JP2004143801A - 柱梁接合具および柱梁接合部の施工法 - Google Patents
柱梁接合具および柱梁接合部の施工法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】本発明は、必要強度に応じた柱と梁との連結構造を、容易かつ確実に構築でき、長期的な接合にも耐え得る柱梁接合具および接合部の施工方法を提供する。
【解決手段】第一連結部4と第二連結部3とを回転可能な状態で螺合し、かつ第一連結部4および第二連結部3の夫々に梁から固定具を挿入可能とした柱梁接合具1とした。また2つの連結部3,4が螺合されているので、必要強度に応じた固定具挿入位置の調整を可能とし、また固定具挿入時の位置あわせも簡便とした。さらに別の接合具を第二連結部3に螺合することもできる柱梁接合具1である。
【選択図】 図1
【解決手段】第一連結部4と第二連結部3とを回転可能な状態で螺合し、かつ第一連結部4および第二連結部3の夫々に梁から固定具を挿入可能とした柱梁接合具1とした。また2つの連結部3,4が螺合されているので、必要強度に応じた固定具挿入位置の調整を可能とし、また固定具挿入時の位置あわせも簡便とした。さらに別の接合具を第二連結部3に螺合することもできる柱梁接合具1である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造建物の柱梁接合具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅の柱梁接合具としては、鋼板をプレス加工し、接合具の側面に所定間隔に孔を配置したパイプ状接合具が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなパイプ状の接合具を用いた柱と梁の連結方法としては、接合する梁と柱に前記接合具の外形とほぼ同じ孔をあけて接合具を嵌入し、接合具の側面の孔に柱および梁からドリフトピン等の固定具を挿入して、固定する方法が一般的である。しかしながら、このような接合方法は、地震時にかかる柱への引抜き力が固定具に集中するため、図9のように、柱12および梁11の端部から固定具5を挿入する距離(図中D1、D2で示す)を、引抜き力に応じて適切に設計する必要がある。そのため、連結部の必要引抜き耐力に応じて、固定具5を挿入する孔位置を変えたパイプ状接合具40を各種揃える必要があった。
【0003】
また通常、梁の側面には、別の梁が直交して取り付けられる為、この別の梁を受ける梁受け金物を固定するボルトが、前記固定具に代わって、接合具にあいた孔に挿入される。しかしながら、この梁受け金物は、床の高さに応じて、取り付け高さを上下させることがあり、このような場合、接合具の孔位置と梁受け金物を取り付ける孔位置とが合わなくなるという設計上の問題が生じていた。
【0004】
またベランダの持ち出し梁や、上階のオーバーハング部分などで、上下に柱が分断される梁勝ち構造となる場合、上下の柱の引抜き力によって、梁が長手方向に割裂破壊しないように、上下の柱を直接連結し、梁に大きな引抜き力がかからないようにした方法が知られている。この方法には、パイプ状接合具を長く形成して、上下の柱を1本のパイプ状接合具で連結する方法や、同種類のパイプ状接合具を全ねじボルトで繋ぐという方法が知られている(例えば特許文献2、特許文献3参照)。しかしながら、パイプ状接合具を長く形成した方法では、梁の大きさごとに長さ種類を揃える必要があり、また前述の様に、梁の側面に別の梁が付く場合に、梁の高さを上下させるには、パイプ状接合具の孔位置との関係で制約が生じてしまう。また全ねじボルトで連結する方法では、梁の側面に、別の梁を受ける金物取付用のボルトがあたってしまうなどの改善余地がある。
【0005】
さらに同種類のパイプ状接合具を、全ねじボルトで連結する方法では、一方のパイプ状接合具を柱に固定した後に、他方のパイプ状接合具を回転させて調整する必要があり、後から回転させるパイプ状接合具とともに全ネジボルトが共回りしてしまい、ネジとボルトの適正な噛み合い量を確認することが難しく、螺合の施工性、確実性に改善の余地があった。さらに、螺合によって柱梁接合具を締め付けるだけでは、定期的に増し締めを行わないと、長期的には、木痩せによって柱梁接合面に隙間が生じて、接合部のせん断強度が低下する恐れがある。
【0006】
【特許文献1】特開平11−200491(第1図、第2図)
【0007】
【特許文献2】実開平7−13910(第3図)
【0008】
【特許文献3】特開平2002−173986(第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑み、必要強度に応じた柱と梁との接合構造を、容易かつ確実に構築でき、長期的な接合にも耐え得る柱梁接合具および接合部の施工方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために以下の構成を有する金具である。これにより柱梁接合具の挿入孔の位置を変化させる、および別の接合具を第二連結部に確実に螺合させることが可能となり、必要強度に応じた柱梁接合具の構築が容易となる。
【0011】
第一連結部と第二連結部とからなる柱と梁の接合具であって、第一連結部と第二連結部とが螺合されていることを特徴とする柱梁接合具(請求項1)。
【0012】
第一連結部の側面には柱および梁から挿入される固定具が嵌入される嵌入孔を設け、該第二連結部の側面には梁から挿入される固定具が嵌入される嵌入孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合具(請求項2)。
【0013】
第一連結部が螺合された端部の反対側に位置する第二連結部の端部には、別の接合具を螺合する螺子部を設けたことを特徴とする請求項1および請求項2いずれか1項に記載の柱梁接合具(請求項3)。
【0014】
より具体的には、第二連結部は、第一連結部に螺合しているので、第二連結部にあけられた挿入穴の位置を調整することが可能となり、強度の調整が可能となるとともに、この挿入穴には、梁側面に取り付く、別の梁を受ける梁受け金物を固定するボルトなどの固定具が挿入可能となり、またこの別の梁の取付高さを変更することも可能となる。さらに第二連結部の端部には、別の接合具が螺合可能となる螺子部を設けているので、上下の柱を連結させる場合や、より引抜き耐力を高めるための座金などを用いた接合形態も容易に構築できるようにしている。
【0015】
また本発明による柱梁接合部の施工方法は、上記の発明による柱梁接合具を用いた接合方法であり、すなわち、柱梁接合具は、柱および梁の内部に嵌入されており、第二連結部の挿入孔には、梁の側面に設けた嵌入孔から固定具が挿入されて、第一連結部よりも先に、螺子部の回転を止めるようにしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の柱梁接合具による柱梁接合部の施工方法(請求項4)である。
【0016】
これにより螺合時の螺子部の共回りを防止して、確実に螺合可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る柱梁接合具の側面図である。本発明による柱梁接合具1は、図1に示すように、棒状体の長手方向端部に雄螺子部4aを設けた第一連結部4と、棒状体の両端部に雌螺子部3a、3bを設けた第二連結部3とから構成されており、予め雄螺子部4aと雌螺子部3aとで、各々が回転可能な状態で螺合されている。この第一連結部4は、例えば鋼板をパイプ状にプレス成形して形成され、その端部の開口に雄螺子4aを溶接などして取り付けてある。また第二連結部は、中実の棒鋼に雌螺子を設けて形成するのが、製作の容易さ、部材強度の高さの点から望ましいが、第一連結部と同様に、鋼板をパイプ状にプレス成形し、雌螺子を溶接などで取り付けて形成して良い。
【0018】
第一連結部4の断面形状はドリルなどで加工しやすい円形が望ましい。また第二連結部3の断面形状は、円形または四角形でもよく、第一連結部の断面の外形とほぼ同じ大きさ、または小さく形成されていることが好ましい。なお図示しないが、第一連結部を雌螺子とし、第二連結部を雄螺子としてもよく、この場合は第一連結部のパイプの内径側に螺子を切る、ナットを溶接するなどし、第二連結部3には対応する雄螺子を切り出しまたは溶接などして形成することが出来る。
【0019】
また柱梁接合具1には、後述する固定具5を挿入する挿入穴20a、21a、22aが、固定具5の断面と同じ、またはすこし大きめになるように形成されている。挿入穴は、通常、柱梁接合具1の側面のほぼ中心に形成する。
【0020】
このように構成された柱梁接合具1は、図2に示すように、第一連結部4の断面径とほぼ同じ大きさで、梁11に予めあけられた孔に挿入し、この第一連結部4の一部は、第一連結部4の断面径とほぼ同じ大きさで、柱12の木口に穿孔した孔に挿入して設置する。この第一連結部の断面の大きさは、梁11の短辺となる巾および柱12の木口の短辺よりも小さく形成し、第一連結部4が梁11および柱12の内部に内包される大きさとしており、例えば、3階建て程度までの住宅で、柱断面の1辺が105〜120mm程度とすれば、第一連結部の断面径を円形とするとφ15〜30mmが、第一連結部の強度と柱、梁などの木材面の強度とのバランス面から好ましい。
【0021】
さらに梁11および柱12には、図2に示すように、固定具5を外面から嵌入可能な嵌入孔20b、21b、22bが形成されており、柱梁接合具1に形成した挿入孔20a、21a、22aと位置をほぼ同じくして設けてある。嵌入孔の大きさは、固定具5とほぼ同じに形成して、容易に抜けない大きさとしている。そしてこれら嵌入孔および挿入穴に固定具5を差し込むことで、梁11と柱12とは、柱梁接合具1で接合できる。固定具5は通常、鋼鉄製のドリフトピンやボルトなどを用い、断面の大きさは、柱の断面の1辺が105〜120mmの場合で、3階建て程度までの住宅であれば、φ10〜15mmが好ましい。なお通常嵌入孔20aは、固定具5が挿入穴20bを梁11と反対側に引っ張るように孔位置を僅かにずらして形成し、柱と梁とをより確実に密着させている。
【0022】
ここで挿入穴および嵌入孔について、詳細な説明を付け加えると、挿入穴20aと、対応する嵌入孔20bとは、固定具5を介して、柱12と柱梁接合具1とを固定する機能を有し、図3に示すように、柱12の引抜き耐力に見合った孔数および柱12の端部からの距離(図中D1)をあけて形成されている。一方、挿入孔21a、22aおよび対応する嵌入孔21b、22bは、固定具5を介して、梁11と柱梁接合具1とを固定する機能を有しており、図3に示すように、柱12の引抜き耐力に見合った孔数および梁の上面から距離(図中D2)をあけて形成されている。なお、端部からの距離D1およびD2は、必要強度が大きければ、大きく設定されるが、通常は、孔の中心から10mm以上確保するのが望ましく、3階建て程度の住宅であれば、15mm以上とするのが、より望ましい。(D1、D2の柱の太さ等から見た数値範囲でも例示できませんか。)
通常、挿入穴20a、21a、22aは少なくとも1ヶ以上形成され、対応する嵌入孔20b、21b、22bが形成されている。なお必要な強度を満たしていれば、挿入穴と嵌入孔の数が同一である必要はなく、例えば挿入穴を通常使用するよりも多く形成しておいて、嵌入孔は必要数のみ形成しても良い。また第一連結部の挿入孔21aと対応する嵌入孔21bとは、固定具5によって、第一連結部4、引いては柱12の回転を防止する機能を有している。また、挿入穴21a、22aおよび対応する嵌入孔21b、22bに挿入する固定具5によって、柱梁接合具1の回転は防止されているので、長期的に螺子が緩むことはない。
【0023】
さらに、本発明による柱梁接合具では、柱の引抜き耐力を変化させることが可能である。つまり、図3に示すように、第一連結部と第二連結部とを繋ぐ螺子部を回転させ、挿入孔22aの位置を変えることなく、第一連結部4の柱12側への挿入距離を大きくし、柱12の端部から挿入孔20aの距離を長くする。この挿入穴20aにあわせて、柱12の嵌入孔20bを設けて、固定具5を挿入すると、柱12の引抜き耐力を増加させる事が可能となる。逆に、第二連結部3を回転させることで、第一連結部4の挿入穴20aの位置を変えることなく、第二連結部4の挿入孔22aを梁11の下方に移動し、あわせて嵌入孔22bを移動して形成し、固定具5を挿入することで、柱12からの引張力に対する梁11の耐力を増加させることができる。
【0024】
なお本発明による柱梁接合具1では、図4に示すように、第二連結部3を長くし、挿入穴22aを複数設けたものとすることで、柱12の引抜き力に対する梁11部分の耐力を高めることも可能である。
【0025】
また、さらに本発明による柱梁接合具では、引抜き耐力をより高めるための別の接合具を追加することも可能である。つまり、図1に示すように、第二連結部3には、螺子部3bを設けており、この部分に別の接合具を螺合させることが可能となっている。この別の接合具としては、例えば、図6に示すような座金付きボルト8があり、図5に示すように、柱梁接合具1の第二連結部3に螺合して連結し、柱の引抜き力に対して、座金部分のめり込み力を補助として用いることが可能となる。さらに別の接合具としては、図7に示すように、柱梁接合具1に、もうひとつの第一連結部4を螺合してもよく、上下の柱を連結させることで、梁11への負担力を軽減させることも可能である。また図5および図7の形態の、いずれの場合も、柱梁接合具1の螺合部分を回転させて、第一連結部4の柱12への挿入を深くすることが可能で、より引抜き耐力を高めることができる。さらに第二連結部3は、棒状体5によって回転が防止されるので、別の接合具を螺合させる場合でも、第二連結部3が共回りせずに、容易にかつ確実に別の接合具を取り付けることが可能である。
【0026】
さらに本発明による柱梁接合具では、梁の側面に取り付く別の梁を受ける梁受け金物を、各種取り付けることが可能で、取り付く梁の高さを変更することも容易である。つまり、図8に示すように、梁11の側面には、別の梁13が梁受け金物30によって取り付けられており、この梁受け金物30は、梁11の側面にボルトなどの固定具5を用いて固定されている。従ってこの梁受け金物30を固定する固定具5は、梁11に固定されている柱梁接合具1の位置と重なるが、第二連結部3は、中実の棒鋼またはパイプ状の棒状体であるので、この梁受け金物30を固定する固定具5の数と位置にあわせて、例えば図4に示すように、挿入孔22aを複数形成することが可能である。さらに和室などの対応で、梁受け金物30の高さを、上下にずらして取り付ける場合、第二連結部3と第一連結部4とは螺合により連結されているので、第二連結部3のみ回転させて高さを梁金物30の高さにあわせて上下させることも可能である。なお通常は、梁は下げる方向であることが多く、この場合は引抜き耐力を増加させる方向にあるので問題はない。逆に梁金物30を上げる場合は、必要な引抜き耐力を下回らないようにすることが必要である。
以上、柱梁接合具について説明したが、本発明による接合部の施工方法は、このような柱梁接合具を用いたものである。
【0027】
つまり、梁11にあけられた孔に、本発明による柱梁接合具1を嵌入し、この柱梁接合具1の第二連結部3の挿入穴22aと、梁11の側面にあけた嵌入孔22bとに固定具5を差し込んで、梁11と柱梁接合具1を固定する。これにより、第二連結部3の回転は防止される。続いて、第一連結部4を雄螺子部4aで回転させて、梁11からの突出長さを調整する。この時、第二連結部3は、既に回転が止められているので、第一連結部3のみを回転させて螺合させることは容易で、かつ螺子の掛かり具合が、回転量によって確認できる。その後、第一連結部4の挿入穴21aと梁側面の嵌入穴21bとに別の固定具5を差し込んで、第一連結部4の回転も止める。続いて、柱12の木口面にあいた孔に、柱梁接合具1の梁から突出している部分を差し込み、第一連結部4の挿入穴20aと柱の側面にあいた嵌入穴20bとに固定具5を差し込んで、柱梁接合具1と柱12とを固定し、梁11と柱12とが接合される。なおこの状態までを建設現場で行うこともできるが、柱梁接合具1を、梁11に予め工場で取り付けておけば、柱梁接合具1の第一連結部4の調整作業も不要となるので好ましい。またこの時、柱梁接合具は固定具5で、既に回転を止めているので、建設現場での再調整は不要となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による柱梁接合具によれば、鋼製パイプまたは棒鋼からなる棒状の第一連結部と第二連結部が、螺子を介して回転可能な状態で連結してあるため、螺子の回転により柱梁接合具を柱と梁に固定する固定具の挿入位置が自由に設定できるとともに、第二連結部の片側端に強度を調整する別の接合具を容易に取り付けることも可能で、柱梁の接合に必要な各種強度を得ることが可能である。また本発明による柱梁接合部の接合方法によれば、第二連結部に固定具が挿入できるので、螺合部分の共回り防止、ねじ込み量の確認なども容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す柱梁接合具の側面図である。
【図2】同実施形態の柱梁接合の構成を示す斜視図である。
【図3】同実施形態の柱梁接合の構成を示す縦断面図である。
【図4】同実施形態を応用した別の実施形態を示す柱梁接合具の側面図である。
【図5】座金付きボルトと連結した実施形態の縦断面図である。
【図6】座金付きボルトの斜視図である。
【図7】上下に柱が取り付いた場合の柱梁接合の実施例を示す縦断面図である。
【図8】別の梁を取り付けた場合の実施例を示す斜視図である。
【図9】柱梁接合の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 柱梁接合具
3 第二連結部
3a、3b 雌螺子部
4 第一連結部
4a 雄螺子部
5 固定具
8 座金付きボルト
11、13 梁
12 柱
20a、21a、22a 挿入穴
20b、21b、22b 嵌入孔
40パイプ状接合具
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造建物の柱梁接合具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
木造住宅の柱梁接合具としては、鋼板をプレス加工し、接合具の側面に所定間隔に孔を配置したパイプ状接合具が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなパイプ状の接合具を用いた柱と梁の連結方法としては、接合する梁と柱に前記接合具の外形とほぼ同じ孔をあけて接合具を嵌入し、接合具の側面の孔に柱および梁からドリフトピン等の固定具を挿入して、固定する方法が一般的である。しかしながら、このような接合方法は、地震時にかかる柱への引抜き力が固定具に集中するため、図9のように、柱12および梁11の端部から固定具5を挿入する距離(図中D1、D2で示す)を、引抜き力に応じて適切に設計する必要がある。そのため、連結部の必要引抜き耐力に応じて、固定具5を挿入する孔位置を変えたパイプ状接合具40を各種揃える必要があった。
【0003】
また通常、梁の側面には、別の梁が直交して取り付けられる為、この別の梁を受ける梁受け金物を固定するボルトが、前記固定具に代わって、接合具にあいた孔に挿入される。しかしながら、この梁受け金物は、床の高さに応じて、取り付け高さを上下させることがあり、このような場合、接合具の孔位置と梁受け金物を取り付ける孔位置とが合わなくなるという設計上の問題が生じていた。
【0004】
またベランダの持ち出し梁や、上階のオーバーハング部分などで、上下に柱が分断される梁勝ち構造となる場合、上下の柱の引抜き力によって、梁が長手方向に割裂破壊しないように、上下の柱を直接連結し、梁に大きな引抜き力がかからないようにした方法が知られている。この方法には、パイプ状接合具を長く形成して、上下の柱を1本のパイプ状接合具で連結する方法や、同種類のパイプ状接合具を全ねじボルトで繋ぐという方法が知られている(例えば特許文献2、特許文献3参照)。しかしながら、パイプ状接合具を長く形成した方法では、梁の大きさごとに長さ種類を揃える必要があり、また前述の様に、梁の側面に別の梁が付く場合に、梁の高さを上下させるには、パイプ状接合具の孔位置との関係で制約が生じてしまう。また全ねじボルトで連結する方法では、梁の側面に、別の梁を受ける金物取付用のボルトがあたってしまうなどの改善余地がある。
【0005】
さらに同種類のパイプ状接合具を、全ねじボルトで連結する方法では、一方のパイプ状接合具を柱に固定した後に、他方のパイプ状接合具を回転させて調整する必要があり、後から回転させるパイプ状接合具とともに全ネジボルトが共回りしてしまい、ネジとボルトの適正な噛み合い量を確認することが難しく、螺合の施工性、確実性に改善の余地があった。さらに、螺合によって柱梁接合具を締め付けるだけでは、定期的に増し締めを行わないと、長期的には、木痩せによって柱梁接合面に隙間が生じて、接合部のせん断強度が低下する恐れがある。
【0006】
【特許文献1】特開平11−200491(第1図、第2図)
【0007】
【特許文献2】実開平7−13910(第3図)
【0008】
【特許文献3】特開平2002−173986(第2図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑み、必要強度に応じた柱と梁との接合構造を、容易かつ確実に構築でき、長期的な接合にも耐え得る柱梁接合具および接合部の施工方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために以下の構成を有する金具である。これにより柱梁接合具の挿入孔の位置を変化させる、および別の接合具を第二連結部に確実に螺合させることが可能となり、必要強度に応じた柱梁接合具の構築が容易となる。
【0011】
第一連結部と第二連結部とからなる柱と梁の接合具であって、第一連結部と第二連結部とが螺合されていることを特徴とする柱梁接合具(請求項1)。
【0012】
第一連結部の側面には柱および梁から挿入される固定具が嵌入される嵌入孔を設け、該第二連結部の側面には梁から挿入される固定具が嵌入される嵌入孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合具(請求項2)。
【0013】
第一連結部が螺合された端部の反対側に位置する第二連結部の端部には、別の接合具を螺合する螺子部を設けたことを特徴とする請求項1および請求項2いずれか1項に記載の柱梁接合具(請求項3)。
【0014】
より具体的には、第二連結部は、第一連結部に螺合しているので、第二連結部にあけられた挿入穴の位置を調整することが可能となり、強度の調整が可能となるとともに、この挿入穴には、梁側面に取り付く、別の梁を受ける梁受け金物を固定するボルトなどの固定具が挿入可能となり、またこの別の梁の取付高さを変更することも可能となる。さらに第二連結部の端部には、別の接合具が螺合可能となる螺子部を設けているので、上下の柱を連結させる場合や、より引抜き耐力を高めるための座金などを用いた接合形態も容易に構築できるようにしている。
【0015】
また本発明による柱梁接合部の施工方法は、上記の発明による柱梁接合具を用いた接合方法であり、すなわち、柱梁接合具は、柱および梁の内部に嵌入されており、第二連結部の挿入孔には、梁の側面に設けた嵌入孔から固定具が挿入されて、第一連結部よりも先に、螺子部の回転を止めるようにしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の柱梁接合具による柱梁接合部の施工方法(請求項4)である。
【0016】
これにより螺合時の螺子部の共回りを防止して、確実に螺合可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る柱梁接合具の側面図である。本発明による柱梁接合具1は、図1に示すように、棒状体の長手方向端部に雄螺子部4aを設けた第一連結部4と、棒状体の両端部に雌螺子部3a、3bを設けた第二連結部3とから構成されており、予め雄螺子部4aと雌螺子部3aとで、各々が回転可能な状態で螺合されている。この第一連結部4は、例えば鋼板をパイプ状にプレス成形して形成され、その端部の開口に雄螺子4aを溶接などして取り付けてある。また第二連結部は、中実の棒鋼に雌螺子を設けて形成するのが、製作の容易さ、部材強度の高さの点から望ましいが、第一連結部と同様に、鋼板をパイプ状にプレス成形し、雌螺子を溶接などで取り付けて形成して良い。
【0018】
第一連結部4の断面形状はドリルなどで加工しやすい円形が望ましい。また第二連結部3の断面形状は、円形または四角形でもよく、第一連結部の断面の外形とほぼ同じ大きさ、または小さく形成されていることが好ましい。なお図示しないが、第一連結部を雌螺子とし、第二連結部を雄螺子としてもよく、この場合は第一連結部のパイプの内径側に螺子を切る、ナットを溶接するなどし、第二連結部3には対応する雄螺子を切り出しまたは溶接などして形成することが出来る。
【0019】
また柱梁接合具1には、後述する固定具5を挿入する挿入穴20a、21a、22aが、固定具5の断面と同じ、またはすこし大きめになるように形成されている。挿入穴は、通常、柱梁接合具1の側面のほぼ中心に形成する。
【0020】
このように構成された柱梁接合具1は、図2に示すように、第一連結部4の断面径とほぼ同じ大きさで、梁11に予めあけられた孔に挿入し、この第一連結部4の一部は、第一連結部4の断面径とほぼ同じ大きさで、柱12の木口に穿孔した孔に挿入して設置する。この第一連結部の断面の大きさは、梁11の短辺となる巾および柱12の木口の短辺よりも小さく形成し、第一連結部4が梁11および柱12の内部に内包される大きさとしており、例えば、3階建て程度までの住宅で、柱断面の1辺が105〜120mm程度とすれば、第一連結部の断面径を円形とするとφ15〜30mmが、第一連結部の強度と柱、梁などの木材面の強度とのバランス面から好ましい。
【0021】
さらに梁11および柱12には、図2に示すように、固定具5を外面から嵌入可能な嵌入孔20b、21b、22bが形成されており、柱梁接合具1に形成した挿入孔20a、21a、22aと位置をほぼ同じくして設けてある。嵌入孔の大きさは、固定具5とほぼ同じに形成して、容易に抜けない大きさとしている。そしてこれら嵌入孔および挿入穴に固定具5を差し込むことで、梁11と柱12とは、柱梁接合具1で接合できる。固定具5は通常、鋼鉄製のドリフトピンやボルトなどを用い、断面の大きさは、柱の断面の1辺が105〜120mmの場合で、3階建て程度までの住宅であれば、φ10〜15mmが好ましい。なお通常嵌入孔20aは、固定具5が挿入穴20bを梁11と反対側に引っ張るように孔位置を僅かにずらして形成し、柱と梁とをより確実に密着させている。
【0022】
ここで挿入穴および嵌入孔について、詳細な説明を付け加えると、挿入穴20aと、対応する嵌入孔20bとは、固定具5を介して、柱12と柱梁接合具1とを固定する機能を有し、図3に示すように、柱12の引抜き耐力に見合った孔数および柱12の端部からの距離(図中D1)をあけて形成されている。一方、挿入孔21a、22aおよび対応する嵌入孔21b、22bは、固定具5を介して、梁11と柱梁接合具1とを固定する機能を有しており、図3に示すように、柱12の引抜き耐力に見合った孔数および梁の上面から距離(図中D2)をあけて形成されている。なお、端部からの距離D1およびD2は、必要強度が大きければ、大きく設定されるが、通常は、孔の中心から10mm以上確保するのが望ましく、3階建て程度の住宅であれば、15mm以上とするのが、より望ましい。(D1、D2の柱の太さ等から見た数値範囲でも例示できませんか。)
通常、挿入穴20a、21a、22aは少なくとも1ヶ以上形成され、対応する嵌入孔20b、21b、22bが形成されている。なお必要な強度を満たしていれば、挿入穴と嵌入孔の数が同一である必要はなく、例えば挿入穴を通常使用するよりも多く形成しておいて、嵌入孔は必要数のみ形成しても良い。また第一連結部の挿入孔21aと対応する嵌入孔21bとは、固定具5によって、第一連結部4、引いては柱12の回転を防止する機能を有している。また、挿入穴21a、22aおよび対応する嵌入孔21b、22bに挿入する固定具5によって、柱梁接合具1の回転は防止されているので、長期的に螺子が緩むことはない。
【0023】
さらに、本発明による柱梁接合具では、柱の引抜き耐力を変化させることが可能である。つまり、図3に示すように、第一連結部と第二連結部とを繋ぐ螺子部を回転させ、挿入孔22aの位置を変えることなく、第一連結部4の柱12側への挿入距離を大きくし、柱12の端部から挿入孔20aの距離を長くする。この挿入穴20aにあわせて、柱12の嵌入孔20bを設けて、固定具5を挿入すると、柱12の引抜き耐力を増加させる事が可能となる。逆に、第二連結部3を回転させることで、第一連結部4の挿入穴20aの位置を変えることなく、第二連結部4の挿入孔22aを梁11の下方に移動し、あわせて嵌入孔22bを移動して形成し、固定具5を挿入することで、柱12からの引張力に対する梁11の耐力を増加させることができる。
【0024】
なお本発明による柱梁接合具1では、図4に示すように、第二連結部3を長くし、挿入穴22aを複数設けたものとすることで、柱12の引抜き力に対する梁11部分の耐力を高めることも可能である。
【0025】
また、さらに本発明による柱梁接合具では、引抜き耐力をより高めるための別の接合具を追加することも可能である。つまり、図1に示すように、第二連結部3には、螺子部3bを設けており、この部分に別の接合具を螺合させることが可能となっている。この別の接合具としては、例えば、図6に示すような座金付きボルト8があり、図5に示すように、柱梁接合具1の第二連結部3に螺合して連結し、柱の引抜き力に対して、座金部分のめり込み力を補助として用いることが可能となる。さらに別の接合具としては、図7に示すように、柱梁接合具1に、もうひとつの第一連結部4を螺合してもよく、上下の柱を連結させることで、梁11への負担力を軽減させることも可能である。また図5および図7の形態の、いずれの場合も、柱梁接合具1の螺合部分を回転させて、第一連結部4の柱12への挿入を深くすることが可能で、より引抜き耐力を高めることができる。さらに第二連結部3は、棒状体5によって回転が防止されるので、別の接合具を螺合させる場合でも、第二連結部3が共回りせずに、容易にかつ確実に別の接合具を取り付けることが可能である。
【0026】
さらに本発明による柱梁接合具では、梁の側面に取り付く別の梁を受ける梁受け金物を、各種取り付けることが可能で、取り付く梁の高さを変更することも容易である。つまり、図8に示すように、梁11の側面には、別の梁13が梁受け金物30によって取り付けられており、この梁受け金物30は、梁11の側面にボルトなどの固定具5を用いて固定されている。従ってこの梁受け金物30を固定する固定具5は、梁11に固定されている柱梁接合具1の位置と重なるが、第二連結部3は、中実の棒鋼またはパイプ状の棒状体であるので、この梁受け金物30を固定する固定具5の数と位置にあわせて、例えば図4に示すように、挿入孔22aを複数形成することが可能である。さらに和室などの対応で、梁受け金物30の高さを、上下にずらして取り付ける場合、第二連結部3と第一連結部4とは螺合により連結されているので、第二連結部3のみ回転させて高さを梁金物30の高さにあわせて上下させることも可能である。なお通常は、梁は下げる方向であることが多く、この場合は引抜き耐力を増加させる方向にあるので問題はない。逆に梁金物30を上げる場合は、必要な引抜き耐力を下回らないようにすることが必要である。
以上、柱梁接合具について説明したが、本発明による接合部の施工方法は、このような柱梁接合具を用いたものである。
【0027】
つまり、梁11にあけられた孔に、本発明による柱梁接合具1を嵌入し、この柱梁接合具1の第二連結部3の挿入穴22aと、梁11の側面にあけた嵌入孔22bとに固定具5を差し込んで、梁11と柱梁接合具1を固定する。これにより、第二連結部3の回転は防止される。続いて、第一連結部4を雄螺子部4aで回転させて、梁11からの突出長さを調整する。この時、第二連結部3は、既に回転が止められているので、第一連結部3のみを回転させて螺合させることは容易で、かつ螺子の掛かり具合が、回転量によって確認できる。その後、第一連結部4の挿入穴21aと梁側面の嵌入穴21bとに別の固定具5を差し込んで、第一連結部4の回転も止める。続いて、柱12の木口面にあいた孔に、柱梁接合具1の梁から突出している部分を差し込み、第一連結部4の挿入穴20aと柱の側面にあいた嵌入穴20bとに固定具5を差し込んで、柱梁接合具1と柱12とを固定し、梁11と柱12とが接合される。なおこの状態までを建設現場で行うこともできるが、柱梁接合具1を、梁11に予め工場で取り付けておけば、柱梁接合具1の第一連結部4の調整作業も不要となるので好ましい。またこの時、柱梁接合具は固定具5で、既に回転を止めているので、建設現場での再調整は不要となる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による柱梁接合具によれば、鋼製パイプまたは棒鋼からなる棒状の第一連結部と第二連結部が、螺子を介して回転可能な状態で連結してあるため、螺子の回転により柱梁接合具を柱と梁に固定する固定具の挿入位置が自由に設定できるとともに、第二連結部の片側端に強度を調整する別の接合具を容易に取り付けることも可能で、柱梁の接合に必要な各種強度を得ることが可能である。また本発明による柱梁接合部の接合方法によれば、第二連結部に固定具が挿入できるので、螺合部分の共回り防止、ねじ込み量の確認なども容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す柱梁接合具の側面図である。
【図2】同実施形態の柱梁接合の構成を示す斜視図である。
【図3】同実施形態の柱梁接合の構成を示す縦断面図である。
【図4】同実施形態を応用した別の実施形態を示す柱梁接合具の側面図である。
【図5】座金付きボルトと連結した実施形態の縦断面図である。
【図6】座金付きボルトの斜視図である。
【図7】上下に柱が取り付いた場合の柱梁接合の実施例を示す縦断面図である。
【図8】別の梁を取り付けた場合の実施例を示す斜視図である。
【図9】柱梁接合の従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 柱梁接合具
3 第二連結部
3a、3b 雌螺子部
4 第一連結部
4a 雄螺子部
5 固定具
8 座金付きボルト
11、13 梁
12 柱
20a、21a、22a 挿入穴
20b、21b、22b 嵌入孔
40パイプ状接合具
Claims (4)
- 第一連結部と第二連結部とからなる柱と梁の接合具であって、第一連結部と第二連結部とが回転可能な状態で螺合されていることを特徴とする柱梁接合具。
- 第一連結部には柱および梁から嵌入される固定具が挿入される挿入孔を設け、該第二連結部には梁から嵌入される固定具が挿入される挿入孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合具。
- 第一連結部が螺合された端部の反対側に位置する第二連結部の端部には、別の接合具を螺合する螺子部を設けたことを特徴とする請求項1および請求項2いずれか1項に記載の柱梁接合具。
- 柱梁接合具は、柱および梁の内部に嵌入されており、第二連結部の挿入孔には、梁の側面に設けた嵌入孔から固定具が挿入されて、第一連結部よりも先に、螺子部の回転を止めるようにしたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の柱梁接合具による柱梁接合部の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309603A JP2004143801A (ja) | 2002-10-24 | 2002-10-24 | 柱梁接合具および柱梁接合部の施工法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014015771A (ja) * | 2012-07-09 | 2014-01-30 | Yoshikuni Okura | 梁と柱の接合構造 |
KR20140140520A (ko) | 2014-07-11 | 2014-12-09 | 명지대학교 산학협력단 | 한옥용 접합철물을 이용한 한옥부재 연결구조 |
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2002
- 2002-10-24 JP JP2002309603A patent/JP2004143801A/ja active Pending
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