JP3059527B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP3059527B2
JP3059527B2 JP3143644A JP14364491A JP3059527B2 JP 3059527 B2 JP3059527 B2 JP 3059527B2 JP 3143644 A JP3143644 A JP 3143644A JP 14364491 A JP14364491 A JP 14364491A JP 3059527 B2 JP3059527 B2 JP 3059527B2
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博之 西野
章雄 奥出
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源を交流電力に
変換して負荷に供給するインバータ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインバータ装置を図5に
示す。このインバータ装置は、放電灯Laを高周波点灯
する放電灯点灯装置として用いられたもので、電源端子
a,b間に印加される直流電圧を平滑コンデンサC0
平滑した出力を電源として動作し、平滑コンデンサC0
の両端に直列接続されたトランジスタからなるスイッチ
ング素子Q1 ,Q2 を交互にオン,オフして、スイッチ
ング素子Q2 の両端に接続された放電灯Laを含む負荷
回路に高周波電力を供給している。
【0003】この放電灯点灯装置においては、スイッチ
ング素子Q1 ,Q2 には夫々直列にエミッタ抵抗R1
2 を接続し、これらエミッタ抵抗R1 ,R2 と夫々対
応するスイッチング素子Q1 ,Q2 との直列回路の両端
に、スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン,オフ動作に伴
って発生する逆電流をバイパスするフライホイールダイ
オードD1 ,D2 を接続してある。ここで、エミッタ抵
抗R1 ,R2 は、スイッチング動作の安定化を図るため
に一般的に設けられるものであるが、場合によっては省
略することもできる。
【0004】負荷回路は、放電灯Laと、この放電灯L
aのフィラメントの非電源側に並列接続されたコンデン
サC2 と、チョークコイルL1 とからなり、コンデンサ
2 とチョークコイルL1 とで直列共振回路を構成して
あり、またコンデンサC2 は放電灯Laの予熱用として
も機能している。但し、このコンデンサC2 を放電灯L
aのフィラメントの電源側に並列に接続して、共振用と
してだけ用いる場合もある。そして、この負荷回路は直
流カット用のコンデンサC1 を介してスイッチング素子
2 とエミッタ抵抗R2 との直列回路の両端に接続し、
放電灯Laに直流電流成分が流れないようにしてある。
従って、コンデンサC1 はコンデンサC 2 よりも十分に
大きな容量とする場合が多い。なお、この放電灯点灯装
置の場合にはスイッチング素子Q2 側に並列に負荷回路
を接続してあるが、スイッチング素子Q1 側に並列に負
荷回路を接続することもできる。
【0005】上記負荷回路にはさらに駆動トランスT1
の1次巻線n1 が直列に挿入され、この1次巻線n1
流れる電流により2次巻線n2 に誘起される電圧により
抵抗R3 を介してスイッチング素子Q1 に順方向バイア
スをかけて(ベース電流を流して)オン,オフ制御する
構成になっている。つまり、スイッチング素子Q1はい
わゆる自励式でオン,オフ制御される。
【0006】一方、スイッチング素子Q2 は制御回路2
により他励式でオン,オフされる。制御回路2は、スイ
ッチング素子Q2 のオン,オフのタイミングを制御する
タイミング回路3と、このタイミング回路3の出力でス
イッチング素子Q2 をオン,オフ駆動するドライブ回路
4とで構成してある。タイミング回路3は、単安定マル
チバイブレータ5、インバータゲートG1 、可変抵抗V
1 、抵抗R7 〜R9 及びコンデンサC4 ,C5 からな
り、インバータゲートG1 に分圧抵抗R7 ,R8 を介し
て入力されるスイッチング素子Q2 のコレクタ電位に応
じて単安定マルチバイブレータ5にトリガ信号を与え、
単安定マルチバイブレータ5の出力でドライブ回路4を
駆動制御する。
【0007】さらに具体的には、このタイミング回路3
では、分圧抵抗R7,R8 を介してスイッチング素子Q
2 のコレクタ電位がインバータゲートG1 に入力され、
コレクタ電位の立上り時点でコンデンサC5 を介して微
分波形のトリガ信号を単安定マルチバイブレータ5のト
リガ端子に入力する。トリガ信号が入力された単安定マ
ルチバイブレータ5は、トリガ信号の入力時点から可変
抵抗VR1 及びコンデンサC4 の時定数に応じた期間だ
け出力がハイレベルとなる。
【0008】ドライブ回路4はトーテムポール接続され
たトランジスタQ3,Q4 及び抵抗R5 で構成され、上
記単安定マルチバイブレータ5の出力がハイレベルとな
ったときに、抵抗R6 を介してトランジスタQ3 にベー
ス電流が供給され、トランジスタQ3 がオンとなって、
抵抗R5 を介してスイッチング素子Q2 に順方向バイア
スをかけてオンとする。そして、単安定マルチバイブレ
ータ5の出力がローレベルであるときには、トランジス
タQ4 に単安定マルチバイブレータ5の出力に電流を引
き込む方向のベース電流が流れ、これによりトランジス
タQ4 がオンとなって、スイッチング素子Q2 のベース
電流をバイパスさせてスイッチング素子Q2 を確実にオ
フさせる構成としてある。
【0009】ところで、上記構成の制御回路2の場合に
はスイッチング素子Q1 ,Q2 がスイッチング動作を開
始しなければ動作を開始しない。そこで、電源の投入時
にまずスイッチング素子Q2 をオンとしてスイッチング
素子Q1 ,Q2 のスイッチング動作を開始させる起動回
路6を設けてある。この起動回路6は、抵抗R4 ,コン
デンサC3 、双方向トリガ素子としてのダイアックQ5
及びダイオードD3 で構成してあり、電源投入時に抵抗
4 を介して充電されるコンデンサC3 の両端電圧がダ
イアックQ5のブレークオーバ電圧に達すると、ダイア
ックQ5 がオンとなってコンデンサC3 の充電電荷によ
りスイッチング素子Q2 をオンとする起動電流(ベース
電流)を供給し、放電灯点灯装置の起動を行う。なお、
この起動電流によりスイッチング素子Q2 が一旦オンす
ると、ダイオードD3 を介してコンデンサC3 の充電電
荷を放電し、以降放電灯点灯装置が正常に動作する限り
スイッチング素子Q2 に起動電流が供給されない状態に
保たれる。
【0010】上記制御回路2の電源である制御電源は電
源回路7で作成する。電源回路7は、抵抗R10、コンデ
ンサC6 及びツェナダイオードZD1 で構成してあり、
抵抗R10を介して充電されるコンデンサC10の両端電圧
をツェナダイオードZD1 で安定化して制御電源を作成
している。上記放電灯点灯装置の動作を簡単に説明す
る。電源が投入されると、起動回路6によりスイッチン
グ素子Q2 がオンとなる。このようにスイッチング素子
2 がオンとなると、スイッチング素子Q2 のコレクタ
電位がローレベルとなるので、これにより制御回路2の
単安定マルチバイブレータ5にトリガがかかり、このと
きの単安定マルチバイブレータ5の出力でドライブ回路
4がスイッチング素子Q2 をオン状態に保持する。
【0011】なお、上述のようにスイッチング素子Q2
がオンとなる前には、直流電源→抵抗R4 →ダイオード
4 →駆動トランスT1 の1次巻線n1 →チョークコイ
ルL 1 →コンデンサC1 →コンデンサC2 (放電灯L
a)の経路で流れる電流によりコンデンサC1 が充電さ
れる。従って、上述のようにスイッチング素子Q2 がオ
ンとなると、上記コンデンサC1 の充電電荷を電源とし
て、コンデンサC1 →チョークコイルL1 →駆動トラン
スT1 の1次巻線n1 →スイッチング素子Q2 →エミッ
タ抵抗R2 →コンデンサC2 (放電灯La)の経路で微
弱ながら電流が流れる。
【0012】そして、単安定マルチバイブレータ5の出
力が一定時間後にローレベルとなり、ドライブ回路4に
よりスイッチング素子Q2 がオフされると、駆動トラン
スT 1 の一次巻線n1 に発生する逆起電力により2次巻
線n2 にスイッチング素子Q 1 をオンとする電圧が誘起
され、スイッチング素子Q1 がオンとなる。このスイッ
チング素子Q1 がオンとなると、直流電源→スイッチン
BR>グ素子Q1 →エミッタ抵抗R1 →駆動トランスT1
の1次巻線n1 →チョークコイルL1 →コンデンサC1
→コンデンサC2 (放電灯)の経路で電流が流れ、この
際に駆動トランスT1 の2次巻線n2 に誘起されるスイ
ッチング素子Q1 を順バイアスする電圧がスイッチング
素子Q1 に正帰還され、スイッチング素子Q1 は急速に
飽和状態となる。
【0013】スイッチング素子Q1 が飽和することによ
り、駆動トランスT1 の1次巻線n 1 に流れる電流の増
加がなくなり、この際には駆動トランスT1 の2次巻線
2 にスイッチング素子Q1 を逆バイアスする電圧が誘
起され、これによりスイッチング素子Q1 のオン状態は
飽和状態からオフ方向に移行する。そして、この作用が
駆動トランスT1 の帰還によりさらに増長され、ついに
はスイッチング素子Q 1 がオフとなる。
【0014】このようにしてスイッチング素子Q1 がオ
フとなっても、チョークコイルL1 に蓄積されたエネル
ギにより、それまでと同じ方向に電流を流すように作用
するので、このときにはチョークコイルL1 →コンデン
サC1 →コンデンサC2 (放電灯La)→ダイオードD
2 →駆動トランスT1 の1次巻線n1 の経路で電流が流
れる。このときにダイオードD2 がオンとなるので、ス
イッチング素子Q2 のコレクタ電位は直流電源の負極電
位からダイオードD2 の順方向電圧を差し引いた電位ま
で引き下げられる。
【0015】このようにスイッチング素子Q2 のコレク
タ電位が引き下げられると、インバータゲートG1 の入
力がローレベルとなり、出力がハイレベルに反転するの
で、単安定マルチバイブレータ5にトリガがかかり、出
力がハイレベルとなる。よって、ドライブ回路4により
スイッチング素子Q2 がオン可能状態となり、上記チョ
ークコイルL1 によるエネルギが放出され、ダイオード
2 がオフとなった時点でスイッチング素子Q2 がオン
となる。
【0016】スイッチング素子Q2 がオンとなると、コ
ンデンサC1 の充電電荷を電源として、コンデンサC1
→チョークコイルL1 →駆動トランスT1 の1次巻線n
1 →スイッチング素子Q2 →エミッタ抵抗R2 →コンデ
ンサC2 (放電灯La)の経路で電流が流れる。そし
て、単安定マルチバイブレータ5の可変抵抗VR1 及び
コンデンサC4 の時定数で決まる一定時間の経過後に、
スイッチング素子Q2 がオフとなる。この際にはチョー
クコイルL1 に蓄積されたエネルギで、チョークコイル
1 →駆動トランスT1 の1次巻線n1 →ダイオードD
1 →直流電源→コンデンサC2 (放電灯La)→コンデ
ンサC1 の経路でそれまでと同じ方向の電流が維持され
る。そして、チョークコイルL1 のエネルギが放出さ
れ、ダイオードD1 がオフする際に、駆動トランスT1
の2次巻線n2 に誘起される電圧がスイッチング素子Q
1 をオンとする順バイアス状態になり、スイッチング素
子Q1 がオンする。
【0017】以降は、上述した動作を繰り返すことによ
り、スイッチング素子Q1 ,Q2 が交互にオン,オフす
る。そして、上述の動作で放電灯Laのフィラメントが
充分に予熱された時点において、チョークコイルL1
コンデンサC2 からなる共振回路によって放電灯Laに
印加される高電圧で放電灯Laが始動点灯される。上記
放電灯点灯装置の場合にはタイミング回路3の可変抵抗
VR1 を調節することにより、単安定マルチバイブレー
タ5のハイレベル期間を可変し、これによりスイッチン
グ素子Q2 のデューティを変えて放電灯Laに供給され
る電力を調整することができる。この出力制御により、
フィラメントの適正な予熱制御、始動制御あるいは調光
制御を容易に行える利点がある。
【0018】しかし、その反面、放電灯点灯装置を電源
投入時に安定に動作させるためには、電源回路7から制
御回路2に予め制御電源を供給する必要があり、しかも
制御回路2の制御電源は比較的に低い電圧レベルの直流
電圧である必要があり、逆に放電灯点灯装置の主回路側
の電源の電圧が負荷としての放電灯Laを駆動するに足
る高い電圧である必要があるため、図5に示す構成の電
源回路7であると、ドロッパ抵抗R10での損失が大きく
なり、発熱を抑えるために形状の大きなものを使用しな
ければならない。
【0019】その他の従来の放電灯点灯装置としては図
6に示すものがある。この放電灯点灯装置は特開昭62
−200693号公報で開示されたものである。この放
電灯点灯装置では、主回路の構成はほぼ上記図5の回路
と同じであるので、同一の構成に関しては図5の場合と
同一の符号を付して説明は省略し、この放電灯点灯装置
の特徴とする構成に関してのみ説明する。
【0020】この放電灯点灯装置の場合には、駆動トラ
ンスT1 に第2の2次巻線n3 を設け、この2次巻線n
3 に誘起される電圧でスイッチング素子Q2 をオン,オ
フ制御する構成になっており、スイッチング素子Q2
ベースと直流電源の負極との間に接続された補助スイッ
チング素子Q6 によりスイッチング素子Q2 のオンデュ
ーティを可変する構成としてある。
【0021】そして、上記トランジスタQ3 をオン,オ
フ制御するバイアス電圧を印加するバイアス回路とし
て、放電灯Laに直列に挿入されたカレントトランスC
T、整流ダイオードD4 、抵抗R12を設けてある。つま
り、バイアス回路では、負荷回路に流れる電流によって
カレントトランスCTの2次巻線に誘起される電圧を、
ダイオードD4 で整流して補助スイッチング素子Q6
バイアス電圧を作成してある。なお、このバイアス回路
で補助スイッチング素子Q6 をオンするタイミングはス
イッチング素子Q2 がオンとなる期間となっている。
【0022】上記バイアス回路にはリレー接点などから
なるスイッチSW1が挿入され、このスイッチSW1
オン,オフ状態を制御回路2’で制御して、補助スイッ
チング素子Q6 のオン期間を調整し、スイッチング素子
2 のオンデューティを可変設定するようにしてある。
なお、その他に放電灯Laのフィラメントの電源側に並
列に共振用のコンデンサC7 を設けてある点が図5と異
なる。
【0023】この放電灯点灯装置の主回路部の動作とし
ては、スイッチング素子Q2 がオンの場合には駆動トラ
ンスT1 の2次巻線n3 を介してスイッチング素子Q2
に正帰還がかかり、図5の回路のスイッチング素子Q1
と同様にしてスイッチング素子Q2 が自励式でオン,オ
フする点が上記実施例の場合と異なる。そして、上述の
ようにしてスイッチング素子Q2 がオンしているときに
負荷回路に流れる電流からバイアス回路が補助スイッチ
ング素子Q6 のバイアス電圧を作成し、この際にスイッ
チSW1 がオンであれば、補助スイッチング素子Q6
オンとなり、スイッチング素子Q2 に抵抗R11を介して
駆動トランスT1 から供給されるベース電流を補助スイ
ッチング素子Q6 がバイパスして、スイッチング素子Q
2 をオフとする。
【0024】つまり、この放電灯点灯装置の場合には、
スイッチSW1 がオフの場合には、スイッチング素子Q
1 ,Q2 は駆動トランスT1 及び抵抗R1 ,R2 によっ
て設定された条件で自励式でオン,オフし、スイッチS
1 をオン制御することで、補助スイッチング素子Q6
をオンしてスイッチング素子Q2 のオン期間を短くし、
放電灯Laに供給される電力を低減できる。
【0025】この放電灯点灯装置の制御回路2’はスイ
ッチSW1 を切り換えるだけのものであるので、その消
費電流は比較的に少なくて済み、電源回路7の抵抗R10
として、高抵抗値のものを使用でき、抵抗R10による損
失を少なくでき、形状の小さいものを用いることができ
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記放電灯
点灯装置の場合には、放電灯Laに供給される電力を連
続的に可変するためには、スイッチSW1 のオン期間を
連続的に可変する制御が必要であり、図5における放電
灯点灯装置のように、可変抵抗VR1 の抵抗値を連続的
に可変して、放電灯Laに供給される電力を簡単に連続
的に可変することができない。つまりは、この放電灯点
灯装置は、図5の放電灯点灯装置に比べて制御性の面で
劣るという問題があった。
【0027】本発明は上述の点に鑑みて為されたもので
あり、その目的とするところは、制御性に優れ、且つ制
御回路に制御電源を供給する電源回路における損失が少
なく、小形とできるインバータ装置を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、直流電源と、この直流電源の両端に直
列接続された一対の主スイッチング素子と、上記主スイ
ッチング素子のいずれかの両端に接続された負荷及び共
振回路を含む負荷回路と、負荷回路に直列に接続され負
荷回路に流れる電流に応じた出力を各主スイッチング素
子の制御端子に正帰還して各主スイッチング素子を交互
にオン,オフさせる駆動トランスと、少なくともいずれ
か一方の主スイッチング素子に駆動トランスから供給さ
れる出力を遮断して主スイッチング素子のオン期間を調
整する補助スイッチング素子と、補助スイッチング素子
がオン期間を調整する主スイッチング素子がオンとなる
ことにより充電される充電要素を基に補助スイッチング
素子のオン,オフ制御を自在に行う制御回路と、この制
御回路にコンデンサの充電電荷を制御電源として供給す
る電源回路と、上記電源回路に主スイッチング素子のオ
ン,オフにより発生する出力の一部を限流すると共に整
流して電源回路のコンデンサに供給する限流整流回路と
を備えている。
【0029】
【作用】本発明は、上述のように限流制御回路が主スイ
ッチング素子のオン,オフにより発生する出力の一部を
限流すると共に整流して電源回路のコンデンサに供給す
ることにより、制御回路の電源を作成するために降圧要
素を用いずに済み、このため損失を少なくできるように
し、これに伴い小形にできるようにしたものである。さ
らに、制御回路が補助スイッチング素子がオン期間を調
整する主スイッチング素子がオンとなることにより充電
される充電要素を基に補助スイッチング素子のオン,オ
フ制御を自在に行うことにより、負荷に供給する電力を
主スイッチング素子のオンデューティを調整して自在に
可変できるようにして、制御性が優れるようにしたもの
である。
【0030】
【実施例】(実施例1)図1に本実施例の一実施例の概
略構成を示し、その具体回路の一例を図2に示す。本実
施例のインバータ装置も放電灯点灯装置として用いられ
たものであり、交流電源VS をダイオードブリッジDB
で全波整流し、この整流出力を平滑コンデンサC0 で平
滑して駆動電源を得ている。なお、ダイオードブリッジ
DBの入力と交流電源VS との間には電源スイッチSW
0 を設けてある。
【0031】本実施例の回路構成について以下に説明す
る。なお、本実施例の主回路部の構成はスイッチング素
子Q1 ,Q2 を共に駆動トランスT1 により自励式でオ
ン,オフするものであり、スイッチング素子Q2 のオン
期間を補助スイッチング素子Q6 で制御することによ
り、放電灯Laに供給される電力を調整可能となってい
る。つまり、この主回路部の構成は、図6の回路とほぼ
同じ構成となっている。従って、同一構成には同一符号
を付して説明は省略し、以下の説明では特徴とする部分
のみを説明する。
【0032】図1中のAは起動回路であり、図2に示す
ように図6と同様の構成の起動回路を用いてある。Cは
電源回路であり、コンデンサC6 及びツェナダイオード
ZD 1 で構成してある。Bは限流整流回路であり、スイ
ッチング素子Q1 ,Q2 の発振により生じる電圧を用い
て電源回路CのコンデンサC6 の充電を行う。具体的に
は、図2に示すように、コンデンサC8 及びダイオード
5 ,D6 で構成してあり、コンデンサC8 が限流要
素、ダイオードD5 が整流要素として働き、ダイオード
6 はコンデンサC8 の充電電荷を放電し、コンデンサ
8 の限流要素としての機能を確実に確保するためのも
のである。Dは補助スイッチング素子Q6 のオン,オフ
を制御することによりスイッチング素子Q2 のオン期間
を調整して放電灯Laに供給される電力を調整する駆動
回路である。Eはスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン,
オフ状態に応じて上記駆動回路Dを介して補助スイッチ
ング素子Q6 をオンするタイミングを制御するタイミン
グ回路である。
【0033】駆動回路Dは、図2に示すように、トラン
ジスタQ9 、ダイオードD7 、コンデンサC9 及び抵抗
13〜R15で構成してあり、駆動トランスT1 の2次巻
線に誘起される電圧をダイオードD7 及びコンデンサC
9 で整流平滑した電圧をトランジスタQ9 の駆動電源と
して用いてある。これにより、制御回路2全体の消費電
力を小さくするようにしてある。しかも、このように構
成すれば、スイッチング素子Q2 がオンするときだけ駆
動回路Dが働くことになり、補助スイッチング素子Q6
のオン時点をスイッチング素子Q2 のオン可能時点に限
定することができる。
【0034】タイミング回路Eは、オペアンプOP1
トランジスタQ10,Q7 、コンデンサC10、可変抵抗V
2 及び抵抗R16〜R19で構成してあり、オペアンプO
1 は抵抗R19及び可変抵抗VR2 の分圧電圧を基準電
圧とし、コンデンサC10の両端電圧を比較するコンパレ
ータとして機能し、抵抗R16を介して充電されるコンデ
ンサC10の両端電圧が基準電圧を越えたときにオペアン
プOP1 の出力がハイレベルとなり、駆動回路Dのトラ
ンジスタQ9 をオンとし、補助スイッチング素子Q6
オンにする。また、トランジスタQ10,Q7 はスイッチ
ング素子Q2 がオフ時点にはコンデンサC7 を放電状態
に保ち、スイッチング素子Q2 がオンとなったときにコ
ンデンサC7 を充電させるためのものである。
【0035】以下、本実施例の動作を説明する。いま、
電源が投入されて起動回路Aによりスイッチング素子Q
2 がオンされることにより、図6の回路動作で説明した
と同様にしてスイッチング素子Q1 ,Q2 が発振動作を
開始する。この際のダイオードD1 ,D2 の接続点の電
位は交流電源VS を整流平滑して得た直流電源の電圧と
ほぼゼロ電位をもつ矩形波電圧となる。
【0036】ここで、上記ダイオードD1 ,D2 の接続
点の電位が、直流電源電圧になったときに、コンデンサ
8 及びダイオードD5 を介してコンデンサC6 が充電
され、コンデンサC6 は両端電圧がツェナダイオードZ
1 のツェナ電圧を上限とするまで充電され、このコン
デンサC6 の充電電荷が制御回路2の制御電源として用
いられる。このように本実施例ではドロッパ抵抗等の降
圧要素を含まない限流整流回路Bを介して電源回路Cの
コンデンサC6 を充電して制御電源を作成するので、装
置の高効率化、発熱の抑制、形状の小形化が図れる。な
お、上記ダイオードD1 ,D2 の接続点の電位がほぼゼ
ロ電位であるときには、コンデンサC8 の充電電荷をス
イッチング素子Q2 、抵抗R4 、ダイオードD6 の経路
で放電する。
【0037】このようにして作成された制御電源が制御
回路2に与えられると、駆動回路D及びタイミング回路
Eが動作可能状態となる。制御電源が制御回路2に与え
られると、コンデンサC7 の両端に接続されているトラ
ンジスタQ10がオンとなり、コンデンサC7 の両端は短
絡される。その後に、スイッチング素子Q2 がオンとな
ると、駆動トランスT1 の2次巻線n3 にスイッチング
素子Q2 を順バイアスする電圧が誘起されるので、この
電圧によりトランスQ5 がオン可能状態となると共に、
トランジスタQ7 がオンとなる。ここで、トランジスタ
7 がオンとなると、トランジスタQ10がオフとなるの
で、コンデンサC10は抵抗R16を介して充電される。そ
して、このコンデンサC10の両端電圧が基準電圧に達す
ると、オペアンプOP1 の出力がハイレベルとなり、ト
ランジスタQ9 がオンとなる。このトランジスタQ9
オンにより補助スイッチング素子Q6 がオンとなり、ス
イッチング素子Q2 を強制的にオフとする。
【0038】そして、駆動トランスT1 の2次巻線n3
に誘起される電圧がスイッチング素子Q2 を逆バイアス
する電圧に反転した時点で、トランジスタQ9 がオフと
なり、補助スイッチング素子Q6 もオフとなる。このと
き、同時にトランジスタQ10がオンとなることにより、
コンデンサC10の両端電圧が放電され、オペアンプOP
1 の出力がローレベルとなり、初期状態に戻る。
【0039】つまり、本実施例では抵抗R19,可変抵抗
VR2 の分圧電圧である基準電圧を可変設定することに
より、補助スイッチング素子Q6 をオンする期間を可変
することができ、これによりスイッチング素子Q2 のオ
ン期間を可変して、放電灯Laに供給される電力を調整
することができるのである。なお、このようにしてスイ
ッチング素子Q2のオンデューティを可変して放電灯L
aに供給される電力を調整できる点は、特開昭61−2
71792号公報において開示された周知の方法である
ので、その原理に関する詳細な説明は省略する。また、
上記動作以外は図6で説明したと同様にしてスイッチン
グ素子Q1 ,Q2 は交互にオン,オフされる。
【0040】(実施例2)図3に本発明の他の実施例を
示す。本実施例では、チョークコイルL1 に2次巻線n
4 を設け、この2次巻線n4 に誘起される電圧で電源回
路CのコンデンサC6 を充電するようにしたもので、上
記2次巻線n4 とダイオードD8 で限流整流回路Bを構
成してある。また、図2における補助スイッチング素子
6 のオン,オフ制御電圧を、ダイオードD1 ,D2
接続点から得るようにしてあり、このためタイミング回
路EにトランジスタQ8 及び抵抗R20〜R22を付設して
ある。なお、本実施例の場合の動作は実施例1と全く同
じとなるので、説明は省略する。
【0041】(実施例3)図4に本発明のさらに他の実
施例を示す。本実施例は、実施例1の回路においてスイ
ッチング素子Q1 ,Q2 の両側に補助スイッチング素子
61,Q62を設けたものであり、このため夫々の補助ス
イッチング素子Q61,Q62を夫々オン,オフ制御する駆
動回路D11,D12を設けたものである。ここで、夫々の
駆動回路D 11,D12は実施例1の駆動回路Dと同じ構成
となっている。また、タイミング回路Eは、夫々の駆動
回路D11,D12への出力はスイッチング素子Q1,Q2
がオン可能となる期間に与えられる構成としてあること
は言うまでもない。さらに、補助スイッチング素子Q62
のエミッタ電位は浮いた状態にあるので、タイミング回
路Eの出力はレベルシフト回路Fを介して駆動回路D12
に与えられている。
【0042】本実施例の場合にはスイッチング素子
1 ,Q2 の両方のオン期間を可変することができるの
で、オンデューティ制御による放電灯Laへの電力調整
以外に、いわゆる周波数制御を行うことも可能となり、
オンデューティ制御と周波数制御とを組み合わせて多様
な制御が可能となる。なお、ダイオードD9 及びコンデ
ンサC11は駆動回路D12の駆動電源を作成する回路であ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のように、直流電源と、こ
の直流電源の両端に直列接続された一対の主スイッチン
グ素子と、上記主スイッチング素子のいずれかの両端に
接続された負荷及び共振回路を含む負荷回路と、負荷回
路に直列に接続され負荷回路に流れる電流に応じた出力
を各主スイッチング素子の制御端子に正帰還して各主ス
イッチング素子を交互にオン,オフさせる駆動トランス
と、少なくともいずれか一方の主スイッチング素子に駆
動トランスから供給される出力を遮断して主スイッチン
グ素子のオン期間を調整する補助スイッチング素子と、
補助スイッチング素子がオン期間を調整する主スイッチ
ング素子がオンとなることにより充電される充電要素を
基に補助スイッチング素子のオン,オフ制御を自在に行
う制御回路と、この制御回路にコンデンサの充電電荷を
制御電源として供給する電源回路と、上記電源回路に主
スイッチング素子のオン,オフにより発生する出力の一
部を限流すると共に整流して電源回路のコンデンサに供
給する限流整流回路とを備えたものであり、限流制御回
路が主スイッチング素子のオン,オフにより発生する出
力の一部を限流すると共に整流して電源回路のコンデン
サに供給することにより、制御回路の電源を作成するた
めに降圧要素を用いずに済み、このため損失を少なくで
き、これに伴い小形にできる。さらに、制御回路が補助
スイッチング素子がオン期間を調整する主スイッチング
素子がオンとなることにより充電される時定数を調整自
在な充電要素を基に補助スイッチング素子のオン,オフ
制御を行うことにより、負荷に供給する電力を主スイッ
チング素子のオンデューティを調整して自在に可変で
き、制御性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す回路図であ
る。
【図2】同上の具体回路図である。
【図3】他の実施例の概略構成を示す回路図である。
【図4】さらに他の実施例の概略構成を示す回路図であ
る。
【図5】従来例の回路図である。
【図6】他の従来例の回路図である。
【符号の説明】
2 制御回路 B 限流整流回路 C 電源回路 E 直流電源 Q1 ,Q2 スイッチング素子 Q6 補助スイッチング素子 La 放電灯 L1 チョークコイル C2 ,C6 ,C7 コンデンサ T1 駆動トランス OP1 オペアンプ VR2 可変抵抗 R11,R16 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 幸男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−49569(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/5387 H05B 41/392

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、この直流電源の両端に直列
    接続された一対の主スイッチング素子と、上記主スイッ
    チング素子のいずれかの両端に接続された負荷及び共振
    回路を含む負荷回路と、負荷回路に直列に接続され負荷
    回路に流れる電流に応じた出力を各主スイッチング素子
    の制御端子に正帰還して各主スイッチング素子を交互に
    オン,オフさせる駆動トランスと、少なくともいずれか
    一方の主スイッチング素子に駆動トランスから供給され
    る出力を遮断して主スイッチング素子のオン期間を調整
    する補助スイッチング素子と、補助スイッチング素子が
    オン期間を調整する主スイッチング素子がオンとなるこ
    とにより充電される充電要素を基に補助スイッチング素
    子のオン,オフ制御を自在に行う制御回路と、この制御
    回路にコンデンサの充電電荷を制御電源として供給する
    電源回路と、上記電源回路に主スイッチング素子のオ
    ン,オフにより発生する出力の一部を限流すると共に整
    流して電源回路のコンデンサに供給する限流整流回路と
    を備えて成ることを特徴とするインバータ装置。
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