JP3553266B2 - 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の先行技術として、特願平7−73754号に示されるものがある。
図11は先行技術を示す回路図、図12は同じく作用を示す簡略等価回路図、図13は同じく各部の電流、電圧波形図である。
【0003】
この先行技術は、商用交流電源1にチョークコイルL 及びコンデンサC 等からなるフィルタ回路2が接続され、このフィルタ回路2に整流回路3が接続されている。整流回路3は例えば高速スイッチング性のダイオードを含んで形成されている。整流回路3の出力端間には、第1のスイッチング素子4及び第2のスイッチング素子5が互いに直列に接続されている。これらのスイッチング素子4,5は、例えば、電界効果型トランジスタ(FET)Q ,Q からなるもので、寄生ダイオードを各々逆電流通流用のダイオードとして利用する構成とされている。これらのスイッチング素子4,5によるスイッチング回路6は、整流回路3を主体とする電源回路7から整流された出力端間電圧DCが供給される。
【0004】
また、第2のスイッチング素子5と並列的関係になるように、インダクタL としてのリーケッジ形絶縁トランスの1次巻線N21及び第1のコンデンサ(平滑コンデンサ)C が接続されている。この第1のコンデンサC は整流回路3の出力電圧の一部を供給され、この電圧を平滑するような十分大きな容量に設定されている。
【0005】
インダクタL の2次巻線N22には蛍光ランプ8が接続されている。この蛍光ランプ8のフィラメント間には、フィラメント予熱用兼共振用のコンデンサC が接続されている。インダクタL のリーケッジインダクンスは蛍光ランプ8の限流インピーダンスとしても作用する。また、インダクタとフィラメント予熱兼共振用のコンデンサC とは直列共振する。
【0006】
また、第1のスイッチング素子4に対しては、インダクタL を介して第2のコンデンサCが並列的に接続されている。この第2のコンデンサCの容量は第1のコンデンサCの容量に比べて極端に小さく、インダクタL のインダクタンスとスイッチング素子4,5のスイッチング周波数において直列共振する値が選定されており、LC直列共振回路9を形成している。これらのスイッチング回路6、第1のコンデンサC及びLC直列共振回路9によりインバータ回路10が構成されている。
【0007】
スイッチング素子4,5のオン・オフを制御するスイッチング制御手段11は、スイッチング素子4,5を例えば略一定で、整流回路3の出力周波数より高い周波数でオン・オフする。また、整流回路3の出力電圧の波高値が大きい期間には、第1のスイッチング素子4のオン期間を小さく、波高値が小さい期間にはオン期間を大きくするように、整流回路3の出力電圧(脈流電圧)のピーク値に沿って連続的に変化させている。従って、第2のスイッチング素子5のオン期間は、これと逆の関係で変化する。具体的には、整流回路3の出力電圧を検知する検知手段12と、この検知手段12の検知電圧に応じてオン期間を変化させる発振手段13とを設けている。発振手段13としては、例えば、パルス幅変調機能とスイッチング素子駆動機能とを備えている。
【0008】
次に、作用について説明する。最初に、整流回路3の出力電圧(脈流電圧)の波高値が大きい期間について説明する。この期間では、スイッチング制御手段11が検知電圧に応じて第1のスイッチング素子4をそのオン期間が相対的に小さくなるように制御する。
【0009】
まず、図12(a)に示す期間aにおいては、第1のコンデンサC 、第2のスイッチング素子5及びインダクタL の閉回路が形成される。このため、第1のコンデンサC に蓄積されていた電荷がこの閉回路を放電する。
【0010】
図12(b)に示す期間bにおいては、第2のスイッチング素子5がオフし、第1のスイッチング素子4はその寄生ダイオードがオンする。これにより、インダクタL 及び第2のコンデンサCが直列共振する。これによって、第2のコンデンサC、インダクタL の電圧には共振電圧が現れる。また、第2のコンデンサCと第1のコンデンサC との両端電圧にも共振電圧が現れる。この共振電圧のピーク値は、インダクタL の蓄積エネルギー、即ち、上記期間aの最後に第2のスイッチング素子5に流れている電流値及び第2のコンデンサCの両端電圧値によって決定される。
【0011】
図12(c)に示す期間cにおいては、第1のスイッチング素子4がオンし、共振電流が極性反転して逆向きの共振電流が流れる。上記期間b,cにおける共振電圧の波高値は、共振回路の抵抗成分が小さいので、非平滑直流電圧より大きくなる。即ち、昇圧される。
【0012】
図12(d)に示す期間dにおいては、共振電圧が低下して第2のコンデンサC及び第1のコンデンサC の両端電圧も低下しようとするから、整流回路3から第1のコンデンサC 、インダクタL 及び第1のスイッチング素子4を介して電流が流れる。
【0013】
図12(e)に示す期間eにおいては、第1のスイッチング素子4がオフし、第2のスイッチング素子5の寄生ダイオードがオンして、インダクタL の蓄積エネルギーにより第2のスイッチング素子5の寄生ダイオード及び第1のコンデンサC に電流が流れる。この期間d,eの電流により第1のコンデンサC が充電される。そして、期間aの状態に戻る。
【0014】
次に、非平滑直流電圧の波高値が小さい期間は、スイッチング制御手段11が検知電圧に応じて、第1のスイッチング素子4のオン期間が相対的に大きくなるように制御する。この場合の回路動作も基本的には図12の場合と同様で、図12(a)〜(e)の動作を各スイッチング素子4,5のオン・オフに応じて繰返し行う。なお、この場合、共振電圧の波高値が大きくなる。これは、非平滑直流電圧の波高値が小さい期間には、この波高値に応じて第2のコンデンサCに充電されている電圧が小さくなり、この分、第2のコンデンサCに流れ込む電流、即ち、期間bにおける初期の共振電流値が大きくなるためである。従って、非平滑直流電圧の波高値が低くなる期間には、より昇圧でき、非平滑直流電圧の谷部を持ち上げることができる。これにより、この波高値が小さくなる期間も第1,2のコンデンサC ,Cの両端電圧値を整流回路3の出力電圧値よりも小さくして、整流回路3から期間dの電流を流すことができる。一方、波高値が小さい期間には第2のスイッチング素子5のオン期間が相対的に小さくなっている。これにより、第2のスイッチング素子5に流れる電流値が相対的に小さい段階で遮断される。これは、期間bにおける初期の共振電流値を小さくするように作用するから、前述のように第2のコンデンサCの充電電圧との関係で共振電圧が大きくなるものの、極端に昇圧して谷部の電圧値を過度に大きくすることはない。
【0015】
このような作用により、インダクタL の2次巻線N22に高周波交流電圧を誘起して、蛍光ランプ8を高周波点灯させる。そして、交流電源1からの入力電流Iinは図13(a)に示すようになる。これは、上述したように、各スイッチング素子4,5のオン・オフに応じて図12(a)〜(e)の動作を繰返し、期間dにおける整流回路3からの電流が流れるからである。従って、この電流が、入力力率を高めるとともに、入力電流の低歪に寄与する。なお、入力電流の高周波成分はフィルタ回路2により吸収される。
【0016】
また、整流回路3の出力端間電圧Vdcは図13(b)に示すようになる。さらに、蛍光ランプ8の電流IFLは図13(c)に示すようになり、第1のコンデンサC により平滑されている結果、その包絡線は非平滑直流電圧のリップルを減少したものになる。図13(b)において、正弦波の白い部分が整流回路3の非平滑直流電圧を示し、正弦波に重畳されている部分が共振により昇圧された電圧を示している。この出力端間電圧Vdcをより平滑化させるには、スイッチング素子4,5のオン期間の制御を調整すればよい。
【0017】
このような電源装置は、低歪複合形インバータに好適であるが、低周波交流電源の出力電圧を整流して非平滑直流電圧を出力する整流回路3としては、スイッチング素子4,5側の高周波動作に追従し得るように高速スイッチング性を持つ高周波用ダイオードを含んで構成される。
【0018】
上述したように、図11に示す放電灯点灯装置は入力力率の向上及び入力電流の歪みの低減を図る上で極めて有益なものである。
【0019】
また、このような先行技術を踏まえ、さらに改良して、比較的簡単な構成で出力電圧を所望に変化できるように構成した放電灯点灯装置も提案されている。
図14は、改良された先行技術を示す回路図である。図11等で示した部分と同一機能ないしは同等の機能を果たす部分には、同一符号を用いて示す。まず、図14に示す構成例では、第1,2のスイッチング素子4,5としてバイポーラトランジスタQ′ ,Q′ が用いられており、ダイオードD ,D が逆並列に接続されている。また、インダクタL の1次巻線N11に直列に可飽和変流手段CTの1次巻線CTが接続されている。これにより、第1のコンデンサCは第1のスイッチング素子4のオン期間に整流回路3からの出力電流により充電される。また、第2のスイッチング素子5のオン期間にインダクタL の1次巻線N11及び可飽和変流手段CTの1次巻線CT及び第2のスイッチング素子5を介して充電電荷を放電する。このような充放電の繰返しにより、整流回路3の出力電圧の一部を平滑する。
【0020】
直列共振回路9はインダクタL の1次巻線N11、相対的に小容量の第2のコンデンサC及び可飽和変流手段CTの1次巻線CTを含んでいる。これによりインダクタL 及び第2のコンデンサCが第1,2のスイッチング素子4,5のオン・オフに応じて直列共振する。インダクタL の2次巻線N22を利用した出力回路は、2次巻線N22とコンデンサC とによる直列共振による共振電圧を負荷である蛍光ランプ8に供給して付勢するものである。
【0021】
可飽和変流手段CTの2つの2次巻線CTS1,CTS2は各々スイッチング制御手段11中に挿入されている。14は飽和時間変化手段で、可飽和変流手段CTの飽和時間を変化させるものである。ここに、スイッチング制御手段11にあっては、第1,2のトランジスタQ′ ,Q′ のベース・エミッタ間に設けられた抵抗R 〜R 、ダイオードD ,D 、可飽和変流手段CTの各々の2次巻線CTS1,CTS2及び飽和時間変化手段14中のインピーダンス装置15,16を有している。抵抗R 及びダイオードD の直列回路、抵抗R 及びダイオードD の直列回路は各々インピーダンス装置15,16の放電経路を形成する。
【0022】
飽和時間変化手段14は、第1,2のインピーダンス装置15,16と、これらのインピーダンス装置15,16の容量を変化させるインピーダンス制御手段17とを有する。各インピーダンス装置15,16はスイッチング制御手段11内において、可飽和変流手段CTの各2次巻線CTS1,CTS2と直列に接続されている。インピーダンス制御手段17は例えば蛍光ランプ8の始動シーケンスに応じてタイマ制御されるものが用いられている。
【0023】
このような構成において、動作的には基本的に図11の場合に準じて制御される。ここに、図14に示す構成例の場合、例えば、タイマにより制御される蛍光ランプ8のフィラメント予熱時には、第1のスイッチング素子4側のインピーダンス装置15の容量を「中」程度にし、第2のスイッチング素子5側のインピーダンス装置16の容量を「小」程度に可変する。これにより、第1のスイッチング素子4のオン期間を「中」程度にし、第1のコンデンサCの充電量を「中」程度にして出力回路(第2巻線N22)からの出力電圧をある程度制限する。一方、他方のインピーダンス装置16の容量を「小」にして第2のスイッチング素子5のオン時間を「小」としている。このように、第1のスイッチング素子4のオン期間を「中」、第2のスイッチング素子5のオン期間を「小」とすることにより、インバータ回路10における発振周波数は相対的に大きなものとなる。これにより、2次巻線N22及びコンデンサC の直列共振回路の出力電圧も相対的に小さいものとなる。これらの作用により、蛍光ランプ8は始動することなく、フィラメントが予熱される。
【0024】
その後、タイマにより制御される始動時になると、インピーダンス装置15の容量が「中」程度とされ、インピーダンス装置16の容量が「大」程度とされる。これにより、第2のスイッチング素子5のオン時間が相対的に大きくなる。従って、2次巻線N22及びコンデンサC の直列共振回路の出力電圧が大きくなり、蛍光ランプ8は始動点灯する。
【0025】
蛍光ランプ8が点灯した後は、インピーダンス装置15,16の双方の容量を「大」程度とする。これにより、第1のコンデンサCの充電量を大きくし、その両端電圧を大きくするとともに、発振周波数を相対的に小さくすることで、蛍光ランプ8の通常点灯に必要な電力を供給する。
【0026】
これによれば、始動点灯時の2次電圧の制御と、点灯後の制御とがなされる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
図15はインピーダンス装置16付近の構成の一例を示す回路図である。図において、インピーダンス装置16はコンデンサC とコンデンサC との並列回路と、コンデンサC に直列に接続された、例えば、FET構成のトランジスタQ とにより構成されている。ここに、トランジスタQ のゲート・ソース間電位VGSによって定まるトランジスタQ のゲインにてインピーダンス装置16全体の容量が可変されることにより、上述したような制御がなされる。
【0028】
ところが、従来にあっては、2次電圧の制御と点灯時の制御とを同一ゲインで行っており、不都合を生ずる。後述する図2を参照すれば、同一ゲインで制御を行った場合の整流回路3で整流後の直流電圧VDCとトランジスタQ のゲート・ソース間電位VGSとの関係を示すと、細線で示すような特性となる。よって、本来的に、始動点灯時であれば直流電圧VDCの変動に応じた高いゲイン制御が要望され、点灯後の2次電圧に関しては直流電圧VDCの変動に関係のない固定的なゲイン制御あるいは低いゲイン制御が要望されるが、このような要望に応えられない制御となってしまう。例えば、図2において、太線で示す特性が必要とする制御特性であるとすると、同一ゲインによる制御の場合、過剰な制御になったり(始動点灯時のVin90%)、制御が効かなくなったりする(始動点灯時のVin110%、2次電圧に関するVin100%,110%)。
【0029】
そこで、本発明は、コンデンサの両端電圧の影響を受けて電源回路の出力端間電圧が負荷時と無負荷時とで変動するような場合おいて、負荷時と無負荷時とでともに適正なゲインを与える制御が可能な電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置を提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、スイッチング素子と、スイッチング素子のスイッチングに応じて充放電を繰り返すコンデンサとを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力するインバータ回路と;インバータ回路の出力により付勢される負荷装置と;整流回路を含み、インバータ回路の入力側に接続され出力端間圧が負荷時と無負荷時とでコンデンサの両端電圧の影響を受けて変化する電源回路と;電源回路の出力端間電圧の変化を検出する検出部を含み、検出部で検出される検出値を所定の基準値と比較して検出値がこの基準値を超えるか否かによりインバータ回路のゲインを折線特性を持って切り換えるゲイン切換回路と;を備えている。
【0031】
請求項2記載の発明は、スイッチング素子と、スイッチング素子のスイッチングに応じて充放電を繰り返すコンデンサとを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力するインバータ回路と;インバータ回路の出力により付勢される負荷装置と;整流回路を含み、インバータ回路の入力側に接続されて出力端間電圧が負荷時と無負荷時とでコンデンサの両端電圧の影響を受けて変化する電源回路と;電源回路の出力端間電圧の変化を検出する検出部を含み、検出部で検出される検出値が所定の基準値を超えるか否かによりインバータ回路のゲインを異なる制御特性に基づき制御するゲイン切換回路と;を備えている。
【0032】
これらの発明において、インバータ回路としては、スイッチング素子のスイッチングに応じて充放電を繰り返すコンデンサを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力する形式のものであればよく、各種形式のものを用い得る。好適には、低歪複合形インバータ回路が好ましい。インバータ回路に直流的な出力端間電圧を供給する電源回路も、充放電を繰り返すコンデンサの両端電圧の影響を受けて、その出力端間電圧が負荷時と無負荷時とで変化するものが対象となる。例えば、請求項3記載の発明のように、負荷である放電灯の始動点灯時と2次電圧発生時とで2次電圧発生時のほうが高くなるように出力端間電圧が変化する電源回路が対象となる。ゲイン切換回路中の検出部としては、電源回路から得られる出力端間電圧の変化を直接的に電圧として検出するものはもちろん、例えば、出力端間電圧の変化に相当するランプ電流の変化を検出することにより結果として出力端間電圧の変化を検出するものであってもよい。ゲイン切換回路によるゲイン切換えは、基準値対応で折線的にゲイン特性を切換えるものであればよく、折線部を境に片側がゲイン制御なしの固定的な制御となる場合であってもよい。以上の事項は、以下の発明についても同様である。
【0033】
これらの発明においては、電源回路の出力端間電圧の変化が検出部により検出され、その検出値を所定の基準値と比較し、両者の大小関係に応じてゲインを切り換えているので、負荷である放電灯の始動点灯時(負荷時)と点灯後の2次電圧(無負荷時)とに関して、各々適正なゲインを与える制御が行われる。よって、過制御や不足制御のない適正な制御が可能となる。
【0034】
請求項4記載の発明は、低周波交流電源の出力電圧を整流した非平滑直流電圧を出力端間電圧として出力する整流回路を含み、出力端間電圧が負荷時と無負荷時とで変化する電源回路と;互いに直列的に設けられた第1及び第2のスイッチング素子を含み、これらのスイッチング素子に整流回路の出力端間電圧が印加されるスイッチング回路と;各スイッチング素子を高周波で交互にオン・オフ制御するスイッチング制御手段と;第1のスイッチング素子のオン期間に第1のスイッチング素子を介して整流回路からの出力電流が供給されて充電するとともに、第2のスイッチング素子のオン期間に充電電荷を第2のスイッチング素子を介して放電することにより、平滑作用を行う第1のコンデンサと;第1のコンデンサの充電電流及び放電電流が通流する経路に設けられたインダクタと、スイッチング回路の各スイッチング素子のオン・オフに応じてインダクタと直列共振する第2のコンデンサとを含み、直列共振の共振電圧により第1のコンデンサの両端電圧値を整流回路の出力端間電圧値より低下させる直列共振回路と;直列共振回路による共振電圧を負荷装置に供給して付勢する出力回路と;直列共振回路による共振電流に応じてスイッチング制御手段を制御する可飽和変流手段と;可飽和変流手段の飽和時間を変化させる飽和時間変化手段と;電源回路の出力端間電圧の変化を検出する電圧検出部を含み、電圧検出部で検出される出力端間電圧が所定の基準値を超えるか否かにより飽和時間変化手段を異なる制御特性に基づき動作させる制御切換回路と;を備えている。
【0035】
本発明においては、請求項1ないし3記載の発明中のインバータ回路や、ゲイン切換回路の構成の一例が明らかにされている。まず、インバータ回路を構成するスイッチング回路と第1のコンデンサと直列共振回路と出力回路と可飽和変流手段とが明示されている。また、ゲイン切換回路を構成する飽和時間変化手段と制御切換回路とが明示されている。ここに、スイッチング回路中のスイッチング素子としては、どのようなものでもよく、例えば、電界効果型トランジスタを用いることができる。この場合、電界効果型トランジスタがその構成上内蔵している寄生ダイオードを逆電流通流用に利用することができる。また、バイポーラ形のトランジスタのようにコレクタ・エミッタ間に寄生ダイオードを内蔵しないスイッチ素子を用いる場合であれば、導通方向を逆にしてダイオードをコレクタ・エミッタ間に並列接続すればよい。また、本発明においては、一対のスイッチング素子を交互にオン・オフするが、実質的に両スイッチング素子が同時にオフしている期間が存在していてもいなくてもよい。また、一対のスイッチング素子をオン・オフする周波数は低周波交流電源の周波数よりも高いものであり、数kHz以上が好適であり、さらには、可聴周波数以上の20kHz以上であることがより好ましい。また、スイッチング制御手段は、全てが可飽和変流手段の一部で構成されていてもよいし、一部に可飽和変流手段の一部を含むように構成されていてもよい。さらに、本発明において、「直列的」とは、他の電気部品が介在している場合と、介在していない場合との両方を含む意味である。
【0036】
また、「非平滑直流電圧」とは、実質的に平滑されていない脈流電圧を意味し、脈流電圧の谷部が僅かに持上げられているような電圧を含む。整流回路は、正出力端を挾む2辺及び負出力端を挾む2辺のうちの少なくとも一方の2辺の高速スイッチング性のダイオードを用いた全波整流器とすることが好ましい、しかし、低速スイッチング性のダイオードで整流回路を構成し、高速スイッチング性のダイオードを別に設けるようにしてもよい。また、第1のコンデンサ(平滑コンデンサ)が第1のスイッチング素子のオン期間に電源回路からの出力電流を供給されて充電するとは、電源回路からの出力電流により直接充電する場合を含む他、整流回路からの電流により蓄積されたインダクタのエネルギーにより充電する場合も含む。
【0037】
さらに、インダクタと直列共振する第2のコンデンサは直列共振回路を形成できればどこに設けてもよい。例えば、第1のスイッチング素子及びインダクタの直列回路と並列的に設けることができる。また、整流回路の出力端間に接続してもよい、さらには、第2のコンデンサの一部又は全部を整流回路の一方の出力端と一対のスイッチング素子との間に設けてもよい。また、複数個のコンデンサを組み合わせて第2のコンデンサとしてもよい。さらには、インダクタは第2のコンデンサとともに共振し得るものであればよく、例えば、チョークコイル、トランス等を使用できる。
【0038】
また、可飽和変流手段は、少なくとも共振電流に応じてスイッチング制御手段を制御できればよく、その挿入位置は、インダクタと直列、出力回路側等、任意である。しかし、簡単な構成で共振電流が流れない期間も第1及び第2のスイッチング素子をオン・オフできる点で、共振電流及び第1のコンデンサの充放電電流の全てが流れる位置に設けるのが好ましい。また個数は1個でもスイッチング素子に対応して複数個設けてもよい。
【0039】
さらに、飽和時間変化手段は、要は、可飽和変流手段の飽和時間を変化できればよく、可飽和変流手段から見た出力インピーダンス値を変化させる、直流励磁量を変化させる等の手段を用いることができる。飽和時間変化手段によって第1及び第2のスイッチング素子の両方のオン期間を制御するか、何れか一方のみのオン期間を制御するかは任意である。より具体的には、請求項5記載の発明のように、飽和時間変化手段が、可飽和変流手段の負荷となるように設けられたインピーダンス値可変のインピーダンス装置と;インピーダンス装置のインピーダンス値を変化させるインピーダンス制御手段と;を有している。この場合のインピーダンス装置は、抵抗、コンデンサ、インダクタ或いはこれらの組合せとして構成できる。また、これらに半導体スイッチ素子を組み合わせ、半導体スイッチ素子をスイッチ又は可変抵抗として作用させてもよい。さらには、半導体スイッチ素子のみを用い、これを可変抵抗として作用させてもよい。
【0040】
請求項4記載の発明においては、可飽和変流手段の飽和時間を変化させると、第1及び第2のスイッチング素子の一方又は両方のオン期間が変化する。従って、第1のコンデンサの充電量、即ち、第1のコンデンサの電圧値が変化したり、共振電圧値が変化したり、或いは、両方が変化する。これにより、出力回路からの出力電圧値が変化される。この場合の可飽和変流手段の飽和時間は、制御切換回路によって出力端間電圧が基準値を超えるか否かによって異なる制御特性に基づき制御される。即ち、始動点灯時と点灯後の2次電圧発生時とでは異なる適正なゲインとなるように制御が切り換えられる。
【0041】
特に、請求項5記載の発明においては、インピーダンス装置のインピーダンス値を変化させると、可飽和変流手段における電圧の積分値(電圧×時間)が所定値に達するまでの時間、即ち、飽和時間が変化する。これにより、第1及び第2のスイッチング素子の両方又は一方のオン時間が変化する。従って、請求項4記載のものと同様に作用する。
【0042】
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一記載の電源装置と;電源装置の出力回路により付勢される放電灯と;を備えている。従って、請求項1ないし5記載の発明による適正なゲイン制御が実行される放電灯点灯装置となる。
【0043】
請求項7記載の発明は、照明器具本体と;請求項6記載の放電灯点灯装置と;照明器具本体に設けられ放電灯点灯装置により付勢される放電灯と;を備えている。従って、適正なゲイン制御が実行される照明装置となる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の実施の形態を説明する。
図1は第1の実施の形態を示す要部の回路図、図2はその制御特性を示す特性図である。なお、本実施の形態は可飽和変流手段CTを用いたインバータ回路に適用されており、インバータ回路10を含む放電灯点灯装置の全体的な構成等については、説明を簡単にするため適宜図示を省略し図14及び図15を参照するものとし、同一部分は同一符号を用いて示す(以下の実施の形態でも、順次同様とする)。
【0045】
本実施の形態では、蛍光ランプ8の制御に関して、始動点灯時には出力端間電圧の変動に応じたゲインの制御を行うが、点灯後の2次電圧発生時には出力端間電圧の変動に関係なく固定的な制御を行う場合を想定している。このため、インピーダンス装置16による飽和時間変化手段14に対して、制御切換回路21が付加されている。この制御切換回路21中には電源回路7(整流回路3)による整流後の直流出力電圧なる出力端間電圧VDCの値を検出する抵抗R ,R 及びコンデンサC による分圧回路構成の検出部22が設けられている。そして、この検出部22の抵抗R ,R の接続中点に得られる出力端間電圧VDC対応の検出電圧がベースに入力され、所定の基準値となる基準電圧VREF が抵抗R を介してエミッタに与えられてインピーダンス制御手段17を構成するトランジスタQ が設けられている。このトランジスタQ のコレクタ側はインピーダンス装置16中のトランジスタQ のゲートに接続されている。このゲートには、基準電圧VREF を分圧する分圧抵抗R ,R の接続中点が接続されている。請求項1ないし3記載の発明によれば、これらのインピーダンス装置16や制御切換回路21を含めてゲイン切換回路23が構成されている。
【0046】
次に、作用について説明する。まず、負荷時となる始動点灯時には、出力端間電圧VDCに対応する検出電圧のほうが基準電圧VREF よりも低いので、トランジスタQ がアンプとして動作し、検出電圧に応じた抵抗値を示す。よって、トランジスタQ のゲート・ソース間には、(抵抗R とトランジスタQ の抵抗値と抵抗R )と抵抗R の分圧比で定まる電圧が供給される。これにより、トランジスタQ は例えば、図2中に直線Aで示すような特性を持って制御され、始動点灯時の適正なゲインが与えられる。一方、蛍光ランプ8が始動点灯して軽負荷(無負荷)状態になると、出力端間電圧VDCに基づく検出電圧の値が基準電圧VREF よりも高くなるので、トランジスタQ はオフしてアンプとして動作しなくなる。よって、トランジスタQ のゲート・ソース間には抵抗R ,R の分圧比で決まる固定的な電圧が供給される。これにより、トランジスタQ は、例えば、図2中に直線Bで示すような特性を持ってゲイン制御なしの状態で制御される。
【0047】
つまり、始動点灯時には直線Aに従って制御、点灯後の2次電圧発生時には直線Bに従って制御されることになり、始動点灯時と点灯後とでは折線特性を持って制御されることになる。これにより、過制御になったり、制御不足になったりすることなく適正なゲインが与えられるように制御される。
【0048】
図3は第2の実施の形態を示す要部の回路図、図4はその制御特性を示す特性図である。本実施の形態では、蛍光ランプ8の制御に関して、始動点灯時には出力端間電圧の変動に応じた高いゲインの制御を行うが、点灯後の2次電圧発生時には出力端間電圧の変動に応じた低いゲインの制御を行う場合を想定している。このため、抵抗R が抵抗R61,R62に分割され、抵抗R ,R61と抵抗R62との接続中点で検出される第2の検出電圧値がベースに与えられて動作制御されるトランジスタQ が抵抗R と直列に設けられている。
【0049】
次に、作用について説明する。まず、負荷時となる始動点灯時には、出力端間電圧VDCに対応する検出電圧のほうが基準電圧VREF よりも低いので、トランジスタQ ,Qがともにアンプとして動作し、検出電圧に応じた抵抗値を示す。よって、トランジスタQ のゲート・ソース間には、(抵抗R とトランジスタQ の抵抗値と抵抗R とトランジスタQ の抵抗値)と抵抗R の分圧比で定まる電圧が供給される。これにより、トランジスタQ は例えば、図4中に直線Cで示すような特性を持って制御され、始動点灯時の適正なゲインが与えられる。一方、蛍光ランプ8が始動点灯して軽負荷(無負荷)状態になると、出力端間電圧VDCに基づく検出電圧の値が基準電圧VREF よりも高くなるので、トランジスタQ はオフしてアンプとして動作しなくなる。一方、この時点でも第2の検出電圧の値は基準電圧VREF よりも低いので、トランジスタQ は依然としてアンプとして動作し、第2の検出電圧に応じた抵抗値を示す。よって、トランジスタQ のゲート・ソース間には(抵抗R とトランジスタQ の抵抗、)とR との分圧比で決まる電圧が供給される。これにより、トランジスタQ は、例えば、図4中に直線Dで示すような特性を持って制御され、点灯時の適正なゲインが与えられる。
【0050】
つまり、始動点灯時には直線Cに従って制御、点灯後の2次電圧発生時には直線Dに従って制御されることになり、始動点灯時と点灯後とでは折線特性を持って制御されることになる。これにより、過制御になったり、制御不足になったりすることなく適正なゲインが与えられるように制御される。
【0051】
図5は第3の実施の形態を示す要部の回路図である。本実施の形態においては、図1中に示したFETによるトランジスタQ に代えて、バイポーラトランジスタQ が用いられている。ここに、バイポーラトランジスタQ の場合、FETのように構成上寄生ダイオードを持たないため、ダイオードD が逆並列接続されている。
【0052】
本実施の形態による場合も、作用的には、図1に示した構成の場合と同様である。
【0053】
図6は第4の実施の形態を示す要部の回路図である。本実施の形態においては、図1中に示したPNP形のトランジスタQ によるアンプに代えて、NPN形のトランジスタQ によるアンプが用いられている。NPN形のトランジスタQ に対応させて抵抗R が抵抗R81,R82に分割され、その接続中点がトランジスタQ のゲートに接続されている。また、トランジスタQ のベースと抵抗R との間にはダイオードD が付加されている。
【0054】
本実施の形態による場合も、作用的には、図1に示した構成の場合と同様である。
【0055】
図7は第5の実施の形態を示す要部の回路図である。本実施の形態においては、図1等に示した、所謂、可変容量型のインピーダンス装置16(15も同様)に代えて、所謂、リセット抵抗可変型のインピーダンス装置24として構成されている。即ち、抵抗R が抵抗R41,R42に分割され、抵抗R22に対してエミッタ・コレクタが接続されたトランジスタQ が設けられ、このトランジスタQ のベース電位が制御切換回路21によって制御されるように構成されている。
【0056】
本実施の形態による場合、可変されるインピーダンスが容量可変から抵抗可変に変更されたものであり、作用的には、図1等で説明した場合と同様である。
【0057】
図8は第6の実施の形態を示す概略回路図、図9はその制御特性を示す特性図である。本実施の形態においては、負荷電流(ランプ電流とフィラメント予熱電流)を検出する電流検出器31が検出部として設けられている。この電流検出部31で検出される検出値Iのレベルに応じてゲイン切換回路32を選択的に動作させ、周波数制御手段33(発振手段13に相当)及びドライブ回路34を介してスイッチング素子4,5の動作周波数を切換制御する構成とされている。
【0058】
ここに、負荷電流Iを考えた場合、点灯後よりも始動時のほうが大きな電流が流れて、出力端間電圧VDCの場合と同様に両者を区別し得るので、図9に示す制御特性のように始動点灯時と点灯後とで制御特性を異ならせて制御することができる。
【0059】
本発明の照明装置の実施の形態を説明する。
図10は照明装置の実施の一形態を示す斜視図である。図において、41は照明器具本体であり、この照明器具本体41に放電灯である蛍光ランプ8が装着されている。また、照明器具本体41内には図1等で説明した構成からなる放電灯点灯装置42が配設されている。もっとも、放電灯点灯装置42は照明器具本体41外に配設するようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】
請求項1ないし5記載の発明によれば、インバータ回路がコンデンサを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力する場合において、出力端間電圧が負荷時と無負荷時とでコンデンサの両端電圧の影響を受けて変化する電源回路を用いるときに、負荷と無負荷時とでは制御ゲインが切り換えられて制御されるので、何れの時点でも過制御や制御不足になることなく出力端間電圧変動に対する制御を適正に行うことができる。
【0061】
請求項6記載の発明によれば、このような電源装置が用いられているので、適正に制御される放電灯点灯装置を提供できる。
【0062】
請求項7記載の発明によれば、このような放電灯点灯装置が用いられているので、適正に制御される照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の第1の実施の形態を示す要部の回路図
【図2】その制御特性を示す特性図
【図3】本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の第2の実施の形態を示す要部の回路図
【図4】その制御特性を示す特性図
【図5】本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の第3の実施の形態を示す要部の回路図
【図6】本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の第4の実施の形態を示す要部の回路図
【図7】本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の第5の実施の形態を示す要部の回路図
【図8】本発明の電源装置及び放電灯点灯装置の第6の実施の形態を示す概略回路図
【図9】その制御特性を示す特性図
【図10】照明装置の実施の一形態を示す斜視図
【図11】先行技術を示す回路図
【図12】先行技術の作用を示す簡略等価回路図
【図13】先行技術の各部の電流、電圧波形図
【図14】改良された先行技術を示す回路図
【図15】そのインピーダンス装置付近の構成の一例を示す回路図
【符号の説明】
3…整流回路
4…第1のスイッチング素子
5…第2のスイッチング素子
6…スイッチング回路
7…電源回路
8…放電灯
9…直列共振回路
10…インバータ回路
11…スイッチング制御手段
14…飽和時間変化手段
15,16…インピーダンス装置
17…インピーダンス制御手段
21…制御切換回路
22…検出部
23…ゲイン切換回路
41…照明器具本体
42…放電灯点灯装置
…第1のコンデンサ、コンデンサ
…第2のコンデンサ
CT…可飽和変流手段
…インダクタ
22…出力回路

Claims (7)

  1. スイッチング素子と、スイッチング素子のスイッチングに応じて充放電を繰り返すコンデンサとを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力するインバータ回路と;
    インバータ回路の出力により付勢される負荷装置と;
    整流回路を含み、インバータ回路の入力側に接続され出力端間圧が負荷時と無負荷時とでコンデンサの両端電圧の影響を受けて変化する電源回路と;
    電源回路の出力端間電圧の変化を検出する検出部を含み、検出部で検出される検出値を所定の基準値と比較して検出値がこの基準値を超えるか否かによりインバータ回路のゲインを折線特性を持って切り換えるゲイン切換回路と;
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. スイッチング素子と、スイッチング素子のスイッチングに応じて充放電を繰り返すコンデンサとを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力するインバータ回路と;
    インバータ回路の出力により付勢される負荷装置と;
    整流回路を含み、インバータ回路の入力側に接続されて出力端間電圧が負荷時と無負荷時とでコンデンサの両端電圧の影響を受けて変化する電源回路と;
    電源回路の出力端間電圧の変化を検出する検出部を含み、検出部で検出される検出値が所定の基準値を超えるか否かによりインバータ回路のゲインを異なる制御特性に基づき制御するゲイン切換回路と;
    を備えることを特徴とする電源装置。
  3. スイッチング素子と、スイッチング素子のスイッチングに応じて充放電を繰り返すコンデンサとを含み、コンデンサの放電電荷を入力の一部として高周波電圧を出力するインバータ回路と;
    インバータ回路の出力により付勢される負荷装置と;
    整流回路を含み、インバータ回路の入力側に接続されて出力端間電圧がコンデンサの両端電圧の影響を受けて放電灯の点灯時と2次電圧発生時とで2次電圧発生時のほうが高くなるように変化する電源回路と;
    電源回路の出力端間電圧の変化を検出する電圧検出部を含み、電圧検出部で検出される電源回路の出力端間電圧が点灯時と2次電圧発生時との境目に相当する所定の基準値を超えるか否かによりインバータ回路のゲインを異なる制御特性に基づき制御するゲイン切換回路と;
    を備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 低周波交流電源の出力電圧を整流した非平滑直流電圧を出力端間電圧として出力する整流回路を含み、出力端間電圧が負荷時と無負荷時とで変化する電源回路と;
    互いに直列的に設けられた第1及び第2のスイッチング素子を含み、これらのスイッチング素子に整流回路の出力端間電圧が印加されるスイッチング回路と;各スイッチング素子を高周波で交互にオン・オフ制御するスイッチング制御手段と;
    第1のスイッチング素子のオン期間に第1のスイッチング素子を介して整流回路からの出力電流が供給されて充電するとともに、第2のスイッチング素子のオン期間に充電電荷を第2のスイッチング素子を介して放電することにより、平滑作用を行う第1のコンデンサと;
    第1のコンデンサの充電電流及び放電電流が通流する経路に設けられたインダクタと、スイッチング回路の各スイッチング素子のオン・オフに応じてインダクタと直列共振する第2のコンデンサとを含み、直列共振の共振電圧により第1のコンデンサの両端電圧値を整流回路の出力端間電圧値より低下させる直列共振回路と;
    直列共振回路による共振電圧を負荷装置に供給して付勢する出力回路と;
    直列共振回路による共振電流に応じてスイッチング制御手段を制御する可飽和変流手段と;
    可飽和変流手段の飽和時間を変化させる飽和時間変化手段と;
    電源回路の出力端間電圧の変化を検出する電圧検出部を含み、電圧検出部で検出される電源電圧が所定の基準値を超えるか否かにより飽和時間変化手段を異なる制御特性に基づき動作させる制御切換回路と;
    を備えることを特徴とする電源装置。
  5. 飽和時間変化手段は、
    可飽和変流手段の負荷となるように設けられたインピーダンス値可変のインピーダンス装置と;
    インピーダンス装置のインピーダンス値を変化させるインピーダンス制御手段と;
    を有していることを特徴とする請求項4記載の電源装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一記載の電源装置と;
    電源装置の出力回路により付勢される放電灯と;
    を備えることを特徴とする放電灯点灯装置。
  7. 照明器具本体と;
    請求項6記載の放電灯点灯装置と;
    照明器具本体に設けられ放電灯点灯装置により付勢される放電灯と;
    を備えることを特徴とする照明装置。
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