JP4682715B2 - カラーフィルタ - Google Patents
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Description
官能基を有する芳香族樹脂の該官能基に、(メタ)アクリロイルオキシアルキルイソシアネート化合物を反応させて得られるものであることを特徴とするカラーフィルタである。
(ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂Aの合成)
クレゾール−ノボラック樹脂“EP4050G”(旭有機材社製) 20重量部
シクロヘキサノン 100重量部
上記材料を混合し、さらに、
(メタ)アクリロイルオキシアルキルイソシアネート(昭和電工社製、商品名:「カレンズMOI」)をクレゾールノボラック樹脂の水酸基に対して20モル%、(触媒(トリエチルアミン)0.1重量部を加えて、60℃で6時間反応させた。
得られた化合物をクロロホルム溶媒で再沈を行うことによって精製を行い、ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂Aを得た。ラジカル重合性を有する化合物の導入率の決定は1H−NMRの測定し、面積比からクレゾールノボラック樹脂の水酸基に対して20%であることが分かった。続いて、このラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂Aを用いて、下記組成比で各材料を混合し、3本ローラで十分混練し、感光性樹脂組成物1を作製した。
(感光性樹脂組成物1の作成)
ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂A 20重量部
シクロヘキサノン(和光純薬社製) 400重量部
光重合モノマー(ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学社製、商品名「V#300」)) 20重量部
光重合開始剤(チバスペシャリティケミカル社製、製品名「イルガキュア369」)
0.6重量部
カーボン顔料“MA−8”(三菱マテリアル社製) 90重量部
分散剤“ソルスパース#5000”(ゼネカ社製) 0.9重量部
含フッ素化合物(大日本インキ化学社製、製品名「F179」) 0.5重量部
(ブラックマトリクスの作成)
透明基板として、無アルカリガラス(“♯1737”コーニング社製)を用いた。この透明基板に前記感光性樹脂組成物1を全面に膜厚2.0μmの薄膜状に塗布した。この基板を200℃で60分間の条件でプリベークした。その後格子状のパターンであるフォトマスクを用いて、超高圧水銀灯により50mJ/cm2で露光を行った。30秒間現像処理を行い、続いて230℃/30分オーブンにいれ熱硬化処理を行った。
OD値=−log(I/I0)
メタクリル酸20部、メチルメタクリレート10部、ブチルメタクリレート55部、ヒドロキシエチルメタクリレート15部を乳酸ブチル300gに溶解し、窒素雰囲気下でアゾビスイソブチルニトリル0.75部を加え70℃にて5時間の反応によりアクリル共重合体樹脂を得た。得られたアクリル共重合体樹脂を樹脂濃度が10重量%になるようにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートで希釈し、アクリル共重合体樹脂の希釈液を得た。
開口部に対して、赤色、緑色、及び青色着色インクを使用し、12pl、180dpiヘッドを搭載したインクジェット装置により、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)各々の着色層を形成した。このようにして得られたカラーフィルタの断面を、走査型電子顕微鏡で断面を確認したところ、着色層が平坦な形状となっていることが確認された。また、カラーフィルタの着色画素内のΔEabを測定したところ、1未満であり、色むらの少ない良好なカラーフィルタであることがわかった。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
(ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂Bの合成)
(スチバゾールの合成)
無水酢酸89g中でバニリン53gと2−メチルピリジン35gを還流下で8時間反応させ、生成物から酢酸を常圧にて留去した。冷却後、濃塩酸を加え室温で30分間放置してから80〜90℃で加熱し、再び冷却した後、水に分散してからアンモニア水を加えさらに2時間室温で攪拌した。得られた淡黄色の結晶をろ過して集め、水で洗った後、40℃にて12時間減圧乾燥し、スチルバゾール55gを得た。
スチバゾール55gとエピクロルヒドリン50gをシクロヘキサノン(和光純薬製)に溶解し、粉末状の水酸化ナトリウム10gを少量ずつ加え、30℃で4時間反応させた。過剰のエピクロルヒドリンを減圧除去後、水を加えて生成塩を溶解し、分液除去した。さらに硫酸マグネシウムを用いて溶液を乾燥後、ろ過し、グリシジル化スチバゾール48gを得た。
クレゾールノボラック樹脂(旭有機社製、商品名:「EP4050G」)120gと上記グリシジル化スチバゾール2.82gをシクロヘキサノン500gに溶解し、触媒としてSA−102(DBU−オクチル酸塩)0.1gを加えて還流下にて1時間反応させた。さらにp−トルエンスルホン酸ナトリウム1.88gを加え、50℃にて12時間反応させ、目的とするラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂B(SbQ変性ノボラック樹脂)を得た。
[感光性樹脂組成物2]
ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂B 100重量部
シクロヘキサノン 400重量部
カーボン顔料“MA−8”(三菱マテリアル社製) 23重量部
分散剤“ソルスパース#5000”(ゼネカ社製) 1.4重量部
含フッ素化合物“F179” (大日本インキ化学社製) 0.5重量部
実施例2の(クレゾールノボラック樹脂へのスチバゾールの付加反応)において、クレゾールノボラック樹脂の代わりにポリビニルフェノール樹脂(S−4P、丸善石油社製)134gを用いた以外は実施例2と同様にして合成しラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂Cを合成した。
このようにして得られたカラーフィルタの断面を、走査型電子顕微鏡で断面を確認したところ、着色層が平坦な形状となっていることが確認された。また、カラーフィルタの着色画素内のΔEabを測定したところ、1未満であり、色むらの少ない良好なカラーフィルタであることがわかった。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
実施例2と同様にラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂Bを合成した。そして、実施例2の感光性樹脂組成物2の作成において、さらに、
光重合性モノマー“ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート”(アロニックスM−402、東亜合成社製) 10g
開始剤“イルガキュア369”(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製) 1.5g
を加えて感光性樹脂組成物3とした。該感光性樹脂組成物3を用いて(ブラックマトリクスの作成)(着色インクの調整)(カラーフィルタの作製)を行った。
このようにして得られたカラーフィルタの断面を、走査型電子顕微鏡で断面を確認したところ、着色層が平坦な形状となっていることが確認された。また、カラーフィルタの着色画素内のΔEabを測定したところ、1未満であり、色むらの少ない良好なカラーフィルタであることがわかった。なお、ΔEab(色差)は、ミクロアナライザーにより測定した。
実施例1の、感光性樹脂組成物1の作成において、「ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂A」の代わりに、「クレゾールノボラック樹脂」を用いた以外は、実施例1と同様に操作した。
実施例1において光重合モノマー(ペンタエリスリトールトリアクリレート(大阪有機化学社製、商品名「V#300」20重量部を加えない以外は、実施例1と同様の方法で行った。このようにして得られたカラーフィルタの断面を、走査型電子顕微鏡で断面を確認したところ、黒色樹脂組成物は若干熱ダレした形状をしていた。また、カラーフィルタの着色画素内のΔEabを測定したところ、3であった。
2…隔壁部(ブラックマトリクス)
3…着色層
4…遮光部
5…非遮光部
Claims (7)
- 隔壁で区切られた画素内に、インクジェット方式により着色層を印刷して形成するカラーフィルタにおいて前記隔壁が、樹脂組成物を含み、該樹脂組成物が、
少なくともラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂を含み、
前記ラジカル重合性基を有する構造を含む樹脂が、
官能基を有する芳香族樹脂の該官能基に、(メタ)アクリロイルオキシアルキルイソシアネート化合物を反応させて得られるものであることを特徴とするカラーフィルタ。 - 前記官能基を有する芳香族樹脂の該官能基が、カルボキシル基、水酸基、オキシム基、チオール基、活性メチレン基のいずれかから選択されてなることを特徴とする請求項1に記載のカラーフィルタ。
- 前記官能基を有する芳香族樹脂の該官能基の反応率が5モル%〜50モル%であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 前記樹脂組成物にラジカル重合性を有する化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 前記隔壁の一部又は全部が黒色であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 前記樹脂組成物に含フッ素化合物を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のカラーフィルタ。
- 前記樹脂組成物に含ケイ素化合物を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のカラーフィルタ。
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