JP2707307B2 - 油圧トランスミツシヨンのシフト装置 - Google Patents

油圧トランスミツシヨンのシフト装置

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JP2707307B2
JP2707307B2 JP1019288A JP1928889A JP2707307B2 JP 2707307 B2 JP2707307 B2 JP 2707307B2 JP 1019288 A JP1019288 A JP 1019288A JP 1928889 A JP1928889 A JP 1928889A JP 2707307 B2 JP2707307 B2 JP 2707307B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は油圧トランスミッションのシフト装置に関
し、さらに詳しくは乗用型芝刈機等の作業機に使用され
る油圧トランスミッションのシフト装置に関する。
〔従来技術〕
乗用型芝刈機等の作業機において、エンジンから車輪
へ動力を伝達するトランスミッションとして、所謂油圧
トランスミッションを設けるようにしたものがある。
この油圧トランスミッションは、容量可変型の循環ポ
ンプのポンプ軸を入力軸にする一方、この循環ポンプが
発生する油圧により駆動されるモータ軸を出力軸として
構成され、かつ上記循環ポンプの送油量と循環方向とを
シフトレバーに連動する制御軸の回転角に応じて変化さ
せ、その変化によって上記モータ軸を正転、中立、逆転
のいずれかに切り換えるようにしたものである。このよ
うな油圧トランスミッションを装備した作業機は、クラ
ッチ操作をすることなく、シフトレバーの操作だけで駆
動輪を前進、中立、後進に切り換えることができるとい
う便利さがある。
しかし、循環ポンプの送油量は制御軸の僅かな角度変
化によって変化するものであるため、前進から中立へ又
は後進から中立へシフトしたとき、上記制御軸を正確に
中立位置にセットさせるようにしないと、モータ軸を完
全に停止させることができない難しさがある。しかも、
一般にシフトレバーから制御軸までを接続するリンク機
構は複数のリンクの連結から構成されているが、これら
リンクの加工誤差や組付け誤差によるガタは不可避であ
り、かつリンクの連結点が多くなるほど誤差が積算され
てガタが大きくなるため、ますます正確な中立位置への
セットが難しくなる。
上記ガタはリンク機構中に長さ調節機構を設けること
によって吸収可能とはなるが、その調節作業は非常に面
倒なものである。また、仮に長さ調節によって一時的に
正確な中立位置がセットされたとしても、使用中に起こ
る歪みなどによって再びガタを発生することがあり、完
全な解決法といえるものではなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上述した従来の問題を解消し、シフ
トレバーから制御軸までの間のリンク機構等にガタが有
る無しに関わらず、シフトレバーを中立位置にシフトし
さえすれば、モータ軸を確実に停止させることができる
油圧トランスミッションのシフト装置を提供することに
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明は、循環ポンプと油圧モー
タとの間に圧油を循環させる一対の送油路を設け、前記
循環ポンプのポンプ軸を入力軸にする一方、前記循環ポ
ンプが発生する圧油により駆動される油圧モータのモー
タ軸を出力軸にし、前記循環ポンプの送油量と循環方向
とを、回動軸の軸芯回りに回動可能なシフトレバーに連
動する制御軸の回転角に対応して変化させ、前記モータ
軸を正転、中立、逆転のいずれかに切換え可能にした油
圧トランスミッションにおいて、前記一対の送油路の間
にバイパス路を設けると共に、該バイパス路にそのバイ
パス路を開閉する開閉弁を設け、前記回動軸の一端部に
前記シフトレバーを固定し、前記回動軸を、前記シフト
レバーと共に前記回動軸の軸芯回りに回動可能とし、前
記回動軸の他端部にレバーを固定すると共に該レバーに
一体的に操作レバーを設け、前記シフトレバーの回動操
作によって前記操作レバーが、前記開閉弁の、前記油圧
トランスミッションの外側に突出した端部に当接して該
端部を往復動させ前記開閉弁を開閉し、該シフトレバー
の中立位置で前記開閉弁の端部を押し込んで該開閉弁を
開弁する構成にし、前記油圧トランスミッションが搭載
された車体の足踏ブレーキに連結したブレーキレバーに
ロッドの一端部を連結し、このロッドの他端部に連結子
を介して一対の第1アームの各一端部を連結し、該一対
の第1アームの各他端部に、交差させた一対の第2アー
ムの各一端部をそれぞれ連結し、その第2アームの前記
交差部を前記回動軸により挿通支持することで該回動軸
を中心に第2アームの他端部側を鋏状に開閉可能にし、
前記足踏ブレーキを踏み込むことにより前記二対の第
1、第2アームを鋏状に作動させ、前記レバーに植設し
たピンを前記第2アームで挟むことにより、前記レバー
を真中の位置に移動させ、前記連結子、回動軸、及びピ
ンを該回動軸の延在する方向から見たとき一直線に位置
させると共に、前記レバーに連結された前記回動軸を前
記シフトレバーと共に中立位置に戻す構成にしたことを
特徴とするものである。
以下、図に示す実施例によって本発明を説明する。
第7図は本発明による油圧トランスミッションが搭載
された乗用型芝刈機を概略的に示すものである。
図において、1は車体であり、2は車体1の前部に搭
載されたエンジン、3は前輪、4は後輪、5はハンド
ル、6はシートである。前輪3と後輪4との間には、カ
ッター7を収容したカッターハウジング8が前後のリン
ク9,9によって懸架され、かつ昇降レバー10の操作によ
ってリンク機構11を介して昇降可能になっている。
エンジン2はクランク軸12を前後方向に設け、その前
端に突設した端部にプーリ13を固定している。このプー
リ13には、カッターハウジング8に設けたプーリ15との
間にプーリ14を介してベルト16を巻回し、さらにプーリ
17と18との間にベルト19を巻回してカッター7を駆動す
るようにしている。また、後方へ突出したクランク軸12
の後端は、推進軸21を介して車体後部の油圧トランスミ
ッション20に連結され、その油圧トランスミッション20
に動力を入力するようにしている。油圧トランスミッシ
ョン20は、入力した動力をギヤケース23内の減速歯車を
介して後輪4に伝達するようにしている。
上記油圧トランスミッション20は、詳細を後述するよ
うな構造からなり、シフトレバー25の操作によって、後
輪4に対する出力を正転(前進)、中立(停止)、逆転
(後進)のいずれかに切り換えるようになっている。
また、車体1には足踏ブレーキ26が設けられている。
この足踏ブレーキ26を踏み込むと、レバー(ブレーキレ
バー)27が軸28を中心に一体に前方側へ回転し、このレ
バー27に連結したロッド29を前方へ引っ張っることによ
って後輪4を制動するようになっている。また、レバー
27には別のロッド30が連結され、その後端に取り付けた
二対のアーム31a,31b;32a,32b(第3図参照)を鋏状に
作動させるようになっている。ロッド30の後端部(他端
部)に連結子90を介して一対の第1アーム31a,31bの各
先端部(一端部)が連結され、その第1アーム31a,31b
の各後端部(他端部)に、交差させた一対の第2アーム
32a,32bの各先端部(一端部)をそれぞれ連結してい
る。第2アーム32a,32bの交差部は後述する操作主軸
(回動軸)41により挿通支持され、その操作主軸41を中
心に第2アーム32a,32bの後端部側(他端部側)が鋏状
に開閉可能になっている。足踏ブレーキ26を踏み込むこ
とにより二対の第1、第2アーム31a,31b;32a,32bを鋏
状に作動させ、後述するレバー45に植設されたピン33を
第2アーム32a,32bで挟むことにより、レバー45を真中
の位置に移動させ、連結子90、操作主軸41、及びピン33
を操作主軸41の延在する方向から見たとき一直線に位置
させると共に、レバー45に連結された操作主軸41をこれ
に連結されたシフトレバー25と共に中立位置に戻すよう
になっている。
第5図および第6図は、上記油圧トランスミッション
20の詳細を示している。この油圧トランスミッション20
はハウジング部50と平板状のカバー部51とから本体を構
成し、その本体に入力軸となるポンプ軸52と出力軸とな
るモータ軸53とを設けている。カバー部51には、ポンプ
軸52とモータ軸53との左右両側に両軸間に連通する送油
溝71,72が設けられ、かつこれらポンプ軸52およびモー
タ軸53の両側にそれぞれ円弧状溝のポート73,74;75,76
が、上記送油溝71,72に連通するように設けられてい
る。
上記ポンプ軸52には、容量可変型の油圧ポンプが構成
されている。すなわち、ポンプ軸52にシリンダブロック
55が一体回転するように軸支され、そのシリンダブロッ
ク55に複数のシリンダ54,…,54が円周方向に等間隔に設
けられ、かつシリンダポート54aをスプリングの弾性力
によりカバー部51の内面に摺接させるようにしている。
また、シリンダ54にはカップ状のピストン56が挿入さ
れ、スプリング57によってシリンダポート54aとは反対
側に付勢され、その頭部を斜板58に摺接させるようにし
ている。斜板58は円弧状のライニング部59に摺接し、か
つアーム61を介して制御軸60に連結されている。制御軸
60は上記ライニング部59の円弧の中心部に軸支され、か
つこれを回動操作することにより、上記斜板58を実線位
置と鎖線位置との間を交互に傾動させることができるよ
うになっている。
一方、モータ軸53には油圧モータが構成されている。
すなわち、モータ軸53にシリンダブロック65が一体回転
するように軸支され、そのシリンダブロック65に複数の
シリンダ64,…,64を円周方向に等間隔に設けられ、かつ
シリンダポート64aがスプリングの弾性力によりカバー
部51の内面に摺接させるようにしている。また、シリン
ダ64にはカップ状のピストン66が挿入され、スプリング
67によってシリンダポート64aとは反対側に付勢され、
その頭部を斜板68に摺接させるようにしている。この斜
板68は、図のように斜めの状態に固定されている。
上記構成において、ポンプ軸52がエンジン動力を入力
して矢印A方向(第6図参照)に回転すると、複数のピ
ストン56,…,56が斜板58に摺接して高さを変化させるこ
とにより、それぞれが挿入しているシリンダ54の容積を
変化させる。そして、各シリンダ54が両側のポート73と
74とに沿って回転移動するとき、シリンダ容積が小から
大へ変化する側では吸込側になり、大から小へ変化する
側では吐出側になる。したがって、斜板58が実線位置に
傾斜しているときは圧油が実線矢印のように流れ、鎖線
位置に傾斜しているときは鎖線矢印のように反対側に流
れる。
油圧モータではこのような圧油の流れを入力すること
によって、モータ軸53のシリンダ64の容積が小から大へ
変化するように回転する。そのため、実線の圧油流れの
ときは前進方向の回転となり、鎖線の圧油流れのときは
後進方向の回転になる。
また、上記可変型の斜板58が制御軸60の操作によっ
て、ポンプ軸52に直交する状態にセットされたときは、
シリンダ54の容積変化が起こらないから圧油の流れは発
生せず、モータ軸53は回転しない。すなわち、このとき
は油圧トランスミッション20を中立にすることができ
る。
本発明の油圧トランスミッションでは、上記構成のほ
か送油溝71,72の間にバイパス路77が設けられ、かつそ
のバイパス路77にスプール弁78が開閉弁として設けられ
ている。このスプール弁78を開くと、二つの送油溝71,7
2の間で油の移動が時になるため、たとえ循環ポンプ側
に圧油が発生しても油圧モータが回らないようにするこ
とができる。
このような油圧モータ停止作用を行うためのスプール
弁78の端部78aは、油圧トランスミッション20の外側に
突出し、かつそのスプール弁78の端部78aに対応して操
作レバー22が設けられている。この操作レバー22は、第
3図に示すように、操作主軸41に固定されたレバー45に
一体形成され、その断面形状が中央部では端部78a側に
突出し、左右両側が傾斜して端部78aから遠ざかるよう
に形成されている。したがって、この操作レバー22が操
作主軸41と共に前進,中立,後退の各位置を回動すると
き、中立位置において上記端部78aを押し込んでスプー
ル弁78を開弁する。
前述したように、スプール弁78が開弁したときは、循
環ポンプ側に圧油が発生しても油圧モータは回転しな
い。すなわち、リンク機構等にガタがあるため、シフト
レバーを中立位置にシフトしても循環ポンプの送油が完
全停止しないような場合でも、バイパス路77を介して圧
油が移動することによって油圧モータを完全停止させる
ことができる。
また、通常の油圧トランスミッションでは、中立位置
で油圧モータが回らない状態になると、ブレーキのかか
った状態になって車両を牽引することが困難になる。し
かし、上記構造の油圧トランスミッションの場合には、
バイパス路77を経由する油の移動ができるから、軽い力
で牽引することができるようになる。
また、この実施例における油圧トランスミッション20
には、両送油溝71,72の間に別の連通路79が設けられ、
さらにこの連通路79は連通路80を介して油溜め81に連通
している。また、最初の連通路79の両入口端には、一方
に小孔82a付きの逆止弁82が、他方に小孔なしの逆止弁8
3がそれぞれ設けられている。小孔82a付きの逆止弁82
は、後進側に切り換えたときの送油溝72側の当初の圧力
上昇を抑制し、これによって中立領域を広げるようにし
ている。
第1図〜第2図は、上述した油圧トランスミッション
20およびシフトレバー25のリンク機構40の部分を示し、
第1図は平面図、第2図は背面図をそれぞれ示してい
る。
リンク機構40の操作主軸41は、車体1上に固定された
フレーム1aに回動自在に軸支され、この操作主軸41の一
端にシフトレバー25の支持管42がスプライン嵌合してい
る。シフトレバー25は、この支持管42上に固定されたブ
ラケット43に回動自在に、かつスプリング44により垂直
姿勢を維持するように支持されている。一方、操作主軸
41の他端には、前述したレバー45が一体回転するように
固定されており、このレバー45にピン33と操作レバー22
とが設けられている。
シフトレバー25を支持している上記ブラケット43に
は、連結ブラケット43aを介してロッド34が回動自在に
連結され、そのロッド34の他端に回転レバー35が回動自
在に連結されている。この回転レバー35はブラケット1a
上の支軸36を中心にして、図のように中立位置Nを挟ん
で前進位置Fと後進位置Rとに回動されるようになって
おり、かつこの回転レバー35に固定したピン37をカムレ
バー38のカム溝38aに係合させている。このカムレバー3
8はブラケット1a上の支軸39に回動自在に支持され、か
つその端部をロッド46を介して、回転レバー47に連結さ
れている。この回転レバー47は前述した油圧トランスミ
ッション20の制御軸60に固定され、この制御軸60を回動
操作するようにしている。
したがって、シフトレバー25を矢印F側にシフトする
と、ブラケット43が操作主軸41と共に回動し、ロッド34
を介して回転レバー35を回動させる。この回転レバー35
の回動によってピン37を介してカムレバー38が回動し、
さらにロッド46を介して回転レバー47が回動するため、
制御軸60を矢印F方向に回動させる。この制御軸60の回
動によって、油圧トランスミッションの斜板58が第5図
の実線のように傾動し、油圧トランスミッション20はモ
ータ軸53を前進方向へ回転させる。また、シフトレバー
25を矢印R方向にシフトすると、上記とは逆方向にブラ
ケット43、回転レバー35、カムレバー38、回転レバー47
が回動し、油圧トランスミッションの斜板58を第5図の
鎖線のように傾動させるため、油圧トランスミッション
20はモータ軸53を後進方向へ回転するように切り換わ
る。
上記シフトレバー25を第1,2図に図示するように中央
にセットすると、油圧トランスミッション20の斜板58は
ポンプ軸52に直交した状態となり、循環ポンプは圧油を
送らない中立Nになる。
また、この中立位置Nにしたとき、前述したように操
作主軸41の軸端に設けた操作レバー22がスプール弁78の
端部78aを押し込むため、そのスプール弁78を開弁状態
にする。したがって、バイパス路77に圧油が自由に移動
するようになり、たとえリンク機構等にガタがあって、
油圧トランスミッション20の斜板58をポンプ軸52に対し
て完全に直角にできない状況ができても、すなわち循環
ポンプが送油する状況になっていても、モータ軸53を回
転させることはない。
また、操作主軸41の一端部にシフトレバー25を固定す
ると共に他端部に操作レバー22を設け、その操作レバー
22により直接スプール弁78を操作するようにしたので、
シフトレバー25とスプール弁78とをガタなく連動させる
ことができる。このため、シフトレバー25を中立位置に
シフトすることによって確実にスプール弁78を開弁させ
ることができる。
また、スプール弁78を直接操作する操作レバー22を操
作主軸41の他端部に設けたので、特別なリンク等を設け
る必要がなく、構造が簡単になる。
しかも、油圧トランスミッション20が搭載された車体
1の足踏ブレーキ26に連結したレバー27にロッド30を介
して鋏状に作動可能な二対の第1、第2アーム31a,31b;
32a,32bを連結し、足踏ブレーキ26を踏み込むことによ
り二対の第1、第2アーム31a,31b;32a,32bを鋏状に作
動させ、レバー45に植設されたピン33を挟むことによ
り、レバー45を真中の位置に移動させ、レバー45を他端
部に固定した操作主軸41をシフトレバー25と共に中立位
置に戻す構成とするため、足踏ブレーキ26を踏み込めば
シフトレバー25がどこの位置にあっても確実にそれを中
立位置に戻すことができ、それによってスプール弁78を
確実に開くことができる。
また、1本の操作主軸41にシフトレバー25と開閉弁78
の操作レバー22を一体的に設けたレバー45を共に固定
し、更にその操作主軸41を第2アーム32a,32bの交差部
に挿通させて第2アーム32a,32bの鋏状に開閉する開閉
中心軸としても使用するため、回動軸を別個に設ける必
要がなく、部品点数を少なくして構造を簡単にすること
ができる。
また更に、レバー45を真中の位置に移動させた際に、
連結子90、操作主軸41、ピン33の操作主軸41の延在する
方向から見たときの配列を一直線にしたので、アーム32
a,32bの形状を対称形状することができ、一種類のアー
ムを製造するだけでそのアームを裏返しにして一対のア
ーム32a,32bに構成することができるので、アーム32a,3
2bのコスト低減を図ることができる。
なお、上述の実施例では芝刈機に適用した油圧トラン
スミッションの場合について説明したが、本発明は芝刈
機以外の他の車輌に適用される油圧トランスミッション
に対しても同様に適用可能である。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明は、循環ポンプと油圧モータ
との間に圧油を循環させる一対の送油路を設け、前記循
環ポンプのポンプ軸を入力軸にする一方、前記循環ポン
プが発生する圧油により駆動される油圧モータのモータ
軸を出力軸にし、前記循環ポンプの送油量と循環方向と
を、回動軸の軸芯回りに回動可能なシフトレバーに連動
する制御軸の回転角に対応して変化させ、前記モータ軸
を正転、中立、逆転のいずれかに切換え可能にした油圧
トランスミッションにおいて、前記一対の送油路の間に
バイパス路を設けると共に、該バイパス路にそのバイパ
ス路を開閉する開閉弁を設け、前記回動軸の一端部に前
記シフトレバーを固定し、前記回動軸を、前記シフトレ
バーと共に前記回動軸の軸芯回りに回動可能とし、前記
回動軸の他端部にレバーを固定すると共に該レバーに一
体的に操作レバーを設け、前記シフトレバーの回動操作
によって前記操作レバーが、前記開閉弁の、前記油圧ト
ランスミッションの外側に突出した端部に当接して該端
部を往復動させ前記開閉弁を開閉し、該シフトレバーの
中立位置で前記開閉弁の端部を押し込んで該開閉弁を開
弁する構成にし、前記油圧トランスミッションが搭載さ
れた車体の足踏ブレーキに連結したブレーキレバーにロ
ッドの一端部を連結し、このロッドの他端部に連結子を
介して一対の第1アームの各一端部を連結し、該一対の
第1アームの各他端部に、交差させた一対の第2アーム
の各一端部をそれぞれ連結し、その第2アームの前記交
差部を前記回動軸により挿通支持することで該回動軸を
中心に第2アームの他端部側を鋏状に開閉可能にし、前
記足踏ブレーキを踏み込むことにより前記二対の第1、
第2アームを鋏状に作動させ、前記レバーに植設したピ
ンを前記第2アームで挟むことにより、前記レバーを真
中の位置に移動させ、前記連結子、回動軸、及びピンを
該回動軸の延在する方向から見たとき一直線に位置させ
ると共に、前記レバーに連結された前記回動軸を前記シ
フトレバーと共に中立位置に戻す構成にしたものであ
る。
したがって、シフトレバーから制御軸までの間のリン
ク機構等に少々ガタが存在して、そのためシフトレバー
を中立位置にしても循環ポンプの送油を完全に停止でき
ない状況であっても、バイパス路に圧油を自由に移動さ
せることによりモータ軸を確実に停止させることができ
る。また、バイパス路を経由する油の移動によって、中
立位置において油圧モータがブレーキをかけた状態にな
らないため、軽い力で車両を牽引することができるよう
になる。
また、回動軸の一端部にシフトレバーを固定すると共
に他端部に操作レバーを設け、その操作レバーにより直
接開閉弁を操作するようにしたので、シフトレバーと開
閉弁とをガタなく連動させることができる。このため、
シフトレバーを中立位置にシフトすることによって確実
に開閉弁を開弁させることができる。
また、開閉弁を直接操作する操作レバーを回動軸の他
端部に設けたので、特別なリンク等を設ける必要がな
く、構造が簡単になる。
その上、足踏ブレーキにレバーとロッドを介して鋏状
に作動可能な二対の第1、第2アームを連結し、回動軸
の他端部に操作レバーを一体的に形成したレバーを固定
し、足踏ブレーキを踏むことにより二対の第1、第2ア
ームを鋏状に作動させてレバーに植設されたピンを挟
み、レバーを真中の位置に移動させて、レバーに連結さ
れた回動軸をシフトレバーと共に中立位置に戻すように
構成したので、足踏ブレーキを踏み込めばシフトレバー
がどこの位置にあっても該シフトレバーを確実に中立位
置に戻すことができ、それによって確実に開閉弁を開弁
することができ、特に急ブレーキをかけた際に迅速かつ
確実に車体を停止させることができる。
また、1本の回動軸にシフトレバーと開閉弁の操作レ
バーを一体的に設けたレバーを共に固定し、更にその回
動軸を第2アームの交差部に挿通させて第2アームの鋏
状に開閉する開閉中心軸としても使用するので、回動軸
をそれぞれ別個に設ける必要がなく、部品点数を低減し
て構造を一層簡単にすることができる。
また更に、レバーを真中の位置に移動させた時に、連
結子、回動軸、ピンを回動軸の延在する方向から見たと
き一直線に位置させるようにしたので、第2アームの形
状を対称形状にすることができ、それによって、一種類
のアームを作り、それを裏返しに使用することで一対の
第2アームにすることができるため、第2アームを低コ
ストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図は第7図に示す芝刈機におけるシフト装
置と油圧トランスミッションとの要部を示し、第1図は
平面図、第2図は背面図である。第3図は第2図のIII
−III矢視の要部を示す矢視図、第4図は第3図のIV−I
V矢視図、第5図は油圧トランスミッションの縦断面
図、第6図は第4図のVI−VI矢視図である。第7図は本
発明の実施例からなる油圧トランスミッションのシフト
装置を装備した芝刈機の概略側面図である。 1……車体、2……エンジン、12……クランク軸、20…
…油圧トランスミッション、22……操作レバー、25……
シフトレバー、26……足踏ブレーキ、27……レバー(ブ
レーキレバー)、30……ロッド、31a,31b……第1アー
ム、32a,32b……第2アーム、33……ピン、40……リン
ク機構、41……操作主軸(回動軸)、45……レバー、52
……ポンプ軸、53……モータ軸、60……制御軸、71,72
……送油溝(送油路)、77……バイパス路、78……スプ
ール弁(開閉弁)、78a……端部、90……連結子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 61/42 F16H 61/42 B H

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】循環ポンプと油圧モータとの間に圧油を循
    環させる一対の送油路(71,72)を設け、前記循環ポン
    プのポンプ軸(52)を入力軸にする一方、前記循環ポン
    プが発生する圧油により駆動される油圧モータのモータ
    軸(53)を出力軸にし、前記循環ポンプの送油量と循環
    方向とを、回動軸(41)の軸芯回りに回動可能なシフト
    レバー(25)に連動する制御軸(60)の回転角に対応し
    て変化させ、前記モータ軸(53)を正転、中立、逆転の
    いずれかに切換え可能にした油圧トランスミッション
    (20)において、 前記一対の送油路(71,72)の間にバイパス路(77)を
    設けると共に、該バイパス路(77)にそのバイス路(7
    7)を開閉する開閉弁(78)を設け、前記回動軸(41)
    の一端部に前記シフトレバー(25)を固定し、前記回動
    軸(41)を、前記シフトレバー(25)と共に前記回動軸
    (41)の軸芯回りに回動可能とし、前記回動軸(41)の
    他端部にレバー(45)を固定すると共に該レバー(45)
    に一体的に操作レバー(22)を設け、前記シフトレバー
    (25)の回動操作によって前記操作レバー(22)が、前
    記開閉弁(78)の、前記油圧トランスミッション(20)
    の外側に突出した端部(78a)に当接して該端部(78a)
    を往復動させ前記開閉弁(78)を開閉し、該シフトレバ
    ー(25)の中立位置で前記開閉弁(78)の端部(78a)
    を押し込んで該開閉弁(78)を開弁する構成にし、 前記油圧トランスミッション(20)が搭載された車体
    (1)の足踏ブレーキ(26)に連結したブレーキレバー
    (27)にロッド(30)の一端部を連結し、このロッド
    (30)の他端部に連結子(90)を介して一対の第1アー
    ム(31a,31b)の各一端部を連結し、該一対の第1アー
    ム(31a,31b)の各他端部に、交差させた一対の第2ア
    ーム(32a,32b)の各一端部をそれぞれ連結し、その第
    2アーム(32a,32b)の前記交差部を前記回動軸(41)
    により挿通支持することで該回動軸(41)を中心に第2
    アーム(32a,32b)の他端部側を鋏状に開閉可能にし、
    前記足踏ブレーキ(26)を踏み込むことにより前記二対
    の第1、第2アーム(31a,31b;32a,32b)を鋏状に作動
    させ、前記レバー(45)に植設したピン(33)を前記第
    2アーム(32a,32b)で挟むことにより、前記レバー(4
    5)を真中の位置に移動させ、前記連結子(90)、回動
    軸(41)、及びピン(33)を該回動軸(41)の延在する
    方向から見たとき一直線に位置させると共に、前記レバ
    ー(45)に連結された前記回動軸(41)を前記シフトレ
    バー(25)と共に中立位置に戻す構成にした油圧トラン
    スミッションのシフト装置。
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JPS5916229U (ja) * 1982-07-22 1984-01-31 株式会社クボタ 作業車
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