JP4692089B2 - スポット溶接用電極の交換装置 - Google Patents

スポット溶接用電極の交換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4692089B2
JP4692089B2 JP2005174871A JP2005174871A JP4692089B2 JP 4692089 B2 JP4692089 B2 JP 4692089B2 JP 2005174871 A JP2005174871 A JP 2005174871A JP 2005174871 A JP2005174871 A JP 2005174871A JP 4692089 B2 JP4692089 B2 JP 4692089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
welding gun
opening
supply
shank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005174871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006346701A (ja
Inventor
久明 海出
巧 二本松
弘幸 中下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2005174871A priority Critical patent/JP4692089B2/ja
Publication of JP2006346701A publication Critical patent/JP2006346701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4692089B2 publication Critical patent/JP4692089B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ロボットのアーム先端に設けられたスポット溶接ガンの電極を交換するための装置に関する。
そのような装置の一例が特許文献1に記載されている。これは、ロボットに対するティーチングにより、溶接ガンを、電極チップ抜き機に設けたチップ係止部まで移動させて電極チップをチップ係止部に係止させ、電極チップがシャンクから抜けるように溶接ガンを移動させ、さらに電極チップが配置されたチップスタンドに溶接ガンを移動させ、新たな電極チップがシャンクに装着されるように溶接ガンを移動させる、というものである。その電極チップ抜き機は、エアシリンダによって作動するクランプ機構によって電極チップをクランプし、シャンクがツール座標系のZ軸(シャンク軸)回りに回転し(捩り力を与え)、X軸回り又はY軸回りに回転する(曲げ力を与える)ように溶接ガンを動作させる、というものである。
また、特許文献2には、電極チップをシャンクから外すための開閉爪と、この開閉爪を支持し開閉爪に対して回動させることにより該開閉爪を開動させるカム部を有するレバーとを備えた電極チップ取り外し装置が記載されている。すなわち、開閉爪を電極チップとシャンクの大径部との隙間に差し込み、その状態でレバーを加圧手段より回動させることにより、カム部によって開閉爪を開き電極チップをシャンクから抜く、というものである。
特開平7−144284号公報 特開2001−347380号公報
しかし、特許文献1に記載のものでは、電極をチップ抜き機によってクランプした状態で、溶接ガンを動かして電極をシャンクから引き抜くというものであるから、チップ抜き機や溶接ガン、ロボットのアーム支持部等に大きな力が加わることになり、それらの耐久性、電極の円滑な抜き取りの面で不利になる。
一方、特許文献2に記載のものでは、カム機構を利用して電極とシャンクとに乖離力を与えるものであるから、溶接ガンにはそれほど無理な力は加わらないものの、レバーに加圧力を与えるための動力を別途必要とするとともに、当該電極チップ取り外し装置にエアシリンダやモータを取り付けた動力付き手持ち工具の形にしたとしても、電極とシャンク大径部との隙間への開閉爪の位置決め、動力の出力操作は作業者の手作業になる。
そこで、本発明は、ロボットによる溶接ガンのティーチング動作により、別途動力を必要とすることなく、且つ溶接ガン等に無理な力を加えることなく、電極を交換のために円滑に外すことができるようにする。
請求項1に係る発明は、ロボットのアームの先端に設けられたスポット溶接ガンのシャンクに嵌合した電極を取り外す、スポット溶接用電極交換のための装置であって、
上記溶接ガンのシャンクと電極とに係合し開動することにより該電極がシャンクから抜けるようにこの両者に対し上下に乖離方向の力を与える開閉爪と、
上記開閉爪を支持し、該開閉爪を開動させるカム部を有するカムレバーと、
上記カムレバーを上記カム部が上方及び下方のいずれにも回動するように水平軸回りに枢支する昇降体と、
上記昇降体の昇降を案内するガイドレールと、該昇降体を上昇方向に付勢する上向き付勢手段と、該昇降体を下降方向に付勢する下向き付勢手段とを備え、該上向き付勢手段の付勢力と下向き付勢手段の付勢力とが釣り合う位置を基準位置として上記昇降体を昇降自在に且つ上記基準位置に復帰するように支持する支持装置と、
上記溶接ガンのシャンクと電極とに上記開閉爪が係合した状態で、該溶接ガンが該開閉爪と共に上昇し、該上昇に伴って、上記カムレバーの上記枢支点が上記昇降体と共に上昇したとき、上記カムレバーのカム部が上記水平軸回りに上方へ回動して上記開閉爪が開動するように、上記カムレバーの上記枢支点からみて上記開閉爪とは反対側の部位の上昇を規制する上側ストッパと、
上記溶接ガンのシャンクと電極とに上記開閉爪が係合した状態で、該溶接ガンが該開閉爪と共に下降し、該下降に伴って、上記カムレバーの上記枢支点が上記昇降体と共に下降したとき、上記カムレバーのカム部が上記水平軸回りに下方へ回動して上記開閉爪が開動するように、上記カムレバーの上記枢支点からみて上記開閉爪とは反対側の部位の下降を規制する下側ストッパと、
上記溶接ガンを、そのシャンクと電極とが上記開閉爪に係合するように移動させ、上記カムレバーが回動するように、該係合状態で上昇又は下降させるロボット制御手段とを備えていることを特徴とする。
従って、ロボット制御手段によって溶接ガンをそのシャンクと電極とがカムレバーの開閉爪に係合するように移動させ、その状態で溶接ガンを上昇又は下降させると、開閉爪が上昇又は下降する。それに伴って、カムレバーの枢支点が昇降体と共に上昇又は下降する。しかし、カムレバーは開閉爪とは反対側の部位の上昇又は下降がストッパによって規制されているから、開閉爪の上昇又は下降に伴って、カムレバーが回動することになり、この回動により、開閉爪が開動してシャンクと電極との間に乖離力が与えられ、電極がシャンクから抜ける。溶接ガンと開閉爪との係合を解除すると、昇降体は基準位置に復帰し、それに伴ってカムレバー及び開閉爪も当初の基準位置に復帰するから、次に溶接ガンの電極を抜くときも、溶接ガンに同じ動作を行なわせるだけでよく、ロボット制御手段のティーチング内容を変更する必要はない。
よって、特別な駆動手段を要することなく、ロボット制御手段によるロボットの定まったティーチング動作により、電極を溶接ガンのシャンクから簡単に且つ円滑に抜くことができる。
また、溶接ガンによって開閉爪を上昇及び下降のいずれの方向に移動させても、該開閉爪が開動して電極がシャンクから抜けることになり、例えば、溶接ガンの上下に対向する電極のうち上部電極を抜く場合は溶接ガンを下降させ、下部電極を抜く場合は溶接ガンを上昇させる、というように使い分けすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、
さらに、交換用電極を保持するホルダを備えた電極供給装置を備え、
上記ロボット制御手段は、上記シャンクから電極が外された溶接ガンを、上記電極供給装置のホルダによる電極供給位置に移動させ、さらに該ホルダの電極にシャンクが嵌合するように移動させることを特徴とする。
従って、電極を抜いた溶接ガンをそのまま、電極供給位置に移動させて新たな電極をシャンクに取り付けることができる。
請求項3に係る発明は、請求項2において、
上記電極供給装置は、上記溶接ガンに対して、その上側のシャンクに取り付ける上部電極と、その下側のシャンクに取り付ける下部電極とを供給するものであって、
上側に上記上部電極を保持する複数の上部保持部が設けられ、下側に上記下部電極を保持する複数の下部保持部が設けられた回転ホルダと、
上記上部電極をその自重により上記上部保持部に供給する上部供給ホースと、
上昇によって上記下部電極を電極供給部から受け取ってその上方の上記下部保持部に供給する下部供給部材と、
上記下部供給部材の下降に連動して、上記上下の各保持部が、上記上部供給ホース及び下部供給部材による電極供給位置から上記溶接ガンに対する電極取付位置へ向かって順次移動するように、上記ホルダを回転させるカム機構と、
上記下部供給部材を昇降させるための操作部材とを備え、
上記ロボット制御手段は、上記溶接ガンを、該溶接ガンによって上記操作部材を押し動かして上記下部供給部材を昇降させるように移動させることを特徴とすることを特徴とする。
従って、電極取付位置で溶接ガンに電極を取り付けた後、ロボットにより溶接ガンを移動させて操作部材を上昇させることにより、下部供給部材によって下部電極をホルダの下部保持部に供給することができ、操作部材を下降させると、カム機構によってホルダが回転して電極を保持した上部及び下部の保持部が電極供給位置にピッチ送りされる。一方、上部電極はその自重によってホルダの上部保持部に供給される。
このように、ロボットによる溶接ガンの動きでホルダを回転させて上部電極及び下部電極を電極取付位置に順次供給できるとともに、新たな上部電極及び下部電極を上部保持部及び下部保持部に供給することができ、保持部への電極の供給及び保持された電極の電極供給位置への送りのための特別な駆動手段は不要になる。
請求項4に係る発明は、請求項3において、
上記操作部材は水平軸回りに回動するように設けられて、その一端部が上記下部供給部材に、上方への回動によって該下部供給部材を上昇させるように係合し、
上記下部供給部材は、上記操作部材による上昇力が解除されると自重で下降するように設けられ、
上記ロボット制御手段は、上記溶接ガンの上記下部電極が取り付けられる下側ガンアームを上記操作部材の他端部に当てて下降させることにより、該操作部材の上記一端部を上昇させることを特徴とする。
従って、溶接ガンの下側ガンアームを操作部材の他端部に当てて下降させた後、その当接を解除するだけで、下部電極の下部保持部への供給、並びに電極の電極供給位置への送りを実現することができる。
以上のように、請求項1に係る発明によれば、溶接ガンのシャンクと電極とに係合する開閉爪と、該開閉爪を開動させるカム部を有するカムレバーと、該カムレバーを水平軸回りに枢支する昇降体と、上向き付勢手段の付勢力と下向き付勢手段の付勢力とが釣り合う位置を基準位置として上記昇降体を昇降自在に且つ基準位置に復帰するように支持する支持装置と、上記シャンクと電極とに上記開閉爪を係合させた状態で上記溶接ガンを上昇させたとき、並びに下降させたときのいずれにおいても、上記カムレバーが回動して上記開閉爪が開動するように、上記カムレバーの上記枢支点からみて上記開閉爪とは反対側の部位の上昇を規制する上側ストッパと、上記部位の下降を規制する下側ストッパとを備え、さらに、上記溶接ガンを、そのシャンクと電極とが上記開閉爪に係合するように移動させ、上記カムレバーが回動するように、該係合状態で上昇又は下降させるロボット制御手段備えているから、特別な駆動手段を要することなく、ロボット制御手段によるロボットの定まったティーチング動作により、電極を溶接ガンのシャンクから簡単に且つ円滑に抜くことができ、しかも、溶接ガンによって開閉爪を上昇及び下降のいずれの方向に移動させても、該開閉爪が開動して電極がシャンクから抜けることになり、利便性が高くなる。
請求項2に係る発明によれば、上記ロボット制御手段は、上記シャンクから電極が外された溶接ガンを、電極供給装置のホルダによる電極供給位置に移動させ、さらに該ホルダの電極にシャンクが嵌合するように移動させるから、電極を抜いた溶接ガンをそのまま、電極供給位置に移動させて新たな電極をシャンクに取り付けることができる。
請求項3に係る発明によれば、上部電極をその自重により回転ホルダの上部保持部に供給する上部供給ホースと、上昇によって下部電極を電極供給部から受け取ってその上方に設けられた上記ホルダの下部保持部に供給する下部供給部材と、該下部供給部材の下降に連動して、上記上下の各保持部が、上記上部供給ホース及び下部供給部材による電極供給位置から上記溶接ガンに対する電極取付位置へ向かって順次移動するように、上記ホルダを回転させるカム機構と、上記下部供給部材を昇降させるための操作部材とを備え、溶接ガンによって上記操作部材を押し動かして上記下部供給部材を昇降させるように移動させるから、ロボットによる溶接ガンの動きでホルダを回転させて上部電極及び下部電極を電極取付位置に順次供給できるとともに、新たな上部電極及び下部電極を上部保持部及び下部保持部に供給することができ、保持部への電極の供給及び保持された電極の電極供給位置への送りのための特別な駆動手段は不要になる。
請求項4に係る発明によれば、上記操作部材は水平軸回りに回動するように設けられて、その一端部が上記下部供給部材に上方への回動によって該下部供給部材を上昇させるように係合し、上記下部供給部材は、上記操作部材による上昇力が解除されると自重で下降するように設けられているから、溶接ガンの下側ガンアームを操作部材の他端部に当てて下降させた後、その当接を解除するだけで、下部電極の下部保持部への供給、並びに電極の電極供給位置への送りを実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はスポット溶接ロボット1を示す。このスポット溶接ロボット1は、ベース2に対してZ軸まわりに回転する回転アーム3と、この回転アーム3に対してY軸まわりに揺動する第1アーム4と、第1アーム4に対してY軸まわりに揺動すると共に、自軸まわりに回転する第2アーム5と、第2アーム5に対してY軸まわりに揺動すると共に、Z軸まわりに回転する第3アーム6とを備え、この第3アーム6の先端部にC型スポット溶接ガン7が取り付けられている多関節ロボットである。溶接ガン7の上下のシャンク8には電極11が取り付けられている。このスポット溶接ロボット1の各アーム、モータ、アクチュエータなどの動作は、予めティーチングされて動力/制御ケーブル13を介してロボット制御手段14がコントロールする。
図2及び図3は上記溶接ガン7の電極交換装置の全体構成を示す。この電極交換装置は、電極取外し装置15と電極供給装置16とによって構成されている。
<電極取外し装置>
電極取外し装置15は、シャンク8から電極11を抜くための開閉爪17と、この開閉爪17を支持するカムレバー18と、このカムレバー18を水平軸回りに回動自在に支持する昇降体19と、この昇降体19を昇降可能に支持する支持装置21と、カムレバー18を回動させるための上側ストッパ22及び下側ストッパ23と、シャンク8から抜かれた電極11を回収する回収ボックス24とを備えてなる。
図4に示すように、開閉爪17は、各々平面形状が対応するU字状に形成された上下一対の爪部材25,25によって構成されている。この両爪部材25,25のU字状凹部は、シャンク8及びこれに嵌合している電極11を受け入れる受け部を構成し、且つ先端側はその開口幅が先端にいくに従って拡大している。図5にも簡略的に図示しているように、上側爪部材25の下部及び下側爪部材25の上部にはU字状凹部を挟んで対向する凸条27,27が形成されている。この両凸条27,27は、シャンク8の大径部と該シャンク8のテーパ状小径部に嵌合している電極11の基端面との隙間28に入るものである。
両爪部材25,25は、図6に簡略的に図示しているように、その基端部に適用したピン29と付勢手段(コイルスプリング)30とによって、互いに上下方向に乖離可能に、且つ互いに対向する面が接触するように付勢した状態に組み立てられている。
カムレバー18は、基端側ロッド部に続いて左右二股状に分かれた相対するフォーク部31,31を備え、その分岐部が、昇降体19を構成する左右一対の支持部材32,32に水平支軸33によって回動自在に支持されている。そうして、上記両フォーク部31,31の先端部の相対向する内面より、図6に示すカム部34が内側に突出し、このカム部34によって上記開閉爪17を支持している。
すなわち、開閉爪17の上下の爪部材25,25の両側面には、凹部35,35が形成され、この上側爪部材25の凹部35は下向きに、下側爪部材25の凹部35は上向きに開口している。そして、この上下の凹部35,35によって上記カム部34を収容するカム収容部が形成され、開閉爪17は、その両側面のカム収容部に収容されたカムレバー18のカム部34によって支持されている。
カム収容部には、上下に対向する略平行なカム当たり面(凹部35,35各々の底面部)が形成され、一方、カム部34にはその上下のカム当たり面に当接する略平行なカム面(カム部34の上下の面)が形成されている。従って、カムレバー18のカム部34が水平支軸33を中心に上下いずれの方向に回動しても、上下のカム面がカム収容部の上下のカム当たり面に当接し開閉爪17はその爪部材25,25が上下に乖離するように開かれる。
昇降体19は、図4に示すように、上記左右一対の支持部材32,32と、この両支持部材32,32を支持する背面板37とよりなり、この背面板37が図7にも示すように支持装置21を構成するガイド手段38によって昇降自在に支持されている。支持装置21は、上記ガイド手段38と、昇降体19を、ひいては開閉爪17を基準高さに位置づけるように、下方へ向けて付勢する上側付勢手段39と、上方へ向けて付勢する下側付勢手段40とよりなる。ガイド手段38は、竪型ベース41に固定されたガイドレール42と、このガイドレール42に昇降自在に係合したガイド部材43とよりなり、このガイド部材43に上記背面板37が固定されている。
上側付勢手段39は、ベース41にブラケット44で支持された筒部材45に嵌挿され昇降体19に上から当接する上側ロッド46と、ブラケット44を受けとして上側ロッド46を下方へ付勢するコイル状のスプリング47とを備えている。ブラケット44は該ブラケット44を貫通する上下方向の長孔に通したボルトによってベース41に固定され、長孔とボルトによるブラケット固定位置の調整により、スプリング47による下向きの付勢力を調節するようになっている。
下側付勢手段40も、上側付勢手段39と同じく、ベース41にブラケット48で支持された筒部材49に嵌挿され昇降体19に下から当接する下側ロッド51と、ブラケット48を受けとして下側ロッド51を上方へ付勢するコイル状のスプリング52とを備えている。ブラケット48は該ブラケット48を貫通する上下方向の長孔に通したボルトによってベース41に固定され、長孔とボルトによるブラケット固定位置の調整により、スプリング52による上向きの付勢力を調節するようになっている。
上下のストッパ22,23は、ロッド状のものであって、各々ベース41にブラケット54を介して支持されていて、上側ストッパ22の下端及び下側ストッパ23の上端にはカムレバー18に当接するローラ56が水平支軸で支持されている。この両ストッパ22,23は、カムレバー18の基端側、すなわち、水平支軸33を挟んで上記開閉爪17の反対側の部位に上下から当接するようになっている。
本実施形態の場合、上記水平支軸33を中心として、カムレバー18の基端側よりも、開閉爪17を支持した先端側の方が重い。そのため、昇降体19が上下の付勢手段39,40によって基準高さに位置づけられているとき、カムレバー18は、その基端側が上側ストッパ22に当接して上方へ回動しないように規制された水平状態になっている。この状態では、カム部34はその上下のカム面が開閉爪17の上下のカム当たり面と平行になっている。そのため、開閉爪17は上下の爪部材25,25の凸条27,27が水平になって合わさった閉じ状態になっている。
上記構成において、溶接ガン7の電極11を取り外すには、まず、図7に示すように、溶接ガン7を、そのシャンク8の大径部と電極11との隙間に開閉爪17の凸条27,27が入る高さ関係になるように位置づける。次いで、溶接ガン7を矢符で示すように開閉爪17のU字状開口に向かって水平に移動し、開閉爪17の凸条27,27を上記シャンク8と電極11との隙間に入れる。
次いで、図8に示すように、溶接ガン7を矢符で示すように下降させる。そうすると、溶接ガン7の下降力が開閉爪17からカムレバー18水平支軸33を介して昇降体19に伝わり、昇降体19が下側付勢手段40の付勢に抗して下降する。カムレバー18の基端側は下側ストッパ23によって下降が規制されるから、カムレバー18はその先端側が下降するように回動し、その結果、開閉爪17は昇降体19よりも大きく下降する。
そうして、上記カムレバー18の回動により、図6に示すように、カム部34が傾いてその上下のカム面が開閉爪17の上下カム当たり面に対して上下に乖離方向の力を与え、爪部材25,25が開いていく。すなわち、図5に示すように、上下の爪部材25,25の凸条27,27が離れて、シャンク8と電極11に対し乖離方向の力が与えられ、電極11がシャンク8から抜ける。抜けた電極11は開閉爪17の下方に配置された回収ボックス24に落下して回収される。
開閉爪17の凸条27,27をシャンク8と電極11との隙間に入れた状態で溶接ガン7を上昇させた場合も、カムレバー18の回動によって電極11がシャンク8から抜ける。すなわち、溶接ガン7を上昇させた場合は、溶接ガン7の上昇力が開閉爪17からカムレバー18水平支軸33を介して昇降体19に伝わり、昇降体19が上側付勢手段39の付勢に抗して上昇する。カムレバー18の基端側が上側ストッパ22に当接することによって上昇が規制されるから、カムレバー18はその先端側が上昇するように回動し、その結果、開閉爪17は昇降体19よりも大きく上昇する。
そうして、上記カムレバー18の回動により、カム部34が図6に示すケースとは逆に傾いてその上下のカム面が開閉爪17の上下カム当たり面に対して上下に乖離方向の力を与え、爪部材25,25が開いていく。これにより、シャンク8と電極11に対し乖離方向の力が与えられ、電極11がシャンク8から抜けて落下し、回収ボックス24に回収される。
ロボット制御手段14には、上記電極取外しのための動作プログラムが予め与えられており、該ロボット制御手段14は、電極11の摩耗(交換要)が検出されると、上記溶接ガン7を、開閉爪17のU字状開口の前方に移動させて、そのシャンク8と電極11とが開閉爪17の上下の凸条27,27に係合する高さになるように位置付ける。次いで、溶接ガン7を、そのシャンク8と電極11とが上下の凸条27,27に係合するように開閉爪17のU字状開口内へ向けて水平移動させ、次いで、溶接ガン7を下降又は上昇させる。上下一方の電極11を取外したら、次に他方の電極11を同様にして取り外すことになる。
<電極供給装置>
電極供給装置16は、溶接ガン7に対して、その上側のシャンク8に取り付ける上部電極11と、その下側のシャンク8に取り付ける下部電極11とを供給するものであって、図2及び図3に示すように、電極ホルダとしてのマガジン61と、該ホルダマガジン61に上部電極11を供給する上部電極供給手段62と、該ホルダマガジン61に下部電極11を供給する下部電極供給手段63と、下部電極供給手段63の作動に連動して上記ホルダマガジン61を1ピッチ(相隣る電極保持穴の間隔に相当)回転させるカム機構64とを備えてなる。
ホルダマガジン61は、図9及び図10に示すように、垂直な回転軸66によって支持された板状のものである。このホルダマガジン61の上面側には、上部電極11を保持する複数の電極保持穴67が回転軸66を中心とする円周上に等間隔で形成され、ホルダマガジン61の下面側には下部電極11を保持する同数の電極保持穴68が上部の各電極保持穴66に対して上下に対応するように形成されている。下部電極保持穴68は、ホルダ本体に形成され且つ一側がホルダ本体の側面に開口した穴と、該穴の開口した側面を外側から覆うように、弾力をもってホルダ本体側面に当てられた板バネ69とによって形成されている。すなわち、下部電極11を板バネ69によってホルダ本体の穴内面に押し当てることにより、該下部電極11を落下しないように保持するものである。
回転軸66は、図2及び図3に示すように、竪型ベース71より突出した上部軸受部材72と下部軸受部材73とによって回転自在に支持されている。
上記電極供給手段62は、上部電極11を落下させてホルダマガジン61の上部電極保持穴67に供給する電極供給ホース74を備え、該電極供給ホース74がブラケット75によって上部軸受部材72に支持されてなる。すなわち、電極供給ホース74の下端部がブラケット75によって支持され、その下端の電極供給孔がホルダマガジン61の上面側の電極保持穴67に電極11を供給することができるように、該電極保持穴67が並ぶ円周上の位置で臨んでいる。電極供給ホース74の他端部には、上部電極11をホース内に投入するための電極投入口76が設けられている。
下部電極供給手段63は、下部電極11を落下供給する電極供給ホース77と、該電極供給ホース77から下部電極11を受け取って上昇しホルダマガジン61の下部電極保持穴68に供給する下部供給ロッド(下部供給部材)78と、該下部供給ロッド78を昇降させる供給アーム(操作部材)79とを備えてなる。
電極供給ホース77は、傾斜状態に設けられていて、その下端が電極供給筒80と共にベース71より水平に突設したブラケット81の先端部に支持されている。すなわち、図11に示すように、ブラケット81の先端部には電極供給筒80の筒孔に対応する上下方向の貫通孔が形成され、電極供給筒80は、その筒孔を貫通孔に合致させてブラケット81の先端部上面に支持されている。電極供給筒80の上部には切欠きが形成されている。電極供給ホース77は、ブラケット81より上方へ突出したホースブラケット82に下端部が支持され、その下端が電極供給筒80にその切欠きから差し込まれている。
電極供給筒80の筒孔は、ホルダマガジン61を挟んで上記上部電極供給ホース74の下端供給孔と上下に対応するように配置されている。すなわち、この上部電極供給ホース74の下端供給孔と下部の電極供給筒80の筒孔が対向する部位がホルダマガジン61における電極供給位置である。ホルダマガジン61の上下の電極11を溶接ガン7に取付ける電極取付位置は、電極供給位置からホルダマガジン61の回転方向に1ピッチ以上離れた位置に設定されている。下部の電極供給ホース77の他端部には、下部電極11をホース内に投入するための電極投入口83が設けられている。
下部供給ロッド78は、その下端が、ベース71に沿って昇降する昇降板85にブラケット86を介して支持されていて、最下端位置にあるときに、上端が上記ブラケット81の貫通孔を貫通して電極供給筒80の筒孔に臨んだ状態になるように設けられている。昇降板85は、図2に示すように、ベース71に固定された上下方向のガイドレール87と、該ガイドレール87に昇降自在に係合したガイド部材88とよりなるガイド手段によって昇降するように、ガイド部材88に固定されている。
図3及び図11に示すように、上記下部供給ロッド78を昇降させるための供給アーム79は、その中間部がベース71に水平支軸89によって回動自在に支持されて横長に設けられている。一方、昇降板85からはブラケットが上方に突出し、その先端部にローラ91が水平支軸によって回転自在に支持されている。そして、この供給アーム79の一端の上面側がローラ91の下面側に当てられている。供給アーム79の他端には外部操作力を受ける操作部90が設けられている。
従って、電極供給ホース77より供給された下部電極11は、電極供給筒80の筒孔に入って下部供給ロッド78の上端面に受けられることになる。そして、図12に示すように、供給アーム79の他端側を押し下げると、その一端(ローラ91側)が持ち上がって、下部供給ロッド78が昇降板85と共に上昇する。そうすると、当該下部電極11は下部供給ロッド78によって押し上げられ、電極供給筒80の筒孔を出てホルダマガジン61の電極供給位置に存する下部電極保持穴68に嵌まることになる。
そのとき、当該下部電極11に続く下部電極11は一旦上方へ若干押し戻され、当該下部電極11が電極供給筒80を出た後は下部供給ロッド78の側面で受けられて、落下しないように保持される。そして、下部供給ロッド78の上端がブラケット81の貫通孔出口まで下降すると、最下端に存する次の下部電極11が電極供給筒80の筒孔に入り、下部供給ロッド78の上端面に受けられる。
カム機構64は、下部供給ロッド78の下降に連動して、ホルダマガジン61を上下の各電極保持穴67,68が、上記電極供給位置から電極取付位置へ向かって順次1ピッチ回転送りされるようにするものである。
このカム機構64は、昇降板85より突出したブラケット86に固定されたカム板92と、このカム板92の下降力を受けてホルダマガジン61の回転軸66を回転させる揺動部材93とを備えてなる。カム板92は、回転軸66を中心とする円弧状に形成されていて、傾斜して延びるカム孔(溝でもよい)94を有する。一方、揺動部材93は、その基端部が回転軸66の下部に嵌められてワンウェイクラッチ機構によって係合しており、揺動部材93の先端部に上記カム孔94に嵌まってカム板92に係合したローラ95が水平支軸によって支持されている。
従って、カム板92が上昇すると、相対的にローラ95がカム孔94を下降して揺動部材93が一方向に回転し、カム板93が下降すると、揺動部材93は反対方向に回転する。ワンウェイクラッチ機構は、カム板92が下降するときの力を揺動部材93を介して回転軸66に回転駆動力として伝え、カム板92が上昇するときは揺動部材93が回転軸66に対して空転するようにするためのものである。
上記構成において、図11に示すように、供給アーム79が操作されない状態では、下部供給ロッド78及びカム板92は昇降板85と共に自重で下降した位置にあり、揺動部材93のローラ95はカム孔94の上端に位置する。また、最下端の下部電極11は電極供給筒80の筒孔に入って下部供給ロッド78で受けられている。
この状態で図12に示すように、溶接ガン7を供給アーム79の操作部90の直上に位置づけて下降させ、矢符で示すように、下側のシャンク8が設けられた下側ガンアーム96によって操作部90を押し下げると、供給アーム79が回動して下部供給ロッド78及びカム板92は昇降板85と共に上昇する。下部供給ロッド78の上昇により、上述の如くその上端面で受けられた最下端の下部電極11がホルダマガジン61の下部電極保持穴68に挿入されて板バネ69によって保持される。カム板92の上昇により、ローラ95がカム孔94を相対的に下降し揺動部材93が回動するが、空転するだけで回転軸66及びホルダマガジン61は回転しない。
次いで図11に示すように、溶接ガン7を上昇させると、該溶接ガン7による上記押し下げ力が解除されて、下部供給ロッド78及びカム板92は昇降板85と共に自重で下降する。下部供給ロッド78の下降により次の下部電極11がこのロッド78に受けられる一方、カム板92の下降により、ローラ95がカム孔94を相対的に上昇し、これに伴って揺動部材93が回動する。この回動により、回転軸66に回転駆動力が伝えられて、ホルダマガジン61が1ピッチ回動する。すなわち、ホルダマガジン61の電極11を保持した上下の電極保持穴67,68が電極供給位置から電極取付位置に向かって1ピッチ移動し、電極11が保持されていない空の電極保持穴67,68が電極供給位置に移動する。
図13に示すように、溶接ガン7への電極11の取付にあたっては、溶接ガン7を、その上下のシャンク8がホルダマガジン61の電極取付位置で上下に相対するように位置付ける。そうして、図14に示すように、溶接ガン7に溶接時と同様のガン加圧動作を行なうことにより、すなわち、溶接ガン7を上昇させて下側シャンク8を下部電極保持穴68に保持された電極11の嵌合孔に差し込み、上側シャンク8を下降させて上部電極保持穴67に保持された電極11の嵌合孔に差し込んで加圧することにより、上下のシャンク8に電極11を取り付ける。
ロボット制御手段14には、先に説明した電極取外し動作に続いて行なうべき電極取付・供給のための動作プログラムが予め与えられており、該ロボット制御手段14は、上下の電極11を取外した後、溶接ガン7を、電極取外し装置15から電極供給装置16へ移動させて、ホルダマガジン61の電極取付位置において上下のシャンク8がホルダマガジン61を挟んで上下に対向するように位置付ける。次いで、溶接ガン7をガン加圧作動させて上下のシャンク8に電極11を取り付ける。
次いで、溶接ガン7を、移動させて供給アーム79の操作部90の直上に位置付け、その下側ガンアーム96が供給アーム79の操作部90を押し下げるように下降させ、下部電極11をホルダマガジン61の下部電極保持穴68に供給する。次いで溶接ガン7を上昇させて操作部90に対する押し下げを解除することにより、下部供給ロッド78及びカム板92を自重で下降させてホルダマガジン61を1ピッチ回転送りさせ、電極11が保持された上下の電極保持穴67,68を電極取付位置に移動させる一方、電極11が保持されていない空の電極保持穴67,68を電極供給位置に移動させる。
<電極自動交換のフロー>
図15は上記電極交換装置のロボット制御手段による電極自動交換の流れを示す。
スタート後のステップS1では、電極11及びシャンク8内に循環させている冷却水の供給を停止する。冷却水が停止されると、溶接ガン7の冷却水通路内部は真空状態となって電極11を取り外してもシャンク8から水は漏れない構造となっている。ステップS2では、溶接ガン7を電極長検出装置(図示省略)の位置へ移動させて電極長を検出する。電極長が使用限界長より大きい「使用可能」であるならば、ステップS3に進んで電極11のドレスを行ない、次いでステップS4に進んで冷却水の供給を再開する。
ステップS2において、電極長が使用限界長より小さい、すなわち、使用限界に達しているときは、ステップS5に進んで電極取外し装置15による電極11の取外し動作を実行する。続くステップS6では溶接ガン7を電極長検出装置の位置へ移動させ、該電極長検出装置により電極11が外れている(電極長が短くなっている)か否かを判定する。
電極11が外れているときは、ステップS7に進んで電極供給装置16による電極11の取付動作を実行する。続くステップS8で溶接ガン7を電極長検出装置の位置へ移動させ、該電極長検出装置により電極11が取り付けられている(電極長が長くなっている)か否かを判定する。
電極11が正しく取り付けられているときはステップS9に進んで電極供給装置16による電極供給動作(供給アーム79の押えによる電極11のマガジン61への投入及びマガジンの1ピッチ回転送り)を実行する。次いでステップS4に進んで冷却水の供給を再開する。
ステップS6において、電極11が外れていないと判定されたときは、ステップS10に進んでロボット動作を停止し異常警報を出す。次いで作業者が不具合を修正して異常警報のリセット(異常復帰処理)を行ない(ステップS11,S12)、ステップS6に戻る。また、ステップS8において、電極11が取り付けられていないと判定されたときは、ステップS13に進んでロボット動作を停止し異常警報を出す。次いで作業者が不具合を修正して異常警報のリセットを行ない(ステップS14,S15)、ステップS8に戻る。
なお、上記実施形態では、マガジン61が上部電極保持部と下部電極保持部とを備えているが、一方の電極保持部のみ備えるケースで本発明を実施するようにしてもよい。
また、溶接ガンとしては、上記C型の他、所謂X型であってもよく、或いは受け側の電極がないスタット型であってもよい。
スポット溶接ロボットの概略図である。 溶接ガンの電極交換装置の全体構成を示す正面図である。 同装置の側面図である。 同装置の電極取外し装置の一部を示す斜視図である。 開閉爪による電極の取外しを簡略的に示す斜視図である。 開閉爪による電極の取外しを簡略的に示す側面図である。 電極取外し装置の電極取外し前の状態を示す正面図である。 同装置による電極取外し状態を示す正面図である。 ホルダマガジン(電極ホルダ)を示す上から見た斜視図である。 同マガジンを下から見た斜視図である。 電極供給装置のロボット動作による電極供給前の状態を示す側面図である。 同装置のロボット動作による電極供給状態を示す側面図である。 同装置による電極取付前の状態を示す側面図である。 同装置による電極取付状態を示す側面図である。 ロボット制御手段による電極自動交換の流れを示すフローチャートである。
1 スポット溶接ロボット
7 溶接ガン
8 シャンク
11 電極
14 ロボット制御手段
15 電極取外し装置
16 電極供給装置
17 開閉爪
18 カムレバー
19 昇降体
21 支持装置
22 上側ストッパ
23 下側ストッパ
34 カム部
39 上側付勢手段(下向き付勢手段)
40 下側付勢手段(上向き付勢手段)
42 ガイドレール
61 ホルダマガジン(回転ホルダ)
64 カム機構
67 上部電極保持穴(上部保持部)
68 下部電極保持穴(下部保持部)
74 電極供給ホース(上部供給ホース)
78 下部供給ロッド(下部供給部材)
79 供給アーム(操作部材)

Claims (4)

  1. ロボットのアームの先端に設けられたスポット溶接ガンのシャンクに嵌合した電極を取り外す、スポット溶接用電極交換のための装置であって、
    上記溶接ガンのシャンクと電極とに係合し開動することにより該電極がシャンクから抜けるようにこの両者に対し上下に乖離方向の力を与える開閉爪と、
    上記開閉爪を支持し、該開閉爪を開動させるカム部を有するカムレバーと、
    上記カムレバーを上記カム部が上方及び下方のいずれにも回動するように水平軸回りに枢支する昇降体と、
    上記昇降体の昇降を案内するガイドレールと、該昇降体を上昇方向に付勢する上向き付勢手段と、該昇降体を下降方向に付勢する下向き付勢手段とを備え、該上向き付勢手段の付勢力と下向き付勢手段の付勢力とが釣り合う位置を基準位置として上記昇降体を昇降自在に且つ上記基準位置に復帰するように支持する支持装置と、
    上記溶接ガンのシャンクと電極とに上記開閉爪が係合した状態で、該溶接ガンが該開閉爪と共に上昇し、該上昇に伴って、上記カムレバーの上記枢支点が上記昇降体と共に上昇したとき、上記カムレバーのカム部が上記水平軸回りに上方へ回動して上記開閉爪が開動するように、上記カムレバーの上記枢支点からみて上記開閉爪とは反対側の部位の上昇を規制する上側ストッパと、
    上記溶接ガンのシャンクと電極とに上記開閉爪が係合した状態で、該溶接ガンが該開閉爪と共に下降し、該下降に伴って、上記カムレバーの上記枢支点が上記昇降体と共に下降したとき、上記カムレバーのカム部が上記水平軸回りに下方へ回動して上記開閉爪が開動するように、上記カムレバーの上記枢支点からみて上記開閉爪とは反対側の部位の下降を規制する下側ストッパと、
    上記溶接ガンを、そのシャンクと電極とが上記開閉爪に係合するように移動させ、上記カムレバーが回動するように、該係合状態で上昇又は下降させるロボット制御手段とを備えていることを特徴とするスポット溶接用電極の交換装置。
  2. 請求項1において、
    さらに、交換用電極を保持するホルダを備えた電極供給装置を備え、
    上記ロボット制御手段は、上記シャンクから電極が外された溶接ガンを、上記電極供給装置のホルダによる電極供給位置に移動させ、さらに該ホルダの電極にシャンクが嵌合するように移動させることを特徴とするスポット溶接用電極の交換装置。
  3. 請求項2において、
    上記電極供給装置は、上記溶接ガンに対して、その上側のシャンクに取り付ける上部電極と、その下側のシャンクに取り付ける下部電極とを供給するものであって、
    上側に上記上部電極を保持する複数の上部保持部が設けられ、下側に上記下部電極を保持する複数の下部保持部が設けられた回転ホルダと、
    上記上部電極をその自重により上記上部保持部に供給する上部供給ホースと、
    上昇によって上記下部電極を電極供給部から受け取ってその上方の上記下部保持部に供給する下部供給部材と、
    上記下部供給部材の下降に連動して、上記上下の各保持部が、上記上部供給ホース及び下部供給部材による電極供給位置から上記溶接ガンに対する電極取付位置へ向かって順次移動するように、上記ホルダを回転させるカム機構と、
    上記下部供給部材を昇降させるための操作部材とを備え、
    上記ロボット制御手段は、上記溶接ガンを、該溶接ガンによって上記操作部材を押し動かして上記下部供給部材を昇降させるように移動させることを特徴とすることを特徴とするスポット溶接用電極の交換装置。
  4. 請求項3において、
    上記操作部材は水平軸回りに回動するように設けられて、その一端部が上記下部供給部材に、上方への回動によって該下部供給部材を上昇させるように係合し、
    上記下部供給部材は、上記操作部材による上昇力が解除されると自重で下降するように設けられ、
    上記ロボット制御手段は、上記溶接ガンの上記下部電極が取り付けられる下側ガンアームを上記操作部材の他端部に当てて下降させることにより、該操作部材の上記一端部を上昇させることを特徴とするスポット溶接用電極の交換装置。
JP2005174871A 2005-06-15 2005-06-15 スポット溶接用電極の交換装置 Expired - Fee Related JP4692089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005174871A JP4692089B2 (ja) 2005-06-15 2005-06-15 スポット溶接用電極の交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005174871A JP4692089B2 (ja) 2005-06-15 2005-06-15 スポット溶接用電極の交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006346701A JP2006346701A (ja) 2006-12-28
JP4692089B2 true JP4692089B2 (ja) 2011-06-01

Family

ID=37643083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005174871A Expired - Fee Related JP4692089B2 (ja) 2005-06-15 2005-06-15 スポット溶接用電極の交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4692089B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5123034B2 (ja) * 2008-04-14 2013-01-16 Obara Group株式会社 溶接用電極チップの取り外し装置
JP5123066B2 (ja) * 2008-06-17 2013-01-16 Obara Group株式会社 溶接用電極チップの取り外し装置
JP5251649B2 (ja) 2009-03-19 2013-07-31 スズキ株式会社 スポット溶接用チップ取り外し装置
JP5558773B2 (ja) * 2009-10-08 2014-07-23 株式会社電元社製作所 ロボット動作を利用することによるアクチュエ−タを有しない電極チップ抜き取り装置
JP2012125779A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Shinko Kiki Kk キャップチップ取外装置
CN103056501B (zh) * 2012-12-27 2014-11-26 宁波圣龙汽车动力系统股份有限公司 焊接式凸轮轴的装配机构
JP7288732B2 (ja) * 2019-03-29 2023-06-08 ダイハツ工業株式会社 溶接ガンの電極チップ交換方法
JP7320032B2 (ja) 2021-09-28 2023-08-02 Obara株式会社 電極チップの交換保持装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001347380A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Seki Kogyo Kk 抵抗溶接用電極チップの取り外し装置
JP2002079381A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Toyota Industries Corp 溶接ガンのチップ交換装置
JP2002239749A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Ikuo Oshita 抵抗溶接機の電極チップ取外し装置
JP2005111537A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Toyota Industries Corp チップ交換装置及びチップ交換方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001347380A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Seki Kogyo Kk 抵抗溶接用電極チップの取り外し装置
JP2002079381A (ja) * 2000-09-07 2002-03-19 Toyota Industries Corp 溶接ガンのチップ交換装置
JP2002239749A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Ikuo Oshita 抵抗溶接機の電極チップ取外し装置
JP2005111537A (ja) * 2003-10-09 2005-04-28 Toyota Industries Corp チップ交換装置及びチップ交換方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006346701A (ja) 2006-12-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4692089B2 (ja) スポット溶接用電極の交換装置
US9757814B2 (en) Spot welding cap changer
US20060101630A1 (en) Cap tip detaching apparatus for welding machine
RU2605728C2 (ru) Устройство для замены рабочего конца сварочного электрода
JP4803349B2 (ja) 自動工具交換装置
JP4782627B2 (ja) タングステン電極自動交換装置
JP5034527B2 (ja) チューブポンプ
KR101513286B1 (ko) 승강 장치
JP2009148486A (ja) パチンコ台取付装置
JP2013136134A (ja) 圧入装置
JP3570568B2 (ja) パチンコ機の開閉部材枢支構造
KR101692981B1 (ko) 용접기용 전극팁 교환장치
KR101654536B1 (ko) Pcb용 단자 이송 및 삽입장치
JP2003230964A (ja) ワークの位置決めクランプ装置
JP4676846B2 (ja) 樹脂管を使用する自動製本機における残余樹脂管の排出装置
JP2007046957A (ja) マイクロプレートの把持機構
JP2002034330A (ja) 椎茸原木自動植菌装置
BR112020025320B1 (pt) Estação de soldagem e método de operar uma estação de soldagem
JP4830896B2 (ja) ローラの支持構造
CN109352333B (zh) 一种起钉器自动化装配装置及装配方法
CN113882770A (zh) 铰链组件装配工装
BR122020026900B1 (pt) Extrator de tampa para uma pistola de soldagem e método para remover uma tampa de uma pistola de soldagem
JPH0526374U (ja) 印刷機の刷版案内装置
JPH06163142A (ja) コンタクトピン圧入装置
JPH0410598A (ja) ヘッド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140304

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4692089

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees