JP4696437B2 - 離型用積層体および積層体ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

離型用積層体および積層体ならびにそれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基材の両面に接着剤層を有する積層体に関する。特に該接着剤層がホットメルト系接着剤である積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、基材の両面に接着剤層を有する積層体としては、接着剤層の軟化点が低い、所謂粘着剤層を有するものが知られている。
【0003】
しかしながら上述の粘着剤層を有する積層体は、他の基材と貼り合わせたときに粘着剤層がにじみ出したり、又、断裁時に刃に粘着剤が付着したりする等の問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題点を解決し、他の基材と貼り合わせたときに粘着剤層がにじみ出したり、又、断裁時に刃に粘着剤が付着したりする等の問題点を解決し、断裁刃の清掃・整備の頻度を減らすことが出来、又、寸法精度の高い断裁品を得るための積層体を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
これらの目的に沿う本発明の離型用積層体(A)は、以下の構成を有する。すなわち、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)において、離型材(i)と接着剤層(I)、および離型材(ii)と接着剤層(II)の剥離力が10〜300g/25mmであり、且つ接着剤層(I)と接着剤層(II)軟化点90〜105℃および/またはショアD硬度が10〜30であるポリエステル樹脂からなることを特徴とする積層体である。また、本発明の離型用積層体(A)において、離型材(i)および離型材(ii)の残留接着率が70%以上であること、基材(a)がポリエステルフィルムであること、ポリエステルフィルムが白色ポリエステルフィルムであること、接着剤層(I)と接着剤層(II)が、更に無機粒子を含み、接着剤層(I)と接着剤層(II)を構成する樹脂/該無機粒子の混合重量比が100/1〜100/30であること、接着剤層(I)及び接着剤層(II)の表面に、それぞれ離型材(i)および離型材(ii)が積層されていること、離型材(i)および離型材(ii)の色および/または材質が異なることが好ましい態様として含まれる。
【0006】
これらの目的に沿う本発明の離型用積層体(A)の製造方法は、以下の構成を有する。すなわち、離型材(i)に接着剤層(I)を塗布し基材(a)に貼り合わせ、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)とし、離型材(ii)に接着剤層(II)を塗布し、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)の基材(a)面に接着剤層(II)を貼り合わせる離型用積層体(A)の製造方法であって、接着剤層(I)と接着剤層(II)の軟化点90〜105℃および/またはショアD硬度が10〜30であるポリエステル樹脂からなるものを用いることを特徴とする製造方法である。
【0007】
さらに、これらの目的に沿う本発明の積層体(B)は、以下の構成を有する。すなわち、破断伸度が40〜150%である基材(a)を用い、且つ接着剤層(I)と接着剤層(II)軟化点90〜105℃および/またはショアD硬度が10〜30であるポリエステル樹脂からなることを特徴とする基材(b)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/基材(c)からなる積層体である。
【0008】
また、本発明の積層体(B)において、基材(a)がポリエステルフィルムであること、基材(b)および/または基材(c)がプラスチックフィルムであること、基材(a)が白色ポリエステルフィルムであること、接着剤層(I)と接着剤層(II)が、更に無機粒子を含み接着剤層(I)と接着剤層(II)を構成する樹脂/無機粒子の混合重量比が100/1〜100/30であることが好ましい態様として含まれる。
【0009】
さらに、これらの目的に沿う本発明の積層体(B)の製造方法は、以下の構成を有する。すなわち、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)において、離型材(i)を剥離して基材(b)を貼り合わせ、さらに/または同時に、離型材(ii)を剥離して基材(c)を貼り合わせることを特徴とする積層体の製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の積層体は、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)において、離型材(i)と接着剤層(I)および離型材(ii)と接着剤層(II)の剥離力が10〜300g/25mmであることを特徴とする離型用積層体(A)である。さらに剥離力が30〜250g/25mmであることがより好ましい。剥離力が上記範囲より弱いと、塗布・貼り合わせ工程やスリット工程等で離型材が浮きシワの発生や迷い巻き等が発生し好ましくない。剥離力が上記範囲より強いと、離型材(i)と接着剤層(I)あるいは離型剤(ii)と接着剤層(II)が接着し、剥離しづらくなり好ましくない。
【0011】
また、離型材(i)および離型材(ii)の残留接着率が70%以上、好ましくは85%以上であることが望ましい。残留接着率が前記範囲内であると該離型材を剥がした後に接着剤層が白化したり、接着力が著しく低下することがなく、好ましい。
【0012】
離型材(i)および離型材(ii)としては、プラスチックフィルム、合成紙、紙または表面処理が施された複合シート等にシリコーンオイル系、シリコーン樹脂系、ハイドロカーボン系、フルオロカーボン系等を塗布した物が一般的に用いられる。
【0013】
本発明の離型用積層体(A)は、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(i)からなる積層体において、接着剤層(I)および接着剤層(II)の軟化点が90〜105℃である
【0014】
離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)は主として、離型材(i)を剥離しながら基材(b)を貼り合わせ、さらに離型材(ii)を剥離しながら基材(c)を貼り合わせた基材(b)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤(II)/基材(c)の積層体として用いられる。接着剤層(I)及び接着剤層(II)の軟化点が上記好ましい範囲内にあれば、基材(b)および基材(c)と貼り合わせ時に接着剤がにじみ出たり、断裁加工時に刃に接着剤がついたりせず、また、基材(b)および基材(c)と貼り合わせ時に高温にする必要がなく、基材(a)、基材(b)および基材(c)の劣化や貼り合わせ品の寸法変化が生じにくい。
【0015】
また、接着剤層(I)および接着剤層(II)のショアD硬度は10〜30である。接着剤層(I)および接着剤層(II)のショアD硬度が上記範囲内にあれば、基材(b)および(c)と貼り合わせ時に接着剤がにじみ出たり、断裁加工時に刃に接着剤がついたりせず、また、基材(b)および(c)と貼り合わせ時に高温にする必要がなく、基材(a)、基材(b)および基材(c)の劣化や貼り合わせ品の寸法変化が生じにく
【0016】
また、接着剤層(I)及び接着剤層(II)を用いることで、他の基材とが強固且つ緻密に接着されるため、貼り合わせ品のズレや寸法精度を規制することができる。
【0017】
接着剤(I)及び(II)としては、ポリエステル樹脂が用いられる。
【0018】
本発明において、剥離力を10〜300g/25mmにするためには、接着剤層としてはポリエステル樹脂が用いられる。また、接着剤層(I)および接着剤層(II)は、50μm以下とするのが好ましい。また、離型材(i)および離型材(ii)の離型層として、両末端シラノールポリジメチルシロキサンとポリメチルハイドロジェンシロキサンあるいはポリメチルメトキシシロキサンとを、錫化合物などの触媒の存在下で硬化皮膜を得る縮合反応型タイプ、ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体とポリメチルハイドロジェンシロキサンとを白金触媒の存在下で硬化皮膜を得る付加反応型タイプを用いるのが好ましい。離型剤(i)および離型材(ii)の離型層は0.1μm以下とするのが好ましい。
【0019】
接着剤層(I)及び接着剤層(II)には、前記ポリエステル樹脂に無機粒子を添加したものを用いることもできる。無機粒子を添加することにより、断裁時のカット性や打ち抜き性が向上し、カット部分や打ち抜き部分のバリも少なくなり好ましい。無機粒子としては、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレー等を用いることが出来る。樹脂/無機粒子の混合重量比は100/1〜100/30が好ましく、100/2〜100/20がより好ましい。無機粒子の添加量がかかる好ましい範囲内であれば、カット性や打ち抜き性の向上効果が十分となり、カット時や打ち抜き時に刃に無機粒子粉が付着したり、脱落したりすることがない。また、無機粒子の平均粒子径は接着剤層の厚みより小さいことが好ましい。無機粒子の平均粒子径が接着剤層より小さいと、カット時や打ち抜き時に刃に無機粒子粉が付着したり、脱落したりする事がなく好ましい。
【0020】
接着剤層(I)及び接着剤層(II)は同種の接着剤でも良いし、異種の接着剤でも良い。同種の接着剤の場合、接着剤層(I)と接着剤層(II)の膜厚は異なっても良い。同種の接着剤で接着剤層(I)と接着剤層(II)の膜厚が異なる場合や異種の接着剤の場合は、離型材(i)と離型材(ii)は、色及び/または材質の異なるものを積層する事により、判別が可能となり好ましい。
【0021】
離型材(i)と離型材(ii)の色が異なる例としては、離型材(i)が透明や白色のプラスチックフィルムベース、離型材(ii)が有色(例えば黒色)のプラスチックフィルムベースが挙げられる。
【0022】
離型材(i)と離型材(ii)の材質が異なる例としては、離型材(i)がプラスチックフィルムベース、離型材(ii)が合成紙や紙ベースが挙げられる。
【0023】
本発明の離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)の製造方法を述べる。
【0024】
まず、離型材(i)に接着剤(I)を塗布し基材(a)に貼り合わせ、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)を製造する。次に、離型材(ii)に接着剤(II)を塗布し、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)の基材(a)面に接着剤(II)を貼り合わせ、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)を製造する。
【0025】
本発明の離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)の基材(a)としては、プラスチックフィルム、合成紙、紙または表面処理が施された複合シートが好ましく用いられるが、中でも寸法安定性や耐久性等の点からプラスチックフィルムが好ましい。
【0026】
プラスチックフィルムの材質としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。また、これらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したを用いることもできる。 さらに、上記プラスチックフィルムの中でも、ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどが好ましく、これらの中で機械的特性、作業性などの品質、経済性などを総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましく用いられる。
【0027】
本発明において、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)の基材(a)として白色のものを用いても良く、例えば、基材(a)に用いられる上述ポリエステルフィルムとして、ポリエステル中に白色無機微粒子を含有させること等により白色化させているものを用いることもできる。
【0028】
白色無機微粒子とは、無着色に近い無機粒子をいい、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレー等を用いることが出来る。この様な無機粒子以外にも、ポリエステル重合反応系で触媒残査とリン化合物との反応により析出した微粒子を用いることもできる。
【0029】
また、フィルムの内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させているものを用いることもできる。この様な微細な気泡の形成は、フィルム母材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー、例えばポリー3−メチルブテンー1、ポリー4−メチルペンテンー1、ポリプロピレン、ポリビニルーt−ブタン、1,4−トランスーポリー2,3−ジメチルブタジエン、セルローストリアセテート、セルローストリプロピオネート等を細かく分散させる、あるいは上述した白色化微粒子を添加して、それを1軸または2軸に延伸することにより形成される。これは、延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周りにボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発揮するため白色化されるものである。
【0030】
上述白色化ポリエステルフィルムは白色無機粒子や非相溶ポリマーの周りにボイドが形成されるため、断裁時のカット性が良好で、カット部分のバリも少なく、断裁加工がやりやすく、寸法精度も向上するため好ましい。
【0031】
基材(a)の厚みは特に限定されないが、通常10μm〜500μm、好ましくは20μm〜400μm、より好ましくは30μm〜300μmであることが望ましい。
【0032】
本発明の積層体(B)は、基材(b)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/基材(c)からなる積層体(B)において、基材(a)の破断伸度が40〜150%であることを特徴とする積層体である。
【0033】
本発明の積層体の基材(a)の破断伸度は40〜150%であることが必要である。破断伸度が上記範囲より小さいと、基材(a)が割れやすくなる。破断伸度が上記範囲より大きいと断裁部分や打ち抜き部分にバリが発生する。基材(a)の破断伸度は、より好ましくは50〜130%である。
【0034】
本発明の積層体(B)の基材(a)としては、プラスチックフィルム、合成紙、紙または表面処理が施された複合シートが好ましく用いられるが、中でも寸法安定性や耐久性等の点からプラスチックフィルムが好ましい。
【0035】
プラスチックフィルムの材質としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。また、これらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したものを用いることもできる。 さらに、上記プラスチックフィルムの中でも、ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどが好ましく、これらの中で機械的特性、作業性などの品質、経済性などを総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましく用いられる。
【0036】
本発明の積層体(B)において、基材(a)として白色のものを用いても良く、例えば、基材に用いられる上述ポリエステルフィルムとして、ポリエステル中に白色無機微粒子を含有させること等により白色化させているものを用いることもできる。
【0037】
白色無機微粒子とは、無着色に近い無機粒子をいい、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレー等を用いることが出来る。この様な無機粒子以外にも、ポリエステル重合反応系で触媒残査とリン化合物との反応により析出した微粒子を用いることもできる。
【0038】
また、フィルムの内部に微細な気泡を含有させ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させているものを用いることもできる。この様な微細な気泡の形成は、フィルム母材、例えばポリエステル中に、非相溶ポリマー、例えばポリー3−メチルブテンー1、ポリー4−メチルペンテンー1、ポリプロピレン、ポリビニルーt−ブタン、1,4−トランスーポリー2,3−ジメチルブタジエン、セルローストリアセテート、セルローストリプロピオネート等を細かく分散させる、あるいは上述した白色化微粒子を添加して、それを1軸または2軸に延伸することにより形成される。これは、延伸に際して、非相溶ポリマー粒子の周りにボイド(気泡)が形成され、これが光の散乱作用を発揮するため白色化されるものである。
【0039】
上述白色化ポリエステルフィルムは白色無機粒子や非相溶ポリマーの周りにボイドが形成されるため、断裁時のカット性や打ち抜き性が良好で、カット部分や打ち抜き部分のバリも少なく、断裁加工や打ち抜き加工がやりやすく、寸法精度も向上するため好ましい。
【0040】
基材(a)の厚みは特に限定されないが、通常10μm〜500μm、好ましくは20μm〜400μm、より好ましくは30μm〜300μmであることが望ましい。
【0041】
本発明の積層体(B)の接着剤層(I)及び接着剤層(II)と貼り合わされる基材(b)及び基材(c)としては、プラスチックフィルム、合成紙、紙または表面処理が施された複合シートが好ましく用いられるが、中でも寸法安定性や耐久性等の点からプラスチックフィルムが好ましい。
【0042】
プラスチックフィルムの材質としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−ρ−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ(メタ)アクリル酸エステルが挙げられる。また、これらの共重合体やブレンド物やさらに架橋したものを用いることもできる。 さらに、上記プラスチックフィルムの中でも、ポリエステル、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン2,6−ナフタレート、ポリエチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン4,4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレートなどが好ましく、これらの中で機械的特性、作業性などの品質、経済性などを総合的に勘案すると、ポリエチレンテレフタレートが特に好ましく用いられる。
【0043】
本発明の積層体(B)において、基材(a)の両面に軟化点が好ましくは90〜105℃の接着剤層(I)及び接着剤層(II)が積層される。接着剤層(I)及び接着剤層(II)の軟化点が上記範囲内にあれば、他の基材(b)あるいは基材(c)と貼り合わせ時に接着剤層がにじみ出たり、断裁や打ち抜き加工時に刃に接着剤層がついたりせず、また、他の基材(b)あるいは基材(c)と貼り合わせ時に高温にする必要がなく、他の基材(b)や基材(c)の劣化や貼り合わせ品の寸法変化が生じにい。
【0044】
また、接着剤層(I)および接着剤層(II)のショアD硬度は10〜30である。接着剤層(I)及び接着剤層(II)のショアD硬度が上記範囲内にあれば、他の基材(b)あるいは基材(c)と貼り合わせ時に接着剤層がにじみ出たり、断裁や打ち抜き加工時に刃に接着剤層がついたりせず、他の基材(b)あるいは基材(c)と貼り合わせ時に高温にする必要がなく、他の基材(b)や基材(c)の劣化や貼り合わせ品の寸法変化が生じにい。
【0045】
また、接着剤層(I)及び接着剤層(II)を用いることで、他の基材(b)および基材(c)とが強固且つ緻密に接着されるため、貼り合わせ品のズレや寸法精度を規制することができる。
【0046】
接着剤層(I)及び接着剤層(II)としては、ポリエステル樹脂が用いられる。
【0047】
接着剤層(I)及び接着剤層(II)として、前記ポリエステル樹脂に無機粒子を添加してもよい。無機粒子を添加することにより、断裁時のカット性や打ち抜き性が向上し、カット部分や打ち抜き部分のバリも少なくなり好ましい。無機粒子としては、炭酸カルシウム、非晶質ゼオライト粒子、アナターゼ型の二酸化チタン、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、シリカ、アルミナ、カオリン、タルク、クレー等を用いることが出来る。樹脂/無機粒子の混合重量比は100/1〜100/30が好ましく、100/2〜100/20がより好ましい。無機粒子の添加量が上記好ましい範囲であると、カット性や打ち抜き性の向上効果が得られ、また、カット時や打ち抜き時に刃に無機粒子粉が付着したり、脱落したりすることがない。また、無機粒子の平均粒子径は接着剤の厚みより小さいことが好ましい。無機粒子の平均粒子径が接着剤層より小さければ、カット時や打ち抜き時に刃に無機粒子粉が付着したり、脱落したりすることはなく、好ましい。
【0048】
接着剤層(I)及び接着剤層(II)は同種の接着剤でも良いし、異種の接着剤でも良い。同種の接着剤の場合、接着剤層(I)と接着剤層(II)の膜厚は異なっても良い。同種の接着剤で接着剤層(I)と接着剤層(II)の膜厚が異なる場合や異種の接着剤の場合は、接着剤層(I)の離型材(i)と接着剤層(II)の離型材(ii)は、色及び/または材質の異なるものを積層する事により、判別が可能となり好ましい。
【0049】
本発明の積層体(B)は、好ましくは、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)において、離型材(i)を剥離して基材(b)を貼り合わせ、さらに(又は同時に)離型材(ii)を剥離して基材(c)を貼り合わせることにより製造される。さらに好ましくは、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)において、離型材(i)を剥離しながら基材(b)を貼り合わせ、さらに(又は同時に)離型材(ii)を剥離しながら基材(c)を貼り合わせることにより製造される。
【0050】
【実施例】
本発明における特性の評価方法について次に説明する。
(1)軟化点
JIS−K2531(環球法)に準ずる。
(2)ショアD硬度
日本接着剤工業会規格JAI−7に準ずる。
(3)離型材と接着剤との剥離力
離型材に接着剤を塗布後、基材と80℃,1m/minの条件で貼り合わせ(フジプラ(株)製 LPD3206City)、20℃/65%RHの雰囲気下で1時間放置する。測定は貼り合わせ品を25mm幅にカットした後、引っ張り試験機を用い、離型材側を90°方向へ300mm/分の速度にて剥離し、剥離抵抗を測定する。
(4)残留接着率(単位:%)
離型材の離型面に、日東電工製ポリエステル粘着テープ(31Bテープ;50mm幅)を5kgのゴムローラーで貼り合わせ、下記条件でエージング後、上記粘着テープを剥がし銅製テストパネル(表面をMEKで脱脂)にJISZ0237に準じて貼り合わせる。さらに、20℃/65%RHの雰囲気で1時間放置後、引張り試験器を用い180°方向へ300mm/分の速度にて剥離し剥離抵抗を測定する。
【0051】
他方、コントロールとしてフッ素系フィルムを用いて上記と同様の条件で剥 離力を測定する。このようにして得られた剥離力から下式(1)にて残留接 着率を求める。
エージング条件 ‥‥ 70℃/20時間、荷重 :20g/cm2
貼り合せ放置条件 ‥‥ 20℃/65%RH/1時間
剥離力測定条件 ‥‥ 剥離速度:300mm/分、180°剥離
残留接率(%)= (離型材に貼合せた粘着テープの剥離力)÷(フッ素系フィルムに貼合せた粘着テープの剥離力)×100‥(1)
(実施例1)
東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ188E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点100℃、ショアD硬度28のポリエステル樹脂(東レ(株)製ケミットR99)をトルエン/MEK=4/1で溶解し、30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(残留接着率90%、ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ38S10))に塗布し、120℃で2分間乾燥して188E20と貼り合わせた(剥離力は100g/25mmであった)。同様にして両面に接着剤付きの積層体Aを得た。接着剤層(I)及び接着剤層(II)の厚さはそれぞれ25μmであった。塗布・貼り合わせ工程での離型材の浮き等もなく問題なく製造できた。
【0052】
積層体Aを用いて、東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0053】
まず、積層体Aの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は90℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0054】
積層体Aの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。
(実施例2)
東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点100℃、ショアD硬度28のポリエステル樹脂(東レ(株)製ケミットR99)をトルエン/MEK=4/1で溶解し、30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(残留接着率90%、ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ38S10))に塗布し、120℃で2分間乾燥して(接着剤層(I)、厚さ30μm)100E20と貼り合わせた(剥離力は120g/25mmであった)。 同様にして、シリコーン系離型フィルム(残留接着率92%、ベースフィルムは東レ(株)黒色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50X30))に上記ポリエステル樹脂を塗布し、120℃で2分間乾燥して(接着剤層(II)、厚さ20μm)100E20面と貼り合わせて(剥離力は80g/25mmであった)、両面にホットメルト接着剤付きの積層体Bを得た。塗布・貼り合わせ工程での離型材の浮き等もなく問題なく製造できた。
【0055】
実施例1と同様にして、積層体Bの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は90℃であった。同様にして接着剤層(II)面と東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E60)貼り合わせた。
【0056】
積層体Bの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)及び白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。さらに、離型フィルムのベースフィルムの色を判別可能なものとしたため、貼り合わせる接着剤層面を間違えることなく作業できた。
(実施例3)
東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E60)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点105℃、ショアD硬度30のポリエステル樹脂(東亞合成(株)製アロンメルトPES−320)のトルエン/MEK=4/1の30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(残留接着率90%、ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ38S10)に塗布し、120℃で2分間乾燥して(接着剤層(I)、厚さ25μm)100E60と貼り合わせた(剥離力は110g/25mmであった)。 同様にして、シリコーン系離型フィルム(残留接着率92%、ベースフィルムは東レ(株)黒色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50X30))に、塗布液として30%ウレタン樹脂水溶液(大日本インキ化学工業(株)製ハイドランAP−20 軟化点95℃、ショアD硬度15)を塗布し、130℃で2分間乾燥して(接着剤層(II)、厚さ25μm)100E60面と貼り合わせて(剥離力は75g/25mmであった)、両面にホットメルト接着剤付きの積層体Cを得た。
塗布・貼り合わせ工程での離型材の浮き等もなく問題なく製造できた。
【0057】
積層体Cを用いて実施例2と同様にして貼り合わせた。積層体Cの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)及び白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。さらに、離型フィルムのベースフィルムの色を判別可能なものとしたため、貼り合わせる接着剤層面を間違えることなく作業できた。
(実施例4)
東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ188E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点90℃、ショアD硬度10のポリエステル樹脂(東亞合成(株)製アロンメルトPES−345)をトルエン/MEK=4/1で溶解し、30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(残留接着率90%、ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ38S10))に塗布し、120℃で2分間乾燥して188E20と貼り合わせた(剥離力は125g/25mmであった)。同様にして両面に接着剤付きの積層体Eを得た。接着剤層(I)及び接着剤層(II)の厚さはそれぞれ25μmであった。塗布・貼り合わせ工程での離型材の浮き等もなく問題なく製造できた。
【0058】
積層体Eを用いて、東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0059】
まず、積層体Eの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は90℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0060】
積層体Eの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着が僅かに認められるものの実用上問題のないものであった。
(実施例5)
東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ188E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点90℃、ショアD硬度10のポリエステル樹脂(東亞合成(株)製アロンメルトPES−345)をトルエン/MEK=4/1で溶解した30%溶液に平均粒子径1.8μmの無機粒子(富士シリシア(株)製サイリシア350)を固形分重量比が100/15になるように混合・分散した溶液を用意した。該塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(残留接着率90%、ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ38S10))に塗布し、120℃で2分間乾燥して188E20と貼り合わせた(剥離力は120g/25mmであった)。同様にして両面に接着剤付きの積層体Fを得た。接着剤層(I)及び(2)の厚さはそれぞれ25μmであった。塗布・貼り合わせ工程での離型材の浮き等もなく問題なく製造できた。
【0061】
積層体Fを用いて、東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0062】
まず、積層体Fの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は90℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0063】
積層体Fの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。
(比較例1)
積層体Aにおいて、ポリエステル樹脂の代わりにアクリル系粘着剤(一方社油脂工業(株)製AS−922)を用いた以外は、同様にして両面に粘着剤付きの比較例用積層体を得た。
【0064】
積層体Dを用いて東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0065】
まず、積層体Dの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は40℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0066】
積層体Dの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、断裁部に粘着剤のにじみだしがみられ、トムソン刃への粘着剤の付着も見られた。
【0067】
さらに、実施例6〜実施例10、比較例2については、以下の積層体A1〜積層体A6を用いて、基材を張り合わせた。
(1)積層体A1
破断伸度:長さ方向100%/幅方向90%の東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点100℃、ショアD硬度28のポリエステル樹脂(東レ(株)製ケミットR99)をトルエン/MEK=4/1で溶解し、30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50S10) 剥離力:30g/25mm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して100E20と貼り合わせた。同様にして両面にホットメルト接着剤付きの積層体を得た。ホットメルト接着剤層(I)及び接着剤層(II)の厚さはそれぞれ25μmであった。
(2)積層体A2
破断伸度:長さ方向100%/幅方向90%の東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点100℃、ショアD硬度28のポリエステル樹脂(東レ(株)製ケミットR99)をトルエン/MEK=4/1で溶解し、30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50S10) 剥離力:30g/25mm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して(接着剤層(I)、厚さ30μm)100E20と貼り合わせた。
【0068】
同様にして、シリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)黒色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50X30) 剥離力:20g/25mm)に上記ポリエステル樹脂を塗布し、120℃で2分間乾燥して(接着剤層(II)、厚さ20μm)100E20面と貼り合わせて、両面にホットメルト接着剤付きの積層体を得た。
(3)積層体A3
破断伸度:長さ方向60%/幅方向80%の東レ(株)製ポリフェニレンスルフィドフィルム”トレリナ”(厚さ50μm)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点105℃、ショアD硬度30のポリエステル樹脂(東亞合成(株)製アロンメルト)のトルエン/MEK=4/1の30%溶液を用意した。30%の塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50S10) 剥離力:30g/25mm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して(接着剤層(I)、厚さ25μm)“トレリナ”と貼り合わせた。 同様にして、シリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)黒色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50X30) 剥離力:20g/25mm)に、塗布液として30%ウレタン樹脂水溶液(大日本インキ化学工業(株)製ハイドランAP−20 軟化点95℃、ショア硬度15)を塗布し、130℃で2分間乾燥して(接着剤層(II)、厚さ25μm)“トレリナ”面と貼り合わせて、両面にホットメルト接着剤付きの積層体を得た。
(4)積層体A4(比較例)
積層体Aにおいて、白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)の代わりに破断伸度:長さ方向170%、幅方向160%のポリプロピレンフィルム(厚さ50μm)を用いた以外は、同様にして両面にホットメルト接着剤付きの比較例用積層体を得た。
(5)積層体A5
破断伸度:長さ方向100%/幅方向90%の東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点90℃、ショアD硬度10のポリエステル樹脂(東亞合成(株)製アロンメルトPES−345S30:トルエン/MEK=4/1の30%溶液)を用意した。該塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50S10) 剥離力:30g/25mm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して100E20と貼り合わせた。同様にして両面にホットメルト接着剤付きの積層体を得た。ホットメルト接着剤層(I)及び接着剤層(II)の厚さはそれぞれ25μmであった。
(6)積層体A6
破断伸度:長さ方向100%/幅方向90%の東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)を基材(a)とし、また塗布液として、軟化点90℃、ショアD硬度10のポリエステル樹脂(東亞合成(株)製アロンメルトPES−345S30:トルエン/MEK=4/1の30%溶液)に平均粒子径1.8μmの無機粒子(富士シリシア(株)製サイリシア350)を固形分重量比が100/15になるように混合・分散した溶液を用意した。該塗布液をコンマコータにてシリコーン系離型フィルム(ベースフィルムは東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50S10) 剥離力:30g/25mm)に塗布し、120℃で2分間乾燥して100E20と貼り合わせた。同様にして両面にホットメルト接着剤付きの積層体を得た。ホットメルト接着剤層(I)及び接着剤層(II)の厚さはそれぞれ25μmであった。
(実施例6)
積層体A1を用いて、東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0069】
まず、積層体A1の接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は85℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0070】
積層体A1の両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)の断裁部のバリ発生もなく、また、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。
(実施例7)
積層体A2の接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、ポリフェニレンスルフィドフィルム”トレリナ”(厚さ25μm)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は85℃であった。同様にして接着剤層(II)面と東レ(株)製白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50E60)貼り合わせた。
【0071】
積層体A2の両面にポリフェニレンスルフィドフィルム”トレリナ”(厚さ25μm)及び白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ50E60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)の断裁部のバリ発生もなく、また、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。さらに、離型フィルムのベースフィルムの色を判別可能なものとしたため、貼り合わせる接着剤層面を間違えることなく作業できた。
(実施例8)
積層体A3を用いて実施例1と同様にして貼り合わせた。積層体Cの両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、ポリフェニレンスルフィドフィルム”トレリナ”(厚さ50μm)の断裁部のバリ発生もなく、また、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。
(実施例9)
積層体A5を用いて、東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0072】
まず、積層体Eの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は85℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0073】
積層体A5の両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)の断裁部のバリ発生もなく、また、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着が僅かに認められるものの実用上問題ないものであった。
(実施例10)
積層体A6を用いて、東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0074】
まず、積層体Fの接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は85℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0075】
積層体A6の両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100T60)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、白色ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ100E20)の断裁部のバリ発生もなく、また、接着剤層のにじみだしやトムソン刃への接着剤層の付着は見られなかった。
(比較例2)
積層体A4を用いて東レ(株)製透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)と貼り合わせ、さらに断裁を行った。
【0076】
まず、積層体A4の接着剤層(I)面の離型フィルムを剥離しながら、透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)と貼り合わせた。この時のラミネートロールの表面温度は85℃であった。同様にして接着剤層(II)面と貼り合わせた。
【0077】
積層体A4の両面に透明ポリエチレンテレフタレートフィルム”ルミラー”(タイプ25S10)を貼り合わせたものを、トムソン型断裁機を用いて100枚断裁した結果、ポリプロピレンフィルム(厚さ50μm)の断裁部にバリが発生した。
【0078】
【発明の効果】
本発明の積層体は、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる積層体において、接着剤の塗布・貼り合わせ工程やスリット工程等で離型材の浮きやシワの発生や迷い巻き等が発生せず、また他の基材と貼り合わせたときに接着剤層がにじみ出したり、又、断裁時に刃に接着剤層が付着することなく、寸法精度の高い断裁品を得ることが出来る。そのため、プリペイドカード等の各種カード用や、血液や尿等生体液の検査用、さらには食品の原料や製品中の特定成分の検査用の貼り合わせ基材などの用途においても好ましく用いることが出来る。

Claims (13)

  1. 離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる積層体において、離型材(i)と接着剤層(I)、および離型材(ii)と接着剤層(II)の剥離力が10〜300g/25mmであり、且つ接着剤層(I)と接着剤層(II)が軟化点90〜105℃および/またはショアD硬度が10〜30であるポリエステル樹脂からなることを特徴とする離型用積層体(A)。
  2. 離型材(i)および離型材(ii)の残留接着率が70%以上であることを特徴とする請求項1記載の離型用積層体(A)。
  3. 基材(a)がポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の離型用積層体(A)。
  4. 基材(a)が白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の離型用積層体(A)。
  5. 接着剤層(I)と接着剤層(II)が、更に無機粒子を含み、接着剤層(I)と接着剤層(II)を構成する樹脂/該無機粒子の混合重量比が100/1〜100/30であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の離型用積層体(A)。
  6. 離型材(i)および離型材(ii)の色および/または材質が異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の離型用積層体(A)。
  7. 離型材(i)に接着剤層(I)を塗布し、基材(a)に張り合わせ、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)とし、離型材(ii)に接着剤(II)を塗布し、離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)の基材(a)面に接着剤層(II)を貼り合わせる請求項1〜6のいずれかに記載の離型用積層体(A)の製造方法であって、接着剤層(I)と接着剤層(II)が軟化点90〜105℃および/またはショアD硬度が10〜30であるポリエステル樹脂からなるものを用いることを特徴とする離型用積層体(A)の製造方法。
  8. 基材(b)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/基材(c)からなる積層体であって、基材(a)の破断伸度が40〜150%であり、且つ接着剤層(I)と接着剤層(II)が軟化点90〜105℃および/またはショアD硬度が10〜30であるポリエステル樹脂からなることを特徴とする積層体(B)。
  9. 基材(a)がポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項8に記載の積層体(B)。
  10. 基材(b)および/または基材(c)がプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項8または9に記載の積層体(B)。
  11. 基材(a)が白色ポリエステルフィルムであることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の積層体(B)。
  12. 接着剤層(I)と接着剤層(II)が、更に無機粒子を含み、接着剤層(I)と接着剤層(II)を構成する樹脂/該無機粒子の混合重量比が100/1〜100/30であることを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の積層体(B)。
  13. 離型材(i)/接着剤層(I)/基材(a)/接着剤層(II)/離型材(ii)からなる離型用積層体(A)において、離型材(i)を剥離して基材(b)を貼り合わせ、さらに/または同時に、離型材(ii)を剥離して基材(c)を貼り合わせることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の積層体(B)の製造方法。
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JP2000160117A (ja) * 1998-09-21 2000-06-13 Toyo Ink Mfg Co Ltd 両面粘着シ―ト、その製造方法、およびその粘着力の調整方法

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