JP4695597B2 - 連続自己積層ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、自己積層ラベルに関する。本発明は、特に、ワイヤー及びケーブルの識別のための自己積層ラベルに適している。
自己積層ラベルは、普通は、感圧性接着剤付の透明な可撓性ビニール又はPETフィルムで作られている。既知の自己積層ラベルの概略図を図1に示す。自己積層ラベルは、一般的に長方形で、その上半分又は上三分の一(エリアAC)がインク被覆されており、その上にケーブルの識別表示が印刷される(「書き込み」ゾーンと呼ばれる)。透明な残りの半分又は三分の二は、図2に示すように、ケーブル(CAB)の回りに巻き付けて、印刷エリアに重ねて貼り付ける。ラベルの全長(B)は、少なくともケーブルの外径+印刷可能エリアの高さ分なければならない。透明ゾーンの高さは、少なくともケーブルの外周分なければならない。印刷可能エリアの高さは、ケーブルの外周分より小さくなければならない。
自己積層ラベルは、既に打ち抜きラベルとして商品化されている。使用されるプリンターの型式次第で、自己積層ラベルは、ロール形態、分離シート、又は屏風畳みラベル紙として提供される。
上に述べたように、従来型の自己積層ラベルの書き込みゾーンは、寸法が明確に定められている。従って、ラベル上に印刷できるテキストの量が限られている。識別のため、特に大量の情報が必要な場合、大きなラベルが必要となる。しかしながら、大型の打ち抜きラベルは、小さな手持ち携帯プリンターには適さない。特に、これらのカセットシステムは、受け入れ可能な最大テープ幅が限られている。
本発明の実施形態の目的は、上に述べた問題を解決することである。具体的には、本発明の幾つかの実施形態は、テーププリンターで自己積層ラベルを製作するのに使用するために、幅広の自己積層ラベルテープを狭いカセットに取り付けるという問題の解決策を提供している。本発明の実施形態は、連続するリボン材料上の自己積層ラベルを、ロール形態で供給し、プリンターのカセットシステムに取り付ける。
本発明の第1の態様によれば、テープ印刷装置で自己積層ラベルを製作するために使用するテープ供給部が提供されており、前記テープ供給部は、ロール状のテープを備えており、前記テープは、第1層の接着性ラベル材料と第2層の取り外し可能なライナー材料とを備えており、前記テープは、少なくとも1つの折り畳み部分を備えており、テープを幅方向に折り畳んで重ね、第1及び第2の重なり部分ができるようにし、前記第1部分の外側表面が、上面に印刷するための前記ラベル材料となっている。
本発明の第2の態様によれば、テープ印刷装置で自己積層ラベルを製作するために使用するテープ供給部が提供されており、前記テープ供給部は、ロール状のテープを備えており、前記テープは、ラベル層、ライナー層、及び両者の間に配置されている接着剤層を備えており、前記ラベル層は、無色透明の材料を備えており、前記ライナー層は、取り外し可能な無色透明又は非無色透明の材料の層を備えている。
本発明の第3の態様によれば、テープの供給を受け入れるためのテープ供給部受け入れ部分と、画像をテープに印刷するための複数の印刷要素を備えているプリントヘッドと、プリントヘッドを通過するテープを駆動するための駆動手段と、切断機構と、制御手段と、を備えているテーププリンターが提供されており、前記制御手段は、複数の印刷要素、駆動手段及び切断機構を制御して、印刷部分と尾部分を有する自己積層ラベルを製作するようになっている。
本発明の第4の態様によれば、ラベル層、ライナー層、及び両者の間に配置されている接着剤層を備えている自己積層ラベルが提供されており、前記ラベルは、先導部分、印刷部分、及び尾部分を有しており、前記ラベル層は、前記印刷部分において、上に印刷が施されている無色透明の材料を備えており、前記ライナー層は、非無色透明材料であり、前記ライナー層は、少なくとも前記先導部分と前記尾部分から取り除くことができるようになっている。
本発明、及び本発明をどのように効果的に実行するかについて良く理解頂くため、これより例として添付図面を参照してゆく。
図3は、本発明による自己積層ラベルのテープの或る実施形態の概略図である。テープは、テープの幅(W)に沿った断面で示されている。テープは、その幅に沿って折り畳まれ、図4に示すように、テープの全長に亘って延びる複数の層を提供している。図示の実施形態では、テープは、3つの等しい幅の部分を有するZ字形に折り畳んであるが、別の折り畳み方でもよい。例えば、テープは、折り畳まれた部分が3つより多くても良いし、3つより少なくてもよい。或る実施形態では、テープは、一旦、V字形の2つの重なり部分を有するように折り畳まれる。別の実施形態では、折り畳まれた部分の幅が異なっている。テープは、3つの部分が設けられていれば、別の様式に折り畳んでもよい。例えば、中間部分は、画像が印刷されている露出面となっていてもよい。
図3及び図4のテープ2は、互いにZ字形に折り重ねられている3つの部分4、6、8を備えている。テープ2は、画像が印刷されるラベル材料10と、ライナー材料12を備えている。ラベル材料は、透明な材料で構成されており、例えば無色透明のPVC(ポリ塩化ビニール)材のような無色透明の材料であれば更に望ましい。ライナー材料は、着色又は無着色の材料で構成されており、例えば、無色透明の又は着色されたPET(ポリエチレンテレフタル)材のように透明でも不透明でもよい。ラベル材料は、自己接着性材料でもよい。そうでなければ、接着性材料の別の層が、ラベル材料とライナー材料の間に配置されている。従って、ラベル材料は、ライナー材料に接着していて、ライナー材料をラベル材料から容易に取り外せるようになっている。ライナー材料を取り外すと、ラベル材料を、物の表面、ケーブルワイヤーなどに貼り付けることができるようになる。印刷は、第1部分のラベル材料の上に施すことができる。第1部分は、両端部分のどちらかである。印刷は、熱転写プリンターによって第1部分のラベル材料の上面に施される。代わりに、ラベル材料は、インクの供給を必要としない直接熱印刷用の直接熱印刷媒体であってもよい。
ラベル及びライナーの材料の選択は重要である。ラベルは、直径が小さく2mmしかないワイヤー又はケーブルの回りに巻き付けられることもある。従って、ラベルの材料は、非常に薄く、非常に柔軟でなければならず、ワイヤーに貼り付けた後で剥がれるのを防ぐために高性能の接着剤で被覆しなければならない。ラベル材料の厚さは、1から200ミクロン、更に望ましくは50から100ミクロンである。代表的には、本発明の或る実施形態で用いられているラベル材料は、80ミクロンの艶消し透明のビニールフィルムである。ラベル材料は、接着剤で被覆されている。接着性材料の厚さは、1から100ミクロンであり、10から40ミクロンであれば更に望ましく、20から30ミクロンであれば更に望ましい。代表的には、ラベル材料は、25ミクロンの感圧性アクリル高粘着性接着剤(Flexmark V320TC348V344)で被覆されている。
本発明の実施形態では、ライナー材料は、接着剤がラベル材料の次の層に貼り付くのを防ぐマスキング材料として働くだけではない。ライナー材料は、Z字型又はV字型が、切り込み線に沿って平坦になった後で開くのを防ぐ一定の「剛性」(記憶効果)を有している。それに加え、3つ折り構造をカセットシステムとプリンター機構に入れて持ち運びできるほど薄く保持するために、ライナー材料は薄くなければならない。ライナー材料の厚さは、1から200ミクロンであり、10から50ミクロンであれば更に望ましく、20から30ミクロンであれば更に望ましい。代表的には、本発明のライナー材料は、23ミクロンのPETP/C(PETポリマー/コポリマー)フィルムである。PETは、ホモポリマー又はコポリマーである。
第1、第2及び第3部分4、6、8の自己接着性ラベル材料10は、第1及び第2部分4、6の間の境界14と、第2及び第3部分6、8の間の境界16とで折り畳まれた単一の連続材料を形成している。第1、第2及び第3部分のライナー材料は、単一の連続材料を形成していてもよいし、複数の区画で構成されていてもよい。具体的には、ライナー材料は、折り畳まれている場所で分割されていて、テープを折り畳み平坦にし易くしていてもよい。図示の実施形態では、ライナーは、第1及び第2部分の間の第1境界に切れ目を有している。これで、テープを折り畳み易くなるだけでなく、3つの部分のライナー材料を取り外せるようになる。別の改良点には、第1部分のライナーに切れ目を組み込んで、先導部分を画定することが含まれる。これについては、また後で論じる。更に別の実施形態では、ラベル材料は、着色及び無色透明ゾーンを有している。そのような実施形態を図5に示すが、これは、テープの第1部分上にインク被覆18を有し、印刷された着色ゾーンを画定しているテープを示している。着色ゾーンは、本発明の代替実施形態の何れの方法でも画定することができる。着色ゾーン(及び/又は代わりに不透明ゾーン)は、印刷の背景を形成し、印刷の鮮明度を改良する。色は、印刷の鮮明度が最大になるように選択される。或る実施形態では、ラベルをワイヤー又はケーブルに貼り付けるため、ライナーは完全に取り外される。本発明の別の実施形態では、ライナーの一部がラベル材料に貼り付いたまま残っている。貼り付いたままのライナーの部分は、印刷の背景を形成し、印刷の鮮明度を改良している。ライナー材料の色/不透明度は、印刷の鮮明度を最大にするように選択される。
カセットシステムをコイル巻きにし搬送するのに適した、折り畳まれた多層材料の連続したテープとするために、折り目を以下の異なる方法で平坦にする:
(a)折り目が付けられる位置でライナーに切れ目を入れる
(b)記憶効果の高いライナー材料を使用する
(c)折り目が付けられる箇所で材料を局所的に加熱する
(d)高い圧力を使う
(e)非常に薄い材料を使用する
(f)上記解決法の内の2つ以上を組み合わせる
図6は、ラベルプリンターで使用するための上記自己積層ラベルテープが入っているカセットの製造に関わる段階を示す流れ図である。製造工程には、(a)層状のテープを構築する段階と;(b)前記層状のテープをテープの長さに沿って幅方向に折り畳む段階と;(c)折り畳んだテープを押圧して折り畳まれた多層テープを形成する段階と;(d)前記折り畳まれた多層テープをロールに巻く段階と;(e)前記折り畳まれた多層テープをラベルプリンター用のカセットに組み込む段階と、が含まれる。可能なカセットの選択肢が幾つかあり、それは、(1)直接感熱ラベル材料を有する単一のカセット、(2)ラベル材料を有するカセットとインクリボンを収容する別のカセット、(3)ラベル材料とインクリボンを有する単一のカセット、である。別の実施形態では、巻きロールは、カセットに組み込まれず、ラベルプリンターに直接挿入される。
カセットは、ラベルを印刷するためにラベルプリンターに組み込まれる。テープは、印刷するためにインクリボン24と協働する状態で印刷ゾーン22に送られ、印刷されたラベルは、テープ供給部から切断機構を使って切断される。印刷されたラベルは、ライナー部分を取り除いた後で、ケーブル又はワイヤーに貼り付けられる。印刷のためのインクリボン無しに印刷ゾーンに供給し印刷することのできる感熱材を使用して、直熱印刷することもできる。代わりに、例えばインクジェット印刷のようなインク供給手段を使用してもよい。
図7は、印刷ラベルをケーブル又はワイヤーに貼り付ける段階に関わる段階を示している。ラベルは、その上に印刷Pを有している。本方法は、(a)ラベルの両端を引っ張って、折り畳まれた部分を(b)に示すように分離させる段階と;(c)に示すように第1、第2及び第3部分からライナー材料を取り外す段階−切れ目でライナー材料が取り外し易くなっている−と;(d)に示すように、ラベルをワイヤー/ケーブルの回りに巻き付けて、ラベルをワイヤー/ケーブルに接着させ、印刷された部分を被覆する段階とを含んでいる。ここで、ラベルの一端に位置するラベル材料の第1部分の上の印刷された部分Pには、印刷されていないラベルの他端に位置する第3部分の一部が重ねられる。従って、ラベルの一端の印刷された部分には、同じラベルの他端の印刷されていない部分が重ねられ、自己積層ラベルが形成される。
図8は、部分30を画定している第1部分の着色/不透明ライナー材料に切れ目28を有する修正された実施形態を適用することに関わる段階を示している。本方法は、図7に関して先に概要したのとほぼ同じである。しかしながら、段階(c)で、ライナー材料は、第2及び第3部分と同様に、部分30からも取り外される。こうすると、段階(d)で、部分30をワイヤー/ケーブルに接着させて、ラベルの残りをワイヤー/ケーブルの回りに巻き付けるときに、滑らないようにすることができるので好都合である。ライナー層の一部は、図8(e)に示すように、印刷された部分の背景がライナーとなるように保持されている。これによって、印刷部分がきれいな着色/不透明の背景を有することになるので、ラベルの鮮明度が改善される。ライナー材料の色は、ラベル層上の印刷の鮮明度を最大にするように選択される。
ラベルプリンターを使って自己積層ラベルを製作するための別の解決策を図9に示している。この構成では、印刷されることになっている自己積層ラベルは、先に述べた例のようにテープ40の幅方向ではなく、テープの長手方向(L)に伸張している。テープは、印刷を行う第1面を有する第1層42を備えている。第2層44は、第1層の前記第1面とは反対側にある第2面上に設けられている。第3層46は、前記第2層上の第1層とは反対側に設けられている。第1層は、無色透明のPE(ポリエチレン)、PVC(ポリ塩化ビニール)又はPET(ポリエチレンテレフタレート)で構成され、第2層は接着剤層で構成され、第3層は着色されたPE、PVC又はPET層で構成されている。層の厚さは、先に述べた実施形態で開示した範囲にある。
先に述べたテープは、ロール状に巻かれ、ラベルプリンター用のカセットに組み込まれる。ラベルプリンターは、図10に示すラベルを製作するように作られている。印刷の間、テープは印刷ゾーンに送られ、そこで無色透明の層42上に印刷(P)が形成される。その後、テープは切断機構に送られる。第1の部分的切断(タブ切断)50は、ラベルの縁から約5−10mmの距離にある、ラベルの印刷部分(第2部分)の開始部に実施される。必要に応じて、第1切断は、別の位置で行ってもよい。切断は、裏当て層46(着色/不透明層)に行われる。この第1切断50は、ラベルの縁と印刷された(第2)部分53の間に第1部分52を画定する。第2の部分的切断54は、印刷部分の直ぐ後ろで、これも裏当て層に形成される。最後に、第2タブ切断部から距離(D)の位置で完全な切断が実施され、第3部分56が形成される。第3部分の長さ(D)は、少なくとも管又はワイヤーの外周に等しい。第2部分(印刷部分)の長さは、ケーブルの外周より短くなければならない。部分的切断又はタブ切断は、多重層テープの、1つ又は複数の層を貫通する切断であり、全層の切断ではないと定義される点に注目されたい。
ラベルを貼り付けるために、第1部分52の裏当て層は、(ラベルの開始部の縁から第1タブ切断まで)取り外される。第3部分56の裏当て層も、(ラベルの端部の縁から第2タブ切断まで)取り外される。これを、図11に示している。
第1部分が管又はワイヤーの表面に貼り付けられ、図12に示すように、第1部分が管又はワイヤーに貼り付く。次いでラベルの残りの部分が管又はワイヤーの回りに巻き付けられ、図13に示すように、管又はワイヤーの表面を覆い、印刷されたエリアは、前面の無色透明の部分で覆われる。
本構成は、テープを、テーププリンター用の標準的なテープカセットに容易に入れることができるので好都合である。従って、製作するための特別な投資を必要とせず、テープを、テーププリンターに直ちに実装することができる。更に別の利点は、広範囲なケーブル直径をカバーするのにカセットが一つで済むとことである。即ち、ラベルの長さは、先に述べた様々な切断の位置次第であり、テープの幅には依らない。従って、ラベルを付けるケーブルの寸法によって、ラベルの様々な長さ寸法をラベルプリンターに入力することができる。
図14(a)から(d)に示す別の実施形態では、部分的切断61、63は、ライナー層64ではなく、ラベル層60に施されている。ラベル層の部分66、67が、表面に印刷Pが施された印刷部分68の両側から取り外されると、ライナー層上の接着剤層62が現れる。次いで、ラベルは、ケーブル/ワイヤーの回りに巻き付けられ、ライナー層64が印刷部分に重ねられる。この実施形態では、文字は鏡像印刷されているのが望ましい。ラベル層とライナー層は、透明であるのが望ましく、無色透明であれば更に望ましい。この実施形態では、ラベルの長さは、ケーブル又はワイヤーの外周よりも短くてもよい。
図15(a)から(d)に示す別の実施形態では、単一の部分的切断73がラベル層70に施されている。ラベル層70の部分75が取り外されると、ライナー層74上の接着剤層72が現れる。次いで、ラベルは、ケーブル/ワイヤーの回りに巻き付けられ、ライナー層74が印刷部分77に重ねられる。この実施形態では、被覆積層された印刷部分は、ケーブル/ワイヤーから半径方向に離れる方向に伸張している。ライナー層は、透明であるのが望ましく、無色透明であれば更に望ましい。ラベル層は、着色され/不透明であるのが望ましい。この実施形態では、ラベルの長さは、ケーブル又はワイヤーの外周+印刷部分の長さであるのが望ましい。
図16(a)から(d)に示す別の実施形態では、単一の部分的切断83が、図3に示したのと同様なZ字型の構造を有するテープのラベル層80に施されている。ラベル層80の部分85が取り外されると、自己接着性ライナー層84上に接着剤が現れる。次に、ラベルは、ケーブル/ワイヤーの回りに巻き付けられ、ライナー層84が印刷部分87に重ねられる。この実施形態では、積層された印刷部分は、ケーブル/ワイヤーから半径方向に離れる方向に伸張している。ライナー層は、透明であるのが望ましく、無色透明であれば更に望ましい。ラベル層は、着色され/不透明であるのが望ましい。この実施形態では、ラベルの長さは、ケーブル又はワイヤーの外周+印刷部分の長さであるのが望ましい。
或る単純化された実施形態では、部分的切断は形成されず、ラベルを管又はワイヤーに貼り付ける前に裏当て層全体が取り外される。この単純化された実施形態は、部分的切断(タブ切断)機構を必要としないという利点がある。しかしながら、この単純化された実施形態は、印刷エリアの背景が管又はワイヤーの表面で構成されるという欠点がある。従って、印刷の鮮明度は、管又はワイヤーの表面の性質次第である。特に、管又はワイヤーの色は、印刷の鮮明度を決める決定的な要素になる。このような単純化された実施形態では、印刷の色を慎重に選択することが重要である。例えば、管又はワイヤーの表面が白色であれば、黒色の印刷が鮮明に現れる。しかしながら、管又はワイヤーの表面が黒色であれば、白色又は明るい色の印刷の方がより適している。
図示の実施形態では、着色ライナーの一部分は、貼り付けられたラベルの印刷エリアの背景として保持されている。この配置は、ラベルの鮮明度を改良している。
別の実施形態では、部分的切断(タブ切断)は、テープ供給部に事前形成されている。この実施形態は、部分的切断がテープ供給部に事前形成されるため、ラベルプリンター内に部分的切断機構が必要なく好都合である。
図17は、テープ印刷装置の或る実施形態の正面を示している。参照番号170は、プリンターの外枠である。プリンターの正面には、液晶ディスプレイ(LCD)108及び複数のカーソル制御キー174を有するキーボード106と、図17では2つだけを示しているが、複数のファンクションキー176と、図17では6つだけを示しているが、複数の文字選択キー178と、が設けられている。キーボード106は、テープ印刷装置に文字を入力するために用いられる。これは、例えばタッチパッド又はタッチスクリーンのような他の入力手段で実現してもよい。ファンクションキーは、特に、戻しキー、削除キー、編集キー及び印刷キーなどを含んでいる。本発明の別の実施形態では、追加及び/又は代替機能を設けることもできる。お分かりのように、各機能の個々のキーに代わって、キーを組み合わせることもできる。
ディスプレイは、2行のテキストを表示することができる。他の実施形態では、2行より多いか又は少ないテキストを表示することができる。ディスプレイは、2行のラベル(L1)、エッセルト(第1行)ファイル126(第2行)を表示するように図示されている。既知のように、文字選択キー178は、ユーザーがテキストを選択して、印刷するラベルを作ることができるようになっている。以下の「テキスト」という用語は、ラベルに印刷される画像となる文字、並びに数字、記号、アイコン、背景パターン、バーコードなどを指す。ファンクションキー176は、異なる機能を実行可能とし、プリンターの作動モードを効果的に制御できるようにしている。
プリンターは、画像を印刷するテープを供給すると作動する。テープの長さは、ラベルに印刷後、切断される。テープは、カセットベイに保持されたカセット内に収容される。
一般的に、このテープ印刷装置1000は、少なくとも時間的に部分的には、バッテリーから電力供給される手持ち式又は小型の机上装置である。代わりに又は追加的に、テープ印刷装置は、主電源から電力供給してもよい。実施形態の中には、テープ印刷装置が、時には主電源から、又別の時にはバッテリーから電力供給されるものもある。
図18は、中に2つのカセットが配置された、本発明を具現化している第1テープ印刷装置の、図17に示した外枠を外した状態の平面図を示している。上側のカセット2000は、第1カセット収容部分2600内に配置されており、テープ印刷装置1000の印刷ゾーン3000を通ってテープ印刷装置1000の出口5000に進む画像受け取りテープ4000の供給源を有している。画像受け取りテープ4000は、先に述べた層状構造を備えている。上側のカセット2000は、テープ印刷装置1000のプラテン8000を収容するためのくぼみと、印刷ゾーン3000を通してテープを案内するためのガイド部分2200及び2400とを有している。プラテン8000は、保持器造形物10000内で回転できるように取り付けられている。代わりに、プラテンを、ピン上で回転できるように取り付けてもよい。
下側のカセット1100は、第2カセット収容部分2800内に配置されており、カセット1100内で供給スプール30000から巻き取りスプール3200まで伸張する熱転写リボン1200を内蔵している。熱転写リボン1200は、画像受け取りテープ4000と重なって印刷ゾーン3000を通って伸張している。カセット1100は、テープ印刷装置1000の印刷ヘッド1600を収容するためのくぼみ1400と、印刷ゾーン3000を通して熱転写リボン1200を案内するためのガイド部分3400及び3600とを有している。印刷ヘッド1600は、印刷ヘッドがプラテン8000と接触し、熱転写リボン1200と画像受け取りテープ4000を、印刷ヘッド1600とプラテン8000の間で重なるように保持している、図17に示す作動位置と、印刷ヘッドがプラテン8000から離れた位置に動かされ、熱転写リボン1200と画像受け取りテープ4000を解放している非作動位置との間で動かすことができる。作動位置では、プラテン8000は回転して、画像受け取りテープ1200を駆動して印刷ヘッド1600を通過させ、印刷ヘッド1600は、インクのリボン1200からの熱転写によって画像を画像受け取りテープ4000上に印刷するように制御されている。
テープ印刷装置1000は、図示していないが、カセット収容部分2600及び2800の後部に沿って蝶番で取り付けられ、両方のカセットが所定の位置に配置されるとこれを覆う蓋を有している。蓋は、勿論、適切であればどの様な方法でテープ印刷装置にヒンジ接続で取り付けてもよい。本発明の別の実施形態では、蓋は、ヒンジ接続で取り付けられておらず、必要に応じて、何らかの別の適切な方法でテーププリンターに取り付けられている。
直流モーター7000(図20参照)は、プラテン8000を連続して駆動する。プラテンは、自体の回転作用によって印刷ゾーン3000を通して画像受け取りテープ4000を駆動するように配置されている。
画像は、印刷ヘッド1600によって画像受け取りテープに1行単位で印刷され、各行は、テープ4000の運動方向に互いに隣接している。
図19は、1つのカセットシステムを使用する、本発明を具現している第2印刷装置1000’のカセットベイを平面図で示している。図19は、図17に示した外枠を外した状態で示している。図18でも示した部品には、同じ参照番号を使用している。カセットベイは、点線40000で示している。カセットベイ40000は、熱印刷ヘッド1600とプラテン8000を含んでおり、両者は、協働して印刷ゾーン3000を画定している。熱印刷ヘッド1600は、図18に関連して論じたのと同じである。
印刷ヘッド1600は、軸回転ポイント回りに軸回転できるようになっているので、第1実施形態のように、印刷するためにプラテン8000と接触させ、或いはプラテン8000から離して、カセットを外して取り替えることができるようになっている。カセットベイ40000に挿入されているカセット全体を、参照番号4400で示している。カセット4400は、画像受け取りテープ4000の供給スプール4600を保持している。画像受け取りテープ4000は、ガイド機構(図示せず)によってカセットを通して案内され、出口Oでカセット4400を出て印刷ゾーン3000を通り、切断場所Cに送られる。同じカセット4400は、更に、インクリボン供給スプール4800とインクリボン巻き取りスプール50000を有している。インクリボン1200は、インクリボン供給スプール4800から印刷ゾーン3000を通るように案内され、インクリボン巻き取りスプール50000に巻き取られる。第1実施形態と同様に、画像受け取りテープ4000は、インクリボン1200と重なって、その画像受け取り層がインクリボン1200と接触している状態で印刷ゾーン3000を通過する。この第2実施形態のプラテンも、モーター7000で駆動される。モーターは回転して、画像受け取りテープが、印刷中は印刷ゾーン3000を連続して通過するように駆動する。何れの実施形態でも、ステッパーモーターで、テープを1ステップ単位で駆動することができる。別の実施形態では、異なる型式のモーターを使用することもできる。
画像はテープに印刷され、印刷ゾーンから、印刷ゾーン3000に近いカセット4400の壁の部分の或る場所に設けられた切断場所Cに送り出される。切断場所Cが設けられているカセット4400の壁の部分を、参照番号5200で示している。スロット5400が壁部分5200に形成されており、画像受け取りテープ4000は、印刷ゾーン3000を通り、スロット5400の両側の相対する壁部分によって支持されている切断場所Cに送られる。
第2テープ印刷装置1000’は、ブレード60000の取り付けられたカッター支持部材5800を含む切断機構5600を含んでいる。ブレード60000は、画像受け取りテープ4000を切断してスロット5400に入る。第1実施形態は、通常は切断機構も含んでいるものと理解されたい。
本発明の実施形態では、いわゆるタブ切断機構が、完全切断機構と連結させて設けられている。本発明で用いられるタブ切断機構の一つの例が、欧州特許出願公開第0711637号に記載されている。
画像受け取りテープが感熱材料の実施形態では、インクリボンを省くことができる。この場合、画像は、熱印刷ヘッドによって、感熱画像受け取りテープに直接印刷される。
図18のテープ印刷装置1000又は図19のテープ印刷装置1000’を制御するための基本回路を、図20に示している。読み取り専用メモリ(ROM)102”、マイクロプロセッサー101”、及び概括的にRAM104”で示しているランダムアクセスメモリ容量部を有するマイクロプロセッサーチップ100”がある。マイクロプロセッサーチップ100”は、キーボード106のようなデータ入力装置から、前記チップへのラベルデータ入力を受け取るように接続されている。マイクロプロセッサーチップ100”は、ディスプレイドライバーチップ109”を経由してデータを出力し、ディスプレイ108を駆動して印刷するラベル(又はその一部分)及び/又はユーザーへのメッセージを表示させる。ディスプレイドライバーが、代わりに、マイクロプロセッサーチップの一部を形成していてもよい。加えて、マイクロプロセッサーチップ100”は、更に、データを出力し、ラベルのデータが画像受け取りテープに印刷されてラベルを形成するように、印刷ヘッド1600を駆動する。最後に、マイクロプロセッサーチップ100”は、プラテンを駆動するためのモーター7000も制御する。マイクロプロセッサーチップ100”は、更に、図19の切断機構5600又は図18の切断機構も制御して、テープを或る長さに切断させることができる。別の実施形態では、切断機構の少なくとも一部分を手動で作動させることができる。マイクロプロセッサーチップ100”は、更に、タブ切断機構を制御して、テープ内でタブ切断が実施される場所を決定する。
本発明によるプリンターの或る実施形態では、プリンターは、自己積層ラベルを印刷するために選択される自己積層ラベルモードを含む複数の印刷モードを備えている。自己積層ラベルモードを選択する場合、ユーザーは、自己積層ラベル用のデータを入力するように促される。このデータは、印刷文字データ、印刷文字サイズ、カセット型式、テープ型式、テープ幅、ラベル寸法、ラベル長さ、ラベル幅、及び、ケーブルの直径、外周及び半径の内の1つ又はそれ以上を含む、ラベルを貼り付ける物品の寸法、の内の1つ又はそれ以上を含んでいる。タブ切断及び最終切断の位置は、印刷前に他のラベルデータと共にユーザーによってプリンターに入力されるか、先に述べたデータの入力から計算される。従って、第1部分、第2部分及び第3部分の長さは、ラベルが貼り付けられる管又はワイヤーの外周、又は他の物品の寸法又は形状に従って設定される。
プリンターは、メモリを備えた制御器を有している。この制御器は、図20に示している回路に組み込まれている。ユーザーは、前記メモリ内に記憶されるラベルの寸法を定義するためのテンプレートをプログラムする。テンプレートは、特定のラベルレイアウト用のフォーマットデータを含んでいる。例えば、特定の寸法のケーブルに関するラベルフォーマット/寸法である。次に、適切なテンプレートがメモリから選択され、印刷部分に印刷するために印刷文字データがプリンターに入力され、ラベルが印刷される。本発明の或る実施形態では、印刷文字データは、ラベルフォーマットデータと結び付けて、又は別々に保存される。プリンターには、自己積層ラベルのための多数の事前プログラム済みテンプレートが設けられている。代わりに又は追加して、ラベルのフォーマット/寸法(タブ切断が行われる場所などを含む)は、ユーザーが手で入力するラベルデータに基づいていてもよい。従って、自己接着性ラベルをフォーマットする制御器が設けられている。
本発明の別の実施形態では、カセットには、カセット内のテープの型式を示すための表示手段が設けられている。プリンターには、プリンターに入っているテープの型式を検出し、フォーマット、印刷文字寸法、プリンター速度、印刷/テープ幅、印刷高さ、印刷行数及び他のプリンター変数の内の1つ又はそれ以上を変更する手段が設けられている。プリンター変数も、ユーザーの入力によって選択される。
本発明の別の実施形態とそのための製造方法について、以下、図21から図24を参照しながら説明する。この実施形態では、連続する自己積層ラベルのテープはV字形になっている。連続する自己積層ラベルのテープの第1部分は着色されており、第2部分は透明である。連続する自己積層ラベルのテープの一区画は、自己積層ラベルを製作するために、切断操作によって、連続する自己積層ラベルのテープから分離される。そのような切断操作は、画像が、前記自己積層ラベルの少なくとも一部分に印刷される印刷操作の前又は後で実施される。図7は、自己積層ラベルをケーブル又はワイヤーに貼り付けるのに必要な複数の段階を示している。本方法は、(a)折り畳まれた部分を(b)に示すように分離させる段階と;(c)に示すように第1、第2及び第3部分からライナー材料を取り外す段階−切れ目でライナー材料が取り外し易くなっている−と;(d)に示すように、ラベルをワイヤー/ケーブルの回りに巻き付けて、ラベルをワイヤー/ケーブルに接着させ、印刷された部分を被覆する段階と、を含んでいる。印刷されているラベルの一端には、印刷されていないラベルの反対側の端の部分が重ねられる。従って、ラベルの一端の印刷部分は、同じラベルの反対側の端部の印刷されていない部分で覆われ、自己積層ラベルが形成される。
図21は、ラベル材料201とライナー材料202を備えているラベル箔200の側断面を示している。ラベル材料201は、透明のPVC材料203で構成されている。PVC材料203の下側には、接着剤層204がある。ライナー材料202は、PET材料205を備えている。PET材料205の上面は接着剤層と隣接しており;シリコン層206が、PET材料の上面に塗布されている。PVC材料203の下側とは反対側の上面には、ラベル材料201が、着色材料207で印刷され、着色ゾーン212が形成されている。着色ゾーン212は、実質的に直線状で、ラベル箔200の表面に沿って長手方向に伸張している。横方向と長手方向は、ラベル箔200の表面上に定義され、前記表面は、ラベル箔200を構成する個々の層203から205の面に平行である。
図22は、別のラベル箔210を示している。この実施形態では、ラベル材料201が着色材料207で印刷される前に、PVC材料203は、被覆208で被覆されている。被覆208は、着色材料207の、PVC材料203との結合性を改善する。着色材料207は、限定するわけではないが、黒、白、赤、オレンジ、黄、緑、青及び紫を含め、何れの色であってもよい。
図23は、ラベル箔200から自己積層ラベルのテープを作る工程の4つの段階を示している。テープの製作は、ラベル箔200のリールから開始される。この例では、各着色ゾーン212は、幅が、完成した自己積層テープの幅の2倍である。各着色ゾーン212を分離しているのが、透明ゾーン211である。この例では、着色ゾーン212と透明ゾーン211は、ラベル箔200の表面の横方向に測定して、等しい幅になっている。しかしながら、ラベル箔200の縁に隣接して配置されているゾーンは、どの様な幅でもよい。図23では、ラベル箔の各縁のゾーンは、幅が、他のゾーンの半分である。図23(a)は、図21又は図22に関連付けて先にそれぞれ述べたようにラベル箔200又は210を示している。
ライナー材料202は、着色ゾーンと透明ゾーンの間の各境界線に対応する横方向位置で、前記ラベル箔の長手方向に沿って切断される。この段階を、図23(b)に示している。ライナー材料202とラベル材料201は、ライナー材料を切断する前に互いに一時的に分離され、両層は、背面の切れ目が作られた後、再び一体に戻される。ライナー材料の切断の横方向位置を、矢印213で示している。透明なPVC材料203とPET材料205は、硬度が異なるので、ラベル材料201とライナー材料202は、分離した方が好ましい。PET材料205を透明なPVC材料203から分離させずに、PET材料205を切断しようとすると、透明なPVC材料203を損傷させかねない。しかしながら、全ての状況で分離が必要なわけではない。材料が違えば、分離は必要でなくなる。
2つの層201と202が一体に戻された後で、ラベル箔200は、複数のテープに切断される。各着色ゾーン212の中央と各透明ゾーン211の中央で完全に切断される。各完全切断の横方向位置を、図23(c)に矢印214で示している。図23(d)は、完全に切断された後のラベル箔を示している。完全切断は、ラベル箔を複数のテープ215に分離するが、各テープ215は、着色ゾーンと透明ゾーンが等しく、ライナー材料202の長手方向切断部即ち切れ目がテープの中央に配置されている、或る長さの連続する自己積層テープで構成されている。
図24は、製造工程の後続の段階を示しており、連続する自己積層テープの幅(横方向に測定する)は、テープ215を切れ目に沿って長さ方向に折り畳むことによって半分になり、ライナー材料202の2つの露出面は互いに向かい合い、ライナー材料の一方の露出面は透明ゾーン211に相対し、ライナー材料の他方の露出面は着色ゾーン212に相対する。折り目は、折り畳む前に折り畳む部分の材料を局所的に加熱し、折り畳んだ材料の両側から比較的高い圧力を加えることによって、平坦にされる。加熱と圧力を、ライナー材料202の切れ目、ラベル材料の記憶効果、材料の薄さと組み合わせると、コイル巻きとテープカセットに入れて搬送するのに適した図24(c)に示す折り畳まれた連続するテープを製造することができる。
製造中に、ラベル箔200又は210のPET材料205には、少なくとも1つの図形が印刷される。前記図形は、エンドユーザーへの指示、ラベルテープ特性の表示、ラベルテープ元の表示、飾り、何らかの図形デザイン、の内の少なくとも1つを含んでいる。
本発明の別の実施形態では、自己積層ラベルテープの着色ゾーン212は、図23と図24に示しているようにラベル215の幅の1/2ではなく、1/3である。更に、テープは、上に述べたように1回折り畳んでV字型にするのではなく、2回折り畳んでZ字型になっている。このラベルは、1/2が着色ゾーンで1/2が透明ゾーンのラベルではなく、1/3が着色ゾーンで2/3が透明ゾーンである。そのようなラベルテープの配置は、図5に断面で示し、先に説明した。
ラベルプリンターは、Z及びV字型に折り畳まれた連続する自己積層テープに印刷するように作られ、そのようなラベルプリンターは、どの種類の連続する自己積層テープがテーププリンター内にあるかを検出する検出手段を備えている。そのような検出手段は、複数の押しボタンを備えており、各押しボタンは、テープカセットハウジングに配置されているそれぞれの複数の穴又は空隙、或いはそれらの組み合わせと協調作動する。代わりに、そのような検出手段は、製造時にテープカセットに組み込まれたRFIDタグを検出するための無線周波識別(RFID)タグ検出器の使用を含んでいてもよく、この場合、RFIDタグは、カセット内のラベルテープの特徴に関する情報を含んでいる。当業者には既知の他の検出手段を、プリンター及びカセットに組み込むことも考えられる。
本発明は、高機能の自己積層ラベルを実現しながらも低コストの解決策を提供している。以上、本発明の実施形態を、ワイヤー及びケーブルにラベルを貼り付けることに関係付けて説明してきたが、本発明によって作られたラベルを、様々な形状寸法の他の物品に貼り付けることも考えられる。本発明について、好適な実施形態を具体的に示し、それに関連付けて説明してきたが、当業者には理解頂けるように、特許請求の範囲で定義する本発明の範囲を逸脱することなく形態及び細部には様々な変更を加えることができる。
先行技術の自己積層ラベルの正面図を示している。 ケーブルの周囲に巻き付けられた、図1に示す先行技術の自己積層ラベルの断面図である。 本発明による、第1のテープの実施形態の概略断面図である。 図3の実施形態の、連続形式の斜視図である。 インク被覆を有するテープの或る実施形態の概略断面図である。 本発明による、テープカセットの或る実施形態の製造段階を示す流れ図である。 印刷された自己積層ラベルをケーブルに貼り付ける方法を示す流れ図である。 本発明による、第2の実施形態のラベルを貼り付ける方法を示す流れ図である。 本発明による、別の実施形態の自己積層ラベルテープの断面図である。 図9のテープを使って製作された自己積層ラベルの断面図である。 裏当てライナーが取り外されている、図10のラベルを示している。 ケーブルの回りに巻き付けられている、図10及び図11のラベルを示している。 ケーブルの回りに巻き付けられた、図10−11のラベルを示している。 別の実施形態の印刷された自己積層ラベルをケーブルに貼り付ける方法を示す流れ図である。 又別の実施形態の印刷された自己積層ラベルをケーブルに貼り付ける方法を示す流れ図である。 更に又別の実施形態の印刷された自己積層ラベルをケーブルに貼り付ける方法を示す流れ図である。 印刷装置のケースの前方部分の概略図である。 カセットシステムを2個使って本発明を具現化している第1テープ印刷装置の平面図である。 カセットシステムを1個使って本発明を具現化している第2テープ印刷装置の平面図である。 図18又は図19の印刷装置用の制御回路を示す概略図である。 ラベル箔の側方断面図である。 代わりのラベル箔の側方断面図である。 (a)−(d)は、自己積層ラベルのテープを製作する工程の4つの段階を示す。 (a)−(c)は、自己積層ラベルのテープを製作する工程の別の段階を示す。

Claims (29)

  1. テープ印刷装置でラベルを製作するために使用するロール状のテープにおいて、前記テープの非印刷部分が前記テープの印刷部分に重なって積層ラベルを形成し、
    前記テープは、ラベルと、取り外し可能なライナーと、前記ラベルと前記ライナーの間に配置された接着剤層と、を備えており、
    前記テープは、1つの折り目を備えており、そこで前記テープは、前記テープ自体の上に幅方向に折り返され第1重なり部分と第2重なり部分を有するV字型にされ、前記第1重なり部分の外側表面は、その上に印刷できるようになっている、ロール状のテープ。
  2. 前記第1重なり部分の前記外側表面は、前記外側表面への印刷のための背景を提供するインク被覆を備えている、請求項1に記載のロール状のテープ。
  3. 前記ラベルは連続している、請求項1又は2に記載のロール状のテープ。
  4. 前記ライナーは少なくとも2つの部分を備えており、両者の間には、前記1つの折り目にテープの折り畳みおよび平坦にするのを助けるための切れ目が形成されている、請求項1〜3の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  5. 前記ライナーは記憶効果材料を備えている、請求項1〜4の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  6. 前記重なり部分は幅が互いに等しい、請求項1〜の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  7. 前記ラベルは透明の材料を備えている、請求項1〜の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  8. 前記ラベルは無色透明な材料を備えている、請求項1〜の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  9. 前記ラベルは、ポリエチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート又はポリ塩化ビニール材料である、請求項1〜の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  10. 前記ライナーは透明、不透明、無色透明又は着色された材料である、請求項1〜の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  11. 前記ライナーは、ポリエチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート又はポリ塩化ビニール材料である、請求項1〜10の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  12. 前記テープは、テープの全長に亘って折り畳まれる、請求項1〜11の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  13. 前記ラベルは直接感熱印刷材料である、請求項1〜12の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  14. 前記テープの第1重なり部分の前記ライナーに切れ目が設けられ、それによって、前記テープの第1端と印刷される部分との間にテープの一部分を画定している、請求項1〜13の何れか一項に記載のロール状のテープ。
  15. テープ印刷装置で使用するためのテープカセットの本体に収納されている、請求項1〜14の何れか一項に記載のロール状のテープ
  16. 請求項1〜14の何れか一項に記載のロール状のテープに使用されるテープを製造する方法において、
    (a)ラベル層、取外し可能なライナー層およびラベル層とライナー層との間に配置される接着剤層からなる層状のテープを作る段階と、
    (b)前記層状のテープを、前記テープの長さに沿った1つの折り目で、テープがテープ自体の上に幅方向に折り返されて第1および第2の重なり部分を有するV字型になるように折り畳む段階と、
    (c)前記折り畳んだテープを圧縮して、折り畳まれた多重層テープを形成する段階と、から成る方法。
  17. 前記層状のテープは、前記折り畳む段階の前に、複数の層状のシートに切断される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記折り畳まれた多重層状のテープをロール状に巻く段階を更に含んでいる、請求項16又は17の何れか一項に記載の方法。
  19. 前記ライナーには、1つの折り目が付けられる位置で、切れ目が作られる、請求項16〜18の何れか一項に記載の方法。
  20. 前記ライナーは、前記ライナーに切れ目が作られる前に、ラベルから分離される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記折り畳まれた多重層状のテープのロールを、ラベル印刷装置のためのカセットに組み込む段階を更に含んでいる、請求項18に記載の方法。
  22. 前記テープは、折り畳みの前、及び/又は折り畳み中に、1つの折り目が付けられる位置が加熱される、請求項1621の何れか一項に記載の方法。
  23. 前記ラベルは、1つの折り目が付けられる位置に切れ目が入れられる、請求項16〜22の何れか一項に記載の方法。
  24. 少なくとも1つの着色ゾーンが、前記層状のテープ上に印刷される、請求項1623の何れか一項に記載の方法。
  25. 前記少なくとも1つの着色ゾーンの印刷前に、前記層状のテープに被覆が施される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記ライナー層には、1つの折り目が付けられる位置で切れ目が作られ、
    前記切れ目は、前記少なくとも1つの着色ゾーンの長い境界線に隣接する位置に設けられる、請求項24又は25に記載の方法。
  27. 少なくとも1回の切断を用いて、前記層状のテープが複数の層状のテープに分割されており、前記切断は、前記少なくとも1つの着色ゾーンの中心線に施され、前記中心線は、前記着色ゾーンの長軸に平行であり、前記着色ゾーンのそれぞれの長い境界線から等間隔に離れている、請求項24〜26の何れか一項に記載の方法。
  28. 物品にラベルを貼り付ける方法において、
    請求項1〜13の何れか一項に記載のロール状のテープを使用して印刷ラベルを製作する段階と、
    ライナー層をラベル層から取り外す段階と、
    印刷された前記ラベル層を前記物品の回りに巻き付け、それによって、接着剤層が前記ラベル層を前記物品に接着させ、非印刷部分が印刷部分に重なって積層ラベルが形成される段階と、から成る方法。
  29. 物品にラベルを貼り付ける方法において、
    請求項14に記載のロール状のテープを使用して印刷ラベルを製作する段階と、
    ライナー層を、テープの第1端と第1重なり部分の切れ目との間で、テープ部分から取り外し、前記ライナー層を、テープの印刷部分に保持しながら、テープの第2重なり部分から取り外す段階と、
    印刷されたラベル層を前記物品の回りに巻き付け、それによって、接着剤層が前記ラベル層を前記物品に接着させ、非印刷部分が印刷部分に重なって積層ラベルが形成される段階と、から成る方法。
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