JP4534189B2 - 電源装置及び放電灯点灯装置 - Google Patents

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本発明は、放電灯点灯装置等における電源投入時の突入電流を抑制する機能を備えた電源装置及び放電灯点灯装置に関する。
従来のこの種の放電灯点灯装置は、スイッチング電源回路やインバータ回路を有し、電源投入時にこれらの回路が有する平滑コンデンサを急速に充電するためにピークの大きな突入電流が流れる。
この突入電流が回路に流れると回路を構成する各種の回路素子にストレスを与えたり大電流のため電源部の機械的なスイッチが溶着したりすることがある。
これを対策するために、従来は図7に示すように、商用電源41を全波整流するダイオードブリッジ42の出力と昇圧チョッパ回路43の経路内に限流素子である抵抗R41を接続し、電源投入時に抵抗R41を介して平滑コンデンサC41を初期充電し、突入電流が回路内の平滑コンデンサC41に流れないようにすると共に、一定時間経過後に限流素子R41に並列に接続されたスイッチ素子Q41をオンし、抵抗R41を短絡して平滑コンデンサC41に所定の直流を供給するようにしている。
スイッチ素子Q41は、一般的にSCR等の半導体スイッチが使用され、このスイッチ素子Q41を駆動する信号は回路内の昇圧チョッパ回路43の出力電圧から抵抗器R42、R43を介してSCRのゲートに供給することが行われている。
このため、回路の動作中は、スイッチ素子Q1であるSCRをオン状態にして抵抗R41を短絡し、抵抗器R42、R43に電流を供給し続ける必要があるため、抵抗器R42、R43で無駄な電力が消費され、回路動作中に消費する電力が大きくなってしまう問題
が生じる。
これを解決するための技術として、記特許文献1の図1、図2に示される技術が存在するが、この内容は、昇圧チョッパ回路1のインダクタL1に設けられた1次巻線L11と同極に巻かれた2次巻線L12に誘起された電圧を、ダイオードD2とコンデンサC2で半波整流し平滑した出力でスイッチング素子Q1がオンされ、限流要素Z の両端が短絡されることにより、突入電流が流れ終わった後における限流要素Zによる電力損失が生じないようにしたものである。
この方式は、上記した図7の従来例に示される方式に比し、スイッチ素子に駆動電流を
供給するための抵抗器が存在しないため、動作中においてスイッチ素子の駆動回路での消
費電力が抑えられることとなる。
特開平7−147770号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、特許文献1図2に示されるように、2次巻線L12にはダイオードブリッジDBの脈流出力とは逆極性、すなわち脈流の山部では電圧が減少し、谷部では電圧が増加する特性を示す(図2(f))。この誘起電圧をダイオードD2とコンデンサC2で整流平滑すると、図2(g)に示すように電源電圧の谷部で高く、山部で低いリップルを有する波形となる。このリップルを有する直流電圧がスイッチング素子Q1に供給されることとなるので、スイッチ素子Q1に駆動信号が与えられるタイミングは電源電圧の谷部のみとなる。
一方この種装置においては、負荷を安定に制御するために、昇圧チョッパ回路1を出力電圧一定の制御を構成するようにした場合、何らかの原因で電源電圧が急変したり、電源電圧に歪が生じて高い電圧が印加されたときに出力電圧を上昇させないようにするため、回路の発振を停止または間欠発振することとなる。
このとき、スイッチング素子Q1の駆動信号が低下してスイッチング素子Q1がオフすることとなり、電源電圧の谷部までは駆動信号が供給できないために、その間に突入電流抑制用の限流要素Zに電流が流れ、これが繰り返されることにより限流要素Zが発熱したり、異常発振を起こしたりする恐れがある。
また、上記特許文献1に示される技術は、昇圧チョッパ回路1のインダクタL1に設けられた1次巻線L11と2次巻線L12を同極に指定することが必須の要件であり、回路素子の基板実装時における制約が生じる問題もある。
さらに、異常発振により高調波等が生じ、雑音発生の要因ともなる。
また、依然として限流要素としての抵抗が必要であるため、コスト的にも高くなっている。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とし、突入電流を抑制すると共に、回路上の電力損失を極力抑制して消費電力を少なくすると共に、回路素子の基板実装時における自由度を向上した電源装置及び放電灯点灯装置を提供しようとするものである。
請求項1に記載の電源装置の発明は、交流電源を全波整流して得られる直流電源と;1次巻線及び2次巻線を有するインダクタを備え直流電源の電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路と;直流電源と昇圧チョッパ回路との間に接続された限流手段、限流手段に並列に接続されサイリスタで構成されたスイッチ手段、および入力側が前記2次巻線に接続され、前記2次巻線に直列に接続されたコンデンサと、一端が前記1次巻線と前記2次巻線の共通端に接続されたダイオードと、前記ダイオードに直列に接続されたダイオードと、これら二つのダイオードの直列回路に並列に接続された出力側のコンデンサとを備え、これら二つのダイオードの直列回路間と前記2次巻線及びコンデンサとの直列回路とが接続されるとともに、前記出力側のコンデンサに並列に接続された抵抗分圧回路の中間点がサイリスタのゲート端子に接続されて前記スイッチ手段を駆動する倍電圧整流手段を具備してなる突入電流抑制装置と;を具備することを特徴とする。
本発明の「2次巻線を有するインダクタを備え直流電源の電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路」は、直流電源の電圧を昇圧し昇圧動作のためのエネルギーを蓄積するインダクタを有する昇圧チョッパ回路を意味し、インダクタは、後述する倍電圧整流手段を接続するための2次巻線を有し、2次巻線は、昇圧用のインダクタを複数に分割して、その一部に設ける構成としてもよく、要は直流電源の電圧の昇圧機能と、倍電圧整流手段を接続するための機能を少なくとも有し、昇圧チョッパ回路から電圧が誘起され、この電圧が倍電圧整流手段に供給されるようになっていればよい。
「直流電源と昇圧チョッパ回路との間に接続された限流手段」は、所定の抵抗値を有する抵抗器が好ましいが、直流電源と昇圧チョッパ回路との間に接続され、電源投入時に突入電流が流れないように阻止または限流し、抑制するための所定のインピーダンスを有しているものであればよく、正または負特性のサーミスタであってもよい。
「限流手段に並列に接続されたスイッチ手段」は、サイリスタ(以下「SCR」と称す)で構成され、後述する倍電圧整流手段の一方の出力側のコンデンサに並列に接続された抵抗分圧回路の中間点が接続されることにより駆動されるための駆動ゲート手段を有し、駆動されたときに前記限流手段を短絡状態にする機能を有していればよい。
「入力側が前記2次巻線に接続され、一方の出力側のコンデンサに並列に接続された抵抗分圧回路の中間点がSCRのゲート端子に接続されて前記スイッチ手段を駆動する倍電圧整流手段」は、互いに逆極性のダイオードと2個のコンデンサで構成された倍電圧整流器が好ましい
この倍電圧整流手段は、入力側が上記の昇圧チョッパ回路におけるインダクタの2次巻線に接続され、一方の出力側のコンデンサに並列に接続された抵抗分圧回路の中間点がSCRのゲート端子に接続されて前記スイッチ手段を駆動するものであるが、スイッチ手段を駆動するための電圧が、電源電圧の変動等があっても、常に一定の出力電圧となるような機能を有していればよい。
本発明の電源装置は、放電灯点灯装置の電源として好適の電源装置であるが、これに限定されるものではない。
本発明によれば、限流手段により突入電流を抑制できると共に、スイッチ手段を駆動するための電圧が、電源電圧の変動等があっても、常に一定の出力電圧となり、スイッチ手段を確実に動作させることができ、限流手段が発熱することが防止され、回路上の電力損失を極力抑制して消費電力を少なくすることができる。
また、回路素子の基板実装時における制約がなく、設計上の自由度が向上する等、種々の利点を有する突入電流抑制装置を具備した電源装置を提供することができる。
請求項2の記載の放電灯点灯装置は、請求項1記載の電源装置と;電源装置に接続されたインバータと;インバータにより付勢される放電灯と;を具備することを特徴とする。
本発明の放電灯点灯装置は、家庭用またはビル施設などの業務用の照明に使用される蛍光灯など各種の放電灯の点灯装置に適用できるものである。
請求項1の発明によれば、限流手段により突入電流を抑制できると共に、スイッチ手段を駆動するための電圧が、電源電圧の変動等があっても、常に一定の出力電圧となり、スイッチ手段を確実に動作させることができ、限流手段が発熱することが防止され、回路上の電力損失を極力抑制して消費電力を少なくすることができる。
また、回路素子の基板実装時における制約がなく、設計上の自由度が向上する等、種々の利点を有する突入電流抑制装置を具備した電源装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、
限流手段により突入電流を抑制できると共に、スイッチ手段を駆動するための電圧が、電源電圧の変動等があっても、常に一定の出力電圧となり、スイッチ手段を確実に動作させることができ、限流手段が発熱することが防止され、回路上の電力損失を極力抑制して消費電力を少なくすることができる。
また、回路素子の基板実装時における制約がなく、設計上の自由度が向上する等、種々の利点を有する突入電流抑制装置を具備した電源装置を有する放電灯点灯装置を提供することができる。
以下本発明に係る電源装置及び放電灯点灯装置の第一の実施形態について説明する。
図1〜図2は、本発明の第一の実施形態を示し、図1は基本構成を示す回路構成図、図2は動作状態を示す動作説明図である。
図1において、1は交流電源である商用電源、2は商用電源を全波整流するダイオードブリッジ、R1は限流手段である抵抗、Q1はSCRで構成されたスイッチ手段、3は倍電圧整流手段を構成する倍電圧整流回路、4は昇圧チョッパ回路、5はハーフブリッジ型インバータ等よりなる放電灯点灯装置であり負荷である放電灯を含んでいる。
前記抵抗R1、スイッチ手段Q1及び倍電圧整流回路3から突入電流抑制装置が構成されている。
昇圧チョッパ回路4は、インダクタL1、FETで構成されたスイッチ素子S1、ダイオードD1及び平滑コンデンサC1で構成され、インダクタL1とダイオードブリッジ2の出力端との間に、スイッチ手段Q1がインダクタL1と直列に接続され、スイッチ手段Q1に並列に抵抗R1が接続されている。
インダクタL1は、インダクタを1次巻線L11として巻装された2次巻線L12を有
し、この2次巻線L12に倍電圧整流回路3の入力側が接続されている。
倍電圧整流回路3は、2次巻線L12に直列に接続されたコンデンサC2とコンデンサC2と2次巻線L12との直列回路に並列にダイオードD2を接続し、ダイオードD2の一端が1次巻線L11と2次巻線L12の共通端に接続されている。
さらに、ダイオードD2に直列にダイオードD2と逆極性のダイオードD3を接続し、
ダイオードD2とダイオードD3の直列回路に並列にコンデンサC3が接続され、この一方の出力側となるコンデンサC3に並列に抵抗R2と抵抗R3の直列回路が接続され、さらに抵抗R2とR3からなる抵抗分圧回路の中間点がスイッチ手段Q1のSCRのゲート端子に接続されて倍電圧整流回路3が構成されている。
次に、上記実施形態の作用について説明する。
図2は動作状態を示す動作説明図である。
商用電源1を投入すると、交流がダイオードブリッジ2で全波整流され、限流素子である抵抗R1を介して昇圧チョッパ回路4の平滑コンデンサC1が初期充電される。
この際、ダイオードブリッジ2の出力を昇圧チョッパ回路4に供給する経路に、限流素子である抵抗R1が存在するために、電源投入時に発生する突入電流が回路内に流れることが抑制される。
さらに、昇圧チョッパ回路4が起動し電源投入から一定時間経過すると、昇圧チョッパ
回路4のインダクタL1の2次巻線L12に2次電圧が誘起され、その電圧を倍電圧整流
回路3で平滑し、この平滑した電圧源から、すなわち、一方の出力側となるコンデンサC3から抵抗R2とR3からなる抵抗分圧回路の中間点を介してスイッチ手段Q1のSCRのゲート端子に信号電圧を供給してSCRをオンする。
SCRがオンすると限流手段である抵抗R1が短絡され、SCRを介して昇圧チョッパ回路4に所定の直流が供給され放電灯点灯装置5が制御される。
したがって、突入電流発生後においては抵抗R1がスイッチ手段Q1のSCRにより短絡され、抵抗R1による電力損失が生じないようになっている。
上記動作において、回路上に発生される電圧波形につき説明すると、ダイオードブリッジ2の出力端には、図2(a)の全波整流された波形が生じる(図1矢印a)。リアクタL1の1次巻線L11の両端電圧は図2(b)(図1矢印b)、リアクタ8の2次巻線L12に誘起される電圧は、1次巻線L11の両端電圧とは逆特性の波形である図2(c)が生じる(図1矢印c)。
さらに、倍電圧整流回路3の一方の出力側となるコンデンサC3には、倍電圧整流回路3の倍電圧作用により、電源位相によらない、常に一定の電圧である図2(d)が発生し( 図1 矢印d) 、この一定の電圧がスイッチ手段Q1であるSCRのゲートに供給される。
この際、従来では特許文献1図2に示されるように、電源電圧の谷部で高く、山部で低いリップルを有する直流電圧がスイッチング素子Q1に供給されることとなるので、スイッチ素子Q1に駆動信号が与えられるタイミングは電源電圧の谷部のみとなり、昇圧チョッパ1を出力電圧一定の制御を構成するようにした場合、何らかの原因で電源電圧が急変したり、電源電圧に歪が生じて高い電圧が印加されたときに出力電圧を上昇させないようにするため、回路の発振を停止または間欠発振すると、スイッチ素子Q1の駆動信号が低下してスイッチング素子Q1がオフすることとなり、電源電圧の谷部までは駆動信号が供給できないために、その間に突入電流抑制用の限流要素Zに電流が流れ、これが繰り返されることにより限流要素Zが発熱したり、異常発振を起こしたりする恐れがあった。
しかしながら、本実施形態では、上記のように、スイッチ手段Q1であるSCRには、倍電圧整流回路3の倍電圧作用により、リップルのない常に一定の電圧が供給されるので、電源歪が生じて昇圧チョッパ回路が間欠発振し、間欠的な動作となってもスイッチ手段Q1であるSCRがオフされて抵抗R1に電流が流れることはなく、抵抗R1が発熱したり、異常発振を起こしたりすることはない。
また、本実施形態におけるリアクタL1の1次巻線L11と2次巻線L12の極性は、同極でも、また逆極性でも同様の作用効果が得られるので、従来の特許文献1に示されるように、昇圧チョッパ1のインダクタL1に設けられた1次巻線L11と2次巻線L12を同極に指定することが必要でなくなり、回路素子の基板実装時における制約が生じることがなく、設計上自由度が向上する。
本実施形態によれば、限流手段により突入電流を抑制できると共に、スイッチ手段を駆動するための電圧が、電源電圧の変動等があっても、常に一定の出力電圧となり、スイッチ手段を確実に動作させることができ、限流手段が発熱したり発振したりすることが防止され、回路上の電力損失を極力抑制して消費電力を少なくすることができ、雑音の発生も防止できる。
また、回路素子の基板実装時における制約がなく、設計上の自由度が向上する等、種々の利 点を有する。
次に本発明に係る電源装置及び放電灯点灯装置の第二の実施形態について説明する。
図3〜図6は、本発明の第二の実施形態を示し、図3は基本構成を示す回路構成図、図4は第一の応用例を示す回路構成図、図5は第二の応用例を示す回路構成図、図6は動作状態を示す動作説明図である。
図3において、11は交流電源である商用電源、12は商用電源を全波整流するダイオードブリッジ、Q11はSCRで構成されたスイッチ手段、13はスイッチ手段Q11に並列に接続されたトリガー回路、C11は平滑コンデンサ、14は負荷である。
トリガー回路13は、駆動電源15と駆動判別回路16とからなり、駆動電源15は、抵抗R11、ダイオードD11及び平滑コンデンサC12との直列回路から構成されている。
駆動判別回路16は、スイッチ手段Q11であるSCRに並列に接続された上記ダイオードD11と逆極性のツェナーダイオードZD1と抵抗R12との直列回路と、上記平滑コンデンサC12に並列に抵抗R13、抵抗R14を介して接続されたトランジスタQ12と、このトランジスタQ12のベース端子をツェナーダイオードZD1と抵抗R12との中間点に接続し、さらにスイッチ手段Q11であるSCRのゲート端子を上記抵抗R13、抵抗R14の中間点に接続することにより構成されている。
上記において、回路上に発生される電圧波形につき、図6を参照して説明すると、図6(a)は交流電源11の波形であり(図3矢印a)、ダイオードブリッジ12の出力端には図6(b)の全波整流された波形が生じる(図3矢印b)。
図6(c)はトランジスタQ12のベース端子の波形(図3c点)、図6(d)は、スイッチ手段Q11であるSCRの両端に生じる波形を示す(図3矢印d)。
次に、上記実施形態の作用について説明する。
図6は動作状態を示す動作説明図である。
電源が投入されると、商用電源11はダイオードブリッジ12で全波整流され、抵抗R11を介してコンデンサC12が充電され、ツェナーダイオードZD1を有する駆動判別
回路16の駆動電源15となる。
駆動判別回路16のツェナーダイオードZD1は、スイッチ手段Q11であるSCRを駆動するか否かの判別を行うもので、所定電圧以下でオフする特性を有し、図6(b)に示す電源電圧の谷部においてツェナーダイオードZD1がオフとなり、トランジスタQ12のベース端子には図6(c)の波形が生じる。
トランジスタQ12は、ツェナーダイオードZD1がオフとなったときに、スイッチ手段Q11であるSCRのゲートに、図6(d)に示すトリガー信号を供給してSCRをオンさせる。
SCRは、トリガー信号によりゼロクロススイッチ動作を行い、平滑コンデンサC11に所定の直流が供給されて負荷14が制御されるとともに、突入電流は抑制される。
また、SCRがオンすると上記駆動電源15と駆動判別回路16から構成されるトリガー回路13が短絡され、トリガー回路13を構成する抵抗素子等で電力が消費されることなく低消費電力で装置を駆動することができる。
次に、本実施形態における応用例につき説明する。
図4は第一の応用例を示す回路構成図、図5は第二の応用例を示す回路構成図である。
図4に示す第一の応用例は、上記第二の実施形態における回路構成に、昇圧チョッパ回路21を介して負荷22を接続したものであり、コンデンサC21の両端にリアクタL21、ダイオードD21及び平滑コンデンサC22よりなる昇圧チョッパ回路21が接続され、平滑コンデンサC22の両端に負荷22が接続されて構成されている。
この第一の応用例は、第二の実施形態における平滑コンデンサC11が、リアクタL21を介して設けられた平滑コンデンサC22も同様の動作をなし、本発明の範囲に包含されることを意味している。
その他の構成及び作用は、上記第一の実施形態と同様である。
図5に示す第二の応用例は、上記第二の実施形態における回路構成に、上記第一の応用例と同様構成の昇圧チョッパ回路31を介して放電灯点灯装置としての負荷32を接続したものである。
放電灯点灯装置は、ハーフブリッジ型のインバータ回路33と、放電灯を含んだ点灯回路部34から構成されている。
その他の構成及び作用は、上記第一の実施形態と同様である。
本実施形態によれば、所定電圧以下のときにスイッチ手段を駆動するため、ゼロクロススイッチが可能となり安価でかつ確実に突入電流を抑制できる。
さらに、動作中にスイッチ手段によりトリガー回路を短絡することができるため、回路上の電力損失を極力抑制して消費電力を少なくすることができる。
また、回路素子の基板実装時における制約がなく、設計上の自由度が向上する。さらに、限 流手段としての抵抗等が存在しないため、コストを安価にすることができる等、種々の利点 を有する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
本発明の第一の実施形態における基本構成を示す回路構成図。 本発明の第一の実施形態における動作状態を示す動作説明図。 本発明の第二の実施形態における基本構成を示す回路構成図。 本発明の第二の実施形態における第一の応用例を示す回路構成図。 本発明の第二の実施形態における第二応用例を示す回路構成図。 本発明の第二の実施形態における動作状態を示す動作説明図。 従来の基本構成を示す回路構成図。
符号の説明
1 交流電源
2 直流電源
3 倍電圧手段
4 昇圧チョッパ回路
L1 インダクタ
L11 1次巻線
L12 2次巻線
R1 限流手段
Q1 スイッチ手段
D2 ダイオード
D3 ダイオード
C2 コンデンサ
C3 コンデンサ

Claims (2)

  1. 交流電源を全波整流して得られる直流電源と;
    1次巻線及び2次巻線を有するインダクタを備え直流電源の電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路と;
    直流電源と昇圧チョッパ回路との間に接続された限流手段、限流手段に並列に接続されサイリスタで構成されたスイッチ手段、および入力側が前記2次巻線に接続され、前記2次巻線に直列に接続されたコンデンサと、一端が前記1次巻線と前記2次巻線の共通端に接続されたダイオードと、前記ダイオードに直列に接続されたダイオードと、これら二つのダイオードの直列回路に並列に接続された出力側のコンデンサとを備え、これら二つのダイオードの直列回路間と前記2次巻線及びコンデンサとの直列回路とが接続されるとともに、前記出力側のコンデンサに並列に接続された抵抗分圧回路の中間点がサイリスタのゲート端子に接続されて前記スイッチ手段を駆動する倍電圧整流手段を具備してなる突入電流抑制装置と;
    を具備することを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1記載の電源装置と;
    電源装置に接続されたインバータと;
    インバータにより付勢される放電灯と;
    を具備することを特徴とする放電灯点灯装置。
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