JP6664282B2 - 連結具と、この連結具を用いた屋根構造 - Google Patents

連結具と、この連結具を用いた屋根構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6664282B2
JP6664282B2 JP2016116375A JP2016116375A JP6664282B2 JP 6664282 B2 JP6664282 B2 JP 6664282B2 JP 2016116375 A JP2016116375 A JP 2016116375A JP 2016116375 A JP2016116375 A JP 2016116375A JP 6664282 B2 JP6664282 B2 JP 6664282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
members
peripheral
plate
contact member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016116375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017218863A (ja
Inventor
大倉 憲峰
憲峰 大倉
義邦 大倉
義邦 大倉
Original Assignee
大倉 憲峰
憲峰 大倉
義邦 大倉
義邦 大倉
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大倉 憲峰, 憲峰 大倉, 義邦 大倉, 義邦 大倉 filed Critical 大倉 憲峰
Priority to JP2016116375A priority Critical patent/JP6664282B2/ja
Publication of JP2017218863A publication Critical patent/JP2017218863A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6664282B2 publication Critical patent/JP6664282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

本発明は、各種木構造において、様々な方向に伸びる複数の部材を一括して一体化できる連結具と、この連結具を用いた屋根構造に関する。
木造建築で広く普及している軸組構法では、強度を向上するため、筋交いなどの斜材を配置することが多い。また近年は、公共施設などを中心に斬新なデザインの木造建築が施工されるようになり、多数の部材を様々な交角で配置することもある。このように木造建築においては、部材同士を直角ではなく斜方向に連結することも多いが、その施工作業は複雑化しやすい上、強度の確保も難しい。そのため以前から様々な技術開発が進められており、例として後記特許文献が挙げられる。
特許文献1では、構成が簡素で施工費の低減を図ることのできる木材の接合構造が開示されている。この接合構造は、木材に埋め込む全螺子ボルトと、円環部材を用いており、円環部材は、文字通りの円筒状で、二部材の境界に配置され、また全螺子ボルトは、連結される個々の部材に埋め込むが、その一端は部材から突出させる。そして、部材から突出する全螺子ボルトを円環部材の挿通孔に差し込み、その先端にナットを螺合させて締め付けることで、円環部材を介して二部材が連結される。この技術は、円環部材の挿通孔の位置を調整することで、二部材を自在な角度で接合可能である。
また特許文献2では、二部材を斜方向に接合するために用い、単純な構造で強度にも優れた建築用接合金具が開示されている。この接合金具は、母屋などの部材の端面に埋め込む連結棒と、二部材の間に配置する円筒形の受け金具で構成され、母屋の端面から突出させた連結棒を受け金具の係入溝に差し込み、さらに連結棒の先端にナットを螺合させて締め付ける。併せて、ボルトとナットを用い、受け金具を隅木などの部材に取り付ける。
次に特許文献3では、木造住宅などで用いられる複数の部材の接合構造が開示されている。ここでは、二本以上の副部材を主部材に接合することを想定しており、主部材と副部材は、連結部材を介して接合される。この連結部材は、アルミニウム合金などを素材としており、第一部材と第二部材で構成され、第一部材の側周面には、カギ型の嵌合孔を複数形成してあり、また第二部材の先端には、嵌合孔に嵌まり込む突起部を形成してある。そして主部材に第一部材を取り付け、副部材に第二部材を取り付け、第一部材と第二部材を嵌合することで、束と梁などの接合が実現する。
特開平8−105124号公報 実用新案登録第3112549号公報 特開2002−339457号公報
前記のように、木造建築のデザインの多様化により、複数の部材を様々な交角で配置し、部材同士を斜方向に連結することも多い。このような場合において、様々な方向に伸びる部材を一括して一体化できるならば、現地での作業時間の短縮が期待できるほか、施工不良による強度の低下を招くこともない。なお特許文献2の建築用接合金具は、円筒形の受け金具を用いることで、角度に対する制約は大きく改善されるが、受け金具の軸線方向に部材を接合することを想定したものではない。
近年は、森林資源の有効活用などの観点から、木造建築の大型化が進められており、その具体例として、大断面の登り梁を合掌形状に配置する構造が挙げられる。この登り梁には、常時下向きの大荷重が作用するため、その下端部同士を引き寄せ、倒伏を防ぐことが多い。この「下端部同士の引き寄せ」には、木材やテンションロッドなどを用いるが、単に対向する登り梁を引き寄せるのではなく、複数組の登り梁を接続することで、建築物の強度を一段と向上することができる。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、様々な方向に伸びる複数の部材を一括して一体化できる連結具と、この連結具を用いた屋根構造の提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、周接材と端接材を一体化する連結具であって、円筒状の本体と、該本体の端面を塞ぐ一対の閉止板と、該閉止板の表面から突出する接合手段と、前記本体の内部から差し込む固定ボルトと、一対の前記閉止板を引き寄せる寄せボルトと、からなり、前記周接材は、前記本体の半径方向に配置して、前記端接材は、前記本体の軸線方向に配置して、前記本体の側周面には、前記固定ボルトの軸部を差し込むため、内外を貫く貫通孔を設け、一対の前記閉止板は、前記本体の内部を貫通する前記寄せボルトで該本体と一体化して、前記固定ボルトにより、前記周接材を前記本体の外周面に引き寄せると共に、前記接合手段により、該本体の両端面に前記端接材を取り付け可能であることを特徴とする連結具である。
本発明による連結具は、木造建築の骨格など、各種木構造で用いるが、あらゆる状況で使用可能で、便宜上、連結される部材を周接材および端接材と称するものとする。周接材および端接材は、原則として木材(各種集成材を含む)であるが、圧縮荷重が作用することなく、安全性にも問題がないならば、一部をテンションロッドやワイヤーロープなど、金属製の部品に置き換えることもできる。
連結具は、本体と閉止板と接合手段と固定ボルトと寄せボルトを中心に構成され、他に付属品として、ナットやワッシャなどを用いることもある。そして本体は、円筒状の金属管で、その外周面は周接材の端面と向かい合い、何らかの手段で周接材の端面を本体に引き寄せる。なお一個の本体に対し、複数本の周接材を引き寄せることを想定している。さらに、この引き寄せを実現するため、周接材の端面には、ラグスクリューや異形棒鋼などの金属部品を埋め込み、本体の内部からこれらに向けて固定ボルトを差し込む。
閉止板は、本体の端面を塞ぐ円盤状のフタであり、両端面を塞ぐため、一個の本体に対して二枚用いる。したがって閉止板の直径は、本体の直径とほぼ等しくなる。また閉止板は、本体と一体化させる必要があり、対向する二枚の閉止板を寄せボルトで引き寄せ、閉止板を本体の端面に密着させる。なお寄せボルトの配置や使用数は自在で、寄せボルトと螺合するナットやメネジの配置も自在である。
接合手段は、端接材を閉止板に取り付ける役割を担う。端接材は、本体の軸線方向に伸びる部材で、その端面は閉止板と向かい合い、閉止板と端接材との間に接合手段を介在させ、双方を一体化する。したがって、接合手段の具体的な構成は、端接材の種類に応じて都度異なる。なお接合手段は、溶接などで閉止板と一体化させる場合もあれば、閉止板の表面に載せる場合もある。接合手段を閉止板の表面に載せる場合、対向する接合手段を寄せボルトで引き寄せ、その内側で閉止板を挟み込む。
貫通孔は、前記の固定ボルトの軸部を差し込むため、本体の側周面に設ける孔で、想定される周接材の配置に基づき、その個数や位置を決める。なお貫通孔は、単純な丸孔ではなく、長孔とすることで、周接材の取り付け角度を調整できるようになる。そのほか本体の内周面は曲面で、そのままでは固定ボルトの頭部を安定して据え置くことができない。そこで半月状のワッシャを用いることが多い。
このように、本体と閉止板と接合手段などからなる連結具を用いることで、本体の半径方向に伸びる複数の周接材と、本体の軸線方向に伸びる端接材と、を一個の連結具を用い、一括して一体化することができる。しかも周接材の取り付けは、本体の内部から固定ボルトを差し込み、これを締め付けるだけで完了し、現地での作業を簡単に終えることができる。また端接材の取り付けについても、接合手段により、作業性は良好である。
請求項2記載の発明は、本体を一部改良したもので、本体の外周面には、一本の周接材の端面を載せるため、板状の台座を設けてあり、該台座から該周接材に向けてネジ釘等を差し込み、双方を一体化することを特徴としている。台座は金属製の板で、周接材の端面と接触し、台座から周接材に向けてネジ釘などを差し込むことで、周接材を台座に引き寄せる。また台座は、溶接などで本体の外周面と一体化させる。
台座は、一個の本体に対して一枚だけで、台座に載ることのない他の周接材については、貫通孔に差し込む固定ボルトで本体に引き寄せる。また、台座から周接材に向けてネジ釘を差し込めるよう、台座の外縁付近は、本体から突出させることが望ましい。このように台座を設けることで、台座に据え付ける周接材については、ラグスクリューや異形棒鋼などの金属部品の埋め込みを省略することもできる。
請求項3記載の発明は、接合手段を特定するもので、接合手段は、閉止板と密着する前板と、該前板から直角に突出し且つ端接材に設けたスリットに差し込む側板と、からなる金具であり、側板をスリットに差し込み、該側板と端接材をドリフトピンなどの棒材で一体化することを特徴とする。端接材を取り付ける接合手段については、様々なものを選択可能だが、この発明では、広く普及しているコの字形または丁字形の金具としている。
この金具は、中央に位置する前板と、この前板から直角方向に突出する側板で構成され、前板は、閉止板の表面に接触させ、さらに寄せボルトで閉止板と一体化させる。また側板は、端接材の端部に差し込む。なお側板を差し込むため、端接材には、あらかじめスリットを加工しておく。そしてスリットに側板を差し込み、側板と端接材を貫くように各種棒材を差し込むと、双方が一体化される。棒材については、ドリフトピンやボルトなどを用いる。この発明で用いる金具は、広く普及している既存品で、入手や取り扱いが容易である。
請求項4記載の発明は、これまでに開示した連結具の使用例として屋根構造を想定したもので、合掌形状に配置される一対の登り梁が所定の間隔で並んでおり、該連結具は、一対の該登り梁の頂部直下毎に配置してあり、一対の該登り梁の頂部から該連結具までの間は、前記周接材に相当する束材で結んでおり、また該登り梁の下端部から該連結具までの間は、前記周接材に相当する水平材で結んでおり、且つ隣接する該連結具同士は、前記端接材に相当する縦列材で接続してあることを特徴とする。
この屋根構造において、連結具は、合掌形状に並ぶ一対の登り梁の頂部直下に配置する。そして、登り梁の頂部から連結具に向け、垂直に伸びる束材を配置するほか、個々の登り梁の下端部からは、連結具に向け、水平に伸びる水平材を配置する。さらに連結具の本体は、その外周面に束材や水平材が接触するように配置する。したがって束材や水平材は、周接材となる。なお登り梁は、建物の奥行方向に沿って複数対が並ぶことを前提としており、一対の登り梁に対し、一個の連結具を配置する。
縦列材は、建物の奥行方向に伸びる部材で、隣接する連結具同士をつなぎ、複数対の登り梁を一体化し、建築物の強度を高める役割を担う。この縦列材は、必然的に連結具の閉止板と対向するため、端接材となる。このように複数対の登り梁が並ぶ屋根構造において、その頂部直下に連結具を配置することで、様々な方向から伸びる部材が一括して一体化され、登り梁の変形を拘束し、建築物の安全性を高めることができる。
請求項1記載の発明のように、連結具を本体と閉止板と接合手段などで構成することで、本体の外周面には、固定ボルトを介して周接材を取り付け、さらに本体の端面には、接合手段を介して端接材を取り付けることができる。そのため一個の連結具だけを用い、複数本の周接材と端接材を一括して一体化でき、現地での施工作業の簡素化や、占有空間の削減などが実現する。しかも周接材の取り付け作業は、本体の内部から固定ボルトを差し込み、これを締め付けるだけであり、施工不良による強度の低下を招きにくい。また端接材の取り付けについても、接合手段を用いるため、その作業は容易である。
請求項2記載の発明のように、本体の外周面に板状の台座を設け、一本の周接材の端面を台座に載せ、さらに台座から周接材に向けてネジ釘などを差し込むことで、周接材に対し、ラグスクリューや異形棒鋼などの金属部品の埋め込みを省略することもできる。そのため施工前の準備作業が簡素化する。なお、引張荷重に対する強度を向上させたい場合には、ラグスクリューなどとネジ釘との併用も可能である。
請求項3記載の発明のように、接合手段として、前板と側板とからなるコの字形または丁字形の金具を用いることで、端接材の取り付け作業が一般的な形態となり、現地での利便性が向上する。しかも前板に寄せボルトを差し込むことで、金具を本体や閉止板と一体化することも容易である。そのほか金具は、広く普及している既存品を流用できるため、入手や取り扱いも容易である。
請求項4記載の発明のように、合掌形状に配置される一対の登り梁が所定の間隔で並ぶ屋根構造において、一対の登り梁の頂部直下に連結具を配置し、登り梁から伸びる束材や水平材を連結具で一括して一体化することで、少ない作業で登り梁の強度を高めることができる。しかも、隣接する連結具同士を縦列材で接続することで、複数対の登り梁が一体化され、建築物の強度が一段と向上する。
本発明による連結具の構成例を示す斜視図で、一個の連結具を用い、三本の周接材と二本の端接材を一括して一体化することを想定している。 図1に描いた各要素を組み付けていく過程を示す斜視図である。 図1の最終形態を示す斜視図で、連結具を中心として三本の周接材と二本の端接材が一体化している。 本発明による連結具と併用する係留具を示す斜視図で、この係留具は、底板と筒体で構成され、一方材および他方材と称する二本の部材を一体化する。 本発明による連結具を用いた屋根構造を示す斜視図で、束材と水平材が周接材であり、縦列材が端接材である。 本体の形状例を示す斜視図で、本体の外周面に台座を設けてある。 端接材としてテンションロッドを用いた場合を示す斜視図で、接合手段としてクレビスを用いている。 図1の形態を一部変更した構成を示す斜視図で、接合手段として丁字形の金具を用いている。
図1は、本発明による連結具の構成例を示しており、一個の連結具を用い、三本の周接材51、52と二本の端接材61を一括して一体化することを想定している。この連結具は、本体11と閉止板21と金具31を中心に構成され、本体11の端面を閉止板21と金具31で挟み込む。また周接材51、52と端接材61のいずれも、棒状の木材(各種集成材を含む)で、周接材51、52は、その一端面が本体11の外周面と対向し、一本の周接材51は垂直に伸びるが、残る二本の周接材52は水平に伸びる。対して端接材61は、本体11の軸線方向に伸び、その一端が金具31で保持される。なお図1では、余白の都合で端接材61を一本だけ描いているが、実際には本体11を挟み、二本を対向するように配置する。
連結具は、前記のように本体11と閉止板21と金具31を中心に構成されるが、そのうち本体11は金属製の円筒形で、その外周面に周接材51、52を引き寄せる。そのため本体11の側周面には、複数の貫通孔14を設けてある。貫通孔14は、周接材51、52を引き寄せる固定ボルト18の軸部を差し込むためのもので、本体11の内外周面を貫き、周接材51、52の配置に応じて複数個所に設けてあり、位置調整ができるよう、いずれも周方向に伸びる長孔としてある。
閉止板21は、本体11の両端面を塞ぐ担う円盤状の金属板で、必然的に本体11を挟んで二枚用いる。閉止板21と本体11の直径(外径)は等しく、また閉止板21と本体11が同心に揃うよう、個々の閉止板21の片面には、二箇所に突起25を設けてある。突起25は、本体11の内周面に接触するように配置してあり、閉止板21と本体11との変位を規制する。そして二枚の閉止板21は、寄せボルト39で引き寄せ、本体11を挟み込む。そのため閉止板21は、本体11と一体化する。
金具31は、端接材61を連結具に取り付ける役割を担う接合手段で、図1では既存品をそのまま流用している。この金具31は、図1の右上に示すように、鋼鈑を二箇所で折り曲げ、コの字形にしたもので、中央に位置する前板33の左右両端から側板35が突出している。そして前板33には、円柱状に突出するホゾ34を上下二箇所に設けてあり、また側板35には、ピン溝37とピン孔38を設けてある。ピン溝37とピン孔38は、金具31と端接材61を一体化するドリフトピン68を差し込むためのもので、二枚の側板35とも同形で配置してある。
金具31の前板33は、閉止板21の表面に密着させるが、双方の変位を規制するため、閉止板21にはホゾ穴24を設けてあり、そこに金具31のホゾ34を嵌め込む。したがってホゾ34とホゾ穴24は、緩みなく嵌まり込むよう、直径を調整してある。また金具31は、閉止板21と同様、二個を対向するように配置し、これらを寄せボルト39で引き寄せる。
寄せボルト39は、一方の金具31の側板35の間から差し込み、ホゾ34を経て対向する金具31に到達させ、その先端に寄せナット49を螺合させる。そして、寄せボルト39と寄せナット49を締め付けると、対向する金具31が閉止板21を挟み込み、本体11と一体化される。なお寄せボルト39の頭部や、寄せナット49は、ホゾ34の内部に収容され、前板33の裏面から突出することはない。そのほかホゾ34の中央には、寄せボルト39の軸部を通すため、丸孔36を設けてある。
端接材61は、金具31を介して連結具と一体化する。そのため端接材61の端部には、金具31の側板35を差し込むため、二列のスリット65を加工してある。また端接材61の端面において、二列のスリット65の間には、前板33を収容する段差88を加工してある。さらに端接材61の側面には、ドリフトピン68を差し込むため、上下三列の側孔64を加工してある。側孔64は、ピン溝37やピン孔38と対応しており、ドリフトピン68を介して端接材61が金具31と一体化する。なお施工時を考慮し、一番上の側孔64には、あらかじめドリフトピン68を打ち込んでおく。このドリフトピン68は、スリット65に側板35を差し込んだ際、ピン溝37で受け止められ、端接材61の落下を防ぐ。
周接材51、52を本体11に引き寄せるため、図1では、周接材51、52の端面中央にラグスクリュー41を埋め込んでいる。ラグスクリュー41は円柱状の金属棒で、その側周面には螺旋状に伸びる凸条44を設けてあるほか、一端面には六角形の頭部43を設けてあり、その中心には、軸線方向に伸びるメネジ45を設けてある。凸条44は、周接材51、52の内部に食い込み、ラグスクリュー41を不動状態にする。またラグスクリュー41を埋め込む際は、頭部43に工具を掛ける。
図1では、三本の周接材51、52のいずれとも、その端面中央に下穴54を加工し、そこにラグスクリュー41を埋め込んでいる。凸条44は下穴54の内周面に食い込み、大きな摩擦が生じるため、ラグスクリュー41は周接材51、52と強固に一体化する。そして本体11の内部に固定ボルト18を差し込み、その軸部を貫通孔14から突出させ、そこにラグスクリュー41のメネジ45を螺合させると、周接材51、52が本体11に引き寄せられる。なお固定ボルト18の頭部を安定させるため、半月状の曲面ワッシャ19を用いている。曲面ワッシャ19は、本体11の内周面と同じ曲面を有する。そのほか、固定ボルト18が差し込まれる貫通孔14は長孔で、周接材51、52の方向は、ある程度の範囲で調整可能である。
図2は、図1に描いた各要素を組み付けていく過程を示している。本体11の内部から周接材51、52のラグスクリュー41に向けて固定ボルト18を差し込み、計三本の周接材51、52を本体11に引き寄せている。なお固定ボルト18の頭部は、曲面ワッシャ19により、安定して据え置かれている。また固定ボルト18を締め付けた後、閉止板21のホゾ穴24に金具31のホゾ34を嵌め込み、閉止板21を本体11の端面に接触させる。そして、本体11を挟み込むように二枚の閉止板21を配置した後、一方から寄せボルト39を差し込み、その先端に寄せナット49を螺合させると、対向する二個の金具31が閉止板21と本体11を挟み込み、これらが一体化される。
図3は、図1の最終形態を示し、連結具を中心として三本の周接材51、52と二本の端接材61が一体化している。周接材51、52は、いずれもその一端側が本体11の外周面に引き寄せられ、そのうち一本の周接材51は、連結具から直立しており、残る二本の周接材52は、対向するように水平に伸びている。また端接材61は、金具31を介して連結具に取り付けられ、本体11の軸線方向に伸びている。したがって、この状態を真上から見下ろすと、二本の周接材52と二本の端接材61が十字状に並ぶ。このように、本発明による連結具は、様々な方向に伸びる複数の部材を一括して一体化することができる。
図1から図3では、周接材51、52を本体11に引き寄せるため、周接材51、52の内部にラグスクリュー41を埋め込んでいる。ただし本発明は、ラグスクリュー41の使用を前提とする訳ではなく、様々な従来技術を用いることができ、他の例として、異形棒鋼が挙げられる。異形棒鋼は、接着剤で周接材51、52に固着させるが、固着後は、ラグスクリュー41と同様の形態となる。他にも、周接材51、52の端面からシャフトを埋め込み、このシャフトを各種ピンで周接材51、52に固定した後、シャフトに設けたネジに向け、固定ボルト18を差し込むこともできる。
図4は、本発明による連結具と併用する係留具71を示している。この係留具71は、底板72と筒体74で構成され、一方材81および他方材82と称する二本の部材を一体化するために用い、一方材81と他方材82との交角を調整できることを特徴としている。係留具71の底板72は、一方材81の表面に接触する金属板で、また筒体74は底板72の上面に載る。さらに底板72と筒体74は、溶接で強固に一体化してあり、双方の境界には、補強のためリブ73を設けてある。
一方材81の上面には、下穴83を加工してあり、そこにラグスクリュー41を埋め込む。その後、係留具71の底板72からラグスクリュー41に向けて圧着ボルト78を差し込むと、係留具71が一方材81に固定される。また他方材82の下端面中央には、下穴83を加工してあり、そこにもラグスクリュー41を埋め込んである。そして筒体74の側周面には、長孔状の調整孔75を設けてあり、筒体74の内部に固定ボルト77を差し込み、その軸部を調整孔75から突出させ、そこに他方材82のラグスクリュー41を螺合させ、他方材82を筒体74に引き寄せる。
係留具71と一方材81は、変位不能に一体化されるが、他方材82については、調整孔75により、ある程度の範囲で揺動することができ、一方材81と他方材82との交角も調整可能である。ただし固定ボルト77を強固に締め付けると、摩擦により変位不能となり、一方材81と他方材82が特定の交角で連結される。なお固定ボルト77の頭部を安定して据え置くため、ここでも曲面ワッシャ79を用いている。
図5は、本発明による連結具を用いた屋根構造を示す。この図では、図1などに描いた連結具を用い、合掌形状に配置された登り梁85の変形を防ぎ、屋根構造の剛性を高めている。登り梁85は、屋根全体の荷重を受け止め、室内空間を確保する極めて重要な骨格材で、屋根の傾斜に沿って伸びているが、本発明では、二本の登り梁85を合掌形状に配置することを前提としており、対向する二本の登り梁85の境界が頂部になる。そして連結具は、この頂部の直下に配置する。
図5の上方には、一対の登り梁85を一個の連結具で補強した状態を描いてあり、一対の登り梁85の中央には、垂直に伸びる周接材51を配置してある。この周接材51は束材で、登り梁85の頂部と連結具を結んでいる。また個々の登り梁85の下部には、図4で開示した係留具71を取り付けてある。なお図5では、登り梁85の下斜面に係留具71を取り付けてあり、図4とは上下が反転している。そして係留具71と連結具は、周接材52で結ばれている。この周接材52は、水平方向に伸びるため、水平材を称するものとする。このように連結具には、計三本の周接材51、52が集積しており、いずれも本体11の外周面に引き寄せられている。
このように、三本の周接材51、52を連結具で一括して一体化することで、一対の登り梁85は変形を拘束され、剛性が向上する。そのため登り梁85の延長を増大させ、より広大な室内空間を確保することもできる。なお係留具71は、図4に示すように調整孔75を設けてあり、あらゆる傾斜角度の登り梁85に対応できる。また登り梁85の下端部は、柱86に載せられている。そのほか、登り梁85の頂部における周接材51(束材)の取り付けは、様々な従来技術を用いている。
本発明による連結具は、周接材51、52のほか、端接材61も取り付けることができる。そのため図5の下方に描くように、一対の登り梁85が建物の奥行方向に並ぶ場合、隣接する連結具同士を端接材61で結ぶことができる。なお端接材61は、隣接する連結具の間を結ぶことから、縦列材と称するものとする。このように連結具を用い、周接材51、52や端接材61を配置することで、あらゆる方向で屋根構造の剛性を高めることができる。
図6は、本体12の形状例を示す。本体11、12は、図1などに描くような単純な円筒形に限定されるものではなく、この図の本体12のように、台座15を設けることもできる。台座15は、周接材51の端面を載せる板で、溶接などで本体12と一体化する。そして、実際に周接材51を台座15に載せた後、双方をネジ釘56で一体化する。そのため台座15には、ネジ釘56の軸部を差し込む抜き孔16と、その頭部を収容するザグリ17を設けてある。なお抜き孔16やザグリ17は、ネジ釘56が周接材51の中心に向かうよう、台座15の表面に対して傾きを有する。また本体12は、ネジ釘56の差し込みに支障がないよう、その延長を抑制してある。
周接材51、52を柔軟に配置できるよう、一個の本体12に対し、台座15は一個に留めることが望ましい。したがって台座15から離れた位置には、これまでと同様に貫通孔14を設ける。台座15を設けることで、周接材51にはラグスクリュー41などを埋め込む必要がなく、部品点数の削減を期待できる。またネジ釘56は、複数本差し込むことから、連結具と周接材51にねじれが生じることもない。なお、周接材51に過大な引張荷重が作用する場合、その中心にラグスクリュー41を埋め込み、ラグスクリュー41とネジ釘56の双方で荷重を受け止めることもできる。ただしこれを実現するには、台座15や本体12に孔などを設ける必要がある。
図7は、端接材62としてテンションロッドを用いた場合を示す。本発明による周接材51、52や端接材61、62は、原則として木材であるが、圧縮荷重が作用することなく、安全性にも問題がないならば、一部をテンションロッドやワイヤーロープなど、金属製の部品に置き換えることも可能で、図7では、端接材62としてテンションロッドを用いている。またこの端接材62に対応し、接合手段としてクレビス26を用いている。テンションロッドは、引張荷重を伝達する金属棒だが、他の部材との接続のため、その端部にはヘッド66を結合してあり、ヘッド66の側面にはピン孔67を設けてある。
クレビス26は、二個が平行に並んでおり、その間にヘッド66が入り込む。またクレビス26の先端付近にもピン孔27を設けてあり、クレビス26とヘッド66のピン孔27、67を同心に揃え、そこに支点ピン69を差し込むと、端接材62が連結具に取り付けられる。なおクレビス26は、溶接で閉止板22と一体化してある。さらに、図の右側の閉止板22の中心には、寄せボルト39の軸部を差し込む丸孔28を設けてあり、図の左側の閉止板22の中心には、寄せボルト39と螺合するメネジ29を設けてある。このように、閉止板22や接合手段の構成を変えることで、あらゆる端接材61、62を取り付けることができる。そのほか実際には、支点ピン69の抜け止め対策も必要である。
図8は、図1の形態を一部変更した構成を示し、接合手段として丁字形の金具32を用いている。この金具32は、前板33の中央から側板35が突出しており、前板33には寄せボルト39を差し込むため、丸孔36を設けてあり、側板35にはドリフトピン68を通すため、ピン溝37とピン孔38を設けてある。また閉止板23には、寄せボルト39を差し込むため、四箇所に丸孔28を設けてある。そして、対向する金具32を寄せボルト39と寄せナット49で引き寄せると、その間に閉止板23が挟み込まれ、本体11と閉止板23と金具32が一体化する。
金具32に対応し、端接材61の中央には一列のスリット65を加工してあり、そこに金具32の側板35を差し込み、双方を貫くようにドリフトピン68を打ち込むと、端接材61が連結具と一体化する。なお寄せボルト39の頭部や、寄せナット49を埋め込むため、端接材61の端面には、何らかの空洞を設ける必要がある。
11 本体(円筒形)
12 本体(台座付き)
14 貫通孔
15 台座
16 抜き孔
17 ザグリ
18 固定ボルト
19 曲面ワッシャ
21 閉止板(ホゾ穴あり)
22 閉止板(クレビスあり)
23 閉止板(丸孔あり)
24 ホゾ穴
25 突起
26 クレビス(接合手段)
27 ピン孔
28 丸孔
29 メネジ
31 金具(接合手段・コの字形)
32 金具(接合手段・丁字形)
33 前板
34 ホゾ
35 側板
36 丸孔
37 ピン溝
38 ピン孔
39 寄せボルト
41 ラグスクリュー
43 頭部
44 凸条
45 メネジ
49 寄せナット
51 周接材(束材)
52 周接材(水平材)
54 下穴
56 ネジ釘
61 端接材(縦列材)
62 端接材(テンションロッド)
64 側孔
65 スリット
66 ヘッド
67 ピン孔
68 ドリフトピン
69 支点ピン
71 係留具
72 底板
73 リブ
74 筒体
75 調整孔
77 固定ボルト(係留具で使用)
78 圧着ボルト
79 曲面ワッシャ
81 一方材
82 他方材
83 下穴
85 登り梁
86 柱
88 段差

Claims (4)

  1. 周接材(51又は52)と端接材(61又は62)を一体化する連結具であって、
    円筒状の本体(11又は12)と、該本体(11又は12)の端面を塞ぐ一対の閉止板(21又は22又は23)と、該閉止板(21又は22又は23)の表面から突出する接合手段(26又は31又は32)と、前記本体(11又は12)の内部から差し込む固定ボルト(18)と、一対の前記閉止板(21又は22又は23)を引き寄せる寄せボルト(39)と、からなり、
    前記周接材(51又は52)は、前記本体(11又は12)の半径方向に配置して、前記端接材(61又は62)は、前記本体(11又は12)の軸線方向に配置して、
    前記本体(11又は12)の側周面には、前記固定ボルト(18)の軸部を差し込むため、内外を貫く貫通孔(14)を設け、
    一対の前記閉止板(21又は22又は23)は、前記本体(11又は12)の内部を貫通する前記寄せボルト(39)で該本体(11又は12)と一体化して、
    前記固定ボルト(18)により、前記周接材(51又は52)を前記本体(11又は12)の外周面に引き寄せると共に、前記接合手段(26又は31又は32)により、該本体(11又は12)の両端面に前記端接材(61又は62)を取り付け可能であることを特徴とする連結具。
  2. 前記本体(12)の外周面には、一本の前記周接材(51)の端面を載せるため、板状の台座(15)を設けてあり、該台座(15)から該周接材(51)に向けてネジ釘(56)等を差し込み、双方を一体化することを特徴とする請求項1記載の連結具。
  3. 前記接合手段は、前記閉止板(21又は23)と密着する前板(33)と、該前板(33)から直角に突出し且つ前記端接材(61)に設けたスリット(65)に差し込む側板(35)と、からなる金具(31又は32)であり、前記側板(35)を前記スリット(65)に差し込み、該側板(35)と前記端接材(61)をドリフトピン(68)などの棒材で一体化することを特徴とする請求項1または2記載の連結具。
  4. 請求項1、2または3記載の連結具を用いた屋根構造であって、合掌形状に配置される一対の登り梁(85)が所定の間隔で並んでおり、
    該連結具は、一対の該登り梁(85)の頂部直下毎に配置してあり、
    一対の該登り梁(85)の頂部から該連結具までの間は、前記周接材に相当する束材(51)で結んでおり、
    また該登り梁(85)の下端部から該連結具までの間は、前記周接材に相当する水平材(52)で結んでおり、
    且つ隣接する該連結具同士は、前記端接材に相当する縦列材(61)で接続してあることを特徴とする屋根構造。
JP2016116375A 2016-06-10 2016-06-10 連結具と、この連結具を用いた屋根構造 Active JP6664282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116375A JP6664282B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 連結具と、この連結具を用いた屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116375A JP6664282B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 連結具と、この連結具を用いた屋根構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017218863A JP2017218863A (ja) 2017-12-14
JP6664282B2 true JP6664282B2 (ja) 2020-03-13

Family

ID=60655980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116375A Active JP6664282B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 連結具と、この連結具を用いた屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6664282B2 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4275534A (en) * 1977-06-13 1981-06-30 W. H. Porter, Inc. Hexagonal building structures
JPS5681749A (en) * 1979-11-30 1981-07-04 Matsushita Electric Works Ltd Shaft frame structure of of building
US4484430A (en) * 1981-08-10 1984-11-27 Wendell E. Rossman Connector for a structural member
JP2879403B2 (ja) * 1993-07-15 1999-04-05 茂 寺田 木質建造物の小屋組接合方法および接合構造
JPH07166630A (ja) * 1993-12-13 1995-06-27 Natl House Ind Co Ltd 登り梁の支持構造
JP2656445B2 (ja) * 1994-06-03 1997-09-24 株式会社平井設計工房 木材の接合構造
JP2002013204A (ja) * 2000-06-29 2002-01-18 Uesuto:Kk 木造建築物の接合構造
JP3112549U (ja) * 2005-05-19 2005-08-18 クレテック有限会社 建築用接合金具
JP5339786B2 (ja) * 2008-06-09 2013-11-13 株式会社アクト 建築用の接合金物
KR20100033309A (ko) * 2008-09-19 2010-03-29 농업회사법인 (주)청림 한옥식 건축물 시공용 연결구 및 이를 이용한 한옥시공방법
JP5489600B2 (ja) * 2009-08-27 2014-05-14 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法
JP5669209B2 (ja) * 2011-11-29 2015-02-12 義邦 大倉 連結具
JP6224507B2 (ja) * 2014-04-16 2017-11-01 大倉 憲峰 連結構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017218863A (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI281960B (en) Fittings for joining members and structure and method for joining longitudinal frame members of upper and lower floors
US20120272607A1 (en) Building frame
JP6280755B2 (ja) 連結構造
CN110494616A (zh) 藤架建筑系统和支架
JP4628212B2 (ja) 締結具
JP6503318B2 (ja) 連結構造
JP6106512B2 (ja) 連結具
JP2016108893A (ja) 連結構造
JP6664282B2 (ja) 連結具と、この連結具を用いた屋根構造
JP6321599B2 (ja) 連結構造
JP6667273B2 (ja) テンションロッドの取り付け構造
JP6649922B2 (ja) 接合金具セット、同接合金具セットを使用した木造建築物の構造躯体の接合構造及び木造建築物
JP3209111U (ja) たて枠材およびスチールハウス
JP2007218043A (ja) 木造建築物における接合緊締構造とその金具,柱脚構造とその金具,および柱・梁接合構造とその金具
JP6774142B2 (ja) 取付金具、木材連結金具、木材の連結方法および建築物
JP6445963B2 (ja) 接続具
JP2015166520A (ja) 締結構造
JP6506038B2 (ja) 連結構造
JP5415464B2 (ja) 連結構造
JP6774143B2 (ja) 連結用受け金具、木材の連結方法、建築物の施工方法、連結用受け金具の製造方法および建築物
JP2017014735A (ja) 梁受け構造
JP6503314B2 (ja) 連結構造
JP6940242B2 (ja) 連結用受け金具および連結用受け金具の製造方法
JP6655323B2 (ja) 主部材の補強構造
JP2008007997A (ja) 木造建築物の仕口構造及び仕口金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190625

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6664282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250