JP2003223909A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

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JP2003223909A
JP2003223909A JP2002333520A JP2002333520A JP2003223909A JP 2003223909 A JP2003223909 A JP 2003223909A JP 2002333520 A JP2002333520 A JP 2002333520A JP 2002333520 A JP2002333520 A JP 2002333520A JP 2003223909 A JP2003223909 A JP 2003223909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料電池スタックに供給される空気の加湿量
を制御可能な燃料電池システムの構成を簡略化する。 【解決手段】 固体高分子電解質膜の両側にアノードと
カソードを設けた単セルをセパレータを介して複数積層
した燃料電池スタック1と、燃料電池スタック1に設け
られた冷却流路に冷却水を供給する冷却水ポンプ9と、
燃料電池スタック1のアノードに水素ガスを供給する水
素供給装置5と、燃料電池スタック1のカソードに空気
を供給するエアコンプレッサ2と、前記カソードから排
出された空気オフガスから水分を回収して酸化剤ガス供
給側に循環する加湿器3とを備え、燃料電池スタック1
の冷却流路に供給する冷却水の流量を制御して空気オフ
ガス中の水分量を変化させることにより、燃料電池スタ
ック1に供給される空気の水分量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料電池システ
ムにおける酸化剤ガスに対する加湿制御に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】燃料電池自動車等に搭載される燃料電池
システムには、固体高分子電解質膜の両側にアノードと
カソードを設けた単セルをセパレータを介して複数積層
してなる燃料電池スタックを備えるものがある。この燃
料電池スタックでは、アノードに燃料ガス(例えば水素
ガス)を供給し、カソードに酸化剤ガス(例えば酸素あ
るいは空気)を供給すると、アノードで水素ガスがイオ
ン化して固体高分子電解質中を移動し、電子は、外部負
荷を通ってカソードに移動し、酸素と反応して水を生成
する一連の電気化学反応による電気エネルギを取り出す
ことができる。このようにカソード側に水が生じるた
め、燃料電池から排出される未反応の酸化剤ガス(以
下、酸化剤オフガスという)は水分含量が多い。
【0003】また、燃料電池スタックは発電する際に発
熱を伴うが、燃料電池には作動温度範囲があるため燃料
電池が上限温度以上に昇温しないように冷却する必要が
ある。そのため、燃料電池スタックには冷却流路が設け
られており、この冷却流路に冷媒を流して熱を奪い燃料
電池を冷却している。
【0004】ところで、前記燃料電池スタックにあって
は、固体高分子電解質膜が乾燥してしまうと、イオン伝
導率が低下し、エネルギ変換効率が低下してしまうの
で、良好なイオン伝導性を保つために固体高分子電解質
膜に水分を供給する必要がある。このため、この種の燃
料電池スタックでは、燃料電池に供給する前に予め燃料
ガスあるいは酸化剤ガスを加湿器で加湿し、加湿された
これらガスを固体高分子電解質膜に供給することによ
り、固体高分子電解質膜に水分を供給している。
【0005】酸化剤ガスを加湿する加湿器の一つとし
て、水蒸気透過膜を間に挟んで酸化剤ガスと酸化剤オフ
ガスを流し、水蒸気透過膜を介して酸化剤オフガス中の
水分を酸化剤ガスに受け渡す、換言すると、酸化剤オフ
ガスから水分を回収してこの水分を酸化剤ガスに循環さ
せるようにした加湿器が提案されている(例えば、特許
文献1参照)。しかしながら、この加湿器では、加湿量
の制御が困難で、酸化剤ガスに対する加湿の程度は成り
行きにならざるを得なかった。その結果、加湿器内で酸
化剤オフガスが冷却され酸化剤オフガス中の水分が凝縮
して、酸化剤ガスに対する加湿量が不足したり、その逆
に、酸化剤ガスに対する加湿量が過度になって燃料電池
スタック内でフラッディングが生じ、発電能力が低下す
るなどの問題が生じた。
【0006】この問題を解決するものとして、特許文献
2、特許文献3、特許文献4等に開示された燃料電池シ
ステムが提案されている。特許文献2に開示された燃料
電池システムでは、前記加湿器をバイパスして酸化剤オ
フガスを流すことが可能なバイパス流路と、酸化剤オフ
ガスを前記加湿器と前記バイパス流路のいずれに流すか
切り換える切替弁を備え、切替弁の切り換えにより酸化
剤オフガスの流路制御を行い、酸化剤オフガスを加湿器
に流すか、加湿器を迂回させて流すかして、酸化剤ガス
に対する加湿量を制御している。
【0007】また、特許文献3に開示された燃料電池シ
ステムでは、前記加湿器をバイパスして酸化剤ガスを流
すことが可能なバイパス流路と、このバイパス流路を流
れる酸化剤ガスの流量制御を行う流量制御弁を備え、前
記流量制御弁を開くことにより、加湿されない酸化剤ガ
スと加湿器で加湿された酸化剤ガスとを混合して燃料電
池スタックに供給可能にし、さらに前記流量制御弁の開
度を制御することにより混合比を変え、これにより酸化
剤ガス全体としての加湿量を制御にしている。
【0008】さらに、特許文献4に開示された燃料電池
システムでは、燃料電池スタックを出た冷媒を前記加湿
器回りに流す加熱流路を備え、この加熱流路に冷媒を流
すことにより、燃料電池スタックを冷却したことで昇温
した冷媒で前記加湿器を加熱し、加湿器内での酸化剤オ
フガスの温度低下を防止することにより、酸化剤オフガ
ス中の水分の凝縮を防止して、酸化剤ガスに対する加湿
量低下を防止している。
【0009】
【特許文献1】特開平6−132038号公報
【特許文献2】特開2000−164231号公報、
【特許文献3】特開2001−216984号公報、
【特許文献4】特開2001−216981号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
特許文献に開示された従来の燃料電池システムにおいて
は、加湿量の制御は可能になるものの、バイパス流路、
切替弁、流量制御弁、加熱流路などの機器類およびこれ
らを接続する配管が必要になるので、部品点数が多くな
り、システムの大型化を招き、コスト増になるなどの問
題があった。そこで、この発明は、簡単な構成ながら、
酸化剤ガスに対する加湿量制御が可能な燃料電池システ
ムを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、固体高分子電解質膜の
両側にアノードとカソードを設けた単セルをセパレータ
を介して複数積層した燃料電池スタック(例えば、後述
する実施の形態における燃料電池スタック1)と、該燃
料電池スタックに設けられた冷却流路に冷媒(例えば、
後述する実施の形態における冷却水)を供給する冷媒供
給手段(例えば、後述する実施の形態における冷却水ポ
ンプ9)と、前記燃料電池スタックのアノードに燃料ガ
ス(例えば、後述する実施の形態における水素ガス)を
供給する燃料ガス供給手段(例えば、後述する実施の形
態における水素供給装置5)と、前記燃料電池スタック
のカソードに酸化剤ガス(例えば、後述する実施の形態
における空気)を供給する酸化剤ガス供給手段(例え
ば、後述する実施の形態におけるエアコンプレッサ2)
と、前記カソードから排出された酸化剤オフガス(例え
ば、後述する実施の形態における空気オフガス)から水
分を回収して酸化剤ガス供給側に循環する水回収循環手
段(例えば、後述する実施の形態における加湿器3)
と、を備えた燃料電池システムにおいて、前記冷却流路
に供給する冷媒の流量を制御して酸化剤オフガス中の水
分量を変化させることにより、前記燃料電池スタックに
供給される酸化剤ガスの水分量を制御することを特徴と
する。
【0012】このように構成することにより、バイパス
流路等の特別な機器類を設けないで、酸化剤ガスを最適
な加湿量に制御することが可能になり、燃料電池スタッ
クに流入する加湿水蒸気量を最適に制御することが可能
になる。
【0013】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の発明において、前記燃料電池スタックの負荷変動の
速度に応じた遅れ時間を有して前記冷媒の流量を制御す
ることを特徴とする。このように構成することにより、
燃料電池スタックの負荷増大時における加湿遅れや、負
荷減少時における燃料電池スタック内の生成水排除不良
を未然に防止することが可能になる。なお、例えば燃料
電池自動車駆動用の燃料電池スタックの場合には、燃料
電池スタックの負荷変動とは加速あるいは減速に対応
し、負荷変動の速度とは加速度あるいは減速度に対応
し、定速走行は負荷変動なしに対応する。
【0014】請求項3に記載した発明は、固体高分子電
解質膜の両側にアノードとカソードを設けた単セルをセ
パレータを介して複数積層した燃料電池スタック(例え
ば、後述する実施の形態における燃料電池スタック1)
と、該燃料電池スタックに設けられた冷却流路に冷媒
(例えば、後述する実施の形態における冷却水)を供給
する冷媒供給手段(例えば、後述する実施の形態におけ
る冷却水ポンプ9)と、前記燃料電池スタックのアノー
ドに燃料ガス(例えば、後述する実施の形態における水
素ガス)を供給する燃料ガス供給手段(例えば、後述す
る実施の形態における水素供給装置5)と、前記燃料電
池スタックのカソードに酸化剤ガス(例えば、後述する
実施の形態における空気)を供給する酸化剤ガス供給手
段(例えば、後述する実施の形態におけるエアコンプレ
ッサ2)と、前記カソードから排出された酸化剤オフガ
ス(例えば、後述する実施の形態における空気オフガ
ス)から水分を回収して酸化剤ガス供給側に循環する水
回収循環手段(例えば、後述する実施の形態における加
湿器)と、を備えた燃料電池システムにおいて、前記燃
料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスの流量から
必要水蒸気流量を算出する必要水蒸気流量算出手段(例
えば、後述する実施の形態におけるステップS105,
S107,S109)と、前記燃料電池スタックから放
出される放熱量を算出する放熱量算出手段(例えば、後
述する実施の形態におけるステップS110)と、前記
必要水蒸気流量算出手段で算出された必要水蒸気流量を
得るために必要な燃料電池スタック出口の目標冷媒温度
を算出する目標冷媒出口温度算出手段(例えば、後述す
る実施の形態におけるステップS111)と、前記燃料
電池スタック入口の冷媒温度を検出する冷媒入口温度検
出手段(例えば、後述する実施の形態における冷却水入
口温度センサ13)と、前記冷媒入口温度検出手段で検
出された冷媒入口温度と前記目標冷却水出口温度算出手
段によって算出された目標冷媒出口温度の温度差に基づ
いて燃料電池スタックに供給すべき目標冷媒流量を算出
する冷媒流量算出手段(例えば、後述する実施の形態に
おけるステップS113)と、前記燃料電池スタックに
前記目標冷媒流量の冷媒が供給されるように前記冷媒供
給手段を制御する冷媒流量制御手段(例えば、後述する
実施の形態におけるステップS201〜S207)と、
を備えることを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、放熱量算
出手段で算出した放熱量と、冷媒が燃料電池スタックを
冷却する際に燃料電池スタックから受け取る熱量が同じ
になるように制御することができる。そして、冷媒出口
温度と酸化剤オフガス出口温度はほぼ比例関係にあるの
で、冷媒流量制御手段により冷媒流量を制御するだけ
で、酸化剤ガスを最適な加湿量に制御することが可能に
なり、燃料電池スタックに流入する加湿水蒸気量を最適
に制御することが可能になる。しかも、そのためのバイ
パス流路等の特別な機器類は不要である。
【0016】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載の発明において、前記燃料電池スタックの負荷変動の
速度に応じて、前記冷媒流量制御手段による目標冷媒流
量への流量制御開始に遅れ時間を設定する遅れ時間設定
手段(例えば、後述する実施の形態におけるステップS
105,S107,S109)を備えることを特徴とす
る。このように構成することにより、燃料電池スタック
の負荷増大時における加湿遅れや、負荷減少時における
燃料電池スタック内の生成水排除不良を未然に防止する
ことが可能になる。なお、例えば燃料電池自動車駆動用
の燃料電池スタックの場合には、燃料電池スタックの負
荷変動とは加速あるいは減速に対応し、負荷増大時とは
加速時、負荷減少時とは減速時に対応し、定速走行は負
荷変動なしに対応する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る燃料電池シ
ステムの一実施の形態を図1から図10の図面を参照し
て説明する。この発明に係る燃料電池システムは、燃料
電池スタックのカソードから排出される酸化剤ガスのオ
フガス(以下、酸化剤オフガスという)から水分を回収
し、回収した水分を、カソードに供給される酸化剤ガス
に供給する加湿器(水回収循環手段)を備えていて、燃
料電池スタックを冷却する冷媒の流量を制御することに
より、酸化剤ガスに対する加湿量を最適に制御するよう
にしているが、初めにその原理について図7および図8
を参照して説明する。なお、この原理説明において「燃
料電池」は燃料電池スタックと同義である。
【0018】図7に示すように、燃料電池における発電
に伴う発熱を、燃料電池内を流れる冷媒(例えば、冷却
水)で冷却する燃料電池システムにおいては、燃料電池
内の温度は熱容量の大きい冷媒の温度に大きく依存し、
冷媒出口温度は、冷媒流量に敏速に反応する。ここで、
燃料電池における熱収支は次の通りである。燃料電池に
おける発電に伴う発熱量Qは、次式(1)から求めるこ
とができる。 Q=I×(V0−V)×n ・・・ (1)式 ここで、Iは電流、V0は発熱量基準電圧、Vはセル電
圧、nはセル数である。
【0019】また、燃料電池を冷却する冷媒が受け取る
熱量Qcは、次式(2)から求めることができる。 Qc=Fc×ρ×c×(Tc2−Tc1) ・・・ (2)式 ここで、Fcは冷媒流量、ρは冷媒の密度、cは冷媒の
比熱、Tc2は冷媒出口温度、Tc1は冷媒入口温度で
ある。また、加湿器により得られる加湿水蒸気量Fv
は、次式(3)から求めることができる。 Fv=c1×f(Tg2) ・・・ (3)式 ここで、Tg2は燃料電池から排出される酸化剤オフガ
スの温度(以下、酸化剤オフガス出口温度という)、c
1は係数である。
【0020】ところで、この燃料電池システムにおいて
は、酸化剤オフガス出口温度Tg2と冷媒出口温度Tc
2はほぼ比例関係にあることが、実験的に判明してい
る。図8は、実験結果の一例であり、この実験結果か
ら、冷媒出口温度Tc2は、燃料ガス(水素ガス)出口
温度Th2よりも酸化剤オフガス出口温度Tg2の方に
より比例関係に近いことがわかる。したがって、
(1),(2),(3)式から、冷媒流量Fcにより、
冷媒出口温度Tc2および酸化剤オフガス出口温度Tg
2が制御され、燃料電池に流入する加湿水蒸気量を制御
することができることとなる。
【0021】また、燃料電池の負荷に応じた必要水分量
Frは、次式(4)から求めることができる。 Fr=Fgin×{Pwin(Tdin)/(Pgin−Pwin (Tdin))} ・・・ (4)式 ここで、Fgin[NLM]はある負荷における入口ガス
流量(ドライ基準)、Tdin[゜C]は必要入口ガス
露点、Pgin[Pa abs]は入口ガス圧力(ウェット基
準)、Pwin(Tdin)[Pa]は露点Tdinにお
ける水蒸気分圧である。なお、燃料電池車両では燃料電
池の負荷はアクセル開度に対応する。
【0022】したがって、冷媒入口温度Tc1をモニタ
ーし、Fv=Frとなるように、冷媒出口温度Tc2を
制御すれば、酸化剤ガスを最適な加湿状態に制御するこ
とが可能になり、したがって、冷媒出口温度Tc2とな
るように冷媒流量を制御すれば、酸化剤ガスを最適な加
湿状態に制御することが可能になる。これが、本発明に
おける燃料電池の加湿制御の原理である。
【0023】また、車輌駆動用の燃料電池(燃料電池ス
タック)では、加速時の負荷変動に対して加湿遅れが生
じ、燃料電池の電圧が下がる虞があるので、本発明で
は、図9に示すように、加速時にはすぐに冷媒流量を増
やさず、加速開始から所定時間だけ冷媒流量を減少(現
状維持を含む)させることにより、冷媒出口温度を上げ
て加湿量を増大させ、これにより加湿遅れを防止して、
燃料電池の電圧の低下を防止するようにした。そして、
前記所定時間経過後に加速の程度に応じた加湿制御を行
うようにした。
【0024】一方、車輌駆動用の燃料電池(燃料電池ス
タック)では、減速時、反応ガスの流量が減少すると、
燃料電池内で生じた生成水を排除できなくなり、フラッ
ディングが起こって電圧が不安定になる虞があるので、
本発明では、図10に示すように、減速時にはすぐに冷
媒流量を減少させず、減速開始から所定時間だけ冷媒流
量を変化させないことにより、冷媒出口温度を下げて加
湿量を減少させ、これにより生成水の生成量を減少させ
て、電圧の安定化を図っている。
【0025】次に、図1から図6を参照して、本発明に
係る燃料電池システムを具体的に説明する。なお、この
実施の形態は、燃料電池車両に搭載された燃料電池シス
テムに適用した態様である。図1は燃料電池システムの
概略構成図である。燃料電池スタック1は、例えば固体
ポリマーイオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を
アノードとカソードとで両側から挟み込んで形成された
単セルをセパレータを介して複数積層して構成されてお
り、アノードには燃料ガスとして水素ガスが、カソード
には酸化剤ガスとして酸素を含む空気が供給可能になっ
ている。そして、アノードで触媒反応により発生した水
素イオンが、固体高分子電解質膜を通過してカソードま
で移動して、カソードで酸素と電気化学反応を起こして
発電し、水が生成される。
【0026】また、燃料電池スタック1は、前記セパレ
ータに近接して設けられ冷却液(冷媒)が供給される冷
却流路を備えており、発電に伴う発熱により燃料電池1
が上限温度を越えないように、前記冷却流路を流れる冷
却液で熱を奪い冷却するようになっている。
【0027】外気はエアコンプレッサ(酸化剤ガス供給
手段)2によって加圧され、カソード加湿器(水回収循
環手段)3で加湿されて燃料電池スタック1のカソード
に供給され、この空気中の酸素が酸化剤として発電に供
された後、燃料電池スタック1から空気オフガス(酸化
剤オフガス)として排出され、圧力制御弁4を介して大
気に放出される。エアコンプレッサ2は、燃料電池スタ
ック1に要求されている出力に応じた質量の空気がカソ
ードに供給されるように回転数制御され、また、圧力制
御弁4は、空気極での空気の供給圧が燃料電池スタック
1の運転状態に応じた圧力値となるように開度制御され
る。
【0028】カソード加湿器3は、例えば中空糸加湿器
からなり、空気オフガスから水分を回収し、回収した水
分を、燃料電池スタック1へ供給される空気に与えて該
空気を加湿する。なお、中空糸加湿器とは、多数の中空
糸膜を収容してなり、中空糸膜の内側と外側にそれぞれ
水分含量の異なる流体を供給すると、水分含量の多い流
体中の水分が中空糸膜を透過して水分含量の少ない流体
へと移動する性質を利用して、加湿器としたものであ
る。そして、加湿された空気が燃料電池スタック1に供
給されることにより、燃料電池スタック1の固体高分子
電解質膜のイオン伝導性が所定の状態に確保されるよう
になっている。
【0029】一方、高圧水素タンクなどの水素供給装置
(燃料ガス供給手段)5から放出された水素ガスは燃料
供給制御弁6により減圧された後、エゼクタ7を通り、
燃料電池スタック1のアノードに供給される。この水素
ガスは発電に供された後、未反応の水素ガスは燃料電池
スタック1から水素オフガスとして排出され、水素オフ
ガス回収路8を通ってエゼクタ7に吸引され、水素供給
装置5から供給される水素ガスと合流し再び燃料電池ス
タック1に供給されるようになっている。
【0030】また、燃料電池スタック1を冷却するため
の冷却液は、冷却水ポンプ(冷媒供給手段)9によって
昇圧されて燃料電池スタック1に供給され、燃料電池ス
タック1内の冷却流路を通る際に燃料電池スタック1か
ら熱を奪って燃料電池スタック1を冷却し、これにより
熱せられた冷却液はラジエータ10に送られ、ラジエー
タ10において外部に放熱することにより冷却液は冷却
され、再び冷却水ポンプ9に戻るようになっている。
【0031】また、この燃料電池システムには、加湿器
3の入口における空気の温度および圧力を検出するため
の空気温度センサ11と空気圧力センサ12、燃料電池
スタック1の入口における冷却水の温度を検出するため
の冷却水入口温度センサ(冷媒入口温度検出手段)1
3、燃料電池スタック1の出口における冷却水の温度を
検出するための冷却水出口温度センサ14、燃料電池ス
タック1の各単セルのセル電圧を検出するセル電圧検出
装置15が設置されており、これらセンサ11〜14お
よびセル電圧検出装置15の出力信号が制御装置20に
入力される。また、この制御装置20には、車両のアク
セルペダルに連携されてアクセル開度を検出するアクセ
ル開度センサ16の出力信号も入力される。この燃料電
池システムでは、アクセル開度が燃料電池スタック1の
負荷となる。
【0032】次に、この燃料電池システムにおける加湿
量制御を図2のフローチャートに従って説明する。ま
ず、ステップS101において、制御装置20は、空気
温度センサ11と、空気圧力センサ12と、冷却水入口
温度センサ13と、冷却水出口温度センサ14と、セル
電圧検出装置15と、アクセル開度センサ16の各出力
値を取り込む。次に、ステップS102に進み、アクセ
ル開度センサ16で検出されたアクセル開度に応じて決
定される燃料電池スタック1の空気流量と、空気温度セ
ンサ11によって検出された入口空気温度と、空気圧力
センサ12によって検出された入口空気圧力から、燃料
電池スタック1に供給される空気の質量流量を算出す
る。
【0033】次に、ステップS103に進み、アクセル
開度センサ16によって検出されたアクセル開度の時間
的変化を算出し、その算出結果に基づき、車両が加速状
態にあるか、減速状態にあるか、定速状態にあるかを判
定する。ステップS103において「加速状態」である
と判定されたとき(ステップS104)には、ステップ
S105に進み、「加速マップ」を参照して、空気の質
量流量と加速の程度(プラス加速度の大きさ)に応じた
必要水蒸気流量と、冷却水ポンプ9の制御遅れ時間を算
出する。
【0034】また、ステップS103において「減速状
態」であると判定されたとき(ステップS106)に
は、ステップS107に進み、「減速マップ」を参照し
て、空気の質量流量と減速の程度(マイナス加速度の大
きさ)に応じた必要水蒸気流量と、冷却水ポンプ9の制
御遅れ時間を算出する。また、ステップS103におい
て「定速状態」であると判定されたとき(ステップS1
08)には、ステップS109に進み、「定速マップ」
を参照して、空気の質量流量に応じた必要水蒸気流量を
算出する。この「定速状態」では、冷却水ポンプ9の制
御に遅れ時間は無いので、制御遅れ時間を算出すること
はない。
【0035】ここで、図4は燃料電池の負荷(すなわち
アクセル開度)の大きさに対する必要空気量および必要
加湿量の関係を示したグラフであり、負荷の増大にした
がって、必要空気量と必要加湿量を増大させる必要があ
る。図5は、定速時と加速時と減速時における必要水蒸
気量の相対関係を示す模式的グラフであり、加速時には
定速時よりも多くの水蒸気量が必要であり、減速時は定
速時よりも水蒸気量が少なくてよい。図6は、アクセル
開度の時間的変化と制御遅れ時間の関係を示すグラフで
あり、アクセル開度の時間的変化が「0」の定速状態
(アクセル開度は任意)では制御遅れ時間は「0」であ
り、アクセル開度の時間的変化がプラス側の加速状態、
マイナス側の減速状態でともにアクセル開度の時間的変
化が大きくなるにしたがい制御遅れ時間を大きくする。
「加速マップ」「減速マップ」「定速マップ」はこれら
の関係に基づいて、予め作成される。
【0036】ステップS105,107,109の処理
を実行した後、ステップS110に進み、セル電圧検出
装置15によって検出された各セル電圧から平均セル電
圧を算出し、この平均セル電圧に基づいて計算あるいは
放熱量マップにより燃料電池スタック1の放熱量を算出
する。次に、ステップS111に進み、ステップS10
5,107,109で算出された必要水蒸気流量が得ら
れる露点(以下、必要露点という)を算出し、必要露点
が得られる冷却水出口温度(目標冷却水出口温度とい
う)を算出する。
【0037】次に、ステップS112に進み、冷却水入
口温度センサ13で検出された冷却水入口温度と、ステ
ップS111で算出した目標冷却水出口温度との温度差
(以下、目標冷却水温度差という)を算出する。次に、
ステップS113に進み、ステップS110で算出した
燃料電池スタック1の放熱量と、ステップS112で算
出した目標冷却水温度差から、冷却水ポンプ9の目標流
量を算出し、さらに、ステップS114に進んで、この
目標流量に対応する冷却水ポンプ9の目標回転数NWP
BASEを算出する。
【0038】次に、冷却水ポンプ9の回転数のフィード
バック制御を図3のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS201において、冷却水入口温度セン
サ13と冷却水出口温度センサ14で検出された冷却水
入口温度と冷却水出口温度から、現状の冷却水温度差を
算出し、この現状の冷却水温度差とステップS112で
算出した目標冷却水温度差との差、すなわち、冷却水温
度差のずれ量(TWER)を算出する。
【0039】次に、ステップS202に進み、前回の冷
却水温度差のずれ量(TWERN1)と今回の冷却水温
度差のずれ量(TWER)の差、換言すれば、前回と今
回の目標冷却水温度差に対するずれ量の差(TWDE
R)を算出する。次に、ステップS203において、今
回の冷却水温度差のずれ量(TWER)に比例項係数
(P項係数)KPNWPを乗じて、比例項(P項)NK
PERを算出する。
【0040】次に、ステップS204に進み、今回の冷
却水温度差のずれ量(TWER)に積分項係数(I項係
数)KINWPを乗じ、さらに、前回の積分項(I項)
NKIERN1を加算して、積分項NKIERを算出す
る。次に、ステップS205に進み、ステップS202
で算出した前回と今回の目標冷却水温度差に対するずれ
量の差TWDERに、微分項係数(D項係数)KDNW
Pを乗じて、微分項(D項)NKDERを算出する。
【0041】次に、ステップS206に進み、ステップ
S203で算出した比例項NKPERと、ステップS2
04で算出した積分項NKIERと、ステップS205
で算出した微分項NKDERを加算してフィードバック
量NWPFBを算出する。次に、ステップS207に進
み、ステップS114で算出した冷却水ポンプ9の目標
回転数NWPBASEに、ステップS206で算出した
フィードバック量NWPFBを乗じて、冷却水ポンプ9
の要求回転数NWPCMDを算出して、本ルーチンの実
行を一旦終了する。
【0042】そして、車両が定速状態(ステップS10
8)のときには直ちに冷却水ポンプ9の目標回転数NW
PBASEを変更して、ステップS201〜S207に
従い冷却水ポンプ9のフィードバック制御を実行し、一
方、車両が加速状態(ステップS104)あるいは減速
状態(ステップS106)のときには、ステップS10
5あるいはステップS107で算出した遅れ時間が経過
した後に冷却水ポンプ9の目標回転数NWPBASEを
変更して、ステップS201〜S207に従い冷却水ポ
ンプ9のフィードバック制御を実行する。
【0043】以上のように、この実施の形態の燃料電池
システムによれば、バイパス流路や特別な機器、配管な
どを設けなくても、冷却水流量を制御して冷却水出口温
度を制御するだけで燃料電池スタック1に供給される空
気を最適な湿度に制御することができ、燃料電池スタッ
ク1に流入する加湿水蒸気量を発電に最適に制御するこ
とができるので、燃料電池スタック1の発電状態を良好
に保持し、発電効率を向上させることができるだけでな
く、システム構成が簡単になり、システムの小型・軽量
化、コストダウンを図ることができる。
【0044】また、車両の加速時および減速時には冷却
水ポンプ9の制御に遅れ時間を設けているので、加速時
における加湿遅れや、減速時における燃料電池スタック
内の生成水排除不良を未然に防止することができ、過渡
状態においても燃料電池スタック1の発電状態を安定さ
せ、電圧を安定することができる。
【0045】なお、この実施の形態においては、冷却水
入口温度センサ13により冷媒入口温度検出手段が実現
され、、図2に示す加湿量制御におけるステップS10
5,S107,S109によって必要水蒸気流量算出手
段および遅れ時間設定手段が実現され、ステップS11
0により放熱量算出手段が実現され、ステップS111
により目標冷媒出口温度算出手段が実現され、ステップ
S113により冷媒流量算出手段が実現され、図3に示
す冷却水ポンプ回転数制御におけるステップS201〜
S207により冷媒流量制御手段が実現される。
【0046】〔他の実施の形態〕尚、この発明は前述し
た実施の形態に限られるものではない。例えば、燃料電
池システムは燃料電池車両に搭載されるものに限られな
い。また、水回収循環手段は中空糸加湿器に限られるも
のではなく、平状あるいは波状の水蒸気透過膜を用いた
加湿器であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明するように、請求項1に記載し
た発明によれば、バイパス流路等の特別な機器類を設け
ないで、酸化剤ガスに対する加湿量の最適制御ができ
て、燃料電池スタックに流入する加湿水蒸気量の最適制
御ができるので、システム構成の複雑化や大型化、及び
それに伴うコストアップなどを招くことなく、燃料電池
スタックの発電状態を良好に保ち発電効率の向上を図る
ことができるという優れた効果が奏される。
【0048】請求項2に記載した発明によれば、燃料電
池スタックの負荷増大時における加湿遅れや、負荷減少
時における燃料電池スタック内の生成水排除不良を未然
に防止することが可能になるので、燃料電池スタックの
発電状態の安定化、すなわち、電圧の安定化を図ること
ができる。
【0049】請求項3に記載した発明によれば、バイパ
ス流路等の特別な機器類を設けないで、酸化剤ガスに対
する加湿量の最適制御ができて、燃料電池スタックに流
入する加湿水蒸気量の最適制御ができるので、システム
構成の複雑化や大型化、及びそれに伴うコストアップな
どを招くことなく、燃料電池スタックの発電状態を良好
に保ち発電効率の向上を図ることができるという優れた
効果が奏される。
【0050】請求項4に記載した発明によれば、燃料電
池スタックの負荷増大時における加湿遅れや、負荷減少
時における燃料電池スタック内の生成水排除不良を未然
に防止することが可能になるので、燃料電池スタックの
発電状態の安定化、すなわち、電圧の安定化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る燃料電池システムの一実施の
形態における概略構成図である。
【図2】 前記実施の形態における加湿量制御のフロー
チャートである。
【図3】 前記実施の形態における冷却水ポンプ回転数
制御のフローチャートである。
【図4】 燃料電池の負荷の大きさに対する必要空気量
および必要加湿量の関係を示したグラフである。
【図5】 定速時と加速時と減速時における必要水蒸気
量の相対関係を示す模式的グラフである。
【図6】 アクセル開度の時間的変化と制御遅れ時間の
関係を示すグラフである。
【図7】 本発明の加湿量制御原理を説明するための図
である。
【図8】 冷媒出口温度と酸化剤オフガス出口温度との
関係を示すグラフである。
【図9】 車両の加速時における冷媒流量制御例を示す
図である。
【図10】 車両の減速時における冷媒流量制御例を示
す図である。
【符号の説明】 1 燃料電池スタック 2 エアコンプレッサ(酸化剤ガス供給手段) 3 加湿器(水回収循環手段) 5 水素供給装置(燃料ガス供給手段) 9 冷却水ポンプ(冷媒供給手段) 13 冷却水入口温度センサ(冷媒入口温度検出手段) ステップS105,S107,S109 必要水蒸気流
量算出手段、遅れ時間設定手段 ステップS110 放熱量算出手段 ステップS111 目標冷媒出口温度算出手段 ステップS113 冷媒流量算出手段 ステップS201〜S207 冷媒流量制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 義一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA13 CC06 KK48 KK52 MM16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子電解質膜の両側にアノードと
    カソードを設けた単セルをセパレータを介して複数積層
    した燃料電池スタックと、 該燃料電池スタックに設けられた冷却流路に冷媒を供給
    する冷媒供給手段と、 前記燃料電池スタックのアノードに燃料ガスを供給する
    燃料ガス供給手段と、 前記燃料電池スタックのカソードに酸化剤ガスを供給す
    る酸化剤ガス供給手段と、 前記カソードから排出された酸化剤オフガスから水分を
    回収して酸化剤ガス供給側に循環する水回収循環手段
    と、 を備えた燃料電池システムにおいて、 前記冷却流路に供給する冷媒の流量を制御して酸化剤オ
    フガス中の水分量を変化させることにより、前記燃料電
    池スタックに供給される酸化剤ガスの水分量を制御する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 前記燃料電池スタックの負荷変動の速度
    に応じた遅れ時間を有して前記冷媒の流量を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 固体高分子電解質膜の両側にアノードと
    カソードを設けた単セルをセパレータを介して複数積層
    した燃料電池スタックと、 該燃料電池スタックに設けられた冷却流路に冷媒を供給
    する冷媒供給手段と、 前記燃料電池スタックのアノードに燃料ガスを供給する
    燃料ガス供給手段と、 前記燃料電池スタックのカソードに酸化剤ガスを供給す
    る酸化剤ガス供給手段と、 前記カソードから排出された酸化剤オフガスから水分を
    回収して酸化剤ガス供給側に循環する水回収循環手段
    と、 を備えた燃料電池システムにおいて、 前記燃料電池スタックに供給される前記酸化剤ガスの流
    量から必要水蒸気流量を算出する必要水蒸気流量算出手
    段と、 前記燃料電池スタックから放出される放熱量を算出する
    放熱量算出手段と、 前記必要水蒸気流量算出手段で算出された必要水蒸気流
    量を得るために必要な燃料電池スタック出口の目標冷媒
    温度を算出する目標冷媒出口温度算出手段と、 前記燃料電池スタック入口の冷媒温度を検出する冷媒入
    口温度検出手段と、 前記冷媒入口温度検出手段で検出された冷媒入口温度と
    前記目標冷却水出口温度算出手段によって算出された目
    標冷媒出口温度の温度差に基づいて燃料電池スタックに
    供給すべき目標冷媒流量を算出する冷媒流量算出手段
    と、 前記燃料電池スタックに前記目標冷媒流量の冷媒が供給
    されるように前記冷媒供給手段を制御する冷媒流量制御
    手段と、 を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 前記燃料電池スタックの負荷変動の速度
    に応じて、前記冷媒流量制御手段による目標冷媒流量へ
    の流量制御開始に遅れ時間を設定する遅れ時間設定手段
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池シ
    ステム。
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