JP4689863B2 - 木造建築用連結金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、土台上の柱をアンカーボルトに接合するための木造建築用連結金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述した木造建築用連結金具としては、図5に示すようにL字状のホールダウン金物91が一般的に知られている。
【0003】
ところが、ホールダウン金物91は、地震時の柱92の引き抜きを防止するものであって、土台93に対する柱の位置決めをするものではない。従ってホールダウン金物を使用する場合に、柱と土台には位置決め用のほぞ94とほぞ穴95が必要であり、その加工は熟練を要する面倒な作業であった。また、柱の側面にパネル96を取り付ける場合には、ホールダウン金物が邪魔になるので、パネルの一部97を切り欠くことになり、体裁が悪かった。さらに、柱の引き抜き防止の力は、本来的には柱の鉛直方向にかかるのが理想的であるが、ホールダウン金物を用いた場合は柱の側面側にかかることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的は、柱と土台に要する加工が容易で、柱に取り付けるパネルの体裁も良く、しかも、柱の引き抜き防止の力が効率の良い方向にかかる木造建築用連結金具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、基礎から土台の抜穴を経て突出したアンカーボルトを、柱に接合する木造建築用連結金具において、アンカーボルトの突出方向を整える円筒状の修整体と、修整体の上に位置し且つ接合ピン又はボルト・ナットを利用して柱とアンカーボルトを連結する円柱状の金具本体と、が一体化しており、修整体は、アンカーボルトを挿通可能で且つ土台の抜穴とアンカーボルトの隙間に埋め込むもので、金具本体は、柱の小口中央部に開けた取付穴に挿入するもので、金具本体の下部には、修整体の上方から突出するアンカーボルトをねじ込むための雌ネジを備え、さらに該雌ネジよりも上部には、柱の側面に開けた挿入孔から差し込まれる接合ピン又はボルトを貫通させるための貫通穴を備え、前記修整体と前記金具本体との境界には、埋め込む深さを決定する際の目安となる凹形状又は凸形状の位置決め部を有することを特徴とする。
【0006】
金具本体の「円柱状」とは、側面から見た場合の外観が円柱状であればよいことを意味し、具体的には、円柱の下部に雌ネジを形成したものだけでなく、円筒の下部に雌ねじを形成したものをも含む概念である。また、必ずしも、金具本体の全長を取付穴に挿入するとは限らず、その下端部が抜穴に僅かに入る場合もある。
【0007】
さらに、修整体と金具本体との境界には、埋め込む深さを決定する際の目安とするため、凹形状又は凸形状の位置決め部を有している。
【0008】
凹凸の位置決め部があれば、位置決め部のない単なる筒状に比べて、目視や、埋め込み作業時に手に伝わる感覚が優れ、土台の抜穴へ修整体を埋め込む際の目安とできる。また、凸形状の位置決め部であれば、土台を基礎に押し付けることができるので、土台と基礎の連結強度も向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の木造建築用連結金具の第一実施形態は図1及び図2に示すように、二つの別体品、即ち、修整体1と、金具本体2とから構成される。
【0010】
金属製の修整体1は、アンカーボルト3の突出方向を整える役割と、アンカーボルト3にねじ込む金具本体2の下端位置を決定する際の目安となる役割を果たす。修整体1の具体的な構造は、円筒状で、外径を土台4の抜穴5にがたつきなく嵌り込む程度か、抜穴5より僅かに大きい程度とし、内径をアンカーボルト3の外径より僅かに大きくしてある。また、その上端部には、抜穴5に埋め込む際の目安となる皿状の位置決め部6を有し、その外径を抜穴5より大きくしてある。
【0011】
金具本体2は、接合ピン7を利用して柱8とアンカーボルト3を連結する役割を果たす。金具本体2の具体的な構造は、円柱状で、その外径を、柱8の小口(下端面)中央部に開けた取付穴9にがたつきなく嵌り込む程度か、取付穴9より僅かに大きい程度としておく。また、その下部には、修整体1の内部に通じる雌ネジ10を有し、上部には接合ピン7を差し込む複数の貫通穴11を、上下に間隔を開けて且つ縦横に直交して形成してある。
【0012】
上述した木造建築用連結金具を取り付ける手順を2回に分けて説明する。取付前の準備として、柱8を立てる箇所以外で土台4を別のアンカーボルトAにナットで連結して基礎13に固定しておく。また、切削工具を利用して、予め柱8に丸い取付穴9を形成すると共に、取付穴9に金具本体2を挿入した状態を想定して柱8の四つの側面に接合ピン用の挿入孔12を、金具本体2の貫通穴11に一致する位置に開けておく。その後、取付を開始する。まず、基礎13から土台4の抜穴5を経て突出したアンカーボルト3に修整体1を通し、その上から金具本体2をアンカーボルト3の雄ネジにねじ込む。ねじ込みを開始する前は、アンカーボルト3の突出位置及び突出方向は、基礎を丁寧に施工しても抜穴5の中心及び鉛直方向から通常僅かにずれている。しかし、ねじ込みによって抜穴5とアンカーボルト3の隙間に修整体1が埋め込まれると、抜穴5が鉛直方向に開けてあるので、抜穴5に埋め込んだ修整体1によって、アンカーボルト3の突出位置が抜穴5の中心に、突出方向が鉛直方向に修整される。ねじ込んで埋め込む際には、位置決め部6が抜穴5に入ることなく土台4の上に衝突するのでその手応えが伝わる。従って、位置決め部6が埋め込み深さを決定する際の目安となり、その手応えを感じた後に、さらに深くねじ込み土台4を凹ませ、土台4の上面とほぼ面一になるまで修整体1を埋め込む。なお、位置決め部6の座りをよくするために、抜穴5の上端部を座ぐり加工しておいてもよい。
【0013】
次に、土台4上に突出した金具本体2の貫通穴11の方向を、これから立てる柱8の側面方向にあわせるべく、ねじ込みの増減を行う。その後、柱8の取付穴9を金具本体2に挿入して柱を立て、柱8の側面の挿入孔12と金具本体2の貫通穴11を一致させて接合ピン7を差し込む。このようにして、柱8とアンカーボルト3を連結すると、修整体1、金具本体2及び接合ピン7は柱8及び土台4の中に収容されるので、パネル14を切り欠くことなくそのまま柱8に取り付けることができる。
【0014】
本発明の木造建築用連結金具の第二実施形態は図3に示すように、金具本体2の下に修整体1を連続した一体品であること、並びに修整体1の位置決め部6を鍔状に形成したことを特徴とする。また、接合ピン7の代わりにボルトB・ナットNを用いてもよく、この場合、パネル14をそのまま取り付けるべく、貫通穴11はその両端部を深く座ぐり加工して、ボルトBの頭部及びナットNを柱8に収容する。第二実施形態は、作業者が注意を払わなくとも、位置決め部6によって金具本体2が抜穴5に埋め込まれるのを自然と阻止できるので、作業しやすい。また、柱8と土台4が一体品の第二実施形態を介して水平方向に連結された状態となるので、横揺れ地震時にも柱8と土台4の連結を確保できる。
【0015】
本発明の木造建築用連結金具の第三実施形態は図4に示すように、修整体1の位置決め部6を断面く字の凹溝形状に形成したことを特徴とする。この場合、最も深く凹んだ部分を土台4の上面に合わせて、アンカーボルト3にねじ込む。
【0016】
本発明は上記実施形態に限定されるものではない。修整体1と金具本体2の外径は同一であっても良いし、異なっていても良い。修整体1と金具本体2が一体品の場合は、金具本体2の外径を修整体1の外径より大きくしておけば、金具本体2の下端が位置決め部6の役割を果たす。また、位置決め部6が凸形状である場合も、皿状や鍔状のようなリング形状に限らない。
【0017】
【発明の効果】
本発明の木造建築用連結金具を使用すれば、柱と土台には丸ノコやドリル等の切削工具を用いて丸穴を開けるだけで済み、修整体と抜穴が従来のほぞとほぞ穴の代わりを果たすので、ほぞとほぞ穴のような熟練を要する加工が不要となり、その結果、柱と土台への加工が容易に行える。しかも、修整体と金具本体の取付もねじ込み作業だけなので、柱をアンカーボルトに連結する施工性も良い。また、本発明の木造建築用連結金具は柱と土台に完全に収容されるので、柱の側面にパネルを取り付ける場合でも、パネルを切り欠く必要がなく、体裁が良い。さらに、柱の真下から突出したアンカーボルトに柱を連結できるので、引き抜き防止の力が、理想的な方向から加わる。
【0018】
また、修整体と金具本体との境界に位置決め部を有することで、抜穴に対する修整体の埋め込み深さを把握しやすくなり、作業が容易になる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の木造建築用連結金具の第一実施形態を使用した柱とアンカーボルトの連結構造を示す縦断面図である。
【図2】 本発明の木造建築用連結金具の第一実施形態を示す正面図である。
【図3】 本発明の木造建築用連結金具の第二実施形態を示す一部切欠正面図である。
【図4】 本発明の木造建築用連結金具の第三実施形態を示す一部切欠正面図である。
【図5】 従来の木造建築用連結金具を使用した柱とアンカーボルトの連結構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 修整体
2 金具本体
3 アンカーボルト
4 土台
5 抜穴
6 位置決め部
7 接合ピン
8 柱
9 取付穴
10 雌ネジ
11 貫通穴
12 挿入孔
13 基礎
B ボルト
N ナット

Claims (1)

  1. 基礎(13)から土台(4)の抜穴(5)を経て突出したアンカーボルト(3)を、柱(8)に接合する木造建築用連結金具において、
    アンカーボルト(3)の突出方向を整える円筒状の修整体(1)と、修整体(1)の上に位置し且つ接合ピン(7)又はボルト(B)・ナット(N)を利用して柱(8)とアンカーボルト(3)を連結する円柱状の金具本体(2)と、が一体化しており
    修整体(1)は、アンカーボルト(3)を挿通可能で且つ土台(4)の抜穴(5)とアンカーボルト(3)の隙間に埋め込むもので、
    金具本体(2)は、柱(8)の小口中央部に開けた取付穴(9)に挿入するもので、金具本体(2)の下部には、修整体(1)の上方から突出するアンカーボルト(3)をねじ込むための雌ネジ(10)を備え、さらに該雌ネジ(10)よりも上部には、柱(8)の側面に開けた挿入孔(12)から差し込まれる接合ピン(7)又はボルト(B)を貫通させるための貫通穴(11)を備え、
    前記修整体(1)と前記金具本体(2)との境界には、埋め込む深さを決定する際の目安となる凹形状又は凸形状の位置決め部(6)を有することを特徴とする木造建築用連結金具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0913500A (ja) * 1995-07-03 1997-01-14 Sekisui House Ltd 木造軸組における柱・土台及び基礎の接合構造と接合金物
JPH10121577A (ja) * 1996-10-18 1998-05-12 Sumitomo Forestry Co Ltd 木造軸組部材用接合具及び座金

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