JPH1044811A - 作業車の変速操作装置 - Google Patents

作業車の変速操作装置

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JPH1044811A
JPH1044811A JP20172196A JP20172196A JPH1044811A JP H1044811 A JPH1044811 A JP H1044811A JP 20172196 A JP20172196 A JP 20172196A JP 20172196 A JP20172196 A JP 20172196A JP H1044811 A JPH1044811 A JP H1044811A
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Seiichi Nakanishi
清一 中西
Hiroyuki Miki
三木  博幸
Naoya Muramoto
直哉 村本
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進用操作ペダル及び後進用操作ペダルの変
速中立位置への復帰作動を円滑、確実に行えるようにす
る。 【解決手段】 踏み込み操作量の増大に伴い走行用の静
油圧式無段変速装置を前進速度増速側に作動させる前進
用操作ペダル13と、踏み込み操作量の増大に伴い前記
静油圧式無段変速装置を後進速度増速側に作動させる後
進用操作ペダル14とを設け、前記静油圧式無段変速装
置に、それを変速中立状態に作動付勢する中立復帰手段
20を設けてある作業車の変速操作装置であって、前記
前進用操作ペダル13を変速中立位置に復帰作動させる
前進復帰スプリング21と、前記後進用操作ペダル14
を変速中立位置に復帰作動させる後進復帰スプリング2
2とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、踏み込み操作量の
増大に伴い走行用の静油圧式無段変速装置を前進速度増
速側に作動させる前進用操作ペダルと、踏み込み操作量
の増大に伴い前記静油圧式無段変速装置を後進速度増速
側に作動させる後進用操作ペダルとを設け、前記静油圧
式無段変速装置に、それを変速中立状態に作動付勢する
中立復帰手段を設けてあるトラクタなど作業車の変速操
作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、静油圧式無段変速装置に設け
た中立復帰手段の付勢力によって、前進用操作ペダルと
後進用操作ペダルとを変速中立位置に復帰作動させるよ
うに構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術によるときは、前進用操作ペダル及び後進用操作ペダ
ルと静油圧式無段変速装置との連動機構の不可避的なガ
タツキやこじれなどにより、前進用操作ペダルや後進用
操作ペダルに中立復帰手段の付勢力が効率よく円滑に伝
達されず、その結果、前進用操作ペダルや後進用操作ペ
ダルの変速中立位置への復帰作動に円滑性を欠くという
欠点があった。
【0004】本発明の目的は、前進用操作ペダル及び後
進用操作ペダルの変速中立位置への復帰作動を円滑、確
実に行えるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本第1発
明の特徴及び作用並びに効果は次の通りである。
【0006】〔特徴〕踏み込み操作量の増大に伴い走行
用の静油圧式無段変速装置を前進速度増速側に作動させ
る前進用操作ペダルと、踏み込み操作量の増大に伴い前
記静油圧式無段変速装置を後進速度増速側に作動させる
後進用操作ペダルとを設け、前記静油圧式無段変速装置
に、それを変速中立状態に作動付勢する中立復帰手段を
設けてある作業車の変速操作装置であって、前記前進用
操作ペダルを変速中立位置に復帰作動させる前進復帰ス
プリングと、前記後進用操作ペダルを変速中立位置に復
帰作動させる後進復帰スプリングとを設けてある点にあ
る。
【0007】〔作用〕本第1発明によるときは、前進復
帰スプリングを設けて、前進用操作ペダルを変速中立位
置に復帰作動させるように構成し、かつ、後進復帰スプ
リングを設けて、後進操作ペダルを変速中立位置に復帰
作動させるように構成してあるから、前進用操作ペダル
及び後進用操作ペダルと静油圧式無段変速装置との連動
機構のガタツキやこじれなどに関係なく、前進用操作ペ
ダル及び後進用操作ペダルを前進復帰スプリング及び後
進復帰スプリングによる復帰力で変速中立位置に復帰作
動させることができる。
【0008】〔効果〕従って、本第1発明によれば、前
進用操作ペダル及び後進用操作ペダルを円滑、確実に変
速中立位置に復帰作動させて、前進時及び後進時におけ
る減速停止を円滑、確実に行うことができるようになっ
た。
【0009】請求項2に係る本第2発明の特徴及び作用
並びに効果は次の通りである。
【0010】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
前記前進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリ
ングによる復帰力とをそれぞれ調整するための第1復帰
力調整手段を設けてある点にある。
【0011】〔作用〕作業形態や運転者の好みなどによ
って、前進時における減速停止及び後進時における減速
停止を共に急速に行いたい場合や、前進時における減速
停止を急速に行いたいが後進時における減速停止は標準
の速度や緩速度で行いたい場合、後進時における減速停
止を急速に行いたいが前進時における減速停止は標準の
速度や緩速度で行いたい場合、前進時における減速停止
及び後進時における減速停止を共に緩速で行いたい場合
などがある。例えば、ドーザー作業では、前後進を頻繁
に繰り返す上で、前進時及び後進時における減速停止を
急速に行えることが望まれ、また、芝刈り作業では、綺
麗な刈り跡にする上で、前進時及び後進時における減速
停止を緩速で行えることが望ましい。上記の点に着目し
て、本第2発明では、第1復帰力調整手段を設けて、前
進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングに
よる復帰力とをそれぞれ調整するようにしてあるから、
前進復帰スプリング及び後進復帰スプリングによる復帰
力を自在に調整することができる。
【0012】〔効果〕従って、本第2発明によれば、前
進時及び後進時における減速停止を作業条件や運転者の
好みなどの諸条件に応じたものにできて、その作業を行
い易いものにできるようになった。換言すれば、減速停
止面で作業条件の多様化に対する適用性を向上できるよ
うになった。
【0013】請求項3に係る本第3発明の特徴及び作用
並びに効果は次の通りである。
【0014】〔特徴〕上記本第2発明の特徴において、
前記第1復帰力調整手段として、前記前進復帰スプリン
グによる復帰力と後進復帰スプリングによる復帰力とを
独立して調整する手段を設けてある点にある。
【0015】〔作用〕本第3発明によるときは、前進復
帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングによる
復帰力とを独立して調整するようにしてあるから、前進
復帰スプリングによる復帰力及び後進復帰スプリングに
よる復帰力とを相互に関係なく自在に任意の力に調整す
ることができる。
【0016】〔効果〕従って、本第3発明によれば、前
進時における減速停止の速度と後進時における減速停止
の速度とをともに作業形態や運転者の好みなどの作業条
件に応じた最適なものにでき、作業性を向上できるよう
になった。
【0017】請求項4に係る本第4発明の特徴及び作用
並びに効果は次の通りである。
【0018】〔特徴〕上記本第2発明の特徴において、
前記第1復帰力調整手段として、一つの操作具で前記前
進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングに
よる復帰力とを背反的に調整する手段を設けてある点に
ある。
【0019】〔作用〕作業形態や運転者の好みなどによ
って、前進時における減速停止の速度を速くする一方、
後進時における減速停止の速度を遅くしたい場合や、反
対に、前進時における減速停止の速度を遅くする一方、
後進時における減速停止の速度を速くしたい場合があ
る。上記の点に着目して、本第4発明によるときは、前
進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングに
よる復帰力とを一つの操作具で背反的に調整するように
してあるから、前進時における減速停止の速度を速くす
る一方、後進時における減速停止の速度を遅くするため
の調整及び、前進時における減速停止の速度を遅くする
一方、後進時における減速停止の速度を速くするための
調整を一つの操作具操作により行うことができる。
【0020】〔効果〕従って、本第4発明によれば、前
進時における減速停止の速度を速くする一方、後進時に
おける減速停止の速度を遅くするための調整及び、前進
時における減速停止の速度を遅くする一方、後進時にお
ける減速停止の速度を速くするための調整を容易迅速に
行えるようになった。
【0021】請求項5に係る本第5発明の特徴及び作用
並びに効果は次の通りである。
【0022】〔特徴〕上記本第2発明の特徴において、
前記第1復帰力調整手段として、一つの操作具で前記前
進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングに
よる復帰力とを比例的に調整する手段を設けてある点に
ある。
【0023】〔作用〕作業形態や運転者の好みなどによ
って、前進時における減速停止の速度を速くする一方、
後進時における減速停止の速度も速くしたい場合や、反
対に、前進時における減速停止の速度を遅くする一方、
後進時における減速停止の速度も遅くしたい場合があ
る。上記の点に着目して、本第5発明によるときは、前
進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングに
よる復帰力とを一つの操作具で比例的に調整するように
してあるから、前進時における減速停止の速度を速くす
ると同時に、後進時における減速停止の速度も速くする
ための調整及び、前進時における減速停止の速度を遅く
すると同時に、後進時における減速停止の速度も遅くす
るための調整を一つの操作具操作により行うことができ
る。
【0024】〔効果〕従って、本第5発明によれば、前
進時における減速停止の速度を速くすると同時に、後進
時における減速停止の速度も速くするための調整及び、
前進時における減速停止の速度を遅くすると同時に、後
進時における減速停止の速度も遅くするための調整を容
易迅速に行えるようになった。
【0025】請求項6に係る本第6発明の特徴及び作用
並びに効果は次の通りである。
【0026】〔特徴〕上記本第1発明の特徴において、
前記前進復帰スプリングと後進復帰スプリングとのうち
一方による復帰力のみを調整するための第2復帰力調整
手段を設けてある点にある。
【0027】〔作用〕作業車では、それに装着する作業
装置の種類によって、つまり、作業形態によって、後進
時における減速停止は標準の速度で行いたいが、前進時
における減速停止は急速、或いは、それとは反対に緩速
で行いたい場合があったり、前進時における減速停止は
標準の速度で行いたいが、後進時における減速停止は急
速、或いは、それとは反対に緩速で行いたい場合があっ
たりする。上記の点に着目して、本第6発明では、第2
復帰力調整手段を設けて、前進復帰スプリング及び後進
復帰スプリングのうちの一方による復帰力を調整するよ
うに構成してあるから、第2復帰力調整手段として前進
復帰スプリングの復帰力を調整する手段を設けた場合に
は、後進時における減速停止を標準の速度で行いながら
も、前進時における減速停止の速度を自在に調整でき、
他方、第2復帰力調整手段として後進復帰スプリングの
復帰力を調整する手段を設けた場合には、前進時におけ
る減速停止を標準の速度で行いながらも、後進時におけ
る減速停止の速度を自在に調整することができる。
【0028】〔効果〕従って、本第6発明によれば、前
進時における減速停止を作業形態に応じたものにしてそ
の作業を行い易いものにできるか、或いは、後進時にお
ける減速停止を作業形態に応じたものにしてその作業を
行い易いものにできるようになった。換言すれば、減速
停止面で作業形態の多様化に対する適用性を向上でき
る。
【0029】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕作業車の一例であるトラクタは、図1
に示すように、左右一対の操向・駆動用の前車輪1と左
右一対の駆動用の後車輪2とを備えた車体に、エンジン
3を搭載するとともに、運転座席4、ステアリングハン
ドル5を取り付けて構成されている。
【0030】前記車体の後部はミッションケース6から
構成されており、このミッションケース6は、車体後部
に配置させる作業装置を昇降するための左右一対のリフ
トアーム7と、それを作業装置が昇降するように上下方
向に駆動揺動するリフトシリンダ8と、後方に突出する
作業装置駆動用の動力取り出し軸9とを備え、かつ、前
記エンジン3により駆動される走行用の静油圧式無段変
速装置10における可変容量型の油圧ポンプ10Aのポ
ンプ軸の回転力を前記動力取り出し軸9に伝える動力取
り出し系伝動部と、静油圧式無段変速装置10における
油圧モータ10Bのモータ軸の回転力を前記前車輪1及
び後車輪2に伝える走行系伝動部とを内装している。
【0031】前記静油圧式無段変速装置10の操作装
置、つまり、変速操作装置は、図2〜4に示すように、
運転部の足元部に、前部に前進用操作ペダル13を形成
するとともに、後部に後進用操作ペダル14を形成した
ペダル体15を、前進用操作ペダル13と後進用操作ペ
ダル14とが背反的に上下に移動するように左右向き軸
芯P周りに揺動自在に取り付け、このペダル体15にそ
れと一体に揺動する操作アーム16を取り付け、前記油
圧ポンプ10Aの斜板角度を変更する、つまり、油圧ポ
ンプ10Aの作動油吐出量を変更して油圧モータ10B
の回転速度(走行速度)を変更するトラニオン軸17に
それと一体に揺動する受動アーム18を取り付け、前記
前進用操作ペダル13の踏み込み操作量の増大に伴い前
進速度増速側に作動し、かつ、前記後進用操作ペダル1
4の踏み込み操作量の増大に伴い後進速度増速側に作動
するように前記操作アーム16と受動アーム18とを連
動連結する連動ロッド19を設け、前記静油圧式無段変
速装置10に、それを変速中立状態に作動付勢する中立
復帰手段20を設けて構成されている。
【0032】前記中立復帰手段20は、前記トラニオン
軸17と一体に回転するカム板20aを設け、ローラ2
0bを介してカム板20aを押圧することによりトラニ
オン軸17を中立位置に回転させる中立復帰アーム20
cを設け、その中立復帰アーム20cを押圧方向に揺動
付勢する中立復帰スプリング20dを設けて構成されて
いる。
【0033】かつ、変速操作装置はペダル復帰手段を有
する。前記ペダル復帰手段は、前記前進操作用ペダル1
3を変速中立位置に復帰作動させる前進復帰スプリング
21と、前記後進操作用ペダル14を変速中立位置に復
帰作動させる後進復帰スプリング22とを設け、前記前
進復帰スプリング21による復帰力と後進復帰スプリン
グ22による復帰力とをそれぞれ独立して調整するため
の第1復帰力調整手段23を設け、ペダル体15の変速
中立位置への復帰時におけるペダル体15の揺動方向の
振動を減衰するダンパーDを設けて構成されている。
【0034】前記前進復帰スプリング21及び後進復帰
スプリング22の取り付け構造は、図5に詳しく示すよ
うに、前記ペダル体15に固着されてペダル体15の揺
動に伴い前記左右向き軸芯P周りで前後に揺動する上下
向き姿勢の揺動板24を左右外方に突出する状態に設
け、この揺動板24の下端に固着のブロック状の受け具
25に、スプリング受け用のガイド棒26を第1左右向
き軸芯P1周りに上下揺動自在に、かつ、長手方向に移
動自在にピン27を介して支持させ、このガイド棒26
の前端側を、機体フレームに固着したストッパーブラケ
ット28に挿通させて前後方向に移動自在に支持させ、
そのストッパーブラケット28に接当して前記ガイド棒
26の中立位置を越えた前方への移動を規制するストッ
パー板29をガイド棒26に固着し、前記受け具25の
ガイド棒26から後方への抜け出しを阻止するストッパ
ー30をガイド棒26に螺合装着し、前記ガイド棒26
のうちストッパーブラケット28よりも前方に突出する
部分に第1スプリング受け具31を螺合装着してその第
1スプリング受け31とストッパーブラケット28との
間に前進復帰スプリング21を装填し、前記ガイド棒2
6のうち前記ストッパー板29と受け具25との間の部
分に第2スプリング受け具32を螺合装着してその第2
スプリング受け具32と受け具25との間に後進復帰ス
プリング22を装填して構成されている。
【0035】すなわち、図3に示すように、前進用操作
ペダル13が踏み込み操作されると、受け具25がスト
ッパー30を後方に押してガイド棒26を後方に移動さ
せることにより、第1スプリング受け具31が後方に移
動して前進復帰スプリング21が復帰力を蓄えるように
圧縮変形する。このとき、後進復帰スプリング22は、
受け具25と第2スプリング受け具32とガイド棒26
とが一体に移動することにより変形しない。他方、後進
用操作ペダル14が踏み込み操作されると、ストッパー
板29がストッパーブラケット28に接当していること
で受け具25がガイド棒26に対して前方に揺動して後
進復帰スプリング22が復帰力を蓄えるように圧縮変形
する。このとき、受け具25がガイド棒26に対して前
方に揺動するだけでガイド棒26はストッパー板29の
ストッパーブラケット28への接当で中立位置に保持さ
れていることにより、前進復帰用スプリング21は変形
しない。そして、ストッパー板29のストッパーブラケ
ット28への接当により前進復帰用スプリング21によ
るガイド棒26の中立を越えた移動が規制されるから、
前進復帰用スプリング21の弾性力を、トラニオン軸1
7を後進側に回転させる回転力として作用させることが
なく、また、受け具25のストッパー30への接当によ
り後進復帰用スプリング22による受け具25の中立を
越えた移動が規制されるから、後進復帰用スプリング2
2の弾性力を、トラニオン軸17を前進側に回転させる
回転力として作用させることがない。
【0036】前記第1復帰力調整手段23は、前記第1
スプリング受け具31と第2スプリング受け具32とか
ら構成されている。すなわち、第1スプリング受け具3
1を螺合調整することで変速中立状態における前進復帰
スプリング21の圧縮量を調整して前進用操作ペダル1
3の復帰力を調整し、第2スプリング受け具32を螺合
調整することで変速中立状態における後進復帰スプリン
グ22の圧縮量を調整して後進用操作ペダル14の復帰
力を調整するように構成されており、前進復帰スプリン
グ21による復帰力と後進復帰スプリング22による復
帰力とを独立して調整できるようになっている。
【0037】前記ダンパーDは、ガスダンパーであっ
て、前記第1復帰力調整手段23における揺動板24に
固着した板状ブラケット33と機体との間に介装され
て、ペダル体15の振動を減衰するようになっている。
そして、そのダンパーDの板状ブラケット33への取り
付け構造は、図6に示すように、ダンパーDの端部を回
転自在に枢支する支軸34aに一体連設の小径ボルト部
34bを板状ブラケット33に形成の孔33aに挿通さ
せ、その小径ボルト部34bにナット34cを螺合させ
ることにより、支軸34aとナット34cとで板状ブラ
ケット33を挟み込んで固定するように構成されてお
り、前記孔33aを上下方向の長孔とすることにより、
ダンパーDの板状ブラケット33への取り付け位置を調
整できるようになっており、この位置調整により、ペダ
ル体15への作用力を調整できるようになっている。
【0038】前記静油圧式無段変速装置10のチャージ
ポンプ(図示せず)には、図7に示すように、パワース
テアリングユニット35を介して作動油が供給されるよ
うになっており、前記パワーステアリングユニット35
への作動油供給管36には、それの固有振動を減少させ
る曲がり部37が形成されている。
【0039】前記動力取り出し軸9に対しては、図8に
示すように、第2左右向き軸芯P2周りでの上下揺動に
より、動力取り出し軸9の左右及び上を覆うカバー姿勢
と、上方に位置して開放する開放姿勢とに切り換え操作
自在なカバー38が設けられている。前記カバー38
は、門型の保護フレーム39を車体に取り付けるための
ベースフレーム40に取り付けられている。その取り付
け構造は、図9に示すように、ベースフレーム40に形
成の支点孔41にカバー38に固着の支軸42を回転自
在に挿通させて構成されており、支軸42は、カバー3
8に溶接したナット43に螺合装着したボルトから構成
されている。
【0040】前記リフトシリンダ8に対する油圧制御弁
44を操作するための昇降操作レバー45は、図10に
示すように、支軸46に回転のみ自在に取り付けられて
おり、昇降操作レバー45を支軸46に対して軸芯方向
で位置規制する手段は、昇降操作レバー45のうち支軸
46に回転自在に嵌合するボス部45Aの両側に位置す
る支軸部分それぞれの周方向に間隔を隔てた四箇所に、
ボス部45Aの端面に接当することにより昇降操作レバ
ー45の支軸46に対する軸芯方向移動を規制するスト
ッパー47をかしめ加工により形成する手段である。
【0041】〔第2実施形態〕上記第1実施形態におい
て、前進復帰スプリング21及び後進復帰スプリング2
2の取り付け構造と、第1復帰力調整手段23を次のよ
うに改変したものである。
【0042】取り付け構造は、図11に示すように、前
記ガイド棒26のうちストッパーブラケット28よりも
前方に突出する部分に装着する第1スプリング受け具3
1及び前記ガイド棒26のうち前記ストッパー板29と
受け具25との間の部分に装着する第2スプリング受け
具32を前後方向に位置変更自在に構成し、これら第1
スプリング受け具31及び第2スプリング受け具32の
ガイド棒26に対する前後方向位置を第1復帰力調整手
段23により調整するように構成する。
【0043】第1復帰力調整手段23を構成するに、前
記ストッパーブラケット28に、一端に回転操作具48
を備えたネジ軸49を回転のみ自在に取り付け、このネ
ジ軸49のうちストッパーブラケット28よりも前方に
位置する部分に、前記第1スプリング受け具31に螺合
してネジ軸49の一方向への回転により第1スプリング
受け具31を後方(前進復帰スプリング21を圧縮させ
る方向)に移動させるとともに、反対方向への回転によ
り第1スプリング受け具31を前方(前進復帰スプリン
グ21を伸ばさせる方向)に移動させる第1ネジ部50
を形成する一方、このネジ軸49のうちストッパーブラ
ケット28よりも後方に位置する部分に、前記第2スプ
リング受け具32に螺合してネジ軸49の一方向への回
転により第2スプリング受け具32を前方(前進復帰ス
プリング21を伸ばさせる方向)に移動させるととも
に、反対方向への回転により第2スプリング受け具32
を後方(後進復帰スプリング22を圧縮させる方向)に
移動させる第2ネジ部51を形成する。この第1復帰力
調整手段23によれば、回転操作具48を回転操作する
ことにより、第1スプリング受け具31と第2スプリン
グ受け具32とを互いに反対方向に位置変更させて、前
進復帰スプリング21による復帰力と後進復帰スプリン
グ22による復帰力とを背反的に、つまり、前進復帰ス
プリング21による復帰力を大きくすると後進復帰スプ
リング22による復帰力が小さくなり、かつ、前進復帰
スプリング21による復帰力を小さくすると後進復帰ス
プリング22による復帰力が大きくなるように調整する
のである。換言すれば、前進復帰スプリング21による
復帰力と後進復帰スプリング22による復帰力との比率
を調整するのである。
【0044】〔第3実施形態〕上記第1実施形態におい
て、前進復帰スプリング21及び後進復帰スプリング2
2の取り付け構造と、第1復帰力調整手段23を次のよ
うに改変したものである。
【0045】取り付け構造は、図12に示すように、前
記ガイド棒26のうちストッパーブラケット28よりも
前方に突出する部分に装着する第1スプリング受け具3
1及び前記ガイド棒26のうち前記ストッパー板29と
受け具25との間の部分に装着する第2スプリング受け
具32を前後方向に位置変更自在に構成し、これら第1
スプリング受け具31及び第2スプリング受け具32の
ガイド棒26に対する前後方向位置を第1復帰力調整手
段23により調整するように構成する。
【0046】第1復帰力調整手段23を構成するに、前
記ストッパーブラケット28に、一端に回転操作具48
を備えたネジ軸49を回転のみ自在に取り付け、このネ
ジ軸49のうちストッパーブラケット28よりも前方に
位置する部分に、前記第1スプリング受け具31に螺合
してネジ軸49の一方向への回転により第1スプリング
受け具31を後方(前進復帰スプリング21を圧縮させ
る方向)に移動させるとともに、反対方向への回転によ
り第1スプリング受け具31を前方(前進復帰スプリン
グ21を伸ばさせる方向)に移動させる第3ネジ部52
を形成する一方、このネジ軸49のうちストッパーブラ
ケット28よりも後方に位置する部分に、前記第2スプ
リング受け具32に螺合してネジ軸49の一方向への回
転により第2スプリング受け具32を後方(後進復帰ス
プリング22を圧縮させる方向)に移動させるととも
に、反対方向への回転により第2スプリング受け具32
を前方(後進復帰スプリング22を伸ばさせる方向)に
移動させる第4ネジ部53を形成する。この第1復帰力
調整手段23によれば、回転操作具48を回転操作する
ことにより、第1スプリング受け具31と第2スプリン
グ受け具32とを同方向に位置変更させて、前進復帰ス
プリング21による復帰力と後進復帰スプリング22に
よる復帰力とを比例的に、つまり、前進復帰スプリング
21による復帰力を大きくすると後進復帰スプリング2
2による復帰力も大きくなり、かつ、前進復帰スプリン
グ21による復帰力を小さくすると後進復帰スプリング
22による復帰力も小さくなるように調整するのであ
る。
【0047】〔第4実施形態〕上記第3実施形態におい
て、第1復帰力調整手段23に代えて、第2復帰力調整
手段54を設けたものである。前記第2復帰力調整手段
54は、図13に示すように、前記ストッパーブラケッ
ト28に、一端に回転操作具48を備えたネジ軸55を
回転のみ自在に取り付け、このネジ軸55のうちストッ
パーブラケット28よりも前方に位置する部分に、前記
第1スプリング受け具31に螺合してネジ軸55の一方
向への回転により第1スプリング受け具31を後方(前
進復帰スプリング21を圧縮させる方向)に移動させる
とともに、反対方向への回転により第1スプリング受け
具31を前方(前進復帰スプリング21を伸ばさせる方
向)に移動させる第5ネジ部56を形成する一方、この
ネジ軸49のうちストッパーブラケット28よりも後方
に位置する部分に、前記第2スプリング受け具32を回
転のみ自在に装着させて構成されている。つまり、この
第2復帰力調整手段54によれば、回転操作具48を回
転操作することにより、第1スプリング受け具31のみ
を位置変更させて、前進復帰スプリング21による復帰
力のみを調整するようになっている。
【0048】〔第5実施形態〕上記第4実施形態に示し
た第2復帰力調整手段54を次のように改変したもので
ある。前記第2復帰力調整手段54は、図14に示すよ
うに、前記ネジ軸55のうちストッパーブラケット28
よりも後方に位置する部分に、前記第2スプリング受け
具32に螺合してネジ軸55の一方向への回転により第
2スプリング受け具32を後方(後進復帰スプリング2
2を圧縮させる方向)に移動させるとともに、反対方向
への回転により第2スプリング受け具32を前方(後進
復帰スプリング22を伸ばさせる方向)に移動させる第
6ネジ部57を形成する一方、このネジ軸49のうちス
トッパーブラケット28よりも前方に位置する部分に、
前記第1スプリング受け具31を回転のみ自在に装着さ
せて構成されている。つまり、この第2復帰力調整手段
54によれば、回転操作具48を回転操作することによ
り、第2スプリング受け具32のみを位置変更させて、
後進復帰スプリング22による復帰力のみを調整するよ
うになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示すトラクタの側面図
【図2】第1実施形態を示す変速中立状態の操作系の側
面図
【図3】第1実施形態を示す前進状態の変速操作系の側
面図
【図4】第1実施形態を示す後進状態の変速操作系の側
面図
【図5】第1実施形態を示す変速操作系要部の切り欠き
平面図
【図6】第1実施形態を示す変速操作系要部の切り欠き
平面図
【図7】第1実施形態を示す油圧配管の斜視図
【図8】第1実施形態を示す動力取り出し軸カバーの縦
断側面図
【図9】第1実施形態を示す動力取り出し軸カバーの縦
断正面図
【図10】第1実施形態を示す昇降操作レバー取り付け
部の斜視図
【図11】第2実施形態を示す変速操作系要部の切り欠
き側面図
【図12】第3実施形態を示す変速操作系要部の切り欠
き側面図
【図13】第4実施形態を示す変速操作系要部の切り欠
き側面図
【図14】第5実施形態を示す変速操作系要部の切り欠
き側面図
【符号の説明】
10 静油圧式無段変速装置 13 前進用操作ペダル 14 後進用操作ペダル 20 中立復帰手段 21 前進復帰スプリング 22 後進復帰スプリング 23 第1復帰力調整手段 48 操作具 54 第2復帰力調整手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏み込み操作量の増大に伴い走行用の静
    油圧式無段変速装置を前進速度増速側に作動させる前進
    用操作ペダルと、踏み込み操作量の増大に伴い前記静油
    圧式無段変速装置を後進速度増速側に作動させる後進用
    操作ペダルとを設け、前記静油圧式無段変速装置に、そ
    れを変速中立状態に作動付勢する中立復帰手段を設けて
    ある作業車の変速操作装置であって、前記前進用操作ペ
    ダルを変速中立位置に復帰作動させる前進復帰スプリン
    グと、前記後進用操作ペダルを変速中立位置に復帰作動
    させる後進復帰スプリングとを設けてある作業車の変速
    操作装置。
  2. 【請求項2】 前記前進復帰スプリングによる復帰力と
    後進復帰スプリングによる復帰力とをそれぞれ調整する
    ための第1復帰力調整手段を設けてある請求項1記載の
    作業車の変速操作装置。
  3. 【請求項3】 前記第1復帰力調整手段として、前記前
    進復帰スプリングによる復帰力と後進復帰スプリングに
    よる復帰力とを独立して調整する手段を設けてある請求
    項2記載の作業車の変速操作装置。
  4. 【請求項4】 前記第1復帰力調整手段として、一つの
    操作具で前記前進復帰スプリングによる復帰力と後進復
    帰スプリングによる復帰力とを背反的に調整する手段を
    設けてある請求項2記載の作業車の変速操作装置。
  5. 【請求項5】 前記第1復帰力調整手段として、一つの
    操作具で前記前進復帰スプリングによる復帰力と後進復
    帰スプリングによる復帰力とを比例的に調整する手段を
    設けてある請求項2記載の作業車の変速操作装置。
  6. 【請求項6】 前記前進復帰スプリングと後進復帰スプ
    リングとのうち一方による復帰力のみを調整するための
    第2復帰力調整手段を設けてある請求項1記載の作業車
    の変速操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058799A1 (fr) * 2000-02-07 2001-08-16 Tcm Corporation Elevateur a fourche a entrainement hydraulique
JP2002206638A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 走行用静油圧式無段変速装置
JP2003042261A (ja) * 2001-08-01 2003-02-13 Yanmar Agricult Equip Co Ltd 作業車
JP2010151273A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Chikusui Canycom Inc 無断変速装置の中立保持機構

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