JP5198673B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、ぱちんこ遊技機(一般的に「パチンコ機」とも称する)や回胴式遊技機(一
般に「パチスロ機」とも称する)等の遊技機に関するものである。
従来より、パチンコ機等の遊技機において、遊技球等の遊技媒体が打ち込まれる遊技領
域を有した遊技盤を備えている。この遊技盤の適宜箇所に障害釘、風車、及び入賞口が設
けられており、入賞口に遊技媒体が入賞すると、所定数の遊技媒体が払出されるようにな
っている。
この種の遊技機では、遊技状態に応じて演出表示装置に様々な演出画像を表示させるこ
とで、入賞への期待感等を持たせて、遊技者の興趣を高められるようにしている。また、
演出表示装置に加えて、機械的に上下方向に移動する可動体を備えたり(例えば、特許文
献1)、前後方向に回動移動する可動体を備えたりして(例えば、特許文献2)、演出画
像による演出だけでなく可動体の動きによる演出も行うことで、より遊技者の興趣が高め
られるようにしたものも提案されている。
また、遊技領域に、遊技球を転動させることでその動きを楽しむことのできるステージ
を有する役物を配置した遊技機が知られている(例えば、特許文献3及び4)。具体的に
は、左右方向に延設され、左右両端側が高く中央側が低い湾曲形状に形成されたステージ
を設けている。そして、左右両端側には、遊技領域に打ち込まれた遊技球を受入れてステ
ージ上へと供給する供給口が備えられており、供給口から供給された遊技球は、ステージ
上を左右に転動する転動演出を行い、遊技者の目を楽しませるようになっている。
特開2004−065528号公報 特開2005−040441号公報 特開2004−057655号公報 特開2004−147900号公報
しかしながら、従来の遊技機では、遊技者に注目させたい可動体の大きさや移動量が比
較的小さく、可動体に演出動作をさせても、遊技者に気付かれなかったり、演出動作が判
り辛かったりして、遊技者によって、可動体の動きを楽しむことができず、興趣を低下さ
せてしまう恐れがあった。
また、役物は、ステージ上で遊技媒体が左右に転動する転動演出を提示するだけであり
、遊技者によっては、その動きを見慣れてしまうと、退屈に感じることがあった。これに
より、遊技者によっては早々に遊技に飽きてしまい、遊技に対する興趣を高められない虞
があった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、遊技を充分に楽しませることができ、遊技者の
興趣が低下するのを防止することのできる遊技機の提供を課題とするものである。
手段1:遊技機において、
「遊技者の操作によって遊技媒体が打ち込まれる遊技領域、後方に配置された配置物が視認可能な貫通孔が穿設されている遊技盤と、
前記遊技領域の下方から左右何れか一方側の内周面に沿って、前記遊技領域の上方へと前記遊技媒体を案内する案内手段と、
前記遊技領域の下部に備えられ、前記遊技媒体を前記遊技領域外の領域へと排出する排出口と、
前記遊技盤の前記貫通口を前方から覆うように配置された枠状の主役物と、
該主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、外形が所定キャラクタの顔における上顎から上の部位が立体的に造形されると共に、該所定キャラクタの目に相当する部位に発光する表示態様が変化する発光装飾表示手段を備えた第一可動体と、
該第一可動体の下方で前記主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、外形が前記所定キャラクタの顔における下顎の部位が立体的に造形されると共に、発光可能な第二可動体と、
前記第一可動体及び前記第二可動体が前面側に出没自在とされると共に、前記主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、所定の演出態様を表示可能な演出表示手段と、
該演出表示手段の左右何れか一方の外側で前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第一可動体を片持支持して上下方向に移動させる第一駆動ユニットと、
該第一駆動ユニットとは反対側である前記演出表示手段の左右何れか他方の外側で前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第二可動体を片持支持して上下方向に移動させる第二駆動ユニットとを具備し、
前記主役物は、
前記遊技媒体が左右方向に転動可能な転動面を有するステージと、
該ステージの後方に配置され、前記後方に配置された配置物が前記ステージ上の前記遊技媒体に衝突して前記左右方向に転動する転動演出を阻害するのを防止すると共に、前記遊技者が前記配置物を視認可能に構成された隔壁板と、
前記ステージに備えられ、前記遊技盤の前側の所定位置に前記遊技媒体を流下させる前流下口と、
前記ステージに備えられ、前記隔壁板に穿設された開口部を通じて前記遊技盤の後側の所定位置に前記遊技媒体を流下させる後流下口と、
前記遊技領域に打ち込まれた前記遊技媒体を受けて、前記ステージの左右何れか一端側に前記遊技媒体を供給する供給口と、
該供給口が備えられている他端側の前記ステージから連続して形成される延長転動面、及び、該延長転動面の前面側に前記隔壁板との協働で溝を形成するようにして形成され前記遊技媒体が衝突可能な壁状の衝突部材、を有して構成され、前記ステージ上を転動する遊技媒体の転動エネルギーを減衰することで、前記前流下口または前記後流下口以外の場所から前記遊技媒体が脱落するのを防止するエネルギー減衰手段と、
前記延長転動面の終端部の側壁に前記ステージの中央側に向かって突出して形成された突壁部、及び、前記延長転動面から一体的に上方に突出して形成された段差部、を具備し、前記遊技媒体を前記ステージ上へと押し戻すことで前記遊技媒体が前記延長転動面上で滞留するのを防止する滞留防止手段と、
前記隔壁板から一体的に形成され前記ステージの中央側へと突出した突条部材であって、前記後流下口の前記開口部に位置する部位が左右方向に斜めに傾斜して切り欠かれて形成されている開口部案内手段と、
前記ステージの下方且つ後方に備えられた受部、前記開口部から前記ステージの後方に突出して形成され前記受部へと前記誘導媒体を誘導するドーム状の誘導凹部、及び、前記受部に受け止められた前記遊技媒体を前記遊技盤の前面側へと流出させる流出口、を具備する誘導手段と
前記ステージの前後略中央付近に備えられ、前記遊技媒体が略一つ分通過可能な幅で形成されている溝を有し、前記ステージ上へと供給される前記遊技媒体に所定の運動エネルギーを付与するエネルギー付与手段と、
前記案内手段の備えられている他方側の前記遊技領域内に位置する前記主役物の外周面であって前記遊技盤の内周面の近傍に前記遊技媒体が通過可能な間隙を有して略並行に配置され前記遊技領域の上方から下方へと前記遊技媒体を沿わせて案内可能な案内面、前記遊技盤の前面側に当接し該案内面から前記遊技領域の外方に延びて形成された第一フランジ部、及び、該第一フランジ部から前側に所定距離離反した略平行な位置であって前記案内面から前記遊技領域の外方に延びて形成され前記第一フランジ部と前記案内面とで水平断面が略コの字形になるように配設されると共に前記案内面上を転動する前記遊技媒体が視認可能に構成された第二フランジ部、を有して構成され、前記遊技領域に打ち込まれた前記遊技媒体を、前記ステージ上に供給することなく前記遊技領域の上方から下方へと流下させて前記排出口へと案内する排出口案内手段と、
前記第一フランジ部と前記第二フランジ部とに交互に形成され前記遊技媒体が衝突可能である複数の突起、を有し、前記排出口案内手段によって流下する前記遊技媒体の流下速度を減速させる減速手段と、
発光可能な装飾可動体とされており、前記主役物の枠状の内側に備えられた前記本体部が左右略同じ高さに二つ一組で形成されると共に、前記ステージ上に供給された前記遊技媒体に接触しない大きさで形成されており、前記第一可動体または前記第二可動体が片持ち支持されている側の端部側が回動可能に支持され、該支持された回動軸を中心に回動することによって、略水平な第一配置状態と略垂直な第二配置状態との間を移行可能である前側可動体とを備えており、
前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットは、
略上下方向に延在し断面外形が円形形状とされ摺動部位に摩擦低減層が形成された誘導部材と、
該誘導部材に挿入嵌合することで摺動案内されるブッシュ形状の二つの摺動部材と、
二つの該摺動部材が挿入嵌合される前記誘導部材の軸直角方向で前記遊技盤の面に略沿うように延び、前記第一可動体又は前記第二可動体を片持支持する支持シャフトと、
該支持シャフトに挿入嵌合され、該支持シャフトを回転可能に支持する二つの支持ブッシュと、
二つの該支持ブッシュ及び二つの前記摺動部材を夫々所定間隔で挟持することで保持する本体部、及び固定部材を備え、二つの前記支持ブッシュを介して前記支持シャフトを回転可能に保持すると共に、二つの前記摺動部材を介して前記誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、
該被誘導部材を誘導案内する前記誘導部材の延在方向と同じ上下方向に互いに離反し、上側に配置され外周に複数の被係合歯が形成された駆動プーリ、及び下側に配置される従動プーリと、
前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、内周に前記駆動プーリの前記被係合歯と係合する複数の係合歯が形成されると共に、前記被誘導部材に固定される駆動ベルトと、
該駆動ベルトを駆動させるために前記駆動プーリを回転させる回転駆動手段と、
該回転駆動手段により回転させられる前記駆動プーリと共に前記駆動ベルトに巻き掛けられる前記従動プーリに対して前記駆動プーリと離反する方向に開放され前記従動プーリの両側から突出する軸部を係止するフック状の係止部、前記誘導部材が挿入嵌合する案内孔を備え、前記誘導部材に誘導案内されると共に前記従動プーリを回転可能に保持する移動体と、
該移動体における前記案内孔と前記係止部との間で一端が支持され、前記駆動プーリと前記従動プーリとが互いに離反する方向へ付勢する付勢手段と、
該付勢手段により前記従動プーリを介して付勢された前記駆動ベルトが駆動されることで移動する前記被誘導部材が、前記誘導部材の軸芯周りに回転するのを防止し、該誘導部材の延在方向と略同じ方向に延び該誘導部材から所定距離離れた位置に配置されるガイド部材、該ガイド部材によってその延出方向とは略直角方向への移動を規制され前記被誘導部材に保持される被ガイド部材を有し、前記第一駆動ユニットでは前記ガイド部材が前記誘導部材の軸芯に対して前記被誘導部材に片持保持された前記第一可動体の方向とは反対方向の位置に配置され、前記第二駆動ユニットでは前記ガイド部材が前記誘導部材の軸芯に対して、前記被誘導部材に片持保持された前記第二可動体の方向とは略直角方向の位置に配置される回転防止手段と、
該回転防止手段により回転が防止される前記被誘導部材に保持された前記支持シャフトを軸芯周りに回動させ、前記可動体が前記被誘導部材に前記支持シャフトを介して保持される側とは前記誘導部材を挟んで反対側の位置に配置され、所定方向に進退するプランジャを有したソレノイド、該ソレノイドにおける前記プランジャの進退による直線運動を回転運動に変換して前記支持シャフトに伝達する伝達手段を備えた回動手段と、
前記誘導部材及び前記回転防止手段における前記ガイド部材の一端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第一支持部材と、
前記誘導部材及び前記回転防止手段における前記ガイド部材の他端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第二支持部材と、
板金からなり、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の前記位置決め突起と対応する複数の位置決め孔、該位置決め孔と前記位置決め突起とを互いに嵌合させることで前記第一支持部材及び前記第二支持部材を所定位置に位置決め支持する支持面、該支持面に対して略直角に屈曲形成され上部にビスを挿通可能な取付孔が穿設された取付当接面を上側に備え、前記駆動プーリ、前記回転駆動手段、及び前記誘導部材を少なくとも支持すると共に、前記従動プーリが配置される位置よりも下方向に延出した位置で前記移動体に一端が支持された前記付勢手段の他端を支持し、且つ、前記可動体が前記遊技盤の前記貫通口の一つ且つ前記主役物の枠状の内側を通して視認可能となるように前記遊技盤の後面側に前記取付当接面を介して取付固定されるベースとを備えており、
前記第一可動体の前記発光装飾表示手段は、
複数種類の色の光を投光可能な発光手段から投光される光の三原色のうちの何れか一つのみからなる第一色の光だけが透過することで、第一表示態様を呈する第一透過手段と、
該第一透過手段と同一面上の遮光性の部材からなる部材上に配置され、且つ前記第一透過手段に対して一部が重複するように配置され、該重複する重複部は、前記第一色を除く他の光の三原色の何れか一方の色である第二色の光が少なくとも透過し、該重複部以外は該第二色のみが透過することで第二表示態様を呈する第二透過手段と、
前記第一透過手段及び前記第二透過手段に対して前記発光手段の配置される側から、前記発光手段から投光される光以外の色の光が前記第一透過手段及び前記第二透過手段に照射されるのを防止する遮光手段とを備えている」ものであることを特徴とする。
ここで、「後方に配置された配置物が視認可能」とは、正面視において、遊技領域内に
投影される位置に配置物が配置されていることであり、遊技領域内に配置しても良いし、
遊技領域の前側に配置しても良い。また、遊技領域の後側(遊技盤の後側)に配置し、貫
通口の内部を通じて視認できる状態としても良い。
また、「案内手段」とは、遊技者の操作によって打ち込まれた遊技媒体を、遊技盤の下
方から遊技領域の上方へと案内する手段を示し、「外レールと内レールとの間に遊技媒体
を通過させ、遊技領域の上方へと案内するもの」、「遊技媒体が通過可能な流路を設け、
遊技領域の上方へと案内するもの」、「遊技媒体が沿って転動することが可能な溝を設け
、遊技領域の上方へと案内するもの」、等が例示できる。
また、「第一可動体」、「第二可動体」、及び「前側可動体」としては、「遊技媒体と
接触するように配置され、遊技媒体の動きを変化させることのできる役物可動体」、「遊
技媒体とは接触しないように配置され、動きにより演出を行うことのできる装飾可動体」
、等が挙げられる。
更に、「所定キャラクタ」とは、小説・漫画・映画・演劇などの登場人物、動物、植物
、又は道具(乗物を含む)類等を擬人化したもの、若しくは、本遊技機のために作成され
た仮想上の人物、動物、植物、又は道具(乗物を含む)類等を擬人化したものである。
また、演出表示手段に対して、第一可動体及び第二可動体が没する位置しては、両可動
体が共に上側又は下側に没するようにしても良いし、第一可動体が上側に第二可動体が下
側に没するようにしても良い。
さらに、「目に相当する部位」とは、「眼球に相当する部位」、「瞳に相当する部位」
、「上下の瞼の間に相当する部位」、「眼鏡やゴーグルに相当する部位」、等である。ま
た、「発光装飾表示手段」としては、「発光表示される模様や図柄等が変化するもの」、
「発光表示される模様や図柄等の色彩が変化するもの」、等が挙げられる。
また、「所定の演出態様」とは、キャラクタ、背景及び図柄等を静止画や動画として、
或る動きをさせたり、ストーリー性のある表示をさせたりした表示態様のことである。な
お、「キャラクタ」とは、図柄列及び背景以外の画像を意味しており、小説・漫画・映画
・演劇などの登場人物、動物、植物、又は小道具類、もしくはこの遊技機のために作成さ
れた仮想上の人物、動物、植物、又は小道具類等を挙げられる。また、「図柄」とは、数
字や記号、あるいはそれらと絵柄との組合わせ等からなる演出用の図柄である。
更に、「演出表示手段」とは、キャラクタ、背景、及び図柄等を用いた演出画像を表示
可能なものであり、例えば、「液晶ディスプレイ(LCD)」、「CRT」、「有機EL
ディスプレイ(OELD、またはOLED)」、「無機ELディスプレイ」、「プラズマ
ディスプレイ(PLP)」、「蛍光表示管パネル(VFDP)」、「フィールドエミッシ
ョンディスプレイ」、「発光ダイオード(LED)」、「白熱ランプ」、等が挙げられる
また、「転動面」とは、遊技媒体を転動させることで遊技媒体に所定の演出動作を付与
させて、遊技媒体の動きにより遊技者の興趣が高められるようにしたものであれば良く、
例えば、「転動面が不動に固定され、供給された遊技媒体を所定方向(左右方向や前後方
向)に転動させた上で、所定位置から放出するもの(例えば、固定タイプのステージ)」
、「転動面の一部又は全部が可動するように構成され、供給された遊技媒体を所定方向(
左右方向や前後方向)に転動させた上で、所定位置から放出するもの(例えば、可動タイ
プのステージ)」、等が挙げられる。
また、案内面における「内周面の近傍」とは、遊技媒体が少なくとも一つ分は通過可能
であり、且つ例えば3つ分以上は離れていない程度の近い距離が例示できる。また、少な
くとも遊技領域の内周面と案内面とが近傍に配置されていれば良く、第一フランジ及び第
二フランジと、該内周面とは接していても良く、離れていても良いが、離れていると、遊
技盤の前面側より案内面上をメンテナンスするのが簡単なので、より好ましい。
また、「略並行に配置され」とは、主役物の外周面が、遊技盤の内周面に沿って配置さ
れていることを示し、例えば、「略円形の遊技領域の形状に沿って、主役物の外周面が円
弧状に形成されている」、「略四画形状の主役物の外周面に沿って、遊技領域の内周面が
四角形状に形成されている」、等の構成が例示できる。
更に、減速手段における「突起」とは、遊技媒体が衝突可能なものであれば良く、例え
ば、「排出口案内手段の内壁の一部に突起を設けるもの」、「遊技媒体の流下経路に釘を
配置するもの」、等が挙げられる。
また、「交互に形成され」た状態としては、例えば、「突起の一方が前側から後側に向
かって突出するものであれば、他方は後側から前側に向かって突出するもの」、「突起の
一方が右側から左側に向かって突出するものであれば、他方は左側から右側に向かって突
出するもの」、「前述の前後方向、及び左右方向に対向する位置を夫々組み合わせたもの
」、等が挙げられる。
また、「第一可動体」及び「第二可動体」としては、「遊技媒体と接触するように配置
され、遊技媒体の動きを変化させることのできる役物可動体」、「遊技媒体とは接触しな
いように配置され、動きにより演出を行うことのできる装飾可動体」、等が挙げられるが
、遊技媒体が少なくともステージ上に供給された後は、接触しない大きさで形成されてい
ること(「前記ステージ上に供給された前記遊技媒体に接触しない大きさで形成されてお
り」)が望ましい。
さらに、「駆動ユニット」としては、可動体を上下方向に移動させることができるもの
であれば良く、例えば、「上下方向に延びる誘導部材と、誘導部材に誘導案内され可動体
を保持する被誘導部材と、被誘導部材を移動させる移動手段とを備えたもの」、が挙げら
れる。
また、「断面外形が円形形状」とは、外形が円形であれば良く、中実又は中空の何れの
部材であっても良い。また、「ブッシュ形状」とは、誘導部材と嵌合する円形の孔を有し
た筒形状であれば良く、被誘導部材に保持するための鍔部等を備えているものであっても
良い。
更に、「誘導部材」としては、被誘導部材を所定方向に誘導できるものであれば良く、
「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に連続して延びるもの」、「断面形状が円形
状又は多角形状で所定方向に不連続で延びるもの(所定の間隔で配置されるもの)」、等
が挙げられる。なお、「誘導案内」としては、誘導部材と被誘導部材とが互いに摺動する
ことで案内されるものや、何れかが転動することで案内されるもの等を挙げることができ
る。なお、「誘導部材」の素材としては、「樹脂」、「金属」、「セラミックス」、「ガ
ラス繊維強化樹脂や炭素繊維強化樹脂などの複合材」、等が挙げられる。
また、「本体部と固定部材とにより挟持」とは、本体部と固定部材とにより摺動部材や
支持ブッシュを挟み込むことで保持することができれば良く、例えば、「摺動部材や支持
ブッシュの軸方向両側から挟持するようにしたもの」、「摺動部材や支持ブッシュの軸直
角方向両側から挟持するようにしたもの」、「摺動部材又は支持ブッシュの一方をその軸
方向から、他方をその軸直角方向から挟持するようにしたもの」等が挙げられる。
また、「被誘導部材」としては、「摺動部材が互いに接近しないように保持する本体部
と、摺動部材が互いに離反しないように固定する固定部材とからなるもの」、「摺動部材
が互いに接近及び離反しないように保持すると共に誘導部材の軸直角方向に対し一方向へ
の移動を規制する本体部と、摺動部材が互いに接近及び離反しないように保持すると共に
誘導部材の軸直角方向に対し他方向への移動を規制する固定部材とからなるもの」、「上
記の本体部及び固定部材を適宜組み合わせたもの」、等が挙げられる。
更に、「摩擦低減層」としては、例えば、「表面を磨くことで摩擦を低減可能な鏡面研
磨層」、「クロム等の金属メッキ層」、「摩擦を低減可能な樹脂をコーティングした樹脂
コーティング層(樹脂としては、エンジニアリングプラッスチックが望ましく、その中で
も、フッ素系樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE,テフロン(登録商標)
,ターカイト(登録商標),ベアリー(登録商標))が望ましい。)」、等が挙げられる
また、「摺動部材」としては、誘導部材の軸直角方向への移動が規制できるものが望ま
しく、「円形又は多角形のブッシュ形状のもの」、「あり形状のもの」、「T字形状のも
の」、等が挙げられ、特に、ブッシュ形状のものとした場合、誘導部材や摺動部材を安価
で種類も豊富な型材や規格材とすることができる。
更に、「駆動プーリ、従動プーリ、及び駆動ベルト」としては、「駆動ベルトを平ベル
トとし、駆動プーリ及び従動プーリを平プーリとしたもの」、「駆動ベルトを歯付きベル
トとし、駆動プーリ及び従動プーリを駆動ベルトの歯と係合する歯付きプーリとしたもの
」、「駆動ベルトを歯付きベルトとし、駆動プーリを駆動ベルトの歯と係合する歯付きプ
ーリとし、従動プーリを平プーリとしたもの」、等が挙げられる。
また、「回転駆動手段」としては、「電気モータ」、「空圧アクチュエータ」、等が挙
げられ、回転駆動手段により直接駆動プーリを回転駆動するようにしても良いし、変速ギ
ヤを介して間接的に駆動プーリを回転駆動するようにしても良い。なお、間接的に駆動プ
ーリを回転駆動させるようにした場合、回転駆動手段の位置と、駆動プーリの位置とを異
なる位置にすることができるので、空間的に余裕のある位置に回転駆動手段を配置してそ
こから間接的に駆動プーリを回転駆動させるようにすることもでき、より配置自由度を高
めることができる。
更に、「付勢手段」としては、「コイルバネ」、「板バネ」、「ゴム」、等が挙げられ
る。なお、付勢手段を配置する位置としては、駆動プーリと従動プーリとの間の位置であ
っても良いし、従動プーリに対して駆動プーリとは反対側の位置であっても良い。
また、「ガイド部材」としては、「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に連続し
て延びるもの」、「断面形状が円形状又は多角形状で所定方向に不連続で延びるもの(所
定の間隔で配置されるもの)」、等が挙げられる。また、「被ガイド部材」としては、「
ガイド部材の外面と当接することでガイドされるもの」、「ガイド部材の内面又は凹陥部
と当接することでガイドされるもの」、「ガイド部材と嵌合することでガイドされるもの
」、等が挙げられる。更に、回転防止手段によっても被誘導部材の重量等を支持できるよ
うなものでも良い。
更に、「回転防止手段」としては、「誘導部材の延在方向と略平行に配置されたガイド
部材と、ガイド部材にガイドされガイド部材の延出方向とは略直角方向への移動を規制さ
れた被ガイド部材とからなるもの」、「第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって
片持支持される第一可動体及び第二可動体の、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの
反対側を支持することで回転するのを防止するもの」が挙げられる。
また、「伝達手段」としては、「基端が支持部材に固定され先端がプランジャに接続さ
れることで、プランジャの直線運動を変換して支持部材を回転運動させるように伝達する
もの」、「クランク機構を用いて、プランジャの直線運動を変換して支持部材を回転運動
させるように伝達するもの」、等が挙げられる。
更に、「樹脂」としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂など適宜なものを用いることが
でき、例えば、「ポリカーボネイト」、「ポリプロピレン」、「ポリエチレン」、「ポリ
ウレタン」、等が挙げられる。また、射出成形可能なものとすることが望ましい。
また、「ベース」の素材としては、「樹脂」、「金属」、「セラミックス」、「ガラス
繊維強化樹脂や炭素繊維強化樹脂などの複合材」、等が挙げられる。なお、ベースに用い
る素材の剛性は、第一支持部材及び第二支持部材に用いる素材の剛性に対して、それ以上
の剛性を有したものとすることが望ましい。また、素材を金属とした場合では、「所定厚
さの板材を用いたもの」、「所定厚さの板材を所定形状に屈曲成形したもの」、「所定の
断面形状を有した型材を用いたもの」、等が挙げられる。なお、ベースとして板材(例え
ば、板金)を屈曲成形したものとした場合、単板のベースと比較して屈曲部により剛性の
高いベースとすることができると共に、安価に製造することができる。
また、「発光装飾表示手段」としては、所定の表示態様を変化させることのできる発光
表示手段であればよく、例えば複数の点(ドット)をマトリクス状に組み合わせて表示さ
せる「ドットマトリクス型」方式のディスプレイであっても構わないが、所定の形状を点
灯・点滅させて表示させる方式である「セグメント型」方式のディスプレイを用いると、
比較的簡単な構成で形成できることからコンパクトで軽量な発光表示手段とすることがで
き、より好ましい。
更に、「複数種類の色」としては、赤・緑・青の光の三原色のうち何れか(もしくは何
れも)であっても良いし、これらのうち何れか(若しくは何れも)を混合させた中間色で
あっても良い。また、「発光手段」としては、具体的な構成を何ら限定するものではない
が、「白熱電灯」、「電球」、「蛍光灯」、「LED」、「ネオン灯」、「水銀灯」、「
ナトリュウム灯」、等を例示することができる。さらに、「表示態様」としては、どのよ
うな模様・形状・図形であっても良く、文字、絵、数字、キャラクタなどの図柄も含まれ
る。
また、「第一透過手段」及び「第二透過手段」としては、所定の光のみを透過する(フ
ィルタリングする)ことができるものであれば何ら限定されるものではないが、例えば、
公知のカラーフィルタなどが適用可能である。
また、第一透過手段と第二透過手段とを「同一面上」に形成する方法としては、例えば
、二つの透過手段を貼り合せて形成する、樹脂の射出成形技術の一つである多色成形技術
を適用する、カラー印刷技術を適用する、等の方法が挙げられる。
更に、「遮光手段」としては、光を吸収・反射または当該光学表示装置を見る者(遊技
者等)の視角に応じて光路を制限するものであれば良く、例えば、着色された有機系樹脂
やTa、Ti、W、Mo、Cr、及びNi等、適宜な金属の酸化膜からなる所謂ブラック
マトリクス、マイクロレンズアレイ、または光学ミラー等が挙げられる。また、「発光手
段から投光される光以外の光」とは、例えばLCD等の他のディスプレイ装置から照射さ
れる光や、遊技機の外から入射した太陽光や照明器具等の光が遊技機内で乱反射したもの
、等が挙げられる。
従って、手段1の構成によれば、遊技機において、遊技者の操作によって遊技媒体が打
ち込まれる遊技領域、後方に配置された配置物が視認可能な貫通孔が穿設されている遊技
盤と、遊技領域の下方から左右何れか一方側の内周面に沿って、遊技領域の上方へと遊技
媒体を案内する案内手段と、遊技領域の下部に備えられ、遊技媒体を遊技領域外の領域へ
と排出する排出口と、遊技盤の貫通口を前方から覆うように配置された枠状の主役物と、
主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に遊技盤の後方に配置され、外形が所定
キャラクタの顔における上顎から上の部位が立体的に造形されると共に、所定キャラクタ
の目に相当する部位に発光する表示態様が変化する発光装飾表示手段を備えた第一可動体
と、第一可動体の下方で主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に遊技盤の後方
に配置され、外形が所定キャラクタの顔における下顎の部位が立体的に造形されると共に
、発光可能な第二可動体と、第一可動体及び第二可動体が前面側に出没自在とされると共
に、主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に遊技盤の後方に配置され、所定の
演出態様を表示可能な演出表示手段と、演出表示手段の左右何れか一方の外側で遊技盤の
後面側に取付固定され、第一可動体を片持支持して上下方向に移動させる第一駆動ユニッ
トと、第一駆動ユニットとは反対側である演出表示手段の左右何れか他方の外側で遊技盤
の後面側に取付固定され、第二可動体を片持支持して上下方向に移動させる第二駆動ユニ
ットとを具備し、主役物は、遊技媒体が左右方向に転動可能な転動面を有するステージと
、ステージの後方に配置され、後方に配置された配置物がステージ上の遊技媒体に衝突し
て左右方向に転動する転動演出を阻害するのを防止すると共に、遊技者が配置物を視認可
能に構成された隔壁板と、ステージに備えられ、遊技盤の前側の所定位置に遊技媒体を流
下させる前流下口と、ステージに備えられ、隔壁板に穿設された開口部を通じて遊技盤の
後側の所定位置に遊技媒体を流下させる後流下口と、遊技領域に打ち込まれた遊技媒体を
受けて、ステージの左右何れか一端側に遊技媒体を供給する供給口と、供給口が備えられ
ている他端側のステージから連続して形成される延長転動面、及び、延長転動面の前面側
に隔壁板との協働で溝を形成するようにして形成され遊技媒体が衝突可能な壁状の衝突部
材、を有して構成され、ステージ上を転動する遊技媒体の転動エネルギーを減衰すること
で、前流下口または後流下口以外の場所から遊技媒体が脱落するのを防止するエネルギー
減衰手段と、延長転動面の終端部の側壁にステージの中央側に向かって突出して形成され
た突壁部、及び、延長転動面から一体的に上方に突出して形成された段差部、を具備し、
遊技媒体をステージ上へと押し戻すことで遊技媒体が延長転動面上で滞留するのを防止す
る滞留防止手段と、隔壁板から一体的に形成されステージの中央側へと突出した突条部材
であって、後流下口の開口部に位置する部位が左右方向に斜めに傾斜して切り欠かれて形
成されている開口部案内手段と、ステージの下方且つ後方に備えられた受部、開口部から
ステージの後方に突出して形成され受部へと誘導媒体を誘導するドーム状の誘導凹部、及
び、受部に受け止められた遊技媒体を遊技盤の前面側へと流出させる流出口、を具備する
誘導手段とステージの前後略中央付近に備えられ、遊技媒体が略一つ分通過可能な幅で形
成されている溝を有し、ステージ上へと供給される遊技媒体に所定の運動エネルギーを付
与するエネルギー付与手段と、案内手段の備えられている他方側の遊技領域内に位置する
主役物の外周面であって遊技盤の内周面の近傍に遊技媒体が通過可能な間隙を有して略並
行に配置され遊技領域の上方から下方へと遊技媒体を沿わせて案内可能な案内面、遊技盤
の前面側に当接し案内面から遊技領域の外方に延びて形成された第一フランジ部、及び、
第一フランジ部から前側に所定距離離反した略平行な位置であって案内面から遊技領域の
外方に延びて形成され第一フランジ部と案内面とで水平断面が略コの字形になるように配
設されると共に案内面上を転動する遊技媒体が視認可能に構成された第二フランジ部、を
有して構成され、遊技領域に打ち込まれた遊技媒体を、ステージ上に供給することなく遊
技領域の上方から下方へと流下させて排出口へと案内する排出口案内手段と、第一フラン
ジ部と第二フランジ部とに交互に形成され遊技媒体が衝突可能である複数の突起、を有し
、排出口案内手段によって流下する遊技媒体の流下速度を減速させる減速手段と、発光可
能な装飾可動体とされており、主役物の枠状の内側に備えられた本体部が左右略同じ高さ
に二つ一組で形成されると共に、ステージ上に供給された遊技媒体に接触しない大きさで
形成されており、第一可動体または第二可動体が片持ち支持されている側の端部側が回動
可能に支持され、支持された回動軸を中心に回動することによって、略水平な第一配置状
態と略垂直な第二配置状態との間を移行可能である前側可動体とを備えており、第一駆動
ユニット及び第二駆動ユニットは、略上下方向に延在し断面外形が円形形状とされ摺動部
位に摩擦低減層が形成された誘導部材と、誘導部材に挿入嵌合することで摺動案内される
ブッシュ形状の二つの摺動部材と、二つの摺動部材が挿入嵌合される誘導部材の軸直角方
向で遊技盤の面に略沿うように延び、第一可動体又は第二可動体を片持支持する支持シャ
フトと、支持シャフトに挿入嵌合され、支持シャフトを回転可能に支持する二つの支持ブ
ッシュと、二つの支持ブッシュ及び二つの摺動部材を夫々所定間隔で挟持することで保持
する本体部、及び固定部材を備え、二つの支持ブッシュを介して支持シャフトを回転可能
に保持すると共に、二つの摺動部材を介して誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、被
誘導部材を誘導案内する誘導部材の延在方向と同じ上下方向に互いに離反し、上側に配置
され外周に複数の被係合歯が形成された駆動プーリ、及び下側に配置される従動プーリと
、駆動プーリ及び従動プーリに巻き掛けられ、内周に駆動プーリの被係合歯と係合する複
数の係合歯が形成されると共に、被誘導部材に固定される駆動ベルトと、駆動ベルトを駆
動させるために駆動プーリを回転させる回転駆動手段と、回転駆動手段により回転させら
れる駆動プーリと共に駆動ベルトに巻き掛けられる従動プーリに対して駆動プーリと離反
する方向に開放され従動プーリの両側から突出する軸部を係止するフック状の係止部、誘
導部材が挿入嵌合する案内孔を備え、誘導部材に誘導案内されると共に従動プーリを回転
可能に保持する移動体と、移動体における案内孔と係止部との間で一端が支持され、駆動
プーリと従動プーリとが互いに離反する方向へ付勢する付勢手段と、付勢手段により従動
プーリを介して付勢された駆動ベルトが駆動されることで移動する被誘導部材が、誘導部
材の軸芯周りに回転するのを防止し、誘導部材の延在方向と略同じ方向に延び誘導部材か
ら所定距離離れた位置に配置されるガイド部材、ガイド部材によってその延出方向とは略
直角方向への移動を規制され被誘導部材に保持される被ガイド部材を有し、第一駆動ユニ
ットではガイド部材が誘導部材の軸芯に対して被誘導部材に片持保持された第一可動体の
方向とは反対方向の位置に配置され、第二駆動ユニットではガイド部材が誘導部材の軸芯
に対して、被誘導部材に片持保持された第二可動体の方向とは略直角方向の位置に配置さ
れる回転防止手段と、回転防止手段により回転が防止される被誘導部材に保持された支持
シャフトを軸芯周りに回動させ、可動体が被誘導部材に支持シャフトを介して保持される
側とは誘導部材を挟んで反対側の位置に配置され、所定方向に進退するプランジャを有し
たソレノイド、ソレノイドにおけるプランジャの進退による直線運動を回転運動に変換し
て支持シャフトに伝達する伝達手段を備えた回動手段と、誘導部材及び回転防止手段にお
けるガイド部材の一端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第一支持部
材と、誘導部材及び回転防止手段におけるガイド部材の他端側を支持し、複数の位置決め
突起を有した樹脂からなる第二支持部材と、板金からなり、第一支持部材及び第二支持部
材の位置決め突起と対応する複数の位置決め孔、位置決め孔と位置決め突起とを互いに嵌
合させることで第一支持部材及び第二支持部材を所定位置に位置決め支持する支持面、支
持面に対して略直角に屈曲形成され上部にビスを挿通可能な取付孔が穿設された取付当接
面を上側に備え、駆動プーリ、回転駆動手段、及び誘導部材を少なくとも支持すると共に
、従動プーリが配置される位置よりも下方向に延出した位置で移動体に一端が支持された
付勢手段の他端を支持し、且つ、可動体が遊技盤の貫通口の一つ且つ主役物の枠状の内側
を通して視認可能となるように遊技盤の後面側に取付当接面を介して取付固定されるベー
スとを備えており、第一可動体の発光装飾表示手段は、複数種類の色の光を投光可能な発
光手段から投光される光の三原色のうちの何れか一つのみからなる第一色の光だけが透過
することで、第一表示態様を呈する第一透過手段と、第一透過手段と同一面上の遮光性の
部材からなる部材上に配置され、且つ第一透過手段に対して一部が重複するように配置さ
れ、重複する重複部は、第一色を除く他の光の三原色の何れか一方の色である第二色の光
が少なくとも透過し、重複部以外は第二色のみが透過することで第二表示態様を呈する第
二透過手段と、第一透過手段及び第二透過手段に対して発光手段の配置される側から、発
光手段から投光される光以外の色の光が第一透過手段及び第二透過手段に照射されるのを
防止する遮光手段とを備えていることを特徴とする。
これにより、第一可動体及び第二可動体の二つの可動体を備えているので、夫々の動き
を組み合わせることで演出動作の種類(バリエーション)を増やすことができ、より演出
動作を楽しませて飽き難いものとし、演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止す
ることができる。また、本手段の構成によれば、所定キャラクタの顔を表現した第一可動
体及び第二可動体を、夫々接近させたり、離反させたり、一方のみを上下動させたり、両
方を同一方向に上下動させたりすることが可能となる。つまり、所定キャラクタの顔を上
下方向に移動させたり、所定キャラクタの顔の口を開閉させたりすることが可能となり、
遊技機において可動体が目立つものとなり、遊技者をそれらの可動体に注目させることが
でき、第一可動体及び第二可動体による演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止
することができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットによって、第一可動体と第二可動体とを
互いに接近させたり離反させたりすることで、所定キャラクタの口が閉じたり開いたりす
る動作となり、所定キャラクタの口がパクパクする動きにより、遊技者に強いインパクト
を与えると共に楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、遊技盤の後面側に、貫通口を通して第一可動体や第二可動体が視認可能となるよ
うにベースの取付当接面を取付固定しているので、遊技盤の後面側にベースを取付けても
、貫通口を通してベースに支持された誘導部材に誘導案内される可動体を遊技者に視認さ
せることができ、第一可動体や第二可動体の動きを楽しませて興趣が低下するのを抑制す
ることができるものとすることができると共に、上述の可動体を遊技機に備えても、ベー
スの取付固定のために遊技領域が狭くなることがなく、充分な遊技領域を確保することが
でき、遊技媒体の動きが単調な動きとなるのを防止して、興趣が低下するのを抑制するこ
とのできるものとすることができる。
更に、演出表示手段の前面側で第一可動体や第二可動体が移動するようにしているので
、これにより、演出表示手段に表示させる演出態様と可動体とを可及的に近づけることが
可能となり、演出態様と第一可動体や第二可動体の演出動作とをより関連付けたものにし
易くすることができ、演出態様と第一可動体や第二可動体の演出動作によるコラボレーシ
ョンによって、これまでにないインパクトの高い演出を提供して、遊技者の興趣を高めら
れるものとすることができる。
また、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを演出表示手段の左右外側に配置してい
るので、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットの長さを、少なくとも演出表示手段の上
下方向の長さ分は確保することが可能となり、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを
演出表示手段の上側又は下側に配置した場合比較して、より長いものとすることができ、
第一可動体及び第二可動体の移動量をより大きくして遊技者に目立つようにし、第一可動
体及び第二可動体の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、駆動ベルトにテンションを付与するための移動体を、被誘導部材が誘導案内され
る誘導部材によって誘導案内するようにしているので、移動体を駆動プーリと従動プーリ
とが離反する方向に移動させるための機構を別途備える必要がなく、装置全体を簡略化す
ることが可能となって全体的に大型化するのを抑制することができる。つまり、全体的に
大型化するのを防止することができるので、相対的に第一可動体や第二可動体を大型化し
たり、移動量を大きくしたりすることが可能となり、第一可動体や第二可動体の演出動作
を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、移動体における誘導部材に誘導案内される案内孔と、従動プーリの軸部を係止保
持する係止部との間で付勢手段の付勢力が作用するようにしているので、これにより、移
動体にかかる付勢手段の付勢力が誘導部材側と従動プーリ側とに略均等にかかることとな
り、移動体が誘導部材に対して傾くのを抑制することができ、誘導部材により移動体を良
好に誘導案内させることができると共に、付勢手段の付勢力により駆動ベルトに所定のテ
ンションを良好に付与することができ、これにより、駆動プーリと従動プーリとに巻き掛
けられる駆動ベルトの張力を適宜なものとして、駆動ベルトを良好に回転駆動させること
ができる。
更に、駆動プーリと反対側が開放され従動プーリの軸部を係止するフック状の係止部を
備えた移動体としているので、これにより、従動プーリに駆動ベルトを巻き掛けた状態で
その軸部を係止部に係止させるだけで、簡単に従動プーリと駆動ベルトとを組立てること
ができると共に、駆動ベルトに付勢力を作用させることができる。
また、ベースの全長に対してその一部である取付当接面のみを遊技盤と当接させて取付
固定するようにしているので、遊技盤やベース等の寸法誤差等があっても、その誤差によ
る影響を可及的に少なくすることが可能となり、遊技盤にベースを取付固定してもそれら
に歪等の不具合が発生するのを防止することができ、遊技盤にベースを良好に取付けるこ
とができる。そのため、第一可動体や第二可動体を誘導案内する誘導部材の長さを長くす
ることで誘導部材を支持するベースが長くなっても、遊技盤にベースを良好に取付固定す
ることができるので、誘導部材の長さを長くして第一可動体や第二可動体が大きく移動す
るようにさせることが可能となり、第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くして
、その演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防止することのできるものとすること
ができる。
更に、ベースの上側に配置された取付当接面で遊技盤に取付固定するようにしている、
つまり、ベースの一方の側でのみ取付固定するようにしているので、遊技盤への取付けが
ベースの上側だけで済み、取付けにかかる手間を簡略化することができると共に、例えば
、遊技盤の面に対して左右方向の力が作用して取付当接面の垂直線上からベースの重心が
左右の何れかにずれても、その重心にかかる回転モーメントが、ベースの重心を取付当接
面の垂直線上に戻すように作用し、ベースが元の位置に復帰するので、取付当接面やビス
等にベースにかかる重量以外の力が作用するのを抑制することができ、ベースを良好に取
付固定することができると共に、ベースが変形して不具合が発生するのを防止することが
できる。
また、ベースの取付当接面の上部にビスを挿通する取付孔を穿設しており、これにより
、ベースの上部のみで取付けているので、ビスの数を可及的に少なくすることができ、取
付けにかかる手間を簡略化することができると共に、上述と同様の理由により、ビスや取
付当接面にかかる回転モーメントを可及的にかかり難くすることができ、ベースを良好に
遊技盤に取付固定することができる。
また、遊技盤へ取付固定するためのベースの取付当接面が配置された側と同じ上側に、
移動手段の駆動プーリが配置されている。つまり、駆動プーリを回転駆動する回転駆動手
段が取付当接面に近いベースの上側で支持されるので、振動や駆動反力の発生源である回
転駆動手段に可及的に近い位置で取付当接面を介して遊技盤に取付固定することとなり、
回転駆動手段からの振動等がベース全体に伝わるのを防止することができると共に、ベー
スの振動によりベースに支持された誘導部材等の各部材が振動し、他の部材と当接して破
損したり、各部材同士の組付けが緩んだりして被誘導部材を良好に誘導案内させることが
できなくなるのを防止することができる。
更に、第一可動体や第二可動体を保持する被誘導部材は、二つの摺動部材を介して誘導
部材に摺動案内されるので、摺動部分の接触面積を可及的に少なくすることが可能となり
、摺動抵抗を低減させることができ、第一可動体や第二可動体と共に被誘導部材を上下方
向に良好に誘導案内させることができると共に、第一可動体や第二可動体を大型化するこ
とが可能となり、第一可動体や第二可動体をより目立たせてより演出効果の高いものとす
ることができ、興趣が低下するのを防止することができる。また、第一可動体や第二可動
体を大型化しても摺動抵抗が増加するのを抑制することができるので、駆動力の大きい大
型の移動手段を用いなくても、第一可動体や第二可動体を保持する被誘導部材を良好に誘
導案内させることが可能となり、所望の大きさの第一可動体や第二可動体を遊技機に備え
ることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
更に、摺動抵抗を低減させることができるので、静止状態の被誘導部材を移動させるた
めに必要な駆動力が少なくて済み、容易に被誘導部材を移動開始させることができる。つ
まり、被誘導部材の移動レスポンスを高くすることができるので、被誘導部材すなわち第
一可動体や第二可動体を機敏に移動させることが可能となり、それらの動きによるインパ
クトをより高めることができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
また、誘導部材の表面に摩擦低減層が形成されており、誘導部材と摺動部材との摺動抵
抗を低減させることができるので、摺動部材を介して被誘導部材を良好に誘導案内させる
ことができると共に、摺動部における摩擦が低減されて摩耗し難くすることが可能となり
、誘導部材や摺動部材が早期に摩耗して被誘導部材すなわち第一可動体や第二可動体の動
作不良を招くのを防止することができる。
更に、二つの支持ブッシュを介して支持シャフトを被誘導部材に回転可能に保持するよ
うにしているので、これにより、支持シャフトを被誘導部材がかかる部分全体で回動可能
に保持する場合と比較して、支持シャフトとの接触部分が可及的に少なくなり、支持シャ
フトにかかる摩擦抵抗を低減させることが可能となり、支持シャフトを良好に回動させる
ことができ、支持シャフトに支持された可動体をスムーズに演出動作させて、興趣の高め
られるものとすることができる。
また、被誘導部材の本体部と固定部材とで二つの摺動部材、及び二つの支持ブッシュを
所定の位置に保持するようにしているので、これにより、二つの摺動部材、及び二つの支
持ブッシュを本体部と固定部材とで簡単に保持することができ、容易に組み立てられるも
のとすることができる。
更に、第一可動体や第二可動体を駆動ベルトの回転駆動により移動させるようにしてお
り、ネジ部材等の移動手段を用いた場合と比較して、第一可動体や第二可動体の移動速度
をより速く移動させることができ、速く移動する第一可動体や第二可動体により遊技者に
強く印象付けることができるので、第一可動体や第二可動体に注目させてその演出動作を
楽しませることが可能となり、遊技に対する興趣が低下するのを防止することができる。
また、同じ移動量をソレノイドやシリンダを用いて移動させる場合と比較してより小型化
することが可能となり、遊技機に設置し易いものとすることができると共に、第一可動体
や第二可動体の移動量をより大きくしても遊技機に設置することができるので、第一可動
体や第二可動体をより大きく移動させることができ、第一可動体や第二可動体の演出動作
を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、被誘導部材を誘導部材により誘導案内するようにしているので、撓み易いベルト
を用いて被誘導部材を移動させても、誘導部材により被誘導部材を真直ぐ誘導案内させる
ことができ、移動の際に被誘導部材、つまり、可動体を所望の姿勢で良好に移動させるこ
とができる。
更に、駆動ベルトと駆動プーリの係合歯と被係合歯とを互いに係合させることで、駆動
ベルトが駆動プーリの外周面上を滑り難くすることができ、駆動プーリから回転駆動を確
実に駆動ベルトに伝達させることができると共に、駆動プーリの回転速度を速くしても、
駆動プーリと駆動ベルトとの間で滑りが発生しないので、より速い速度で駆動ベルトを駆
動させることが可能となり、被誘導部材を介して可動体をより速い速度で移動させること
ができ、よりインパクトの強い動きを第一可動体や第二可動体にさせて、興趣の高められ
るものとすることができる。
また、駆動プーリを上側に、従動プーリを下側に配置しているので、駆動ベルトは、固
定された被誘導部材等の重さにより下方、つまり、駆動プーリとは離反する方向に引張ら
れる力が作用し、その力により駆動プーリへの駆動ベルトの巻き掛け力が強くなり、駆動
プーリと駆動ベルトとの摩擦力が大きくなって互いに滑り難くすることができ、駆動プー
リにより確実に駆動ベルトを駆動させることができると共に、駆動プーリと駆動ベルトと
が滑って被誘導部材が降下するのを防止することができ、被誘導部材を介して第一可動体
や第二可動体に所望の動きをさせることが可能となり、第一可動体や第二可動体に所定の
演出動作をさせて、興趣の高められるものとすることができる。
また、従動プーリを駆動プーリと離反する方向に付勢する付勢手段を備えているので、
駆動ベルトに所定のテンションを付与することができ、駆動プーリと従動プーリとに巻き
掛けられる駆動ベルトの張力を適宜なものとして、駆動ベルトを良好に回転駆動させるこ
とができる。
更に、駆動プーリと従動プーリを上下方向に配置し誘導部材が遊技盤の面に略沿うよう
に上下方向に配置されている、つまり、第一可動体や第二可動体を、遊技機における遊技
盤の面に直角方向(前後方向)の寸法に対して、相対的に大きい寸法とされている上下方
向(遊技盤の面に沿った方向)に移動するようにしているので、第一可動体や第二可動体
の移動量を可及的に大きくすることが可能となり、第一可動体や第二可動体の動きをより
認識し易いようにして、その演出動作を楽しませて興趣が低下するのを防止することがで
きる。また、第一可動体や第二可動体を上下方向に移動させることができるので、遊技領
域を流下する遊技媒体の流れ方向と略同じ上下方向に第一可動体や第二可動体が移動し、
遊技媒体と第一可動体や第二可動体との間での遊技者の目線移動がし易く早期に遊技者が
疲労するのを抑制することができ興趣が低下するのを防止することができる。
また、板金からなるベースにより樹脂からなる第一支持部材及び第二支持部材部材を支
持すると共に、それら第一支持部材及び第二支持部材部材により誘導部材を支持するよう
にしているので、大型化すると歪みの大きくなる樹脂部材を可及的に小さくすることが可
能となり、誘導部材を大きく(長く)しても誘導部材を所望の位置に正確に支持すること
ができ、誘導部材により被誘導部材を介して第一可動体や第二可動体を良好に誘導案内さ
せることが可能となるので、第一可動体や第二可動体がより大きく動くようにすることが
でき、第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が
低下するのを防止することができる。
また、第一支持部材と第二支持部材とによりベース、誘導部材、及びガイド部材が一体
的に組み付けられ、夫々の剛性の相乗効果によって全体的な強度剛性が高められているの
で、ベースや誘導部材を長くして被誘導部材の移動量を大きくしても、被誘導部材の移動
によって発生する反力や振動等によりベースや誘導部材が変形するのを防止して、被誘導
部材を介して第一可動体や第二可動体を良好に移動させることができると共に、第一可動
体や第二可動体がより大きく動くようにして第一可動体や第二可動体の演出動作を認識し
易くし、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる。
また、第一支持部材及び第二支持部材とベースとを組付ける際に、位置決め突起を位置
決め孔に嵌合させるだけで、第一支持部材と第二支持部材とを所定距離離れた所定位置に
容易に位置決め支持することができ、誘導部材を所望の位置に容易に配置支持することが
できる。
更に、第一可動体や第二可動体を支持する支持シャフトを回動させる回動手段を備えて
いるので、第一可動体や第二可動体を支持シャフトの軸芯周りに回動させることができ、
可動体を誘導部材の延在する上下方向だけでなく、支持シャフトの軸芯周りの方向にも動
かすことが可能となり、第一可動体や第二可動体の動きをより複雑な動きとすることがで
きると共に、所定キャラクタの口の開閉動作が、よりリアルな動作となって遊技者への訴
求力が強くなり、より演出効果の高い動きをさせることで興趣の高められるものとするこ
とができる。
また、支持シャフトを回動させる回動手段を、被誘導部材の可動体が保持される側とは
誘導部材を挟んで反対側に配置したものである。これにより、被誘導部材は、誘導部材を
挟んで一方の側に可動体を、他方の側に回動手段を夫々保持することとなり、誘導部材を
挟んで両側に夫々所定の荷重がかかることとなるので、被誘導部材にかかる偏荷重が緩和
され、被誘導部材と誘導部材との間で偏摩擦や偏摩耗が発生するのを抑制し、偏荷重によ
り誘導部材に誘導案内される被誘導部材が滑らかに誘導されずぎこちない動きとなったり
、誘導案内することができなくなったりするのを防止することができる。
また、回動手段の駆動源としてソレノイドを用いているので、モータを用いた場合と比
較して、レスポンスの良い速い動きをさせることが可能となり、可動体によりインパクト
の強い演出動作をさせることができ、より興趣の高められるものとすることができる。
また、回転防止手段により被誘導部材が誘導部材の軸芯周りに回転するのを防止するこ
とができるので、特に、振動の多い駆動ベルトにより被誘導部材を移動させても、被誘導
部材に保持された第一可動体や第二可動体が誘導部材の軸芯周りに回転、つまり、軸芯周
りに振れるのを良好に防止することが可能となり、意図しない振れを抑制して所望の演出
動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第
一可動体や第二可動体をより大きなものとすることが可能となり、第一可動体や第二可動
体をより目立たせて、演出効果をより高めることができる。
更に、回転防止手段におけるガイド部材の両端を第一支持部材と第二支持部材とで支持
するようにしているので、ガイド部材を支持するための支持部材を別途備える必要がなく
、ガイド部材を支持するための構成を簡略化することができ、コストが増加するのを抑制
することができる。また、誘導部材と同様にガイド部材の支持精度も向上させることがで
きるので、誘導部材の長大化に伴ってガイド部材を長くしても、誘導部材とガイド部材と
の関係(例えば、平行度)を良好な状態で維持することが可能となり、被誘導部材の振れ
を良好に防止することができ、第一可動体や第二可動体をより目立つように大型化して第
一可動体や第二可動体の演出動作によって興趣を高められるものとすることができる。
また、第一可動体を移動させる第一駆動ユニットでは回転防止手段のガイド部材を誘導
部材を挟んで第一可動体の反対側に配置しており、誘導部材とガイド部材との距離を所定
距離離して左右方向の長さを長くすることで回転防止手段による回転防止機能を高めると
共に、回動手段と回転防止手段の重量によって第一可動体との重量バランスを良くして、
被誘導部材つまり第一可動体を良好に誘導案内させることができる。一方、第二可動体を
移動させる第二駆動ユニットでは回転防止手段のガイド部材を誘導部材の前後方向の何れ
かに配置したものとしているので、左右方向の長さを短くすることができ、左右方向の長
さが第一駆動ユニットにおいて長くなった分を第二駆動ユニットで吸収させることができ
、第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットを含めた全体の左右方向の長さが長くなるのを
抑制して、良好な状態で第一可動体及び第二可動体を遊技機に備えさせることができる。
更に、ベースを遊技盤の後面側に取付固定しているので、ベースやベースに支持された
第一支持部材、第二支持部材、誘導部材、被誘導部材、及び移動手段等を貫通口にかから
ないように取付固定することで、それら部材が貫通口を通して遊技者側から見え難くする
ことができ、それらが見えることで煩雑な印象を与えるのを防止することができ、興趣が
低下するのを抑制することができる。
また、転動演出面を有し枠状の主役物を遊技盤の貫通口を前方から覆うように配置する
と共に、遊技盤の後方にベースを介して備えられた第一可動体や第二可動体が主役物の枠
状の内側を通して視認可能としているので、これにより、上記の可動体の演出動作だけで
なく、主役物の転動演出面(ステージ)上を転動する遊技媒体の動きによっても、遊技者
の興趣を高めることができると共に、前側に主役物が後側に第一可動体や第二可動体が配
置されることとなり、奥行きのある遊技機とすることができ、他の遊技機との差別化を図
ることが可能となり、遊技者に注目させて、より興趣の高められるものとすることができ
る。
更に、移動手段を誘導部材及び被誘導部材と一体に構成したり、或いは、移動手段を回
転防止手段と一体に構成したりしても良く、これにより、上記と同様の作用効果を奏する
ことができると共に、移動手段にかかる構成を簡略化することができる。
また、第一可動体及び第二可動体の前側に前側可動体が備えられているから、例えば上
下に可動する第一可動体及び第二可動体とは違う動きをさせることにより、より可動体に
注目させることができ、第一可動体、第二可動体及び前側可動体による演出動作を楽しま
せて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、前側装飾体が略水平な第一配置状態に配置された場合において、その後側に第一
可動体または第二可動体の少なくとも何れか一方が配置され、遊技者から視認困難に遮蔽
される。これにより、第一可動体(または第二可動体)を視認可能に露出させたり、視認
困難に遮蔽させたりする演出を切り替えることが可能となり、遊技者をどっきりさせ、注
目を惹きつける演出が可能となる。
また、前側可動体は、略垂直に配置される第二配置状態において、第一駆動ユニットと
第一可動体との間、または第二駆動ユニットと第二可動体との間の少なくとも何れか一方
を遮蔽可能である。これにより、可動体と駆動ユニットとの間、つまり連結部が遮蔽され
得るので、支持シャフト等を隠蔽し、見栄えを向上させることができる。さらに、第一可
動体(または/及び第二可動体)とは別の動きをする前側可動体によって当該連結部を遮
蔽できるので、夫々の駆動ユニットと第一可動体(または/及び第二可動体)との関係を
分かり難くすることが、どうやって第一可動体(または/及び第二可動体)が動かされて
いるのかが分かり難いことから、まるで宙に浮いているかのような意外性のある演出を行
えるので、遊技者の注目を惹きつけ、興趣を高めることができる。
更に、第一可動体や第二可動体の上下方向の動きとは異なる別途の動き(回動する)を
用いて前側可動体を可動させることができるので、遊技領域内における動きのバリエーシ
ョンを増加させ、より演出効果の高め遊技者の興趣の高められるものとすることができる
また、略長尺状の本体部を持つ前側可動体のうち、第一可動体や第二可動体が片持ち支
持されている側と同じ端部側を中心に回動させることにより、略垂直な第二配置状態時に
おいて、その他端側に向かって延設されている本体部が不可避的に可動体と駆動ユニット
との間を遮蔽する。これにより、ごく自然に第一可動体や第二可動体と夫々の駆動ユニッ
トとの連結部分を遮蔽できるので、よりスムーズ且つ巧みに見栄えを向上させることがで
きる。
また、前側可動体の端部側が回動可能に支持されているから、略中央付近側で支持され
ている場合等に比べ、前側可動体を回動している回動手段を遊技領域の端部側に配置しや
すい。これにより、当該回動手段によって第一可動体や第二可動体、または演出表示手段
などを遮蔽し難いので、これらが表現する演出態様を見易くでき、興趣の低下を防止する
ことができる。
また、左右同じ高さに二つ一組で配置されており、換言すれば、一つの前側可動体を二
分割して配置する構成であるため、一つの前側可動体の左右方向の長さを、約半分程度に
短くできる。これにより、前側可動体一つあたりのサイズを小さくすることができるので
、各駆動ユニットが負担する駆動負荷が軽くなり、より速い速度で前側可動体を駆動する
ことが可能となる。従って、前側可動体によりスピーディでダイナミックな演出を行わせ
ることが可能となり、前側可動体の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止する
ことができる。
さらに、左右略同じ高さに配置された二つの前側可動体が一組セットで、つまり一体感
を連想させる形状や模様に形成されていることにより、略垂直な第二配置状態から略水平
状態に移行した際に、一つの統一された観念を引き起こさせる一体的な形状へと合体させ
る演出が可能となる。例えば、右側に配置された前側可動体と左側に配置された前側可動
体とに夫々文字を象った装飾部材を取り付け、第一配置状態に移行して二つの前側可動体
が同じ高さに配置されると、二つあわせて一つの連続した意味のある単語となるような演
出が可能となる。このように、意外性のある演出を行うことができることにより、遊技者
や、その他の見物者などの注意を惹き、集客力の強い面白味のある遊技機が提供できる。
また、前側可動体を主役物の枠状の内側に備えていることにより、当該内側で前側可動
体を回動させた場合は、主役物の構成部材と前側可動体とが干渉しないためスムーズに回
動させることができ、より好適である。
更に、前側可動体の本体部は、ステージ上に供給された遊技媒体に接触しない大きさで
形成されている。つまり、装飾可動体として配置されているため、ステージ上で繰り広げ
られる遊技媒体の転動演出を妨げる虞がない。これにより、前側可動体による動きの演出
に加え、ステージ上を転動する遊技媒体の転動演出も十分に提供することができ、遊技者
の目を楽しませることができる。また、遊技媒体の動きを妨げないことから、接触によっ
て遊技媒体を所定の流下口以外の場所へと流下させることで遊技者の興趣を低下させる懸
念も払拭される。従って、より面白味の持続する魅力的な遊技機を提供できる。
また、前側可動体を発光可能な装飾可動体としたことから、前側可動体は、第一配置状
態と第二配置状態との間を移動するだけでなく、発光することもできるので、発光によっ
て遊技者に前側可動体に気付かせ注目を惹くことが可能となり、前側可動体の動きを楽し
ませて、興趣が低下するのを防止することができる。
また、本手段の構成によれば、発光手段、及び、複数の透過手段を具備する比較的シン
プルな構成の発光装飾表示手段が第一可動体に具備され、発光手段から投光される光の色
を変化させるだけで、様々な表示態様を表示することが可能である。さらに、複数の透過
手段(第一透過手段及び第二透過手段等)は、互いに同一面上に重複して配置される場合
には、当該重複部を、第一色及び第二色を夫々透過可能に構成されているため、対応する
表示態様(第一表示態様及び第二表示態様)を明瞭に表示することが可能となる。
さらに、発光装飾表示手段には遮光手段が具備されていることにより、演出表示装置が
他の光学表示装置(LCDやCRT等)であった場合でも、これら他の演出表示装置から
照射される光が透過手段に投光されることを防ぐことができ、所望の表示態様を所望の表
示タイミングで明瞭に表示することができる。加えて、色の三原色を発光させる発光手段
がLEDから構成されていることにより、比較的他の色の波長成分を低減させることが容
易で、表示内容を直感的に伝達させやすい光学表示装置とすることができる。これにより
、遊技者がストレスを感じ難く、遊技内容に関する興趣や注目度を低減させないばかりか
一層向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
一方、第一可動体を所定のキャラクタ体にした場合は、遊技内容とキャラクタ体とが関
連付けやすく、コミカルで親しみやすい遊技機を提供できる。また、第一透過手段及び第
二透過手段が、遮光性の部材を背景とする同一面上に形成されていることにより、これら
透過手段の背面にある部材(例えば発光手段等)を見え難くすることができる。
さらに、白色の部材を背景とする場合に比べて、光が透過することによって表示される
表示態様、つまり発光によって表示される表示態様を効果的に浮かび上がらせることがで
き、よりインパクトの強い華やかな光学表示装置を提供することができる。
また、可動体に光学表示装置を備えることにより、表示領域に囚われずに自由度の高い
表示を行うことが可能となる。特に、発光装飾表示手段である光学表示装置は、発光手段
、複数の透過手段、及び遮光手段から構成される比較的シンプルな構成を呈し、さらに第
一透過手段及び第二透過手段が同一面上にコンパクトに形成されている。従って、可動体
に好適に配置可能であるため、バラエティに富む演出を提供でき、広い年代層に受け入れ
られ易い遊技機が提供できる。
また、主役物には、後流下口が備えられているから、遊技媒体がステージの後方に流下
するため、ステージに遮蔽されて遊技媒体の流下する様子が一瞬見え難くなる。従って、
遊技媒体がステージ上から突然消えたような、思わず遊技者がドッキリするような新規な
演出を行うことができ、流下する遊技媒体の動きに注目させることができる。また、ステ
ージの前方と後方との両方に遊技媒体を流下させる流下口を備えているので、遊技媒体が
ステージの前方から流下するのか、それとも後方から流下するのかをわかり難くし、一体
どちらに落ちるのか、といった遊技者の期待感や注目度を高められる遊技機が提供できる
ところで、従来より、遊技領域の役物や入賞口等は左右対称に配置されていた。そして
、これに伴い遊技媒体のステージへの受け入れ口(及びステージ上への供給口)も、左右
双方に配置されていた。
しかし、上述した構成には、以下の問題点があった。すなわち、ステージ上の一端側よ
り供給された遊技媒体が転動演出を終えてステージ上から流下する前に、次の遊技媒体が
他端側より供給されると、一方の遊技媒体と他方の遊技媒体とが衝突し、何れか一方(も
しくは両方)がステージ上より弾き落とされる可能性がある。特に、ステージの両端側よ
り、ほぼ同時のタイミングで勢い良く遊技媒体が供給されると、ステージの略中央付近で
遊技媒体同士が激しく衝突し、ステージの前方に脱落したり、ステージ後方の配置物にぶ
つかって傷をつける場合も考え得る。
これに対し、本手段の構成によると、供給口は、ステージの左右何れか一端側に備えら
れる。このような新規の構成を備えることにより、強いインパクトを与えて遊技者を驚か
せ、興趣を惹き付ける効果が期待できると共に、両端側から供給される場合に比べて、複
数の遊技媒体同士が激しく衝突する虞が軽減される。
この点を具体的に説明する。仮に、一端側の供給口より連続して供給された遊技媒体同
士がステージ上で衝突することがあった場合、例えば先に供給された遊技媒体が、ステー
ジの他端側で折り返した際に、次に一端側より供給された遊技媒体との間で衝突を起すこ
とがあったとしても、先に供給された遊技媒体は、ステージ上を転動するうちに運動エネ
ルギーの一部がステージとの摩擦により減衰され得るので、ステージの両端側よりほぼ同
時のタイミングで勢い良く遊技媒体が供給された場合に比べ、遊技媒体の勢いが削がれて
おり、比較的ゆっくりと衝突する。つまり、先に供給された遊技媒体の転動速度が遅くな
ることにより、二つの遊技媒体の相対速度が減少するので、衝突に際して発生するエネル
ギー量が小さくなる。従って、ステージ上より脱落しにくく、隔壁板などに衝突する虞が
軽減するので、より遊技者の興趣を長く惹きつけ遊技を楽しませることが可能となる。
さらに、本手段の構成によると、後流下口は、隔壁板に穿設された開口部を有して構成
されているから、後流下口の位置を遊技者の視線に対して対向する位置に設けられる。従
って、遊技者が流下位置を認識しやすく、注目を集めやすいため好適である。具体的には
、ステージの下側に向けて(下側に窪んで)穿設された穴やステージの後側に設けられた
空隙等に誘導される場合と比較して、ステージ上から消失する瞬間の遊技媒体の流下経路
を視認可能に構成できる。従って、遊技媒体が遊技領域に復帰する以前の遊技媒体の挙動
、つまりステージ上から流下する瞬間の遊技媒体の挙動に対しても遊技者の興味を惹く事
が可能となるため、より多様な演出状態を提供することができ、遊技者の興趣の低下を効
果的に防止することができる。
また、開口部からステージの後方に突出して形成され、受部へと遊技媒体を誘導するド
ーム状の誘導凹部をさらに有して構成されている。これにより、遊技媒体は、勢い良く流
下した場合であっても、ステージ下方且つ後方の受部へと確実に誘導され、脱落すること
なく受部へと受取られる。従って、遊技者の目を充分に楽しませることができ、興趣の低
下を防止できる。
なお、誘導凹部を隔壁板から一体的に、つまり隔壁板と同じ透明な部材等で構成した場
合は、誘導凹部のさらに後方に位置する光源を効果的に取り入れることができ、遊技媒体
をライトアップしたような演出効果を得ることができる。例えば、隔壁板の後方に液晶表
示装置のような光学表示装置を配置した場合は、これらの装置が発する光を誘導凹部の内
部に取り入れ、該内部を通過する遊技媒体を光源で照らし出すことができる。これにより
、流出口より流出される遊技媒体を明るく照らし出すことができ、遊技媒体の動きをより
華やかで人目を惹くものとすることが可能となる。
また、主役物には、エネルギー付与手段が備えられているから遊技媒体に運動エネルギ
ーが付与できることにより、ステージ上で遊技媒体が詰まってしまう虞が回避できる。従
って、遊技を中断させたり、転動演出の後に続く各種の遊技状態(例えば始動口に入賞す
る等)を促進させ、よりエキサイティングな遊技状態を提供できる。これにより、遊技者
の興趣の低下を防止できるため、より好適である。
ところで、ステージの前後方向の幅(以下、単に「ステージの幅」と称す)が、仮に遊
技媒体一つ分の幅と略等しかったり、もしくは狭かったりすると、ステージ上に供給され
た遊技媒体の軌道が僅かに逸れただけで、あっという間にステージ上より落下してしまう
。そこで、ステージの幅は、遊技媒体一つ分よりも比較的余裕を持った広さに形成されて
いる場合が一般的である。このように形成することにより、遊技媒体の軌道が多少ぶれた
場合であっても、ステージ上から脱落することなく左右に繰り返し転動する演出を行わせ
ることができる。
しかし、あまりにステージの幅を広くすると、ステージの後方に他の配置物(例えば、
演出表示装置や装飾体等)の配置やサイズに制限を受けることになり、好適ではない。ま
た、ステージの前後方向に遊技媒体の軌道がぶれた場合は、例えば隔壁板等を設けること
によって遊技媒体が所定の位置以外の場所から脱落することはある程度防止できるものの
、軌道がぶれることによって転動エネルギーが浪費され、さらに、障壁板等に衝突して運
動エネルギーが消費されてしまうことにより、遊技媒体の転動速度が急激に遅くなる場合
が考えられる。このような場合は、ステージ上で遊技媒体が転動を終了して滞留する場合
も発生し、遊技者の目を楽しませることができなくなるので好適ではなかった。
これに対し、本手段の構成によれば、エネルギー付与手段には遊技媒体が略一つ分通過
可能な幅で形成されている溝が備えられているから、遊技媒体の軌道が、ステージの前後
方向へとぶれることなく略中央付近へと修正されるので、転動エネルギーが無駄に消費さ
れること無く、効率良く左右方向への転動演出に生かされる。従って、遊技媒体がステー
ジ上で滞留する虞がなく、良好にステージ上での転動演出を続行させることができる。ま
た、遊技媒体がステージの略中央付近へと軌道修正されることから、ステージの前側や後
側から脱落する虞が軽減され、より良好に転動演出を行わせることができる。
また、軌道を修正できることから、遊技媒体の軌道ぶれを抑えることができ、これによ
りステージの幅を可及的に狭くできる。従って、主役物の後方に配置する配置物、例えば
本手段における第一可動体や第二可動体などの配置やサイズに自由度が広がり、より多様
な演出装置や装飾部材を備えた遊技機を提供できるので好適である。
さらに、延長転動面の終端部に滞留防止手段が備えられているので、延長転動面に進入
した遊技媒体は、譬え転動エネルギーがゼロになった場合でも、ステージの中央側へと押
し戻され、滞留することなく転動演出を続行する。これにより、遊技者の目を十分に楽し
ませることができる。
一方、遊技媒体に所望の転動演出を行わせようとする場合において、上記までとは反対
に遊技媒体の供給スピードがあまりにも速いと、一端側から供給された遊技媒体が勢い良
く他端側へと転動していき、そのまま他端側の突当たりに衝突してステージ外へと跳ねて
落ちてしまう場合がある。また、ステージ上での軌道が逸れ、所定の位置以外の場所から
遊技領域へと脱落する懸念も高まるし、ステージ後側の案内部材に勢い良く衝突して、そ
の衝撃で破損させたり、跳ね飛んだ先で隔壁板や釘や始動口などの各種の配置物を壊して
しまう懸念もあった。
これに対し、本手段の構成によればエネルギー減衰手段が備えられているから、遊技媒
体の余剰な転動エネルギーを減衰することができるため、遊技媒体が予期せぬ動きをする
のを抑制でき、遊技媒体が当接した部材が破損するのを防止できる。なお、ここでいう「
予期せぬ動き」としては、例えばステージ表面に多数の突起物を形成した従来の遊技機に
おいて、遊技媒体が当該突起物にぶつかって弾んでしまうことでステージ上から脱落し、
前方に設置されたガラス板や、後方に配置されたもの(例えば、演出表示手段)に衝突し
て壊してしまう場合などを示す。つまり、本手段の構成によれば、遊技媒体の余剰な転動
エネルギーを減衰することができるため、前述のような予期せぬ動きを抑制することがで
き、各種の部材(前述の例によれば、前方に設置されたガラス板や後方に配置された演出
表示手段等)が破損するのを防止することができる。
また、遊技媒体がステージ上で良好に転動できることにより、例えば、入賞始動口やア
タッカー等の配置物の上方に本手段の主役物を備えた場合には、遊技媒体が転動する度に
特典(抽選の開始や大当り状態の誘発、入賞による払い戻し等)に対する期待感を喚起さ
せ、ドキドキハラハラさせながら転動状態を楽しませることができる。従って、この場合
には、よりエキサイティングな遊技機を提供することが可能となる。
また、エネルギー減衰手段として、延長転動面の前面側に壁状の衝突部材が設けられて
いるから、延長転動面の前面側へと軌道が逸れた遊技媒体を延長転動面の前後略中央側へ
と押し戻すことができ、良好に転動演出を続行させることが可能となる。
更に、本手段の構成によれば、ステージの後側には隔壁板が備えられているから、ステ
ージの後方側の配置物(例えば第一可動体や第二可動体等)が遊技媒体に衝突して、その
衝撃で遊技媒体がステージの前方側に弾かれて所定の位置以外の場所から脱落する虞が軽
減する。つまり、遊技媒体の軌道がステージの後側へと逸れた場合であっても、隔壁板が
備えられていることにより、当該隔壁板に沿って滑らかに転動演出を続けることができる
ので、遊技者の興趣を低下させることなく楽しませることができる。
また、隔壁板は、演出画像が遊技者に視認可能に構成されているから、遊技者に対して
、演出画像をストレス無く提供することができる。つまり、演出表示手段の前方に配置物
を配置することで、遊技者から見て演出画像が視認困難に遮蔽されてしまった場合は、遊
技者によっては、演出画像が見たいのに見えない(若しくは、見え難い)ことにより、イ
ライラを感じる場合がある。これに対し、本手段の構成によれば、演出表示手段の前方に
配置された隔壁板は、透明な部材を用いる等して演出画像を視認容易な状態で構成してい
るため、遊技者に対して、ストレスの無い(少ない)状態で演出画像を提供することがで
きる。これにより、より長時間リラックスして遊技を楽しむことのできる遊技機を提供で
きる。
隔壁板から一体的に形成された凸条のガイド部材が設けられており、さらに、当該ガイ
ド部材は、後流下口に位置する部位が切り欠かれて構成されている。
ところで、遊技機を設置するホールによっては、遊技機の上側を微妙に後方に傾けて設
置したり、または(遊技機全体ではなく)遊技盤やステージが予め水平方向に対して後方
側へと傾斜して取り付けられている場合がある。このような場合は、ステージ上へと供給
された遊技媒体は、重力に従ってステージの後側に転がりやすくなる。
これに対し、本手段の構成によれば、ステージの後側にガイド部材が設けられているか
ら、ステージの後側に転がった遊技媒体がガイド部材によって堰きとめられ、ステージ後
方へと脱落する虞が無い。また、ガイド部材は、後流下口に位置する部位が切り欠かれて
いるから、当該切り欠かれた部位を遊技媒体が通過可能である。つまり、所定の位置に当
該切り欠かれた部位を形成することにより、所望の部位より遊技媒体をステージの後ろ側
へと流下させることが可能となる。
一方、隔壁板とガイド部材とに開口部(後流下口)が設けられていると、ステージの後
方へと軌道の逸れた遊技媒体が、繰り返し左右に転動することなくいきなり該開口部内に
向けて突入する場合がある。もしくは、ガイド部材に沿って転動した遊技媒体が、ガイド
部材と開口部との境界部、つまりガイド部材のエッジ部に衝突して、その勢いでステージ
の前方へと弾かれて脱落する場合が考え得る。
これに対し、本手段の構成によれば、ガイド部材は、後流下口に位置する部位、つまり
切り欠かれて形成されているエッジ部が、左右方向に斜めに傾斜して(面取りして)形成
されている。これにより、左右方向に斜めに傾斜せずに、例えば上方から見て略直角形状
に形成されている場合に比べて、遊技媒体をステージの前側ではなく、左右方向へと案内
できる。詳細には、前述で例示したように、エッジ部が略直角形状をしていると、ガイド
部材に沿って転動してきた遊技媒体が、角部にぶつかってステージの前側へと跳ねてしま
う虞がある。これに対し、本手段の構成のように、エッジ部が左右方向に斜めに形成され
ていると、遊技媒体が当該左右に傾斜した面に案内されてステージの左右方向へと転動す
るよう誘導され得る。従って、ステージの前側へと脱落したり、逆に開口部内へと突然突
入することなく、良好にステージの左右方向に転動を続行することが可能となり、より長
く遊技者の目を楽しませることができる。
なお、ガイド部材のエッジ部を左右方向に斜めに傾斜させる構成としては、本手段の構
成ように、ガイド部材を隔壁板(つまりステージの後端側)よりステージの前側に突出し
て形成させ、そのエッジ部を斜めに面取りする構成もあるが、その他にも、隔壁板を分厚
い素材で構成し、そのエッジ部を斜めに傾斜させて構成したり、後流下口をステージの後
側に所定距離突出させて形成し、その所定距離分だけ角の部分を左右方向の傾斜を設ける
構成も考え得る。要するに、左右方向斜めに傾斜する分だけの距離(厚み)が設けられる
構成であれば良い。但し、本手段の構成のように、ガイド部材を凸条部材として形成する
と、遊技媒体の軌道がステージの後側へと逸れて後方の配置物(隔壁板またはガイド部材
)に衝突した際に、その衝撃で跳ね返ってステージの前側等から脱落するまでの時間を長
くすることができ、結果としてより長くステージ上での転動演出を続行させることができ
る。
より具体的に説明すると、例えば、隔壁板を分厚い素材で構成したり、後流下口をステ
ージの後側に所定距離突出させて形成した場合は、ステージの後端側には、遊技媒体が乗
り上げることができないような立壁部が立設されることとなる。これに対し、本手段の構
成によれば、ガイド部材は凸条の部材を有しているので、その凸部の高さによっては、た
だ立壁部に跳ね返される場合とは違って、ステージ上を転動する遊技媒体が凸条の上面に
乗り上げ、さらにその後に隔壁板に衝突し、凸条から落ちるようにしてステージ上へと戻
される場合が考え得る。つまり、ステージの後側に隔壁板のみの立壁部を設けた場合に比
べて、凸条を乗り越える時間分、隔壁板に衝突するまでの時間を長くすることができ、そ
の分だけ遊技媒体に長い距離を転動させることができる。従って、ステージ上で転動する
時間を長くすることができ、より好適にステージ上での転動演出を続行させることができ
る。
ところで、従来の遊技機では、役物は、ステージ上に遊技媒体を供給させて転動演出を
行わせるだけであったが、さらに、遊技媒体をステージ上に供給することなく、遊技領域
外の領域へと排出させる排出口へと案内する排出口案内手段を備えるようにすることもで
きる。これにより、排出口案内手段によって案内された遊技媒体は、ステージ上へと供給
されることなく、そのまま排出口へと案内される。つまり、ステージ上で転動演出を行う
ことが無く、あっという間に遊技領域外へと排出されてしまう。このような状態は、遊技
者にとってはつまらなく、損をしているように感じさせ得るものである。
従って、なるべくなら排出口案内手段へと遊技媒体が受取られないように、ステージや
他の遊技領域へと遊技媒体を集中して打ち込ませることができるので、遊技媒体の打ち込
み方に変化や工夫を生じさせることができる。これにより、遊技を飽きさせ難いものに感
じさせる演出が可能となり、遊技者の集中力と興味を惹きつけ、興趣を効果的に高めるこ
とができるが、排出口案内手段によって案内された遊技媒体は、遊技領域の上方から下方
へと流下して排出口へと案内される。従って、上方から下方へと流下するにつれて重力に
よって運動エネルギーが付与されるので、だんだんと遊技媒体の勢いが増してきて、遊技
領域の下方に備えられた排出口へと到達する頃には、高い運動エネルギーをもつようにな
り、排出口を構成する部材や、その他排出口近辺にある配置物(釘や入賞口等)に衝突し
てこれらの部材を破損させる虞がある。そして、これにより遊技を中断させ、遊技者の集
中力や興趣を低下させる懸念があった。
これに対し、手段1の構成によれば、主役物には、減速手段が備えられているから、遊
技媒体が流下するに伴って付与されていく運動エネルギーは、減速手段によって減衰され
る。従って、遊技媒体の流下速度が減速され、排出口近辺にある配置物(釘や入賞口等)
に衝突してこれらの部材を破損させ難くなるので、遊技を中断することがなく、遊技者の
興趣の低下を防止することができる。また、排出口近辺にある配置物に衝突することなく
排出口へとスムーズに排出されやすくなるので、遊技者にとっては、より排出口案内手段
に遊技媒体が受取られたくないようにスリルを感じさせ、遊技に対する集中力を高めさせ
ることが可能となり、より面白味のある主役物を備える遊技機を提供できる。
また、遊技媒体を、主役物の外周面に形成された案内面に沿って転動させ、遊技領域の
上方から下方へと流下させて排出口へと案内することができる。従って、主役物の前方を
横切ることなく、且つ遊技盤の前方側(遊技者に視認可能な位置)に排出口案内手段を配
置することができるため、遊技媒体が排出されるか否かでドキドキハラハラさせることが
できると共に、見えやすくすることで遊技者の目を疲弊させ難くでき、興趣を高められる
ものとすることができる。
これにより、案内手段によって案内された遊技媒体が、勢い良く遊技領域へと放出され
た際に、より流下しやすい場所に排出口案内手段を配置しているので、遊技媒体が排出口
へと案内されやすくなる。従って、遊技者は、注意深く力加減して遊技媒体を打ち込み、
排出口へと遊技媒体が案内されないように集中して打ち込む必要が生じるため、より飽き
させない、スリリングな遊技機を提供できる。
さらに、排出口案内手段は、水平断面が略コの字形、つまり一部が開放された形状をし
ているので、遊技媒体が排出口案内手段内で詰まったり、ゴミが付着して流れが悪くなっ
た場合でも、遊技盤の前面から比較的簡易にメンテナンスすることができる。これにより
、遊技を中断させる虞が低いので、より遊技者の集中力を低下させることなく快適に遊技
を続行させることが可能な遊技機が提供できる。
また、案内面と内周面とが略並行に配置されていることにより、案内面と内周面との協
働で挟み込むようにして遊技媒体を案内することが可能となる。つまり、遊技領域の上方
から下方までくまなくスムーズに遊技媒体を案内することができるので、排出口案内手段
を配置することによる緊張感を効果的に高めることができ、より遊技者の興趣を惹きつけ
る事が可能となる。
また、複数の突起は、互いに対向する位置に交互に夫々形成されているから、例えば右
側の内壁に形成された突起は、譬え遊技媒体が左側の内壁に沿って流下した場合でも、該
左側の内壁の突起に衝突させることができ、遊技媒体を右側の内壁側へと押しやることが
できる。このように、対向して配置された複数の突起に次々と衝突されられることにより
、遊技媒体が適度に減速されて排出口へと案内される。また、排出口案内手段の配置方法
が、湾曲している場合に限らずストレートであっても減速できることにより、排出口案内
手段の配置方法に自由度があり、主役物の形状や排出口案内手段の配置方法に制限を受け
ないためより好適である。
更に、本手段の構成によれば、発光手段、及び、複数の透過手段を具備する比較的シン
プルな構成の発光装飾表示手段が第一可動体に具備され、発光手段から投光される光の色
を変化させるだけで、様々な表示態様を表示することが可能である。さらに、複数の透過
手段(第一透過手段及び第二透過手段等)は、互いに同一面上に重複して配置される場合
には、当該重複部を、第一色及び第二色を夫々透過可能に構成されているため、対応する
表示態様(第一表示態様及び第二表示態様)を明瞭に表示することが可能となる。
さらに、発光装飾表示手段には遮光手段が具備されていることにより、演出表示装置が
他の光学表示装置(LCDやCRT等)であった場合でも、これら他の演出表示装置から
照射される光が透過手段に投光されることを防ぐことができ、所望の表示態様を所望の表
示タイミングで明瞭に表示することができる。加えて、色の三原色を発光させる発光手段
がLEDから構成されていることにより、比較的他の色の波長成分を低減させることが容
易で、表示内容を直感的に伝達させやすい光学表示装置とすることができる。これにより
、遊技者がストレスを感じ難く、遊技内容に関する興趣や注目度を低減させないばかりか
一層向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
一方、第一可動体を所定のキャラクタ体にした場合は、遊技内容とキャラクタ体とが関
連付けやすく、コミカルで親しみやすい遊技機を提供できる。また、第一透過手段及び第
二透過手段が、遮光性の部材を背景とする同一面上に形成されていることにより、これら
透過手段の背面にある部材(例えば発光手段等)を見え難くすることができる。
さらに、白色の部材を背景とする場合に比べて、光が透過することによって表示される
表示態様、つまり発光によって表示される表示態様を効果的に浮かび上がらせることがで
き、よりインパクトの強い華やかな光学表示装置を提供することができる。
また、可動体に光学表示装置を備えることにより、表示領域に囚われずに自由度の高い
表示を行うことが可能となる。特に、発光装飾表示手段である光学表示装置は、発光手段
、複数の透過手段、及び遮光手段から構成される比較的シンプルな構成を呈し、さらに第
一透過手段及び第二透過手段が同一面上にコンパクトに形成されている。従って、可動体
に好適に配置可能であるため、バラエティに富む演出を提供でき、広い年代層に受け入れ
られ易い遊技機が提供できる。
このように、本発明では、遊技を充分に楽しませることができ、遊技者の興趣が低下す
るのを防止することのできる遊技機が提供できる。
パチンコ機の前側全体を示す正面図である。 パチンコ機の外枠の一側に本体枠が開かれその本体枠の一側に前面枠が開かれた状態を示す斜視図である。 パチンコ機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。 パチンコ機の後側全体を示す背面図である。 パチンコ機の後側全体を右上後方から示す斜視図である。 図5に示すパチンコ機の斜視図から後カバー体及び各種制御基板等を取り外した状態を示す斜視図である。 パチンコ機の本体枠に各種部材が組み付けられた状態を斜め右上後方から示す斜視図である。 本体枠単体を斜め右上後方から示す斜視図である。 遊技盤の背面斜視図である。 遊技領域を有した遊技盤の構成を示す拡大正面図である。 遊技盤を右斜め前方から示す斜視図である。 遊技盤を斜め後方から示す斜視図である。 図12における主制御基板ボックス、副制御基板ボックス等を外した状態で示す斜視図である。 遊技盤を分解して斜め前方から示す斜視図である。 主役物の正面図である。 主役物を斜め前方から示す斜視図である。 主役物を斜め後方から示す斜視図である。 主役物を分解して斜め前方から示す分解斜視図でる。 主役物のステージ付近を拡大して示す拡大正面図である。 左右の可動装飾体及び装飾体駆動ユニットを示す斜視図である。 (A)は左可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり(B)は左可動装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 (A)は右可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり、(B)は右可動装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 (A)は左可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図であり、(B)は右可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図である。 左右の可動装飾体の動きを示す説明図である。 主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材を斜め前方から示す斜視図である。 (A)は主入賞口ユニットにおける始動口の要部を拡大して示す斜視図であり、(B)はその側面図である。 (A)は主入賞口ユニットにおけるアタッカ装置の要部を示す斜視図であり、(B)はその側面図である。 主入賞口ユニットを斜め後方下側から示す斜視図である。 遊技領域内装飾体を斜め後方から示す背面斜視図である。 主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材における遊技球の流路を示す断面図である。 後装飾体を斜め前方から示す斜視図である。 後装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 後装飾体を分解して斜め後方から示す分解斜視図である。 後装飾体における第一装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第一装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 (A)は第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体を分解して斜め前方から示す分解斜視図であり、(B)は第一装飾可動体におけるレンズ部を示す拡大正面図である。 第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第一装飾可動体駆動ユニットを斜め後方から示す斜視図である。 第一装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。 図39よりも更に分解して示す分解斜視図である。 (A)は第一装飾可動体駆動ユニットにおける第一昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第一昇降部材の分解斜視図である。 第一昇降部材における第一装飾可動体ソレノイドと回動伝達部材との関係を示す説明図である。 後装飾体における第二装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第二装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。 第二装飾可動体ユニットにおける第二装飾可動体を分解して示す分解斜視図である。 第二装飾可動体ユニットにおける第二装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図である。 第二装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。 図47よりも更に分解して示す分解斜視図である。 (A)は第二装飾可動体駆動ユニットにおける第二昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第二昇降部材の分解斜視図である。 第二昇降部材における第二装飾可動体ソレノイドとリンク機構との関係を示す説明図である。 装飾可動体ユニットカバーを斜め前方から示す斜視図である。 装飾可動体ユニットカバーの要部を示す説明図である。 制御構成を概略的に示すブロック図である。 主役物における可動装飾体が略垂直方向に回動した状態を示す遊技領域の正面図である。 図54の状態から更に後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。 後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。 第一装飾可動体及び第二装飾可動体の可動範囲を示す説明図である。 遊技盤を左斜め前方から示す斜視図である。 第一装飾可動体におけるレンズ部の別の形態を示す拡大正面図である。 主役物における可動装飾体が略水平方向に回動した後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態の別の状態を示す正面図である。
以下、本発明の一実施形態であるパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という)
を、図面に基づいて詳細に説明する。
[パチンコ機の全体構成について] 図1及び図2に基づき説明する。
図1はパチンコ機の前側全体を示す正面図であり、図2はパチンコ機の外枠の一側に本
体枠が開かれその本体枠の一側に前面枠が開かれた状態を示す斜視図である。なお、図1
及び図2においては遊技領域における装飾部材を省略して示している。
パチンコ機1は、外枠2、本体枠3、前面枠4、及び遊技盤5等を備えて構成されてい
る。外枠2は、上下左右の木製の枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、同外枠2の
前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面の片側には
、ヒンジ機構7によって本体枠3が前方に開閉可能に装着されている。なお、外枠2は、
樹脂やアルミニウム等の軽金属によって形成されていてもよい。
[本体枠の構成について] 図1及び図3に基づき説明する。
図3はパチンコ機の本体枠と遊技盤とを分離して斜め右上前方から示す斜視図である。
本体枠3は、前枠体11、遊技盤装着枠12及び機構装着体13を合成樹脂材によって
一体成形することで構成されている。本体枠3の前枠体11は、外枠2(図2参照)の前
側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。そして、前
枠体11の片側の上下部には、本体枠側ヒンジ具15が固定されており、外枠2の片側の
上下部に固定された外枠側ヒンジ具14に対してヒンジピン及びヒンジ孔によって開閉回
動可能に装着されている。すなわち、外枠側ヒンジ具14、本体枠側ヒンジ具15、ヒン
ジピン及びヒンジ孔によってヒンジ機構7が構成されている。
前枠体11の前側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体11の前下
部左側領域にはスピーカボックス部16が一体に形成され、そのスピーカボックス部16
の前側開口部には、同開口部を塞ぐようにしてスピーカ装着板17が装着されている。そ
して、スピーカ装着板17にはスピーカ18が装着されている。また、前枠体11前面の
下部領域内において、その上半部分には発射レール19が傾斜状に装着されている。また
、前枠体11前面の下部領域内の下半部分には下部前面板30が装着されている。そして
、下部前面板30の前面の略中央部には、遊技球を貯留可能な下皿31が設けられ、右側
寄りには操作ハンドル32が設けられ、左側寄りには灰皿33が設けられている。なお、
下皿31には、遊技球を下方に排出するための球排出レバー34が配設されている。
[前面枠の構成について] 図1及び図2に基づき説明する。
前枠体11の前面の片側には、その前枠体11の上端から下部前面板30の上縁にわた
る部分を覆うようにして、前面枠4がヒンジ機構36によって前方に開閉可能に装着され
ている。また、前面枠4の略中央部には、遊技盤5の遊技領域37を前方から透視可能な
略円形の開口窓38が形成されている。また、前面枠4の後側には開口窓38よりも大き
な矩形枠状をなす窓枠39が設けられ、その窓枠39にはガラス板、透明樹脂板等の透明
板50が装着されている。また、前面枠4の前面の略全体は、ランプ等が内設された前面
装飾部材によって装飾され、同前面枠4の前面の下部には上皿51が形成されている。詳
しくは、開口窓38の周囲において、左右両側部にサイド装飾装置52が、下部に上皿5
1が、上部に音響電飾装置53が装着されている。サイド装飾装置52は、ランプ基板が
内部に配置され且つ合成樹脂材によって形成されたサイド装飾体54を主体として構成さ
れている。サイド装飾体54には、横方向に長いスリット状の開口孔が上下方向に複数配
列されており、開口孔には、ランプ基板に配置された光源に対応するレンズ55が組み込
まれている。音響電飾装置53は、透明カバー体56、スピーカ57、スピーカカバー5
8、及びリフレクタ体(図示しない)等を備え、これらの構成部材が相互に組み付けられ
てユニット化されている。また、上皿51の左側には、遊技者が操作可能なボタン59が
設けられている。
[施錠装置の構成について] 図2及び図3に基づき説明する。
前枠体11のヒンジ機構36に対して反対側となる自由端側の後側には、外枠2に対し
本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対し前面枠4を施錠する機能とを兼ね備えた施錠
装置70が装着されている。すなわち、この実施形態において、施錠装置70は、外枠2
に設けられた閉止具71に係脱可能に係合して本体枠3を閉じ状態に施錠する上下複数の
本体枠施錠フック72と、前面枠4の自由端側の後側に設けられた閉止具73に係脱可能
に係合して前面枠4を閉じ状態に施錠する上下複数の扉施錠フック74と、パチンコ機1
の前方から鍵が挿入されて解錠操作可能に、前枠体11及び下部前面板30を貫通して露
出されたシリンダー錠75とを備えている。そして、シリンダー錠75の鍵穴に鍵が挿入
されて一方向に回動操作されることで本体枠施錠フック72と外枠2の閉止具71との係
合が外れて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に回動操作されることで、扉施錠フック
74と前面枠4の閉止具73との係合が外れて前面枠4が解錠されるようになっている。
[遊技盤装着枠の構成について] 図2乃至図4に基づき説明する。
図4はパチンコ機の後側全体を示す背面図である。
図2及び図3に示すように、本体枠3の遊技盤装着枠12は、前枠体11の後側に設け
られかつ遊技盤5が前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。遊技盤5は、
遊技盤装着枠12の前方から嵌込まれる大きさの略四角板状に形成されている(図9参照
)。遊技盤5の盤面(前面)には、外レール76と内レール77とを備えた案内レール7
8が設けられ、その案内レール78の内側に遊技領域37が区画形成されている。なお、
発射レール19と案内レール78との間には、所定の隙間が設けられており、発射された
遊技球が案内レール78を逆戻りした場合には、その遊技球は、その隙間から排出され下
皿31に案内されるように構成されている。また、遊技盤5の前面には、その案内レール
78の外側領域において、合成樹脂製の前構成部材79が装着されている。
なお、本例の案内レール78が、本発明の「案内手段」に相当する。
一方、図4に示すように、遊技盤5の後側下部には、その中央部から下部にわたる部分
において、各種入賞装置に流入した遊技球を受けかつその遊技球を所定位置まで導く集合
樋としての機能とボックス装着部としての機能を兼ね備えたボックス装着台91が設けら
れている。このボックス装着台91には、音声制御基板、ランプ制御基板等の副制御基板
92が収納された副制御基板ボックス93が装着され、その副制御基板ボックス93の後
側に重ね合わされた状態で、主制御基板94が収納された主制御基板ボックス95が装着
されている。さらに、遊技盤5の後側に対しボックス装着台91、副制御基板ボックス9
3及び主制御基板ボックス95がそれぞれ装着された状態において、本体枠3の遊技盤装
着枠12の前方から遊技盤5を嵌込んで装着できるように、遊技盤5の外郭より外側には
み出すことなくボックス装着台91、副制御基板ボックス93及び主制御基板ボックス9
5が配置されている。
[本体枠の機構装着体、球タンク及びタンクレールの構成について] 図7及び図8に基
づき説明する。
図7はパチンコ機の本体枠に各種部材が組み付けられた状態を斜め右上後方から示す斜
視図であり、図8は本体枠単体を斜め右上後方から示す斜視図である。
本体枠3の機構装着体13には、タンク装着部111、レール装着部112、及び払出
装置装着部113等がそれぞれ形成され、タンク装着部111には球タンク114が装着
されている。球タンク114は、透明な合成樹脂材よりなり、島設備から供給される多数
の遊技球が貯留可能な上方に開口する箱形状に形成されている。そして、球タンク114
の遊技球の貯留状態が球タンク114の後側壁を透して視認可能となっている。また、球
タンク114の底板部115の後側隅部には遊技球を放出する放出口116が形成される
とともに、底板部115は放出口116に向けて下傾する傾斜面に形成されている。
本体枠3の機構装着体13には、そのタンク装着部111に下方に接近してレール装着
部112が一体に形成され、そのレール装着部112にレール構成部材117が装着され
ることでタンクレール118が構成されるようになっている。すなわち、この実施形態に
おいて、レール装着部111は、本体枠3の上部横方向部分が所定深さ凹まされた状態で
形成されており、その凹部の奥側壁をタンクレール118の前壁部119とし、その凹部
の下縁部に沿って一端(図8に向かって左端)から他端(図8に向かって右端)に向けて
下傾する傾斜状のレール棚120が形成されている。そして、レール棚120の横方向に
延びる上向き面をレール受け部121としている。
レール装着部112に装着されてタンクレール118を構成するレール構成部材117
は、レール装着部112の前壁部119との間にレール通路を構成する後壁部122と、
傾斜状をなす下板部と、その下板部の上面の前後方向中央部に沿って突設されレール通路
を前後複数列(この実施形態では前後2列)に区画する仕切り壁(いずれも図示しない)
とを一体に備えて形成されている。このレール構成部材117は、レール装着部112に
対し適宜の取付手段によって装着され、これによって、前後複数列のレール通路を備えた
タンクレール118が構成されている。そして、球タンク114の放出口116から放出
(自重によって落下)された遊技球がタンクレール118の前後複数列のレール通路の一
端部においてそれぞれ受けられた後、遊技球が自重によってレール通路に沿って転動する
ことでレール通路の他端部に向けて流れるようになっている。また、この実施形態におい
て、レール構成部材117は、透明な合成樹脂材より形成され、これによって、レール通
路内の遊技球の流れ状態が、レール構成部材117の後壁部122を透して視認可能とな
っている。
タンクレール118(レール装着部112)の前壁部119は、遊技盤5の後側に突出
する装備品(例えば役物)における後部の上端部との干渉を避けるため第1空間部を隔て
た状態で設けられている。また、この実施形態において、本体枠3の後端部となるレール
棚120の後端と、タンクレール118の後壁部は、球タンク114の後側壁と略同一面
をなしている。言い換えると、球タンク114の後壁部に対しタンクレール118の後壁
部が略同一面となる位置までタンクレール118が遊技盤5の後面より後方に離隔して配
置されている。これによって、遊技盤5の後側とタンクレール118の前壁部119との
間に装備品(例えば役物)の後部との干渉を避けるための第1空間部が設けられるように
なっている。
また、タンクレール118の上方には、レール通路を流れる遊技球を上下に重なること
なく整列させる整流体123がその上部において軸124を中心として揺動可能に装着さ
れている。この整流体123には、その中央部から下部において錘が設けられている。
[払出装置装着部及び球払出装置の構成について] 図7及び図8に基づき説明する。
本体枠3の機構装着体13の片側寄りの上下方向には、次に述べる球払出装置(球払出
ユニット)125に対応する縦長の払出装置装着部113が形成されている。払出装置装
着部113は、後方に開口部をもつ凹状に形成されている。また、払出装置装着部113
の段差状をなす奥壁部(図示しない)の所定位置には、球払出装置125の払出用モータ
126(図3参照)が突出可能な開口部127が形成されている。
払出装置装着部113の凹部に球払出装置125が装着された状態において、遊技盤5
との間には、第1空間部と前後方向に略同一レベルとなる第2空間部が設けられている。
これによって、レール通路と球通路とが前後方向に略同一レベルで配置されている。また
、本体枠3の後端、すなわち払出装置装着部113の周壁部後端、レール棚120の後端
、球タンク114、タンクレール118及び球払出装置125のそれぞれの後面は略同一
面をなしている。
球払出装置125は、払出装置装着部113の凹部と略同じ大きさの縦長のボックス形
状をなし、払い出しに関する各種部品が装着されることでユニット化されている。なお、
球払出装置125は、払出装置装着部113の凹部の後方開口部から嵌込まれて適宜の取
付手段(例えば、弾性クリップ、係止爪、ビス等の取付手段)によって装着されるように
なっている。
また、図示しないが、球払出装置125は、タンクレール118におけるレール通路の
出口にそれぞれ連通する流入口を有する球通路が前後複数列(例えば前後2列)に区画さ
れて形成されている。また、その内部に形成された前後複数列の球通路の下流部が二股状
に分岐されて前後複数列の賞球及び貸球用球通路と球抜き用球通路とがそれぞれ形成され
ている。そして賞球及び貸球用球通路と球抜き用球通路との分岐部には、遊技球をいずれ
かの通路に振り分けて払い出すための回転体よりなる払出部材(図示しない)が正逆回転
可能に配設されている。
[本体枠の後側下部の装備について] 図3及び図4に基づき説明する。
本体枠3の前枠体11の後側において、遊技盤装着枠12よりも下方に位置する前枠体
11の後下部領域の片側(図4に向かって左側)には、発射レール19の下傾端部の発射
位置に送られた遊技球を発射するための発射ハンマー(図示しない)、その発射ハンマー
を作動する発射モータ128等が取付基板129に組み付けられてユニット化された発射
装置ユニット130が装着されている。また、前枠体11の後下部領域の略中央部には、
電源基板131を収容する電源基板ボックス132が装着され、その電源基板ボックス1
32の後側に重ね合わされた状態で払出制御基板133を収容する払出制御基板ボックス
134が装着されている。払出制御基板133は、遊技球を払い出す数を記憶するRAM
を備え、主制御基板94から送信される払出用信号に従って遊技球を払い出す制御信号を
中継用回路基板(図示しない)に伝達して払出用モータ126を作動制御するようになっ
ている。
[後カバー体の構成について] 図4及び図5に基づき説明する。
図5はパチンコ機の後側全体を右上後方から示す斜視図である。
遊技盤5後面に配置された表示装置制御基板ボックス135(図9参照)及び主制御基
板ボックス95の後端部は機構装着体13の中央部に開口された窓開口部に向けて突出し
ている。そして、機構装着体13の窓開口部の一側壁を構成する側壁部と他側壁を構成す
る払出装置装着部113の片側壁との間には、不透明な合成樹脂材によって略方形の箱形
状に形成された後カバー体136がカバーヒンジ機構137によって開閉並びに着脱可能
に装着されている。
後カバー体136は、略四角形状の後壁部138と、その後壁部138の外周縁から前
方に向けて突出された周壁部139とから一体に構成されている。後カバー体136の周
壁部139のうち、一側の壁部139aには、機構装着体13の側壁部の上下及び中間の
計3箇所に形成されたヒンジ体140のヒンジ孔の上方からそれぞれ着脱可能に嵌込まれ
るヒンジピン141を下向きに有するヒンジ体142が一体に形成されている。また、後
カバー体136の周壁部139のうち、他側の壁部139bには、払出装置装着部113
の片側壁に形成された係止孔に弾性的に係合可能な係止爪を有する弾性閉止体143が一
体に形成されている。
すなわち、後カバー体136は、その上下及び中間のヒンジ体142の各ヒンジピン1
41が機構装着体13の側壁部のヒンジ体140のヒンジ孔の上方からそれぞれ嵌込まれ
る。この状態で、ヒンジピン141を中心として後カバー体136が機構装着体13の他
側に向けて回動されながら、その弾性閉止体143を払出装置装着部113の片側壁の係
止孔に差し込んで弾性的に係合させることで、機構装着体13の後側に後カバー体136
が閉じ状態で保持される。そして、後カバー体136によって、遊技盤5後面の表示装置
制御基板ボックス135(図9参照)全体及び主制御基板ボックス95の略中間部から上
端にわたる部分が後カバー体136によって覆われるようになっている。これによって、
主制御基板ボックス95の上部に露出された主制御基板94の基板コネクタ(主として表
示装置制御基板と接続するための基板コネクタ)が後方から視認不能に隠蔽されている。
また、主制御基板ボックス95の略中間部から下端にわたる部分は後カバー体136に
よって覆われることなく露出されている。そして、主制御基板ボックス95の下部には、
その主制御基板94上に配置された検査用コネクタ144が露出されており、後カバー体
136が閉じられた状態で主制御基板94上の検査用コネクタ144に基板検査装置(図
示しない)を接続して検査可能となっている。
後カバー体136には、多数の放熱孔145、146、147、148が貫設されてお
り、これら多数の放熱孔145、146、147、148から内部の熱が放出されるよう
になっている。この実施形態において、後カバー体136には、その周壁部139から後
壁部138に延びる多数のスリット状の放熱孔145が貫設され、後壁部138の略中間
高さ位置から上部においては多数の長円形、楕円形等の放熱孔146が貫設され、後壁部
138の下部には多数の長円形、楕円形等の放熱孔147と所定数の横長四角形状の放熱
孔148が貫設されている。
また、横長四角形状の放熱孔148は、主制御基板ボックス95の封印ねじ(封印部材
)によって封印される複数の並列状の封印部149の列の大きさ及び配設位置に対応する
大きさ及び位置に貫設されている。これによって、不透明な後カバー体136が閉じられ
た状態であっても、主制御基板ボックス95の複数の並列状の封印部149が放熱孔14
8の部分において視認可能に露出される。このため、後カバー体136が閉じられた状態
であっても、主制御基板ボックス95の封印部149の封印状態を容易に視認することが
できる。また、不透明な合成樹脂材は、透明な合成樹脂材と比べ、リサイクル使用される
合成樹脂材を材料として用いることが容易であるため、後カバー体136を安価に製作す
ることができる。
後カバー体136の周壁部139のうち、上側壁部139cの所定位置(この実施形態
では左右2箇所)には、電源コード(図示しない)を適宜に折り畳んだ状態で保持する略
C字状でかつ弾性変形可能なコード保持体150が上方のタンクレール118の後壁面(
レール構成部材117の後壁面)に向けて延出されている。このコード保持体150の先
端部には、同コード保持体150を弾性変形させて電源コードを取り外すためのつまみが
形成されている。
電源コードは、その一端が分電基板151の基板コネクタ152に取り外し可能に接続
され、他端の電源プラグが電源コンセントに差し込まれる。前記したように、後カバー体
136にコード保持体150を一体に形成して電源コードを保持することで、パチンコ機
1を運搬、保管する際に電源コードがぶらついて邪魔になったり、異物に引っ掛かる不具
合を防止することができる。
[本体枠の後側下部の下皿用球誘導体等の構成について] 図1及び図6に基づき説明す
る。
図6は、図5に示すパチンコ機の斜視図から後カバー体及び各種制御基板等を取り外し
た状態を示す斜視図である。
本体枠3の後下部領域の他側寄り部分(ヒンジ寄り部分)には、そのスピーカボックス
部16の後段差部の凹み部分において下皿用球誘導体153が装着されている。この下皿
用球誘導体153は、球払出装置125の賞球及び貸球用球通路から上皿連絡路(図示し
ない)を経て上皿51に払い出された遊技球が満杯になったときに、上皿連絡路の遊技球
を下皿31に導くためのものである。
なお、この実施形態において、下皿用球誘導体153の後壁外面には、インタフェース
基板154を収納している基板ボックス155が装着されている。なお、インタフェース
基板154は、パチンコ機1に隣接して設置される球貸機と払出制御基板133との間に
介在され、球貸に関する信号を球貸機と払出制御基板133との間で送受信可能に電気的
に接続するようになっている。
[遊技盤の構成について]
図10は遊技領域を有した遊技盤の構成を示す拡大正面図である。図11は遊技盤を斜
め前方から示す斜視図であり、図12は遊技盤を斜め後方から示す斜視図である。図13
は図12における主制御基板ボックス、副制御基板ボックス等を外した状態で示す斜視図
である。また、図14は遊技盤を分解して斜め前方から示す斜視図である。
図10乃至図14に示すように、遊技盤5は、略円形の開口210を有し開口210内
に遊技球を案内する外レール76及び内レール77からなる案内レール78を備えた前構
成部材79と、前面側に前構成部材79が取り付けられると共に適宜形状の貫通口211
を複数有した板状の遊技盤ベース212と、遊技盤ベース212の貫通口211を覆うよ
うに、遊技盤ベース212の前面側に取り付けられる主役物213、主入賞口ユニット2
14、及び遊技領域内装飾体215と、主役物213と対応し遊技盤ベース212の後面
側に取り付けられる後装飾体216と、後装飾体216の後方に配置される演出表示装置
217と、遊技盤ベース212の後面側に取り付けられ主入賞口ユニット214に入賞し
た遊技球を排出誘導する排出誘導部材218とを主に備えている。
遊技盤5では、前構成部材79における開口210の内側で、遊技盤ベース212の前
面側において、主に遊技領域37が区画形成されており、この遊技領域37内には、図1
0に示すように多数の障害釘が所定のゲージ配列をなして設けられているほか、その途中
の適宜位置に風車219が設けられていると共に、上述の主役物213、主入賞口ユニッ
ト214、及び遊技領域内装飾体215が配置されている。なお、遊技領域37内の中央
最下部には、入賞口等に入賞しなかった遊技球を遊技領域37内から排出するアウト口2
20が設けられている。
なお、本例の演出表示装置217が、本発明の演出表示手段に相当している。また、ア
ウト口220が、本発明の「排出口」に相当している。
(主役物の構成について)
次に、遊技盤5における主役物213の具体的な構成について図15乃至図24に基づ
き詳細に説明する。図15は主役物の正面図であり、図16は主役物を斜め前方から示す
斜視図であり、図17は主役物を斜め後方から示す斜視図である。図18は主役物を分解
して斜め前方から示す分解斜視図である。また、図19は主役物のステージ付近を拡大し
て示す拡大正面図である。図20は左右の可動装飾体及び装飾体駆動ユニットを示す斜視
図であり、図21の(A)は左可動装飾体を斜め後方から示す斜視図であり(B)は左可
動装飾体を分解して斜め前方から示す分解斜視図である。図22の(A)は右可動装飾体
を斜め後方から示す斜視図であり、(B)は右可動装飾体を分解して斜め前方から示す斜
視図である。図23の(A)は左可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図であり、(B)は
右可動装飾体駆動ユニットの分解斜視図である。更に、図24は左右の可動装飾体の動き
を示す説明図である。
遊技盤5における主役物213は、図15乃至図18に示すように、額縁状に形成され
た枠状装飾体230と、枠状装飾体230の前側の右下縁部に取り付けられるキャラクタ
体231と、枠状装飾体230の前側の上縁部やや右寄りに取り付けられ自動車を模した
装飾部材232と、枠状装飾体230の開口を閉鎖するように枠状装飾体230の後側に
取り付けられる透明な板状の隔壁板233と、枠状装飾体230の上縁部の前面下側に配
置される右可動装飾体234及び左可動装飾体235と、枠状装飾体230の後側に配置
され右可動装飾体234及び左可動装飾体235を夫々所定軸周りに回動させるための右
可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237とを備えている。
また、主役物213には、遊技領域37内の所定領域を通過する遊技球を検出可能なチ
ャッカー238を更に備えている。このチャッカー238は、枠状装飾体230の左縁部
に取り付けられ遊技球の通過を検出する通過検出センサ239と、通過検出センサ239
を前方から覆うと共に上下方向に遊技球が通過可能な開口を有したチャッカーカバー24
0とを備えている。このチャッカー238は、チャッカーカバー240の上側から、遊技
領域37内を流下する遊技球が進入すると、その遊技球を通過検出センサ239によって
検出し、その後、検出した遊技球をチャッカーカバー240の下側から、再び遊技領域3
7内に戻すようになっている。
この主役物213の枠状装飾体230には、通過検出センサ238が取り付けられる部
位の下側に、ワープ入口250が設けられていると共に、ワープ入口250の下方には枠
状装飾体230の内側に開口するワープ出口251が設けられており、枠状装飾体230
内部にはワープ入口250とワープ出口251とを連通するワープ通路252が形成され
ている。このワープ通路252は、断面視コ字状に形成された枠状装飾体230の開放部
が隔壁板233の一部によって閉鎖されることで形成されており、遊技盤面に沿って流下
する遊技球を、枠状装飾体230の外側(外周)から内側へワープ通路252を介して取
り込めるようになっている。
主役物213の枠状装飾体230には、その下縁部における上面に、ワープ通路252
のワープ出口251から連続し遊技球を左右方向に転動させることのできる転動面253
と、転動面253の前側に設けられ左右に開放部254を有した所定高さの堰部255と
からなるステージ256が備えられている。このステージ256は、ワープ通路252を
介して取り込まれた遊技球を左右方向に転動させてその動きに様々な変化が付けられるよ
うになっていると共に、ステージ256上を転動する遊技球が開放部254からステージ
256の前方に流出するようになっている。なお、ステージ256上の遊技球は、枠状装
飾体230の後側に取り付けられる隔壁板233によってステージ256の後方へ流出し
ないようになっている。また、ステージ256の左端側には、傾斜284(図11参照)
が設けられており、ワープ通路252を介して取り込まれた遊技球に適度な位置エネルギ
ーを付加することが可能となっている。これにより、遊技球が適度に勢いのある状態でス
テージ256の中央側へと供給され、良好に転動させられるので、遊技者がより遊技球の
転動演出を楽しめるよう構成されている。さらに、ステージ256の左端側には、ステー
ジ256の前端側及び後端側から延出された段差状の部材の間に形成された溝305が形
成されている。溝305は、遊技球一つ分と略等しい幅で形成されており、ワープ出口2
51から供給された遊技球のぶれ(ステージ256の前側または後側へと向かう力)を抑
え、ステージ256上をより良好に転動させるための軌道修正手段としての作用効果を奏
している。
なお、ワープ出口251が、本発明の「供給口」に相当している。
また、主役物213の枠状装飾体230には、ステージ256上の遊技球を、主入賞口
ユニット214の略中央直上に流下するように誘導する球誘導路257を更に備えている
。この球誘導路257は、ステージ256の左右の開放部254を挟むように略中央に配
置され遊技球をステージ256の後側へ案内する球案内部258と、球案内部258の下
方且つステージ256の後側に延出し上方から遊技球を受入可能とされた球受部259と
、球受部259に受けられた遊技球を球案内部258の下方且つステージ256の前側に
開口する球流出口260から流出するように誘導する球誘導部261とから構成されてい
る。なお、隔壁板233の略中央下部には、後方に突出する球誘導凹部262が形成され
ており、球案内部258によってステージ256の後側に案内された遊技球が、球誘導凹
部262に誘導されて隔壁板233の後側に流出することなく、良好に球受部259に受
けられるようになっている。また、ステージ256の後側には、ステージの前側に向かっ
て突出して形成された凸条部材302が隔壁板233から一体的に形成されている。さら
に、凸条部材302のエッジ部303は、ステージ256の左右方向に対して斜めに傾斜
して形成されており、隔壁板233の開口部304の縁に衝突した遊技球を、ステージ2
56の前方側ではなく左右方向へと案内するよう構成されている。
更に、主役物213の枠状装飾体230には、ステージ256を挟んでワープ通路25
2の反対側に、枠状装飾体230の左右方向中央側が僅かに低くなるような面とされ、ス
テージ256の転動面253と連続するような延長転動面263を更に備えている。この
延長転動面263は、ワープ入口250から取り込まれワープ通路252を介して所定の
初速度でステージ256上に供給された遊技球が、ステージ256の堰部255を乗越え
てステージ256から流出するのを防止するためのものである。なお、この延長転動面2
63の前側には、図示するように、キャラクタ体231の一部である装飾部材301が配
置されるようになっており、隔壁板233と協働して所定深さの溝が形成されるようにな
っており、延長転動面263において遊技球が弾んだりしても、延長転動面263から遊
技球が脱落し難くなっている(図19参照)。また、装飾部材301は、その後方に配置
される遊技媒体や各種の演出が視認可能な部材(透明性を有する部材360:図19参照
)で構成されているので、遊技者は、遊技媒体の転動演出や、演出表示装置217が表示
する演出画像を部材360を通して視認することができ、邪魔にならないため好適である
なお、「球誘導路257」が本発明の「誘導手段」に、「球受部259」が「受部」に
、夫々該当する。また、「凸条部材302」が「開口部案内手段」に、「球誘導凹部26
2」が本発明の「誘導凹部」に、夫々相当している。さらに、開放部254は、本発明の
「前流下口」に、「開口部304」は、本発明の「後流下口」に、「球流出口260」が
「流出口」に相当している。また、「傾斜284」及び「溝305」が、本発明の「エネ
ルギー付与手段」に相当する。
この延長転動面263の作用を詳述すると、ワープ通路252を介して所定の初速度で
供給される遊技球は、ステージ256の左端から右端へと転動して延長転動面263上に
供給され、その際に、ステージ256はその中央付近が低く左右両端が高くなるような形
状とされているので、遊技球の速度はステージ256の右端に転動するのに従って低下す
るが、ワープ通路252内を流通する遊技球の速度は様々に異なるため、ステージ256
へ供給される時の初速度も様々に異なり、例えば、ステージ256の右端に延長転動面2
63の代わりに球当接部を設けた場合、遊技球の速度によっては、球当接部への当接によ
り弾んでしまいステージ256の堰部255を乗越えてステージ256から脱落し、ステ
ージ256上で遊技球を良好に転動させることができなくなり、遊技球の動きを楽しませ
られなくなる虞がある。
これに対して、本例では、ステージ256の右端に延長転動面263を設けており、所
定の速度で転動する遊技球がステージ256の右端に到達しても、延長転動面263へと
供給されてステージ256の右端で弾んでステージ256から脱落するのを防止すること
ができるようになっている。また、延長転動面263では、キャラクタ体231の一部で
ある装飾部材301及び隔壁板233と協働して所定深さの溝が形成されるので、延長転
動面263上で遊技球が弾んでも、延長転動面263から遊技球が脱落するのを抑制する
ことができるようになっている。更に、延長転動面263は、枠状装飾体230の中央側
(左端)が僅かに下がった平坦面とされているので、延長転動面263からステージ25
6へ転動する遊技球の速度上昇を抑制させることが可能となり、好適な速度で遊技球をス
テージ256に戻すことができ、ステージ256上で遊技球を良好に転動させることがで
きるようになっている。
なお、「装飾部材301」が、本発明の「壁状の衝突部材」に相当し、「延長転動面2
63」及び「装飾部材301」が、本発明の「エネルギー減衰手段」に相当する。
また、本例では、図11及び図58に示すように、延長転動面263の右端側(突当た
り)に、突壁部280、及び段差281が備えられている。なお、図58の一点鎖線円内
は、ステージ256及び延長転動面263の一部を拡大したものであり、説明を簡略化す
るため、装飾部材301を省略して図示している。突壁部280は、枠状装飾体230か
ら一体的に形成された部材であり、延長転動面263の右端側に、延長転動面263の中
央側に向かって突出するように形成されている。段差281は、延長転動面263から一
体的に形成された部材であり、延長転動面263の右端部に上方に突出するようにして形
成されている。
この突壁部280及び段差281の作用を詳述すると、ワープ通路252を介して所定
の初速度で供給される遊技球は、ステージ256の左端から右端へと転動して延長転動面
263上に供給される。ここで、ワープ通路252内を流通する遊技球の速度は様々に異
なるため、ステージ256へ供給される時の初速度も様々に異なり、例えば、比較的ゆっ
くりとした速度で延長転動面263上に遊技球が供給された場合は、延長転動面263上
で遊技球が転動を終了し、そのまま延長転動面263上に滞留する虞があった。特に、延
長転動面263の終端部(すなわち右端部側)では、枠状装飾体230による立壁部28
2や装飾部材301に衝突することによって遊技球の転動エネルギーが減衰され、勢いを
無くし易いから、ステージ256上へと戻ることなく球詰まりのような状態になることが
考えられる。
これに対し、本例では、延長転動面263の右端部側に突壁部280が設けられている
から、突き当りまで転動してきた遊技球が突壁部280に衝突し、ステージ256側へと
押し戻される。また、段差281に衝突することによって、ステージ256側へと弾かれ
て押し戻されるから、遊技球が延長転動面263上に滞留する虞が一層軽減される。これ
により、遊技球をステージ256上で良好に転動させることができる。
なお、「突壁部280」及び「段差281」が、本発明の「滞留防止手段」に相当する
さらに、本例では、ステージ256と延長転動面263との境界部に、エッジ283が
設けられている。
ところで、ステージ256は、前述したように、その中央付近が低く左右両端が高くな
るような形状をしている。また、延長転動面263は、枠状装飾体230の中央側(左端
)が僅かに下がった平坦面として形成されており(つまりステージ256に向かって低く
なるよう傾斜しており)、且つ突壁部280及び段差281が設けられている。従って、
ステージ256から延長転動面263へと転動してきた遊技球の転動エネルギーが比較的
低い場合であっても、ステージ256へと押し戻されて付勢され、良好な速度で転動させ
られるが、逆に、比較的高い転動エネルギーを有した状態、つまり必要以上に高い速度で
ステージ256から延長転動面263へと遊技球が供給された場合は、突壁部280等に
弾き返され、勢い余って装飾部材301等を乗り越え、延長転動面263上から脱落して
しまう場合も考え得る。
これに対し、本例では、ステージ256と延長転動面263との境界部にエッジ283
が設けられているから、ステージ256から延長転動面263へと転動してきた遊技球は
、その転動運動の進行方向が急激に変化させられ、適度に減速される。例えば、ステージ
256と延長転動面263との境界部が一体的に滑らかに(エッジ283の無い状態で)
形成された場合は、遊技球は、位置エネルギーの上昇による運動エネルギーの減少、及び
延長転動面263を含むエネルギー減衰手段のみによりその転動速度が減速させられるが
、本例では、エッジ283が形成されているから、ここを乗り越えることによる抵抗によ
って、さらに遊技球が減速される。従って、遊技球が適宜な速度で延長転動面263上へ
と侵入するため、勢い余って脱落する虞が軽減される。これにより、遊技者に、より遊技
球の動きを楽しませることが可能となる。
主役物213の枠状装飾体230は、図16及び図17に示すように、その左側外周に
遊技球を外周に沿って下方に案内可能な球案内路270が備えられている。この球案内路
270は、枠状装飾体230の外周面271と、遊技盤ベース212の前面側に当接し遊
技盤ベース212の該当する貫通口211を閉鎖するように外方に延びるフランジ部27
2と、フランジ部272から前側に所定距離離反した位置で外方に延び前面に装飾の施さ
れた装飾フランジ部273とから構成されている。この球案内路270は、枠状装飾体2
30の外周面271、フランジ部272、及び装飾フランジ部273とにより、遊技盤5
の盤面に沿った外方に開放された断面が略コ字形状に形成されており、その内部を遊技球
が流通可能とされている。
この球案内路270には、フランジ部272及び装飾フランジ部273の内面側(互い
に対向する面側)に、複数の突起(突条)274が設けられており、フランジ部272側
の突起274と、装飾フランジ部273側の突起274は、互いに対向しない位置に交互
に夫々形成されている。この球案内路270は、その複数の突起274によって、球案内
路270を流下する遊技球が突起274と当接することで、遊技球の流下速度を減衰させ
て、遊技球の流下速度が上昇するのを抑制することができるようになっている。なお、こ
の球案内路270は、主入賞口ユニット214の下側付近まで遊技球を案内するように形
成されている。
なお、本例の球案内路270が、本発明の「排出口案内手段」に、外周面271が「案
内面」に、フランジ部272が「第一フランジ部」に、装飾フランジ部273が「第二フ
ランジ部」に、突起274が「減速手段」に、夫々該当する。
この球案内路270は、図10及び図11に示すように、遊技領域37の上部に打ち込
まれた遊技球を、主入賞口ユニット214の下側付近まで案内しており、この球案内路2
70によって遊技球が案内されると、主入賞口ユニット214に入賞する可能性が低くな
るので、球案内路270に遊技球が案内されないように、遊技球の打ち込み操作をさせる
ことができ、打ち込み操作が単調となり興趣が低下するのを防止することができるように
なっている。また、球案内路270によって遊技球が案内された場合、その突起274に
よって遊技球の流下速度が抑制されるので、球案内路270から勢い良く遊技球が放出さ
れるのを防止して、放出された遊技球が主入賞口ユニット214や遊技領域内装飾体21
5等と当接するのを防止したり、当接してもその速度を遅くして衝撃を可及的に小さくし
、主入賞口ユニット214等が破損するのを防止することができるようになっている。
次に、図20乃至図24に基づいて、右可動装飾体234及び左可動装飾体235と、
右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237の構成を詳細に説
明する。まず、主役物213の右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、略水平方
向に延びる水平状態と、略垂直方向に延びる垂直状態との間で回動可能とされている。こ
れら右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、図15及び図24に示すように、夫
々水平状態となると、互いに連続した装飾体となるように構成されており、その前側には
複数の文字(本例では、アルファベット)が立体的に造形され、それらの文字は右可動装
飾体234及び左可動装飾体235とが一体となることで所定の単語となるようになって
いる。
これら右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、文字部290が透光性を有する
部材とされた装飾部291と、装飾部291の後側に配置される枠状の本体部292と、
本体部292内に配置され複数のLED293を備えた発光基板294と、発光基板29
4の後側に配置され本体部292の枠内の閉鎖する背板295と、所定位置から後側に延
出する回動軸296とを備えている。この装飾部291の後側にはネジ孔を有した取付ボ
ス297が形成されていると共に、背板295には装飾部291の取付ボス297に対応
した位置に貫通孔298が穿設されており、装飾部291と背板295とで本体部292
及び発光基板294を挟んだ状態で、背板295の後側から貫通孔298を貫通して取付
ボス297にビス(図示しない)をねじ込むことで、それらが一体に組み付けられるよう
になっている(図21及び図22参照)。
なお、回動軸296は、背板295に設けられた取付孔に圧入固定されていると共に、
回動軸296は、右可動装飾体234では右端部付近に、左可動装飾体235では左端部
付近に夫々配置固定されている。また、夫々の背板295には、その後面の回動軸296
付近の所定位置に突起299が形成されており、詳細は後述するが、この突起299は右
可動装飾体234及び左可動装飾体235の夫々の回動位置を検出するためのものである
一方、右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237は、右可
動装飾体234及び左可動装飾体235を夫々の回動軸296の軸芯周りに回動させるも
のである。これら右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237
は、右可動装飾体234又は左可動装飾体235を回動させるための可動装飾体駆動モー
タ310と、可動装飾体駆動モータ310の回転軸311に固定される駆動ギヤ312と
、駆動ギヤ312と噛合し駆動ギヤ312の回転を伝達する伝達ギヤ313と、伝達ギヤ
313と噛合し右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回動軸296が固定される
出力ギヤ314と、後面に可動装飾体駆動モータ310を取り付け可能とされ、駆動ギア
312、伝達ギア313、及び出力ギア314を収容可能なギヤケーシング315と、ギ
ヤケーシング315の前側開口を閉鎖すると共に右可動装飾体234又は左可動装飾体2
35の回動軸296が通過可能な通孔316を有した前板317とを備えている(図20
、図23及び図24参照)。
これら右可動装飾体駆動ユニット236又は左可動装飾体駆動ユニット237は、可動
装飾体駆動モータ310が回転駆動させられると、その回転軸311に固定された駆動ギ
ヤ312が回転し、駆動ギヤ312の回転が伝達ギヤ313を介して出力ギヤ314に回
転伝達され、出力ギヤ314に固定された右可動装飾体234又は左可動装飾体235の
回動軸296が出力ギア314と共に回転することで、夫々の回動軸296周りに右可動
装飾体234又は左可動装飾体235を回動させることができるようになっている。
また、右可動装飾体駆動ユニット236及び左可動装飾体駆動ユニット237には、右
可動装飾体234又は左可動装飾体235の回動に伴って回転する回転部材318と、回
転部材318の回転位置を検出する回転位置検出センサ319とを更に備えている。この
回転部材318は、一端に右可動装飾体234又は左可動装飾体235の突起299と当
接可能な当接ピン320と、他端に回転位置検出センサ319に検出される被検出部32
1とを有しており、当接ピン320と被検出部321との間の所定位置において回転可能
に前板317の裏側に軸支されている。また、前板317には、回転部材318の当接ピ
ン320が挿通可能な円弧状の長孔322が形成されており、右可動装飾体駆動ユニット
236及び左可動装飾体駆動ユニット237が組み立てられた状態で、当接ピン320が
長孔322を介して前板317の前側に突出するようになっていると共に、円弧状の長孔
322により所定の回転角度の範囲内で回転するようになっている。
この回転部材318は、図示するようにその軸支される回転軸で折れ曲がったような形
状とされていると共に、当接ピン320側よりも被検出部321側の方が重くなるように
形成されており、その重量差によって当接ピン320が上方に回転するようになっている
。この回転部材318の当接ピン320は、夫々右可動装飾体234又は左可動装飾体2
35の突起299の下側に当接するような位置に配置されており、当接ピン320と被検
出部321との重量差によって上方に回転しようとする当接ピン320の回転移動が突起
299によって阻止されるようになっている。つまり、突起299の回転移動に伴って当
接ピン320が回転移動するようになっており、回転部材318の回転位置を検出するこ
とで突起299、即ち、右可動装飾体234又は左可動装飾体235の回転位置を検出で
きるようになっている。
なお、本例では、回転位置検出センサ319は、フォトセンサとされており、被検出部
321がフォトセンサ用の遮蔽板とされている。また、本例では、右可動装飾体234及
び左可動装飾体235が水平状態の時に、夫々の回転部材318の被検出部321が、回
転位置検出センサ319により検出される、つまり、被検出部321がフォトセンサを遮
蔽するようになっている。
ここで、「右可動装飾体234及び左可動装飾体235」が本発明の「前側可動体」に
相当している。また、図56における、右可動装飾体234及び左可動装飾体235が略
水平な状態をが、本発明の「第一配置状態」に、図54における、右可動装飾体234及
び左可動装飾体235が略垂直な状態が、本発明の「第二配置状態」に夫々該当する。
(主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材の構成について)
次に、主入賞口ユニット214、遊技領域内装飾体215、及び排出誘導部材218の
構成について、図25乃至図30に基づいて詳細に説明する。図25は主入賞口ユニット
、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材を斜め前方から示す斜視図である。図26の(A
)は主入賞口ユニットにおける始動口の要部を拡大して示す斜視図であり、(B)はその
側面図である。図27の(A)は主入賞口ユニットにおけるアタッカ装置の要部を示す斜
視図であり、(B)はその側面図である。図28は主入賞口ユニットを斜め後方下側から
示す斜視図であり、図29は遊技領域内装飾体を斜め後方から示す斜視図である。また、
図30は主入賞口ユニット、遊技領域内装飾体、及び排出誘導部材における遊技球の流路
を示す断面図である。
まず、主入賞口ユニット214は、図示するように、その前側の左右方向略中央上部に
配置され上方に開口する第一始動口330と、第一始動口330の下方に配置され第一始
動口330と一対の可動片331とで閉鎖又は開放可能な第二始動口332と、第二始動
口332の下方に配置され左右方向に延びる矩形状の大入賞口333及び大入賞口333
を閉鎖可能とし上辺が前方に回動する開閉扉334を有したアタッカ装置335と、アタ
ッカ装置335の左右両側に配置され互いに離反するように斜め上方に開口する一般入賞
口336とを備えている。なお、一対の可動片331は、夫々一端側が回転可能に軸支さ
れていると共に、その回転軸とは偏芯した位置に後側に突出する突出ピンが夫々設けられ
ている。
また、主入賞口ユニット214は、第二始動口332を開閉する一対の可動片331を
開閉駆動させる始動口開閉駆動ユニット350を更に備えている(図26参照)。この始
動口開閉駆動ユニット350は、前後方向に進退可能なプランジャ351を有した始動口
ソレノイド352と、始動口ソレノイド352におけるプランジャ351の前後方向の進
退に伴って水平方向且つ左右方向(遊技盤面に沿った方向)に延びる軸周りに回動し、一
対の可動片331から後側に延在された突出ピン337を上下方向に移動可能な伝達部材
353とを備えている。また、この伝達部材353には、その回動軸354よりも上側且
つ後側にプランジャ351先端の鍔部355を係止する係止部356が形成されていると
共に、回動軸354よりも前側に可動片331の突出ピン337が挿通される側面視コ字
形状の伝達部357が形成されている。
この主入賞口ユニット214では、始動口開閉駆動ユニット350における始動口ソレ
ノイド352のプランジャ351が前進すると、伝達部材353の係止部356が前方に
押圧されて、伝達部材353が図中反時計回りに回転し伝達部357の高さ位置が相対的
に低くなると共に、伝達部357の下降に伴って可動片331の突出ピン337が下降し
、可動片331の自由端側が上昇するように回動することとなる。これにより、一対の可
動片331が夫々直立したような状態となり、一対の可動片331と第一始動口330と
により第二始動口332が閉鎖されるようになっている。なお、プランジャ351を後退
させると、上述とは逆の動作をして、図示するように一対の可動片331の自由端側が互
いに離反するように下降し、第二始動口332が開放された状態となるようになっている
。また、第二始動口332が開放された状態では、その開口幅が、第一始動口330の開
口幅よりも広くなり、遊技球が入賞し易くなるようになっている。
また、図示するように、始動口ソレノイド352の下側には第二始動口センサ358が
備えられており、第二始動口332に入賞した遊技球が、第二始動口センサ358の貫通
孔を通過することで第二始動口センサ358に検出されると共に、主入賞口ユニット21
4の下側に形成された排出口359から排出されるようになっている(図28参照)。
また、主入賞口ユニット214のアタッカ装置335は、大入賞口333に入賞した遊
技球を検出する大入賞口センサ370と、大入賞口333を閉鎖可能な左右方向に延びる
矩形状とされ下辺側が軸支されると共に上辺側が直立状態から前方に回動可能とされた開
閉扉334と、前後方向に進退可能なプランジャ371を有したアタッカソレノイド37
2と、アタッカソレノイド372におけるプランジャ371の前後方向の進退に伴って水
平方向且つ左右方向(遊技盤面に沿った方向)に延びる軸周りに回動して開閉扉334を
回動させる伝達部材373と、大入賞口センサ370、開閉扉334、アタッカソレノイ
ド372、及び伝達部材373を支持すると共に大入賞口333に入賞した遊技球を大入
賞口センサ370に検出されるように誘導する誘導路374を有したケーシング375と
を備えている(図27参照)。
なお、本例では、図27に示すように、アタッカソレノイド372及び伝達部材373
は、大入賞口333よりも左側且つ後側となる位置にケーシング375に収容支持されて
いる。また、開閉扉334の左側下端には、伝達部材373と当接する当接突起376が
形成されている。更に、アタッカ装置335の伝達部材373には、その回動軸377よ
りも上側に配置されプランジャ371先端の鍔部378と係合する係合部379と、回動
軸377よりも前側に配置され開閉扉334の当接突起376に上側から当接する当接ピ
ン380とを備えている。
このアタッカ装置335では、アタッカソレノイド372のプランジャ371が前進す
ると、伝達部材373の係合部379が前方に押圧され、伝達部材373が図中反時計回
りに回転して伝達部材373の回動軸377の前方に設けられた当接ピン380が回転下
降し、当接ピン380の下降により当接ピン380と当接する開閉扉334の当接突起3
76が下降して開閉扉334がその支持軸芯に対して時計回りに回動する。つまり、図示
するような、開閉扉334の下辺を中心として上辺が前方に回転した開状態から、開閉扉
334が略直立する閉状態へと回転し、大入賞口333が閉状態となるようになっている
。なお、アタッカソレノイド372のプランジャ371が後退すると、上述とは逆の動作
をして、開閉扉334の上辺が前方に回転して大入賞口333が開状態となるようになっ
ている。
なお、このアタッカ装置335は、大入賞口333の左右方向の幅が、一対の可動片3
31が開状態となり第二始動口332が開放状態となった時の幅よりも、更に広い幅とさ
れており、遊技球がより入賞し易いようになっている。また、大入賞口333から進入し
大入賞口センサ370で検出された遊技球は、そのまま主入賞口ユニット214の下方へ
排出されるようになっている(図28参照)。
この主入賞口ユニット214には、前側に第一始動口330、大入賞口333、及び一
般入賞口336が形成され後側にアタッカ装置335及び始動口開閉駆動ユニット350
等が取り付けられる主入賞口ユニットベース381を更に備えている。この主入賞口ユニ
ットベースの後側には、第一始動口330、第二始動口332、及び一般入賞口336と
対応する位置に、遊技球を後方へ所定距離案内する球樋382が形成されている(図25
及び図28参照)。また、主入賞口ユニットベース381の外形は、遊技盤ベース212
に形成された対応する貫通口211の外形よりも大きい形状とされていると共に、後側に
取り付けられるアタッカ装置335及び始動口開閉駆動ユニット350は、該当する貫通
口211を通過可能な大きさとされている。
また、主入賞口ユニット214は、図10に示すように、その第一始動口330が、主
役物213の球誘導路257における球流出口260の直下に位置するように遊技盤ベー
ス212に取付固定されており、主役物213の球流出口260から流出した遊技球が、
主入賞口ユニット214の第一始動口330に入賞する可能性が高くなるように配置され
ている。
本例の主入賞口ユニット214は、遊技盤ベース212に、その前側から取り付けられ
るようになっており、詳述すると、遊技盤ベース212の前側から主入賞口ユニット21
4のアタッカ装置335及び始動口開閉駆動ユニット350を該当する貫通口211に挿
通すると共に、主入賞口ユニットベース381の後面を遊技盤ベース212の前面と当接
させ、図示しないビスにより主入賞口ユニットベース381を遊技盤ベース212に固定
することで、主入賞口ユニット214が遊技盤ベース212に取り付けられるようになっ
ている。この際に、遊技盤ベース212の該当する貫通口211は、主入賞口ユニットベ
ース381によって前側からは見えないように隠蔽されるようになっている(図11及び
図14参照)。
次に、遊技領域内装飾体215は、特別図柄表示器390と、保留ランプ391と、発
光装飾部393と、二つの一般入賞口394とを主に備えている。この特別図柄表示器3
90は、本例では複数の色を発光することのできる4つのLEDから構成されており、第
一始動口330及び第二始動口332への遊技球の入賞に応じて、夫々のLEDが消灯、
点灯、点滅、変色などをして、各始動口に対応した特別図柄を表示するようになっている
また、保留ランプ391は、4つのLEDからなり、夫々のLEDが消灯、点滅、点灯
、することができ、それらLEDの点滅、点灯の組合せにより、第一始動口330及び第
二始動口332への遊技球の入賞による始動保留数を表示し、夫々4つまで始動保留を表
示させることができるようになっている。
更に、発光装飾部393は、前側に配置された透光性を有するレンズ部395の後側に
、種々の色を発光することのできる複数のLEDを有した発光基板396が配置されてお
り、そのLEDの発光により、光による装飾ができるようになっている。
また、遊技領域内装飾体215の正面視左側の一般入賞口394は、入賞した遊技球が
遊技領域内装飾体215の内部を通って、遊技領域内装飾体215の後側下部に開口した
排出口397から外部へ排出されるようになっている。また、正面視右側の一般入賞口3
94は、入賞した遊技球が排出口397の略上側に設けられた排出部398から排出され
るようになっており、この排出部398から遊技球がやや右側に誘導されるように外部へ
排出されるようになっている。なお、この遊技領域内装飾体215には、正面視左側の一
般入賞口394に入賞した遊技球を検出することができるように、センサ取付部399が
備えられている(図29参照)。
この遊技領域内装飾体215は、その前後方向の略中間に、遊技盤ベース212の該当
する貫通口211の外形よりも外方に延びるフランジ部400が備えられており、遊技盤
ベース212の前側から、その後側を該当する貫通口211に挿入し、フランジ部400
の後面側を遊技盤ベース212の前面側と当接させて貫通口211が前側から見えないよ
うに隠蔽すると共に、フランジ部400をその前側からビス(図示しない)により遊技盤
ベース212に取り付けることで、遊技領域内装飾体215が遊技盤ベース212に固定
されるようになっている(図11及び図14参照)。
次に、排出誘導部材218は、遊技盤ベース212を挟んで主入賞口ユニット214及
び遊技領域内装飾体215の後側に配置され、遊技盤ベース212に固定された主入賞口
ユニット214及び遊技領域内装飾体215の遊技盤ベース212の後面よりも後側に突
出した部分の一部を覆うように形成され、主入賞口ユニット214及び遊技領域内装飾体
215の入賞口に入賞した遊技球を誘導する各種誘導路を備えたものである(図25参照
)。
この排出誘導部材218は、遊技盤ベース212の後面と当接し遊技盤ベース212に
取付固定するためのビス(図示しない)を挿通する挿通孔410を有した取付固定部41
1と、主入賞口ユニット214の始動口開閉駆動ユニット350及びアタッカ装置335
のケーシング375の一部を収容可能な収容凹部412と、主入賞口ユニット214の第
一始動口330から続く球樋382と対応し第一始動口330に受入れられた遊技球を排
出誘導部材218の下方へ誘導して排出する第一始動口排出誘導路413と、主入賞口ユ
ニット214の正面視右側に配置された一般入賞口336から続く球樋382と対応し当
該一般入賞口336に受入れられた遊技球を排出誘導部材218の下方から排出する右一
般入賞口排出流路414と、主入賞口ユニット214の正面視左側に配置された一般入賞
口336から続く球樋382と対応し当該一般入賞口336に受入れられた遊技球を排出
誘導部材218の下方から排出する左一般入賞口排出流路415と、第一始動口排出流路
413内を流通する遊技球を検出することで遊技球が第一始動口330に入賞したことを
検出する第一始動口センサ416と、右一般入賞口排出流路414内の遊技球を検出する
ことで右側の一般入賞口336に遊技球が入賞したことを検出する右一般入賞口センサ4
17aと、左一般入賞口排出流路415内の遊技球を検出することで左側の一般入賞口3
36に遊技球が入賞したことを検出する左一般入賞口センサ417bとを備えている。
この排出誘導部材218は、遊技領域内装飾体215の二つの一般入賞口394に受入
れられた遊技球を、左一般入賞口排出流路415を介して排出誘導部材218の下方へ排
出するようになっている。具体的には、左一般入賞口排出流路415には、遊技領域内装
飾体215の排出口397から排出された遊技球を受けて左一般入賞口センサ417bへ
導く第一誘導部418と、遊技領域内装飾体215の排出部398から排出された遊技球
を受けて左一般入賞口センサ417bへ導く第二誘導部419とを備えている。なお、第
二誘導部419には、第二誘導部419内の遊技球を検出できるようにセンサ取付部42
0が形成されている。
この排出誘導部材218は、上述のように、主入賞口ユニット214及び遊技領域内装
飾体215における第一始動口330、一般入賞口336,394に受入れられた遊技球
を検出すると共に、排出誘導部材218の下方へ排出することができるようになっている
(図30参照)。なお、左一般入賞口センサは、主入賞口ユニット214の左側の一般入
賞口336に受入れられた遊技球だけでなく、遊技領域内装飾体215の二つの一般入賞
口394に受入れられた遊技球も検出することができるようになっており、入賞口の数に
対して検出センサの数を少なくすることができるようになっている。また、遊技領域内装
飾体215及び排出誘導部材218には、夫々センサ取付部399及びセンサ取付部42
0が設けられており、これらセンサ取付部399,420に遊技球の検出センサを取り付
けることで、上記の何れの入賞口に遊技球が受入れられたのかを判別することができるよ
うになり、各入賞口の差別化ができるようになっている。
(後装飾体の構成について)
次に、後装飾体216の構成について、図31乃至図52、及び図59に基づいて詳細
に説明する。図31は後装飾体を斜め前方から示す斜視図であり、図32は後装飾体を分
解して斜め前方から示す分解斜視図である。図33は後装飾体を分解して斜め後方から示
す分解斜視図である。図34は後装飾体における第一装飾可動体ユニットを斜め前方から
示す斜視図であり、図35は第一装飾可動体ユニットを主要部毎に分解して斜め前方から
示す分解斜視図である。図36の(A)は第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動
体を分解して斜め前方から示す分解斜視図であり、(B)は第一装飾可動体におけるレン
ズ部を示す拡大正面図である。図37は第一装飾可動体ユニットにおける第一装飾可動体
駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図であり、図38は第一装飾可動体駆動ユニットを
斜め後方から示す斜視図である。図39は第一装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解
して示す分解斜視図である。図40は図39よりも更に分解して示す分解斜視図である。
図41の(A)は第一装飾可動体駆動ユニットにおける第一昇降部材を示す斜視図であり
、(B)は第一昇降部材の分解斜視図である。図42は第一昇降部材における第一装飾可
動体ソレノイドと回動伝達部材との関係を示す説明図である。図43は後装飾体における
第二装飾可動体ユニットを斜め前方から示す斜視図であり、図44は第二装飾可動体ユニ
ットを主要部毎に分解して斜め前方から示す分解斜視図である。図45は第二装飾可動体
ユニットにおける第二装飾可動体を分解して示す分解斜視図である。図46は第二装飾可
動体ユニットにおける第二装飾可動体駆動ユニットを斜め前方から示す斜視図である。図
47は第二装飾可動体駆動ユニットを主要部毎に分解して示す分解斜視図である。図48
は図47よりも更に分解して示す分解斜視図である。図49の(A)は第二装飾可動体駆
動ユニットにおける第二昇降部材を示す斜視図であり、(B)は第二昇降部材の分解斜視
図である。図50は第二昇降部材における第二装飾可動体ソレノイドとリンク機構との関
係を示す説明図である。図51は装飾可動体ユニットカバーを斜め前方から示す斜視図で
あり、図52は装飾可動体ユニットカバーの要部を示す説明図である。図59は第一装飾
可動体におけるレンズ部の別の形態を示す拡大正面図である。
この後装飾体216は、遊技盤ベース212の後面側で正面視中央よりも右側に取付固
定され主に上下方向に移動し所定のキャラクタの上顎を含む顔上部が造形された第一装飾
可動体430を有した第一装飾可動体ユニット431と、第一装飾可動体ユニット431
に対して左右方向反対側の遊技盤ベース212の後面側に取付固定され第一装飾可動体4
30の下側で上下方向に移動し第一装飾可動体430と対応する下顎が造形された第二装
飾可動体432を有した第二装飾可動体ユニット433と、第一装飾可動体ユニット43
1及び第二装飾可動体ユニット433の外周側と後側を覆い中央に矩形状の開口434を
有すると共に後側に演出表示装置217が取付可能とされた装飾可動体ユニットカバー4
35と、第一装飾可動体ユニット431と装飾可動体ユニットカバー435との間に配置
される第一装飾体436と、第二装飾可動体ユニット433と装飾可動体ユニットカバー
435との間に配置される第二装飾体437とを備えている。
この後装飾体216は、第一装飾可動体ユニット431の第一装飾可動体430と、第
二装飾可動体ユニット433の第二装飾可動体432とを、互いに接近させたり離反させ
たりするように夫々を上下方向に移動させることで、所定のキャラクタの口が開いたり閉
じたりするような演出動作をさせることができるものである。
この後装飾体216の第一装飾可動体ユニット431は、所定のキャラクタの上顎から
眉毛までの間の顔上部を造形した第一装飾可動体430と、第一装飾可動体430を上下
方向に移動させると共に遊技盤5の左右方向に延びる軸周りに回動させ、遊技盤ベース2
12の後面側に取付固定される第一装飾可動体駆動ユニット450と、第一装飾可動体駆
動ユニット450に取り付けて装飾するユニット装飾体451とを備えている。
この第一装飾可動体ユニット431の第一装飾可動体430は、略黒色のレンズ部45
2を有したサングラス453と、キャラクタの目に相当する位置に貫通する開口孔454
を有した第一装飾可動体本体455と、第一装飾可動体本体455の後側に配置され第一
装飾可動体本体455の開口孔454を介して前側に所定色の光を発光可能な複数のLE
D456が取り付けられた発光基板457と、発光基板457の後側に配置され、サング
ラス453、第一装飾可動体本体455、及び発光基板457と一体に組み付けられるベ
ース部材458とを備えている。なお、第一装飾可動体430が本発明の「光学表示装置
」に、LED456が「発光手段」に、夫々該当する。
この第一装飾可動体430におけるサングラス453のレンズ部452は、図示するよ
うに、発光基板457のLED456が発する光の色に応じて、その表面に模様が現れる
ようになっており、具体的には、LED456から赤色の光が発せられると「三日月状の
模様」が現れ、LED456から青色の光が発せられるとキャラクタに関係する「所定の
漢字」(ここでは、「所」)が現れるようになっている。このレンズ部452の構造は、
上述の「三日月状の模様」と「所定の漢字」とが重なるように配置されていると共に、重
なった部分が無色又は白色の透光性を有する白色部459とされ、「三日月状の模様」の
重なっていない部分が赤色の透光性を有する赤色部460とされると共に、「所定の漢字
」の重なっていない部分が青色の透光性を有する青色部461とされ、その他の部分が略
黒色の黒色部462とされている。なお、赤色部460が本発明の「第一透過手段」に、
青色部461が「第二透過手段」に、白色部459が「重複部」に、黒色部462が「遮
光性の部材」に夫々該当する。これに伴って、赤色が本発明の「第一色」に、青色が「第
二色」に対応している。
本例ではレンズ部452が上述の構成となっているので、例えば、LED456から赤
色の光を照射すると、白色部459と赤色部460では、その赤色光が透過し、青色部4
61及び黒色部462では赤色光が透過しないので、白色部459と赤色部460とによ
る「三日月状の模様」が現れる。一方、LED456から青色の光を照射すると、白色部
459と青色部461では青色光が透過し、赤色部460と黒色部462では青色光が透
過しないので、白色部459と青色部461とによる「所定の漢字」が現れることとなる
。このように、有色光と透光性を有した有色部材とを適宜組み合わせることで、LCD等
の高価な表示装置を用いなくても容易に所望の模様を表示することができるようになって
いる。
ところで、図36における白色部459、赤色部460、及び青色部461を、図59
に示す白色部500、赤色部501、及び青色部502とすることで、別途の新たな模様
を用いた演出を行うことができる。白色部500、赤色部501、及び青色部502にお
ける光の透過状態は、白色部459、赤色部460、及び青色部461と同様であり、L
ED456から赤色の光を照射すると、白色部500と赤色部501とによる「三日月状
の模様」(笑い顔の目の模様)が現れる。一方、LED456から青色の光を照射すると
、白色部500と青色部502とによる「泣き顔の目の模様」が現れる。このように、例
えば液晶表示装置のような比較的重い表示装置を用いなくとも、シート状部材であるレン
ズ部452とLED456のみでキャラクターの表情を変えることができるため、第一装
飾可動体本体455のような可動する部材にも好適に表示装置を付加することができる。
また、比較的簡単にキャラクターの表情を変えられるから、遊技者の目を強く惹き付ける
面白味のある遊技機が提供できる。
なお、本例では、LED456が取り付けられる発光基板457が、遮光性の高い部材
(本発明の「遮光手段」に該当)に形成されている。具体的には、発光基板457の裏側
に遮光性の高い黒色塗料や黒色フィルム等からなる遮光部材が備えられている。これによ
り、レンズ部452の後側からLED456以外の光が入光するのを防止して、LED4
56の消灯時に、黒色部462以外の白色部459、赤色部460、及び青色部461が
見えるのを抑制するようになっている。また、光源としてLED456を用いており、他
の光源と比較して発光させる色の波長帯域が狭く他の色の成分の含有が少ないので、より
確実に所望の色の模様を現すことができるようになっている。
また、第一装飾可動体430には、そのベース部材458に第一装飾可動体駆動ユニッ
ト450に固定支持されるための固定部463が備えられており、この固定部463によ
り第一装飾可動体430が第一装飾可動体駆動ユニット450に支持されるようになって
いる。
次に、第一装飾可動体駆動ユニット450は、第一装飾可動体430を支持し第一装飾
可動体430と共に上下方向に昇降する第一昇降部材470と、第一昇降部材470を上
下方向に案内する案内レール471と、案内レール471の上端部を支持する第一上部支
持部材472と、案内レール471の下端部を支持する第一下部支持部材473と、第一
上部支持部材472及び第一下部支持部材473を上下方向に所定距離離間して支持する
と共に遊技盤ベース212の後面側と当接する取付当接面474を有し板金を屈曲形成し
た第一ベース475と、第一ベース475の第一上部支持部材472の反対側に配置され
第一ベース475及び第一上部支持部材472を貫通してその回転する駆動軸476が突
出する第一駆動モータ477と、第一駆動モータ477の駆動軸476の回転に伴って回
転する駆動プーリ478と、駆動プーリ478と対となるように第一下部支持部材473
の近傍に配置される従動プーリ479と、駆動プーリ478と従動プーリ479とに巻き
掛けられる駆動ベルト480と、駆動ベルト480の一部を第一昇降部材470と連結固
定するベルト固定部481とを備えている。
なお、本例では、第一駆動モータ477による駆動プーリ478の回転駆動は、第一駆
動モータ477の駆動軸476に固定された駆動ギヤ482の回転が、駆動ギヤ482の
上側に配置され駆動ギヤ482と噛合し駆動プーリ478と一体に回転する伝達ギヤ48
3に伝達されることで駆動プーリ478が回転駆動するようになっている。この駆動ギヤ
482と伝達ギヤ483を用いることで、第一駆動モータ477の駆動軸476よりも駆
動プーリ478の位置をより高くして第一昇降部材470の上下方向の可動範囲が大きく
なるようになっている。また、駆動ベルト480の内周面には全周に亘って所定間隔で係
合歯484が設けられていると共に、駆動プーリ478には係合歯484と係合する被係
合歯485が歯車状に設けられており(図40参照)、被係合歯485と係合歯484と
の係合により駆動プーリ478の回転駆動が確実に駆動ベルト480に伝達されるように
なっている。なお、従動プーリ479は、被係合歯のない平プーリとされている。
この第一装飾可動体駆動ユニット450には、第一昇降部材470が案内レール471
の延びる軸方向周りに回転するのを防止するための第一回転防止手段490が更に備えら
れている。この第一回転防止手段490は、第一上部支持部材472及び第一下部支持部
材473にその上端及び下端が支持されると共に案内レール471と略平行に配置される
案内ロッド491と、前後方向から案内ロッド491に当接可能とされ第一昇降部材47
0に取り付けられる案内部材492とを備えている。この第一回転防止手段490は、図
示するように、案内ロッド491が案内レール471の右側に所定距離離れて配置されて
いると共に、断面が略コ字状とされた案内部材492が案内ロッド491の前後側の何れ
かに当接することで、第一昇降部材470が案内レール471の軸芯周りに回転するのを
良好に防止することができるようになっている。
なお、本例では、案内レール471及び案内ロッド491は、共に金属製の丸棒とされ
ており、案内レール471の表面には摺動抵抗を低減させるための摩擦低減層が形成され
ている。この摩擦低減層は、例えば、フッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(
PTFE,(例えば、テフロン(登録商標)))が所定の厚さでコーティングされており
、これにより、案内レール471により案内される第一昇降部材470の動摩擦抵抗の値
と静摩擦抵抗の値とを可及的に近づけることができ、静止した第一昇降部材470が移動
を開始する際に滑らかに移動開始させることができると共に、案内レール471等の摩耗
を低減させて耐久性を向上させることができるようになっている。また、案内ロッド49
1の表面は、クロムメッキが施されており、錆び等の腐食を防止して耐久性を高めると共
に、案内レール471よりは安価なものとなりコストが増加するのを防止することができ
るようになっている。
また、第一装飾可動体駆動ユニット450には、駆動ベルト480に所定の張力を付与
するテンション機構493を更に備えている。このテンション機構493は、案内レール
471に案内されると共に従動プーリ479を回転可能に支持する移動体494と、一端
が移動体494に他端が第一ベース475に取付けられ移動体494を下方に付勢するテ
ンションバネ495とを備えている。
このテンション機構493の移動体494は、案内レール471を挿通する案内孔49
6と、下方に開放され従動プーリ479の両端から突出する軸部497を係止するフック
状の係止部498と、案内孔496と係止部498との間に配置されテンションバネ49
5の一端を取付けるバネ取付部499とを備えている。これにより、従動プーリ479に
駆動ベルト480を巻き掛けた状態で、従動プーリ479を移動体494に支持させるこ
とができ、組立が容易にできるようになっている。また、案内孔496と従動プーリ47
9の軸部497を係止する係止部498との間でテンションバネ495により駆動ベルト
480を引張るようにしているので、案内レール471の軸に対して案内孔496の軸が
大きく傾くのを防止すことができ、案内レール471における移動体494の摺動抵抗が
増加するのを抑制し、移動体494がスムーズに移動できるようになっていると共に、移
動体494の姿勢が大きく変化するのを防止して駆動ベルト480に良好にテンションが
かかるようになっている。
この第一装飾可動体駆動ユニット450は、図示するように、駆動プーリ478が上側
に、従動プーリ479が下側に夫々配置されていると共に、駆動プーリ478と従動プー
リ479とに巻き掛けられる駆動ベルト480が、従動プーリ479を介してテンション
機構493により下方に付勢されるようになっている。また、駆動ベルト480に第一昇
降部材470が固定されているので、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重
量が駆動ベルト480にかかり、駆動ベルト480の一方側のみに下方に引張る力が作用
するようになっていると共に、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量によ
り駆動ベルト480が駆動プーリ478に強く巻き掛けられるようになっている。
一方、上側の駆動プーリ478には、駆動ベルト480の係合歯484と係合する被係
合歯485が備えられており、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量によ
って駆動ベルト480が駆動プーリ478に強く巻き掛けられることで駆動ベルト480
の係合歯484と駆動プーリ478の被係合歯485との係合がより強くなると共に、第
一駆動モータ477による駆動プーリ478の回転が阻止されることで、駆動ベルト48
0の回転が阻止され、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量が駆動ベルト
480を介して駆動プーリ478に支持されることとなり、第一昇降部材470及び第一
装飾可動体430の重量が下側の従動プーリ479やテンション機構493にかからない
ようになっている。これにより、テンション機構493に余分な負荷をかけることなく良
好に第一昇降部材470等を上下動させることができると共に、テンション機構493に
よる付勢力を最小限のものとしてテンション機構493等にかかるコストを低減させるこ
とができるようになっている。
ところで、駆動プーリ478と従動プーリ479及びテンション機構493の上下配置
を逆にした場合、第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量が駆動ベルト48
0を介して従動プーリ479にかかるが、従動プーリ479には、駆動ベルト480の係
合歯484と係合する被係合歯が備えられておらず、また、従動プーリ479は自由回転
するようになっているので、従動プーリ479により第一昇降部材470及び第一装飾可
動体430の重量を支持することができず、第一昇降部材470が降下すると共に、駆動
ベルト480が所定方向に回転することとなる。また、下側の駆動プーリ478では駆動
ベルト480が第一昇降部材470及び第一装飾可動体430の重量により下方に引張ら
れるので、駆動プーリ478での駆動ベルト480の巻き掛け力が弱くなる。つまり、駆
動ベルト480の係合歯484と駆動プーリ478の被係合歯485との係合が弱くなり
、互いに滑り易くなる。
そして、駆動プーリ478と駆動ベルト480との間で滑が発生すると、駆動ベルト4
80が第一駆動モータ477の回転に関係なく、第一昇降部材470及び第一装飾可動体
430の重量によって回転してしまい、第一昇降部材470が下降することとなり、第一
昇降部材470を良好に上下動させることができなくなる。そこで、テンション機構49
3による付勢力を大きくすることで、駆動プーリ478と駆動ベルト480との滑りを防
止することが考えられるが、付勢力を大きくすると、テンション機構493だけでなく、
駆動プーリ478、従動プーリ479、駆動ベルト480、及び第一ベース475等の強
度を高くする必要があり、第一装飾可動体駆動ユニット450のコストが高くなる問題が
発生することとなり、本例のように、駆動プーリ478を上側に、従動プーリ479を下
側に夫々配置することが望ましい。
本例の第一装飾可動体駆動ユニット450では、また、第一ベース475に、第一上部
支持部材472と第一下部支持部材473の取付位置を位置決めするための支持面509
に位置決め孔510が穿設されていると共に、第一上部支持部材472及び第一下部支持
部材473の第一ベース475との当接部には、位置決め孔510と嵌合する位置決め突
起511が夫々形成されている。これにより、第一ベース475の位置決め孔510に、
対応する第一上部支持部材473及び第一下部支持部材473の位置決め突起511を嵌
合させた上で、夫々を第一ベース475に固定することで、第一上部支持部材472及び
第一下部支持部材473を所定位置に正確に位置させることができ、案内レール471、
駆動プーリ478、及び従動プーリ479等の組立精度を高精度且つ容易に組み立てられ
るようになっている。なお、第一ベース475の取付当接面474には、遊技盤ベース2
12に取付固定するための取付孔512が穿設されている。
この第一装飾可動体駆動ユニット450では、図示するように、その第一ベース475
の取付当接面474が、第一ベース475の上部に備えられており、遊技盤ベース212
に対して、第一ベース475の上部のみが取付固定されるようになっている。これにより
、遊技盤ベース212への取付箇所を少なくすることができ、組立コストを低減させるこ
とができるようになっている。また、第一ベース475の上部で遊技盤ベース212に固
定するようにしている、つまり、第一ベース475にかかる重量の重心よりも上側で固定
しているので、仮に第一ベース475がその取付当接面474を中心として左右に振れて
も、その重心にかかる重力により元の位置に復帰しようとするので第一ベース475をそ
の上部のみで固定しても、第一ベース475を良好な状態で固定することができるように
なっている。即ち、第一装飾可動体駆動ユニット450を、遊技盤ベース212に良好に
取付固定できるようになっている。
次に、第一装飾可動体駆動ユニット450の第一昇降部材470は、第一装飾可動体4
30が取付支持される棒状の支持シャフト530と、支持シャフト530に挿通される二
つの支持ブッシュ531と、案内レール471に挿通される二つの支持ブッシュ532と
、案内レール471を挿通可能な挿通孔533を有し案内レール471に挿通される二つ
の支持ブッシュ532を上下方向に所定間隔離れて位置させると共に、支持シャフト53
0に挿通される二つの支持ブッシュ531を左右方向に所定間隔離れて位置させることの
可能な本体部534と、本体部534の後側に配置され本体部534と協働して案内レー
ル471に挿通される二つの支持ブッシュ532及び支持シャフト530に挿通される二
つの支持ブッシュ531の位置を固定するブッシュ固定部材535とを備えている。
この第一昇降部材470の本体部534には、その挿通孔533の両端に案内レール4
71に挿通される支持ブッシュ532を嵌合可能な段付凹部536が形成されていると共
に、挿通孔533の内径は案内レール471が接触しない径とされ、挿通孔533と案内
レール471との間には所定寸法のクリアランスが形成されるようになっている。また、
本体部534には、支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531を嵌合可
能な半円筒状の嵌合凹部537が、左右方向に所定距離離れて対向するように形成されて
いると共に、対向する二つの嵌合凹部537の間には、半円筒状の収容部538が形成さ
れており、支持ブッシュ531に挿通支持された支持シャフト530が本体部534と接
触しないようになっている。
一方、第一昇降部材470のブッシュ固定部材535には、前側に延在された平面視略
U字状の抜止片539が二つ形成されていると共に、これら抜止片539の距離が本体部
534の挿通孔533の長さに対応した距離とされており、本体部534にブッシュ固定
部材535を組み付けることで、二つの抜止片539によって挿通孔533の段付凹部5
36に嵌合された支持ブッシュ532が、段付凹部536から抜けるのを防止するように
なっている。
また、ブッシュ固定部材535には、その前側の本体部534の二つの嵌合凹部537
と対応する位置に、支持シャフト530に挿通される二つの支持ブッシュ531を嵌合可
能な半円筒状の嵌合凹部540が形成されていると共に、二つの嵌合凹部540の間には
半円筒状の収容部541が形成されている。このブッシュ固定部材535の嵌合凹部54
0と本体部534の嵌合凹部537に夫々支持シャフト530に挿通される支持ブッシュ
531を嵌合させ上で、本体部534にブッシュ固定部材535を組付固定することで、
二つの支持ブッシュ531が所定距離離反した位置に固定支持されるようになっている。
また、本体部534の収容部538とブッシュ固定部材535の収容部541とにより、
二つの支持ブッシュ531の間では支持シャフト530との間に所定寸法のクリアランス
が形成されるようになっている。
更に、ブッシュ固定部材535には、その後側に、下側の抜止片539よりも下方に延
び、上下方向に延びる溝を有した延出部542が形成されている。この延出部542は、
第一装飾可動体430の発光基板457に接続される複数の配線コードを保持するもので
ある。
上述のように、本体部534にブッシュ固定部材535を組み付けることで、各支持ブ
ッシュ531,532が所定の位置に固定支持されると共に、夫々二つの支持ブッシュ5
32及び支持ブッシュ531によって、案内レール471及び支持シャフト531が相対
回転可能且つそれらの軸方向に相対摺動可能に支持されるようになっている。なお、本体
部534の挿通孔533の長さは、案内レール471に案内される第一昇降部材470が
他の部材に支障を来たさない最大の長さとされており、これによって、二つの支持ブッシ
ュ532の距離を可及的に長くすることができ、案内レール471に対する第一昇降部材
470のガタツキを小さくすることができるようになっている。
本例の第一昇降部材470には、本体部534に取付けられ前後方向に進退可能なプラ
ンジャ550を有した第一装飾可動体ソレノイド551と、一端が第一装飾可動体ソレノ
イド551におけるプランジャ550先端の鍔部552に係止され他端が支持シャフト5
31に一体回転可能に固定される回動伝達部材553とを更に備えている。この第一装飾
可動体ソレノイド551は、支持シャフト530の下方で支持シャフト530とプランジ
ャ550とが交差するような位置に配置されており、プランジャ550を進退させること
で回動伝達部材553を介して支持シャフト530をその軸周りに所定角度範囲内で回動
させることができるようになっている。なお、本体部534及びブッシュ固定部材535
には、回動伝達部材553の一部を収容可能な収容窪部554が夫々形成されており、こ
の収容窪部554に回動伝達部材553を収容させることで、回動伝達部材553の左右
方向の移動を規制することができる、つまり、支持シャフト530の左右方向(その軸方
向)の移動が規制されるようになっており、支持シャフト530が本体部534及びブッ
シュ固定部材535により固定支持された支持ブッシュ531から抜けないようになって
いる。
なお、第一昇降部材470の本体部534には、挿通孔533の前面側に駆動ベルト4
80を固定するベルト固定部481が取付けられていると共に、第一装飾可動体ソレノイ
ド551が取付けられる取付部555の下側に第一回転防止手段490の案内部材492
が取付けられている。また、図中符号556は、本体部534の前側に取付けられる装飾
体である。
また、第一昇降部材470には、そのブッシュ固定部材535の後側に位置検出片55
7が設けられている。この位置検出片557は、装飾可動体ユニットカバー435の所定
位置に取付けられる第一装飾可動体位置検出センサ558に検出されるようになっており
、本例では、第一昇降部材470が上側端に位置した時に、第一装飾可動体位置検出セン
サ558によって検出されるようになっている。
この第一昇降部材470は、図示するように、案内レール471を挿通する挿通孔53
3の左側に支持シャフト530を大きく延びださせて第一装飾可動体430を支持すると
共に、挿通孔533の右側に第一装飾可動体ソレノイド551を配置して、挿通孔533
を挟んで、第一昇降部材470の左右の重量バランスのアンバランスが少なくなるように
なっており、案内レール471や支持ブッシュ532が偏摩耗するのを抑制するようにし
ている。
次に、第一装飾可動体ユニット431のユニット装飾体451は、図示するように、第
一装飾可動体駆動ユニット450の左側面に取付けられ、第一装飾可動体駆動ユニット4
50の案内レール471、従動プーリ479、駆動ベルト480、及びテンション機構4
93等が遊技盤5の前側から視認し難くなるように、それらを覆うと共に、表面の装飾に
より第一装飾可動体ユニット431を装飾するものである。このユニット装飾体451に
は、第一装飾可動体駆動ユニット450から延びる支持シャフト530が通過可能とされ
ていると共に、支持シャフト530が上下方向に移動できるように、上下方向に延びた開
口部570を備えている。
本例の第一装飾可動体ユニット431は、第一駆動モータ477の回転駆動により、第
一昇降部材470、つまり、第一装飾可動体430を上下方向に移動させることができる
と共に、第一装飾可動体ソレノイド551により第一装飾可動体430を前後方向に回動
させることができるようになっている。
また、本例の第一装飾可動体ユニット431は、第一昇降部材470の支持シャフト5
30に支持された第一装飾可動体430を、第一駆動モータ477の回転駆動により遊技
盤5の面に略沿うように上下方向に移動させても、第一回転防止手段490により案内レ
ール471の軸芯周りへの回転が防止されているので、第一装飾可動体430が不要に揺
れるのを防止することができ、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせ
ることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第一装飾可動体430
をより大きなものとすることが可能となり、第一装飾可動体430をより目立たせること
ができ、第一装飾可動体430による演出効果をより高められるようになっている。
また、本例の第一装飾可動体ユニット431は、これにより、第一装飾可動体430が
、第一駆動モータ477の回転駆動により案内レール471の延在する上下方向に移動す
ると共に、第一装飾可動体ソレノイド551により支持シャフト530の軸芯周りに回転
することができ、第一装飾可動体430により複雑な動きをさせることができるので、可
動体の動きを飽き難くすることができ、飽きにより興趣が低下するのを防止することがで
きるようになっていると共に、第一装飾可動体ソレノイド551におけるプランジャ55
0の進退方向を略水平方向(前後方向)としているので、プランジャ550の進退にかか
る重力の影響を可及的に少なくすることができ、プランジャ550の進退を確実に行わせ
ることで、第一装飾可動体430を確実に動かして所望の演出動作をさせることが可能と
なり、動きによる演出効果を充分に発揮させて、遊技者の興趣が低下するのを防止するこ
とができるようになっている。
更に、本例の第一装飾可動体ユニット431では、第一上部支持部材472及び第一下
部支持部材473の素材が夫々樹脂とされていると共に、第一ベース475の素材が板金
とされている。そして、樹脂からなる第一上部支持部材472及び第一下部支持部材47
3の大きさを可及的に小さくすることができるので、樹脂成形による歪を相対的に小さく
することができると共に、精度の高い板金からなる第一ベース475により第一上部支持
部材472及び第一下部支持部材473を所定位置に位置決め支持しているので、案内レ
ール471の支持精度を良好に維持することができる。つまり、案内レール471を長く
しても案内レール471を所望の位置に支持して、案内レール471により第一昇降部材
470を介して第一装飾可動体430を良好に誘導案内させることが可能となるので、第
一装飾可動体430がより大きく動くようにすることができ、第一装飾可動体430の演
出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる
ようになっている。
続いて、後装飾体216の第二装飾可動体ユニット433は、第一装飾可動体430の
所定のキャラクタの下顎部分を造形した第二装飾可動体432と、第二装飾可動体を上下
方向に移動させると共に遊技盤5の左右方向に延びる軸周りに回動させ、遊技盤ベース2
12の後面側に取付固定される第二装飾可動体駆動ユニット610と、第二装飾可動体駆
動ユニット610に取り付けて装飾するユニット装飾体611とを備えている。
この第二装飾可動体ユニット433の第二装飾可動体432は、所定のキャラクタの唇
と下歯が造形された第二装飾可動体本体612と、第二装飾可動体本体612の顎内に配
置されると共に所定のキャラクタの舌として造形され透光性を有した舌部材613と、舌
部材613と第二装飾可動体本体612との間に配置され舌部材613に向かって光を照
射するように複数のLED614を有した発光基板615と、発光基板615と舌部材6
13との間に配置され第二装飾可動体駆動ユニット610に支持されると共に発光基板6
15からの光を拡散させるレンズ部616を有したベース部材617とを備えている。
この第二装飾可動体432は、発光基板615のLED614が発光することで、その
舌部材613が光るようになっている。
また、第二装飾可動体432には、そのベース部材617に第二装飾可動体駆動ユニッ
ト610に固定支持されるための固定部618が備えられており、この固定部618によ
り第二装飾可動体432が第二装飾可動体駆動ユニット610に支持されるようになって
いる。
次に、第二装飾可動体駆動ユニット610は、第二装飾可動体432を支持し第二装飾
可動体432と共に上下方向に昇降する第二昇降部材630と、第二昇降部材630を上
下方向に案内する案内レール631と、案内レール631の上端部を支持する第二上部支
持部材632と、案内レール631の下端部を支持する第二下部支持部材633と、第二
上部支持部材632及び第二下部支持部材633を上下方向に所定距離離間して支持する
と共に遊技盤ベース212の後面側と当接する取付当接面634を有し板金を屈曲形成し
た第二ベース635と、第二ベース635の第二上部支持部材632の反対側に配置され
第二ベース635及び第二上部支持部材632を貫通してその回転する駆動軸636が突
出する第二駆動モータ637と、第二駆動モータ637の駆動軸636の回転に伴って回
転する駆動プーリ638と、駆動プーリ638と対となるように第二下部支持部材633
の近傍に配置される従動プーリ639と、駆動プーリ638と従動プーリ639とに巻き
掛けられる駆動ベルト640と、駆動ベルト640の一部を第二昇降部材630と連結固
定するベルト固定部641とを備えている。
なお、本例では、第二駆動モータ637による駆動プーリ638の回転駆動は、第二駆
動モータ637の駆動軸636に固定された駆動ギヤ642の回転が、駆動ギヤ642の
略下側に配置され駆動ギヤ642と噛合し駆動プーリ638と一体に回転する伝達ギヤ6
43に伝達されることで駆動プーリ638が回転駆動するようになっている。また、駆動
ベルト640の内周面には全周に亘って所定間隔で係合歯644が設けられていると共に
、駆動プーリ638には係合歯644と係合する被係合歯645が歯車状に設けられてお
り、被係合歯645と係合歯644との係合により駆動プーリ638の回転駆動が確実に
駆動ベルト640に伝達されるようになっている。なお、従動プーリ639は、被係合歯
のない平プーリとされている。
この第二装飾可動体駆動ユニット610には、第二昇降部材630が案内レール631
の延びる軸方向周りに回転するのを防止するための第二回転防止手段650が更に備えら
れている。この第二回転防止手段650は、第二上部支持部材632及び第二下部支持部
材633にその上端及び下端が支持されると共に案内レール631と略平行に配置される
案内ロッド651と、左右方向から案内ロッド651に当接可能とされ第二昇降部材63
0に取り付けられる案内部材652とを備えている。この第二回転防止手段650は、図
示するように、案内ロッド651が案内レール631の後側に所定距離離れて配置されて
いると共に、断面が略コ字状とされた案内部材652が案内ロッド651の左右側の何れ
かに当接することで、第二昇降部材630が案内レール631の軸芯周りに回転するのを
良好に防止することができるようになっている。
なお、本例では、案内レール631及び案内ロッド651は、共に金属製の丸棒とされ
ており、案内レール631の表面には摺動抵抗を低減させるための摩擦低減層が形成され
ている。この摩擦低減層は、例えば、フッ素系樹脂としてポリテトラフルオロエチレン(
PTFE,(例えば、テフロン(登録商標)))が所定の厚さでコーティングされており
、これにより、案内レール631により案内される第二昇降部材630の動摩擦抵抗の値
と静摩擦抵抗の値とを可及的に近づけることができ、静止した第二昇降部材630が移動
を開始する際に滑らかに移動開始させることができると共に、案内レール631等の摩耗
を低減させて耐久性を向上させることができるようになっている。また、案内ロッド65
1の表面は、クロムメッキが施されており、錆び等の腐食を防止して耐久性を高めると共
に、案内レール631よりは安価なものとなりコストが増加するのを防止することができ
るようになっている。
また、第二装飾可動体駆動ユニット610には、駆動ベルト640に所定の張力を付与
するテンション機構653を更に備えている。このテンション機構653は、第一装飾可
動体駆動ユニット450に備えられたテンション機構493と同じ機構であり、案内レー
ル631に案内されると共に従動プーリ639を回転可能に支持する移動体654と、一
端が移動体654に他端が第二ベース635に取付けられ移動体654を下方に付勢する
テンションバネ655とを備えている。
このテンション機構653の移動体654は、案内レール631を挿通する案内孔65
6と、下方に開放され従動プーリ639の両端から突出する軸部657を係止するフック
状の係止部658と、案内孔656と係止部658との間に配置されテンションバネ65
5の一端を取付けるバネ取付部659とを備えている。これにより、従動プーリ639に
駆動ベルト640を巻き掛けた状態で、従動プーリ639を移動体654に支持させるこ
とができ、組立が容易にできるようになっている。また、案内孔656と従動プーリ63
9の軸部657を係止する係止部658との間でテンションバネ655により駆動ベルト
640を引張るようにしているので、案内レール631の軸に対して案内孔656の軸が
大きく傾くのを防止すことができ、案内レール631における移動体654の摺動抵抗が
増加するのを抑制し、移動体654がスムーズに移動できるようになっていると共に、移
動体654の姿勢が大きく変化するのを防止して駆動ベルト480に良好にテンションが
かかるようになっている。
この第二装飾可動体駆動ユニット610は、図示するように、駆動プーリ638が上側
に、従動プーリ639が下側に夫々配置されていると共に、駆動プーリ638と従動プー
リ639とに巻き掛けられる駆動ベルト640が、従動プーリ639を介してテンション
機構653により下方に付勢されるようになっている。また、駆動ベルト640に第二昇
降部材630が固定されているので、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重
量が駆動ベルト640にかかり、駆動ベルト640の一方側のみに下方に引張る力が作用
するようになっていると共に、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量によ
り駆動ベルト640が駆動プーリ638に強く巻き掛けられるようになっている。
一方、上側の駆動プーリ638には、駆動ベルト640の係合歯644と係合する被係
合歯645が備えられており、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量によ
って駆動ベルト640が駆動プーリ638に強く巻き掛けられることで駆動ベルト640
の係合歯644と駆動プーリ638の被係合歯645との係合がより強くなると共に、第
二駆動モータ637による駆動プーリ638の回転が阻止されることで、駆動ベルト64
0の回転が阻止され、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量が駆動ベルト
640を介して駆動プーリ638に支持されることとなり、第二昇降部材630及び第二
装飾可動体432の重量が下側の従動プーリ639やテンション機構653にかからない
ようになっている。これにより、テンション機構653に余分な負荷をかけることなく良
好に第二昇降部材630等を上下動させることができると共に、テンション機構653に
よる付勢力を最小限のものとしてテンション機構653等にかかるコストを低減させるこ
とができるようになっている。
ところで、駆動プーリ638と従動プーリ639及びテンション機構653の上下配置
を逆にした場合、第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量が駆動ベルト64
0を介して従動プーリ639にかかるが、従動プーリ639には、駆動ベルト640の係
合歯644と係合する被係合歯645が備えられておらず、また、従動プーリ639は自
由回転するようになっているので、従動プーリ639により第二昇降部材630及び第二
装飾可動体432の重量を支持することができず、第二昇降部材630が降下すると共に
、駆動ベルト640が所定方向に回転することとなる。また、下側の駆動プーリ638で
は駆動ベルト640が第二昇降部材630及び第二装飾可動体432の重量により下方に
引張られるので、駆動プーリ638での駆動ベルト640の巻き掛け力が弱くなる。つま
り、駆動ベルト640の係合歯644と駆動プーリ638の被係合歯645との係合が弱
くなり、互いに滑り易くなる。
そして、駆動プーリ638と駆動ベルト640との間で滑が発生すると、駆動ベルト6
4が第二駆動モータ637の回転に関係なく、第二昇降部材630及び第二装飾可動体4
32の重量によって回転してしまい、第二昇降部材630が下降することとなり、第二昇
降部材630を良好に上下動させることができなくなる。そこで、テンション機構653
による付勢力を大きくすることで、駆動プーリ638と駆動ベルト640との滑りを防止
することが考えられるが、付勢力を大きくすると、テンション機構653だけでなく、駆
動プーリ638、従動プーリ639、駆動ベルト640、及び第二ベース635等の強度
を高くする必要があり、第二装飾可動体駆動ユニット433のコストが高くなる問題が発
生することとなり、本例のように、駆動プーリ638を上側に、従動プーリ639を下側
に夫々配置することが望ましい。
本例の第二装飾可動体駆動ユニット610では、また、第二ベース635に、第二上部
支持部材632と第二下部支持部材633の取付位置を位置決めするための支持面669
位置決め孔670が穿設されていると共に、第二上部支持部材632及び第二下部支持部
材633の第二ベース635との当接部には、位置決め孔670と嵌合する位置決め突起
671が夫々形成されている。これにより、第二ベース635の位置決め孔670に、対
応する第二上部支持部材632及び第二下部支持部材633の位置決め突起671を嵌合
させた上で、夫々を第二ベース635に固定することで、第二上部支持部材632及び第
二下部支持部材633を所定位置に正確に位置させることができ、案内レール631、駆
動プーリ638、及び従動プーリ639等の組立精度を高精度且つ容易に組み立てられる
ようになっている。なお、第二ベース635の取付当接面634には、遊技盤ベース21
2に取付固定するための取付孔672が穿設されている。
この第二装飾可動体駆動ユニット610では、図示するように、その第二ベース635
の取付当接面634が、第二ベース635の上部に備えられており、遊技盤ベース212
に対して、第二ベース635の上部のみが取付固定されるようになっている。これにより
、遊技盤ベース212への取付箇所を少なくすることができ、組立コストを低減させるこ
とができるようになっている。また、第二ベース635の上部で遊技盤ベース212に固
定するようにしている、つまり、第二ベース635にかかる重量の重心よりも上側で固定
しているので、仮に第二ベース635がその取付当接面634を中心として左右に振れて
も、その重心にかかる重力により元の位置に復帰しようとするので、第二ベース635を
その上部のみで固定しても、第二ベース635を良好な状態で固定することができるよう
になっている。即ち、第二装飾可動体駆動ユニット610を、遊技盤ベース212に良好
に取付固定できるようになっている。
次に、第二装飾可動体駆動ユニット610の第二昇降部材630は、第二装飾可動体4
32が取付支持される棒状の支持シャフト690と、支持シャフト690に挿通される二
つの支持ブッシュ691と、案内レール631に挿通される二つの支持ブッシュ692と
、案内レール631を挿通可能な挿通孔693を有し案内レールに挿通される二つの支持
ブッシュ692を上下方向に所定間隔離れて位置させると共に、支持シャフト690に挿
通される二つの支持ブッシュ691を左右方向に所定間隔離れて位置させることの可能な
本体部694と、本体部694の後側に配置され本体部694と協働して案内レール63
1に挿通される二つの支持ブッシュ692及び支持シャフト690に挿通される二つの支
持ブッシュ691の位置を固定するブッシュ固定部材695とを備えている。
この第二昇降部材630の本体部694には、その挿通孔693の両端に案内レール6
31に挿通される支持ブッシュ692を嵌合可能な段付凹部696が形成されていると共
に、挿通孔693の内径は案内レール631が接触しない径とされ、挿通孔693と案内
レール631との間には所定寸法のクリアランスが形成されるようになっている。また、
本体部694には、支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691を嵌合可
能な半円筒状の嵌合凹部697が、左右方向に所定距離離れて対向するように形成されて
いると共に、対向する二つの嵌合凹部697の間には、半円筒状の収容部698が形成さ
れており、支持ブッシュ691に挿通支持された支持シャフト690が本体部694と接
触しないようになっている。
一方、第二昇降部材630のブッシュ固定部材695には、前側に延在された平面視略
U字状の抜止片699が二つ形成されていると共に、これら抜止片699の距離が本体部
694の挿通孔693の長さに対応した距離とされており、本体部694にブッシュ固定
部材695を組み付けることで、二つの抜止片699によって挿通孔693の段付凹部6
96に嵌合された支持ブッシュ692が、段付凹部696から抜けるのを防止するように
なっている。
また、ブッシュ固定部材695には、その前側の本体部694の二つの嵌合凹部697
と対応する位置に、支持シャフト690に挿通される二つの支持ブッシュ691を嵌合可
能な半円筒状の嵌合凹部700が形成されていると共に、二つの嵌合凹部700の間には
半円筒状の収容部701が形成されている。このブッシュ固定部材695の嵌合凹部70
0と本体部694の嵌合凹部697に夫々支持シャフト690に挿通される支持ブッシュ
691を嵌合させ上で、本体部694にブッシュ固定部材695を組付固定することで、
二つの支持ブッシュ691が左右方向に所定距離離反した位置に固定支持されるようにな
っている。また、本体部694の収容部698とブッシュ固定部材695の収容部701
とにより、二つの支持ブッシュ691の間では支持シャフト690との間に所定寸法のク
リアランスが形成されるようになっている。
上述のように、本体部694にブッシュ固定部材695を組み付けることで、各支持ブ
ッシュ692,691が所定の位置に固定支持されると共に、夫々二つの支持ブッシュ6
92及び支持ブッシュ691によって、案内レール631及び支持シャフト690が相対
回転可能且つそれらの軸方向に相対摺動可能に支持されるようになっている。なお、本体
部694の挿通孔693の長さは、案内レール631に案内される第二昇降部材630が
他の部材に支障を来たさない最大の長さとされており、これによって、二つの支持ブッシ
ュ692の距離を可及的に長くすることができ、案内レール631に対する第二昇降部材
630のガタツキを小さくすることができるようになっている。
本例の第二昇降部材630には、ブッシュ固定部材695に取付けられ上下方向に進退
可能なプランジャ710を有した第二装飾可動体ソレノイド711と、第二装飾可動体ソ
レノイド711におけるプランジャ710の進退により支持シャフト690を回動させる
リンク機構712とを更に備えている。この第二装飾可動体ソレノイド711は、プラン
ジャ710の先端に鍔部713が形成されていると共に、プランジャ710を前進させる
方向に付勢するバネ714が備えられており、本例では、プランジャ710が第二装飾可
動体ソレノイド711の下側から上下方向に進退するようになっている。
また、リンク機構712は、前後方向に延びるように配置され一端側(後側)がブッシ
ュ固定部材695に回転可能に支持され、一端側と他端側との間に第二装飾可動体ソレノ
イド711におけるプランジャ710先端の鍔部713を係止する係止部715を有する
と共に、他端側に長孔からなる連結部716を有した第一棹部材717と、第一棹部材7
17の連結部716と連結する被連結部718が一端側に形成され他端側が支持シャフト
690に固定される第二棹部材719とから構成されている。この第一棹部材717は、
その一端側が、支持シャフト690の後側に配置された第二装飾可動体ソレノイド711
のプランジャ710よりも更に後側の位置でブッシュ固定部材695に軸支されると共に
、他端側が支持シャフト690よりも前側に位置するように配置されている。なお、支持
シャフト690は、その端部にリンク機構712の第二棹部材719が固定されることで
、軸方向への移動が阻止されて、支持ブッシュ691から抜けないようになっている。
この第二装飾可動体ユニット433では、リンク機構712によって、第二装飾可動体
ソレノイド711のプランジャ710を前進(突出)させると、リンク機構712及び支
持シャフト690を介して第二装飾可動体432の先端(前側)が上がるように回動し、
プランジャ710を後退(没入)させると、リンク機構712及び支持シャフト690を
介して第二装飾可動体の先端が下がるように回動するようになっている。
なお、第二昇降部材630の本体部694には、挿通孔693の前面側に駆動ベルト6
40を固定するベルト固定部641が取付けられていると共に、挿通孔693の後面側に
ブッシュ固定部材695を挟んで第二回転防止手段650の案内部材652が取付けられ
ている。また、図中符号730は、本体部694の前側に取付けられる装飾体である。
また、第二昇降部材630には、そのブッシュ固定部材695の正面視左側に位置検出
片731が設けられていると共に、第二下部支持部材633の所定位置には位置検出片7
31を検出可能な第二装飾可動体位置検出センサ732が取付けられている。本例では、
第二昇降部材630が下側端に位置した時に、第二装飾可動体位置検出センサ732によ
って第二昇降部材630の位置検出片731が検出されるようになっている。
この第二昇降部材630は、図示するように、案内レール631を挿通する挿通孔69
3の正面視右側に支持シャフト690を大きく延びださせて第二装飾可動体432を支持
すると共に、挿通孔693の左側に第二装飾可動体ソレノイド711を配置して、挿通孔
693を挟んで、第二昇降部材630の左右の重量バランスのアンバランスが少なくなる
ようになっており、案内レール631や支持ブッシュ692が偏摩耗するのを抑制するよ
うにしている。
次に、第二装飾可動体ユニット433のユニット装飾体611は、図示するように、第
二装飾可動体駆動ユニット610の正面視右側面に取付けられ、第二装飾可動体駆動ユニ
ット610の案内レール631、駆動プーリ638、従動プーリ639、駆動ベルト64
0、及びテンション機構653等が遊技盤5の前側から視認し難くなるように、それらを
覆うと共に、表面の装飾により第二装飾可動体ユニット433を装飾するものである。こ
のユニット装飾体611には、第二装飾可動体駆動ユニット610から延びる支持シャフ
ト690が通過可能とされていると共に、支持シャフト590が上下方向に移動できるよ
うに、上下方向に延びた開口部733を備えている。
本例の第二装飾可動体ユニット433は、第二駆動モータ637の回転駆動により、第
二昇降部材630、つまり、第二装飾可動体432を上下方向に移動させることができる
と共に、第二装飾可動体ソレノイド711により第二装飾可動体432の先端を上下方向
に回動させることができるようになっている。
また、本例の第二装飾可動体ユニット433は、第二昇降部材630の支持シャフト6
90に支持された第二装飾可動体432を、第二駆動モータ637の回転駆動により遊技
盤5の面に略沿うように上下方向に移動させても、第二回転防止手段650により案内レ
ール631の軸芯周りへの回転が防止されているので、第二装飾可動体432が不要に揺
れるのを防止することができ、意図しない振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせ
ることができ、興趣が低下するのを防止することができると共に、第二装飾可動体432
をより大きなものとすることが可能となり、第二装飾可動体432をより目立たせること
ができ、第二装飾可動体432による演出効果をより高められるようになっている。
また、本例の第二装飾可動体ユニット433は、第二装飾可動体432が、第二駆動モ
ータ637の回転駆動により案内レール631の延在する上下方向に移動すると共に、第
二装飾可動体ソレノイド711により支持シャフト690の軸芯周りに回転することがで
き、第二装飾可動体432により複雑な動きをさせることができるので、第二装飾可動体
432の動きを飽き難くすることができ、飽きにより興趣が低下するのを防止することが
できるようになっている。
また、第二装飾可動体ソレノイド711におけるプランジャ710の進退方向を略上下
方向としているので、支持シャフト690の延出方向の寸法が全体的に長くなったり、支
持シャフト690と第二装飾可動体ソレノイド711との重なりが大きくなったりして、
パチンコ機1に備える際に支持シャフト690に支持される第二装飾可動体432の大き
さが相対的に小さくなり、第二装飾可動体432が目立ち難くなるのを防止することが可
能となり、第二装飾可動体432を可及的に大型化することができ、第二装飾可動体43
2によるインパクトを高めて、興趣を高められる効果を期待することができるようになっ
ている。また、支持シャフト690の軸直角方向の寸法が大きくなるのを抑制することが
できるので、他の部材と緩衝し難くすることが可能となり、容易にパチンコ機1に備える
ことができるようになっている。
更に、本例の第二装飾可動体ユニット433では、第二上部支持部材632及び第二下
部支持部材633の素材が夫々樹脂とされていると共に、第二ベース635の素材が板金
とされている。そして、樹脂からなる第二上部支持部材632及び第二下部支持部材63
3の大きさを可及的に小さくすることができるので、樹脂成形による歪を相対的に小さく
することができると共に、精度の高い板金からなる第二ベース635により第二上部支持
部材632及び第二下部支持部材633を所定位置に位置決め支持しているので、案内レ
ール631の支持精度を良好に維持することができる。つまり、案内レール631を長く
しても案内レール631を所望の位置に支持して、案内レール631により第二昇降部材
630を介して第二装飾可動体432を良好に誘導案内させることが可能となるので、第
二装飾可動体432がより大きく動くようにすることができ、第二装飾可動体432の演
出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することができる
ようになっている。
また、本例の第二装飾可動体ユニット433では、案内レール631と案内ロッド65
1との内側の位置で第二昇降部材630に第二装飾可動体432を支持シャフト690を
介して保持するようにしているので、これにより、第二昇降部材630が案内レール63
1と案内ロッド651との外側で第二装飾可動体432を保持する場合と比較して、案内
レール631と案内ロッド651とが並んだ方向の幅が長くなるのを抑制することが可能
となり、全体として小型化することができ、パチンコ機1に備え易くして、より興趣の高
められるパチンコ機1とすることができるようになっている。
なお、本例の第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432が本発明の第一可動体及
び第二可動体に、本例の第一装飾可動体駆動ユニット450及び第二装飾可動体駆動ユニ
ット610が本発明の第一駆動ユニット及び第二駆動ユニットに夫々相当している。また
、本例の第一昇降部材470及び第二昇降部材630が本発明の被誘導部材に、また、本
例の案内レール491及び案内レール631が本発明の誘導部材に夫々相当している。ま
た、本例の第一上部支持部材472及び第二上部支持部材632が本発明の第一支持部材
に、本例の第一下部支持部材473及び第二下部支持部材633が本発明の第二支持部材
に、本例の第一ベース475及び第二ベース635が本発明のベースに夫々相当している
。更に、本例の第一駆動モータ477及び第二駆動モータ637が本発明の回転駆動手段
に、本例のテンションバネ495,655が本発明の付勢手段に夫々相当している。
また、本例の第一回転防止手段490及び第二回転防止手段650が本発明の回転防止
手段に、本例の案内ロッド491,651が本発明のガイド部材に、本例の案内部材49
2,652が本発明の被ガイド部材に夫々相当している。また、本例の支持ブッシュ53
2,692が本発明の摺動部材に、本例の第一装飾可動体ソレノイド551及び第二装飾
可動体ソレノイド711が本発明のソレノイドに、本例の回動伝達部材553及びリンク
機構712が本発明の伝達手段に夫々相当している。
続いて、装飾可動体ユニットカバー435は、第一装飾可動体ユニット431及び第二
装飾可動体ユニット433を取付固定するための取付部750が複数備えられており、こ
の取付部750は、夫々ビス孔と位置決めボスとから構成されている。一方、第一装飾可
動体ユニット431の第一ベース475、及び第二装飾可動体ユニット433の第二ベー
ス635の対応する位置には、ビス挿通孔と位置決め孔とが夫々形成されており、取付部
750の位置決めボスを、第一ベース475又は第二ベース635の対応する位置決め孔
に嵌合させることで、取付部750のビス孔と第一ベース475又は第二ベース635の
ビス挿通孔とが略一致するようになっており、第一ベース475又は第二ベース635の
ビス挿通孔を貫通するように前側からビスをビス孔にねじ込むことで、装飾可動体ユニッ
トカバー435の所定位置に第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット
433が取付けられるようになっている。
また、装飾可動体ユニットカバー435には、遊技盤ベース212の後面と当接し、ビ
スを挿通可能なビス孔751を有した当接面752が複数形成されており、この当接面7
52を遊技盤ベース212の後面に当接させた上で、図示しないビスを当接面752の後
側からビス孔751を介して遊技盤ベース212にねじ込むことで装飾可動体ユニットカ
バー435を遊技盤ベース212に取付けられるようになっている。
なお、本例の装飾可動体ユニットカバー435は、第一装飾可動体ユニット431及び
第二装飾可動体ユニット433を取付けた状態では、それらの第一ベース475及び第二
ベース635における取付当接面474,634の取付孔512,672が、装飾可動体
ユニットカバー435の外周よりも外側に位置するようになっている。これにより、第一
装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433は、装飾可動体ユニットカ
バー435に取付けられた状態で、それらの第一ベース475及び第二ベース635の取
付孔512,672を介して図示しないビスにより直接遊技盤ベース212の後面側に取
付けられるようになっている。
また、装飾可動体ユニットカバー435には、第一装飾可動体駆動ユニット450及び
第二装飾可動体駆動ユニット610の後側と対向する所定の位置に、配線保持手段770
が夫々備えられている。この配線保持手段770は、第一昇降部材470に支持される発
光基板457、及び第二昇降部材630に支持される発光基板615と接続される複数の
配線コード771の所定位置に固定された配線バンド772を保持して、第一昇降部材4
70や第二昇降部材630が上下動する際に、それらの発光基板457,615に接続さ
れた配線コード771が他の部材に絡まったり、挟まったりしないようにするためのもの
である。
この配線保持手段770は、具体的には、配線コード771の端部(先端部)に取付け
られる接続コネクタが通過可能な貫通口からなるコネクタ通過部773と、コネクタ通過
部733に隣接して設けられ配線コード771に固定された配線バンド772が通過不能
且つ配線コード771のみが通過可能とされた第一通過部774と、第一通過部774に
隣接して設けられ配線コード771に固定された配線バンド772が通過不能且つ配線コ
ード771のみが通過可能とされた第二通過部775とから構成されている。これら第一
通過部774、及び第二通過部775は、細長いスリット状に形成されていると共に、互
いに略平行となるように配置されている。
また、配線保持手段770には、第一通過部774と、第二通過部775とを連通する
と共に、配線コード771が通過可能とされた連通部776と、連通部776に臨み第一
通過部774と第二通過部775との間に配置され第一通過部774及び第二通過部77
5の開口面に対して略直角方向に突出する突出部777とを更に備えている。なお、本例
では、連通部776は、配線コード771に固定された配線バンド772が通過可能な大
きさとされていると共に、突出部777は、装飾可動体ユニットカバー435の前側と後
側の両側に、夫々突出するように備えられている。
この配線保持手段770は、所定の位置に配線バンド772が固定された配線コード7
71を、第一装飾可動体ユニット431及び第二装飾可動体ユニット433の配置される
前側から、後側へそのコネクタ通過部773を通過するように挿通させる。続いて、挿通
した配線コード771の配線バンド772よりも基端側を、連通部776を介して第一通
過部774に、装飾可動体ユニットカバー435の後側から前側へ通過させ、更に配線バ
ンド772の先端側を、同じく連通部776を介して第二通過部775に、装飾可動体ユ
ニットカバー435の前側から後側に通過させる。そして、配線コード771に固定され
た配線バンド772を第一通過部774の開口部と当接(装飾可動体ユニットカバー43
5の前側と当接)させると共に、第一通過部774と第二通過部775との間で配線コー
ド771が弛まないようにすることで、配線コード771をその基端側から引張っても、
配線バンド772から先端側が動かないように保持することができるようになっている。
なお、配線保持手段770には、突出部777が備えられているので、スリット状の第
一通過部774及び第二通過部775に沿って配線コード771が移動しても、突出部7
77によりその移動が規制されるので、配線コード771が連通部776を介して第一通
過部774及び第二通過部775から外れるのを防止することができるようになっている
[主基板及び周辺基板の機能的な構成について] 図53に基づき説明する。
図53は、制御構成を概略的に示すブロック図である。本例のパチンコ機1の制御は、
大きく分けて主基板810のグループと周辺基板811のグループとで分担されており、
このうち主基板810のグループが遊技動作(入賞検出や当り判定、特別図柄表示、賞球
払出等)を制御しており、周辺基板811のグループが演出動作(発光装飾や音響出力、
液晶表示等)を制御している。
主基板810は、主制御基板94と払出制御基板133とから構成されている。主制御
基板94は、中央演算装置としてのCPU812、読み出し専用メモリとしてのROM8
13、読み書き可能メモリとしてのRAM814を備えている。CPU812は、ROM
813に格納されている制御プログラムを実行することによりパチンコ機1で行われる各
種遊技を制御したり、周辺基板811や払出制御基板133に出力するコマンド信号を作
成したりする。RAM814には、主制御基板94で実行される種々の処理において生成
される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。
この主制御基板94には、通過検出センサ239、第一始動口センサ416、第二始動
口センサ358、大入賞口センサ370、一般入賞口センサ417(右一般入賞口センサ
417a,左一般入賞口センサ417b)等からの検出信号が入力される。一方、主制御
基板94は、始動口ソレノイド352、アタッカソレノイド372、特別図柄表示器39
0、保留ランプ391等へ駆動信号を出力する。また、払出制御基板133は、中央演算
装置としてのCPU815、読み出し専用メモリとしてのROM816、読み書き可能メ
モリとしてのRAM817を備えている。そして、払出制御基板133は、主制御基板9
4から入力したコマンド信号を処理し、球払出装置125に駆動信号を出力する。これに
より、球払出装置125は、駆動信号に従って遊技球を払い出す。
主制御基板94と払出制御基板133との間では、それぞれの入出力インタフェースを
介して双方向通信が実施されており、例えば主制御基板94が賞球コマンドを送信すると
、これに応えて払出制御基板133から主制御基板94にACK信号が返される。
一方、周辺基板811には、副制御基板92を含むサブ統合基板830のほかに例えば
複数の電飾制御基板831,832や波形制御基板833等が含まれる。上記の主制御基
板94とサブ統合基板830との間では、それぞれの入出力インタフェースと入力インタ
フェースとの間で一方向だけの通信が行われており、主制御基板94からサブ統合基板8
30へのコマンドの送信はあっても、その逆は行われない。
サブ統合基板830もまた、CPU834をはじめROM835やRAM836等の電
子部品を有しており、これら電子部品によって所定の演出制御プログラムを実行すること
ができる。サブ統合基板830とその他の電飾制御基板831,832や波形制御基板8
33との間では、それぞれの入出力インタフェースとの間で双方向に通信が行われる。
1つ目の電飾制御基板831には主にサイド装飾装置52、主役物213、遊技領域内
装飾体215、後装飾体216等に含まれる装飾ランプ837が接続されており、サブ統
合基板831から電飾制御基板831に対して装飾ランプ837の点灯信号が送信される
と、これを受けて電飾制御基板831が装飾ランプ837を点灯させる処理を行う。
また、電飾制御基板831には、回転位置検出センサ319、第一装飾可動体位置検出
センサ558、第二装飾可動体位置検出センサ732等からの検出信号が入力される。一
方、電飾制御基板831は、可動装飾体駆動モータ310、第一駆動モータ477、第一
装飾可動体ソレノイド551、第二駆動モータ637、第二装飾可動体ソレノイド711
等へ駆動信号を出力する。この電飾制御基板831では、各検出センサ319,558,
732からの検出信号に基づいて、各駆動モータ310,477,637の回転制御が行
われる。
一方、2つ目の電飾制御基板832には演出表示装置217とともに演出ランプ838
が接続されている。例えばサブ統合基板830から演出表示装置217に対する表示コマ
ンドが電飾制御基板832に送信されると、これを受けて電飾制御基板832は実際に演
出表示装置217を作動させる処理を行う。
波形制御基板833は、音響出力としての可聴音波のほか、不可聴である超音波等の波
形信号を生成・送受信する処理を実行している。例えば、サブ統合基板830から音響出
力コマンドが波形制御基板833に送信されると、これを受けて波形制御基板833は上
記のスピーカ18,57を駆動する処理を行う。このほかにも、波形制御基板833には
超音波送受信装置839が接続されており、この超音波送受信装置839は、複数の台間
で超音波による通信を可能とする。通常、ホールの島設備には複数台のパチンコ機1が並
べて設置されるが、超音波送受信装置839を装備しているパチンコ機1同士の間では、
相互に超音波通信が可能となる。この通信機能を用いて、複数のパチンコ機1で演出動作
をシンクロナイズさせたり、特定の台間で遊技情報の交換を行ったりすることができる。
なお、電飾制御基板831,832、及び波形制御基板833にも、それぞれ中央演算
装置としてのCPU850,851,852、読み出し専用メモリとしてのROM853
,854,855、及び読み書き可能メモリとしてのRAM856,857,858を備
えている。
[主役物及び後装飾体の動作について] 図54乃至図57、及び図60、図61に基づ
き説明する。
図54は、主役物における可動装飾体が略垂直方向に回動した状態を示す遊技領域の正
面図である。図55は、図54の状態から更に後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可
動体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。図56は、主役物における可動装
飾体が略水平方向に回動した状態において、後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動
体を可動させた状態を示す遊技領域の正面図である。図57は、第一装飾可動体及び第二
装飾可動体の可動範囲を示す説明図である。図60は、主役物における可動装飾体が略水
平方向に回動した後装飾体の第一装飾可動体及び第二装飾可動体を可動させた状態の別の
状態を示す正面図である。
まず、電飾制御基板831では、パチンコ機1の電源投入時や、リセット時において、
右可動装飾体234及び左可動装飾体235の回転位置を検出する左右の回転位置検出セ
ンサ319の検出信号の受信の有無を確認し、回転位置検出センサ319からの検出信号
がなければ、右可動装飾体234及び左可動装飾体235が夫々水平状態となるような方
向に左右の可動装飾体駆動モータ310を回転駆動させて、各回転位置検出センサ319
から検出信号を受信すると、可動装飾体駆動モータ310の回転を停止させる。これによ
り、右可動装飾体234及び左可動装飾体235は図10に示すような、略水平状態とな
る。
その後、遊技状態の変化に伴って、サブ統合基板830から電飾制御基板831へ、可
動装飾体234,235を駆動制御する所定の制御コマンドが送信されると、電飾制御基
板831では、可動装飾体駆動モータ310を回転駆動させて、図54に示すように右可
動装飾体234及び左可動装飾体235が夫々垂直状態となるように回転させる。図示す
るように、この状態では、主役物213における枠状装飾体230の上縁部下側に、後装
飾体216の第一装飾可動体430の一部が見える状態となる。
なお、サブ統合基板830からの制御コマンドによっては、可動装飾体駆動モータ31
0を短周期で正転、逆転を繰り返させて、可動装飾体234,235がブルブル振動する
ように駆動することもできるようになっている。
この状態で、サブ統合基板830から電飾制御基板831へ、後装飾体216の第一装
飾可動体430及び第二装飾可動体432を駆動制御する所定の制御コマンドが送信され
ると、電飾制御基板831では、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432が互い
に接近する方向に第一駆動モータ477及び第二駆動モータ637を回転駆動させて、演
出表示装置217の前面に第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431が位置するよ
うに移動させる(図55参照)。なお、これら第一装飾可動体430及び第二装飾可動体
431は、サブ統合基板830からの制御コマンドに応じて、適宜、互いに接近したり、
離反したりするように駆動され、第一装飾可動体430と第二装飾可動体431とで表現
される所定のキャラクタの口がパクパクと開閉するような動作をさせることができるよう
になっている。
例えば、図60に示すように、右可動装飾体234と左可動装飾体235が夫々水平な
状態において、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431が離反するように駆動さ
れると、第一装飾可動体430は右可動装飾体234及び左可動装飾体235の後に配置
され、遊技者からは見えない位置で遮蔽され得る。また、第二装飾可動体432hs主役
物213の下部の後側に配置され、同様にして遊技者からは見えない位置で遮蔽され得る
。その後、サブ統合基板830からの制御コマンドに応じて、第一装飾可動体430及び
第二装飾可動体431が接近するように駆動されると、図56に示すように、主役物21
3の後方から突然第一装飾可動体430及び第二装飾可動体431が出現し、所謂「いな
いいないばぁ」のような状態で、遊技者を驚かせるような新規な演出動作が可能となる。
また、サブ統合基板830からの制御コマンドに応じて、電飾制御基板831では、第
一装飾可動体ソレノイド551及び第二装飾可動体ソレノイド711を駆動させて、第一
装飾可動体430及び第二装飾可動体431を夫々左右方向に延びる軸周りに回転させる
ことで、第一装飾可動体430においてはその顔を前後に回動させると共に、第二装飾可
動体432においてはその下顎を前後に回動させ、キャラクタの口の動作をよりリアルな
動作となるようにしている。
なお、図55に示すように、下方に移動した第一装飾可動体430は、その左右両端が
右可動装飾体234及び左可動装飾体235によって遮られるので、あたかも第一装飾可
動体430が宙に浮いているように見せることができるようになっている。また、第二装
飾可動体430では、第二装飾可動体ユニット433の第二昇降部材630に取付けられ
た装飾体730によって、第二装飾可動体432を支持する支持シャフト690が隠蔽さ
れている。
また、サブ統合基板830からの制御コマンドによっては、図56に示すように、第一
装飾可動体430及び第二装飾可動体431のみを駆動することもできるようになってい
る。なお、第一装飾可動体430を備えた第一装飾可動体ユニット431の第一昇降部材
470に取付けられた装飾体556によって、第一装飾可動体430を支持する支持シャ
フト530が隠蔽されており、見栄えを良くして意匠性が高められるようになっている。
なお、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の可動範囲は、図57に示すよ
うに、夫々RL3及びLL3の範囲内で上下方向に移動するようになっている。また、第
一昇降部材470及び第二昇降部材630における上下方向の寸法RL1及びLL1は、
夫々案内レール471,631の有効長RL2及びLL2から、上述の第一装飾可動体4
30及び第二装飾可動体432の移動距離RL3及びLL3を夫々減算した値とおおよそ
同じ値とされており、第一昇降部材470及び第二昇降部材630における上下方向の寸
法つまり夫々に保持される二つの支持ブッシュ532,692の間隔を、第一昇降部材4
70及び第二昇降部材630の移動距離に対して可及的に大きい距離とされており、第一
昇降部材470及び第二昇降部材630のガタツキを可及的に少なくして第一装飾可動体
430及び第二装飾可動体432を安定した状態で移動させることができるようになって
いる。
このように、本実施形態のパチンコ機1によると、ステージ256を有し枠状の主役物
213を遊技盤ベース212の貫通口211を前方から覆うように配置すると共に、遊技
盤ベース212の後方に第一ベース475,第二ベース635を介して備えられた第一装
飾可動体430,第二装飾可動体432が主役物213の枠状の内側を通して視認可能と
しているので、これにより、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作だ
けでなく、主役物213のステージ256上を転動する遊技球の動きによっても、遊技者
の興趣を高めることができると共に、前側に主役物213が後側に第一装飾可動体430
,第二装飾可動体432が配置されることとなり、奥行きのあるパチンコ機1とすること
ができ、他のパチンコ機との差別化を図ることが可能となり、遊技者に注目させて、より
興趣の高められるものとすることができる。
更に、演出表示装置217の前面側で第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が
移動するようにしているので、これにより、演出表示装置217に表示させる演出態様と
第一装飾可動体430,第二装飾可動体432とを可及的に近づけることが可能となり、
演出態様と第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作とをより関連付けた
ものにし易くすることができ、演出態様と第一装飾可動体430,第二装飾可動体432
の演出動作によるコラボレーションによって、これまでにないインパクトの高い演出を提
供して、遊技者の興趣を高められるものとすることができる。
また、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の前側に右可動装飾体234及
び左可動装飾体235が備えられているから、例えば上下に可動する第一装飾可動体43
0及び第二装飾可動体432とは違う動きをさせることにより、より可動体に注目させる
ことができ、第一装飾可動体430、第二装飾可動体432及び右可動装飾体234及び
左可動装飾体235による演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することがで
きる。
また、右可動装飾体234及び左可動装飾体235が略水平な第一配置状態に配置され
た場合において、その後側に第一装飾可動体430が配置され、遊技者から視認困難に遮
蔽される。これにより、第一装飾可動体430を視認可能に露出させたり、視認困難に遮
蔽させたりする演出を切り替えることが可能となり、遊技者をどっきりさせ、注目を惹き
つける演出が可能となる。
また、右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、略垂直に配置される第二配置状
態において、第一装飾可動体駆動ユニット450と第一装飾可動体430との間を遮蔽可
能である。これにより、可動体と駆動ユニットとの間、つまり連結部が遮蔽され得るので
、支持シャフト530等を隠蔽し、見栄えを向上させることができる。さらに、第一装飾
可動体430とは別の動きをする右可動装飾体234及び左可動装飾体235によって当
該連結部を遮蔽できるので、夫々の駆動ユニットと第一装飾可動体430との関係を分か
り難くすることが、どうやって第一装飾可動体430が動かされているのかが分かり難い
ことから、まるで宙に浮いているかのような意外性のある演出を行えるので、遊技者の注
目を惹きつけ、興趣を高めることができる。
更に、第一装飾可動体430や第二装飾可動体432の上下方向の動きとは異なる別途
の動き(回動する)を用いて右可動装飾体234及び左可動装飾体235を可動させるこ
とができるので、遊技領域内における動きのバリエーションを増加させ、より演出効果の
高め遊技者の興趣の高められるものとすることができる。
また、略長尺状の本体部292を持つ右可動装飾体234及び左可動装飾体235のう
ち、第一装飾可動体430や第二装飾可動体432が片持ち支持されている側と同じ端部
側を中心に回動させることにより、略垂直な第二配置状態時において、その他端側に向か
って延設されている本体部292が不可避的に第一装飾可動体430と第一装飾可動体駆
動ユニット450との間を遮蔽する。これにより、ごく自然に第一装飾可動体430や第
二装飾可動体432と夫々の駆動ユニットとの連結部分(支持シャフト530等)である
を遮蔽できるので、よりスムーズ且つ巧みに見栄えを向上させることができる。
また、右可動装飾体234及び左可動装飾体235の端部側が回動可能に支持されてい
るから、略中央付近側で支持されている場合等に比べ、右可動装飾体234及び左可動装
飾体235を回動している回動手段(第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体
ソレノイド711)を遊技領域37の端部側に配置しやすい。これにより、当該回動手段
によって第一装飾可動体430や第二装飾可動体432、または演出表示手段217など
を遮蔽し難いので、これらが表現する演出態様を見易くでき、興趣の低下を防止すること
ができる。
また、左右同じ高さに二つ一組で配置されており、換言すれば、一つの可動装飾体を二
分割して配置する構成であるため、右可動装飾体234及び左可動装飾体235の一つ当
りの左右方向の長さを、約半分程度に短くできる。これにより、右可動装飾体234及び
左可動装飾体235一つあたりのサイズを小さくすることができるので、各駆動ユニット
が負担する駆動負荷が軽くなり、より速い速度で右可動装飾体234及び左可動装飾体2
35を駆動することが可能となる。従って、右可動装飾体234及び左可動装飾体235
によりスピーディでダイナミックな演出を行わせることが可能となり、右可動装飾体23
4及び左可動装飾体235の演出動作を楽しませて、興趣が低下するのを防止することが
できる。
さらに、左右略同じ高さに配置された二つの右可動装飾体234及び左可動装飾体23
5が一組セットで、つまり一体感を連想させる形状や模様に形成されていることにより、
略垂直な第二配置状態から略水平状態に移行した際に、一つの統一された観念を引き起こ
させる一体的な形状へと合体させる演出が可能となる。例えば、右側に配置された右可動
装飾体234及び左可動装飾体235と左側に配置された右可動装飾体234及び左可動
装飾体235とに夫々文字を象った装飾部材を取り付け、第一配置状態に移行して二つの
右可動装飾体234及び左可動装飾体235が同じ高さに配置されると、二つあわせて一
つの連続した意味のある単語となるような演出が可能となる。このように、意外性のある
演出を行うことができることにより、遊技者や、その他の見物者などの注意を惹き、集客
力の強い面白味のあるパチンコ機1が提供できる。
また、右可動装飾体234及び左可動装飾体235を主役物213の枠状の内側に備え
ていることにより、当該内側で右可動装飾体234及び左可動装飾体235を回動させた
場合は、主役物の構成部材と右可動装飾体234及び左可動装飾体235とが干渉しない
ためスムーズに回動させることができ、より好適である。
更に、右可動装飾体234及び左可動装飾体235の本体部292は、ステージ256
上に供給された遊技球に接触しない大きさで形成されている。つまり、装飾可動体として
配置されているため、ステージ256上で繰り広げられる遊技球の転動演出を妨げる虞が
ない。これにより、右可動装飾体234及び左可動装飾体235による動きの演出に加え
、ステージ256上を転動する遊技球の転動演出も十分に提供することができ、遊技者の
目を楽しませることができる。また、遊技球の動きを妨げないことから、接触によって遊
技球を所定の開放部254や開口部304以外の場所へと流下させることで遊技者の興趣
を低下させる懸念も払拭される。従って、より面白味の持続する魅力的なパチンコ機1を
提供できる。
また、右可動装飾体234及び左可動装飾体235を発光可能な装飾可動体としたこと
から、右可動装飾体234及び左可動装飾体235は、第一配置状態と第二配置状態との
間を移動するだけでなく、発光することもできるので、発光によって遊技者に右可動装飾
体234及び左可動装飾体235に気付かせ注目を惹くことが可能となり、右可動装飾体
234及び左可動装飾体235の動きを楽しませて、興趣が低下するのを防止することが
できる。
また、第一装飾可動体430には、LED456、レンズ部452、及び遮光性の高い
部材からなる発光基板457より主に構成される比較的シンプルな構成の発光装飾表示手
段が具備され、LED456から投光される光の色を変化させるだけで、様々な表示態様
(「三日月状の模様」、「所定の漢字」等)を表示することが可能である。さらに、レン
ズ部452を構成する赤色部460及び青色部461は、互いに同一面上に重複して配置
される重複部が、白色部459として構成され、赤色及び青色を夫々透過可能である。従
って、比較的簡易な構造を用いて赤色及び青色に対応する夫々の表示態様(「三日月状の
模様」及び「所定の漢字」)を明瞭に表示することが可能となっている。
さらに、本実施形態のパチンコ機1によると、第一装飾可動体430の発光装飾表示手
段に発光基板457の裏側に遮光性の高い黒色塗料や黒色フィルム等からなる遮光部材が
備えられている。従って、演出表示装置217から照射される光がレンズ部452に投光
されることを防ぐことができ、所望の表示態様を所望の表示タイミングで明瞭に表示する
ことができる。加えて、色の三原色を発光させる発光手段がLED456から構成されて
いることにより、比較的他の色の波長成分を低減させることが容易で、表示内容を直感的
に伝達させやすい第一装飾可動体430とすることができる。これにより、遊技者がスト
レスを感じ難く、遊技内容に関する興趣や注目度を低減させないばかりか一層向上させる
ことが可能なパチンコ機1を提供することができる。
一方、後装飾体216がキャラクタ体で構成されているから、遊技内容とキャラクタ体
とが関連付けやすく、コミカルで親しみやすいパチンコ機1を提供できる。また、赤色部
460及び青色部461が、黒色部462を背景とする同一面上に形成されていることに
より、レンズ部452の背面にある部材(例えばLED456や発光基板457)を見え
難くすることができる。
さらに、白色の部材を背景とする場合に比べて、光が透過することによって表示される
表示態様、つまり発光によって表示される表示態様を効果的に浮かび上がらせることがで
き、よりインパクトの強い華やかな第一装飾可動体430を提供することができる。特に
、第一装飾可動体430をキャラクタ体の一部に備え、サングラス453の中に適用して
いることで、黒色部462を生かした面白味の強いコミカルな演出を実現している。
また、可動部材である第一装飾可動体430として構成していることにより、サングラ
ス453内の表示領域に囚われずに自由度の高い演出を行うことが可能となる。特に、本
実施形態のパチンコ機1によれば、第一装飾可動体430は、LED456、レンズ部4
52、及び遮光性の高い部材からなる発光基板457より主に構成される比較的シンプル
な構成を呈し、さらに赤色部460及び青色部461が同一面上にコンパクトに形成され
ている。従って、可動体に好適に配置可能であるため、バラエティに富む演出を提供でき
、広い年代層に受け入れられ易いパチンコ機1が提供できる。
また、本実施形態のパチンコ機1によると、突起(突条)274が備えられているので
、球案内路270内を流下する遊技球の流下方向が変えられたり、運動エネルギーの一部
が吸収または消費されたりし、適度に減速されながらアウト口220へと流下していく。
従って、流下途中で勢いがつきすぎて、アウト口220以外の場所へと跳ね飛んでいった
り、他の配置物に衝突して破損させるようなトラブルを起こしにくく、好適にアウト口2
20へと案内される。さらに、好適にアウト口220へと案内されることから、遊技者に
対して適度な緊張感(球案内路270へと遊技球を打ち込ませないよう集中する、といっ
たような)を与えることが可能であり、遊技をよりスリリングなものとすることができる
また、突起(突条)274によって適度に減速され、スムーズにアウト口220へと案
内できることにより、球案内路270に遊技球が受取られないように、ステージ256や
他の遊技領域へと集中して遊技球を打ち込ませることができ、遊技球の打ち込み方に変化
や工夫を生じさせることができる。従って、ステージ256に供給されなかった遊技球を
用いて、遊技を飽きさせ難いものに感じさせる演出が可能となり、遊技者の集中力と興味
を惹きつけ、興趣を効果的に高めることができる。
また、遊技球を、主役物の外周面271に沿って転動させ、遊技領域37の上方から下
方へと流下させてアウト口220へと案内することができる。従って、主役物213の前
方を横切ることなく、且つ遊技盤5の前方側(遊技者に視認可能な位置)に球案内路27
0を配置することができるため、遊技球が排出されるか否かでドキドキハラハラさせるこ
とができると共に、見えやすくすることで遊技者の目を疲弊させ難くでき、興趣を高めら
れるものとすることができる。
これにより、案内レール78によって案内された遊技球が、勢い良く遊技領域37へと
放出された際に、より流下しやすい場所に球案内路270を配置しているので、遊技球が
アウト口220へと案内されやすくなる。従って、遊技者は、注意深く力加減して遊技球
を打ち込み、アウト口220へと遊技球が案内されないように集中して打ち込む必要が生
じるため、より飽きさせない、スリリングなパチンコ機1を提供できる。
さらに、球案内路270が、水平断面が略コの字形、つまり一部が開放された形状をし
ているので、遊技球が球案内路270内で詰まったり、ゴミが付着して流れが悪くなった
場合でも、遊技盤5の前面から比較的簡易にメンテナンスすることができる。これにより
、遊技を中断させる虞が低いので、より遊技者の集中力を低下させることなく快適に遊技
を続行させることが可能なパチンコ機1が提供できる。
また、外周面271と遊技盤ベース212の貫通孔211の内周面とが略並行に配置さ
れていることにより、外周面271と貫通孔211の内周面との協働で挟み込むようにし
て遊技球を案内することが可能となる。つまり、遊技領域37の上方から下方までスムー
ズに遊技球を案内することができるので、球案内路270を配置することによる緊張感を
効果的に高めることができ、より遊技者の興趣を惹きつける事が可能となる。
また、複数の突起274は、互いに対向する位置に交互に夫々形成されているから、例
えばフランジ部272に形成された突起274は、譬え遊技球が装飾フランジ部273に
沿って流下した場合でも、装飾フランジ部273の内壁の突起274に衝突させることが
でき、遊技球をフランジ部272へと押しやることができる。このように、対向して配置
された複数の突起274に次々と衝突されられることにより、遊技球が適度に減速されて
アウト口220へと案内される。また、球案内路270の配置方法が、湾曲している場合
に限らずストレートであっても減速できることにより、球案内路270の配置方法に自由
度があり、主役物213の形状や球案内路270の配置方法に制限を受けないためより好
適である。
また、ステージ256の後方に遊技球を流下させ遊技盤5の前面へと誘導する球誘導路
257が備えられている。これにより、ステージ256の前方からのみから遊技球が流下
する場合に比べて、より遊技者の注目を惹く事ができるパチンコ機1を提供できる。さら
に、球誘導路257には、球受部259以外の場所から遊技球が脱落するのを防止する隔
壁板233と凸条部材302、及び遊技球が球受部259から脱落しないよう防止する球
誘導凹部262がさらに具備されているから、遊技球を確実に遊技領域37へと復帰させ
ることができるので、遊技者の目を楽しませることができ、効果的である。また、球誘導
凹部262が透明な隔壁板233に設けられているので、遊技球が流下する位置を遊技者
の視線に対して対向する位置に設けられる。従って、遊技者が流下位置を認識しやすく、
注目を集めやすいため好適である。
また、隔壁板233及び凸条部材302が設けられているから、開放部254や開口部
304以外の場所から遊技球が脱落するのが防止される。さらに、球誘導凹部262が備
えられているから、所望の位置、つまりステージ256の後側且つ下方の球受部259へ
と遊技球が確実に誘導され、遊技領域37へと復帰させることができる。これにより、遊
技者の目を充分に楽しませると共に、遊技球の脱落よって遊技に対する興趣が低下するの
を防止できる。
さらに、球誘導路257が透明な隔壁板233に設けられているので、遊技球が流下す
る位置を遊技者の視線に対して対向する位置に設けられる。従って、遊技者が流下位置を
認識しやすく、遊技球の動きに注目を集められるためより好適である。
また、凸条部材302のエッジ部303、つまり開口部304との境界部に遊技球が衝
突し、ステージ256の前方側へと跳ね飛んで脱落するのを防止できると共に、ステージ
256の左右方向に案内することで良好な転動演出を促進させることができる。さらに、
エッジ部303を左右方向に斜めに傾斜させて形成したり、エッジ部303の角部を丸め
て(所謂面取りをして)形成した場合は、遊技球の衝突による応力の集中を防止し、衝撃
に強い構造とすることができる。すなわち、凸条部材302を壊れ難くすることができ、
遊技を中断させてしまうことによる遊技者の集中力低下を防止できるから、より長い時間
ストレス無く遊技を続行できるパチンコ機1を提供できる。
さらに、傾斜284によってステージ256に供給された遊技球に運動エネルギーが付
与されるので、球詰まりや滞留を起こしにくく、ステージ256上で躍動感に溢れる転動
演出を行わせることが可能となる。また、延長転動面263などのエネルギー減衰手段に
よって、ステージ256上を転動する遊技球の余剰な転動エネルギーが適度に減衰される
ので、譬え必要以上に転動速度が高くなってしまった場合であっても、遊技球が跳ね飛ん
で脱落したり、開口部304や開放部254以外の場所で落ちる虞が軽減される。これに
より、遊技球をステージ256上で良好に転動させることができるので、遊技者の目を楽
しませることができ好適である。
また、軌道修正手段としての溝305が備えられているから、遊技球の転動する軌道が
ステージ256の前側または後側へと逸れにくく、ステージ256の前後略中央付近で良
好に転動させることができる。
また、延長転動面263が備えられているから、遊技球の転動距離が延長されるため、
摩擦力として転動エネルギーが効果的に消費され、転動速度が減速される。また、延長転
動面263がステージ256に向かって傾斜していることにより、ステージ256から遠
ざかって延長転動面263上へと進入する遊技球の転動速度を効率的に減速させることが
できる。一方、延長転動面263上からステージ256上へと向かう遊技球は、当該傾斜
を下ることによって加速され、元気良くステージ256上へと押し戻される。これにより
、遊技球に躍動感のある良好な転動演出を行わせることができるため、より遊技者の目を
楽しませることができ好適である。
さらに、延長転動面263の前面に、隔壁板233との協働で溝を形成する装飾部材3
01が備えられている。これにより、溝内に遊技球が衝突することでより減速できること
に加え、延長転動面263上から逸れて脱落しそうになる遊技球を延長転動面263上へ
と押し戻すことができる。従って、より安定してステージ256上で好適に遊技球を転動
させることができるので、遊技者の興趣を惹き付け、魅力あるパチンコ機1を提供するこ
とができる。
また、演出表示手段217を遊技盤5の後方に配置していることにより、ステージ25
6上で転動する遊技球の動きを遮蔽することがなく、遊技球の動きをより楽しみやすいた
め好適である。また、延長転動面263の前方に位置するキャラクタ体231の一部が透
明なので、その後方に位置する遊技球の転動演出や、さらに後方に位置する演出画像を遮
ることがなく、各種演出を楽しみやすくて好適である。さらに、ステージ256が、演出
表示手段217の下側に備えられていることによりステージ256で遮蔽して邪魔する虞
も少なく、双方の演出をより簡易に楽しむことができる。従って、遊技者が、より多様な
演出を容易に楽しむことができるため、飽きさせ難いパチンコ機1を提供できる。
また、ステージ256の後方且つ演出表示手段217の前方に、透明な板状の隔壁板2
33が備えられている。これにより、ステージ256の後方から遊技球が脱落せず、より
良好に転動演出を行えるようになる。さらに、隔壁板233が透明であるから、後方に位
置する演出表示手段217によって表示される演出画像を遮蔽することが無い。従って、
より遊技者の目を楽しませることができ好適である。
また、本実施形態のパチンコ機1によると、延長転動面263を、ステージ256上の
何れかの場所に設けたり、ステージ上以外の場所に設ける(つまり、所定値以上の速度で
転動する遊技球を誘導して減速させる)のではなく、ステージ256の一端側に形成する
構成である。これにより、主役物213内に進入した遊技球に余すことなく転動演出を行
わせることができ、遊技者の目を楽しませることができる。また、遊技球がステージ25
6上に供給される速度を制限しないため、元気良くステージ256上を転動させることが
でき、転動状態を躍動的に楽しませることが可能となる。これにより、遊技者の興趣の低
減を効果的に防止することができる。
また、第一ベース475,第二ベース635の全長に対してその一部である取付当接面
474,634のみを遊技盤ベース212と当接させて取付固定するようにしているので
、遊技盤ベース212や第一ベース475,第二ベース635等の寸法誤差等があっても
、その誤差による影響を可及的に少なくすることが可能となり、遊技盤ベース212に第
一ベース475,第二ベース635を取付固定してもそれらに歪等の不具合が発生するの
を防止することができ、遊技盤ベース212(遊技盤5)に第一ベース475,第二ベー
ス635を良好に取付けることができる。そのため、第一装飾可動体430,第二装飾可
動体432を誘導案内する案内レール471,631の長さを長くすることで案内レール
471,631を支持する第一ベース475,第二ベース635が長くなっても、遊技盤
5に第一ベース475,第二ベース635を良好に取付固定することができるので、案内
レール471,631の長さを長くして第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が
大きく移動するようにさせることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体
432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により遊技者の興趣が低下するのを防
止することのできるものとすることができる。
また、第一ベース475,第二ベース635の上側に配置された取付当接面474,6
34で遊技盤ベース212に取付固定するようにしている。つまり、第一ベース475,
第二ベース635の一方の側でのみ取付固定するようにしているので、遊技盤ベース21
2への取付けが第一ベース475,第二ベース635の上側だけで済み、取付けにかかる
手間を簡略化することができると共に、例えば、遊技盤5の面に対して左右方向の力が作
用して取付当接面474,634の垂直線上から第一ベース475,第二ベース635の
重心が左右の何れかにずれても、その重心にかかる回転モーメントが、第一ベース475
,第二ベース635の重心を取付当接面474,634の垂直線上に戻すように作用し、
第一ベース475,第二ベース635が元の位置に復帰するので、取付当接面474,6
34やビス等に第一ベース475,第二ベース635にかかる重量以外の力が作用するの
を抑制することができ、第一ベース475,第二ベース635を良好に取付固定すること
ができると共に、第一ベース475,第二ベース635等が変形して不具合が発生するの
を防止することができる。
更に、第一ベース475,第二ベース635の取付当接面474,634の上部にビス
を挿通する取付孔512,672を穿設しており、これにより、第一ベース475,第二
ベース635の上部のみで取付けているので、ビスの数を可及的に少なくすることができ
、取付けにかかる手間を簡略化することができると共に、上述と同様の理由により、ビス
や取付当接面474,634にかかる回転モーメントを可及的にかかり難くすることがで
き、第一ベース475,第二ベース635を良好に遊技盤ベース212に取付固定するこ
とができる。
また、遊技盤ベース212へ取付固定するための第一ベース475,第二ベース635
の取付当接面474,634が配置された側と同じ上側に、移動手段の駆動プーリ478
,638が配置されている。つまり、駆動プーリ478,638を回転駆動する第一駆動
モータ477,第二駆動モータ637が取付当接面474,634に近い第一ベース47
5,第二ベース635の上側で支持されるので、振動や駆動反力の発生源である第一駆動
モータ477,第二駆動モータ637に可及的に近い位置で取付当接面474,634を
介して遊技盤ベース212に取付固定することとなり、第一駆動モータ477,第二駆動
モータ637からの振動等が第一ベース475,第二ベース635全体に伝わるのを防止
することができると共に、第一ベース475,第二ベース635の振動により第一ベース
475,第二ベース635に支持された案内レール471,631等の各部材が振動し、
他の部材と当接して破損したり、各部材同士の組付けが緩んだりして第一昇降部材470
,第二昇降部材630を良好に誘導案内させることができなくなるのを防止することがで
きる。
更に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を保持する第一昇降部材470,
第二昇降部材630は、二つの支持ブッシュ532,692を介して案内レール471,
631に摺動案内されるので、摺動部分の接触面積を可及的に少なくすることが可能とな
り、摺動抵抗を低減させることができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432と
共に第一昇降部材470,第二昇降部材630を上下方向に良好に誘導案内させることが
できると共に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を大型化することが可能と
なり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより目立たせてより演出効果の高
いものとすることができ、興趣が低下するのを防止することができる。また、第一装飾可
動体430,第二装飾可動体432を大型化しても摺動抵抗が増加するのを抑制すること
ができるので、駆動力の大きい大型の第一駆動モータ477,第二駆動モータ637等か
らなる移動手段を用いなくても、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を保持す
る第一昇降部材470,第二昇降部材630を良好に誘導案内させることが可能となり、
所望の大きさの第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を遊技機に備えることがで
き、より興趣の高められるものとすることができる。
また、摺動抵抗を低減させることができるので、静止状態の第一昇降部材470,第二
昇降部材630を移動させるために必要な駆動力が少なくて済み、容易に第一昇降部材4
70,第二昇降部材630を移動開始させることができる。つまり、第一昇降部材470
,第二昇降部材630の移動レスポンスを高くすることができるので、第一昇降部材47
0,第二昇降部材630すなわち第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を機敏に
移動させることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の動きによ
るインパクトをより高めることができ、興趣が低下するのを抑制することができる。
また、案内レール471,631の表面に摩擦低減層が形成されており、案内レール4
71,631と支持ブッシュ532,692との摺動抵抗を低減させることができるので
、支持ブッシュ532,692を介して第一昇降部材470,第二昇降部材630を良好
に誘導案内させることができると共に、摺動部における摩擦が低減されて摩耗し難くする
ことが可能となり、案内レール471,631や支持ブッシュ532,692が早期に摩
耗して第一昇降部材470,第二昇降部材630すなわち第一装飾可動体430,第二装
飾可動体432の動作不良を招くのを防止することができる。
更に、二つの支持ブッシュ531,691を介して支持シャフト530,690を第一
昇降部材470,第二昇降部材630に回転可能に保持するようにしているので、これに
より、支持シャフト530,690を第一昇降部材470,第二昇降部材630がかかる
部分全体で回動可能に保持する場合と比較して、支持シャフト530,690との接触部
分が可及的に少なくなり、支持シャフト530,690にかかる摩擦抵抗を低減させるこ
とが可能となり、支持シャフト530,690を良好に回動させることができ、支持シャ
フト530,690に支持された第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をスムー
ズに演出動作させて、興趣の高められるものとすることができる。
また、第一昇降部材470,第二昇降部材630の本体部534,694とブッシュ固
定部材535,695とで各支持ブッシュ532,692、及び531,691を所定の
位置に保持するようにしているので、これにより、これら支持ブッシュ532,692、
及び531,691を本体部534,694とブッシュ固定部材535,695とで簡単
に保持することができ、容易に組み立てられるものとすることができる。
更に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を駆動ベルト480,640の回
転駆動により移動させるようにしており、ネジ部材等の移動手段を用いた場合と比較して
、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の移動速度をより速く移動させることが
でき、速く移動する第一装飾可動体430,第二装飾可動体432により遊技者に強く印
象付けることができるので、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432に注目させて
その演出動作を楽しませることが可能となり、遊技に対する興趣が低下するのを防止する
ことができる。また、同じ移動量をソレノイドやシリンダを用いて移動させる場合と比較
してより小型化することが可能となり、遊技機に設置し易いものとすることができると共
に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の移動量をより大きくしても遊技機に
設置することができるので、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより大きく
移動させることができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作を認識
し易くして、その演出動作により興趣が低下するのを防止することのできる。
また、第一昇降部材470,第二昇降部材630を案内レール471,631により誘
導案内するようにしているので、撓み易い駆動ベルト480,640を用いて第一昇降部
材470,第二昇降部材630を移動させても、案内レール471,631により第一昇
降部材470,第二昇降部材630を真直ぐ誘導案内させることができ、移動の際に第一
昇降部材470,第二昇降部材630、つまり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体
432を所望の姿勢で良好に移動させることができる。
更に、駆動ベルト480,640と駆動プーリ478,638の係合歯484,644
と被係合歯485,645とを互いに係合させることで、駆動ベルト480,640が駆
動プーリ478,638の外周面上を滑り難くすることができ、駆動プーリ478,63
8から回転駆動を確実に駆動ベルト480,640に伝達させることができると共に、駆
動プーリ478,638の回転速度を速くしても、駆動プーリ478,638と駆動ベル
ト480,640との間で滑りが発生しないので、より速い速度で駆動ベルト480,6
40を駆動させることが可能となり、第一昇降部材470,第二昇降部材630を介して
第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより速い速度で移動させることができ、
よりインパクトの強い動きを第一装飾可動体430,第二装飾可動体432にさせて、興
趣の高められるものとすることができる。
また、駆動プーリ478,638を上側に、従動プーリ479,639を下側に配置し
ているので、駆動ベルト480,640は、これに固定された第一昇降部材470,第二
昇降部材630等の重さにより下方、つまり、駆動プーリ478,638とは離反する方
向に引張られる力が作用し、その力により駆動プーリ478,638への駆動ベルト48
0,640の巻き掛け力が強くなり、それらの間で摩擦力が大きくなって互いに滑り難く
することができ、駆動プーリ478,638により確実に駆動ベルト480,640を駆
動させることができると共に、駆動プーリ478,638と駆動ベルト480,640と
が滑って第一昇降部材470,第二昇降部材630が降下するのを防止することができ、
第一昇降部材470,第二昇降部材630を介して第一装飾可動体430,第二装飾可動
体432に所望の動きをさせることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動
体432に所定の演出動作をさせて、興趣の高められるものとすることができる。
また、従動プーリ479,639を駆動プーリ478,638と離反する方向に付勢す
るテンションバネ495,655を備えているので、駆動ベルト480,640に所定の
テンションを付与することができ、駆動プーリ478,638と従動プーリ479,63
9とに巻き掛けられる駆動ベルト480,640の張力を適宜なものとして、駆動ベルト
480,640を良好に回転駆動させることができる。
更に、駆動プーリ478,638と従動プーリ479,639とを上下方向に配置し、
案内レール471,631が遊技盤5(遊技盤ベース212)の面に略沿うように上下方
向に配置されている。つまり、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を、パチ
ンコ機1における遊技盤5の面に直角方向(前後方向)の寸法に対して、相対的に大きい
寸法とされている上下方向(遊技盤の面に沿った方向)に移動するようにしているので、
第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の移動量を可及的に大きくすることが可
能となり、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432の動きをより認識し易いよう
にして、その演出動作を楽しませて興趣が低下するのを防止することができる。また、第
一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を上下方向に移動させることができるので
、遊技領域37を流下する遊技球の流れ方向と略同じ上下方向に第一装飾可動体430及
び第二装飾可動体432が移動し、遊技球と第一装飾可動体430及び第二装飾可動体4
32との間での遊技者の目線移動がし易く早期に遊技者が疲労するのを抑制することがで
き興趣が低下するのを防止することができる。
また、板金からなる第一ベース475及び第二ベース635により、樹脂からなる第一
上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材473,第二下部
支持部材633を支持すると共に、それら第一上部支持部材472,第二上部支持部材6
32、及び第一下部支持部材473,第二下部支持部材633により案内レール471,
631を支持するようにしているので、大型化すると歪みの大きくなる樹脂部材を可及的
に小さくすることが可能となり、案内レール471,631を長くしても案内レール47
1,631を所望の位置に正確に支持することができ、案内レール471,631により
第一昇降部材470及び第二昇降部材630を介して第一装飾可動体430及び第二装飾
可動体432を良好に誘導案内させることが可能となるので、第一装飾可動体430及び
第二装飾可動体432がより大きく動くようにすることができ、第一装飾可動体430及
び第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くして、その演出動作により興趣が低下す
るのを防止することができる。
また、第一上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材47
3,第二下部支持部材633とにより第一ベース475,第二ベース635、案内レール
471,631、及び案内ロッド491,651が一体的に組み付けられ、夫々の剛性の
相乗効果によって全体的な強度剛性が高められているので、第一ベース475,第二ベー
ス635や案内レール471,631を長くして第一昇降部材470,第二昇降部材63
0の移動量を大きくしても、第一昇降部材470,第二昇降部材630の移動によって発
生する反力や振動等により第一ベース475,第二ベース635や案内レール471,6
31が変形するのを防止して、第一昇降部材470,第二昇降部材630を介して第一装
飾可動体430,第二装飾可動体432を良好に移動させることができると共に、第一装
飾可動体430,第二装飾可動体432がより大きく動くようにして第一装飾可動体43
0,第二装飾可動体432の演出動作を認識し易くし、その演出動作により興趣が低下す
るのを防止することができる。
また、第一上部支持部材472,第二上部支持部材632、及び第一下部支持部材47
3,第二下部支持部材633と、第一ベース475及び第二ベース635とを組付ける際
に、位置決め突起511,671を位置決め孔510,670に嵌合させるだけで、第一
上部支持部材472と第一下部支持部材473、或いは、第二上部支持部材632と第二
下部支持部材633を所定距離離れた所定位置に容易に位置決め支持することができ、案
内レール471,631を所望の位置に容易に配置支持することができる。
更に、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を支持する支持シャフト530
,690を回動させる第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体ソレノイド71
1等の回動手段を備えているので、第一装飾可動体430及び第二装飾可動体432を支
持シャフト530,690の軸芯周りに回動させることができ、第一装飾可動体430及
び第二装飾可動体432を案内レール471,631の延在する上下方向だけでなく、支
持シャフト530,690の軸芯周りの方向にも動かすことが可能となり、第一装飾可動
体430及び第二装飾可動体432の動きをより複雑な動きとすることができ、より演出
効果の高い動きをさせることで興趣の高められるものとすることができる。
また、支持シャフト530,690を回動させる第一装飾可動体ソレノイド551,第
二装飾可動体ソレノイド711等の回動手段を、第一昇降部材470,第二昇降部材63
0の第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が保持される側とは案内レール471
,631を挟んで反対側に配置したものである。これにより、第一昇降部材470,第二
昇降部材630は、案内レール471,631を挟んで一方の側に第一装飾可動体430
,第二装飾可動体432を、他方の側に第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動
体ソレノイド711等の回動手段を夫々保持することとなり、案内レール471,631
を挟んで両側に夫々所定の荷重がかかることとなるので、第一昇降部材470,第二昇降
部材630にかかる偏荷重が緩和され、第一昇降部材470,第二昇降部材630と、案
内レール471,631との間で偏摩擦や偏摩耗が発生するのを抑制し、偏荷重により案
内レール471,631に誘導案内される第一昇降部材470,第二昇降部材630が滑
らかに誘導されずぎこちない動きとなったり、誘導案内することができなくなったりする
のを防止することができる。
また、回動手段の駆動源として第一装飾可動体ソレノイド551,第二装飾可動体ソレ
ノイド711を用いているので、モータを用いた場合と比較して、レスポンスの良い速い
動きをさせることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432によりイ
ンパクトの強い演出動作をさせることができ、より興趣の高められるものとすることがで
きる。
また、第一回転防止手段490,第二回転防止手段650により第一昇降部材470,
第二昇降部材630が案内レール471,631の軸芯周りに回転するのを防止すること
ができるので、特に、振動の多い駆動ベルト480,640により第一昇降部材470,
第二昇降部材630を移動させても、第一昇降部材470,第二昇降部材630に保持さ
れた第一装飾可動体430,第二装飾可動体432が案内レール471,631の軸芯周
りに回転、つまり、軸芯周りに振れるのを良好に防止することが可能となり、意図しない
振れを抑制して所望の演出動作を確実に行わせることができ、興趣が低下するのを防止す
ることができると共に、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより大きなもの
とすることが可能となり、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をより目立たせ
て、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432による演出効果をより高めることがで
きる。
更に、第一回転防止手段490,第二回転防止手段650における案内ロッド491,
651の両端を第一上部支持部材472,第二上部支持部材632と、第一下部支持部材
473,第二下部支持部材633とで支持するようにしているので、案内ロッド491,
651を支持するための支持部材を別途備える必要がなく、案内ロッド491,651を
支持するための構成を簡略化することができ、コストが増加するのを抑制することができ
る。また、案内レール471,631と同様に案内ロッド491,651の支持精度も向
上させることができるので、案内レール471,631の長大化に伴って案内ロッド49
1,651を長くしても、案内レール471,631と案内ロッド491,651との関
係を良好な状態で維持することが可能となり、第一昇降部材470,第二昇降部材630
の振れを良好に防止することができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432をよ
り目立つように大型化して第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の演出動作によ
って興趣を高められるものとすることができる。
また、遊技盤ベース212に対して第一ベース475,第二ベース635を、後面側に
取付固定すると共に、遊技盤ベース212に前後方向に貫通する貫通口211を設けて、
その貫通口211を通して第一ベース475,第二ベース635に支持された第一装飾可
動体430,第二装飾可動体432が遊技者側から視認可能としているので、これにより
、遊技盤ベース212の後面側に第一ベース475,第二ベース635を取付けても、貫
通口211を通して第一ベース475,第二ベース635に支持された案内レール471
,631に誘導案内される第一装飾可動体430,第二装飾可動体432を遊技者に視認
させることができ、第一装飾可動体430,第二装飾可動体432の動きを楽しませて興
趣が低下するのを抑制することができるものとすることができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態
に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において
、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、上記実施形態では、延長転動面263を用いて遊技球の転動エネルギーを減
衰する構成を例示したが、これに限定するものではなく、例えば低反発性の部材を用いた
り、多数の突起部(所謂減速帯)を設けたり、これらを組み合わせたものであっても良い
。この場合でも、上記と同様の作用効果を奏することができる。
また、上記実施形態では、遊技機としてパチンコ機1に適用したものを示したが、これ
に限定するものではなく、パチスロ機や、パチンコ機とパチスロ機とを融合させてなる遊
技機に、適用しても良く、この場合でも、上記と同様の作用効果を奏することができる。
1 パチンコ機
5 遊技盤
37 遊技領域
78 案内レール
79 前構成部材
210 開口
211 貫通口
212 遊技盤ベース
213 主役物
214 主入賞口ユニット
215 遊技領域内装飾体
216 後装飾体
217 演出表示装置(演出表示手段)
218 排出誘導部材
219 風車
220 アウト口
230 枠状装飾体
231 キャラクタ体
232 装飾部材
233 隔壁板
234 右可動装飾体(前側可動体)
235 左可動装飾体(前側可動体)
236 右可動装飾体駆動ユニット
237 左可動装飾体駆動ユニット
238 チャッカー
239 通過検出センサ
240 チャッカーカバー
250 ワープ入口
251 ワープ出口
252 ワープ通路
253 転動面
254 開放部(前流下口)
255 堰部
256 ステージ
257 球誘導路(誘導手段)
258 球案内部
259 球受部(受部)
260 球流出口(流出口)
261 球誘導部
262 球誘導凹部(誘導凹部)
263 延長転動面(エネルギー減衰手段)
270 球案内路(排出口案内手段)
271 外周面(案内面)
272 フランジ部(第一フランジ部)
273 装飾フランジ部(第二フランジ部)
274 突起(減速手段)
280 突壁部
281 段差
284 傾斜(エネルギー付与手段)
292 本体部
301 装飾部材301(エネルギー減衰手段、壁状の衝突部材)
302 凸条部材(開口部案内手段)
304 開口部(後流下口)
305 溝(エネルギー付与手段)
310 可動装飾体駆動モータ
430 第一装飾可動体(第一可動体)
432 第二装飾可動体(第二可動体)
450 第一装飾可動体駆動ユニット(第一駆動ユニット)
470 第一昇降部材
471 案内レール
472 第一上部支持部材
473 第一下部支持部材
474 取付当接面
475 第一ベース
477 第一駆動モータ
478 駆動プーリ
479 従動プーリ
480 駆動ベルト
481 ベルト固定部
482 駆動ギヤ
483 伝達ギヤ
484 係合歯
485 被係合歯
490 第一回転防止手段
491 案内ロッド
492 案内部材
493 テンション機構
495 テンションバネ
509 支持面
510 位置決め孔
511 位置決め突起
512 取付孔
530 支持シャフト
531 支持ブッシュ
532 支持ブッシュ
533 挿通孔
534 本体部
535 ブッシュ固定部材
536 段付凹部
537 嵌合凹部
538 収容部
539 抜止片
540 嵌合凹部
541 収容部
550 プランジャ
551 第一装飾可動体ソレノイド(回動手段)
553 回動伝達部材
610 第二装飾可動体駆動ユニット(第二駆動ユニット)
630 第二昇降部材
631 案内レール
632 第二上部支持部材
633 第二下部支持部材
634 取付当接面
635 第二ベース
637 第二駆動モータ
638 駆動プーリ
639 従動プーリ
640 駆動ベルト
641 ベルト固定部
642 駆動ギヤ
643 伝達ギヤ
644 係合歯
645 被係合歯
650 第二回転防止手段
651 案内ロッド
652 案内部材
653 テンション機構
655 テンションバネ
669 支持面
670 位置決め孔
671 位置決め突起
672 取付孔
690 支持シャフト
691 支持ブッシュ
692 支持ブッシュ
693 挿通孔
694 本体部
695 ブッシュ固定部材
696 段付凹部
697 嵌合凹部
698 収容部
699 抜止片
700 嵌合凹部
701 収容部
710 プランジャ
711 第二装飾可動体ソレノイド(回動手段)
712 リンク機構

Claims (1)

  1. 遊技者の操作によって遊技媒体が打ち込まれる遊技領域、後方に配置された配置物が視認可能な貫通が穿設されている遊技盤と、
    前記遊技領域の下方から左右何れか一方側の内周面に沿って、前記遊技領域の上方へと前記遊技媒体を案内する案内手段と、
    前記遊技領域の下部に備えられ、前記遊技媒体を前記遊技領域外の領域へと排出する排出口と、
    前記遊技盤の前記貫通口を前方から覆うように配置された枠状の主役物と、
    該主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、外形が所定キャラクタの顔における上顎から上の部位が立体的に造形されると共に、該所定キャラクタの目に相当する部位に発光する表示態様が変化する発光装飾表示手段を備えた第一可動体と、
    該第一可動体の下方で前記主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、外形が前記所定キャラクタの顔における下顎の部位が立体的に造形されると共に、発光可能な第二可動体と、
    前記第一可動体及び前記第二可動体が前面側に出没自在とされると共に、前記主役物の枠状の内側を通して遊技者から視認可能に前記遊技盤の後方に配置され、所定の演出態様を表示可能な演出表示手段と、
    該演出表示手段の左右何れか一方の外側で前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第一可動体を片持支持して上下方向に移動させる第一駆動ユニットと、
    該第一駆動ユニットとは反対側である前記演出表示手段の左右何れか他方の外側で前記遊技盤の後面側に取付固定され、前記第二可動体を片持支持して上下方向に移動させる第二駆動ユニットと
    を具備し、
    前記主役物は、
    前記遊技媒体が左右方向に転動可能な転動面を有するステージと、
    該ステージの後方に配置され、前記後方に配置された配置物が前記ステージ上の前記遊技媒体に衝突して前記左右方向に転動する転動演出を阻害するのを防止すると共に、前記遊技者が前記配置物を視認可能に構成された隔壁板と、
    前記ステージに備えられ、前記遊技盤の前側の所定位置に前記遊技媒体を流下させる前流下口と、
    前記ステージに備えられ、前記隔壁板に穿設された開口部を通じて前記遊技盤の後側の所定位置に前記遊技媒体を流下させる後流下口と、
    前記遊技領域に打ち込まれた前記遊技媒体を受けて、前記ステージの左右何れか一端側に前記遊技媒体を供給する供給口と、
    該供給口が備えられている他端側の前記ステージから連続して形成される延長転動面、及び、該延長転動面の前面側に前記隔壁板との協働で溝を形成するようにして形成され前記遊技媒体が衝突可能な壁状の衝突部材、を有して構成され、前記ステージ上を転動する遊技媒体の転動エネルギーを減衰することで、前記前流下口または前記後流下口以外の場所から前記遊技媒体が脱落するのを防止するエネルギー減衰手段と、
    前記延長転動面の終端部の側壁に前記ステージの中央側に向かって突出して形成された突壁部、及び、前記延長転動面から一体的に上方に突出して形成された段差部、を具備し、前記遊技媒体を前記ステージ上へと押し戻すことで前記遊技媒体が前記延長転動面上で滞留するのを防止する滞留防止手段と、
    前記隔壁板から一体的に形成され前記ステージの中央側へと突出した突条部材であって、前記後流下口の前記開口部に位置する部位が左右方向に斜めに傾斜して切り欠かれて形成されている開口部案内手段と、
    前記ステージの下方且つ後方に備えられた受部、前記開口部から前記ステージの後方に突出して形成され前記受部へと前記遊媒体を誘導するドーム状の誘導凹部、及び、前記受部に受け止められた前記遊技媒体を前記遊技盤の前面側へと流出させる流出口、を具備する誘導手段と、
    前記ステージの前後略中央付近に備えられ、前記遊技媒体が略一つ分通過可能な幅で形成されている溝を有し、前記ステージ上へと供給される前記遊技媒体に所定の運動エネルギーを付与するエネルギー付与手段と、
    前記案内手段の備えられている他方側の前記遊技領域内に位置する前記主役物の外周面であって前記遊技盤の内周面の近傍に前記遊技媒体が通過可能な間隙を有して略並行に配置され前記遊技領域の上方から下方へと前記遊技媒体を沿わせて案内可能な案内面、前記遊技盤の前面側に当接し該案内面から前記遊技領域の外方に延びて形成された第一フランジ部、及び、該第一フランジ部から前側に所定距離離反した略平行な位置であって前記案内面から前記遊技領域の外方に延びて形成され前記第一フランジ部と前記案内面とで水平断面が略コの字形になるように配設されると共に前記案内面上を転動する前記遊技媒体が視認可能に構成された第二フランジ部、を有して構成され、前記遊技領域に打ち込まれた前記遊技媒体を、前記ステージ上に供給することなく前記遊技領域の上方から下方へと流下させて前記排出口へと案内する排出口案内手段と、
    前記第一フランジ部と前記第二フランジ部とに交互に形成され前記遊技媒体が衝突可能である複数の突起、を有し、前記排出口案内手段によって流下する前記遊技媒体の流下速度を減速させる減速手段と、
    発光可能な装飾可動体とされており、前記主役物の枠状の内側に備えられた前側可動体本体部が左右略同じ高さに二つ一組で形成されると共に、前記ステージ上に供給された前記遊技媒体に接触しない大きさで形成されており、前記第一可動体または前記第二可動体が片持ち支持されている側の端部側が回動可能に支持され、該支持された回動軸を中心に回動することによって、略水平な第一配置状態と略垂直な第二配置状態との間を移行可能である前側可動体と
    を備えており、
    前記第一可動体は、前記前側可動体の後ろに配置され、遊技者からは見えない位置で遮蔽でき、
    前記第二可動体は、前記主役物の下部の後側に配置され、遊技者からは見えない位置で遮蔽でき、
    前記第一駆動ユニット及び前記第二駆動ユニットは、
    略上下方向に延在し断面外形が円形形状とされ摺動部位に摩擦低減層が形成された誘導部材と、
    該誘導部材に挿入嵌合することで摺動案内されるブッシュ形状の二つの摺動部材と、
    二つの該摺動部材が挿入嵌合される前記誘導部材の軸直角方向で前記遊技盤の面に略沿うように延び、前記第一可動体又は前記第二可動体を片持支持する支持シャフトと、
    該支持シャフトに挿入嵌合され、該支持シャフトを回転可能に支持する二つの支持ブッシュと、
    二つの該支持ブッシュ及び二つの前記摺動部材を夫々所定間隔で挟持することで保持する本体部、及び固定部材を備え、二つの前記支持ブッシュを介して前記支持シャフトを回転可能に保持すると共に、二つの前記摺動部材を介して前記誘導部材に誘導案内される被誘導部材と、
    該被誘導部材を誘導案内する前記誘導部材の延在方向と同じ上下方向に互いに離反し、上側に配置され外周に複数の被係合歯が形成された駆動プーリ、及び下側に配置される従動プーリと、
    前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻き掛けられ、内周に前記駆動プーリの前記被係合歯と係合する複数の係合歯が形成されると共に、前記被誘導部材に固定される駆動ベルトと、
    該駆動ベルトを駆動させるために前記駆動プーリを回転させる回転駆動手段と、
    該回転駆動手段により回転させられる前記駆動プーリと共に前記駆動ベルトに巻き掛けられる前記従動プーリに対して前記駆動プーリと離反する方向に開放され前記従動プーリの両側から突出する軸部を係止するフック状の係止部、前記誘導部材が挿入嵌合する案内孔を備え、前記誘導部材に誘導案内されると共に前記従動プーリを回転可能に保持する移動体と、
    該移動体における前記案内孔と前記係止部との間で一端が支持され、前記駆動プーリと前記従動プーリとが互いに離反する方向へ付勢する付勢手段と、
    該付勢手段により前記従動プーリを介して付勢された前記駆動ベルトが駆動されることで移動する前記被誘導部材が、前記誘導部材の軸芯周りに回転するのを防止し、該誘導部材の延在方向と略同じ方向に延び該誘導部材から所定距離離れた位置に配置されるガイド部材、該ガイド部材によってその延出方向とは略直角方向への移動を規制され前記被誘導部材に保持される被ガイド部材を有し、前記第一駆動ユニットでは前記ガイド部材が前記誘導部材の軸芯に対して前記被誘導部材に片持保持された前記第一可動体の方向とは反対方向の位置に配置され、前記第二駆動ユニットでは前記ガイド部材が前記誘導部材の軸芯に対して、前記被誘導部材に片持保持された前記第二可動体の方向とは略直角方向の位置に配置される回転防止手段と、
    前記第一駆動ユニットでは、前記第一可動体が前記被誘導部材に前記支持シャフトを介して保持される側とは前記誘導部材を挟んで反対側の位置に配置され、前後方向に進退するプランジャを有したソレノイドと、前記プランジャの進退による直線運動を回転運動に変換して前記支持シャフトに伝達する伝達手段とを備え、
    前記第二駆動ユニットでは、前記第二可動体が前記被誘導部材に前記支持シャフトを介して保持される側とは前記誘導部材を挟んで反対側の位置に配置され、上下方向に進退するプランジャを有したソレノイドと、前記プランジャの進退による直線運動を回転運動に変換して前記支持シャフトに伝達する伝達手段とを備え、
    前記回転防止手段により回転が防止される前記被誘導部材に保持された前記支持シャフトを軸芯周りに回動させる回動手段と、
    前記誘導部材及び前記回転防止手段における前記ガイド部材の一端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第一支持部材と、
    前記誘導部材及び前記回転防止手段における前記ガイド部材の他端側を支持し、複数の位置決め突起を有した樹脂からなる第二支持部材と、
    板金からなり、前記第一支持部材及び前記第二支持部材の前記位置決め突起と対応する複数の位置決め孔、該位置決め孔と前記位置決め突起とを互いに嵌合させることで前記第一支持部材及び前記第二支持部材を所定位置に位置決め支持する支持面、該支持面に対して略直角に屈曲形成され上部にビスを挿通可能な取付孔が穿設された取付当接面を上側に備え、前記駆動プーリ、前記回転駆動手段、及び前記誘導部材を少なくとも支持すると共に、前記従動プーリが配置される位置よりも下方向に延出した位置で前記移動体に一端が支持された前記付勢手段の他端を支持し、且つ、前記第一駆動ユニットでは前記第一可動体が、前記第二駆動ユニットでは前記第二可動体が、前記遊技盤の前記貫通口の一つ且つ前記主役物の枠状の内側を通して視認可能となるように前記遊技盤の後面側に前記取付当接面を介して取付固定されるベースとを備え
    前記第二駆動ユニットの前記被誘導部材に取り付けられ、前記第二可動体を支持する前記シャフトを隠蔽する装飾体を更に備え、
    前記第一可動体の前記発光装飾表示手段は、
    複数種類の色の光を投光可能な発光手段から投光される光の三原色のうちの何れか一つのみからなる第一色の光だけが透過することで、第一表示態様を呈する第一透過手段と、
    該第一透過手段と同一面上の遮光性の部材からなる部材上に配置され、且つ前記第一透過手段に対して一部が重複するように配置され、該重複する重複部は、前記第一色を除く他の光の三原色の何れか一方の色である第二色の光が少なくとも透過し、該重複部以外は該第二色のみが透過することで第二表示態様を呈する第二透過手段と、
    前記第一透過手段及び前記第二透過手段に対して前記発光手段の配置される側から、前記発光手段から投光される光以外の色の光が前記第一透過手段及び前記第二透過手段に照射されるのを防止する遮光手段とを備えていることを特徴とする遊技機。
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