JP4701366B2 - 走行用静油圧式無段変速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌の伝動経路に介挿される走行用の静油圧式無段変速装置(以下、HSTという)に関する。
【0002】
【従来の技術】
駆動源からの動力の無段変速及び/又は正逆切換を行って駆動輪に伝えることができるHSTに対して、従来から種々の改良がなされてきている。
例えば、特開2000-234662号には、中立復帰機構を備えたHSTが開示されている。該中立復帰機構は、車輌を停止させる際に、HSTによるダイナミックブレーキを利用する為に備えられている。即ち、該中立復帰機構は、可動斜板等のHST出力調整部材に作動的に連結された操作レバーやペダル等の操作部材を運転者が解除した場合に、該出力調整部材を自動的に中立位置へ戻すように構成されており、これにより、HSTによるダイナミックブレーキ作用を有効利用し得るようになっている。
【0003】
しかしながら、前記中立復帰機構は、単に、制御軸回りに支持されたねじりスプリングの付勢力のみによって前記出力調整部材を中立位置へ戻すように構成されている為、該出力調整部材を迅速に中立位置へ戻すことができず、これにより、車輌の制動距離の増大を招いたり、さらに、走行条件等によっては出力調整部材を中立位置へ戻すことができず、前記ダイナミックブレーキ作用を有効に利用できないという不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、運転者による操作部材の解除時に出力調整部材を迅速に中立位置へ復帰させることができる,構造簡単な走行用HSTを提供することを一の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成する為に、少なくとも一方が吸引/吐出量を変化させ得る出力調整部材を備えた可変容積型の油圧ポンプユニット及び油圧モータユニットと、該両ユニットを油圧的に接続する一対の油圧ラインと、前記出力調整部材を中立位置へ向けて付勢する中立復帰機構とを備えた走行用HSTであって、前記中立復帰機構は、前記出力調整部材を傾転させる制御軸回りに支持されたねじりスプリングと、前記出力調整部材が中立位置に位置する際には基準位置に位置し且つ該出力調整部材の傾転に応じて前記制御軸回りに揺動する係止ピンであって、該揺動の際に前記ねじりスプリングの何れか一方の端部を押動するように構成された係止ピンと、前記係止ピンの揺動時に前記ねじりスプリングの他方の端部を固定するように構成された固定部材と、前記係止ピンの揺動時に該係止ピンを基準位置へ向けて付勢する補助装置とを備え、前記補助装置は、前記出力調整部材が中立位置から車輌前進方向へ傾転された場合にのみ、作用するように構成された走行用HSTを提供する。
【0006】
ましくは、前記出力調整部材は、車輌後進方向の最大出力が車輌前進方向の最大出力よりも小さくなるように構成されているものとすることができる。
一態様においては、前記係止ピンの揺動範囲を画する係止ピン揺動範囲規制機構を備え、該係止ピン揺動範囲規制機構によって、前記出力調整部材の出力幅を設定することができる。
【0007】
又、前記補助装置は、前記係止ピンに当接する押動部材と、前記係止ピンの揺動時に該押動部材を介して該係止ピンを基準位置へ向けて付勢する付勢部材とを備えるものとすることができる。
好ましくは、前記付勢部材は、先端部が前記押動部材に当接し且つ基端部が付勢力調整部材によって保持されたスプリングであり、前記付勢力調整部材は、前記スプリングの伸縮方向に沿った任意位置に固定され得るように構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るHSTの好ましい実施の形態につき、添付図面を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態に係るHST1が適用された車輌の油圧回路図であり、図2は前記HST1の横断平面図である。又、図3及び図4は、それぞれ、図2におけるIII-III線断面図及びIV-IV線矢視図である。
なお、本実施の形態においては、前記車輌として、昇降機能付モア装置を備えた車輌を採用している。図1における符号100は、前記モア装置を駆動する為の動力取出用油圧機構であり、符号200は、前記モア装置を昇降する為の油圧機構である。
【0009】
図1〜図4に示されるように、前記HST1は、少なくとも一方が可変容積型とされた油圧ポンプユニット10及び油圧モータユニット20と、該両ユニットを支持するセンターセクション30と、前記両ユニット10,20を油圧的に接続するように、該センターセクション30に形成された一対の油圧ライン40と、前記両ユニット10,20を液密に囲繞するように前記センターセクション30に連結されたハウジング50とを備えている。
【0010】
本実施の形態においては、前記油圧ポンプユニット10を可変容積型とし、前記油圧モータユニット20を固定容積型としているが、当然ながら、油圧ポンプユニットを固定容積型とし、油圧モータユニットを可変容積型とすることも可能であるし、両ユニットを可変容積型とすることも可能である。
【0011】
前記油圧ポンプユニット10は、駆動源300に作動的に連結されるように、一端部が前記センターセクション30を貫通して外方へ延在されたポンプ軸11と、該ポンプ軸11の回転に伴って該ポンプ軸11の軸線回りに回転運動を行うと共に、該回転運動に連動して往復運動を行うピストンユニット12と、前記一対の油圧ライン40に連通されると共に、該ピストンユニット12を往復動自在に支持するシリンダブロック13と、傾転位置によって前記ピストンユニット12のストローク長を規制し、該ピストンユニット12による吸入/吐出油量を変化させる出力調整部材14と、該出力調整部材14の傾転位置を調整する制御軸15とを有している。
【0012】
なお、本実施の形態においては、図2及び図3に示されるように、油圧ポンプユニット10としてアキシャルピストンタイプの油圧ポンプを採用している為、前記出力調整部材14としては可動斜板が採用されている。従って、ラジアルピストンタイプの油圧ポンプユニットを採用した場合には、前記出力調整部材としてカムリングが用いられる。
【0013】
前記ポンプ軸11は、前端部11aがセンターセクション30から前方へ延在され且つ後端部11bがハウジング50から後方へ延在されている。前記前端部11aは、図2に示されるように、前記一対の油圧ライン40への圧油供給用チャージポンプ60と、前記モア装置昇降用油圧機構200へ圧油を供給する為の補助ポンプ70とを支持している。一方、前記後端部11bは、後輪駆動用の動力取出部を形成している。
【0014】
図3及び図4に示されるように、前記制御軸15は、前記ハウジング50に相対回転自在に支持され、且つ、前記出力調整部材14に対して相対回転不能とされた本体部15aと、該本体部15aからハウジング50の外方へ延びる外方部15bとを備えており、ハウジング50の外方から前記出力調整部材14の傾転位置を変更し得るようになっている。即ち、前記制御軸15の外方部15bを軸線回りに回転させることによって、前記出力調整軸14を傾転させ得るようになっている。
本実施の形態においては、前記制御軸15の外方部15bに揺動アーム65を連結させ、該揺動アーム65の自由端部と運転席近傍に配設される操作レバー等の操作部材とを適宜の連結部材(図示せず)で連結させている。
なお、前記制御軸15と出力調整部材14とは、一体形成することも可能であるし、別体として連動させることも可能である。
【0015】
好ましくは、ハウジング50に前記出力調整部材(可動斜板)14が挿通し得る開口50aを形成することができる。斯かる開口50aを形成することによって、制御軸15と出力調整部材(可動斜板)14とを一体化させた状態で、ハウジング50に設置させることが可能となる。なお、該開口50aの内周面と制御軸15の外周面との間の間隙は、軸受ボス付のプレート状のフタ51によって閉塞することができる。
【0016】
固定容積型とされた前記油圧モータユニット20は、前記一対の油圧ライン40に連通されたシリンダブロック23と、該シリンダブロック23内に摺動自在に支持され、前記一対の油圧ライン40からの圧油によって往復運動と共に、回転運動を行うピストンユニット22と、該ピストンユニット22の回転運動によって軸線回りに回転するモータ軸21とを有しており、前記油圧ポンプユニット10における出力調整部材14の傾転位置に応じた回転出力を前記モータ軸21から出力し得るようになっている。
本実施の形態においては、前記モータ軸21から前輪駆動力を取り出し得るように、該モータ軸21の前端部21aをセンターセクション30から前方へ延在させている。
【0017】
本実施の形態に係るHST1は、さらに、前記出力調整部材14が車輌前進方向又は車輌後進方向へ傾転された際に、該出力調整部材14を中立位置へ向けて付勢する中立復帰機構80を備えている。なお、車輌前進方向及び後進方向とは、それぞれ、前記モータ軸21上に、車輌を前進及び後進させる方向への回転出力が現れる,出力調整部材14の傾転方向を言う。
【0018】
図5及び図6に、それぞれ、出力調整部材14が中立位置及び車輌前進方向最大出力位置に位置する際の,図4におけるV-V線断面図を示す。
図3〜図6に示されるように、該中立復帰機構80は、前記制御軸15の外方部15b回りに支持されたねじりスプリング81と、前記出力調整部材14が中立位置に位置する際には基準位置Nに位置し、且つ、該出力調整部材14が車輌前進方向及び車輌後進方向へ傾転すると、該傾転位置に応じた変位量だけ前記制御軸15の軸線回りにA方向及びB方向へそれぞれ揺動する係止ピン82とを備えている。
【0019】
本実施の形態においては、前記係止ピン82は、基端部82aが前記出力調整部材14に連結され、且つ、先端部82bがフタ51に形成された円弧状スロット51aから外方へ延在されており(図4参照)、該先端部82bを挟んで揺動方向両側に前記ねじりスプリング81の両端部がそれぞれ位置するようになっている(図5及び図6参照)。
斯かる構成により、前記係止ピン82は、車輌前進方向(A方向)及び車輌後進方向(B方向)への揺動時に、それぞれ、前記ねじりスプリング81の一端部81a及び他端部81bを該ねじりスプリング81の付勢力に抗して押動するようになっている。
【0020】
さらに、前記中立復帰機構80は、前記係止ピン82の車輌前進方向及び車輌後進方向への揺動時に、それぞれ、前記ねじりスプリング81の他端部81b及び一端部81aを固定する固定部材83を備えている。即ち、該固定部材83は、前記係止ピン82がねじりスプリング81の一端部81aを押動する際には、該ねじりスプリング81の他端部81bの移動を規制し、且つ、前記係止ピン82がねじりスプリング81の他端部81bを押動する際には、該ねじりスプリング81の一端部81aの移動を規制するようになっている。
【0021】
本実施の形態においては、前記中立復帰機構80は、塵等の不純物のハウジング内への混入を有効に防止すべく、前記ねじりスプリング81及び係止ピン82を覆うように前記フタ51の外表面に取り付けられるカバー部材85を備えており、該カバー部材85に固定される固定ピンを前記固定部材83として用いている。
【0022】
好ましくは、該固定ピン83は、前記ねじりスプリング81の両端部81a,81b間に介挿される本体部83aと、該本体部83aから偏心されて外方へ延びる偏心部83bとを備えた偏心ピンとすることができる。これにより、前記偏心部83bを軸線回りに回転させることによって、制御軸15に対する本体部83aの相対位置を変更させることができ、HST組立後における出力調整部材14の中立位置調整を容易に行うことができる。
【0023】
前記中立復帰機構80は、さらに、前記係止ピン82の揺動時に該係止ピン82を基準位置Nへ向けて付勢する補助装置90を備えている。
図5及び図6に示されるように、該補助装置90は、外方端部が前記カバー部材85から外方へ延在するように、該カバー部材85に固定される筒状ケーシング91と、先端部が前記係止ピン82の揺動時に該係止ピン82に当接するように、前記筒状ケーシング91内に軸線方向摺動自在に収容されたプッシュピン92と、前記筒状ケーシング91の外方端部を閉塞する蓋部材93と、前記プッシュピン92の基端部と前記蓋部材93との間に配設された付勢スプリング94とを備えている。
【0024】
前記補助装置90は、前記プッシュピン92の軸線方向が前記係止ピン82の揺動方向と略一致するように配設されている。即ち、該補助装置90は、図6に示されるように、係止ピン82が基準位置Nから車輌前進方向(A方向)及び/又は車輌後進方向(B方向)へ揺動される際、該係止ピン82が前記付勢スプリング94の付勢力に抗してプッシュピン92を軸線方向へ押動するように構成されている。
【0025】
好ましくは、前記蓋部材93は、前記筒状ケーシング91に対し軸線位置調整自在に固定されるものとすることができる。斯かる構成により、前記付勢スプリング94の付勢力を適宜調整することが可能となる。
【0026】
斯かる構成のHST1においては、出力調整部材14に作動的に連結された操作レバー等の操作部材(図示せず)を運転者が解除すると、該出力調整部材14が自動的に且つ迅速に中立位置へ戻る。従って、車輌を停止させる際に、HST1によるダイナミックブレーキを有効に利用して、車輌の制動距離を短縮させることができる。
【0027】
即ち、運転者が操作部材及び制御軸15を介して出力調整部材14を車輌前進方向又は車輌後進方向の何れかへ傾転させると、前記係止ピン82は、制御軸回りに支持されたねじりスプリング81及び補助装置90の付勢スプリング94の2つの付勢部材の付勢力に抗して揺動する。従って、運転者が前記操作部材を解除すると、前記係止ピン82は、ねじりスプリング81及び付勢スプリング94の双方の付勢力によって基準位置Nへ戻されることになり、出力調整部材14は迅速に中立位置へ復帰する。
出力調整部材14として可動斜板を用い、且つ、該可動斜板とピストンユニットとが自在継手16(図2及び図3参照)によって連結されてなるシュータイプの場合には、可動斜板の中立位置への自己復帰モーメントが小さい為、前記効果は特に有効である。
【0028】
又、前記補助装置90は、主要な構成部材がプッシュピン92及び付勢スプリング94だけであるという簡単な構造である為、HST全体の大型化や複雑化を招くことなく前記効果を得ることができる。
【0029】
好ましくは、前記出力調整部材14の傾転範囲を規制することができ、これにより、車輌速度が過度に上昇することを有効に防止できる。本実施の形態においては、前記ハウジング50に、前記係止ピン82の揺動範囲を画するスロット50bを形成し、該スロット50bによって係止ピン82の揺動範囲、即ち、出力調整部材14の傾転範囲を規制している。より好ましくは、前記出力調整部材14の傾転範囲は、車輌後進方向を車輌前進方向より狭くすることができ、これにより、車輌後進時の最高速度を有効に抑えることができる。
なお、出力調整部材14の傾転範囲の制限構造は前記構成の他に種々の構成を採用し得る。例えば、ハウジング50の内部に、出力調整部材14に当接し得る一対のストッパーを設けることも可能である。
【0030】
さらに、前記補助装置90は、所望により、前記係止ピン82の車輌前進方向又は車輌後進方向の何れか一方、若しくは双方に選択的に備えられる。即ち、前記カバー部材85における前記係止ピン82の車輌前進方向及び車輌後進方向の双方の側壁に、補助装置取付用の開口85aを形成しておけば、別途の作業や部材を要することなく、適宜、補助装置90を選択的に装着することができる。従って、例えば、後進走行時における急停車を防止したい場合には、係止ピン82の車輌前進方向へのみ補助装置90を備えることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明に係るHSTによれば、可変容積型ユニットにおける出力調整部材の傾転動作に連動して制御軸回りに揺動する係止ピンを設け、該係止ピンが基準位置から揺動された際に、制御軸に支持されるねじりスプリングの付勢力に加え、補助装置からの付勢力によって、前記係止ピンを基準位置へ向けて付勢するように構成したので、運転者が出力調整部材の操作を解除した場合に、該出力調整部材が自動的に且つ迅速に中立位置へ戻る。
従って、車輌停止時にHSTによるダイナミックブレーキ作用を迅速且つ有効に得ることができ、車輌の制動距離を短縮させることが可能となる。
さらに、前記補助装置は前記出力調整部材が中立位置から車輌前進方向へ傾転された場合にのみ作用するように構成されているので、車輌後進時における急停止を有効に防止することができる。
【0032】
又、前記補助装置を、前記係止ピンに当接する押動部材と、前記係止ピンの揺動時に該押動部材を介して該係止ピンを基準位置へ向けて付勢する付勢部材とを備えるものとすれば、極めて簡単な構造でありながら前記効果を得ることができる。
【0033】
さらに、前記付勢部材を、先端部が前記押動部材に当接し且つ基端部が付勢力調整部材によって保持されたスプリングとし、前記付勢力調整部材を、前記スプリングの伸縮方向に沿った任意位置に固定され得るように構成すれば、該スプリングによる前記係止ピンへの付勢力を適宜調整することができる。
従って、HSTによるダイナミックブレーキ作用を所望に合わせて適宜調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係るHSTの好ましい実施の形態が適用された車輌の油圧回路図である。
【図2】 図2は、図1に示されたHSTの横断平面図である。
【図3】 図3は、図2におけるIII-III線断面図である。
【図4】 図4は、図2におけるIV-IV線矢視図である。
【図5】 図5は、図4におけるV-V線断面図であり、係止ピンが基準位置に位置する状態を示している。
【図6】 図6は、図4におけるV-V線断面図であり、係止ピンが前進方向最大位置に位置する状態を示している。
【符号の説明】
1 HST
10 可変容積型油圧ポンプユニット
14 出力調整部材(可動斜板)
15 制御軸
20 固定容積型油圧ポンプユニット
40 一対の油圧ライン
80 中立復帰機構
81 ねじりスプリング
82 係止ピン
83 固定部材
90 補助装置
92 プッシュピン
93 蓋部材
94 付勢スプリング

Claims (4)

  1. 少なくとも一方が吸引/吐出量を変化させ得る出力調整部材を備えた可変容積型の油圧ポンプユニット及び油圧モータユニットと、該両ユニットを油圧的に接続する一対の油圧ラインと、前記出力調整部材を中立位置へ向けて付勢する中立復帰機構とを備えた走行用静油圧式無段変速装置であって、
    前記中立復帰機構は、前記出力調整部材を傾転させる制御軸回りに支持されたねじりスプリングと、
    前記出力調整部材が中立位置に位置する際には基準位置に位置し且つ該出力調整部材の傾転に応じて前記制御軸回りに揺動する係止ピンであって、該揺動の際に前記ねじりスプリングの何れか一方の端部を押動するように構成された係止ピンと、
    前記係止ピンの揺動時に前記ねじりスプリングの他方の端部を固定するように構成された固定部材と、
    前記係止ピンの揺動時に該係止ピンを基準位置へ向けて付勢する補助装置とを備え
    前記補助装置は、前記出力調整部材が中立位置から車輌前進方向へ傾転された場合にのみ、作用するように構成されていることを特徴とする走行用静油圧式無段変速装置。
  2. 前記出力調整部材は、車輌後進方向の最大出力が車輌前進方向の最大出力よりも小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の走行用静油圧式無段変速装置。
  3. 前記補助装置は、前記係止ピンに当接する押動部材と、前記係止ピンの揺動時に該押動部材を介して該係止ピンを基準位置へ向けて付勢する付勢部材とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の走行用静油圧式無段変速装置。
  4. 前記付勢部材は、先端部が前記押動部材に当接し且つ基端部が付勢力調整部材によって保持されたスプリングであり、
    前記付勢力調整部材は、前記スプリングの伸縮方向に沿った任意位置に固定され得るように構成されていることを特徴とする請求項に記載の走行用静油圧式無段変速装置。
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