JP4700212B2 - 溶接ロボット制御装置 - Google Patents
溶接ロボット制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4700212B2 JP4700212B2 JP2001099831A JP2001099831A JP4700212B2 JP 4700212 B2 JP4700212 B2 JP 4700212B2 JP 2001099831 A JP2001099831 A JP 2001099831A JP 2001099831 A JP2001099831 A JP 2001099831A JP 4700212 B2 JP4700212 B2 JP 4700212B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- welding
- time
- gap
- welded
- calculated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Manipulator (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接継手の開先ギャツプ変動に応じた全溶接作業時間を表示する溶接ロボット制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、溶接作業線への空走、溶接、入力待ち、タイマおよびインストラクション等の各実測作業時間を積算する各実測作業時間積算部と、この各実測作業時間積算部の各積算時間を積算する合計作業時間積算部と、この合計作業時間積算部の合計作業時間を表示する表示部とからなるロボットコントローラが知られている(特開平5−6216号公報)。
【0003】
この従来のロボットコントローラでは、各作業の実測作業を積算合計した合計作業時間が表示部に表示されることから、溶接ロボットによる各作業をオペレータが実測するとともに、それらの各実測作業時間の合計作業時間もオペレータが積算する計測・積算作業の負担を軽減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来のロボットコントローラでは、開先ギャツプを有する溶接継手の溶接作業に際して開先ギャツプの変動によって与儀なく溶接積層数が変更される合計溶接作業時間が異なって表示されてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の請求項1は、溶接継手の開先ギャツプ変動に応じた正確な溶接作業時間を積算して表示する溶接ロボット制御装置を提供することを目的としている。
【0006】
また、本発明は、溶接時間測定の負担が無く、溶接継手の開先ギャツプ変動に応じた正確な溶接時間の元に全溶接作業時間が演算されて正確な全溶接作業時間を表示する溶接ロボット制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
また、本発明は、溶接外作業時間測定の負担が無く、溶接継手の開先ギャツプ変動に応じた正確な溶接時間と溶接外作業時間との元に全溶接作業時間が演算されて正確な全溶接作業時間を表示する溶接ロボット制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する、本発明の請求項1は、開先ギャップが溶接進行方向に向けて変動する各溶接継手の、溶接開始位置、溶接終了位置、及び1以上の中間点をギャップセンシング位置とし、各ギャップセンシング位置の開先ギャップを検出するギャップ検出制御部と、前記ギャップ検出制御部により検出された開先ギャップ、並びに前記溶接継手の構成部材の板厚及び開先角度により、各ギャップセンシング位置における開先の断面積を演算する断面積演算手段と、前記断面積演算手段により演算された前記断面積を用いて、隣り合う前記ギャップセンシング位置の間である各溶接区間の積層数を演算する積層数演算手段と、任意の一つの前記溶接継手の積層数の設定を、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の、前記積層数演算手段により演算された積層数をもとに、この任意の一つの溶接継手における全ての溶接区間において同数となる積層数を求めて行うとともに、他の全ての溶接継手各々の積層数の設定も同様に、溶接継手毎に求めて行う積層数設定手段と、任意の一つの前記溶接継手の溶接時間の演算を、この任意の一つの溶接継手の前記積層数設定手段により設定された前記積層数と、この任意の一つの溶接継手の各ギャップセンシング位置の、前記断面積演算手段により演算された前記断面積とを用いて、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の積層毎の溶接速度を演算し、当該演算した溶接速度と、この任意の一つの溶接継手の溶接長さ演算データとより、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の積層毎の溶接時間を演算して積算することで行うとともに、他の全ての溶接継手各々の溶接時間の演算も同様に溶接継手毎に行い、ワークの溶接作業を開始する前に、この演算した溶接継手毎の溶接時間を積算する溶接時間積算手段と、前記溶接時間積算手段により積算される前記溶接時間以外の空走時間を、ワークの溶接作業を開始する前に予め演算し、積算する溶接外作業時間積算手段と、前記溶接外作業時間積算手段と前記溶接時間積算手段との積算時間を積算する全溶接作業時間積算手段と、この全溶接作業時間積算手段の全溶接作業時間を表示する表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図2に基づいて説明する。
図1において、符号1は本発明の実施の形態に係る溶接ロボット制御装置で、この溶接ロボット制御装置1は、演算処理装置20と、記憶装置部30と、溶接ロボツト10のアーム11等を位置制御するロボツト制御部40と、溶接電源15等の外部制御装置50と、入力装置60などからなっている。
【0012】
溶接ロボット10は、例えば、6軸の垂直多関節型のもので、各アーム11等を旋回または揺動等させる図示省略の直流モータと位置検出器が設けられているとともに、図示省略の手首部先端に溶接トーチ12が設けられている。また、溶接ロボット10は、溶接ロボツト制御装置1の後述するロボット制御部40からの位置制御信号を受けて各アーム11等が動作され、溶接トーチ12を図示省略の被溶接物(以下、ワークと略する。)に複数形成されたギャツプ溶接継手13(開先ギャツプGを有する溶接継手)に沿って移動し、溶接トーチ12先端から供給される溶接ワイヤ14をアーク溶融しつつ溶接するようになっている。
【0013】
また、ワークは、例えば、4枚の平板で直方体に形成した複数のコラム間にこのコラムの開放側を塞ぐように平板のダイヤフラムを面設仮止めするとともに、ダイヤフラムに接するコラム端側にダイヤフラムとの間に約5mmの開先ギャツプGを有する図示省略のレ型ギャツプ溶接継手を形成した図示省略の鉄骨コラムである。また、ワークは、ギャツプ溶接継手13をV、Y型等とした建設機械部品等でも良く、さらに、ギャツプ溶接継手13とギャツプ無しの溶接継手とが混在したものでも良い。
【0014】
ギャツプ溶接継手13は例えば継手構成部材16、17で構成され、この継手構成部材16、17には略40°の開先18、19が形成されているとともに、ギャツプGの下側には図示省略のステールバッキングが仮付けされている。
【0015】
演算処理装置20は、溶接ロボット10を動作演算処理するロボット動作演算処理部21と、外部演算処理部22とからなっている。
【0016】
ロボット動作演算処理部21は、例えば、入力装置60から指令、記憶装置30の後述する教示プログラム記憶部31に記憶された教示プログラムデータによりロボツト制御部40を介して溶接ロボット10の各アーム11を各軸動作もしくは再生動作させる演算処理するようになっている。また、ロボツト動作演算処理部21は、記憶装置30の後述する教示プログラム記憶部31に記憶された教示プログラムデータにより外部制御装置50を介して溶接電源15の動作を演算処理するようになっている。
【0017】
外部演算処理部22は、溶接時間積算部23と、溶接外作業時間積算部24と、全溶接作業時間積算部25とからなり、入力装置60からの全溶接作業時間積算指令によって動作するようになっている。
【0018】
溶接時間積算部(溶接時間積算部手段)23は、記憶装置部30の後述する教示プログラム記憶部31に記憶されたワークの教示プログラムから各ギャツプ溶接継手13のギャツプセンシング位置データにより各ギャツプ溶接継手13のギャツプセンシング間の距離を演算するようになっている。また、溶接時間積算部23は、外部制御装置50の後述するギャツプ検出制御部52からの各ギャツプセンシング位置での開先ギャツプGと、記憶装置部30の後述するギャツプ溶接継手溶接条件選定記憶部32に記憶された選定条件の内、各ギャツプ溶接継手13の構成部材の板厚t、各開先18,19の開先角度とから各ギャツプセンシング位置での断面積を演算するようになっている。また、溶接時間積算部23は、記憶装置部30の後述するギャツプ溶接継手溶接条件選定記憶部32に記憶された選定条件の内、各溶接ワイヤ14の径での適性範囲の溶接電流による単位面積当たりの溶融量と、上述の演算された各ギャツプセンシング位置での断面積とから、各ギャツプ溶接継手13の各溶接積層数と溶接速度とを演算するようになっている。
【0019】
この溶接積層数と溶接速度との演算は、例えば、図2に示すように、溶接開始位置P1から溶接終了位置P5に方向に広がるギャツプ溶接継手13において、教示プログラムでの溶接開始位置P1、中間点P2、P3、P4および溶接終了位置P5の各位置データ(例えば、溶接ロボット10の三次元データ)によりギャツプセンシング間距離La、Lb、Lc、Ld(即ち各溶接区間A、B、C、Dの距離)を演算して記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶される。
【0020】
また、各ギャツプセンシング位置P1、P2、P3、P4、P5の開先ギャツプG1…G5を記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶するとともに、ギャツプ溶接継手13の構成部材板厚tと、図示省略の開先開先角度とから各ギャツプセンシング位置P1、P2、P3、P4、P5での各断面積を演算して記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶される。
【0021】
そして、使用する溶接ワイヤ14の径に適した適性範囲の溶接電流と、最適な所定ウィービング周波数、即ち、所定溶接速度(1層多パス溶接でのストレート溶接速度も含む)により得られる溶融単位面積と、上述の各断面積とから各溶接区間A、B、C、Dの溶接積層数が演算されるが、演算の結果、溶接区間A、Bの溶接積層数が3層で、溶接区間C、Dの溶接積層数が4層となると、溶接区間Cから4層目の溶接開始となり溶接上問題となる。そこで、例えば、溶接区間Aの3層の演算積層と同様に各ギャツプセンシング位置P2、P3、P4、P5の各断面積を3分割に均等演算して溶接区間B、C、Dも同様に溶接積層数を3層とする。なお、溶接積層数の設定は、実測した開先ギヤツプGが入力装置60に表示され、その開先ギヤツプGを選択することにより、予め設定記憶の図示省略の開先ギヤツプGに対する最適溶接積層数対応データから溶接積層数を設定するものでも良い。
【0022】
そして、ギャツプセンシング位置P1での3層の断面積とギャツプセンシング位置P2、P3、P4、P5との断面積比によって、ギャツプセンシング位置P2、P3、P4、P5の断面積の各演算積層を得る所定溶接速度を演算して記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶される。
【0023】
そして、溶接時間積算部23は、上述した記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶された各溶接区間A、B、C、Dの距離La、Lb、Lc、Ldと3層分の所定溶接速度とからギヤツプ溶接継手13の「溶接時間」を加算演算して記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶する。
【0024】
また、溶接時間積算部23は、「溶接時間」の加算演算に際して、例えば、各ギャツプセンシング位置P1、P2、P3、P4、P5での平均センシング時間や各溶接積層毎の平均溶接クレータ処理時間等を記憶した図示省略の溶接補助作業時間記憶部の各補助作業時間を加算するようにしても良い。なお、溶接時間積算部23は、結果的にギャツプ溶接継手13の開先ギャツプGの変動に応じて溶接積層数を同じとした溶接時間が得られるものであれば上述の演算方法でなくても良い。
【0025】
溶接外作業時間積算部(溶接外作業時間積算手段)24は、各ギャツプ溶接継手13同志の溶接継手間空走時間と、各ギャツプ溶接継手13の溶接開始位置P1への進入し、溶接終了位置P5から後退する溶接継手進入・後退空走時間とを加算演算して「溶接外作業時間」を記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶する。なお、この「溶接外作業時間」には、溶接ロボット10の協調動作での交互動作での干渉防止する待ち時間やワークを搭載したポジショナのみの動作時間等を加算しても良い。
【0026】
上述の溶接継手間空走時間は、記憶装置部30の後述する教示プログラム記憶部30に記憶されたワークの教示プログラムから各ギャツプ溶接継手13同志の図示省略の待機位置(以下、待機位置と略する)間の設定空走速度と、各ギャツプ溶接継手13同志の待機位置データによって演算されたギャツプ溶接継手13間の空走距離とから加算演算するようになっている。また、溶接継手進入・後退空走時間は、各ギャツプ溶接継手13の待機位置から溶接開始位置P1への設定進入空走速度と待機位置データと溶接開始位置P1の位置データから演算した進入空走距離とから演算した進入空走時間と、溶接終了位置P5から待機位置への設定後退空走速度と待機位置データと溶接終了位置P5の位置データとから演算した後退空走時間と、溶接時間積算部23からの溶接積層数とから加算演算するようになっている。
【0027】
全溶接作業時間積算部(全溶接作業時間積算手段)25は、記憶装置部30の後述する一時記憶部33に記憶されたワークの「溶接時間」と、「溶接外作業時間」とを加算演算して「全溶接作業時間」を積算するようになっている。
【0028】
記憶装置部30は、教示プログラム等を記憶する教示プログラム記憶部31と、ギャツプ溶接継手溶接条件選定記憶部32と、各種演算等の一時記憶部33等からなっている。
【0029】
教示プログラム記憶部31は、オペレータが入力装置60により入力操作した各ワーク毎の溶接作業に係わる教示プログラムを記憶するようになっている。教示プログラムには、溶接作業を実行する各ギャツプ溶接継手のギャツプセンシングプログラム、各溶接継手での溶接開始に進入し、終了位置から退避する進入・退避空走プログラム、各溶接継手の溶接プログラムおよび各溶接継手間の継手間空走プログラム等が含まれる。また、教示プログラムには、溶接時間演算のための溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラムが記憶されている。なお、この溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラムは、上述の各ギャツプ溶接継手のギャツプセンシングプログラムを流用しても良いし、新たにワークとの干渉を加味して教示するものでも良い。
【0030】
ギャツプ溶接継手溶接条件選定記憶部32は、各溶接ワイヤ14の径での適性範囲の溶接電流による単位面積当たりの溶融量と、この溶融量を得る所定ウィービング周波数、即ち、所定溶接速度(1層多パス溶接でのストレート溶接速度も含む)とを記憶している。
【0031】
一時記憶部33は、外部演算処理部22の溶接時間積算部23や溶接外作業時間積算部24や全溶接作業時間積算部25等が演算した演算データを一時的に記憶するようになっている。
【0032】
ロボツト制御部40は、入力装置60から指令、ロボット動作演算処理部21から送出される教示プログラムデータにより溶接ロボット10の各アーム11等を各軸動作もしくは再生動作制御するようになっている。
【0033】
外部制御装置50は、溶接電源15の作動を制御する溶接電源制御部51と、ギャツプ検出制御部52等からなっている。
【0034】
溶接電源制御部51は、ロボット動作演算処理部21からの指令により教示プログラム記憶部31に記憶された教示プログラムデータ内の溶接電源15の作動開始・停止指令により溶接電源15を作動・停止制御をするとともに、溶接電流、電圧指データにより溶接トーチ12に印加する溶接電流・電圧とワイヤ送給量とを制御するようになっている。
【0035】
ギャツプ検出制御部52は、図2に示すように、各ギャツプセンシング位置P1、P2、P3、P4、P5の開先ギャツプG1…G5を検出するようになっている。その開先ギャツプG1…G5の検出手段としては、例えば、特開平5−329644号公報に記載された手段が用いられるが、検出個所の開先断面積が検出できる手段であれば、光学式等でも良い。または、オペレータが開先ギャツプを実測してその実測の開先ギャツプを入力しても良い。
【0036】
入力装置(表示手段)60は、例えば、教示ペンダントであり、オペレータが溶接ロボットの各アーム等を各軸動作入力するとともに、各ワーク毎の教示プログラムを教示できるようになっている。また、入力装置60により予め各溶接ワイヤ14の径での適性範囲の溶接電流による単位面積当たりの溶融量やこの溶融量を得る最適な所定ウィービング周波数、即ち、所定溶接速度(1層多パス溶接でのストレート溶接速度も含む)と、溶接時間演算のための溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラム等を教示するとともに、全溶接作業時間積算指令を教示するようになっている。また、この入力装置60には図示省略の表示部(以下、表示部と略する。)があり、この表示部には全溶接作業時間積算部25で積算された「全溶接作業時間」が表示される。
【0037】
この入力装置60では、ワークとの干渉を防ぐ溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラム等を教示する際に、オペレータの教示作業の負担が大きく、ワーク図面情報からの三次元ワーク図と溶接ロボット10の各軸情報からの三次元動作の溶接ロボット図とによって教示した溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラム等によるワークと溶接ロボット10との干渉確認に入力装置60を別途コンピュータ等の例えばパソコンを利用したオフライン教示装置としても良い。
【0038】
次に、このような構成の溶接ロボット制御装置による全溶接作業時間表示の動作を説明する。
【0039】
この溶接ロボット制御装置にて全溶接作業時間を表示するには、図3に示すように、予めオペレータにより複数のギヤツプ溶接継手からなるワークが所定位置にセットされ(S2)、このワーク用の溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラムが設定(S3)されるとともに、全溶接作業時間積算指令が設定される(S4)。
【0040】
続いて、オペレータにより作業開始のスタート操作されると、待機中の溶接ロボット10が溶接時間演算用ギャツプセンシングプログラムに従って最初のギャツプ溶接継手の図2示すギャツプセンシング位置P1、P2、P3、P4、P5の開先ギャツプG1…G5を順次ギャツプセンシング後、順次その他のギヤツプ溶接継手を同様にギャツプセンシングし(S5)、検出した各ギャツプ溶接継手の開先ギヤツプを記憶装置部30の一時記憶部33に記憶していく(S6)。
【0041】
各ギヤツプ溶接継手の開先ギヤツプG1…G5が一時記憶部33に記憶されると、「溶接時間」が溶接時間積算部23で積算(S7)されるとともに、「溶接外作業時間」が溶接外作業時間積算部24で積算される(S8)。続いて、ワークの「溶接時間」と、「溶接外作業時間」とを加算演算した「全溶接作業時間」が全溶接作業時間積算部25で積算される(S9)。
【0042】
そして、教示ペンダント60の表示部に「全溶接作業時間」が表示され(S10)、オペレータが「全溶接作業時間」を見て、溶接作業開始のスタート操作し(S11)、オペレータが別の作業を行いにいく。「全溶接作業時間」に合わせてオペレータが戻ると(S12)、丁度溶接作業が終了しているので、教示ペンダント60の表示部に表示された「全溶接作業時間」内にオペレータが別の作業を実施できるとともに、オペレータが戻ってきたときに丁度溶接ロボット10による溶接作業が終了しており、オペレータが無駄なく別の作業を実施できる。
【0043】
続いて、オペレータが溶接完了したワークに代わって、新たなワークをセットし直して同様な操作を繰返し行う。
【0044】
【発明の効果】
請求項1の発明は、開先ギャップが溶接進行方向に向けて変動する各溶接継手の、溶接開始位置、溶接終了位置、及び1以上の中間点をギャップセンシング位置とし、各ギャップセンシング位置の開先ギャップを検出するギャップ検出制御部と、前記ギャップ検出制御部により検出された開先ギャップ、並びに前記溶接継手の構成部材の板厚及び開先角度により、各ギャップセンシング位置における開先の断面積を演算する断面積演算手段と、前記断面積演算手段により演算された前記断面積を用いて、隣り合う前記ギャップセンシング位置の間である各溶接区間の積層数を演算する積層数演算手段と、任意の一つの前記溶接継手の積層数の設定を、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の、前記積層数演算手段により演算された積層数をもとに、この任意の一つの溶接継手における全ての溶接区間において同数となる積層数を求めて行うとともに、他の全ての溶接継手各々の積層数の設定も同様に、溶接継手毎に求めて行う積層数設定手段と、任意の一つの前記溶接継手の溶接時間の演算を、この任意の一つの溶接継手の前記積層数設定手段により設定された前記積層数と、この任意の一つの溶接継手の各ギャップセンシング位置の、前記断面積演算手段により演算された前記断面積とを用いて、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の積層毎の溶接速度を演算し、当該演算した溶接速度と、この任意の一つの溶接継手の溶接長さ演算データとより、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の積層毎の溶接時間を演算して積算することで行うとともに、他の全ての溶接継手各々の溶接時間の演算も同様に溶接継手毎に行い、ワークの溶接作業を開始する前に、この演算した溶接継手毎の溶接時間を積算する溶接時間積算手段と、前記溶接時間積算手段により積算される前記溶接時間以外の空走時間を、ワークの溶接作業を開始する前に予め演算し、積算する溶接外作業時間積算手段と、前記溶接外作業時間積算手段と前記溶接時間積算手段との積算時間を積算する全溶接作業時間積算手段と、この全溶接作業時間積算手段の全溶接作業時間を表示する表示手段とを備えたので、溶接継手の開先ギャツプ変動に応じた正確な全溶接作業時間を積算して表示する溶接ロボット制御装置を提供することができる。
また、溶接時間の積算に実測値を用いず、オペレータによる計測・積算作業の負担を軽減できるとともに、溶接継手の開先ギャツプ変動に応じた正確な溶接時間の元に全溶接作業時間が演算されるとともに、正確な全溶接作業時間を表示する溶接ロボット制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実施の形態での溶接ロボット制御装置の制御ブロック図である。
【図2】同じく、実施の形態でのギャツプ溶接継手のギャツプセンシング位置を示す模式図である。
【図3】同じく、実施の形態での溶接ロボット制御装置が全溶接作業時間を表示するフローチャート図である。
【符号の説明】
1 溶接ロボット制御装置
10 溶接ロボット
13 溶接継手
23 溶接時間積算部(溶接時間積算手段)
24 溶接外作業時間積算部(溶接外作業時間積算手段)
25 全溶接作業時間積算部(全溶接作業時間積算手段)
62 入力装置(表示手段)
G 開先ギャツプ
Claims (1)
- 開先ギャップが溶接進行方向に向けて変動する各溶接継手の、溶接開始位置、溶接終了位置、及び1以上の中間点をギャップセンシング位置とし、各ギャップセンシング位置の開先ギャップを検出するギャップ検出制御部と、
前記ギャップ検出制御部により検出された開先ギャップ、並びに前記溶接継手の構成部材の板厚及び開先角度により、各ギャップセンシング位置における開先の断面積を演算する断面積演算手段と、
前記断面積演算手段により演算された前記断面積を用いて、隣り合う前記ギャップセンシング位置の間である各溶接区間の積層数を演算する積層数演算手段と、
任意の一つの前記溶接継手の積層数の設定を、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の、前記積層数演算手段により演算された積層数をもとに、この任意の一つの溶接継手における全ての溶接区間において同数となる積層数を求めて行うとともに、他の全ての溶接継手各々の積層数の設定も同様に、溶接継手毎に求めて行う積層数設定手段と、
任意の一つの前記溶接継手の溶接時間の演算を、この任意の一つの溶接継手の前記積層数設定手段により設定された前記積層数と、この任意の一つの溶接継手の各ギャップセンシング位置の、前記断面積演算手段により演算された前記断面積とを用いて、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の積層毎の溶接速度を演算し、当該演算した溶接速度と、この任意の一つの溶接継手の溶接長さ演算データとより、この任意の一つの溶接継手の各溶接区間の積層毎の溶接時間を演算して積算することで行うとともに、他の全ての溶接継手各々の溶接時間の演算も同様に溶接継手毎に行い、ワークの溶接作業を開始する前に、この演算した溶接継手毎の溶接時間を積算する溶接時間積算手段と、
前記溶接時間積算手段により積算される前記溶接時間以外の空走時間を、ワークの溶接作業を開始する前に予め演算し、積算する溶接外作業時間積算手段と、
前記溶接外作業時間積算手段と前記溶接時間積算手段との積算時間を積算する全溶接作業時間積算手段と、この全溶接作業時間積算手段の全溶接作業時間を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする溶接ロボット制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001099831A JP4700212B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 溶接ロボット制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001099831A JP4700212B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 溶接ロボット制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002292467A JP2002292467A (ja) | 2002-10-08 |
JP4700212B2 true JP4700212B2 (ja) | 2011-06-15 |
Family
ID=18953332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001099831A Expired - Lifetime JP4700212B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 溶接ロボット制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4700212B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4787355B2 (ja) * | 2009-12-17 | 2011-10-05 | 株式会社ダイヘン | ステッチパルス溶接制御装置およびステッチパルス溶接装置 |
JP6356990B2 (ja) * | 2014-02-05 | 2018-07-11 | 株式会社ダイヘン | 工業製品の製造方法、スポット溶接システム |
CN114364480B (zh) * | 2019-09-04 | 2024-06-18 | 松下知识产权经营株式会社 | 焊接机以及具备其的焊接系统 |
CN115178834A (zh) * | 2022-09-13 | 2022-10-14 | 江阴市华昌不锈钢管有限公司 | 不锈钢焊接时长选择系统 |
CN116460893B (zh) * | 2023-06-20 | 2023-08-18 | 广东隆崎机器人有限公司 | 机器人关节空程图像测量装置及其测量方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63123569A (ja) * | 1986-11-12 | 1988-05-27 | Mitsubishi Electric Corp | 自動溶接制御装置 |
JPH01154869A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 | Naomi Okada | 自動多層溶接装置 |
JPH056216A (ja) * | 1991-03-22 | 1993-01-14 | Honda Motor Co Ltd | ロボツトコントローラ |
-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001099831A patent/JP4700212B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63123569A (ja) * | 1986-11-12 | 1988-05-27 | Mitsubishi Electric Corp | 自動溶接制御装置 |
JPH01154869A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 | Naomi Okada | 自動多層溶接装置 |
JPH056216A (ja) * | 1991-03-22 | 1993-01-14 | Honda Motor Co Ltd | ロボツトコントローラ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002292467A (ja) | 2002-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2014405B1 (en) | Positioning method of spot welding robot | |
JP6240133B2 (ja) | 溶接を行う打点の位置を測定するスポット溶接システム | |
JP4700212B2 (ja) | 溶接ロボット制御装置 | |
JPH02154B2 (ja) | ||
EP0976490A2 (en) | Process and system for recording welding situation and welding state | |
JP3079485B2 (ja) | 角鋼管の自動溶接装置 | |
JP2003033873A (ja) | 溶接装置 | |
JPH0910939A (ja) | 溶接ロボットにおける溶接条件設定装置 | |
JP2548613B2 (ja) | 開先切断方法及びその装置 | |
JP4521845B2 (ja) | 自動溶接方法および装置 | |
JP3874478B2 (ja) | パイプ円周自動溶接方法および制御装置 | |
KR0137686B1 (ko) | 가변개선폭에 대한 용접선추적과 다층용접을 위한 제어방법 | |
JP3579237B2 (ja) | 溶接機におけるデータサンプリング方法 | |
JPH07241673A (ja) | 自動溶接方法および装置 | |
JPH0815665B2 (ja) | 自動溶接装置 | |
JP3913614B2 (ja) | 自動溶接方法及び自動溶接ロボット制御装置 | |
JPH0581350B2 (ja) | ||
JPS6365426B2 (ja) | ||
JPS60118384A (ja) | すみ肉多層溶接制御方法 | |
JP2832630B2 (ja) | 溶接線倣い制御方法 | |
JPH0663765A (ja) | 溶接抵抗の測定方法及びその測定方法が行われる溶接装置 | |
JPH0461747B2 (ja) | ||
JPH0252170A (ja) | 自動溶接装置の溶接開始位置検知方法 | |
JPH0191967A (ja) | 厚薄を有する母材の自動突合せ溶接方法 | |
JP4353857B2 (ja) | 溶接ロボットによる自動溶接方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100706 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100903 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110301 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4700212 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |