JP3599857B2 - 剥離剤および剥離シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に好適に用いられる剥離剤および剥離シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、シート状基材(支持体)の片面または両面に粘着剤を塗布してなる感圧粘着シート等の感圧粘着体においては、上記粘着剤の塗布面(以下、粘着面と称する)を保護するために、該粘着面に剥離紙等の剥離シートを貼着することが行われている。また、粘着面が片面に設けられた感圧粘着体が、シート状やテープ状等の形状である場合には、剥離シートを用いないで、該感圧粘着体をロール状に巻いて保護・保存することも行われる。この場合、基材が剥離シートとしての役割も果たし、感圧粘着体における、ロールの内側に位置する部分の基材の背面(つまり、粘着面の裏面)に、ロールの外側に位置する部分の基材の粘着面が貼着されることになる。そして、上記剥離シートの剥離面(つまり、粘着面に貼着される面)や、基材の背面には、使用時におけるいわゆる剥離性を良好にするために、剥離剤が塗布される。
【0003】
従来より、剥離剤としては、シリコーン系剥離剤や長鎖アルキル系剥離剤が工業的に製造されており、上記目的に利用されている。また、近年、環境保全や省資源化、作業環境改善等の観点から、水溶媒を用いた剥離剤も開発されている。
【0004】
上記シリコーン系剥離剤には、水溶媒を用いたタイプと非水系の溶剤を用いたタイプとがあり、両方とも現在使用されている。また、シリコーン系剥離剤は、縮合反応や付加反応、或いは、紫外線照射による反応を利用した架橋構造を有しているので、耐熱耐湿性および耐溶剤性に優れており、かつ、その表面が低活性(低表面活性)であり、剥離抵抗値が小さい。ところが、該シリコーン系剥離剤は、架橋が不充分であると、粘着剤表面、即ち、粘着面上に、その一部が移行する。粘着面上にシリコーン系剥離剤が微量でも移行すると、粘着面の粘着力が低下する。また、シリコーン系剥離剤は、粘着面との再貼着性が低く、さらに、剥離シート等におけるシリコーン系剥離剤の塗布面への筆記や印刷が不可能であるという問題点を有している。
【0005】
そこで、近年、再貼着性、筆記性および印刷性に優れた長鎖アルキル系剥離剤、つまり、いわゆる中程度の剥離性能を有する長鎖アルキル系剥離剤が注目されている。上記の長鎖アルキル系剥離剤としては、例えば、特公昭 29−7333号公報にポリビニルアルコール−オクタデシルイソシアネート付加化合物が開示されており、特公昭40−17661号公報にポリエチレンイミン−オクタデシルイソシアネート付加化合物が開示されている。また、ポリエチレンイミン−オクタデシルイソシアネート付加化合物の剥離性能を向上させるために、該付加化合物にエチレン−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体を添加してなる剥離剤が、特開昭56−10578号公報に開示されており、該付加化合物にエチレン−酢酸ビニル共重合体を添加してなる剥離剤が、特開昭57−40580号公報に開示されている。さらに、ポリビニルアルコール−オクタデシルイソシアネート付加化合物や、ポリエチレンイミン−オクタデシルイソシアネート付加化合物に水溶媒を用いたエマルションタイプの剥離剤が、特開平 3−50232号公報、特開平 3−50279号公報、特開平 3−86776号公報、および特開平 3−86778号公報等に開示されている。また、特開平 6−73351号公報には、架橋剤を用いて剥離剤の耐熱耐湿性を向上させることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の長鎖アルキル系剥離剤は、耐熱耐湿性に劣る。このため、上記の剥離剤を塗布した剥離シートを、粘着力が比較的強い粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に用いると、粘着面上に該剥離剤の一部が移行し易い。つまり、上記従来の長鎖アルキル系剥離剤を用いて感圧粘着体を保護・保存すると、粘着面の粘着力が低下するという問題点を有している。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、高温恒湿の雰囲気における貯蔵安定性および耐熱耐湿性に優れ、例えば、粘着力が比較的強い粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に用いた場合においても、粘着面の粘着力を維持することができる剥離剤を提供することにある。また、他の目的は、再貼着性、筆記性および印刷性に優れた剥離シートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明者等は、例えば、粘着力が比較的強い粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に好適に用いられる剥離剤について鋭意検討した結果、アルキルイソシアネート付加ポリアミンと、カルボキシル基含有ポリオレフィンとを含む剥離剤が、高温恒湿の雰囲気における貯蔵安定性および耐熱耐湿性に優れ、上記感圧粘着体の保護・保存に用いた場合においても、粘着面の粘着力を維持することができることを見い出した。また、該剥離剤を、シート状の基材の片面または両面に塗布してなる剥離シートが、再貼着性、筆記性および印刷性に優れていることを見い出して、本発明を完成させるに至った。
【0009】
即ち、請求項1記載の発明の剥離剤は、上記の課題を解決するために、アルキルイソシアネート付加ポリアミンと、カルボキシル基含有ポリオレフィンとを含むことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明の剥離剤は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の剥離剤において、上記カルボキシル基含有ポリオレフィンが、オレフィンと不飽和カルボン酸とを含む単量体組成物の共重合体であることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明の剥離剤は、上記の課題を解決するために、請求項1記載の剥離剤において、上記カルボキシル基含有ポリオレフィンが、ポリオレフィンの酸化によりカルボキシル基を導入してなる酸化物であることを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明の剥離剤は、上記の課題を解決するために、請求項1、2または3記載の剥離剤において、アルキルイソシアネート付加ポリアミンとカルボキシル基含有ポリオレフィンとの重量比(アルキルイソシアネート付加ポリアミン:カルボキシル基含有ポリオレフィン)が、99:1〜50:50の範囲内であることを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、高温恒湿の雰囲気における貯蔵安定性および耐熱耐湿性に優れ、例えば、粘着力が比較的強い粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に用いた場合においても、粘着面の粘着力を維持することができる剥離剤を提供することができる。
【0014】
また、請求項5記載の発明の剥離シートは、上記の課題を解決するために、請求項1ないし4の少なくとも何れか1項に記載の剥離剤を、シート状の基材の片面または両面に塗布してなることを特徴としている。上記の構成によれば、再貼着性、筆記性および印刷性に優れた剥離シートを提供することができる。
【0015】
以下に本発明を詳しく説明する。
本発明にかかるアルキルイソシアネート付加ポリアミンは、活性水素を備えたアミノ基を複数有するポリアミン1分子に対して、炭素数8以上のアルキル鎖を有するアルキルイソシアネートを数分子、付加させることにより得られる。
【0016】
上記のポリアミンは、一級アミノ基(−NH)および/または二級アミノ基(−NH−)を複数有する化合物であればよく、例えば、ポリアルキレンイミン、ポリアルキレンポリアミン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン等が挙げられるが、特に限定されるものではない。活性水素を備えたアミノ基は、ポリアミンの反応点であり、アルキルイソシアネートが有するイソシアネート基と反応する。
【0017】
ポリアルキレンイミンは、一般に、エチレンイミンやプロピレンイミン等のアルキレンイミンをイオン重合させる方法、或いは、アルキルオキサゾリンを重合させた後、該重合体を部分加水分解または完全加水分解させる方法等で製造される。ポリアルキレンイミンとしては、具体的には、例えば、ポリエチレンイミン、ポリプロピレンイミン、ポリエチレンプロピレンイミン等が挙げられるが、特に限定されるものではない。ポリアルキレンポリアミンとしては、具体的には、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ペンタエチレンヘキサミン、或いは、エチレンジアミンと多官能化合物との反応物等が挙げられるが、特に限定されるものではない。ポリビニルアミンは、例えば、N−ビニルホルムアミドを重合させてポリ(N−ビニルホルムアミド)とした後、該重合体を塩酸等の酸で部分加水分解または完全加水分解することにより得られるが、特に限定されるものではない。ポリアリルアミンは、一般に、アリルアミンモノマーの塩酸塩を重合させた後、塩酸を除去することにより得られるが、特に限定されるものではない。これらポリアミンは、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。
【0018】
上記のアルキルイソシアネートは、炭素数8以上のアルキル鎖、好ましくは炭素数12〜22のアルキル鎖を有する化合物であればよく、特に限定されるものではないが、アルキルモノイソシアネートがより好ましい。イソシアネート基は、アルキルイソシアネートの反応点であり、ポリアミンが有するアミノ基と反応する。アルキルイソシアネートとしては、具体的には、例えば、ドデシルイソシアネート、トリデシルイソシアネート、テトラデシルイソシアネート、ペンタデシルイソシアネート、ヘキサデシルイソシアネート、オクタデシルイソシアネート、ノナデシルイソシアネート、エイコシルイソシアネート等のアルキルモノイソシアネート等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらアルキルイソシアネートは、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。炭素数7以下のアルキル鎖を有するアルキルイソシアネートは、得られる剥離剤の剥離抵抗値が大きくなり、剥離性能が不良となるので好ましくない。炭素数23以上のアルキル鎖を有するアルキルイソシアネートは、炭素数8〜22のアルキル鎖を有するアルキルイソシアネートと同等の諸性能を有するが、一般に価格が高いので、現実的には不利である。また、アルキルイソシアネートは、アルキルジイソシアネートやアルキルトリイソシアネート等の多価イソシアネート化合物を含んでいてもよい。
【0019】
ポリアミンとアルキルイソシアネートとの組み合わせは、特に限定されるものではないが、ポリアルキレンイミンとオクタデシルイソシアネートとの組み合わせがより好適であり、ポリエチレンイミンとオクタデシルイソシアネートとの組み合わせが特に好適である。
【0020】
上記のポリアミン1分子に対して、上記のアルキルイソシアネートを数分子、付加させることにより、アルキルイソシアネート付加ポリアミンが得られる。ポリアミンとアルキルイソシアネートとの付加反応においては、ポリアミンのアミノ基とアルキルイソシアネートのイソシアネート基とが反応して尿素結合が形成される。上記付加反応の反応方法は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリアミンを溶媒に溶解させた後、該溶液にアルキルイソシアネートを添加して反応させる方法等の公知の反応方法を採用することができる。
【0021】
上記の溶媒としては、具体的には、例えば、トルエンやキシレン等の芳香族炭化水素;ヘキサン等の脂肪族炭化水素;酢酸エチルや酢酸ブチル等のエステル系の脂肪族炭化水素;シクロヘキサン等の脂環族炭化水素;等の有機溶媒が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら溶媒は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。
【0022】
そして、アルキルイソシアネート付加ポリアミンの水溶媒を用いたものは、ポリアミンが水に可溶(水溶性)である場合には、いわゆる反応分散させることによって得ることができる。また、ポリアミンが水に不溶である場合には、アルキルイソシアネート付加ポリアミンを溶媒に溶解させた後、ホモジナイザー等の分散器を用いて後分散(エマルション化)させることによって得ることができる。アルキルイソシアネート付加ポリアミンは、水分散体が好ましい。
【0023】
付加反応の反応条件は、例えば、反応温度は10℃〜130℃程度が好適であるが、特に限定されるものではない。また、ポリアミンに対するアルキルイソシアネートの割合は、ポリアミンが有するアミノ基の合計量に対して、アルキルイソシアネートが0.2モル当量〜1.0モル当量、好ましくは0.3モル当量〜0.8モル当量となるようにすることが望ましい。アルキルイソシアネートの割合が0.2モル当量よりも少ない場合には、ポリアミン1分子に対して付加するアルキルイソシアネートの分子数が少なくなる。このため、得られる剥離剤の剥離抵抗値が大きくなり、剥離性能が不良となるので好ましくない。また、アルキルイソシアネートの割合が1.0モル当量よりも多い場合には、アルキルイソシアネートが過剰に存在することになるので、未反応のアルキルイソシアネート或いはこの副反応物が剥離剤に残存する。このため、該剥離剤を感圧粘着体の保護・保存に用いると、粘着面上に該アルキルイソシアネートまたはその副生物の一部が移行し、粘着面の粘着力を低下させるおそれがある。
【0024】
本発明にかかるカルボキシル基含有ポリオレフィンは、オレフィン(アルケン)と不飽和カルボン酸とを含む単量体組成物を共重合させる方法、または、ポリオレフィンを酸化して酸化物とすることによりカルボキシル基を導入する方法等により得られる。
【0025】
オレフィンとしては、具体的には、例えば、エチレン、プロピレン、ブタジエン等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これらオレフィンは、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。上記例示のオレフィンのうち、エチレン、プロピレンがより好ましい。
【0026】
不飽和カルボン酸としては、具体的には、例えば、(メタ)アクリル酸、ケイ皮酸、クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸等の不飽和ジカルボン酸およびそのモノエステル;等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら不飽和カルボン酸は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を適宜混合して用いてもよい。上記例示の不飽和カルボン酸のうち、(メタ)アクリル酸、ケイ皮酸、マレイン酸がより好ましい。
【0027】
上記の単量体組成物は、オレフィンおよび不飽和カルボン酸以外に、必要に応じて、他の単量体を含んでいてもよい。他の単量体は、上記オレフィンおよび不飽和カルボン酸と共重合可能な化合物であればよく、特に限定されるものではない。他の単量体としては、具体的には、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル;スチレン、α−メチルスチレン;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル;等が挙げられるが、特に限定されるものではない。これら他の単量体は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。上記例示の他の単量体のうち、酢酸ビニルがより好ましい。
【0028】
単量体組成物を共重合させる際の反応方法は、特に限定されるものではなく、公知の反応方法を採用することができる。また、反応条件、例えば、オレフィン、不飽和カルボン酸、および他の単量体の組み合わせや、これらのモル比等は、特に限定されるものではないが、エチレンとアクリル酸と酢酸ビニルとの組み合わせが特に好適である。
【0029】
ポリオレフィンとしては、具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。ポリオレフィンを酸化させる際の反応方法は、特に限定されるものではなく、公知の反応方法を採用することができる。また、反応条件等は、特に限定されるものではない。
【0030】
また、カルボキシル基含有ポリオレフィンとして好適な市販品としては、具体的には、例えば、東邦化学工業株式会社製・ハイテックE−5403B(エチレン−アクリル酸共重合体)、同社製・ハイテックE−7462(エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体)、同社製・ハイテックE−103N(酸化ポリエチレン)、住友化学工業株式会社製・スミフレックスS−910(エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体)、明成化学工業株式会社製・メイカテックスPENO(酸化ポリエチレン)等が挙げられる。
【0031】
本発明にかかる剥離剤は、アルキルイソシアネート付加ポリアミン、およびカルボキシル基含有ポリオレフィン以外に、必要に応じて架橋剤を含んでいてもよい。架橋剤は、上記のアミノ基および/またはカルボキシル基と反応することができる多官能化合物であればよく、特に限定されるものではない。
【0032】
架橋剤としては、例えば、多価エポキシ化合物、多価イソシアネート化合物、多価ブロックイソシアネート化合物、多価アクリロイル化合物、多価カルボニル化合物、多価活性エステル化合物、多価カルボジイミド化合物、多価オキサゾリン化合物、多価アジリジン化合物等が挙げられる。そして、剥離剤が水溶媒を用いたタイプである場合、即ち、剥離剤を水溶媒を用いて使用する場合において、架橋剤が水溶性である場合には、該架橋剤を水溶媒に溶解させればよく、架橋剤が水溶性でない場合には、該架橋剤を水溶媒に分散してエマルションの形態で添加すればよい。
【0033】
多価エポキシ化合物としては、例えば、多価アルコール化合物、多価フェノール化合物、多価アミノ化合物のグリシジルエーテル化物、多価カルボキシル化合物のグリシジルエステル化物等が挙げられ、具体的には、例えば、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、水添ビスフェノールAジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリン多価グリシジルエーテル、グリセロール多価グリシジルエーテル、ソルビトール多価グリシジルエーテル、トリメチロールプロパン多価グリシジルエーテル、ペンタエリスリトール多価グリシジルエーテル、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N’−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、ノボラックエポキシ、および、これらの変性物等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0034】
多価イソシアネート化合物としては、例えば、脂肪族多価イソシアネート化合物、脂環族多価イソシアネート化合物、芳香族多価イソシアネート化合物等が挙げられ、具体的には、例えば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、および、これらの三量体や変性体等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0035】
多価ブロックイソシアネート化合物は、上記の多価イソシアネート化合物を、例えば、フェノール、オキシム、カプロラクタム、亜硫酸水素ナトリウム等のブロック化剤を用いてブロック化してなる化合物が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0036】
多価アクリロイル化合物は、末端に複数の水酸基を有する化合物(例えば、多価アルコール化合物等)、ポリ(またはオリゴ)エステル化合物、および、ポリ(またはオリゴ)ウレタン化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つ以上の化合物と、アクリル酸とを脱水反応によりエステル結合させるか、或いは、該化合物とアクリル酸エステルとのエステル交換反応によって得られる。多価アクリロイル化合物としては、具体的には、例えば、エチレングルコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、グリセロール多価アクリレート、ソルビトール多価アクリレート、トリメチロールプロパン多価アクリレート、ペンタエリスリトール多価アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、2,2−ビス〔4−(アクリロキシエトキシ)フェニル〕プロパン等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0037】
多価カルボニル化合物としては、具体的には、例えば、グリオキザール、グルタルアルデヒド等が挙げられるが、特に限定されるものではない。多価活性エステル化合物としては、具体的には、例えば、シュウ酸ジエステル、マロン酸ジエステル等が挙げられるが、特に限定されるものではない。多価カルボジイミド化合物の市販品としては、具体的には、例えば、ユニオン・カーバイド株式会社製・UCARLNX XL−29SE等が挙げられるが、特に限定されるものではない。多価オキサゾリン化合物の市販品としては、具体的には、例えば、株式会社日本触媒製・多価オキサゾリン系エマルション(エポクロスKシリーズ)、1,3−フェニルビスオキサゾリン(武田薬品工業株式会社製)等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0038】
多価アジリジン化合物としては、具体的には、例えば、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、N,N’−ジフェニルメタン−4,4’−ビス(1−アジリジンカルボキシアミド)、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0039】
これら架橋剤は、アルキルイソシアネート付加ポリアミンおよびカルボキシル基含有ポリオレフィンの種類や組み合わせ、剥離剤の用途等に応じて、適宜選択すればよい。また、上記例示の架橋剤は、単独で用いてもよく、また、二種類以上を併用してもよい。架橋剤を用いることにより、得られる剥離剤の剥離性能がより一層向上する。
【0040】
上記のアルキルイソシアネート付加ポリアミンと、カルボキシル基含有ポリオレフィンと、必要に応じて架橋剤とを混合することにより、本発明にかかる剥離剤が得られる。尚、混合方法等は、特に限定されるものではない。
【0041】
アルキルイソシアネート付加ポリアミンとカルボキシル基含有ポリオレフィンとの重量比(アルキルイソシアネート付加ポリアミン:カルボキシル基含有ポリオレフィン)は、99:1〜50:50の範囲内が好ましく、90:10〜60:40の範囲内がより好ましい。また、架橋剤を混合する場合には、アルキルイソシアネート付加ポリアミンおよびカルボキシル基含有ポリオレフィンの合計量と、架橋剤との重量比〔(アルキルイソシアネート付加ポリアミン+カルボキシル基含有ポリオレフィン):架橋剤〕は、100:0〜60:40の範囲内が好ましく、100:0〜70:30の範囲内がより好ましい。これら重量比が上記の範囲外である場合には、所望の剥離性能を有する剥離剤が得られないので、好ましくない。尚、アルキルイソシアネート付加ポリアミン等が水分散体である場合には、上記の重量比は、固形分換算である。また、剥離剤は、アルキルイソシアネート付加ポリアミン、カルボキシル基含有ポリオレフィン、および、架橋剤を、これらの混合物として含んでいてもよく、また、これらの反応生成物として含んでいてもよい。
【0042】
本発明にかかる剥離剤は、必要に応じて、界面活性剤、濡れ性向上剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、湿潤剤等の各種添加剤をさらに含んでいてもよい。これら添加剤は、例えば、剥離剤の剥離性能や、基材に塗布する際の塗布性能等をより一層向上させるために添加される。添加剤の添加量は、特に限定されるものではなく、所望する各種性能に応じて適宜設定すればよい。また、剥離剤に架橋剤が含まれている場合には、該架橋剤の架橋反応を促進させるために、触媒等をさらに添加してもよい。
【0043】
本発明にかかる剥離剤は、以上のように、アルキルイソシアネート付加ポリアミンと、カルボキシル基含有ポリオレフィンとを含む構成である。また、アルキルイソシアネート付加ポリアミンとカルボキシル基含有ポリオレフィンとの重量比が、99:1〜50:50の範囲内である構成である。それゆえ、高温恒湿の雰囲気における貯蔵安定性および耐熱耐湿性に優れ、例えば、粘着力が比較的強い粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に用いた場合においても、粘着剤側に該剥離剤が移行しないので、粘着面の粘着力を維持することができる。
【0044】
本発明にかかる剥離シートは、上記の剥離剤を、シート状の基材の片面または両面に塗布してなっている。上記の基材としては、具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、セロファン等のプラスチックフィルム;上質紙、クラフト紙、クレープ紙、グラシン紙等の紙;含浸紙、プラスチックコート紙等の目止めを施した紙;布等が挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0045】
剥離剤を基材に塗布する際の塗布方法は、特に限定されるものではない。即ち、剥離シートの製造方法は、特に限定されるものではない。また、塗布機器としては、具体的には、例えば、バーコーター、ロールコーター、グラビアコーター、リップコーター等が挙げられるが、特に限定されるものではない。剥離剤は、基材に容易に塗布することができる。剥離剤を基材の片面または両面に塗布した後、乾燥させることにより、基材と剥離剤とが一体化し、基材表面に剥離剤層(以下、剥離剤面と称する)が形成される。
【0046】
乾燥温度は、50℃〜180℃程度が好適であるが、特に限定されるものではない。そして、該剥離剤が架橋剤を含まない場合には、乾燥時に、アルキルイソシアネート付加ポリアミンのアミノ基と、カルボキシル基含有ポリオレフィンのカルボキシル基とがイオン結合して架橋する。また、剥離剤が架橋剤を含む場合には、乾燥時に、該架橋剤の官能基と、上記のアミノ基および/またはカルボキシル基とが架橋反応する。尚、アルキルイソシアネート付加ポリアミンのアミノ基とは、上記ポリアミンのアミノ基のうち、上記アルキルイソシアネートのイソシアネート基と反応しなかった活性水素を備えたアミノ基を示す。
【0047】
本発明にかかる剥離シートは、以上のように、上記の剥離剤を、シート状の基材の片面または両面に塗布してなる構成である。これにより、再貼着性、筆記性および印刷性に優れた剥離シートを提供することができる。つまり、剥離シートは、剥離剤面への筆記や印刷が可能である。
【0048】
剥離シートは、シート状基材(支持体)の片面または両面に粘着剤を塗布してなる感圧粘着シートや感圧粘着テープ等の感圧粘着体の保護・保存に好適に用いられる。つまり、剥離シートは、その剥離剤面が、該粘着剤の塗布面(以下、粘着面と称する)を保護するために該粘着面に貼着される。そして、使用時には、剥離シートが感圧粘着体から引き剥がされた後、感圧粘着体が被着物に圧着等される。
【0049】
また、粘着面が片面に設けられた感圧粘着体が、シート状やテープ状等の形状である場合には、該感圧粘着体の基材の背面(つまり、粘着面の裏面)に、剥離剤を塗布して剥離剤面を形成してもよい。この場合、感圧粘着体の基材と、塗布された剥離剤とで剥離シートが構成される。そして、該感圧粘着体は、粘着面を内側にしてロール状に巻かれて保護・保存される一方、使用時には、外側から順次巻き戻される。
【0050】
【実施例】
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。尚、剥離シートの剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性は、以下の方法で測定した。また、実施例および比較例に記載の「部」は、「重量部」を示し、「%」は、「重量%」を示す。
【0051】
(a)剥離性能試験
先ず、剥離剤(またはその水分散液)と、基材としての二軸延伸ポリプロピレン(以下、OPPと記す)フィルムとを用いて剥離シートを作成した。即ち、OPPフィルムのコロナ放電処理面(片面)側に、#5バーコーターを用いて剥離剤を塗布した。塗布量は、剥離剤の固形分換算で、0.05g/mとなるようにした。次いで、130℃で1分間乾燥させることにより、剥離シートを作成した。
【0052】
次に、感圧粘着体として住友スリーエム株式会社製・Scotch Brand Tape #375(以下、感圧粘着体Aと称する)を用い、該感圧粘着体Aに、剥離シートを、感圧粘着体Aの粘着面と、剥離シートの剥離剤面とを対向させた状態で、自重2Kgのローラーを用いて押圧し、両者を圧着させた。そして、剥離シートを感圧粘着体Aの幅に切断した。これにより、複数の試験片を作成した。感圧粘着体Aの幅は25mmであった。また、感圧粘着体Aをステンレス製パネルに貼着した後、剥離速度300mm/分、180°剥離の条件でパネルから感圧粘着体Aを引き剥がすことにより、該感圧粘着体Aの粘着力を測定した。その結果、該粘着力は1500g/25mmであった。
【0053】
次いで、上記の試験片を、温度25℃、相対湿度60%の恒温恒湿下に1日間放置(保存)した。その後、該試験片を用いて、温度25℃、相対湿度60%の恒温恒湿下で、初期の剥離抵抗値(g/25mm)および初期の残存粘着力(g/25mm)を測定した。剥離抵抗値は、剥離速度300mm/分、90°剥離の条件で感圧粘着体Aから剥離シートを引き剥がすことにより測定した。また、残存粘着力は、感圧粘着体Aから剥離シートを引き剥がして該感圧粘着体Aをステンレス製パネルに貼着した後、剥離速度300mm/分、180°剥離の条件でパネルから感圧粘着体Aを引き剥がすことにより測定した。
【0054】
また、別の試験片を、温度40℃、相対湿度90%の恒温恒湿下に7日間放置(保存)した。その後、該試験片を用いて、上記と同一の条件で、剥離抵抗値(g/25mm)および残存粘着力(g/25mm)を測定した。
【0055】
さらに、感圧粘着体Aの代わりに、感圧粘着体として東洋化学株式会社製・カラリヤンPP(以下、感圧粘着体Bと称する)を用いて、上記と同一の操作を行い、複数の試験片を作成した。感圧粘着体Bの幅は25mmであった。また、上記と同一の条件で、感圧粘着体Bの粘着力を測定した結果、該粘着力は1200g/25mmであった。
【0056】
そして、上記の試験片を用いて、上記と同一の条件で、二種類の剥離抵抗値(g/25mm)、および、二種類の残存粘着力(g/25mm)を測定した。
【0057】
(b)筆記性試験
上記の剥離性能試験と同一の操作を行い、剥離シートを作成した。そして、該剥離シートの剥離剤面に、水性のボールペン(ぺんてる株式会社製・サインペン〔商標〕)で線を描き、水性インクが剥離剤によって弾かれるか否かを観察した。そして、その結果を三段階で評価した。
【0058】
尚、後述する表2および表5中においては、インクが弾かれないで線を描くことができる場合を○印、インクがやや弾かれるが線を描くことができる場合を△印、インクが弾かれて線を描くことができない場合を×印で記載した。
【0059】
(c)貯蔵安定性
剥離剤(またはその水分散液)を、温度50℃の恒温槽内に14日間放置(貯蔵)した。その後、該剥離剤を用いて、上記の剥離性能試験を行った。つまり、上記の恒温槽内に14日間放置した剥離剤を用いて剥離性能試験を行い、該恒温槽に貯蔵した場合の剥離抵抗値(g/25mm)および残存粘着力(g/25mm)を測定した。
【0060】
〔実施例1〕
先ず、アルキルイソシアネート付加ポリアミンの水分散体を調製した。即ち、所定の大きさの容器に、ポリアミンとしてのポリエチレンイミン(平均分子量1800)23部、カチオン系界面活性剤であるステアリルトリメチルアンモニウムクロライド63%水溶液22部、および、溶媒としての水384部を仕込み、攪拌・混合してポリエチレンイミン溶液を得た。
【0061】
一方、溶媒としての酢酸エチル32部に、アルキルイソシアネートとしてのオクタデシルイソシアネート47部を溶解させることにより、オクタデシルイソシアネート溶液79部を得た。
【0062】
次いで、上記のポリエチレンイミン溶液にオクタデシルイソシアネート溶液を加えた後、ホモジナイザーを用いて、25℃〜35℃で30分間攪拌した。これにより、オクタデシルイソシアネート付加ポリエチレンイミンの水分散体(以下、エマルションAと称する)を得た。エマルションAにおけるオクタデシルイソシアネート付加ポリエチレンイミンの体積平均粒子径は2μm、数平均粒子径は0.1μmであり、固形分は16.5%であった。
【0063】
次に、上記のエマルションA80部に、カルボキシル基含有ポリオレフィンとしてのエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(東邦化学工業株式会社製・ハイテックE−7462;固形分約30%)10部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、溶剤としてのイソプロピルアルコール10%水溶液2610部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0064】
得られた剥離剤を用いて剥離シートを製造し、該剥離シートの剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を上記の方法によって測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。尚、表2および表3中の条件Aとは、試験片を、温度25℃、相対湿度60%の恒温恒湿下に1日間放置する条件を示し、条件Bとは、試験片を、温度40℃、相対湿度90%の恒温恒湿下に7日間放置する条件を示す。
【0065】
〔実施例2〕
実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルションの添加量を10部から5部に変更すると共に、イソプロピルアルコール10%水溶液の使用量を2610部から2365部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0066】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0067】
〔実施例3〕
実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルションの添加量を10部から15部に変更すると共に、イソプロピルアルコール10%水溶液の使用量を2610部から2855部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0068】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0069】
〔実施例4〕
実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルションの添加量を10部から25部に変更すると共に、イソプロピルアルコール10%水溶液の使用量を2610部から3345部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0070】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0071】
〔実施例5〕
実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション10部の代わりに、カルボキシル基含有ポリオレフィンとしての酸化ポリエチレンのエマルション(東邦化学工業株式会社製・ハイテックE−103N;固形分約25%)12部を用いると共に、イソプロピルアルコール10%水溶液の使用量を2610部から2608部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0072】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0073】
〔実施例6〕
実施例1におけるエチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション10部の代わりに、カルボキシル基含有ポリオレフィンとしての酸化ポリエチレンのエマルション(明成化学工業株式会社製・メイカテックスPENO;固形分約28%)10部を用いると共に、イソプロピルアルコール10%水溶液の使用量を2610部から2577部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行って、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0074】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0075】
〔実施例7〕
先ず、アルキルイソシアネート付加ポリアミンの水分散体を調製した。即ち、所定の大きさの容器に、ポリエチレンイミン(平均分子量1800)17部、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド63%水溶液24部、および、水339部を仕込み、攪拌・混合してポリエチレンイミン溶液を得た。一方、酢酸エチル30部に、オクタデシルイソシアネート59部を溶解させることにより、オクタデシルイソシアネート溶液89部を得た。
【0076】
次いで、上記のポリエチレンイミン溶液にオクタデシルイソシアネート溶液を加えた後、ホモジナイザーを用いて、20℃〜40℃で30分間攪拌した。これにより、オクタデシルイソシアネート付加ポリエチレンイミンの水分散体(以下、エマルションBと称する)を得た。エマルションBにおけるオクタデシルイソシアネート付加ポリエチレンイミンの体積平均粒子径は1.2μm、数平均粒子径は0.1μm以下であり、固形分は16.5%であった。
【0077】
次に、上記のエマルションB80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2610部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0078】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0079】
〔実施例8〕
先ず、アルキルイソシアネート付加ポリアミンの水分散体を調製した。即ち、所定の大きさの容器に、ポリエチレンイミン(平均分子量10000)23部、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド63%水溶液27部、および、水1144部を仕込み、攪拌・混合してポリエチレンイミン溶液を得た。一方、酢酸エチル31部に、オクタデシルイソシアネート63部を溶解させることにより、オクタデシルイソシアネート溶液94部を得た。
【0080】
次いで、上記のポリエチレンイミン溶液にオクタデシルイソシアネート溶液を加えた後、ホモジナイザーを用いて、20℃〜40℃で30分間攪拌した。これにより、オクタデシルイソシアネート付加ポリエチレンイミンの水分散体(以下、エマルションCと称する)を得た。エマルションCにおけるオクタデシルイソシアネート付加ポリエチレンイミンの体積平均粒子径は1.8μm、数平均粒子径は0.1μmであり、固形分は8.0%であった。
【0081】
次に、上記のエマルションC80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)5部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液1232部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0082】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0083】
〔比較例1〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部を、イソプロピルアルコール10%水溶液2120部を用いて希釈した。これにより、比較用剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。比較用剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0084】
得られた比較用剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0085】
〔比較例2〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、架橋剤としてのグリセリントリグリシジルエーテル(ナガセ化成株式会社製・デナコールEX313)の10%水溶液30部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2590部を用いて希釈した。これにより、比較用剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。比較用剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。
【0086】
得られた比較用剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表2にまとめて記載した。
【0087】
〔比較例3〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルション(株式会社クラレ製・パンフレックスOM−6000;固形分約50%)6部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2614部を用いて希釈した。これにより、比較用剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。比較用剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。尚、上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体は、カルボキシル基を含有していない。
【0088】
得られた比較用剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0089】
〔比較例4〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製・ポバール#205)の10%水溶液30部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2590部を用いて希釈した。これにより、比較用剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。比較用剥離剤の主な製造条件を表1にまとめて示す。尚、上記のポリビニルアルコールは、カルボキシル基を含有していない。
【0090】
得られた比較用剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性を測定した。結果を表2および表3にまとめて記載した。
【0091】
【表1】
Figure 0003599857
【0092】
【表2】
Figure 0003599857
【0093】
【表3】
Figure 0003599857
【0094】
〔実施例9〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としてのグリセリントリグリシジルエーテル(ナガセ化成株式会社製・デナコールEX313)の10%水溶液30部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液3080部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0095】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0096】
〔実施例10〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、酸化ポリエチレンのエマルション(実施例6の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、グリセリントリグリシジルエーテル(実施例9の製品と同一の製品)の10%水溶液30部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液3047部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0097】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0098】
〔実施例11〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としての多価ブロックイソシアネート化合物のエマルション(第一工業製薬株式会社製・エラストロンBN−69;固形分約40%)3部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2807部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0099】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0100】
〔実施例12〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としてのトリプロピレングリコールジグリシジルエーテル(ナガセ化成株式会社製・デナコールEX920)の20%水溶液20部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液3257部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0101】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0102】
〔実施例13〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としてのグリオキザール40%水溶液1.0部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2676部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0103】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0104】
〔実施例14〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としてのシュウ酸ジエチル1.3部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2825部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0105】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0106】
〔実施例15〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としての多価オキサゾリン化合物のエマルション(株式会社日本触媒製・エポクロスK−1020;固形分約40%)10部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液3267部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0107】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0108】
〔実施例16〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体のエマルション(実施例1の製品と同一の製品)10部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、架橋剤としての多価アジリジン化合物(株式会社日本触媒製・PZ−33)0.6部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2709部を用いて希釈した。これにより、剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0109】
得られた剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0110】
〔比較例5〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体のエマルション(株式会社クラレ製・パンフレックスOM−6000;固形分約50%)6部を加えて攪拌・混合した。次に、この混合液に、グリセリントリグリシジルエーテル(実施例9の製品と同一の製品)の10%水溶液30部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液3084部を用いて希釈した。これにより、比較用剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。比較用剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。尚、上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体は、カルボキシル基を含有していない。
【0111】
得られた比較用剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0112】
〔比較例6〕
実施例1と同様の操作を行って得たエマルションA80部に、多価ブロックイソシアネート化合物のエマルション(実施例11の製品と同一の製品)3.2部を加えて攪拌・混合した。その後、該混合液を、イソプロピルアルコール10%水溶液2330部を用いて希釈した。これにより、比較用剥離剤の水分散体を得た。該水分散体の固形分は0.6%であった。比較用剥離剤の主な製造条件を表4にまとめて示す。
【0113】
得られた比較用剥離剤を用いて、実施例1と同様にして剥離性能試験、および、筆記性試験を測定した。結果を表5にまとめて記載した。
【0114】
【表4】
Figure 0003599857
【0115】
【表5】
Figure 0003599857
【0116】
表2、表3および表5に記載された結果から明らかなように、本発明の剥離剤および剥離シートは、剥離性能試験、筆記性試験、および、貯蔵安定性に優れていることがわかる。つまり、本発明の剥離剤は、高温恒湿の雰囲気における貯蔵安定性および耐熱耐湿性に優れ、かつ、感圧粘着体の粘着面の粘着力を維持することができることがわかる。また、本発明の剥離シートは、筆記性に優れていることがわかる。
【0117】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の剥離剤は、以上のように、アルキルイソシアネート付加ポリアミンと、カルボキシル基含有ポリオレフィンとを含む構成である。本発明の請求項2記載の剥離剤は、以上のように、上記カルボキシル基含有ポリオレフィンが、オレフィンと不飽和カルボン酸とを含む単量体組成物の共重合体である構成である。本発明の請求項3記載の剥離剤は、以上のように、上記カルボキシル基含有ポリオレフィンが、ポリオレフィンの酸化によりカルボキシル基を導入してなる酸化物である構成である。本発明の請求項4記載の剥離剤は、以上のように、アルキルイソシアネート付加ポリアミンとカルボキシル基含有ポリオレフィンとの重量比(アルキルイソシアネート付加ポリアミン:カルボキシル基含有ポリオレフィン)が、99:1〜50:50の範囲内である構成である。
【0118】
これにより、高温恒湿の雰囲気における貯蔵安定性および耐熱耐湿性に優れ、例えば、粘着力が比較的強い粘着剤を塗布してなる感圧粘着体の保護・保存に用いた場合においても、粘着面の粘着力を維持することができる剥離剤を提供することができるという効果を奏する。
【0119】
また、本発明の請求項5記載の剥離シートは、以上のように、請求項1ないし4の少なくとも何れか1項に記載の剥離剤を、シート状の基材の片面または両面に塗布してなる構成である。これにより、再貼着性、筆記性および印刷性に優れた剥離シートを提供することができるという効果を奏する。

Claims (5)

  1. アルキルイソシアネート付加ポリアミンと、カルボキシル基含有ポリオレフィンとを含むことを特徴とする剥離剤。
  2. 上記カルボキシル基含有ポリオレフィンが、オレフィンと不飽和カルボン酸とを含む単量体組成物の共重合体であることを特徴とする請求項1記載の剥離剤。
  3. 上記カルボキシル基含有ポリオレフィンが、ポリオレフィンの酸化によりカルボキシル基を導入してなる酸化物であることを特徴とする請求項1記載の剥離剤。
  4. アルキルイソシアネート付加ポリアミンとカルボキシル基含有ポリオレフィンとの重量比(アルキルイソシアネート付加ポリアミン:カルボキシル基含有ポリオレフィン)が、99:1〜50:50の範囲内であることを特徴とする請求項1、2または3記載の剥離剤。
  5. 請求項1ないし4の少なくとも何れか1項に記載の剥離剤を、シート状の基材の片面または両面に塗布してなることを特徴とする剥離シート。
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