JP2022065559A - ロードロック室、基板処理装置及び基板搬送方法 - Google Patents

ロードロック室、基板処理装置及び基板搬送方法 Download PDF

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一治 横内
Kazuharu Yokouchi
誠之 石橋
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Abstract

【課題】基板の処理面を大気に曝すことなく搬送可能とするロードロック室、基板処理装置及び基板搬送方法を提供する。【解決手段】大気搬送室と真空搬送室との間に設けられ、大気雰囲気と真空雰囲気を切り替え可能なロードロック室であって、前記ロードロック室は、基板を受け取るステージと、前記ステージの上方に対向して配置される静電チャックであり、前記基板の処理面を覆うための蓋基板を吸着する静電チャックと、を備える、ロードロック室。【選択図】図3

Description

本開示は、ロードロック室、基板処理装置及び基板搬送方法に関する。
真空雰囲気下でウエハ等の基板に処理(例えば、成膜処理、エッチング処理等)を施す基板処理装置が知られている。基板に処理を施した後、基板を大気に曝すと、大気中の酸素等により酸化される等によって、処理部分の特性が変化する。
特許文献1には、基板を大気に曝すことなく真空搬送チャンバから基板測定装置に搬送する際に用いる基板収容ケースが開示されている。
特開2007-281106号公報
一の側面では、本開示は、基板の処理面を大気に曝すことなく搬送可能とするロードロック室、基板処理装置及び基板搬送方法を提供する。
上記課題を解決するために、一の態様によれば、大気搬送室と真空搬送室との間に設けられ、大気雰囲気と真空雰囲気を切り替え可能なロードロック室であって、前記ロードロック室は、基板を受け取るステージと、前記ステージの上方に対向して配置される静電チャックであり、前記基板の処理面を覆うための蓋基板を吸着する静電チャックと、を備える、ロードロック室が提供される。
一の側面によれば、基板の処理面を大気に曝すことなく搬送可能とするロードロック室、基板処理装置及び基板搬送方法を提供することができる。
一実施形態に係る基板処理装置の一例を示す構成図。 一実施形態に係るロードロック室の一例を示す断面模式図。 ロードロック室の動作を説明するフローチャート。 カバー用ウエハを静電チャックに吸着した状態を示す断面模式図。 処理済ウエハを載置台の昇降ピンに受け渡した状態を示す断面模式図。 真空雰囲気で処理済ウエハにカバー用ウエハを重ねた状態を示す断面模式図。 積層体の搬出時のロードロック室の状態を示す断面模式図。 静電チャックの下面から見た図。 切り欠き部が設けられた位置におけるロードロック室の一例を示す断面模式図。 静電チャックの位置調整を説明するフローチャート。 載置台に治具を取り付けた状態を示す断面模式図。 治具に蓋体を取り付けた状態を示す断面模式図。 位置決め機構を調整した状態を示す断面模式図。 蓋体に静電チャックを取り付ける状態を示す断面模式図。 処理容器に蓋体を取り付けた状態を示す断面模式図。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
<基板処理装置100>
一実施形態に係る基板処理装置100について、図1を用いて説明する。図1は、一実施形態に係る基板処理装置100の一例を示す構成図である。
基板処理装置100は、真空に保持され、基板の一例であるウエハWを搬送するための真空搬送室1と、真空搬送室1の周囲にて各々気密に接続され、ウエハWに対して所定の処理を行う複数の処理モジュールとを有する。この例では、処理モジュールは例えば4つ設けられているが、1つ以上設けられていればよい。以下では、4つの処理モジュールを処理室PM1、PM2、PM3、PM4といい、総称して処理室PMという。4つの処理室PM1~PM4及び2つのロードロック室2は、6角形の真空搬送室1の各辺にそれぞれ接続されている。
処理室PM1~PM4では、所定温度に加熱された状態でウエハWに所定の処理が実行される。例えば、処理室PM1~PM4はCOR(Chemical Oxide Removal)処理室であってもよく、PHT(Post Heat Treatment)処理室であってもよい。また、例えば、処理室PM1~PM4で行われる処理としては、プラズマを用いたドライエッチング処理、アッシング処理であってもよい。その他の処理としては、熱CVD(Chemical Vapor Deposition)やALD(Atomic Layer Deposition)による成膜処理、アニール処理であってもよい。また、ウエハWに含まれる水分を除去するためにウエハWを例えば200℃程度に加熱する水分除去処理であってもよい。処理室PM1及び処理室PM4は、ウエハWを載置する載置台、室内に処理ガスを供給するガス供給路及び室内を真空排気する排気管等を有している。
真空搬送室1の内部には、基板搬送装置10が配置されている。基板搬送装置10は、第1の搬送アーム11と第2の搬送アーム12の2本のアームを有し、2本のアームの一方又は両方の上にウエハWを保持して搬送する。
第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12は、真空搬送室1の底面に設けられた回転機構13により同軸回りに回転自在及び昇降自在に構成されている。第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12の先端部は、各々例えばU字型に形成されてウエハWを保持するピック14、15をなし、処理室PM1~処理室PM4及び2つのロードロック室2に対して水平方向に各々独立して進退自在に構成されている。
第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12は、例えば回転機構13から伸び出すときの進行方向が互いに逆向きとなるように回転機構13に各々接続されている。第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12の進退及び昇降と、各処理室PM内のウエハWを置く載置台に設けられた昇降ピンの昇降との協働作用により各処理室PM及びロードロック室2の間にてウエハWの受け渡しが行われる。
ロードロック室2は、真空搬送室1に気密に接続され、内部の雰囲気を真空雰囲気と大気雰囲気との間において切り替える。本実施形態では、ロードロック室2は2つ設けられているが、これに限られない。
2つのロードロック室2には、大気雰囲気においてウエハWを搬送するための共通の大気搬送室3が気密に接続されている。大気搬送室3には、例えば25枚のウエハWが収納されたFOUP5を載置するためのロードポート4の載置台が複数箇所に設けられている。本実施形態では、載置台は4箇所に設けられるが、これに限られない。押圧機構41は、載置台の上のFOUP5を大気搬送室3側に押しつけるように機能する。
大気搬送室3の内部には、ロードロック室2とFOUP5との間においてウエハWの受け渡しを行うために、鉛直軸回りに回転自在及びロードポート4の並びに沿って平行に移動自在に構成された大気搬送アーム30が設けられている。2つのロードロック室2の間には、ウエハWの位置合わせを行うアライメント機構36が設置されている。
真空搬送室1と処理室PM1~PM4の間、真空搬送室1とロードロック室2の間、ロードロック室2と大気搬送室3の間にはそれぞれゲートバルブGが設けられ、ゲートバルブGの開閉によりウエハWを気密に搬送する。
かかる構成の基板処理装置100は、たとえばコンピュータで構成される制御部6を有する。制御部6は、基板処理装置100の全体を制御する。制御部6は、メモリ及びCPUを有し、メモリには各処理室PMにて処理を行うために使用されるプログラム及びレシピが記憶されている。プログラムには、処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムが含まれる。レシピには、処理室PMが加熱される温度等のプロセス条件や処理手順、ウエハWの搬送経路が設定されている。
CPUは、メモリに記憶されたプログラム及びレシピに従い、FOUP5から取り出したウエハWを大気搬送アーム30、第1の搬送アーム11及び第2の搬送アーム12を用いて所定の経路で複数の処理室PMに搬送する。そして、CPUは、レシピに設定されたプロセス条件に基づき各処理室PMにて所定の処理を実行する。プログラムは、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)などの記憶部に格納されて制御部6にインストールされてもよいし、通信機能を使用してダウンロードしてもよい。
FOUP5から搬出された未処理のウエハWは、大気搬送アーム30によりロードロック室2へ搬送される。次に、未処理のウエハWは、第1の搬送アーム11又は第2の搬送アーム12により処理室PMに搬送される。処理室PMにてウエハWに所望の処理(例えば、成膜処理等)が施される。処理室PMにて処理が施されたウエハWは、第1の搬送アーム11又は第2の搬送アーム12により他の処理室PMに搬送され、更に処理が施されてもよい。処理が施されたウエハW(後述する処理済ウエハ72)はロードロック室2を介してFOUP5に戻される。
<ロードロック室2>
次に、ロードロック室2について図2を用いて更に説明する。図2は、一実施形態に係るロードロック室2の一例を示す断面模式図である。
ロードロック室2は、処理容器20と、載置台(ステージ)21と、蓋体23と、静電チャック24と、電源ボックス25と、を備える。
処理容器20は、上部が開放された容器である。処理容器20の側面には、ゲート201,202が形成されている。ゲート201は、真空搬送室1(図1参照)と連通する。ゲート202は、大気搬送室3(図1参照)と連通する。ゲート201,202には、開閉可能なゲートバルブGが設けられている。
載置台21は、処理容器20内に設けられておりウエハWを載置する。載置台21には、昇降ピン22が設けられている。昇降ピン22は、駆動機構(図示せず)によって昇降する。これにより、昇降ピン22が上昇することにより、昇降ピン22が載置台21から突出する。また、昇降ピン22が下降することにより、昇降ピン22が載置台21に没する。
蓋体23は、中央部に開口を有する略円環状に形成されている。蓋体23の中央部には静電チャック24が配置される。蓋体23は、処理容器20の開口部を塞ぐ。蓋体23と処理容器20との間は、シール部材26でシールされている。
静電チャック24は、載置台21の上方に対向して配置される。静電チャック24は、母材241と、絶縁体242と、電極243とを有する。母材241は、蓋体23の開口部を塞ぐ。母材241と蓋体23との間は、シール部材27でシールされている。母材241の下面には、絶縁体242が設けられている。絶縁体242の内部には、電極243が配置される。電極243には、電源ボックス25から電力が供給される。なお、図2において、電源ボックス25は静電チャック24の上に配置されている場合を例に図示しているが、電源ボックス25の位置はこれに限られない。
ロードロック室2には、ガス供給機構(図示せず)及び排気機構(図示せず)が設けられている。排気機構がロードロック室2内を排気することにより、ロードロック室2内を真空雰囲気とすることができる。一方、ガス供給機構がロードロック室2内へガス(例えば、窒素ガス、希ガス等)を供給することにより、ロードロック室2内を大気雰囲気とすることができる。
<ロードロック室2の動作>
次に、ロードロック室2の動作について図3から図7を用いて説明する。図3は、ロードロック室2の動作を説明するフローチャートである。ここで、処理室PMで処理(例えば成膜処理)が施された評価用のウエハWは、基板測定装置(図示せず)へと搬送され、基板測定装置(図示せず)で分析測定され、処理室PMでのプロセスの評価を行う。評価用のウエハWを好適に分析測定するためには、基板測定装置への搬送中に評価用のウエハWの処理面(上面)が酸化されないことが有効である。ここでは、評価用のウエハWの処理面(上面)を大気に曝すことなく基板測定装置(図示せず)に搬送可能とする構成について説明する。また、処理室PMで処理された評価用のウエハW(処理済ウエハ72)を真空搬送室1からロードロック室2に搬送し、更にロードロック室2から大気搬送室3に搬出する場合を例に説明する。なお、図3に示すフローの開始時において、ゲート201,202のゲートバルブGは閉じており、昇降ピン22は載置台21に没している。
ステップS101において、制御部6は、ロードロック室2を大気雰囲気とする。具体的には、制御部6は、ロードロック室2のガス供給機構(図示せず)を制御して、ロードロック室2内にガスを供給して大気雰囲気とする。
ステップS102において、制御部6は、円板状のカバー用ウエハ(蓋基板)71を静電チャック24に吸着させる。図4は、カバー用ウエハ71を静電チャック24に吸着した状態を示す断面模式図である。具体的には、制御部6は、ゲート202のゲートバルブGを開ける。制御部6は、大気搬送アーム30を制御して、FOUP5に収容されたカバー用ウエハ71をFOUP5から取り出し、大気搬送室3を介して、カバー用ウエハ71をロードロック室2に搬送する。制御部6は、大気搬送アーム30を制御して、カバー用ウエハ71を高さ方向に持ち上げ、カバー用ウエハ71(図4において、二点鎖線で示す。)を静電チャック24に近づける。制御部6は、電源ボックス25を制御して静電チャック24の電極243に電力を供給する。これにより、大気搬送アーム30に保持されたカバー用ウエハ71(図4において、実線で示す。)は、静電チャック24に吸着される。その後、制御部6は、大気搬送アーム30を制御して、ゲート202から退避させる。制御部6は、ゲート202のゲートバルブGを閉じる。
ステップS103において、制御部6は、ロードロック室2を真空雰囲気とする。具体的には、制御部6は、ロードロック室2の排気機構(図示せず)を制御して、ロードロック室2内のガスを排気して真空雰囲気とする。
ステップS104において、制御部6は、円板状の処理済ウエハ(基板)72を載置台21の昇降ピン22に受け渡す。図5は、処理済ウエハ72を載置台21の昇降ピン22に受け渡した状態を示す断面模式図である。具体的には、制御部6は、ゲート201のゲートバルブGを開ける。制御部6は、基板搬送装置10を制御して、処理済ウエハ72を処理室PMから取り出し、真空搬送室1を介して、処理済ウエハ72(図4において、二点鎖線で示す。)をロードロック室2に搬送する。制御部6は、昇降ピン22の駆動機構(図示せず)を制御して、昇降ピン22を上昇させ、処理済ウエハ72(図4において、実線で示す。)を昇降ピン22で持ち上げて支持する。制御部6は、基板搬送装置10を制御して、ゲート201から退避させる。制御部6は、ゲートバルブGを制御してゲート201を閉じる。なお、処理済ウエハ72は、昇降ピン22で支持され、冷却される。
ステップS105において、制御部6は、真空雰囲気で処理済ウエハ72にカバー用ウエハ71を重ねる。図6は、真空雰囲気で処理済ウエハ72にカバー用ウエハ71を重ねた状態を示す断面模式図である。具体的には、制御部6は、電源ボックス25を制御して、静電チャック24の吸着を解除する。これにより、静電チャック24に吸着されたカバー用ウエハ71が落下して、処理済ウエハ72の上にカバー用ウエハ71が重なり、積層体73を形成する。ここで、真空雰囲気でカバー用ウエハ71を落下させることにより、カバー用ウエハ71の落下中の位置ずれを抑制して、処理済ウエハ72とカバー用ウエハ71を同軸に重ねることができる。また、真空雰囲気でカバー用ウエハ71を処理済ウエハ72に落下させることにより、カバー用ウエハ71を処理済ウエハ72に密着させることができる。なお、カバー用ウエハ71を落下させる前に、制御部6は、昇降ピン22の駆動機構(図示せず)を制御して、昇降ピン22を更に上昇させ、処理済ウエハ72をカバー用ウエハ71に近づけてもよい。
ステップS106において、制御部6は、ロードロック室2を大気雰囲気とする。具体的には、制御部6は、ロードロック室2のガス供給機構(図示せず)を制御して、ロードロック室2内にガスを供給して大気雰囲気とする。
ステップS107において、制御部6は、積層体73をロードロック室2から大気搬送室3に搬送する。図7は、積層体73の搬出時のロードロック室2の状態を示す断面模式図である。具体的には、制御部6は、ゲート202のゲートバルブGを開ける。制御部6は、大気搬送アーム30を制御して、ロードロック室2に挿入する。制御部6は、昇降ピン22の駆動機構(図示せず)を制御して、昇降ピン22を下降させ、積層体73を大気搬送アーム30に受け渡す。制御部6は、大気搬送アーム30を制御して、積層体73をゲート202を介して大気搬送室3に搬送する。制御部6は、ゲートバルブGを制御してゲート202を閉じる。その後、制御部6は、大気搬送アーム30を制御して、積層体73をFOUP5に収容する。なお、積層体73を収容したFOUP5は、基板測定装置(図示せず)へと搬送される。基板測定装置は、真空雰囲気で積層体73からカバー用ウエハ71を取り外して、処理済ウエハ72の分析測定を行う。
これによれば、真空雰囲気でカバー用ウエハ71によって処理済ウエハ72の処理面(上面)を覆うことにより、積層体73を大気搬送室3に搬送して大気雰囲気に曝したとしても、処理済ウエハ72の処理面が大気雰囲気に曝されることなく処理済ウエハ72を搬送することができる。これにより、処理済ウエハ72の処理面が大気雰囲気中で酸化等することを防止することができる。また、評価用の処理済ウエハ72を基板測定装置(図示せず)で分析測定することにより、精度よく処理室PMでのプロセスの評価を行うことができる。
また、真空中でカバー用ウエハ71を処理済ウエハ72に重ねることにより、大気雰囲気において、カバー用ウエハ71と処理済ウエハ72とは密着している。これにより、積層体73の搬送中にカバー用ウエハ71が処理済ウエハ72からずれることを防止することができる。
なお、カバー用ウエハ71は、例えば、シリコンで形成されることが好ましい。これにより、処理済ウエハ72の処理面(上面)にカバー用ウエハ71を重ねた際、処理済ウエハ72の処理面がカバー用ウエハ71の材料によって汚染されることを防止することができる。また、カバー用ウエハ71は、処理済ウエハ72と同径であることが好ましい。これにより、カバー用ウエハ71と処理済ウエハ72とを好適に重ねることができる。なお、カバー用ウエハ71は、処理済ウエハ72よりも大きくてもよく、小さくてもよい。カバー用ウエハ71は、処理済ウエハ72の処理面(上面)のうち、少なくとも保護したい範囲を覆うことができる構成であってもよい。
また、ロードロック室2は、静電チャック24にカバー用ウエハ71が吸着されているか否かを確認可能に構成されていてもよい。図8は、静電チャック24の下面から見た図である。静電チャック24には、外周部に複数の切り欠き部244が形成されている。図8に示す例において、切り欠き部244は、等間隔に3か所設けられている。図9は、切り欠き部244が設けられた位置におけるロードロック室2の一例を示す断面模式図である。蓋体23には、静電チャック24の切り欠き部244と対応する位置に貫通孔234が設けられている。貫通孔234には、のぞき窓機構28が設けられている。のぞき窓機構28は、透過部材281と固定部材282を有する。このような構成により、ロードロック室2を気密とした状態で、ロードロック室2の外から静電チャック24に吸着されたカバー用ウエハ71のエッジを確認することができる。
また、ステップS105において、真空雰囲気でカバー用ウエハ71を落下させ、処理済ウエハ72とカバー用ウエハ71を同軸に重ねるためには、処理済ウエハ72を支持する載置台21とカバー用ウエハ71を吸着する静電チャック24を同軸に配置することが求められる。
次に、治具80を用いた載置台21と静電チャック24との位置調整について、図10から図15を用いて説明する。図10は、静電チャック24の位置調整を説明するフローチャートである。ここでは、載置台21と同軸となるように静電チャック24の位置調整を行う。
ステップS201において、作業者は、載置台21に治具80を取り付ける。図11は、載置台21に治具80を取り付けた状態を示す断面模式図である。ここで、蓋体23及び静電チャック24を処理容器20に取り付ける前の状態であり、処理容器20の上方は開口している。治具80は、載置台21と同軸に嵌合する嵌合部81と、嵌合部81と同軸の嵌合部82と、を有する。載置台21に治具80の嵌合部81を取り付けて嵌合させることにより、載置台21、嵌合部81及び嵌合部82が同軸に配置される。
ステップS202において、作業者は、治具80に蓋体23を取り付ける。図12は、治具80に蓋体23を取り付けた状態を示す断面模式図である。蓋体23は、治具80の嵌合部82と嵌合する嵌合部231と、静電チャック24を取り付ける取付部232と、を有する。蓋体23の嵌合部231及び取付部232は、同軸に配置されている。治具80の嵌合部82に蓋体23の嵌合部231を取り付けて嵌合させることにより、載置台21、嵌合部81、嵌合部82、嵌合部231及び取付部232が同軸に配置される。
ステップS203において、作業者は位置決め機構29を調整する。図13は、位置決め機構29を調整した状態を示す断面模式図である。位置決め機構29は、蓋体23に設けられている。位置決め機構29は可動部材291と、固定部材292と、を有する。作業者は、可動部材291を処理容器20の壁面203に可動部材291を当接させ、固定部材292で可動部材291を蓋体23に固定する。なお、位置決め機構29は複数設けられていてもよい。
ステップS204において、治具80及び蓋体23を取り外し、蓋体23に静電チャック24を取り付ける。図14は、蓋体23に静電チャック24を取り付ける状態を示す断面模式図である。処理容器20及び治具80から蓋体23を取り外す。また、載置台21から治具80を取り外す。蓋体23の取付部232に静電チャック24を取り付ける。ここで、蓋体23の取付部232と静電チャック24とはインロー構造となっている。これにより、蓋体23の取付部232及び静電チャック24が同軸に配置される。
ステップS205において、作業者は処理容器20に蓋体23を取り付ける。図15は、処理容器20に蓋体23を取り付けた状態を示す断面模式図である。作業者は、処理容器20の壁面203に位置決め機構29の可動部材291が当接する位置で蓋体23を処理容器20に固定する。これにより、蓋体23の位置をステップS203における位置とすることができる。したがって、載置台21と静電チャック24を同軸に配置することができる。
また、ステップS102において、静電チャック24にカバー用ウエハ71を吸着させる際、静電チャック24とカバー用ウエハ71とが同軸となるように、大気搬送アーム30の制御がティーチングされている。また、ステップS104において、処理済ウエハ72を載置台21の昇降ピン22に受け渡す際、載置台21のと処理済ウエハ72とが同軸となるように、基板搬送装置10の制御がティーチングされている。したがって、ステップS105において、処理済ウエハ72とカバー用ウエハ71を同軸に重ねることができる。
以上、一実施形態に係る基板処理装置について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本開示の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
100 基板処理装置
PM1~PM4 処理室
1 真空搬送室
2 ロードロック室
3 大気搬送室
6 制御部
10 基板搬送装置
20 処理容器
21 載置台(ステージ)
22 昇降ピン
23 蓋体
24 静電チャック
241 母材
242 絶縁体
243 電極
25 電源ボックス
26 シール部材
27 シール部材
28 のぞき窓機構
29 位置決め機構
30 大気搬送アーム
71 カバー用ウエハ(蓋基板)
72 処理済ウエハ(基板)
73 積層体
80 治具
G ゲートバルブ

Claims (5)

  1. 大気搬送室と真空搬送室との間に設けられ、大気雰囲気と真空雰囲気を切り替え可能なロードロック室であって、
    前記ロードロック室は、
    基板を受け取るステージと、
    前記ステージの上方に対向して配置される静電チャックであり、前記基板の処理面を覆うための蓋基板を吸着する静電チャックと、を備える、ロードロック室。
  2. 内部が大気雰囲気の状態で、前記大気搬送室から搬入される蓋基板を、前記静電チャックで吸着するステップと、
    内部を真空雰囲気とするステップと、
    内部が真空雰囲気の状態で、前記真空搬送室から搬入される前記基板を、前記ステージで受け取るステップと、
    内部が真空雰囲気の状態で、前記蓋基板を前記基板の上に落下させ、前記基板の上に前記蓋基板を重ねるステップと、
    内部を大気雰囲気とするステップと、
    内部が大気雰囲気の状態で、重ねられた前記基板及び前記蓋基板を前記大気搬送室に搬出するステップと、を実行する、
    請求項1に記載のロードロック室。
  3. 前記ステージと前記静電チャックとは、同軸に配置される、請求項1または請求項2に記載のロードロック室。
  4. 前記基板に処理を施す処理室と、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のロードロック室と、
    前記処理室と前記ロードロック室の間に設けられる真空搬送室と、
    前記ロードロック室と接続される大気搬送室と、を備える、基板処理装置。
  5. 基板を受け取るステージと、前記ステージの上方に対向して配置される静電チャックであり、前記基板の処理面を覆うための蓋基板を吸着する静電チャックと、を備える、ロードロック室を用いる基板搬送方法であって、
    大気雰囲気で、大気搬送室から前記ロードロック室に搬送された蓋基板を、前記静電チャックで吸着するステップと、
    前記ロードロック室を真空雰囲気とするステップと、
    真空雰囲気で、真空搬送室から前記ロードロック室に搬送された前記基板を、前記ステージに受け渡すステップと、
    真空雰囲気で、前記蓋基板を前記基板の上に落下させ、前記基板の上に前記蓋基板を重ねるステップと、
    前記ロードロック室を大気雰囲気とするステップと、
    大気雰囲気で、前記ロードロック室から前記大気搬送室に、重ねられた前記基板及び前記蓋基板を搬送するステップと、を有する、基板搬送方法。
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