JP3747524B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として蛍光灯のような放電灯を高周波電力で点灯させる放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図34に示すような構成の放電灯点灯装置が提案されている(特開昭60−134776号公報)。この構成では、商用電源のような交流電源ACを全波整流するダイオードブリッジよりなる整流器DBと、整流器DBの両端間にダイオードD0 を介して接続した平滑コンデンサC0 とを備える。また、平滑コンデンサC0 の両端間には2個のスイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路が接続され、直流カット用(カプリング用)のコンデンサC3 と負荷回路γとの直列回路が一方のスイッチング素子Q2 の両端間に接続される。負荷回路γは、インダクタL1 と蛍光灯のような放電灯Laとの直列回路を有し、放電灯Laのフィラメントの非電源側端間にコンデンサC1 を接続した構成になっている。インダクタL1 とコンデンサC1 とは共振回路を形成する。さらに、整流器DBの正極の出力端とダイオードD0 のアノードとの接続点には、インダクタL2aの一端が接続され、インダクタL2aの他端はスイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点に接続される。
【0003】
各スイッチング素子Q1 ,Q2 にはMOSFETを用いており、スイッチング素子Q1 ,Q2 に並列接続されたダイオードD1 ,D2 は寄生ダイオードを示している。各スイッチング素子Q1 ,Q2 は制御回路CNよりゲートに入力される制御信号によって交流電源ACの周波数よりも充分に高い周波数でオンオフされる。
【0004】
この構成の動作を簡単に説明する。スイッチング素子Q2 がオンの期間には、整流器DBからインダクタL2a−スイッチング素子Q2 の経路で電流が流れ、L2aに磁気エネルギが蓄積される。また、定常状態であれば、コンデンサC3 の電荷が、スイッチング素子Q2 −負荷回路γを通して放出されるから、負荷回路γに電力が供給される。
【0005】
次に、スイッチング素子Q2 がオフになれば、インダクタL2aの磁気エネルギが、ダイオードD1 −平滑コンデンサC0 −整流器DBの経路で放出されるから、整流器DBの両端電圧にインダクタL2aの両端電圧を加算した電圧が平滑コンデンサC0 に印加される。ここに、インダクタL1 の磁気エネルギも放出されるが、インダクタL2aの磁気エネルギに比較してインダクタL1 の磁気エネルギは十分に小さいから無視することができる。
【0006】
スイッチング素子Q2 がオフになればスイッチング素子Q1 はオンになっており、インダクタL2aの蓄積エネルギが放出されると、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q1 −コンデンサC3 −負荷回路γの経路で電流が流れるから、負荷回路γに電力が供給される。
上述のように、ダイオードD0 とインダクタL2aとスイッチング素子Q2 とダイオードD1 とによりチョッパ回路が構成され、このチョッパ回路に整流器DBと平滑コンデンサC0 とを併せて直流電源部αが構成される。また、平滑コンデンサC0 を電源としてスイッチング素子Q1 ,Q2 、ダイオードD1 ,D2 、コンデンサC3 により高周波電源部βが構成される。
【0007】
さらに詳しく動作を説明する。入力電圧Vinと入力電流Iinとの関係は図35のようになる。つまり、入力電流Iinが高周波的に流れるから入力電流歪が少なく、しかも入力電流Iinは入力電圧Vinにほぼ比例するから入力力率が高くなる。
図35の時刻ta付近の各部の動作波形を図36に示す。図36(d)(e)のように、スイッチング素子Q2 のオン期間T1 をスイッチング素子Q1 のオン期間T2 よりも長く設定してある(T1 >T2 )。また、高周波電源部βの動作の1周期T0 は交流電源ACの電圧変化の1周期よりも充分に短いから、図36(a)のように交流電源ACからの入力電圧Vinは一定電圧v(ta)とみなすことができる。期間T1 においては、インダクタL2aに流れる電流IL2a は、
d(IL2a)/ d(t) =v(ta) =一定
であり、図36(b)のように直線的に上昇する。また、期間T2 ではインダクタL2aに流れる電流IL2a は平滑コンデンサC0 の充電に用いられるから、
d(IL2a)/ d(t) =v(ta) −Vdc
になり、減少しやがて0になる。ここにVdcは、平滑コンデンサC0 の両端電圧である。交流電源ACから整流器DBへの入力電流Iinは図36(c)のようにインダクタL2aに流れる電流IL2a と等しくなる。
【0008】
負荷回路γの両端に印加される電圧Vabは、スイッチング素子Q1 ,Q2 での電圧降下を無視し、スイッチング素子Q1 ,Q2 がオンのときに負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性とすれば、図36(f)のように、スイッチング素子Q1 のオン期間にはVdcになり、スイッチング素子Q2 のオン期間には−Vdcになる。
【0009】
上述の動作によって、入力電流Iinに含まれる周波数成分のうち、交流電源ACの周波数よりも十分に高い周波数成分は、
(fsw×n1) ±(fa ×n2)
ただし、n1 ,n2=1,2,3,……
であり、fswはスイッチング素子Q1 ,Q2 の動作周波数(周期T0 の逆数)、fa は交流電源ACの周波数である。この動作の場合、入力電流Iinの実効値に対する最大値の比率(波高値)が大きく、入力電流Iinは高周波電源部βの動作周波数fswの高周波の周波数成分を多く含むことになる。つまり、図37のようにfsw ±(fa ×n2) の周波数成分がとくに大きくなる。なお、図37の周波数は対数目盛である。このように、比較的低い周波数の特定成分が多く含まれると、これを除去するために交流電源ACと整流器DBとの間に挿入する低域通過フィルタの体積が大きくなる。
【0010】
一方、図38に示す構成の放電灯点灯装置も知られている(特開昭60−139178号公報)。図34に示した構成は高周波電源部βにハーフブリッジ型のインバータ回路を用いているが、この構成ではブリッジ接続した4個のスイッチング素子Q1 〜Q4 を備えるブリッジ型のインバータ回路を用いて高周波電源部βを構成してある。すなわち、交流電源ACを全波整流する整流器DBと、整流器DBの両端間にダイオードD0 を介して接続した平滑コンデンサC0 とを備える。また、平滑コンデンサC0 の両端間には4個のスイッチング素子Q1 〜Q4 をブリッジ接続して構成したインバータ回路が接続される。スイッチング素子Q1 〜Q4 は2個ずつ直列接続され、スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素子Q3 ,Q4 の接続点との間に負荷回路γが接続される。負荷回路γは上述した従来構成と同様のものである。整流器DBの正極の出力端とダイオードD0 のアノードとの接続点には、2個のインダクタL2 ,L3 の一端がそれぞれ接続され、各インダクタL2 ,L3 の他端はそれぞれスイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素子Q3 ,Q4 の接続点とに接続される。ダイオードD1 〜D4 はスイッチング素子Q1 〜Q4 がMOSFETであれば寄生ダイオードで代用することができる。
【0011】
各スイッチング素子Q1 〜Q4 は制御回路CNよりゲートに入力される制御信号によって交流電源ACの周波数よりも充分に高い周波数でオンオフされる。すなわち、負荷回路γを挟んで直列接続されたスイッチング素子Q1 ,Q4 およびスイッチング素子Q2 ,Q3 はそれぞれ同時にオンオフされ、直接に直列接続されたスイッチング素子Q1 ,Q2 およびスイッチング素子Q3 ,Q4 はそれぞれ交互にオンオフされる。スイッチング素子Q1 ,Q4 とスイッチング素子Q2 ,Q3 とのオン期間は1:1に設定されている。
【0012】
動作を簡単に説明する。スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンの期間には、整流器DBからインダクタL3 とスイッチング素子Q4 とを通る経路で電流が流れ、インダクタL3 に磁気エネルギが蓄積されるとともに、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q1 −負荷回路γ−スイッチング素子Q4 を通る経路で電流が流れ、負荷回路γに電力が供給される。
【0013】
次に、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオフになると、インダクタL3 の磁気エネルギがダイオードD3 −平滑コンデンサC0 −整流器DBの経路で放出されるから、整流器DBの出力電圧にインダクタL3 の両端電圧を加算した形で平滑コンデンサC0 を充電する。つまり、昇圧チョッパ回路として機能する。
スイッチング素子Q1 ,Q4 がオフになると、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオンになるから、整流器DBからインダクタL2 −スイッチング素子Q2 の経路に電流が流れてインダクタL2 に磁気エネルギが蓄積される。また、インダクタL3 の磁気エネルギの放出により平滑コンデンサC0 が充電された後には、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q3 −負荷回路γ−スイッチング素子Q2 の経路で負荷回路γに電力が供給される。
【0014】
その後、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオフになると、インダクタL2 の磁気エネルギがダイオードD1 −平滑コンデンサC0 −整流器DBの経路で放出されるから、整流器DBの出力端にインダクタL2 の両端電圧を加算した形で平滑コンデンサC0 が充電される。つまり、ここでも昇圧チョッパとして機能する。
上述の説明から明らかなように、インダクタL2 ,L3 とスイッチング素子Q2 ,Q4 とダイオードD1 ,D3 とは整流器DBの出力電圧を昇圧して平滑コンデンサC0 を充電する昇圧チョッパ回路として機能し、交流電源ACと整流器DBと昇圧チョッパ回路と平滑コンデンサC0 とにより直流電源部αが構成されることになる。また、スイッチング素子Q1 〜Q4 とダイオードD1 〜D4 とは平滑コンデンサC0 を電源として高周波電源部βを構成する。
【0015】
上述のような動作によって、交流電源ACの電圧Vinと整流器DBへの入力電流Iinとの関係は図39のようになる。これは、交流電源ACの電圧Vinの大小にかかわらずインダクタL2 ,L3 に対して高周波的に電流を流すことができるからであり、整流器DBへの入力電流Iinには休止期間が生じることがなく、入力電流歪が少なくなるとともに、入力電流Iinの包絡線が交流電源ACの電圧Vinの瞬時値にほぼ比例して入力力率が高くなる。
【0016】
図39における時刻ta付近での各部の電流および電圧を図40に示す。図40(e)はスイッチング素子Q1 ,Q4 をオンオフさせる制御信号を示し、図40(f)はスイッチング素子Q2 ,Q3 をオンオフさせる制御信号を示しており、上側がスイッチング素子Q1 〜Q4 をオンにする状態を示す。ここで、両オン期間T1 ,T2 は1:1になる。これは、制御回路CNとして1つの信号のオン期間とオフ期間とを反転させるドライバ回路を用いることによって実現されている。高周波電源部βの動作の1周期T0 は交流電源ACの電圧変化の1周期よりも充分に短いから、図40(a)のように交流電源ACからの入力電圧Vinは一定電圧v(ta)とみなすことができる。
【0017】
期間T1 においては、インダクタL3 に流れる電流IL3は、
d(IL3)/ d(t)=v(ta) =一定
であり、図40(b)のように直線的に上昇する。また、期間T2 ではインダクタL3 に流れる電流IL3は平滑コンデンサC0 の充電に用いられるから、
d(IL3)/ d(t)=v(ta) −Vdc
になり、減少してやがて0になる。ここにVdcは、平滑コンデンサC0 の両端電圧である。
【0018】
一方、インダクタL2 に流れる電流IL2は、期間T2 において、
d(IL2)/ d(t)=v(ta) =一定
であり、図40(c)のように直線的に上昇する。また、期間T1 では、インダクタL2 に流れる電流IL2は平滑コンデンサC0 の充電に用いられるから、
d(IL2)/d(t) =v(ta) −Vdc
になり、減少してやがて0になる。
【0019】
整流器DBへの入力電流IinはインダクタL2 に流れる電流IL2とインダクタL3 に流れる電流IL3との和であるから、図40(d)のようになる。また、負荷回路γの両端に印加される電圧Vabは、スイッチング素子Q1 〜Q4 での電圧降下を無視し、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンのときに負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性とすれば、図40(g)のように、スイッチング素子Q1 ,Q4 のオン期間にはVdcになり、スイッチング素子Q2 ,Q3 のオン期間には−Vdcになる。
【0020】
ところで、期間T1 ,T2 はT1 =T2 、つまりT1 /(T1 +T2 )=0.5であるから、インダクタL3 に流れる電流IL3とインダクタL2 に流れる電流IL2とは等しくなる。したがって、電流IL2と電流IL3との和である入力電流Iinに含まれる周波数成分のうち、交流電源ACの周波数よりも十分に高い高周波の周波数成分は、
(fsw×n1) ±(fa ×n2)
ただし、n1 =2,4,6,……、n2 =1,2,3,……
になる。ここに、fswはスイッチング素子Q1 〜Q4 の動作周波数(周期T0 の逆数)、fa は交流電源ACの周波数である。
【0021】
このような動作によって、図41に示すように、入力電流Iinは動作周波数fswの偶数倍付近の周波数成分だけを含むことになる。この構成の場合には、平滑コンデンサC0 を充電するために2個のインダクタL2 ,L3 を交互に用いており、入力電流Iinに休止期間が生じないから、入力電流Iinの実効値に対する最大値の比率(波高値)が上述した従来構成よりも小さくなる。しかしながら、入力電流Iinは図41のように(fsw×2)±(fa ×n2) という特定周波数の周波数成分を多く含むことになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
上述した前者の従来構成では、入力力率のよい入力電流波形を得ることができるが、入力電流Iinには高周波電源部βの高調波成分が多量に含まれることになる。とくに、特定周波数の周波数成分が他の周波数の周波数成分に比較して大幅に大きくなるから、この周波数成分の除去には交流電源ACと整流器DBとの間に挿入されるフィルタ回路として大型のものを必要とする。
【0023】
後者の従来構成では、入力電流Iinに含まれる高周波電源部βの周波数成分を前者の構成よりは低減することができるが、特定周波数の周波数成分が他の周波数の周波数成分よりも大幅に大きくなるという問題は解決されていない。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、整流器への入力電流に含まれる周波数成分の周波数を分散させることによって特定周波数の高周波の周波数成分のみが多くなるのを防止し、もって入力電流からの周波数成分の除去を容易にした放電灯点灯装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、交流電源を整流器により整流し高周波でスイッチングされるスイッチング素子を用いて整流器の出力をチョッピングさせつつ平滑コンデンサを充電する直流電源部と、少なくとも1個のスイッチング素子を直流電源部と共用し平滑コンデンサを電源として放電灯を含む負荷回路に高周波電力を供給する高周波電源部と、直流電源部および高周波電源部のスイッチング素子のオンオフのタイミングを制御する制御回路とを備え、高周波電源部は平滑コンデンサの両端間に接続された2個1組のスイッチング素子の直列回路を少なくとも1組備え、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間とのそれぞれに整流器への入力電流が増加する期間を持つように整流器からスイッチング素子への電流経路を設け、制御回路は高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせかつ組をなす上記各スイッチング素子がともにオフになる休止期間を持つようにスイッチング素子を制御するとともに、高周波電源部に設けたスイッチング素子をスイッチングさせる周波数を比較的短い時間内に変化させ、かつ周波数を変化させたときに高周波電源部の出力電力の変化が少なくなるように休止期間を変化させるものである。
【0025】
この構成では、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせているから、整流器への入力電流に含まれる周波数成分が分散し、特定周波数の周波数成分のみのレベルが大きくなるのを抑制することができる。その結果、交流電源側に漏洩しようとする高周波の周波数成分の除去が容易になるのである。つまり、比較的小型のフィルタで高周波成分を除去することができる。しかも、スイッチング素子のスイッチング周波数を変化させたときに休止期間を変化させることにより、高周波電源部の出力電力が変化するのを防止し、出力電力の変動を抑制することができる。
【0026】
請求項2の発明は、交流電源を整流器により整流し高周波でスイッチングされるスイッチング素子を用いて整流器の出力をチョッピングさせつつ平滑コンデンサを充電する直流電源部と、少なくとも1個のスイッチング素子を直流電源部と共用し平滑コンデンサを電源として放電灯を含む負荷回路に高周波電力を供給する高周波電源部と、直流電源部および高周波電源部のスイッチング素子のオンオフのタイミングを制御する制御回路とを備え、高周波電源部は平滑コンデンサの両端間に接続された2個1組のスイッチング素子の直列回路を少なくとも1組備え、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間とのそれぞれに整流器への入力電流が増加する期間を持つように整流器からスイッチング素子への電流経路を設け、制御回路は高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせかつ組をなす上記各スイッチング素子がともにオフになる休止期間を持つようにスイッチング素子を制御するとともに、高周波電源部に設けたスイッチング素子をスイッチングさせる周波数を比較的短い時間内に変化させ、かつ周波数を変化させたときに高周波電源部の出力電力の変化が少なくなるように、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との比率および休止期間を変化させるものである。
【0027】
この構成では、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせているから、整流器への入力電流に含まれる周波数成分が分散し、特定周波数の周波数成分のみのレベルが大きくなるのを抑制することができる。その結果、交流電源側に漏洩しようとする高周波の周波数成分の除去が容易になるのである。つまり、比較的小型のフィルタで高周波成分を除去することができる。しかも、スイッチング素子のスイッチング周波数を変化させたときに、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との比率と、休止期間とを変化させることにより、高周波電源部の出力電力が変化するのを防止し、出力電力の変動を抑制することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下で説明する実施形態には図示していないが、いずれも交流電源ACと整流器DBとの間には高周波阻止用のフィルタ回路を設けることにより、交流電源ACへの高周波の漏洩を抑制するようになっている。
基本構成1
図1に本例の回路構成を示し、図2ないし図4に本例の動作を示す。
【0035】
本例は、図1に示すように、図38に示した従来構成とほぼ同様の構成を有している。すなわち、商用電源のような交流電源ACを全波整流するダイオードブリッジよりなる整流器DBと、整流器DBの両端間にダイオードD0 を介して接続した平滑コンデンサC0 とを備える。また、平滑コンデンサC0 の両端間には4個のスイッチング素子Q1 〜Q4 をブリッジ接続して構成したインバータ回路が接続される。スイッチング素子Q1 〜Q4 は2個ずつ直列接続され、スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素子Q3 ,Q4 の接続点との間に負荷回路γが接続される。負荷回路γは、インダクタL1 と放電灯Laとの直列回路を有し、放電灯Laのフィラメントの非電源側端側端間にコンデンサC1 を接続した構成になっている。インダクタL1 とコンデンサC1 とは共振回路を形成する。さらに、整流器DBの正極の出力端とダイオードD0 のアノードとの接続点には、2個のインダクタL2 ,L3 の一端がそれぞれ接続され、各インダクタL2 ,L3 の他端はそれぞれスイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とスイッチング素子Q3 ,Q4 の接続点とに接続される。
【0036】
各スイッチング素子Q1 〜Q4 にはMOSFETを用いており、スイッチング素子Q1 〜Q4 に並列接続されたダイオードD1 〜D4 は寄生ダイオードを示している。スイッチング素子Q1 〜Q4 としてバイポーラトランジスタを用いる場合にはスイッチング素子Q1 〜Q4 に対して逆並列にダイオードD1 〜D4 を接続したものを用いる。
【0037】
各スイッチング素子Q1 〜Q4 は制御回路CNよりゲートに入力される制御信号によって交流電源ACの周波数よりも充分に高い周波数でオンオフされる。すなわち、負荷回路γを挟んで直列接続されたスイッチング素子Q1 ,Q4 およびスイッチング素子Q2 ,Q3 はそれぞれ同時にオンオフされ、直接接続されたスイッチング素子Q1 ,Q2 およびスイッチング素子Q3 ,Q4 はそれぞれ交互にオンオフされる。
【0038】
動作を簡単に説明すると、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンの期間には、整流器DBからインダクタL3 とスイッチング素子Q4 とを通る経路で電流が流れ、インダクタL3 に磁気エネルギが蓄積されるとともに、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q1 −負荷回路γ−スイッチング素子Q4 を通る経路で電流が流れ、負荷回路γに電力が供給される。
【0039】
次に、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオフになると、インダクタL3 の磁気エネルギがダイオードD3 −平滑コンデンサC0 −整流器DBの経路で放出されるから、整流器DBの出力電圧にインダクタL3 の両端電圧を加算した形で平滑コンデンサC0 を充電することになる。つまり、昇圧チョッパ回路として機能する。ここに、インダクタL1 にも磁気エネルギが蓄積されているが、インダクタL1 はインダクタL3 よりもインダクタンスが充分に小さいからこの磁気エネルギは無視できる。
【0040】
スイッチング素子Q1 ,Q4 がオフになると、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオンになるから、整流器DBからインダクタL2 −スイッチング素子Q2 の経路に電流が流れてインダクタL2 に磁気エネルギが蓄積される。また、インダクタL3 の磁気エネルギの放出により平滑コンデンサC0 が充電された後には、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q3 −負荷回路γ−スイッチング素子Q2 の経路で負荷回路γに電力が供給される。つまり、スイッチング素子Q1 〜Q4 のオンオフにより負荷回路γには交流電流が流れる。
【0041】
その後、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオフになると、インダクタL2 の磁気エネルギがダイオードD1 −平滑コンデンサC0 −整流器DBの経路で放出されるから、整流器DBの出力端にインダクタL2 の両端電圧を加算した形で平滑コンデンサC0 が充電される。つまり、ここでも昇圧チョッパとして機能する。
上述の説明から明らかなように、インダクタL2 ,L3 とスイッチング素子Q2 ,Q4 とダイオードD1 ,D3 とは整流器DBの出力電圧を昇圧して平滑コンデンサC0 を充電する昇圧チョッパ回路として機能するのであり、交流電源ACと整流器DBと昇圧チョッパ回路と平滑コンデンサC0 とにより直流電源部αが構成されることになる。また、スイッチング素子Q1 〜Q4 とダイオードD1 〜D4 とは平滑コンデンサC0 を電源として高周波電源部βを構成する。ここにおいて、定常動作では平滑コンデンサC0 の両端電圧が整流器DBの出力電圧に対して昇圧されているから、ダイオードD0 は非導通になっている。
【0042】
上述のような動作によって、交流電源ACの電圧Vinと整流器DBへの入力電流Iinとの関係は図2のようになる。これは、交流電源ACの電圧Vinの大小にかかわらずインダクタL2 ,L3 に対して高周波的に電流を流すことができるからであって、このことによって整流器DBへの入力電流Iinには休止期間が生じないのであり、しかも入力電流Iinの包絡線は、交流電源ACの電圧Vinの瞬時値にほぼ比例することになる。つまり、入力電流歪が少なく入力力率が高くなる。
【0043】
以下に、さらに詳しく動作を説明する。図2における時刻ta付近での各部の電流および電圧を図3に示す。図3(e)はスイッチング素子Q1 ,Q4 をオンオフさせる制御信号を示し、図3(f)はスイッチング素子Q2 ,Q3 をオンオフさせる制御信号を示しており、上側がスイッチング素子Q1 〜Q4 をオンにする状態を示す。ここで、スイッチング素子Q1 ,Q4 のオン期間T1 はスイッチング素子Q2 ,Q3 のオン期間T2 よりも長く設定してある。また、高周波電源部βの動作の1周期T0 は交流電源ACの電圧変化の1周期よりも充分に短いから、図3(a)のように交流電源ACからの入力電圧Vinは一定電圧v(ta)とみなすことができる。
【0044】
期間T1 においては、インダクタL3 に流れる電流IL3は、
d(IL3)/ d(t)=v(ta) =一定
であり、図3(b)のように直線的に上昇する。また、期間T2 ではインダクタL3 に流れる電流IL3は平滑コンデンサC0 の充電に用いられるから、
d(IL3)/ d(t)=v(ta) −Vdc
になる。ここにVdcは、平滑コンデンサC0 の両端電圧である。
【0045】
一方、インダクタL2 に流れる電流IL2は、期間T2 において、
d(IL2)/ d(t)=v(ta) =一定
であり、図3(c)のように直線的に上昇する。また、期間T1 では、インダクタL2 に流れる電流IL2は平滑コンデンサC0 の充電に用いられるから、
d(IL2)/d(t) =v(ta) −Vdc になる。
【0046】
整流器DBへの入力電流IinはインダクタL2 に流れる電流IL2とインダクタL3 に流れる電流IL3との和であるから、図3(d)のようになる。また、負荷回路γの両端に印加される電圧Vabは、スイッチング素子Q1 〜Q4 での電圧降下を無視し、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンのときに負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性とすれば、図3(g)のように、スイッチング素子Q1 ,Q4 のオン期間にはVdcになり、スイッチング素子Q2 ,Q3 のオン期間には−Vdcになる。
L3 に流れる電流IL3との和であるから、図3(d)のようになる。また、負荷回路γの両端に印加される電圧Vabは、スイッチング素子Q1 〜Q4 での電圧降下を無視し、スイッチング素子Q1 ,Q4 がオンのときに負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性とすれば、図3(g)のように、スイッチング素子Q1 ,Q4 のオン期間にはVdcになり、スイッチング素子Q2 ,Q3 のオン期間には−Vdcになる。
【0047】
いま、期間T1 ,T2 をT1 /(T1 +T2 )>0.5に設定するものとすれば、インダクタL3 に流れる電流IL3が、インダクタL2 に流れる電流IL2よりも大きくなる。また、入力電流Iinは、電流IL2と電流IL3との和であるから、入力電流Iinに含まれる周波数成分のうち、交流電源ACの周波数よりも十分に高い高周波の周波数成分は、
(fsw×n1) ±(fa ×n2)
ただし、n1 ,n2 =1,2,3,……
であり、fswはスイッチング素子Q1 〜Q4 の動作周波数(周期T0 の逆数)、fa は交流電源ACの周波数である。
【0048】
このような動作によって、図4に示すように、入力電流Iinは周波数fswの偶数倍付近の高周波成分だけではなく奇数倍付近の高周波成分を含むことになり、入力電流Iinに含まれる高周波成分が特定周波数に集中するのを避けることができる。つまり、交流電源ACの周波数fa よりも高い周波数成分の分布が広い範囲に分散されるから、入力電流Iinの各周波数成分のレベルを低減することができる。なお、図4の周波数は対数目盛である。
【0049】
基本構成2
本例は、高周波電源部βを構成するインバータ回路としてハーフブリッジ型のものを採用した例であって、図5に示すように、整流器DBの出力端と平滑コンデンサC0 の各端との間にそれぞれダイオードD0a,D0bを挿入してあり、スイッチング素子Q1 ,Q2 の直列回路を平滑コンデンサC0 の両端間に接続するとともに、一方のスイッチング素子Q2 に、直流カット用(カプリング用)のコンデンサC3 と負荷回路γとの直列回路を並列接続してある。さらに、整流器DBの正極の出力端とダイオードD0aのアノードとの接続点にはコンデンサC4 の一端が接続され、スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とコンデンサC4 の他端との間にはインダクタL4 が接続される。また、整流器DBの負極の出力端とダイオードD0bのカソードとの接続点にはコンデンサC5 の一端が接続され、スイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点とコンデンサC5 の他端との間にはインダクタL5 が接続される。スイッチング素子Q1 ,Q2 は制御回路CNからの制御信号により交流電源ACの周波数よりも十分に高い周波数で交互にオンオフされる。
【0050】
この構成の動作を簡単に説明する。スイッチング素子Q2 がオンの期間には、整流器DBからコンデンサC4 −インダクタL4 −スイッチング素子Q2 −ダイオードD0bの経路で電流が流れ、コンデンサC4 が充電されるとともにインダクタL4 に磁気エネルギが蓄積される。また、定常状態であれば、コンデンサC3 の電荷が、スイッチング素子Q2 −負荷回路γを通して放出されるから、負荷回路γに電力が供給される。
【0051】
次に、スイッチング素子Q2 がオフになれば、インダクタL4 の磁気エネルギが、ダイオードD1 −平滑コンデンサC0 −ダイオードD0b−整流器DB−コンデンサC4 の経路で放出されるから、整流器DBの両端電圧にコンデンサC4 とインダクタL4 との直列共振回路の両端電圧を加算した電圧が平滑コンデンサC0 に印加される。ここに、インダクタL1 の磁気エネルギも放出されるが、コンデンサC4 とインダクタL4 との直列共振回路のエネルギに比較してインダクタL1 の磁気エネルギは十分に小さいから無視することができる。このとき、平滑コンデンサC0 に印加される電圧は、インダクタL4 のみを設けている場合に比較してコンデンサC4 の両端電圧が減算される形になって低減されるから、平滑コンデンサC0 の両端電圧の上昇を抑制することができる。
【0052】
スイッチング素子Q2 がオフになればスイッチング素子Q1 はオンになっており、直列共振回路の蓄積エネルギが放出されると、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q1 −コンデンサC3 −負荷回路γの経路で電流が流れるから、負荷回路γに電力が供給される。また同時に、平滑コンデンサC0 からスイッチング素子Q1 −インダクタL5−コンデンサC5 の経路でも電流が流れる。
スイッチング素子Q1 がオフになると、インダクタL5 の磁気エネルギが、コンデンサC5 −整流器DB−ダイオードD0a−平滑コンデンサC0 −ダイオードD2 の経路で放出されるから、整流器DBの両端電圧にコンデンサC5 とインダクタL5 との直列共振回路の両端電圧を加算した電圧が平滑コンデンサC0 に印加される。この場合も、インダクタンスL5 のみを設けている場合に比較するとコンデンサC5 の両端電圧が減算される形になるから、平滑コンデンサC0 の両端電圧の上昇を抑制することができる。
【0053】
上述のように、ダイオードD0a,D0bとコンデンサC4 ,C5 とインダクタL4 ,L5 とスイッチング素子Q1 ,Q2 とダイオードD1 ,D2 とによりチョッパ回路が構成され、このチョッパ回路に整流器DBと平滑コンデンサC0 とを併せて直流電源部αが構成される。また、平滑コンデンサC0 を電源としてスイッチング素子Q1 ,Q2 、ダイオードD1 ,D2 、コンデンサC3 により高周波電源部βが構成される。負荷回路γについては基本構成1と同様であり、コンデンサC1 とインダクタL1 と放電灯Laとからなる。
【0054】
さらに詳しく動作を説明する。本例においても基本構成1と同様に、入力電圧Vinと入力電流Iinとの関係は図7のようになる。つまり、入力電流Iinは休止期間が生じないように高周波的に流れて入力電流歪が少ないのであり、しかも入力電流Iinは入力電圧Vinにほぼ比例して入力力率が高くなるのである。
図6の時刻ta付近の各部の動作波形を図7に示す。本例でも、図7(e)(f)のように、スイッチング素子Q1 のオン期間T1 をスイッチング素子Q2 のオン期間T2 よりも長く設定してある(T1 /(T1 +T2 )>0.5)。図7(b)(c)に示すように、コンデンサC4 ,C5 とインダクタL4 ,L5 との直列共振回路に流れる電流Iin1 ,Iin2 の波形は、基本構成1のようにインダクタL2 ,L3 に流れる電流とは波形が異なるが、同様の傾向を示しており、スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間にコンデンサC4 ,C5 とインダクタL4 ,L5 との直列共振回路に整流器DBからの電流が流れると、電流Iin1 ,Iin2 は増加し、その直列共振回路に流れる電流は対応するスイッチング素子Q1 ,Q2 のオフ期間には減少し、やがて負極性になる(つまり電流の向きが逆転する)。
【0055】
入力電流Iinは両直列共振回路に流れる電流Iin1 ,Iin2 の和であるから、図(d)のようになる。また、負荷回路γの両端に印加される電圧Vabは、スイッチング素子Q1 ,Q2 での電圧降下を無視し、スイッチング素子Q1 がオンのときに負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性とすれば、図7(g)のように、スイッチング素子Q1 のオン期間にはVdcになり、スイッチング素子Q2 のオン期間には−Vdcになる。
【0056】
いま、期間T1 ,T2 をT1 /(T1 +T2 )>0.5に設定するものとすれば、インダクタL4 を含む直列共振回路に流れる電流Iin2 の半周期は、インダクタL5 を含む直列共振回路に流れる電流Iin1 の半周期よりも長くなる。つまり、入力電流Iinに含まれる周波数成分のうち、交流電源ACの周波数よりも十分に高い高周波成分は、
(fsw×n1) ±(fa ×n2)
ただし、n1 ,n2=1,2,3,……
であり、fswはスイッチング素子Q1 ,Q2 の動作周波数(周期T0 の逆数)、fa は交流電源ACの周波数である。
【0057】
このような動作によって、図7に示すように、入力電流Iinは周波数fswの偶数倍付近の高周波成分だけではなく奇数倍付近の高周波成分を含むことになり、入力電流Iinに含まれる高周波成分が特定周波数に集中するのを避けることができる。つまり、交流電源ACの周波数fa よりも高い周波数成分の分布が広い範囲に分散されるから、入力電流Iinの各高周波成分のレベルを低減することができる。なお、図7の周波数は対数目盛である。
【0058】
基本構成3
本例では、図9に示すように、基本構成2におけるインダクタL4 ,L5 の機能を負荷回路γのインダクタL1 で兼用できるようにしたものである。つまり、コンデンサC4 ,C5 の直列回路を整流器DBの出力端間に接続し、インダクタL1 とコンデンサC3 との直列回路の一端をコンデンサC4 ,C5 の接続点に接続するとともに、インダクタL1 とコンデンサC3 との直列回路の他端をスイッチング素子Q1 ,Q2 の接続点に接続しているのである。また、コンデンサC3 とインダクタL1 と放電灯Laとの直列回路をスイッチング素子Q2 に並列接続してある。
この構成においても、スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間を互いに異ならせることによってコンデンサC4 ,C5 に流れる電流Iin1 ,Iin2 の流れる期間を変化させることができ、結果的に入力電流Iinの高周波成分を特定周波数に集中させないようにすることができる。しかも、基本構成2の構成に比較するとインダクタL4 ,L5 が削減されて部品点数が少なくなる。
【0059】
この構成においても、スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間を互いに異ならせることによってコンデンサC4 ,C5 に流れる電流Iin1 ,Iin2 の流れる期間を変化させることができ、結果的に入力電流Iinの高周波成分を特定周波数に集中させないようにすることができる。しかも、実施形態2の構成に比較するとインダクタL4 ,L5 が削減されて部品点数が少なくなる。
【0060】
基本構成4
本例は、図5に示した基本構成2のように負荷回路γに共振用のコンデンサC1 およびインダクタL1 を含む場合であって、平滑コンデンサC0 を充電するためのチョッパ回路のスイッチング素子と、負荷回路γに高周波電力を供給するインバータ回路のスイッチング素子とが少なくとも1個共用されている場合のスイッチング素子Q1 ,Q2 の制御方法に関するものである。つまり、上述のでは高周波電源部βの動作周波数fswおよびスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間T1 ,T2 の比率を一定に保っていたが、本例ではこれらを変化させる例を示す。
【0061】
図10は図7(g)に対応する動作を示しており、スイッチング素子Q1 がオンである期間T1 に負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性、スイッチング素子Q2 がオンである期間T2 に負荷回路γに印加される電圧の極性を負極性にとっている。このような回路では、放電灯Laへの出力電力Pout はスイッチング素子Q1 ,Q2 の動作周波数fswに対して図11に示すような関係になる。つまり、周波数fswを高くすると出力電力Pout が低下するような関係になる。また、各スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間T1 ,T2 の比率と出力電力Pout とは図12に示すような関係になる。つまり、T1 /(T1 +T2 )=0.5において出力電力Pout が最大になる。したがって、周波数fswまたはスイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間T1 ,T2 の比率を調節すれば出力電力Pout を調節することができる。いま、所望の出力電力Pout をP0 とすれば、図示例ではT1 /(T1 +T2 )=a0 のときに、周波数fswをf0 に設定することによって出力電力Pout をP0 にすることができる。
【0062】
ところで、高周波電源部βの動作周波数fswに対して十分に長い時間で周波数fswを変化させれば、スイッチング素子Q1 ,Q2 のスイッチング動作に伴って入力電流Iinに含まれる高周波成分を広範囲に亙って分布させることができるから、このような制御を行なうことは目的を達成するために好ましいことである。しかしながら、上記考察から明らかなように、周波数fswを変化させると出力電力Pout も変化する。そこで、図11に示すように高周波電源部βの動作周波数fswを基本周波数f0 を中心として、f1 からf2 の範囲で変化させると同時に、スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン期間T1 ,T2 の割合T1 /(T1 +T2 )も基本値a0 を中心として、a1 からa2 の範囲で変化させることにより、出力電力Pout を一定に保つようにするのである。ここに、a1 は周波数fswがf1 のときに出力電力がPout になる値であり、a2 は周波数fswがf2 のときに出力電力がPout になる値である。
【0063】
たとえば、高周波電源部βの動作周波数fswをf2 からf1 に低下させるときには、T1 /(T1 +T2 )をa2 からa1 に変化させ、また、f1 からf2 に上昇させるときには、T1 /(T1 +T2 )をa1 からa2 に変化させるのである。したがって、周波数fswを変化させた時の出力電力の変化分をT1 /(T1 +T2 )を変化させることによって打ち消し、周波数fswだけを変化させる時より出力電力Pout の変化を少なくすることができる。
【0064】
なお、周波数fswがf0 であるときに所望する出力電力がT1 /(T1 +T2 )>0.5で得られるときも、周波数fswとT1 /(T1 +T2 )を同時に変化させることで出力電力Pout の変化を少なくすることができる。
実施形態1
本実施形態は、図1に示した基本構成1のように負荷回路γに共振用のコンデンサC1 およびインダクタL1 を含む場合であって、平滑コンデンサC0 を充電するためのチョッパ回路のスイッチング素子と、負荷回路γに高周波電力を供給するインバータ回路のスイッチング素子とが少なくとも1個共用されている場合のスイッチング素子Q1 〜Q4 の制御方法に関するものである。ただし、図13に示すように、スイッチング素子Q1 ,Q4 のオン期間とスイッチング素子Q2 ,Q3 のオン期間との間にすべてのスイッチング素子Q1 〜Q4 がオフになる期間T0 /2を設けることができる構成を対象にしている。本実施形態は、高周波電源部βの動作周波数fswおよびスイッチング素子Q1 〜Q4 の休止期間T0 /2を変化させる例を示す。ここに、図13ではスイッチング素子Q1 ,Q4 がオンである期間T1 に負荷回路γに印加される電圧の極性を正極性、スイッチング素子Q2 ,Q3 がオンである期間T2 に負荷回路γに印加される電圧の極性を負極性にとっている。
【0065】
このような回路では、放電灯Laへの出力電力Pout はスイッチング素子Q1 〜Q4 の動作周波数fswに対して図14に示すような関係になる。つまり、周波数fswを高くすると出力電力Pout が低下するような関係になる。また、各スイッチング素子Q1 〜Q4 のオン期間T1 ,T2 の比率T1 /T2 を一定とし、休止期間T0 /2を変化させると、T0 /(T1 +T2 +T0 )と出力電力Pout とは図15に示すような関係になる。つまり、T0 /(T1 +T2 +T0 )が大きくなると出力電力Pout が小さくなる。したがって、周波数fswまたはスイッチング素子Q1 〜Q2 の休止期間T0 /2を調節すれば出力電力Pout を調節することができる。いま、所望の出力電力Pout をP0 とすれば、図示例ではT1 /(T1 +T2 )=a0 とし、周波数fswをf0 、T0 /(T1 +T2 +T0 )=b0 に設定することによって出力電力Pout をP0 にすることができる。
【0066】
基本構成4でも説明したように、高周波電源部βの動作周波数fswに対して十分に長い時間で周波数fswを変化させれば、スイッチング素子Q1 〜Q4 のスイッチング動作に伴って入力電流Iinに含まれる高周波成分を広範囲に亙って分布させることができるから、このような制御を行なうことは目的を達成するために好ましい。しかしながら、周波数fswを変化させると出力電力Pout も変化する。そこで、図14に示すように高周波電源部βの動作周波数fswを基本周波数f0 を中心として、f1 からf2 の範囲で変化させると同時に、スイッチング素子Q1 〜Q4 の休止期間T0 /2も基本値b0 を中心として、b1 からb2 の範囲で変化させることにより、出力電力Pout を一定に保つようにするのである。ここに、b1 は周波数fswがf1 のときに出力電力がPout になる値であり、b2 は周波数fswがf2 のときに出力電力がPout になる値である。
【0067】
たとえば、高周波電源部βの動作周波数fswをf2 からf1 に低下させるときには、T0 /(T1 +T2 +T0 )をb2 からb1 に変化させ、また、f1 からf2 に上昇させるときには、T0 /(T1 +T2 +T0 )をb1 からb2 に変化させるのである。したがって、周波数fswを変化させた時の出力電力の変化分をT0 /(T1 +T2 +T0 )を変化させることによって打ち消し、周波数fswだけを変化させる時より出力電力Pout の変化を少なくすることができる。
【0068】
実施形態2
本実施形態は、基本構成4と実施形態1とを組み合わせたものであって、図1に示した構成のようにスイッチング素子Q1 〜Q4 がすべてオフになる休止期間T0 /2を設けることができる回路に適用される。すなわち、高周波電源部βの動作周波数fswと、スイッチング素子Q1 〜Q4 のオン期間T1 ,T2 から求められる比率T1 /(T1 +T2 )と、スイッチング素子Q1 〜Q4 をすべて休止させる期間T0 /2に関連する比率T0 /(T1 +T2 +T0 )とをともに変化させるものである。この構成では、周波数fswの変化に対して基本構成4、実施形態1に比較して出力電力Pout の変化を一層少なくすることができる。
【0069】
(他の回路構成について)
上述した各種動作は図16ないし図33に示す回路構成でも実施可能である。これらの回路構成の動作は上述した各基本構成ないし各実施形態を変形したものであり、いずれにおいても基本構成1ないし基本構成3のようにスイッチング素子Q1 〜Q4 のオン期間を調節したり、基本構成4ないし実施形態2のように動作周波数を変化させたりすることによって、入力電流Iinの高周波成分を広範囲に分布させ、特定周波数に集中させないようにすることができる。
【0070】
なお、図16ないし図33において図1、図5、図9に示した回路と同符号の部材は同機能を有し、コンデンサC6 ,C7 はコンデンサC4 ,C5 とほぼ同様の機能を持ち、インダクタL6 はL4 ,L5 とほぼ同様の機能を持ち、コンデンサC11,C12およびインダクタL11,L12は2灯の放電灯La1 ,La2 を設けた回路に用いられ、1灯の場合のコンデンサC1 およびインダクタL1 に相当するものである。さらに、インダクタL13,L14はインダクタL1 を分割したものであり、ダイオードD4 ,D5 、コンデンサC8 、C9 は波形整形用である。
【0071】
【発明の効果】
請求項1の発明は、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせているから、整流器への入力電流に含まれる周波数成分が分散し、特定周波数の周波数成分のみのレベルが大きくなるのを抑制することができ、交流電源側に漏洩しようとする高周波の周波数成分の除去が容易になるのである。つまり、比較的小型のフィルタで高周波の周波数成分を除去することができるという利点がある。また、スイッチング素子のスイッチング周波数を変化させたときに休止期間を変化させることにより、高周波電源部の出力電力が変化するのを防止し、出力電力の変動を抑制することができるという利点がある。
【0072】
請求項2の発明は、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせているから、整流器への入力電流に含まれる周波数成分が分散し、特定周波数の周波数成分のみのレベルが大きくなるのを抑制することができ、交流電源側に漏洩しようとする高周波の周波数成分の除去が容易になるのである。つまり、比較的小型のフィルタで高周波の周波数成分を除去することができるという利点がある。また、スイッチング素子のスイッチング周波数を変化させたときに、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との比率と、休止期間とを変化させることにより、高周波電源部の出力電力が変化するのを防止し、出力電力の変動を抑制することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基本構成1を示す回路図である。
【図2】 基本構成1を示す動作説明図である。
【図3】 基本構成1を示す動作説明図である。
【図4】 基本構成1を示す動作説明図である。
【図5】 基本構成2を示す回路図である。
【図6】 基本構成2を示す動作説明図である。
【図7】 基本構成2を示す動作説明図である。
【図8】 基本構成2を示す動作説明図である。
【図9】 基本構成3を示す回路図である。
【図10】 基本構成4を示す動作説明図である。
【図11】 基本構成4を示す動作説明図である。
【図12】 基本構成4を示す動作説明図である。
【図13】 実施形態1を示す動作説明図である。
【図14】 実施形態1を示す動作説明図である。
【図15】 実施形態1を示す動作説明図である。
【図16】 他の回路例を示す回路図である。
【図17】 他の回路例を示す回路図である。
【図18】 他の回路例を示す回路図である。
【図19】 他の回路例を示す回路図である。
【図20】 他の回路例を示す回路図である。
【図21】 他の回路例を示す回路図である。
【図22】 他の回路例を示す回路図である。
【図23】 他の回路例を示す回路図である。
【図24】 他の回路例を示す回路図である。
【図25】 他の回路例を示す回路図である。
【図26】 他の回路例を示す回路図である。
【図27】 他の回路例を示す回路図である。
【図28】 他の回路例を示す回路図である。
【図29】 他の回路例を示す回路図である。
【図30】 他の回路例を示す回路図である。
【図31】 他の回路例を示す回路図である。
【図32】 他の回路例を示す回路図である。
【図33】 他の回路例を示す回路図である。
【図34】 従来例を示す回路図である。
【図35】 同上の動作説明図である。
【図36】 同上の動作説明図である。
【図37】 同上の動作説明図である。
【図38】 他の従来例を示す回路図である。
【図39】 同上の動作説明図である。
【図40】 同上の動作説明図である。
【図41】 同上の動作説明図である。
【符号の説明】
AC 交流電源
C0 平滑コンデンサ
CN 制御回路
DB 整流器
L1 〜L6 インダクタ
L11〜L14 インダクタ
La放電灯
Q1 〜Q4 スイッチング素子
α 直流電源部
β 高周波電源部
γ 負荷回路

Claims (2)

  1. 交流電源を整流器により整流し高周波でスイッチングされるスイッチング素子を用いて整流器の出力をチョッピングさせつつ平滑コンデンサを充電する直流電源部と、少なくとも1個のスイッチング素子を直流電源部と共用し平滑コンデンサを電源として放電灯を含む負荷回路に高周波電力を供給する高周波電源部と、直流電源部および高周波電源部のスイッチング素子のオンオフのタイミングを制御する制御回路とを備え、高周波電源部は平滑コンデンサの両端間に接続された2個1組のスイッチング素子の直列回路を少なくとも1組備え、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間とのそれぞれに整流器への入力電流が増加する期間を持つように整流器からスイッチング素子への電流経路を設け、制御回路は高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせかつ組をなす上記各スイッチング素子がともにオフになる休止期間を持つようにスイッチング素子を制御するとともに、高周波電源部に設けたスイッチング素子をスイッチングさせる周波数を比較的短い時間内に変化させ、かつ周波数を変化させたときに高周波電源部の出力電力の変化が少なくなるように休止期間を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 交流電源を整流器により整流し高周波でスイッチングされるスイッチング素子を用いて整流器の出力をチョッピングさせつつ平滑コンデンサを充電する直流電源部と、少なくとも1個のスイッチング素子を直流電源部と共用し平滑コンデンサを電源として放電灯を含む負荷回路に高周波電力を供給する高周波電源部と、直流電源部および高周波電源部のスイッチング素子のオンオフのタイミングを制御する制御回路とを備え、高周波電源部は平滑コンデンサの両端間に接続された2個1組のスイッチング素子の直列回路を少なくとも1組備え、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間とのそれぞれに整流器への入力電流が増加する期間を持つように整流器からスイッチング素子への電流経路を設け、制御回路は高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との長さを異ならせかつ組をなす上記各スイッチング素子がともにオフになる休止期間を持つようにスイッチング素子を制御するとともに、高周波電源部に設けたスイッチング素子をスイッチングさせる周波数を比較的短い時間内に変化させ、かつ周波数を変化させたときに高周波電源部の出力電力の変化が少なくなるように、高周波電源部の出力電圧がこの出力電圧の平均値よりも高い期間と低い期間との比率および休止期間を変化させることを特徴とする放電灯点灯装置。
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