JP4683686B2 - ブーム作業車の撓み角度の算出方法及び装置 - Google Patents

ブーム作業車の撓み角度の算出方法及び装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブーム作業車の撓み角度算出方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来伸縮ブームの撓みを考慮したクレーンの作業半径算出装置が知られている。このクレーンの作業半径算出装置は、車両上に起伏自在な伸縮ブームを備えたブーム作業車において、伸縮ブームの基部の傾斜角度検出器により傾斜角θbを検出しこの傾斜角θbの余弦に伸縮ブームの長さLを掛け合わせたLCOSθbを求め、伸縮ブームの先端部の傾斜角度検出器により傾斜角θaを検出しこの傾斜角θaの余弦に伸縮ブームの長さLを掛け合わせたLCOSθaを求め、LCOSθbとLCOSθaを加算し平均処理して
作業半径R=(LCOSθa+LCOSθb)/2を算出する方法が取られていた。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】
ところで、上記方法による算出は、傾斜角θaによる作業半径と傾斜角θbによる作業半径を加算して単に平均処理しただけで正確に作業半径Rを算出するものではなかった。
【0004】
本発明は、伸縮ブームの撓みを正確に把握することができるブーム作業車の撓み角度の算出方法及び装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明のブーム作業車の撓み角度の算出方法は、車両上に起伏自在な伸縮ブームを備えたブーム作業車において、自重撓みが生じない仮想の伸縮ブームを自重撓みが生じる実際の伸縮ブーム先端が位置する位置まで倒伏させる際の倒伏角を伸縮ブームの撓み角度として算出するブーム作業車の撓み角度算出方法であって、伸縮ブームの基端部における第1の起伏角度と伸縮ブームの先端部における第2の起伏角度とをそれぞれ検出し、検出した第1の起伏角度と第2の起伏角度の差に予め決定しておいた係数を掛けて前記伸縮ブームの撓み角度を算出するものである。
【0006】
請求項2に係る本発明のブーム作業車の撓み角度の算出方法は、請求項1において、伸縮ブームの長さを検出し、当該伸縮ブームの長さに基づいて前記係数を変更可能にするものである。
【0007】
請求項3に係る本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置は、車両上に起伏自在な伸縮ブームを備えたブーム作業車において、自重撓みが生じない仮想の伸縮ブームを自重撓みが生じる実際の伸縮ブーム先端が位置する位置まで倒伏させる際の倒伏角を伸縮ブームの撓み角度として算出するブーム作業車の撓み角度算出装置であって、伸縮ブームの基端部に第1起伏角度検出器と伸縮ブームの先端部に第2起伏角度検出器とをそれぞれ配置し、両検出器からの信号を受け第1起伏角度検出器の検出値と第2起伏角度検出器の検出値の差に予め決定しておいた係数を掛けて前記伸縮ブームの撓み角度を算出する算出手段を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項4に係る本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置は、請求項3において、伸縮ブームの長さ検出器を配置し、前記算出手段は、当該長さ検出器からの信号に基づいて前記係数を変更可能にしてあることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明のブーム作業車の撓み角度の算出方法及び装置について、図1〜図3に基づいて以下に説明する。まず、本発明のブーム作業車の撓み角度の算出方法について、図3に車両上に起伏自在な伸縮ブームを備えたブーム作業車の伸縮ブームを模式的に直線で図示して説明する。
【0010】
θbは、伸縮ブームの基端部の起伏角(対地起伏角)を検出した第1の起伏角度で、θaは、伸縮ブームの先端部の起伏角(対地起伏角)を検出した第2の起伏角度である。A0は、自重撓みが生じない仮想の伸縮ブームを模式的に直線で表している。Bは、自重撓みが生じる実際の伸縮ブームを模式的に表している。A1は、仮想の伸縮ブームA0を実際の伸縮ブームBの先端が位置する位置まで倒伏させた時の仮想の伸縮ブームを表している。αは、伸縮ブームの撓み角度であって、仮想の伸縮ブームA0を仮想の伸縮ブームA1にまで倒伏させる際の倒伏角である。
【0011】
Kは、第1の起伏角度θbと第2の起伏角度θaの差に掛け合わせ、前記伸縮ブームの撓み角度αを算出するために、予め決定しておいた係数である。この係数は、ブームの形状によって変わるもので予め実測したものであっても、計算により算出できるようにしたものであってもよい。θは、伸縮ブーム全体の傾斜角であって、仮想の伸縮ブームA1の起伏角である。
【0012】
このように構成したブーム作業車の撓み角度算出方法は、伸縮ブームの撓み角度αをα=K(θb−θa)で算出し、伸縮ブーム全体の傾斜角θを
θ=θb−α=θb−K(θb−θa)で算出できる。
【0013】
このようにして算出した伸縮ブームの撓み角度αは、仮想の伸縮ブームA0を実際の伸縮ブームBの先端が位置する位置まで倒伏させる際の倒伏角として算出するようにしているものだから、伸縮ブーム全体の傾斜角θは正確に算出できる。よって、伸縮ブーム全体の傾斜角θが正確に算出できれば、作業半径Rや実際の伸縮ブームBの先端までの高さHを正確に算出することを可能にするものである。
【0014】
なお、上記実施形態では、係数Kを予め決定しておくために、予め実測したり、計算により算出できるようにしたものであるが、伸縮ブームBの長さLを検出し、当該伸縮ブームBの長さLにより前記係数Kを変更可能に構成してもよい。特に、伸縮ブーム長さLが長くなると撓み量が増すので、伸縮ブームBの長さLが長くなれば伸縮ブームBの撓み角度αが大きくなるように伸縮ブームBの長さLと係数Kを関係付けておけばよい。
【0015】
また、伸縮ブームBは多段ブームで構成されており、同時伸縮方式の場合係数Kは、伸縮ブームBの長さによって変更するようにしておけばよいが、順次伸縮の場合のように伸長するブーム段と伸長しないブーム段がある場合には、伸縮ブームBの長さだけでなく伸長したブーム段によっても係数Kを変更するようにしておけばよい。
【0016】
次に、上記実施形態では、本発明のブーム作業車の撓み角度の算出方法を説明したが、図2に図示する高所作業車を例にして本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置を図1〜図3に図示し以下に説明する。
【0017】
図2において、Bは、伸縮ブームであって、当該伸縮ブームBは、車両1上に旋回駆動自在に配置した旋回台2に起伏駆動自在に配置している。伸縮ブームBは、基ブーム4に中間ブーム5を、中間ブーム5に中間ブーム6を、中間ブーム6に先ブーム7を、順次嵌挿し各ブーム間に適宜伸縮駆動手段を配置している。伸縮ブームBの先端には作業台を配置し、伸縮ブームBを適宜伸縮、起伏、旋回させることにより作業台を任意の位置に移動させ、作業台に搭乗した作業者を高所位置に位置させ高所作業できるようにしてある。
【0018】
本発明に係るブーム作業車の撓み角度算出装置は、このような高所作業車に次のようにして配置してある。8は、伸縮ブームBの基端部に配置した第1起伏角度検出器(対地角検出)であり、9は、伸縮ブームBの先端部に配置した第2起伏角度検出器(対地角検出)である。10は、伸縮ブームBのブーム長さ検出器である。
【0019】
11は、上記した自重撓みが生じない仮想の伸縮ブームA0を自重撓みが生じる実際の伸縮ブームBの先端が位置する位置まで倒伏させた際の倒伏角を伸縮ブームの撓み角度αとして算出する算出手段である。、12は、減算器であって、第1起伏角度検出器8からの検出値θbと第2起伏角度検出器9からの検出値θaの信号を受けて、θb−θaを算出する。13は、撓み角度算出器であって、減算器12の出力信号に予め決定しておいた係数Kを掛け合わせ、伸縮ブームの撓み角度α=K(θb−θa)を算出する。14は、伸縮ブーム全体の傾斜角検出器であって、撓み角度算出器13の出力信号と第1起伏角度検出器8からの検出値θbの信号を受けて、
伸縮ブーム全体の傾斜角θ=θb−α=θb−K(θb−θa)を算出する。
【0020】
15は、補正器であって、ブーム長さ検出器10からのブーム長さ検出値Lの信号を受けて、伸縮ブームの長さLにより前記係数Kを補正し、補正出力信号を撓み角度算出器13に出力する。補正器15は、ブーム長さLが長くなると撓み量が増すので、伸縮ブームBの長さLが長くなれば伸縮ブームBの撓み角度αが大きくなるように伸縮ブームBの長さLに対する係数Kを補正するようにしてある。
【0021】
また、伸縮ブームBは多段ブームで構成されており、同時伸縮方式の場合は係数Kは伸縮ブームBの長さLによって変更するようにしておけばよいが、順次伸縮の場合のように伸長するブーム段と伸長しないブーム段がある場合には、ブーム長さ検出器10からのブーム長さ検出値Lの信号だけでなく、伸長したブーム段を検出する検出器を配置しこれによって係数Kを変更するようにしてもよい。
【0022】
16は、作業半径算出器であって、伸縮ブーム全体の傾斜角検出器14とブーム長さ検出器10からの信号を受けて作業半径R=LCOSθを算出し、作業半径Rの信号を出力する。17は、ブーム高さ算出器であって、伸縮ブーム全体の傾斜角検出器14とブーム長さ検出器10からの信号を受けてブーム高さH=LSINθを算出し、ブーム高さHの信号を出力する。このようにして算出した作業半径信号あるいはブーム高さ信号は、安全装置の演算過程に使用する信号として用いたり、作業半径やブーム高さを表示する表示器の信号として用いられる。
【0023】
このように構成した本発明のブーム作業車の撓み角度算出装置は、算出手段11で伸縮ブームの撓み角度αならびに伸縮ブーム全体の傾斜角θを算出できる。すなわち、算出手段11で算出する伸縮ブームの撓み角度αは、仮想の伸縮ブームA0を実際の伸縮ブームBの先端が位置する位置まで倒伏させた仮想の伸縮ブームA1の倒伏角として算出するようにしているものだから、伸縮ブーム全体の傾斜角θは従来技術で説明した場合のものより正確に算出できる。よって、伸縮ブーム全体の傾斜角θが正確に算出できれば、作業半径Rや伸縮ブームの先端までの高さHを正確に算出することを可能にするものである。
【0024】
なお、上記実施形態では、係数Kをブーム長さ検出器10からの信号を受けて補正器15で補正するようにしたが、この補正器を用いずに予め実測したり、計算により算出して予め決定した係数Kを用いるようにしてもよい。また、ブーム長さ検出器10に替えて手動で調整できる調整手段を備え、当該調整手段からの信号で補正器による係数Kの調整ができるようにしてもよい。このようにしておけば、同形式の伸縮ブームであっても撓みが微妙に異なる場合にも対応できる。
【0025】
次に、上記実施形態では伸縮ブ―ムBを一つの直進ブームで構成した場合の実施形態について説明したが、二つの直進ブームで構成し折り曲げ式ブームとした時の実施形態について図4〜図5に図示し以下に説明する。
【0026】
図4に図示する高所作業車は、図2に図示して説明した伸縮ブームBの先端部に第2伸縮ブームCを起伏駆動自在(起伏駆動手段は図示していない。)に配置してある。第2伸縮ブームCは、伸縮ブームBと同様に複数段のブームを順次嵌挿させ伸縮駆動自在に配置(第2伸縮ブームCの配置構成は前記伸縮ブームBと同様であるので、詳細な説明は省略する。)しており、第2伸縮ブームCの先端部には作業台を配置している。そして第2伸縮ブームCは、格納時に伸縮ブームBと第2伸縮ブームCを全縮小した後伸縮ブームBの上に平行に折畳まれるようにしている。
【0027】
このような高所作業車に配置される本発明に係るブーム作業車の撓み角度算出装置は、次のように構成してある。図5に図示する符号8〜符号17は図1に図示説明したものと同じであるので、詳細な説明は省略する。18は、伸縮ブームBと第2伸縮ブームCとの起伏角を検出する第3起伏角検出器(対機角検出)であり、19は、第2伸縮ブームCの先端部に配置した第4起伏角度検出器(対地角検出)である。20は、第2伸縮ブームBのブーム長さL2を検出する第2伸縮ブーム長さ検出器である。
【0028】
21は、第3起伏角算出器であって、第2起伏角検出器9の検出値信号θaと第3起伏角検出器18の検出信号θcを受けて、第2伸縮ブームBの基端部の起伏角信号θc1の信号を出力する。22は、減算器であって、第3起伏角算出器21からの検出値θc1と第4起伏角度検出器19からの検出値θdの信号を受けて、θc1−θdを算出する。23は、撓み角度算出器であって、減算器22の出力信号に予め決定しておいた係数K2を掛け合わせ、第2伸縮ブームBの撓み角度β=K2(θc1−θd)を算出する。24は、第2伸縮ブーム全体の傾斜角θ2を算出する第2伸縮ブーム全体の傾斜角算出器であって、撓み角度算出器23の出力信号と第3起伏角算出器21からの算出値θc1の信号を受けて、第2伸縮ブームブーム全体の傾斜角
θ2=θc1−β=θc1−K2(θc1−θd)を算出する。
【0029】
25は、補正器であって、第2伸縮ブーム長さ検出器20からのブーム長さ検出値L2信号を受けて、第2伸縮ブームの長さにより前記係数K2を補正し、補正出力信号を撓み角度算出器23に出力する。補正器25は、第2伸縮ブームCのブーム長さL2が長くなると撓み量が増すので、第2伸縮ブームCの長さL2が長くなれば第2伸縮ブームCの撓み角度βが大きくなるように第2伸縮ブームCの長さL2に対する係数K2を補正するようにしてある。
【0030】
また、第2伸縮ブームCは多段ブームで構成されており、同時伸縮方式の場合係数K2は第2伸縮ブームCの長さL2によって変更するようにしておけばよいが、順次伸縮の場合のように伸長するブーム段と伸長しないブーム段がある場合には、第2伸縮ブーム長さ検出器20からのブーム長さ検出値L2信号だけでなく、伸長したブーム段を検出する検出器を配置しこれによって係数K2を変更するようにしてもよい。
【0031】
26は、第2伸縮ブームCの作業半径算出器であって、第2伸縮ブーム全体の傾斜角検出器24と第2伸縮ブーム長さ検出器20からの信号を受けて第2伸縮ブームCの作業半径R2=L2COSθ2を算出し、第2伸縮ブームの作業半径R2の信号を出力する。27は、第2伸縮ブームのブーム高さ算出器であって、第2伸縮ブーム全体の傾斜角検出器24と第2伸縮ブーム長さ検出器20からの信号を受けて第2伸縮ブームのブーム高さH2=L2SINθ2を算出し、ブーム高さH2の信号を出力する。
【0032】
28は、総合作業半径算出器であって、作業半径算出器16からの作業半径R信号と作業半径算出器26からの作業半径R2信号を受けて、伸縮ブームBと第2伸縮ブームCの両方の伸縮ブームの撓みを考慮した作業半径R3を算出する。この場合、伸縮ブームBの起伏方向と第2伸縮ブームCの起伏方向は逆向で、撓みも互いに逆方向に撓むものであるから、第2伸縮ブームCの起伏方向を正とし伸縮ブームBの起伏方向を負として算出するようにしてある。すなわち、総合作業半径算出器28で算出されるR3はR3=−R+R2として算出するようにしている。
【0033】
29は、総合ブーム高さ算出器であって、ブーム高さ算出器17からのブーム高さH信号とブーム高さ算出器27からのブーム高さH2信号を受けて、伸縮ブームBと第2伸縮ブームCの両方の伸縮ブームの撓みを考慮したブーム高さを算出する。この場合、総合ブーム高さ算出器29で算出されるH3はH3=H+H2として算出するようにしている。
【0034】
30は、演算手段であつて、上記したように、図1に図示して説明した伸縮ブームBの算出手段11の部分と、第2伸縮ブームCによる 算出手段11に該当する部分と、両者の作業半径とブーム高さを合わせる総合作業半径算出器28と、総合ブーム高さ算出器29で構成している。
【0035】
このようにして算出された作業半径R3の信号あるいはブーム高さH3の信号は、安全装置の演算過程に使用する信号として用いたり、作業半径やブーム高さを表示する表示器の信号として用いられる。
【0036】
このように構成した本発明のブーム作業車の撓み角度算出装置は、二つの直進ブームで構成し折り曲げ式ブームとした高所作業車であっても、演算手段30で伸縮ブームの撓み角度αならびに第2伸縮ブームの撓み角度βを算出し、伸縮ブーム全体の傾斜角θならびに第2伸縮ブーム全体の傾斜角θ2を正確に算出できる。よって、それぞれの伸縮ブーム全体の傾斜角θ,θ2が正確に算出できれば、両伸縮ブームによる作業半径R3や両伸縮ブームによる伸縮ブーム先端までの高さH3を正確に算出することを可能にするものである。
【0037】
なお、上記実施形態では二つの直進ブームで構成し折り曲げ式ブームとし伸縮ブームと第2伸縮ブームは互いに逆方向に起伏する高所作業車で説明したが、同方向に起伏する高所作業車にも適用できること勿論である。この場合総合作業半径算出器28で算出されるR3はR3=R+R2として算出するようにすればよい。
【0038】
また、上記実施形態では、第2伸縮ブームの基端部の起伏角を、伸縮ブームBと第2伸縮ブームCとの起伏角を検出する第3起伏角検出器(対機角検出)18と、伸縮ブームBの先端部に配置した第2起伏角検出器θaで検出して、第3起伏角算出器21で算出するようにしたが、第2伸縮ブームの基端部に起伏角検出器(対地角検出)を配置して直接検出させるようにしてもよい。
【0039】
更に、上記実施形態では、高所作業車に用いられる伸縮ブームの撓みを考慮した伸縮ブームの撓み角度を算出するようにしたが、高所作業車に限らず伸縮ブームを備えた作業車に適用できること勿論のことである。
【0040】
【発明の効果】
以上の如く構成し作用する本発明に係るブーム作業車の撓み角度の算出方法及び装置は、伸縮ブームの撓み角度を、撓みの生じない仮想の伸縮ブームを撓みの生じる実際の伸縮ブームの先端が位置する位置まで倒伏させた仮想の伸縮ブームの倒伏角として算出するようにしているものだから、伸縮ブーム全体の傾斜角を正確に算出できる。よって、伸縮ブーム全体の傾斜角が正確に算出できれば、作業半径や伸縮ブームの先端までの高さを正確に算出することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置を説明する説明図である。
【図2】本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置を備えた高所作業車を説明する説明図である。
【図3】本発明のブーム作業車の撓み角度の算出方法を説明する説明図である。
【図4】本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置を備えた別の高所作業車を説明する説明図である。
【図5】図4の高所作業車に備えた本発明のブーム作業車の撓み角度の算出装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
B 実際の伸縮ブーム
A0 仮想の伸縮ブーム
A1 仮想の伸縮ブーム
K 係数
8 第1起伏角検出器
9 第2起伏角検出器
10 ブーム長さ検出器
11 算出手段
12 減算器
13 撓み角度算出器
14 ブーム全体の傾斜角算出器
16 作業半径算出器
17 ブーム高さ算出器

Claims (4)

  1. 車両上に起伏自在な伸縮ブームを備えたブーム作業車において、
    自重撓みが生じない仮想の伸縮ブームを自重撓みが生じる実際の伸縮ブーム先端が位置する位置まで倒伏させる際の倒伏角を伸縮ブームの撓み角度として算出するブーム作業車の撓み角度算出方法であって、
    伸縮ブームの基端部における第1の起伏角度と伸縮ブームの先端部における第2の起伏角度とをそれぞれ検出し、検出した第1の起伏角度と第2の起伏角度の差に予め決定しておいた係数を掛けて前記伸縮ブームの撓み角度を算出するブーム作業車の撓み角度算出方法。
  2. 伸縮ブームの長さを検出し、当該伸縮ブームの長さに基づいて前記係数を変更可能にする請求項1記載のブーム作業車の撓み角度算出方法。
  3. 車両上に起伏自在な伸縮ブームを備えたブーム作業車において、
    自重撓みが生じない仮想の伸縮ブームを自重撓みが生じる実際の伸縮ブーム先端が位置する位置まで倒伏させる際の倒伏角を伸縮ブームの撓み角度として算出するブーム作業車の撓み角度算出装置であって、
    伸縮ブームの基端部に第1起伏角度検出器と伸縮ブームの先端部に第2起伏角度検出器とをそれぞれ配置し、両検出器からの信号を受け第1起伏角度検出器の検出値と第2起伏角度検出器の検出値の差に予め決定しておいた係数を掛けて前記伸縮ブームの撓み角度を算出する算出手段を設けたことを特徴とするブーム作業車の撓み角度算出装置。
  4. 伸縮ブームの長さ検出器を配置し、前記算出手段は、当該長さ検出器からの信号に基づいて前記係数を変更可能にしてあることを特徴とする請求項3記載のブーム作業車の撓み角度算出装置。
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