JP4681983B2 - バンドギャップ回路 - Google Patents

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Description

この発明は、スイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路に関する。
一般に、アナログ集積回路や、デジタル回路との混載が容易なCMOSアナログ集積回路において、温度や電源電圧に依存しない基準電圧を発生する基準電圧回路として、バンドギャップ回路が用いられている。バンドギャップ回路は、順バイアスされたpn接合の電位を利用するが、この電位は、温度の上昇にともなって減少する負の温度依存性を有している。そこで、バンドギャップ回路では、この負の温度依存性を有する電位に、絶対温度に比例するPTAT(Proportional To Absolute Temperature)電圧と呼ばれる電圧を加算することによって、温度に依存しない基準電圧が得られる。
従来より各種のバンドギャップ回路が考案され、実用に供されてきたが、そのうちの一つにスイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路がある。このタイプのバンドギャップ回路では、熱電圧(kT/q、ただし、q:電子の電荷、k:ボルツマン定数、T:絶対温度)をある係数倍して所望のPTAT電圧を得るために、容量の比が利用されている。通常、集積回路中で容量の比が最も高い比精度を実現できるので、容量比を利用するスイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路は、熱電圧から所望のPTAT電圧を高い精度で発生する。従って、スイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路によれば、最終的な基準電圧精度が高いことが期待される。
従来のスイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路として、図4に示す回路が公知である。図4に示すバンドギャップ回路では、ベース端子およびコレクタ端子を接地端子GNDに接続したpnpバイポーラトランジスタQ1のエミッタ端子がオペアンプ回路OP1の非反転入力端子(+)に接続されている。オペアンプ回路OP1の反転入力端子(−)と接地端子GNDの間には、容量C1が接続されている。
オペアンプ回路OP1の出力端子と反転入力端子(−)の間には、容量C2が接続されている。この容量C2には、スイッチS1が並列に接続されている。pnpバイポーラトランジスタQ1のエミッタ端子と正の電源端子Vddの間には、電流源I1と、スイッチS2を介して電流源I2が接続されている(例えば、特許文献1参照。)。
図4に示す回路の動作を説明する。ここでの説明においては、電流源I1および電流源I2のそれぞれの電流値をI1およびI2とし、容量C1および容量C2のそれぞれの容量値をC1およびC2とし、オペアンプ回路OP1の出力基準電位をVoとする。また、オペアンプ回路OP1の非反転入力端子(+)および反転入力端子(−)と、内部回路とのそれぞれの接続点をノードN1およびノードN2とする。
pnpバイポーラトランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧、すなわちpn接合の順方向電圧をVbeで表わすと、Vbeと絶対温度Tの関係は、およそ次の(1)式で表されることが知られている。ただし、シリコンのバンドギャップ電圧(約1.2V)をVegとし、Vbeの温度依存性(約2mV/℃)をaで表す。
Vbe=Veg−aT ・・・(1)
また、pnpバイポーラトランジスタQ1のエミッタ電流I、すなわちダイオードの電流とVbeの関係は、(2)式で表されることが知られている。ただし、pn接合面の面積に比例する定数をI0とする。qは電子の電荷であり、kはボルツマン定数である。
I=I0exp(qVbe/kT) ・・・(2)
図4に示すように、最初、スイッチS1が閉じていて、スイッチS2は開いているものとする。スイッチS1が閉じているので、ノードN2の電位はオペアンプ回路OP1の出力電位になる。また、スイッチS2が開いているので、pnpバイポーラトランジスタQ1には、電流源I1によりI1の電流が流れる。このときのpnpバイポーラトランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧をVbe1とすると、ノードN2の電位はVbe1となる。従って、スイッチS1が閉じている期間にノードN2に蓄えられる電荷は[C1×Vbe1]となる。
次いで、スイッチS1が開いて、スイッチS2が閉じる。スイッチS1が開くので、ノードN2の電荷が保存される。また、pnpバイポーラトランジスタQ1には、電流源I1と電流源I2の両方から[I1+I2]の電流が流れる。そのため、pnpバイポーラトランジスタQ1に流れる電流がI1から[I1+I2]に増加するので、ノードN1の電位が上昇する。
[I1+I2=mI1](mは係数)とし、mI1の電流が流れているときのpnpバイポーラトランジスタQ1のベース−エミッタ間電圧をVbe2とすると、I1とVbe1、およびI2とVbe2の関係は、前記(2)式より、次の(3)式と(4)式で表される。
I1=I0exp(qVbe1/kT) ・・・(3)
mI1=I0exp(qVbe2/kT) ・・・(4)
上記(3)式と(4)式の両辺それぞれを割り算すると、次の(5)式が得られる。この(5)式を、[Vbe2−Vbe1=ΔVbe]として、ΔVbeについて解くと、(6)式が得られる。
m=exp(qVbe2/kT−qVbe1/kT) ・・・(5)
ΔVbe=(kT/q)ln(m) ・・・(6)
ノードN1の電位は、Vbe1よりもΔVbeだけ上昇してVbe2となる。従って、オペアンプ回路OP1の電圧増幅率が十分に大きければ、ノードN2の電位もΔVbeだけ上昇してVbe2となる。このとき、ノードN2の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP1の出力電位が定まる。ノードN2の電位が上昇することによって、ノードN2の電荷が増える。その増加分Δq1は次の(7)式で表される。
Δq1=C1ΔVbe ・・・(7)
一方、オペアンプ回路OP1の出力電位が上昇することによって、ノードN2の電荷が減る。その減少分Δq2は、オペアンプ回路OP1の出力電位の上昇分をΔVoとすると、次の(8)式で表される。
Δq2=C2(ΔVo−ΔVbe) ・・・(8)
(7)式の電荷の増加分Δq1と(8)式の電荷の減少分Δq2は等しいので、次の(9)式が得られる。この(9)式をΔVoについて解くと、(10)式が得られる。
C1ΔVbe=C2(ΔVo−ΔVbe) ・・・(9)
ΔVo=ΔVbe+(C1/C2)ΔVbe ・・・(10)
従って、最終的なオペアンプ回路OP1の出力基準電位Voは次の(11)式で表される。
Vo=Vbe1+ΔVbe+(C1/C2)ΔVbe
=Vbe2+(C1/C2)ΔVbe ・・・(11)
pn接合の順方向電圧Vbe2は、前記(1)式より明らかなように、温度の上昇にともなって減少する負の温度依存性を有する。一方、ΔVbeは、前記(6)式より明らかなように、温度に比例して大きくなる。従って、[C1/C2]の値を適切に選択することによって、オペアンプ回路OP1の出力基準電位Voが温度に依存しないように設計することができる。そのときのVoの値は、シリコンのバンドギャップ電圧に相当し、約1.2Vとなる。このように、図4に示す回路によれば、回路定数を適切に選択することによって、温度に依存しない基準電圧を発生させることができる。
また、従来のスイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路として、図5に示す回路が公知である。図5に示すバンドギャップ回路では、ベース端子およびコレクタ端子を接地端子GNDに接続したpnpバイポーラトランジスタQ2のエミッタ端子がオペアンプ回路OP2の非反転入力端子(+)に接続されている。また、ベース端子およびコレクタ端子を接地端子GNDに接続したpnpバイポーラトランジスタQ3のエミッタ端子が容量C3を介してオペアンプ回路OP2の反転入力端子(−)に接続されている。
オペアンプ回路OP2の非反転入力端子(+)はスイッチS3に接続されている。このスイッチS3とオペアンプ回路OP2の反転入力端子(−)の間には、容量C4が接続されている。また、オペアンプ回路OP2の出力端子と容量C4の間には、スイッチS4が接続されている。さらに、オペアンプ回路OP2の出力端子と反転入力端子(−)の間には、スイッチS5が接続されている。pnpバイポーラトランジスタQ2およびpnpバイポーラトランジスタQ3の各エミッタ端子と、正の電源端子Vddの間には、スイッチS6を介して電流源I1が接続されているとともに、スイッチS7を介して電流源nI1が接続されている(例えば、非特許文献1参照。)。
図5に示す回路の動作を説明する。ここでの説明においては、電流源I1および電流源nI1のそれぞれの電流値をI1およびnI1(nは1より大きい係数)とし、容量C3および容量C4のそれぞれの容量値をC3およびC4とし、オペアンプ回路OP2の出力基準電位をVoとする。また、オペアンプ回路OP2の非反転入力端子(+)、pnpバイポーラトランジスタQ3のエミッタ端子およびオペアンプ回路OP2の反転入力端子(−)と、内部回路とのそれぞれの接続点をノードN3、ノードN4およびノードN5とし、スイッチS3およびスイッチS4と容量C4との接続点をノードN6とする。また、pnpバイポーラトランジスタQ2とpnpバイポーラトランジスタQ3のサイズは等しいものとする。
図5に示すように、最初、スイッチS6がpnpバイポーラトランジスタQ2側に閉じ、スイッチS7がpnpバイポーラトランジスタQ3側に閉じ、スイッチS3およびスイッチS5が閉じ、スイッチS4が開いているものとする。pnpバイポーラトランジスタQ2には、電流源I1によりI1の電流が流れる。このときのpnpバイポーラトランジスタQ2のベース−エミッタ間電圧をVbe1とする。また、pnpバイポーラトランジスタQ3には、電流源nI1によりnI1の電流が流れる。このときのpnpバイポーラトランジスタQ3のベース−エミッタ間電圧をVbe2とする。
スイッチS3が閉じているので、ノードN6の電位は、ノードN3の電位と同じVbe1になる。スイッチS5が閉じているので、ノードN5の電位は、ほぼノードN3の電位に等しく、ほぼVbe1となる。ここで、説明を単純化するため、オペアンプ回路OP2のオフセット電圧がゼロとなる理想的な状態を考える。ノードN4の電位がVbe2であるので、容量C3に蓄えられる電荷は[−(Vbe2−Vbe1)C3]となる。また、ノードN5とノードN6の電位が等しいので、容量C4に蓄えられる電荷はゼロとなる。従って、ノードN5に蓄えられる電荷は[−(Vbe2−Vbe1)C3]となる。
この状態からスイッチS5が開くと、ノードN5に蓄えられた電荷が保存される。次いで、スイッチS3が開き、スイッチS6がpnpバイポーラトランジスタQ3側に閉じ、スイッチS7がpnpバイポーラトランジスタQ2側に閉じる。さらに、スイッチS4が閉じる。pnpバイポーラトランジスタQ2には、電流源nI1によりnI1の電流が流れるので、pnpバイポーラトランジスタQ2のベース−エミッタ間電圧はVbe2となる。また、pnpバイポーラトランジスタQ3には、電流源I1によりI1の電流が流れるので、pnpバイポーラトランジスタQ3のベース−エミッタ間電圧はVbe1となる。
つまり、ノードN3の電位がVbe2となるので、オペアンプ回路OP2の電圧利得が十分に大きければ、ノードN5の電位もVbe2となる。このとき、ノードN5の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP2の出力電位が定まる。この出力電位をVoで表わし、ノードN5の電荷qN5をVoを用いて表すと、次の(12)式となる。
qN5=C3(Vbe2−Vbe1)−(Vo−Vbe2)C4 ・・・(12)
一方、上述したように、各スイッチが切り替わる前のノードN5の電荷が[−(Vbe2−Vbe1)C3]であるので、(12)式より次の(13)式が得られる。
−(Vbe2−Vbe1)C3=C3(Vbe2−Vbe1)−(Vo−Vbe2)C4 ・・・(13)
(13)式において、[Vbe2−Vbe1=ΔVbe]としてVoについて解くと、次の(14)式が得られる。
Vo=Vbe2+ΔVbe×2C3/C4 ・・・(14)
ここで、既に説明したように、ΔVbeをある電流の比に依存して発生するようにすれば、ΔVbeは絶対温度Tに比例する依存性を有する。従って、図5に示す回路によれば、図4に示す回路と同様、回路定数を適切に選択することによって、温度に依存しない基準電圧を発生させることができる。
その他にも、スイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路として、以下の回路が公知である。第1の節において接続され且つ第1および第2の電圧端子の間に直列に接続された第1の電流源と第1のダイオード要素と、第2の節において接続され、且つ前記第1および第2の電圧端子間に直列に接続された第2の電流源と第2ダイオード要素であって、前記第1および第2電流源の電流が異なる前記第2電流源と第2ダイオード要素と、第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、その前記第2および第3端子が前記第1および第2節にそれぞれ接続する第1スイッチと、第1端子が第2および第3端子に選択的に接続可能で、その前記第2および第3端子が前記第2節および前記第2電圧端子にそれぞれ接続する第2スイッチと、前記第1スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を有する第1のキャパシタと、前記第2スイッチの前記第1端子に接続する第1端子を有する第2のキャパシタであって、前記第1および第2キャパシタの各第2端子は共に第3の節に接続するようにされた前記第2キャパシタと、第1および第2の端子を有し、その第1端子が前記第3節に接続する第3のスイッチと、入力および出力を有し、その入力が前記第3スイッチの前記第2端子に接続する増幅器と、前記増幅器の前記入力および前記出力の間に接続する第1および第2の端子を有する第4のスイッチと、前記増幅器の前記入力に接続する第1の端子と、前記増幅器の前記出力に接続する第2の端子とを有する第3のキャパシタとを有することを特徴とする(例えば、特許文献2参照。)。
また、バンドギャップ出力電圧を第1の出力端子より出力するバンドギャップ回路と、第1の制御クロックを受けて動作する第1のスイッチトキャパシタ回路と、前記バンドギャップ出力電圧を受け、その出力を第2の出力端子より出力するフィルタ手段とを具備し、前記バンドギャップ出力電圧を前記第1の制御クロックの周波数により制御することを特徴とする(例えば、特許文献3参照。)。
また、温度にほぼ無関係な基準電圧を発生する回路であって、所定のベース電圧を有するとともに異なる電流密度にバイアスされてそれぞれのエミッタ端子に第1、第2のエミッタ電圧を発生する第1、第2のバイポーラトランジスタ手段、第1、第2の重なり合わないクロック信号を交互に発生するクロック手段、前記第1のクロック信号に応答して前記ベース電圧に結合されかつ前記第2のクロック信号に応答して前記第1のエミッタ電圧に結合されて前記第1のバイポーラトランジスタ手段のVbeに関連した第1の電荷を作成する第1のスイッチトキャパシタ手段、前記第1のクロック信号に応答して前記第2のエミッタ電圧に結合されかつ前記第2のクロック信号に応答して前記第1のエミッタ電圧に結合されて前記第1、第2のバイポーラトランジスタ手段のVbeの差分に関連した第2の電荷を作成する第2のスイッチトキャパシタ手段、並びに、前記第1、第2のスイッチトキャパシタ手段に結合され前記第1、第2の電荷の和に比例する基準電圧を発生する増幅手段を備えている(例えば、特許文献4参照。)。
米国特許第5563504号明細書 特開平5−181556号公報 特開2001−154749号公報 特表昭58−500045号公報 マイク・タトヒル(Mike Tuthill)「ア スイッチト−カレント、スイッチト−キャパシタ テンパラチャ センサ イン 0.6−μm CMOS(A Switched-Current,Switched-Capacitor Temperature Sensor in 0.6-μm CMOS)」、アイ・トリプル・イー ジャーナル オブ ソリッド−ステート サーキッツ(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS)、(米国)、1998年、第33巻、第7号、p.1117−1122
上述したように、従来のスイッチトキャパシタ型のバンドギャップ回路では、熱電圧(kT/q)をある係数倍するにあたって、スイッチトキャパシタ回路の容量の比、例えば前記(11)式のC1/C2や前記(14)式のC3/C4を利用している。一般に、集積回路において、容量の比を精度よく、かつ再現性よく設計するには、ある単位容量を複数用意し、その単位容量の数の比で容量の比を設計する。従って、容量の比、すなわち熱電圧(kT/q)に乗じる係数は整数の比となる。所望の係数を整数の比で精度よく近似するためには、整数の比を細かく設定できる方がよい。そうするには、単位容量の数を多くする必要があるため、容量の占有面積が増大するという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、容量の占有面積を増やすことなく、熱電圧(kT/q)に乗じる係数をより細かく設定することができるバンドギャップ回路を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるバンドギャップ回路は、電圧発生回路、第1のスイッチトキャパシタ回路、第2のスイッチトキャパシタ回路および第1の結合容量を備えている。電圧発生回路は、温度の上昇にともなって電圧値が減少する負の温度依存性を有する電圧、例えばpn接合の順方向電圧を発生する。第1のスイッチトキャパシタ回路と第2のスイッチトキャパシタ回路は、それぞれ、例えば折り返しカスコード型のオペアンプ回路を備えており、そのオペアンプ回路の入力端子に入力容量が接続され、かつオペアンプ回路の入力端子と出力端子の間にフィードバック容量が接続された構成となっている。
第1のオペアンプ回路の入力端子には、結合容量を介して、第2のオペアンプ回路の出力端子が容量結合されている。この結合容量の容量値を、第1のスイッチトキャパシタ回路のフィードバック容量の容量値よりも小さくして、第1のスイッチトキャパシタ回路の出力に対する第2のスイッチトキャパシタ回路の出力の影響を重み付けする。
そして、第1のスイッチトキャパシタ回路および第2のスイッチトキャパシタ回路の各入力容量および各フィードバック容量と、結合容量の各容量値により決まる係数を熱電圧に乗じて、絶対温度に比例するPTAT電圧を得る。このPTAT電圧を、電圧発生回路で発生した電圧に加算することによって、温度に依存しない基準電圧を発生する。第1のスイッチトキャパシタ回路に対する第2のスイッチトキャパシタ回路の接続構成と同様の構成で、3個以上のスイッチトキャパシタ回路を接続した構成としてもよい。
この発明によれば、容量の占有面積を増やすことなく、熱電圧(kT/q)に乗じる係数をより細かく設定することができる。接続するスイッチトキャパシタ回路の数を増やせば、熱電圧(kT/q)に乗じる係数をより細かく設定することができる。従って、基準電圧を高い精度で発生させることができる。
本発明にかかるバンドギャップ回路によれば、容量の占有面積を増やすことなく、熱電圧(kT/q)に乗じる係数をより細かく設定することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるバンドギャップ回路の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1のバンドギャップ回路を示す図である。図1に示すように、バンドギャップ回路は、順バイアスされたpn接合の電位を発生する電圧発生回路1と、例えば第1および第2の2つのスイッチトキャパシタ回路2,3と、第1のスイッチトキャパシタ回路2と第2のスイッチトキャパシタ回路3を容量結合する結合容量C7を備えている。
電圧発生回路1は、例えば3つの電流源I1,I2,I3と2つのpnpバイポーラトランジスタQ4,Q5を備えている。pnpバイポーラトランジスタQ4のベース端子およびコレクタ端子は、接地端子GNDに接続されている。pnpバイポーラトランジスタQ4のエミッタ端子は、スイッチS16を介して電流源I1に接続されているとともに、スイッチS17を介して電流源I2に接続されている。
pnpバイポーラトランジスタQ5のベース端子およびコレクタ端子は、接地端子GNDに接続されている。pnpバイポーラトランジスタQ5のエミッタ端子は、電流源I3に接続されている。電流源I1,I2,I3には、正の電源端子Vddより正の電源が供給される。
第1のスイッチトキャパシタ回路2は、例えばオペアンプ回路OP3と2つの容量C5,C6と3つのスイッチS8,S9,S10を備えている。オペアンプ回路OP3の非反転入力端子(+)は、pnpバイポーラトランジスタQ5のエミッタ端子に接続されている。この接続点をノードN7とする。オペアンプ回路OP3の反転入力端子(−)は、入力容量C5を介してpnpバイポーラトランジスタQ4のエミッタ端子に接続されている。pnpバイポーラトランジスタQ4のエミッタ端子と内部回路との接続点をノードN8とする。
オペアンプ回路OP3の出力端子はスイッチS10に接続されている。このスイッチS10とオペアンプ回路OP3の反転入力端子(−)の間には、フィードバック容量C6が接続されている。また、オペアンプ回路OP3の非反転入力端子(+)とフィードバック容量C6の間には、スイッチS9が接続されている。スイッチS9,S10とフィードバック容量C6との接続点をノードN10とする。さらに、オペアンプ回路OP3の出力端子と反転入力端子(−)の間には、スイッチS8が接続されている。スイッチS8とオペアンプ回路OP3の反転入力端子(−)との接続点をノードN9とする。
第2のスイッチトキャパシタ回路3は、例えばオペアンプ回路OP4と2つの容量C8,C9と3つのスイッチS13,S14,S15を備えている。第2のスイッチトキャパシタ回路3の構成は、第1のスイッチトキャパシタ回路2の構成と同じであり、上述した第1のスイッチトキャパシタ回路2の説明において、オペアンプ回路OP3、入力容量C5、フィードバック容量C6、スイッチS8、スイッチS9およびスイッチS10をそれぞれオペアンプ回路OP4、入力容量C8、フィードバック容量C9、スイッチS13、スイッチS14およびスイッチS15に読み替えたものである。また、ノードN9およびノードN10をそれぞれノードN12およびノードN13に読み替えるものとする。
また、オペアンプ回路OP4の出力端子は、スイッチS12に接続されている。このスイッチS12とオペアンプ回路OP3の反転入力端子(−)の間には、結合容量C7が接続されている。この結合容量C7の容量値は、第1のスイッチトキャパシタ回路2のフィードバック容量C6の容量値よりも小さい。スイッチS12と結合容量C7との接続点をノードN11とする。このノードN11とノードN7、すなわちオペアンプ回路OP3およびオペアンプ回路OP4の各非反転入力端子(+)の間には、スイッチS11が接続されている。ここで、S8〜S17の各スイッチは、例えばMOSトランジスタにより構成される。
図1に示す回路の動作を説明する。ここでの説明においては、電流源I1、電流源I2および電流源I3のそれぞれの電流値をI1、I2およびI3とし、入力容量C5、フィードバック容量C6、結合容量C7、入力容量C8およびフィードバック容量C9のそれぞれの容量値をC5、C6、C7、C8およびC9とし、オペアンプ回路OP3の出力基準電位をVoとし、オペアンプ回路OP4の出力電位をVo2とする。Vo2は、Voを発生するための内部の電位である。また、説明を単純化するため、オペアンプ回路OP3とオペアンプ回路OP4のオフセット電圧をゼロとし、pnpバイポーラトランジスタQ4とpnpバイポーラトランジスタQ5のサイズは等しいものとする。
図1に示すように、最初、スイッチS8、スイッチS9、スイッチS11、スイッチS13、スイッチS14およびスイッチS17が閉じており、スイッチS10、スイッチS12、スイッチS15およびスイッチS16は開いているものとする。スイッチS17が閉じ、かつスイッチS16が開いているので、pnpバイポーラトランジスタQ4には、電流源I2からI2の電流が流れる。
このときのpnpバイポーラトランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧をVbe2とすると、ノードN8の電位はVbe2となる。また、pnpバイポーラトランジスタQ5には、電流源I3によりI3の電流が流れる。このときのpnpバイポーラトランジスタQ5のベース−エミッタ間電圧をVbe3とすると、ノードN7の電位はVbe3となる。
スイッチS8が閉じているので、ノードN9の電位は、オペアンプ回路OP3の出力電位に等しくなる。また、ノードN7とノードN9の電位がほぼ等しいので、ノードN9の電位はほぼVbe3となっている。スイッチS9が閉じているので、ノードN10の電位は、ノードN7の電位と同じVbe3になる。さらに、スイッチS11が閉じているので、ノードN11の電位は、ノードN7の電位と同じVbe3になる。
スイッチS13が閉じているので、ノードN12の電位は、オペアンプ回路OP4の出力電位に等しくなる。また、ノードN7とノードN12の電位がほぼ等しいので、ノードN12の電位はほぼVbe3となっている。スイッチS14が閉じているので、ノードN13の電位は、ノードN7の電位と同じVbe3になる。
ノードN9とノードN10の電位が等しいので、フィードバック容量C6に蓄えられる電荷はゼロとなる。また、ノードN8の電位がVbe2であり、ノードN9の電位がVbe3であるので、入力容量C5に蓄えられる電荷は[(Vbe3−Vbe2)C5]となる。従って、ノードN9に蓄えられる電荷qN9は、次の(15)式で表される。
qN9=(Vbe3−Vbe2)C5 ・・・(15)
結合容量C7の両端の電位はともにVbe3であるので、結合容量C7に蓄えられる電荷はゼロとなる。また、ノードN12とノードN13の電位が等しいので、フィードバック容量C9に蓄えられる電荷はゼロとなる。さらに、ノードN8の電位がVbe2であり、ノードN12の電位がVbe3であるので、入力容量C8に蓄えられる電荷は[(Vbe3−Vbe2)C8]となる。従って、ノードN12に蓄えられる電荷qN12は、次の(16)式で表される。
qN12=(Vbe3−Vbe2)C8 ・・・(16)
この状態からスイッチS8、スイッチS9、スイッチS11、スイッチS13、スイッチS14およびスイッチS17が開き、その後、スイッチS10、スイッチS12、スイッチS15およびスイッチS16が閉じる。スイッチS8とスイッチS13が開くので、ノードN9およびノードN12の電荷が保存される。また、pnpバイポーラトランジスタQ4には、電流源I1によりI1の電流が流れる。このときのpnpバイポーラトランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧をVbe1とする。
[I2=jI1](jは係数)とすると、jI1の電流が流れているときのpnpバイポーラトランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧がVbe2である。従って、予め電流源I1,電流源I2をI1<I2となるようにしておくことによって、ノードN8の電位はVbe2からVbe1となる。[ΔVbe=Vbe2−Vbe1]とすると、前記(6)式は次の(17)式となる。
ΔVbe=(kT/q)ln(j) ・・・(17)
一方、ノードN7の電位はVbe3で変化しないので、オペアンプ回路OP3の電圧増幅率が十分に大きければ、ノードN9の電位もVbe3のままである。このとき、ノードN9の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP3の出力電位が定まる。同様に、オペアンプ回路OP4の電圧増幅率が十分大きければ、ノードN12の電位もVbe3から変化しないので、ノードN12の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP4の出力電位が定まる。
ノードN8の電位がΔVbeだけ下がり、オペアンプ回路OP4の出力電位がVbe3から上昇してVo2になったとする。このときのノードN12の電荷を求め、前記(16)式で表されるノードN12の電荷qN12が保存されるとすると、次の(18)式が得られる。この(18)式において、[Vbe2−Vbe1=ΔVbe]としてVo2について解くと、次の(19)式が得られる。
(Vbe3−Vbe1)C8−(Vo2−Vbe3)C9=(Vbe3−Vbe2)C8 ・・・(18)
Vo2=Vbe3+ΔVbe×C8/C9 ・・・(19)
この(19)式より、Vo2を設計することができる。ノードN8の電位がΔVbeだけ下がり、オペアンプ回路OP4の出力電位は、Vbe3から(19)式で表されるVo2に上昇する。また、オペアンプ回路OP3の出力電位がVbe3から上昇してVoになったとする。このときのノードN9の電荷を求め、前記(15)式で表されるノードN9の電荷qN9が保存されるとすると、次の(20)式が得られる。この(20)式において、前記(19)式より[Vo2−Vbe3=ΔVbe×C8/C9]なので、Voについて解くと、次の(21)式が得られる。
(Vbe3−Vbe1)C5−(Vo−Vbe3)C6−(Vo2−Vbe3)C7=(Vbe3−Vbe2)C5 ・・・(20)
Vo=Vbe3+ΔVbe×C5/C6−ΔVbe×(C7C8)/(C6C9) ・・・(21)
この(21)式より、Voを設計することができる。pn接合の順方向電圧Vbe3は、温度の上昇にともなって減少する負の温度依存性を有する。一方、ΔVbeは、前記(17)式より明らかなように、温度に比例して大きくなる。従って、[C5/C6]および[(C7C8)/(C6C9)]の値を適切に選択することによって、オペアンプ回路OP3の出力基準電位Voが温度に依存しないように設計することができる。そのときのVoの値は、シリコンのバンドギャップ電圧に相当し、約1.2Vとなる。
このように、図1に示す回路によれば、回路定数を適切に選択することによって、温度に依存しない基準電圧を発生させることができる。また、各容量を構成する単位容量の総数が従来と同程度または従来よりも少なくても、ΔVbeに乗じる係数(容量比)、すなわち熱電圧(kT/q)に乗じる係数を従来よりも細かく設定することができる。
次に、実施の形態1のバンドギャップ回路(図1に示す回路)と従来のバンドギャップ回路(図5に示す回路)とで、単位容量の総数を同じにして、熱電圧(kT/q)に乗じる係数の設定値の細かさについて比較する。図1に示す回路と図5に示す回路とでは、構成が異なるので、実際に必要な容量比は条件により異なるが、ここでは説明を単純化にするため、いずれの回路においても7倍程度の容量比が必要であると仮定する。なお、図1および図5には、各容量を構成する単位容量の数を、それぞれの容量の近傍に括弧書きにして示した。
図5に示す従来の回路において、例えば容量C3および容量C4のそれぞれの単位容量数を140個および20個とすると、単位容量の総数は160個であり、ΔVbeに乗じる容量比は[C3/C4=140/20=7]となる。回路の測定を行った結果、この部分の容量比を変更する場合、例えば、容量C3の単位容量数を139個に変更することによって、容量比を[C3/C4=139/20]に変更することができる。容量C3の単位容量数が140個のときと139個のときとで容量比の差分は[140/20−139/20=0.05]となる。
それに対して、図1に示す回路において、入力容量C5、フィードバック容量C6、結合容量C7、入力容量C8およびフィードバック容量C9のそれぞれの単位容量数を70個、9個、1個、70個および10個とすると、その総数は160個である。また、前記(21)式においてΔVbeに乗じる容量比は[C5/C6−(C7C8)/(C6C9)]である、従って、ΔVbeに乗じる容量比は[70/9−(1×70)/(9×10)=7.7778−0.7778=7]となる。
回路の測定を行った結果、この部分の容量比を変更する場合、例えば、入力容量C8の単位容量数を69個に変更することによって、容量比を[70/9−(1×69)/(9×10)=7.7778−0.7667=7.011]に変更することができる。従って、容量比の差分は[|7−7.011|=0.01]となる。これは、図5に示す従来の回路における容量比の差分の1/5である。つまり、実施の形態1の方が従来よりも熱電圧(kT/q)に乗じる係数の設定値が細かくなる。
図2は、オペアンプ回路OP3およびオペアンプ回路OP4の一例を示す図である。図2に示すように、オペアンプ回路OP3およびオペアンプ回路OP4は、特に限定しないが、例えば折り返しカスコード型のオペアンプ回路である。このオペアンプ回路は、定電流源となるPMOSトランジスタPM1,PM2およびNMOSトランジスタNM1,NM2と、折り返しカスコード回路を構成するPMOSトランジスタPM3,PM4およびNMOSトランジスタNM3,NM4と、カレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタPM5,PM6,PM7,PM8を備えている。
図2において、Vdd、GNDおよびOUTはそれぞれ正の電源端子、接地端子および出力端子である。また、IMおよびIPはそれぞれオペアンプ回路の反転入力端子(−)および非反転入力端子(+)であり、PB、PBC、NBおよびNBCはバイアス電位の印加端子である。また、各MOSトランジスタに併記された"×d"(dは整数)は、それぞれのトランジスタサイズの相対値の設計例を示している。また、正の電源端子Vddおよび接地端子GNDに併記された電流値は、電流の設計例を示している。
折り返しカスコード型のオペアンプ回路の構成については、公知であるので、説明を省略する。なお、オペアンプ回路OP3およびオペアンプ回路OP4は、折り返しカスコード型のオペアンプ回路に限らず、電圧増幅率が十分に大きければ、他の構成のオペアンプ回路でもよい。
実施の形態1によれば、バンドギャップ回路の各容量C5,C6,C7,C8,C9を構成する単位容量の総数を増やすことなく、熱電圧(kT/q)に乗じる係数を従来よりも細かく調整することができるので、容量の占有面積を増やすことなく、その係数をより細かく設定することができる。従って、PTAT電圧を高精度で発生させることができるので、このPTAT電圧を利用する基準電圧の精度を高めることができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2のバンドギャップ回路を示す図である。図3に示すように、実施の形態2は、実施の形態1のバンドギャップ回路に、第3のスイッチトキャパシタ回路4と、第2のスイッチトキャパシタ回路3に第3のスイッチトキャパシタ回路4を結合させる結合容量C10を設けたものである。
第3のスイッチトキャパシタ回路4は、第1のスイッチトキャパシタ回路2の構成と同じであり、実施の形態1における第1のスイッチトキャパシタ回路2の説明において、オペアンプ回路OP3、入力容量C5、フィードバック容量C6、スイッチS8、スイッチS9およびスイッチS10をそれぞれオペアンプ回路OP5、入力容量C11、フィードバック容量C12、スイッチS20、スイッチS21およびスイッチS22に読み替えたものである。また、ノードN9およびノードN10をそれぞれノードN15およびノードN16に読み替えるものとする。
オペアンプ回路OP5の出力端子は、スイッチS19に接続されている。このスイッチS19とオペアンプ回路OP4の反転入力端子(−)の間には、結合容量C10が接続されている。この結合容量C10の容量値は、第2のスイッチトキャパシタ回路3のフィードバック容量C9の容量値よりも小さい。スイッチS19と結合容量C10との接続点をノードN14とする。このノードN14とノードN7、すなわちオペアンプ回路OP3、オペアンプ回路OP4およびオペアンプ回路OP5の各非反転入力端子(+)の間には、スイッチS18が接続されている。
その他の構成は、実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同じ構成には同一の符号を付して、説明を省略する。ここで、オペアンプ回路OP5は、例えば図2に示す折り返しカスコード型のオペアンプ回路である。また、S18〜S22の各スイッチは、例えばMOSトランジスタにより構成される。
図3に示す回路の動作を説明する。ここでの説明においては、実施の形態1における動作の説明に加えて、結合容量C10、入力容量C11およびフィードバック容量C12のそれぞれの容量値をC10、C11およびC12とし、オペアンプ回路OP5の出力電位をVo3とする。Vo3は、Vo2とともに、Voを発生するための内部の電位である。また、説明を単純化するため、オペアンプ回路OP5のオフセット電圧をゼロとする。
図3に示すように、最初、スイッチS8、スイッチS9、スイッチS11、スイッチS13、スイッチS14、スイッチS17、スイッチS18、スイッチS20およびスイッチS21が閉じており、スイッチS10、スイッチS12、スイッチS15、スイッチS16、スイッチS19およびスイッチS22は開いているものとする。この状態のときには、実施の形態1において説明した通り、ノードN7、ノードN10、ノードN11およびノードN13の電位はVbe3になる。ノードN8の電位はVbe2となる。ノードN9の電位はほぼVbe3となる。ノードN12の電位は、オペアンプ回路OP4の出力電位に等しくなり、ほぼVbe3となる。
また、スイッチS20が閉じているので、ノードN15の電位は、オペアンプ回路OP5の出力電位に等しくなる。また、ノードN7とノードN15の電位がほぼ等しいので、ノードN15の電位はほぼVbe3となる。スイッチS21が閉じているので、ノードN16の電位は、ノードN7の電位と同じVbe3になる。
この状態でノードN9に蓄えられる電荷qN9は、前記(15)式で表される。また、ノードN12に蓄えられる電荷qN12は、前記(16)式で表される。
結合容量C10の両端の電位はともにVbe3であるので、結合容量C10に蓄えられる電荷はゼロとなる。また、ノードN15とノードN16の電位が等しいので、フィードバック容量C12に蓄えられる電荷はゼロとなる。さらに、ノードN8の電位がVbe2であり、ノードN15の電位がVbe3であるので、入力容量C11に蓄えられる電荷は[(Vbe3−Vbe2)C8]となる。従って、ノードN15に蓄えられる電荷qN15は、次の(22)式で表される。
qN15=(Vbe3−Vbe2)C11 ・・・(22)
この状態からスイッチS8、スイッチS9、スイッチS11、スイッチS13、スイッチS14、スイッチS17、スイッチS18、スイッチS20およびスイッチS21が開き、その後、スイッチS10、スイッチS12、スイッチS15、スイッチS16、スイッチS19およびスイッチS22が閉じる。スイッチS8とスイッチS13とスイッチS20が開くので、ノードN9、ノードN12およびノードN15の電荷が保存される。そして、pnpバイポーラトランジスタQ4には、電流源I1によりI1の電流が流れ、このときのpnpバイポーラトランジスタQ4のベース−エミッタ間電圧はVbe1となる。
実施の形態1と同様に[I2=jI1](jは係数、I1<I2)とし、[ΔVbe=Vbe2−Vbe1]とすると、実施の形態1において説明した通り、前記(17)式が得られる。そして、オペアンプ回路OP3の電圧増幅率が十分に大きければ、ノードN9の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP3の出力電位が定まる。また、オペアンプ回路OP4の電圧増幅率が十分大きければ、ノードN12の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP4の出力電位が定まる。さらに、ノードN7の電位はVbe3で変化しないので、オペアンプ回路OP5の電圧増幅率が十分に大きければ、ノードN15の電位もVbe3のままである。このとき、ノードN15の電荷が保存されるように、オペアンプ回路OP5の出力電位が定まる。
ノードN8の電位がΔVbeだけ下がり、オペアンプ回路OP5の出力電位がVbe3から上昇してVo3になったとする。このときのノードN15の電荷を求め、前記(22)式で表されるノードN15の電荷qN15が保存されるとすると、次の(23)式が得られる。この(23)式において、[Vbe2−Vbe1=ΔVbe]としてVo3について解くと、次の(24)式が得られる。
(Vbe3−Vbe1)C11−(Vo3−Vbe3)C12=(Vbe3−Vbe2)C11 ・・・(23)
Vo3=Vbe3+ΔVbe×C11/C12 ・・・(24)
この(24)式より、Vo3を設計することができる。ノードN8の電位がΔVbeだけ下がり、オペアンプ回路OP5の出力電位は、Vbe3から(24)式で表されるVo3に上昇する。また、オペアンプ回路OP4の出力電位がVbe3から上昇してVo2になったとする。このときのノードN12の電荷を求め、前記(16)式で表されるノードN12の電荷qN12が保存されるとすると、次の(25)式が得られる。この(25)式において、前記(24)式より[Vo3−Vbe3=ΔVbe×C11/C12]なので、Vo2について解くと、次の(26)式が得られる。
(Vbe3−Vbe1)C8−(Vo2−Vbe3)C9−(Vo3−Vbe3)C10=(Vbe3−Vbe2)C8 ・・・(25)
Vo2=Vbe3+ΔVbe×C8/C9−ΔVbe×(C10C11)/(C9C12) ・・・(26)
この(26)式より、Vo2を設計することができる。ノードN8の電位がΔVbeだけ下がり、オペアンプ回路OP4の出力電位は、Vbe3から(26)式で表されるVo2に上昇する。また、オペアンプ回路OP3の出力電位がVbe3から上昇してVoになったとする。このときのノードN9の電荷を求め、前記(15)式で表されるノードN9の電荷qN9が保存されるとすると、前記(20)式が得られる。
この(20)式において、前記(26)式より[Vo2−Vbe3=ΔVbe×C8/C9−ΔVbe×(C10C11)/(C9C12)]なので、Voについて解くと、次の(27)式が得られる。
Vo=Vbe3+ΔVbe×C5/C6−ΔVbe×(C7C8)/(C6C9)+ΔVbe×(C7C10C11)/(C6C9C12) ・・・(27)
この(27)式より、Voを設計することができる。[C5/C6]、[(C7C8)/(C6C9)]および[(C7C10C11)/(C6C9C12)]の値を適切に選択することによって、オペアンプ回路OP3の出力基準電位Voが温度に依存しないように設計することができる。そのときのVoの値は、シリコンのバンドギャップ電圧に相当し、約1.2Vとなる。このように、図3に示す回路によれば、回路定数を適切に選択することによって、温度に依存しない基準電圧を発生させることができる。また、各容量を構成する単位容量の総数が従来と同程度または従来よりも少なくても、ΔVbeに乗じる係数(容量比)、すなわち熱電圧(kT/q)に乗じる係数を従来よりも細かく設定することができる。
次に、熱電圧(kT/q)に乗じる係数を細かく設定できることについて具体例を挙げて説明する。実際に必要な容量比は条件により異なるが、ここでは説明を単純化にするため、7倍程度の容量比が必要であると仮定する。各容量を構成する単位容量の数を、図3のそれぞれの容量の近傍に括弧書きにして示した。
入力容量C5、フィードバック容量C6、結合容量C7、入力容量C8、フィードバック容量C9、結合容量C10、入力容量C11およびフィードバック容量C12のそれぞれの単位容量数を42個、5個、1個、42個、5個、1個、42個、6個とすると、その総数は144個である。また、前記(27)式においてΔVbeに乗じる容量比は[C5/C6−(C7C8)/(C6C9)+(C7C10C11)/(C6C9C12)]である、従って、ΔVbeに乗じる容量比は[42/5−(1×42)/(5×5)+(1×1×42)/(5×5×6)=8.4−4.68+0.28=7]となる。
回路の測定を行った結果、この部分の容量比を変更する場合、例えば、入力容量C11の単位容量数を41個に変更することによって、容量比を[42/5−(1×42)/(5×5)+(1×1×41)/(5×5×6)=8.4−4.68+0.2733=6.9933]に変更することができる。従って、容量比の差分は[|7−6.9933|=0.0067]となる。これは、実施の形態1において説明した通り、図5に示す従来の回路における容量比の差分が0.05であるので、この従来回路の容量比の差分の約1/7である。つまり、実施の形態2の方が従来よりも熱電圧(kT/q)に乗じる係数の設定値が細かくなる。
実施の形態2によれば、バンドギャップ回路の各容量C5,C6,C7,C8,C9,C10,C11,C12を構成する単位容量の総数を増やすことなく、熱電圧(kT/q)に乗じる係数を従来よりも細かく調整することができるので、容量の占有面積を増やすことなく、その係数をより細かく設定することができる。また、熱電圧(kT/q)に乗じる係数を実施の形態1よりも細かく設定することができる。従って、PTAT電圧を高精度で発生させることができるので、このPTAT電圧を利用する基準電圧の精度を高めることができる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、電圧発生回路1、第1のスイッチトキャパシタ回路2、第2のスイッチトキャパシタ回路3および第3のスイッチトキャパシタ回路4は、上述した構成に限らない。また、上述した第2のスイッチトキャパシタ回路3に対する第3のスイッチトキャパシタ回路4の接続構成と同様の構成で、4個以上のスイッチトキャパシタ回路を接続した構成としてもよい。接続するスイッチトキャパシタ回路の数が増えるほど、熱電圧(kT/q)に乗じる係数をより細かく設定することができるので、基準電圧の精度を高めることができる。
以上のように、本発明にかかるバンドギャップ回路は、集積回路に内蔵されて、集積回路において用いられる基準電圧を発生する回路に有用であり、特に、マイクロコンピュータに混載される温度センサに基準電圧を供給する回路に適している。
本発明の実施の形態1のバンドギャップ回路を示す図である。 オペアンプ回路の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2のバンドギャップ回路を示す図である。 従来のバンドギャップ回路を示す図である。 従来のバンドギャップ回路を示す図である。
符号の説明
1 電圧発生回路
2,3,4 スイッチトキャパシタ回路
OP3,OP4,OP5 オペアンプ回路
C5,C8,C11 入力容量
C6,C9,C12 フィードバック容量
C7,C10 結合容量

Claims (7)

  1. 温度の上昇にともなって電圧値が減少する負の温度依存性を有する電圧を発生する電圧発生回路と、
    第1のオペアンプ回路、該第1のオペアンプ回路の入力端子に接続された第1の入力容量、および該第1のオペアンプ回路の入力端子と出力端子の間に接続された第1のフィードバック容量を有する第1のスイッチトキャパシタ回路と、
    第2のオペアンプ回路、該第2のオペアンプ回路の入力端子に接続された第2の入力容量、および該第2のオペアンプ回路の入力端子と出力端子の間に接続された第2のフィードバック容量を有する第2のスイッチトキャパシタ回路と、
    前記第2のオペアンプ回路の出力端子を、前記第1のオペアンプ回路の入力端子に容量結合する第1の結合容量と、を備え、
    前記電圧発生回路で発生し絶対温度に比例する熱電圧に、前記第1の入力容量、前記第2の入力容量、前記第1のフィードバック容量、前記第2のフィードバック容量および前記第1の結合容量の各容量値により決まる係数を乗じて、前記電圧発生回路で発生した電圧に加算することによって、基準電圧を発生することを特徴とするバンドギャップ回路。
    ただし、前記係数は、下記式(1)で決まる値である。
    Cin1/Cf1−(Cc1×Cin2)/(Cf1×Cf2)・・・(1)
    なお、Cin1は前記第1の入力容量、Cin2は前記第2の入力容量、Cf1は前記第1のフィードバック容量、Cf2は前記第2のフィードバック容量、Cc1は前記第1の結合容量である。
  2. 前記第1の結合容量の容量値は、前記第1のフィードバック容量の容量値よりも小さことを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップ回路。
  3. 温度の上昇にともなって電圧値が減少する負の温度依存性を有する電圧を発生する電圧発生回路と、
    第1のオペアンプ回路、該第1のオペアンプ回路の入力端子に接続された第1の入力容量、および該第1のオペアンプ回路の入力端子と出力端子の間に接続された第1のフィードバック容量を有する第1のスイッチトキャパシタ回路と、
    第2のオペアンプ回路、該第2のオペアンプ回路の入力端子に接続された第2の入力容量、および該第2のオペアンプ回路の入力端子と出力端子の間に接続された第2のフィードバック容量を有する第2のスイッチトキャパシタ回路と、
    前記第2のオペアンプ回路の出力端子を、前記第1のオペアンプ回路の入力端子に容量結合する第1の結合容量と、
    第3のオペアンプ回路、該第3のオペアンプ回路の入力端子に接続された第3の入力容量、および該第3のオペアンプ回路の入力端子と出力端子の間に接続された第3のフィードバック容量を有する第3のスイッチトキャパシタ回路と、
    前記第3のオペアンプ回路の出力端子を、前記第2のオペアンプ回路の入力端子に容量結合する第2の結合容量と、を備え、
    前記電圧発生回路で発生し絶対温度に比例する熱電圧に、前記第1の入力容量、前記第2の入力容量、前記第3の入力容量、前記第1のフィードバック容量、前記第2のフィードバック容量、前記第3のフィードバック容量、第1の結合容量および第2の結合容量の各容量値により決まる係数を乗じて、前記電圧発生回路で発生した電圧に加算することによって、基準電圧を発生することを特徴とするバンドギャップ回路。
    ただし、前記係数は、下記式(2)で決まる値である。
    Cin1/Cf1−(Cc1×Cin2)/(Cf1×Cf2)+(Cc1×Cc2×Cin3)/(Cf1×Cf2×Cf3)・・・(2)
    なお、Cin1は前記第1の入力容量、Cin2は前記第2の入力容量、Cin3は前記第3の入力容量、Cf1は前記第1のフィードバック容量、Cf2は前記第2のフィードバック容量、Cf3は前記第3のフィードバック容量、Cc1は前記第1の結合容量、Cc2は前記第2の結合容量である。
  4. 前記第1の結合容量の容量値は、前記第1のフィードバック容量の容量値よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載のバンドギャップ回路。
  5. 前記第2の結合容量の容量値は、前記第2のフィードバック容量の容量値よりも小さいことを特徴とする請求項3または4に記載のバンドギャップ回路。
  6. 前記電圧発生回路は、pn接合の順方向電圧を発生することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のバンドギャップ回路。
  7. 前記オペアンプ回路は、折り返しカスコード型のオペアンプ回路であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のバンドギャップ回路。
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