以下添付の図面に従って本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は図1の遊技盤の正面図、図3は振り分け装置の全体斜視図、図4は駆動装置の主要部斜視図、図5は図1の背面図、図6は同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図7はメイン処理に関するフローチャート、図8は割り込み処理に関するフローチャートである。
本実施例において、主な語句の対応は以下のとおりである。
遊技制御装置、磁気検知報知手段、状態切替手段、異常報知手段とは、図6のブロックに示す主制御回路150である。
磁気検知部材とは、図2の磁気センサ311等である。
振動検知部材とは、振動センサ411である。
磁気発生部材とは、永久磁石301、電磁石303等である。
振動発生部材とは、振動モータ401である。
請求項の語句と本実施例の語句との対応は以上のとおりであるが、本実施例は請求項の一つの実施形態であり、請求項の内容が以下の実施例に限定されるものではない。
図1及び図2に示す弾球遊技機1は、この発明の一実施例に係るパチンコ遊技機である。弾球遊技機1では、枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球の外側ガイドレール4及び内側ガイドレール5が略円形に立設され、前記内側ガイドレール5によって囲まれた遊技領域6に、遊技球の入賞可能な入賞領域である入賞口等が設けられている。この実施例では、前記遊技盤3の遊技領域6に、次に説明するような複数の入賞口が設けられている。図示において釘は省略して表されている。
まず、遊技領域6の中心線上に設けられた画像表示装置9の下方に、始動入賞口10、特別電動役物である大入賞口15が配設されており、その下方にはアウト口17が配設されている。画像表示装置9の右側に普通図柄変動開始用ゲート19、左側に風車22が設けられており、同画像表示装置9の下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには大入賞口(大入賞装置)15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。画像表示装置9を形成する表示枠部91には普通電動役物の可動片11が備えられ、可動片11により表示枠部内流路95への遊技球の通過が許容、規制される。表示枠部内流路を通過した遊技球は振り分け装置70(図3参照)に誘導される。図中、符号92は振り分け装置の開口窓部である。大入賞口15に関し、符号61は開閉板である。
また、弾球遊技機1の前面側には、枠飾りランプ35,36、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37、遊技演出のキャラクタの選択、決定に用いる操作スイッチ39、遊技者による操作ハンドル112(操作手段)の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置111等がそれぞれ組み付けられている。加えて、後記する磁気センサ、振動センサが正常に検出できる状態であるか、あるいは検出できない異常な状態であるかを任意に確認できる操作を行うための検出操作スイッチShが設けられている。この検出操作スイッチShは細い穴の奥に設けられており針金等の挿入により起動され、不用意に遊技者に操作されないようになっている。
発射装置111は、操作ハンドル112と、該操作ハンドル112の操作により駆動する発射モータ114と、この発射モータの駆動により間欠的に揺動して遊技球を弾発発射する打球杆(図示せず)とを有している。なお、遊技者により操作ハンドル112が握持されると、遊技者の生体電流はタッチスイッチ113により検知され、発射装置制御基板254(発射制御回路176)の制御を受け発射モータ114は駆動される(図5,図6を参照)。発射装置111により発射された遊技球は、遊技盤面に立設された外側誘導レール4と内側誘導レール5間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導されるようになっている。発射球誘導路により遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出される。
図中の画像表示装置9(表示手段、磁気検知報知手段、振動検知報知手段、異常報知手段等を兼ねる。)において、符号43は数字,アルファベット,記号あるいは絵(キャラクタ)等の図柄を変動表示及び停止表示(最終的に確定表示する前の仮停止表示を含む、以下同じ)可能な図柄表示装置、50は図柄表示装置43の液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部である。普通図柄保留記憶数は普通図柄変動開始用ゲート19を遊技球が通過することによって発生し、現在変動中を除いて保留回数(この例では最高4回)として記憶される。
この実施例の画像表示部50は、横に並ぶ3つの図柄表示領域(左特別図柄表示領域、中特別図柄表示領域、右特別図柄表示領域)で構成される図柄表示部を有し、それぞれの図柄表示領域で判定図柄(特別図柄)が変動表示及び停止表示可能とされている。加えて、画像表示部50には普通図柄表示領域41が設けられており、『○』と『×』の2通りの普通図柄が変動表示及び停止表示可能とされている。また、画像表示部50には、特別図柄等に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっている場合もある。実施例において画像表示部50に表示される左、中、右特別図柄は、各々『1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12』の12通りの数字からなる図柄である。図柄表示装置43については、画像表示部50が前記したように液晶表示器に限られるものではなく、有機EL、CRT、その他の表示手段で構成されていてもよい。
遊技盤3の背面(裏面)には、入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞口用検出スイッチ(遊技球検出手段に相当する。)等が設けられている。この実施例では、検出スイッチが各入賞口に対してそれぞれ設けられている。始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチは入賞球の通路に設けられており、入賞球の検出によって図柄表示装置43の図柄変動は開始される。その際、特別図柄変動中に始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数は、特別図柄保留記憶数として、現在変動中を除いて保留回数(この例では最高4回)まで記憶される。その他、左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前述のとおり、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ(始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、始動入賞口検出スイッチによって入賞球が検出されると、図柄表示装置43における画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域で各特別図柄が変動を開始し、所定時間変動後、予め設定された順で特別図柄が変動停止して、停止図柄の組み合わせが確定表示される。なお、図柄変動パターン等によっては、特別図柄の確定表示以前に、いわゆるリーチ状態となったり、いわゆるリーチ予告、当たり予告等が行われたりすることがある。そして、前記確定表示された停止図柄の組み合わせが、予め決められた判定図柄組み合わせである特定の大当たり図柄組み合わせ、例えば、同一図柄の組み合わせからなる通称ぞろ目であると、大当たり状態(特別遊技状態)に移行する。大当たり状態になると、大入賞口15の開閉板61が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15内へ入賞可能にする。
ここで、リーチ状態とは、画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域において、特別図柄の変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様、つまり大当たり図柄の組み合わせ(同一図柄の組み合わせ)が表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域のうち、最終停止図柄(ここでは中特別図柄)を表示する表示領域(ここでは中特別図柄表示領域)だけを残して、残りの2つの表示領域で図柄が特定の組み合わせ(例えば同一図柄)となるように仮停止するリーチ変動表示処理がなされている。
また、リーチ状態時には、画像表示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の変動時間を長くしたり、画像表示部50における特別図柄を利用した図柄利用演出や特別図柄の背後に表示されるキャラクタや背景等を表示してリーチアクションが演出されるようになっている。なお、リーチ状態になる前に、リーチ状態になる可能性または大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしてもよい。予告態様としては、画像表示部50上へのキャラクタの表示や残像表示等が挙げられる。
ここで振り分け装置70について図3の斜視図を用い説明する。画像表示装置9の表示枠部91にて開閉動作する普通電動役物の可動片11が開放したときに表示枠部91内の表示枠部内流路95へ流入してきた遊技球は、表示枠部91右下に備えられた振り分け装置70に流入する。図3(a)のとおり、振り分け装置70の球入口71から同装置内へ流入した遊技球Pは、球誘導板72上を転動し、振り分け皿部80(クルーンとも称される)の上に導かれる。図中、符号73は振り分け装置の装飾正面部、74は球出口、75は背面流路部、93は振り分け装置のベース板である。
特に図3(b)から理解されるように、球誘導板72に達した遊技球Pは誘導樋76上を転動し勢いをつけて振り分け皿部80上を回りながら、特定入賞口81、第1外れ口82、第2外れ口83のいずれかに入り込む。特定入賞口81直下には特定入賞口検出スイッチが設けられ、遊技球通過が検出される。そして、各口81,82,83を通過した遊技球は振り分け皿部80の下部の球出口74を通じて、また、遊技領域6に配設された入賞口に入球した遊技球も遊技盤3の背面に排出され集合板(図示せず)により集められる。
前記の特定入賞球検出スイッチにより特定入賞口81への入賞球が検出されると、大当たりとなり、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチの場合と同様に、大当たり特別図柄組み合わせに関する乱数抽選が行われる。また、大入賞口15内の略中央には、大入賞口15に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられている。前記の各入賞口への遊技球の入賞を各検出スイッチが検出、すなわち遊技における入賞条件が成立すると、賞球払出装置によって、入賞球数に応じて予め設定されている所定数の遊技球が賞品球として払い出されるようになっている。開閉板61は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは大入賞口15の入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。
また、大入賞口15の開放中または大入賞口15が閉じてから約2秒以内カウントが有効になっており、所定最高回数として、実施例では最高15回(15ラウンド)、開閉板61(特別電動役物)の開放を繰り返すようになっている。このような所定回数の開閉板61の開放は、特別遊技(大当たり遊技)とも呼ばれる。
さらに、この実施例の弾球遊技機1は特典遊技として確率変動機能を備えた機種であり、大当たり成立時における大当たり特別図柄組み合わせが確変図柄である‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’,‘11’のいずれかの奇数のぞろ目(以下、当該特別図柄の組み合わせを特定図柄という。)であるときには、大当たり(特別遊技状態)の発生に加えて、大当たり終了後に確率変動が生じ、すなわち始動入賞口10への入賞に基づいた次回の大当たり発生確率が平時における通常遊技状態(低確率状態:1/315)よりも高い確率変動状態(高確率状態:7/315)に移行される。当該確率変動状態及び時間短縮状態は次回の大当たりまで継続するようになっている。また、大当たり成立時における大当たり図柄組み合わせが通常図柄である‘2’,‘4’,‘6’,‘8’,‘10’,‘12’のいずれかの偶数のぞろ目(以下、当該特別図柄の組み合わせを非特定図柄という。)であるときには、大当たり終了後は、通常遊技状態(低確率状態:1/315)とされ、通常遊技状態は次回の大当たりまで継続する。なお、確率変動状態時に、再び上記確変図柄のぞろ目で大当たりが成立した場合には、その大当たり終了後に再度確率変動状態になる。
前記した入賞口用検出スイッチの他に遊技盤背面に設けられているものとしては、振り分け装置70への遊技球の侵入の可否を決める可動片11を開閉する可動片ソレノイドと、大入賞口15の開閉板61を開閉する大入賞口開放用ソレノイド等があり、普通図柄変動開始用ゲートには通過する遊技球を検出するゲート検出スイッチがある。
ゲート検出スイッチでゲート19を通過する遊技球を検出することにより、画像表示部50の普通図柄表示領域41における普通図柄の変動を開始させるようになっている。そして、普通図柄表示領域41において図柄変動した後に確定表示された図柄が当たりである『○』であった場合には、小当たり(普通図柄当たり)となり、可動片11の拡開開放を所定時間行うようになっている。
本実施例の弾球遊技機1の構造から理解されるように、大当たり成立時に抽選される特別図柄組み合わせがどの図柄になるかによって特別遊技後に確率変動状態となる特典遊技が実行されるか否かが分かれる。特に振り分け装置70の特定入賞口81への入賞による大当たり成立時に抽選される特別図柄組み合わせの抽選結果も契機としても用いられている。実施例の弾球遊技機の場合、磁石を用い、遊技領域6における遊技球の流路を変更して意図的に表示枠部内流路95へ遊技球を流入させたり、振り分け皿部80上の遊技球の転動を操作して特定入賞口81へ入賞しやすくする等の不正行為の危険性がある。また、弾球遊技機の機枠、ガラス枠、ガラス窓、または遊技球の貯留皿等を対して叩いたり、揺すったりして振動や衝撃を加えて、同様に遊技領域6における遊技球の流路を変更して意図的に表示枠部内流路95へ遊技球を流入させたり、振り分け皿部80上の遊技球の転動を操作して特定入賞口81へ入賞しやすくする等の不正行為の危険性もある。この結果、本来の遊技を逸脱して特別遊技(大当たり遊技)の実行、継続が生じることとなり、遊技施設運営者側に不測の不利益を及ぼしかねず、早期に遊技機に対する不正行為を発見する必要がある。
前記の不正行為を早期に発見するべく、前掲図2に示すように、実施例の弾球遊技機1には、遊技盤面に向けられた磁気を検知する磁気検知部材として、第1磁気センサ311、第2磁気センサ312、第3磁気センサ313、第4磁気センサ314、第5磁気センサ315、第6磁気センサ316、第7磁気センサ317が、画像表示装置9の表示枠部91内部に備えられている。第1磁気センサによる磁気検知が可能な領域(感度限界)は、破線表示の検知領域M1であり、以後同様に、第2ないし第7磁気センサに関しても順に検知領域M2,M3,M4,M5,M6,M7である。磁気センサの配置からわかるように、打ち出された遊技球が遊技領域6を転動して可動片11付近に到達するまでの経路が重点的に監視される。特に、第2磁気センサ312、第3磁気センサ313が設けられた遊技球1個分の流路の場合は、可動片11のような開閉部材の開始タイミングに合わせて不正が行われやすい箇所であるため、磁気センサを設ける必要性が高い場所となる。また、遊技盤面の振動を検知する振動検知部材として振動センサ411が備えられている。振動センサ411は可動片11や振り分け装置70に近接した表示枠部91内部に備えられている。そして、実施例のように操作スイッチ39を設けた弾球遊技機の場合、できるだけ、操作スイッチ39から振動センサ411を離した位置に備えた方が操作スイッチの操作による振動を検出してしまう等の誤検出を抑制することが可能となる。
背景技術にて述べたように、磁気センサや振動センサ自体の故障、あるいは磁気センサや振動センサと制御装置(図4参照)との間の配線の損傷により異常を検知できない場合があり得る。実施例の弾球遊技機にあっては、磁気センサにより検知可能な磁気を発生させる磁気発生部材が磁気センサの近傍に配置され、磁気センサの状態切替により磁気を検知できる検知可能状態において磁気センサが磁気を検知したことによって正常と判断され、同検知可能状態において磁気センサが磁気を検知しなかったことによって異常と判断される。
実施例において磁気発生部材は、第1永久磁石301,第2永久磁石302,第3永久磁石305と、第1電磁石303,第2電磁石304とからなる。電磁石は磁気センサが検知不可能状態であるときには通電されないことから励磁はなく、磁気を生じさせない。電磁石の場合は励磁の切替を速く行うことができる。第1ないし第3永久磁石については、磁石と磁気センサとの距離を変化できるように、永久磁石はそれぞれ順に第1,第2,第3駆動装置321,322,323に取り付けられている。図示の第3駆動装置323は画像表示装置9における役物としても作動する。
図4の概略図を用い、駆動装置の動きと共に永久磁石と磁気センサとの距離関係を示す。第1永久磁石301は第1駆動装置321の先端部に埋め込まれている。図示の実線表記の第1駆動装置321にあっては、第1永久磁石301が第1磁気センサ311の検知領域M1に入っている。よって、第1磁気センサにより磁気の検知が可能となる。このときの第1駆動装置の位置は第1位置(検知可能状態)である。次に、第1駆動装置の下部のモータMoにより、第1駆動装置が回動して二点鎖線表記の位置まで移動すると、第1永久磁石301は第1磁気センサ311の感度限界である検知領域M1から外れる。よって、第1磁気センサによる磁気の検知は不可能となる。このときの第1駆動装置の位置は第2位置(検知不可能状態)である。符号stは第1駆動装置の回動軸であり、Csは第1磁気センサ311と後出の中継回路171(図6参照)を電気的に接続する信号ケーブル、CmはモータMoと中継回路171を電気的に接続する信号ケーブルである。
むろん、図2に開示の第2,第3駆動装置322,323の駆動と、磁気センサの検知との関係も図4における説明と同様である。なお、図示の場合とは逆に、磁気検知部材である磁気センサを駆動装置に取り付け、永久磁石を表示枠部91に配置して磁気検知をすることもできる。駆動装置の位置状態を変化させることにより、通常時は駆動装置を検知不可能な第2位置にでき、遊技に支障を来さなくなる。実施例の弾球遊技機の磁気センサには、NECトーキン株式会社製:NRS−801等を用いることができる。
加えて、実施例の振動発生部材は振動モータ401からなり、遊技盤面の振動を検知する振動検知部材として振動センサ411が備えられている。図2から理解されるように、振動モータ401は振動センサ411の近傍に取り付けられ、しかも、振動モータは振動センサが取り付けられている部材と同一部材、つまり画像表示装置9の表示枠部91の内部に取り付けられている。従って、振動発生部材の振動は確実に振動検知部材により検知され、検知感度は良くなる。実施例の弾球遊技機の振動センサには、株式会社日本アレフ製:OS−825A−N20Z等を用いることができる。
図5の符号240は遊技球を貯留する貯留タンク、241はタンクレール、242は枠用外部出力端子基板、243はランプ中継基板、244は受電基板、245は賞球センサ中継基板、246は盤面用外部出力端子基板、247は中継基板、248は音声制御基板、249はFG中継基板、250は主制御基板、251は電源基板、252はランプ制御基板、253は払出制御基板、254は発射装置制御基板、255はカードインターフェイス接続部、256は電源プラグ、257は図柄制御基板、260は制御基板収容ケース、Gは接地線である。なお、サブ制御基板は主制御基板の直下に配置される。盤面用外部出力端子基板246を通じて、後出の遊技施設管理コンピュータHCに接続され、信号の送受信が行われる。
図柄表示装置43における図柄変動の制御、並びに磁気や振動の検知の報知、さらにはセンサ異常の検知の報知は、図6に示す主制御回路150及びサブ制御回路170を介して該主制御回路150と前記画像表示装置9とを接続する表示制御回路160等によって行われる。図示はしないが、各制御回路に対し電源装置(電源基板251内)から所定の電源供給が行われている。
主制御回路150は、CPU,RAM,ROM、並びに複数のカウンタを備えたコンピュータと、該コンピュータとサブ制御回路170等を結ぶ入出力回路と、前記コンピュータと大入賞口15に接続される中継回路171等を結ぶ入出力回路等で構成され、遊技情報に従って遊技を制御する遊技制御装置である。同回路内のCPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ、各種タイマ等を備え、演算制御を行う他、大当たりの発生確率や小当たり(可動片11の拡開開放を行う普通図柄当たり)の発生確率を定める乱数等も生成している。当該CPUは、実施例において、大当たり当否判定手段、小当たり当否判定手段、設定手段、制御手段、記憶手段、特別遊技実行制御手段、特典遊技実行制御手段、時間設定手段、計測手段、遊技進行制御手段、遊技進行検出手段、特別図柄決定手段、図柄変動態様選択手段、継続手段、禁止手段、磁気検知報知手段、振動検知報知手段、状態切替手段、判断手段、異常報知手段、磁気センサ検知開始設定手段、振動センサ検知開始設定手段等に相当し、列記の各手段に係る処理は同主制御回路150内のRAM,ROM等と連携して適式に各種演算されることにより、弾球遊技機1における遊技進行は制御されている。また、前記RAMは、当否判定成立回数記憶手段等の各種記憶手段に相当し、始動入賞口検出スイッチの検出信号及びゲート検出スイッチの検出信号に関する記憶領域,CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域,各種データ(コマンドデータ)を一時的に記憶する記憶領域やフラグ,CPUの作業領域を備えており、後述する特別図柄の図柄情報(各カウンタの取得数値)等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、後述する各遊技状態における大当たり等の判定値等が書き込まれている。
この例の弾球遊技機のサブ制御回路170は各種ランプ等の発光制御を行う発光制御回路176を内部に備え、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータと主制御回路150、その他の回路等を結ぶ入力回路から構成される。前記回路170内のCPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行う。また、前記RAMは、記憶領域と前記CPUによる作業領域等を有しており、主制御回路150のRAMと同様にカウンタの取得数値等の各種データを記憶する。さらに前記ROMには、サブ制御に必要な各種データ、各報知に必要なデータが書き込まれている。サブ制御回路170は設定手段、更新された乱数値を取得する更新値取得手段、取得乱数値を判断する取得値判断手段、磁気検知報知手段、振動検知報知手段、状態切替手段、判断手段、異常報知手段等に相当する。また、サブ制御回路170内の発光制御回路176にはランプ表示器35,36及びその他の発光体、LED等が接続されている。
表示制御回路160は、表示制御手段であると共に磁気検知報知手段、振動検知報知手段、異常報知手段に相当し、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータとサブ制御回路170を結ぶ入力回路と、前記コンピュータと図柄表示装置43を結ぶ出力回路等で構成される。前記CPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行う。また、前記RAMは、記憶領域と前記CPUによる作業領域等を有しており、主制御回路150、サブ制御回路170のRAMと同様にカウンタの取得数値等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、図柄表示装置43への表示データや各種表示プログラム等の図柄データ、検知報知に要する画像データ等が書き込まれている。表示制御回路160は、主制御回路150と共に報知装置に相当し、画像表示装置9(特には図柄表示装置43の画像表示部50)に表示される遊技画像(特別図柄、普通図柄、キャラクタ、風景等の背景画像、各種の報知の態様等)の表示制御に関する信号を主制御回路150から受信し、表示用データを設定して表示制御を行う。
中継回路171には、遊技盤3に配設された始動入賞口11、大入賞口15、ゲート19、振り分け装置70の特定入賞口に係わるスイッチ類や駆動用のソレノイド、磁気センサ、磁気発生部材の電磁石や駆動部材(駆動用のモータ)、振動センサ、振動発生部材の振動モータ、検出操作スイッチSh等が電気的に接続されている。払出制御回路175には貸球払出装置116、発射制御回路176等が接続され、当該発射制御回路176には発射装置111が接続されている。また、この払出制御回路175及びフォト分配回路174には賞球払出装置115が接続されている。サブ制御回路170の出力回路には音声制御回路173が接続され、同回路173にスピーカ37が接続されている。音声制御回路173についても、それぞれに制御用CPU、制御データROM、制御データRAMが適式に備えられ(図示せず)、主制御回路150、サブ制御回路170から送信される遊技上の各種コマンド(リーチ、大当たり、小当たり、特別遊技状態実行中、特典遊技状態実行中、各遊技状態の報知、磁気、振動の検知、センサ異常の検知等)を受信し、各種コマンドに対応した音声が実行される。この例においては、発光制御回路176、音声制御回路173は磁気検知報知手段、異常報知手段に相当する。
この弾球遊技機1において、磁気検知部材(磁気センサ)により磁気を検知したときの報知、磁気センサが検知可能状態となった際に磁気を検知しなかったときの検知異常の報知、振動検知部材(振動センサ)により振動を検知したときの報知、振動センサが振動状態となった際に振動を検知しなかったときの検知異常の報知等の各報知状態とは、各種の報知内容に関する情報が当該遊技機の外部に出力されて遊技者の知覚を通じて認識される状態である。例えば、表示制御回路160を介して図柄表示装置43(画像表示部50)に画像、映像、文字等として表示される。これに加えて、音声制御回路173を介してスピーカ37に音声、効果音として表され、発光制御回路176を介してランプ表示器35,36等に発光色の変化として表現される。さらには、弾球遊技機の主制御回路150から遊技施設管理コンピュータHCに送信されて施設管理者側にも当該弾球遊技機の磁気、振動の検知、またはセンサの異常検出が把握される状態である。
各制御回路の説明のとおり、磁気検知報知手段、振動検知報知手段、及び異常報知手段は、主制御回路150、表示制御回路160と画像表示装置9(特には図柄表示装置43の画像表示部50)、音声制御回路173(スピーカ37)、発光制御回路176(ランプ表示器35,36等)の少なくとも1つであり、これらのうち、少なくとも1つを共通の報知装置として用いて報知を実行してもよい。
実施例における主制御回路150のCPUの主なカウンタとしては、C1カウンタをはじめ複数種のカウンタがある。各カウンタの所定時に取得された数値は、主制御回路150のRAMに最高4個まで格納される。なお、前記RAMに記憶された各カウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。各カウンタの作動については以下に示す。
C1カウンタは乱数:Q1、乱数範囲:0〜314である。このカウンタは、当該弾球遊技機1における当否判定手段に相当し、、大当たり及び外れを判定する乱数カウンタであり、遊技球の検出に起因して当否判定を抽選するカウンタである。これは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の特別図柄主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘314’に至ると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。当該カウンタの数値は、遊技球が始動入賞口10に入賞(入球)して始動入賞口検出スイッチによって検出されたときに取得され、予め決定されている大当たり数値、この実施例では通常図柄組み合わせである平時(低確率状態時)には‘3’と対比され、確変図柄組合せである確率変動状態時(高確率状態時)には‘3’,‘53’,‘113’,‘173’,‘227’,‘281’,‘331’との対比により大当たりか否か判断される。また、当否の判定が終了するまでの間に、遊技球が始動入賞口10に入賞(入球)してC1カウンタの乱数値が再び取得されることがあるため、C1カウンタの記憶取得値(更新取得数値)は、現在判定中の取得値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入球毎に最大4個が、主制御回路150のRAMに一旦格納され、順次判定に供される。
C2カウンタは乱数:Q2、乱数範囲:0〜11である。C2カウンタは、大当たり成立時、画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域に確定停止して揃う確定大当たり特別図柄組み合わせを決定する。C2カウンタは、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の特別図柄主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、‘11’に至ると再び‘0’に戻る繰り返しを行う。C2カウンタの乱数値は、始動入賞口10への入賞球が始動入賞口検出スイッチによって検出されたときに取得され、現在判定中の取得値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入賞毎に最大4個が、主制御回路150のRAMに一旦格納され、順次判定に供される。また、振り分け装置70の特定入賞口81への入賞が特定入賞口検出スイッチによって検出されたときにも取得され主制御回路150のRAMに一旦格納される。C2カウンタの数値には、各乱数値に対応する確定大当たり停止特別図柄組み合わせが予め割り当てられている。実施例においては、以下の表1のとおり、C2カウンタの取得乱数値‘0’〜‘11’に対応した特別図柄のぞろ目を確定大当たり停止図柄組み合わせとして最終的に確定停止表示する。本実施例において、大当たり図柄乱数用のC2カウンタは、その取得数値により、当たり特別図柄が設定される他、確率変動状態になるか否かの設定等が決定され、当たり特別図柄の表示以降の遊技機が演出する遊技を主制御回路150内にて遊技制御手段として作用する。
C3,C4,C5カウンタは、前記C1カウンタによる大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、画像表示部50の各画像表示領域に確定停止表示する外れ特別図柄組み合わせの決定に用いられる。C3カウンタ(乱数:Q3、乱数範囲:0〜11)は左特別図柄表示領域における左特別図柄、C4カウンタ(乱数:Q4、乱数範囲:0〜11)は右特別図柄表示領域における右特別図柄、C5カウンタ(乱数:Q5、乱数範囲:0〜11)は中特別図柄表示領域(最終停止図柄表示領域)における中特別図柄にそれぞれ対応する。
C3カウンタは、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の特別図柄主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。また、C4カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって、前記C3カウンタの数値が再び‘0’に戻る際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。さらに、C5カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって、前記C4カウンタの数値が再び‘0’に戻る際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。これによって、C3〜C5カウンタの各乱数範囲が同一であっても、当該C3〜C5カウンタが同期(同一の組み合わせで加算)するのを避けることができる。
C3〜C5カウンタの乱数値には、各乱数値に対応する図柄が予め割り当てられている。この実施例では、以下の表2のとおり、C3〜C5カウンタの各取得乱数値‘0’〜‘11’に対応した特別図柄が割り当てられている。そして、始動入賞口検出スイッチによって入賞球が検出される毎にC3〜C5カウンタから取得される乱数値の組み合わせによって、外れ時に画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域に表示される確定停止特別図柄が定まる。また、C3〜C5カウンタの取得乱数値は、現在判定中の取得値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入賞毎に最大4個が、主制御回路150のRAMに一旦格納される。
C6カウンタは、下記の表3ないし表6の第1テーブルパターンないし第4テーブルパターンより特別図柄変動の変動パターンを選択する演出乱数用カウンタであり、乱数範囲:0〜198である。演出乱数用カウンタは、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の特別図柄主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘198’になると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。この演出乱数用カウンタの取得数値は、主制御回路150のRAMに所定数、実施例では、決定中の数値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入球毎に最大4個まで格納される。通常遊技状態(低確率)における大当たり当否判定乱数による大当たり当否判定結果が当たりの場合、第1テーブルパターンの変動パターン11,12,13が用いられ、同当否判定結果が外れの場合、第2テーブルパターンより、リーチ有りならば変動パターン21,22,23が用いられ、リーチ無しならば変動パターン24,25,26が用いられる。確率変動状態(高確率、確変中)における大当たり当否判定乱数による大当たり当否判定結果が当たりの場合、第3テーブルパターンの変動パターン31,32,33が用いられ、同当否判定結果が外れの場合、第4テーブルパターンより、リーチ有りならば変動パターン41,42,43が用いられ、リーチ無しならば変動パターン44,45,46が用いられる。この例によると、演出の変動時間も併せて選択される。
C7カウンタは乱数:Q7、乱数範囲:0〜49である。C7カウンタは前記のC1カウンタによる大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態となるか否かを決定し、具体的には画像表示部50の左,中,右特別図柄表示領域のうち最終停止図柄表示領域(この例では中特別図柄表示領域)だけを残して、残りの2つの表示領域において特別図柄が特定の組み合わせ(この例では同一図柄)で仮停止表示(停止表示)されるか否かを決定する。
このC7カウンタは、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の特別図柄主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、乱数値が‘49’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返す。当該C7カウンタの乱数値は、始動入賞口10への入賞球が始動入賞口検出スイッチによって検出されたときに取得され、大当たり当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ状態成立か否か判断される。この実施例では、前記リーチ成立数値は‘24’又は‘49’となっており、C7カウンタの取得数値が当該リーチ成立数値となった場合には、特別図柄においてリーチ状態が成立する。当該C7カウンタの取得乱数値は、現在判定中の取得値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入賞毎に最大4個が、主制御回路150のRAMに一旦格納され、順次判定に供される。なお、この実施例では、前記C1カウンタによる大当たり当否判定結果が大当たりとなる場合、必ず特別図柄にはリーチ状態が成立するようになっているので、C7カウンタは使用されない。
C8カウンタは乱数:Q8、乱数範囲:0〜3である。C8カウンタは、画像表示部50の普通図柄表示領域41に停止表示する普通図柄を決定すると共にその当否の判定にも用いられる。弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、乱数値が‘3’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返す。当該C8カウンタの乱数値は、普通図柄変動開始用ゲート19を通過した遊技球がゲート検出スイッチによって検出されたときに取得され、表示中の普通図柄当たりを除いて最大4個が、主制御回路150のRAMに一旦格納され、順次判定に供される。
実施例では、普通図柄の当たり確率は1/2であり、C8カウンタの取得数値が‘0’,‘3’である場合、普通図柄当たりとなり『○』が表示され、同取得数値が‘1’,‘2’である場合、普通図柄外れとなり『×』が表示される。通常遊技状態(低確率状態)の普通図柄当たりにおいては、1秒間の可動片11(図1,2参照)の開放が1回行われ、確率変動状態(高確率状態)の普通図柄当たりにおいては、2秒間の可動片11の開放が3回行われる。なお、普通図柄外れの場合には可動片11の開放は行われない。
これらのカウンタに加えてその他遊技に必要な各種のカウンタが備えられる。主制御回路150に設けられる複数のフラグとしては、大当たりフラグ、始動入賞口入賞フラグ、大当たり終了フラグ、リーチフラグ、確率変動設定フラグ、特定入賞口入賞フラグ、磁気センサ検知テストフラグ、振動センサ検知テストフラグ等が挙げられ、その他、普通図柄当たり(小当たり)フラグ、待機中フラグ等が挙げられる。これらのフラグは、初期設定時には全て0にセットされている。また、特別遊技中に行われるラウンドの回数カウンタ、時間の計測、磁気センサ、振動センサによる検出時間の計測タイマ等も備えらる。
実施例の弾球遊技機1の主制御回路150が実行する処理を以下のフローチャートを用い説明する。主制御回路150のCPUは同回路のROM内に記憶されている各種プログラムに従いメイン処理Mを実行する。メイン処理Mにおいては、図7のフローチャートから理解されるように、初期設定(S1)、センサの動作確認として磁気センサ検知テスト開始設定(S2)、振動センサ検知テスト開始設定(S3)、割り込み禁止処理(S4)、特別図柄主要乱数更新処理(S5)、割り込み許可処理(S6)、割り込み処理(S10)が行われる。
初期設定(S1)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、割り込み時間の設定、SIO,PIO,CTCの設定等が行われる。磁気センサ検知テスト開始設定(S2)では、磁気センサ検知テストフラグがONにセットされ、磁気センサ検知までのセンサ検知開始タイマが予め定められた時間として例えば1秒に、磁気センサによる検知時間が予め定められた時間として例えば5秒間に設定される。振動センサ検知テスト開始設定(S3)では、振動センサ検知テストフラグがONにセットされ、振動センサ検知までのセンサ検知開始タイマが予め定められた時間として例えば1秒に、振動センサによる検知時間が予め定められた時間として例えば5秒間に設定される。メイン処理Mは割り込み時間毎に繰り返し行われるが、初期設定(S1)、磁気センサ検知テスト開始設定(S2)、及び振動センサ検知テスト開始設定(S3)は電源投入時のみ必要となるため最初の1順目のみ実行され、以降は実行されない。
割り込み禁止処理(S4)では、実施例では4msec毎に割り込み処理(S10)が入ってきても所定の割り込み許可条件が満たされるまで、割り込みを禁止する。特別図柄主要乱数更新処理(S5)では、前記の特別図柄に関する各カウンタの乱数値が同更新処理(S5)を経る毎に1ずつ加算更新され、前記の対応した乱数の上限値に至ると‘0’に戻り、再度加算が始まる。更新された各乱数は主制御回路150のRAM内に記憶される。割り込み許可処理(S6)では、4msec毎に入ってくる割り込み処理(S10)に許可を与える。
割り込み処理(S10)においては、図8のフローチャートから理解されるように、出力処理(S100)、入力処理(S200)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S300)、入賞スイッチ検出処理(S400)、普通動作処理(S500)、特別動作処理(S1000)、保留球数処理(S1500)、磁気センサ処理(S1600)、振動センサ処理(S1700)、その他の処理(S1800)が行われる。
出力処理(S100)では、各処理により主制御回路150のRAMのコマンドバッファ内に出力データの有無が確認され、出力データがある場合には、当該出力バッファ内の出力データが各々の制御回路に出力される。出力データがない場合には、データの出力は行われず終了する。出力データには、特別遊技状態、特典遊技状態、確率変動状態等の各種遊技状態のコマンド等がある。また、磁気センサによる検知、振動センサによる検知、センサの異常に関するコマンド等もあり、これらのコマンドは、主制御回路150から各制御回路に出力される検知情報も出力データの1つである。従って、当該出力処理(S100)は検知情報の出力処理に相当する。
入力処理(S200)では、弾球遊技機1に備えられている各種の検出スイッチ、図2等にて開示の磁気センサ、振動センサによる検出情報がある場合、これらの検知情報を認識して遊技制御装置である主制御回路150への信号入力が行われる。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S300)では、前記のメイン処理Mにて行われている特別図柄主要乱数更新処理(S3)と同様に普通図柄や特別図柄に関連する各種乱数の更新処理が行われる。
入賞スイッチ検出処理(S400)では、図9のフローチャートから理解されるように、始動入賞口10へ遊技球が入賞したか、すなわち、始動入賞口10への遊技球の入球が始動入賞口検出スイッチにより検出されたか否か確認される(S401)。始動入賞口への遊技球の入賞がある場合、主制御回路150のRAM(検出数記憶手段に相当)に記憶されている特別図柄用の保留球数が4以上であるか否か確認される(S402)。ここで、保留球数が4以上の場合、保留球数の設定限度を超えているため、当該入賞スイッチ検出処理(S400)は終了する。保留球数が4以上でない(4未満)場合、特別図柄用の保留球数に、始動入賞口検出スイッチにて検出した遊技球検出数が1加算される(S403)。続いて、主制御回路150のRAM内に記憶されている特別図柄に関係する乱数値が取得され、現在の保留球数に対応するRAMアドレスに当該取得乱数がセーブ(記憶、保存)され(S404)、当該処理を終了する。S404にて取得される乱数とは、大当たり当否判定乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、特別図柄データ乱数、演出乱数等である。現在の保留球数に対応するRAMアドレスに当該取得乱数がセーブされるとは、例えば、現在の保留球数が1の場合、この保留球数1に対応するRAMアドレスに前記の乱数値がセーブされることであり、以下保留球数に応じて同様にセーブされる。
S401にて始動入賞口への入賞確認がない場合、普通図柄変動開始用ゲート19への遊技球の通過がゲート検出スイッチにより確認され(S405)、同ゲート通過の場合、主制御回路150のRAMに記憶されている普通図柄用の保留球数が4以上であるか否か確認される(S406)。ここで、保留球数が4以上の場合、保留球数の設定限度を超えているため、当該入賞スイッチ検出処理(S400)は終了する。保留球数が4以上でない(4未満)場合、普通図柄用の保留球数に、ゲート検出スイッチにて検出した遊技球検出数が1加算される(S407)。続いて、主制御回路150のRAM内に記憶されている普通図柄に関係する乱数値が取得され、現在の保留球数に対応するRAMアドレスに当該取得乱数がセーブ(記憶、保存)され(S408)、当該処理は終了する。S408にて取得される乱数とは、小当たり(普通図柄当たり)当否判定乱数等である。
S405にて普通図柄変動開始用ゲート19への遊技球の通過検出がない場合、振り分け装置70内部の特定入賞口81への入賞が特定入賞口検出スイッチによって確認され(S409)、主制御回路150のRAMに記憶されている特別図柄用の保留球数が0であるか否か確認される(S410)。特定入賞口検出スイッチの検出がない場合、あるいは特別図柄用の保留球数が0でない(1以上)場合には当該入賞スイッチ検出処理(S400)は終了する。特定入賞口検出スイッチの検出があり、特別図柄用の保留球数が0である場合、特定入賞フラグがONにセットされ(S411)、主制御回路150のRAM内に記憶されている確定大当たり特別図柄組み合わせの乱数値Q2(表1等参照)が取得されRAMアドレスに当該取得乱数がセーブ(記憶、保存)され(S412)、当該処理S400は終了する。
普通動作処理(S500)では、図10のフローチャートから理解されるように、可動片11が現在拡開開放中であるか否か確認され(S501)、可動片が開放中でなければ、主制御回路のRAM内に記憶されている普通図柄用の保留球数が0であるか否か確認され、保留球数が0であればそのまま当該処理を終了する。普通図柄用の保留球数が0でない場合、取得された小当たり(普通図柄当たり)の乱数値がロード(読み出し)され(S503)、確率変動状態(確変中:高確率状態中)であるか否か、つまり確率変動設定フラグがON状態であるか否か確認される(S504)。同確率変動設定フラグの状態より、確率変動状態でない場合、通常遊技状態(低確率状態)における小当たりの有無がC8カウンタの記憶取得値Q8が‘0’又は‘3’であるか否かにより確認され(S505)、取得値Q8が該値でない場合、Q8が‘1’又は‘2’である場合は当該S500の処理は終了する。低確率時の小当たりがある場合、取得値Q8が該値と一致の場合には可動片11の開放処理Iが実行され(S506)、当該S500の処理は終了する。可動片開放処理Iでは、1秒間の可動片の開放が1回行われる。
S504にて確率変動状態である場合、確率変動状態(高確率状態)における小当たりの有無がC8カウンタの記憶取得値Q8が‘0’又は‘3’であるか否かにより確認され(S507)、取得値Q8が該値でない場合、Q8が‘1’又は‘2’である場合は当該S500の処理は終了する。低確率時の小当たりがある場合、取得値Q8が該値と一致の場合には可動片11の開放処理IIが実行され(S508)、当該S500の処理は終了する。可動片開放処理IIでは、2秒間の可動片11の開放が3回行われる。
S501にて可動片11が現在拡開開放中である場合、可動片の所定の開放時間が経過したか否か確認される(S509)。開放時間が経過の場合には可動片の閉鎖が行われて(S510)当該S500の処理は終了、開放時間が経過前の場合にはそのまま当該S500の処理は終了する。
特別動作処理(S1000)においては、図11のフローチャートから理解されるように、特別動作ステータスが1か否か(S1010)、特別動作ステータスが2か否か(S1020)、特別動作ステータスが3か否か(S1030)確認される。特別動作ステータスが各所定値に該当する場合、特別図柄待機処理(S1100)、特別図柄変動処理(S1200)、特別図柄確定処理(S1300)に進む。特別動作ステータスが1,2,3のいずれにも該当しない場合、つまり特別動作ステータスが4である場合には、特別電動役物処理(S1400)が行われる。
S1010において特別動作ステータスが1である場合の特別図柄待機処理(S1100)は、図12,13のフローチャートから理解されるように、特別図柄保留球数の有無が確認され(S1101)、保留球数が0でない場合、特別図柄大当たり判定処理(S1130)、特別図柄選択処理(S1140)、特別図柄変動パターン作成処理(S1160)、特別図柄乱数シフト処理(S1170)、特別図柄の変動開始等に関する必要な処理として特別図柄変動開始設定処理(S1180)が実行され、特別動作ステータスは2にセットされ(S1113)、待機中であれば待機中が解除(待機中フラグがOFFにセット)され(S1114)、当該S1100の処理は終了する。
S1101にて特別図柄保留球数が0の場合、特定入賞口への入賞の有無について特定入賞口入賞フラグがON状態であるか否か確認され(S1102)、特定入賞口への入賞がある場合には特別遊技の継続可能となり、大当たりフラグはONにセットされ(S1103)、特定入賞口入賞フラグがOFFにセットされ(S1104)、実施例では15回のラウンドカウンタがセットされ(S1105)、特別動作ステータスは4にセットされる(S1106)。そして、待機中であれば待機中が解除(待機中フラグがOFFにセット)され(S1114)、当該S1100の処理は終了する。
S1102にて特定入賞口への入賞がない場合、画像表示部50が特別図柄の変動中であるか否か(待機画面中であるか否か)確認される(S1107)。待機画面中の場合、SW処理(図18で詳述する検出操作スイッチによる処理)が行われ(S1120)、当該S1100の処理は終了する。待機画面中でなければ、画像表示部50を待機画面にする待機画面設定処理が行われ(S1108)、待機中画面とするべく待機中フラグがONにセットされる(S1109)。そして、磁気センサ、振動センサの動作確認のための磁気センサ検知テスト開始設定、振動センサ検知テスト開始設定が行われ(S1110,S1111)、当該S1100の処理は終了する。磁気センサ検知開始設定では、磁気センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例では開始までの準備時間としてセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として1秒に、磁気検出時間を予め定められた時間として5秒とするセットが行われる。振動センサ検知開始設定では、振動センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例では開始までの準備時間としてセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として1秒に、振動検出時間を予め定められた時間として5秒とするセットが行われる。
特別図柄大当たり判定処理(S1130)では、図14のフローチャートから理解されるように、主制御回路150のRAM内に記憶されている大当たり当否判定乱数が判定値としてロードされ(S1131)、確率変動状態時(高確率状態時)及び通常遊技状態時(低確率状態時)における大当たり成立数値を定めた大当たり判定値テーブルが格納されているRAMのアドレスがセットされる(S1132)。続いて、現在確率変動状態(高確率状態:確変中)か否かが確率変動設定フラグがON状態であるか否かにより確認される(S1133)。確変中の場合、高確率状態時における大当たり成立数値と前記S1131にてロードされた大当たり当否判定乱数が一致するか否かにより、大当たり成立か否か確認される(S1134)。また、S1133にて確変中でない場合、低確率状態時における大当たり成立数値と前記S1131にてロードされた大当たり当否判定乱数が一致するか否かにより、大当たり成立か否か確認される(S1135)。いずれにおいても大当たり当否判定乱数の一致が確認されると大当たり成立となり、大当たりフラグがONにセットされる(S1136)。前記のS1134、S1135において大当たりが不成立となる場合、当該特別図柄大当たり判定処理(S1130)は終了する。
確定停止特別図柄決定処理(S1140)では、画像表示部50に確定(最終)停止表示する特別図柄の決定が行われる。図15のフローチャートから理解されるように、この確定停止特別図柄決定処理(S1140)では、まず、大当たりフラグがON状態であるか否か確認される(S1141)。当該フラグがON状態である場合、すなわち大当たり(特別遊技実行可)となる場合、前記のC2カウンタの記憶取得数値Q2が読み出され、その取得数値Q2に対し、前記した予め決められている図柄の組み合わせ(表1参照)が、画像表示部50に確定停止表示される確定大当たり停止図柄組み合わせとして決定される(S1142)。
S1141にて大当たりフラグがON状態でない、すなわち外れと判定された場合には、前記C3〜C5カウンタの乱数値Q3〜Q5が取得され(S1143)、取得された全数値Q3〜Q5が一致するか否か確認される(S1144)。全数値Q3〜Q5が一致する場合、続いてリーチ有りか否か、ここでは前記C7カウンタの記憶取得数値Q7が‘24’又は‘49’か否か判断される(S1145)。そして、リーチ無し(リーチフラグがOFF状態)と確認された場合、前記C4カウンタ(右特別図柄用)の取得数値Q4を1加算し、その値とC3,C5カウンタの取得数値Q3,Q5に対して予め決められている図柄が確定停止表示される外れ特別図柄組み合わせとして決定される(S1146)。一方、前記S1145で、リーチ有り(リーチフラグがON状態)と確認された場合、前記C5カウンタ(中特別図柄用)の取得数値Q5を1加算し、その値とC3,C4カウンタの取得数値Q3,Q4に対して予め決められている特別図柄が確定停止表示される外れ特別図柄組み合わせとして決定される(S1147)。
S1144にて、C3〜C5カウンタの取得数値Q3〜Q5のうち、少なくとも1つが異なる数値となる場合には、C3カウンタの取得数値Q3とC4カウンタの取得数値Q4が一致するか否か確認され(S1148)、両値が一致する場合、さらにリーチ有りか否か確認される(S1149)。そして、リーチ無しと判断された場合、前記C4カウンタの取得数値Q4を1加算し、その値とC3,C5カウンタの取得数値Q3,Q5に対して予め決められている特別図柄が確定停止表示される外れ特別図柄組み合わせとして決定される(S1146)。一方、前記S1149において、リーチ有りと判断された場合、C3〜C5カウンタの取得数値Q3〜Q5に対して予め決められている特別図柄が確定停止表示される外れ特別図柄組み合わせとして決定される(S1150)。
S1148にて、C3カウンタの取得数値Q3とC4カウンタの取得数値Q4が一致しない場合、続いてリーチ有りか否か確認される(S1151)。そして、リーチ有りと確認された場合、C4カウンタの取得数値Q4をC3カウンタの取得数値Q3と同一数値に変更し、かつC5カウンタの取得数値Q5を前記C3カウンタの取得数値Q3に1加算した数値に変更し、それらの数値とC3カウンタの取得数値Q3に対して予め決められている特別図柄が確定停止表示される外れ特別図柄組み合わせとして決定される(S1152)。一方、前記S1151において、リーチ無しと確認された場合、C3〜C5カウンタの取得数値Q3〜Q5に対し、前出の予め決められている特別図柄が確定停止表示される外れ特別図柄組み合わせとして決定される(S1150)。
特別図柄変動パターン作成処理(S1160)では、図16のフローチャートから理解されるように、確率変動状態(高確率状態:確変中)か否かが確率変動設定フラグがON状態であるか否かにより確認される(S1161)。確変中でない場合、大当たりフラグがON状態であるか否か確認され(S1162)、同大当たりフラグがON状態(大当たり成立)である場合、通常遊技状態(低確率状態)の大当たりとして前掲表3の第1テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される(S1163)。また、大当たりフラグがON状態でない場合(つまり外れの場合)、通常遊技状態(低確率状態)の外れとして前掲表3の第2テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される(S1164)。S1161にて確変中である場合には、確率変動状態(高確率状態)の大当たりとして前掲表5の第3テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される(S1167)。また、大当たりフラグがON状態でない場合(つまり外れの場合)、確率変動状態(高確率状態)の外れとして前掲表6の第4テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される(S1168)。いずれにおいても変動パターンの選択が行われた後、その他の必要な処理が行われ(S1165)、当該特別図柄変動パターン作成処理(S1160)は終了する。
特別図柄変動パターン作成処理における各テーブルパターン内の変動パターンの選択では、始動入賞口スイッチ検出処理(S400)にて取得され主制御回路のRAM内に記憶されている演出乱数がロードされる。この乱数値と、各テーブルパターンの変動パターン毎に設定されている演出乱数値との対比により変動パターンの選択が行われる。
特別図柄乱数シフト処理(S1170)では、主制御回路内RAMの保留球数のデータ記憶領域において、ロード順位(読み出し順位)1位のアドレスの記憶領域に記憶されていた保留球数のデータが、既述の処理によりロードされ空席となることに起因して、ロード順位2位以下のアドレスに記憶されている保留球数のデータに対しロード順位を1ずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。図17のフローチャートから理解されるように、はじめに主制御回路のRAMに記憶されている保留球数から1減算される(S1171)。具体的には保留球数が3ならば2となる。次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされる(S1172)。続いて、最上位(ロード順位が最後、実施例では4個目)の保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S1173)。
画像表示部50が待機画面中である場合に実行されるSW処理(S1120)は、弾球遊技機1の検出操作スイッチShが遊技施設の管理者により操作された際、任意に磁気センサ、振動センサの動作確認の準備に入るための処理である。図18のフローチャートから理解されるように、検出操作スイッチShの操作がなければそのまま当該SW処理は終了する。検出操作スイッチShの操作があれば、センサの動作確認を行うため、センサ磁気センサ検知テスト開始設定、振動センサ検知テスト開始設定が行われ(S1122,S1123)、当該SW処理は終了する。磁気センサ検知開始設定では、磁気センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例では開始までの準備時間としてセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として1秒に、磁気検出時間を予め定められた時間として5秒とするセットが行われる。振動センサ検知開始設定では、振動センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例では開始までの準備時間としてセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として1秒に、振動検出時間を予め定められた時間として5秒とするセットが行われる。
前記の図11の特別動作処理(S1000)から把握されるとおり、S1020にて特別動作ステータスが2である場合に行われる特別図柄変動処理(S1200)では、図19のフローチャートから理解されるように、まず、特別動作タイマ判定処理(S1201)が行われる。同処理においては、各テーブルパターン(表3ないし表6参照)内より選択された変動パターンの変動時間(msec)に対応する特別動作タイマが設定されると共にこのタイマの減算が行われる。そこで、特別動作タイマ=0か否か、つまり変動パターンの変動時間終了か否か確認され(S1202)、特別動作タイマが0でない場合、すなわち変動時間の残余がある場合には特別図柄変動処理(S1200)は終了する。特別動作タイマが0である場合、すなわち変動時間終了の場合、変動停止コマンドがセットされ(S1203)、変動停止図柄のデータの格納(S1204)、特別動作ステータスの3へのセット(S1205)、その他の必要な処理(S1206)が実行され、当該特別図柄変動処理(S1200)は終了する。
同じく図11の特別動作処理(S1000)から把握されるとおり、S1030にて特別動作ステータスが3である場合に行われる特別図柄確定処理(S1300)では、図20のフローチャートから理解されるように、大当たりフラグがONであるか否か確認され(S1301)、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、ラウンドカウンタがセットされ(S1302)、特別動作ステータスが4にセットされる(S1303)。また、大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)、特別動作ステータスが1にセットされる(S1304)。それぞれの特別動作ステータスのセット後、特別図柄確定処理(S1300)は終了する。実施例では、ラウンドカウンタは15回にセットされる。
さらに図11の特別動作処理(S1000)から把握されるとおり、S1010,S1020,S1030にて特別動作ステータスが1,2,3のいずれにも該当しない場合、すなわち特別動作ステータスが4である場合に行われる特別電動役物処理(S1400)では、図21及び図22のフローチャートから理解されるように、確変フラグがOFFにセットされ(S1401)、大当たりを報知する大当たりオープニングが実施されたか否か確認される(S1402)。大当たりオープニングの演出が実施済みでなければ、センサの動作確認としての磁気センサ検知テスト開始設定、振動センサ検知テスト開始設定に続いて大当たりオープニングが実行される(S1403,S1404,S1405)。ここでの磁気センサ検知開始設定では、磁気センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例ではセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として0秒に、磁気検出時間を予め定められた時間として1秒とするセットが行われる。振動センサ検知開始設定では、振動センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例ではセンサ検知開始タイマは予め定められた時間として0秒に、振動検出時間も予め定められた時間として1秒とするセットが行われる。大当たりオープニングの演出が実施済みの場合には、前記S1403,S1404,S1405の処理は省略される。ここではセンサ検知開始タイマを0秒にしている理由として、大当たりの実行に支障がでないようにすばやくセンサのテストを行う必要上できるだけ短い時間の設定とするためである。
S1405の大当たりオープニング実行後、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)であるか否か確認される(S1406)。大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技が終了ではない場合、現在大入賞口15の開閉板61が開放中か否か確認され(S1407)、大入賞口15が開放中でない(閉鎖中)場合、大入賞口15の開放時間か否か、つまり大当たり動作タイマが0であるか否か確認される(S1408)。ここで、大当たり動作タイマが0である場合には大入賞口15の開放処理が行われ(S1409)、大当たり動作タイマが0でない場合にはそのまま特別電動役物処理(S1400)は終了する。
S1407にて、現在大入賞口15の開閉板61が開放中である場合、大入賞口15内(入賞球数カウントスイッチ)で検出された入賞球数が10個に達したか(S1410)、ラウンド時間(実施例では29.5秒)を経過したか(S1411)のいずれかであるか否か確認され、いずれでもない場合には当該特別電動役物処理(S1400)を終了する。これに対し、10個の入賞、ラウンド時間経過のいずれかが満たされている場合、大入賞口15の開閉板61の閉鎖処理が行われ(S1412)、ラウンドカウンタの値から1ずつ減算が行われる(S1413)。なお、S1412の大入賞口閉鎖処理では、大入賞口の閉鎖のコマンドがサブ制御回路170(表示制御回路160)にも送信可能に出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0であるか否か、つまり特別遊技(大当たり遊技)状態の終了が確認され(S1414)、同ラウンドカウンタが0でなければそのまま特別電動役物処理(S1400)は終了する。ラウンドカウンタが0である場合には、大当たり終了処理が行われ(S1415)、主制御回路RAM内の特別図柄用の保留球数記憶領域に記憶されている大当たり乱数データが大当たり終了コマンドと共にサブ制御回路170(表示制御回路160)へ送信可能に出力バッファにセットされる。
S1415の大当たり終了処理後、センサの動作確認としての磁気センサ検知テスト開始設定、振動センサ検知テスト開始設定が行われ(S1416,S1417)、大当たり終了フラグはONにセットされ(S1412)、特別電動役物処理(S1400)は終了する。ここでの磁気センサ検知開始設定では、磁気センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例ではセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として0秒に、磁気検出時間を予め定められた時間として1秒とするセットが行われる。振動センサ検知開始設定では、振動センサ検知テストフラグがONにセットされ、実施例ではセンサ検知開始タイマを予め定められた時間として0秒に、振動検出時間を予め定められた時間として1秒とするセットが行われる。
S1406にて、大当たり終了フラグがON状態(すなわち大当たり遊技終了)である場合、大当たり終了フラグがOFFにセットされ(S1419)、大当たりフラグもOFFにセットされる(S1420)。次に確定停止図柄が確変図柄(実施例では奇数のぞろ目)であるか否か確認され(S1421)、確変図柄である場合、確率変動設定フラグがONにセットされ(S1422)、特別動作ステータスが1にセットされ(S1423)、特別電動役物処理(S1400)は終了する。確定停止図柄が確変図柄と異なる図柄の場合、そのまま特別動作ステータスが1にセットされ(S1423)、特別電動役物処理(S1400)は終了する。
図8に開示の割り込み処理(S10)において、上記の特別動作処理(S1000)に続く保留球数処理(S1500)では、図23のフローチャートから理解されるように、記憶されている保留球数がロードされ(S1501)、そのロードされた保留球数が出力バッファにセットされ(S1502)、当該保留球数処理(S1500)は終わる。
続く磁気センサ処理(S1600)では、図24のフローチャートから理解されるように、磁気センサ検知テストフラグがONであるか否か、つまり現在磁気センサによる磁気検知テストが行われているか否かが確認され(S1601)、磁気センサによる磁気検知テストが行われている場合には、センサ検知開始タイマに残り時間があるか否かも確認される(S1604)。S1601にて磁気センサの検知テスト中でない場合、またはS1604にてセンサ検知開始タイマに残り時間がある場合、磁気センサ(磁気検知部材)が作動したか否か(磁気センサON信号受信)が確認され(S1602)、磁気センサの作動がない場合(磁気センサはOFFのまま)には磁気センサ処理(S1600)はそのまま終了し、磁気センサが磁気に反応して作動した場合(磁気センサON信号受信)には、磁気センサ異常検出処理が実行され(S1603)、磁気センサ処理(S1600)は終了する。
前記の磁気センサ異常検出処理(S1603)に至る過程において磁気センサが磁気の異常を検知したときとは、磁気センサの検知テスト中でないときに磁気を検知したことである。つまり、本来存在しない磁気が遊技盤面に向けられたことであり、磁気を用いた不正行為が行われたことである。よって、当該構成では、遊技制御装置である主制御回路150により磁気センサの検知情報が認識、判断され、その報知が実行される磁気検知報知手段に相当する。この場合、画像表示装置9(画像表示部50)に『磁気検知異常発生』の文字を表示し、スピーカ37から『ビー〜(bi〜)』の音声を鳴らし、ランプ表示器35,36を『赤色』に点滅させる異常報知のコマンドが主制御回路150からサブ制御回路170に送信され、ここから表示、音声、発光の各制御回路、遊技施設管理コンピュータHCに送信され、磁気検知異常発生の検知情報の報知が行われる。さらに、メイン処理Mの停止や、遊技球の弾発発射の停止等もしてもよい。
S1604にてセンサ検知開始タイマに残り時間がない場合、磁気センサを作動させるための検知駆動準備が完了したか否かが確認される(S1605)。この検知駆動準備では、磁気の検知可能状態とするべく電磁石の励磁の確認や永久磁石を備えた駆動装置の第1位置側への移動の確認である。S1605にて検知駆動準備完了の場合、磁気センサ(磁気検知部材)が作動したか否か(磁気センサON信号受信)が確認され(S1606)、磁気センサの作動がある場合(磁気センサON信号受信)、磁気センサによる検知時間の経過が確認され(S1607)、検知時間が経過していない場合には磁気センサ処理(S1600)は終了する。実施例では、既述の説明のとおり検知時間は1秒間もしくは5秒間である。
S1605にて検知駆動準備が完了していない場合、検知駆動準備処理が実行される(S1610)。この検知駆動準備処理では、前記のように電磁石の励磁、永久磁石を備えた駆動装置を第1位置側へ移動する処理となる。S1606にて磁気センサが作動しなかった場合(磁気センサはOFFのまま)には磁気センサ異常検出処理が実行され(S1608)、当該磁気センサ処理(S1600)は終了する。S1607にて検出時間経過の場合には正常と判断して検知終了処理が実行され(S1609)、磁気センサ検知中フラグがOFFにセットされ、当該磁気センサ処理(S1600)は終了する。
前記の磁気センサ異常検出処理(S1608)に至る過程において磁気センサが磁気を検知しなかったとは、磁気センサの検知テスト中であるにも関わらず磁気を検知できなかった異常状態のことである。つまり、弾球遊技機の磁気センサ及びその配線、回路等いずれかに故障が生じた可能性が高く、機器の異常を報知する必要がある。この場合、画像表示装置9(画像表示部50)に『磁気センサ異常発生』の文字を表示し、スピーカ37から『ブ〜(bu〜)』の音声を鳴らし、ランプ表示器35,36を『青色』に点滅させる磁気センサ異常報知のコマンドが主制御回路150からサブ制御回路170に送信され、ここから表示、音声、発光の各制御回路、遊技施設管理コンピュータに送信され、磁気検知異常発生の検知情報の報知が行われる。さらに、メイン処理Mの停止や、遊技球の弾発発射の停止等もしてもよい。こうして、磁気センサの異常に対し、修理等の対応を迅速に行うことができる。
S1601のフラグの状態確認ないしS1610の検知駆動準備処理は、磁気発生部材の磁気を磁気検知部材である磁気センサが検知できる検知可能状態と同センサが検知できない検知不可能状態に検知状態を切り替える状態切替手段に相当する。また、S1601のフラグの状態確認と合わせてS1606の磁気センサ作動時の処理は状態切替手段により検知可能状態となった際に磁気センサが磁気を検知した場合を正常(磁気による不正を検知)と判断する処理である。これに対し、S1606,S1608の磁気センサ作動が磁気を検出しないときの処理は、検知可能状態となった際に磁気センサが磁気を検知しなかった場合を異常と判断する処理であり、一連の処理により判断手段が構成される。なお、S1608の磁気センサ異常検出処理の説明からわかるように、検知可能状態となった際に判断手段が磁気を検知しなかった場合に磁気検知部材である磁気センサに異常が発生したことを報知する異常報知手段に相当する。
詳述の各図のフローチャートから理解されるように、実施例の弾球遊技機1にあっては、磁気センサ検知テスト開始設定(S2,S1110,S1122,S1403,S1416)及び磁気センサ処理(S1600)が実行される検知可能状態の時間は、検知不可能状態の時間よりも短くされている。よって、遊技進行に影響を与えずに必要以上の無駄な磁気検知を行うことなく、不正な磁気検知を行うことができる。
実施例の磁気を用いた不正行為の検知の場合と磁気センサの故障の場合では、いずれも共通の報知装置(画像表示装置9、スピーカ37、ランプ表示器35,36)を用いて報知が行われるものの、互いの報知の内容(表示、音声、発光)は異なる設定である。これは、弾球遊技機内の限られた報知装置を用い、どのような内容の報知であるかを速やかに認識させることができる。
続く振動センサ処理(S1700)では、図25のフローチャートから理解されるように、振動センサ検知テストフラグがONであるか否か、つまり現在振動センサによる振動検知テストが行われているか否かが確認され(S1701)、振動センサによる振動検知テストが行われている場合には、センサ検知開始タイマに残り時間があるか否かも確認される(S1704)。S1701にて振動センサの検知テスト中でない場合、またはS1704にてセンサ検知開始タイマに残り時間がある場合、振動センサ(振動検知部材)が作動したか否か(振動センサON信号受信)が確認され(S1702)、振動センサの作動がない場合(振動センサはOFFのまま)には振動センサ処理(S1700)はそのまま終了し、振動センサが振動に反応して作動した場合(振動センサON信号受信)には、振動センサ異常検出処理が実行され(S1703)、振動センサ処理(S1700)は終了する。
前記の振動センサ異常検出処理(S1703)に至る過程において振動センサが振動の異常を検知したときとは、振動センサの検知テスト中でないときに異常な振動や衝撃を検知したことである。つまり、本来存在しない振動や衝撃が遊技盤に生じたことであり、振動を伴った不正行為が行われたことである。よって、当該構成では、遊技制御装置である主制御回路150により振動センサの検知情報が認識、判断され、その報知が実行される振動検知報知手段に相当する。この場合、画像表示装置9(画像表示部50)に『振動検知異常発生』の文字を表示し、スピーカ37から『ピー〜(pi〜)』の音声を鳴らし、ランプ表示器35,36を『赤色』に点滅させる異常報知のコマンドが主制御回路150からサブ制御回路170に送信され、ここから表示、音声、発光の各制御回路、遊技施設管理コンピュータHCに送信され、振動検知異常発生の検知情報の報知が行われる。さらに、メイン処理Mの停止や、遊技球の弾発発射の停止等もしてもよい。
S1704にてセンサ検知開始タイマに残り時間がない場合、振動センサを作動させるための検知駆動準備が完了したか否かが確認される(S1705)。この検知駆動準備では、振動の検知可能状態とするべく振動モータへの通電、駆動の確認である。S1705にて検知駆動準備完了の場合、振動センサ(振動検知部材)が作動したか否か(振動センサON信号受信)が確認され(S1706)、振動センサの作動がある場合(振動センサON信号受信)、振動センサによる検知時間の経過が確認され(S1707)、検知時間が経過していない場合には振動センサ処理(S1700)は終了する。実施例では、既述の説明のとおり検知時間は1秒間もしくは5秒間である。
S1705にて検知駆動準備が完了していない場合、検知駆動準備処理が実行される(S1710)。この検知駆動準備処理では、前記のように振動発生部材である振動モータへの通電、駆動の確認の処理となる。S1706にて振動センサが作動しなかった場合(振動センサはOFFのまま)には振動センサ異常検出処理が実行され(S1708)、当該振動センサ処理(S1700)は終了する。S1707にて検出時間経過の場合には正常と判断して検知終了処理が実行され(S1709)、振動センサ検知中フラグがOFFにセットされ、当該振動センサ処理(S1700)は終了する。
前記の振動センサ異常検出処理(S1708)に至る過程において振動センサが振動を検知しなかったとは、振動センサの検知テスト中であるにも関わらず振動を検知できなかった異常状態のことである。つまり、弾球遊技機の振動センサ及びその配線、回路等いずれかに故障が生じた可能性が高く、機器の異常を報知する必要がある。この場合、画像表示装置9(画像表示部50)に『振動センサ異常発生』の文字を表示し、スピーカ37から『プー〜(pu〜)』の音声を鳴らし、ランプ表示器35,36を『青色』に点滅させる振動センサ異常報知のコマンドが主制御回路150からサブ制御回路170に送信され、ここから表示、音声、発光の各制御回路、遊技施設管理コンピュータに送信され、振動検知異常発生の検知情報の報知が行われる。さらに、メイン処理Mの停止や、遊技球の弾発発射の停止等もしてもよい。こうして、振動センサの異常に対し、修理等の対応を迅速に行うことができる。
S1701のフラグの状態確認ないしS1710の検知駆動準備処理は、振動発生部材の振動を振動検知部材である振動センサが検知できる検知可能状態と同センサが検知できない検知不可能状態に検知状態を切り替える状態切替手段に相当する。また、S1701のフラグの状態確認と合わせてS1706の振動センサ作動時の処理は状態切替手段により検知可能状態となった際に振動センサが異常振動を検知した場合を正常(振動による不正を検知)と判断する処理である。これに対し、S1706,S1708の振動センサ作動が振動を検出しないときの処理は、検知可能状態となった際に振動センサが振動を検知しなかった場合を異常と判断する処理であり、一連の処理により判断手段が構成される。なお、S1708の振動センサ異常検出処理の説明からわかるように、検知可能状態となった際に判断手段が振動を検知しなかった場合に振動検知部材である振動センサに異常が発生したことを報知する異常報知手段に相当する。
詳述の各図のフローチャートから理解されるように、実施例の弾球遊技機1にあっては、振動センサ検知テスト開始設定(S2,S1110,S1122,S1403,S1416)及び振動センサ処理(S1700)が実行される検知可能状態の時間は、当該検知可能状態の時間以外の検知不可能状態の時間よりも短くされている。よって、遊技進行に影響を与えずに必要以上の無駄な振動検知を行うことなく、不正な振動検知を行うことができる。
実施例の振動を用いた不正行為の検知の場合と振動センサの故障の場合では、いずれも共通の報知装置(画像表示装置9、スピーカ37、ランプ表示器35,36)を用いて報知が行われるものの、互いの報知の内容(表示、音声、発光)は異なる設定である。これについても、弾球遊技機内の限られた報知装置を用い、どのような内容の報知であるかを速やかに認識させることができる。
本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて構成の一部を適宜変更することができる。この実施例では、磁気センサ検知テスト開始設定及び振動センサ検知テスト開始設定は、電源投入時(Mのメイン処理参照)、遊技者待ちの待機画面中(S1110,S1111参照)、任意操作時(S1120のSW処理参照)、特別遊技開始時(S1403,S1404参照)、特別遊技終了時(S1416,S1417参照)において実行される。この代わりに、少なくともいずれかの時点で実行させることもできる。また、磁気センサと振動センサの開始タイミングや開始設定の実行頻度を互いに変えることもできる。そして実施例では磁気センサと振動センサを共に設けているが、いずれか一方でもよい。ただし、磁気センサと振動センサを共に設けたほうが不正対策をより強固にすることが可能になる。加えて、磁気センサと振動センサによる不正検知や磁気センサと振動センサの状態異常検知のタイミングによって(遊技状態によって)報知態様を各々異ならせてもよい。例えば、大当たり中以外(つまり通常遊技状態時)では表示のみで報知し、大当たり中は表示やランプや音声等により報知したり弾球遊技機を停止状態にする等遊技状態に応じて報知を組み合わせて行うことである。
また、永久磁石を備えた駆動部材を図4の回動する部材とする他に、磁気遮蔽用の筒部材(図示せず)を動かすこともできる。なお、遊技盤に備えられる磁気発生部材、磁気検知部材、振動発生部材、振動検知部材の位置は図示のとおりに限定されない。この他に、磁気発生部材、振動発生部材を遊技盤内から駆動装置により出し入れして検知確認に供することもできる。ただし、遊技球が通過する箇所、特には始動入賞口や特定入賞口に至る経路に重点的に備えられる。むろん、磁気や振動の検知に当たり、弾球遊技機自体から生じる磁気や振動の影響を受けないように、適度な遮蔽、防振も行われ、ノイズ除去の処理等も行われる。