JP4682386B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池システムおよび燃料電池の冷却方法に関し、詳しくは、ガス状の燃料の供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池を有する燃料電池システムおよび加湿されたガス状の燃料の供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池の冷却方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の燃料電池システムとしては、単位セルと共に冷却水の流路を備える冷却板を複数積層して燃料電池を構成すると共に冷却板の流路に冷却水を供給する循環管路を備えるものが提案されている(例えば、特開平9−92310号公報など)。この燃料電池システムでは、冷却水は循環管路に設けられた熱交換器により冷却されこれにより燃料電池を冷却する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固体高分子型の燃料電池システムでは、燃料電池の運転温度が低く、外気との温度差が大きくとれないために、熱交換器が大きくなるという問題があった。この問題は、車両に燃料電池システムを搭載するように、限られたスペースに燃料電池システムを設置する場合にクローズアップされる。
【0004】
本発明の燃料電池システムは、熱交換器を大きくすることなく燃料電池を冷却することを目的の一つとする。また、本発明の燃料電池システムは、冷却水を循環させる循環管路により燃料電池を冷却するシステムとは異なる手法により燃料電池を冷却する燃料電池システムを提案することを目的の一つとする。本発明の燃料電池の冷却方法は、冷却水を循環させる循環管路により燃料電池を冷却するシステムとは異なる手法を提案することを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の燃料電池システムおよび燃料電池の冷却方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の燃料電池システムは、
ガス状の燃料の供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池を有する燃料電池システムであって、
前記燃料を加湿する加湿手段と、
該加湿された燃料に霧状の液滴を供給する液滴供給手段と
を備えることを要旨とする。
【0007】
この本発明の燃料電池システムでは、液滴供給手段により燃料に供給された霧状の液滴が燃料と共に燃料電池に供給されたときに燃料電池内で気化する際の潜熱により燃料電池を冷却することができる。この結果、熱交換器を必要としないから燃料電池システムを小型化することができる。ここで、燃料は、電解質を挟んで配置される二つの電極に供給されるものの双方を意味する。また、液滴は燃料電池内で気化可能な液体によるものであればよいから、液滴には水からなるものが含まれる他、水と他の液体の混合液によるものや水以外の液体によるものも含まれる。
【0008】
こうした本発明の燃料電池システムにおいて、前記液滴供給手段は、前記燃料に液滴を噴霧するインジェクタであるものとすることもできる。
【0009】
また、本発明の燃料電池システムにおいて、前記液滴供給手段は、前記加湿手段により加湿された燃料の水分の一部を凝縮させることにより前記液滴を形成して前記燃料に供給する手段であるものとすることもできる。こうすれば、液滴としての水の供給は加湿手段のみで行なうから、液滴供給用のパイプなどを不要とし燃料電池システムを小型化することができる。
【0010】
これら各態様を含め本発明の燃料電池システムにおいて、前記燃料電池の状態を検出する状態検出手段と、該検出された燃料電池の状態に基づいて前記液滴供給手段による前記燃料への液滴の供給を制御する液滴供給制御手段とを備えるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池の状態に応じて燃料電池を冷却することができる。
【0011】
この態様の本発明の燃料電池システムにおいて、前記状態検出手段は、前記燃料電池の温度を検出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池の温度に基づいて燃料電池を冷却することができる。この態様の燃料電池システムにおいて、前記液滴供給制御手段は、前記状態検出手段により検出された前記燃料電池の温度が所定温度以上のときに該燃料電池の温度に応じて前記液滴を前記燃料に供給するよう前記液滴供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。
【0012】
状態検出手段と液滴供給制御手段とを備える本発明の燃料電池システムにおいて、前記状態検出手段は、前記燃料電池の出力を検出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池の出力に基づいて燃料電池を冷却することができる。この態様の燃料電池システムにおいて、前記液滴供給制御手段は、前記状態検出手段により検出された前記燃料電池の出力が所定出力以上のときに該燃料電池の出力に応じて前記液滴を前記燃料に供給するよう前記液滴供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。
【0013】
また、状態検出手段と液滴供給制御手段とを備える本発明の燃料電池システムにおいて、前記状態検出手段は、前記燃料電池の異常を検出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池の異常に基づいて燃料電池を冷却することができる。この態様の燃料電池システムにおいて、前記状態検出手段は、前記燃料電池の温度の変化率が所定値以上のときに前記燃料電池の異常を検出する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池の温度の変化率により燃料電池の異常を検出することができ、これに基づいて燃料電池を冷却することができる。こうした燃料電池の異常に基づいて燃料電池を冷却する態様の燃料電池システムにおいて、前記液滴供給制御手段は、前記状態検出手段により前記燃料電池の異常が検出されたときに前記液滴を前記燃料に供給するよう前記液滴供給手段を制御する手段であるものとすることもできる。
【0014】
これら各態様を含め状態検出手段と液滴供給制御手段とを備える本発明の燃料電池システムにおいて、前記加湿手段による前記燃料の加湿の状態を検出する加湿状態検出手段を備え、前記液滴供給制御手段は前記燃料電池の状態に加えて前記加湿状態検出手段により検出される前記燃料の加湿の状態に基づいて前記液滴供給手段による前記燃料への前記液滴の供給を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃料電池の状態に加えて燃料の加湿状態に基づいて液滴の供給を制御するから、過剰加湿などをも防止することができると共により適切に燃料電池を冷却することができる。
【0015】
本発明の燃料電池の冷却方法は、
加湿されたガス状の燃料の供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池の冷却方法であって、
前記燃料に霧状の液滴を供給し、該供給された液滴が前記燃料電池内で気体になる際の蒸発潜熱により該燃料電池を冷却する
ことを要旨とする。
【0016】
この本発明の燃料電池の冷却方法によれば、燃料に供給された霧状の液滴が燃料電池内で気体になる際の蒸発潜熱により燃料電池を冷却することができる。この燃料電池の冷却方法では熱交換器を用いないから、燃料電池システムを小型化することができる。
【0017】
こうした本発明の燃料電池の冷却方法において、前記燃料電池の状態を検出し、該検出された状態に基づいて前記燃料に供給される前記液滴の量を調整して前記燃料電池の冷却を制御する手法を採ることもできる。こうすれば、燃料電池の状態に応じて燃料電池を冷却することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である燃料電池システムの構成の概略を示す構成図である。図示するように、実施例の燃料電池システム20は、水素を含有する燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置22と、この燃料ガス供給装置22から供給される燃料ガスを加湿する燃料ガス加湿器23と、酸素を含有する酸化ガス(例えば、空気)を供給する酸化ガス供給装置24と、この酸化ガス供給装置24から供給される酸化ガスを加湿する酸化ガス加湿器25と、酸化ガスに霧状の液滴を供給する液滴供給装置27と、燃料ガスと酸化ガスとの供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池30と、燃料電池30を冷却する冷却装置50と、燃料電池システム20の運転をコントロールする電子制御ユニット60とを備える。
【0019】
燃料ガス供給装置22は、水素を含有する燃料ガスを供給する装置であり、例えば、メタノールやメタンなどの炭化水素系の燃料を改質して水素リッチな燃料ガスを供給する改質器としてもよく、水素を含有する燃料ガスを貯蔵する燃料ガス貯蔵タンクとしてもよい。酸化ガス供給装置24は、酸素を含有する酸化ガスを供給する装置であり、単に空気を供給するエアポンプとしてもよく、空気以外の酸化ガスを貯蔵する酸化ガス貯蔵タンクとしてもよい。なお、燃料ガス供給装置22および酸化ガス供給装置24は、信号ラインで電子制御ユニット60に接続されており、電子制御ユニット60によって燃料ガスの供給量や酸化ガスの供給量が制御されるようになっている。
【0020】
燃料ガス加湿器23および酸化ガス加湿器25は、水タンク26から汲み上げた水を気化させて燃料ガスや酸化ガスに供給する加湿器であり、例えばバブラーとしてもよい。この燃料ガス加湿器23および酸化ガス加湿器25は、信号ラインで電子制御ユニット60に接続されており、電子制御ユニット60によって燃料ガスの加湿量や酸化ガスの加湿量が制御されるようになっている。
【0021】
液滴供給装置27は、酸化ガス中に液滴を噴霧するインジェクタ28とこのインジェクタ28による噴霧に必要な水圧を与える液滴供給用ポンプ29とから構成されている。インジェクタ28は信号ラインにより電子制御ユニット60に接続されており、電子制御ユニット60によってその開弁タイミングや開弁頻度が制御されるようになっている。また、液滴供給用ポンプ29も信号ラインにより電子制御ユニット60に接続されており、電子制御ユニット60による駆動制御を受けるようになっている。
【0022】
燃料電池30は、単電池31を複数積層して構成される固体高分子型の燃料電池である。図2に燃料電池30を構成する単電池31の概略構成を示す。図示するように、単電池31は、フッ素系樹脂などの高分子材料により形成されたプロトン導電性の膜体である電解質膜32と、白金または白金と他の金属からなる合金の触媒が練り込められたカーボンクロスにより形成され触媒が練り込められた面で電解質膜32を挟持してサンドイッチ構造を構成するガス拡散電極としてのアノード33およびカソード34と、このサンドイッチ構造を両側から挟みつつアノード33およびカソード34とで燃料ガスや酸化ガスの流路36,37を形成すると共に隣接する単電池31との間の隔壁をなす2つのセパレータ35とにより構成されている。
【0023】
燃料電池30の出力端子38,39には、燃料電池30からの出力を検出するための電圧計40と電流計42とが取り付けられている。また、燃料電池30には、その内部の温度TFを検出するための燃料電池温度センサ44が取り付けられている。
【0024】
冷却装置50は、燃料電池30内部に備えられている冷却板と、この冷却板に形成された冷却水の流路と共に循環管路を形成する冷却水管路52と、冷却水管路52に取り付けられ外気との熱交換により冷却水を冷却する熱交換器56と、冷却水を循環管路に循環させる冷却水用ポンプ54と、冷却水管路52の燃料電池30の出口付近における冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ58とを備える。冷却水用ポンプ54と冷却水温度センサ58は信号ラインにより電子制御ユニット60に接続されており、燃料電池30の冷却の制御が電子制御ユニット60によって行なわれるようになっている。即ち、冷却水温度センサ58により検出される冷却水の温度に基づいて冷却水用ポンプ54が駆動され、冷却水の循環流量の制御がなされるのである。
【0025】
電子制御ユニット60は、CPU62を中心として構成されたワンチップマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM64と、一時的にデータを記憶するRAM66と、入出力ポート(図示せず)とを備える。この電子制御ユニット60には、図示しない流量計や温度計などからの燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置24から供給される燃料ガスや酸化ガスの供給量や温度や燃料ガス加湿器23や酸化ガス供給装置24の運転状態,燃料電池温度センサ44からの燃料電池の温度TF,電圧計40からの燃料電池30の出力電圧V,電流計42からの燃料電池30の出力電流I,冷却水温度センサ58からの冷却水の温度などが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット60からは、燃料ガス供給装置22や酸化ガス供給装置24への駆動信号,燃料ガス加湿器23や酸化ガス加湿器25への駆動信号,インジェクタ28への駆動信号,液滴供給用ポンプ29への駆動信号,冷却水用ポンプ54への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。
【0026】
次に、こうして構成された燃料電池システム20の動作、特に燃料電池30の冷却の制御について説明する。図3は、実施例の燃料電池システム20の電子制御ユニット60により実行される冷却制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、燃料電池システム20が始動された直後からその運転が停止されるまで所定時間毎(例えば、8ms毎)に繰り返し実行される。実施例の燃料電池30の冷却は冷却装置50によって行なわれているが、この冷却制御ルーチンは冷却装置50による冷却に加えて行なわれるものであり、酸化ガスに水の液滴を噴霧し、この液滴の燃料電池30内部で気化する際の蒸発潜熱により燃料電池30を冷却するためのものである。
【0027】
この冷却制御ルーチンが実行されると、CPU62は、まず燃料電池温度センサ44により検出される燃料電池30の温度TFを読み込み(ステップS102)、読み込んだ温度TFを閾値TFrefと比較する(ステップS104)。閾値TFrefは、燃料電池30の冷却が必要とされる温度またはこの温度より若干低い温度として設定されるものである。燃料電池30の温度TFが閾値TFref以下のときには、冷却装置50による冷却で燃料電池30は冷却されていると判断して、インジェクタ28を閉弁し(ステップS106)、液滴供給用ポンプ29の駆動を停止して(ステップS108)、本ルーチンを終了する。このルーチンでは、インジェクタ28や液滴供給用ポンプ29の状態に拘わらずインジェクタ28を閉弁し液滴供給用ポンプ29を停止するようになっているが、インジェクタ28が閉弁状態であったり、液滴供給用ポンプ29が駆動していないときには、何もしないでこのルーチンを終了するものとしてもよいのは勿論である。
【0028】
燃料電池30の温度TFが閾値TFrefより大きいときには、冷却装置50による冷却に加えて燃料電池30の冷却が必要と判断して、燃料電池30に供給される酸化ガスにインジェクタ28から噴霧する水の液滴量QWを求めると共に(ステップS110)、求めた液滴量QWからインジェクタ28の開弁時間を設定する(ステップS112)。インジェクタ28から酸化ガスへ噴霧する水の液滴量QWは、燃料電池30を冷却するために必要な熱量と水の蒸発潜熱とにより定まるものである。実施例では燃料電池30の温度TFと燃料電池30を冷却するのに必要な水分量(インジェクタ28から噴霧する液滴量QW)との関係を図4に例示するようなマップとして電子制御ユニット60のROM64に予め記憶させておき、燃料電池30の温度TFが与えられるとROM64に記憶させたマップから液滴量QWを導出するものとした。インジェクタ28の開弁時間は、単位時間あたりにインジェクタ28から噴霧される液滴量がステップS110で求められた液滴量QWとなるための単位時間あたりの開弁時間を意味し、水圧とこの水圧を受けているときにインジェクタ28による噴霧量とに基づいて定められる。
【0029】
インジェクタ28の開弁時間が設定されると、液滴供給用ポンプ29を駆動してインジェクタ28による噴霧に必要な水圧を確保すると共に(ステップS114)、設定された単位時間あたりの開弁時間となるようインジェクタ28を開弁駆動して(ステップS116)、本ルーチンを終了する。こうした処理で酸化ガスに水の液滴が単位時間あたり液滴量QWの割合で供給され、この液滴が酸化ガスと共に燃料電池30に供給されて燃料電池30内で気化する。燃料電池30は、この液滴の気化の際の蒸発潜熱により冷却される。図5に導入される水分量(液滴量)と燃料電池30の必要な放熱量との関係の一例を示す。なお、図中ハッチ部は、液滴を酸化ガスに噴霧することにより得られる冷却の効果を示している。
【0030】
以上説明した実施例の燃料電池システム20によれば、燃料電池30に供給される酸化ガスに液体状の水を噴霧することにより燃料電池30を冷却することができる。しかも、燃料電池30の温度TFに基づいて酸化ガスに噴霧する液滴量QWを調節することにより燃料電池30の冷却の程度を調節することができる。この結果、冷却装置50の熱交換器56を小さなものとすることができるから、燃料電池システム20をコンパクトなものとすることができる。
【0031】
実施例の燃料電池システム20では、燃料電池30に取り付けられた燃料電池温度センサ44を用いて燃料電池30の温度TFを検出し、この温度TFに基づいて燃料電池30を冷却するものとしたが、冷却装置50が備える冷却水温度センサ58により検出される冷却水の温度に基づいて燃料電池30の温度TFを推定し、推定された燃料電池30の温度TFに基づいて燃料電池30を冷却するものとしてもよい。
【0032】
実施例の燃料電池システム20では、燃料電池30の温度TFに基づいて燃料電池30を冷却するものとしたが、燃料電池30の出力PFに基づいて燃料電池30を冷却するものとしてもよい。このシステムでは、図3の冷却制御ルーチンに代えて図6に例示する冷却制御ルーチンを実行する。以下に、図6に例示する冷却制御ルーチンを用いて燃料電池30の出力PFに基づいて燃料電池30を冷却する処理について説明する。
【0033】
このルーチンが実行されると、CPU62は、まず燃料電池30の出力PFを読み込み(ステップS202)、読み込んだ出力PFを閾値PFrefと比較する(ステップS204)。ここで、燃料電池30の出力PFは、電圧計40により検出される出力電圧Vと電流計42により検出される出力電流Iとの積として求められるから、ステップS202の処理は、出力電圧Vと出力電流Iとを読み込んでこれらの積をとって出力PFとしてもよく、図示しない出力演算ルーチンにより出力電圧Vと出力電流Iとの積を演算して出力PFを求めてRAM66の所定アドレスに記憶させたものを読み込むものとしてもよい。また、閾値PFrefは、燃料電池30の冷却が必要とされる出力またはこの出力より若干低い出力として設定されるものである。
【0034】
燃料電池30の出力PFが閾値PFrefより大きいときには、冷却装置50による冷却に加えて燃料電池30の冷却が必要と判断して、燃料電池30の出力PFに基づいてインジェクタ28から噴霧する水の液滴量QWを求めると共に(ステップS210)、求めた液滴量QWからインジェクタ28の開弁時間を設定し(ステップS212)、液滴供給用ポンプ29を駆動すると共に(ステップS214)、インジェクタ28を開弁駆動する(ステップS216)。インジェクタ28から酸化ガスへ噴霧する水の液滴量QWは、前述したとおりであり、実施例では燃料電池30の出力PFと燃料電池30を冷却するのに必要な水分量との関係を図7に例示するようなマップとして電子制御ユニット60のROM64に予め記憶させておき、燃料電池30の出力PFが与えられるとROM64に記憶させたマップから液滴量QWを導出するものとした。なお、ステップS212ないしS216の処理は、図3の冷却制御ルーチンにおけるステップS112ないしS116の処理と同一であるから、その詳細な説明は省略する。
【0035】
一方、燃料電池30の出力PFが閾値PFref以下のときには、冷却装置50による冷却で燃料電池30は冷却されていると判断して、インジェクタ28を閉弁し(ステップS206)、液滴供給用ポンプ29の駆動を停止して(ステップS208)、本ルーチンを終了する。このステップS206およびS208の処理も図3の冷却制御ルーチンにおけるステップS106およびS108の処理と同一であるから、その詳細な説明は省略する
【0036】
以上説明した図6の冷却制御ルーチンを実行する変形例の燃料電池システム20によれば、燃料電池30の出力PFに基づいて酸化ガスに噴霧する液滴量QWを調節することにより燃料電池30の冷却の程度を調節することができる。もとより、燃料電池30に供給される酸化ガスに液体状の水を噴霧することにより燃料電池30を冷却することができ、燃料電池システム20をコンパクトなものとすることもできる。
【0037】
実施例の燃料電池システム20では燃料電池30の温度TFのみに基づいて燃料電池30を冷却し、変形例の燃料電池システム20では燃料電池30の出力PFのみに基づいて燃料電池30を冷却したが、燃料電池30の温度TFに基づく冷却と燃料電池30の出力PFに基づく冷却とを複合して行なってもよい。
【0038】
さらに、実施例の燃料電池システム20は、燃料電池30の温度TFに加えて酸化ガス加湿器25による加湿量HFにも基づいて燃料電池30を冷却するものとしてもよい。このシステムでは、図3の冷却制御ルーチンに代えて図8に例示する冷却制御ルーチンを実行する。以下に、図8に例示する冷却制御ルーチンを用いて燃料電池30の温度TFと加湿量HFとに基づいて燃料電池30を冷却する処理について説明する。
【0039】
このルーチンが実行されると、CPU62は、まず燃料電池30の温度TFを読み込み(ステップS302)、読み込んだ温度TFを閾値TFrefと比較する(ステップS304)。燃料電池30の温度TFが閾値TFref以下のときには、冷却装置50による冷却で燃料電池30は冷却されていると判断して、インジェクタ28を閉弁し(ステップS306)、液滴供給用ポンプ29の駆動を停止して(ステップS308)、本ルーチンを終了する。なお、これらの処理は図3のステップS102ないしS108の処理と同一である。
【0040】
燃料電池30の温度TFが閾値TFrefより大きいときには、冷却装置50による冷却に加えて燃料電池30の冷却が必要と判断して、まず酸化ガス加湿器25による酸化ガスの加湿量HFを読み込む処理を実行する(ステップS309)。実施例では、電子制御ユニット60の出力ポートから酸化ガス加湿器25に出力されている駆動信号を読み込むことにより加湿量HFを読み込むものとした。そして、温度TFと加湿量HFとに基づいてインジェクタ28から噴霧する水の液滴量QWを求めると共に(ステップS310)、求めた液滴量QWからインジェクタ28の開弁時間を設定し(ステップS312)、液滴供給用ポンプ29を駆動すると共に(ステップS314)、インジェクタ28を開弁駆動する(ステップS316)。インジェクタ28から酸化ガスへ噴霧する水の液滴量QWは、加湿過剰とならない範囲内で決定され、実施例では、燃料電池30の温度TFを用いて図4に示したマップから液滴量を求め、この液滴量から加湿量HFの大小に基づいて定まる若干量を増減して液滴量QWを算出するものとした。なお、ステップS312ないしS316の処理は、図3の冷却制御ルーチンにおけるステップS112ないしS116の処理と同一である。
【0041】
以上説明した図8の冷却制御ルーチンを実行する変形例の燃料電池システム20によれば、酸化ガス加湿器25による酸化ガスの加湿量HFを考慮するから、燃料電池30の過剰加湿を防止することができる。もとより、燃料電池30に供給される酸化ガスに液体状の水を噴霧することにより燃料電池30を冷却することができ、燃料電池システム20をコンパクトなものとすることもできる。
【0042】
図8の冷却制御ルーチンを実行する変形例の燃料電池システム20では、燃料電池30の温度TFに加えて酸化ガス加湿器25による加湿量HFにも基づいて燃料電池30を冷却するものとしたが、燃料電池30の出力PFに加えて酸化ガス加湿器25による加湿量HFにも基づいて燃料電池30を冷却するものとしてもよく、燃料電池30の温度TFに基づく冷却と燃料電池30の出力PFに基づく冷却とを複合して行なう冷却に加えて酸化ガス加湿器25による加湿量HFにも基づいて燃料電池30を冷却するものとしてもよい。
【0043】
実施例の燃料電池システム20は、こうした冷却制御の他に燃料電池30の異常時の制御も行なう。以下に、この燃料電池30の異常時の制御について説明する。図9は、燃料電池30の異常を検出すると共に燃料電池30の異常時の制御の一例を示す異常時制御ルーチンである。このルーチンは、燃料電池システム20が始動された直後からその運転が停止されるまで所定時間毎(例えば、8ms毎)に繰り返し実行される。なお、燃料電池30の異常時の処理として後述するように燃料電池30を冷却するが、通常、燃料電池30が異常のときには、燃料電池30の温度管理ができなくなり、燃料電池30の温度TFが上昇することに基づいている。
【0044】
この異常時制御ルーチンが実行されると、CPU62は、まず燃料電池温度センサ44により検出される燃料電池30の温度TFを読み込み(ステップS402)、読み込んだ温度TFから前回このルーチンが起動されたときに読み込んだ燃料電池30の温度TFを減じて偏差ΔTFをを求める(ステップS403)。そして、求めた偏差ΔTFを閾値Trefと比較する(ステップS404)。閾値Trefは、燃料電池30が正常に動作しているときに許容される温度上昇率の上限値またはこの上限値より若干低い値として設定されるものであり、燃料電池30の特性や異常時制御ルーチンの起動される頻度などによって定められる。偏差ΔTFが閾値Tref以下のときには、燃料電池30は正常に動作していると判断して、インジェクタ28を閉弁し(ステップS406)、液滴供給用ポンプ29の駆動を停止して(ステップS408)、本ルーチンを終了する。これらの処理は図3のステップS102ないしS108の処理と同一である。
【0045】
偏差ΔTFが閾値Trefより大きいときには、燃料電池30に異常が発生したと判断して、インジェクタ28から噴霧する水の液滴量QWに所定値QW1を設定して(ステップS410)、設定した液滴量QWからインジェクタ28の開弁時間を設定し(ステップS412)、液滴供給用ポンプ29を駆動すると共に(ステップS414)、インジェクタ28を開弁駆動する(ステップS416)。ここで、所定値QW1は、燃料電池30を初期冷却するのに十分な液滴量として設定されるものであり、燃料電池30の大きさや燃料電池30の特性などによって定められる。なお、ステップS412ないしS416の処理は、図3の冷却制御ルーチンにおけるステップS112ないしS116の処理と同一である。
【0046】
以上説明した燃料電池システム20によれば、燃料電池30の異常時にインジェクタ28から酸化ガスに水を噴霧することにより、燃料電池30を冷却することができ、燃料電池30を過熱状態とすることから防止することができる。
【0047】
実施例の燃料電池システム20では、燃料電池30の温度TFの前回の温度TFとの偏差ΔTFにより燃料電池30の異常を検出したが、燃料電池30の温度TFが所定温度以上のときに燃料電池30の異常を検出するものとしてもよく、燃料電池30の出力PFが所定出力以上のときに燃料電池30の異常を検出するものとしてもよい。また、燃料電池30の出力PFの変化量が所定変化量以上のときに燃料電池30の異常を検出するものとしてもよい。
【0048】
次に、本発明の第2の実施例としての燃料電池システム120について説明する。図10は、第2実施例の燃料電池システム120の概略の構成を示す構成図である。図示するように、第2実施例の燃料電池システム120は、液滴供給装置27に代えて凝縮装置170を備える点を除いて第1実施例の燃料電池システム20と同一の構成をしている。そこで、第2実施例の燃料電池システム120の構成のうち第1実施例の燃料電池システム20の構成と同一の構成については100を加えた符号を付し、その説明を省略する。なお、その他の符号についても第1実施例の燃料電池システム20の説明で用いた符号は同じ意味で用いる。
【0049】
第2実施例の燃料電池システム120は、酸化ガスの供給管に取り付けられた凝縮装置170を備える。凝縮装置170は、燃料電池130に供給される酸化ガスの温度を一定に保つ熱交換器として構成されており、冷却媒体(例えば、水など)により酸化ガスを冷却する第1熱交換器172と、外気と熱交換して冷却媒体を冷却する第2熱交換器174と、第1熱交換器172と第2熱交換器174とを連絡して冷却媒体の循環管路を形成する冷却媒体管路176と、冷却媒体を循環管路に循環させる冷却媒体用ポンプ178と、冷却媒体管路176の第1熱交換器172の出口付近における冷却媒体の温度を検出する冷却媒体温度センサ179とを備える。冷却媒体用ポンプ178と冷却媒体温度センサ179は信号ラインにより電子制御ユニット160に接続されており、電子制御ユニット160によって燃料電池130に供給される酸化ガスの温度が燃料電池130に適した温度となるよう制御される。したがって、酸化ガス加湿器125による酸化ガスの加湿量によっては過剰加湿となる状態とすることができ、この過剰加湿の酸化ガスを凝縮装置170によって冷却することにより、酸化ガス中に液体状態の水を霧状として含ませることができる。
【0050】
こうして構成された第2実施例の燃料電池システム120の動作、特に燃料電池130の加湿と冷却の制御について説明する。図11は、第2実施例の燃料電池システム120の電子制御ユニット160により実行される加湿冷却制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、燃料電池システム120が始動された直後からその運転が停止されるまで所定時間毎(例えば、8ms毎)に繰り返し実行される。なお、第2実施例の燃料電池130の冷却も冷却装置150によって行なわれているが、この加湿冷却制御ルーチンは冷却装置150による冷却に加えて行なわれるものであるのは、第1実施例と同様である。
【0051】
この加湿冷却制御ルーチンが実行されると、CPU162は、まず燃料電池温度センサ144により検出される燃料電池130の温度TFと、酸化ガスの供給量QOとを読み込み(ステップS502)、読み込んだ温度TFを閾値TFrefと比較する(ステップS504)。酸化ガスの供給量QOは、電子制御ユニット160から酸化ガス供給装置124へ出力されている駆動信号から読み込むこともできるし、酸化ガス供給装置124に流量計を設けてこの流量計により検出される流量を読み込むこともできる。燃料電池130の温度TFが閾値TFref以下のときには、冷却装置150による冷却で燃料電池130は冷却されていると判断して液滴量QWに値0を設定し(ステップS506)、燃料電池130の温度TFが閾値TFrefより大きいときには、冷却装置150による冷却に加えて燃料電池130の冷却が必要と判断して、燃料電池130に供給される酸化ガス中に凝縮させる液滴量QWを求める(ステップS508)。第2実施例では、液滴量QWを第1実施例で用いた図4に例示するマップにより求めた。
【0052】
そして、酸化ガスの供給量QOと液滴量QWとに基づいて酸化ガス加湿器125による酸化ガスの加湿量HFを設定し(ステップS510)、酸化ガス加湿器125により酸化ガスが設定した加湿量HFで加湿されるよう酸化ガス加湿器125を制御して(ステップS512)、本ルーチンを終了する。第2実施例では、加湿量HFは、酸化ガスの供給量QOによって定まる通常の加湿量に液滴量QWを加えたものとして設定した。このように燃料電池130の温度TFが閾値TFrefより大きいときには酸化ガス加湿器125により酸化ガスを過剰加湿とし、凝縮装置170で液滴量QWに相当する分だけ凝縮させることにより、凝縮した液滴が、酸化ガスと共に燃料電池130に供給されて燃料電池130内で気化し、その蒸発潜熱により燃料電池130を冷却するのである。
【0053】
以上説明した第2実施例の燃料電池システム120によれば、凝縮装置170により酸化ガス中の水蒸気を凝縮させることにより、燃料電池130を冷却することができる。しかも、燃料電池130の温度TFに基づいて酸化ガスの加湿量を調節すると共に酸化ガス中の水蒸気の凝縮量を調節することにより燃料電池130の冷却の程度を調節することができる。この結果、冷却装置150の熱交換器156を小さなものとすることができるから、燃料電池システム120をコンパクトなものとすることができる。また、第2実施例の燃料電池システム120を第1実施例の燃料電池システム20と比べれば、インジェクタ28へ供給される水の配管を不要とすることができる。
【0054】
第2実施例の燃料電池システム120では、燃料電池130の温度TFに基づいて燃料電池130を冷却するものとしたが、燃料電池130の出力PFに基づいて燃料電池130を冷却するものとしてもよく、さらに、燃料電池130の温度TFに基づく冷却と燃料電池130の出力PFに基づく冷却とを複合して行なってもよい。
【0055】
第1実施例の燃料電池システム20や第2実施例の燃料電池システム120では、酸化ガスに霧状の水の液滴を供給して燃料電池30,130を冷却したが、水以外の液体を霧状の液滴として酸化ガスに供給するものとしてもよい。
【0056】
また、第1実施例の燃料電池システム20や第2実施例の燃料電池システム120では、酸化ガスに霧状の水の液滴を供給して燃料電池30,130を冷却したが、水の液滴や水以外の液体の液滴を燃料ガスに供給して燃料電池130を冷却するものとしてもよく、あるいは、水の液滴や水以外の液体の液滴を酸化ガスと燃料ガスの双方に供給して燃料電池130を冷却するものとしてもよい。
【0057】
第1実施例の燃料電池システム20や第2実施例の燃料電池システム120では、冷却装置50,150を備え、冷却装置50,150により燃料電池30,130を冷却するものとしたが、冷却装置50,150を備えず、酸化ガスに液滴を供給するもののみを備え、酸化ガスに液滴を供給することにより燃料電池30,130を冷却するものとしてもよい。この場合、常に燃料電池30,130の冷却が必要になるから、この通常の冷却に必要な液滴量を図4や図7のマップから導出される液滴量QWに加えて液滴量の制御を行なえばよい。
【0058】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である燃料電池システムの構成の概略を示す構成図である。
【図2】 燃料電池30を構成する単電池31の概略構成を示す構成図である。
【図3】 実施例の燃料電池システム20の電子制御ユニット60により実行される冷却制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図4】 燃料電池30の温度TFと燃料電池30を冷却するのに必要な水分量との関係を例示するマップである。
【図5】 導入される水分量と燃料電池30の必要な放熱量との関係の一例を示す説明図である。
【図6】 変形例の冷却制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】 燃料電池30の出力PFと燃料電池30を冷却するのに必要な水分量との関係を例示するマップである。
【図8】 変形例の冷却制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図9】 実施例の燃料電池システム20の電子制御ユニット60により実行される異常時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図10】 第2実施例の燃料電池システム120の構成の概略を示す構成図である。
【図11】 第2実施例の燃料電池システム120の電子制御ユニット160により実行される加湿冷却制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20,120 燃料電池システム、22,122 燃料ガス供給装置、23,123 燃料ガス加湿器、24,124 酸化ガス供給装置、25,125 酸化ガス加湿器、27 液滴供給装置、28 インジェクタ、29 液滴供給用ポンプ、30,130 燃料電池、31 単電池、32 電解質膜、33 アノード、34 カソード、35 セパレータ、36,37 流路、38,39,138,139 出力端子、40,140 電圧計、42,142 電流計、44,144 燃料電池温度センサ、50,150 冷却装置、52,152 冷却水管路、54,154 冷却水用ポンプ、56,156 熱交換器、58,158冷却水温度センサ、60,160 電子制御ユニット、62,162 CPU、64,164 ROM、66,166 RAM、170 凝縮装置、172 第1熱交換器、174 第2熱交換器、176 冷却媒体管路、178 冷却媒体用ポンプ、179 冷却媒体温度センサ。

Claims (10)

  1. ガス状の燃料として燃料ガスと酸化ガスとの供給を受けて発電する固体高分子型の燃料電池を有する燃料電池システムであって、
    前記酸化ガスを加湿する加湿手段と、
    前記加湿手段による前記酸化ガスの加湿の状態を検出する加湿状態検出手段と、
    前記加湿された酸化ガスに霧状の液滴を供給する液滴供給手段と、
    前記燃料電池の温度を検出する温度状態検出手段と、
    前記検出された燃料電池の温度および前記燃料電池を冷却するのに必要な水分量と、前記加湿状態検出手段により検出される前記酸化ガスの加湿の状態とに基づいて前記液滴供給手段による前記酸化ガスへの液滴の供給を制御する液滴供給制御手段と、
    を備える燃料電池システム。
  2. 前記液滴供給手段は、前記加湿された酸化ガスに液滴を噴霧するインジェクタである請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記液滴は水からなる液滴である請求項1または2記載の燃料電池システム。
  4. 前記液滴供給手段は、前記加湿手段により加湿された酸化ガスの水分の一部を凝縮させることにより前記液滴を形成して前記酸化ガスに供給する手段である請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 前記液滴供給制御手段は、前記温度状態検出手段により検出された前記燃料電池の温度が所定温度以上のときに該燃料電池の温度に応じて前記液滴を前記酸化ガスに供給するよう前記液滴供給手段を制御する手段である請求項記載の燃料電池システム。
  6. 請求項1ないし5のうちいずれか記載の燃料電池システムであって、
    記燃料電池の出力を検出する出力状態検出手段を備える燃料電池システム。
  7. 前記液滴供給制御手段は、前記出力状態検出手段により検出された前記燃料電池の出力が所定出力以上のときに該燃料電池の出力に応じて前記液滴を前記酸化ガスに供給するよう前記液滴供給手段を制御する手段である請求項記載の燃料電池システム。
  8. 請求項1ないし7のうちいずれか記載の燃料電池システムであって、
    記燃料電池の異常を検出する異常状態検出手段を備える燃料電池システム。
  9. 前記異常状態検出手段は、前記燃料電池の温度の変化率が所定値以上のときに前記燃料電池の異常を検出する手段である請求項記載の燃料電池システム。
  10. 前記液滴供給制御手段は、前記異常状態検出手段により前記燃料電池の異常が検出されたときに前記液滴を前記酸化ガスに供給するよう前記液滴供給手段を制御する手段である請求項または記載の燃料電池システム。
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