JP5111137B2 - 変速操作機構 - Google Patents

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Description

本発明は、静油圧式無段変速装置(HST)等の無段変速装置を変速操作する為の変速操作機構であって、ディテント機構を備えた変速操作機構に関する。
HST等の無段変速装置を変速操作する為の変速操作機構にディテント機構を設けることは公知である(例えば、下記特許文献1参照)。
詳しくは、前記変速操作機構は、前記無段変速装置の制御軸に作動連結された状態で操作軸回り回動可能とされた人為操作可能な変速操作レバーと、前記変速操作レバーを前記操作軸回り所定位置に係止するディテント機構とを備えている。
前記変速操作機構は、前記ディテント機構を有することにより、無段階に変速される前記無段変速装置の出力を所望速度に保持することができる。
しかしながら、従来の変速操作機構においては、前記無段変速装置が備えられたトランスミッションとは別体のフェンダに前記ディテント機構が設けられている為、前記無段変速装置を含むトランスミッションと前記変速操作機構と前記フェンダとを作業車輌に組み付けてからでないと、前記ディテント機構の設定及び調整作業を行うことができず、従って、ディテントの設定及び調整作業効率が悪いという問題があった。
又、前記従来構成においては、前記ディテント機構が前記変速操作レバーの把持部に近接されている為、前記変速操作レバーの振動に起因する騒音が大きくなるという問題もあった。
即ち、前記変速操作レバーは前記無段変速装置の制御軸に作動連結されている為、前記変速操作レバーへは前記無段変速装置の振動が伝播する。この変速操作レバーの振動は、前記操作軸から遠くなるに従って大きくなる為、前記従来構成におけるように、前記ディテント機構が前記変速操作レバーの把持部近傍に位置されていると、前記変速操作レバーの振動に起因する前記変速操作レバーと前記ディテント機構との「がたつき」が大きくなり、その分、騒音が大きくなる。
特開2005−162052号公報
本発明は、前記従来技術に鑑みなされたものであり、トランスミッションに備えられた無段変速装置の変速操作を行う変速操作機構であって、前記トランスミッションを作業車輌に組み付けることなく、ディテント設定又は調整を行うことができるディテント機能付きの変速操作機構の提供を、目的とする。
本発明は、前記目的を達成する為に、トランスミッションに備えられた無段変速装置の制御軸を軸線回りに回転させ得るように基端部が前記制御軸に作動連結された状態で自由端部が上方へ延びて把持部を形成する人為操作可能な変速操作レバーと、前記変速操作レバーを前記制御軸の回りに関し係止するディテント機構とを備え、前記ディテント機構は、上下に延びる前記変速操作レバーと交差するように水平に延びた状態で、前記制御軸と平行になるように前記トランスミッションに支持された枢支軸回り回動自在とされたディテントアームと、前記ディテントアームの長手方向に沿って設けられた複数の下方に開くディテント凹部と、前記変速操作レバーの前記基端部及び前記自由端部の間に設けられたディテント凸部であって、前記複数のディテント凹部の何れか一の凹部と選択的に係合可能なディテント凸部と、基端部が前記トランスミッションに支持され且つ先端部が前記ディテントアームの自由端側に連結されて、前記ディテント凹部が前記ディテント凸部へ向けて押圧されるように前記ディテントアームを前記枢支軸回りに下方へ付勢するディテント付勢部材とを備え、前記ディテントアームの自由端側には、上方へ開く複数の凹部が前記枢支軸からの距離が異なるように設けられており、前記ディテント付勢部材の先端部は前記複数の凹部に選択的に連結可能とされている変速操作機構を提供する。
好ましくは、前記変速操作レバーに連動して前記制御軸回りに回動する規制アームと、前記規制アームの自由端部の前記制御軸回り一方側及び他方側の回動端を画するストッパ部材を、さらに備え得る。
本発明に係る変速操作機構によれば、変速操作レバーを回動支点となる無段変速装置の制御軸の軸線回りに関し係止するディテント機構が、上下に延びる前記変速操作レバーと交差するように水平に延びた状態で、該変速操作機構による操作対象である前記無段変速装置を含むトランスミッションに前記制御軸と平行になるように支持された枢支軸回り回動自在とされたディテントアームと、前記ディテントアームの長手方向に沿って設けられた複数の下方に開くディテント凹部と、前記変速操作レバーの前記基端部及び前記自由端部の間に設けられたディテント凸部であって、前記複数のディテント凹部の何れか一の凹部と選択的に係合可能なディテント凸部と、基端部が前記トランスミッションに支持され且つ先端部が前記ディテントアームの自由端側に連結されて、前記ディテント凹部が前記ディテント凸部へ向けて押圧されるように前記ディテントアームを前記枢支軸回りに下方へ付勢するディテント付勢部材とを備え、前記ディテントアームの自由端側には、上方へ開く複数の凹部が前記枢支軸からの距離が異なるように設けられており、前記ディテント付勢部材の先端部は前記複数の凹部に選択的に連結可能とされているので、前記トランスミッションを作業車輌に組み付けることなく、前記トランスミッション単体の状態で前記ディテント機構の設定及び調整作業を行うことができる。従って、ディテントの設定及び調整作業の効率化を図ることができる。
さらに、本発明によれば、ディテント機構がフェンダに設けられている従来構成に比して、前記ディテント機構の設置位置を前記変速操作レバーの把持部から離間させることができる。従って、前記変速操作レバーの振動に起因する騒音の運転者に対する影響を可及的に防止することができる。
実施の形態1
以下、本発明の好ましい一実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に本実施の形態に係る変速操作機構が適用された作業車輌1の側面図を示す。
又、図2に前記作業車輌1の部分斜視図を、図3に図2に示す状態からステップ80及びフェンダ90を取り除いた状態の前記作業車輌1の部分斜視図を示す。
まず、前記作業車輌の全体構成について概説する。
図1〜図3に示すように、前記作業車輌1は、車輌前後方向に沿って延びる一対の左側及び右側メインフレーム11L,11Rを有する車輌フレーム10と、前記車輌フレーム10の前方側に配置された駆動源20と、前駆駆動源20から後方側へ離間された状態で前記車輌フレーム10の後方側に連結されたトランスミッション40であって、前記駆動源20から作動的に伝達される駆動力を無段変速する無段変速装置を含むトランスミッション40と、前記トランスミッション40で変速された駆動力によって駆動される一対の駆動輪5と、前記ミッションケース40の上方に配設された運転席15と、前記運転席15の側方を覆う左右一対の前記フェンダ90と、前記運転席15の前方において前記車輌フレーム10に直接又は間接的に支持されたステップ80とを備えている。
なお、本明細書において、左側及び右側とは、それぞれ、前記作業車輌1の前進方向を向いて左側及び右側を意味する。
図4に、前記トランスミッション40を左側から視た前方斜視図を示す。
図4に示すように、前記トランスミッション40は、前記無段変速装置として作用するHST100を有している。
本実施の形態においては、前記HST100は、前記トランスミッション40におけるミッションケース45の前面に支持されている。
詳しくは、前記トランスミッション40は、車輌幅方向に関し前記一対のメインフレーム11L,11Rの間に位置された状態で該一対のメインフレーム11L,11Rに連結された前記ミッションケース45と、前記ミッションケース45の前面に支持されたHST100と、前記ミッションケース45内に収容されたディファレンシャルギヤ機構(図示せず)及び走行系ブレーキ機構(図示せず)とを備えている。
前記HST100は、前記駆動源20に作動連結されるポンプ軸110と、前記ポンプ軸110に相対回転不能に支持された油圧ポンプ本体(図示せず)と、前記油圧ポンプ本体に流体接続された油圧モータ本体(図示せず)と、前記油圧モータ本体を相対回転不能に支持するモータ軸(図示せず)と、前記油圧ポンプ本体及び前記油圧モータ本体を一体又は個別に収容するHSTケース150とを備え、前記HSTケース150が前記ミッションケース45の前面に支持されている。
前記HST100は、前記油圧ポンプ本体及び前記油圧モータ本体の少なくとも一方が可変容積型とされており、可変容積型とされた前記油圧ポンプ本体及び/又は前記油圧モータ本体(以下、可変容積部材という)の吸引/吐出量を変化させることによって、前記ポンプ軸110への入力回転速度に対する前記モータ軸からの出力回転速度が無段階に変速するようになっている。
従って、前記HST100は、前記構成に加えて、前記可変容積部材の吸引/吐出量を変化させる容積調整機構(図示せず)を備えている。
本実施の形態においては、前記HST100は、前記油圧ポンプ本体及び前記油圧モータ本体の双方の吸引/吐出量が無段階に変化され得るように構成されている。
従って、前記HST100は、前記容積調整機構として、前記油圧ポンプ本体の容積を変更するポンプ側容積調整機構及び前記油圧モータ本体の容積を変更するモータ側容積調整機構を備えており、前記ポンプ側容積調整機構が主変速機構として作用し且つ前記モータ側容積調整機構が副変速機構として作用している。
前記ポンプ側容積調整機構は、前記油圧ポンプ本体の吸引/吐出量を変化させ得るように前記油圧ポンプ本体に当接された状態で前記HSTケース150内に傾転可能に収容されたポンプ側可動斜板と、前記HSTケースの外部からアクセス可能な状態で前記HSTケースに軸線回り回転自在に支持されたポンプ側制御軸であって、自己の軸線回りの回転に応じて前記ポンプ側可動斜板が傾転するように前記ポンプ側可動斜板に作動連結されたポンプ側制御軸とを備えている。
前記ポンプ側容積調整機構は、前記ポンプ側制御軸が軸線回りに回転操作されることにより前記ポンプ側可動斜板を前記油圧ポンプ本体に当接させた状態のままで傾転し、これにより、前記油圧ポンプ本体の吸引/吐出量が変化する。
同様に、前記モータ側容積調整機構は、前記油圧モータ本体の吸引/吐出量を変化させ得るように前記油圧モータ本体に当接された状態で前記HSTケース150内に傾転可能に収容されたモータ側可動斜板(図示せず)と、前記HSTケース150の外部からアクセス可能な状態で前記HSTケース150に軸線回り回転自在に支持されたモータ側制御軸190(図4参照)であって、自己の軸線回りの回転に応じて前記モータ側可動斜板が傾転するように前記モータ側可動斜板に作動連結されたモータ側制御軸190とを備えている。
前記モータ側容積調整機構は、前記モータ側制御軸が軸線回りに回転操作されることにより前記モータ側可動斜板を前記油圧ポンプ本体に当接させた状態のままで傾転し、これにより、前記油圧ポンプ本体の吸引/吐出量が変化する。
前記ポンプ側容積調整機構は、主変速操作機構を介して操作される。
前記主変速操作機構は、前記運転席15の前方に配設された人為操作可能な主変速操作部材30と、前記主変速操作部材30及び前記ポンプ側制御軸を作動連結する主変速操作リンク機構(図示せず)とを備えている。
本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記主変速操作部材30として、前進ペダル30F及び後進ペダル30Rが一体形成されたシーソーペダルが備えられている。
即ち、前記ポンプ側可動斜板は、中立位置を基準にして前進側及び後進側の双方へ傾転可能とされており、前記前進ペダル30Fの押圧操作に応じて前進側へ傾転し、これにより、前記モータ軸から前記作業車輌1を前進させる方向の駆動力が出力される。
一方、前記後進ペダル30Rを押圧操作すると、前記ポンプ側可動斜板は後進側へ傾転し、これにより、前記モータ軸から前記作業車輌1を後進させる方向の駆動力が出力される。
前記モータ側容積調整機構は、本実施の形態に係る変速操作機構200(図3及び図4参照)を介して操作される。
前記変速操作機構200の詳細構成については後述する。
好ましくは、前記HST100には、前記主変速操作部材30への人為操作が解除されると、前記HSTの出力状態を中立状態とさせる中立復帰機構(図示せず)が設けられる。
詳しくは、前記中立復帰機構は、前記主変速操作部材30への人為操作が解除されると、前記主変速機構を中立状態へ移行させ、これにより、前記油圧ポンプ本体の吸引/吐出量がゼロとなることで、前記HST100の出力が中立状態(前記モータ軸の出力回転速度がゼロ)とされる。
ここで、本実施の形態に係る前記変速操作機構200について説明する。
図5に、左側から視た前記トランスミッション200の部分側面図を示す。
図4及び図5に示すように、前記変速操作機構200は、人為操作に応じて、前記HST100の制御軸(本実施の形態においては前記モータ側制御軸190)を軸線回りに回転させ得るように構成されている。
詳しくは、前記変速操作機構200は、図2〜図5に示すように、前記モータ側制御軸190を軸線回りに回転させ得るように前記制御軸190に作動連結された状態で前記トランスミッション40に操作軸220回り回動自在に支持された人為操作可能な変速操作レバー210を備えている。
本実施の形態においては、前記変速操作レバー210は、基端部が前記モータ側制御軸190に軸線回り相対回転不能に連結されている。
即ち、本実施の形態においては、前記モータ側制御軸190が前記操作軸220としても作用している。
本実施の形態においては、図4及び図5等に示すように、前記変速操作レバー210は、基端部が前記操作軸220に相対回転不能に連結され且つ自由端部が上方へ延びる第1レバー部材211と、基端部が前記第1レバー部材211の自由端部に連結され且つ自由端部が左側の前記フェンダ90に設けられたスリット95を介して前記運転席15の側方へ延在された第2レバー部材212とを備えている。
斯かる構成において、前記第2レバー部材212の自由端部が把持部215を形成している。
なお、前記左側のフェンダ90は、前記車輌フレーム10に支持されるフェンダ本体91と、前記フェンダ本体91の上方開口を覆うように該フェンダ本体91に着脱可能に装着されるカバー92とを備えており、前記カバー92に前記スリット95が設けられている。
図6に、左側から視た前記トランスミッション40の部分側面図であって、前記変速操作レバー210を削除した状態の部分側面図を示す。
さらに、図7及び図8に、前記変速操作機構200のみの斜視図を示す。なお、図7及び図8は、それぞれ、前記変速操作機構200を前記トランスミッション40とは反対側及び前記トランスミッション40の側から視た斜視図である。
前記変速操作機構200は、さらに、前記変速操作レバー210を前記操作軸220回りの所定位置に係止する為のディテント機構250を備えている。
前記ディテント機構250は、図5〜図8に示すように、前記トランスミッション40に支持された枢支軸255回り回動自在とされたディテントアーム260と、前記ディテントアーム260の長手方向に沿って設けられた複数(図示の形態においては高速段位置及び低速段位置に対応した2個)のディテント凹部270H,270Lと、前記変速操作レバー210に設けられたディテント凸部280と、ディテント付勢部材290とを備えている。
図6及び図8に示すように、前記ディテントアーム260には、隣接するディテント凹部270L,270H間に位置されたカム突起275が設けられており、前記複数のディテント凹部270L,270Hは前記カム突起275によって互いに対して分離されている。
前記ディテント凸部280は、前記複数のディテント凹部270L,270Hの何れか一の凹部と選択的に係合可能な大きさとされている。
本実施の形態においては、図6〜図8に示すように、前記ディテント凸部280は、前記変速操作レバー210に支持されたピン281と、前記ピン281に軸線回り相対回転自在に外挿されたベアリング282とを有している。
前記ディテント付勢部材290は、図4〜図8に示すように、前記ディテント凹部270L,270Hが前記ディテント凸部280へ向けて押圧されるように前記ディテントアーム260を前記枢支軸255回り一方側(図示の形態においては左側面視において反時計回り)に付勢している。
詳しくは、前記ディテント付勢部材290は、基端部が前記トランスミッション40に支持され且つ先端部が前記ディテントアーム260に連結されており、前記ディテント凹部270L,270Hが前記ディテント凸部280へ向けて押圧される方向へ前記ディテントアーム260を前記枢支軸255回りに付勢している。
前記変速操作機構200は以下のように作動する。
前記ディテントアーム260は、前述の通り、前記ディテント凹部270L,270Hが前記ディテント凸部280へ向けて押圧される方向へ前記枢支軸255回りに前記ディテント付勢部材290によって付勢されている。従って、前記変速操作レバー210への人為操作力が解除されている状態においては、前記変速操作レバー210に設けられた前記ディテント凸部280が前記複数のディテント凹部270L,270Hの何れか一のディテント凹部と係合し、これにより、前記変速操作レバー210は、係合する一のディテント凹部に対応した前記操作軸220回り位置に係止される。
この状態から前記変速操作レバー210を前記操作軸回り220一方側へ操作すると、前記ディテント凸部280は、その時点において係合中の第1ディテント凹部と該第1ディテント凹部から前記操作軸220回り一方側に対応した方向に隣接する第2ディテント凹部との間に位置する前記カム突起285と係合して前記ディテントアーム260を前記ディテント付勢部材290の付勢力に抗して前記枢支軸255回り他方側へ押動しつつ前記操作軸220回り一方側へ移動し、前記第2ディテント凹部と係合する。この状態で前記変速操作レバー210への操作力が解除されると、前記変速操作レバー210は、前記第2ディテント凹部に対応した前記操作軸220回りの位置に係止される。
本実施の形態に係る変速操作機構200においては、前記変速操作レバー210を所定位置に係止する前記ディテント機構250が、操作対象となる前記HST100を有する前記トランスミッション40に支持されており、これにより、前記ディテント機構250の設定及び調整作業の容易化が図り得るようになっている。
即ち、変速操作レバーを所定位置に係止するディテント機構がトランスミッションとは別体のフェンダに設けられている従来構成においては、操作対象となる無段変速装置を含む前記トランスミッションと前記変速操作レバーを含む変速操作機構と前記フェンダとを作業車輌に組み付けてからでないと、前記ディテント機構の設定及び調整作業を行うことができず、従って、ディテントの設定及び調整作業効率が悪いという問題があった。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記変速操作レバー210及び前記ディテント機構250が、操作対象となる前記HST100を備えた前記トランスミッション40に支持されている。
斯かる構成によれば、前記トランスミッション40を作業車輌に組み付けることなく、前記トランスミッション40単体の状態で前記ディテント機構250の設定及び調整作業を行うことができ、従って、斯かる設定及び調整作業の効率化を図ることができる。
さらに、本実施の形態に係る前記変速操作機構200においては、前記ディテント機構が前記フェンダに設けられている従来構成に比して、前記ディテント機構250を前記変速操作レバー210の把持部215から離間させることができ、これにより、前記変速操作レバー210の振動に起因する騒音が運転者に与える影響を低減させることができる。
即ち、前記変速操作レバー210は前記HST100の制御軸190に作動連結されている為、前記変速操作レバー210へは前記HST100の振動が伝播する。この変速操作レバー210の振動は、前記変速操作レバー210の回動支点となる前記操作軸220から遠くなるに従って大きくなる。
従って、前記従来構成におけるように、前記ディテント機構が前記フェンダに設けられていると、前記変速操作レバーの振動に起因する前記変速操作レバーと前記ディテント機構との「がたつき」が大きくなり、その分、騒音が大きくなる。
これに対し、本実施の形態においては、前述の通り、前記ディテント機構250が前記トランスミッション40に支持されている。
従って、前記変速操作レバー210の振動に起因する騒音の発生源を運転者から可及的に離間させることができ、これにより、運転者に対する前記騒音の影響を低減させることができる。
本実施の形態においては、前記ディテント付勢部材290は、基端部が前記トランスミッション40に支持され且つ先端部が前記ディテントアーム260に複数箇所で連結可能とされている。
詳しくは、図5〜図8に示すように、前記ディテントアーム260は、前記枢支軸255からの距離が異なる複数の連結箇所261a,261bを有しており、前記ディテント付勢部材290の先端部は前記複数の連結箇所261a,261bに選択的に連結され得るようになっている。
斯かる構成を備えることにより、前記変速操作レバー210を所定位置に係止する為の係止力を容易に変更することができる。
なお、本実施の形態においては、図4〜図8に示すように、前記ディテント付勢部材290は、基端部が下方に位置し且つ先端部が上方に位置するように配置されている。
従って、前記連結箇所261a,261bは、上方に開く凹部とされている。
さらに、本実施の形態に係る前記変速操作機構200は、図5〜図7に示すように、前記構成に加えて、前記変速操作レバー210に連動して前記操作軸回りに回動する規制アーム310と、前記規制アーム310の揺動範囲を画するように前記トランスミッション40に支持されたストッパ部材320とを備えている。
前記ストッパ部材320は、前記操作軸220回りの周方向位置に関し、前記規制アーム310を挟むように配置された第1及び第2ストッパアーム321,322を有している。
前記第1ストッパアーム321は、前記変速操作レバー210が前記操作軸220回り一方側(例えば、左側面視において時計回り方向)の第1操作端より前記操作軸220回り一方側へ回動することを規制するように配置されている。
前記第2ストッパアーム322は、前記変速操作レバー210が前記操作軸220回り他方側(例えば、左側面視において反時計回り方向)の第2操作端より前記操作軸220回り他方側へ回動することを規制するように配置されている。
前記規制アーム310及び前記ストッパ部材320を備えることにより、前記変速操作レバー210が操作範囲を超えて前記操作軸220回りに回動することを防止することができる。従って、前記変速操作レバー210によって作動的に操作される前記容積調整機構(本実施の形態においては前記モータ側容積調整機構)に不当な力が付加されることを有効に防止することができる。
本実施の形態においては、図5等に示すように、前記ストッパ部材320は、前記第1及び第2ストッパアーム321,322を一体的に備えたコの字状とされている。
なお、本実施の形態においては、前述の通り、前記ディテントアーム260には、高速段位置及び低速段位置に対応した2個のディテント凹部270H,270Lが設けられているが、当然ながら、本発明は斯かる構成に限定されるものではない。
図9に、前記ディテントアーム260に第1速段位置〜第5速段位置に対応した5個のディテント凹部270(1)〜270(5)が設けられた変形形態に係る変速操作機構200’の部分側面図を示す。
なお、図9において、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付している。
図9に示す形態においては、前記ディテント凸部280は、前記ピン281と前記ピン281に軸線回り相対回転自在に外挿されたブッシュ283とを備えている。
実施の形態2
以下、本発明の他の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図10(a)及び(b)に、それぞれ、本実施の形態に係る変速操作機構200Bを前記トランスミッション40の側から視た部分側面図及び前方から視た部分正面図を示す。
なお、前記実施の形態1におけると同一部材には同一符号を付してその説明を省略する。
前記実施の形態1及びその変形形態に係る変速操作機構200,200’は、所定の係止位置に前記変速レバー210を係止するように構成された前記ディテント機構250を備えている。
これに対し、本実施の形態に係る変速操作機構200Bは、任意の係止位置に前記変速レバー210を係止可能なディテント機構250Bを備えている。
詳しくは、前記ディテント機構250Bは、前記変速操作レバー210の前記操作軸220回りの全回動範囲に亘って前記変速操作レバー210との係合関係が維持されるように前記トランスミッション40に支持されたガイド部材410と、前記操作レバー210の前記操作軸220回りの回動を防止するように前記操作レバー210及び前記ガイド部材410を互いに対して直接又は間接的に摩擦接触させる皿ばね等のディテント付勢部材420とを備えている。
なお、図10における符号450,460,470は、それぞれ、摩擦板,ワッシャ及びナットである。
斯かるディテント機構250Bは、前記ディテント付勢部材420による摩擦力に抗した操作力によって前記変速操作レバー210が前記操作軸220回りに回動することを許容しつつ、前記変速操作レバー210への操作力が解除されると前記ディテント付勢部材420による付勢力によって前記変速操作レバー210の前記操作軸220回りの回動を防止する。
前記ディテント機構250Bを備えた前記変速操作機構200Bによれば、前記実施の形態1におけると同様の効果を奏しつつ、前記変速操作レバー210を任意位置に係止することができる。
本実施の形態においては、図10に示すように、前記変速操作レバー210には係合突起430が設けられている。
一方、前記ガイド部材410には前記係合突起430が係入されるスリット440が設けられている。
前記スリット440は、前記変速操作レバー210の前記操作軸220回りの回動範囲に対応した長さを有している。
即ち、前記スリット440は、前記変速操作レバー210が前記操作軸220回り一方側の第1操作端及び他方側の第2操作端の間で操作されることを許容しつつ、前記変速操作レバー210が前記第1及び第2操作端を越えて前記操作軸220回り一方側及び他方側へ回動することを防止するような長さを有している。
なお、本実施の形態においては、前記ガイド部材410は、図10に示すように、前記操作軸220と略平行な枢支軸405回り回動可能に前記トランスミッション40に支持されている。従って、前記スリット440は直線状とされている。
これに代えて、前記ガイド部材410を前記トランスミッション40に固定支持することも可能である。斯かる構成においては、前記スリット440は前記操作軸220回りに沿った円弧状とされる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る変速操作機構が適用されたトラクタの形態をなす作業車輌の側面図である。 図2は、図1に示す前記作業車輌の部分斜視図である。 図3は、図2に示す状態からステップ及びフェンダを取り除いた状態の前記作業車輌の部分斜視図である。 図4は、前記作業車輌におけるトランスミッションの前方斜視図である。 図5は、図4に示す前記トランスミッションの部分側面図である。 図6は、図4に示す前記トランスミッションの部分側面図であって、前記変速操作機構における変速操作レバーを削除した状態の部分側面図である。 図7は、前記変速操作機構の斜視図であり、前記トランスミッションとは反対側から視た状態を示している。 図8は、前記変速操作機構の斜視図であり、前記トランスミッションの側から視た状態を示している。 図9は、前記実施の形態1の変形形態に係る変速操作機構が装着されたトランスミッションの部分側面図である。 図10(a)及び(b)は、それぞれ、本発明の実施の形態2に係る変速操作機構をトランスミッションの側から視た部分側面図及び前方から視た部分正面図である。
40 トランスミッション
100 HST(無段変速装置)
190 HSTの制御軸
200,200B 変速操作機構
210 変速操作レバー
220 操作軸
250,250B ディテント機構
255 ディテントアームの枢支軸
260 ディテントアーム
261a,261b ディテントアームにおけるディテント付勢部材の連結箇所
270L,270H,270(1)〜270(5) ディテント凹部
280 ディテント凸部
290 ディテント付勢部材
310 規制アーム
320 ストッパ部材
405 ガイド部材の枢支軸
410 ガイド部材
420 ディテント付勢部材
430 係合突起
440 スリット

Claims (2)

  1. トランスミッションに備えられた無段変速装置の制御軸を軸線回りに回転させ得るように基端部が前記制御軸に作動連結された状態で自由端部が上方へ延びて把持部を形成する人為操作可能な変速操作レバーと、前記変速操作レバーを前記制御軸の回りに関し係止するディテント機構とを備え、
    前記ディテント機構は、上下に延びる前記変速操作レバーと交差するように水平に延びた状態で、前記制御軸と平行になるように前記トランスミッションに支持された枢支軸回り回動自在とされたディテントアームと、前記ディテントアームの長手方向に沿って設けられた複数の下方に開くディテント凹部と、前記変速操作レバーの前記基端部及び前記自由端部の間に設けられたディテント凸部であって、前記複数のディテント凹部の何れか一の凹部と選択的に係合可能なディテント凸部と、基端部が前記トランスミッションに支持され且つ先端部が前記ディテントアームの自由端側に連結されて、前記ディテント凹部が前記ディテント凸部へ向けて押圧されるように前記ディテントアームを前記枢支軸回りに下方へ付勢するディテント付勢部材とを備え、
    前記ディテントアームの自由端側には上方へ開く複数の凹部が前記枢支軸からの距離が異なるように設けられており、前記ディテント付勢部材の先端部は前記複数の凹部に選択的に連結可能とされていることを特徴とする変速操作機構。
  2. 前記変速操作レバーに連動して前記制御軸回りに回動する規制アームと、前記規制アームの自由端部の前記制御軸回り一方側及び他方側の回動端を画するストッパ部材備えていることを特徴とする請求項1に記載の変速操作機構。
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