JP4683453B2 - 真空処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空処理装置に関し、例えば半導体ウェーハやプラスチックス基板などの被処理物を連続的に投入して薄膜形成や表面改質などの各種の真空処理を連続的に行うことができる真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、真空中における薄膜形成、エッチングあるいは表面改質などの様々な処理技術が急速に発達し、幅広い産業分野において各種の真空処理が採用されつつある。これら通常の用途においては、薄膜堆積などの処理を施すべき被処理物は、特定の形状、大きさを持ったものであることが多い。例えば、半導体装置の製造に際しては、所定のサイズの半導体ウェーハが被処理物とされ、また、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの製造に際して、所定のサイズの円形ポリカーボネート(PC)基板が被処理物とされるが如くである。
【0003】
従って、これらの製造に際しては、このような定形の被処理物を迅速に、且つ連続的に真空処理できることが望ましい。
【0004】
この要求に応えるべく、本発明者らは、連続的に真空処理を行う装置を提案した。この真空処理装置を開示した文献としては、例えば、特開2000−64042号公報を挙げることができる。
【0005】
図24は、この真空処理装置の全体構成を表す概念図である。すなわち、同図に例示した装置は、CDなどのディスク状の基板に薄膜を堆積するスパッタ装置であり、略円筒状の基板搬送チャンバ312と、ほぼ円筒状のスパッタチャンバ311とが連結した構成を有する。被処理物であるディスク基板301は、円盤のサセプタ302の上に載置され、さらにこれが搬送テーブル310の上に載置された状態で、回転機構303を矢印Cの方向に回転することにより、基板搬送チャンバ312内を搬送される。
【0006】
ディスク基板301の出し入れは、搬送チャンバ開口部306から行うが、この際に、ディスク基板301はサセプタ302とともにサセプタプッシャ308により矢印Bの方向に持ち上げられる。すると、搬送チャンバ312とサセプタ302との間に設けられたシール機構320と、サセプタ302とサセプタプッシャ308との間に設けられたシール機構322とにより、ディスク基板301は、搬送チャンバ312から遮蔽された状態となる。すなわち、搬送チャンバ312を真空状態に維持したまま、基板301を開口部306から大気中に出し入れすることができる。この際に、図示しない仕切弁を介して、開口部306の下の空間の真空破壊、真空粗引きを適宜実施することができる。
【0007】
一方、スパッタリングの際には、ディスク基板301は回転機構303によりスパッタチャンバ311の下に搬送され、プッシャ309により矢印Dの方向に持ち上げられる。この状態でスパッタ源307を動作させることにより、基板301の上に所定の薄膜を堆積することができる。
【0008】
図24に表した装置においては、被処理物である基板301を搬送するサセプタ302に「仕切弁」の役割も与えることにより、搬送チャンバ312やスパッタリングチャンバ311を真空状態に維持したまま、開口部306から基板301の出し入れができる。
【0009】
図24に表した装置は、半導体ウェーハやCDのディスク基板などの被処理物に1種類の薄膜を堆積するような場合には、非常に生産性よく連続的に成膜することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、本発明者の独自の検討の結果、図24に表した真空処理装置は、さらなる改善の余地があることが判明した。
【0011】
まず第1に、図24に表した真空処理装置は、真空処理を行うスパッタチャンバ311を1つしか備えないので、複数の真空処理を連続的に実施することができない。
【0012】
第2に、図24に表した真空処理装置は、複数の真空処理に対応させるために、多数の被処理物301を基板搬送チャンバ312内に収容すると、真空度が低下する虞がある。すなわち、図24に表した装置においては、被処理物301を出し入れする際に、サセプタ302が「仕切弁」の役割を果たすため、サセプタ302の表面も大気に晒される。すると、大気中のガスや水分がサセプタ302の表面に吸着して、基板搬送チャンバ312に収容された後に、ガス放出源となる。
【0013】
図24からも分かるように、サセプタ302は、その機能上、基板301よりもサイズが大きい必要があるため、ガスの放出量も多くなる。複数の真空処理を連続的に行うためには、きるだけ沢山の被処理物301を基板搬送チャンバ312内に収容することが望ましいが、これは、ガス放出源となるサセプタ302の数も増やすこととなり、基板搬送チャンバ312の真空度を低下させたり排気時間を長くすることとなる。
【0014】
ところで、図24に例示した装置とは別に、複数の真空処理を行う処理装置としては、従来から、クラスター・モジュールを組み合わせたマルチチャンバー式の装置がある。これは、中央部に配置された搬送チャンバと、その周囲にゲート・バルブを介して放射状に配置された複数の処理チャンバと、を有し、ワークをそれぞれの処理チャンバに搬送して枚葉処理する装置である。 しかし、この装置は、装置の設置スペースが大きく、各処理チャンバが独立した真空排気系を必要とするために、装置が複雑且つ高価になるという問題を有する。
【0015】
以上、詳述したように、複数の真空処理を連続的且つ迅速に実施するためには、新たな発想に基づく装置構成が必要とされる。
【0016】
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、メインチャンバの真空度を低下させることなく多数の被処理物を収容でき、複数の真空処理を連続的に迅速に実施でき、且つコンパクトで装置構成も簡略な真空処理装置を提供することにある。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明の第1の真空処理装置は、被処理物を真空処理する真空処理装置であって、ロードロックスペースと複数の真空処理スペースとを有し大気よりも減圧された雰囲気を維持可能なメインチャンバと、前記メインチャンバ内に収容され、複数の被処理物を載置した状態で搬送するマルチテーブルと、シート部を有し、前記シート部の内側に被処理物を載置して前記ロードロックスペース内に搬送可能としたロードロック・リフターと、前記マルチテーブルと前記ロードロック・リフターとの間で被処理物を搬送する搬送機構と、を備え、前記ロードロックスペースは、前記ロードロック・リフターの上方に設けられ、前記複数の真空処理スペースは、前記マルチテーブルの上方に設けられ、
前記ロードロック・リフターの前記シート部を前記メインチャンバの内壁に圧接し前記ロードロックスペースを前記メインチャンバから遮断して、前記メインチャンバを減圧された雰囲気に維持しつつ、前記ロードロックスペースを大気に開放可能としたことを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、複数の被処理物をメインチャンバ内に導入し、複数の真空処理スペースにおいて連続的に真空処理することが可能となる。
【0019】
ここで、前記ロードロックスペースは、前記ロードロック・リフターの上方に設けられ、前記複数の真空処理スペースは、前記マルチテーブルの上方に設けられたものとすれば、装置をコンパクトにまとめ、設置スペースを大幅に縮小することができる。
【0020】
一方、本発明の第2の真空処理装置は、処理物を真空処理する真空処理装置であって、複数の真空処理スペースと、下方に向けて開口されたロードロック開口と、を有し大気よりも減圧された雰囲気を維持可能なメインチャンバと、前記メインチャンバ内に収容され、複数の被処理物を載置した状態で搬送するマルチテーブルと、前記メインチャンバ内に収容され、シート部を有し、前記シート部を前記メインチャンバの内壁面に圧接することにより前記ロードロック開口を閉止するロードロック・ゲートと、前記メインチャンバの外側に設けられ、シート部を有し、前記シート部を前記メインチャンバの外壁面に圧接することにより前記ロードロック開口を閉止するロードロック・リフターと、前記ロードロック・リフターの上に設けられ、前記ロードロック開口を介して被処理物を前記メインチャンバ内に導入するワーク・リフターと、前記メインチャンバ内に前記ワーク・リフターが導入された状態において、前記前記マルチテーブルと前記ワーク・リフターとの間で被処理物を搬送する搬送機構と、複数の前記ロードロック・リフターを有し、これら前記ロードロック・リフターを前記ロードロック開口の下方に順次回転搬送可能とした搬送テーブルと、を備え、
前記ロードロック・ゲートの前記シート部を前記メインチャンバの内壁面に圧接し且つ前記ロードロック・リフターの前記シート部を前記メインチャンバの外壁面に圧接することにより、これらロードロック・ゲートとロードロック・リフターとの間にロードロック空間を形成し、前記メインチャンバを減圧された雰囲気に維持しつつ、前記ロードロック空間を大気圧としまたは真空排気可能としたことを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、メインチャンバ内に収容される部品を大気に晒すことなく、被処理物のローディング、アンローディングができる。
【0022】
またここで、前記メインチャンバの外側において、前記ワーク・リフターの上に被処理物を載置しまたは前記ワーク・リフターの上に載置された被処理物を取り外す搬送機構をさらに備えることにより、メインチャンバの外における被処理物の入れ替え動作を迅速に行うことができる。
【0023】
またさらに、複数の前記ロードロック・リフターを有し、これらロードロック・リフターを前記ロードロック開口の下方に順次回転搬送可能とした搬送テーブルをさらに備えることにより、メインチャンバの外における被処理物の入れ替えを極めて迅速に行うことができる。
【0024】
一方、上記した第1及び第2の真空処理装置において、前記マルチテーブルに複数の被処理物を載置した状態で前記マルチテーブルを連続的または間欠的に回転させつつ前記複数の真空処理スペースのうちの少なくともいずれかにおいて真空処理を施すものとすれば、複数の被処理物に対して同時にバッチ処理を施すことが可能となる。
【0025】
また、前記メインチャンバの内壁面に前記シート部を圧接した状態において圧接部の気密を維持するシール機構をさらに備えたものとすれば、メインチャンバを高真空に維持しつつ、被処理物の出し入れを確実に実施できる。
【0026】
また、前記マルチテーブルは、前記被処理物を収容するサセプタを有し、前記搬送機構は、前記被処理物を搬送し、前記サセプタは搬送しないものとすれば、サセプタにより被処理物を保護しつつ、サセプタを大気に晒すことがなくなり、メインチャンバを高真空に維持できる。
【0027】
また、前記マルチテーブルに載置された前記被処理物を前記マルチテーブルから持ち上げて前記複数の真空処理スペースのいずれかに搬送するプロセスリフターをさらに備えたものとすれば、所定の真空処理スペースの下方から被処理物を持ち上げることにより、真空処理を連続的に実施できる。
【0028】
また、前記複数の真空処理スペースは、スパッタ成膜を実施する複数の真空処理スペースを含むものとすれば、多層膜の堆積や、成膜速度が低い薄膜の堆積を分割して行うことが可能となり、プロセスタクトタイムを円滑に制御できる。
【0029】
さらに、前記被処理物は、受け皿と、前記受け皿に載置された基板と、を有するものとすれば、近年の8インチの薄型ウェーハなどのようないわゆる「薄物ワーク」を破損することなく確実且つ容易に取り扱うことができるようになる。
【0030】
なお、本願明細書において、「真空処理」とは、大気よりも減圧の雰囲気において被処理物に実施されるあらゆる処理を意味し、例えば、製膜、エッチング、表面加工、表面改質、評価などの各種の処理を含むものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の真空処理装置の全体構成を概念的に例示する模式図である。すなわち、同図(a)はその平面構成を表し、同図(b)はその断面構成を表す。
【0033】
本発明の真空処理装置は、メインチャンバ10の上に、ロードロック室(ロードロックスペース)20と、複数のプロセス室(真空処理スペース)30A〜30Fが連結された構成を有する。
【0034】
ロードロック室20は、半導体ウェーハやディスク基板などの被処理物Sを真空処理装置に出し入れするために設けられている。また、プロセス室30A〜Fは、後に詳述するように、被処理物Sに対して加熱、エッチング、薄膜堆積、プラズマ処理などの所定の真空処理を施すために設けられている。
【0035】
メインチャンバ10の中央付近には、被処理物Sを複数枚載置することができるマルチテーブル40が設けられている。被処理物Sは、マルチテーブル40に載置された状態で回転機構により回転搬送され所定のプロセス室30A〜Fの下に適宜移送される。
【0036】
図2は、メインチャンバ20の内部の構造を例示する一部断面斜視図である。
【0037】
また、図3は、マルチテーブル40の斜視図である。
【0038】
図2及び図3に表した具体例の場合、真空室内の排気コンダクタンスを確保するために、マルチテーブル40は、連続的なテーブル状でなく、複数の搬送アームが放射状に配置された構成を有する。それぞれの搬送アームには、被処理物Sが載置可能とされている。また、マルチテーブル40の中心付近に排気口が設けられ、ターボ分子ポンプ、クライオ・ポンプ、油拡散ポンプなどの高真空排気系44が接続されている。この高真空排気系44によって、メインチャンバ10とそれに連結されたプロセス室30A〜Fが高真空まで排気可能とされている。
【0039】
再び図1に戻って説明すると、メインチャンバ10にはまた、ロードロックリフター50、搬送機構60、搬送リフター70、プロセス・リフター80が設けられている。これらの機構は、それぞれ図示した矢印方向に昇降動作、開閉動作あるいは回転動作が可能とされている。なお、プロセス・リフター80は、図1(a)において、各プロセス室30B〜30Fの下方にも同様に設けられている。
【0040】
図4は、ロードロック・リフター50の先端部分を表す斜視図である。ロードロック・リフター50の先端には、ロードロック室20を遮断ための仕切弁の「バルブシート」に相当するシート部50Sが設けられている。そして、シート部50Sには、Oリングなどのシール機構52が設けられている。つまり、ロードロック・リフター50が上方に持ち上げられた状態においては、このシート部50Sがメインチャンバ10の内壁と圧接され、ロードロック室20をメインチャンバから遮断することができる。なお、シール機構52は、シート部50Sに設ける代わりに、これと圧接されるメインチャンバ10の内壁の側に設けてもよい。
【0041】
また、シート部50Sの内側には、被処理物Sが載置される載置台54が設けられている。載置台54の端部には、搬送機構60の爪が入り込むための切り込み部54Cが適宜設けられている。後に詳述するように、搬送機構60の爪がこの切り込み部54Cに入り込むことにより、被処理物Sの受け渡しが行われる。
【0042】
図5は、搬送機構60の先端部を表す斜視図である。
【0043】
また、図6は、この先端部に被処理物Sが保持された状態を表す一部切断斜視図である。
【0044】
搬送機構60の先端には、一対のフォーク62A、62Bが設けられ、矢印Aの方向に開閉動作可能とされている。また、この動作と独立して、矢印Bの方向に回転動作可能であり、矢印Cの方向に昇降動作可能とされている。
【0045】
フォーク62A、62Bの対向面には、被処理物Sを保持するための爪64が設けられている。これら爪64は、図4に表したロードロック・リフター50の切り込み部54Cに入り込んで、被処理物Sを受け渡すことができるようにされている。
【0046】
以下、被処理物Sを真空処理装置に出し入れする動作について説明する。
【0047】
図7乃至図9は、本発明の真空処理装置において、処理済みの被処理物と未処理の被処理物とを入れ替える動作を説明するための模式図である。
【0048】
すなわち、図7(a)に表した状態においては、マルチテーブル40の上には、所定の真空処理が施された被処理物S1が載置されている。まず、この状態において、ロードロック・リフター50が矢印Aの方向に上昇し、そのシート部50Sのシール機構52がメインチャンバ10の内壁に圧接されて、ロードロック室20が遮蔽される。なお、この時に、搬送機構60の一対のフォーク62A、62Bは、間隔が開いた状態とされている。
【0049】
そして、図示しない真空破壊弁により、ロードロック室20を大気圧にする。この際に、シール機構52によりメインチャンバ10は高真空状態に維持される。
【0050】
次に、図7(b)に表したように、ロードロック室20を開放し、ロードロック・リフター50の載置台54に被処理物S2を載置する。この作業は、作業者が手動で行っても良いが、真空処理装置に付設された搬送機構により行うこともできる。
【0051】
次に、図7(c)に表したように、ロードロック室20を閉めて、図示しない真空排気系によりその内部を排気する。この際には、例えば、ロータリー・ポンプやソープションポンプなどの真空ポンプにより予備排気すれば良い。
【0052】
ロードロック室20を予備排気したら、図8(a)に表したように、ロードロック・リフター50を降下させ、被処理物S2が搬送機構60の爪64に保持される位置に調節する。この際に、ロードロック室20は、メインチャンバ10内に開放されるが、ロードロック室20の容量は比較的小さいので、高真空排気ポンプ44により迅速に高真空状態まで排気することができる。
【0053】
また、この動作と前後して、マルチテーブル40に載置されている処理済みの被処理物S1を搬送リフター70により持ち上げる。そして、被処理物S1が搬送機構の爪64により保持される高さに調節する。そして、搬送機構の一対のフォーク62A、62Bを閉じて、爪64により被処理物S1、S2を保持する。
【0054】
しかる後に、図8(b)に表したように、ロードロック・リフター50と搬送リフター70を下方に下げる。こうすることにより、被処理物S1、S2は、爪64によりすくい上げられ、搬送機構60に受け渡される。なお、ここで、ロードロック・リフター50と搬送リフター70とを下方に下げる代わりに、搬送機構60を上方に持ち上げることによっても、被処理物の受け渡しが可能である。
【0055】
次に、図8(c)に表したように、搬送機構60を矢印方向に回転させ、処理済みの被処理物S1をロードロック室20の下に搬送し、未処理の被処理物S2をマルチテーブル40の上に搬送する。
【0056】
次に、図9(a)に表したように、ロードロック・リフター50と搬送リフター70をそれぞれ上昇させると、被処理物S1、S2は、それぞれ搬送機構60からロードロック・リフター50、搬送リフター70に受け渡される。なお、ここでも、リフター50、70を上昇させる代わりに、搬送機構60を下方に下げることによっても、被処理物を受け渡すことができる。
【0057】
しかる後に、搬送機構60のフォーク62A、62Bの間隔を開げ、図9(b)に表したように、ロードロック・リフター50と搬送リフター70をそれぞれ下方に降下させる。こうすることにより、処理済みの被処理物S1がロードロック・リフター50の上に搬送され、未処理の被処理物S2はマルチテーブル40の上に載置される。
【0058】
これ以降、ロードロック・リフター50の上に載置された被処理物S1は、図7(a)及び(b)に表したようにしてロードロック室20から取り出すことができる。
【0059】
一方、マルチテーブル40の上に載置された被処理物S2は、マルチテーブル40によりプロセス室30A〜Fのいずれかの下方まで回転搬送され、リフター70(あるいは80)により上方に適宜持ち上げられて所定の真空処理が実行される。
【0060】
図10(a)は、被処理物S2が搬送リフター70によってプロセス室30Aまで持ち上げられた状態を表す模式図である。
【0061】
また、図10(b)は、被処理物S3がプロセス・リフター80によってプロセス室30Dまで持ち上げられた状態を表す模式図である。
【0062】
このように、必要に応じて、プロセス室30A〜Fの直下あるいはその内部まで被処理物Sを持ち上げ、所定の真空処理を施すことができる。ただし、真空処理の内容によっては、被処理物Sをリフター70、80により持ち上げずに、マルチテーブル40の上に載置したままの状態で真空処理することも可能である。
【0063】
プロセス室30A〜30Fにおいて実施される真空処理としては、成膜、エッチング、表面加工、表面改質、評価などの各種の処理を含むものであり、より具体的には、例えば、加熱処理、脱ガス処理、ドライエッチング処理、プラズマ処理、スパッタリング、蒸着、気相化学堆積、イオンプレーティングなどを挙げることができる。
【0064】
さらに、本発明によれば、これらの各種の真空処理を、真空を破らずに高真空を維持した状態で連続的に実施することが可能となる。
【0065】
例えば、半導体ウェーハに「メタルバンプ」を形成する工程を例に挙げると、プロセス室30A〜30Fを以下のように使い分けることができる。
【0066】
プロセス室 真空処理の内容
30A 脱ガス加熱
30B 逆スパッタ
30C スパッタ成膜(Ti、TiW)
30D スパッタ成膜(Ti、TiW)
30E スパッタ成膜(Ti、TiW)
30F スパッタ成膜(Au、Cu)
半導体装置に用いる「メタルバンプ」は、例えば、Ti(チタン)やTiW (チタン・タングステン)の上にAu(金)やCu(銅)を積層させた構造を有する。この場合に、TiやTiWは、AuやCuに比べると、スパッタリング・イールドが小さいので成膜速度が低い。そこで、上記した具体例の如く、TiやTiWのスパッタリング成膜を、プロセス室30C〜30Eにおいて分割して実行すれば、各プロセス室におけるプロセスのタクトタイムを揃えて、マルチテーブル40による回転搬送を円滑に実施することができる。
【0067】
また、上記具体例の他にも、脱ガス加熱/前処理/成膜/後処理のような複数の真空処理を連続的に行うことができる。
【0068】
成膜としては、例えば、蒸着、スパッタリング、化学気相堆積(Chemical Vapor Deposition:CVD)、イオンプレーティングなどを挙げることができる。
【0069】
エッチング・表面加工としては、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)、化学ドライエッチング(Chemical Dry Etching:CDE)、イオンミリング(Ion Milling)、プラズマエッチング、収束イオンビームエッチング(Focused Ion Beam ecthing:FIB)、反応性イオンビームエッチングなどを挙げることができる。
【0070】
表面改質としては、プラズマ照射処理、イオン打ち込み、電子線照射処理、真空加熱処理などを挙げることができる。
【0071】
評価としては、被処理物の表面を清浄に維持する必要がある各種の評価や、被処理物に電子線を照射する評価、あるいは被処理物から放出される電子線を検出する評価、イオンビームを用いる評価などを挙げることができる。具体的には、例えば、オージェ電子分光分析、2次イオン質量分析(SIMS)、電子エネルギー損失分光(ELS)ESCA、X線光電子分光(XPS)、紫外線光電子分光(UPS)、X線プローブマイクロ分析(XMA)、イオン後方散乱、高速電子線回折(HEED)、低速電子線回折(LEED)、透過型あるいは走査型の電子顕微鏡観察(TEM、SEM)などを挙げることができる。
【0072】
なお、図1には、6つのプロセス室30A〜30Fが設けられた具体例を表したが、本発明はこれに限定されず、プロセス室の数や配置は、真空処理の内容や装置の全体構成などに応じて適宜決定することができる。
【0073】
以上説明したように、本発明によれば、マルチテーブル40と複数のプロセス室30A〜30Fとを設けることにより、複数の真空処理を、真空を破らずに連続的に実施することができる。
【0074】
また、従来のマルチチャンバ型の装置のように広大なスペースが不要となり、維持管理コストが高いクリーンルーム内などにおける設置スペースを大幅に縮小することができる。
【0075】
また、本発明によれば、ロードロック・リフター50と搬送機構60とを設けることにより、被処理物Sの出し入れに伴うガス放出源の増加を抑止することができる。つまり、図24に表したような従来の装置の場合、被処理物301よりも大口径のサセプタ302が必要であり、被処理物301の出し入れの際に、サセプタ302も大気に晒されてガス放出源となる。このようなサセプタ302を被処理物Sの数に応じて真空チャンバ内に設けることとすると、ガス放出源が増えて排気時間が長くなったり、到達真空度が低下する虞がある。
【0076】
これに対して、本発明によれば、被処理物Sの出し入れの際に大気に晒されるのは、ロードロック・リフター50の先端部のみであるので、真空チャンバ内に導入されるガス放出源を大幅に減らすことができる。
【0077】
一方、本発明においては、マルチテーブル40の上において、被処理物Sを適宜保持するサセプタを設けることもできる。
【0078】
図11は、本発明において用いることができるサセプタを表す斜視図である。すなわち、サセプタ46は、その表面に被処理物Sが収容される凹部を有し、その底面に貫通ピン46Pを有する。このようなサセプタ46は、図3に例示した如く、マルチテーブル40の所定箇所に配置されている。つまり、本発明におけるサセプタ46は、図24に例示したものと異なり、被処理物Sをロードロック室20に出し入れする際にも、大気に晒されることはない。
【0079】
図12は、サセプタ46から被処理物Sを出し入れする際の状態を説明するための模式断面図である。
【0080】
すなわち、同図(a)は、プロセス・リフター80によりプロセス室に向けて持ち上げられた状態を表す。プロセス・リフター80に、貫通ピン46Pを収容する開口Hを適宜設けておけば、サセプタ46ごと持ち上げることができる。そして、この状態で所定の真空処理を施すことができる。
【0081】
一方、図12(b)に表したように、被処理物Sの受け渡しの際には、開口Hを有しない搬送リフター70によりサセプタ46を押し上げる。すると、貫通ピン46Pにより被処理物Sが押し上げられ、サセプタ46から浮上した状態とされる。これは、図8(a)及び図9(a)に例示した状態に対応する。この状態において、被処理物Sとサセプタ46との隙間に搬送機構の爪64を挿入すれば、搬送機構60が被処理物Sをすくい上げることができる。
【0082】
このように、必要に応じて被処理物Sを浮上させることができるサセプタ46を用いることにより、被処理物Sの裏面や側面を保護しつつ、所定の真空処理を確実に実施することができる。
【0083】
例えば、サセプタ46に載置した状態で成膜やエッチングなどの処理を行えば、被処理物Sの裏面や側面において不要な堆積やエッチングが生ずることを防ぐことができる。
【0084】
また、最近の半導体業界においては、ウェーハのサイズは加速度的に大型化し、同時にその厚みも薄くなる傾向がある。このような場合に、ウェーハのみを取り扱うこととすると、「たわみ」や「そり」などの問題が生ずる虞もある。これに対して、サセプタ46を用いることにより、大口径の薄いウェーハでも確実且つ容易に取り扱うことが可能となる。
【0085】
またさらに、特に薄くてハンドリングが容易でない基板などに真空処理を施す際には、「受け皿」を用いるとよい。
【0086】
図13は、このような受け皿に収容された基板の一例を表す模式図である。すなわち、同図(a)はその平面図であり、同図(b)はその断面図である。
【0087】
図13に表した例においては、被処理物Sは、薄板状の円形の基板SAと、それを保持する受け皿SBと、により構成されている。つまり、本来の被処理物は円形基板SAであるが、この基板SAが非常に薄く、あるいは機械的な強度が十分でないような場合がある。例えば、シリコン・ウェーハの最近のサイズは直径が8インチでその厚さが100ミクロン程度の薄いものがある。このような場合に、図示した如く、基板SAを受け皿SBに収容した状態で、真空処理装置に導入する。また、このように受け皿に収容した状態で、図11に例示したようなサセプタ46にも載置される。
【0088】
このようにすれば、基板SAの「たわみ」や「そり」などの問題を解消し、大口径の薄いウェーハでも確実且つ容易に取り扱うことが可能となる。ここで、受け皿SBは、基板SAのサイズや材料などに応じて適宜設計すれば良く、その材料もステンレスや石英など各種のものを用いることが可能である。また、図示した具体例は円形のものであるが、本発明はこれに限定されず、基板SAあるいは受け皿SBの形状は多角形や楕円形など各種の形状を有することが可能である。
【0089】
次に、本発明の真空処理装置の変型例について説明する。
【0090】
図1に関して前述した真空処理装置においては、メインチャンバ10の上に設けられたロードロック室20を介して非処理物Sの出し入れをする。しかし、本発明はこの構成には限定されず、ロードロック開口をメインチャンバの下側に設けることもできる。
【0091】
図14は、このようにロードロック開口をメインチャンバの下側に設けた真空処理装置の全体構成を概念的に例示する模式図である。すなわち、同図(a)はその平面構成を表し、同図(b)はその断面構成を表す。同図については、図1乃至図13に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0092】
本変型例においては、メインチャンバ10の下側にロードロック開口10Lが設けられ、ロードロック・ゲート120がメインチャンバ10の内側からこの開口10Lを閉止することにより気密を確保している。
【0093】
ロードロック開口10Lの下側には、搬送テーブル140が設けられ、ロードロック・リフター150、ワーク・リフター130の上に載置された被処理物Sを回転する。
【0094】
非処理物Sは、ワーク・リフター130の上に載置された状態でロードロック開口10Lの下に搬送され、ロードロック・リフター150によりロードロック開口10Lに向けて持ち上げられる。
【0095】
図15は、ロードロック部の詳細な構造を例示する断面図である。すなわち、同図は、ロードロック・リフター150がロードロック開口10Lに向けて持ち上げられた状態を表す。この状態においては、ロードロック・ゲート120は、メインチャンバ10の内壁面に圧接され、Oリングなどのシール機構122によりメインチャンバ10の真空を維持可能としている。
【0096】
ロードロック・リフター150は、シャフト154と対向支持板155とにより支持され、搬送テーブル140に対して上下運動可能に設置されている。同図に表した具体例においては、ロードロック・リフター150が搬送テーブル140によってロードロック開口10Lの下に搬送された状態において、シリンダ156がシャフト158を介してロードロック・リフター150を上方に持ち上げる。但し、シリンダ156は、搬送テーブル140に取り付けてもよい。
【0097】
図15に表したようにロードロック・リフター150がロードロック開口10Lに持ち上げられると、Oリングなどのシール機構152がメインチャンバ10の外壁に設けられたシート部に圧接され、ロードロック開口10Lの空間が密閉される。つまり、ロードロック・ゲート120とロードロック・リフター150により囲まれたロードロック空間が形成される。この状態において、メインチャンバ10の壁面に設けられた排気ベント管10Vを介して、ロードロック空間を真空排気したり、窒素ガスなどを導入して大気圧に戻すことができる。
【0098】
さて、ロードロック・リフター150の上には、被処理物Sを載置するワーク・リフター130が設けられ、シリンダ132により上下に搬送可能とされている。図15に表した状態において、排気ベント管10Vを介してロードロック空間を所定の真空度まで真空排気した後には、ロードロック・ゲート120を矢印Aの方向に上昇させ、さらに、ワーク・リフター130を矢印Bの方向に上昇させることにより、被処理物Sをメインチャンバ10の内部に導入することができる。
【0099】
この後、搬送機構160により被処理物Sをマルチテーブル40の上に搬送することができる。
【0100】
図16は、本変型例において用いることができる搬送機構160を例示する模式図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はそのX−X’線断面図である。
【0101】
この搬送機構は、回転軸164に取り付けられたアーム162を有する。アーム162には、回転方向に沿って横方向に貫通する導入開口162Aが形成されている。
【0102】
アーム162が被処理物Sを受け取る動作を説明すると、以下の如くである。すなわち、被処理物Sは、ワーク・リフター130あるいは搬送リフター70によって持ち上げられた状態において、アーム162が回転することにより、導入開口162Aの内部に収容される。被処理物Sが導入開口162Aの内部に入りこんだ状態で、ワーク・リフター130あるいは搬送リフター70を下降させると、被処理物Sは、アーム162に設けられた爪162Bにより保持された状態となり、アーム162に受け渡される。この後、アーム162を180度回転させることにより、ロードロック部とマルチテーブルとの間で被処理物Sを入れ替ることができる。
【0103】
このように搬送された被処理物をアーム162から受け取る際には、ワーク・リフター130あるいは搬送リフター70を上昇させ、被処理物Sを爪162Bから持ち上げて導入開口162Aの内部に浮かせた状態とする。しかる後に、アーム162を回転させて逃がすことにより、被処理物Sはアーム162からワーク・リフター130あるいは搬送リフター70に受け渡される。
【0104】
つまり、図16に表した搬送機構の場合、回転軸164の回転動作のみで被処理物Sの受け渡しが可能となる点で、図5及び図6に例示した搬送機構60よりも簡略化されており、被処理物Sの受け渡しをさらに迅速に行うことができる。
【0105】
次に、本変型例の真空処理装置における被処理物Sの導入、交換動作について説明する。
【0106】
図17乃至図21は、被処理物Sの導入、交換動作を説明するための概念図である。
【0107】
まず、図17(a)は、マルチテーブル40の上に、所定の真空処理が済んだ被処理物S1が載置され、一方、ロードロック・ゲート120の下には未処理の被処理物S2、S4が載置された状態を表す。この時に、搬送機構160のアーム162は、図面に対して略直角方向に延伸するように回転され、ロードロック・ゲート120や、プロセスチャンバ30Aと干渉しない位置に逃げた状態とされている。
【0108】
この状態からまず、同図(b)に表したように、ロードロック・リフター150を矢印方向に上昇させて、ロードロック・ゲート120との間にロードロック空間を形成する。しかる後に、排気ベント管10Vを介してロードロック空間を所定の真空度まで排気する。
【0109】
ロードロック空間が排気されたら、図17(c)に表したように、ロードロック・ゲート120を上昇させ、被処理物S2をメインチャンバ10の内部に導入する。
【0110】
次に、図18(a)に表したように、ワーク・リフター130を矢印方向に上昇させ、被処理物S2を搬送機構160との受け渡し位置に配置する。なお、この際、同時あるいは相前後してマルチテーブル40の上に載置された被処理物S1も搬送リフター70により矢印方向に上昇させ、搬送機構160との受け渡し位置に配置する。
【0111】
しかる後に、図18(b)に表したように、搬送機構160は約90度程度回転し、被処理物S1、S2がアーム162の導入開口162Aにそれぞれ入りこんだ状態とされる。
【0112】
被処理物S1、S2を導入開口162Aの中に収容した後に、図18(c)に表したように、ワーク・リフター130と搬送リフター70は矢印方向に下降する。すると、被処理物S1、S2は、アーム162の爪162Bに支持された状態となり、搬送機構160に受け渡される。
【0113】
次に、図19(a)に表したように、アーム162を回転させ、被処理物S1とS2の位置を入れ替える。
【0114】
次に、図19(b)に表したように、ワーク・リフター130と搬送リフター70をそれぞれ上昇させて被処理物S1、S2をそれぞれアーム162の爪162Bから浮かせた状態とする。すなわち、搬送機構160から被処理物S1、S2を受け取る。
【0115】
次に、図19(c)に表したように、被処理物S1、S2をそれぞれワーク・リフター130、搬送リフター70に載置した状態で、搬送機構のアーム162を約90度程度回転させて逃がす。
【0116】
しかる後に、図20(a)に表したように、ワーク・リフター130を矢印方向に下降させ、処理済みの被処理物S1をロードロック・リフター150の上に戻す。また、搬送リフター70を矢印方向に下降させることにより、未処理の被処理物S2をマルチテーブル40の上に載置する。
【0117】
次に、図20(b)に表したように、ロードロック・ゲート120を矢印方向に下降させて、そのシール機構122をメインチャンバ10の内壁に圧接させて、ロードロック空間を形成する。さらに、排気ベント管10Vを介して窒素ガスなどをロードロック空間に導入することにより、大気圧までベントする。
【0118】
次に、図20(c)に表したように、ロードロック・リフター130を矢印方向に下降させ、搬送テーブル140の上に戻す。
【0119】
この後、図21に表したように、搬送テーブル140を回転させることにより、処理済みの被処理物S1と、未処理の被処理物S4の位置を入れ替えることができる。この後、図示しないロボットあるいは搬送機構により、処理済みの被処理物S1をカセットなどに回収し、新たに未処理の被処理物をワーク・リフター130の上に載置することができる。
【0120】
以上説明した本変形例の真空処理装置は、図1に例示した真空処理装置と比較して、被処理物Sの入れ替え動作をさらに迅速に行うことが可能である。すなわち、図1に例示した装置の場合、図7(b)に表したように、ロードロック・リフター50を上昇させてロードロック室20を大気に解放した状態において、図示しないロボットあるいは搬送機構などにより、ロードロック・リフター50の上の被処理物Sの「載せ替え」を行わなければならない。しかし、ロボットや搬送機構を用いたこのような「載せ替え」作業は、無視できない所定の時間を要する。
【0121】
これに対して、本変型例の装置の場合、ロードロック・ゲート120を閉めた状態で、メインチャンバ10の外で被処理物の「入れ替え」を行うことができる。
【0122】
図22は、本変型例において、メインチャンバの外部で行われる入れ替え動作を例示する模式図である。
【0123】
すなわち、同図(a)に表したように、搬送テーブル140を設けた場合には、搬送テーブル140の上に予め未処理の被処理物を載置しておき、ロードロック開口10Lの下で搬送テーブル140を単に所定の角度だけ回転させることにより、処理済みの被処理物S1に代わって未処理の被処理物S4をロードロック開口10Lの下に配置することが可能である。このように搬送テーブル140を回転させる動作の時間は、ロボットや搬送機構により被処理物Sを載せ替える時間よりもはるかに短くて済む。
【0124】
またさらに、搬送テーブル140の他端に搬送機構180を設け、カセットなどの収容容器200に収容されている未処理の被処理物S5と処理済みの被処理物S1とを入れ替えることもできる。このようにした場合の入れ替え動作は、メインチャンバ内で実行される入れ替え動作とは独立して並行に実行可能であるので効率的である。
【0125】
メインチャンバ10内のマルチテーブル40の上に処理済みの複数の被処理物が載置され、これらを連続的に未処理の被処理物と置き換える動作を実行させる場合を考えると、本変型例の装置によれば、図17(a)乃至図20(c)に表した被処理物S1とS2の入れ替え動作を実行している間に、搬送テーブル140の他方において、処理済みの被処理物S1を搬送機構180によりカセットなどの収容容器200に収容し、未処理の被処理物S5を新たに載置する作業を並行して行うことができる。つまり、メインチャンバ10内での被処理物Sの入れ替え動作(搬送機構160による動作)と、メインチャンバ10の外部での被処理物Sの交換作業(搬送機構180による動作)とを並行して行うことができるので、交換動作のタクトタイムを大幅に短縮し、高効率の真空処理を行うことができる。
【0126】
また、本変形例の真空処理装置の場合、被処理物の導入に際して大気に晒される部分が少ない点も有利である。すなわち、図1に表した装置の場合には、被処理物を導入する際に、図7(b)に表したように、ロードロック・リフター50の上部が大気に晒され、この部分は、その後メインチャンバ内に保持される。
【0127】
これに対して、本変型例の場合、被処理物Sのローディングに際して、メインチャンバ10の内部に保持される部品が大気に晒されることがない。つまり、メインチャンバ10の内部の部品を大気に晒すことなく、被処理物Sのみを導入することができるため、ガス放出源を減らしてローディング後の圧力回復時間を大幅に短縮することができる。
【0128】
なお、図14においては、装置の大気側に設けられた搬送テーブル140に2つの被処理物Sを配置する構成を例示したが、さらに多数の被処理物Sを搬送テーブル140に配置するようにしても良いのはいうまでもない。
【0129】
一方、図22(b)に例示した構成の場合、搬送テーブル140を設けずに、ロードロック開口の下において、ワーク・リフター130の上の被処理物S1とカセットに収容された被処理物S5とを搬送機構180によって入れ替える。このような構成とした場合には、ワーク・リフター130の上での被処理物Sの「入れ替え」の時間がタクトタイムを決定するであろうが、メインチャンバの内部の部品を大気に晒さずに「入れ替え」ができる点で有利である。
【0130】
次に、本発明の第2の変型例について説明する。
【0131】
図10に関して前述したように、本発明の真空処理装置においては、搬送リフター70あるいはプロセス・リフター80により被処理物Sをプロセス室30の内部あるいは入り口付近まで持ち上げた状態で、薄膜堆積、エッチング、加熱処理、表面改質などの各種の真空処理を行うことができる。
【0132】
しかし、本発明は、これには限定されず、被処理物Sをマルチテーブル40の上に載置したままの状態で、マルチテーブル40を連続的または間欠的に回転させながら各種の真空処理を行うこともできる。
【0133】
図23に例示したように、例えば6つのプロセス室30A〜30Fを設けた場合、これら全て、あるいはいずれかのプロセス室30Aにおいて所定の真空処理を実行させながらマルチテーブル40を連続的または間欠的に回転させ、被処理物Sのすべてに同時に真空処理を行うことができる。すなわち、マルチテーブル40に載置された全ての被処理物Sを対象として、いわゆる「バッチ処理」を実行することができる。装置の規模にもよるが、例えば直径8インチのウェーハ状の被処理物Sを同時に25枚程度収容し、同時に真空処理を行うことも可能である。この場合に、マルチテーブル40を70乃至100rpm程度の速度で連続回転させることも可能である。
【0134】
また、プロセス室30A〜30Fのうちのいずれか1つだけでなく、複数のプロセス室を同時に稼働させることにより、処理時間を短縮できる。例えば、金(Au)の薄膜を堆積する場合、プロセス室30A〜30Fのうちの複数のプロセス室において金の堆積を同時に実行すれば、それだけ堆積時間を短くできる。
【0135】
さらにまた、それぞれのプロセス室を異なる条件で稼働させることにより、多層膜や混合膜などを迅速かつ連続的に形成することもできる。例えば、マルチテーブル40を回転させながら、プロセス室30AにおいてSiOを堆積し、プロセス室30DにおいてTiOを堆積すると、SiO膜とTiO膜とを交互に積層させたブラッグ反射膜を形成することができる。
【0136】
また、マルチテーブル40を回転させながら、プロセス室30Aにおいて酸素ラジカルを生成させ、プロセス室30Dにおいてチタン(Ti)を堆積すると、TiO膜を形成することができる。
【0137】
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
【0138】
例えば、本発明において用いる搬送機構60は、図示したものに限定されず、例えば、Y軸、Z軸及びθ軸を有するロボット機構のフィンガーを被処理物Sの下に挿入してすくい上げる方式のものでも良い。
【0139】
また、マルチテーブル40は、その上に載置された被処理物Sが全て連動するものでなく、被処理物ごとに独立して搬送が可能な機構を有するものであってもよい。
【0140】
また、マルチテーブル40の上に載置できる被処理物Sの数と、プロセス室30の数とは、必ずしも同一である必要はない。
【0141】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した形態で実施され、以下に説明する効果を奏する。
【0142】
まず、本発明によれば、マルチテーブルと複数のプロセス室とを設けることにより、複数の真空処理を、真空を破らずに連続的に実施することができる。
【0143】
また、従来のマルチチャンバ型の装置のように広大なスペースが不要となり、維持管理コストが高いクリーンルーム内などにおける設置スペースを大幅に縮小することができる。
【0144】
また、本発明によれば、ロードロック・リフターと搬送機構とを設けることにより、被処理物の出し入れに伴うガス放出源の増加を抑止することができる。つまり、図24に表したような従来の装置の場合、被処理物よりも大口径のサセプタが必要であり、被処理物の出し入れの際に、サセプタも大気に晒されてガス放出源となる。このようなサセプタを被処理物の数に応じて真空チャンバ内に設けることとすると、ガス放出源が増えて排気時間が長くなったり、到達真空度が低下する虞がある。これに対して、本発明によれば、被処理物の出し入れの際に大気に晒されるのは、ロードロック・リフターの先端部のみであるので、真空チャンバ内に導入されるガス放出源を大幅に減らすことができる。
【0145】
またさらに、本発明によれば、図14に例示したようにロードロック開口をメインチャンバの下側に設けることにより、被処理物の入れ替え動作をさらに迅速に実行させ、また同時にローディングに際してメインチャンバの内部部品を大気に晒すことも防ぐことができる。
【0146】
以上説明したように、本発明によれば、コンパクトな装置構成により連続的且つ迅速に複数の真空処理を実施できるようになり、産業上のメリットは多大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空処理装置の全体構成を概念的に例示する模式図であり(a)はその平面構成を表し、(b)はその断面構成を表す。
【図2】メインチャンバ20の内部の構造を例示する一部断面斜視図である。
【図3】マルチテーブル40の斜視図である。
【図4】ロードロック・リフター50の先端部分を表す斜視図である。
【図5】搬送機構60の先端部を表す斜視図である。
【図6】搬送機構60の先端部に被処理物Sが保持された状態を表す一部切断斜視図である。
【図7】本発明の真空処理装置において、処理済みの被処理物と未処理の被処理物とを入れ替える動作を説明するための模式図である。
【図8】本発明の真空処理装置において、処理済みの被処理物と未処理の被処理物とを入れ替える動作を説明するための模式図である。
【図9】本発明の真空処理装置において、処理済みの被処理物と未処理の被処理物とを入れ替える動作を説明するための模式図である。
【図10】被処理物Sがプロセス室に持ち上げられる状態を表した模式図である。
【図11】本発明において用いることができるサセプタを表す斜視図である。
【図12】サセプタ46から被処理物Sを出し入れする際の状態を説明するための模式断面図である。
【図13】受け皿に収容された基板の一例を表す模式図である。
【図14】ロードロック開口をメインチャンバの下側に設けた真空処理装置の全体構成を概念的に例示する模式図である。
【図15】図14に表した真空処理装置のロードロック部の詳細な構造を例示する断面図である。
【図16】図14に表した真空処理装置において用いることができる搬送機構160を例示する模式図であり、同図(a)はその平面図、同図(b)はそのX−X’線断面図である。
【図17】図14に表した真空処理装置における被処理物Sの導入、交換動作を説明するための概念図である。
【図18】図14に表した真空処理装置における被処理物Sの導入、交換動作を説明するための概念図である。
【図19】図14に表した真空処理装置における被処理物Sの導入、交換動作を説明するための概念図である。
【図20】図14に表した真空処理装置における被処理物Sの導入、交換動作を説明するための概念図である。
【図21】図14に表した真空処理装置における被処理物Sの導入、交換動作を説明するための概念図である。
【図22】図14に表した真空処理装置において、メインチャンバの外部で行われる入れ替え動作を例示する模式図である。
【図23】マルチテーブル40を連続的または間欠的に回転させつつ真空処理を行う状態を説明する模式図である。
【図24】本発明者が提案した真空処理装置の全体構成を表す概念図である。
【符号の説明】
10 メインチャンバ
20 ロードロック室(ロードロックスペース)
22 シール機構
30A〜F プロセス室(プロセススペース)
40 マルチテーブル
44 高真空排気系
46 サセプタ
46P 貫通ピン
50 ロードロックリフター
50S シート部
52 シール機構
54 載置台
54C 切り込み部
60 搬送機構
62A、62B フォーク
64 爪
70 搬送リフター
80 リフター
120 ロードロック・ゲート
122 シール機構
130 ワーク・リフター
132 シリンダ
140 搬送テーブル
150 ロードロック・リフター
152 シール機構
154 シャフト
155 対向支持板
156 シリンダ
158 シャフト
160 搬送機構
162 アーム
162A 導入開口
162B 爪
164 回転軸
180 搬送機構
200 収容容器
301 ディスク基板
301 基板
301 被処理物
302 サセプタ
303 回転機構
306 搬送チャンバ開口部
306 開口部
307 スパッタ源
307 チャンバ
308 サセプタプッシャ
309 プッシャ
310 搬送テーブル
311 スパッタリングチャンバ
312 チャンバ
312 基板搬送チャンバ
320 シール機構
322 シール機構
H 開口
S 被処理物

Claims (9)

  1. 被処理物を真空処理する真空処理装置であって、
    ロードロックスペースと複数の真空処理スペースとを有し大気よりも減圧された雰囲気を維持可能なメインチャンバと、
    前記メインチャンバ内に収容され、複数の被処理物を載置した状態で搬送するマルチテーブルと、
    シート部を有し、前記シート部の内側に被処理物を載置して前記ロードロックスペース内に搬送可能としたロードロック・リフターと、
    前記マルチテーブルと前記ロードロック・リフターとの間で被処理物を搬送する搬送機構と、
    を備え、
    前記ロードロックスペースは、前記ロードロック・リフターの上方に設けられ、
    前記複数の真空処理スペースは、前記マルチテーブルの上方に設けられ、
    前記ロードロック・リフターの前記シート部を前記メインチャンバの内壁に圧接し前記ロードロックスペースを前記メインチャンバから遮断して、前記メインチャンバを減圧された雰囲気に維持しつつ、前記ロードロックスペースを大気に開放可能としたことを特徴とする真空処理装置。
  2. 被処理物を真空処理する真空処理装置であって、
    複数の真空処理スペースと、下方に向けて開口されたロードロック開口と、を有し大気よりも減圧された雰囲気を維持可能なメインチャンバと、
    前記メインチャンバ内に収容され、複数の被処理物を載置した状態で搬送するマルチテーブルと、
    前記メインチャンバ内に収容され、シート部を有し、前記シート部を前記メインチャンバの内壁面に圧接することにより前記ロードロック開口を閉止するロードロック・ゲートと、
    前記メインチャンバの外側に設けられ、シート部を有し、前記シート部を前記メインチャンバの外壁面に圧接することにより前記ロードロック開口を閉止するロードロック・リフターと、
    前記ロードロック・リフターの上に設けられ、前記ロードロック開口を介して被処理物を前記メインチャンバ内に導入するワーク・リフターと、
    前記メインチャンバ内に前記ワーク・リフターが導入された状態において、前記マルチテーブルと前記ワーク・リフターとの間で被処理物を搬送する搬送機構と、
    複数の前記ロードロック・リフターを有し、これら前記ロードロック・リフターを前記ロードロック開口の下方に順次回転搬送可能とした搬送テーブルと、
    を備え、
    前記ロードロック・ゲートの前記シート部を前記メインチャンバの内壁面に圧接し且つ前記ロードロック・リフターの前記シート部を前記メインチャンバの外壁面に圧接することにより、これらロードロック・ゲートとロードロック・リフターとの間にロードロック空間を形成し、前記メインチャンバを減圧された雰囲気に維持しつつ、前記ロードロック空間を大気圧としまたは真空排気可能としたことを特徴とする真空処理装置。
  3. 前記メインチャンバの外側において、前記ワーク・リフターの上に被処理物を載置しまたは前記ワーク・リフターの上に載置された被処理物を取り外す搬送機構をさらに備えたことを特徴とする請求項記載の真空処理装置。
  4. 前記マルチテーブルに複数の被処理物を載置した状態で前記マルチテーブルを連続的または間欠的に回転させつつ前記複数の真空処理スペースのうちの少なくともいずれかにおいて真空処理を施すことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の真空処理装置。
  5. 前記メインチャンバの内壁面に前記シート部を圧接した状態において圧接部の気密を維持するシール機構をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の真空処理装置。
  6. 前記マルチテーブルは、前記被処理物を収容するサセプタを有し、
    前記搬送機構は、前記被処理物を搬送し、前記サセプタは搬送しないことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の真空処理装置。
  7. 前記マルチテーブルに載置された前記被処理物を前記マルチテーブルから持ち上げて前記複数の真空処理スペースのいずれかに搬送するプロセスリフターをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の真空処理装置。
  8. 前記複数の真空処理スペースは、スパッタ成膜を実施する複数の真空処理スペースを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の真空処理装置。
  9. 前記被処理物は、受け皿と、前記受け皿に載置された基板と、を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の真空処理装置。
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