JP4688018B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技者が視認可能な位置に装飾体を備えた遊技機に係り、特に、従来にない新鮮な印象を遊技者に与えることができる、新規な構造の遊技機に関するものである。
従来から、パチンコ機等の遊技機には、遊技者を楽しませる、或いは、遊技を盛り上げること等を目的として、各種の装飾体が配されており、例えば、遊技状況に応じて発光するLED等が、それである。
しかしながら、遊技状況に応じて発光するLEDの場合、発光態様が点灯と点滅の2種類しかないことから、かかるLEDを用いた演出効果が単調になってしまい、遊技者を楽しませる、或いは、遊技を盛り上げるという点において十分でなかった。
そこで、特許文献1等に記載されているように、複数種の表示物を表示する表示板の前面側において、表示板に表示された複数種の表示物をそれぞれ異なる方向に写し出すレンチキュラーレンズを配設した遊技機が提案されている。
しかしながら、このような遊技機においては、レンチキュラーレンズによってそれぞれ異なる方向に写し出される表示板に表示された複数種の表示物をレンチキュラーレンズを動かした際に滑らかに連続して動くように見せようとすると、表示板において複数種の表示物をより細かく分割した状態で表示しておく必要があり、その作業が非常に面倒なものになってしまうという問題がある。
特開2002−248237号公報
ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体を滑らかに連続して動くように見せることができる、新規な構造の遊技機を提供することにある。
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することができる発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
本発明の第一の態様は、遊技者によって視認可能に配された複数の装飾体を互いに異なる位置に配し、該複数の装飾体全て遊技者側から覆うように円環形状のレンチキュラーレンズを回転可能に配し、該レンチキュラーレンズを回転させることにより、該複数の装飾体に対する該レンチキュラーレンズの方向を該複数の装飾体を遊技者側から見て同時に変化させるようにして、且つ、前記レンチキュラーレンズとは別体とされた可視光線に対して透明でない蓋により該レンチキュラーレンズを覆って、前記複数の装飾体が配される位置にそれぞれ対応して該蓋に複数の開口窓を形成したことを特徴とする遊技機。
ことを、特徴とする。
このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、遊技者によって視認可能に配された装飾体を前方(遊技者側)から覆うようにしてレンチキュラーレンズが配されており、レンチキュラーレンズが回転せしめられることによって、装飾体に対するレンチキュラーレンズの方向が装飾体の前方において変化せしめられるようになっていることから、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体を、レンチキュラーレンズの回転方向に滑らかに連続して動くように見せることが可能となる。
すなわち、レンチキュラーレンズというのは、蒲鉾状の凸レンズを横一列に複数条連ねて形成したレンズであり、後方に配された装飾体を複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向に引き延ばされたように見せる特性を備えている。なお、かかる特性は、複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向において、レンチキュラーレンズの後方に配された装飾体が暈けて見えることに起因するものであり、このように複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向においてレンチキュラーレンズの後方に配された装飾体が暈けて見えることで、レンチキュラーレンズの後方に配された装飾体が、恰も複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向に引き延ばされたかの如く見えるのである。
それ故、レンチキュラーレンズが回転せしめられることによって装飾体に対する複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向が装飾体の前方において変化せしめられると、複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向に引き延ばされたかの如く見える装飾体が、動いているように見えるのである。
特に、レンチキュラーレンズが回転して、複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向が変化すると、レンチキュラーレンズの後方に配された装飾体が引き延ばされて見える方向も変化することとなり、それによって、レンチキュラーレンズを通して装飾体をみた際に、かかるレンチキュラーレンズを構成する複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向に引き延ばされてみえる装飾体が、恰も、その中央部分を通る一本の軸回りに回転しているかの如く見えるのである。
加えて、本態様においては、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体の動きが、レンチキュラーレンズの回転のみに起因していることから、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体が、滑らかに連続して動くように見せることが可能となる。
従って、本態様に係る遊技機においては、レンチキュラーレンズを回転させて装飾体に対するレンチキュラーレンズの方向を装飾体の前方で変化させるという極めて簡単な方法によって、レンチキュラーレンズを通じて遊技者の目に映る装飾体を滑らかに連続して動くように見せることが可能となる。
なお、本態様における装飾体というのは、遊技者に視認可能とされているものであれば、その形状や構造,色彩等は、特に限定されるものではなく、それ自身が光を発するものであっても良いし、或いは、それ自身が動くものであっても良い。また、本態様におけるレンチキュラーレンズの方向とは、レンチキュラーレンズを構成する複数条の凸レンズが横一列に並ぶ方向をいうものとする。更に、本態様におけるレンチキュラーレンズ回転は、装飾体に対するレンチキュラーレンズの方向を変化させるものであれば、その回転範囲や回転の態様等は、特に限定されるものではない。例えば、回転範囲は360度より大きくても良いし、360度より小さくても良い。また、回転のみならず、例えば、回転しながら直線乃至は曲線上を動くようにしても良い。更に、一方向のみに回転するだけでなく、他方向にも回転するようにしても良い。更にまた、本態様におけるレンチキュラーレンズは、それ自体のみが回転せしめられるようになっていても良いし、或いは、他の部材に取り付けられて他の部材が回転せしめられることで回転せしめられるようになっていても良い。また、本態様においてレンチキュラーレンズと装飾体との離隔距離は、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体の形をどのようにするかということに基づいて適宜設定変更されるものであり、常に一定であっても良いし、変更可能であっても良い。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る遊技機において、前記レンチキュラーレンズを回転せしめる駆動手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、駆動手段によってレンチキュラーレンズが回転せしめられるようになっていることから、レンチキュラーレンズを積極的に回転せしめることが可能となる。これにより、例えば、遊技状況に応じてレンチキュラーレンズを回転させることが可能となり、その結果、レンチキュラーレンズを通じて遊技者の目に映る装飾体の形や動き等を利用して遊技を盛り上げて遊技者を楽しませることが可能となる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に係る遊技機において、前記レンチキュラーレンズと前記装飾体の離隔距離を変更せしめる離隔距離変更手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に係る遊技機においては、離隔距離変更手段によってレンチキュラーレンズと装飾体の離隔距離が変更せしめられるようになっていることから、レンチキュラーレンズを通じて遊技者の目に映る装飾体におけるレンチキュラーレンズの方向の長さ寸法、即ち、レンチキュラーレンズの方向に延びる割合を変化させることが可能となる。
なお、このようにレンチキュラーレンズと装飾体の離隔距離が変更されることに起因してレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体におけるレンチキュラーレンズの方向に延びる割合が変化するという現象は、レンチキュラーレンズと装飾体の離隔距離が大きくなるに従って、レンチキュラーレンズの後方に配された装飾体が暈けて見えやすくなることに起因するものである。
本発明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れかの態様に係る遊技機において、前記レンチキュラーレンズを複数枚採用すると共に、それら複数枚のレンチキュラーレンズを通して前記装飾体が遊技者に視認されるようになっていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、複数枚のレンチキュラーレンズを通して装飾体が遊技者に視認されるようになっていることから、各レンチキュラーレンズの方向を適当に設定することによって、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体のバリエーションを増やすことが可能となる。
すなわち、前述の如く、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体というのは、レンチキュラーレンズの方向に引き延ばされて見えるようになっていることから、例えば、複数枚のレンチキュラーレンズの方向が互いに異なっていると、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体が複数の方向に引き延ばされて見えるようになり、それによって、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体の形のバリエーションを増やすことが可能となるのである。また、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体の形が変化することに対して、例えば、大当たり遊技状態が発生するかもしれないことを遊技者に報知する大当たり予告等のように、何等かの意味をもたせておくことにより、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体の形の変化に対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となる。
なお、本態様において、「レンチキュラーレンズを複数枚採用する」というのは、複数枚のレンチキュラーレンズを通して装飾体を見せるためであって、例えば、複数枚のレンチキュラーレンズを一つの平面上で互いに異なる位置に配するためではない。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に係る遊技機において、前記複数枚のレンチキュラーレンズの少なくとも二枚を相対的に回転せしめる相対回転手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、相対回転手段によって少なくとも二枚のレンチキュラーレンズが相対的に回転せしめられるようになっていることから、複数枚のレンチキュラーレンズを通じて遊技者の目に映る装飾体は、その形が変化しながら動くこととなり、それによって、遊技者に新鮮な印象を与えることが可能となる。
本発明の第六の態様は、前記第四又は第五の態様に係る遊技機において、前記複数枚のレンチキュラーレンズを一体的に回転せしめる一体回転手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、一体回転手段によって複数枚のレンチキュラーレンズが一体的に回転せしめられるようになっていることから、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体は、その形が一定のまま動くこととなり、それによって、例えば、複数枚のレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る装飾体の形が変化することに対して、大当たり予告等の何等かの意味をもたせておくことにより、どのような形で装飾体が動くかということに対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となる。
本発明の第七の態様は、前記第四又は第五の態様に係る遊技機において、前記複数枚のレンチキュラーレンズを別々に駆動せしめる個別駆動手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、個別駆動手段によって複数枚のレンチキュラーレンズが別々に駆動せしめられるようになっていることから、複数枚のレンチキュラーレンズの駆動態様のバリエーションを増やすことが可能となる。
本発明の第八の態様は、前記第一乃至第七の態様に係る遊技機において、前記装飾体が発光源を含んで構成されていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映る発光源の発する光が、レンチキュラーレンズの方向に引き延ばされたように見えるようになっており、しかも、レンチキュラーレンズの方向に引き延ばされたように見える発光源の発する光が滑らかに連続して動くように見えることから、発光源の発する光の見え方やその動き等に対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となる。
すなわち、発光源の発する光の見え方というのは、発光源の形状等によって予め決まってしまうものであり、それ故、発光源の発する光の見え方を変更しようとすると、例えば、発光源の前方にスリットが形成された光通過部材を設けて、かかる光通過部材に形成されたスリットを通して発光源の発する光を見せるようにする方法が考えられるが、このような方法では、変更後における発光源が発する光の見え方に斬新さがない。しかしながら、本態様に従えば、レンチキュラーレンズの後方に配された発光源の発する光が、レンチキュラーレンズを構成する複数条の凸レンズが一列に並ぶ方向に暈けて、かかる方向に引き延ばされたかの如く見えるという原理を巧く利用して、発光源の発する光の見え方を変更するようになっているのであり、その結果、変更後における発光源の発する光の見え方が従来にない斬新なものとなり、遊技者の興味を発光源の発する光の見え方に対して惹きつけることが可能となる。
また、このようにレンチキュラーレンズの方向に引き延ばされて見える発光源の発する光が、レンチキュラーレンズの回転に基づいて滑らかに連続して動くように見えることから、発光源への給電線等の関係から発光源自体を動かしたくても動かせない等といった問題を解消することが可能となり、それによって、発光源の発する光を用いた演出等のバリエーションを増やすことが可能となる。それ故、本態様においては、発光源の発する光を用いた演出が単調になることを有利に回避することが可能となり、それによって、発光源の発する光を用いた演出であっても、遊技者を十分に楽しませることが可能となる。
また、遊技機の意匠を高める等の観点から、発光源の発する光というのは、従来、発光源の前方に配されたカバーを介して遊技者に認識されることが多く、それ故、発光源に対する遊技者の意識というのは、かかる発光源が発する光によって発現される文字情報が遊技者の興味や意識を惹きつける場合は格別、そうでなければ、光を発しているか否かという点にのみ注がれているといっても過言ではない。しかしながら、本態様に係る遊技機においては、このような遊技者の発光源に対する意識を根底から覆すことが可能となり、それによって、遊技者の興味を発光源、延いては、発光源が発する光に対して十分に惹きつけることが可能となる。
そこにおいて、本態様は、前記第四の態様と組み合わせて採用することが望ましく、それによって、発光源が発する光の見え方のバリエーションを増やすことが可能となり、その結果、発光源の発する光を利用した演出で遊技をより一層盛り上げることが可能となる。
なお、本態様において、発光源の発する光の明るさは、一定であっても良いし、変化しても良い。また、本態様において、発光源の発光態様は、点灯であっても良いし、点滅であっても良い。更に、本態様において、発光源の発する光の色は、一定であっても良いし、変更可能であっても良い。
本発明の第九の態様は、前記第八の態様に係る遊技機において、前記発光源を複数採用して、前記レンチキュラーレンズの方向をそれら発光源の前方で変化させることにより、少なくとも二つの該発光源の光が前記遊技者において重なって見えるようにしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、複数の発光源の前方においてレンチキュラーレンズの方向を変化させることにより、少なくとも二つの発光源の光が遊技者において重なって見えるようになっていることから、例えば、少なくとも二つの発光源のそれぞれが発する光の色を互いに異ならせておくことによって、それらの発光源のそれぞれが発する光の色を遊技者において重なって見える部分で混ぜ合わせることが可能となり、それによって、発光源の発する光の見え方のバリエーションを増やすことが可能となる。
本発明の第十の態様は、前記第一乃至第九の何れかの態様に係る遊技機において、前記レンチキュラーレンズを保護する保護手段を備えていることを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた遊技機においては、保護手段によってレンチキュラーレンズが保護されるようになっていることから、レンチキュラーレンズに傷がつくことを有利に回避することが可能となる。
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた遊技機においては、レンチキュラーレンズが回転せしめられることによって、装飾体に対するレンチキュラーレンズの方向が装飾体の前方で変化せしめられるようになっていることから、レンチキュラーレンズを通じて遊技者の目に映る装飾体を、レンチキュラーレンズの方向に引き延ばされて見える状態で、滑らかに連続して動くように見せることが可能となる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
図1には、本発明の第一の実施形態としてのパチンコ遊技機10(以下、パチンコ機10と称する)が示されている。このパチンコ機10は、設置場所たる遊技ホールの台島に固定される外枠12と、この外枠12に一側を保持され且つ外枠12に対して開閉自在に取り付けられた中枠14を備えている。中枠14の前面には、中枠14に取り付けられた遊技盤16を透視保護するためのガラス板を備えた窓枠18と、上皿20を備えた皿板22が、それぞれ、開閉自在に取り付けられており、窓枠18が備えているガラス板を通じて遊技盤16に形成された遊技領域32が視認可能とされている。また、上皿20の下方には、下皿24が設けられており、かかる下皿24の右方には、発射ハンドル26が突設されている。そして、発射ハンドル26に対して回動操作可能に取り付けられた発射レバー28を遊技者が回動操作することによって、上皿20に貯留されていた遊技球が球送り機構(図示せず)を介して発射装置(図示せず)に送られた後、遊技盤16に形成された遊技領域32に向けて発射されるようになっている。
この遊技盤16は、表面に合成樹脂性のシートが被着された遊技板を備えており、かかる遊技盤16の表面側に固定されたガイドレール30によって囲まれた略円形の遊技領域32には、液晶表示器34やセンター飾り36,始動入賞装置38,特別可変入賞装置40等の各種構造物,遊技領域32を流下せしめられる遊技球の流下方向を変化せしめるための遊技釘(図示せず)や風車44等が設けられている。
そして、遊技領域32に向けて発射された後、遊技釘や風車44等に当たりながら遊技領域32を流下せしめられる遊技球が始動入賞装置38に入賞すると、液晶表示器34の表示画面において複数の特別図柄(図示せず)の変動表示が開始されて、それら複数の特別図柄の変動表示が所定時間行われる。その後、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示されると、大当たり遊技状態が発生し、通常の遊技状態では特別可変入賞装置40の入口を塞いでいる扉46が所定の作動条件に従って開閉作動せしめられるようになっている。これにより、特別可変入賞装置40の入口が解放されて、特別可変入賞装置40への遊技球の入賞が可能となり、その結果、遊技者は通常の遊技状態では得ることができない利益(賞球)を得ることが可能となる。このことから明らかなように、本実施形態では、パチンコ機10は、所謂第1種パチンコ機である。
そこにおいて、本実施形態のパチンコ機10に採用されているセンター飾り36は、図2乃至図4に示されているように、全体として、中心孔48を備えた枠体50に対して取付板52が一体形成された構造とされており、遊技板に形成された挿通孔(図示せず)に枠体50が挿通された状態で取付板52において遊技板に固定されるようになっている。そして、このようにセンター飾り36が遊技板に固定された状態下において、センター飾り36の奥側に配された液晶表示器34の表示画面が中心孔48を通じて遊技者に視認可能とされている。
また、枠体50の軸方向一方の端面には、全周に亘って略一定の断面で延びる凹溝54が形成されており、かかる凹溝54内には、回転体56が収容位置せしめられている。この回転体56は、透明な合成樹脂材によって形成されており、全体として厚肉の円環板形状とされていると共に、その外周面には係止歯58が形成されている。
このような構造とされた回転体56は、凹溝54の底面と、凹溝54の開口部を塞ぐようにして枠体50に固定される蓋60とによって支持された複数本(本実施形態では、3本)の軸62に対してそれぞれ挿通配置されたローラ64に当接した状態で、凹溝54内に収容位置せしめられており、それによって、回転体56が凹溝54内において凹溝54の周方向に沿って回転可能とされている。なお、本実施形態では、蓋60は、可視光線に対して透明でない合成樹脂材によって形成されている。
このように回転体56が収容位置せしめられた凹溝54における外側の側壁66には、周上の1箇所において外側に突出せしめられており、かかる外側に突出せしめられた部分によって収容部68が形成されている。かかる収容部68内には、センター飾り36に固定される駆動源としての駆動モータ70の出力軸72に固設された出力ピニオン74が位置せしめられている。そして、回転体56の外周面に形成された係止歯58に対して出力ピニオン74が噛合されるようになっており、それによって、駆動モータ70に電源が供給されて、駆動モータ70の出力軸72が一方向に回転せしめられると、出力軸72の回転方向とは反対の方向に回転体56が回転せしめられるようになっている。なお、本実施形態では、駆動モータ70は、従来から公知のステッピングモータによって構成されている。
また、凹溝54の底面には、周上の適数箇所(本実施形態では、3箇所)において収容穴76が形成されており、かかる収容穴76内には、センター飾り36に固定される基板78に実装された発光源としてのLED80が位置せしめられている。そこにおいて、本実施形態では、LED80を正面から見た場合において、LED80が発する光は、丸い点状とされている。また、本実施形態では、収容穴76の深さ寸法は、かかる収容穴76内に位置せしめられたLED80が凹溝54の底面から突出しない程度の大きさとされており、それによって、LED80と回転体56との接触が回避されるようになっている。
更にまた、蓋60には、凹溝54において収容穴76が形成された位置と対応する位置に対して、開口窓82が形成されている。なお、このように蓋60に形成された開口窓82を覆蓋するようにして、透明な合成樹脂材によって形成された保護シート84が、蓋60に対して固着されている。
そこにおいて、本実施形態では、回転体56の一方の面に対してレンチキュラーレンズ86が貼付されている。このレンチキュラーレンズ86は、従来から公知のものであるが、簡単に説明すると、図5に示されているように、蒲鉾状の凸レンズ88を横一列に複数連ねて形成したものであり、全体として、シート形状とされている。なお、レンチキュラーレンズ86は、透明な合成樹脂材(PETやアクリル樹脂等)によって形成されている。
このような構造とされたレンチキュラーレンズ86は、回転体56の一方の面の全体に貼付されており、それによって、LED80の発する光がレンチキュラーレンズ86を通して開口窓82から視認できるようになっている。そこにおいて、レンチキュラーレンズ86を通して各開口窓82から視認できるLED80の発する光というのは、互いに同じとされていることから、一つの開口窓82から見たLED80の発する光の見え方のみを説明することにする。
すなわち、レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光89というのは、図6に示されているように、レンチキュラーレンズ86の方向、即ち、レンチキュラーレンズ86を構成する複数状の凸レンズ88が一列に並ぶ方向に延びて見えるのであり、その結果、LED80における発光部分が棒状とされているかの如き印象を遊技者に与えるようになっている。なお、レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光がレンチキュラーレンズ86の方向に延びて見えるという現象は、レンチキュラーレンズ86を構成する複数状の凸レンズ88が一列に並ぶ方向において、レンチキュラーレンズ86の後方にあるLED80が暈けて見えるようになっている一方、レンチキュラーレンズ86を構成する各凸レンズ88が延びる方向において、レンチキュラーレンズ86の後方にあるLED80が暈けないでそのまま見えるようになっていることに起因するものであり、それによって、LED80の発する光が、本来は丸い点状であったにも拘わらず、レンチキュラーレンズ86の方向に延びる帯状に見えるのである。
また、LED80の大きさ,LED80とレンチキュラーレンズ86との離隔距離,LED80と開口窓82の離隔距離および開口窓82の大きさ等を適当に調節することによって、レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の両端が遊技者によって視認できる、即ち、丸い点状から帯状に見え方が変化せしめられたLED80の発する光が開口窓82を横断しておらず、帯状に見えるLED80の発する光の全てが開口窓82を通して見えるようにすることも可能である。因みに、本実施形態では、帯状に見えるLED80の発する光は、その全体が開口窓82を通して見えるようになっている。
そして、駆動モータ70に電源が供給されて、回転体56が回転せしめられると、LED80の前方において、LED80に対するレンチキュラーレンズ86の方向(レンチキュラーレンズ86を構成する複数状の凸レンズ88が一列に並ぶ方向)が変化するようになっており、それによって、丸い点状から帯状に見え方が変化せしめられたLED80の発する光が、その長手方向中央部分を中心として滑らかに連続して回転するかの如く見えるようになっている。
そこにおいて、本実施形態では、回転体56は、例えば、液晶表示器34における表示画面において複数の特別図柄が特定表示態様で停止表示される可能性が高い状態(リーチ状態)である場合や、大当たり遊技状態が発生している場合等において、回転せしめられるようになっている。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、LED80によって装飾体が構成されている。また、本実施形態では、駆動モータ70,駆動モータ70の出力軸72に固定された出力ピニオン74,回転体56の外周面に形成された係止歯58を含んで駆動手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、レンチキュラーレンズ86が固着された回転体56を凹溝54内に収容位置せしめ、かかる凹溝54の開口部を蓋60によって覆蓋することで、回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の保護手段が構成されている。
このような構造のセンター飾り36を備えたパチンコ機10においては、駆動モータ70によって回転体56が回転せしめられることに起因して回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86が回転し、それによって、LED80の前方において回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向が変化せしめられるようになっていることから、レンチキュラーレンズ86を通して帯状に見えるLED80の発する光が、その長手方向中央部分を中心として回転するように見せることが可能となる。
特に、本実施形態では、帯状に見えるLED80の発する光の回転が回転体56の回転のみに起因していることから、帯状に見えるLED80の発する光が滑らかに連続して回転するように見せることが可能となる。
また、本実施形態では、回転体56が、例えば、液晶表示器34における表示画面において複数の特別図柄が特定表示態様で停止表示される可能性がが高い状態(リーチ状態)である場合や、大当たり遊技状態が発生している場合等において、回転せしめられるようになっていることから、帯状に見えるLED80の発する光、或いは、このように帯状に見えるLED80の発する光の動きに対して、遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、それによって、遊技を盛り上げて遊技者を楽しませることが可能となる。
更にまた、本実施形態では、駆動モータ70は、回転体56の中心よりも上方に位置せしめられていることから、駆動モータ70の出力軸72に対して回転体56の重量が直接入力されないようになっており、それによって、駆動モータ70の耐久性を確保することが可能となり、その結果、回転体56の回転作動を長期間に亘って安定させることが可能となる。
さらに、LED80を点滅制御する場合には、LED80が消灯している時間と回転体56の回動速度を適当に調節することによって、LED80の発する光が、例えば、パチンコ機の上下方向に延びた状態から左右方向に延びた状態に突然変化せしめられたかの如き印象を遊技者に与えることが可能となり、それによって、LED80の発光を利用した演出のバリエーションを一層増やすことが可能となる。更にまた、LED80が発する光の色を変化させるようにしても良い。
また、図7および図8には、本発明の第二の実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾り90が示されている。なお、本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機に比して、センター飾り90のみが異なっていることから、センター飾り90についてのみ説明することとし、それ以外の部材および部位については、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
より詳細には、本実施形態のセンター飾り90は、第一の実施形態に採用されているセンター飾り(36)に比して、保護シート(84)の変わりにレンチキュラーレンズ92が採用されており、かかるレンチキュラーレンズ92によって開口窓82が覆蓋された構造とされている。なお、レンチキュラーレンズ92は、第一の実施形態と同様な構造のものが採用されていることから、その詳細な説明は省略する。また、開口窓82を覆蓋するようにして蓋60に固着されたレンチキュラーレンズ92は、何れも、レンチキュラーレンズ92を構成する複数状の凸レンズ88がパチンコ機の上下方向(図7中の上下方向)において一列に並んでいる。更にまた、本実施形態のセンター飾り90は、遊技領域32に取り付けられた状態下において、レンチキュラーレンズ92と窓枠18に保持されたガラス板との離隔距離が遊技球の直径よりも十分に小さくされており、それによって、遊技領域32を流下せしめられる遊技球が蓋60に固着されたレンチキュラーレンズ92に接触することが有利に回避されるようになっている。
このような構造とされたセンター飾り90においては、LED80の発する光は、回転体56に固定されたレンチキュラーレンズ86(以下、奥側レンチキュラーレンズ86と称する)と、蓋60に形成された開口窓82を覆うように固着されたレンチキュラーレンズ92(以下、手前側レンチキュラーレンズ92と称する。)を通して遊技者の目に映るようになっている。また、本実施形態では、回転体56が駆動モータ70によって回転せしめられるようになっていることから、奥側レンチキュラーレンズ86の方向(奥側レンチキュラーレンズ86を構成する複数条の凸レンズ88が一列に並ぶ方向)と、手前側レンチキュラーレンズ92の方向(手前側レンチキュラーレンズ92を構成する複数状の凸レンズ88が一列に並ぶ方向)が、回転体56の回転に伴って、一致したり一致しなかったりすることとなる。
そこで、奥側レンチキュラーレンズ86の方向と手前側レンチキュラーレンズ92の方向との関係を示しながら、回転体56が回転することによって、奥側レンチキュラーレンズ86と手前側レンチキュラーレンズ92を通して見えるLED80の発する光がどのように変化していくかを、以下に説明する。なお、本実施形態では、手前側レンチキュラーレンズ92は、その方向が互いに同じとなるようにして、それぞれ、蓋60に固定されていることから、奥側レンチキュラーレンズ86と何れか一つの手前側レンチキュラーレンズ92によって生ぜしめられるLED80の発する光の見え方の変化のみを説明することにする。
先ず、手前側レンチキュラーレンズ92の方向と奥側レンチキュラーレンズ86の方向が同じ場合、手前側レンチキュラーレンズ92および奥側レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93は、図9に示されているように、手前側レンチキュラーレンズ92の方向および奥側レンチキュラーレンズ86の方向に延びる帯状とされている。そこにおいて、LED80の発する光は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向に引き延ばされた後、更に、手前側レンチキュラーレンズ92の方向に引き延ばされてから、遊技者の目に映るようになっており、その結果、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80が発する光93は、奥側レンチキュラーレンズ86のみを通して遊技者の目に映るLED80が発する光よりも引き延ばされて見えるようになっている。
このようにLED80の発する光が帯状に見える状態から回転体56が周方向一方向(本実施形態では、図7における時計回りの方向)に回転せしめられると、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光は、図10乃至図12に示されているように、平行四辺形のように見える。そして、手前側レンチキュラーレンズ92の方向と奥側レンチキュラーレンズ86の方向が直交するようになると、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93は、図13に示されているように、パチンコ機の上下方向に長い縦長の長方形となる。
因みに、図10は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向が手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して右側に30度傾斜した状態下において、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)が示されており、図11は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向が手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して右側に45度傾斜した状態下において、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ86,92を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)が示されており、図12は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向が手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して右側に60度傾斜した状態下において、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が示されている。
そこにおいて、このように手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映る光93が帯状から平行四辺形を経て縦長の長方形へと見え方が変化していく現象は、奥側レンチキュラーレンズ86が回転せしめられることによって、奥側レンチキュラーレンズ86の方向と手前側レンチキュラーレンズ92の方向が一致している状態から直交する状態に変化していくことに起因するものである。
すなわち、奥側のレンチキュラーレンズ86のみを通した場合だと、LED80の発する光は、奥側レンチキュラーレンズ86が回転することによって、パチンコ機の上下方向に対して傾斜した方向に延びる帯状に見えるのであるが、このように傾斜した帯状に見えるLED80の発する光が、奥側レンチキュラーレンズ86よりも遊技者側に手前側レンチキュラーレンズ92が配されていることにより、手前側レンチキュラーレンズ92の方向に引き延ばされてから遊技者の目に映ることとなり、その結果、手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して奥側レンチキュラーレンズ86の方向が傾斜している場合には、手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形は平行四辺形に見えるのであり、手前側レンチキュラーレンズ92の方向と奥側レンチキュラーレンズ86の方向が直交する場合には、手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93は、パチンコ機の上下方向に長い縦長の長方形に見えるのである。
なお、本実施形態において、手前側レンチキュラーレンズ92の方向と奥側レンチキュラーレンズ86の方向が直交する場合に、手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が縦長の長方形となっているのは、手前側レンチキュラーレンズ92の方向がパチンコ機の上下方向となっていると共に、手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86が離隔位置せしめられていることによるものであり、例えば、手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86が密着せしめられている場合には手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光は略正方形に見えるのであり、手前側レンチキュラーレンズ92の方向がパチンコ機の左右方向となっている場合には手前側レンチキュラーレンズ92と奥側レンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93は、パチンコ機の左右方向に長い横長の長方形状に見えるのである。
そして、手前側レンチキュラーレンズ92の方向と奥側レンチキュラーレンズ86の方向が直交する状態から奥側レンチキュラーレンズ86が同じ方向に更に回転せしめられると、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光は、図14乃至図16に示されているように、平行四辺形のように見えるのである。そして、手前側レンチキュラーレンズ92の方向と奥側レンチキュラーレンズ86の方向が一致すると、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光は、図9に示されているように、再びパチンコ機の上下方向に延びた帯状に見える。
因みに、図14は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向が手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して右側に120度(鋭角側では60度)傾斜した状態下において、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が示されており、図15は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向が手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して右側に135度(鋭角側では45度)傾斜した状態下において、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ86,92を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が示されており、図16は、奥側レンチキュラーレンズ86の方向が手前側レンチキュラーレンズ92の方向に対して右側に150度(鋭角側では30度)傾斜した状態下において、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が示されている。
なお、このようにして、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映る光がパチンコ機の上下方向に長い縦長の長方形から平行四辺形を経て帯状に変化していくように見える現象は、手前側および奥側のレンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映る光が帯状から平行四辺形を経てパチンコ機の上下方向に長い縦長の長方形に変化していくように見える現象と同様に、奥側レンチキュラーレンズ86が回転せしめられることによって、奥側レンチキュラーレンズ86の方向と手前側レンチキュラーレンズ92の方向が直交している状態から一致する状態に変化することに起因するものである。
そして、本実施形態では、手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が変化する様は、上述の如く、奥側レンチキュラーレンズ86が180度回転して、手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が、帯状から平行四辺形を経てパチンコ機の上下方向に長い縦長の長方形となり、更に、平行四辺形を経て再び帯状となることで、1サイクルとされている。従って、奥側レンチキュラーレンズ86が180度回転した状態から更に180度回転した場合の手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)が変化する様は、図11乃至図18に示されたものと同じであることから、それらの詳細な説明は省略する。
また、回転体56の回転速度は、特に限定されるものではないが、手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光93の形が変化する様を、遊技者が視認できる程度であれば良い。更にまた、手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通って遊技者の目に映るLED80の発する光93の形(見え方)は、LED80の大きさ,LED80の形状,LED80と奥側レンチキュラーレンズ86の離隔距離,奥側レンチキュラーレンズ86と手前側レンチキュラーレンズ92の離隔距離等を適当に調節することによって変更可能となっている。
さらに、本実施形態においても、回転体56は、第一の実施形態の場合と同様に、例えば、複数の特別図柄が特定表示態様で停止表示される可能性が高い状態(リーチ状態)等において、回転せしめられるようになっている。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、LED80によって装飾体が構成されている。また、本実施形態では、駆動モータ70,駆動モータ70の出力軸72に固定された出力ピニオン74,回転体56の外周面に形成された係止歯58を含んで駆動手段が構成されている。更にまた、本実施形態では、レンチキュラーレンズ86が固着された回転体56を凹溝54内に収容位置せしめ、かかる凹溝54の開口部を蓋60によって覆蓋することで、回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の保護手段が構成されている。更に、本実施形態では、センター飾り90が遊技領域32に取り付けられた状態下において、蓋60に固着されたレンチキュラーレンズ92が窓枠18によって保持されたガラス板との間の隙間寸法が遊技球の直径よりも小さくなる程度まで窓枠18によって保持されたガラス板に近接位置せしめられていることによって、蓋60に固着されたレンチキュラーレンズ92の保護手段が構成されている。
このような構造とされたセンター飾り90を備えたパチンコ機においては、駆動モータ70によって回転体56が回転せしめられることに起因して回転体56に固着された奥側レンチキュラーレンズ86が回転し、それによって、LED80の前方において回転体56に固着された奥側レンチキュラーレンズ86の方向が変化せしめられるようになっていると共に、このように回転体56に固着された奥側レンチキュラーレンズ86の方向が変化せしめられることによって、回転体56に固着された奥側レンチキュラーレンズ86の方向と、蓋60に形成された開口窓82を覆うように固着された手前側レンチキュラーレンズ92の方向が、同じとなったり異なったりするようになっていることから、手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形を、一定の周期(本実施形態では、奥側レンチキュラーレンズ86が180度回転すること時間)でもって、滑らかに連続して変化せしめることが可能となる。
特に、本実施形態では、LED80の発する光の形の変化が回転体56の回転のみに起因していることから、LED80の発する光の形を一定の周期でもって滑らかに連続して変化せしめることが可能となる。
また、本実施形態では、特定の遊技状態(例えば、複数の特別図柄が特定停止表示態様で停止表示される可能性が高い状態等)において、回転体56が回転せしめられるようになっていることから、手前側および奥側レンチキュラーレンズ92,86を通って遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)が変化することに対して、遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、それによって、遊技を盛り上げて遊技者を楽しませることが可能となる。
さらに、本実施形態では、LED80を点滅制御する場合において、LED80が消灯せしめられている時間と回転体56の回動速度を適当に調節することにより、例えば、LED80の発する光が、帯状から長方形へと突然に変化せしめられたかの如き印象を遊技者に与えることが可能となり、それによって、LED80の発する光を用いた演出のバリエーションをより一層増やすことが可能となる。また、LED80の発する光の色を変化させることによって、LED80の発する光を用いた演出のバリエーションを更に増やすことが可能となる。
また、図17乃至図20には、本発明の第三の実施形態としてのパチンコ機に採用されるセンター飾り94が示されている。なお、本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機に比して、センター飾り94のみが異なっていることから、センター飾り94についてのみ説明することとし、それ以外の部材および部位については、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
より詳細には、前記第一の実施形態のパチンコ機(10)に採用されているセンター飾り(36)は、凹溝54内に一つの回転体56が回転可能に収容位置せしめられていたが、本実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾り94は、かかる回転体56(以下、奥側回転体56と称する)に加えて、もう一つ別の回転体96(以下、手前側回転体96と称する)が凹溝54内に収容せしめられている。この手前側回転体96は、奥側回転体56と同様に、軸62に対して挿通配置されたローラ98をよって、凹溝54の周方向に回転可能とされている。また、手前側回転体96の外周面には、係止歯100が形成されていると共に、手前側回転体96における一方の面には、レンチキュラーレンズ102が固着されている。なお、かかるレンチキュラーレンズ102は、第一の実施形態と同様な構造とされていることから、その詳細な説明は省略する。
また、凹溝54の外側の側壁66には、収容部68が形成された周方向位置とは異なる周方向位置において、収容部68と同じく外方に突出せしめられた収容部104が形成されている。そして、かかる収容部104には、奥側回転体56を駆動せしめるための駆動モータ70(以下、奥側駆動モータ70と称する)とは別の駆動モータ106(以下、手前側駆動モータ106と称する)の出力軸108に固定された出力ピニオン110が位置せしめられている。また、出力ピニオン110は、側壁66によって固定的に支持された支持ピン111回りに回転可能に装着された中継歯車113に対して噛合せしめられている。更にまた、中継歯車113は、手前側回転体96の外周面に形成された係止歯100に対して噛合せしめられている。これにより、手前側駆動モータ106に電源が供給されると、出力軸108に固定された出力ピニオン110が周方向一方向に回転せしめられ、その回転方向とは反対方向に対して手前側回転体96が回転せしめられるようになっている。なお、手前側駆動モータ106は、奥側駆動モータ70と同様に、従来から公知のステッピングモータによって構成されており、センター飾り94に固定されるようになっている。
このような構造とされたセンター飾り94においては、手前側回転体96と奥側回転体56の回転速度や回転方向等を適当に変更することによって、手前側回転体96に固着されたレンチキュラーレンズ02と奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)を変化せしめることが可能となる。そこにおいて、手前側回転体96と奥側回転体56の回転制御方法の具体例としては、例えば、(1)手前側回転体96および奥側回転体56の何れか一方のみを回転せしめる方法、(2)手前側回転体96と奥側回転体56を互いに異なる方向に回転せしめる方法、(3)手前側回転体96と奥側回転体56を互いに同じ方向に同じ角速度でもって回転せしめる方法、(4)手前側回転体96と奥側回転体56を互いに同じ方向に回転せしめるが、それらの角速度を互いに異ならせる方法等が考えられる。
そして、手前側回転体96と奥側回転体56の回転制御方法として、上記(1),(3)および(4)の方法を採用した場合には、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86および手前側回転体96に固着されたレンチキュラーレンズ102を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)が変化する様は、前記第二の実施形態で説明したように、帯状から平行四辺形を経て長方形となった後、平行四辺形を経て再び帯状となる変形を1サイクルとするものであるが、(2)の方法は、(1)の方法に比して、変形の1サイクルに要する時間が短くなる一方、(4)の方法は、(1)の方法に比して、変形の1サイクルに要する時間が長くなる。
また、手前側回転体96と奥側回転体56の回転制御方法として、(3)の方法を採用した場合には、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ88および手前側回転体96に固着されたレンチキュラーレンズ102を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)を一定にしたままの状態で、回転させることが可能となる。
そこにおいて、本実施形態では、手前側回転体96と奥側回転体56は、例えば、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示せしめられる可能性が高い場合等において、上記(1)乃至(4)の何れかの方法に基づいて、回転せしめられるようになっている。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、LED80によって装飾体が構成されている。また、本実施形態では、奥側駆動モータ70によって奥側回転体56を駆動せしめることおよび手前側駆動モータ106によって手前側回転体96を駆動せしめることによって、個別駆動手段が構成されている。
このような構造のセンター飾り94を備えたパチンコ機においては、二つの回転体56,96にそれぞれ固着されたレンチキュラーレンズ86,102を通してLED80の発する光が見えるようになっており、しかも、二つの回転体56,96をそれぞれ別々の駆動モータ70,106によって駆動せしめるようになっていることから、二つの回転体56,96の回転速度や回転方向等を適当に調節することにより、二つのレンチキュラーレンズ86,102を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)が変化する様を容易に変更することが可能となる。
また、本実施形態では、二つのレンチキュラーレンズ86,102を通して遊技者の目に映るLED80の発する光を、一定の形(見え方)で動いているように見せることが可能とされていることから、例えば、二つのレンチキュラーレンズ86,102を通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形と、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示される確率を対応付けておくことが可能となり、それによって、二つのレンチキュラーレンズ86,102を通して遊技者の目に映るLED80の発する光が特定の形(見え方)で動くことに対して、遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、その結果、遊技を盛り上げて遊技者を楽しませることが可能となる。
更にまた、本実施形態では、手前側駆動モータ106は、手前側回転体96の中心よりも上方に位置せしめられていることから、手前側駆動モータ106の出力軸108に対して手前側回転体96の重量が直接入力されないようになっており、それによって、手前側駆動モータ106の耐久性を確保することが可能となり、その結果、手前側回転体96の回転作動を長期間に亘って安定させることが可能となる。
また、図21乃至図22には、本発明の第四の実施形態としてのパチンコ機に採用されるセンター飾り112が示されている。なお、本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機(10)に比して、センター飾り112のみが異なっていることから、センター飾り112についてのみ説明することとし、それ以外の部材および部位については、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
すなわち、前記第一の実施形態のパチンコ機(10)に採用されているセンター飾り(36)では、凹溝54内に一つの回転体56しか収容されていなかったが、本実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾り112では、かかる回転体56(以下、奥側回転体56と称する)に加えて、もう一つ別の回転体114(以下、手前側回転体114と称する)が収容せしめられている。この手前側回転体114は、図23にも示されているように、透明な合成樹脂材によって形成されており、全体として厚肉の円環板形状とされている。また、手前側回転体114には、周方向に略1/4周の長さに亘って延びる係止孔116が形成されている。更にまた、手前側回転体114には、一方の面に対してレンチキュラーレンズ118が固着されている。なお、レンチキュラーレンズ118は、第一の実施形態と同様な構造のものであるから、その詳細な説明は省略する。そして、このような構造とされた手前側回転体114は、軸62に挿通配置されたローラ115によって凹溝54の周方向に回転可能に支持されている。
一方、奥側回転体56は、図24にも示されているように、手前側回転体114側の面において、係止突起120が形成されている。このように奥側回転体56に形成された係止突起120は、手前側回転体114に形成された係止孔116内に挿通位置せしめられており、係止孔116に沿って移動可能とされている。
このような構造とされたセンター飾り112においては、駆動モータ70に電源が供給されて奥側回転体56が周方向一方向の側に回転せしめられると、係止突起120が係止孔116の内周面に当接していない状態では、手前側回転体114と奥側回転体56は相対的に回転せしめられるようになっている。そこにおいて、例えば、係止突起120が係止孔116における周方向他方の側に位置せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118の方向が一致していると共に、係止突起120が係止孔116における周方向一方の側に位置せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118の方向が直交しているのであれば、係止突起120が係止孔116内を周方向他方の端部から一方の端部へと移動するようにして手前側回転体114と奥側回転体56が相対的に回転せしめられている状態下では、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の形(見え方)は、帯状から平行四辺形を経て長方形に変化していくこととなる。
そして、係止突起120が係止孔116における周方向一方の側の内周面に当たると、奥側回転体56と手前側回転体114が周方向一方に向かって一体的に回転せしめられることとなる。そこにおいて、例えば、係止突起120が係止孔116における周方向一方の側に位置せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118の方向が直交しているのであれば、係止突起120が係止孔116における周方向一方の端部側に位置せしめられるようにして手前側回転体114と奥側回転体56が一体的に回転せしめられている状態下では、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の形(見え方)は長方形を維持するようになり、二つのレンチキュラーレンズ86,118を通して長方形のように見えるLED80の発する光は、かかる長方形の対角線が交わる点を中心として、回転せしめられているようにみえる。
また、駆動モータ70に電源が供給されて奥側回転体56が周方向他方の側に回転せしめられると、係止突起120が係止孔116の内周面に当接していない状態では、手前側回転体114と奥側回転体56は相対的に回転せしめられるようになっている。そこにおいて、例えば、係止突起120が係止孔116における周方向他方の側に位置せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118の方向が一致していると共に、係止突起120が係止孔116における周方向一方の側に位置せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118の方向が直交しているのであれば、係止突起120が係止孔116の周方向一方の端部から他方の端部へと移動するようにして手前側回転体114と奥側回転体56が相対的に回転せしめられている状態下では、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の形(見え方)は、長方形から平行四辺形を経て帯状に変化していくこととなる。
そして、係止突起120が係止孔116における周方向他方の側の内周面に当たると、奥側回転体56と手前側回転体114が周方向他方に向かって一体的に回転せしめられることとなる。そこにおいて、例えば、係止突起120が係止孔116における周方向他方の側に位置せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118の方向が一致しているのであれば、係止突起120が係止孔116における周方向他方の端部側に位置せしめられるようにして手前側回転体114と奥側回転体56が一体的に回転せしめられている状態下では、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86と手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の形は帯状を維持するようになり、二つのレンチキュラーレンズ86,114を通して帯状に見えるLED80の発する光は、かかる帯状の長手方向中央部分を中心として、回転せしめられているように見える。
また、本実施形態でも、奥側回転体56は、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示せしめられる可能性が高い状態等において、回転せしめられるようになっている。
上述の説明から明らかなように、本実施形態では、LED80によって装飾体が構成されている。また、本実施形態では、係止突起120が係止孔116の周方向一方又は他方の内周面に当接しておらず、係止突起120が係止孔116内を周方向に移動せしめられることによって、相対回転手段が構成されている。また、本実施形態では、係止突起120が係止孔116の周方向一方又は他方の内周面に当接した状態で、駆動モータ70が駆動せしめられることによって、一体回転手段が構成されている。
このような構造のセンター飾り112が採用されているパチンコ機においては、係止突起120が係止孔116の周方向一方又は他方の内周面に当接していない状態では、奥側回転体56と手前側回転体114が相対回転せしめられるようになっている一方、係止突起120が係止孔116の周方向一方又は他方の内周面に当接している状態では、奥側回転体56と手前側回転体114が一体的に回転せしめられるようになっていることから、奥側回転体56と手前側回転体114が相対回転せしめられている場合には、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86および手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118を通って遊技者の目に映るLED80の発する光の形を滑らかに変化させることが可能となり、また、奥側回転体56と手前側回転体114が一体回転せしめられている場合には、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86および手前側回転体114に固着されたレンチキュラーレンズ118を通って遊技者の目に映るLED80の発する光を、その形が一定となった状態で、滑らかに回転しているようにみせることが可能となる。
また、本実施形態では、奥側回転体56は、特定の遊技状態(例えば、複数の特別図柄が特定の停止表示態様で停止表示される可能性が高い状態等)において、回転せしめられるようになっていることから、奥側回転体56が回転せしめられることによって二つのレンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLED80の発する光の形(見え方)に対して遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、それによって、遊技を盛り上げて遊技者を楽しませることが可能となる。
また、図25乃至図26には、本発明の第五の実施形態としてのパチンコ機に採用されるセンター飾り122が示されている。なお、本実施形態のパチンコ機は、第一の実施形態のパチンコ機に比して、センター飾り122のみが異なっていることから、センター飾り122についてのみ説明することとし、それ以外の部材および部位については、第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、それらの詳細な説明を省略する。
すなわち、前記第一の実施形態に採用されているセンター飾り(36)では、凹溝54内に一つの回転体56しか収容されていなかったが、本実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾り122では、かかる回転体56(以下、奥側回転体56と称する)に加えて、もう一つ別の回転体124(以下、手前側回転体124と称する)が収容せしめられている。この手前側回転体124は、図27にも示されているように、透明な合成樹脂材によって形成されており、全体として厚肉の円環板形状とされている。また、手前側回転体124には、係止孔126が形成されており、かかる係止孔126における周方向他方の側の開口周縁部には、奥側回転体56の側において、傾斜面128(図29および図30参照)が形成されている。更にまた、手前側回転体124には、レンチキュラーレンズ130が固着されている。なお、レンチキュラーレンズ130は、第一の実施形態と同様な構造のものであるから、その詳細な説明は省略する。そして、このような構造とされた手前側回転体124は、軸62に挿通配置されたローラ131によって凹溝54の周方向に回転可能に支持されている。
一方、奥側回転体56は、図28にも示されているように、凹溝54の底側に開口する収容凹所132を備えている。また、収容凹所132の底壁には、挿通孔134が形成されており、かかる挿通孔134には、係止ロッド136が挿通配置されている。この係止ロッド136は、軸方向中間部分が軸方向両端部分よりも大きな外径寸法を有する大径部138とされており、かかる大径部138が収容凹所132内に位置せしめられるようにして、収容凹所132の側から挿通孔134に挿通配置されている。そして、このように係止ロッド136が挿通孔134に挿通された状態で、収容凹所132の開口部が蓋部材140によって覆蓋されるようになっている。そこにおいて、係止ロッド136における大径部138と蓋部材140の間には、コイルスプリング142が位置せしめられており、かかるコイルスプリング142は、係止ロッド136および蓋部材140に形成された突起144に対して外挿されている。また、コイルスプリング142は、このように係止ロッド136における大径部138と蓋部材140の間に位置せしめられた状態下において、軸方向に圧縮せしめられている。
そして、コイルスプリング142は、係止ロッド136が手前側回転体124における一方の面に当接している状態では、図29に示されているように、大径部138と蓋部材140によって圧縮せしめられるようになっている一方、係止ロッド136が係止孔126内に位置せしめられている状態では、図30に示されているように、大径部138を収容凹所132の底壁に押しつけるようになっている。
このような構造とされたセンター飾り122においては、駆動モータ70に電源が供給されて奥側回転体56が周方向一方向の側に回転せしめられると、係止ロッド136が係止孔126に挿通されていない状態、即ち、係止ロッド136が奥側回転体56の一方の面に当接している状態では、係止ロッド136は奥側回転体56の一方の面上を摺動せしめられることとなり、それによって、手前側回転体124と奥側回転体56は相対的に回転せしめられることとなる。
そこにおいて、例えば、係止ロッド136が係止孔126が形成された位置から周方向他方の側に1/4周だけ離隔せしめられた位置にある場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130の方向が一致していると共に、係止ロッド136が係止孔126に挿通されて係止孔126の内周面に当接せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130の方向が直交しているのであれば、係止ロッド136が係止孔126が形成された位置から周方向他方の側に1/4周だけ離隔せしめられた位置から周方向一方に向かって移動せしめられるようにして、手前側回転体124と奥側回転体56が相対的に回転せしめられている状態下では、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の形(見え方)は、帯状から平行四辺形を経て長方形へと変化していくこととなる。
そして、係止ロッド136が係止孔126の開口周縁部に形成された傾斜面128を通って係止孔126に挿通されて係止孔126の内周面に当接すると、奥側回転体56と手前側回転体114が周方向一方に向かって一体的に回転せしめられることとなる。即ち、本実施形態では、係止孔126には、その周方向他方の側にのみ傾斜面128が形成されていることから、周方向他方の側から周方向一方の側に向かって奥側回転体56の一方の面上を摺動せしめられた後、傾斜面128を通って係止孔126内に挿通された係止ロッド136は、周方向一方の側に向かって移動していく場合に限り、再び奥側回転体56における一方の面上を摺動せしめられることはない。また、係止ロッド136が傾斜面128を通って係止孔126に挿通される際には、係止ロッド136の大径部138と蓋部材140によって圧縮せしめられていたコイルスプリング142の付勢力が係止ロッド136に作用するようになっており、それによって、係止ロッド136の係止孔126への挿通が速やかに行われるようになっている。
そこにおいて、例えば、係止ロッド136が係止孔126に挿通せしめられて係止孔126の内周面に当接せしめられている場合に奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130の方向が直交しているのであれば、手前側回転体124と奥側回転体56が一体的に回転せしめられている状態下では、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130を通して遊技者の目に映るLED80が発する光の形は長方形に維持せしめられることとなり、二つのレンチキュラーレンズ86,130を通して長方形のように見えるLED80の発する光は、かかる長方形における二つの対角線が交わる点を中心として、回転せしめられている。
また、係止ロッド136が係止孔126に挿通位置せしめられた状態で駆動モータ70に電源が供給されて奥側回転体56が周方向他方の側に回転せしめられると、係止孔126に挿通されていた係止ロッド136は係止孔126の開口周縁部に形成された傾斜面128を通って手前側回転体124の一方の面上に位置せしめられることとなる。
すなわち、本実施形態では、奥側回転体56が周方向一方の側に向かって回転せしめられる場合、係止ロッド136が手前側回転体124の一方の面上を摺動せしめられている状態から傾斜面128を通って係止孔126に位置せしめられると、それ以降は、奥側回転体56と手前側回転体124が一体的に回転せしめられるようになっている一方、奥側回転体56が周方向他方の側に向かって回転せしめられる場合には、係止ロッド136が手前側回転体124の一方の面上を摺動せしめられた状態から係止孔126に嵌まり込んだとしても、係止孔126における周方向他方の側に形成された傾斜面128を通って再び手前側回転体124の一方の面上を摺動せしめられることとなり、その結果、奥側回転体56と手前側回転体124は相対的な回転をし続けることとなるのである。
また、上述の説明から明らかなように、本実施形態では、LED80によって装飾体が構成されている。更にまた、本実施形態では、奥側回転体56が駆動モータ70によって回転せしめられている際に、係止ロッド136が手前側回転体124における一方の面上を摺動せしめられていることによって、相対回転手段が構成されている。更に、本実施形態では、奥側回転体56が駆動モータ70によって周方向一方に回転せしめられた状態下において、係止ロッド136が係止孔126に挿通されて係止孔126の内周面に当接していることによって、一体回転手段が構成されている。
このような構造のセンター飾り122が採用されているパチンコ機においては、奥側回転体56が周方向一方の側に向かって回転せしめられる場合、係止ロッド136が手前側回転体124の一方の面上を摺動せしめられている状態から傾斜面128を通って係止孔126に位置せしめられると、それ以降は、奥側回転体56と手前側回転体124が一体的に回転せしめられるようになっていることから、奥側回転体56と手前側回転体124が一体的に回転せしめられている際の奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130の方向とを適当に設定することによって、それら二つのレンチキュラーレンズ86,130を通って遊技者の目に映るLED80の発する光の形を特定のものに設定しておくことが可能となる。
また、本実施形態では、奥側回転体56が周方向他方の側に向かって回転せしめられる場合には、係止ロッド136が手前側回転体124の一方の面上を摺動せしめられた状態から係止孔126に嵌まり込んだとしても、係止孔126における周方向他方の側に形成された傾斜面128を通って再び手前側回転体124の一方の面上を摺動せしめられることとなり、その結果、奥側回転体56と手前側回転体124は相対的な回転をし続けることとなっているから、奥側回転体56が周方向他方の側に向かって回転せしめられている場合には、奥側回転体56に固着されたレンチキュラーレンズ86の方向と手前側回転体124に固着されたレンチキュラーレンズ130の方向が一致したり一致しなかったりすることとなり、それによって、それら二つのレンチキュラーレンズ130を通って遊技者の目に映るLED80の発する光の形を周期的に変化せしめることが可能となる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について、詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
例えば、前記第一乃至第五の実施形態では、パチンコ機におけるセンター飾りに対して本発明を適用したものの具体例が示されていたが、本発明は、パチンコ機におけるその他の部材および部位についても、勿論、適用可能である。具体的には、例えば、遊技領域に設けられて遊技領域を流下せしめられる遊技球の流下方向を変化せしめる風車に対しても、本発明は適用可能であり、その場合、図31および図32に示されているような態様が考えられる。この風車146は、図31および図32に示されているように、風車本体148が取付板150に対して一軸回りに回転可能に支持された構造を有している。
より詳細には、風車本体148は、全体として略一定の円形断面で延びる円筒形状を呈する回転筒部152の軸方向一方の開口端が円板状の蓋体154によって覆蓋された構造とされている。そこにおいて、蓋体154は、回転筒部152に一体形成されていても良いし、別体形成されて接着等によって回転筒部152に固定されるようにしても良い。因みに、図31および図32に示されたものにおいては、蓋体154は、回転筒部152に対して一体形成されている。また、図31および図32に示されたものにおいては、風車本体148は、透明な合成樹脂材によって形成されている。
また、回転筒部152の外周面上には、周上の適数箇所(本実施形態では、3箇所)において、軸直角方向外方に突出する突起155が一体形成されており、特に、図31および図32に示されたものにおいては、、各突起155は、回転筒部152の軸方向の全体に亘って略一定の断面形状で延びるように形成されている。
更にまた、蓋体154には、回転筒部152側に突出する円筒状の回転軸156が回転筒部152と同心軸上に設けられている。また、蓋体154には、レンチキュラーレンズ158が固着されている。このレンチキュラーレンズ158は、第一の実施形態と同様な構造のものが採用されていることから、その詳細な説明は省略する。
一方、取付板150は、風車本体148を一軸回りに回転可能に支持した状態で、遊技領域に取り付けるためのものであり、その外周縁部の適当な箇所において、取付板150を遊技領域に取り付けるためのビスが挿通される取付孔160が形成されている。また、取付板150には、その中央部分において、円筒状の支持軸162が突設されており、特に本実施形態では、かかる支持軸162の外径寸法は、回転軸156の内径寸法よりも小さくされている。更にまた、本実施形態では、支持軸162に形成された中心孔164は、取付板150の裏面(支持軸162が突設していない側の面)に開口している。
そして、取付板150に形成された支持軸162に対して風車本体148における回転軸156が外挿された状態で、取付板150が遊技領域に対してビス止めされることにより、風車本体148が取付板150に対して一軸回りに回転可能に支持されているのである。即ち、図31および図32に示されたものにおいては、風車本体148は、回転軸156が取付板150に形成された支持軸162に対して外挿されただけで、一軸回りに回転可能に支持されているが、風車本体148の軸方向の移動が窓枠に保持されたガラス板によって制限されるようになっていることから、風車本体148の取付板150からの脱落が有利に回避されるようになっている。
このようにして風車146が遊技領域に取り付けられた状態下において、取付板150の裏側には、発光源としてのLED166が実装された基板168がビス止め等によって固定されるようになっており、基板168が取付板150の裏側に固定された状態下において、基板168に実装されたLED166の発光が、中心孔164を通じて、取付板150の表側から視認可能となっている。特に、本実施形態では、風車本体148が透明な合成樹脂材によって形成されており、しかも、かかる蓋体154に対してレンチキュラーレンズ158が貼付されていることから、取付板150の裏側に位置せしめられたLED166の発光は、風車本体148における蓋体154に貼付されたレンチキュラーレンズ158を通じて遊技者に視認可能とされている。
これにより、丸い点のように見えるLED166の発する光がレンチキュラーレンズ158を通ることによって細長い帯状に見えるようになる。また、遊技領域を流下せしめられる遊技球が風車本体148に当たって風車本体148が回転軸156回りに回転すると、レンチキュラーレンズ158を通して細長い帯状に見えるLED166の発する光が、長手方向中央部分を中心として回転せしめられるように見える。
なお、図31および図32に示されたものにおいては、蓋体154に貼付されたレンチキュラーレンズ158と窓枠によって保持されたガラス板の隙間寸法が遊技球の直径よりも小さくされており、それによって、遊技球がレンチキュラーレンズ158とガラス板の間を通ることが防止されており、それによって、遊技球のレンチキュラーレンズ158への接触が防止されているのである。
上述の説明から明らかなように、図31および図32に示されたものにおいては、発光源としてのLED166自体によって装飾体が構成されている。また、本実施形態では、レンチキュラーレンズ158と窓枠によって保持されたガラス板との隙間寸法を遊技球の直径よりも小さくすることによって、保護手段が構成されている。
このような構造の風車146を備えたパチンコ機においては、遊技領域を流下せしめられる遊技球が風車本体148に当たると、風車本体148の蓋体154に貼付されたレンチキュラーレンズ158が回転せしめられて、その方向(複数状の凸レンズが一列に並ぶ方向)がLED166の前方において変化せしめられることとなる。これにより、丸い点状から棒状乃至は帯状に見え方が変更せしめられたLED166の発する光が、その長手方向中央部分を中心として回転するように見えることとなる。その結果、遊技者に対して不思議な印象を与えることが可能となり、それによって、遊技者を楽しませることが可能となる。
特に、本実施形態では、レンチキュラーレンズ158によって棒状乃至は帯状に見えるLED166の発する光の回転が、風車本体148の回転軸156回りの回転のみに起因していることから、レンチキュラーレンズ158によって棒状乃至は帯状に見えるLED166の発する光を滑らかに連続して回転するように見せることが可能となる。
また、レンチキュラーレンズ158の後方において、LED166を固定的に設ける必要はなく、例えば、図33に示されているように、駆動モータ170の出力軸に固設された出力ピニオン172に噛合せしめられるラック174に対してLED166が実装された基板168を固定しておき、駆動モータ170によってラック174が駆動変位せしめられることで、ラック174に固定されたLED168がレンチキュラーレンズ158に対して接近/離隔方向に変位せしめられるようにしても良い。この場合、駆動モータ170,駆動モータ170の出力軸に固定された出力ピニオン172,出力ピニオン172に噛合されるラック174を含んで離隔距離変更手段が構成されることとなる。なお、図33において、理解を容易にするために、図31および図32に示されたものと同様な構造とされた部材および部位については、図31および図32において付された符号と同じ符号を付してある。
更にまた、前記第一乃至第五の実施形態では、レンチキュラーレンズが回転せしめられるようになっていたが、例えば、図34に示されているように、駆動モータ(図示せず)によって周方向に回転可能とされたロッド178を設けると共に、かかるロッド178における回転中心軸から離隔せしめられた位置に対して発光源としてLED180が実装された基板182を固定するようにし、それによって、LED180がロッド178の回転に伴って回転せしめられるようにしても良い。この場合、LED180の前方に配された一枚のレンチキュラーレンズ184を通って遊技者の目に映るLED180の発する光は、図34において矢印で示されている方向に動いて見えるようになっており、その結果、遊技者に対してLED180自体が動いているような印象を与えることが可能となる。
また、前記第一の実施形態では、一つのLEDを前方から覆うようにしてレンチキュラーレンズが配されていたが、例えば、図35に示されているように、複数(図35では、二つ)のLED186,187を前方から覆うようにしてレンチキュラーレンズ188が配されるようにしても良い。この場合、レンチキュラーレンズ188の後方に配された複数のLED186,187の大きさや形状,それら複数のLED186,187の離隔距離,一方のLED186とレンチキュラーレンズ188の離隔距離,他方のLED187とレンチキュラーレンズ188の離隔距離等を適当に調節することにより、レンチキュラーレンズ188を複数のLED186,187の前方で回転させた場合に、複数のLED186,187のそれぞれが発する光190,192が、図35に示されているように、遊技者において重なって見える状態から、図36に示されているように、遊技者において重なって見えない状態に変化させることが可能となる。なお、図35および図36では、複数のLED186,187は、それぞれ、その位置にあることが示されている。
そして、例えば、複数のLED186,187のそれぞれが発する光190,192が遊技者において重なって見えるようになることで、大当たり予告を行うようにすると、複数のLED186,187のそれぞれが発する光190,192が遊技者において重なって見えることに対して、遊技者の興味を惹きつけることが可能となり、その結果、遊技を盛り上げて遊技者を楽しませることが可能となる。
また、複数のLED186,187が互いに異なる色の光を発するようにすることで、それら複数のLED186,187の光190,192が重なって見える部分において、各LEDの発する光の色を混ぜ合わせることが可能となり、それによって、複数のLED186,187の発する光190,192の見え方のバリエーションを増やすことが可能となる。
さらに、複数枚のレンチキュラーレンズを通して複数のLED186,187の発する光190,192を見せるようにする場合には、それら複数のLED186,187の発する光190,192が重なって見える部分を十分に大きく確保することが可能となる。
更にまた、レンチキュラーレンズ188を回転させるのではなく、複数のLED186,187の少なくとも一つを動かすことによって、複数のLED186,187の発する光190,192が重なって見えるようにしても良い。
さらに、前記第一乃至第五の実施形態では、装飾体が発光源(LED)のみによって構成されていたが、装飾体は発光源のみによって構成されたものに限定されることはなく、例えば、液晶表示器の表示画面に表示される画像等によって構成することも可能である。このように液晶表示器の表示画面に表示される画像によって装飾体を構成する場合、液晶表示器の表示画面に表示される画像を容易に変更することが可能となり、それによって、レンチキュラーレンズを通って遊技者の目に映る装飾体のバリエーションを一層増やすことが可能となる。
更にまた、装飾体が発光源を含んで構成されている場合には、発光源とレンチキュラーレンズの間において、例えば、水等の液体のように発光源の発する光の屈折率を変化させるもの(媒質)が収容せしめられた透明なケースを配するようにしても良い。また、発光源の発する光がレンチキュラーレンズに達するまでの間において、発光源が発する光の形を変化せしめる部材(例えば、矩形や楕円形,三角形等の穴等が形成された板)等を配しておくようにしても良い。
また、前記第一乃至第五の実施形態では、LEDによって発光源が構成されていたが、発光源はLEDに限定されるものではなく、例えば、ランプ等であっても良い。更にまた、前記第一乃至第五の実施形態では、発光源(LED)の発する光の形は、丸い点状とされていたが、発光源の発する光の形は、丸い点状に限定されるものではなく、例えば、三角形や楕円形,矩形等であっても良い。
さらに、複数枚のレンチキュラーレンズを通して装飾体を見せるようにする場合には、それら複数枚のレンチキュラーレンズの離隔距離を変更するようにしても良い。
また、複数の発光源の前方にレンチキュラーレンズを配する場合には、発光源とレンチキュラーレンズの距離を、各発光源毎に変更するようにしても良い。
更にまた、前記第一乃至第五の実施形態では、パチンコ機の遊技領域上の構造物に対して、本発明を適用したものの具体例が示されていたが、例えば、図37に示されているように、パチンコ機の窓枠18に設けられる窓枠用飾り部材194に対して、本発明を適用することも可能である。そこにおいて、図37に示された窓枠用飾り部材194は、全体として、第一の実施形態で採用されていたセンター飾りにおいて遊技板の表面から突出せしめられている部分、即ち、取付板よりも遊技者側に位置せしめられる部分の全体サイズおよび奥行寸法が小さくされたような構造となっている。なお、窓枠用飾り部材194の構造等は、図37に示されたものに限定されないことは、言うまでもない。また、図37においては、理解を容易にするために、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、第一の実施形態と同一の符号を付してある。
また、前記第一乃至第五の実施形態では、回転体を駆動するための駆動モータは、回転体の中心よりも上方に位置せしめられていたが、回転体の下方に位置せしめられていても良い。その場合、図38に示されるような構成が好適に採用される。なお、理解を容易にするために、図38においては、第一の実施形態と同様な構造とされた部材および部位については、第一の実施形態と同一の符号を付してある。
図38に示された構成では、回転体54の中心よりも下方に位置せしめられて回転体54の支持荷重が入力されるローラ64がゴム弾性体によって形成されており、かかるローラ64の中心孔に対して駆動歯車89に突設された軸部91が圧入固定されている。そこにおいて、ローラ64の内径寸法は、自由状態下において、軸部91の外径寸法よりも小径とされており、それによって、ローラ64は、その弾性によって軸部91の外周面に密着せしめられるようにして固定されている。このようにしてローラ64に固定された駆動歯車89は、その中心孔に対して軸62が挿通されるようになっており、それによって、軸62回りに回転可能とされている。また、このように駆動歯車89が軸62に対して回転可能に組み付けられた状態下において、回転体54がローラ64に当接せしめられている。そして、ローラ64に固定された駆動歯車89に対して駆動モータ70の出力軸72に固定された出力ピニオンが噛合されるようになっており、それによって、駆動モータ70の駆動力が駆動歯車89およびローラ64を介して回転体54に伝達されるようになっている。また、このように駆動モータ70の駆動力が駆動歯車89およびローラ64を介して回転体54に伝達されるようになっていることから、回転体54の外周面には、係止歯は形成されていない。
このような構成を採用すると、回転体54の支持荷重が入力されるローラ64に組み付けられた駆動歯車89に対して駆動モータ70の出力軸72に固定された出力ピニオン74が噛合されるようになっていることから、駆動モータ70に対して直接に回転体54の支持荷重が入力されないようにすることが可能となり、それによって、駆動モータ70の耐久性を確保して、長期間に亘る作動の安定化を図ることが可能となる。
また、回転体54の支持荷重が入力されるローラ64と回転体54との摩擦力を利用して回転体54を回転させることが可能となり、それによって、回転体54の外周面に対して駆動モータ70の駆動力を伝達するための係止歯を形成する必要がなくなる。
更にまた、回転体54の支持荷重が入力されるローラ64がゴム弾性体によって形成されていることから、回転体54の重量によってローラ64に及ぼされる接触圧を利用することで、回転体54とローラ64の間での摩擦力を一層有利に得ることが可能となる。
また、前記第一乃至第五の実施形態では、駆動モータ70の出力軸72は、回転体54の面に直交していたが、回転体54の面に対して平行であっても良い。この場合、駆動モータ70の突出量を抑えることが可能となる。なお、この場合、駆動モータ70から回転体54への駆動力の伝達経路上において、傘歯歯車を採用することになる。
加えて、前記第一乃至第五の実施形態では、第1種パチンコ機に対して、本発明を適用したものの具体例が示されていたが、本発明は、第2種パチンコ機や第3種パチンコ機、或いは、スロットマシン等の回胴遊技機、アレンジボール機等に対しても、勿論適用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
本発明の第一の実施形態のパチンコ機を示す正面図である。 図1に示されたパチンコ機に採用されているセンター飾りの正面図である。 図2におけるIII−III断面図である。 図2におけるIV−IV断面図である。 レンチキュラーレンズの構造を説明するための断面図である。 図2に示されたセンター飾りにおいて、レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 本発明の第二の実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾りの正面図である。 図7におけるVIII−VIII断面図である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向と奥側レンチキュラーレンズの方向が一致している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に30度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に45度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に60度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に90度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に120度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に135度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 図7に示されたセンター飾りにおいて、手前側レンチキュラーレンズの方向に対して奥側レンチキュラーレンズの方向が右側に150度傾斜している状態での手前側および奥側レンチキュラーレンズを通して遊技者の目に映るLEDの発する光の形を説明するための図面である。 本発明の第三の実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾りの正面図である。 図17におけるXVIII−XVIII断面図である。 図17におけるXIX−XIX断面図である。 図17におけるXX−XX断面図である。 本発明の第四の実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾りの正面図である。 図21におけるXXII−XXII断面図である。 図21に示されたセンター飾りに採用されている手前側回転体の正面図である。 図21に示されたセンター飾りに採用されている奥側回転体の正面図である。 本発明の第五の実施形態のパチンコ機に採用されるセンター飾りの正面図である。 図25におけるXXVI−XXVI断面図である。 図25に示されたセンター飾りに採用されている手前側回転体の正面図である。 図25に示されたセンター飾りに採用されている奥側回転体の正面図である。 係止ロッドが手前側回転体の一方の面に当接している状態を説明するための断面図である。 係止ロッドが手前側回転体に形成された係止穴に挿通された状態を説明するための断面図である。 本発明のパチンコ機に採用可能な風車を示す正面図である。 図31におけるXXXII−XXXII断面図である。 レンチキュラーレンズと装飾体との離隔距離を変更する機構の一具体例を説明するための図面である。 装飾体を回転させる機構の一具体例を説明するための斜視図である。 二つのLEDが発する光をレンチキュラーレンズを通して見た場合の様子を示すものであって、各LEDの発する光が重なっている状態を示すものである。 二つのLEDが発する光をレンチキュラーレンズを通して見た場合の様子を示すものであって、各LEDの発する光が重なっていない状態を示すものである。 パチンコ機の窓枠に設けられる窓枠用飾り部材に対して、本発明を適用したものの一具体例を示す図面である。 回転体の駆動機構における他の態様を示す断面図である。
符号の説明
10 パチンコ機
80 LED
86 レンチキュラーレンズ

Claims (1)

  1. 遊技者によって視認可能に配された複数の装飾体を互いに異なる位置に配し、該複数の装飾体全て遊技者側から覆うように円環形状のレンチキュラーレンズを回転可能に配し、該レンチキュラーレンズを回転させることにより、該複数の装飾体に対する該レンチキュラーレンズの方向を該複数の装飾体を遊技者側から見て同時に変化させるようにして、且つ、
    前記レンチキュラーレンズとは別体とされた可視光線に対して透明でない蓋により該レンチキュラーレンズを覆って、前記複数の装飾体が配される位置にそれぞれ対応して該蓋に複数の開口窓を形成したことを特徴とする遊技機。
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