JP4695775B2 - インバータ点灯装置 - Google Patents
インバータ点灯装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4695775B2 JP4695775B2 JP2001137603A JP2001137603A JP4695775B2 JP 4695775 B2 JP4695775 B2 JP 4695775B2 JP 2001137603 A JP2001137603 A JP 2001137603A JP 2001137603 A JP2001137603 A JP 2001137603A JP 4695775 B2 JP4695775 B2 JP 4695775B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- diode
- connection point
- capacitor
- power
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B20/00—Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
Landscapes
- Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
- Rectifiers (AREA)
Description
【発明の属する利用分野】
この発明は、予熱を簡単な回路構成でできるようにしたインバータ点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インバータ点灯装置として自励式のインバータ点灯装置がある。
【0003】
自励式のインバータ装置は、放電管を含む回路自体が発振回路となって点灯するようになっており、例えば、図6に示すように、2個のトランジスタT1,T2をプッシュプル接続したトランジスタ直列回路1と、2個のダイオードD1,D2のアノード端子とカソード端子を接続したダイオード直列回路2とを並列に接続し、その並列に接続した直列回路1,2のNPNトランジスタT1,T2の接続点(エミッタとコレクタ)と、ダイオードD1,D2のアノード端子とカソード端子の接続点間に、インダクタL、放電管(蛍光灯)6、ベース巻線N1,N2からなる直列回路を接続し、放電管(蛍光灯)6の残りのヒータ端子にコンデンサ5’を接続した構成となっている。
【0004】
また、このとき、ベース巻線N1,N2は、互いに逆位相となるように設けてトランジスタT1,T2のベースに接続することで、電源投入時にどちらかのトランジスタT1,T2に漏れ電流が流れると、ベース巻線N1,N2の磁束が変化し、トランジスタT1,T2をオンする電圧が誘起されるようになっている。
【0005】
そのため、誘起された電圧で、例えばトランジスタT1がオンになるとトランジスタT2のベース電流は逆位相となってオフとなり、トランジスタT1の電流が増加する。このトランジスタT1の電流が増加すると、インダクタLの磁束が飽和し、ベース巻線N1に誘起される電圧は0となる。その結果、トランジスタT1がオフとなってインダクタLに貯えられていたエネルギーは逆起電力となり、ベース巻線N2に現れてトランジスタT2がオンになる。
【0006】
このように、トランジスタT2がオンになると、ベース電流は逆位相となるので、今度はトランジスタT1がオフとなり、トランジスタT2の電流が増加する。この増加によってインダクタLの磁束が飽和すると、ベース巻線N1に誘起される電圧は0となり、トランジスタT2はオフとなる。
【0007】
このようにして、トランジスタT1とT2とがオンとオフを繰り返すことで発振するようになっており、このような仕組みから発振周波数は印加電圧によって決まる。
【0008】
そのため、この自励式インバータ回路10に電圧を印加する電源回路部に工夫を加えることで容易に予熱回路を構成して蛍光灯6の黒化を防ぐことができる。
【0009】
例えば、図6に示すように(特開2000−23791号公報参照)、整流回路Bと自励式インバータ回路10との間に、昇圧用コンバータIC回路conを設け、電源投入時にタイマー回路pで昇圧用のコンバータIC回路conの動作を遅らせ、その間に自励式インバータ回路10に整流電圧を直接印加して、印加される低圧の整流電圧で自励式インバータ回路Iを予熱発振させる。
【0010】
こうして蛍光灯6をDC点灯から数秒かけてAC点灯に移行させることで、予熱を行うというものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の昇圧用コンバータIC回路を用いたものでは、IC回路を用いているので安定した点灯回路を比較的簡単に構成できるが、コストをより安く、また、故障などをより起こしにくくするためには、昇圧用コンバータ回路などの特別な部品を用いずに、一般的な部品を用いて、より、シンプルな回路で予熱を行えるようにすることが課題となっている。
【0012】
そこで、この発明の課題は、自励式インバータ装置をシンプルな回路構成で予熱の行えるようにすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明では、2個のトランジスタをプッシュプル接続したトランジスタ直列回路と、2個のダイオードのアノード端子とカソード端子を接続したダイオード直列回路とを並列に接続し、その並列回路のトランジスタ同士の接続点とダイオードのアノード端子とカソード端子の接続点間に、インダクタと蛍光灯及び前記トランジスタのベース巻線を直列に接続し、前記並列回路の両端間に印加される電圧に基づいて自励発振により放電管を点灯する自励式インバータ回路部と、2個のダイオードのアノード端子とカソード端子を接続したダイオード直列回路と、2個のコンデンサを直列に接続したコンデンサ直列回路とを並列に接続し、その並列回路の両端を前記自励式インバータ回路への電源出力とし、一方、前記コンデンサ直列回路のコンデンサ同士の接続点とダイオード直列回路のアノード端間に、カソード端子をコンデンサ同士の接続点側にしてダイオードを並列に接続するとともに、コンデンサ直列回路のコンデンサ同士の接続点を交流電源の一方と接続し、前記ダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点と交流電源の他方とを、電源投入後の所定期間の間交流電源から前記アノード端子とカソード端子の接続点方向へのみ電流を流し、所定期間経過後に両方向へ電流を流すスイッチ手段を介して接続した電源回路部とからなる構成を採用したのである。
【0014】
このような構成を採用したことにより、電源投入時にスイッチ手段を介してダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子とを接続した接続点へ交流の半波が入力すると、ダイオード直列回路の一方のダイオード→自励式インバータ回路部→コンデンサに並列に接続されたダイオードを介して交流電源へ流れ、前記接続点と接続されたコンデンサ直列回路の2個のコンデンサの一方が充電される。そのため、自励式インバータ回路部には交流の振幅分の電圧が印加される。
【0015】
一方、所定期間経過後にスイッチ手段が交流の両波を入力するようになると、逆極性の半波は、先の半波と極性が逆なので、他方のコンデンサ→ダイオード直列回路のダイオード→交流電源と流れて、コンデンサ直列回路の他方のコンデンサを充電する。
【0016】
このため、充電されたコンデンサによって、自励式インバータ回路部には、交流振幅の倍の電圧が印加される。
【0017】
このようにスイッチ手段によって自励式インバータ回路部への印加電圧を倍に変えることができるので、自励式インバータ回路部の発振周波数を変化させて、等倍の電圧で予熱発振を行い、倍電圧で点灯させるようにすればよい。
【0018】
このとき、上記電源回路部の交流電源との接続に代えて、上記ダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点と交流電源の他方とを接続し、コンデンサ直列回路のコンデンサ同士の接続点と交流電源の一方とを、電源投入後の所定期間の間コンデンサ同士の接続点から交流電源方向へのみ電流を流し、所定期間経過後に両方向へ電流を流すスイッチ手段を介して接続した構成を採用することができる。
【0019】
このような構成を採用したことにより、電源投入時に交流の半波が、ダイオード直列回路の一方のダイオード→自励式インバータ回路部→コンデンサと並列に接続されたダイオードを介して流れ、コンデンサ直列回路の一方が充電され、交流の振幅分の電圧が自励式インバータ回路部に印加される。
【0020】
そして、所定期間経過後に両波が入力すると、逆極性の半波が、他方のコンデンサ→ダイオード直列回路のダイオード→交流電源と流れて、コンデンサ直列回路の他方のコンデンサを充電するので、充電されたコンデンサによってインバータ回路部に倍の電圧を供給することができる。
【0021】
また、このとき、上記電源回路部のスイッチ手段と、ダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点間に第2のインダクタを設けるとともに、その第2のインダクタを接続した前記接続点と自励式インバータ回路の並列回路のダイオードのアノード端子とカソード端子の接続点とをコンデンサを介して接続した構成を採用することにより、スイッチ手段とダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点間に設けられた第2のインダクタは、交流電源で励磁されることになり、交流電源の極性が切り替わる際に、保持したエネルギーをコンデンサを介してインバータ回路へ供給することで、電源の力率を向上させることができる。
【0022】
さらに、このとき、上記スイッチ手段をパワーMOSFETと前記パワーMOSFETを電源投入後の所定期間経過後に作動させるタイマー回路とで構成すれば、点灯時にタイマー回路がパワーMOSFETをオフにして、内蔵のフライホイールダイオードが交流の半波を通過させる。また、タイマー回路が予熱後にパワーMOSFETをオンにすれば、両波を通過させることができる。
【0023】
また、このとき、上記スイッチ手段を、サイリスタのアノード端子とダイオードのカソード端子とを接続して並列に接続したスイッチ部と、そのスイッチ部のサイリスタを電源投入後の所定期間経過後にオンにするタイマー回路とで構成すると、点灯時にタイマー回路でサイリスタをオフにしておけば、サイリスタと並列に接続したダイオードが導通して交流の半波を通過させることができる。また、予熱後は、タイマー回路がサイリスタをオンにすれば、ダイオードと点弧したサイリスタで両波を通過させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0025】
図1に示すように、この形態のインバータ点灯装置は、自励式インバータ回路部10と電源回路部11とで構成されている。
【0026】
自励式インバータ回路部10は、前述した従来例で述べたものと同じもので、プッシュプル接続したNPNトランジスタT1,T2のエミッタとコレクタの接続点と、ダイオード直列回路2のアノード端子Aとカソード端子Kの接続点間に、インダクタL、蛍光灯6、ベース巻線N1,N2からなる直列回路を接続し、蛍光灯6の残りのヒータ端子にコンデンサ5’を接続した構成となっている。
【0027】
また、前記ベース巻線N1,N2は互いに逆位相となるように設けてトランジスタT1,T2のベースに接続してあり、電源投入時にどちらかのトランジスタT1,T2に漏れ電流が流れると、ベース巻線N1,N2の磁束が変化し、残りのトランジスタT1,T2をオンするようになっている。
【0028】
電源回路部11は、2個のダイオードD4,D6で構成されるダイオード直列回路12と、2個のコンデンサC1,C2で構成されるコンデンサ直列回路13と、ダイオードD5及びスイッチ手段14で構成されている。
【0029】
ダイオード直列回路12は、2個のダイオードD4,D6のアノード端子Aとカソード端子Kを接続したものである。また、コンデンサ直列回路13は、2個のコンデンサC1,C2の一端同士を接続したものである。
【0030】
両直列回路12,13は並列に接続されており、並列回路の両端を自励式インバータ回路部10と接続し、インバータ回路部10への電源出力としてある。
【0031】
さらに、コンデンサ直列回路13のコンデンサ同士の接続点と、ダイオード直列回路12の両端のアノード端との間に、カソード側をコンデンサ同士の接続点と接続したダイオードD5を接続してある。
【0032】
ちなみに、この形態では、ダイオード直列回路D3,D6と、ダイオードD5とを、既製のダイオードブリッジ素子D3〜D6を用いて構成したもので、ダイオードD3は、回路上では別段必要としないものである。
【0033】
また、この並列回路のコンデンサ直列回路13のコンデンサC1,C2の接続点を交流入力の一方と接続するとともに(この形態ではフィルタ回路を介して)、交流入力の他方をスイッチ手段14を介してダイオード直列回路12のアノード端子Aとカソード端子Kの接続点に接続してある。
【0034】
スイッチ手段14は、この形態の場合、NchパワーMOSFET18とタイマー回路19とで構成したもので、図1に示すように、パワーMOSFET18のドレインdをダイオード直列回路12のアノード端子Aとカソード端子Kの接続点に接続し、ソースsを交流入力に接続してある。
【0035】
このパワーMOSFET18は、図1のようにソースs−ドレインd間に内蔵(保護用)ダイオードD7が設けられており、内蔵ダイオードD7はアノードA側をソースs側にしてMOSFET18と並列に接続されている。そのため、MOSFET18のオン・オフに関わらず、カソード側からドレイン側へ電流を流せるようになっている。
【0036】
また、パワーMOSFET18のゲートqには、タイマー回路19が接続されている。
【0037】
タイマー回路19は、タイマーコンデンサC3を使ったもので、図1のように、交流入力端子間にダイオードD8と分圧抵抗R1,R2を設け、その分圧抵抗R1,R2の接続点にタイマーコンデンサC3を並列に接続してパワーMOSFET18のゲートqに接続するようになっている。
【0038】
なお、符号20はフィルタ回路である。
【0039】
この形態は、上記のように構成されており、この点灯装置では、電源投入時に、タイマー回路19のタイマーコンデンサC3は充電されておらず、コンデンサC3の電圧は「0」である。そのため、前記コンデンサC3に接続されたパワーMOSFET18のゲートq電圧も「0」で、パワーMOSFET18はオフである。その結果、図2(a)の矢印(実線)に示すように、交流の負の半波は、内蔵ダイオードD7→ダイオードD4→コンデンサC1→交流電源と流れ、コンデンサC1を図2の極性で充電する。そのため、コンデンサC1の電圧は交流の振幅電圧となり、コンデンサC1から、コンデンサC1→インバータ回路部10→ダイオードD5→コンデンサC1と電流が流れ、インバータ回路部10への供給電圧も交流の振幅電圧となる。
【0040】
このとき、振幅電圧の印加されたインバータ回路10は発振を開始するが、このときの発振周波数は、印加電圧が交流の振幅電圧なので点灯電圧より低く蛍光灯6は放電しないため、高くなり、蛍光灯6のヒータを加熱する。
【0041】
こののち、タイマー回路19のタイマーコンデンサC3が分圧抵抗R1,R2により充電されて電圧が上昇し、上昇した電圧がパワーMOSFET18のスレッショルド電圧を超えてパワーMOSFET18をオンにすると、図2に示すように、正の半波(破線の矢印)が回路に流れることになる。
【0042】
この正の半波は、図2(a)に示すように、交流電源→コンデンサC2→ダイオードD6→パワーMOSFET18→交流電源と流れ、コンデンサC2を図2の極性で充電する。そのため、充電されたコンデンサC2から、コンデンサC2→コンデンサC1→インバータ回路部10→コンデンサC2と電流が流れ、インバータ回路部10への印加電圧は、コンデンサC1とC2とをプラスした電圧、すなわち、交流振幅の倍の電圧となる。
【0043】
その結果、図2(b)に示すように、上昇した電圧によりインバータ回路10の蛍光灯6は放電電圧に達すると放電を開始して点灯し、発振周波数も下がる。
【0044】
このように、この点灯回路では、昇圧用のコンバータIC回路などを使わずにシンプルな回路構成で予熱が行えるので、コストの低減も容易である。
【0045】
このとき、予熱時間t1は、タイマー回路19の分圧抵抗R1,R2とタイマーコンデンサC3の時定数を変えれば簡単に設定できる。特に、スイッチ手段にMOSFET18を用いた場合は、ゲートqに殆ど電流が流れないため、予熱時間を正確に決めることができ、その設定も容易にできる。
【0046】
図3に第2実施形態として、第1実施形態の力率を改善したものを示す。
【0047】
すなわち、この形態のものは、図3に示すように、電源回路部11のスイッチ手段14と、ダイオード直列回路12のアノード端子Aとカソード端子Kの接続点間に第2のインダクタL’を設けている。
【0048】
また、その第2のインダクタL’を接続した前記接続点と自励式インバータ回路部10のダイオード直列回路2のアノード端子とカソード端子の接続点間に充放電コンデンサC4を接続している。
【0049】
このようにすることにより、例えば、トランジスタT2がオンの場合は、交流電源→第2のインダクタL’→充放電コンデンサC4→蛍光灯6→インダクタL→ベース巻線N1,N2→トランジスタT2→ダイオードD5→交流電源という経路で電流が流れ、コンデンサC4が充電されるとともに、第2のインダクタL’が励磁される。
【0050】
そのため、トランジスタT2がオフとなると、励磁された第2のインダクタL’に誘導電流が発生し、図3の矢印(実線)のように、第2のインダクタL’→ダイオードD4→コンデンサC1→交流電源→第2のインダクタL’という経路で電流が流れる。
【0051】
同様に、トランジスタT1がオンの場合は、交流電源→ダイオードD3→トランジスタT1→ベース巻線N1,N2→インダクタL→蛍光灯6→充放電コンデンサC4→第2のインダクタL’→交流電源という経路で電流が流れ、コンデンサC4が充電されるとともに、第2のインダクタL’が励磁される。
【0052】
そのため、トランジスタT1がオフとなると、図3の矢印(破線)のように、励磁された第2のインダクタL’に誘導電流が発生し、第2のインダクタL’→交流電源→コンデンサC2→ダイオードD6→第2のインダクタL’という経路で電流が流れる。
【0053】
このように、第2のインダクタL’を設けたことにより、コンデンサC1,C2には常に電流が流れることとなり、入力の力率を高くすることができる。
【0054】
なお、コンデンサC5,C6は保護用コンデンサであり、コンデンサC6とインダクタLfは、発振周波数の電流が電源へ流出するのを防ぐために設けたものである。
【0055】
図4に第3実施形態として、スイッチ手段14のパワーMOSFET18に代えて、サイリスタ20を用いたものを示す。
【0056】
すなわち、この形態では、サイリスタ20のアノード端子AにダイオードD9のカソード端子Kを接続し、サイリスタ20にダイオードD9を並列に接続することにより、サイリスタのオン・オフに関わらずサイリスタ20のカソードK側からアノードA側へ電流が流せるようになっている。
【0057】
また、サイリスタのゲートqには、ツェナーダイオード21を使ったトリガ回路が設けられており、トリガ回路は、タイマーコンデンサC3の電圧がツェナー電圧Vzを超えるとサイリスタ20をオンにするようになっている。
【0058】
他の構成及び作用については第2実施形態と同じなので、説明は省略する。
【0059】
このようにしたことにより、コストの安いサイリスタ20でスイッチ手段14を構成できるので、インバータ点灯装置のコストも下げられる。
【0060】
図5に第4実施形態を示す。
【0061】
この形態は、電源回路部11の他の態様を示したもので、図5のように、スイッチ手段14のダイオードD7の向きが第1〜第3実施形態のものと逆になったものである。
【0062】
そのため、スイッチ手段14をコンデンサ直列回路13のコンデンサ同士の接続点と交流電源の間に設けてある。
【0063】
このように構成される電源回路部11では、電源投入時に正の半波が、交流電源→ダイオードD4→コンデンサC1→ダイオードD7→交流電源と流れて(実線の矢印)コンデンサC1を充電する。
【0064】
そのため、充電されたコンデンサC1の電圧は、交流の振幅電圧となり、コンデンサC1から、コンデンサC1→インバータ回路部10→ダイオードD5→コンデンサC1と電流が流れ、インバータ回路部10への供給電圧も交流の振幅電圧となる。
【0065】
また、スイッチ手段が作動して、両方向の電流が回路に流れると、負の半波が、交流電源→スイッチ手段14→コンデンサC2→ダイオードD5→交流電源と流れて(破線の矢印)コンデンサC2を充電し、インバータ回路部10への印加電圧は倍の電圧となる。
【0066】
このように、第1実施形態と同様に、予熱電圧と点灯電圧を供給することができる。
【0067】
なお、実施形態では、スイッチ手段にMOSFETやサイリスタなど、片方向スイッチ素子とダイオードを用いたものを示したが、これに限定されるものではなく、例えば、トライアックなどの両方向スイッチ素子を用いるようにしても良いことは明白である。
【0068】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成したことにより、自励式インバータ装置をシンプルな回路構成で予熱の行えるようにできる。そのため、よりコストを安く、また、故障などをより起こしにくくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の回路図
【図2】(a),(b)第1実施形態の作用説明図
【図3】第2実施形態の回路図
【図4】第3実施形態の回路図
【図5】第4実施形態の回路図
【図6】従来例の回路図
【符号の説明】
6 蛍光灯
10 自励式インバータ回路部
11 電源回路部
12 ダイオード直列回路
13 コンデンサ直列回路
14 スイッチ手段
18 パワーMOSFET
19 タイマー回路
20 サイリスタ
A アノード
C1 コンデンサ
C2 コンデンサ
C3 タイマーコンデンサ
C4 充放電コンデンサ
K カソード
L インダクタ
L’ 第1のインダクタ
N1 ベース巻線
N2 ベース巻線
T1 トランジスタ
T2 トランジスタ
D1〜D9 ダイオード
Claims (5)
- 2個のトランジスタをプッシュプル接続したトランジスタ直列回路と、2個のダイオードのアノード端子とカソード端子を接続したダイオード直列回路とを並列に接続し、その並列回路のトランジスタ同士の接続点とダイオードのアノード端子とカソード端子の接続点間に、インダクタと蛍光灯及び前記トランジスタのベース巻線を直列に接続し、前記並列回路の両端間に印加される電圧に基づいて自励発振により放電管を点灯する自励式インバータ回路部と、
2個のダイオードのアノード端子とカソード端子を接続したダイオード直列回路と、2個のコンデンサを直列に接続したコンデンサ直列回路とを並列に接続し、その並列回路の両端を前記自励式インバータ回路への電源出力とし、一方、前記コンデンサ直列回路のコンデンサ同士の接続点とダイオード直列回路のアノード端間に、カソード端子をコンデンサ同士の接続点側にしてダイオードを並列に接続するとともに、コンデンサ直列回路のコンデンサ同士の接続点を交流電源の一方と接続し、前記ダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点と交流電源の他方とを、電源投入後の所定期間の間交流電源から前記アノード端子とカソード端子の接続点方向へのみ電流を流し、所定期間経過後に両方向へ電流を流すスイッチ手段を介して接続した電源回路部とからなるインバータ点灯装置。 - 上記電源回路部の交流電源との接続に代えて、上記ダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点と交流電源の他方とを接続し、コンデンサ直列回路のコンデンサ同士の接続点と交流電源の一方とを、電源投入後の所定期間の間コンデンサ同士の接続点から交流電源方向へのみ電流を流し、所定期間経過後に両方向へ電流を流すスイッチ手段を介して接続した請求項1に記載のインバータ点灯装置。
- 上記電源回路部のスイッチ手段と、ダイオード直列回路のアノード端子とカソード端子の接続点間に第2のインダクタを設けるとともに、その第2のインダクタを接続した前記接続点と自励式インバータ回路の並列回路のダイオードのアノード端子とカソード端子の接続点とをコンデンサを介して接続した請求項1または2に記載のインバータ点灯装置。
- 上記スイッチ手段をパワーMOSFETと前記パワーMOSFETを電源投入後の所定期間経過後に作動させるタイマー回路とで構成した請求項1乃至3のいずれかに記載のインバータ点灯装置。
- 上記スイッチ手段を、サイリスタのアノード端子とダイオードのカソード端子とを接続して並列に接続したスイッチ部と、そのスイッチ部のサイリスタを電源投入後の所定期間経過後にオンにするタイマー回路とで構成した請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137603A JP4695775B2 (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | インバータ点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001137603A JP4695775B2 (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | インバータ点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002334798A JP2002334798A (ja) | 2002-11-22 |
JP4695775B2 true JP4695775B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
ID=18984688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001137603A Expired - Fee Related JP4695775B2 (ja) | 2001-05-08 | 2001-05-08 | インバータ点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4695775B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0315498U (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-15 | ||
JPH06163169A (ja) * | 1992-09-25 | 1994-06-10 | Kansei Corp | 放電灯点灯装置 |
JPH08251946A (ja) * | 1995-03-15 | 1996-09-27 | Mitsubishi Denki Shomei Kk | インバータ装置 |
JPH08330086A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-13 | Hitachi Lighting Ltd | 放電灯点灯装置 |
-
2001
- 2001-05-08 JP JP2001137603A patent/JP4695775B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0315498U (ja) * | 1989-06-28 | 1991-02-15 | ||
JPH06163169A (ja) * | 1992-09-25 | 1994-06-10 | Kansei Corp | 放電灯点灯装置 |
JPH08251946A (ja) * | 1995-03-15 | 1996-09-27 | Mitsubishi Denki Shomei Kk | インバータ装置 |
JPH08330086A (ja) * | 1995-05-26 | 1996-12-13 | Hitachi Lighting Ltd | 放電灯点灯装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002334798A (ja) | 2002-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH076889A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP4695775B2 (ja) | インバータ点灯装置 | |
JP2001211658A (ja) | 相補形スイッチを有するハロゲン電力変換器 | |
JP4534189B2 (ja) | 電源装置及び放電灯点灯装置 | |
JP4505944B2 (ja) | 電源装置 | |
JP3617362B2 (ja) | 電源装置 | |
JP2772175B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
KR100716562B1 (ko) | 고압 방전등용 전자식 안정기 | |
JP2744009B2 (ja) | 電力変換装置 | |
JP2001128461A (ja) | 電源装置 | |
JP3319882B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP3811915B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH0594892A (ja) | 電源装置 | |
JP2000102264A (ja) | 電源装置 | |
JPH1127953A (ja) | 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置 | |
JP3494240B2 (ja) | 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置 | |
JPH0586131B2 (ja) | ||
JP2697856B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JP3553266B2 (ja) | 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 | |
JP2569794B2 (ja) | インバータ装置 | |
JPS6052560B2 (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH01248971A (ja) | 電力変換装置 | |
JPH09308258A (ja) | 電源装置、放電ランプ点灯装置及び照明装置 | |
JPH07122380A (ja) | 放電灯点灯装置 | |
JPH04183278A (ja) | コンバータ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080416 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110208 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110228 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |