刻ta以降では、d軸電流の電流指令値Idcomを、平滑コンデンサ電圧VHの低下に従って低く設定できる。この結果、平滑コンデンサ電圧VH、すなわちインバータ20の入力直流電圧が低下しているにもかかわらず大きなd軸電流を流そうとすることによって、q軸電流iq=0とできなくなるような制御不能状態を回避することができる。したがって、放電動作中の交流電動機MGによるトルク出力を防止できる。
図10は、実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御の第2の例の概念を説明する波形図である。
図10を参照して、実施の形態2の第2の例によるコンデンサ放電動作制御では、コンデンサ放電動作が開始される時刻t0から、制御装置50は、各種センサ出力に基づいて、交流電動機MGのトルク出力により車両振動が発生しているかどうかを検知する。そして、交流電動機MGがトルクを出力していると判断される場合には、トルク検知フラグTDFを「オン」し、かつ、トルク検知フラグTDFの「オン」時点(時刻tb)から電流指令値Idcomを減少させることにより、交流電動機MGからのトルク出力を減少させて車両振動の発生を抑制する。
図11は、実施の形態2の第2の例によるコンデンサ放電動作制御を説明するフローチャートである。
図11を参照して、実施の形態2の第2の例によるコンデンサ放電動作制御では、制御装置50は、図5〜7のステップS110およびS120の間に、ステップS180〜S186の処理を実行する。
図1を再び参照して、電動機制御装置100が搭載される電動車両には、加速度センサ(Gセンサ)66がさらに配置される。加速度センサ66の出力は、制御装置50および上位ECU51へ送出される。
制御装置50は、回転角センサ28の出力に基づく回転数演算部230(図2)の出力に従って、交流電動機MGの回転数変動ΔNを算出する。代表的には、ΔN=Nmt(今回算出値)−Nmt(前回算出値)として、前回との間の算出値の偏差により回転数変動ΔNが算出される。あるいは、3以上の算出回数に渡って所定期間内での回転数変動に基づきΔNを算出してもよい。
再び図11を参照して、制御装置50は、ステップS180では、加速度センサ66の出力あるいは、回転角センサ28の出力に基づいて算出される回転数変動ΔNにより、交流電動機MGのトルク出力により車両振動が発生しているかどうかを検知する。そして、
加速度センサ66の出力および/または回転数変動ΔNが予め設定した判定値より大きい場合には、トルク検知フラグTDFを「オン」する。
なお、ステップS180で用いられる判定値は、加速度センサ66の出力および回転数変動ΔNと車両振動との関係を予め実験的に求めておき、搭乗者に与える不快感を考慮して設定すればよい。
制御装置50は、ステップS182では、ステップS180での判断によりトルク検知フラグTDFが「オン」されているかどうかを判定する。そして、制御装置50は、トルク検知フラグTDFが「オン」されているとき(ステップS182のYES判定時)には、ステップS184により、電流指令値Idcomを、現在値(すなわち、図10における時刻taでの電流指令値Idcom)から、時間経過に従って徐減させる。これにより、ステップS112で設定される本来の電流指令値Idcom♯を低下させる方向に、電流指令値Idcomが修正される。
一方、トルク検知フラグTDFが「オン」されていないとき(ステップS182におけるNO判定時)には、制御装置50は、ステップS186により、ステップS112で設定された本来の電流指令値Idcom♯を、そのまま電流指令値Idcomとする(Idcom=Idcom♯)。
このように、実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御では、平滑コンデンサ電圧VHの低下が検知された場合、あるいはセンサ出力に基づき車両振動の発生が検知された場合に、d軸電流指令値を減少させることにより、q軸電流iqの発生を防止して交流電動機MGからの出力トルク発生による車両振動を防止することができる。
なお、実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御において、図9および図11に示した、ステップS111は本発明における「第1の電流指令生成手段」または「第1の電流指令生成ステップ」に対応し、ステップS112は本発明における「第2の電流指令生成手段」または「第2の電流指令生成ステップ」に対応する。
さらに、図9のステップS172〜S176は、本発明における「トルク発生抑制手段」または「トルク発生抑制ステップ」に対応し、特に、ステップS174は、本発明における「電流指令修正手段」または「電流指令修正ステップ」に対応する。なお、ステップS170は、本発明における「電圧検知手段」または「電圧検知ステップ」に対応する。
また、図11のフローチャートにおいて、ステップS180〜S186は、本発明における「トルク発生抑制手段」または「トルク発生抑制ステップ」に対応し、特に、ステップS180は本発明での「トルク発生検知手段」または「トルク発生検知ステップ」に対応し、ステップS184は、本発明での「電流指令修正手段」または「電流指令修正ステップ」に対応する。
[実施の形態3]
図12は、実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御の概念を説明する波形図である。
図12に示すように、放電指示信号DISのオン期間で示されるコンデンサ放電動作中に、交流電動機MGの出力トルクを零に制御できずに交流電動機MGがトルクを発生した場合においても、車両振動につながるモータ回転数Nmtの変動は、モータ回転数Nmtの高回転領域において相対的に大きくなる。
したがって、実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御では、モータ回転数が所定以上の場合にはコンデンサ放電動作の実行を禁止することによって、コンデンサ放電動作時における交流電動機MGのトルク発生による車両振動を抑制する。
図13は、実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御を説明するフローチャートである。
図13を参照して、制御装置50は、ステップS200により、モータ回転数Nmtを取得する。図2に示したように、モータ回転数Nmtは、回転角センサ28の出力に基づいて算出することができる。そして、制御装置50は、ステップS210により、モータ回転数Nmtが所定値N0より大きいかどうかを判定する。
この所定値N0は、予め実験的に求められた、各回転数領域における交流電動機MGのトルク発生による車両振動の発生レベルに従って、搭乗者に与える不快感を考慮して設定すればよい。
ステップS210によるYES判定時には、制御装置50は、ステップS220により、「放電動作開始不許可」であることを、上位ECU51へ送信する。一方、ステップS210のNO判定時、すなわち交流電動機MGが低回転数であるときには、制御装置50は、ステップS230により、「放電動作開始許可」を上記ECU51へ送信する。
上位ECU51は、制御装置50によって放電動作の開始が許可/不許可(禁止)のいずれであるかを考慮した上で、コンデンサ放電動作の開始を指示するための放電指示信号DISの「オン」を制御する。すなわち、制御装置50による放電動作開始の不許可中には、イグニッションスイッチがオフされても、上位ECU51は、放電指示信号DISの「オフ」を維持する。そして、交流電動機MGがトルクを発生しても車両振動が小さい領域までモータ回転数Nmtが低下すると、制御装置50からの「放電動作開始許可」に応答して、上位ECU51は、放電指示信号DISを「オン」する。
これにより、実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御では、コンデンサ放電動作に伴う交流電動機MGのトルク出力により発生する車両振動が搭乗者に不快感を与えないレベルとなる低回転領域となるまで、コンデンサ放電動作の実行を禁止することができる。したがって、コンデンサ放電動作により搭乗者に不快感を与えるような車両振動が発生することを防止できる。
なお、実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御において、ステップS210およびS220は、この発明における「放電開始禁止手段」に対応する。
また、実施の形態1〜3では、上位ECU51によりコンデンサ放電動作の開始タイミングを指示する一方で、各センサ出力を受ける制御装置50によってコンデンサ放電動作の終了タイミングを指示する制御構成を例示している。このような構成とすることにより、コンデンサ放電動作の終了指示が遅延した場合の問題である交流電動機MGからのトルク発生に対して迅速かつ適切に対応することが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による電動機制御装置の構成を説明するブロック図である。 図1に示された制御装置による、パルス幅変調(PWM)制御方式に従うモータ電流制御の制御ブロック図である。 コンデンサ放電動作時におけるインバータ制御(正常時)を説明するための波形図である。 コンデンサ放電動作時におけるインバータ制御(異常時)を説明するための波形図である。 実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御の第1の例を説明するフローチャートである。 実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御の第2の例を説明するフローチャートである。 実施の形態1によるコンデンサ放電動作制御の第3の例を説明するフローチャートである。 実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御の第1の例の概念を説明する波形図である。 実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御の第1の例を説明するフローチャートである。 実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御の第2の例の概念を説明する波形図である。 実施の形態2によるコンデンサ放電動作制御の第2の例を説明するフローチャートである。 実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御の概念を説明する波形図である。 実施の形態3によるコンデンサ放電動作制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
5 接地ライン、6 電源ライン、7 電源ライン、10♯ 直流電圧発生部、10,13 電圧センサ、12 昇降圧コンバータ、20 インバータ、22,24,26 各相アーム(インバータ)、27 電流センサ、28 回転角センサ、50 制御装置(モータECU)、51 上位ECU、60 出力軸(交流電動機)、62 駆動軸(電動車両)、65 駆動輪(電動車両)、66 加速度センサ、100 電動機制御装置、200 電流制御ブロック、210 電流指令生成部、220,250 座標変換部、230 回転数演算部、240 PI演算部、260,350 PWM信号生成部、300 VH指令値生成部、B 直流電源、C0 平滑コンデンサ、C1 平滑コンデンサ(放電動作対象)、D1,D2,D11〜D16 逆並列ダイオード、DIS 放電指示信号、id d軸電流(磁化電流)、Idcom 電流指令値(d軸)、Iqcom 電流指令値(q軸)、iq q軸電流(トルク電流)、iu,iv,iw 三相電流、L1 リアクトル、MCRT モータ電流、MG 交流電動機、N 中性点、N0 所定値、Nmt モータ回転数、Q1,Q2、Q11〜Q16 電力用半導体スイッチング素子(スイッチング素子)、S1,S2,S11〜S16 スイッチング制御信号、SE 制御信号(システムメインリレー)、SMR1,SMR2 システムメインリレー、TDF トルク検知フラグ、Tqcom トルク指令値、Vb バッテリ電圧、vd d軸電圧、Vd♯ d軸電圧指令値、VH 平滑コンデンサ電圧、vq q軸電圧、Vq♯ q軸電圧指令値、VHr 判定値、Vu,Vv,Vw 各相電圧指令値、ΔId q軸電流偏差、ΔIq d軸電流偏差、θ 回転角、ω 回転角速度。

Claims (15)

  1. 車両の駆動軸に対してトルクを出力可能に連結された出力軸を有する交流電動機の電動機制御装置であって、
    スイッチング素子を含み、直流電源および前記交流電動機の間に接続された電力変換器と、
    前記電力変換器の直流側に接続された平滑コンデンサと、
    前記交流電動機の出力トルクを略零に制御した上で前記平滑化コンデンサの蓄積電力を前記交流電動機に通電消費させる放電動作が実行されるように前記電力変換器を制御するための放電制御手段と、
    前記交流電動機の回転中に実行された前記放電動作において、前記交流電動機によるトルク発生を抑制するように前記放電動作を制御するためのトルク発生抑制手段と
    前記交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、前記交流電動機が動作指令に従って動作するように前記電力変換器を制御するモータ制御手段とを備え、
    前記放電制御手段は、前記放電動作が実行されるように、前記電流フィードバック制御の指令値を生成し、
    前記トルク発生抑制手段は、
    前記モータ制御手段で用いられる制御量に基づき前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定されたときに、前記スイッチング素子をターンオンさせることによって、前記放電制御手段による前記放電動作を強制的に終了させる強制終了手段とを含む、電動機制御装置。
  2. 車両の駆動軸に対してトルクを出力可能に連結された出力軸を有する交流電動機の電動機制御装置であって、
    直流電源および前記交流電動機の間に接続された電力変換器と、
    前記電力変換器の直流側に接続された平滑コンデンサと、
    前記交流電動機の出力トルクを略零に制御した上で前記平滑化コンデンサの蓄積電力を前記交流電動機に通電消費させる放電動作が実行されるように前記電力変換器を制御するための放電制御手段と、
    前記交流電動機の回転中に実行された前記放電動作において、前記交流電動機によるトルク発生を抑制するように前記放電動作を制御するためのトルク発生抑制手段と、
    前記交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、前記交流電動機が動作指令に従って動作するように前記電力変換器を制御するモータ制御手段と備え、
    前記放電制御手段は、前記放電動作が実行されるように、前記電流フィードバック制御の指令値を生成し、
    前記トルク発生抑制手段は、
    前記モータ制御手段で用いられる制御量に基づき前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定されたときに、前記放電制御手段による前記放電動作を強制的に終了させる強制終了手段とを含み、
    前記判定手段は、前記交流電動機のq軸電流値が所定値より大きくなったときに、前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する、電動機制御装置。
  3. 前記判定手段は、前記交流電動機のq軸電流値が所定値より大きくなったときに、前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する、請求項記載の電動機制御装置。
  4. 前記平滑コンデンサの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記平滑コンデンサの電圧が所定値より低くなったときに、前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する、請求項記載の電動機制御装置。
  5. 前記判定手段は、前記交流電動機のd軸電圧値が略零となったときに、前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する、請求項記載の電動機制御装置。
  6. 記平滑コンデンサの電圧を検知する電圧検知手段をさらに備え、
    前記放電制御手段は、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成手段と、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成手段とを含み、
    前記トルク発生抑制手段は、
    前記平滑コンデンサの電圧の低下に従って、前記第2の電流指令生成手段により設定されたd軸電流指令値を低下させて前記電流フィードバック制御に用いる電流指令修正手段
    を含む、請求項1または2記載の電動機制御装置。
  7. 記放電制御手段は、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成手段と、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成手段とを含み、
    前記トルク発生抑制手段は、
    前記交流電動機の回転中に前記放電動作が実行されたときに、前記交流電動機の出力トルク発生を検知するトルク発生検知手段と、
    前記トルク発生検知手段による出力トルク発生の検知時に、前記第2の電流指令生成手段により設定されたd軸電流指令値を低下させて前記電流フィードバック制御に用いる電流指令修正手段とを含む、請求項1または2記載の電動機制御装置。
  8. 前記トルク発生検知手段は、前記交流電動機の回転数変動に基づき前記交流電動機の出力トルク発生を検知する、請求項7記載の電動機制御装置。
  9. 前記トルク発生検知手段は、前記車両に搭載された加速度センサの出力に基づき、前記交流電動機の出力トルク発生を検知する、請求項7記載の電動機制御装置。
  10. 前記トルク発生抑制手段は、
    前記交流電動機の回転数が所定以上の間は前記放電動作の開始を禁止する放電開始禁止手段を含む、請求項1または2記載の電動機制御装置。
  11. 前記交流電動機の動作指令を発生する第1の制御装置と、
    前記交流電動機に配設されたセンサからの出力を受けて、前記第1の制御装置からの前記動作指令に従って前記交流電動機を動作させるように前記電力変換器を制御するための第2の制御装置とをさらに備え、
    前記放電動作の開始は、前記第1の制御装置によって指示され、
    前記第2の制御装置は、前記放電動作の終了を決定するとともに、前記放電動作を終了したことを示す情報を前記第1の制御装置に送出する、請求項1から10のいずれか1項に記載の電動機制御装置。
  12. 車両の駆動軸に対してトルクを出力可能に連結された出力軸を有する交流電動機と、スイッチング素子を含むとともに直流電源および前記交流電動機の間に接続された電力変換器と、前記電力変換器の直流側に接続された平滑コンデンサとを備えた構成における電動機制御方法であって、
    前記交流電動機の出力トルクを略零に制御した上で前記平滑化コンデンサの蓄積電力を前記交流電動機に通電消費させる放電動作が実行されるように前記電力変換器を制御するための放電制御ステップと、
    前記交流電動機の回転中に実行された前記放電動作において、前記交流電動機によるトルク発生を抑制するように前記放電動作を制御するためのトルク発生抑制ステップと
    前記交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、前記交流電動機が動作指令に従って動作するように前記電力変換器を制御するモータ制御ステップとを備え、
    前記放電制御ステップは、前記放電動作が実行されるように、前記電流フィードバック制御の指令値を生成し、
    前記トルク発生抑制ステップは、
    前記モータ制御ステップで用いられる制御量に基づき前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定されたときに、前記スイッチング素子をターンオンさせることによって、前記放電制御ステップによる前記放電動作を強制的に終了させる強制終了ステップとを含む、電動機制御方法。
  13. 車両の駆動軸に対してトルクを出力可能に連結された出力軸を有する交流電動機と、直流電源および前記交流電動機の間に接続された電力変換器と、前記電力変換器の直流側に接続された平滑コンデンサとを備えた構成における電動機制御方法であって、
    前記交流電動機の出力トルクを略零に制御した上で前記平滑化コンデンサの蓄積電力を前記交流電動機に通電消費させる放電動作が実行されるように前記電力変換器を制御するための放電制御ステップと、
    前記交流電動機の回転中に実行された前記放電動作において、前記交流電動機によるトルク発生を抑制するように前記放電動作を制御するためのトルク発生抑制ステップと、
    前記交流電動機のモータ電流をd−q軸座標系に変換した電流フィードバック制御により、前記交流電動機が動作指令に従って動作するように前記電力変換器を制御するモータ制御ステップとを備え、
    前記放電制御ステップは、前記放電動作が実行されるように、前記電流フィードバック制御の指令値を生成し、
    前記トルク発生抑制ステップは、
    前記モータ制御ステップで用いられる制御量に基づき前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定されたときに、前記放電制御ステップによる前記放電動作を強制的に終了させる強制終了ステップとを含み、
    前記判定ステップは、前記交流電動機のq軸電流値が所定値より大きくなったときに、前記交流電動機の出力トルクを略零に制御することが不能な状態であると判定する、電動機制御方法。
  14. 記平滑コンデンサの電圧を検知する電圧検知ステップをさらに備え、
    前記放電制御ステップは、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成ステップと、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成ステップとを含み、
    前記トルク発生抑制ステップは、
    前記平滑コンデンサの電圧の低下に従って、前記第2の電流指令生成ステップにより設定されたd軸電流指令値を低下させて前記電流フィードバック制御に用いる電流指令修正ステップを含む、請求項12または13記載の電動機制御方法。
  15. 記放電制御ステップは、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるq軸電流指令値を略零に設定する第1の電流指令生成ステップと、
    前記放電動作時に前記電流フィードバック制御におけるd軸電流指令値を所定に設定する第2の電流指令生成ステップとを含み、
    前記トルク発生抑制ステップは、
    前記交流電動機の回転中に前記放電動作が実行されたときに、前記交流電動機の出力トルク発生を検知するトルク発生検知ステップと、
    前記トルク発生検知ステップによる出力トルク発生の検知時に、前記第2の電流指令生成ステップにより設定されたd軸電流指令値を低下させて前記電流フィードバック制御に用いる電流指令修正ステップとを含む、請求項12または13記載の電動機制御方法。
JP2006061330A 2006-03-07 2006-03-07 電動機制御装置および電動機制御方法 Active JP4702112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006061330A JP4702112B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 電動機制御装置および電動機制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006061330A JP4702112B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 電動機制御装置および電動機制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007244070A JP2007244070A (ja) 2007-09-20
JP4702112B2 true JP4702112B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=38589037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006061330A Active JP4702112B2 (ja) 2006-03-07 2006-03-07 電動機制御装置および電動機制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4702112B2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5198219B2 (ja) * 2008-11-12 2013-05-15 本田技研工業株式会社 ハイブリッド直流電源システム及び燃料電池車両
JP2011205746A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Aisin Aw Co Ltd 放電制御装置
JP5418416B2 (ja) * 2010-06-08 2014-02-19 株式会社デンソー モータ制御装置
US8810061B2 (en) * 2010-10-14 2014-08-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicular power supply apparatus, vehicle including the same, and method for controlling vehicle-mounted charger
JP5201192B2 (ja) * 2010-10-15 2013-06-05 株式会社デンソー 回転機の制御装置
US8610382B2 (en) * 2010-12-23 2013-12-17 Caterpillar Inc. Active high voltage bus bleed down
JP5510424B2 (ja) 2011-09-26 2014-06-04 トヨタ自動車株式会社 電気自動車
JP2013102580A (ja) 2011-11-08 2013-05-23 Toyota Motor Corp 電気自動車
JP6226565B2 (ja) * 2013-05-30 2017-11-08 シンフォニアテクノロジー株式会社 モータ制御装置及びそれを備えた建設機械
WO2015068533A1 (ja) * 2013-11-07 2015-05-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP6428074B2 (ja) * 2014-09-12 2018-11-28 スズキ株式会社 車両用電源制御装置
JP6354612B2 (ja) * 2015-02-06 2018-07-11 株式会社デンソー 集積回路
JP6439726B2 (ja) * 2016-03-17 2018-12-19 トヨタ自動車株式会社 車両
JP7193264B2 (ja) * 2018-08-06 2022-12-20 株式会社Soken 電動車両
JP7070348B2 (ja) * 2018-11-08 2022-05-18 トヨタ自動車株式会社 車両
JP7474171B2 (ja) 2020-09-29 2024-04-24 株式会社ミツバ モータ制御装置、モータ制御方法
JP7400682B2 (ja) * 2020-10-06 2023-12-19 トヨタ自動車株式会社 電気自動車

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10304676A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Toyota Motor Corp インバータ内部コンデンサの放電装置
JPH10337072A (ja) * 1997-05-30 1998-12-18 Aisin Seiki Co Ltd 電気モ−タの通電制御装置
JPH11308704A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Hitachi Ltd 電気車の制御装置及び制御方法
JP2000116143A (ja) * 1998-10-05 2000-04-21 Toyota Motor Corp インバータ放電制御異常検出装置
JP2002335688A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Mitsubishi Electric Corp 電源回路
JP2005020952A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10304676A (ja) * 1997-04-23 1998-11-13 Toyota Motor Corp インバータ内部コンデンサの放電装置
JPH10337072A (ja) * 1997-05-30 1998-12-18 Aisin Seiki Co Ltd 電気モ−タの通電制御装置
JPH11308704A (ja) * 1998-04-27 1999-11-05 Hitachi Ltd 電気車の制御装置及び制御方法
JP2000116143A (ja) * 1998-10-05 2000-04-21 Toyota Motor Corp インバータ放電制御異常検出装置
JP2002335688A (ja) * 2001-05-09 2002-11-22 Mitsubishi Electric Corp 電源回路
JP2005020952A (ja) * 2003-06-27 2005-01-20 Toyota Motor Corp 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007244070A (ja) 2007-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4702112B2 (ja) 電動機制御装置および電動機制御方法
JP4634321B2 (ja) 電動4輪駆動車用制御装置
JP4561616B2 (ja) モータ駆動システム
US9688154B2 (en) Electrically powered vehicle and method of controlling the same
JP5477339B2 (ja) 電動車両
JP4380700B2 (ja) 電動車両
EP2023482B1 (en) Motor driving control system and its control method
EP2566046B1 (en) Motor control apparatus
EP1881596A1 (en) Motor drive system control device and electric vehicle using the same
US20130002174A1 (en) Control device for motor drive system and vehicle incorporating the same
EP2671747B1 (en) Vehicle and vehicle control method
JP5482574B2 (ja) 交流電動機の制御システム
JP2007143303A (ja) 電動車両の制御装置
JP2008141868A (ja) 電動機システム
JP2010272395A (ja) 電動車両のモータ制御装置
US20140152214A1 (en) Vehicle and method for controlling vehicle
US8653772B2 (en) Control device for voltage conversion device, vehicle incorporating the same, and control method for voltage conversion device
JP2011211839A (ja) 電動車両の駆動装置
JP4848976B2 (ja) 電動機の制御装置
EP3569439B1 (en) Drive device and control method for vehicle
JP2008167623A (ja) 電動車両
JP2011109850A (ja) 電源システムの制御装置およびそれを搭載する車両
JP6489110B2 (ja) 駆動装置
JP2012095443A (ja) 自動車
JP5352326B2 (ja) モータ駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4702112

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250