JP2013227495A - 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 - Google Patents
着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013227495A JP2013227495A JP2013023439A JP2013023439A JP2013227495A JP 2013227495 A JP2013227495 A JP 2013227495A JP 2013023439 A JP2013023439 A JP 2013023439A JP 2013023439 A JP2013023439 A JP 2013023439A JP 2013227495 A JP2013227495 A JP 2013227495A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- meth
- mass
- coloring composition
- color filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)レーキ顔料を含む着色剤;
(B)バインダー樹脂;
(C)架橋剤;
(D)ウレタン結合を有する分散剤;及び
(E)(メタ)アクリル系分散剤(但し、前記(B)成分を除く。)
を含有する着色組成物。
【選択図】なし
Description
したがって、本発明の課題は、耐熱性と耐溶剤性を両立できる着色層の形成に好適な着色組成物を提供することにある。また、本発明の課題は、上記着色組成物を用いて形成された着色層を備えてなるカラーフィルタ、及び当該カラーフィルタを具備する表示素子を提供することにある。
(A)レーキ顔料を含む着色剤;
(B)バインダー樹脂;
(C)架橋剤;
(D)ウレタン結合を有する分散剤;及び
(E)(メタ)アクリル系分散剤(但し、前記(B)成分を除く。)
を含有する着色組成物を提供するものである。
着色組成物
以下、本発明の着色組成物の構成成分について詳細に説明する。
本発明の着色組成物は、着色剤としてレーキ顔料を含有する。レーキ顔料とは、可溶性である染料を沈殿剤により不溶性の顔料としたものをいい、沈殿剤としては、例えば、塩化バリウム、塩化カルシウム、硫酸アンモニウム、塩化アルミニウム、酢酸アルミニウム、酢酸鉛、タンニン酸、カタノール、タモール、イソポリ酸、ヘテロポリ酸等が挙げられる。イソポリ酸としては、例えば、イソポリタングステン酸、イソポリバナジン酸、イソポリモリブデン酸等が挙げられ、またヘテロポリ酸としては、例えば、フォスフォタングステン酸、フォスフォモリブデン酸、フォスフォタングステン・モリブデン酸、シリコタングステンモリブデン酸、シリコタングステン酸、シリコモリブデン酸等を挙げることができる。これらのうち、沈殿剤としては、イソポリ酸、ヘテロポリ酸が好ましく、モリブデン原子を含有するヘテロポリ酸がより好ましく、フォスフォタングステン・モリブデン酸がさらに好ましい。
C.I.ピグメントブルー1、C.I.ピグメントブルー2、C.I.ピグメントブルー3、C.I.ピグメントブルー9、C.I.ピグメントブルー10、C.I.ピグメントブルー14、C.I.ピグメントブルー17:1、C.I.ピグメントブルー24、C.I.ピグメントブルー24:1、C.I.ピグメントブルー56、C.I.ピグメントブルー61、C.I.ピグメントブルー62;
C.I.ピグメントグリーン1、C.I.ピグメントグリーン4。
他の着色剤としては、レーキ顔料以外の顔料、染料及び天然色素の何れをも使用することができるが、輝度及び色純度の高い画素を得るという意味においては、レーキ顔料以外の有機顔料、有機染料が好ましい。
C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン58等の緑色顔料;
C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントブルー80等の青色顔料;
C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー129、C.I.ピグメントイエロー138、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー150、C.I.ピグメントイエロー179、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー185、C.I.ピグメントイエロー211、C.I.ピグメントイエロー215等の黄色顔料;
C.I.ピグメントオレンジ38等の橙色顔料;
C.I.ピグメントバイオレット23等の紫色顔料;
C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック7等の黒色顔料。
C.I.ソルベントレッド45、C.I.ソルベントレッド49;
C.I.ソルベントオレンジ2、C.I.ソルベントオレンジ7、C.I.ソルベントオレンジ11、C.I.ソルベントオレンジ15、C.I.ソルベントオレンジ26、C.I.ソルベントオレンジ56;
C.I.ソルベントブルー35、C.I.ソルベントブルー37、C.I.ソルベントブルー59、C.I.ソルベントブルー67。
また、レーキ顔料の含有割合は、求められる色度に応じて適宜調整されるものであるが、本発明の着色組成物を用いれば、レーキ顔料の含有割合が全着色剤中、30質量%以上、更には60質量%以上の場合であっても、耐熱性及び耐溶剤性に優れた着色層を形成することができる。
本発明における(B)バインダー樹脂としては、特に限定されるものではないが、カルボキシル基、フェノール性水酸基等の酸性官能基を有する樹脂であることが好ましい。中でも、カルボキシル基を有する重合体(以下、「カルボキシル基含有重合体」とも称する。)が好ましく、例えば、1個以上のカルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(b1)」とも称する。)と他の共重合可能なエチレン性不飽和単量体(以下、「不飽和単量体(b2)」とも称する。)との共重合体を挙げることができる。
これらの不飽和単量体(b1)は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドの如きN−位置換マレイミド;スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ビニルベンジルグリシジルエーテル、アセナフチレンの如き芳香族ビニル化合物;
ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリ−n−ブチル(メタ)アクリレート、ポリシロキサンの如き重合体分子鎖の末端にモノ(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー等を挙げることができる。
これらの不飽和単量体(b2)は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明において(C)架橋剤とは、2個以上の重合可能な基を有する化合物をいう。重合可能な基としては、例えば、エチレン性不飽和基、オキシラニル基、オキセタニル基、N−アルコキシメチルアミノ基等を挙げることができる。本発明において、(C)架橋剤としては、2個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、又は2個以上のN−アルコキシメチルアミノ基を有する化合物が好ましい。
本発明において、(C)架橋剤は単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明においてウレタン結合を有する分散剤(以下、「ウレタン系分散剤」とも称する。)とは、構造中にウレタン結合を少なくとも1個有する化合物を総称するものである。
本発明において、ウレタン系分散剤が有するウレタン結合は、芳香族ポリイソシアネート及び/又は脂環族ポリイソシアネートと、(ポリ)アルコールとを反応させることにより生じるものが好ましい。具体的には、特公平2-19844号公報、特開2007-269873号公報等に記載の分散剤を挙げることができる。ウレタン結合がウレタン系分散剤中に2個以上存在するとき、各ウレタン結合は同一でも異なってもよい。
EFKA−4046(不揮発成分=39−41質量%、アミン価17−21mgKOH/g)、
EFKA−4047(不揮発成分=34−36質量%、アミン価14−20mgKOH/g)〔以上、エフカーケミカルズビーブイ(EFKA)社製〕、
Disperbyk−161(不揮発成分=30質量%、アミン価11mgKOH/g)、
Disperbyk−162(不揮発成分=38質量%、アミン価13mgKOH/g)、
Disperbyk−163(不揮発成分=45質量%、アミン価10mgKOH/g)、
Disperbyk−164(不揮発成分=60質量%、アミン価18mgKOH/g)、
Disperbyk−166(不揮発成分=30質量%、アミン価20mgKOH/g)、
Disperbyk−167(不揮発成分=52質量%、アミン価13mgKOH/g)、
Disperbyk−168(不揮発成分=30質量%、アミン価11mgKOH/g)、
Disperbyk−182(不揮発成分=43質量%、アミン価13mgKOH/g)、
Disperbyk−2164(不揮発成分=60質量%、アミン価14mgKOH/g)〔以上、ビックケミー(BYK)社製〕、
ソルスパース76500(不揮発成分=50質量%、アミン価15mgKOH/g)〔ルーブリゾール(株)社製〕の他、ディスパロン(楠本化成(株)製)等を適用することもできる。ここで、「アミン価」とは、分散剤固形分1gを中和するのに必要な酸と当量のKOHのmg数を表す。
本発明において「(メタ)アクリル系分散剤」とは、(メタ)アクリル系モノマーの(共)重合体からなる化合物(但し、前記(B)成分を除く。)をいう。また、「(メタ)アクリル系モノマー」とは、分子内に(メタ)アクリロイル基を有する重合性化合物をいい、「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基を意味するものとする。
本発明においては、(メタ)アクリル系分散剤として、顔料吸着基を有する(メタ)アクリル系モノマーを重合したブロックと、顔料吸着基を有しない(メタ)アクリル系モノマーを重合したブロックとを有するブロック共重合体が好ましい。顔料吸着基としては、カルボキシメチル基、スルホ基、ホスホノオキシ基、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のアンモニオ基、芳香環を含む基などを挙げることができ、スルホ基、ホスホノオキシ基、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のアンモニオ基が好ましく、置換又は非置換のアミノ基、置換又は非置換のアンモニオ基がより好ましい。アミノ基、アンモニオ基の置換基としては、例えば、アルキル基が挙げられ、炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。(メタ)アクリル系分散剤の具体例としては、特開2002-31713号公報、特開2009-25813号公報、特開2010-134419号公報等に記載のブロック共重合体を挙げることができる。
Disperbyk−2000(不揮発成分=40質量%、アミン価4mgKOH/g)、
Disperbyk−2001(不揮発成分=46質量%、アミン価29mgKOH/g)、
BYK−LPN6919(不揮発成分=60質量%、アミン価72mgKOH/g)、
BYK−LPN21116(不揮発成分=40質量%、アミン価29mgKOH/g)、
BYK−LPN21324(アミン価0mgKOH/g)〔以上、ビックケミー(BYK)社製〕等を挙げることができる。
本発明の着色組成物には、光重合開始剤を含有せしめることができる。これにより、着色組成物に感放射線性を付与することができる。本発明に用いる光重合開始剤は、可視光線、紫外線、遠紫外線、電子線、X線等の放射線の露光により、(C)架橋剤の重合を開始しうる活性種を発生する化合物である。
本発明の着色組成物は、上記(A)〜(E)成分、及び任意的に加えられる他の成分を含有するものであるが、通常、溶媒を配合して液状組成物として調製される。上記溶媒としては、着色組成物を構成する(A)〜(E)成分や他の成分を分散又は溶解し、かつこれらの成分と反応せず、適度の揮発性を有するものである限り、適宜に選択して使用することができる。
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル等の(ポリ)アルキレングリコールモノアルキルエーテル類;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、t−ブタノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、シクロヘキサノール等の(シクロ)アルキルアルコール類;
ジアセトンアルコール等のケトアルコール類;
ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、
ジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等の他のエーテル類;
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン等のケトン類;
3−メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、エトキシ酢酸エチル、3−メチル−3−メトキシブチルプロピオネート等のアルコキシカルボン酸エステル類;
酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、ぎ酸n−アミル、酢酸i−アミル、プロピオン酸n−ブチル、酪酸エチル、酪酸n−プロピル、酪酸i−プロピル、酪酸n−ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸n−プロピル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、2−オキソブタン酸エチル等の他のエステル類;
トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド又はラクタム類等を挙げることができる。
本発明において、溶媒は、単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
本発明の着色組成物は、必要に応じて、種々の添加剤を含有することもできる。
添加剤としては、例えば、アゾ系化合物、有機過酸化物等の熱重合開始剤;ガラス、アルミナ等の充填剤;ポリビニルアルコール、ポリ(フロオロアルキルアクリレート)類等の高分子化合物;フッ素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤等の界面活性剤;ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等の密着促進剤;2,2−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール等の酸化防止剤;2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、アルコキシベンゾフェノン類等の紫外線吸収剤;ポリアクリル酸ナトリウム等の凝集防止剤;マロン酸、アジピン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸、メサコン酸、2−アミノエタノール、3−アミノ−1−プロパノール、5−アミノ−1−ペンタノール、3−アミノ−1,2−プロパンジオール、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−1,2−ブタンジオール等の残渣改善剤;こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、ω−カルボキシポリカプロラクトンモノ(メタ)アクリレート等の現像性改善剤;特開2008−242078号公報等に開示されている反応性官能基を有するシロキサンオリゴマー等を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタは、本発明の着色組成物を用いて形成された着色層を備えるものである。
また、これらの基板には、所望により、シランカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の前処理を施しておくこともできる。
また、上記アルカリ現像液としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、コリン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウンデセン、1,5−ジアザビシクロ−[4.3.0]−5−ノネン等の水溶液が好ましい。
現像処理法としては、シャワー現像法、スプレー現像法、ディップ(浸漬)現像法、パドル(液盛り)現像法等を適用することができる。現像条件は、常温で5〜300秒が好ましい。
このようにして形成された画素の膜厚は、通常0.5〜5μm、好ましくは1〜3μmである。
カラーフィルタを形成する際に使用される基板や放射線の光源、また、プレベークやポストベークの方法や条件は、上記した第一の方法と同様である。このようにしてインクジェット方式により形成された画素の膜厚は、隔壁の高さと同程度である。
このようにして得られる本発明のカラーフィルタは、輝度及び色純度が極めて高いため、カラー液晶表示素子、カラー撮像管素子、カラーセンサー、有機EL表示素子、電子ペーパー等に極めて有用である。
本発明の表示素子は、本発明のカラーフィルタを具備するものである。表示素子としては、カラー液晶表示素子、有機EL表示素子、電子ペーパー等を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタを具備するカラー液晶表示素子は、透過型でも反射型でもよく、適宜の構造をとることができる。例えば、カラーフィルタを、薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板とは別の基板上に形成して、駆動用基板とカラーフィルタを形成した基板とが、液晶層を介して対向した構造をとることができ、さらに薄膜トランジスター(TFT)が配置された駆動用基板の表面上にカラーフィルタを形成した基板と、ITO(錫をドープした酸化インジュウム)電極あるいはIZO(酸化インジュウムと酸化亜鉛との混合物)電極を形成した基板とが、液晶層を介して対向した構造をとることもできる。後者の構造は、開口率を格段に向上させることができ、明るく高精細な液晶表示素子が得られるという利点を有する。
冷却管と攪拌機を備えたフラスコに、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100質量部を仕込んで窒素置換した。80℃に加熱して、同温度で、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート100質量部、メタクリル酸20質量部、スチレン10質量部、ベンジルメタクリレート5質量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15質量部、2−エチルヘキシルメタクリレート23質量部、N−フェニルマレイミド12質量部、こはく酸モノ(2−アクリロイロキシエチル)15質量部及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)6質量部の混合溶液を1時間かけて滴下し、この温度を保持して2時間重合した。その後、反応溶液の温度を100℃に昇温させ、さらに1時間重合することにより、バインダー樹脂溶液(固形分濃度33質量%)を得た。得られたバインダー樹脂は、Mwが12,200、Mnが6,500であった。このバインダー樹脂を「バインダー樹脂(B1)」とする。
実施例1
着色剤として下記式(1)で表されるトリアリールメタン系レーキ顔料(式中、x=1〜2)15質量部、ウレタン系分散剤としてBYK2164(不揮発成分=60質量%、アミン価14mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)8.9質量部、(メタ)アクリル系分散剤としてBYK−LPN21116(不揮発成分=40質量%、アミン価29mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)1.8質量部、溶媒としてプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート/プロピレングリコールモノエチルエーテル=90/10(質量比)混合溶剤を固形分濃度が20%となるよう混合し、ビーズミルにより12時間混合・分散して、顔料分散液(M−1)を調製した。
次いで、この基板を室温に冷却したのち、高圧水銀ランプを用い、フォトマスクを介して、各塗膜に365nm、405nm及び436nmの各波長を含む放射線を400J/m2の露光量で露光した。その後、この基板に対して、23℃の0.04質量%水酸化カリウム水溶液からなる現像液を現像圧1kgf/cm2(ノズル径1mm)で吐出することにより、90秒間シャワー現像を行った。その後、この基板を超純水で洗浄し、風乾した後、更に200℃のクリーンオーブン内で30分間ポストベークを行うことにより、基板上に200μm×200μmの青色ドットパターンを形成した。
得られたドットパターンについて、カラーアナライザー(大塚電子(株)製MCPD2000)を用い、C光源、2度視野にて、CIE表色系における色度座標値(x,y)及び刺激値(Y)を測定した。次いで、200℃で90分間追加ベークをした後の色度座標値(x,y)及び刺激値(Y)を測定し、追加ベーク前後での色変化、すなわちΔEab*を測定した。そして、ΔEab*が3.0未満の場合を「◎」、3.0以上5.0未満の場合を「○」、5.0以上10未満の場合を「△」、10以上の場合を「×」として評価した。評価結果を表2に示す。
青色ドットパターンを形成した上記基板を、25℃のN−メチルピロピドンに30分間浸漬して、浸漬前後のドットパターンを走査型電子顕微鏡で観察した。良好なエッジ形状を有するパターンが形成され、且つ浸漬前後での膜厚比(浸漬後の膜厚×100/浸漬前の膜厚)が95%以上である場合を「○」、浸漬前後での膜厚比が95%未満であるか、あるいはパターンの一部に欠けが認められる場合を「△」、浸漬後にパターンが全て基板から剥がれる場合を「×」として、評価した。評価結果を表2に示す。
実施例1において、着色剤、ウレタン系分散剤及び(メタ)アクリル系分散剤の種類及び配合量を表1に示すように変更した以外は実施例1と同様にして、顔料分散液(M−2)から顔料分散液(M−15)を調製した。
次に、実施例1において、顔料分散液(M−1)に代えて顔料分散液(M−2)〜(M−15)を用いた以外は実施例1と同様にして着色組成物(CR2)〜(CR15)を調製した。そして、得られた着色組成物について、実施例1と同様にして評価を行った。評価結果を表2に示す。
「PB61」とはC.I.ピグメントブルー61を、「PB15:6」とはC.I.ピグメントブルー15:6を、「PR254」とはC.I.ピグメントレッド254を、「PR81:2」とはC.I.ピグメントレッド81:2(シリコモリブデン酸でレーキ化されたキサンテン系レーキ顔料)をそれぞれ意味する。
「BYK2164」とはDisperbyk−2164(不揮発成分=60質量%、アミン価14mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)を、「BYK164」とはDisperbyk−164(不揮発成分=60質量%、アミン価18mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)を、「S76500」とはソルスパース76500(不揮発成分=50質量%、アミン価15mgKOH/g、ルーブリゾール(株)社製)をそれぞれ意味する。
「LPN21116」とはBYK−LPN21116(不揮発成分=40質量%、アミン価29mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)を、「BYK2000」とはDisperbyk−2000(不揮発成分=40質量%、アミン価4mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)を、「LPN6919」とはBYK−LPN6919(不揮発成分=60質量%、アミン価72mgKOH/g、ビックケミー(BYK)社製)をそれぞれ意味する。
Claims (8)
- 次の成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E):
(A)レーキ顔料を含む着色剤;
(B)バインダー樹脂;
(C)架橋剤;
(D)ウレタン結合を有する分散剤;及び
(E)(メタ)アクリル系分散剤(但し、前記(B)成分を除く。)
を含有する着色組成物。 - 前記レーキ顔料が、ヘテロポリ酸を用いて調製されたものである、請求項1に記載の着色組成物。
- 前記レーキ顔料が、トリアリールメタン系レーキ顔料及びキサンテン系レーキ顔料から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の着色組成物。
- 前記(A)着色剤として、更に顔料(但し、レーキ顔料は除く)を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の着色組成物。
- 前記(D)ウレタン結合を有する分散剤と(E)(メタ)アクリル系分散剤との質量比〔(D)/(E)〕が5/95〜95/5である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の着色組成物。
- 前記(メタ)アクリル系分散剤のアミン価が1〜130mgKOH/gである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の着色組成物。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の着色組成物を用いて形成された着色層を備えてなるカラーフィルタ。
- 請求項7に記載のカラーフィルタを具備する表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023439A JP2013227495A (ja) | 2012-03-28 | 2013-02-08 | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012074080 | 2012-03-28 | ||
JP2012074080 | 2012-03-28 | ||
JP2013023439A JP2013227495A (ja) | 2012-03-28 | 2013-02-08 | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013227495A true JP2013227495A (ja) | 2013-11-07 |
Family
ID=49675466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013023439A Pending JP2013227495A (ja) | 2012-03-28 | 2013-02-08 | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013227495A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016164614A (ja) * | 2015-03-06 | 2016-09-08 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、およびカラーフィルタ用分散剤 |
KR20160135163A (ko) | 2014-03-20 | 2016-11-25 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 노볼락형 페놀성 수산기 함유 수지, 그 제조 방법, 경화성 조성물, 레지스트용 조성물 및 컬러 레지스트 |
JP2017138503A (ja) * | 2016-02-04 | 2017-08-10 | 株式会社日本触媒 | カラーフィルター用顔料分散組成物 |
WO2022230381A1 (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | Dic株式会社 | 着色樹脂組成物、カラーフィルタおよび表示装置 |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004070343A (ja) * | 2002-07-24 | 2004-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 感光性着色組成物、カラーフィルター、及び、液晶パネル |
JP2008069325A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Fujifilm Corp | 顔料分散組成物 |
JP2010013490A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-21 | Sanyo Shikiso Kk | カラーフィルター用顔料分散体 |
JP2010077402A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-04-08 | Fujifilm Corp | 顔料分散組成物、光硬化性組成物、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 |
US20110009554A1 (en) * | 2007-11-20 | 2011-01-13 | Dic Corporation | Aqueous pigment dispersion and aqueous pigment ink for inkjet recording |
JP2011006602A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Dainippon Printing Co Ltd | レーキ顔料を含む樹脂組成物 |
JP2011186043A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Dic Corp | カラーフィルタ用青色顔料及びカラーフィルタ |
JP2011208024A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Hitachi Chem Co Ltd | 熱伝導シート、その製造方法及びこれを用いた放熱装置 |
JP2011252052A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 加工顔料の製造方法、加工顔料、および顔料分散体 |
JP2012032770A (ja) * | 2010-04-21 | 2012-02-16 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ |
JP2013203858A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Dic Corp | 有機顔料組成物及びカラーフィルタ |
-
2013
- 2013-02-08 JP JP2013023439A patent/JP2013227495A/ja active Pending
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004070343A (ja) * | 2002-07-24 | 2004-03-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 感光性着色組成物、カラーフィルター、及び、液晶パネル |
JP2008069325A (ja) * | 2006-09-15 | 2008-03-27 | Fujifilm Corp | 顔料分散組成物 |
US20110009554A1 (en) * | 2007-11-20 | 2011-01-13 | Dic Corporation | Aqueous pigment dispersion and aqueous pigment ink for inkjet recording |
JP2010013490A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-01-21 | Sanyo Shikiso Kk | カラーフィルター用顔料分散体 |
JP2010077402A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-04-08 | Fujifilm Corp | 顔料分散組成物、光硬化性組成物、カラーフィルタ、及び液晶表示装置 |
JP2011006602A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Dainippon Printing Co Ltd | レーキ顔料を含む樹脂組成物 |
JP2011186043A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Dic Corp | カラーフィルタ用青色顔料及びカラーフィルタ |
JP2011208024A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Hitachi Chem Co Ltd | 熱伝導シート、その製造方法及びこれを用いた放熱装置 |
JP2012032770A (ja) * | 2010-04-21 | 2012-02-16 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | カラーフィルタ用青色着色組成物、およびカラーフィルタ |
JP2011252052A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 加工顔料の製造方法、加工顔料、および顔料分散体 |
JP2013203858A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Dic Corp | 有機顔料組成物及びカラーフィルタ |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160135163A (ko) | 2014-03-20 | 2016-11-25 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 노볼락형 페놀성 수산기 함유 수지, 그 제조 방법, 경화성 조성물, 레지스트용 조성물 및 컬러 레지스트 |
US10047185B2 (en) | 2014-03-20 | 2018-08-14 | Dic Corporation | Novolac-type phenolic hydroxyl group-containing resin, production method therefor, curable composition, composition for resist, and color resist |
JP2016164614A (ja) * | 2015-03-06 | 2016-09-08 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ、およびカラーフィルタ用分散剤 |
JP2017138503A (ja) * | 2016-02-04 | 2017-08-10 | 株式会社日本触媒 | カラーフィルター用顔料分散組成物 |
WO2022230381A1 (ja) * | 2021-04-27 | 2022-11-03 | Dic株式会社 | 着色樹脂組成物、カラーフィルタおよび表示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5919657B2 (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP6265093B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、並びに表示素子及び固体撮像素子 | |
JP6135314B2 (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP5962099B2 (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP6281305B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、表示素子及び固体撮像素子 | |
JP6206211B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 | |
KR20150011316A (ko) | 착색 조성물, 착색 경화막, 표시 소자 및 고체 촬상 소자 | |
WO2017057094A1 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、並びに表示素子及び固体撮像素子 | |
JP5636675B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ及びカラー液晶表示素子 | |
JP6074949B2 (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP6303936B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 | |
JP6459477B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 | |
JP5589436B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ及びカラー液晶表示素子 | |
WO2012005203A1 (ja) | トリアリールメタン系着色剤、着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP2013227495A (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP5900203B2 (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JPWO2012023474A1 (ja) | 着色剤、着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP5742407B2 (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP2015180712A (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、並びに表示素子及び固体撮像素子 | |
JP2016074773A (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、並びに表示素子及び固体撮像素子 | |
JP6372243B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 | |
JP6123509B2 (ja) | カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP6658398B2 (ja) | 着色組成物、着色硬化膜、並びにカラーフィルタ、表示素子及び受光素子 | |
JP2013076006A (ja) | 着色組成物、カラーフィルタ及び表示素子 | |
JP2016045236A (ja) | 着色組成物、着色硬化膜及び表示素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150716 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160408 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160419 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160802 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170228 |