JP4034909B2 - 可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置 - Google Patents

可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式無段変速装置等に用いられる可変容量型油圧ポンプの構成に関するもので、特に、該油圧ポンプの可動斜板を回動制御する斜板制御装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、走行車両の走行駆動を油圧式無段変速装置により行う技術が公知となっており、また、油圧式無段変速装置を構成する可変容量型の油圧ポンプの可動斜板を回動操作する機構を、自動斜板角度制御バルブ、及び手動斜板角度制御バルブによりサーボ機構として構成し、該サーボ機構により油圧ポンプの吐出量を調整して変速操作を行う技術が公知となっている。そして、該サーボ機構は、コントロールレバーの回動操作に連動して、油圧ポンプの可動斜板を回動させるものであるが、可動斜板の中立位置を保持するためのデテント機構及び、コントロールレバーのオーバーストロークを規制する機構が、油圧式無段変速装置に外装式として取り付けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術においては、デテント機構及びオーバーストローク機構が外装式に構成されているので、各構成部品(位置決めカム部、ローラ、軸受部等)は無潤滑であり、グリース封入軸受、ブッシュ等が必要であり、部品点数も多く、操作力が大で且つ大型装置となっていた。また、油圧式無段変速装置は農業機械の走行部に多く採用されており、圃場の泥、わら、草木等がデテント部、レバー類に付着し中立位置のずれ、設定速度のずれなどの不具合が発生し易い。また、従来構造においては、部品点数が多いため、油圧式無段変速装置への内装化も困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上が本発明の解決する課題であり、次に課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、油圧ポンプ(21)の斜板角を油圧サーボ機構(61)にて制御する構成において、該油圧サーボ機構(61)は、電磁弁よりなる自動斜板角度制御バルブ(62)、及び手動斜板角度制御バルブ(63)より構成し、該油圧ポンプ(21)の側部のハウジング(31)にシリンダ室(70)を形成し、該シリンダ室(70)内にピストン(71)を収納し、該ピストン(71)の側面に可動斜板(21c)の側部より突設したピン軸(23)を嵌合し、該ピストン(71)の軸心位置には貫通孔を開口し、スプール(72)を摺動自在に嵌装し、該スプール(72)の摺動により前記ピストン(71)の上下の油室に圧油を送油し、該ピストン(71)を上下に摺動可能とし、前記スプール(72)の下部外周には嵌合溝(75)を設け、該嵌合溝(75)にピン(41)を嵌合し、該ピン(41)の他端には、中立保持機構及びオーバーストローク機構により構成されるばね機構(40)を固設し、該スプール(72)は、コントロールレバー(20)の回動により、前記ばね機構(40)を介して上下させる手動斜板角度制御バルブ(63)を構成し、前記自動斜板角制御バルブ(62)は電磁弁により構成し、前記スプール(72)の位置を上下する方向に、該スプール(72)の上下の位置から制御した圧油を供給し、前記中立保持機構及びオーバーストローク機構を構成するバネ機構(40)は、中立保持機構を構成するねじりばね(46)とオーバーストローク機構を構成するねじりばね(45)により構成し、該スプール(72)の嵌合溝(75)に嵌合したピン(41)を、前記ピストン(71)の開口(71a)を貫通し、さらにシリンダ室(70)の側部に設けられたばね室(42)内に延設し、スプール制御金具(43)に固設し、該スプール制御金具(43)は、ボス部(43a)を形成し、該ボス部(43a)においてコントロールレバー軸としての回動軸(44)に対して回動自在に遊嵌支持し、該回動軸(44)は軸受部(40b)にて軸支し、該ばね室(42)の外方において、コントロールレバー(20)に固設し、前記回動軸(44)の他端には回動レバー(51)を固設し、前記ボス部(43a)には、オーバーストローク用のねじりばね(45)を巻装し、該軸受部(40b)の外周には、中立保持用のねじりばね(46)を巻装し、ばね機構(40)を構成し、前記オーバーストローク機構を構成するねじりばね(45)は、前記回動レバー(51)の屈曲した一端を挟持し、更にピン(41)方向に延設して、端部においてピン(41)をも挟み込み、前記中立保持機構を構成するねじりばね(46)は、該ピン( 41)方向に延設して該ピン(41)を挟み込み、更に延設して、端部において中立位置調整用の偏心軸(47)を挟み込むように配置したものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置において、前記偏心軸(47)は、カバー(40a)に軸支された中立保持軸(48)の端部に、その軸心をずらして固設し、該中立保持軸(48)の他端には、該カバー(40a)の外側において回動板(49)が固設し、該回動板(49)は中立保持軸(48)を中心とした円弧状の長孔(49a)を穿設し、該長孔(49a)にはボルト(50)を螺装し、回動板(49)を回動位置で固定可能とし、中立位置の調整を油圧ポンプ(21)の運転中に外部から行える構成としたものである。
【0006】
請求項3においては、請求項2記載の可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置において、前記スプール制御金具に、油圧ポンプ(21)の斜板角を規制するストッパ部を設け、該ストッパ部は中立位置調整用の偏心軸(47)に当接することにより斜板角を規制する構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明の油圧式無段変速装置を搭載したトラクタの側面図、図2は同じく平面図、図3は油圧式無段変速装置の側面図、図4は本発明の油圧サーボ機構を示す油圧式無段変速装置の正面図、図5は油圧サーボ機構の正面断面図、図6は油圧式無段変速装置の平面図、図7は油圧サーボ機構の平面断面図、図8は油圧サーボ機構の側面断面図、図9は同じく側面断面図、図10は同じく側面図、図11は別実施例を示す油圧式無段変速装置の正面図、図12は油圧サーボ機構の正面断面図、図13は油圧式無段変速装置の平面図、図14は油圧サーボ機構の平面断面図、図15は油圧サーボ機構の側面断面図、図16は同じく側面断面図、図17はHST式変速装置の側面断面図、図18は同じく正面断面図、図19は油路板90の平面断面図、図20はHST式変速装置の油圧回路図、図21は別実施例のHST式変速装置の側面断面図、図22は同じく正面断面図、図23は同じく油圧回路図、図24は中立位置調整のねじりコイルばねを配設したクレイドル斜板の側面図、図25は同じく別実施例図、図26は同じく別実施例図、図27は同じく別実施例図、図28は同じく平面断面図である。
【0008】
本発明の斜板制御装置を備える可変容量型油圧ポンプを油圧式無段変速装置に用い、該油圧式無段変速装置を、ロータリ耕耘機を装着した作業車両に搭載した応用実施例について説明する。まず、図1及び図2を用いて作業車両の全体構成について説明する。作業車両1の後方にはロータリ耕耘機2が接続されており、作業車両1のエンジン3の出力の一部により、該ロータリ耕耘機2が駆動される。この作業車両1は、前後に前輪4及び後輪5を懸架する本体の前部にボンネット6を配設し、該ボンネット6内部にはエンジン3を配置している。ボンネット6の後方にはステアリングハンドル7を設けており、上記ステアリングハンドル7の後方にはシート8を配設している。また、シート8の側部には主変速レバーが突設されている。ステアリングハンドル7及びシート8は、キャビン9によって覆装されている。
【0009】
エンジン3の後方には油圧式無段変速装置(HST式変速装置)10を配設し、エンジン3からの動力を後輪5に伝達して駆動している。ただし、操作によっては、前輪4にも後輪5と同時に駆動力を伝達する四輪駆動とすることも可能である。
【0010】
また、エンジン3の駆動力は、HST式変速装置10後端から突出したPTO軸11に伝達されて該PTO軸11を駆動し、機体後端に接続した作業機であるロータリ耕運機2を駆動するように構成している。また、ロータリ耕耘機2は作業車両に接続装置12を介して接続され、該作業車両1に備えられた昇降装置によりロータリ耕耘機2の上下位置および左右の傾斜角度を調整可能に構成されている。
【0011】
次にHST式変速装置10の構成について説明する。図3において、可変容量式油圧ポンプ21および油圧モータ22はハウジング31に内包されると共に、油路板32の同一面に配設されている。可変容量式油圧ポンプ21は駆動軸21a、該駆動軸21aが挿嵌され駆動軸21aと共に回動するシリンダブロック21b、該シリンダブロック21bに摺動自在に挿嵌されたプランジャ21eおよび該プランジャ21eに当接した可動斜板21cにより構成されている。可動斜板21cはプランジャ21eの摺動量を規制し、該可変容量式油圧ポンプ21の作動油の吐出量を調節可能に構成されている。油路板32には図示せぬ油路が設けられており、可変容量式油圧ポンプ21より作動油が該油路を介して油圧モータ22に供給される。
【0012】
油圧モータ22は可変容量式油圧ポンプ21と同様に、油路板32に挿嵌し、一端をハウジング31により回動自在に支持された出力軸22a、該出力軸22aが挿嵌され駆動軸22aと共に回動するシリンダブロック22b、該シリンダブロック22bに摺動自在に挿嵌されたプランジャ22eおよび該プランジャ22eに当接した固定斜板22cにより構成されている。該シリンダブロック22bは出力軸22aとともに回動する構成になっており、該シリンダブロック22bにはプランジャ22eが摺動自在に挿嵌されている。該プランジャ22eはハウジング31に固設された固定斜板22cに当接している。
【0013】
上記の構成により、エンジン3の駆動力が駆動軸21aに入力され、油圧ポンプ21が駆動される。そして、該油圧ポンプ21の駆動により吐出された作動油は油路板32を介して油圧モータ22に供給され、該作動油の流出入により油圧モータ22が駆動される。そして、油圧モータ22の駆動力が出力軸22aに伝達され、走行車両1の走行駆動を行っている。
【0014】
以上の如く構成されたHST式変速装置10は、図3に示すように、油圧ポンプ21と油圧モータ22が上下に並設され、油圧ポンプ21の入力軸21aの前端部にはチャージポンプCPが付設されている。また、油圧ポンプ21の一側方には走行変速サーボ機構61が配設されている。走行変速サーボ機構61は、油圧ポンプ21の上面に付設された自動斜板角度制御バルブ62と、ピストン71と、該ピストン71の内部に配置された手動斜板角度制御バルブ63とから構成されるもので、HST式変速装置10のハウジング31内部に埋め込まれて一体的に構成されている。
【0015】
次に、本発明の走行変速サーボ機構61の構成について、図4乃至図10を用いて説明する。走行変速サーボ機構61は上述の如く、自動斜板角度制御バルブ62及び手動斜板角度制御バルブ63より構成されるもので、図4に示すように、前記油圧ポンプ21の可動斜板21cの側部のハウジング31にシリンダ室70を形成し、該シリンダ室70内にピストン71を収納し、該ピストン71側面に可動斜板21cの側部より突設したピン軸23が嵌合され、該ピストン71の軸心位置には貫通孔を開口して、この貫通孔内にスプール72が摺動自在に嵌装されている。
【0016】
そして、前記ピストン71にはシリンダ室70の上部と下部を連通する油路が形成され、該油路はスプール72の摺動により連通又は遮断されてピストン71の上下の油室に圧油を送油し、該ピストン71を上下方向に摺動できるようにしている。また、図5の如く前記スプール72の下部外周には嵌合溝75が設けられ、該嵌合溝75にピン41が嵌合されている。該ピン41の一端は後述する中立保持機構及びオーバーストローク機構により構成されるばね機構40に固設され、該ピン41の他端は前記ピストン71側面に開口した開口71aから挿入されて嵌合溝75に嵌合している。このように、該スプール72は、コントロールレバー20の回動により、ばね機構40を介して上下させる構成、つまり手動斜板角度制御バルブ63を構成しているのである。
【0017】
また、自動斜板角制御バルブ62は電磁弁により構成されており、エンジン3の負荷や足回りの負荷等をセンサ等の検出手段により検出して、検出した負荷の大きさ等により自動斜板角度制御バルブ62を切換えて、スプール72の位置を上下する方向に、該スプール72の上下の位置から圧油を供給するのである。このようにして前記油圧ポンプ21の可動斜板21cの側部に設けたピン軸23を上下に移動させて、該可動斜板21cが最終的に変速のために回動するように構成している。
【0018】
このように、自動斜板角度制御バルブ62と手動斜板角度制御バルブ63とにより、ピストン71とスプール72とを操作することで可動斜板21cを回動し、走行用のHST式無段変速装置10を変速するのである。
【0019】
次に、前記手動斜板角度制御バルブ63を制御する中立保持機構及びオーバーストローク機構について図4乃至図10を用いて説明する。図4乃至図7に示すように、スプール72の嵌合溝75に嵌合するピン41が、前記開口71aを貫通し、さらにシリンダ室70の側部に設けられたばね室42内に延設され、スプール制御金具43に固設されている。
【0020】
スプール制御金具43は図7に示すように、ボス部43aが形成されており、該ボス部43aにおいてコントロールレバー軸としての回動軸44に軸支され、回動軸44に対して回動自在に支持されている。また、回動軸44はカバー40aの軸受部40bにおいて軸支されて、該カバー40aの外方において、コントロールレバー20に連結している。また、回動軸44の他端には回動レバー51が固設されている。そして、該ボス部43aには、オーバーストローク用のねじりばね45が巻装され、該軸受部40bには、中立保持用のねじりばね46が巻装されている。
【0021】
そして、図7及び図8に示すように、オーバーストローク用のねじりばね45は、前記回動レバー51の屈曲した一端を挟持し、さらにピン41方向に延設して、端部においてピン41を挟み込むように配置されている。また、中立保持用のねじりばね46は、ピン41方向に延設して該ピン41を挟み込みさらに延設して、端部において偏心軸47を挟み込むように配置されている。
【0022】
偏心軸47は、カバー40aに軸支された中立保持軸48の端部に、その軸心をずらして固設されている。また、中立保持軸48の他端には、カバー40aの外側において回動板49が固設されている。そして、該回動板49は図10に示すように、中立保持軸48を中心とした円弧状の長孔49aが穿設されており、該長孔49aにはボルト50が挿入され、該ボルト50がカバー40aに装着固定されている。
【0023】
以上の構成において、コントロールレバー20が回動操作されると、これに連動して前記回動軸44が回動し、該回動軸44と一体的に前記回動レバー51が図9の矢視X方向に回動する。これにより該回動レバー51を挟持するオーバーストローク用のねじりばね45が同様に矢視X方向に回動するため、該ねじりばね45に付勢されて前記ピン41がスプール制御金具43と共に矢視X方向に回動する。この時、中立保持用のねじりばね46の端部は、該ピン41に付勢されて、その間隔を大きく開けるのである。このため、該ピン41は、矢視X方向でピン41の回動方向とは逆方向にばね力を受けることになる。
【0024】
そして、本発明においては、図5及び図8等に示すように、カバー40aの上下方向から規制ピン52・52が挿嵌されており、該規制ピン52・52は、カバー40aを貫通して、ばね室42内に突設している。一方、前記スプール制御金具43には、ピン41の固設されている位置の上下方向の外周部に、ストッパ部43s・43sが形成されており、該スプール制御金具43が、前記コントロールレバー20の回動操作により上下方向に回動した際に、該ストッパ部43sが、前記規制ピン52に当接することで、該スプール制御金具43の回動限界位置を規制しているのである。
【0025】
そして、該スプール制御金具43の回動限界位置を越えて、前記コントロールレバー20が回動操作された場合には、回動レバー51が、さらに回動するが、このオーバーストロークをねじりばね45が吸収するよう構成しているのである。即ち、回動レバー51はねじりばね45の付勢力に抗して回動するが、ストッパ部43sが規制ピン52に当接したスプール制御金具43はそれ以上回動しないのである。
これにより、前記スプール72の上下運動を規制するとともに、コントロールレバー20のオーバーストロークに対しても、衝撃を吸収して構成部品の耐久性を向上させているのである。
【0026】
また、HST式変速装置10の出力を停止させるためには、前記コントロールレバー20を中立位置に操作して、前記油圧ポンプ21の可動斜板21cを中立位置に保持する必要がある。ここで、該可動斜板21cの中立保持機構について説明する。該コントロールレバー20を回動操作して、前記スプール制御金具43を、中立位置付近に調整すると、前述したように中立保持用のねじりばね46がピン41及び偏心軸47を挟持しているため、中立位置を保持している偏心軸47により該ねじりばね46がばね力により偏心軸47方向に付勢され、ピン41を中立位置方向へ移動させるのである。
【0027】
これにより、コントロールレバー20による中立操作が、中立位置よりもわずかにずれている場合には、中立保持用のねじりばね46のばね力により、偏心軸47によって維持された中立位置に調整されるのである。つまり、偏心軸47により中立位置を保持することとなるが、本発明においては、該偏心軸47の位置を運転中においても外部から調整可能としている。つまり前述の如く、該偏心軸47は前記中立保持軸48に軸心をずらして固設されており、該中立保持軸48は前記回動板49と一体的に、長孔49a内において前記ボルト50を摺動させることにより中立保持軸48の軸心を中心として回動可能としているのである。これにより、該偏心軸47が図10における矢視Y方向に回動し、位置調整可能としているのである。
【0028】
このように本発明においては、中立保持機構及びオーバーストローク機構の内装化を実現することで、各部品の潤滑性が良くなり、すべり軸受と面で構成することが可能となる。そのため簡易な構成である2つのねじりばね45・46で中立位置復帰とオーバーストロークを可能としているのである。また、内装化したことにより、圃場の泥、わら、草木等がばね、レバー類に付着し中立位置がずれたり、設定速度のずれが生じるなどの不具合を解消できるのである。
【0029】
次に、図11乃至図16を用いて、中立保持機構及びオーバーストローク機構の別実施例について説明する。図11及び図12に示すように、スプール72に嵌合するピン41が、前記実施例と同様に、ばね室42内に延設しており、該ばね室42内においてスプール制御金具53に固設されている。そして図13及び図14に示すようにスプール制御金具53には両側の面にボス部53a・53bが形成されており、該ボス部53aにおいて回動軸44に軸支されるとともに、該ボス部53bが、カバー40aの軸受部40bに嵌合している。
【0030】
そして、該ボス部53aにはオーバーストローク用のねじりばね45が、該ボス部53bには中立用のねじりばね46が巻装されている。そして、ねじりばね45の端部が回動レバー51及びピン41を挟持すると共に、ねじりばね46の端部が、ピン41及び偏心軸47を挟持しており、同様に中立保持軸48、回動板49等とから中立保持機構を構成している。
【0031】
そして、図15に示すように、スプール制御金具53は、その上下端にストッパ部53s・53sを形成している。該ストッパ部53sはスプール制御金具53が回動軸44を中心に回動した場合には、偏心軸47に当接するよう構成している。これにより、コントロールレバー20の回動操作により図16の如く、該スプール制御金具53が回動すると、該ストッパ部53sが偏心軸47に当接して、該スプール制御金具53の上下方向の回動運動を規制しているのである。
【0032】
そして、該スプール制御金具53の回動限界を越えて、前記コントロールレバー20が回動操作された場合には、オーバーストローク用のねじりばね45が、回動レバー51のオーバーストロークを吸収するのである。このようにして、スプール制御金具43の回動規制を行うことで可動斜板21cの斜板角を規制するとともに、コントロールレバー20によるオーバーストロークを吸収しているのである。
【0033】
次に、HST式無段変速装置の作動油の圧力調整の構造について、図17乃至図23を用いて説明する。HST式無段変速装置80は、図17に示すように、油路板90の前後面に可変容量型油圧ポンプ81及び油圧モータ82が配設されており、該油圧ポンプ81にはエンジンの駆動力を入力する駆動軸81aが挿嵌され、可動斜板81cを回動操作することにより、油圧ポンプ81の作動油の吐出量を調整する。そして、該油圧ポンプ81により吐出される作動油が、油路板90に内装されたメイン回路91・91を介して、油圧モータ82に流入し、該油圧モータ82を駆動する。そして該油圧モータ82の駆動が駆動軸82aから出力される。
【0034】
また、図18に示すようにメイン回路91・91にはチェックバルブ92・92が設けられており、該メイン回路91・91の作動油が不足した場合には、チャージ回路93より該チェックバルブ92・92を介して作動油が補給される。そして、図18乃至図20に示すように、メイン回路91とチャージ回路93の間には、差圧弁式の中立バルブ100が配設されている。
【0035】
中立バルブ100は図19に示すように、スプール101、差圧設定ばね103等とから構成されており、スプール101に設けたオリフィス102により、メイン回路91にバイパス通路を形成している。つまり、メイン回路91は、スプール101内からオリフィス102を経由して、スプール102の後方(図19における左側)に形成された減圧室104に流出し、該減圧室104から油路94を通ってチャージ回路93に連通しているのである。
【0036】
そして、油圧ポンプ81の可動斜板81cの斜板角度が小さく、作動油の吐出量が小さい場合には、作動油が該オリフィス102を通ってチャージ回路93にバイパスするため、油圧モータ82は駆動しないのである。そして、油圧ポンプ81の斜板角度が大きくなるに従い、オリフィス102を通過する流量が増加し、オリフィス102前後、つまりスプール101側と減圧室104側との圧力差が生じる。ここで生じた圧力差により油圧力が差圧設定ばね103に打ち勝つと、スプール101が矢視A方向に移動し、これにより油路94の開口が絞られるのである。そして、メイン回路91と減圧室104の差圧による油圧力と差圧設定ばね103とが釣合うまでスプール101が移動し、油路94の開口が絞られる。
【0037】
このようにして、メイン回路91の圧力が上昇しても、差圧は一定であり、オリフィス102の通過流量を一定に保つのである。このためHST式変速装置80の容積効率の低下が少なく、また騒音も小さく、発進、停止時にもショックが発生しない。また、HST操作レバーを中立状態にして、坂道で前進方向に停止した場合、オリフィス102からの通過流量が一定なので車速が一定に保たれるのである。また、常にオリフィス102からの通過流量が一定であるので、メイン回路91の圧力がこもることなく、一定の中立巾を確保できるのである。
【0038】
次に、上述した差圧弁式の中立バルブ100を用いた別実施例について図21乃至図23を用いて説明する。図21乃至図23に示すように油路板90にはタンクポートに連通する油路96が穿設されており、図22に示すようにメイン回路91の一方には、前記中立バルブ100が配設されている。そして、該メイン回路91が該中立バルブ100を介してタンクポートへ連通するよう構成しているのである。
【0039】
このような構成とすることで、前記実施例と同様に油圧ポンプ81の斜板角度が小さい場合には、油圧モータ82が駆動せず、油圧ポンプ81の斜板角度が大きい場合には、該中立バルブ100の作用により一定の圧力でオリフィス102を作動油が通過するように構成しているのである。
【0040】
従来の構成においては、HSTの負荷が大きくなってメイン回路圧が上昇すると、オリフィスからの通過流量が増え、メイン回路圧が減少してしまう。その減少分はチャージ回路から補給されるため、オリフィスからの通過流量をタンクポートに戻す構成では、メイン回路高圧時にはチャージ回路の油容量不足をきたし、HSTの機能を果たさなくなるという問題があった。そのため、オリフィスからの通過流量はチャージ回路に戻す必要があり、中立バルブのレイアウトに制限を受けていた。
【0041】
そこで、本実施例においては上述の如く差圧弁式の中立バルブ100を介してメイン回路91とタンクポートを連通するよう構成しているので、メイン回路圧が上昇してもオリフィス102からの通過流量が一定で、且つその量が少ないのでチャージ回路93からの補給も少なくてすむのである。このため、該中立バルブ100のレイアウトの自由度が大きくなり、バイパス用通路が安価で構成可能となるのである。
【0042】
最後に、HST式変速装置の油圧ポンプの中立位置調整機構の別実施例について説明する。まず、図24において、可変容量型油圧ポンプのクレイドル斜板120が、クレイドル受121に支持されており、図示せぬサーボ機構より傾斜回動可能としている。そして、該クレイドル斜板120側方には、ねじりコイルばね130aが配設されており、該ねじりコイルばね130aはコイル部分において固定ピン131aを挿嵌し、コイル部分から延設した回動部において固定ピン132a・133aを挟持している。そして、図28に示すように固定ピン131a・132aがHST式変速装置のケーシング122に固定されており、固定ピン133aがクレイドル斜板120に固定されている。また、固定ピン132aの直径は、固定ピン133aの直径よりもやや大きくしている。
【0043】
以上の構成において、クレイドル斜板120が傾斜回動すると、固定ピン133aがコイルばね130aの一端を押下して回動させる。そして、図示せぬサーボ機構により中立位置制御を行った場合には、中立位置付近において、固定ピン132aにより保持された中立位置にコイルばね130aのばね力によって中立復帰するのである。そして、本実施例においては前述の如く固定ピン132aと固定ピン133aの直径差があるため、クレイドル斜板120は中立位置付近で、直径差分だけ遊びがあり、わずかに回動可能としている。つまり、ある程度の遊びを持たせて組み立てられた油圧ポンプのクレイドル斜板120の中立位置を組み立て後において微調整可能としているのである。
【0044】
また、図25においては、コイルばね130bに対して固定ピン131b・132bをクレイドル斜板120に固定し、固定ピン133bをクレイドル受121又はケーシング122に固定している。図26においては、コイルばね130cに対して固定ピン131cをクレイドル受121又はケーシング122に固定し、固定ピン132c・133cをクレイドル斜板120に固定している。図27においては、コイルばね130dに対して、固定ピン131d・132dをクレイドル斜板120に固定し、固定ピン133dをケーシング122に固定している。そして、同様にしてクレイドル斜板120の中立位置復帰を可能とするとともに、固定ピン132と固定ピン133の直径差を持たせることで、組立て後の中立位置微調整を可能としているのである。
【0045】
【発明の効果】
本発明は、以上の如く構成したので、以下のような効果を奏するものである。
請求項1に記載の如く、油圧ポンプ(21)の斜板角を油圧サーボ機構(61)にて制御する構成において、該油圧サーボ機構(61)は、電磁弁よりなる自動斜板角度制御バルブ(62)、及び手動斜板角度制御バルブ(63)より構成し、該油圧ポンプ(21)の側部のハウジング(31)にシリンダ室(70)を形成し、該シリンダ室(70)内にピストン(71)を収納し、該ピストン(71)の側面に可動斜板(21c)の側部より突設したピン軸(23)を嵌合し、該ピストン(71)の軸心位置には貫通孔を開口し、スプール(72)を摺動自在に嵌装し、該スプール(72)の摺動により前記ピストン(71)の上下の油室に圧油を送油し、該ピストン(71)を上下に摺動可能とし、前記スプール(72)の下部外周には嵌合溝(75)を設け、該嵌合溝(75)にピン(41)を嵌合し、該ピン(41)の他端には、中立保持機構及びオーバーストローク機構により構成されるばね機構(40)を固設し、該スプール(72)は、コントロールレバー(20)の回動により、前記ばね機構(40)を介して上下させる手動斜板角度制御バルブ(63)を構成し、前記自動斜板角制御バルブ(62)は電磁弁により構成し、前記スプール(72)の位置を上下する方向に、該スプール(72)の上下の位置から制御した圧油を供給し、前記中立保持機構及びオーバーストローク機構を構成するバネ機構(40)は、中立保持機構を構成するねじりばね(46)とオーバーストローク機構を構成するねじりばね(45)により構成し、該スプール(72)の嵌合溝(75)に嵌合したピン(41)を、前記ピストン(71)の開口(71a)を貫通し、さらにシリンダ室(70)の側部に設けられたばね室(42)内に延設し、スプール制御金具(43)に固設し、該スプール制御金具(43)は、ボス部(43a)を形成し、該ボス部(43a)においてコントロールレバー軸としての回動軸(44)に対して回動自在に遊嵌支持し、該回動軸(44)は軸受部(40b)にて軸支し、該ばね室(42)の外方において、コントロールレバー(20)に固設し、前記回動軸(44)の他端には回動レバー(51)を固設し、前記ボス部(43a)には、オーバーストローク用のねじりばね(45)を巻装し、該軸受部(40b)の外周には、中立保持用のねじりばね(46)を巻装し、ばね機構(40)を構成し、前記オーバーストローク機構を構成するねじりばね(45)は、前記回動レバー(51)の屈曲した一端を挟持し、更にピン(41)方向に延設して、端部においてピン(41)をも挟み込み、前記中立保持機構を構成するねじりばね(46)は、該ピン(41)方向に延設して該ピン(41)を挟み込み、更に延設して、端部において中立位置調整用の偏心軸(47)を挟み込むように配置したので、簡易な構成にて中立保持機構及びオーバーストローク機構を構成して、中立復帰、及びコントロールレバーによるオーバーストロークの規制を行うことが可能となった。これにより、中立保持機構及びオーバーストローク機構の部品点数の低減、小型化、内装化を図ることが可能となった。
【0046】
請求項2に記載の如く、前記偏心軸(47)は、カバー(40a)に軸支された中立保持軸(48)の端部に、その軸心をずらして固設し、該中立保持軸(48)の他端には、該カバー(40a)の外側において回動板(49)が固設し、該回動板(49)は中立保持軸(48)を中心とした円弧状の長孔(49a)を穿設し、該長孔(49a)にはボル ト(50)を螺装し、回動板(49)を回動位置で固定可能とし、中立位置の調整を油圧ポンプ(21)の運転中に外部から行える構成としたので、各部品の潤滑性が良くなり、すべり軸受と面で構成することが可能となり、簡易な構成で中立保持機構とオーバーストローク機構を構成可能となった。また、内装化したことにより、圃場の泥、わら、草木等がばね、レバー類に付着し中立位置がずれたり、設定速度のずれが生じるなどの不具合を解消した。
【0047】
請求項3に記載の如く、前記スプール制御金具に、油圧ポンプ(21)の斜板角を規制するストッパ部を設け、該ストッパ部は中立位置調整用の偏心軸(47)に当接することにより斜板角を規制する構成としたので、中立保持機構の構成要素である偏心軸をオーバーストローク機構に兼用することができ、コンパクトな構成で、中立保持機構とオーバーストローク機構を実現した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の油圧式無段変速装置を搭載したトラクタの側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 油圧式無段変速装置の側面図である。
【図4】 本発明の油圧サーボ機構を示す油圧式無段変速装置の正面図である。
【図5】 油圧サーボ機構の正面断面図である。
【図6】 油圧式無段変速装置の平面図である。
【図7】 油圧サーボ機構の平面断面図である。
【図8】 油圧サーボ機構の側面断面図である。
【図9】 同じく側面断面図である。
【図10】 同じく側面図である。
【図11】 別実施例を示す油圧式無段変速装置の正面図である。
【図12】 油圧サーボ機構の正面断面図である。
【図13】 油圧式無段変速装置の平面図である。
【図14】 油圧サーボ機構の平面断面図である。
【図15】 油圧サーボ機構の側面断面図である。
【図16】 同じく側面断面図である。
【図17】 HST式変速装置の側面断面図である。
【図18】 同じく正面断面図である。
【図19】 油路板90の平面断面図である。
【図20】 HST式変速装置の油圧回路図である。
【図21】 別実施例のHST式変速装置の側面断面図である。
【図22】 同じく正面断面図である。
【図23】 同じく油圧回路図である。
【図24】 中立位置調整用のねじりコイルばねを配設したクレイドル斜板の側面図である。
【図25】 同じく別実施例図である。
【図26】 同じく別実施例図である。
【図27】 同じく別実施例図である。
【図28】 同じく平面断面図である。
【符号の説明】
10 油圧式無段変速装置(HST式変速装置)
20 コントロールレバー
21 油圧ポンプ
21c (油圧ポンプ)可動斜板
22 油圧モータ
23 ピン軸
31 ハウジング
41 ピン
42 ばね室
43 スプール制御金具
45 (オーバーストローク用)ねじりばね
46 (中立保持用)ねじりばね
47 偏心軸
48 中立保持軸
70 シリンダ室
71 ピストン
72 スプール

Claims (3)

  1. 油圧ポンプ(21)の斜板角を油圧サーボ機構(61)にて制御する構成において、該油圧サーボ機構(61)は、電磁弁よりなる自動斜板角度制御バルブ(62)、及び手動斜板角度制御バルブ(63)より構成し、該油圧ポンプ(21)の側部のハウジング(31)にシリンダ室(70)を形成し、該シリンダ室(70)内にピストン(71)を収納し、該ピストン(71)の側面に可動斜板(21c)の側部より突設したピン軸(23)を嵌合し、該ピストン(71)の軸心位置には貫通孔を開口し、スプール(72)を摺動自在に嵌装し、該スプール(72)の摺動により前記ピストン(71)の上下の油室に圧油を送油し、該ピストン(71)を上下に摺動可能とし、前記スプール(72)の下部外周には嵌合溝(75)を設け、該嵌合溝(75)にピン(41)を嵌合し、該ピン(41)の他端には、中立保持機構及びオーバーストローク機構により構成されるばね機構(40)を固設し、該スプール(72)は、コントロールレバー(20)の回動により、前記ばね機構(40)を介して上下させる手動斜板角度制御バルブ(63)を構成し、前記自動斜板角制御バルブ(62)は電磁弁により構成し、前記スプール(72)の位置を上下する方向に、該スプール(72)の上下の位置から制御した圧油を供給し、前記中立保持機構及びオーバーストローク機構を構成するバネ機構(40)は、中立保持機構を構成するねじりばね(46)とオーバーストローク機構を構成するねじりばね(45)により構成し、該スプール(72)の嵌合溝(75)に嵌合したピン(41)を、前記ピストン(71)の開口(71a)を貫通し、さらにシリンダ室(70)の側部に設けられたばね室(42)内に延設し、スプール制御金具(43)に固設し、該スプール制御金具(43)は、ボス部(43a)を形成し、該ボス部(43a)においてコントロールレバー軸としての回動軸(44)に対して回動自在に遊嵌支持し、該回動軸(44)は軸受部(40b)にて軸支し、該ばね室(42)の外方において、コントロールレバー(20)に固設し、前記回動軸(44)の他端には回動レバー(51)を固設し、前記ボス部(43a)には、オーバーストローク用のねじりばね(45)を巻装し、該軸受部(40b)の外周には、中立保持用のねじりばね(46)を巻装し、ばね機構(40)を構成し、前記オーバーストローク機構を構成するねじりばね(45)は、前記回動レバー(51)の屈曲した一端を挟持し、更にピン(41)方向に延設して、端部においてピン(41)をも挟み込み、前記中立保持機構を構成するねじりばね(46)は、該ピン(41)方向に延設して該ピン(41)を挟み込み、更に延設して、端部において中立位置調整用の偏心軸(47)を挟み込むように配置したことを特徴とする可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置。
  2. 請求項1記載の可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置において、前記偏心軸(47)は、カバー(40a)に軸支された中立保持軸(48)の端部に、その軸心をずらして固設し、該中立保持軸(48)の他端には、該カバー(40a)の外側において回動板(49)が固設し、該回動板(49)は中立保持軸(48)を中心とした円弧状の長孔(49a)を穿設し、該長孔(49a)にはボルト(50)を螺装し、回動板(49)を回動位置で固定可能とし、中立位置の調整を油圧ポンプ(21)の運転中に外部から行える構成としたことを特徴とする可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置。
  3. 請求項2記載の可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置において、前記スプール制御金具に、油圧ポンプ(21)の斜板角を規制するストッパ部を設け、該ストッパ部は中立位置調整用の偏心軸(47)に当接することにより斜板角を規制する構成としたことを特徴とする可変容量型油圧ポンプの斜板制御装置。
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