JP4694979B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
インバータ回路の発振を停止すると、放電灯が消灯するので、放電灯が異常であることを検出することはできない。
インバータ回路は、なんらかの発振再開要因を検出するまで、発振の停止を継続する。
放電灯の異常点灯を検出し、インバータ回路の発振を停止した場合であっても、発振再開要因を監視するため、インバータ回路を制御する制御回路には、電源を供給し続ける必要があった。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、インバータ回路を制御する制御回路や制御回路に電源を供給するための電源回路など放電灯点灯装置における消費電力を抑えることを目的とする。
放電灯が異常状態であるか否かを検出し、異常ランプ検出信号として出力するランプ異常検出回路と、
上記放電灯が異常状態であることを示す異常ランプ検出信号を上記ランプ異常検出回路が出力した場合に、異常ランプ装着状態であることを示す情報を記憶する不揮発性メモリと、
異常ランプ装着状態であることを、上記不揮発性メモリが記憶していない場合に、上記放電灯を点灯する電力を上記放電灯に対して供給するインバータ回路と、
を有することを特徴とする。
実施の形態1を、図1〜図10を用いて説明する。
この実施の形態では、マイクロコンピュータ及び不揮発性メモリを使用した場合の例について説明する。また、マイクロコンピュータを動作させる制御電源を、間欠的に印加する場合の例について説明する。
放電灯点灯装置100は、直流電源回路110(電源整流回路1及びアクティブフィルタ回路2)、インバータ回路3、負荷回路4、マイコン6、制御電源回路7,8、ランプ異常検出回路14、不揮発性メモリ15、電源投入検出回路16、フィラメント検出回路17を有する。
電源整流回路1(整流回路部)は、電源電圧の整流、及び、ノイズの除去を行う回路である。電源整流回路1は、例えば、ダイオードブリッジにより構成する。
電源整流回路1は、交流電源ACから交流電圧を入力し、脈流電圧を出力する。
アクティブフィルタ回路2(アクティブフィルタ回路部、昇圧チョッパ回路)は、電源電圧波形に沿ってスイッチングを行うことにより、電源電圧を所定の直流電圧に昇圧すると共に入力電流波形を整形して力率を改善する回路である。
アクティブフィルタ回路2は、電源整流回路1から脈流電圧を入力し、直流電圧を出力する。
インバータ回路3は、ドライブ回路5、FET(電界効果型トランジスタ)Q1,Q2を有する。
ドライブ回路5は、マイコン6が出力するドライブ信号を入力し、入力したドライブ信号を増幅して、FETQ1及びQ2をスイッチングする信号を生成する。
FETQ1及びQ2は、ドライブ回路から出力された信号を入力し、スイッチング動作を行う。ここで、FETQ1に入力する信号と、FETQ2に入力する信号とは、逆極性の電圧を有するので、FETQ1と、FETQ2とは、交互にスイッチングする。これにより、インバータ回路3は、高周波電圧を発生させる。
ここで、ランプ異常状態とは、放電灯点灯装置100に装着した放電灯LAが、寿命末期などにより、フィラメントがエミレス状態となって整流点灯するなどの状態のことをいう。
ランプ異常検出回路14は、ランプ異常状態であるか否かを示す異常ランプ検出信号を出力する。
ここで、フィラメントがあるとは、正常なフィラメントを有する放電灯LAが放電灯点灯装置100に装着されている状態をいう。放電灯LAが装着されていなかったり、装着されていてもフィラメントが切れている場合には、フィラメント検出回路17は、フィラメントがないものとして検出する。
フィラメント検出回路17は、放電灯LAの点灯を試みなくても、放電灯LAのフィラメントがあるか否かを検出できる。
フィラメント検出回路17は、フィラメントがあるか否かを示すフィラメント検出信号を出力する。
なお、マイコン6が実行するプログラムは、例えば、ROMなどの記憶装置(図示せず)に記憶されており、必要に応じてマイコン6が読み出して実行する。
不揮発性メモリ15は、異常ランプ装着状態についての情報を記憶する。
不揮発性メモリ15は、例えば、1ビットの情報を保持し、異常ランプ装着状態である場合には「1」を保持し、異常ランプ装着状態でない場合には「0」を保持する。
制御電源回路7は、電源整流回路1が出力した脈流電圧を入力し、マイコン6に供給する直流電圧(例えば、5V)を生成して、出力する。
制御電源回路7は、ランプ異常検出回路14がランプ異常状態を検出するなどして、インバータ回路3が回路保護のため発振を停止し、放電灯LAへの電力を供給しない待機状態となった場合に、放電灯点灯装置100における消費電力を削減するため、間欠的に動作する。
すなわち、制御電源回路7は、マイコン6に対して電源を供給するが、ある程度の時間(例えば、50ms)が経過すると、マイコン6に対する電源の供給を停止する。その後、ある程度の時間(例えば、100〜200ms)が経過すると、また、マイコン6に対する電源の供給を再開する。
制御電源回路8は、インバータ回路3が出力した高周波電圧を入力し、マイコン6に供給する直流電圧を生成して、出力する。
すなわち、電源スイッチSWをオンにして、直流電源回路110に対して、交流電源ACからの電力供給が開始してから、所定の期間の間、電源投入検出回路16は、電力の供給が開始した直後であることを示す電源投入検出信号を出力する。その後、電源投入検出回路16は、電力の供給が開始した直後ではないことを示す電源投入検出信号を出力する。
初期状態において、トランジスタQ40,Q41,Q46はオフであり、コンデンサC34,C50は充電されていない。
電源スイッチSWがオンになり、放電灯点灯装置100に交流電源ACからの電力が供給されると、電源整流回路1は、脈流電圧を出力する。
制御電源回路7は、電源整流回路1が出力した脈流電圧を入力し、コンデンサC34が充電される。
コンデンサC34に充電された電圧がツェナーダイオードZD35の閾値電圧を超えてると、トランジスタQ41がオンになり、トランジスタQ40、トランジスタQ46も順次オンになる。
これにより、コンデンサC50が充電され、コンデンサC50に充電された電圧がマイコン6に供給される電源電圧となる。
これにより、ツェナーダイオードZD35はオフとなるが、ツェナーダイオードZD47がオンなので、トランジスタQ41はオンのままであり、したがって、トランジスタQ40、Q46もオンの状態を継続する。
コンデンサC50が放電して、ツェナーダイオードZD47がオフになると、トランジスタQ41がオフになり、トランジスタQ40もオフになる。
これにより、コンデンサC34の放電回路が遮断されるので、コンデンサC34が再び充電される。
その後、制御電源回路8からの電力供給が停止した場合には、コンデンサC34が放電するまでの一定時間、制御電源回路7がマイコン6に電力を供給する。コンデンサC34がある程度放電した後、上記繰り返しに入る。
上記説明したとおり、制御電源回路8からの電力供給がない状態では、コンデンサC34が充電と放電とを繰り返すことにより定まる間隔で、マイコン6に対して電源電圧VDDが間歇的に供給される。なお、電源電圧VDDの電圧値は、ツェナーダイオードZD47のツェナー電圧によって定まる。
したがって、制御電源回路8は動作しない。
制御電源回路7が動作し、マイコン6に電源電圧を印加すると、マイコン6が動作を開始する。制御電源回路7がマイコン6に対する電源の供給を停止するまでの短時間の間に、マイコン6がドライブ信号を出力すると、インバータ回路3が発振動作し、高周波電圧を出力する。
制御電源回路8は、インバータ回路3が出力した高周波電圧を入力すると、マイコン6に対する電力の供給を開始する。
これにより、マイコン6は継続して電力の供給を受けることができるので、動作を継続する。
これにより、マイコン6は、動作電力の供給を受けることができ、動作を開始する。
制御電源回路8が動作しなければ、時刻t2において、制御電源回路7は、マイコン6に対する電力の供給を停止する。
しかし、時刻t2になる前に、マイコン6がドライブ信号を出力(発振制御)して、インバータ回路3が動作する場合には、制御電源回路8がマイコン6に対して電力を供給し続ける。
マイコン6は、引き続き電力の供給を受け、動作を継続するので、ランプ異常状態を検出するなどしてドライブ信号の出力を停止しない限り、ドライブ信号の出力を続ける。
これにより、インバータ回路3が動作を継続し、制御電源回路8がマイコン6に対して、安定的に電源電圧を供給することができる。
例えば、前述したように、マイコン6が異常ランプ装着状態を検出し、回路保護のため、ドライブ信号の出力を停止した場合、インバータ回路3は発振せず、放電灯LA(ランプ)は消灯となる。インバータ回路3が発振しないので、制御電源回路8からの電源供給はストップされる。
電源投入時には、制御電源回路7が動作し、マイコン6に電力を供給する。これにより、マイコン6が起動し、ドライブ信号の出力を開始する。
マイコン6がドライブ信号を出力すると、インバータ回路3が動作を始め、制御電源回路8が動作して、マイコン6に電力を供給する。これにより、マイコン6は、動作を継続する。
一方、ランプ異常状態を検出するなどして、マイコン6がドライブ信号を出力せず、インバータ回路8が発振を停止した場合には、制御電源回路8がマイコン6に電力を供給しないので、マイコン6は、制御電源回路7から供給される電力により、動作する。
ここで、制御電源回路7から供給される電源電圧は間歇的であるので、制御電源回路7からの電力の供給が停止すると、マイコン6は停止する。
これにより、ランプ異常検出などによる消灯状態での消費電力が削減できる。
電源投入検出回路16は、コンデンサC3の両端電圧を、電源投入検出信号として出力する。
電源投入前は、コンデンサC2及びコンデンサC3は、充電されていない。
このとき、コンデンサC2に流れる電流とコンデンサC3に流れる電流とはほぼ等しいため、コンデンサC2とコンデンサC3とは、コンデンサC3とコンデンサC2との容量の比にほぼ等しい分圧比で、充電される。例えば、C2:C3=1:10なら、VC2:VC3=1:1/10=10:1となる。すなわち、コンデンサC3には、電源整流回路1が出力する電圧(例えば、100V)の11分の1の電圧(この例では、約9V)が充電される。
したがって、電源投入直後において、電源投入検出回路16が出力する電源投入検出信号は、高電位となる。
ここで、コンデンサC3の放電回路の時定数(R2×C3)は、コンデンサC2の放電回路の時定数((R1+R2)×C2)よりも小さいものとする。
コンデンサC2は、放電回路の時定数が大きいので、放電量よりも充電量が多く、コンデンサC2の両端電圧は、徐々に上昇する。
コンデンサC3は、放電回路の時定数が小さいので、充電量よりも放電量が多く、コンデンサC3の両端電圧は、徐々に低下する。
したがって、電源投入からしばらく経過すると、コンデンサC3の両端電圧はほぼ0Vとなり、コンデンサC2の両端電圧は、電源整流回路1からの脈流電圧のピーク値にほぼ等しくなる。
このとき、電源投入検出回路16が出力する電源投入検出信号は、低電位となる。
例えば、電源投入検出回路16に、電源整流回路1の出力した脈流電圧を直接入力するのではなく、電源整流回路1の出力した脈流電圧を抵抗分圧した電圧を入力することにより、電源投入検出回路16が出力する電源投入検出信号の電位を調整することが可能である。
あるいは、コンパレータなどにより、電源投入検出回路16が出力した信号と、所定の閾値電圧とを比較して、コンパレータの出力信号をマイコン6に入力してもよい。
なお、ここで説明する各ブロックは、マイコン6がプログラムを実行することにより実現するのではなく、論理回路を用いて実現してもよい。
ドライブ信号生成部61は、マイコン6を用いて、不揮発性メモリ15から異常ランプ装着状態についての情報を読み出す。
ドライブ信号生成部61は、マイコン6を用いて、不揮発性メモリ15から読み出した情報が、異常ランプ装着状態であることを示す情報であるか否かを判断する。
ドライブ信号生成部61は、不揮発性メモリ15から読み出した情報が異常ランプ装着状態であることを示す情報であると判断した場合、ドライブ信号を生成しない。
一方、不揮発性メモリ15から読み出した情報が異常ランプ装着状態でないことを示す情報であると判断した場合、ドライブ信号生成部61は、マイコン6を用いて、ドライブ信号を生成する。
すなわち、異常ランプ検出判定部62は、マイコン6を用いて、ランプ異常検出回路14が出力した異常ランプ検出信号を入力する。
異常ランプ検出判定部62は、マイコン6を用いて、入力した異常ランプ検出信号が、ランプ異常状態であることを示す信号であるか否かを判断する。
異常ランプ検出判定部62は、入力した異常ランプ検出信号が、ランプ異常状態であることを示す信号であると判断した場合、マイコン6を用いて、異常ランプ装着状態であることを示す情報を、不揮発性メモリ15に書き込む。
すなわち、電源投入リセット部63は、マイコン6を用いて、電源投入検出回路16が出力した電源投入検出信号を入力する。
電源投入リセット部63は、マイコン6を用いて、入力した電源投入検出信号が、電源投入直後であることを示す信号であるか否かを判断する。
電源投入リセット部63は、入力した電源投入検出信号が、電源投入直後であることを示す信号であると判断した場合、マイコン6を用いて、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を、不揮発性メモリ15に書き込む。
なお、電源を切っただけで放電灯LAを交換しなかった場合には、放電灯LAが異常点灯するので、ランプ異常検出回路14がランプ異常状態を検出し、不揮発性メモリ15は、異常ランプ装着状態であることを示す情報を、再び記憶する。したがって、ドライブ信号生成部61はドライブ信号の生成を停止し、放電灯LAは再び消灯する。
すなわち、フィラメントリセット部64は、マイコン6を用いて、フィラメント検出回路17が出力したフィラメント検出信号を入力する。
フィラメントリセット部64は、マイコン6を用いて、入力したフィラメント検出信号が、放電灯LAのフィラメントがないことを示す信号であるか否かを判断する。
フィラメントリセット部64は、入力したフィラメント検出信号が、放電灯LAのフィラメントがないことを示す信号である場合、マイコン6を用いて、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を、不揮発性メモリ15に書き込む。
なお、放電灯LAを外しただけで再び同じ放電灯LAを装着した場合には、放電灯LAが異常点灯するので、ランプ異常検出回路14がランプ異常状態を検出し、不揮発性メモリ15は、異常ランプ装着状態であることを示す情報を、再び記憶する。したがって、ドライブ信号生成部61はドライブ信号の生成を停止し、放電灯LAは再び消灯する。
電源投入時の動作については、すでに図4を用いて説明したが、ここで、もう一度説明する。
ここで、パワーオンリセット動作とは、電源投入時には、レジスタやRAMなどの揮発性メモリの内容が不定となるため、マイコン6が誤動作しないよう、RAMをクリアするなど初期化する動作のことをいう。
したがって、マイコン6(ドライブ信号生成部61)は、放電灯LAが正常であると判断し、ドライブ信号を生成し、出力する。
異常ランプ装着状態であることを示す情報である場合には、S200へ進み、復帰動作のあと、復帰原因がなければ、S115へ進む。
異常ランプ装着状態でないことを示す情報である場合には、S105へ進む。
S106は、放電灯点灯工程の一例である。
また、これにより、制御電源回路8が動作し、マイコン6に対して電源を供給する。
S109は、ランプ異常検出工程の一例である。
放電灯LAがランプ異常状態であることを示す信号である場合には、S112へ進む。
放電灯LAがランプ異常状態でないことを示す信号である場合には、S107に戻る。
また、これにより、制御電源回路8も動作を停止し、マイコン6に対する電源の供給を停止する。
マイコン6は、その後、制御電源回路7からの電力供給により、動作を継続する。
マイコン6は、電源が切れる前にしなければならない処理が終了すると、S115を実行し、電源が切れるのを待つ。
その後、制御電源回路7からの電力供給も停止し、マイコン6の処理は終了する。
しかし、ランプ異常状態を検出した場合には、回路保護のため、一刻も早くインバータ回路3の発振を停止する必要があるので、S114はS113のあとに実行するほうが好ましい。
マイコン6は、制御電源回路7からの電源供給により、その後しばらく動作を継続するので、その間に(11a)の処理など、動作停止前に必要な処理を行う。
すなわち、省電力のためマイコン6に電力を間歇的に供給した場合でも、マイコン6が起動するたびに、放電灯LAを点灯してランプ異常状態であるか否かを検出する必要はない。
しかし、放電灯LAを交換した場合には、放電灯LAのランプ異常状態は解消しているものと考えられるので、異常ランプ装着状態から復帰して、放電灯LAを点灯する必要がある。
そこで、電源投入検出回路16により、電源投入直後であるか否かを検出する必要がある。
電源投入直後であることを示す信号である場合には、S214へ進む。
電源投入直後でないことを示す信号である場合には、S115へ進み、処理を終了する。
その後、S105へ進み、放電灯LAを点灯する。
すなわち、放電灯LAを点灯してみて(S105〜S106)、放電灯LAが交換されたか否かを検出する。
放電灯LAが正常なものに交換されている場合は、そのまま点灯を継続する(S107〜S108)。
また、放電灯LAが交換されていない場合は、ランプ異常検出回路14が再びランプ異常状態を検出する(S109)。放電灯LAを消灯し(S112〜S113)、異常ランプ装着状態に戻る(S114)。
そこで、フィラメント検出回路17が、放電灯LAのフィラメントがないことを検出した場合に、放電灯LAの交換作業をしているものと考え、これをラッチ解除信号として、異常ランプ装着状態から復帰することとしてもよい。
フィラメントがないことを示す信号である場合には、S224へ進む。
フィラメントがあることを示す信号である場合には、S115へ進み、処理を終了する。
その後、S115へ進み、処理を終了する。
放電灯LAが正常なものに交換されている場合は、そのまま点灯を継続する(S107〜S108)。
また、放電灯LAが交換されていない場合は、ランプ異常検出回路14が再びランプ異常状態を検出する(S109)。放電灯LAを消灯し(S112〜S113)、異常ランプ装着状態に戻る(S114)。
実施の形態2を、図11〜図14を用いて説明する。
この実施の形態における放電灯点灯装置100の全体構成は、実施の形態1で図1を用いて説明したものと同様なので、共通する部分についての説明は省略する。
不揮発性メモリ15は、例えば、2ビットの情報を保持する。
不揮発性メモリ15が保持する2ビットの情報のうち、1ビットは、異常ランプ装着状態である場合には「1」を保持し、異常ランプ装着状態でない場合には「0」を保持する。
不揮発性メモリ15が保持する2ビットの情報のうち、他の1ビットは、フィラメントなし状態である場合には「1」を保持し、フィラメントなし状態でない(フィラメントあり状態である)場合には「0」を保持する。
なお、不揮発性メモリ15は、上記2つの情報を、同じアドレスの異なるビットに記憶してもよいし、異なるアドレスに記憶してもよい。あるいは、物理的に異なる2つの不揮発性メモリにより、それぞれの情報を記憶してもよい。
なお、ここで説明する各ブロックは、マイコン6がプログラムを実行することにより実現するのではなく、論理回路を用いて実現してもよい。
また、実施の形態1で図6を用いて説明した機能ブロックと共通するブロックについては、共通の符号を付し、ここでは説明を省略する。
すなわち、フィラメントなし記憶部65は、マイコン6を用いて、フィラメント検出回路17が出力したフィラメント検出信号を入力する。
フィラメントなし記憶部65は、マイコン6を用いて、入力したフィラメント検出信号が、放電灯LAのフィラメントがないことを示す信号であるか否かを判断する。
フィラメントなし記憶部65は、入力したフィラメント検出信号が、放電灯LAのフィラメントがないことを示す信号であると判断した場合、マイコン6を用いて、フィラメントなし状態であることを示す情報を、不揮発性メモリ15に書き込む。
すなわち、フィラメントリセット部64は、マイコン6を用いて、フィラメント検出回路17が出力したフィラメント検出信号を入力する。
フィラメントリセット部64は、マイコン6を用いて、入力したフィラメント検出信号が、放電灯LAのフィラメントがあることを示す信号であるか否かを判断する。
フィラメントリセット部64は、入力したフィラメント検出信号が、放電灯LAのフィラメントがあることを示す信号であると判断した場合、マイコン6を用いて、フィラメントなし状態についての情報を、不揮発性メモリ15から読み出す。
フィラメントリセット部64は、マイコン6を用いて、読み出したフィラメントなし状態についての情報が、フィラメントなし状態であることを示す情報であるか否かを判断する。
フィラメントリセット部64は、読み出したフィラメントなし状態についての情報が、フィラメントなし状態であることを示す情報である場合、マイコン6を用いて、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を、不揮発性メモリ15に書き込む。
なお、実施の形態1で図8〜図10を用いて説明した工程と共通する工程については、共通の符号を付し、ここでは説明を省略する。
フィラメントがないことを示す信号である場合には、S185へ進み、フィラメントがあることを示す信号である場合には、S103へ進む。
フィラメントなし状態であることを示す情報である場合には、S214へ進み、フィラメントあり状態であることを示す情報である場合には、S115へ進む。
ここで、放電灯LAのフィラメントがあるか否かは、放電灯LAを点灯させようとする前に、フィラメント検出回路17が検出できるので、最新の情報を使って判断する(S181〜S183)。これに対し、放電灯LAが異常状態であるか否かは、放電灯LAを点灯させようとしてみなければわからないので、不揮発性メモリ15が記憶した情報に基づいて判断する(S103〜S104)。
また、電源を入れたまま、放電灯LAを外し、その後、放電灯LAを装着した場合も、復帰条件の1つとしている(S281〜S282)。
S281が実行されるのは、放電灯LAのフィラメントがある場合(S183)なので、S281で読み出したフィラメントなし状態についての情報がフィラメントなし状態であることを示している場合は、外していた放電灯LAを装着したことを意味する。
なお、放電灯LAを外した時点ではなく、放電灯LAを外したのちに、放電灯LAを装着した時点で、復帰条件を満たしたものを判断する点が、実施の形態1と異なっている。
また、上記保護機能はラッチがかかり、状態を維持するようになっている。放電灯LAの点灯復帰は、別の信号により前記機能のラッチ解除が必要である。一方、このような待機状態では、制御電源を間歇的に供給することにより、制御電源回路7の消費電力を低下させることができる。
これにより、放電灯LAが異常検出時に消灯状態となり、さらに、制御を行う電源が、省電力を考慮し間歇的に印加される回路方式であっても、保護機能が働き消灯状態となった場合に、保護機能のラッチが解除され、消灯→点灯→消灯(保護)→点灯…を繰り返すことにはならない。
Claims (8)
- 放電灯が異常状態であるか否かを検出し、異常ランプ検出信号として出力するランプ異常検出回路と、
上記放電灯が異常状態であることを示す異常ランプ検出信号を上記ランプ異常検出回路が出力する場合に、異常ランプ装着状態であることを示す情報を記憶する不揮発性メモリと、
異常ランプ装着状態であることを、上記不揮発性メモリが記憶していない場合に、上記放電灯を点灯する電力を上記放電灯に対して供給するインバータ回路と、
情報を処理する処理装置と、
上記ランプ異常検出回路が出力した異常ランプ検出信号を入力し、上記処理装置を用いて、入力した上記異常ランプ検出信号が、上記放電灯が異常状態であることを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、入力した上記異常ランプ検出信号が、上記放電灯が異常状態であることを示すと判断した場合に、異常ランプ装着状態であることを示す情報を上記不揮発性メモリに書き込む異常ランプ検出判定部と、
上記処理装置を動作させる電力を、上記処理装置に対して、所定の時間供給し、所定の時間供給しないことを、繰り返す第一の電源回路と、
上記インバータ回路が上記放電灯を点灯する電力を上記放電灯に対して供給した場合に、上記処理装置を動作させる電力を、上記処理装置に対して供給する第二の電源回路とを有することを特徴とする放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、
上記処理装置を用いて、上記不揮発性メモリに書き込まれた情報を読み出し、上記処理装置を用いて、上記不揮発性メモリから読み出した情報が、異常ランプ装着状態であることを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、上記不揮発性メモリから読み出した情報が、異常ランプ装着状態でないことを示すと判断した場合に、ドライブ信号を出力するドライブ信号生成部を有し、
上記インバータ回路は、上記ドライブ信号生成部が生成したドライブ信号を入力し、上記ドライブ信号を入力した場合に、上記放電灯を点灯する電力を上記放電灯に対して供給することを特徴とする請求項1に記載の放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、
交流電源から電力の供給を受けて直流電圧を生成し、生成した上記直流電圧を、上記インバータ回路に対して供給する直流電源回路と、
上記交流電源からの電力の供給が開始してから所定の時間経過したか否かを検出し、電源投入検出信号として出力する電源投入検出回路とを有し、
上記不揮発性メモリは、上記交流電源からの電力の供給が開始してから所定の時間が経過していないことを示す電源投入検出信号を上記電源投入検出回路が出力した場合に、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を記憶することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、
上記電源投入検出回路が出力した電源投入検出信号を入力し、上記処理装置を用いて、入力した電源投入検出信号が、上記交流電源からの電力の供給が開始してから所定の時間が経過していないことを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、入力した電源投入検出信号が、上記交流電源からの電力の供給が開始してから所定の時間が経過していないことを示すと判断した場合に、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を上記不揮発性メモリに書き込む電源投入リセット部を有することを特徴とする請求項3に記載の放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、
上記放電灯のフィラメントがあるか否かを検出し、フィラメント検出信号として出力するフィラメント検出回路を有し、
上記不揮発性メモリは、上記放電灯のフィラメントがないことを示すフィラメント検出信号を上記フィラメント検出回路が出力した場合に、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、
上記フィラメント検出回路が出力したフィラメント検出信号を入力し、上記処理装置を用いて、入力した上記フィラメント検出信号が、上記放電灯のフィラメントがないことを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、入力した上記フィラメント検出信号が、上記放電灯のフィラメントがないことを示すと判断した場合に、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を上記不揮発性メモリに書き込むフィラメントリセット部を有することを特徴とする請求項5に記載の放電灯点灯装置。 - 上記不揮発性メモリは、更に、
上記放電灯のフィラメントがないことを示すフィラメント検出信号をフィラメント検出回路が出力した場合に、フィラメントなし状態を示す情報を記憶し、
上記放電灯のフィラメントがあることを示すフィラメント検出信号を上記フィラメント検出回路が出力し、かつ、フィラメントなし状態を示す情報を記憶している場合に、異常ランプ装着状態でないことを示す情報を記憶することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の放電灯点灯装置。 - 上記放電灯点灯装置は、更に、
上記フィラメント検出回路が出力したフィラメント検出信号を入力し、上記処理装置を用いて、入力した上記フィラメント検出信号が、上記放電灯のフィラメントがないことを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、入力した上記フィラメント検出信号が、上記放電灯のフィラメントがないことを示すと判断した場合に、フィラメントなし状態を示す情報を上記不揮発性メモリに書き込むフィラメントなし記憶部と、
上記フィラメント検出回路が出力したフィラメント検出信号を入力し、上記処理装置を用いて、入力した上記フィラメント検出信号が、上記放電灯のフィラメントがあることを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、入力した上記フィラメント検出信号が、上記放電灯のフィラメントがあることを示すと判断した場合に、上記不揮発性メモリからフィラメントなし状態についての情報を読み出し、上記処理装置を用いて、上記不揮発性メモリから読み出したフィラメントなし状態についての情報がフィラメントなし状態であることを示すか否かを判断し、上記処理装置を用いて、上記不揮発性メモリから読み出したフィラメントなし状態についての情報がフィラメントなし状態であることを示すと判断した場合に、異常ランプ装着状態でないことを示す情報と、フィラメントなし状態でないことを示す情報とを、上記不揮発性メモリに書き込むフィラメントリセット部とを有することを特徴とする請求項7に記載の放電灯点灯装置。
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