JP5184032B2 - ブレーキ操作構造 - Google Patents
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Description
つまり、前記ブレーキ機構は前記ブレーキ操作部材の人為操作量に応じた大きさの制動力を発生するように設定されているが、前記摩擦板群に摩耗が生じると前記ブレーキ操作部材の操作量と前記摩擦板群の摩擦接触の程度(即ち、前記ブレーキ機構による制動力の大きさ)との関係が変動し、前記ブレーキ操作部材を所定量操作しているにも拘わらず、前記ブレーキ機構による制動力が十分には発生しないという不都合が生じ得る。
前記ブレーキ調整機構は、このような不都合を防止する為に備えられている。
図14(a)及び(b)に示すように、前記従来のブレーキ操作構造は、人為操作可能なブレーキ操作部材1110と、前記ブレーキ操作部材1110への人為操作に応じて軸線回りに回転するブレーキ操作軸1120と、前記ブレーキ操作軸1120に相対回転不能に支持されたブレーキ作動部材1130と、前記ブレーキ作動部材1130をブレーキ解除位置へ向けて付勢するブレーキ解除付勢部材(図示せず)と、車輌幅方向に沿った状態でミッションケース40の内外に跨るように前記ミッションケース40の一方の側壁に軸線回り回転自在に支持されたブレーキ制御軸1160であって、軸線回りブレーキ作動方向へ回転されると前記ブレーキ押動部材63を回転軸線63X回りにブレーキ作動方向へ回転させるブレーキ制御軸1160と、前記ブレーキ作動部材1130の前記ブレーキ操作軸1120回りの回転に応じて軸線方向に移動するように一端側が前記ブレーキ作動部材1130に作動連結されたブレーキリンク部材1140と、前記ブレーキ制御軸1160に相対回転不能に連結されたブレーキ制御アーム1150であって、前記ブレーキリンク部材1140の他端側が連結されるブレーキ制御アーム1150とを備えており、ブレーキ調整機構1200はステップの下方において車輌前後方向に沿った前記ブレーキリンク部材1140に介挿されている。
前記ブレーキ従動側リンク機構は、前記ブレーキ作動部材の前記ブレーキ操作軸回りの回転に応じて軸線方向に移動するように一端側が前記ブレーキ作動部材に作動連結された第1従動側ブレーキリンク部材と、基端側が前記ブレーキ制御軸に相対回転不能に連結されたブレーキ制御アームと、基端側が前記ブレーキ制御アームに前記ブレーキ制御軸と平行な軸線回り回転自在に連結され且つ基端側から上端側へ行くに従って上方に位置する第2従動側ブレーキリンク部材と、前記ブレーキ制御軸と平行な枢支軸に回転自在に支持された連結部材であって、前記第1従動側ブレーキリンク部材の他端側に連結される第1アーム部及び前記第2従動側ブレーキリンク部材の自由端側に連結される第2アーム部を有する連結部材とを備える。
前記ブレーキ調整機構は、前記第2アーム部の前記第2従動側ブレーキリンク部材に対する連結位置を変更し得るように前記第2従動側ブレーキリンク部材の自由端側に設けられる。
図1に本実施の形態に係るブレーキ・デフロック操作構造が適用された作業車輌1の側面図を示す。
又、図2に前記作業車輌1の部分斜視図を、図3に図2に示す状態からステップ80及びフェンダ90を取り除いた状態の前記作業車輌1の部分斜視図を示す。
なお、本明細書において、左側及び右側とは、それぞれ、前記作業車輌1の前進方向を向いて左側及び右側を意味する。
さらに、図6に、図4において、前記左側メインフレーム11Lを含む一部の部材を削除した状態の斜視図を示す。
従って、前記HST30は、前記構成に加えて、前記可変容積部材の吸引/吐出量を変化させる出力調整部材35を備えている。
なお、図示の形態においては、前記油圧ポンプ本体及び前記油圧モータ本体の双方共に可変容積型とされている。
従って、前記HST30は、前記出力調整部材35として、ポンプ側出力調整部材35P(図5参照)及びモータ側出力調整部材35M(図6参照)を備えている。
詳しくは、前記デフ機構50は、デフ状態又はデフロック状態を切り換える為のデフ/デフロック切換機構55を有している。
前記デフ/デフロック切換機構55は、図7(a)に示すように、前記ミッションケース40に支持されたデフロック軸56と、前記デフロック軸56に軸線方向移動不能に固定されたデフロックフォーク57と、前記デフロック軸56を直接又は間接的にデフ位置へ向けて付勢する第1付勢部材58aとを有している。
詳しくは、前記デフロック軸56は、図7(a)に示すように、被押動部を形成する一端部56aが前記ミッションケース40における一対の側壁の一方(図示の形態においては左側壁)から外方へ延在された状態で車輌幅方向に沿って軸線方向移動可能に支持されている。
なお、本実施の形態においては、前記デフ/デフロック切換機構55には、さらに、前記デフロックフォーク57の基端部を挟んで前記第1付勢部材58aとは反対側に第2付勢部材58bが備えられている。
前記デフロック軸56に操作力が付加されない状態においては、前記デフロック軸56は前記第1及び第2付勢部材58a,58bに挟持された状態でデフ位置に保持される。この状態においては、前記デフ機構55は、前記駆動源20から作動的に伝達される駆動力を前記一対の駆動車軸6に差動伝達するデフ状態となる。
前記ブレーキ機構60は、前記駆動源20から一対の駆動輪5へ至る走行系伝動経路のうち前記デフ機構50より伝動方向上流側に位置する部分に、制動力を付加するように配置される。
例えば、前記ブレーキ機構60は、前記デフ機構50に向けて回転動力を出力する主駆動軸に作動的に制動力を付加し得るように、配置される。
前記押動部材63は、図7(a)及び(b)に示すように、前記摩擦板群62と対向する第1面63aと、前記第1面63aとは反対側を向き、前記固定部材64と対向する第2面63bと、前記回転軸線63Xを基準にして周方向に沿うように前記第2面63bに形成された係入溝63cとを有している。
前記係入溝63cは、周方向一方側から他方側へ行くに従って深くなる傾斜溝とされている。
前記固定部材64には、前記ブレーキ押動部材63の前記第2面63bと対向する面に前記転動体65を保持する凹部が形成されている。
前記ブレーキ押動部材63が前記回転軸線63X回りブレーキ解除位置に位置されている際には、前記転動体65は前記係入溝63cの最深部に係入されている。この状態においては、前記ブレーキ押動部材63は前記摩擦板群62に対して作用せず、従って、前記ブレーキ機構60はブレーキ解除状態とされる。
図8に、前記ブレーキ・デフロック操作構造を含む前記作業車輌1の部分斜視図を示す。なお、図8においては、前記ブレーキ・デフロック操作構造を明確に示す為に前記作業車輌の構成部材の一部を削除している。
前記ブレーキ操作機構100は、人為操作に応じて前記ブレーキ機構60を選択的にブレーキ作動状態又はブレーキ解除状態とし得るように構成されている。
前記ブレーキ操作部材110は、基端部が前記ブレーキ操作軸120の車輌幅方向一方側の第1端部(図示の形態においては右端部)に相対回転不能に連結され、且つ、自由端部が前記ステップ80の上方へ延在されて操作端部を形成している(図2参照)。
なお、図2及び図3における符号115は、前記ブレーキ操作部材110をブレーキ作動位置に保持する為のブレーキ位置ロック部材である。
本実施の形態においては、図3等に示すように、前記ブレーキ作動部材130は、前記一対のメインフレーム11L,11Rの間で且つ前記左側メインフレーム11L近傍に位置するように、前記ブレーキ操作軸120に相対回転不能に支持されている。
本実施の形態においては、前記ブレーキ解除付勢部材140は、図3等に示すように、一端部が前記ブレーキ作動部材130の自由端部に連結され且つ他端部が前記左側メインフレーム11Lに連結されており、前記ブレーキ作動部材130及び前記ブレーキ操作軸120を該ブレーキ操作軸120の軸線回りブレーキ解除方向(図示の形態においては、左側面視において時計回り方向)に付勢している。
前記内端部152は、前記ブレーキ押動部材63を前記回転軸線63X回りブレーキ作動方向へ回転させ得るように、前記ブレーキ押動部材63と係合している。
そして、前記ブレーキ制御軸150の内端部152は、前記係合部63Bと係合する部分が断面非円形状とされている。
斯かる構成により、前記ブレーキ制御軸150が軸線回りブレーキ作動方向(左側面視において時計回り方向)へ回転されると、前記ブレーキ押動部材63が前記回転軸線63X回りブレーキ作動方向(左側面視において時計回り方向)へ回転するようになっている。
前記連結部材170は、前記第1従動側ブレーキリンク部材160の他端側に連結される第1アーム部171及び前記第2従動側ブレーキリンク部材180の自由端側に連結される第2アーム部172を有している。
前記ブレーキ操作部材110へのブレーキ操作に応じて前記ブレーキ作動部材130がブレーキ作動方向(本実施の形態においては左側面視において反時計回り方向)へ揺動すると、前記ブレーキ作動部材130に連結された前記第1従動側ブレーキリンク部材160が軸線方向一方側(図示の形態においては前方)へ移動し、これにより、前記連結部材170が前記枢支軸170X回り一方側(図示の形態において左側面視において時計回り方向)へ回動する。
前記第2従動側リンク部材180は、前記連結部材170の前記枢支軸170X回り一方側への回動に連動して軸線方向一方側(図示の形態においては下方)へ移動し、前記ブレーキ制御アーム190を前記ブレーキ制御軸150回り一方側(図示の形態においては左側面視において時計回り方向)へ回動させて、前記ブレーキ制御軸150を軸線回りブレーキ作動方向(図示の形態においては左側面視において時計回り方向)へ回動させる。
なお、図9においては、前記ブレーキ調整機構200を明確に示す為に一部の部材を削除している。
なお、図9中の符号234は、前記調整ナット233より前記ボルト部材232の自由端側に螺合されたロックナットであり、前記調整ナット233の上端面に当接することで該調整ナット233の緩み止めを行っている。
即ち、前記摩擦板群62が摩耗していない状態においては、前記ブレーキ調整機構200は、前記第2従動側ブレーキリンク部材180が長手方向に関し初期位置において前記連結部材170の前記第2アーム部172に連結される初期状態に設定される。
前記第2従動側ブレーキリンク部材180が初期ブレーキ解除位置から初期ブレーキ作動位置に位置まで移動する動きに連動して、前記ブレーキ制御軸150は前記ブレーキ制御アーム190を介して軸線回りに初期ブレーキ解除位置から初期ブレーキ作動位置まで回転し、前記ブレーキ押動部材63を初期ブレーキ解除位置から初期ブレーキ作動位置まで前記摩擦板群62へ向けて押動する。これにより、前記摩擦板群62は互いに摩擦接触する。
前記摩擦板群62が摩耗すると、前記ブレーキ押動部材62が前記初期ブレーキ作動位置まで押動されていても、前記摩擦板群62の摩擦接触が不十分となる。
このような摩擦板群62の摩耗時には、前記ブレーキ操作部材110がブレーキ解除位置に位置する状態(即ち、前記連結部材170が前記枢支軸170X回りブレーキ解除位置に位置する状態)において、前記第2従動側ブレーキリンク部材180が前記初期ブレーキ解除位置よりも前記初期ブレーキ作動位置側へシフトした位置に位置するように、前記ブレーキ調整機構200が操作される。
本実施の形態においては、前記ロックナット234を前記調整ナット233から離間させてから、前記調整ナット233を回動操作することで、前記ボルト部材232のうち前記ガイド部材231より下方に延在する部分の長さを変更させることができる。
詳しくは、前記ボルト部材232の基端部(即ち、前記第2アーム部172の自由端部)に対する前記第2従動側ブレーキリンク部材180の連結位置が該第2従動側ブレーキリンク部材180の自由端側へ相対移動するように、前記調整ナット233が回動操作される。斯かる操作により、前記第2従動側ブレーキリンク部材180は下方へ移動される。なお、前記調整ナット233の回動操作後には、前記ロックナット234を前記調整ナット233の上端面に当接させることで、前記調整ナット233及び前記ボルト部材232を調整後の位置に保持する。
前記ブレーキ調整機構200がこのように調整されると、前記ブレーキ操作部材110をブレーキ解除位置に位置させている際の前記ブレーキ制御アーム190,前記ブレーキ制御軸150及び前記ブレーキ押動部材63の位置は、それぞれの初期ブレーキ解除位置より初期ブレーキ作動位置側へシフトする。
従って、前記ブレーキ操作部材110をブレーキ作動位置へ位置させると、前記ブレーキ押動部材63は初期ブレーキ作動位置よりもさらに前記摩擦板群62を押圧させる位置まで押動されることになり、これにより、摩耗状態の前記摩擦板群62を十分に摩擦接触させることができる。
又、前記フェンダ90は、図2に示すように、前記運転席15の左側方及び右側方をそれぞれ覆う左フェンダ部90L及び右フェンダ部90Rと前記左右フェンダ部90L,90Rを連結する中央フェンダ部90Cとが一体形成された一体型フェンダとされている。
図10に示すように、前記一体型フェンダ90においては、前記中央フェンダ部90Cに、前記運転席支持フレーム16の設置を許容する為の開口91が設けられる。
即ち、前記第2従動側ブレーキリンク部材180の自由端部を前記一対のメインフレーム11L,11R間において前記ミッションケース40の側壁に沿って前記開口91近傍まで上方へ延在し、前記第2従動側ブレーキリンク部材180の自由端部に設けられた前記ブレーキ調整機構200が前記開口91を介して前記フェンダ90の上方からアクセス可能としている。
例えば、前記運転席15が設置位置に位置されている状態では前記開口91の隙間が狭すぎる場合や、前記左フェンダ部90L,前記右フェンダ部90R及び前記中央フェンダ部90Cが別体とされており、前記運転席15が設置位置に位置されている状態では前記開口91が閉塞されている場合に、有効である。
即ち、図2〜図4及び図10〜図11に示すように、前記作業車輌1には、把持部が前記運転席15の側方において前記フェンダ90より上方に位置するように配置された走行系変速レバー17(例えば副変速レバー)及びPTO系変速レバー18等の変速レバーが備えられる。
斯かる構成の作業車輌1においては、前記フェンダ90には、前記レバーガイド部材95によって閉塞される前記レバー開口が設けられ、前記変速レバーは前記レバーガイド部材95に設けられたガイド孔を介して前記把持部が前記フェンダ90の上方へ延在される。
従って、前記ブレーキ調整機構200が設けられた前記第2従動側ブレーキリンク部材180の自由端部を前記レバー開口近傍まで上方へ延ばすことにより、前記レバーガイド部材95を前記フェンダ90から取り外すことで現出する前記レバー開口を介して前記フェンダ90の上方から前記ブレーキ調整機構200へのアクセスを可能とすることができる。
前記デフロック操作機構300は、人為操作に応じて前記デフロック軸56をデフロック位置に位置させるように構成されている。
詳しくは、前記デフロック操作部材310は、図3,図4,図6及び図8に示すように、前記デフロック操作軸310Xに支持される支持部311と、前記支持部311から前方且つ上方へ延びて前記一対のメインフレーム11L,11Rに直接又は間接的に支持される前記ステップ80の上方へ延在されたステップ部312(図2,図10及び図11も併せて参照)と、前記支持部311から下方且つ上方へ延びる後端部313とを有している。
本実施の形態においては、図3及び図4等に示すように、前記デフロック付勢部材320は、一端部が前記デフロック操作部材310の後端部313に連結され且つ他端部が前記左側メインフレーム11Lに連結されたコイルスプリングとされている。
本実施の形態においては、図6及び図8等に示すように、前記デフロックリンク部材330は、第1端部側(本実施の形態においては前端部側)が前記デフロック操作部材310の後端部313に連結された状態で車輌前後方向に沿って延びており、前記デフロック操作部材310が前記デフロック操作軸310X回りデフロック位置及びデフ位置へ操作されるとそれぞれ前方側のデフロック位置及び後方側のデフ位置へ移動するようになっている。
図12に、前記ブレーキ作動部材130及び前記デフロック操作部材310近傍の左側面図を示す。
前述の通り、前記ブレーキ操作部材110がブレーキ解除位置に位置され且つ前記デフロック操作部材310がデフ位置に位置されているブレーキ・デフロック非操作状態においては、前記連動部材420の前記第1端部421は前記長孔410の前記近接端部411に位置している。
このブレーキ・デフロック非操作状態から、前記デフロック操作部材310をデフロック位置へ操作すると、前記連動部材420は、軸線方向一方側(本実施の形態においては前方側)へ押動されるが、この際、前記連動部材420の前記第1端部421は前記長孔410内において前記近接端部411から前記離間端部412へ移動するのみであり、前記ブレーキ作動部材130へは作用しない。従って、前記デフロック操作部材310のみを単独で操作することができる。
従って、前記ブレーキ機構60のブレーキ作動時には、前記一対の駆動車軸6の双方に均等な制動力が付加される。
図15に、図14(a)及び(b)に示す従来のブレーキ・デフロック操作構造の操作力伝達経路を表すフロー図を示す。
図14及び図15に示すように、従来のブレーキ・デフロック操作構造は、ブレーキ操作部材1110からブレーキ機構60へブレーキ操作力を伝達するブレーキ操作経路から、前記デフ機構50をデフロック状態へ移行させる為のデフロック操作力を取り出し、このデフロック操作力を利用して第1デフロック押動部材1180を介して前記デフ機構50の伝動状態を切り換えるように構成されている。
そして、従来のブレーキ・デフロック操作構造においては、ブレーキ調整機構1200は、ブレーキリンク部材1140の軸線方向長さを調整し得るように、該ブレーキリンク部材1140に介挿されている。
なお、前記デフロック軸56の初期位置を再調整すると、これに応じて、デフロック操作部材1310から第2デフロック押動部材1330へ至るデフロック操作経路も再調整しなければならない。
図13に示し且つ前述したように、本実施の形態に係るブレーキ・デフロック操作構造は、前記デフロック操作機構300の単独操作を許容しつつ、前記ブレーキ操作機構100へのブレーキ操作に連動して前記デフ機構50がデフロック状態へ移行するように、前記ブレーキ操作機構100及び前記デフロック操作機構300を連係させる前記ブレーキ・デフロック連動/牽制機構400を備えている。
そして、前記ブレーキ調整機構200は、図13に示すように、前記ブレーキ操作機構100における前記ブレーキ・デフロック連動/牽制機構400の連結部位(本実施の形態においては前記ブレーキ作動部材130)より操作力伝達方向下流側において前記ブレーキ操作機構100に介挿されている。
6 駆動車軸
15 運転席
16 運転席支持フレーム
17 走行系変速レバー
18 PTO系変速レバー
40 ミッションケース
60 ブレーキ機構
62 摩擦板群
63 ブレーキ押動部材
63X 回転軸線
90 フェンダ
91 開口
95 レバーガイド部材
100 ブレーキ操作機構
110 ブレーキ操作部材
120 ブレーキ操作軸
130 ブレーキ作動部材
140 ブレーキ解除付勢部材
150 ブレーキ制御軸
160 第1従動側ブレーキリンク部材
170 連結部材
171 第1アーム部
172 第2アーム部
180 第2従動側ブレーキリンク部材
190 ブレーキ制御アーム
200 ブレーキ調整機構
210 スリット
220 係合突起
230 位置調整部材
231 ガイド部材
232 ボルト部材(雄ネジ部材)
233 調整ナット
Claims (5)
- 摩擦板群及びブレーキ押動部材を有し、前記ブレーキ押動部材が回転軸線回りブレーキ作動方向に回転されると前記摩擦板群が摩擦接触して駆動車軸に作動的に制動力を付加する摩擦板式ブレーキ機構と、前記ブレーキ機構を収容するミッションケースと、前記ミッションケースの上面に運転席支持フレームを介して支持された運転席と、前記運転席の側方を覆うフェンダとを備えた作業車輌に適用されるブレーキ操作構造であって、人為操作に応じて前記ブレーキ押動部材を前記回転軸線回りブレーキ作動方向へ回転させるブレーキ操作機構と、前記ブレーキ操作機構の非操作時における前記ブレーキ押動部材の前記回転軸線回りの初期位置を調整可能なブレーキ調整機構とを備えたブレーキ操作構造において、
前記ブレーキ調整機構は、前記運転席支持フレームの設置を許容する為に前記フェンダに設けられた開口を介して前記フェンダの上方からアクセスされ得るように前記フェンダの下方で且つ前記開口の近傍に配置された状態で、前記ブレーキ操作機構に介挿されていることを特徴とするブレーキ操作構造。 - 摩擦板群及びブレーキ押動部材を有し、前記ブレーキ押動部材が回転軸線回りブレーキ作動方向に回転されると前記摩擦板群が摩擦接触して駆動車軸に作動的に制動力を付加する摩擦板式ブレーキ機構と、前記ブレーキ機構を収容するミッションケースと、前記ミッションケースの上方に配設された運転席と、前記運転席の側方を覆うフェンダであって、該フェンダに設けられたレバー開口を覆うようにレバーガイド部材が着脱可能に装着されたフェンダと、前記レバーガイド部材に形成されたガイド孔を介して把持部が前記運転席の側方において前記フェンダより上方に位置するように配設された変速レバーとを備えた作業車輌に適用されるブレーキ操作構造であって、人為操作に応じて前記ブレーキ押動部材を前記回転軸線回りブレーキ作動方向へ回転させるブレーキ操作機構と、前記ブレーキ操作機構の非操作時における前記ブレーキ押動部材の前記回転軸線回りの初期位置を調整可能なブレーキ調整機構とを備えたブレーキ操作構造において、
前記ブレーキ調整機構は、前記レバーガイド部材を前記フェンダから取り外すことによって現出する前記レバー開口を介して前記フェンダの上方からアクセスされ得るように前記フェンダの下方で且つ前記レバー開口の近傍に配置された状態で、前記ブレーキ操作機構に介挿されていることを特徴とするブレーキ操作構造。 - 前記ブレーキ操作機構は、人為操作可能なブレーキ操作部材と、前記ブレーキ操作部材への人為操作に応じて軸線回りに回転するブレーキ操作軸と、前記ブレーキ操作軸に相対回転不能に支持されたブレーキ作動部材と、前記ブレーキ操作部材,前記ブレーキ操作軸及び前記ブレーキ作動部材を含むブレーキ操作側リンク機構をブレーキ解除位置へ向けて付勢するブレーキ解除付勢部材と、車輌幅方向に沿った状態で前記ミッションケースの内外に跨るように前記ミッションケースの一方の側壁に軸線回り回転自在に支持されたブレーキ制御軸であって、軸線回りブレーキ作動方向へ回転されると前記ブレーキ押動部材を前記回転軸線回りにブレーキ作動方向へ回転させるブレーキ制御軸と、前記ブレーキ操作部材の操作量に応じた角度だけ前記ブレーキ制御軸が軸線回りに回転するように、前記ブレーキ操作側リンク機構を前記ブレーキ制御軸に作動連結するブレーキ従動側リンク機構とを備え、
前記ブレーキ従動側リンク機構は、前記ブレーキ作動部材の前記ブレーキ操作軸回りの回転に応じて軸線方向に移動するように一端側が前記ブレーキ作動部材に作動連結された第1従動側ブレーキリンク部材と、基端側が前記ブレーキ制御軸に相対回転不能に連結されたブレーキ制御アームと、基端側が前記ブレーキ制御アームに前記ブレーキ制御軸と平行な軸線回り回転自在に連結され且つ基端側から上端側へ行くに従って上方に位置する第2従動側ブレーキリンク部材と、前記ブレーキ制御軸と平行な枢支軸に回転自在に支持された連結部材であって、前記第1従動側ブレーキリンク部材の他端側に連結される第1アーム部及び前記第2従動側ブレーキリンク部材の自由端側に連結される第2アーム部を有する連結部材とを備え、
前記ブレーキ調整機構は、前記第2アーム部の前記第2従動側ブレーキリンク部材に対する連結位置を変更し得るように前記第2従動側ブレーキリンク部材の自由端側に設けられている請求項1又は2に記載のブレーキ操作構造。 - 前記ブレーキ調整機構は、前記第2従動側ブレーキリンク部材の自由端側に軸線方向に沿って形成されたスリットと、前記連結部材の前記第2アーム部に設けられ且つ前記スリットに係入される係合突起と、前記スリットの長手方向に関する前記係合突起の係止位置を調整可能な位置調整部材とを有していることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ操作構造。
- 前記位置調整部材は、軸線方向が前記スリットの長手方向を向くように前記第2従動側ブレーキリンク部材に固着された中空のガイド部材と、前記ガイド部材に挿通された雄ネジ部材であって、基端部が前記係合突起に連結された雄ネジ部材と、前記ガイド部材の上端面に当接された状態で前記雄ネジ部材が螺入される調整ナットとを備えていることを特徴とする請求項4に記載のブレーキ操作構造。
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