JP2008161449A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Yoshitaka Tsuchiya
義孝 土屋
Takashi Kondo
尚 近藤
Shoji Tsuji
昭二 辻
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Abstract

【課題】入球口に入球後の遊技球の流下動作を遊技演出に用いると共に、遊技との一体感を高めて新規な興趣を創出することができる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】始動入賞口10に入賞した遊技球を視認可能に分岐した複数の球通路120と、そのうちいずれかの球通路に遊技球を流下させるかの切り替えを行う切替手段としての可動誘導片131、誘導シーソー132、第1誘導フラップ134、第2誘導フラップ136と、判定結果に基づき切替手段を制御する切替制御手段である主制御回路、サブ制御回路を備え、球通路の少なくとも1つに遊技者に判定結果に基づく報知態様を表示する報知手段として報知ランプ105と、始動入賞口に入球した遊技球を前の判定図柄の変動停止から起因となった遊技球の判定図柄が停止表示されるまでの間に1球ずつ流下させることが可能な可動球止片111を有する保留球貯留部110とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチンコ遊技機等に代表される弾球遊技機に関する。
例えば、パチンコ遊技機等の弾球遊技機は、当否判定用の入球口に遊技球が入球する等の判定条件の成立に起因して当たり外れが判定される。その判定結果が当たりである場合に「大当たり」と称される所定の当たり遊技(特別遊技状態)を適宜回数(所定回数のラウンド)に亘り実行している。そこで、遊技者は賞球を獲得することができる。
この種の弾球遊技機において、いずれの入球口に入球しなかった遊技球は遊技領域の下部に配されるアウト口(排出口)から遊技板の外部に排出されていた。つまり、遊技者からしてみれば無駄球ということになる。そこで、アウト口に入って遊技との関連が無くなった遊技球であっても、再利用することにより、遊技演出を行うことができる弾球遊技機が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示されているように、いったん流下した遊技球を再び遊技領域の上方位置まで汲み上げることにより遊技への再参加の興趣は得られるものの、その機構等は複雑である。また、遊技球の上昇動作と実際の遊技進行との一体性を調和させることは容易ではない。このことから、アウト口に入った遊技球を用いることによっては、遊技者の関心を十分に引きつけられない問題があった。このため、遊技球本来の流下動作に着目して、新たな興趣を演出可能な弾球遊技機が望まれていた。
特開2005−342071号公報
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、入球口に入球後の遊技球の流下動作を遊技演出に用いると共に、遊技との一体感を高めて新規な興趣を創出することができる弾球遊技機を提供する。
すなわち、請求項1の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域と、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に遊技球が入球したことに起因して遊技の当否を判定する当否判定手段と、前記当否判定手段の判定結果を表示するための判定図柄を変動させた後に前記判定図柄を停止表示する表示手段とを備えた弾球遊技機において、前記入球口に入球した遊技球を遊技者が視認可能な分岐した複数の球通路と、前記複数の球通路のうちいずれかの球通路に遊技球を流下させるかの切り替えを行う切替手段と、前記当否判定手段の判定結果に基づき前記切替手段を制御する切替制御手段とを備えたことを特徴とする弾球遊技機に係る。
請求項2の発明は、前記分岐した複数の球通路は、遊技球が流下することにより前記当否判定手段の判定結果が当たりであるときに選択されやすい高期待度球通路と、前記高期待度球通路よりも当たりであるときに選択され難い低期待度球通路とを含むことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機に係る。
請求項3の発明は、前記分岐した複数の球通路の少なくとも1つには、遊技者に前記判定結果に基づく報知態様を表示する報知手段が備えられ、前記報知手段は、前記低期待度球通路と前記高期待度球通路とを区別して報知する報知態様で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機に係る。
請求項4の発明は、前記判定条件の成立回数を記憶すると共に前記判定図柄が変動開始するときあるいは前記判定結果を表示するときに、前記記憶された成立回数を減算する成立回数記憶手段と、前記入球口に入球した遊技球を前の判定図柄の変動停止から起因となった遊技球の判定図柄が停止表示されるまでの間に1球ずつ流下させることが可能な可動球止片を有すると共に、前記入球口に入球した遊技球を前記判定条件の成立回数と同数の所定個数まで貯留する貯留手段とを備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項5の発明は、前記判定結果に基づいて前記判定図柄の変動態様の種類を選択する変動態様選択手段を備え、前記切替制御手段は前記変動態様の種類に基づいて前記切替手段を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項6の発明は、前記分岐した複数の球通路に備えられた前記切替手段の直前には遊技球の通過を検出する球通過検出手段が設けられ、前記切替手段は前記分岐した複数の球通路の分岐点にそれぞれ設けられていると共に、少なくとも2以上の前記切替手段を可動させる第1可動手段が備えられ、前記切替制御手段は前記球通過検出手段が遊技球を検知したことに基づいて前記第1可動手段を作動させることにより遊技球の進路を可変することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾球遊技機に係る。
請求項7の発明は、前記入球口の分岐した複数の球通路には前記切替手段を可動させる第2可動手段がさらに備えられ、前記切替手段は該切替手段に前記球通過検出手段を設けており、前記切替制御手段は前記球通過検出手段が遊技球を検知したことに基づいて前記第2可動手段を作動させることにより前記切替手段上の遊技球の転動方向を可変させることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機に係る。
請求項8の発明は、前記第2可動手段により可動する前記切替手段が、前記低期待度球通路と前記高期待度球通路との分岐点に備えられていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機に係る。
請求項1の発明に係る弾球遊技機によると、遊技球が流下可能な遊技領域と、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口と、前記入球口に遊技球が入球したことに起因して遊技の当否を判定する当否判定手段と、前記当否判定手段の判定結果を表示するための判定図柄を変動させた後に前記判定図柄を停止表示する表示手段とを備えた弾球遊技機において、前記入球口に入球した遊技球を遊技者が視認可能な分岐した複数の球通路と、前記複数の球通路のうちいずれかの球通路に遊技球を流下させるかの切り替えを行う切替手段と、前記当否判定手段の判定結果に基づき前記切替手段を制御する切替制御手段とを備えたため、入球口に入球後の遊技球がどの球通路に向かうのかという遊技球の流下動作を遊技の演出に用いることができ、遊技との一体感を高めた新規な興趣を創出することができる。
請求項2の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1の発明において、前記分岐した複数の球通路は、遊技球が流下することにより前記当否判定手段の判定結果が当たりであるときに選択されやすい高期待度球通路と、前記高期待度球通路よりも当たりであるときに選択され難い低期待度球通路とを含むため、遊技者は遊技球が流下する球通路の種類により遊技の当否判定結果を予測しやすくなる。
請求項3の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1または2の発明において、前記分岐した複数の球通路の少なくとも1つには、遊技者に前記判定結果に基づく報知態様を表示する報知手段が備えられ、前記報知手段は、前記低期待度球通路と前記高期待度球通路とを区別して報知する報知態様で表示するため、遊技者にとって遊技の当否判定結果はより分かりやすくなる。
請求項4の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の発明において、前記判定条件の成立回数を記憶すると共に前記判定図柄が変動開始するときあるいは前記判定結果を表示するときに、前記記憶された成立回数を減算する成立回数記憶手段と、前記入球口に入球した遊技球を前の判定図柄の変動停止から起因となった遊技球の判定図柄が停止表示されるまでの間に1球ずつ流下させることが可能な可動球止片を有すると共に、前記入球口に入球した遊技球を前記判定条件の成立回数と同数の所定個数まで貯留する貯留手段とを備えているため、遊技の当否判定に供された遊技球をそのまま各球通路への流下の演出に利用することができる。そこで、毎回の当否判定結果と遊技球の流下する球通路との関連性が生じ、新たな遊技演出の面白さが生じる。
請求項5の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発明において、前記判定結果に基づいて前記判定図柄の変動態様の種類を選択する変動態様選択手段を備え、前記切替制御手段は前記変動態様の種類に基づいて前記切替手段を制御するため、判定図柄の変動態様に応じた球通路への誘導が可能となり、いっそうの遊技との一体感が生ずる。
請求項6の発明に係る弾球遊技機によると、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の発明において、前記分岐した複数の球通路に備えられた前記切替手段の直前には遊技球の通過を検出する球通過検出手段が設けられ、前記切替手段は前記分岐した複数の球通路の分岐点にそれぞれ設けられていると共に、少なくとも2以上の前記切替手段を可動させる第1可動手段が備えられ、前記切替制御手段は前記球通過検出手段が遊技球を検知したことに基づいて前記第1可動手段を作動させることにより遊技球の進路を可変するため、単一の第1可動手段の可動により複数の切替手段の可動が可能となり、装置設計を簡略化することができる。
請求項7の発明に係る弾球遊技機によると、請求項6に記載の発明において、前記入球口の分岐した複数の球通路には前記切替手段を可動させる第2可動手段がさらに備えられ、前記切替手段は該切替手段に前記球通過検出手段を設けており、前記切替制御手段は前記球通過検出手段が遊技球を検知したことに基づいて前記第2可動手段を作動させることにより前記切替手段上の遊技球の転動方向を可変させるため、第1可動手段の可動とは異なる作動により、さらに変化に富んだ遊技球の動きを演出することができる。
請求項8の発明に係る弾球遊技機によると、請求項7に記載の発明において、前記第2可動手段により可動する前記切替手段が、前記低期待度球通路と前記高期待度球通路との分岐点に備えられているため、遊技球をいったん低期待度球通路に向かうように見せかけながら、高期待度球通路側に転動させることができ、遊技者に意外性のある展開を演出することができる。
以下添付の図面に従って本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図、図2は図1の弾球遊技機における遊技盤の正面図、図3は同弾球遊技機の背面図、図4は同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図5は入球演出装置の正面図、図6は入球演出装置の一部分解図、図7は入球演出装置の右側面図、図8は入球演出装置の背面図、図9は第1可動手段の可動状態を示す概略図、図10は第2可動手段の可動状態を示す概略図、図11はメイン処理に関するフローチャート、図12はメイン処理の割り込み処理に関するフローチャートである。
本実施例において、主な語句の対応は以下のとおりである。
当否判定手段とは、図4の主制御回路50である。
表示手段とは、図1等の図柄表示装置43である。
切替手段とは、図6等の可動誘導片131、誘導シーソー132、第1誘導フラップ134,第2誘導フラップ136である。
切替制御手段とは、主制御回路50、サブ制御回路80である。
成立回数記憶手段とは、主制御回路50である。
報知手段とは、図5等の報知ランプ105である。
貯留手段とは、図5等の保留球貯留部110である。
変動態様選択手段とは、主制御回路50である。
球通過検出手段とは、図6等の可動誘導片センサ130、誘導シーソーセンサ133、第1フラップセンサ135,第2誘導フラップセンサ137である。
第1可動手段とは、図8等のフラップ可動ソレノイド143である。
第2可動手段とは、図8等のシーソー可動モータ150である。
請求項の語句と本実施例の語句との対応は、以上のとおりであるが、本実施例は請求項の一つの実施形態であり、請求項の内容が以下の実施例に限定されるものではない。
図1及び図2に示す弾球遊技機1は、この発明の一実施例に係るパチンコ遊技機である。弾球遊技機1では、枠体2の内側に遊技盤3が着脱交換可能に収容されており、その遊技盤3に遊技球の外側ガイドレール4及び内側ガイドレール5が略円形に立設され、内側ガイドレール5によって囲まれた遊技球が流下可能な遊技領域6に、遊技球の入球可能な入球領域である入球口(入賞口とも呼ばれる。)等が設けられている。この実施例では、前記遊技盤3の遊技領域6に、次に説明するような複数の入球口(以下、入賞口として説明する。)が設けられている。図示において釘は省略して表されている。
まず、遊技領域6の中心線上には、入賞口(入球口)の一種であり、遊技球の入賞(入球)に起因して遊技の当否判定に用いられる始動入賞口10が設けられ、この始動入賞口10と一体化した役物として入球演出装置100が備えられている。始動入賞口10、入球演出装置100の下方に図柄表示装置43、特別電動役物である遊技特典付与装置として大入賞装置(大入賞口)15が配設されており、その下方にはアウト口17が配設されている。また、上方の始動入賞口10の両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に風車22a,22bが設けられており、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25が配設され、さらには前記大入賞装置15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。
弾球遊技機1の前面側には、枠飾りランプ35,36、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37、遊技者による操作ハンドル92(操作手段)の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置91等がそれぞれ組み付けられている。
発射装置91は、操作ハンドル92と、該操作ハンドル92の操作により駆動する発射モータ94と、この発射モータの駆動により間欠的に揺動して遊技球を弾発発射する打球杆(図示せず)とを有している。なお、遊技者により操作ハンドル92が握持されると、遊技者の生体電流はタッチスイッチ93により検知され、発射装置制御基板254(発射制御回路76)の制御を受け発射モータ94は駆動される(図3,図4を参照)。発射装置91により発射された遊技球は、遊技盤面に立設された外側誘導レール4と内側誘導レール5間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導されるようになっている。発射球誘導路により遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口に入賞するか、あるいは何処にも入賞しなければ前記アウト口17から遊技盤3の裏側へ排出される。
図中の図柄表示装置43(判定図柄表示手段、当否報知手段等)は液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなり、数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等の遊技の当否判定に用いる判定図柄(あるいは特別図柄という。以下、特別図柄として説明する。)を変動表示及び停止表示(最終的に確定表示する前の仮停止表示も含む、以下同じ)する。符号34は特別図柄保留記憶数表示器、47は普通図柄変動数記憶表示器であり、共にLED等からなる。普通図柄変動数記憶表示器47は、前記の普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過することによって発生する図柄変動開始の数を、現在変動中のものを除いて保留回数(この例では最高4回)として記憶し表示するようになっている。
この実施例の図柄表示装置43は、横に並ぶ3つの図柄表示領域(左特別図柄表示領域、中特別図柄表示領域、右特別図柄表示領域)で構成される図柄表示部を有し、それぞれの図柄表示領域で判定図柄(特別図柄)が変動表示及び停止表示可能とされている。加えて、図柄表示装置43の上部には、LED表示器等から構成される普通図柄表示装置41が設けられており、普通図柄が変動表示及び停止表示可能とされている。また、図柄表示装置43には、特別図柄等に加えて背景画像(キャラクタ,背景,文字等を含む。)が表示されることもあり、背景画像が特別図柄の変動開始等の所定条件に起因して変動表示可能となっている場合もある。実施例において図柄表示装置43に表示される左、中、右特別図柄は、各々『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11』の12通りの数字からなる図柄である。
さらに、遊技特典付与装置である大入賞装置15(大入賞口とも称される。)に関し、符号13は開閉扉(開閉部材)、14は大入賞装置入球口(遊技特典付与装置の入球口)である。なお、図柄表示装置43については、開示の液晶表示器に限られるものではなく、有機EL、CRT、セグメント式やドットマトリクス式等のLED表示器で構成されていてもよい。
遊技盤3の背面(裏面)には、各入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞口用検出スイッチ(図示せず)等がそれぞれ設けられている。始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ12(後記図8等参照)は入賞球の通路に設けられており、入賞球の検出を起因に図柄表示装置43の特別図柄変動は開始する。その際、特別図柄変動中に始動入賞口10に入賞した遊技球の個数、すなわち特別図柄の変動を開始する回数については、保留回数(この例では最高4回)を、特別図柄保留記憶数表示器34に表示し、記憶数の減少によって前記表示器34の表示個数を減らす(色を変化させる)ようになっている。その他、左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤背面に設けられている。
前述のとおり、始動入賞口10に入賞した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ12(始動入賞口センサ)によって入賞球が検出されると、図柄表示装置43における左,中,右特別図柄表示領域で各特別図柄が変動を開始し、所定時間変動後、予め設定された順で特別図柄が変動停止して、停止図柄の組合せが確定表示される。なお、図柄変動パターン等によっては、特別図柄の確定表示以前に、いわゆるリーチ状態となったり、いわゆるリーチ予告、当たり予告等が実行されることがある。そして、前記確定表示された停止図柄の組合せが、予め決められた判定図柄組合せである特定の大当たり図柄組合せ、例えば、同一図柄の組合せからなる場合、通称ぞろ目となると、大当たり状態(特別遊技状態)に移行する。大当たり状態になると、大入賞装置15の開閉板14が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、同大入賞装置15内へ入賞可能にする。
ここで、リーチ状態とは、図柄表示装置43の左,中,右特別図柄表示領域において、特別図柄の変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様、つまり大当たり図柄の組合せ(同一図柄の組合せ)が表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記図柄表示装置43の左,中,右特別図柄表示領域のうち、最終停止図柄(ここでは中特別図柄)を表示する表示領域(ここでは中特別図柄表示領域)だけを残して、残りの2つの表示領域で図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように仮停止するリーチ変動表示処理がなされている。
また、リーチ状態時には、図柄表示装置43における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の変動時間を長くしたり、図柄表示装置43における特別図柄を利用した図柄利用演出や特別図柄の背後に表示されるキャラクタや背景等を表示してリーチアクションが演出されるようになっている。なお、リーチ状態になる前に、リーチ状態になる可能性または大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしてもよい。予告態様としては、図柄表示装置43上へのキャラクタの表示や残像表示等が挙げられる。
遊技盤3の大入賞装置15内には、大入賞装置15に入球した遊技球を検出する入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が設けられ、入球の検出により大入賞装置15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。前記の各入球口への遊技球の入球を各検出スイッチが検出、すなわち遊技における入賞条件が成立すると、賞球払出装置によって、入球数に応じて予め設定されている所定数の遊技球が賞品球として払い出されるようになっている。開閉扉13は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは大入賞装置15内(入賞球数カウントスイッチ)で検出された入球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。
また、大入賞装置15の開放中または大入賞装置15が閉じてから約2秒以内に、入賞球数カウントスイッチ(カウントセンサ)が入球を検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数、実施例では最高15回(15ラウンド)、開閉扉13(特別電動役物)の開放を繰り返すようになっている。このような所定回数の開閉扉13の開放は、特別遊技(大当たり遊技)とも呼ばれる。従って、大入賞装置15は遊技領域6に備えられて遊技球の受け入れと共に、遊技者に遊技上の特典の付与を可能とする。
この実施例の弾球遊技機1は特典遊技として確率変動機能及び時間短縮機能を備えた機種であり、大当たり成立時における大当たり特別図柄組合せが確変及び時短図柄である‘1’,‘3’,‘5’,‘7’,‘9’,‘11’のいずれかの奇数のぞろ目(以下、当該特別図柄の組合せを特定図柄という。)であるときには、大当たり(特別遊技状態)の発生に加えて、大当たり終了後に確率変動及び時間短縮が生じ、すなわち次回の大当たり発生確率が平時における通常遊技状態(低確率状態:1/315)よりも高い確率変動状態(高確率状態:7/315)に移行されると共に、特別図柄が変動開始してから確定表示されるまでの時間が通常より短くなる。当該確率変動状態及び時間短縮状態は次回の大当たりまで継続するようになっている。また、大当たり成立時における大当たり図柄組合せが通常図柄である‘0’,‘2’,‘4’,‘6’,‘8’,‘10’のいずれかの偶数のぞろ目(以下、当該特別図柄の組合せを非特定図柄という。)であるときには、大当たり終了後は、通常遊技状態(低確率状態:1/315)とされ、時間短縮も行われず、通常遊技状態は次回の大当たりまで継続する。なお、確率変動状態時に、再び上記確変及び時短図柄のぞろ目で大当たりが成立した場合には、その大当たり終了後に再度確率変動状態になる。
前記した入賞口用検出スイッチの他に、始動入賞口10の可動片11a,11bを開閉する始動入賞口用ソレノイド141(図7等参照)と、大入賞装置15の開閉扉13を開閉する大入賞装置開放ソレノイド等があり、普通図柄変動開始用左ゲート19及び普通図柄変動開始用右ゲート21には通過する遊技球を検出するゲート検出スイッチがある。
ゲート検出スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することにより、普通図柄表示装置41における普通図柄の変動を開始させるようになっている。そして、普通図柄表示装置41において図柄変動した後に確定表示された図柄が予め設定されている特定の図柄であった場合には、小当たり(普通図柄当たり)となり、始動入賞口10の可動片11a,11b(図5等参照)の拡開開放を所定時間行うようになっている。
図3に示すように、遊技機1の遊技盤の裏面側には、該遊技盤の前面側に配設された特別図柄表示装置43への図柄等の表示制御を行う図柄制御基板257、同じく遊技盤の前面側である遊技領域6に配設された入賞口に入球した遊技球を集合させる集合路を有する集合板(図示せず)が設けられている。
図3の符号240は遊技球を貯留する貯留タンク、241はタンクレール、242は枠用外部出力端子基板、243はランプ中継基板、244は受電基板、245は賞球センサ中継基板、246は盤面用外部出力端子基板、247は中継基板、248は音声制御基板、249はFG中継基板、250は主制御基板、251は電源基板、252は発光制御基板(この弾球遊技機のサブ制御基板)、253は払出制御基板、254は発射装置制御基板、255はカードインターフェイス接続部、256は電源プラグ、257は図柄制御基板、260は制御基板収容ケース、Gは接地線である。
前記図柄表示装置43における図柄変動の制御は、図4に示す主制御回路50及びサブ制御回路80を介して該主制御回路50と前記画像表示装置9とを接続する表示制御回路60によって行われる。図示はしないが、各制御回路に対し電源装置(電源基板)から所定の電源供給が行われている。
主制御回路50は、CPU,RAM,ROM、並びに複数のカウンタを備えたコンピュータと、該コンピュータと表示制御回路60等を結ぶ入出力回路と、前記コンピュータと大入賞装置15に接続される中継回路71等を結ぶ入出力回路等で構成される。CPUは、制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ、各種タイマ等を備え、演算制御を行う他、大当たりの発生確率や小当たり(始動入賞口10の拡開開放を行う普通図柄当たり)の発生確率を定める乱数等も生成している。当該CPUは、実施例において、制御手段、記憶手段、当否判定手段、特別遊技実行手段、特典遊技実行手段、主制御手段、時間設定手段、計測手段、遊技進行制御手段、報知制御手段、遊技進行検出手段、切替制御手段、変動態様選択手段等に相当し、前記列記した各手段に係る処理は同主制御回路50内のRAM,ROM等と連携して適式に各種演算されることにより、弾球遊技機1における遊技進行は制御されている。また、前記RAMは、成立回数記憶手段等の各種記憶手段に相当し、始動入賞口検出スイッチの検出信号及びゲート検出スイッチの検出信号に関する記憶領域,CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域,各種データ(コマンドデータ)を一時的に記憶する記憶領域やフラグ,CPUの作業領域を備えており、後述する判定図柄の図柄情報(各カウンタの取得数値)等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、後述する各遊技状態における大当たり等の判定値等が書き込まれている。
この例の弾球遊技機のサブ制御回路80は各種ランプ等の発光制御を行う発光制御回路を兼ね、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータと主制御回路50、その他の回路等を結ぶ入力回路から構成される。前記回路80内のCPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行う。また、前記RAMは、記憶領域と前記CPUによる作業領域等を有しており、主制御回路50のRAMと同様にカウンタの取得数値等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、各種ランプの発光データが書き込まれている。サブ制御回路80は主制御回路50と共に切替制御手段に相当する。
サブ制御回路80に接続された入球演出装置100には、後出の図5等にて詳述する報知ランプ105、入球演出装置内各センサとしての第3球通路センサ113,第4球通路センサ114,第5球通路センサ115,流下検出センサ117、可動誘導片センサ130,誘導シーソーセンサ133,第1フラップセンサ135,第2フラップセンサ137、可動球止片ソレノイド142,フラップ可動ソレノイド143、シーソー可動モータ150等が設けられる。また、サブ制御回路80にはランプ表示器35,36及びその他の発光体、LED等が接続されている。
表示制御回路60は、表示制御手段であると共に図柄報知手段に相当し、CPU,RAM,ROMを備えたコンピュータと、該コンピュータとサブ制御回路80を結ぶ入力回路と、前記コンピュータと図柄表示装置43、普通図柄表示装置41を結ぶ出力回路等で構成される。前記CPUは、内部に制御部,演算部,各種カウンタ,各種レジスタ,各種フラグ等を有し演算制御を行う。また、前記RAMは、記憶領域と前記CPUによる作業領域等を有しており、主制御回路50のRAMと同様にカウンタの取得数値等の各種データを記憶する。さらに、前記ROMには、図柄表示装置43への表示データや各種表示プログラム等の図柄データが書き込まれている。表示制御回路60は、主制御回路50と共に図柄表示装置に相当し、画像表示装置9(特には図柄表示装置43)に表示される遊技画像(特別図柄、普通図柄、図示はしないがキャラクタ、風景等の背景画像等)の表示制御に関する信号を主制御回路50から受信し、表示用データを設定して表示制御を行う。
中継回路71には遊技盤3に配設された大入賞装置15に係わるスイッチ類が備えられる。払出制御回路75には貸球払出装置96、発射制御回路76等が接続され、当該発射制御回路76には発射装置91が接続されている。また、この払出制御回路75及びフォト分配回路74には賞球払出装置95が接続されており、音声制御回路73にはスピーカ37が接続されている。音声制御回路73についても、それぞれに制御用CPU、制御データROM、制御データRAMが適式に備えられ(図示せず)、主制御回路50、サブ制御回路80から送信される遊技上の各種コマンド(リーチ、大当たり、中当たり、小当たり、特別遊技状態実行中、特典遊技状態実行中、遊技の中断を促す報知等)を受信し、各種コマンドに応答した音声、発光が実行される。
これより、弾球遊技機1に備えられた入球演出装置100を図示に従い説明する。入球演出装置100上部には始動入賞口10が備えられており、これに入賞した遊技球は、始動入賞口内の始動入賞口検出スイッチ12(図6等参照)を流下することにより入賞検出される。入賞検出の信号はサブ制御回路80を経由して主制御回路50に送信され、後述する各図のフローチャートから把握されるように、所定のカウンタの乱数が取得される。この取得乱数に基づいて、遊技の当否判定、特別図柄変動パターン等の各種遊技情報が決定される。
既存の弾球遊技機においては、始動入賞口に入賞して始動入賞口検出スイッチにより検出された遊技球は、そのまま遊技盤背面に集約され回収されているに過ぎなかった。そこで、本実施例の弾球遊技機1の入球演出装置100は、始動入賞口10に入賞して遊技の当否判定の判断に供した後の遊技球を用い、その流下、転動経路を遊技者が視認可能とすることにより、判定図柄である特別図柄が当たりとなりやすいか否かの予告演出を行い遊技との一体感を高めることを可能にした役物である。
図5の正面図に示すとおり、入球演出装置100は上端部分に始動入賞口10、可動片11a,11bを有し、始動入賞口10と一体化した装置として構成されている。可動片11a,11bの動作により始動入賞口10への入賞の程度は変化する。入球演出装置100は遊技盤3の遊技領域6にベース板101により固定され、そのベース板101の手前側(遊技者側)にカバー体103が張り合わされる。カバー体103には、入球演出装置100内部に形成された球通路120、並びに球通路120を流下、転動する遊技球Pを視認可能にするための窓部102が設けられている。窓部102は遊技球の転落を防ぎ、視認性を確保するため、透明アクリル樹脂等の種々の透明樹脂が用いられる。符号11kは安定板である。
入球演出装置100上部に位置する始動入賞口10に入賞した遊技球は、始動入賞口内の始動入賞口検出スイッチ12を通過後、保留球貯留部110(貯留手段)に流下し貯留される。保留球貯留部110の遊技球の貯留数は、遊技が大当たりであるか否かの判定条件の成立回数と同数の保留回数(この例では最高4回)として4個までとしている。
保留球貯留部110内の遊技球は可動球止片111により保持され、遊技球は必要なときに下流側(下位側)の球通路120に流下、転動する。球通路120は、上流側(上位側)から第1球通路121、第2球通路122、第3球通路123、第4球通路124、第5球通路125の順に分岐した複数の遊技球の通路からなる。符号121oは第1球通路出口、122oは第2球通路出口である。
球通路120において、第1球通路121と第2球通路122との分岐位置は第1分岐点126、第2球通路122と第3球通路123との分岐位置は第2分岐点127、第3球通路123と第4球通路124との分岐位置は第3分岐点128、第4球通路124と第5球通路125との分岐位置は第4分岐点129である。符号131は可動誘導片である。
第3球通路123、第4球通路124、第5球通路125の直下にはそれぞれ報知手段として報知ランプ105が配され、遊技者に遊技の当否判定結果に基づく報知態様が表示される。各配置ランプのレンズ106には大当たり発生期待度を星の数の順番として区別した期待度表示107α(星1個),107β(星2個),107γ(星3個)が設定される。遊技球がこれらの3つのいずれかの球通路を流下すると対応する報知ランプ105が点灯し、その期待度表示が示される。実施例の報知態様では、星の数が多いほど大当たりは発生しやすいとする演出である。ゆえに、遊技者にとり遊技の当否判定結果が大当たりとなる可能性が段階的に分かりやすくなる。
後出の表1、表2に示すように、第4球通路124、第5球通路125は、遊技球が流下することにより判定結果が当たり、つまり大当たりとなる場合に選択されやすい高期待度球通路であり、その中においても、第4球通路から第5球通路の順に大当たりへの期待度が高められている。これに対し、第1球通路121と第2球通路122では、特段の報知等もなく遊技球の通過を見ることができるのみであり、第3球通路123では星の数の少ない期待度表示107αが表示される。第1球通路ないし第3球通路は、前記の高期待度球通路よりも大当たりになり難い場合に選択されやすい低期待度球通路となる。このように高期待度球通路と低期待度球通路に分かれることにより、遊技者は遊技の当否判定結果の目安を得ることになる。
図6を用い、さらに球通路120内の構造を説明する。同図はカバー体103の一部を入球演出装置100から取り外した図である。この図からよく判るように、第1球通路ないし第5球通路のいずれかの球通路に遊技球Pを流下、転動させるか、その遊技球の進路を変更する切替手段として、第1分岐点126に可動誘導片131、第2分岐点127に誘導シーソー132、第3分岐点128に第1誘導フラップ134、第4分岐点129に第2誘導フラップ136が設けられている。
保留球貯留部110は、実施例の保留回数(保留記憶数)と同数の遊技球、最大4個を貯留可能の高さとしており、5個目の遊技球が入賞したとしても、4個目の遊技球により弾かれ余剰球出口116から排出される。
可動球止片111は可動球止片ソレノイド142(図7参照)の作動制御を伴うことにより、前進、後退し、保留球貯留部110の遊技球を直前の特別図柄の変動停止から、その起因となった遊技球による入賞を契機とする特別図柄が停止表示されるまでの間に1球ずつ流下させる。
可動球止片ソレノイド142による遊技球の流下は、主制御回路50内で演算実行される遊技の進行と連動されサブ制御回路80の制御に基づいて流下検出センサ117により1球ずつの流下が確認され、逐一、可動球止片111は前進、後退駆動する。可動球止片111の制御応答は可動球止片ソレノイド142への例えば0.5秒間の通電を通じて行われるため、ほぼ確実に遊技球を1球ずつ流下可能である。保留球貯留部110に貯留された遊技の当否判定に供された遊技球は、そのまま各球通路への流下の演出に利用することができる。このことから、毎回の当否判定結果と遊技球が向かう球通路との関連性に応じて、遊技者は新たな遊技演出の面白さを得ることができる。
保留球貯留部110から球通路120内に突入した遊技球は可動誘導片センサ130によりその落下が検出され、第1分岐点126まで流下すると、可動誘導片131により第1球通路121に進むかあるいは第2球通路122に進むかの進路の切り替えを受ける。可動誘導片131が前進状態の場合、球通路120中に可動誘導片131は突出することになるため、遊技球は当該可動誘導片131の抵抗を受けて第1球通路121側に流下、転動する。図示のとおり、可動誘導片131は第1球通路121側に傾斜しているため、ほぼ確実に第1球通路121へ誘導される。第1球通路121に流下した遊技球はそのまま第1球通路出口121oから入球演出装置100外に流出する。
可動誘導片131が後退状態の場合、遊技球は球通路120内の第1分岐点126を素通りして流下し、第2分岐点127に達する。第2分岐点127に備えられた誘導シーソー132は、常時図示の実線で示した第2球通路122側へ傾斜した状態(降下状態)にある。そのため、流下した遊技球は誘導シーソー132上を第2分岐点127から第2球通路122に向けて転動する。このとき、誘導シーソーセンサ133(球通過検出手段)により遊技球の転動が検出された場合、必要に応じて誘導シーソー132は、図示の破線で示した第3分岐点128へ傾斜した状態(上昇状態)に変化する。なお、第2球通路122に流下した遊技球はそのまま第2球通路出口122oから入球演出装置100外に流出する。
上昇状態の誘導シーソー132上を転動する遊技球が第3分岐点128へ接近していることは、第1フラップセンサ135(球通過検出手段)により検出される。この場合、第1誘導フラップ134の制御により該フラップが前進状態であれば、遊技球はこの第1誘導フラップ134上を転動し、第3球通路123内を流下する。
第1誘導フラップ134の制御により該フラップが後退状態であれば、遊技球は第1誘導フラップ134の隙間を通じて落下する。そこで、遊技球は、直下に配置された第2フラップセンサ137(球通過検出手段)により検出される。このとき、第2誘導フラップ136の制御により該フラップが後退状態であれば、遊技球は第4分岐点129より第4球通路124内を流下する。また、第2誘導フラップ136が前進状態であれば、遊技球は第4分岐点129を通過してそのまま第5球通路125内を転動流下する。
第3球通路123を流下する遊技球は第3球通路センサ113により、第4球通路124を流下する遊技球は第4球通路センサ114により、第5球通路125を流下する遊技球は第5球通路センサ115により検出される。そこで、各球通路センサによる検出信号はサブ制御回路80に送信され、各球通路直下の対応する報知ランプ105が点灯する。符号105eは同報知ランプ内のLEDである。図示のとおり、球通過検出手段に相当する各センサ130,135,137は、切替手段に当たる可動誘導片131、第1,第2誘導フラップ134,136の直前に設けられる。
さらに入球演出装置100内部の詳細を図7ないし図10を用い説明する。図7は入球演出装置100の可動片11b側からの右側面図ある。始動入賞口10の内部側に配置された始動入賞口ソレノイド141の駆動に伴い可動片11a,11bの開放、縮小が行われる。始動入賞口10の内部に始動入賞口検出スイッチ12が備えられる。
可動球止片111の背後には可動球止片ソレノイド142が備えられ、また、入球演出装置の下方位置にはフラップ可動ソレノイド143が備えられる。入球演出装置100内の各ソレノイドは、主制御回路50並びにサブ制御回路80の制御に基づいて、独立して可動する。同様に、誘導シーソー132の背後にはその可動用にステッピングモータ等を用いたシーソー可動モータ150が備えられる。この実施例の2種類の可動手段(すなわち、フラップ可動ソレノイド及びシーソー可動モータ)は、その動作形態が直線運動、回転運動と異なることから、当然誘導フラップ、誘導シーソーの動きに差異が生じる。そのため、変化に富んだ遊技球の流下、転動の演出が可能となる。
前記の余剰球出口116、第1球通路121(第1球通路出口121o)等をはじめとする球通路を通過し終えた遊技球は、流下排出路108内に流れ込み、同排出路内を流下する。そして、流下球出口109より入球演出装置100から遊技盤3の背面に配された集合路(図示せず)に集約される。
図8は入球演出装置100の背面図である。同図に示すように、流下排出路108は、余剰球出口116、第1球通路出口121o、第2球通路出口122o、第3,第4,第5球通路123,124,125の位置に対応して、遊技球を取り込み可能に配置される。
第1可動手段であるフラップ可動ソレノイド143について、その可動状態を図9の概略図を用い説明する。図9(a)は背面側からの配置状況である。フラップ可動ソレノイド143の駆動ピン144は伝達ロッド145と接続され、当該フラップ可動ソレノイドの励磁、消磁に伴う駆動ピンの前進、後退の動きは正確に伝達ロッド145に伝えられる。伝達ロッド145には3個のL字クランク146が回動可能に接続(軸着)されている。さらに、それぞれのL字クランク146には、入球演出装置100の上から順に可動誘導片131、第1誘導フラップ134、第2誘導フラップ136も回動可能に接続(軸着)されている。フラップ可動ソレノイド143は第1可動手段として少なくとも2以上のフラップ(切替手段)を可動させることが可能である。
図9(b)、図9(c)は共に伝達ロッド145の左側面図を表す。図9(b)では、フラップ可動ソレノイド143が消磁状態にあり駆動ピン144は前進位置にある。駆動ピン144と一体化した伝達ロッド145の上方向の動きに連動し各L字クランク146は、軸部146cを中心に回動する。L字クランク146の反時計回りの回動は、可動誘導片131、第2誘導フラップ136のそれぞれに伝達される。そこで、可動誘導片131、第2誘導フラップ136は左方向の動きに変換され押し出されるように前進する。
逆に、図9(c)では、フラップ可動ソレノイド143が励磁状態にあり駆動ピン144は後退位置にある。駆動ピン144と一体化した伝達ロッド145の下方向の動きに連動し各L字クランク146は、軸部146cを中心に回動する。L字クランク146の時計回りの回動は、可動誘導片131、第2誘導フラップ136のそれぞれに伝達される。そこで、可動誘導片131、第2誘導フラップ136は右方向の動きに変換され後退する。各動作については図中の矢印が参照される。
図示のように可動誘導片、複数の誘導フラップについて、単一のソレノイドによって、比較的単純な動作により瞬間的に位置の切り替わりが可能である。ゆえに、遊技球の流下を各センサにより把握しながら、必要な時点で直ちに位置の切り替えを行うことができる。従って、装置設計は簡略化される。なお、第1誘導フラップ134は共通であるため、説明を省略した。
誘導シーソー132の位置について、第2可動手段に当たるシーソー可動モータ150と併せて説明する。図10は入球演出装置100の背面側から誘導シーソー132に向けて透視した主要部品の概略図である。図中、シーソー可動モータ150は破線により示し、誘導シーソーセンサ133は省略した。実施例の構造にあっては、誘導シーソー132は、低期待度球通路である第2球通路122と、それ以降の高期待度球通路である第4球通路124、第5球通路125との分岐点(第2分岐点127)に備えられている。この構造によると、遊技球をいったん低期待度球通路に向かうように見せかけながら、実際のところ高期待度球通路側に転動させることができる。そこで、遊技者に意外性のある展開を演出できる。
図10(a)から分かるとおり、シーソー可動モータ150のモータシャフト159に第1ピニオン151が接続(歯合)され、同時に第1ピニオン151に第2ピニオン152も接続(歯合)されている。第2ピニオン152と板カム153は一体に固定され、第2ピニオン152の回動は板カム153と連動している。誘導シーソー132の下部にはシーソー受動ピン155が設けられ、板カム153の凹部154に前記のシーソー受動ピン155が遊嵌される。誘導シーソー132は、シーソー揺動軸部132cを中心に揺動可能である。
図10(a)の誘導シーソー132は第2球通路122側へ傾斜した状態(降下状態)にある。同誘導シーソー132上を転動する遊技球Pは誘導シーソーセンサ133(図6参照)によって検出された際当該検出信号はサブ制御回路80に送信される。そして、高期待度球通路側に遊技球を誘導する場合のみ、シーソー可動モータ150が可動する。
図10(b)に示すとおり、シーソー可動モータ150(モータシャフト159)はサブ制御回路80の制御下で回転し、この回転動作は第1ピニオン151、第2ピニオン152、板カム153(凹部154)へと伝達され、最終的にシーソー受動ピン155を通じて誘導シーソー132に作用する。すると、誘導シーソー132上を転動している遊技球Pはその途中で誘導シーソー132上を引き返す。前述のとおり、シーソー可動モータ150はステッピングモータであることから、正確な角度の回転が可能となり、また、素早く回転並びに回転停止ができる。各動作については図中の矢印が参照される。
引き続いて、弾球遊技機1の主制御回路50における制御システムを説明する。図4に示す主制御回路50のCPUの主なカウンタとしては、大当たり当否判定乱数用カウンタ、大当たり図柄乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、特別図柄データ乱数用カウンタ、演出乱数用カウンタ等のカウンタがある。各カウンタの所定時に取得された数値は、主制御回路50のRAM内に最高4個まで格納される。なお、前記RAMに記憶された各カウンタの数値は、該カウンタに基づく一連の遊技動作処理された後にクリアされる。各カウンタの作動については以下に示す。
大当たり当否判定乱数用カウンタは、遊技の大当たり及び外れを判定する乱数カウンタであり、乱数範囲:0〜314である。このカウンタは、当該弾球遊技機1における当否判定手段に相当し、遊技球の検出に起因して当否判定を抽選するカウンタである。これは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘314’に至ると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。当該カウンタの数値は、遊技球が始動入賞口10に入賞(入球)して始動入賞口検出スイッチ12によって検出されたときに取得され、予め決定されている大当たり数値、この実施例では通常図柄組合せである平時(低確率状態時)には‘7’と対比され、確変図柄組合せである確率変動状態時(高確率状態時)には‘7’,‘57’,‘107’,‘157’,‘207’,‘257’,‘307’との対比により大当たりか否か判断される。
また、当否の判定が終了するまでの間に、遊技球が始動入賞口10に入賞(入球)してカウンタの数値が再び取得されることがあるため、カウンタの記憶取得値(更新取得数値)は、現在判定中の取得値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入球毎に最大4個が、主制御回路50のRAMにいったん格納され、順次判定に供される。
大当たり図柄乱数用カウンタは、前記の当否判定結果が当たりの場合に図柄表示装置43に確定停止して揃う確定停止大当たり特別図柄組合せを決定するカウンタであり、乱数範囲:0〜11である。このカウンタは、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘11’に至ると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。当該カウンタの数値は、遊技球が始動入賞口10に入賞(入球)して始動入賞口検出スイッチによって検出されたときに取得され、変動表示中の図柄に対するものを含めず始動入賞口10のそれぞれの入球毎に最大4個まで主制御回路50のRAMの特別図柄乱数記憶領域に格納される。前記大当たり図柄乱数用カウンタの数値には、各数値に対応する確定大当たり停止図柄組合せが予め割り当てられている。実施例においては、同カウンタの取得数値が‘0’の場合、左,中,右特別図柄は順に『0,0,0』、以下同様に‘1’の場合に『1,1,1』、‘2’の場合に『2,2,2』、‘3’の場合に『3,3,3』、‘4’の場合に『4,4,4』、‘5’の場合に『5,5,5』、‘6’の場合に『6,6,6』、‘7’の場合に『7,7,7』、‘8’の場合に『8,8,8』、‘9’の場合に『9,9,9』、‘10’の場合に『10,10,10』、‘11’の場合に『11,11,11』のぞろ目(全特別図柄同一)を確定大当たり停止図柄組合せとして最終的に確定停止表示する。
なお、本実施例において、大当たり図柄乱数用カウンタは、その取得数値により、当たり特別図柄が設定される他、確率変動状態になるか否かの設定等が決定され、当たり特別図柄の表示以降の遊技機が演出する遊技を主制御回路50内において、遊技制御手段として作用する。
リーチ乱数用カウンタは、大当たり当否判定乱数による大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態となるか否かを決定するカウンタであり、乱数範囲:0〜126である。このカウンタは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘126’になると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。当該カウンタの数値は、遊技球が始動入賞口10に入賞(入球)して始動入賞口検出スイッチによって検出されたときに取得され、当否判定結果が外れの場合、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ状態成立か否か判断される。
この実施例では、リーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’となっており、リーチ乱数用カウンタの取得数値が当該リーチ成立数値となった場合には、リーチ状態が成立する。当該リーチ乱数用カウンタの取得数値は、主制御回路50のRAMに所定数、この例では、決定中の数値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入賞毎に最大4個まで格納される。実施例では、前記大当たり当否判定乱数用カウンタによる大当たり当否判定結果が大当たりとなる場合には、必ずリーチ状態が成立するため、リーチ乱数用カウンタは使用されない。
特別図柄データ乱数用カウンタは、前記大当たり当否判定乱数用カウンタによる大当たり当否判定結果が外れとなる場合において、図柄表示装置43に確定停止表示する外れ特別図柄組合せの決定に用いられる。この特別図柄データ乱数用カウンタは、図柄表示装置43に確定停止表示する左特別図柄を決定する特別図柄データ1の乱数用カウンタと、中特別図柄を決定する特別図柄データ2の乱数用カウンタと、右特別図柄を決定する特別図柄データ3の乱数用カウンタより構成され、いずれの特別図柄データ乱数用カウンタとも、乱数範囲:0〜11である。
特別図柄データ1の乱数用カウンタは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘11’になると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。特別図柄データ2の乱数用カウンタは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、特別図柄データ1の乱数用カウンタが‘0’に更新された際に1ずつ加算され、数値が‘11’になると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。特別図柄データ3の乱数用カウンタは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、特別図柄データ2の乱数用カウンタが‘0’に更新された際に1ずつ加算され、数値が‘11’になると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。各カウンタの取得数値は、主制御回路50のRAMに所定数、この例では、決定中の数値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入賞毎に最大4個まで格納される。このため、各特別図柄データの乱数用カウンタの各乱数範囲が同一であっても、当該各カウンタが同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
各特別図柄データの乱数用カウンタの数値には、各数値に対応する図柄が予め割り当てられている。実施例では、それぞれのカウンタの各取得数値に対し、当該取得数値が‘0’の場合に『0』、‘1’の場合に『1』、‘2’の場合に『2』、‘3’の場合に『3』、‘4’の場合に『4』、‘5’の場合に『5』、‘6’の場合に『6』、‘7’の場合に『7』、‘8’の場合に『8』、‘9’の場合に『9』、‘10’の場合に『10』‘11’の場合に『11』とする特別図柄が割り当てられている。こうして、外れ時の図柄表示装置43に確定停止表示する左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄組合せが決まる。
演出乱数用カウンタは、下記の表1の第1テーブルパターン、表2の第2テーブルパターンより特別図柄変動の変動パターンを選択するカウンタであり、乱数範囲:0〜198である。演出乱数用カウンタは、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後記の主要乱数更新処理毎に1ずつ加算され、数値が‘198’になると、再び‘0’に戻って加算を繰り返す。この演出乱数用カウンタの取得数値は、主制御回路50のRAMに所定数、実施例では、決定中の数値を含めず始動入賞口10のそれぞれの入賞毎に最大4個まで格納される。大当たり当否判定乱数による大当たり当否判定結果が当たりの場合、第1テーブルパターンの変動パターン11,12が用いられ、同当否判定結果が外れの場合、第2テーブルパターンより変動パターン21,22,23が用いられる。この例によると、入球演出装置100内の第1球通路121ないし第5球通路125のいずれかに遊技球が誘導されるかの演出と併せて特別図柄演出の変動時間も選択される。変動時間は、特別図柄の変動開始から当否判定結果の確定停止表示に至るまでの時間である。
Figure 2008161449
Figure 2008161449
主制御回路50に設けられるフラグとしては、大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、始動入賞口入賞フラグ、特別遊技実行中フラグ、確変(確率変動)フラグ、リーチフラグ、時短フラグ、普通図柄当たり(小当たり)フラグ等の種々のフラグが挙げられる。なお、これらのフラグは、初期設定時には全てOFFにセットされている。
サブ制御回路80においても、詳細は省略するが、LED等の発光体に関する点灯演出制御用のカウンタ等が備えられ、加算更新される。また、ここに設けられるフラグとしては、保留球貯留部フラグ、可動誘導片センサフラグ、誘導シーソーセンサフラグ、第1フラップセンサフラグ、第2センサフラップフラグ等の種々のフラグが挙げられる。なお、これらのフラグは、初期設定時には全てOFFにセットされている。
実施例の弾球遊技機1の主制御回路50が実行する処理を以下のフローチャートを用い説明する。主制御回路50のCPUは同回路のROM内に記憶されている各種プログラムに従いメイン処理Mを実行する。メイン処理Mにおいては、図11のフローチャートから理解されるように、初期設定(S1)、割り込み禁止処理(S2)、主要乱数更新処理(S3)、割り込み許可処理(S4)、割り込み処理(S10)が行われる。
初期設定(S1)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、割り込み時間の設定、SIO,PIO,CTCの設定等が行われる。メイン処理Mは割り込み時間毎に繰り返し行われるが、初期設定(S1)は電源投入時のみ必要となるため最初の1順目のみ実行され、以降は実行されない。割り込み禁止処理(S2)では、実施例の場合、4msec毎に割り込み処理(S10)が入ってきても所定の割り込み許可条件が満たされるまで、割り込みを禁止する。主要乱数更新処理(S3)では、前記の各カウンタの乱数値が同更新処理(S3)を経る毎に1ずつ加算更新され、前記の対応した乱数の上限値に至ると‘0’に戻り、再度加算が始まる。更新された各乱数は主制御回路50のRAM内に記憶される。割り込み許可処理(S4)では、4msec毎に入ってくる割り込み処理(S10)に許可を与える。
割り込み処理(S10)においては、図12のフローチャートから理解されるように、出力処理(S100)、入力処理(S200)、主要乱数更新処理(S300)、始動入賞口スイッチ検出処理(S400)、普通動作処理(S500)、特別動作処理(S1000)、保留球数処理(S1500)、その他の処理(S1600)が行われる。
出力処理(S100)では、各処理により主制御回路50のRAMのコマンドバッファ内に出力データの有無が確認され、出力データがある場合には、当該出力バッファ内の出力データがサブ制御回路をはじめとする各々の制御回路に出力される。出力データがない場合には、データの出力は行われず終了する。出力データには、球通路の選択、特別遊技状態、特典遊技状態、確率変動状態等の各種遊技状態のコマンド等がある。
入力処理(S200)では、弾球遊技機1に備えられている各種のセンサ(検出スイッチ)による検出信号がある場合の信号入力が行われる。
主要乱数更新処理(S300)では、前記のメイン処理Mにて行われている主要乱数更新処理(S3)と同様の処理が行われる。
始動入賞口スイッチ検出処理(S400)では、図13のフローチャートから理解されるように、始動入賞口10へ遊技球が入賞したか、すなわち、始動入賞口10への遊技球の入球が始動入賞口検出スイッチ12により検出されたか否か確認される(S401)。始動入賞口への入賞確認がなければ当該始動入賞口スイッチ検出処理(S400)は終了する。始動入賞口への遊技球の入賞がある場合、主制御回路50のRAM(検出数記憶手段に相当)に記憶されている特別図柄用の保留球数が4以上であるか否か確認される(S402)。ここで、保留球数が4以上の場合、保留球数の設定限度を超えているため、当該始動入賞口スイッチ検出処理(S400)は終了する。
保留球数が4以上でない(4未満)場合、特別図柄用の保留球数に、始動入賞口検出スイッチにて検出した遊技球検出数が1加算される(S403)。続いて、主制御回路50のRAM内に記憶されている特別図柄に関係する乱数値が取得され、現在の保留球数に対応するRAMアドレスに当該取得乱数がセーブ(記憶、保存)される(S404)。こうして、遊技の当否判定条件に関する成立回数は記憶される。S404にて取得される乱数とは、大当たり当否判定乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数、特別図柄データ乱数、球通路の流下経路の演出乱数等である。現在の保留球数に対応するRAMアドレスに当該取得乱数がセーブされるとは、例えば、現在の保留球数が1の場合、この保留球数1に対応するRAMアドレスに前記の乱数値がセーブされることであり、以下保留球数に応じて同様にセーブされる。
普通動作処理(S500)では、普通図柄の当否判定、図柄設定に関連する乱数の取得が行われ、普通図柄当たり(小当たり)の判定、普通図柄の変動や停止、始動入賞口10の開閉等の普通図柄に関連する処理が行われる。本発明の説明にあたり、普通図柄の処理の詳細については省略する。
特別動作処理(S1000)においては、図14のフローチャートから理解されるように、外れ特別図柄作成処理(S1010)が行われ、特別動作ステータスが1か否か(S1020)、特別動作ステータスが2か否か(S1030)、特別動作ステータスが3か否か(S1040)確認される。特別動作ステータスが各所定値に該当する場合、特別図柄待機処理(S1100)、特別図柄変動処理(S1200)、特別図柄確定処理(S1300)に進む。特別動作ステータスが1,2,3のいずれにも該当しない場合、つまり特別動作ステータスが4である場合には、特別電動役物処理(S1400)が行われる。
外れ特別図柄作成処理(S1010)では、図15のフローチャートから理解されるように、前記の始動入賞口スイッチ検出処理(S400)にて取得されRAM内に記憶されている特別図柄データ1のアドレス値が格納元アドレス値にセットされ(S1011)、始動入賞口スイッチ検出処理(S400)にて取得されRAM内に記憶されている特別図柄データ3が判定値としてロード(読み出し)される(S1012)。次に、前出の判定値としての特別図柄データ3の乱数と、格納元アドレス値に記憶されている特別図柄データ1の乱数が互いに一致しているか否か確認される(S1013)。両乱数値が一致の場合、当該外れ特別図柄作成処理(S1010)は終了し、外れ特別図柄のデータは更新されない。両乱数値が一致しなければ、主制御回路50のRAMにおける外れ特別図柄のデータ格納先アドレス値と、外れ特別図柄として転送される特別図柄データ1,2,3のアドレス値がセットされる(S1014)。特別図柄データ1,2,3の乱数値が外れ特別図柄のデータ格納先に転送され、外れ特別図柄1(左特別図柄),2(中特別図柄),3(右特別図柄)として格納され(S1015)、本処理(S1010)は終わる。前記の特別図柄1,2,3とは、図柄表示装置43に確定停止表示される外れ特別図柄である。
S1020において特別動作ステータスが1である場合の特別図柄待機処理(S1100)は、図16のフローチャートから理解されるように、保留球数の有無が確認され(S1101)、保留球数が0である場合、図柄表示装置43が特別図柄の変動中であるか否か(待機画面中であるか否か)確認される(S1102)。待機画面中でなければ、図柄表示装置43を待機画面にする待機画面設定処理が行われ(S1103)、待機画面中であればそのまま当該特別図柄待機処理(S1100)を終了する。前記の保留球数有無の確認(S1101)にて保留球数が0ではない場合、特別図柄大当たり判定処理(S1110)、特別図柄選択処理(S1120)、特別図柄変動パターン作成処理(S1130)、特別図柄乱数シフト処理(S1140)、特別図柄変動開始設定(S1150)が実行される。
特別図柄大当たり判定処理(S1110)では、図17のフローチャートから理解されるように、主制御回路50のRAM内に記憶されている大当たり当否判定乱数が判定値としてロードされ(S1111)、確率変動状態時(高確率状態時)及び通常遊技状態時(低確率状態時)における大当たり成立数値を定めた大当たり判定値テーブルが格納されているRAMのアドレスがセットされる(S1112)。続いて、現在確率変動状態時(高確率状態時)か否か、つまり確変中であるか否か確認される(S1113)。確変中の確認は、主制御回路50内に備えられている確変フラグがON(高確率状態)またはOFF(低確率状態)のいずれかであるかによって行われる。確変中の場合、高確率状態時における大当たり成立数値と前記S1111にてロードされた大当たり当否判定乱数が一致するか否かにより、大当たり成立か否か確認される(S1114)。また、確変中でない場合、低確率状態時における大当たり成立数値と前記S1111にてロードされた大当たり当否判定乱数が一致するか否かにより、大当たり成立か否か確認される(S1115)。いずれにおいても大当たり当否判定乱数の一致が確認されると大当たり成立となり、大当たりフラグがONにセットされる(S1116)。前記のS1114、S1115において大当たりが不成立となる場合、当該特別図柄大当たり判定処理(S1110)は終了する。
特別図柄選択処理(S1120)では、図18のフローチャートから理解されるように、大当たりフラグがONであるか否か確認され(S1121)、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、大当たり図柄乱数に基づく図柄が図柄表示装置43に確定停止表示される大当たり特別図柄組合せとしてセットされる(S1122)。
S1121において大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)、始動入賞口スイッチ検出処理(S400)にて取得され主制御回路のRAM内に記憶されているリーチ乱数がロードされ、前出のリーチ成立数値と一致するか否か確認される(S1123)。両数値が一致の場合、リーチは成立となり、始動入賞口スイッチ検出処理(S400)にて取得されRAM内に記憶されている特別図柄データ1が図柄表示装置43に確定停止表示される左,右特別図柄としてセットされ(S1124)、当該特別図柄データ1に1が加算され(S1125)、この加算後のデータが図柄表示装置43に確定停止表示される中特別図柄としてセットされる(S1126)。
S1123においてロードされたリーチ乱数がリーチ成立数値と一致しない場合、すなわちリーチ無しの場合、外れ特別図柄作成処理(S1010)にて作成された外れ特別図柄1,2,3の格納(セット)されているアドレス値が、格納元アドレス値としてセットされ(S1127)、続いて格納先アドレス値として停止特別図柄1,2,3のアドレスがセットされる(S1128)。そして、それぞれの格納元アドレスから格納先アドレスにデータの転送が行われる(S1129)。以上の各処理を伴い、特別図柄選択処理(S1120)は終了する。停止特別図柄1,2,3とは、順に、画像表示部50に確定停止表示される停止左特別図柄、停止中特別図柄、停止右特別図柄である。
特別図柄変動パターン作成処理(S1130)では、図19のフローチャートから理解されるように、大当たりフラグがONであるか否か確認され(S1131)、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、前掲表1の第1テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される(S1132)。また、大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)、前掲表2の第2テーブルパターンよりいずれかの変動パターンが選択される(S1133)。いずれにおいても変動パターンの選択が行われた後、その他の必要な処理が行われ(S1134)、当該特別図柄変動パターン作成処理(S1130)は終了する。
特別図柄変動パターン作成処理における各テーブルパターン内の変動パターンの選択では、始動入賞口スイッチ検出処理(S400)にて取得され主制御回路のRAM内に記憶されている演出乱数がロードされる。この乱数値と、各テーブルパターンの変動パターン毎に設定されている演出乱数値との対比により変動パターンの選択が行われる。すなわち、遊技の当否判定結果は大当たりフラグの状態(ONまたはOFF)として、当該特別図柄変動パターン作成処理(S1130)において、特別図柄の変動態様の一種である図柄変動時間の選択、並びに入球演出装置内の各球通路の選択に利用されている。
特別図柄乱数シフト処理(S1140)では、主制御回路内RAMの保留球数のデータ記憶領域において、ロード順位(読み出し順位)1位のアドレスの記憶領域に記憶されていた保留球数のデータが、既述の処理によりロードされ空席となることに起因して、ロード順位2位以下のアドレスに記憶されている保留球数のデータに対しロード順位を1ずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。図20のフローチャートから理解されるように、はじめに主制御回路のRAMに記憶されている保留球数から1減算される(S1141)。具体的には保留球数が3ならば2となる。すなわち、主制御回路内RAMに記憶された当否判定条件の成立回数の減算が行われる。次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされる(S1142)。続いて、最上位(ロード順位が最後、実施例では4個目)の保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S1143)。
特別図柄変動開始設定(S1150)では、特別動作ステータスが2に設定され、同時に特別図柄の変動開始等に関する必要な処理が行われる。この処理(S1150)の後、特別図柄待機処理(S1100)は終了する。
前記の図14の特別動作処理(S1000)から把握されるとおり、S1030にて特別動作ステータスが2である場合に行われる特別図柄変動処理(S1200)では、図21のフローチャートから理解されるように、まず、特別動作タイマ判定処理(S1201)が行われる。同処理においては、各テーブルパターン(表1,表2参照)内より選択された変動パターンの変動時間(msec)に対応する特別動作タイマが設定されると共にこの減算が行われる。
そこで、特別動作タイマ=0か否か、つまり変動パターンの変動時間終了か否か確認され(S1202)、特別動作タイマが0でない場合、すなわち変動時間の残余がある場合には特別図柄変動処理(S1200)は終了する。特別動作タイマが0である場合、すなわち変動時間終了の場合、変動停止図柄用のテーブルのアドレスがセットされ(S1203)、変動停止図柄のデータの格納(S1204)、特別動作ステータスの3へのセット(S1205)、その他の必要な処理(S1206)が実行され、当該特別図柄変動処理(S1200)は終了する。この特別図柄変動処理(S1200)において、S1206のその他の処理では、前記の保留球貯留部110に貯留された遊技球を一つ前の特別図柄の変動停止から、当否判定の起因となった遊技球に関する取得乱数の特別図柄が確定停止表示されるまでの間に、遊技球を1球ずつ、可動球止片111を通じて流下させる処理(ソレノイドの制御等)が行われる。
同じく図14の特別動作処理(S1000)から把握されるとおり、S1040にて特別動作ステータスが3である場合に行われる特別図柄確定処理(S1300)では、図22のフローチャートから理解されるように、大当たりフラグがONであるか否か確認され(S1301)、同大当たりフラグがON(大当たり成立)である場合、ラウンドカウンタがセットされ(S1302)、特別動作ステータスが4にセットされる(S1303)。また、大当たりフラグがONでない場合(つまり外れの場合)、特別動作ステータスが1にセットされる(S1304)。それぞれの特別動作ステータスのセット後、特別図柄確定処理(S1300)は終了する。実施例では、ラウンドカウンタは15回にセットされる。
さらに図14の特別動作処理(S1000)から把握されるとおり、S1020,S1030,S1040にて特別動作ステータスが1,2,3のいずれにも該当しない場合、すなわち特別動作ステータスが4である場合に行われる特別電動役物処理(S1400)では、図23及び図24のフローチャートから理解されるように、確変フラグがOFFにセットされ(S1401)、大当たり終了フラグがON(大当たり遊技終了)であるか否か確認される(S1402)。大当たり終了フラグがONではない、すなわち大当たり遊技が終了ではない場合、現在大入賞装置15の開閉扉13が開放中か否か確認され(S1403)、大入賞装置15が開放中でない(閉鎖中)場合、大入賞装置15の開放時間か否か、つまり大当たり動作タイマが0であるか否か確認される(S1404)。ここで、大当たり動作タイマが0である場合には大入賞装置15の開放処理が行われ(S1405)、大当たり動作タイマが0でない場合にはそのまま特別電動役物処理(S1400)を終了する。
S1403において、現在大入賞装置15の開閉扉13が開放中である場合、大入賞装置15内(入賞球数カウントスイッチ)で検出された入賞球数が10個に達したか(S1406)、ラウンド時間(実施例では29.5秒)を経過したか(S1407)のいずれかであるか否か確認され、いずれでもない場合には当該特別電動役物処理(S1400)を終了する。これに対し、10個の入賞、ラウンド時間経過のいずれかが満たされている場合、大入賞装置15の開閉扉13の閉鎖処理が行われ(S1408)、ラウンドカウンタの値から1ずつ減算が行われる(S1409)。なお、大入賞装置閉鎖処理(S1408)では、大入賞装置の閉鎖のコマンドがサブ制御回路80(表示制御回路60)にも送信可能に出力バッファにセットされる。続いて、ラウンドカウンタが0であるか否か、つまり特別遊技(大当たり遊技)状態の終了が確認され(S1410)、同ラウンドカウンタが0でなければそのまま特別電動役物処理(S1400)は終了する。ラウンドカウンタが0である場合には、大当たり終了処理が行われ(S1411)、主制御回路RAM内の特別図柄用の保留球数記憶領域に記憶されている大当たり乱数データが大当たり終了コマンドと共にサブ制御回路80(表示制御回路60)へ送信可能に出力バッファにセットされる。その後、大当たり終了フラグはONにセットされ(S1412)、特別電動役物処理(S1400)は終了する。
前記のS1402において、大当たり終了フラグがON(すなわち大当たり遊技終了)である場合、大当たり終了フラグがOFFにセットされ(S1413)、大当たりフラグもOFFにセットされる(S1414)。次に確定停止図柄が確変図柄(実施例では奇数のぞろ目)であるか否か確認され(S1415)、確変図柄である場合、確変フラグがONにセットされ(S1416)、特別動作ステータスが1にセットされ(S1417)、特別電動役物処理(S1400)は終了する。確定停止図柄が確変図柄と異なる図柄の場合、そのまま特別動作ステータスが1にセットされ(S1417)、特別電動役物処理(S1400)は終了する。
図12の割り込み処理(S10)において、上記の特別動作処理(S1000)に続く保留球数処理(S1500)では、図25のフローチャートから理解されるように、記憶されている保留球数がロードされ(S1501)、そのロードされた保留球数が出力バッファにセットされ(S1502)、本処理(S1500)は終わる。
その他の処理(S1600)では、その他の遊技に必要な処理が適式に行われる。以上、開示の各処理を経て割り込み処理(S10)は終了する。
図26のフローチャートは弾球遊技機1のサブ制御回路80が実行する処理を示す。サブ制御回路80のCPUは同回路のROM内に記憶されている各種プログラムに従いサブ制御処理SDを実行する。サブ制御処理SDにおいては、同フローチャートから理解されるように、初期設定(SS1)、割り込み禁止処理(SS2)、カウンタ更新処理(SS3)、割り込み許可処理(SS4)、サブ割り込み処理(SS10)が行われる。
初期設定(SS1)では、電源投入時に行われる各種ステータスの設定等の初期設定が行われる。サブ制御処理SDも割り込み時間毎に繰り返し行われるが、初期設定(S1)は電源投入時のみ必要となるため最初の1順目のみ実行され、以降は実行されない。割り込み禁止処理(SS2)では、実施例の場合、2msec毎にサブ割り込み処理(S10)が入ってきても所定の割り込み許可条件が満たされるまで、割り込みを禁止する。カウンタ更新処理(SS3)では、各種発光体と点灯時間を制御するカウンタ等の各種カウンタの乱数値が同更新処理(SS3)を経る毎に1ずつ加算更新され、乱数の上限値に至ると‘0’に戻り、再度加算が始まる。更新された各乱数はサブ制御回路80のRAM内に記憶される。割り込み許可処理(SS4)では、2msec毎に入ってくるサブ割り込み処理(SS10)に許可を与える。
サブ割り込み処理(SS10)には、2msec毎に行われるタイマ割り込み処理と主制御回路から図柄変動コマンド等の各種コマンドが送信されてきた際に行われるINT割り込み処理がある。INT割り込み処理はサブ制御回路内CPUのINT端子に主制御回路からのストローブ信号が入力された際に行われる処理であり、タイマ割り込み処理よりも優先して行われる。INT割り込み処理についての図示は省略するが、主制御回路から送信されたコマンドを受信してサブ制御回路内のRAMに格納する処理である。
サブ割り込み処理(SS10)においては、図27のフローチャートから理解されるように、サブ制御コマンド受信処理(SS100)、音声制御回路へのコマンド送信処理(SS200)、表示制御回路へのコマンド送信処理(SS300)、振り分け制御処理(SS400)、発光体制御処理(SS500)、その他の処理(SS600)が行われる。
サブ制御コマンド受信処理(SS100)では、前記のINT割り込み処理により受信したコマンドを解析して各制御回路に出力するコマンドへの変換、あるいは発光制御を行うための信号への変換が行われる。音声制御回路へのコマンド送信処理(SS200)では音声制御回路へのコマンドの出力が行われ、表示制御回路へのコマンド送信処理(SS300)では表示制御回路向けのコマンドの出力が行われる。
振り分け制御処理(SS400)では、入球演出装置100内のいずれの球通路(図6等参照)に遊技球を誘導するかについて、前掲の表1、表2のとおり主制御回路にて決定された変動パターンに対応した流下経路を実行するための制御が行われる。図28ないし図33の各フローチャートから理解されるように、流下する遊技球の行き先が第1球通路121であるか否か(SS401)、第2球通路122であるか否か(SS410)、第3球通路123であるか否か(SS420)、第4球通路124であるか否か(SS440)順に確認される。むろん、いずれの球通路にも該当しないときは第5球通路125である。
図28のフローチャートのとおり、流下する遊技球の行き先に第1球通路121が選択されている場合、保留球貯留部フラグがONであるか否か確認される(S402)。保留球貯留部フラグがONでない、つまり可動球止片ソレノイド142に通電されておらず消磁状態のとき(可動球止片は前進位置にあり、遊技球は貯留されている状態である。)、可動球止片ソレノイド142に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁され(SS403)、保留球貯留部フラグはONにセットされる(SS404)。SS404でのフラグのセット後、またはSS402にて保留球貯留部フラグがONである場合、変動時間(実施例では75000ms)の経過が確認され(SS405)、変動時間の経過が確認された場合には、保留球貯留部フラグはOFFにセットされ(SS406)、また、変動時間(75000ms)が経過していないときには、そのまま確認振り分け制御処理(SS400)は終了する。可動球止片ソレノイド142の瞬間的な励磁により可動する可動球止片111により、遊技球は1球だけ球通路120に流下する。
同図28のフローチャートより、流下する遊技球の行き先に第2球通路122が選択されているか否か確認され(SS410)、第2球通路122が選択されている場合、前記と同様に保留球貯留部フラグがONであるか否か確認される(S411)。保留球貯留部フラグがONでない場合、可動球止片ソレノイド142に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁され(SS412)、保留球貯留部フラグはONにセットされる(SS413)。SS413でのフラグのセット後、またはSS411にて保留球貯留部フラグがONである場合、可動誘導片センサ130がONであるか否か確認され(SS414)、同センサ130がONである場合、つまり遊技球の流下が検出できたとき、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS415)。SS415でのソレノイドへの通電後、またはSS414にて可動誘導片センサがONでない場合、変動時間(実施例では15000ms)の経過が確認され(SS416)、変動時間の経過が確認された場合には、保留球貯留部フラグはOFFにセットされ(SS417)、また、変動時間(15000ms)が経過していないときには、そのまま確認振り分け制御処理(SS400)は終了する。フラップ可動ソレノイド143の瞬間的な励磁により可動する可動誘導片131により第2球通路以降に進むべき遊技球と第1球通路に進む遊技球が振り分けられる。
図29のフローチャートより、流下する遊技球の行き先に第3球通路123が選択されているか否か確認され(SS420)、第3球通路123が選択されている場合、前記と同様に保留球貯留部フラグがONであるか否か確認される(SS421)。保留球貯留部フラグがONでないとき、可動球止片ソレノイド142に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁され(SS422)、保留球貯留部フラグはONにセットされる(SS423)。SS421にて保留球貯留部フラグがONである場合、またはSS423にて保留球貯留部フラグはONにセット後、可動誘導片センサフラグはONであるか否か確認され(SS424)、同フラグがONでない場合に可動誘導片センサ130がONであるか否か確認され(SS425)、同センサ130がONである場合、可動誘導片センサフラグはONにセットされ(SS426)、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS427)。
SS424にて可動誘導片センサフラグがONである場合、誘導シーソーセンサフラグはONであるか否か確認され(SS428)、同誘導シーソーセンサフラグがONでない場合、つまり誘導シーソー132が動作中でないとき、またはSS427よりフラップ可動ソレノイド143へ励磁中であるとき、誘導シーソーセンサ133がONであるか否か確認される(SS429)。誘導シーソーセンサ133がONである場合、誘導シーソーセンサフラグはONにセットされ(SS430)、シーソー可動モータ150が作動する(SS431)。シーソー可動モータ150(ステッピングモータ)は、1秒間所定角度分回転して停止後、すぐに逆回転してもとの位置に戻る動作を行う。
SS431のシーソー可動モータの作動、またはSS428にて誘導シーソーセンサフラグがONである場合、第3球通路123の終点に当たる第3球通路センサ113により遊技球の入球が確認され(SS432)、その球通路の報知ランプ105(報知ランプ内のLED105e)が点灯(SS433)して期待度表示107αが表示される。併せて、全フラグはOFFにセットされ、振り分け制御処理(SS400)は終了する。SS425にて可動誘導片センサ130がONでない場合、SS429にて誘導シーソーセンサ133がONでない場合、SS432にて入球確認がない場合は、そのまま振り分け制御処理(SS400)は終了する。
シーソー可動モータの動作制御により、遊技球は降下状態にある誘導シーソー132上を第2球通路122に向けて転動するように演出しつつ、実際には上昇状態にある誘導シーソー132上を逆に転動し第3球通路へと誘導される。遊技球が誘導シーソー上を第3球通路に向けて転動しているときには、フラップ可動ソレノイド143は既に消磁状態であるため、第1誘導フラップ134は前進位置となり、遊技球はそのまま第1誘導フラップ上を転動して第3球通路に流下する。
図30及び図31のフローチャートより、流下する遊技球の行き先に第4球通路124が選択されているか否か確認され(SS440)、第4球通路124が選択されている場合、前記と同様に保留球貯留部フラグがONであるか否か確認される(SS441)。保留球貯留部フラグがONでないとき、可動球止片ソレノイド142に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁され(SS442)、保留球貯留部フラグはONにセットされる(SS443)。SS441にて保留球貯留部フラグがONである場合、またはSS443にて保留球貯留部フラグはONにセット後、可動誘導片センサフラグはONであるか否か確認され(SS444)、同フラグがONでない場合に可動誘導片センサ130がONであるか否か確認され(SS445)、同センサ130がONである場合、可動誘導片センサフラグはONにセットされ(SS446)、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS447)。
SS444にて可動誘導片センサフラグがONである場合、誘導シーソーセンサフラグはONであるか否か確認され(SS448)、同誘導シーソーセンサフラグがONでない場合、つまり誘導シーソー132が動作中でないとき、またはSS447よりフラップ可動ソレノイド143に通電中であるとき、誘導シーソーセンサ133がONであるか否か確認される(SS449)。誘導シーソーセンサ133がONである場合、誘導シーソーセンサフラグはONにセットされ(SS450)、シーソー可動モータ150が作動する(SS451)。シーソー可動モータ150(ステッピングモータ)は、1秒間所定角度分回転して停止後、すぐに逆回転してもとの位置に戻る動作を行う。
SS448より誘導シーソーセンサフラグがONである場合、続けて第1フラップセンサフラグがONであるか否か確認され(SS452)、同フラップセンサフラグがONでない場合、または、SS451よりシーソー可動モータの作動中であるとき、第1フラップセンサ135がONであるか否か確認される(SS453)。第1フラップセンサ135がONである場合、つまり、誘導シーソー132上を第1誘導フラップ134に向かって転動している遊技球が検出された場合、第1フラップセンサフラグはONにセットされ(SS454)、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS455)。
SS452より第1フラップセンサフラグがONである場合、続けて第2フラップセンサフラグがONであるか否か確認され(SS456)、同フラップセンサフラグがONでない場合、または、SS455よりフラップ可動ソレノイド143に通電中であるとき、第2フラップセンサ137がONであるか否か確認される(SS457)。第2フラップセンサ137がONである場合、つまり、後退位置にある第1誘導フラップ134を流下した遊技球が第2誘導フラップ136直前で検出された場合、第2フラップセンサフラグはONにセットされ(SS458)、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS459)。
SS456にて第2フラップセンサフラグがONである場合、またはSS459よりフラップ可動ソレノイド143に通電中であるとき、第4球通路124の終点に当たる第4球通路センサ114により遊技球の入球が確認され(SS460)、その球通路の報知ランプ105(報知ランプ内のLED105e)が点灯(SS461)して期待度表示107βが表示される。併せて、全フラグはOFFにセットされ、振り分け制御処理(SS400)は終了する。SS445にて可動誘導片センサ130がONでない場合、SS449にて誘導シーソーセンサ133がONでない場合、SS453にて第1フラップセンサがONでない場合、SS457にて第2フラップセンサがONでない場合、SS460にて入球確認がない場合は、そのまま振り分け制御処理(SS400)は終了する。
図32及び図33のフローチャートより、流下する遊技球の行き先が第1球通路ないし第4球通路のいずれでもないとき、すなわち第5球通路125が選択されている場合、前記と同様に保留球貯留部フラグがONであるか否か確認される(SS470)。保留球貯留部フラグがONでないとき、可動球止片ソレノイド142に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁され(SS471)、保留球貯留部フラグはONにセットされる(SS472)。SS470にて保留球貯留部フラグがONである場合、またはSS472にて保留球貯留部フラグはONにセット後、可動誘導片センサフラグはONであるか否か確認され(SS473)、同フラグがONでない場合に可動誘導片センサ130がONであるか否か確認され(SS474)、同センサ130がONである場合、可動誘導片センサフラグはONにセットされ(SS475)、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS476)。
SS473にて可動誘導片センサフラグがONである場合、誘導シーソーセンサフラグはONであるか否か確認され(SS477)、同誘導シーソーセンサフラグがONでない場合、つまり誘導シーソー132が動作中でないとき、またはSS476よりフラップ可動ソレノイド143に通電中であるとき、誘導シーソーセンサ133がONであるか否か確認される(SS478)。誘導シーソーセンサ133がONである場合、誘導シーソーセンサフラグはONにセットされ(SS479)、シーソー可動モータ150が作動する(SS480)。シーソー可動モータ150(ステッピングモータ)は、1秒間所定角度分回転して停止後、すぐに逆回転してもとの位置に戻る動作を行う。
SS477より誘導シーソーセンサフラグがONである場合、続けて第1フラップセンサフラグがONであるか否か確認され(SS481)、同フラップセンサフラグがONでない場合、または、SS480よりシーソー可動モータの作動中であるとき、第1フラップセンサ135がONであるか否か確認される(SS482)。第1フラップセンサ135がONである場合、つまり、誘導シーソー132上を第1誘導フラップ134に向かって転動している遊技球が検出された場合、第1フラップセンサフラグはONにセットされ(SS483)、フラップ可動ソレノイド143に0.5秒間通電され同ソレノイドは励磁される(SS484)。
SS481より第1フラップセンサフラグがONである場合、または、SS484よりフラップ可動ソレノイド143に通電中であるとき、第5球通路125の終点に当たる第5球通路センサ115により遊技球の入球が確認され(SS485)、その球通路の報知ランプ105(報知ランプ内のLED105e)が点灯(SS486)して期待度表示107γが表示される。併せて、全フラグはOFFにセットされ、振り分け制御処理(SS400)は終了する。SS474にて可動誘導片センサ130がONでない場合、SS478にて誘導シーソーセンサ133がONでない場合、SS482にて第1フラップセンサがONでない場合、SS485にて入球確認がない場合は、そのまま振り分け制御処理(SS400)は終了する。
第4球通路もしくは第5球通路に遊技球を誘導する制御においては、第1誘導フラップの直前に設けられた第1フラップセンサ、第2誘導フラップの直前に設けられた第2フラップセンサにより、遊技球の接近を検出することができる。そこで、フラップ可動ソレノイドへの通電を通じて第1誘導フラップ、第2誘導フラップの前進、後退を制御して、ほぼ確実に目的とする球通路に遊技球を誘導することができる。
再び図27のサブ割り込み処理(SS10)のフローチャートから明らかなように、振り分け制御処理(SS400)に続く発光体制御処理(SS500)では、サブ制御回路(発光体制御回路)80に接続されている報知ランプ105、枠飾りランプ35,36等の各種発光体、ランプ類の発光(点灯)、点滅の制御が行われる。その他の処理(SS600)では、電断監視等の遊技に必要な処理が行われる。
図示のサブ制御処理(SD)内の振り分け制御処理(SS400)が実行されることにより、前掲の表1に示した変動パターンから自明なように、遊技の当否判定結果が当たりである場合には高期待度通路である第4球通路、第5球通路が選択され、際だって第5球通路に遊技球は誘導され期待度表示107γが多く表示される。期待度表示107γの表示より、遊技者は大当たり成立の可能性がかなり高いことを認識することができ、よりいっそう遊技に集中することができる。
これに対して、表2に示した変動パターンによると、遊技の当否判定結果が外れである場合には、低期待度通路である第1球通路、第2球通路、第3球通路が選択される。実施例のような球通路選択形態によると、たとえ判定結果が外れとなるような場合にあっても、第3球通路の期待度表示107αが多く表示されることから、遊技者は大当たり成立の可能性に期待を寄せることができ、遊技の興趣の減退を少なくすることができる。
本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて構成の一部を適宜変更することができる。例えば、遊技の当否判定結果の期待度表示を実施例のように5つの球通路とする他にこれよりも増やすこともあるいは減らすこともできる。また、遊技球を常に何らかの期待度表示のある球通路に誘導しても良い。なお、球通路に誘導する遊技球は遊技の当否判定に用いた遊技球以外の入球を用いても良い。
本実施例では第1ないし第3球通路は外れの判定結果、第4,第5球通路は当りの判定結果のときにのみ選択される。この他に、第1ないし第5球通路が当たりの場合、または外れの場合のどちらでも選択可能に構成することができる。例えば、外れの場合には第1ないし第3球通路が選択される割合(変動パターンの数に対して第1ないし第3球通路のパターンの占める出現頻度)を高く設定し、第4,第5球通路が選択される割合を低くする設定(変動パターンの数に対して第1ないし第3球通路のパターンより第4,第5の占める出現頻度を少なくする。)とすることである。反対に、判定結果が当たりの場合に選択される第1ないし第3球通路の出現頻度を低くし、第4,第5の選択される出現頻度を高くすることにより、遊技者はいかなる球通路が選択された場合であっても当たりへの望みを持って遊技に参加することが可能となる。なお、判定結果が当たりの場合に第1ないし第5球通路の選択される割合(出現頻度)は詳細には第1<第2<第3<第4<第5の順に上昇する設定とし、外れの場合には第1>第2>第3>第4>第5の順に降下する設定とすると、各球通路毎の期待度に差が生じてなおよい。
始動入賞口と遊技の当否判定結果の期待度表示に連動した球通路とは、必ずしも実施例の入球演出装置のように一体化されている必要はなく、遊技領域面上の配置、遊技盤の構造に応じて分離することもできる。さらに、大型化した図柄表示装置(TFT−LCDモジュール)に球通路や始動入賞口を一体化させた斬新な表示・演出役物とすることも可能である。
本発明は、パチンコ遊技機の実施例を用いて説明したが、アレンジボール遊技機等の適宜の弾球遊技機に適用することができる。
本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の正面図である。 同弾球遊技機における遊技盤の正面図である。 同弾球遊技機の背面図である。 同弾球遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。 入球演出装置の正面図である。 入球演出装置の一部分解図である。 入球演出装置の右側面図である。 入球演出装置の背面図である。 第1可動手段の可動状態を示す概略図である。 第2可動手段の可動状態を示す概略図である。 メイン処理に関するフローチャートである。 メイン処理の割り込み処理に関するフローチャートである。 始動入賞口スイッチ検出処理に関するフローチャートである。 特別動作処理に関するフローチャートである。 外れ特別図柄作成処理に関するフローチャートである。 特別図柄待機処理に関するフローチャートである。 特別図柄大当たり判定処理に関するフローチャートである。 特別図柄選択処理に関するフローチャートである。 特別図柄変動パターン作成処理に関するフローチャートである。 特別図柄乱数シフト処理に関するフローチャートである。 特別図柄変動処理に関するフローチャートである。 特別図柄確定処理に関するフローチャートである。 特別電動役物処理に関する第1フローチャートである。 特別電動役物処理に関する第2フローチャートである。 保留球数処理に関するフローチャートである。 サブ制御処理に関するフローチャートである。 サブ割り込み処理に関するフローチャートである。 振り分け制御処理に関する第1フローチャートである。 振り分け制御処理に関する第2フローチャートである。 振り分け制御処理に関する第3フローチャートである。 振り分け制御処理に関する第4フローチャートである。 振り分け制御処理に関する第5フローチャートである。 振り分け制御処理に関する第6フローチャートである。
符号の説明
1 弾球遊技機
6 遊技領域
10 始動入賞口
43 図柄表示装置
50 主制御回路
80 サブ制御回路
100 入球演出装置
105 報知ランプ
110 保留球貯留部
111 可動球止片
120 球通路
131 可動誘導片
132 誘導シーソー
134 第1誘導フラップ
136 第2誘導フラップ
142 可動球止片ソレノイド
150 シーソー可動モータ

Claims (8)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域と、
    前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球口と、
    前記入球口に遊技球が入球したことに起因して遊技の当否を判定する当否判定手段と、
    前記当否判定手段の判定結果を表示するための判定図柄を変動させた後に前記判定図柄を停止表示する表示手段と
    を備えた弾球遊技機において、
    前記入球口に入球した遊技球を遊技者が視認可能な分岐した複数の球通路と、
    前記複数の球通路のうちいずれかの球通路に遊技球を流下させるかの切り替えを行う切替手段と、
    前記当否判定手段の判定結果に基づき前記切替手段を制御する切替制御手段と
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記分岐した複数の球通路は、遊技球が流下することにより前記当否判定手段の判定結果が当たりであるときに選択されやすい高期待度球通路と、前記高期待度球通路よりも当たりであるときに選択され難い低期待度球通路とを含むことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記分岐した複数の球通路の少なくとも1つには、遊技者に前記判定結果に基づく報知態様を表示する報知手段が備えられ、前記報知手段は、前記低期待度球通路と前記高期待度球通路とを区別して報知する報知態様で表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記判定条件の成立回数を記憶すると共に前記判定図柄が変動開始するときあるいは前記判定結果を表示するときに、前記記憶された成立回数を減算する成立回数記憶手段と、
    前記入球口に入球した遊技球を前の判定図柄の変動停止から起因となった遊技球の判定図柄が停止表示されるまでの間に1球ずつ流下させることが可能な可動球止片を有すると共に、前記入球口に入球した遊技球を前記判定条件の成立回数と同数の所定個数まで貯留する貯留手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記判定結果に基づいて前記判定図柄の変動態様の種類を選択する変動態様選択手段を備え、前記切替制御手段は前記変動態様の種類に基づいて前記切替手段を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記分岐した複数の球通路に備えられた前記切替手段の直前には遊技球の通過を検出する球通過検出手段が設けられ、
    前記切替手段は前記分岐した複数の球通路の分岐点にそれぞれ設けられていると共に、少なくとも2以上の前記切替手段を可動させる第1可動手段が備えられ、
    前記切替制御手段は前記球通過検出手段が遊技球を検知したことに基づいて前記第1可動手段を作動させることにより遊技球の進路を可変することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  7. 前記入球口の分岐した複数の球通路には前記切替手段を可動させる第2可動手段がさらに備えられ、
    前記切替手段は該切替手段に前記球通過検出手段を設けており、前記切替制御手段は前記球通過検出手段が遊技球を検知したことに基づいて前記第2可動手段を作動させることにより前記切替手段上の遊技球の転動方向を可変させることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
  8. 前記第2可動手段により可動する前記切替手段が、前記低期待度球通路と前記高期待度球通路との分岐点に備えられていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。
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