JP4777215B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

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Description

この発明は、質の高い点灯を放電灯の寿命末期まで維持する放電灯点灯装置に関するものである。
従来の放電灯点灯装置には、始動時の点灯制御において、DC/DCコンバータの昇圧動作にて行われる極性反転時のオンデューティ幅を広げ、DC/DCコンバータの出力電圧を上昇させて放電灯の立ち消えを防止するものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、放電灯の明るさを調光するために点灯電力を低下させたとき、放電灯の立ち消えを誘発しないように、調光時のDC/DCコンバータの動作における極性反転時のオンデューティ幅を広げるものがある(例えば、特許文献2参照)。
上記の各装置は、点灯直後あるいは低電力によって不安定な点灯状態になる放電灯の放電/発光を安定させるもので、当該放電灯点灯装置の出力極性が反転して放電灯に流れる電流がゼロ点を通過する際に、電流の流れない休止区間の発生や、マルチ突起間アークジャンプ現象等による放電特性の変化により、電流ゼロ点通過後の放電灯のインピーダンスが大きくなり、放電灯の両端電圧の上昇と電流低下が発生して放電が不安定になる現象、それに伴う発光量低下や立ち消え、あるいは、ちらつきが発生することを回避している。
特開2002−100492号公報(第3,4頁、図1,2) 特開平8−222390号公報(第6,7頁、図1,2)
従来の放電灯点灯装置は以上のように構成されているので、点灯直後あるいは低電力により放電灯が特異な点灯状態となって不安定になる現象に対処することはできるが、定格電力による点灯であっても、長時間の使用により寿命の末期に近付いた放電灯に時折発生する点灯が不安定になる現象、ときには点灯時間の短い新品に近い放電灯においても突発的に発生する不測の事態により点灯が不安定になる現象を抑制することができないという課題があった。特に近年採用されはじめた水銀を使用しない放電灯においては、上記現象の発生が顕著であり、従来の水銀を使用した放電灯以上に上記現象の抑制は大きな課題である。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、突発的に発生する、あるいは長時間点灯による寿命の末期に近付いた放電灯に発生し易い発光量低下及びちらつき等を肉眼で視認し難くし、質の高い点灯を放電灯の寿命末期まで維持する放電灯点灯装置を得ることを目的とする。
この発明に係る放電灯点灯装置は、インバータからの交流電圧によって前記放電灯が点灯しているとき、該交流電圧の極性反転時に前記電圧検出手段及び電流検出手段からの検出値が所定値以上変化すると前記放電灯に異常点灯が生じていると判断する異常判断手段を備え、異常判断手段は、異常点灯が発生したと判断したときDC/DCコンバータの出力電力を増加させ、異常点灯の発生を判断した点灯サイクルの次の点灯サイクルで該異常点灯により低下した発光量を補う電力をDC/DCコンバータに増加出力させるものである。

この発明によれば、交流電圧によって放電灯が点灯しているとき、該交流電圧の極性反転時に電圧検出手段及び電流検出手段からの検出値が所定値以上変化すると放電灯に異常点灯が生じていると判断する異常判断手段を備えたので、放電灯の寿命末期の異常点灯及び突発的な異常点灯を検出することができるという効果がある。
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示すブロック図である。この図は、放電灯点灯装置を構成する電気回路の概略接続を示すもので、自ら備える放電電極間に印加された電圧によって放電発光/点灯する放電灯1、図示を省略した電源からの電圧を昇圧する例えばフライバック式のDC/DCコンバータ2、DC/DCコンバータ2から出力される直流電圧を用いて矩形波状の交流電圧を生成するインバータ3、及び、インバータ3の出力電圧を用いて放電灯1の起動用高電圧を発生するイグナイタ4を備えている。
また、放電灯1に印加される電圧を検出する電圧検出部5、放電灯1に流れる電流を検出する電流検出部6、電圧検出部5の検出した電圧値と電流検出部6の検出した電流値とを入力し、アナログ値にて表された当該電圧値及び電流値をディジタル値にて表した信号に変換するA/D変換部7、A/D変換部7から出力されるディジタル信号の電圧値及び電流値を入力して所定の演算を行う異常判断部8を備えている。
電圧検出部5は、例えば、DC/DCコンバータ2の出力端とインバータ3の入力端とを接続する高電位側接続線と低電位側接続線との間に並列接続され、これらの接続線間の電圧を入力して放電灯1の放電電極間に印加されている電圧値を表す信号を出力するように構成されている。電流検出部6は、例えば、DC/DCコンバータ2の出力端とインバータ3の入力端との接続線に直列接続され、この接続線に流れる電流を入力して放電灯1に流れている電流値を表す信号を出力するように構成されている。
また、電圧検出部5の出力信号、電流検出部6の出力信号、及び、異常判断部8の判断結果を示す信号を入力してDC/DCコンバータ2の動作を制御する制御部9、異常判断部8の制御により異常点灯発生に関するデータを異常点灯情報として記憶する不揮発性メモリの例えばEEPROMから成る記憶部10、異常判断部8の制御に応じて警告動作を行うアラーム11を備えている。
次に動作について説明する。
図2は、放電灯の動作を示す説明図である。この図は、放電灯1の放電電極間の電圧波形21を最上段に、放電灯1に流れる電流波形22を中段に、また、放電灯1の放電/発光状態を示す発光量変化23を最下段に示したものである。電圧波形21は放電灯1の放電電極間の電圧[V]の経時変化を表し、電流波形22は放電灯1に流れる電流[A]の経時変化を表し、発光量変化23は放電灯1の発光量[lx]の経時変化を表す。
制御部9の制御によってDC/DCコンバータ2が所定の電圧を生成し、放電灯1の起動が開始されると、イグナイタ4が起動用の高電圧パルスを発生して放電灯1へ印加する。制御部9は、起動用高電圧パルスの印加により放電灯1が放電/点灯を開始したことを電圧検出部5及び電流検出部6の出力信号、即ち放電灯1の電圧値及び電流値から認識すると、放電灯1の点灯を維持する定格電圧を供給するようにDC/DCコンバータ2の動作を制御する。また上記の起動用高電圧パルスの印加後にインバータ3が動作し、放電灯1へ印加する電圧の正負極性を反転させる。
制御部9は、電圧検出部5からの電圧値及び電流検出部6からの電流値に応じてDC/DCコンバータ2に定常点灯に用いる定格電圧を発生させ、この電圧をインバータ3によって電圧極性反転を行い、矩形波状の交流電圧を生成させる。この交流電圧を放電灯1に印加して定常の放電点灯を行う。このとき制御部9は、放電灯1の発光量を安定させるため、前述のように電圧検出部5が検出した電圧値と、電流検出部6が検出した電流値とを用いて、放電灯1へ供給する出力電圧が一定になるようにDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を制御する。
放電灯1の定常点灯時には、電圧波形21の図中左側のように一定の振幅を保っている即ち一定の電圧が放電灯1の放電電極間に生じ、このとき流れる電流も電流波形22の図中左側のように一定の振幅を保っている交流電流となる。このときの発光量変化23は潤沢な一定の発光量を保っている。
放電灯1は、インバータ6から供給される交流電流がゼロ点を通過するときには放電灯1の点灯に要する電流の休止区間が生じる。また、放電灯1は、例えば経時劣化などによって放電電極の先端に複数の突起が生じ、このマルチ突起にアークジャンプ現象が頻発して放電特性が変化する。放電特性が変化すると、上記の電流ゼロ点通過後の放電灯1のインピーダンスが増大して放電点灯が不安定になる。このような現象が発生するときには、電流波形22に示したように放電灯1に流れる電流が減少し、また電圧波形21に示したように放電電極間の電圧が高くなる。即ち、上記の現象が明確に発生すると、電圧波形21に矢印で示した電圧変動量24が大きくなり、また、電流波形22に矢印で示した電流変動量25も大きくなる。ここで、電圧変動量24は放電灯1が安定して放電/点灯を行っているときの電圧値から電圧が増大する変化量で、電流変動量25は放電灯1が安定して放電/点灯を行っているときの電流値から電流が減少する変化量である。
電圧変動量24及び電流変動量25が大きくなっていくと、放電発光が不安定になってちらつきなどを誘発し、発光量変化23に矢印で示した発光低下量26が大きくなる。上記のように放電灯1のインピーダンスが増大していくと、最終的には電流波形22のように放電灯1に電流が流れなくなる。このように電流が流れなくなると、ちらつきの発生から立ち消えに至り、発光量変化23のように発光量が皆無となる。放電灯1の点灯による経時劣化が進むと、初めは発光低下量26が散発的に生じるが、寿命末期が近付くと頻発するようになる。
上記の説明は、長時間の点灯によって寿命が末期に近付いた放電灯1に生じる現象であるが、まれに使用時間の短い新品同様の放電灯1でも、様々な要因によって上記の電圧変動量24及び電流変動量25が大きくなり、放電電極間の放電状態が不安定になるものがある。このように放電電極間の放電状態が不安定なとき、当該放電電極間即ち放電灯1に供給する電力を大きくすると放電状態が安定する。
図3は、実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。図2に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図中、最上段には放電灯1に供給される、即ちDC/DCコンバータ2から出力される電力[W]の電力波形27、その下段には、放電灯1の放電電極間の電圧[V]の電圧波形21、その下段には放電灯1に流れる電流[A]の電流波形22、最下段には放電灯1の発光量[lx]の発光量変化23を示している。
前述のように制御部9の制御によりDC/DCコンバータ2が動作し、インバータ3がDC/DCコンバータ2の出力電圧を用いて交流電圧を発生させ、放電灯1を点灯させているとき、電圧検出部5及び電流検出部6から出力されたアナログ信号はA/D変換部7によってディジタル信号に変換され、異常判断部8へ入力される。
異常判断部8は、図1に例示したように自らインバータ3の動作を制御するように構成した場合には、放電灯1に印加されている電圧、及び、放電灯1に流れる電流の交流変化、詳しくは電圧極性の反転タイミングを認識していることから、当該交流電圧ならびに交流電流の極性反転のタイミングと上記のA/D変換部7を介して入力した電圧値及び電流値とを用いて、電圧波形21の点灯サイクルにおいて異常点灯を示す電圧変動量24を有しているか否か、また電流波形22の点灯サイクルにおいて異常点灯を示す電流変動量25を有しているか否かを判断する。このように、放電電極間の電圧増大と電流減少が併発したとき、放電発光が不安定になって異常点灯を起こしていると判断する。なお、制御部9がインバータ3の動作制御を行うように構成した場合には、異常判断部8は例えば制御部9からインバータ3が交流を発生させるときの極性反転タイミング等を示す信号を入力して、放電灯1に印加されている交流電圧の極性が反転するタイミングを認識する。
なお、放電灯1の定常点灯では供給される電圧の極性反転により放電発光を維持するので、図2及び図3等に示した電圧波形21及び電流波形22を成す一つの矩形波が点灯サイクルを表すものとなる。
異常判断部8は、電圧検出部5の検出値の電圧変化量24及び電流検出部6の検出値の電流変化量25、即ち放電灯1の定常点灯時の電圧からの電圧変動量24、及び、定常点灯時の電流からの電流変化量25を求め、任意の所定値よりも大きな電圧変動量24及び電流変動量25が生じた時期、例えば日付け及び時刻等を当該変動量と共に異常点灯情報として記憶部10に記憶させる。前述のように記憶部10を不揮発性のメモリで構成しているので、放電灯点灯措置の電源をオフしても異常点灯情報が消去されず、次に放電灯点灯装置の電源をオンして放電灯1を点灯させたとき、以前の異常点灯情報を用いることが可能になる。
異常判断部8は、所定値よりも大きな電圧変動量24及び電流変動量25が生じたとき、記憶部10に既に記憶されている異常点灯情報を読み出し、電圧変動量24及び電流変動量25が生じた時間の間隔が狭くなっているか否か、即ち発生頻度を判断する。このようにして放電灯1に生じる異常点灯の程度を判断する。上記の発生間隔が狭くなり、異常な放電/点灯が明確に発生していると判断したとき、後述するように放電灯1に供給する電力を増加させる。また、異常点灯が発生していると判断したときアラーム信号を出力し、例えば放電灯点灯装置の外部に備えられているアラーム11を稼動させ、放電灯1の異常点灯をユーザに報知する。
電圧変動量24及び電流変動量25が生じた間隔が所定の期間よりも狭くなっていない場合には、例えば外部からの振動などにより、一過性の異常点灯が生じているだけなので、このときの異常点灯情報を用いることをキャンセルしてアラーム11の稼動や放電灯1へ供給する電力の増加を行わない。また、放電灯1が新品等の正常に点灯するものに交換された場合には、長い期間、電圧変動量24及び電流変動量25が生じなくなることから、一定期間より長く上記の変動量が生じないときには記憶部10に記憶されている異常点灯情報の使用をキャンセルし、記憶内容をリセットする。
実施の形態1による放電灯点灯装置の異常判断部8は、放電灯1が異常点灯していると判断した後、即ち図3に示した最初の電圧変動量24及び電流変動量25が検出された後、図中最上段の電力波形27に示した矢印の電力増加量28が生じるようにDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を拡げさせる。詳しくは、異常判断部8が例えば異常点灯の発生を示す信号を制御部9へ出力する。制御部9は上記の異常点灯の発生を示す信号に応じてDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を拡げる制御を行い、インバータ3へ出力する電力、即ち放電灯1へ供給する電力に電力増加量28を上乗せする。このとき、異常点灯の発生により生じた発光低下量26と同等な発光増加量30が得られるように、即ち発光低下量26を補う電力増加量28が得られるようにDC/DCコンバータ2の出力電力を増加する。
なお、上記のオンデューティ幅の拡大量、即ち電力増加量28は、異常判断部8もしくは制御部9のいずれかが、電圧検出部5及び電流検出部6から入力している電圧値及び電流値によって認識している電圧変動量24及び電流変動量25に応じて適切な値を求め、この値の電力増加量28が上乗せされるようにDC/DCコンバータ2の出力電力を制御する。
前述のような電力増加量28が加わることにより、放電灯1に流れる電流は、図3に示した電流波形22のように電流増加量29が上乗せされ、異常点灯を起こした点灯サイクルの直後の点灯サイクルにおいて放電灯1に流れる電流が増加し、発光量変化23に発光低下量26が発生した直後に発光増加量30が生じる。このとき、肉眼には放電灯1の発光量が一定のように視える。
ここまで説明したものは、放電点1の点灯中に大きな電圧変動量24及び電流変動量25が生じた後、次の点灯サイクルにおいて放電灯1へ供給する電力を増大させるものであるが、放電灯点灯装置の電源をオンするとき、すでに過去に異常点灯が明確に発生したことを示す異常点灯情報が記憶部10に記憶されている場合には、異常判断部8もしくは制御部9が、電圧検出部5及び電流検出部6の検出値に大きな電圧変動量24及び電流変動量25が生じたか否かにかかわらず、DC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を定常時よりも拡大して電力を放電灯1へ供給し、放電灯点灯装置の電源をオンしたときから放電灯1のちらつき等の発生を防ぐ。異常判断部8もしくは制御部9は、インバータ3による極性反転動作を制御していることから、当該極性反転時にのみDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を拡大させるように、即ちDC/DCコンバータの出力電力の増加をインバータ3が行う極性反転のタイミングに同期させて行うように制御する。
以上のように実施の形態1によれば、異常判断部8が、電圧検出部5からの電圧値と電流検出部6からの電流値とを入力し、放電灯1に印加されている交流電圧の極性反転時の電圧値及び電流値が所定値よりも大きく変化したとき、放電灯1が異常点灯していると判断するようにしたので、放電灯1を長時間使用したことによる寿命末期の異常点灯及び突発的な異常点灯を検出することができるという効果がある。
また、記憶部10を備えることにより、放電灯点灯装置の電源がオフされたときに異常点灯情報が消去されず、次に電源がオンされたときでも記憶していることから、複数回の放電灯点灯装置の使用時にまたがって放電灯1の異常点灯が多発したとき当該放電灯1の寿命と判断することができる。
また、異常判断部8が異常点灯の程度を判断することにより、一過性の異常点灯が発生した場合、また放電灯1を新品等に交換された場合には、異常点灯情報をキャンセルして放電灯1の寿命の誤判断を防ぐことができる。
また、異常判断部8が異常点灯が発生していると判断したときアラーム信号を出力するようにしたので、例えば車両に搭載されたアラーム11に警告点灯を行わせることができ、放電灯1の交換をユーザに催促することができる。
また、異常判断部8が異常点灯と判断したとき、制御部9がDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を拡大して放電灯1に供給する電力を増加するようにしたので、点灯している放電灯1に流れる電流が増え、立ち消えを防ぐと共に不安定な放電発光を安定させることができる。
また、異常判断部8が異常点灯と判断して制御部9がDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を拡大するとき、インバータ3の動作による極性反転時のみに上記のオンデューティ幅を拡大するようにしたので、電力を増加することによる放電灯1もしくは装置各部の寿命低下を抑制することができる。
また、異常判断部8が、異常点灯が発生したと判断した点灯サイクルの次のサイクルで放電灯1へ供給する電力を増加するようにDC/DCコンバータ2のオンデューティ幅を制御しているので、異常点灯により発光量が低下した点灯サイクルの次の点灯サイクルで発光量を増加させて異常点灯を肉眼では視認され難いようにすることができる。なお、放電灯1を定常点灯させるときに用いる交流電圧は、例えば400Hzの周波数を有するもので、肉眼がフリッカとして視認することができる周波数よりも十分高い。このような周波数で正負極性が反転するとき、一つの点灯サイクルで発光量が減少し、次の点灯サイクルで発光量を増加させると、肉眼では平均的な光量を概ね均一に保っているように視認される。
実施の形態2.
実施の形態2による放電灯点灯装置は、実施の形態1で図1を用いて説明したものと同様に構成されている。ここでは、同様な構成の重複説明を省略する。また、図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を用いて説明する。
次に動作について説明する。
実施の形態2による放電灯点灯装置は、イグナイタ4を用いて放電灯1を起動させ、その後、DC/DCコンバータ2の出力電圧を用いてインバータ3が交流電圧を発生させ、この交流電圧を用いて定常点灯を行う動作は、実施の形態1で説明したものと同様である。ここでは同様な動作の重複説明を省略し、実施の形態2による放電灯点灯装置の特徴となる動作の説明を行う。
図4は、この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。図2及び図3に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、その説明を省略する。図中、最上段には放電灯1に供給される、即ちDC/DCコンバータ2から出力される電力[W]の電力波形27、その下段には放電灯1の放電電極間の電圧[V]の電圧波形21、その下段には放電灯1に流れる電流[A]の電流波形22、最下段には放電灯1の発光量[lx]を示す発光量変化23を示している。
実施の形態2による放電灯点灯装置の異常判断部8は、大きな電圧変動量24及び電流変動量25が生じた点灯サイクルにおいて、即ち異常点灯が発生した一つの点灯サイクル内で放電灯1に供給する電力を増加させ、放電灯1のちらつきを目立ち難くしている。異常判断部8は、実施の形態1で説明したものと同様に、所定の値よりも大きな電圧変動量24及び電流変動量25の発生即ち異常点灯が発生したと判断すると、当該電圧変動量24及び電流変動量25が生じた点灯サイクルにおいて、DC/DCコンバータ2のオンデューティ幅が拡大するように、即ち図4に示したように電圧変動量24及び電流変動量25が生じて発光量変化23に発光低下量26が生じた点灯サイクルの中で、放電灯1へ供給する電力波形27に電力増加量31が生じるように制御する。なお、このときのDC/DCコンバータ2の制御は、実施の形態1で説明したものと同様に、制御部9もしくは異常判断部8が行い、発光増加量33が発光低下量26と同様な光量となる電力増加量31、即ち発光低下量26を補う電力増加量31を、定常点灯時の電力に上乗せするように行う。
上記のように電力増加量31を上乗せして放電灯1を点灯させると、点灯サイクルの後半の期間で発光量を増大させるため、肉眼では発光量の減少ならびに増大を視認することができ難く、一定の光量を保つ定常点灯のように視認される。
以上のように実施の形態2によれば、異常判断部8が、異常点灯が発生したと判断した点灯サイクルの中で発光増加量33が生じるようにDC/DCコンバータ2の出力電力を増加させる制御を行うようにしたので、異常点灯が発生した点灯サイクルの中で発光低下量22を補う発光増加量33を生じさせることができ、肉眼ではちらつき等が感じられない一定光量の定常点灯のようにすることができるという効果がある。
なお、ここで説明した放電灯点灯装置は、異常判断部8と制御部9とを備えた構成により動作するものであるが、異常判断部8を制御部9に含めて構成し、異常判断部8の各動作処理を制御部9で行うようにしたときにも同様な作用効果が得られる。
この発明の実施の形態1による放電灯点灯装置の構成を示すブロック図である。 放電灯の動作を示す説明図である。 実施の形態1による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2による放電灯点灯装置の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 放電灯、2 DC/DCコンバータ、3 インバータ、4 イグナイタ、5 電圧検出部、6 電流検出部、7 A/D変換部、8 異常判断部、9 制御部、 10 記憶部、11 アラーム、21 電圧波形、22 電流波形、23 発光量変化、24 電圧変動量、25 電流変動量、26 発光低下量、27 電力波形、28,31 電力増加量、29,32 電流増加量、30,33 発光増加量。

Claims (6)

  1. 放電灯の点灯電力を出力するDC/DCコンバータ、前記DC/DCコンバータの出力電圧を用いて交流電圧を発生させ前記放電灯に印加するインバータ、前記放電灯に印加している電圧を検出する電圧検出手段、前記放電灯に流れている電流を検出する電流検出手段、及び、前記電圧検出手段及び電流検出手段の検出値に応じて前記DC/DCコンバータの動作を制御する制御手段を備える放電灯点灯装置において、
    前記インバータからの交流電圧によって前記放電灯が点灯しているとき、該交流電圧の極性反転時に前記電圧検出手段及び電流検出手段からの検出値が所定値以上変化すると前記放電灯に異常点灯が生じていると判断する異常判断手段を備え、
    異常判断手段は、異常点灯が発生したと判断したときDC/DCコンバータの出力電力を増加させ、異常点灯の発生を判断した点灯サイクルの次の点灯サイクルで該異常点灯により低下した発光量を補う電力をDC/DCコンバータに増加出力させることを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 異常判断手段が異常点灯と判断したとき異常点灯の発生を表す異常点灯情報を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 異常判断手段は、異常点灯の程度に応じて記憶手段に記憶されている異常点灯情報をキャンセルするか否かを判断することを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  4. 異常判断手段は、異常点灯が発生したと判断したときアラーム手段を稼動させるアラーム信号を出力することを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  5. 異常判断手段は、インバータから出力される交流電圧の極性反転のタイミングに同期してDC/DCコンバータの出力電力を増加させることを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
  6. 異常判断手段は、異常点灯の発生を判断した点灯サイクルの中で低下した発光量を補う電力をDC/DCコンバータに増加出力させることを特徴とする請求項2記載の放電灯点灯装置。
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