JP3494240B2 - 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置および照明装置

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JP3494240B2 JP23714294A JP23714294A JP3494240B2 JP 3494240 B2 JP3494240 B2 JP 3494240B2 JP 23714294 A JP23714294 A JP 23714294A JP 23714294 A JP23714294 A JP 23714294A JP 3494240 B2 JP3494240 B2 JP 3494240B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源からの入力力
率を向上し、また、入力電流の歪を低減した電源装置、
放電灯点灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、この種装置として図6の
ものを出願した(特願平6-178925号)。このものは、交
流電源61の出力電圧を整流して非平滑直流電圧を出力
する整流装置62と、整流装置62の出力端間に互いに
直列的に設けられ、整流装置62の出力周波数より高い
周波数で交互にオンオフする一対のスイッチング装置6
3、64と、一方のスイッチング装置63の両端間に設
けられた整流装置の出力周波数に対して平滑作用を行う
第1のコンデンサ65およびインダクタ66の直列回路
と、一対のスイッチング装置63、64のオンオフに応
じてインダクタ66と協同して共振する第2のコンデン
サ67と、インダクタ66および第2のコンデンサ67
の共振に基づいて高周波出力を得る出力回路とを備えた
ものである。出力回路としては、たとえばインダクタ6
6の出力側に設けたけい光ランプ68を付勢するもので
ある。69は一対のスイッチング装置43、44のスイ
ッチング制御手段である。
【0003】図6の電源装置は、第1のコンデンサ65
により、整流装置62の非平滑化直流電圧を平滑する。
また、第2のコンデンサ67およびインダクタ66の共
振回路により発生した共振電圧の作用により、前記第1
のコンデンサ65の電圧を一対のスイッチング装置6
3、64のスイッチングの一周期中に整流装置62で整
流された非平滑化直流電圧より低くしようとする。これ
により、交流電源61の電圧(整流された非平滑化直流
電圧)の波高値が低い期間にも入力電流を確保して入力
力率を高めるとともに、入力電流を低歪み化して入力電
流の高調波を減少させる。また、前記共振により昇圧さ
れて、包絡線が非平滑化直流電圧の谷部を持ち上げられ
た高周波電圧を発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、図6のも
のは入力力率を高めるとともに、入力電流を低歪み化し
て入力電流の高調波を減少させることができる。
【0005】本発明はこのような図6のものを前提と
し、さらに具体化したもので、入力力率を高めるととも
に、入力電流を低歪み化して入力電流の高調波を減少さ
せることに加えて、始動が確実で、比較的安価なスイッ
チング素子を用いて構成できる電源装置、放電灯点灯装
置および照明装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
交流電源の出力電圧を整流して非平滑化直流電圧を出力
する整流装置と;整流装置の出力端間に互いに直列的に
設けられ、整流装置の出力周波数より高い周波数で交互
にオンオフする一対のスイッチング装置と;一方のスイ
ッチング装置の両端間に設けられ整流装置の出力周波数
に対して平滑作用を行う第1のコンデンサおよびインダ
クタの直列回路と;一対のスイッチング装置のオンオフ
に応じてインダクタと協同して共振する第2のコンデン
サと;インダクタおよび第2のコンデンサの共振に基づ
いて高周波出力を得る出力回路と;他方のスイッチング
装置に設けられた始動回路と;一対のスイッチング装置
の交互スイッチングに基づく出力の一部を帰還して一対
のスイッチング装置をオンオフする制御手段と;を具備
していることを特徴とする電源装置である。
【0007】この発明において、スイッチング装置とし
ては、たとえば電界効果トランジスタを用いることがで
きる。この場合、電界効果トランジスタがその構成上内
蔵している寄生ダイオ−ドを逆電流通流用に利用するこ
とができる。また、バイポ−ラ形のトランジスタのよう
にコレクタ・エミッタ間に寄生ダイオ−ドを内蔵しない
スイッチ素子を主として構成してもよく、この場合は、
導通方向を逆にしてダイオ−ドをコレクタ・エミッタ間
に並列接続する。しかし、トランジスタのベ−ス回路の
構成上エミツタ・ベ−ス間にダイオ−ドを接続する場合
には、このダイオ−ドを逆電流通流に利用してもよい。
【0008】また、一対のスイッチング装置のスイッチ
ング周波数は整流装置の出力周波数より高いものであ
り、数KHz以上が好適であり、さらに、可聴周波数以上
の20KHz以上であることがより好ましい。
【0009】さらに、本発明において、直列的あるいは
並列的とは、他の電気部品が介在している場合、してい
ない場合の両方を含むことを意味する。
【0010】さらにまた、本発明において、インダクタ
は第2のコンデンサと協同して共振し得るものであれば
よく、たとえばチョ−クコイル、トランス等を使用でき
る。請求項2記載の発明は、交流電源の出力電圧を整流
して非平滑化直流電圧を出力する整流装置と;整流装置
の出力端間に互いに直列的に設けられ、整流装置の出力
周波数より高い周波数で交互にオンオフする一対のスイ
ッチング装置と;一方のスイッチング装置の両端間に設
けられ整流装置の出力周波数に対して平滑作用を行う第
1のコンデンサおよびインダクタの直列回路と;一対の
スイッチング装置のオンオフに応じてインダクタと協同
して共振する第2のコンデンサと;インダクタおよび第
2のコンデンサの共振に基づいて高周波出力を得る出力
回路と;始動時の所定期間他方のスイッチング装置のオ
ン期間を相対的に小さくするとともに、所定期間後に相
対的に大きくする制御手段と;を具備していることを特
徴とする電源装置である。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の電源装置において、第2のコンデンサが他方のス
イッチング装置およびインダクタに対して並列的に設け
られていることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の電源装置において、第2のコンデンサが整流装置
の出力端間に設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の電源装置において、第2のコンデンサが、整流装
置の出力極性と同極性のダイオ−ドを並列接続されて、
整流装置の少なくとも一方の出力端と一対のスイッチン
グ装置との間に設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれか一記載の電源装置と;電源装置の高周波出力
によって点灯される放電灯と;を具備していることを特
徴とする放電灯点灯装置である。
【0015】請求項7記載の発明は、照明装置本体と;
少なくとも放電灯を照明装置本体に装着された請求項6
記載の放電灯点灯装置と;を具備していることを特徴と
する照明装置である。
【0016】
【作用】請求項1記載の電源装置は、平滑作用を行う第
1のコンデンサと直列的な他方のスイッチング装置、す
なわち第1のコンデンサへの充電回路を形成するスイッ
チング装置に始動回路を設けている。このため、電源を
投入すると、始動回路により他方のスイッチング装置が
オンする。これによって、平滑作用を行う第1のコンデ
ンサに比較的大きな充電電流が流れる。制御手段はこの
大きな電流に基づく帰還量を得て一対のスイッチング装
置をオンオフするから、始動を確実なものにし易い。ま
た、第1のコンデンサが前記大きい電流によって充電さ
れるから、制御手段にてつぎに一方のスイッチング装置
がオン、他方のスイッチング手段がオフした場合に所要
の帰還出力を得て所定の発振への移行が容易になる。始
動回路による最初の始動に失敗したとしても、前記動作
を繰り返すことによって、始動が確実になる。
【0017】これに対し、一方のスイッチング装置に始
動回路を設けた場合は、電源投入後始動回路により一方
のスイッチング装置がオンしても、大きな電流が流れ難
い。また、平滑作用を行う第1のコンデンサの充電が十
分に行われない。このため、所定の発振に移行できない
ことがある。
【0018】請求項2記載の電源装置は、始動時に電源
を投入すると、一対のスイッチング装置のいずれかが制
御手段により、または別個に設けられた始動回路により
オンする。そして、電源の投入後所定期間は、平滑作用
を行う第1のコンデンサに直列的な他方のスイッチング
装置のオン期間は相対的に小さく制御される。したがっ
て、電荷が空状態の第1のコンデンサに過大な充電電流
が流れようとするのを防止することができる。このた
め、スイッチング装置として大電流容量のものを用いな
くてもよく、低価格化を図ることができる。所定期間の
経過後(第1のコンデンサの両端電圧が上昇し、過大な
充電電流が流れなくなるまでの期間経過後)、他方のス
イッチング装置のオン期間は相対的に大きな期間にな
る。これによって、所定の出力を得る。
【0019】請求項3ないし5記載の電源装置は、それ
ぞれ第2のコンデンサが電気回路上異なる位置に配設さ
れているが、請求項1または2記載の発明と同様な作用
になる。
【0020】請求項6記載の放電灯点灯装置は、請求項
1ないし5のいずれか一記載の電源装置の負荷として放
電灯を用いたため、請求項1ないし5のいずれか一記載
の発明に加えて、出力の脈動が小さくなり発光効率が向
上して、光リプルが減少する。
【0021】請求項7記載の照明装置は、請求項6記載
の放電灯点灯装置と、器具本体とを備えており、発光効
率が向上して、ランプ電流の脈動が小さくなり、光リプ
ルが減少する。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1を参照して説
明する。図1において、たとえば商用周波数の交流電源
1にチョ−クコイル2およびコンデンサ3からなるフィ
ルタ回路が接続され、このフィルタ回路にはたとえばダ
イオ−ドブリッジからなる整流装置4としての全波整流
器が接続されている。前記整流装置4(ダイオ−ドブリ
ッジ)は、たとえば高速スイッチング性のダイオ−ドか
ら形成されている。前記整流装置4の出力端間には、第
1のスイッチング装置5および第2のスイッチング装置
6が直列に接続されている。本実施例におけるこれらス
イッチング装置5、6は、バイポ−ラ形のトランジスタ
5−1、6−1を主としてなるもので、それぞれ逆電流
通流用のダイオ−ド5−2、6−2を並列に接続してい
る。しかし、電界効果トランジスタを用いてもよく、こ
の場合、寄生ダイオ−ドを逆電流通流用のダイオ−ドと
して利用することができる。
【0023】さらに、一方のスイッチング装置すなわち
本実施例において第2のスイッチング装置6と並列的関
係になるように、インダクタ7としてのリ−ケ−ジ形絶
縁トランスの一次巻線7−1および第1のコンデンサ8
としての比較的大きな容量の平滑コンデンサの直列回路
が接続されている。なお、この第1のコンデンサ8は、
商用交流電源1の電源周波数に対して平滑作用を有して
いる。
【0024】そして、本実施例では、インダクタ7の両
端に出力回路を形成している。すなわちインダクタ7の
二次巻線7−2を出力回路としている。この2次巻線7
−2には負荷としての放電灯たとえば蛍光ランプ9が接
続されている。また、蛍光ランプ9のフィラメント間に
は、フィラメント予熱用のコンデンサ10が接続されて
いる。本実施例において、インダクタ7のリ−ケ−ジイ
ンダクタンスは、蛍光ランプ9の限流インピ−ダンスと
しても作用する。
【0025】一方、他方のスイッチング装置すなわち本
実施例において第1のスイッチング装置5に対しては、
インダククタ7の一次巻線7−1を介して第2のコンデ
ンサ11としての比較的容量の小さい共振用コンデンサ
が並列的に接続されている。なお、この第2のコンデン
サ11の容量は第1のコンデンサ8の容量に比べて極端
に小さく、インダクタ7のインダクタンスとの協同によ
り、スイッチング装置5、6のスイッチング周波数にお
いて、振動波形を生じる容量である。
【0026】また、スイッチング装置5、6のオンオフ
を制御するスイッチング制御手段12が設けられてい
る。本実施例のスイッチング制御手段12は、可飽和形
の変流器13を主として構成されている。すなわち、可
飽和形の変流器13の1次巻線13−1をインダククタ
7の一次巻線7−1と直列に接続し、2次巻線13−
2、13−3を第1のスイッチング装置5および第2の
スイッチング装置6のトランジスタ5−1、6−1のベ
−ス・エミッタ間に設けている。
【0027】14は始動回路であって、他方すなわち第
1のスイッチング装置5に設けられている。したがっ
て、始動に際して電源を投入すると、他方すなわち第1
のスイッチング装置5がオンする。本実施例では、時定
数回路15と、スイッチ素子16とから構成されてい
る。
【0028】つぎに、本実施例の作用を説明する。装置
全体の概略動作はつぎのとおりである。まず、商用交流
電源1の電圧をフィルタ回路にてノイズ除去し、整流装
置4で全波整流する。一方、第1のスッイチング装置5
および第2のスイッチング装置6を電源周波数より高い
周波数にて交互にスイッチングして、インダクタ装置7
の二次巻線7−2に高周波交流電圧を誘起して、蛍光ラ
ンプ9を高周波点灯させるものである。また、第2のコ
ンデンサ11およびインダクタ7にて共振電圧を発生
し、この共振電圧の作用により、整流装置4で整流され
た電圧の波高値が低い期間でも力率改善電流を流して、
低歪み化を図るものである。
【0029】つぎに、回路動作の詳細を説明する。ま
ず、電源1を投入し、始動回路14の時定数回路15の
出力にてスイッチ素子16がオンすると、第1のスイッ
チング装置5がオンする。したがって、整流装置4−第
1のスイッチング装置5−変流器13の1次巻線13−
1−インダクタ7の1次巻線7−1−第1のコンデンサ
8−整流装置4の経路で電流が流れる。この電流は、相
対的に大容量である第1のコンデンサ8の電荷が零であ
るため、かなり大きく、第1のコンデンサ8を充電す
る。そして、この電流により、変流器13の2次巻線1
3−2には第1のスイッチング装置5をオンさせる極
性、2次巻線13−3には第2のスイッチング装置6を
オフさせる極性の出力が発生する。これら2次巻線13
−2、13−3の出力は、1次巻線13−1に流れる電
流が大きいため、第1のスイッチング装置5をオンさ
せ、第2のスイッチング装置6をオフさせるのに十分な
ものにすることが可能になる。
【0030】次に、変流器13が飽和して、2次巻線1
3−2の出力がなくなると、第1のスイッチング装置5
がオフし、第1のスイッチング装置6がオンしようとす
る。この期間は、インダクタ7の蓄積エネルギにより、
インダクタ7の1次巻線7−1−第1のコンデンサ8−
ダイオ−ド6−2−変流器13の1次巻線13−1−イ
ンダクタ7の1次巻線7−1の経路で電流が流れる。
【0031】次に、第2のスイッチング装置6がオンす
ると、第1のコンデンサ8−インダクタ7の1次巻線7
−1−変流器13の1次巻線13−1−第2のスイッチ
ング装置6−第1のコンデンサ8の経路で電流が流れ
る。このときの電流も、前述のように第1のコンデンサ
8が充電されているため、ある程度大きくすることが可
能である。そして、この電流により、変流器13の2次
巻線13−3には第2のスイッチング装置6をオンさせ
る極性、2次巻線13−2には第1のスイッチング装置
5をオフさせる極性の出力が発生する。
【0032】次に、変流器13が飽和して、第2のスイ
ッチング装置6がオフし、第2のスイッチング装置5が
オンしようとする期間は、インダクタ−変流器13の1
次巻線13−1−ダイオ−ド5−2−第2のコンデンサ
11−インダクタの共振回路が形成され、この回路に共
振電流が流れる。また、共振により昇圧された電圧が発
生する。
【0033】次に、第1のスイッチング装置5がオンす
ると、今度は、第2のコンデンサ11−第1のスイッチ
ング装置5−変流器13の1次巻線13−1−インダク
タ7の1次巻線7−1−第2のコンデンサ11の共振回
路が形成され、この回路に共振電流が流れる。この共振
により、第2のコンデンサ11のおよび第1のコンデン
サ8の両端電圧も低下しようとするから、整流装置4か
ら第1のスイッチング装置5、変流器13の1次巻線1
3−1、インダクタ7の1次巻線7−1、第1のコンデ
ンサ8に電流が流れる。したがって、第1のコンデンサ
8が充電されるとともに、この充電電流を流すことによ
って、入力力率を向上できるとともに、入力電流の低歪
を達成できる。
【0034】次に、第1のスイッチング装置5がオフ
し、第2のスイッチング装置6がオンしようとする期間
になり、上記の作用を繰り返す。
【0035】上記図1に示す実施例によれば、交流電源
1からの入力電流は、略正弦波になる。これは、上述の
ように、整流装置4からの電流が、整流装置4の非平滑
直流電圧の全期間にわたって流れることを示している。
したがって、この電流が、入力力率を高めるとともに、
入力電流の低歪に寄与していることが理解される。
【0036】また、前記共振による昇圧作用により、整
流装置4の出力端間電圧は脈流電圧の谷部が持ち上げら
れた平滑化電圧になり、蛍光ランプ9の電流の包絡線は
略フラットになり、光出力リプルの減少を図れる。
【0037】また、電源投入時の第1のコンデンサ8へ
の突入電流は、インダクタ7が直列に介在しているこ
と、第2のスイッチング装置6が高周波でオンオフする
ことによりある程度低減される。
【0038】なお、第1のコンデンサ8および第2のコ
ンデンサ11の接続位置を反対にしても、同様の効果を
得ることができる。この場合、始動回路を設けるスイッ
チング装置も逆にする。
【0039】図2は第2の実施例を示す回路図である。
本実施例は、電源投入時の第1のコンデンサ8への突入
電流をより適正化するものである。なお、図1と同じま
たは対応する部分には同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0040】本実施例において、スイッチング装置5、
6は電界効果形トランジスタである。また、第1、2の
コンデンサ8、11は図1と接続位置が逆であり、この
ため、第1、2のスイッチング装置5、6の接続関係も
逆になっている。本実施例において制御手段12’は、
他方すなわち第1のスイッチング装置5のオン期間を制
御可能なものである。そして、電源投入時の所定期間は
オン期間を相対的に小さくし、所定期間後は相対的に大
きくする。このとき、一方のスイッチング装置のオン期
間を制御するか否かは任意である。いずれにしても、第
2のスイッチング装置6のオン期間を小さくすることに
よって、電源投入時に第1のコンデンサ8の電荷が零で
過大な充電電流が流れ込もうとするのを低減する。この
ような制御手段としては、当業者であれば適宜構成可能
であり、たとえば、発振手段とこの発振手段の出力信号
を所定期間上記のように制御するタイマ手段にて構成で
きる。また、図1のような制御手段を用いる場合には、
第2のスイッチング装置6のオン期間が小さくなるよう
に、タイマ手段にて変流器13の2次巻線13−3の出
力を制御したり、2次巻線13−3の出力が他方のスイ
ッチング装置6に加わるのを阻止すること等によっても
構成できる。
【0041】本実施例では、発振手段20と、他方のス
イッチング装置5に流れる電流を検出する電流検出用の
抵抗21と、この抵抗21の電流値が所定値に達したと
きに発振手段20を介して他方のスイッチング装置5を
オフさせる判定手段22とから構成されている。
【0042】本実施例によれば、始動時に他方のスイッ
チング装置5に過大な電流が流れるのを防止できる。し
たがって、スイッチング装置として大電流容量のものを
用いなくてもよく、それだけ低価格化を図れる。
【0043】図3は第3の実施例を示す回路図である。
本実施例は、図1に示す実施例において、第2のコンデ
ンサ11’を整流装置4の出力端間に接続したものであ
る。
【0044】この実施例の作用を参照して説明する。第
2のスイッチング装置6がオンしている期間において
は、第1のコンデンサ8からスイッチング装置6、イン
ダクタ7の一次巻線7−1に電流が流れる。
【0045】第2のスイッチング装置6がオフし、第2
のスイッチング装置5がオンするまでの期間において
は、インダクタ7の一次巻線7−1、変流器13の1次
巻線13−1、ダイオ−ド5−2、第2のコンデンサ1
1’、第1のコンデンサ8およびインダクタ7の一次巻
線7−1の回路に電流が流れる。この期間にインダクタ
7および第2のコンデンサ11’は直列共振を呈する。
なお、第1のコンデンサ8は、第2のコンデンサ11’
に対して極めて大きな容量に選定されているため、この
ときの共振条件は、主としてインダクタ7のインダクタ
ンスおよび第2のコンデンサ11’の容量にて決定され
る。
【0046】第1のスイッチング装置5がオンし、共振
電流の極性が反転すると、前回とは逆向きに共振電流が
流れる。そして、この共振により第2のコンデンサ1
1’の両端電圧が低下して整流装置4の出力電圧より小
さくなろうとすると、整流装置4から、スイッチング装
置5、変流器13の1次巻線13−1、インダクタ7の
一次巻線7−1および第1のコンデンサ8の回路に電流
が流れて、第1のコンデンサ8を充電する。このとき、
前記のように、第1のコンデンサ8は、第2のコンデン
サ11’に対して極めて大きな容量であるから、両者の
インピ−ダンスの関係により、第2のコンデンサ11’
にはほとんど電流は流れない。
【0047】第1のスイッチング装置5がオフし、第2
のスイッチング装置6がオンするまでの期間において
は、インダクタ7の蓄積エネルギにより、第1のコンデ
ンサ8およびダイオ−ド6−2に電流が流れる。そし
て、この後、最初の状態に戻る。
【0048】このように、図1に示す実施例の場合と同
様に動作し、低歪み化などの効果が得られる。
【0049】図4は第4の実施例を示す回路図である。
本実施例は、図3のものと類似しているが、さらに、第
2のコンデンサの一部または全部としてコンデンサ11''
を整流装置4の出力端と一対のスイッチング装置5、6
との間に設けたものである。このコンデンサ11’’に
は、整流装置4の出力極性と同じ向きにしたダイオ−ド
40を並列に接続している。本実施例において、コンデ
ンサ11’’だけで実質的に共振作用を行わせるように
設定した場合、コンデンサ11’は高周波パス用として
作用する。また、コンデンサ11’’および11’の合
成にて所要の共振作用を行わせるように設定することも
できる。さらに、既述した実施例のように、いずれかの
スイッチング装置と並列的に第2のコンデンサを接続し
ているものと組合わせて、3個のコンデンサで所要の共
振作用を行わせるようにしてもよい。
【0050】なお、本実施例において、コンデンサ1
1’’を2個以上とし、整流装置4の正負各出力端と一
対のスイッチングとの間に設けるようにしてもよい。
【0051】図5は照明装置の一実施例を示すものであ
る。50は照明装置本体であり、この本体50に放電灯
9が装着されている。また、本体50内には本発明のた
とえば上記した実施例の放電灯点灯装置が配設されてい
る。なお、放電灯点灯装置は本体50内に設けず、本体
50外に配設するようにしてもよい。また、本実施例の
照明装置は天井直付形のものであるが、これ以外のもの
であってもよい。
【0052】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。たとえば、整流装置4に高速用を用いずに
低速用を用い、この低速用の整流装置の出力側に高速用
のダイオ−ドを接続するようにしてもよい。そして、上
記の各実施例を適宜組合わせることも可能である。たと
えば、スイッチング装置のオンオフ周波数を変化させる
こと、オン期間の割合を変化させること、またはこれら
の両方を行わせるようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、整流された非
平滑直流電圧の略全期間に亘って、整流装置から入力電
流を流すことができるから、交流電源からの入力電流波
形を正弦波に近付けて低歪化を達成できる。しかも、確
実に始動できる。
【0054】請求項2に記載の発明は、整流された非平
滑直流電圧の略全期間に亘って、整流装置から入力電流
を流すことができるから、交流電源からの入力電流波形
を正弦波に近付けて低歪化を達成できる。しかも、電源
投入時一方のスイッチング装置のオン期間を変化するこ
とにより、第1のコンデンサに流れ込む電流を低減でき
る。したがって、電流容量の小さいスイッチング装置を
使用でき、低価格化を図れる。
【0055】請求項3ないし5記載の発明は、請求項1
または2と同様の効果を得られる。請求項6記載の発明
は、請求項1または2の効果に加えて、出力の脈動が小
さくなり発光効率が向上して、光リプルを少ない放電灯
点灯装置を提供できる。
【0056】請求項7記載の発明は、請求項1または2
の効果に加えて、発光効率が向上して、ランプ電流の脈
動が小さくなり、光リプルが少ない照明装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図
【図2】本発明の第2の実施例を示す回路図
【図3】本発明の第3の実施例を示す回路図
【図4】本発明の第4の実施例を示す回路図
【図5】本発明の照明装置の一例を示す斜視図
【図6】本発明の前提となる装置を示す回路図
【符号の説明】
1…交流電源、 4…整流装置、 5…第1のスイッチ
ング装置、 6…第2のスイッチング装置、 7…イン
ダクタ、 8…第1のコンデンサ、 9…放電灯、 1
1…第2のコンデンサ、 12、12’…制御手段、
14…始動回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 恵一 東京都品川区東品川四丁目3番1号 東 芝ライテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−140178(JP,A) 特開 平6−196287(JP,A) 特開 平6−267686(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/5387 H05B 41/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源の出力電圧を整流して非平滑化直
    流電圧を出力する整流装置と;整流装置の出力端間に互
    いに直列的に設けられ、整流装置の出力周波数より高い
    周波数で交互にオンオフする一対のスイッチング装置
    と;一方のスイッチング装置の両端間に設けられ整流装
    置の出力周波数に対して平滑作用を行う第1のコンデン
    サおよびインダクタの直列回路と;一対のスイッチング
    装置のオンオフに応じてインダクタと協同して共振する
    第2のコンデンサと;インダクタおよび第2のコンデン
    サの共振に基づいて高周波出力を得る出力回路と;他方
    のスイッチング装置に設けられた始動回路と;一対のス
    イッチング装置の交互スイッチングに基づく出力の一部
    を帰還して一対のスイッチング装置をオンオフする制御
    手段と;を具備していることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】交流電源の出力電圧を整流して非平滑化直
    流電圧を出力する整流装置と;整流装置の出力端間に互
    いに直列的に設けられ、整流装置の出力周波数より高い
    周波数で交互にオンオフする一対のスイッチング装置
    と;一方のスイッチング装置の両端間に設けられ整流装
    置の出力周波数に対して平滑作用を行う第1のコンデン
    サおよびインダクタの直列回路と;一対のスイッチング
    装置のオンオフに応じてインダクタと協同して共振する
    第2のコンデンサと;インダクタおよび第2のコンデン
    サの共振に基づいて高周波出力を得る出力回路と;始動
    時の所定期間他方のスイッチング装置のオン期間を相対
    的に小さくするとともに、所定期間後に相対的に大きく
    する制御手段と;を具備していることを特徴とする電源
    装置。
  3. 【請求項3】第2のコンデンサは、他方のスイッチング
    装置およびインダクタに対して並列的に設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】第2のコンデンサは、整流装置の出力端間
    に設けられていることを特徴とする請求項1または2記
    載の電源装置。
  5. 【請求項5】第2のコンデンサは、整流装置の出力極性
    と同極性のダイオ−ドを並列接続されて、整流装置の少
    なくとも一方の出力端と一対のスイッチング装置との間
    に設けられていることを特徴とする請求項1または2記
    載の電源装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか一記載の電源
    装置と;電源装置の高周波出力によって点灯される放電
    灯と;を具備していることを特徴とする放電灯点灯装
    置。
  7. 【請求項7】照明装置本体と;少なくとも放電灯を照明
    装置本体に装着された請求項6記載の放電灯点灯装置
    と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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