JPH10189275A - 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置および照明装置

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JPH10189275A
JPH10189275A JP8351680A JP35168096A JPH10189275A JP H10189275 A JPH10189275 A JP H10189275A JP 8351680 A JP8351680 A JP 8351680A JP 35168096 A JP35168096 A JP 35168096A JP H10189275 A JPH10189275 A JP H10189275A
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JP
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frequency
capacitor
switching
discharge lamp
voltage
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JP8351680A
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Yuji Takahashi
雄治 高橋
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放電ランプが始動、点灯状態にかかわらず出
力を適切に制御できる照明装置を提供する。 【解決手段】 蛍光ランプFL1 ,FL2 が点灯する前の予
熱または始動状態では、第1および第2のスイッチング
装置Q1,Q2のデューティ比を一定にし、発振周波数を直
列共振周波数fres1,fres2より高い周波数f1 〜f2
内で可変して制御する。共振用コンデンサC41 ,C42
インピーダンスを低下させて、簡単な回路構成で蛍光ラ
ンプFL1 ,FL2 のフィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL2b
の予熱量を適切にする。蛍光ランプFL1 ,FL2 の予熱が
終了して始動し点灯すると、直列共振周波数fres1,f
res2より低い一定の周波数f3 でスイッチング電流に基
づきオンデューティを変化して出力制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の放電ランプ
が並列に接続されている電源装置、放電灯点灯装置およ
び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の照明装置としては、たと
えば特開平8−98555号公報に記載の構成が知られ
ている。
【0003】この特開平8−98555号公報には、商
用交流電源に非平滑整流する整流装置を接続し、この整
流装置の出力端間に商用交流電源の出力周波数より高い
周波数で交互にオン、オフする直列に接続された一対の
スイッチング装置を接続するとともに、相対的に大容量
の第1のコンデンサと共振用の第2のコンデンサを接続
し、これら一対のスイッチング装置の間および第1のコ
ンデンサ間に絶縁トランスの一次巻線を接続し、この絶
縁トランスの二次巻線に負荷となる蛍光ランプを接続
し、スイッチング制御手段で一対のスイッチング装置を
ほぼ一定の周波数でオン、オフし、入力力率を向上して
入力歪みを低下させている。また、スイッチング制御手
段によるスイッチング装置のオン期間の割合は可変可能
で、オン期間を変化させることにより、放電ランプに供
給する高周波出力を変化させる構成について記載されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−98555号公報に記載の構成で、絶縁トラン
スの二次巻線に、蛍光ランプに共振用インダクタを兼ね
たバラストチョークを直列に接続し、蛍光ランプの両端
間に共振用コンデンサを並列に接続した負荷回路を接続
した場合、予熱、始動時に問題が生ずる。
【0005】すなわち、上述のように、負荷回路を並列
に接続した場合、第2のコンデンサと絶縁トランスとを
共振させるため、絶縁トランスのインダクタンスを大き
くしなければならない。そして、絶縁トランスのインダ
クタンスを大きくするためにそれぞれのバラストチョー
クのインダクタンスを小さくしなければならず、このた
め、蛍光ランプに並列に接続された共振用コンデンサの
キャパシタンスが大きくなり、蛍光ランプの始動時の予
熱が大きくなる問題を有している。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、放電ランプが始動、点灯状態にかかわらず出力を適
切に制御できる電源装置、放電灯点灯装置および照明装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電源装置
は、交流電源の出力電圧を整流して非平滑直流電圧を出
力する整流装置と;整流装置の出力端間に互いに直列的
に設けられ、整流装置の出力周波数より高い周波数で交
互にオン、オフする一対のスイッチング装置と;一方の
スイッチング装置の両端子間に設けられた整流装置の出
力周波数に対して平滑作用する第1のコンデンサおよび
インダクタの直列回路と;一対のスイッチング装置のオ
ン、オフに応じてインダクタと共働して共振する第2の
コンデンサと;インダクタおよび第2のコンデンサの共
振に基づいて高周波電圧を出力して負荷を付勢する出力
回路と;無負荷時にはスイッチング装置のスイッチング
周波数をインダクタおよび第2のコンデンサの共振周波
数より高い範囲で可変としてデューティ比を一定にし、
負荷時にはスイッチング周波数をインダクタおよび第2
のコンデンサの共振周波数より低い範囲で一定にしてデ
ューティ比を可変として出力電圧を変化させるスイッチ
ング制御手段とを具備したものである。そして、第1の
コンデンサにより整流装置の非平滑直流電圧を平滑化
し、第2のコンデンサおよびインダクタは、一対のスイ
ッチング装置のオン、オフに応じて共振電圧を発生し、
この共振電圧は非平滑直流電圧の谷部を持ち上げ、高周
波出力電圧の包落線を平滑化する。共振電圧により、第
1のコンデンサおよび第2のコンデンサの両端電圧、ま
たは、第1のコンデンサの両端電圧を、一対のスイッチ
ング装置のスイッチングの一周期中に整流装置の非平滑
直流電圧より低くする。したがって、一対のスイッチン
グ装置のスイッチングの一周期中に、第1のコンデンサ
に交流電源から充電電流が流れ、この充電電流により、
整流された非平滑直流電圧の波高値が低い期間にも入力
電流を確保して入力力率を高めるとともに、入力電流を
低歪化して入力電流の高調波を減少させる。また、スイ
ッチング制御手段で、一対のスイッチング装置をほぼ一
定の周波数でオン、オフするとともに、この一対のスイ
ッチング装置のオン期間の割合を可変可能で、オン期間
を変化すると、共振電圧の振幅が変化し、一方のスイッ
チング装置のオン期間を相対的に大きくすると、共振動
作以前にインダクタに流れている電流値が大きくなり、
共振電圧の振幅が大きくなり、出力電圧を可変する。さ
らに、スイッチング手段は、負荷時にはスイッチング装
置のスイッチング周波数をインダクタおよび第2のコン
デンサの共振周波数より高い範囲で可変としてデューテ
ィ比を一定にし、負荷時にはスイッチング周波数をイン
ダクタおよび第2のコンデンサの共振周波数より低い範
囲で一定にしてデューティ比を可変として出力電圧を変
化させるので、無負荷時および負荷時のいずれでも、出
力電圧が適切になる。
【0008】請求項2記載の放電灯点灯装置は、請求項
1記載の電源装置と;電源装置の高周波電圧によって付
勢される放電ランプとを具備したもので、それぞれの作
用を奏する。
【0009】請求項3記載の放電灯点灯装置は、請求項
2記載の放電灯点灯装置において、電源装置のスイッチ
ング制御手段は、放電ランプの予熱、始動時にはスイッ
チング装置のスイッチング周波数をインダクタおよび第
2のコンデンサの共振周波数より高い範囲で可変として
デューティ比を一定にし、点灯時にはスイッチング周波
数をインダクタおよび第2のコンデンサの共振周波数よ
り低い範囲で一定にしてデューティ比を可変として出力
電圧を変化させるもので、放電ランプの予熱、始動時お
よび点灯時のいずれでも、出力電圧が適切になる。
【0010】請求項4記載の照明装置は、照明器具本体
と;照明器具本体に放電ランプを支持された請求項2ま
たは3記載の放電灯点灯装置とを具備したもので、それ
ぞれの作用を奏する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の照明装置の一実施
の形態を図面を参照して説明する。
【0012】図1は放電灯点灯装置を示す回路図で、図
2は照明装置の外観を示す斜視図で、図3は無負荷時の
発振周波数と出力電圧の関係を示すグラフである。
【0013】図2に示すように、1は器具本体で、この
器具本体1はいわゆる逆富士型で表面に反射板2が形成
され、図示しない天井面などに取り付けられている。ま
た、この器具本体1の反射板2の両端には、それぞれ長
手方向に2対のランプソケット3が配設され、これらラ
ンプソケット3には放電ランプとしての蛍光ランプFL1
,FL2 がそれぞれ装着され、内部に図1に示す放電灯
点灯装置11が収納されている。
【0014】そして、放電灯点灯装置11は、図1に示す
ように、商用交流電源eに、チョークコイルL1およびコ
ンデンサC1を有するフィルタ回路12が接続され、このフ
ィルタ回路12には高速ダイオードにて構成されたダイオ
ードブリッジの全波整流装置13の入力端子が接続されて
いる。
【0015】また、この全波整流装置13の出力端子間に
は、一方のスイッチング装置である第1のスイッチング
装置Q1および他方のスイッチング装置である第2のスイ
ッチング装置Q2が直列に接続されてインバータ回路を構
成し、これら第1のスイッチング装置Q1および第2のス
イッチング装置Q2は、それぞれ寄生ダイオードを逆電流
通流用として用いた電界効果トランジスタを有してい
る。
【0016】さらに、全波整流装置13の出力端子間に
は、第1のスイッチング装置Q1および第2のスイッチン
グ装置Q2にそれぞれ対応して、比較的大容量である充電
用の第1のコンデンサC2およびこの第1のコンデンサC2
より極端に小容量で共振用の第2のコンデンサC3が直列
に接続されている。
【0017】そして、第1のスイッチング装置Q1および
第2のスイッチング装置Q2の接続点と、第1のコンデン
サC2および第2のコンデンサC3の接続点との間には、第
2のコンデンサC3と共働して発振するインダクタとして
の電圧、電流変換用の絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1a
が接続されている。また、この絶縁トランスTr1 の出力
回路としての二次巻線Tr1bには、共振用インダクタとし
てのバラストチョークL21 を介して、蛍光ランプFL1 の
フィラメントFL1a,FL1bの一端に接続されるとともに、
この蛍光ランプFL1 のフィラメントFL1a,FL1bの他端間
に共振用コンデンサC41 が接続された負荷回路141 と、
共振用インダクタとしてのバラストチョークL22 を介し
て、蛍光ランプFL2 のフィラメントFL2a,FL2bの一端に
接続されるとともに、この蛍光ランプFL2 のフィラメン
トFL2a,FL2bの他端間に共振用コンデンサC42 が接続さ
れた負荷回路142 とが並列に接続されている。
【0018】ここで、負荷回路141 の直列共振周波数を
fres1、負荷回路142 の直列共振周波数をfres2とし、
バラストチョークL21 のインダクタンスをL21、共振用
コンデンサC41、バラストチョークL22 のインダクタン
スをL22、共振用コンデンサC42とすると、 fres1=1/{2π(L21・C41)1/2 } fres2=1/{2π(L22・C42)1/2 } となり、 ほぼfres1=fres2 となるように、数値を選定する。
【0019】なお、絶縁トランスTr1 は、蛍光ランプFL
1 ,FL2 の限流インピーダンスの作用も有している。
【0020】また、第1のスイッチング装置Q1および第
2のスイッチング装置Q2は、それぞれスイッチング制御
手段15にて、第1のスイッチング装置Q1または第2のス
イッチング装置Q2のスイッチング電流の波高値などに基
づき、周波数可変またはオンデューティ可変すなわちP
WM制御される。なお、第1のスイッチング装置Q1のス
イッチング電流を検出する場合には、この第1のスイッ
チング装置Q1に対して直列に抵抗を接続し、この抵抗に
より電流を電圧に変換して電流値を検出し、第2のスイ
ッチング装置Q2のスイッチング電流を検出する場合に
は、第2のスイッチング装置Q2に対して直列に電流トラ
ンスの一次巻線を接続し、この電流トランスの二次巻線
の電流値を検出することにより、第2のスイッチング装
置Q2の電流値を検出する。そして、第1のスイッチング
装置Q1および第2のスイッチング装置Q2を制御する際に
は、一方がオンからオフし、他方がオフからオンする際
に実質的に両者がオフする期間を設けても設けなくても
よい。
【0021】また、蛍光ランプFL1 ,FL2 の予熱、始動
および点灯状態を検出する始動検出回路を有している。
この始動検出回路は、蛍光ランプFL1 ,FL2 の光を直接
検出、電流を検出あるいは電圧を検出するもの、また
は、タイマ回路など任意のものを用いることができる。
【0022】さらに、図示しない過電圧を検出する過電
圧検出手段としての過電圧検出回路、過電流を検出する
過電流検出手段としての過電流検出回路、ランプの寿命
末期を検出するランプ寿命末期検出手段としてのランプ
寿命末期検出回路、および、ランプの脱着状態を検出す
るランプ脱着検出手段を具備している。
【0023】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0024】まず、商用交流電源eの電圧をフィルタ回
路12を介して全波整流装置13に入力し、この全波整流装
置13にて全波整流する。一方、第1のスイッチング装置
Q1および第2のスイッチング装置Q2を商用交流電源eの
電源周波数より高い周波数、数kHz以上、好ましく
は、可聴周波数以上の20kHz以上で発振させ、絶縁
トランスTr1 の二次巻線Tr1bに高周波交流電圧を誘起
し、蛍光ランプFL1 ,FL2を点灯させる。
【0025】また、第2のコンデンサC3および絶縁トラ
ンスTr1 の一次巻線Tr1aからみた負荷側にて共振電圧を
発生し、この共振電圧により、全波整流装置13で整流さ
れた電圧の波高値が低い期間でも商用交流電源eから電
流を流して、高力率化および低歪化を図る。
【0026】また、具体的には、まず、第1のコンデン
サC2が充電されている状態で、第1のスイッチング装置
Q1を閉成すると、第1のコンデンサC2、絶縁トランスTr
1 の一次巻線Tr1a、第1のスイッチング装置Q1および第
1のコンデンサC2の閉路が形成され、第1のコンデンサ
C2が放電する。
【0027】次に、第1のスイッチング装置Q1がオフ
し、第2のスイッチング装置Q2は逆電流は通流可能なた
め、絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1a、第2のスイッチ
ング装置Q2、第2のコンデンサC3および絶縁トランスTr
1 の一次巻線Tr1aの閉路が形成され、絶縁トランスTr1
および第2のコンデンサC3で直列共振を生じ、共振電流
が流れる。そして、第2のコンデンサC3および絶縁トラ
ンスTr1 の一次巻線Tr1aに共振電圧が現れ、この共振電
圧は、第1のスイッチング装置Q1がオフしたときに遮断
される電流の大きさで決定するとともに、第2のコンデ
ンサC3の電圧と第1のコンデンサC2の電圧の和に等しい
全波整流装置13の電圧にも現れる。
【0028】また、第2のスイッチング装置Q2がオンす
ると、第2のコンデンサC3、第2のスイッチング装置Q
2、絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1aおよび第2のコン
デンサC3の閉路が形成され、共振電流が極性反転して逆
向きの共振電流が流れ、共振電圧が発生する。なお、い
ずれの場合にも、共振電圧は脈流電圧を昇圧する。
【0029】そして、絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1a
および第2のコンデンサC3による共振電圧が低下する
と、第2のコンデンサC3および第1のコンデンサC2の両
端電圧も低下するから、全波整流装置13、第2のスイッ
チング装置Q2、絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1a、第1
のコンデンサC2および全波整流装置13の閉路が形成さ
れ、第1のコンデンサC2が充電される。
【0030】また、第2のスイッチング装置Q2がオフ
し、第1のスイッチング装置Q1の逆電流は通流可能なた
め、絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1a、第1のコンデン
サC2、第1のスイッチング装置Q1および絶縁トランスTr
1 の一次巻線Tr1aの閉路が形成され、絶縁トランスTr1
の一次巻線Tr1aにより電流が流れる。
【0031】そして、再び第2のスイッチング装置Q2が
オンする。
【0032】また、これらの動作のうち、全波整流装置
13の電圧の波高値が高い部分では、第2のスイッチング
装置Q2のオン期間を相対的に短くし、波高値の低い部分
では、第2のスイッチング装置Q2のオン期間を相対的に
長くする。なお、このオン期間の変化は、波高値に対し
て連続的あるいは段階的のいずれでもよい。
【0033】このように、波高値の低い部分で第2のス
イッチング装置Q2のオン期間を相対的に長くすると、共
振電圧の振幅および波高値が、第2のスイッチング装置
Q2のオン期間を相対的に短くしている場合に比べて大き
くなる。すなわち、非平滑直流電圧の波高値が低い部分
では、波高値に応じて第2のコンデンサC3に充電される
電圧が小さくなり、第2のコンデンサC3に流れ込む初期
の電流が大きくなるためである。したがって、非平滑直
流電圧の波高値が低くなる期間では波高値が高い部分よ
りより昇圧できる。
【0034】また、波高値が低い期間では第1のスイッ
チング装置Q1に流れる電流が相対的に小さい段階で遮断
され、第1のスイッチング装置Q1のオフ後の初期の共振
電流値を小さくするように作用するから、第2のコンデ
ンサC3の充電電圧の関係で共振電圧が大きくなるもの
の、極端に昇圧して谷部の電圧を過度に大きくすること
がなく、非平滑直流電圧の波高値が低くなる期間には、
所望に昇圧でき出力電圧を平滑化できる。
【0035】さらに、全波整流装置13からの電流が非平
滑直流電圧の全期間にわたって流れるので、この電流に
より入力力率を高めるとともに、入力電流を低歪化す
る。なお、入力電流の高周波成分は、フィルタ回路12に
より除去される。
【0036】また、蛍光ランプFL1 ,FL2 の電流の低周
波リップルの減少が図れている。
【0037】なお、無負荷時では、同じデューティ比で
も、第1のスイッチング装置Q1および第2のスイッチン
グ装置Q2のスイッチング周波数を変化させると、図4に
示すように、それぞれの直列共振周波数fres1,fres2
をピークとして負荷回路141,142 の出力電圧は変化す
る。
【0038】そして、蛍光ランプFL1 ,FL2 が点灯する
前の予熱または始動状態では、第1のスイッチング装置
Q1および第2のスイッチング装置Q2のデューティ比を一
定にし、発振周波数を直列共振周波数fres1,fres2よ
り高い周波数f1 〜f2 内で可変して制御する。すなわ
ち、図1に示す回路では、絶縁トランスTr1 は容量の小
さい第2のコンデンサC3と共振させるため、絶縁トラン
スTr1 のインダクタンスを大きくしており、絶縁トラン
スTr1 のインダクタンスを大きくするためにそれぞれの
バラストチョークL21 ,L22 のインダクタンスを小さく
している。このため、バラストチョークL21 ,L22 と共
振用コンデンサC41 ,C42 とを共振させるためには、蛍
光ランプに並列に接続された共振用コンデンサC41 ,C4
2 のキャパシタンスを大きくしている。したがって、通
常周波数の状態で第1のスイッチング装置Q1および第2
のスイッチング装置Q2を発振させると、蛍光ランプFL1
,FL2 のフィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL2bの予熱
が必要以上の多くなり効率上好ましくないが、発振周波
数を高くすることにより、共振用コンデンサC41 ,C42
のインピーダンスを低下させて、簡単な回路構成で蛍光
ランプFL1 ,FL2 のフィラメントFL1a,FL1b,FL2a,FL
2bの予熱量を適切にする。
【0039】また、蛍光ランプFL1 ,FL2 の予熱が終了
して始動し点灯すると、直列共振周波数fres1,fres2
より低い一定の周波数f3 でスイッチング電流に基づき
オンデューティを変化して出力制御する。すなわち、周
波数f3に設定することにより、蛍光ランプFL1 ,FL2 の
点灯した後の軽負荷時の共振に周波数を対応させて効率
を向上する。なお、直列共振周波数fres1,fres2より
低い周波数f3 で発振制御しているが、蛍光ランプFL1
,FL2 の点灯により軽負荷になり共振周波数が変化す
るので、進相モードにはならず第1のスイッチング装置
Q1および第2のスイッチング装置Q2に大きなストレスを
与えることもない。なお、予熱字に周波数f2 とし、始
動時には周波数f3 とする。
【0040】したがって、無負荷時に対応する予熱時、
始動時および負荷時に対応する点灯時のいずれの場合に
も、適切な電圧を蛍光ランプFL1 ,FL2 に印加できる。
【0041】一方、たとえば外部信号などにより、第2
のスイッチング装置Q2のオン期間を制御すると、出力電
圧を変化でき、蛍光ランプFL1 ,FL2 を調光点灯でき
る。すなわち、第2のスイッチング装置Q2のオン期間を
相対的に大きくすると出力電圧は大きくなり、オン期間
を相対的に小さくすると出力電圧は小さくなる。
【0042】また、過電圧検出回路で過電圧あるいは過
電流検出回路で過電流の少なくともいずれか一方を検出
すると、スイッチング制御手段15はデューティ比を一定
にした状態で周波数を可変して、出力電圧を制御する。
【0043】さらに、ランプ寿命末期検出回路で蛍光ラ
ンプFL1 ,FL2 の寿命末期あるいはランプ着脱検出回路
でランプの外れている状態の少なくともいずれか一方を
検出すると、スイッチング制御手段15はデューティ比を
一定にするとともに周波数も一定にして発振を継続さ
せ、出力電圧を低下させる。
【0044】また、電源投入時には、第1のコンデンサ
C2への突入電流は、第1のコンデンサC2に対して直列に
絶縁トランスTr1 の一次巻線Tr1aが接続されているこ
と、および、第2のスイッチング装置Q2が高周波でオ
ン、オフしていることにより、低減される。
【0045】なお、絶縁トランスTr1 には通常のものを
用いたが、リーケージ型でも同様の効果を得ることがで
きる。なお、リーケージ型を用いた場合には、バラスト
は不要である。
【0046】次に、他の実施の形態を図4を参照して説
明する。
【0047】図4は他の実施の形態の放電灯点灯装置を
示す回路図で、この図4に示す放電灯点灯装置は、図1
に示す放電灯点灯装置において、絶縁トランスTr1 に出
力回路として2つの二次巻線Tr1b1 ,Tr1b2 を設け、そ
れぞれに負荷回路141 ,142を接続したものである。
【0048】このように、それぞれの負荷回路141 ,14
2 に対して、それぞれ二次巻線Tr1b1 ,Tr1b2 を設ける
ことにより、それぞれの任意の電圧を設定でき、出力電
圧などの制御を容易にできる。
【0049】上記実施の形態に対して、第1のスイッチ
ング装置Q1および第2のスイッチング装置Q2の接続位置
を反対にしても同様の効果を得ることができる。この場
合、オン期間を制御するそれぞれのスイッチング装置も
逆にする。
【0050】また、上記実施の形態では、電界効果トラ
ンジスタを用いた構成について説明したが、バイポーラ
型のトランジスタのように、寄生ダイオードを有さない
スイッチング素子も同様に構成でき、バイポーラ型のト
ランジスタを用いた場合には、コレクタ、エミッタ間に
導通方向を逆にしたダイオードを接続したり、あるい
は、エミッタ、ベース間にダイオードを接続する場合に
はこのダイオードを用いればよい。
【0051】さらに、インダクタは、絶縁トランスに限
らず、単巻変圧器あるいはコイルなどを用いても同様の
効果を得ることができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の電源装置によれば、スイ
ッチング手段は、放電ランプの予熱、始動時にはデュー
ティ比を一定にして周波数可変とし、点灯時には周波数
を一定にしてデューティ比を可変として出力電圧を変化
させるので、放電ランプの点灯前および点灯後のいずれ
でも、出力電圧を適切にできる。
【0053】請求項2記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項1記載の電源装置の高周波電圧によって付勢され
る放電ランプとを具備したので、それぞれの効果を奏す
ることができる。
【0054】請求項3記載の放電灯点灯装置によれば、
請求項2記載の放電灯点灯装置に加え、電源装置のスイ
ッチング制御手段は、放電ランプの予熱、始動時にはス
イッチング装置のスイッチング周波数をインダクタおよ
び第2のコンデンサの共振周波数より高い範囲で可変と
してデューティ比を一定にし、点灯時にはスイッチング
周波数をインダクタおよび第2のコンデンサの共振周波
数より低い範囲で一定にしてデューティ比を可変として
出力電圧を変化させるので、放電ランプの予熱、始動時
および点灯時のいずれでも、出力電圧が適切になる。
【0055】請求項4記載の照明装置によれば、照明器
具本体に放電ランプを支持された請求項2または3記載
の放電灯点灯装置とを具備したもので、それぞれの効果
を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯点灯装置の一実施の形態を示す
回路図である。
【図2】同上照明装置の外観を示す斜視図である。
【図3】同上無負荷時の発振周波数と出力電圧の関係を
示すグラフである。
【図4】同上他の実施の形態の放電灯点灯装置を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 器具本体 11 放電灯点灯装置 13 全波整流装置 15 スイッチング制御手段 C2 第1のコンデンサ C3 第2のコンデンサ e 商用交流電源 FL1 ,FL2 放電ランプとしての蛍光ランプ L21 ,L22 共振用インダクタとしてのバラストチョ
ーク Q1,Q2 スイッチング装置 Tr1 インダクタとしての絶縁トランス Tr1b,Tr1b1 ,Tr1b2 出力回路としての二次巻線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の出力電圧を整流して非平滑直
    流電圧を出力する整流装置と;整流装置の出力端間に互
    いに直列的に設けられ、整流装置の出力周波数より高い
    周波数で交互にオン、オフする一対のスイッチング装置
    と;一方のスイッチング装置の両端子間に設けられた整
    流装置の出力周波数に対して平滑作用する第1のコンデ
    ンサおよびインダクタの直列回路と;一対のスイッチン
    グ装置のオン、オフに応じてインダクタと共働して共振
    する第2のコンデンサと;インダクタおよび第2のコン
    デンサの共振に基づいて高周波電圧を出力して負荷を付
    勢する出力回路と;無負荷時にはスイッチング装置のス
    イッチング周波数をインダクタおよび第2のコンデンサ
    の共振周波数より高い範囲で可変としてデューティ比を
    一定にし、負荷時にはスイッチング周波数をインダクタ
    および第2のコンデンサの共振周波数より低い範囲で一
    定にしてデューティ比を可変として出力電圧を変化させ
    るスイッチング制御手段と;を具備したことを特徴とす
    る電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電源装置と;電源装置の
    高周波電圧によって付勢される放電ランプと;を具備し
    たことを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 電源装置のスイッチング制御手段は、放
    電ランプの予熱、始動時にはスイッチング装置のスイッ
    チング周波数をインダクタおよび第2のコンデンサの共
    振周波数より高い範囲で可変としてデューティ比を一定
    にし、点灯時にはスイッチング周波数をインダクタおよ
    び第2のコンデンサの共振周波数より低い範囲で一定に
    してデューティ比を可変として出力電圧を変化させるこ
    とを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 照明器具本体と;照明器具本体に放電ラ
    ンプを支持された請求項2または3記載の放電灯点灯装
    置と;を具備したことを特徴とする照明装置。
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