JP4686018B2 - 眼底カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は眼底カメラ、特に、アライメント光源の被検眼角膜反射の虚像として形成したワーキングドットを用いて被検眼とのアライメントを行なう眼底カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
眼底カメラを用いて、眼底の観察あるいは撮影を行なうためには、眼底カメラと被検眼の相対位置を調整するアライメント(位置合わせ)作業を行なう必要がある。このアライメントでは、まず被検眼前眼部と眼底力メラの位置合わせを行ない、その後、より精密に被検眼眼底と眼底カメラの位置合わせを行なう、という手法がよく用いられている。
【0003】
このアライメントのうち、被検眼前眼部に対するアライメント(前眼部アライメント)ではアライメント光源の角膜反射像(虚像)をワーキングドットとして被検眼の前眼部近傍に形成し、被検眼眼底に対するアライメント(眼底アライメント)では被検眼の眼底に形成し、これらの像をモニタや観察光学系を介して観察しながらカメラの位置を調節する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ここで無散瞳型眼底カメラの場合、アライメント光源に赤外光源を用いて赤外光で前眼部や眼底を照射し、その反射光を赤外光を撮像可能なCCDカメラを使ってモニタに投影しこのモニタ画像を観察することによりカメラの操作を行なう。このため、モニタ画像はあまり良好なコントラストを得られないため、アライメント光源の輝点が画面上で非常に見づらいという問題点があった。
【0005】
そこで本発明の課題は、眼底カメラアライメント時のモニタ画像の表示を工夫することにより、迅速、容易かつ正確に被検眼と眼底カメラのアライメントを行なえるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明によれば、アライメント光源の被検眼角膜反射の虚像として形成したワーキングドットを用いて被検眼とのアライメントを行なう眼底カメラにおいて、被検眼の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像を表示するモニタと、アライメント達成時に前記ワーキングドットの画像が占めるべき前記モニタ画面上の所定位置に、それ以外のモニタ画像よりも輝度を低下させたマークを表示する制御手段を設け、前記制御手段は、前記マーク表示のための輝度低下処理において、処理中の画素の輝度値と所定のしきい値を比較することによりワーキングドットのものかどうかを検出し、処理中の画素がワーキングドットのものでない場合のみ当該画素に対して前記マーク表示のための輝度低下処理を行なう構成を採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
図1は本発明を採用した眼底カメラの光学系の要部の構成を示している。ここでは、光学系の対物レンズ13廻りの構造のみを示し、眼底カメラのその他の構造については詳細な図示を省略している。
【0009】
図1において符号Eは被検眼、Iは被検眼Eの虹彩である。被検眼Eの前眼部と眼底カメラのアライメント(前眼部アライメント)を行なうために、本実施形態では対物レンズ13の近傍にアライメント光源として赤外光を発生するLED11、12が配置されている。
【0010】
上記構成において、LED11、12を点灯させると、被検眼Eの角膜反射により、ワーキングドットD、Dが虚像として被検眼Eの前眼部近傍に形成される。
【0011】
眼底カメラ光学系には、赤外光撮影可能なCCD35が設けられ、後述の画像処理系の画像処理を経た画像データをモニタを投影できるようになっている。
【0012】
眼底カメラの光学系を含む主要部は、不図示の架台上で上下左右に移動でき、検者はモニタに投影された被検眼EおよびワーキングドットD、Dの画像を観察しながら眼底カメラを架台上で操作することにより、眼底カメラと被検眼Eのアライメントを取ることができる。
【0013】
LED11、12の配置位置は、カメラと被検眼Eの光軸が合致し、かつ所定のワーキング距離となった時に、観察視野のほぼ中央において、2つのワーキングドットD、Dの距離が虹彩Iのほぼ開口に相当する位置に投影されるように決めておく。好ましくは、アライメント達成時にワーキングドットD、Dの幅Wが撮影可能な最小瞳孔径に相当するようにする(図4(A)参照)。
【0014】
また、単一のアライメント光源ではなく、LED11、12を設けることにより、眼底カメラを移動した際にワーキングドットD、Dの移動の様子、あるいは見え方を観察することにより、位置ずれの方向を検者が容易に認識できる。
【0015】
図2は本発明の眼底カメラの画像処理系の構成を示している。
【0016】
図2において符号31はマイクロプロセッサなどから成るCPUで、少なくとも上記のCCD35で撮影した画像をモニタMで表示する画像処理を制御する。なお、CPU31は、眼底カメラの他の部材の制御を行なうものであってよい。
【0017】
CCD35、およびCRTディスプレイなどから成るモニタMはビデオインターフェース34を介してCPU31と接続されている。
【0018】
CPU31には、後述の制御プログラムを格納したROM32およびRAM33が接続されている。RAM33には、CCD35で撮影した画像データ、および後述のマスクデータを格納する画像メモリ領域が割り付けられる。
【0019】
ビデオインターフェース34により、CCD35で撮影した画像データをCPU31の制御に基づきCPU31側に出力させることができ、逆にRAM33の画像メモリ領域からモニタM側に出力して表示させることができる。
【0020】
前述のように、無散瞳方式ではCCD35で赤外光撮影を行ない、モニタMに投影するので、コントラストがあまり高くなく、アライメントの際、モニタMを介して観察される画像はあまり見易いものではない。したがって、本実施形態においては、下記のようなマーク表示を行なうことにより、アライメント時の操作性を向上する。
【0021】
図4(A)は、眼底アライメント時のモニタMの画像を示しており、同図は眼底カメラと被検眼Eのアライメントが達成された状態を示している。この時、ワーキングドットD、Dは被検眼Eの画像のほぼ画面中央位置にあり、しかもワーキングドットD、Dの幅Wが撮影可能な最小瞳孔径に相当するようLED11、12を配置してある。
【0022】
図4(A)のワーキングドットD、Dの最適位置(アライメント達成位置)を検者がモニタ画面上で容易に認識できるよう、本実施形態では図5(A)に示すようにモニタ画面中のワーキングドットD、Dの最適位置にマークm、mを表示する。
【0023】
このマークm、mは、図5中では単に矩形で示してあるが、実際には後述の処理を行なうことにより、CCD35で撮像した画像データの対応部位の輝度を調節することにより、マーク以外の部分の画像よりも暗く表示する。一方、ワーキングドットD、Dは、理解を容易にするため、各図中では黒丸で示してあるがモニタ画面上では実際には白色の輝点として観察される。
【0024】
したがって、マークm、mの部分を暗く表示しておくことにより、図5(A)のようにアライメントが達成されていない状態からカメラの位置を調節することによりワーキングドットD、Dが図5(B)のようにマークm、mの中に入ってくると、検者はこれをモニタ画面上で容易に識別することができる。
【0025】
マークm、mを表示するには、単に画像データの対応部分の輝度値を一様に下げるだけでもよいが、CPU31で下記のような画像処理を行なうことによって、ワーキングドットD、Dの視認性を低下させることなくマークm、mを表示することができる。
【0026】
図3はCPU31で行なう画像処理の流れを示したもので、図示の手順はCPU31のプログラムとしてROM32に格納される。
【0027】
図3のステップS1では、RAM33の画像メモリ領域にアクセスするためのポインタ(アドレスカウンタ)を初期化する。
【0028】
RAM33の画像メモリには、CCD35で撮影されたキャプチャ画像が逐次保持されており、この画像メモリの開始アドレスVbおよび終了アドレスVeは図4(A)の画面上の位置に相当するものとする。
【0029】
ステップS1では、この画像メモリをアクセスするためのポインタPtr1を開始アドレスVbに初期化する。
【0030】
一方、マークm、mの輝度調節を行なうため、ROM32(RAM33でも可)の所定領域に、図4(B)に示すようなマスクテーブルを用意しておく。このマスクテーブルの各セルは画像メモリVb〜Veの各画素に1対1に対応し、開始アドレスMb〜終了アドレスMeの大きさを有する。
【0031】
そして、マークm、mを表示すべき画面中央の2つの矩形領域(図中の斜線部)の画素に対応するマスクテーブルの対応アドレスに、この矩形領域の輝度を調節するための輝度オフセット値(後述のd)を格納しておく。これ以外のマスクテーブルの値は0(あるいは−1などの無効データでもよい)を格納しておく。
【0032】
なお、画像メモリVb〜Veのサイズと、マスクテーブルMb〜Meのサイズは必ずしも同一である必要はなく、1マスクデータのサイズなどに応じてマスクテーブルに必要な容量は異なってくる。また、マスクデータをテーブル形式で用意したが、マスクの形式はこのようなテーブル形式に限定されないのはいうまでもない。たとえば、処理すべき画像メモリVb〜Veの画素のアドレスを算出する条件式としてマスクデータを持つこともできる。
【0033】
ステップS1では、このマスクテーブルをアクセスするためのポインタPtr2を開始アドレスMbに初期化する。
【0034】
ステップS2では、ポインタPtr1が画像メモリの終了アドレスVeを超えているか否かを判定し、ステップS2が肯定された場合には画像メモリの全ての画素を処理したものとして処理を終了する。
【0035】
ステップS2が否定された場合にはステップS3においてポインタPtr2でアクセスされるマスクテーブルの内容M(Ptr2)が0かどうかを判定する。これは、現在の画素が輝度調節を行なうべき画素であるか否かの判定に相当する。
【0036】
ステップS3が肯定された場合には、現在の画素が輝度調節を行なうべき画素ではない、つまり、マークの表示位置の画素ではないと判定されたことになるので、ステップS6に移行し、ポインタPtr1およびPtr2を次の画素に対応するアドレスとなるようインクリメントしてステップS2にループする。
【0037】
ステップS3が否定された場合には、マスクテーブルの内容M(Ptr2)が0ではない、つまり、マークの表示位置の画素であると判定されたことになる。この場合は、まずステップS4において、ポインタPtr1でアクセスされる画像メモリの輝度値V(Ptr1)が所定のしきい値TH以上であるか否かを判定する。
【0038】
このしきい値THは、LED11、12の輝度、CCD35の感度などの特性に応じて、ワーキングドットに相当する輝度を検出できるような値にあらかじめ決定しておく。つまり、このしきい値THよりも大きい輝度を持つ画素はLED11、12によるワーキングドットの画素であると判定できるようにしておく。
【0039】
ステップS4が否定、つまり、現在の画素の輝度がしきい値TH以上の場合は、現在の画素がワーキングドットのものであるものとして、ステップS7で何も処理を行なわずステップS6に移行する。
【0040】
ステップS4が否定され、現在の画素の輝度がしきい値THよりも小さい場合には、現在の画素がワーキングドットのものではないとして、ステップS5で現在の画素の輝度値V(Ptr1)から現在のマスクデータの輝度オフセット値d(=M(Ptr2))を減算して新しい輝度値V(Ptr1)を生成する。
【0041】
なお、マークm、mは必要な期間だけ表示すればよい。たとえば、LED11、12によりワーキングドットを表示する前眼部アライメントの期間のみ表示させ、その後、別の検査フェーズに入る時、たとえば、前眼部アライメントの後、眼底カメラを前進させたりあるいは光学系の倍率を変更したりして眼底アライメントや眼底画像の観察/撮影に入るタイミングにおいてモニタ画面から消去する。このようにマークm、mは必要な期間だけ表示し、眼底カメラの他の動作期間においてはマークm、mの表示を禁止することにより、マークm、mによって検者の眼底画像の観察などの作業が妨げられるのを防止できる。
【0042】
以上の画像処理により、画像メモリ中のマークm、mに相当する矩形領域の輝度を下げ、モニタ画面中で暗く表示することができる。これにより、検者はワーキングドットD、Dを移動すべき最適位置を迅速に判断でき、また、その位置へのワーキングドットD、Dの移動、すなわちカメラのアライメント操作を容易かつ迅速に行なうことができる。
【0043】
特に、本実施形態では、マークm、mに相当する矩形領域において、しきい値THを用いて処理中の画素がワーキングドットのものかどうかを検出し、ワーキングドットを表示するドットの輝度は下げないようにしているので、マークm、mの位置にワーキングドットが入った場合でも、高コントラストでワーキングドットを表示でき、検者は容易にワーキングドットを視認でき、アライメント作業を容易かつ迅速に行なうことができる。
【0044】
また、上記実施形態では、LED11、12を用いて表示するワーキングドットD、Dを2つ表示し、これらのワーキングドットD、Dの間隔を眼底カメラの撮影可能瞳孔径とほぼ一致させてあるので、検者が2つのワーキングドットD、Dの動きにより眼底カメラの左右の位置ずれを容易に認識できるとともに、眼底カメラと被検眼のワーキング距離、および撮影条件の可否を容易に認識できる。
【0045】
なお、図3のステップS3において、マスクデータM(Ptr2)の値が0かどうかを判定しているが、本例のように輝度調節を行なわない画素に対して0を格納する場合はこのステップは必ずしも必要ない。これは、輝度調節を行なわない画素に対する輝度オフセット値0はステップS5の輝度オフセット値減算処理に影響を与えないためである(他のオフセット演算方式、たとえば、輝度オフセット値を乗算して新しい輝度を求めるような方式により輝度調節を行なう場合はこの限りではない)。
【0046】
また、ステップS4およびステップS7を省略すると、単にマークm、mに相当する矩形領域の輝度を無条件で低下させる処理になるが、このような処理でも、マークm、mに相当する矩形領域の輝度オフセット値をLED11、12により得られるワーキングドットのモニタ画面上の輝度や、その他の部分の平均的な輝度を考慮して適宜定めておけば、マークm、mを表示しない従来方式に比べれば良好なワーキングドットの視認性を得ることができる。
【0047】
なお、図3のフローチャートでは、本発明の画像処理を概念的に説明するため、敢えて効率のあまり良くない処理も含めて図示しているが、画像処理の細部は高速化、あるいは利便性を考慮して、当業者において種々変更できるのはいうまでもない。
【0048】
たとえば、上記の画像処理では、画像メモリのアドレスの全領域Vb〜Veを走査してマークのための輝度調節を行なっているが、この処理は必ずしも必要なく、マークを表示すべき矩形領域のみの処理を行なうことにより高速にマークの輝度調節を行なうことができる。
【0049】
また、上記の画像処理に関する制御パラメータのいくつかは、固定の値ではなく、手動操作に応じて制御したり、あるいはCCD35から入力される画像の特性などに応じて適応的に設定制御することができる。
【0050】
たとえば、ワーキングドット部分の輝度調節を禁止するためのしきい値TH、およびマークの矩形領域において輝度を低下させるための輝度オフセット値などの制御パラメータは、不図示の操作部から検者が所定の操作を行なうことにより好みに応じて手動設定するような構成を用いることが考えられる。
【0051】
また、これらの制御パラメータは、CCD35から入力される画像の特性(たとえば、平均輝度、コントラスト、空間周波数など)に応じて適応的に自動制御する構成であってもよい。
【0052】
また、モニタ画面上におけるマークmの矩形領域のサイズや形状を好みに応じて手動設定できるようにしておく構成としてもよい。
【0053】
また、以上では、説明を容易にするため、CPU31側のRAM33に画像メモリを設ける構成を示したが、ビデオインターフェース34内などに設けられた画像メモリを用いるようにしてもよい。通常、ビデオインターフェース34内に設けられるVRAMは高速な入出力を行なえる利点がある。あるいは、CPU31ではなく、ビデオインターフェース34側で上述の処理を行なうようにしてもよい。
【0054】
以上では、前眼部アライメントを行なうために眼底カメラの対物レンズ近傍にアライメント光源を配置する例を示したが、本発明はあくまでも眼底カメラのアライメントのために用いられるワーキングドットをどのようにモニタ上で表示するか、に関するものである。したがって、本発明は上記実施形態に限定されることなく、あらゆる種類のワーキングドットのモニタ表示について実施することができるのはいうまでもない。たとえば、上述の前眼部アライメントの後、眼底カメラを前進させたりあるいは光学系の倍率を変更したりして眼底アライメントを行なうが、その場合に光学系内部の被検眼眼底と共役位置に設けたアライメント光源を用いることがある。本発明はこのようなアライメント光源により形成されるワーキングドットのモニタ表示にも実施することができ、これにより迅速、容易かつ正確に被検眼と眼底カメラのアライメントを行なうことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、アライメント光源の被検眼角膜反射の虚像として形成したワーキングドットを用いて被検眼とのアライメントを行なう眼底カメラにおいて、被検眼の画像を撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された画像を表示するモニタと、アライメント達成時に前記ワーキングドットの画像が占めるべき前記モニタ画面上の所定位置に、それ以外のモニタ画像よりも輝度を低下させたマークを表示する制御手段を設けた構成を採用しているので、ワーキングドットを移動すべき最適位置を迅速に判断でき、また、その位置へのワーキングドットの移動、すなわちカメラのアライメント操作を迅速、容易かつ正確に行なうことができる。
【0056】
特に、前記マーク表示のための輝度低下処理において、処理中の画素の輝度値と所定のしきい値を比較することによりワーキングドットのものかどうかを検出し、処理中の画素がワーキングドットのものでない場合のみ当該画素に対して前記マーク表示のための輝度低下処理を行なう構成によれば、マークの位置にワーキングドットが入った場合でも、高コントラストでワーキングドットを表示でき、検者は容易にワーキングドットを視認でき、アライメント作業を容易かつ迅速に行なうことができる。
【0057】
あるいはさらに、複数のアライメント光源を設け、これら複数のアライメント光源により表示されるモニタ上の複数のワーキングドットの間隔を撮影可能な被検眼の瞳孔径とほぼ一致させた構成を採用すれば、ワーキングドットの動きにより眼底カメラの左右の位置ずれを容易に認識できるとともに、眼底カメラと被検眼のワーキング距離、および撮影条件の可否を容易に認識できる。
【0058】
あるいはさらに、前記アライメント光源を用いた特定のアライメント期間においてのみ前記のマーク表示を行ない、他の動作期間においてはマークの表示を禁止する構成を採用すれば、マークによって検者の眼底画像の観察などの作業が妨げられるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した眼底カメラの光学系要部の説明図である。
【図2】図1の装置の画像処理系のブロック図である。
【図3】図2のCPUが実行する画像処理の流れを示したフローチャート図である。
【図4】図1の装置におけるアライメント動作、および画像処理の概要を示した説明図である。
【図5】図1の装置におけるアライメント動作および本発明の効果を示した説明図である。
【符号の説明】
11、12 LED
13 対物レンズ
31 CPU
32 ROM
33 RAM
34 ビデオインターフェース
35 CCD
D ワーキングドット
M モニタ
m マーク
Claims (6)
- アライメント光源の被検眼角膜反射の虚像として形成したワーキングドットを用いて被検眼とのアライメントを行なう眼底カメラにおいて、
被検眼の画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段により撮像された画像を表示するモニタと、
アライメント達成時に前記ワーキングドットの画像が占めるべき前記モニタ画面上の所定位置に、それ以外のモニタ画像よりも輝度を低下させたマークを表示する制御手段を設け、
前記制御手段は、前記マーク表示のための輝度低下処理において、処理中の画素の輝度値と所定のしきい値を比較することによりワーキングドットのものかどうかを検出し、処理中の画素がワーキングドットのものでない場合のみ当該画素に対して前記マーク表示のための輝度低下処理を行なうことを特徴とする眼底カメラ。 - 前記制御手段は、前記撮像手段により撮像された画像データ中、前記モニタ上の所定位置に該当する画素の輝度値を所定の輝度オフセット値だけ低下させることにより前記マーク表示を行なうことを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。
- 複数のアライメント光源を設け、これら複数のアライメント光源により表示されるモニタ上の複数のワーキングドットの間隔を撮影可能な被検眼の瞳孔径とほぼ一致させたことを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。
- 前記輝度オフセット値および前記しきい値を検者の手動操作、または、前記撮像手段により撮像された画像の特性に応じて設定する手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の眼底カメラ。
- 前記モニタ画面上におけるマークの矩形領域のサイズや形状を検者の手動操作に応じて設定することを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。
- 前記制御手段は、前記アライメント光源を用いた特定のアライメント期間においてのみ前記のマーク表示を行ない、他の動作期間においてはマークの表示を禁止することを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。
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