JP3653915B2 - 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電源からの入力電流の歪を改善した1石式のインバータ回路を備えた電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、交流電源を整流し平滑して得た直流電源を、スイッチング素子をオン,オフさせることによって交流出力に変換して負荷に供給するインバータ回路を用いた電源装置が知られている。このような電源装置では、交流電源からの入力電流の歪を改善することが要求されている。
【0003】
特開平8−149845号公報には、図33に示すように、交流電源ACをダイオードブリッジのような整流回路REで全波整流し、整流回路REの直流出力電圧をインバータ回路INVにより高周波交流出力に変換して負荷Lに供給する交流電源であって、インバータ回路INVの後段側に谷埋回路1を設けた構成を有している。整流回路REはインバータ回路INVに直接給電する。インバータ回路INVは、インピーダンス要素(コンデンサ,インダクタ,抵抗のいずれでも、またその組み合わせでもよい)Zを介して整流回路REの両端間に接続される一対のスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路を備える。正極側のスイッチング素子Q1 には、インピーダンス要素ZとコンデンサC2 ,C3 とインダクタL1 との直列回路が並列接続される。谷埋回路1は、整流回路の直流出力電圧が高い期間にはインバータ回路INVの出力をダイオードDb を通してコンデンサCa に充電し、整流回路REの直流出力電圧が下がるとコンデンサCa からダイオードDa を通してインバータ回路INVに給電する。
【0004】
このような装置では、整流回路REの直流出力電圧が低い期間には、谷埋回路1の端子電圧も下がって、インピーダンス要素ZないしダイオードDb の両端電圧の電位差が小さくなり、結果的に直流出力電圧の低い期間における負荷Lへの供給電流のピーク値を抑制して、電流の変動幅を小さくすることができる。また、交流電源ACからの入力電流に休止期間が生じにくいので、入力電流歪が改善される。さらに、整流回路REの直ぐ後段に平滑用コンデンサCb を用いておらず、谷埋回路1はインバータ回路INVを通してエネルギーを蓄積するから、電源投入時における突入電流もほとんど生じない。などの利点がある。
【0005】
しかしながら、図33の装置は、スイッチング素子を2つ(Q1 ,Q2 )用いた2石式のインバータ回路であり、1石式のインバータ回路に比べれば部品数も多く、また図示していない制御回路の構成も複雑になり、コスト的に不利になるという欠点があった。しかして、コスト等において、1石式インバータ回路を用いた場合の入力電流の低歪化の構成を何も示していないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の入力電流歪を改善した従来の電源装置では、回路構成が複雑であり、部品数も多く、コスト的に不利になるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題に鑑み、交流電源からの入力電流に歪が少なく、回路構成が簡単であり、部品数も少なく、コスト的にも有利な電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明による電源装置は、交流電源からの電圧を全波整流する整流回路と;前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と;前記平滑回路からの電圧を入力し、スイッチング素子のオンオフによって高周波電圧を発生する1石式のインバータ回路と;前記整流回路の出力端間に並列に接続され、前記インバータ回路によって発生する高周波成分を通過させる高周波バイパスコンデンサと;前記インバータ回路の出力端と前記整流回路の一端に接続され、前記インバータ回路の出力が供給される負荷回路と;前記整流回路の一端と前記高周波バイパスコンデンサとの間に直列的に介挿され、前記インバータ回路のスイッチング素子に発生する高周波電圧と前記負荷回路に発生する高周波電圧との和を、前記整流回路と前記高周波バイパスコンデンサとの間に印加するための高周波重畳回路と;を具備したことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明による電源装置は、交流電源からの電圧を全波整流する整流回路と;前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と;スイッチング素子と、前記スイッチング素子を高周波でオン/オフ制御する制御手段と、共振コイルと共振コンデンサで構成され、前記平滑回路の出力端間に前記共振コイルと前記スイッチング素子が直列に接続され、前記共振コイルに直列又は並列に前記共振コンデンサが接続され、前記スイッチング素子のオン/オフに応じて高周波電圧を発生する共振回路とを備えた1石式のインバータ回路と;前記整流回路の出力端間に並列に接続され、前記共振回路によって発生する高周波成分を通過させる高周波バイパスコンデンサと;前記スイッチング素子の出力端と前記整流回路の一端に接続され、前記スイッチング素子の出力が供給される負荷回路と;前記整流回路の一端と前記高周波バイパスコンデンサとの間に直列的に介挿され、前記インバータ回路のスイッチング素子に発生する高周波電圧と前記負荷回路に発生する高周波電圧との和を、前記整流回路と前記高周波バイパスコンデンサとの間に印加するための高周波重畳回路と;を具備したことを特徴とする。
【0010】
これらの発明において、前記整流回路はダイオードブリッジによる全波整流回路で構成される。前記スイッチング素子としては、例えば電界効果トランジスタ(FET)を用いることができる。この場合、電界効果トランジスタがその構成上内蔵している寄生ダイオードを逆導通用に利用することができる。また、バイポーラトランジスタのようにコレクタ・エミッタ間に寄生ダイオードを内蔵しないスイッチング素子を主として構成してもよく、この場合は、導通方向を逆にしてダイオードをコレクタ・エミッタ間に並列接続する。
【0011】
スイッチング素子のスイッチング周波数は、整流回路の出力周波数より高く、数kHz以上が好ましく、40〜50kHz程度がより好ましい。
【0012】
(以上は以下の説明についても同様である。)
請求項3記載の発明による電源装置は、交流電源からの電圧を全波整流する整流回路と;前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と;スイッチング素子と、1次巻線,2次巻線を有するトランスを備え、前記スイッチング素子の素子電流が流れる経路上に1次巻線が接続され、2次巻線に発生する電圧で前記スイッチング素子をオン/オフ制御する手段と、共振コイルと共振コンデンサで構成され、前記平滑回路の出力端間に前記共振コイルと前記1次巻線と前記スイッチング素子が直列的に接続され、前記共振コイルに直列又は並列に前記共振コンデンサが接続され、前記スイッチング素子のオン/オフに応じて高周波電圧を発生する共振回路とを備えた1石式のインバータ回路と;前記整流回路の出力端間に並列に接続され、前記共振回路によって発生する高周波成分を通過させる高周波バイパスコンデンサと;前記スイッチング素子の出力端と前記整流回路の一端に接続され、前記スイッチング素子の出力が供給される負荷回路と;前記整流回路の一端と前記高周波バイパスコンデンサとの間に直列的に介挿され、前記インバータ回路のスイッチング素子に発生する高周波電圧と前記負荷回路に発生する高周波電圧との和を、前記整流回路と前記高周波バイパスコンデンサとの間に印加するための高周波重畳回路と;を具備したことを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置において、前記平滑回路は、前記整流回路の正側出力端と前記インバータ回路の基準電位側との間に平滑コンデンサと高周波チョークコイルと該チョークコイルにカソードを接続した第1のダイオードとの直列回路を接続し、前記高周波チョークコイルと前記第1のダイオード接続点に第2のダイオードのアノードを接続し該第2のダイオードのカソードを前記インバータ回路の出力端に接続した部分平滑回路で構成されることを特徴とする。
【0014】
請求項5載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置において、前記平滑回路は、前記整流回路の正側出力端と前記スイッチング素子の基準電位側との間に平滑コンデンサと該コンデンサにカソードを接続した第1のダイオードとの直列回路を接続し、前記平滑コンデンサと前記第1のダイオード接続点に第2のダイオードのアノードを接続し該第2のダイオードのカソードを前記スイッチング素子の出力端に接続した部分平滑回路で構成されることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置において、前記平滑回路は、前記整流回路の正側出力端と前記スイッチング素子の基準電位側との間に接続した平滑コンデンサで構成されることを特徴とする。
【0016】
請求項7記載の発明は、請求項3記載の電源装置において、前記インバータ回路内の前記トランスは、可飽和電流トランスで構成されることを特徴とする。
【0017】
請求項8記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置において、前記高周波重畳回路は、直流通過用のダイオードと高周波チョークコイルの直列回路と、高周波通過用のコンデンサとを並列接続したインピーダンス回路で構成されることを特徴とする。
【0018】
請求項9記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置において、前記高周波重畳回路は、直流通過用のダイオードと高周波通過用のコンデンサを並列接続したインピーダンス回路で構成されることを特徴とする。
【0019】
請求項10記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の電源装置において、前記負荷回路は、放電灯回路であることを特徴とする。
【0020】
この説明において、放電灯は、蛍光ランプ、高輝度放電灯等どのような放電灯であってもよい。
【0021】
(以上は以下の説明についても同様である。)
請求項11記載の発明による放電灯点灯装置は、前記負荷回路は、バラストコイルと放電灯と該放電灯に並列的に接続された予熱コンデンサとを少なくとも含み、該負荷回路の電源装置として請求項1〜9のいずれか1つに記載の電源装置を用いたことを特徴とする。
【0022】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の放電灯点灯装置において、前記高周波重畳回路に用いる高周波通過用のコンデンサの容量C8 と、前記共振コンデンサの容量C7 と、前記放電灯の予熱コンデンサの容量Cf と、高周波バイパスコンデンサの容量C4 との間の関係が、C4 >C8 >C7 ,Cf であることを特徴とする。
【0023】
請求項13記載の発明による照明装置は、請求項11又は12記載の放電灯点灯装置と;この放電灯点灯装置における放電灯が装着される照明器具本体と;を具備したことを特徴とする。
【0024】
請求項1又は2の発明においては、スイッチング素子に発生する高周波電圧と負荷回路に発生する高周波電圧との和を高周波重畳回路にて整流回路の出力電圧に重畳することにより、整流回路を構成するダイオードブリッジのダイオードを高周波的にオン/オフして、交流電源の全位相に亘って交流電源からの入力電流を流すことができ、入力電流歪を改善することができる。しかも、整流回路の出力端間に平滑回路が接続されているので、電源投入時の突入電流を軽減できる。また、スイッチング素子を1つだけ用いた1石式インバータ回路を使用しているので、部品点数の少ない簡単な構成の電源装置を実現することができる。
【0025】
請求項3の発明においては、スイッチング素子に発生する高周波電圧と負荷回路に発生する高周波電圧との和を高周波重畳回路にて整流回路の出力電圧に重畳させて、整流回路を構成するダイオードブリッジのダイオードを高周波的にオン/オフすることにより、交流電源の全位相に亘って交流電源からの入力電流を流すことができ、入力電流歪を改善することができる。
【0026】
自励式のインバータ回路を用いているので、スイッチング素子をオン/オフ制御する回路が簡単である。しかも、整流回路の出力端間に平滑回路が接続されているので、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、スイッチング素子を1つだけ用いた1石式インバータ回路を使用しているので、部品点数の少ない簡単な構成で、性能的にも優れた電源装置を実現することができる。
【0027】
請求項4の発明においては、平滑回路として部分平滑回路を用いたので、電源電圧のゼロクロス付近での平滑電圧は全平滑を行うのに比べて低い状態で、高周波重畳回路によって整流回路のダイオードが高周波的にオン/オフされるため、交流電源からの入力電流がより一層流れ易くなり、入力電流の歪を改善できる。また、平滑コンデンサに直列に高周波チョークコイルを接続しているので、高周波振動のない低周波的に安定した平滑電圧を得ることができる。
【0028】
請求項5の発明においては、平滑回路として部分平滑回路を用いたので、電源電圧のゼロクロス付近での平滑電圧は全平滑を行うのに比べて低い状態で、高周波重畳回路によって整流回路のダイオードが高周波的にオン/オフされるため、交流電源からの入力電流がより一層流れ易くなり、入力電流の歪を改善できる。
【0029】
請求項6の発明においては、平滑回路として平滑コンデンサのみを用いるので、回路構成が簡単になる利点がある。
【0030】
請求項7の発明においては、可飽和電流トランスの1次巻線を、スイッチング素子の素子電流が流れる経路に設け、2次巻線に発生する電圧にてスイッチング素子をオン/オフ制御することで、電源電圧のピーク付近では可飽和電流トランスが速く飽和することにより、スイッチング素子のオン期間は短くなり、電源電圧のゼロクロス付近では可飽和電流トランスが飽和するまでに前記よりも時間がかかり、スイッチング素子のオン期間は長くなる。これにより、交流電源からの入力電流は連続的に正弦波状に流れるように制御され、より一層入力電流の歪を改善することができる。
【0031】
請求項8の発明においては、高周波重畳回路を直流成分通過用のダイオードと高周波通過用のコンデンサとで構成したので、整流回路の出力電圧に負荷回路からの高周波成分を効果的に重畳できる。しかも、直流通過用のダイオードに直列に高周波チョークコイルを接続したので、直流通過成分と高周波通過成分とを明確に分けた上で、直流成分に高周波成分を重畳することができる。
【0032】
請求項9の発明においては、高周波重畳回路を直流成分通過用のダイオードと高周波通過用のコンデンサとで構成したので、整流回路の出力電圧に負荷回路からの高周波成分を効果的に重畳できる。高周波チョークコイルを削除した分、回路構成が簡単となる。
【0033】
請求項10の発明においては、負荷として放電灯回路を用いた電源装置を構成する。入力電流歪を改善し、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式のインバータ回路を用いた簡単な構成で、性能的にも優れた放電灯駆動を実現することができる。
【0034】
請求項11の発明においては、負荷として放電灯回路を用いた放電灯点灯装置を構成する。入力電流歪を改善し、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式のインバータ回路を用いた簡単な構成で、性能的にも優れた放電灯点灯装置を実現することができる。
【0035】
請求項12の発明において、C4 >C8 >C7 ,Cf の関係に数値を限定することにより、入力電流歪の改善をより効果的に行うことができる。
【0036】
請求項13の発明においては、請求項11又は12の放電灯点灯装置を照明器具本体内に搭載した照明装置を構成する。従って、入力電流歪を改善し、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式のインバータ回路を用いた簡単な構成で、性能的にも優れた照明装置を実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の電源装置を示す回路図である。
【0038】
図1において、電源装置は、交流電源ACからの電圧をフィルタFILを介しさらに高周波バイパスコンデンサC3 を介してダイオードブリッジのような整流回路RECに供給し、整流回路RECで全波整流した後、整流回路RECの出力端間に並列的に接続した高周波バイパスコンデンサC4 ,平滑回路Sを介して1石式インバータ回路INVの両端に供給する構成となっている。
【0039】
また、前記整流回路RECの一方の出力端と高周波バイパスコンデンサC4 との間の基準電位ラインLref 上には負荷の高周波振動を整流出力に重畳するための高周波重畳手段Zとしてのインピーダンス回路が介挿されている。
【0040】
インバータ回路INVのスイッチング素子Q1 の出力端と整流回路RECの一方の出力端との間には、負荷回路LDが接続されている。
【0041】
前記高周波バイパスコンデンサC3 ,C4 は、整流回路RECの前段にコンデンサC3 、後段にコンデンサC4 が接続され、後段のコンデンサC4 の容量と前段のコンデンサC3 の容量とはほぼ同じ程度にされている。高周波バイパスコンデンサC4 は、後述のインバータ回路INV内の共振回路によって発生する高周波成分をバイパスするためのものである。
【0042】
平滑回路Sは、部分平滑回路と呼ばれる回路で構成され、整流回路RECの正側出力端と前記基準電位ラインLref との間に平滑コンデンサC6 とコイルL3 とダイオードD6 の直列回路を接続し、コイルL3 とダイオードD6 の接続点にダイオードD7 のアノードを接続して構成されている。そして、ダイオードD7 のカソードをインバータ回路INVのスイッチング素子Q1 の出力端に接続している。
【0043】
インバータ回路INVは、例えば1石式の電圧共振インバータで構成され、前記整流回路RECの正側出力端と前記基準電位ラインLref との間に共振コイルT2 と共振コンデンサC7 を直列に接続し、共振コンデンサC7 に並列にスイッチング素子Q1 のコレクタ・エミッタを接続し、そのスイッチング素子Q1 のベースに高周波パルス発生手段RGからの高周波パルスを供給して前記スイッチング素子Q1 をオン/オフ制御する構成となっている。
【0044】
高周波重畳手段Zは、高周波バイパスコンデンサC4 の基準電位ラインLref 側の一端と整流回路RECの負側出力端との間にコイルL2 とダイオードD5 の直列回路を接続する一方この直列回路に並列にコンデンサC8 を接続したインピーダンス回路で構成され、前記スイッチング素子Q1 のスイッチングに基づいて負荷回路LDに発生する高周波振動をL2 ,D5 ,C8 の回路で整流回路RECの出力に重畳する。このように、電源電圧に高周波電圧を重畳することで、電源電圧の全位相で整流回路RECの整流ダイオードをオン/オフできることになり、高調波成分が低減する。
【0045】
負荷回路LDは、例えば2灯並列の放電灯回路で構成され、前記インバータ回路INVの出力端(スイッチング素子Q1 のコレクタ)と整流回路RECの負側出力端との間に、直流阻止用コンデンサC1 とバラストコイルLB1と放電灯LA1 の一方のフィラメントと予熱用コンデンサCf1ともう一方のフィラメントとを直列に接続し、この直列回路に対して並列に、コンデンサC2 とバラストコイルLB2と放電灯LA2 の一方のフィラメントと予熱用コンデンサCf2ともう一方のフィラメントとの直列回路を接続した構成となっている。
【0046】
上記の電源装置では、高周波重畳回路Zとしてのインピーダンス回路の両端に高周波電圧を発生させて、整流回路RECを構成するダイオードブリッジのダイオードをオンオフすることにより、交流電源ACの全位相に亘って交流電源ACからの入力電流を流すことで、入力電流歪を改善している。
【0047】
電源装置電圧が高い区間では、高周波重畳回路Zの高周波通過用のコンデンサC8 には大きな電流は流れず、低い区間では流れる。つまり、高周波通過用コンデンサC8 は、電源装置電圧が低い区間で有効に働くことになる。これにより、回路の共振周波数は、電源電圧により変化するので、スイッチング周波数が大きく変化しないように制御することで、ランプ電流の波高値を低く抑えられる。
【0048】
なお、スイッチング素子Q1 としてバイポーラトランジスタを用いた場合には、コレクタ・エミッタ間に並列に逆導通用のダイオードが必要になるが、本実施の形態では、ダイオードD6 ,D7 の直列回路がQ1 の逆導通用ダイオードの機能を果たしているので、逆導通用のダイオードを別に接続しなくてもよい。
【0049】
図2は、図1の回路各部の電圧及び電流の波形図である。
図2の縦の各列(a) ,(b) ,(c) において、図2(a) は交流電源ACの電源周波数が50Hz の場合の電源周期(20ms)での波形を示し、図2(b) ,(c) は図2(a) の波形を200倍に拡大した波形を示しており、図2(b) は図2(a) の波形における電源ゼロクロス付近を拡大して示し、図2(c) は図2(a) の波形における電源ピーク付近を拡大して示している。
【0050】
また、図2の横の各行においては、VC7はコンデンサC7 の両端電圧(即ちトランジスタQ1 のコレクタ・エミッタ間電圧)、IC(Q1)はトランジスタQ1 のコレクタ電流、VC8はコンデンサC8 の両端電圧、IC8はコンデンサC8 の電流、VC4はコンデンサC4 の両端電圧、IREC は整流回路RECからの出力電流、Iinは交流電源ACからの入力電流、IC7はコンデンサC7 の電流、IC4はコンデンサC4 の電流、ILAMPは負荷回路LD のランプ電流である。
【0051】
図2(a) に示す電源周期における電源電圧が高い時(図2(c) のとき)の動作を、図3(1),(2),(3),(4)を参照しながら説明する。図2(c) 中の(1)〜(4)は、図の(1)〜(4)に対応している。電源電圧が高いときは、スイッチング素子Q1 のオン/オフにかかわらず、常に電源ACから電流が流入する。
【0052】
(1) スイッチング素子Q1 がオンの時
整流回路REC→コンデンサC4 →コイルL2 →ダイオードD5 →整流回路RECの経路で電源から電流が流れ込む。このとき高周波重畳回路ZのコンデンサC8 へは、スイッチング素子Q1 →コンデンサC8 →負荷回路LD→スイッチング素子Q1 の経路で電流が流れ、コンデンサC8 は負の向きへ充電される。つまり、電源電圧に重畳される高周波電圧が低下するため、スイッチング素子Q1 がオンのときでも電源からの電流値が大きくなるのを防ぐ効果がある。
【0053】
(2) スイッチング素子Q1 がオフすると、
共振コイルT2 と共振コンデンサC7 が共振すると共に、負荷回路LD(バラストコイルと予熱コンデンサ)とコンデンサC7 ,C8 も共振する。そのため、コンデンサC8 には(1) と同じ向きに電流が流れ続ける。共振電流が反転すると、次の(3) に移行する。
【0054】
(3) コンデンサC7 ,C8 の電流が反転すると共に、コンデンサC8 のエネルギーはコイルL2 ,ダイオードD5 を通しても放出される(C8 →L2 →D5 →C8 )。
【0055】
(4) コンデンサC7 の電圧が0Vまで低下すると、平滑回路SのダイオードD6 ,D7 がオンする。
【0056】
次に、図2(a) に示す電源周期における電源電圧が低い時(図2(b) の電源ゼロクロス付近のとき)の動作を、図4(1),(2),(3),(4),(5) を参照しながら説明する。図2(b) 中の(1)〜(5)は、図4の(1)〜(5)に対応している。電源電圧が低いときは、平滑回路Sの電解コンデンサC6 は常に放電している。
【0057】
(1) スイッチング素子Q1 のオンのとき
交流周波数は電流はコンデンサC4 から供給される。スイッチング素子Q1 の電流はコンデンサC4 ,平滑回路S,負荷回路LDの電流を合成したものになる。コンデンサC8 の電位は低下する。
【0058】
(2) コンデンサC8 の電位が負になると、ダイオードD5 がオンする。
【0059】
(3) スイッチング素子Q1 がオフすると、コンデンサC7 へ電流が流れ始め、共振状態となる。
【0060】
(4) 共振電流が反転すると、コンデンサC8 の電圧は上昇し始める。また、コンデンサC8 →コイルL2 →ダイオードD5 →コンデンサC8 の経路でエネルギーを放出する。
【0061】
(5) VREC +VC8=VC4となった時点で、整流回路RECの整流ダイオードがオンし、電源から電流が供給される。この電流は、整流回路REC→コンデンサC4 →コンデンサC8 →整流回路RECの経路で流れる。
【0062】
なお、上記の電源装置において、前記高周波重畳回路Zに用いる高周波通過用のコンデンサC8 の容量と、前記共振コンデンサC7 の容量と、放電灯LA1,LA2の予熱コンデンサCf1,Cf2の容量と、高周波バイパスコンデンサC4 の容量との間の関係は、C4 >C8 >C7 ,Cf1,Cf2 であることが好ましい。また、平滑コンデンサC6 の容量と高周波バイパスコンデンサC4 の容量との関係は、C6 >>C4 である。
【0063】
図5は本発明の第2の実施の形態の電源装置を示す回路図である。
図5において、図1と異なる点は、共振コイルT2 に中間タップを設け、その中間タップにスイッチング素子Q1 のコレクタ出力端を接続し、コイルT2 を単巻トランス構成としたもので、コイルT2 の一端に接続された負荷回路LDに昇圧された高周波出力を供給することができるようにしてある。その他の構成は、図1と同様である。
【0064】
図6は本発明の第3の実施の形態の電源装置を示すブロック図である。
図6において、図1の構成と異なる点は、平滑回路Sを部分平滑回路ではなく平滑コンデンサC6 のみによる全平滑回路で構成し、インバータ回路INVにおけるスイッチング素子Q1 のコレクタ・エミッタに対して逆導通用ダイオードD1 を並列に接続し、さらに高周波重畳回路Zは、図1におけるコイルL2 を削除し、ダイオードD5 とコンデンサC8 の並列回路で構成している。前記ダイオードD1 は、スイッチング素子Q1 を構成するトランジスタのコレクタにカソードが、エミッタにアノードが来るように接続する。なお、このダイオードD1 は、スイッチング素子Q1 としてMOSFET等の電界効果トランジスタを用いた場合には、その構成上内蔵している寄生ダイオードを逆導通用に使用することができるので、この場合は不要となる。
【0065】
この回路構成では、交流電源ACの交流電圧は整流回路RECで全波整流され、かつ平滑用コンデンサC6 で平滑され、この平滑電圧は前記全波整流された電圧の谷部をほぼ埋める程度にうねった電圧となり、インバータ回路INVの両端に供給される。インバータ回路INVでは、スイッチング素子Q1 が高周波パルス発生回路RGからの高周波パルスにてオン,オフすることにより、共振コンデンサC7 の電流IC7、スイッチング素子Q1 のコレクタ・エミッタ間電圧VCE,スイッチング素子Q1 のコレクタ電流IC はそれぞれ、図7(a) ,(b) ,(c) に示すような波形となる。Q1 オン時にはQ1 を通して電流が流れ、Q1 オフ時には、Q1 オン時に共振コイルT2 に蓄えたエネルギーを共振コンデンサC7 を通して流すことにより、Q1 オフ時の前半は図示の向きに減少する振動電流が流れた後Q1 の後半は共振コンデンサC7 より図示とは逆方向に増加する振動電流が流れ、共振コンデンサC7 は基準電位ラインLref 側がプラスとなるように充電される。その後、Q1 がオンすると、平滑コンデンサC6 のプラス側より共振コイルT2 を経て電流が流れ込む前にコンデンサC7 の基準電位側の充電電荷が逆導通用ダイオードD1 を通して基準電位側からコレクタ側へ流れる。この電流ID1の向きは図6に示した電流ID1の向きとは逆の方向となっている。これを、図7(c) の斜線で示している。従って、ダイオードD1 はコンデンサC7 の逆向きの充電電荷を通過させるための機能を果たしている。負荷回路LDには、スイッチング素子Q1 のコレクタ出力が供給されることになる。
【0066】
高周波バイパスコンデンサC4 は、インバータ回路INV内の共振回路によって発生する高周波成分を通過させるために設けられており、また負荷回路LDの高周波振動が高周波重畳回路Z内の高周波通過用のコンデンサC8 を通過するので、コンデンサC8 の高周波振動が整流回路RECの出力電圧に重畳され、整流回路RECのダイオードを高周波でオンオフすることができ、定常的に交流電源ACより入力電流を流すことができる。従って、入力電流歪を改善して、力率を向上させることができる。
【0067】
上記の電源装置では、高周波重畳回路Zとしてのインピーダンス回路の両端に高周波電圧を発生させて、整流回路RECを構成するダイオードブリッジのダイオードをオンオフすることにより、交流電源ACの全位相に亘って交流電源ACからの入力電流を流すことで、入力電流歪を改善している。
【0068】
電源装置電圧が高い区間では、高周波重畳回路Zの高周波通過用のコンデンサC8 には大きな電流は流れず、低い区間では流れる。つまり、高周波通過用コンデンサC8 は、電源装置電圧が低い区間で有効に働くことになる。これにより、回路の共振周波数は、電源電圧により変化するので、スイッチング周波数が大きく変化しないように制御することで、ランプ電流の波高値を低く抑えられる。
【0069】
図8は本発明の第4の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、共振コンデンサC7 を共振コイルT2 と並列に接続したものであり、その他の構成は図6と同様である。動作についても図6とほぼ同様であるが、コイルT2 とコンデンサC7 が並列共振を行うことになる。即ち、スイッチング素子Q1 がオンしたときは、整流回路RECのプラス側から共振コイルT2 及びスイッチング素子Q1 を通して電流が流れ込み、Q1 がオフすると、T2 に蓄えたエネルギーでコンデンサC7 逆向きに(Q1 のコレクタ側がプラスとなるように)充電し、充電後はQ1 のコレクタ側を通りコイルT2 に放電し、放電後にマイナス電位となったときにスイッチング素子Q1 がオンすると同時に一瞬間ダイオードD1 が導通して逆電流を流すが、その後はコイルT2 及びスイッチング素子Q1 を通して整流回路RECより再び電流が流入する。従って、コンデンサの電流IC7の波形の極性は図7(a) と反対になるが、Q1 のコレクタ・エミッタ間電圧VCE,Q1 のコレクタ電流IC については図7(b) ,(c) と同様である。
【0070】
インバータ回路INV内の共振回路によって発生する高周波成分が高周波バイパスコンデンサC4 を通過すると共に、負荷回路LDの高周波振動が高周波重畳回路Z内の高周波通過用のコンデンサC8 を通過するので、コンデンサC8 の高周波振動が整流回路RECの出力電圧に重畳され、整流回路RECのダイオードを高周波でオンオフすることができ、定常的に交流電源ACより入力電流を流すことができる。従って、入力電流歪を改善して、力率を向上させることができる。
【0071】
図9は本発明の第5の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図6の実施の形態の構成のうち、高周波重畳回路Zを整流回路RECの正側出力端に接続し、整流回路RECの正側出力端とスイッチング素子Q1 のコレクタ出力端との間に負荷回路LDを接続したものである。高周波重畳回路Zを構成する直流通過用のダイオードD5 は、そのアノードが整流回路RECの正側出力端に接続し、カソードが高周波バイパスコンデンサC4 の一端に接続することになる。その他の構成は図6と同様である。動作についても図6とほぼ同様であるが、インバータ回路INVの高周波出力が負荷回路LDに供給され、その負荷変動が高周波重畳回路Zの高周波通過用のコンデンサC8 を通過し、また共振コイルT2 と共振コンデンサC7 の共振回路による高周波成分が高周波バイパスコンデンサC4 を通過するので、高周波変動が整流回路RECの出力電圧に重畳され、整流回路RECのダイオードを高周波でオンオフすることができ、定常的に交流電源ACより入力電流を流すことができる。従って、入力電流歪を改善して、力率を向上させることができる。
【0072】
図10は本発明の第6の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図8の実施の形態の構成のうち、高周波重畳回路Zを整流回路RECの正側出力端に接続し、整流回路RECの正側出力端とスイッチング素子Q1 のコレクタ出力端との間に負荷回路LDを接続したものである。高周波重畳回路Zを構成する直流通過用のダイオードD5 は、そのアノードが整流回路RECの正側出力端に接続し、カソードが高周波バイパスコンデンサC4 の一端に接続することになる。その他の構成は図8と同様である。動作についても図8とほぼ同様であるが、スイッチング素子Q1 のコレクタの高周波出力が負荷回路LDに供給され、その負荷変動が高周波重畳回路Zの高周波通過用のコンデンサC8 を通過し、また共振コイルT2 と共振コンデンサC7 の共振回路による高周波成分が高周波バイパスコンデンサC4 を通過するので、高周波変動が整流回路RECの出力電圧に重畳され、整流回路RECのダイオードを高周波でオンオフすることができ、定常的に交流電源ACより入力電流を流すことができる。従って、入力電流歪を改善して、力率を向上させることができる。
【0073】
図11〜図14は、図6,図8,図9及び図10にそれぞれ対応しており、図6,図8,図9及び図10における平滑回路Sを、平滑コンデンサC6 ,ダイオードD6 ,D7 による部分平滑回路で構成した例である。図11〜図14で、スイッチング素子Q1 としてのトランジスタに並列接続した逆導通用ダイオードD1 は、削除可能である。これは、部分平滑回路内のダイオードD6 ,D7 の直列回路が逆導通機能を兼ねることができるためである。
【0074】
図11は本発明の第7の実施の形態を示す。インバータ回路INVに共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による直列共振回路を用いた例である。
【0075】
図12は本発明の第8の実施の形態を示す。インバータ回路INVに共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による並列共振回路を用いた例である。
【0076】
図13は本発明の第9の実施の形態を示す。直流通過用のダイオードD5 と高周波通過用のコンデンサC8 を並列接続した高周波重畳回路Zを、整流回路RECの正側出力端に接続し、負荷回路LDの一端も整流回路RECの正側出力端に接続した例である。共振回路としては、共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による直列共振回路を用いている。
【0077】
図14は本発明の第10の実施の形態を示す。図13と同様に高周波重畳回路Zを、整流回路RECの正側出力端に接続し、負荷回路LDの一端も整流回路RECの正側出力端に接続した例である。共振回路としては、共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による並列共振回路を用いた例である。
【0078】
図15〜図18は、図11〜図14にそれぞれ対応しており、図11〜図14における平滑回路Sを、平滑コンデンサC6 ,チョークコイルL2 ,ダイオードD6 ,D7 による部分平滑回路で構成した例である。図15〜図18で、スイッチング素子Q1 としてのトランジスタに並列接続した逆導通用ダイオードD1 は、削除可能である。部分平滑回路内のダイオードD6 ,D7 の直列回路が逆導通機能を兼ねることができるためである。
【0079】
図15は本発明の第11の実施の形態を示す。インバータ回路INVに共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による直列共振回路を用いた例である。
【0080】
図16は本発明の第12の実施の形態を示す。インバータ回路INVに共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による並列共振回路を用いた例である。
【0081】
図17は本発明の第13の実施の形態を示す。直流通過用のダイオードD5 と高周波通過用のコンデンサC8 を並列接続した高周波重畳回路Zを、整流回路RECの正側出力端に接続し、負荷回路LDの一端も整流回路RECの正側出力端に接続した例である。共振回路としては、共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による直列共振回路を用いている。
【0082】
図18は本発明の第14の実施の形態を示す。図17と同様に高周波重畳回路Zを、整流回路RECの正側出力端に接続し、負荷回路LDの一端も整流回路RECの正側出力端に接続した例である。共振回路としては、共振コイルT2 と共振コンデンサC7 による並列共振回路を用いた例である。
【0083】
以上述べた図1〜図18の実施の形態では、1石式のインバータ回路INVを構成するスイッチング素子Q1 は、高周波パルス発生手段RGとしてのパルス発生回路から発生される高周波パルスを用いてオンオフが制御される構成となっているが、以下の図19〜図30に示す実施の形態は、スイッチング素子Q1 と直列に可飽和電流トランスCTの1次巻線を接続し、スイッチング素子Q1 のベース回路に電流トランスCTの2次巻線を接続する構成とし、電流トランスCTの2次巻線の両端に誘起される電圧によりスイッチング素子Q1 を自励制御するようにしたものである。
【0084】
図19は本発明の第15の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図6の実施の形態に対応しており、図6における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成としたものである。その他の構成は図6と同様である。
【0085】
図19における高周波パルス発生手段RGは、1次巻線がスイッチング素子Q1 に直列に接続し2次巻線がスイッチング素子Q1 のベース回路に接続した可飽和電流トランスCTと、スイッチング素子Q1 のベースに接続したベース回路とで構成されている。ベース回路は、スイッチング素子Q1 であるトランジスタのベースとエミッタ間に電流トランスCTの2次巻線とコンデンサC10を直列に接続し、かつベースとエミッタ間にダイオードD10と抵抗R10を直列に接続して構成されている。ダイオードD10は、そのカソードがQ1 のベースに接続しアノードが抵抗R10に接続するようになっている。これにより、電流トランスCTの2次巻線とコンデンサC10が共振し、Q1 ベース側の電位が、基準電位ラインLref に対してプラスとなった時にベース電流が振り込まれてスイッチング素子Q1 がオンするようになっている。なお、可飽和電流トランスCTの1次巻線の挿入位置は、図示の位置に設けることが好ましい。即ち、共振コイルとスイッチング素子Q1 のコレクタとの間に介挿することが好ましい。その他の経路上に設けても自励制御を行うことができるが、駆動条件が悪くなり、スイッチングに伴う損失が増加する。
【0086】
図19の装置では、高周波重畳回路Zとしてのインピーダンス回路の両端に高周波電圧を発生させて、整流回路RECを構成するダイオードブリッジのダイオードをオンオフすることにより、交流電源ACの全位相に亘って交流電源ACからの入力電流を流すことで、電流歪を改善している。可飽和電流トランスCTを、上記の位置に設けることで、電源電圧のピーク付近ではトランスCTが速く飽和することにより、スイッチング素子Q1 のオン期間は短くなり、電源電圧のゼロクロス付近ではトランスCTが飽和するまでに前記よりも時間がかかり、スイッチング素子Q1 のオン期間は長くなる。これにより、交流電源ACからの入力電流は連続的に正弦波状に流れるように制御される。
【0087】
電源装置電圧が高い区間では、高周波重畳回路Zの高周波通過用のコンデンサC8 には大きな電流は流れず、低い区間では流れる。つまり、高周波通過用コンデンサC8 は、電源装置電圧が低い区間で有効に働くことになる。これにより、回路の共振周波数は、電源電圧により変化するので、スイッチング周波数が大きく変化しないように制御することで、ランプ電流の波高値を低く抑えられる。
【0088】
図20は本発明の第16の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図8の実施の形態に対応しており、図8における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図8と同様である。
【0089】
図21は本発明の第17の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図9の実施の形態に対応しており、図9における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図9と同様である。
【0090】
図22は本発明の第18の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図10の実施の形態に対応しており、図10における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図10と同様である。
【0091】
図23は本発明の第19の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図11の実施の形態に対応しており、図11における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図11と同様である。
【0092】
図24は本発明の第20の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図12の実施の形態に対応しており、図12における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図12と同様である。
【0093】
図25は本発明の第21の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図13の実施の形態に対応しており、図13における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図13と同様である。
【0094】
図26は本発明の第22の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図14の実施の形態に対応しており、図14における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図14と同様である。
【0095】
図27は本発明の第23の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図15の実施の形態に対応しており、図15における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図15と同様である。
【0096】
図28は本発明の第24の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図16の実施の形態に対応しており、図16における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図16と同様である。
【0097】
図29は本発明の第25の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図17の実施の形態に対応しており、図17における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図17と同様である。
【0098】
図30は本発明の第26の実施の形態の電源装置を示す回路図である。本実施の形態は、図18の実施の形態に対応しており、図18における高周波パルス発生手段RGを自励式に変えた構成(図19の説明参照)としたものである。その他の構成は図18と同様である。
【0099】
以上述べた図6〜図30の実施の形態において、負荷回路LDとして、図31(a) 〜(d) に示すような放電灯による各種の負荷を使用することができる。このように負荷回路LDとして、放電灯回路を用いた電源装置は、放電灯点灯装置と呼ぶことができる。
【0100】
図31(a) は、負荷回路LDを、1つの放電灯LA1と、これに直列接続したバラストコイルLB1,直流阻止コンデンサC1 と、予熱コンデンサCf1とで構成した1灯用回路の構成例である。
【0101】
図31(b) は、負荷回路LDを、放電灯LA1と、これに直列接続したバラストコイルLB1,直流阻止コンデンサC1 と、予熱コンデンサCf1とによる第1の回路と、放電灯LA2と、これに直列接続したバラストコイルLB2,直流阻止コンデンサC2 と、予熱コンデンサCf2とによる第2の回路とを並列に接続した2灯並列点灯用回路の構成例である。
【0102】
図31(c) は、負荷回路LDを、1次巻線と2次巻線を有する絶縁トランスT1 と、この2次巻線に接続した放電灯LA1と予熱コンデンサCf1とで構成した1灯用回路の例である。トランスT1 は漏れインダクタンスをバラスト要素として使用している。
【0103】
図31(d) は、負荷回路LDを、1次巻線と2次巻線を有する絶縁トランスT1 と、この2次巻線に接続した放電灯LA1,LA2の直列回路と予熱コンデンサCf1,Cf2とで構成した2灯直列点灯用回路の例である。トランスT1 は漏れインダクタンスをバラスト要素として使用している。
【0104】
上記の放電灯点灯装置において、前記高周波重畳回路Zに用いる高周波通過用のコンデンサC8 の容量と、前記共振コンデンサC7 の容量と、放電灯LA の予熱コンデンサCf の容量と、高周波バイパスコンデンサC4 の容量との間の関係は、C4 >C8 >C7 ,Cf であることが好ましい。なお、C6 >>C4 であることは勿論である。
【0105】
図32は、図1〜図30で説明した電源装置における負荷回路LDを放電灯とした場合の放電灯点灯装置を搭載した照明装置を示す斜視図である。
【0106】
図32において、照明装置300は、天井等に取り付けられた照明器具本
体301と、この照明器具本体301の内部に配設した放電灯点灯装置302とで構成されている。放電灯点灯装置302は1石式インバータ回路を備えた放電灯点灯装置であって、放電灯点灯装置302における放電灯LA は、照明器具本体301の外面に装着されている。この放電灯点灯装置302として図1〜図31に示した電源装置が用いられるので、部品点数が少なくしかも入力電流歪の少ない放電灯点灯装置及び照明装置を実現できる。
【0107】
【発明の効果】
請求項1又は2の発明によれば、整流回路を構成するダイオードブリッジのダイオードを高周波的にオン/オフすることにより、交流電源の全位相に亘って交流電源からの入力電流を流すことができ、入力電流歪を改善することができる。しかも、整流回路の出力端間に平滑回路が接続されているので、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、スイッチング素子を1つだけ用いた1石式インバータ回路を使用しているので、部品点数の少ない簡単な構成で、性能的にも優れた電源装置を実現することができる。
【0108】
請求項3の発明によれば、整流回路を構成するダイオードブリッジのダイオードを高周波的にオン/オフすることにより、交流電源の全位相に亘って交流電源からの入力電流を流すことができ、入力電流歪を改善することができる。
【0109】
スイッチング素子をオン/オフ制御する回路が自励式のため、回路構成が簡単である。しかも、整流回路の出力端間に平滑回路が接続されているので、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式インバータ回路を使用しているので、部品点数の少ない、性能的にも優れた電源装置を実現することができる。
【0110】
請求項4の発明によれば、平滑回路として部分平滑回路を用いたので、高周波重畳回路によって整流回路のダイオードが高周波的にオン/オフされたとき、交流電源からの入力電流がより一層流れ易くなり、入力電流歪の改善が容易である。また、平滑コンデンサに直列に高周波チョークコイルを接続しているので、高周波振動のない低周波的に安定した平滑電圧を得ることができる。
【0111】
請求項5の発明によれば、平滑回路として部分平滑回路を用いたので、交流電源からの入力電流がより一層流れ易くなり、入力電流歪の改善が容易である。高周波チョークコイルを削除している分、部品数が少なくなる。
【0112】
請求項6の発明によれば、平滑回路として平滑コンデンサのみを用いるので、回路構成が簡単になる利点がある。
【0113】
請求項7の発明によれば、可飽和電流トランスの1次巻線を、スイッチング素子の素子電流が流れる経路に設け、2次巻線に発生する電圧にてスイッチング素子をオン/オフ制御することで、電源電圧のピーク付近では可飽和電流トランスが速く飽和することにより、交流電源からの入力電流は連続的に正弦波状に流れるように自動的に制御され、より一層の入力電流歪の改善が可能となる。
【0114】
請求項8の発明によれば、高周波重畳回路を直流成分通過用のダイオードと高周波チョークコイルの直列回路と、高周波通過用のコンデンサとを並列接続して構成したので、整流回路の出力電圧に負荷回路からの高周波成分を効果的に重畳できる。
【0115】
請求項9の発明によれば、高周波重畳回路を直流成分通過用のダイオードと高周波通過用のコンデンサとで構成したので、整流回路の出力電圧に負荷回路からの高周波成分を効果的に重畳できる。高周波チョークコイルを削除した分、回路構成が簡単となる。
【0116】
請求項10の発明によれば、負荷として放電灯回路を用いた電源装置を構成する。入力電流歪を改善し、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式のインバータ回路を用いた簡単な構成で、性能的にも優れた放電灯駆動を実現することができる。
【0117】
請求項11の発明によれば、負荷として放電灯回路を用いた放電灯点灯装置を構成する。入力電流歪を改善し、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式のインバータ回路を用いた簡単な構成で、性能的にも優れた放電灯点灯装置を実現することができる。
【0118】
請求項12の発明によれば、請求項11で、使用するコンデンサ類の数値を、C4 >C8 >C7 ,Cf の関係に限定することにより、入力電流歪の改善をより効果的に行うことができる。
【0119】
請求項13の発明によれば、請求項11又は12の放電灯点灯装置を照明器具本体内に搭載した照明装置を構成する。入力電流歪を改善し、電源投入時の突入電流を軽減できると共に、1石式のインバータ回路を用いた簡単な構成で、性能的にも優れた照明装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図2】図1の装置の動作を説明する波形図。
【図3】図1の装置の動作を説明する説明図。
【図4】図1の装置の動作を説明する説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図7】図6におけるインバータ回路各部の波形図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図9】本発明の第5の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図10】本発明の第6の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図11】本発明の第7の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図12】本発明の第8の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図13】本発明の第9の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図14】本発明の第10の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図15】本発明の第11の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図16】本発明の第12の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図17】本発明の第13の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図18】本発明の第14の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図19】本発明の第15の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図20】本発明の第16の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図21】本発明の第17の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図22】本発明の第18の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図23】本発明の第19の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図24】本発明の第20の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図25】本発明の第21の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図26】本発明の第22の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図27】本発明の第23の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図28】本発明の第24の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図29】本発明の第25の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図30】本発明の第26の実施の形態の電源装置を示す回路図。
【図31】本発明に係る電源装置における負荷回路の実施の形態を示す回路図。
【図32】本発明に係る照明装置を示す斜視図。
【図33】従来例の電源装置を示す回路図。
【符号の説明】
AC…交流電源
REC…整流回路
INV…1石式インバータ回路
S…平滑回路
C4 …高周波バイパスコンデンサ
Z…高周波重畳回路
LD…負荷回路
RG…高周波パルス発生回路
LA1,LA2…放電灯
C6 …平滑コンデンサ
T2 …共振コイル
C7 …共振コンデンサ

Claims (13)

  1. 交流電源からの電圧を全波整流する整流回路と;
    前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と;
    前記平滑回路からの電圧を入力し、スイッチング素子のオンオフによって高周波電圧を発生する1石式のインバータ回路と;
    前記整流回路の出力端間に並列に接続され、前記インバータ回路によって発生する高周波成分を通過させる高周波バイパスコンデンサと;
    前記インバータ回路の出力端と前記整流回路の一端に接続され、前記インバータ回路の出力が供給される負荷回路と;
    前記整流回路の一端と前記高周波バイパスコンデンサとの間に直列的に介挿され、前記インバータ回路のスイッチング素子に発生する高周波電圧と前記負荷回路に発生する高周波電圧との和を、前記整流回路と前記高周波バイパスコンデンサとの間に印加するための高周波重畳回路と;
    を具備したことを特徴とする電源装置。
  2. 交流電源からの電圧を全波整流する整流回路と;
    前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と;
    スイッチング素子と、前記スイッチング素子を高周波でオン/オフ制御する制御手段と、共振コイルと共振コンデンサで構成され、前記平滑回路の出力端間に前記共振コイルと前記スイッチング素子が直列に接続され、前記共振コイルに直列又は並列に前記共振コンデンサが接続され、前記スイッチング素子のオン/オフに応じて高周波電圧を発生する共振回路とを備えた1石式のインバータ回路と;
    前記整流回路の出力端間に並列に接続され、前記共振回路によって発生する高周波成分を通過させる高周波バイパスコンデンサと;
    前記スイッチング素子の出力端と前記整流回路の一端に接続され、前記スイッチング素子の出力が供給される負荷回路と;
    前記整流回路の一端と前記高周波バイパスコンデンサとの間に直列的に介挿され、前記インバータ回路のスイッチング素子に発生する高周波電圧と前記負荷回路に発生する高周波電圧との和を、前記整流回路と前記高周波バイパスコンデンサとの間に印加するための高周波重畳回路と;
    を具備したことを特徴とする電源装置。
  3. 交流電源からの電圧を全波整流する整流回路と;
    前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と;
    スイッチング素子と、1次巻線,2次巻線を有するトランスを備え、前記スイッチング素子の素子電流が流れる経路上に1次巻線が接続され、2次巻線に発生する電圧で前記スイッチング素子をオン/オフ制御する手段と、共振コイルと共振コンデンサで構成され、前記平滑回路の出力端間に前記共振コイルと前記1次巻線と前記スイッチング素子が直列的に接続され、前記共振コイルに直列又は並列に前記共振コンデンサが接続され、前記スイッチング素子のオン/オフに応じて高周波電圧を発生する共振回路とを備えた1石式のインバータ回路と;
    前記整流回路の出力端間に並列に接続され、前記共振回路によって発生する高周波成分を通過させる高周波バイパスコンデンサと;
    前記スイッチング素子の出力端と前記整流回路の一端に接続され、前記スイッチング素子の出力が供給される負荷回路と;
    前記整流回路の一端と前記高周波バイパスコンデンサとの間に直列的に介挿され、前記インバータ回路のスイッチング素子に発生する高周波電圧と前記負荷回路に発生する高周波電圧との和を、前記整流回路と前記高周波バイパスコンデンサとの間に印加するための高周波重畳回路と;
    を具備したことを特徴とする電源装置。
  4. 前記平滑回路は、前記整流回路の正側出力端と前記インバータ回路の基準電位側との間に平滑コンデンサと高周波チョークコイルと該チョークコイルにカソードを接続した第1のダイオードとの直列回路を接続し、前記高周波チョークコイルと前記第1のダイオード接続点に第2のダイオードのアノードを接続し該第2のダイオードのカソードを前記インバータ回路の出力端に接続した部分平滑回路で構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  5. 前記平滑回路は、前記整流回路の正側出力端と前記インバータ回路の基準電位側との間に平滑コンデンサと該コンデンサにカソードを接続した第1のダイオードとの直列回路を接続し、前記平滑コンデンサと前記第1のダイオード接続点に第2のダイオードのアノードを接続し該第2のダイオードのカソードを前記インバータ回路の出力端に接続した部分平滑回路で構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  6. 前記平滑回路は、前記整流回路の正側出力端と前記インバータ回路の基準電位側との間に接続した平滑コンデンサで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  7. 前記インバータ回路内の前記トランスは、可飽和電流トランスで構成されることを特徴とする請求項3記載の電源装置。
  8. 前記高周波重畳回路は、直流通過用のダイオードと高周波チョークコイルの直列回路と、高周波通過用のコンデンサとを並列接続したインピーダンス回路で構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  9. 前記高周波重畳回路は、直流通過用のダイオードと高周波通過用のコンデンサを並列接続したインピーダンス回路で構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源装置。
  10. 前記負荷回路は、放電灯回路であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の電源装置。
  11. 前記負荷回路は、バラストコイルと放電灯と該放電灯に並列的に接続された予熱コンデンサとを少なくとも含み、該負荷回路の電源装置として請求項1〜9のいずれか1つに記載の電源装置を用いたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  12. 前記高周波重畳回路に用いる高周波通過用のコンデンサの容量C8 と、前記共振コンデンサの容量C7 と、前記放電灯の予熱コンデンサの容量Cf と、高周波バイパスコンデンサの容量C4 との間の関係が、C4 >C8 >C7 ,Cf であることを特徴とする請求項11記載の放電灯点灯装置。
  13. 請求項11又は12記載の放電灯点灯装置と;
    この放電灯点灯装置における放電灯が装着される照明器具本体と;
    を具備したことを特徴とする照明装置。
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