JP4680549B2 - 含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物、及びその製造方法、並びに含水土用中性固化材、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 - Google Patents

含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物、及びその製造方法、並びに含水土用中性固化材、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、浚渫底泥や建設汚泥等の含水土を固化するために適した含水土用中性固化材、その含水土用中性固化材を構成する水硬性アルミナ、その水硬性アルミナの製造方法、含水土用中性固化材を用いた重金属溶出防止方法及び高含水土の脱水固化処理方法に関する。
軟弱土の土質改良には、固化材を使用する固化処理が施される。また、土木工事等に伴って発生する建設汚泥等を搬出する際、流動性が高くそのままでの搬送が困難な場合があるので、固化材を使用して建設汚泥等を固化処理した後、搬出するという方法が採用される。何れの目的においても、固化材には、固化後の土が目的に合った十分な強度を有していること、適度の固化速度を有していること、固化材が化学的に安定であり有害物質が溶出しないこと等の特性が要求される。
これら複数の特性が要求される固化材に関し、既に多くの技術が開示されている。このうちセメントを主成分とするセメント系固化材では高強度は得られるものの、セメント自体のアルカリにより固化処理土のpH値が高くなり、これが問題となる場合がある。また、鉛汚染土等の処理においては、両性金属である鉛が高アルカリ側で可溶化することから、セメント系固化材での処理が困難である等の問題がある。
これらの問題を解決するために、セメント、石膏双方を成分とした固化材或いは石膏系及びマグネシア系固化材等が提案されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、半水石膏、セメント、石灰及び高炉スラグ等の混合材より成る固化材が開示され、特許文献3には、石膏、ポルトランドセメント及び硫酸アルミニウムより成る固化材が開示されている。また、特許文献4には、無水又は半水石膏、セメント及び硫酸基を有する無機塩よりなる固化材が開示されている。
これらのセメントと石膏を併用した中性固化材は、pH値としては中性領域の指標として排水基準に規定される5.8〜8.6の範囲となるものが多いものの、改良後、土が十分な強度を示さないなどの問題がある。
一方、特許文献5〜7では、酸化マグネシウムとpH調整剤として酸性材料を組合せたマグネシア系固化材が開示されている。マグネシア系固化材は、前述の半水石膏系の中性固化材に比較して高い強度が得られるのに加え、セメント系固化材では処理が困難な鉛、六価クロム、セレン、砒素等の不溶化効果が大きい等の利点がある。しかし、セメント系固化材に比較して未だ十分な強度は得られず、また、硬化の主体となるマグネシアの特性上、改良土がpH10程度の低アルカリを示す場合が多く、中性とはなり難い等の問題がある。このpH調整を行うため、酸性材料を添加することも開示されているが、この場合、固化強度の低下を伴う問題がある。
一方、高含水の浚渫底泥や建設汚泥を機械脱水により減容化させ、その脱水ケーキにセメント系固化材や石灰系固化材を添加するか、或いは、予めセメント系固化材や石灰系固化材を添加したものに脱水処理を加えて、強度を確保する方法が採られる。
前者の方法では、脱水処理後の脱水ケーキがある程度の強度を有しているため、脱水ケーキと固化材との混合が困難であり、均一な改良土が得られない欠点を有する。一方、後者の方法では、固化強度の向上が図られるだけではなく、固化材の混合が容易であることから、均一な改良土を得ることが可能である。しかし、セメントや石灰分が濾布に侵入し硬化することにより目詰まりが生じ、処理の繰返しによる脱水速度の低下が避けられない。また、添加固化材に含まれるアルカリ成分の作用により、浚渫底泥や建設汚泥に含まれる有機物が濾水に溶出しCODが増加することから、その処理に費用がかさむ欠点を有する。
また、中間アルミナの一種であるρ−アルミナを主成分とした水硬性アルミナが知られている。この水硬性アルミナは、その再水和により中性領域で硬化する材料である。この水硬性アルミナの製造につき、ギブサイトを瞬間仮焼しρ−アルミナ及びχアルミナを主成分とする方法が開示されている(例えば、特許文献8)。この場合、原料に用いるギブサイトが高価であるため、製造した水硬性アルミナは高価となる。
水硬性アルミナは、それ自身が中性で安全性が高く、固化後の土が二次公害を引き起こす虞が少ないことから化学的には望ましい材料であり、水硬性アルミナを成分の一つとして含んだセメント材料も開示されている(例えば、特許文献9)。
しかし、水硬性アルミナを単独で添加しても固化材として使用するに十分な固化性能を有していないため、適当な固化助剤の存在が必要である。例えば、特許文献10には、炭酸リチウムを水硬性アルミナの硬化促進剤として使用し、硬化体を試製することが記載されている。
特開平8−302346号公報 特開平8−311446号公報 特開平6−220451号公報 特開平7−179854号公報 特開2002−206090号公報 特開2002−167582号公報 特開2002−249774号公報 特開平9−188553号公報 特開2003−20260号公報 特開昭56−9272号公報
ところが、特許文献10の表1に示されるように、炭酸リチウムを0.005%〜0.1%添加して試製した硬化体は、硬化促進剤を添加しない硬化体に対して、強度が低下している。このように、炭酸リチウムを水硬性アルミナの硬化促進剤として使用しても、その固化材によって固化された硬化体には、十分な強度が得られない場合があった。
そこで、本発明は、硬化体が中性を示し、十分な強度を有するように、含水土を固化することができる含水土用中性固化材、その含水土用中性固化材を構成する水硬性アルミナ、その水硬性アルミナの製造方法、含水土用中性固化材を用いた重金属溶出防止方法及び高含水土の脱水固化処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物は、アルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生した非晶質の水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム化合物を、200℃〜900℃で0.1秒〜15秒間焼成することで製造されることを特徴とする
このような特徴を有すれば、アルミナ組成物は水硬性を有するようになる。さらに、この水硬性アルミナ組成物を固化材の構成成分として用いると、含水土を固化することができ、なお且つその硬化体は中性を示し、十分な強度を有するようになる。
また、本発明に係る含水土用中性固化材は、上記の水硬性アルミナ組成物を50質量%〜98質量%、炭酸リチウムを2質量%〜20質量%、及び炭酸カルシウムを0質量%〜30質量%含むことを特徴とする。
この含水土用中性固化材によれば、含水土の存在下で炭酸リチウムが優れた固化助剤(固化強度増進材)として作用する。さらに、炭酸カルシウムが存在することにより、中性領域において、半水石膏系中性固化材に比較して高い強度が得られる。ここで、炭酸リチウムの添加量が2質量%より小さいと硬化体に十分な固化強度が得られない傾向にあり、一方、20質量%より大きくしてもそれ以上の添加効果が発現しないことから経済的に好ましくない。また、炭酸カルシウムの添加量を30質量%より大きく場合、逆に硬化体の強度が低下する場合がある。
また、本発明に係る含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物の製造方法は、アルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生した非晶質の水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム化合物を、200℃〜900℃で0.1秒〜15秒間焼成することで水硬性アルミナ組成物を製造することを特徴とする。
この水硬性アルミナ組成物の製造方法により、非晶質の水硬性アルミナを含む組成物が得られ、この水硬性アルミナ組成物を固化材の構成成分として用いれば、含水土を、中性で十分な強度を有する硬化体に固化することができる。ここで、焼成温度が200℃よりも低いと、水硬性を有する非晶質のアルミナへの転移が十分に行われず、また900℃よりも高い温度で焼成すると、生成するアルミナの結晶化が進み、水硬性が低下する。また、焼成時間が0.1秒よりも短いと、水硬性を有する非晶質のアルミナへの転移が不十分となるが、焼成時間を15秒よりも長くしても水硬性の性能を向上させる効果は現れない。
この水硬性アルミナ組成物の製造方法において、上記の水酸化アルミニウムアルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生した水酸化アルミニウムである。
このような水酸化アルミニウムを用いることにより、ギブサイトなどの結晶質の水酸化アルミニウムを用いるのに比べて、安価に含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物を製造することができる。
また、本発明に係る重金属溶出防止方法は、重金属を含有する汚染土1m当たり、上記の含水土用中性固化材を50kg〜350kg混合することにより、汚染土からの重金属の溶出を防止することを特徴とする。
この方法により、既存のセメント系固化材では不溶化処理が困難な六価クロム、鉛、砒素、セレン等の重金属によって汚染された汚染土であっても、重金属を固定化し、汚染土から重金属の溶出を十分防止することができる。
また、本発明に係る高含水土の脱水固化処理方法は、含水比100質量%以上の高含水土に対し、上記の含水土用中性固化材を、高含水土の固形成分1t当たり50kg〜200kg混合した後、脱水機により脱水してケーキとすることを特徴とする。
これにより、高含水土であっても、pH値が中性領域でケーキ状に形成することができ、処理し易くすることができる。
本発明によれば、含水土を中性状態で十分な強度を有するように固化することができる。
以下、本発明に係る水硬性アルミナ、それを用いた含水土用中性固化材、水硬性アルミナの製造方法、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法の好適な実施形態について説明する。
<水硬性アルミナ>
本発明に係る水硬性アルミナの好適な実施形態について説明する。水硬性アルミナは、波長1.5405Åにおける粉末X線回折スペクトルが、2θ=25°±5°、好ましくは2θ=25°±3°にブロードなピークの頂点を有し、そのブロードなピークのベースラインを基準とした半値幅が10°〜20°、好ましくは12°〜16°である。このような特性を有すると、ρ―アルミナと異なり単独では水硬性を示さないものの、アルミナに水硬性が得られる。
また、水硬性アルミナの反応性は粒度に影響されるため、レーザー回折式粒度分布計により測定される水硬性アルミナの平均粒径は2μm〜20μmのものが好ましく、5μm〜10μmものの使用は更に望ましい。平均粒径が20μmより大きい場合、十分な固化強度が得られにくく材料分離を生じる傾向がある。2μmより小さいと、粉体流動性が好ましくなく輸送時のハンドリング性や固化助剤との混合性に問題が生じる場合がある。
<含水土用中性固化材>
次に、本発明に係る含水土用中性固化材の好適な実施形態について説明する。含水土用中性固化材は、上記の水硬性アルミナが50質量%〜98質量%、好ましくは80質量%〜95質量%、炭酸リチウムが2質量%〜20質量%、好ましくは5質量%〜13質量%、炭酸カルシウムが0質量%〜30質量%、好ましくは0質量%〜15質量%の割合で混合されている。炭酸リチウムの添加量が2質量%より小さいと硬化体に十分な固化強度が得られず、一方、20質量%より大きくしてもそれ以上の添加効果が発現しないことから経済的に好ましくない。また、炭酸カルシウムの添加量を30質量%より大きくした場合、逆に強度低下に繋がる。なお、炭酸カルシウムは任意的成分である。
ここで、固化助剤として使用する炭酸リチウムは、純度90質量%以上のものが望ましい。90質量%未満の製品も使用可能であるが、その場合、水硬性アルミナに対する割合を調整する必要がある。また、その粒度は平均粒径で2μm〜20μmのものが好ましく、2μm〜10μmのものが更に好ましい。20μmより大では十分な促進効果が得られないか、材料分離を生じる傾向があり、また、2μmより小では、上述の水硬性アルミナと同様に、粉体流動性が好ましくなく輸送時のハンドリング性や固化助剤との混合性に問題が生じる場合がある。なお、固化助剤として、炭酸リチウムの他に、塩化リチウム、硝酸リチウム等の無機塩等も使用可能である。ただし、入手の容易さで炭酸リチウムの使用が最も好ましい。
また、固化助剤として用いられる炭酸カルシウムは、排煙脱硫用や道路用等の石灰石粉砕粉等が好適に使用できるが、粒度の細かい排煙脱硫用がより好ましい。この排煙脱硫用石灰石粉砕粉のブレーン比表面積は8000cm/g程度である。なお、ハンドリング性を悪化させない範囲で更に粒度の細かい製紙用等を使用するとより好ましい結果が得られる。
固化材として混合されたこれらの材料、すなわち水硬性アルミナ、炭酸リチウム及び炭酸カルシウムは何れも粉末状であればよく、その調製に当たっては特別な機器、手段を必要とせず、ミキサー等公知の粉体混合用の機器を使った公知の粉体混合方法が適用できる。更に好ましくは、これらの粉体の混合と粉砕をボールミル等公知の粉砕機で同時に行うことで、より固化特性に優れた混合物を得ることが出来る。
<水硬性アルミナの製造方法>
次に、本発明に係る水硬性アルミナの製造方法の好適な実施形態について説明する。水硬性アルミナを製造するに当たっては、非晶質の水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム化合物を200℃〜900℃、好ましくは250℃〜350℃で、0.1秒〜15秒間、好ましくは0.2秒〜2秒焼成する。これにより、非晶質の水硬性アルミナが得られる。焼成温度が200℃よりも低いと、水硬性を有する非晶質のアルミナへの転移が十分に行われず、また900℃よりも高い温度で焼成すると、生成するアルミナの結晶化が進み、水硬性が低下する。一方、焼成時間が0.1秒よりも短いと、水硬性を有する非晶質のアルミナへの転移が不十分となるが、焼成時間を15秒よりも長くしても水硬性の性能を向上させる効果は現れない。なお、水硬性アルミナの製造装置としては、気流焼成炉を好適に使用することができる。
このようにして焼成して得られた水硬性アルミナに、炭酸リチウムや炭酸カルシウム等の固化助剤(固化強度増進材)を含有させることにより、含水土用の中性固化材として使用することができる。
ここで、上記の水硬性アルミナは、アルミニウム製造産業の副産物として生成する非晶質の水酸化アルミニウム等(アルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生する水酸化アルミニウム)を主成分とするスラッジ乾燥物を原料とすると良い。これにより、大幅な低コスト化が図れ、より一層好ましい結果が得られる。
<重金属溶出防止方法>
次に、本発明に係る重金属溶出防止方法の好適な実施形態について説明する。重金属で汚染された汚染土から重金属の溶出を防止するためには、汚染土1m当たりに対し、上記の含水土用中性固化材を50kg〜350kg、好ましくは50kg〜150kgの範囲で、目標強度、処理コスト等を考慮して混合する。これにより、既存のセメント系固化材では不溶化処理が困難な六価クロム、鉛、砒素、セレン等による汚染土を処理し、重金属の溶出を防止することができる。この場合、予め溶出試験等を行って適正な固化材添加量を選定するのが好ましい。更に、鉛等の重金属汚染土において溶出防止に最適なpH値、例えばpH10程度に調整するため、マグネシアを含水土用中性固化材に必要量加えることも可能である。マグネシアの所要量は通常5質量%〜20質量%である。
<高含水土の脱水固化処理方法>
次に、本発明に係る高含水土の脱水固化処理方法の好適な実施形態について説明する。含水比100質量%以上、好ましくは300質量%〜500質量%の浚渫底泥や建設汚泥等の高含水土と上記の含水土用中性固化材とを、高含水土の固形成分1t当たり含水土用中性固化材50kg〜200kgの割合で混合する。さらに、脱水機により脱水してケーキにする。脱水処理に当たっては、脱水前の高含水土に含水土用中性固化材を添加・混合し、その後、フィルタープレス等の公知の脱水機で脱水処理する。これにより、濾布の目詰まりや有機物の溶出がなく、且つ、土木材料として再利用するに必要なコーン指数400kN/m以上の強度を得ることができる。含水土用中性固化材の添加量は、50kg/t・固形成分〜200kg/t・固形成分の範囲で、ケーキ強度、処理コスト等を考慮して設定する。
含水土用中性固化材を使用して含水土の改良を行うに当たっては、含水土にさらに余分な水を加えないようにするため、含水土用中性固化材を粉末状態にして混合するのが望ましい。その際、一般に行なわれている改良プラントを用いて混合するプラント混合法やバックホウやスタビライザー等を用いる方法が効果的に適用できる。また、状況に応じて予めスラリー状態にした含水土用中性固化材を含水土に混合することも可能である。
この場合、含水土用中性固化材の添加は脱水直前に行うのが望ましく、含水土用中性固化材と併用して、脱水速度を向上させる目的で従来公知のPAC(ポリ塩化アルミニウム)と消石灰を組合せた凝集剤や、ポリアクリルアミド等の有機系の高分子凝集剤を併用添加しても良い。また、状況によっては炭酸リチウムがろ液側に流失し、十分な固化強度が得られない場合があるため、予め、炭酸リチウムを含ませていない水硬性アルミナからなる固化材を添加し、脱水した後、脱水ケーキに炭酸リチウムを添加し、混合する方法を採用することも出来る。
以下に実施例を示し本発明を具体的に詳細に説明するが、本発明は、下記実施例に限定されるものではない。
(1)水硬性アルミナの製造
アルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生した非晶質の水酸化アルミニウムの乾燥物を瞬間焼成することにより、水硬性アルミナを製造した。ここで用いた水酸化アルミニウム乾燥物の粒度分布を、(株)堀場製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置LA−500Aを用いて測定し、累積分布の50%に相当する粒子径を平均粒子径として求めたところ、水酸化アルミニウム乾燥物の平均粒子径は26μmであった。また、焼成装置として、内径43mm、焼成帯長さ(原料投入部からサイクロンまでの長さ)1.8mの気流焼成炉を使用した。焼成条件としては、炉頂温度300℃、燃焼ガス流速5m/秒、焼成時間0.36秒とした。そして、得られた焼成物を、振動ミルを用いて粉砕することにより、粉体状の水硬性アルミナを得た。また、粉砕した水硬性アルミナを、(株)堀場製作所製レーザー回折式粒度分布測定装置LA−500Aによって測定したところ、水硬性アルミナの平均粒径は10μmであった。
ここで、図1に、原料に使用した副生水酸化アルミニウムの焼成前におけるX線回折測定結果を示し、図2に、その副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間0.36秒で焼成することによって得られた水硬性アルミナのX線回折測定結果を示す。図3には、その副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間0.09秒で焼成することによって得られた水硬性アルミナのX線回折測定結果を示す。図4には、その副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間12秒で焼成することによって得られた水硬性アルミナのX線回折測定結果を示す。また、表1に、副生水酸化アルミニウムの焼成前における強熱減量及び化学分析結果、並びに焼成により得られた水硬性アルミナの強熱減量を示す。
Figure 0004680549
なお、X線回折測定には、X線回折装置として理学電気(株)製RINT−2500Vを用いた。X線回折装置における測定条件は次の通りとした。
管球:Cu、管電流:130mA、管電圧:50kV、サンプリング幅:0.02°、走査速度:4°/min、波長:1.5405Å、測定回折角範囲(2θ):5°〜70°
図1に示すX線回折の結果、焼成前の副生水酸化アルミニウムには、少量のギブサイトが確認されるものの、副生水酸化アルミニウムの大半は非晶質のアルミナ化合物であることが確認された。図2に示すX線回折の結果では、副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間0.36秒で焼成することによって得られた水硬性アルミナには、2θ=約12°〜52°にブロードなピークが認められ、2θ=25°にその頂点(ピーク)を有している。さらに、このブロードなピークの左右のボトムにベースラインBを引き、このベースラインBからのブロードなピークの高さを基準にして半値幅を求めたところ、2θ=19°と2θ=33°で半値となり、半値幅は14°であった。図3に示すX線回折の結果でも、副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間0.09秒で焼成することによって得られた水硬性アルミナには、2θ=約12°〜52°にブロードなピークが認められ、2θ=25°にその頂点(ピーク)を有している。また、ベースラインBからのブロードなピークの高さを基準にして半値幅を求めたところ、2θ=19°と2θ=33°で半値となり、半値幅は14°であった。図4に示すX線回折の結果では、副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間12秒で焼成することによって得られた水硬性アルミナには、2θ=約13°〜53°にブロードなピークが認められ、2θ=25°にその頂点(ピーク)を有している。また、ベースラインBからブロードなピークの高さを基準にして半値幅を求めたところ、2θ=20°と2θ=34°で半値となり、半値幅は14°であった。
また、副生水酸化アルミニウムを原料として得られた水硬性アルミナ単独の強度試験結果(圧壊強度)を行った。その結果を表2に示す。ここで、圧壊試験はJIS K7181:94「プラスチック−圧縮特性の試験方法」法に準拠し、水硬性アルミナと水とを1:1で混合して得られたペーストをφ24mm×高さ20mmの型枠に詰めて供試体を成型した。さらに、この供試体をポリ袋に入れ、80℃で24時間蒸気養生した後、105℃で2時間乾燥したうえで強度試験を行った。その結果、圧壊強度は、22kN/mであった。
また、和光純薬(株)製の試薬であるギブサイト(純度:95%)を、副生水酸化アルミニウムを焼成することにより水硬性アルミナを得た焼成条件と同様の条件で焼成することにより、水硬性アルミナを得た。そして、副生水酸化アルミニウムから得られた水硬性アルミナで供試体を成型し、蒸気養生、乾燥させた方法と同様の方法で、和光純薬(株)製ギブサイトから得られた水硬性アルミナから供試体を成型し、蒸気養生、乾燥させた。さらに、その供試体の強度試験結果(圧壊強度)を行った。その結果、圧壊強度は、4000kN/mであった。この結果もあわせて表2に示す。
Figure 0004680549
これらの結果から、非晶質の水酸化アルミニウムを焼成して得られた水硬性アルミナを用いて試製された供試体の圧壊強度は、ギブサイト(結晶質)を同様の条件で焼成等して試製された供試体の圧壊強度に比較して約180分の1と極めて低かった。
ここで、ギブサイトの焼成前後のX線回折測定結果を図5及び図6に示す。なお、X線回折測定条件は、図2に示した副生水酸化アルミニウムにおけるX線回折測定の測定条件と同一とした。
(2)固化材等の調製
非晶質の副生水酸化アルミニウムを表3に示す焼成温度、焼成時間で焼成することにより水硬性アルミナを得た。なお、実施例1〜3,7〜11は、図2に示したX線回折の結果が得られた水硬性アルミナである。実施例5は、図3に示したX線回折の結果が得られた水硬性アルミナである。実施例6は、図4に示したX線回折の結果が得られた水硬性アルミナである。そして、これらの水硬性アルミナを固化材とし、本荘ケミカル(株)製工業品の炭酸リチウム、及び備北粉化工業(株)製ソフトン1200の炭酸カルシウムを固化助剤(固化強度増進材)として、固化材及び固化助剤を表3に示す割合で混合して調製した(実施例1〜11)。参考例とし、ギブサイトを焼成して得られた水硬性アルミナと炭酸リチウムとを混合して調製した(参考例1)。また、非晶質の水酸化アルミニウムを焼成して得られた水硬性アルミナであって、固化助剤である炭酸リチウムや炭酸カルシウムを混合しない固化材を用意した(比較例1)。また、比較用の中性固化材として、サンエス石膏(株)製半水石膏(比較例2,4)、及び宇部三菱セメント(株)製セメント系固化材ユースタビラー10をそれぞれ用意した(比較例3,5)。
Figure 0004680549
Figure 0004680549
(3)供試体の調製
(i) 固化試験用供試体の調整:上記(2)において調製した固化材(固化助剤が混合されているものも含む)を試料土(参照表4「試料土」欄)1mに対し100kgの割合で添加した後(参照表4「固化材混合量」欄)、ホバート型ミキサーで3分間混合して改良土壌を調製した。このとき、土質の異なる2種の粘性土A(含水比38%、pH7.6),粘性土B(含水比104%、pH6.7)を対象とした。その後、地盤工学会基準JGS0812−2000「安定処理土の静的締固めによる供試体作製方法」或いはセメント協会標準試験方法JCAS L−01−2003「セメント系固化材による安定処理土の試験方法」に則り、改良土壌から、直径5cm×高さ10cmの成型体を得た。成型体は、温度20℃、湿度96%の恒温恒湿槽内で7日間養生して供試体を得た。
(ii)重金属溶出試験用供試体の調整:表5の「水硬性アルミナ」欄に示すように、焼成温度300℃、焼成時間0.36秒で、非晶質の副生水酸化アルミニウムを焼成することにより水硬性アルミナを得た。そして、表5の「固化材配合」欄に示すように、この水硬性アルミナを固化材とし、炭酸リチウムを固化助剤として、水硬性アルミナと炭酸リチウムとを重量比9:1の割合で混合した。一方、処理対象土として、含水比38質量%の粘性土である各試料土に六価クロム、鉛、砒素、セレンの各重金属を夫々添加した模擬汚染土を使用した。表5の「重金属種類」の欄及び「含有量」の欄それぞれに、試料土に添加した重金属の種類及び添加した結果の重金属の含有量を示す。さらに、表6に示すように、模擬汚染土1mに対し、固化助剤が添加された固化材を100kgの割合で混合し、供試体を試製した(実施例12〜15)。供試体の試製方法は、上記(3)(i)に示した方法と同じ方法とした。
Figure 0004680549
Figure 0004680549
(iii)脱水・固化試験用供試体の調整:表7の「水硬性アルミナ」欄に示すように、焼成温度300℃、焼成時間0.36秒で、非晶質の副生水酸化アルミニウムを焼成することにより水硬性アルミナを得た。そして、表7の「固化材配合」欄に示すように、実施例16では、この水硬性アルミナを固化材とし、炭酸リチウムを固化助剤として、水硬性アルミナと炭酸リチウムとを重量比9:1の割合で混合した。比較例6では、固化助剤を混合せずに、水硬性アルミナを固化材として用いた。比較例7では、固化材として宇部三菱セメント(株)製のセメント系固化材を用いた。
これらの固化材を浚渫底泥(高含水土)に添加、混合し、小型フィルタープレス(400mm×400mm×15mm×9室(15リットル)、ポンプ圧力:0.4MPa、流量:0.8m/hr)で、表8に示す脱水時間にて脱水して脱水ケーキを得た。固化材と浚渫底泥との混合割合は、浚渫底泥の固形成分1t当たり固化材100kgである。さらに、この脱水ケーキを温度20℃、湿度96%の恒温恒湿槽内で7日間養生して供試体を得た。また、この処理工程で発生する濾水も分析の対象とした。
Figure 0004680549
Figure 0004680549
(4)改良土壌の評価:一軸圧縮試験
上記(3)の(i)(ii)で得られた供試体を、JIS A1216:1998「土の一軸圧縮試験方法」に則り一軸圧縮試験を行った。一軸圧縮強さについては、第3種改良土相当であるコーン指数400kN/mを一軸圧縮強さに換算した値である160kN/m以上を目標とした。コーン指数の一軸圧縮強さへの換算は以下のとおりとした。表4及び表6の「一軸圧縮強さ」の欄に測定結果を示す。
〔一軸圧縮強さ換算値=400(コーン指数)/10(一軸換算係数)/0.5(現場室内強度比)/0.5(ときほぐし・締固めによる強度低下)〕
(5)改良土壌の評価:pH測定
上記(3)で得られた改良土壌について材齢7日で、地盤工学会基準JGS0211−2000「土懸濁液のpH試験方法」に則りpHを測定した。pH値については、一般に中性の指標とされる排水基準5.8〜8.6の範囲内に在ることを目標とした。表4の「改良土のpH」の欄に測定結果を示す。
(6)改良土壌の評価:重金属溶出量の測定
上記(3)の(ii)で得られた改良土壌について材齢7日で、環告第46号の方法に則り溶出操作を行った後、六価クロム、鉛、砒素、セレン量を測定した。表6の「溶出量」の欄に測定結果を示す。なお、例えば「<0.02」とあるのは、溶出量が0.02mg/L未満であったことを示す。
(7)改良土壌の評価:脱水時間及び脱水ケーキのコーン指数の測定
脱水時間として、上記(3)の(iii)における脱水開始から脱水終了までの時間を測定した。表8の「脱水時間」の欄にその結果を示す。また、得られた脱水ケーキを解きほぐし、9.5mm篩を通した後、直径10cm、容量1リットルのモールドに締固め、JIS A 1228「締固めた土のコーン指数試験方法」に則った方法でコーン指数を測定した。コーン指数については、第3種改良土相当であるコーン指数400kN/m以上を目標とした。表8の「コーン指数」の欄にその測定結果を示す。
(8)改良土壌の評価:有機物溶出量の測定
上記(3)の(iii)で得られた濾水をJIS K 0102 17「工業排水試験方法(100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量(CODMn))」にてCODを測定した。表8の「濾水COD」の欄にその測定結果を示す。
(9)濾布への目詰まり評価:目視観察
上記(3)の(iii)の脱水操作を50回繰返し、その後、濾布を水で洗浄し、濾布の目詰まり状況を観察した。表8の「目詰まり状況」の欄にその観察結果を示す。
[ 固化試験について ]
(3)(i)で述べたように、水硬性アルミナ、炭酸リチウム及び炭酸カルシウムより成る固化材を調製し、土質の異なる2種の粘性土A,Bを対象とした場合の固化試験結果を表4に示している。
比較例1に示すように、水硬性アルミナ単独で構成される固化材を用いた供試体の一軸圧縮強さ、すなわち圧壊強度は、32kN/mと低い値を示した。一方、実施例1〜6に示すように、固化助剤である炭酸リチウムが添加、混合された水硬性アルミナを土壌固化材として使用した場合、得られた供試体の一軸圧縮強さは、目標とする160kN/mを十分超えていた。そのうえ、実施例1〜6で用いた粘性土Aと同じ粘性土を半水石膏で固化した供試体(比較例2)の一軸圧縮強さ43kN/mに比較して、実施例1〜6の供試体は、より高い強度が得られた。
また、実施例2についてはギブサイト(結晶質)を焼成して得られた水硬性アルミナ(参考例1)と同程度の固化強度を示した。さらに炭酸カルシウムを併用することにより、実施例7〜9の一軸圧縮強さが向上し、実施例8にいたっては、比較対象としたセメント系固化材である宇部三菱セメント(株)社製ユースタビラー10(比較例3)と同程度の強度が得られた。また、改良土のpH値は何れも7.4〜8.6の中性領域であった。
そして、実施例1〜11によれば、固化材には、水硬性アルミナが50質量%〜98質量%、炭酸リチウムが2質量%〜20質量%、炭酸カルシウムが0質量%〜30質量%程含まれていることがわかった。
[ 重金属溶出試験について ]
(3)(ii)で述べたように、粘性土Aに所定量の各種重金属を添加して作製した模擬汚染土に、水硬性アルミナ及び炭酸リチウムより成る固化材を添加し、材齢7日で溶出試験を行った結果を表6に示す。この結果、水硬性アルミナ及び炭酸リチウムより成る固化材を用いた改良土からの重金属溶出量は、いずれの重金属においても環境基準値を下回った(実施例12〜15)。
[ 脱水・固化試験について ]
表7に示すように含水比400質量%の浚渫底泥に固化材を添加した後、機械で脱水した場合の脱水時間、ケーキ強度、濾水COD、pH試験及び目詰まりの目視観察結果を表8に示す。実施例16の水硬性アルミナ及び炭酸リチウムを含有する固化材を浚渫底泥に添加して試製した供試体は、比較例7のセメント系固化材を浚渫底泥に添加して試製した供試体と同等の脱水時間で、コーン指数は510kN/mであり、目標とする400kN/mを十分超えていた。さらに、実施例16の濾水CODの測定値は、浚渫底泥に固化材を添加していない未処理土(比較例8)の濾水CODと同等であることから、固化材添加による有機物の溶出はないことが確認された。また、実施例16における繰返し脱水試験後の濾布付着物は水で簡単に除去されることから目詰まりがないことが確認された。
副生水酸化アルミニウムの焼成前におけるX線回折測定結果を示したグラフである。 副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間0.36秒で焼成した後のX線回折測定結果を示したグラフである。 副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間0.09秒で焼成した後のX線回折測定結果を示したグラフである。 副生水酸化アルミニウムを焼成温度300℃、焼成時間12秒で焼成した後のX線回折測定結果を示したグラフである。 ギブサイトのX線回折測定結果を示したグラフである。 ギブサイトを300℃で焼成した後のX線回折測定結果を示したグラフである。
符号の説明
A…Al、G…Al(OH)、B…ベースライン。

Claims (5)

  1. アルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生した非晶質の水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム化合物を、200℃〜900℃で0.1秒〜15秒間焼成することで製造されることを特徴とする含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物
  2. 請求項1に記載の水硬性アルミナ組成物を50質量%〜98質量%、炭酸リチウムを2質量%〜20質量%、及び炭酸カルシウムを0質量%〜30質量%含むことを特徴とする含水土用中性固化材。
  3. アルミニウムの陽極酸化処理工程の中和・凝集により副生した非晶質の水酸化アルミニウムを主成分とするアルミニウム化合物を、200℃〜900℃で0.1秒〜15秒間焼成することで水硬性アルミナ組成物を製造することを特徴とする含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物の製造方法。
  4. 重金属を含有する汚染土1m当たり、請求項2に記載の含水土用中性固化材を50kg〜350kg混合することにより、前記汚染土からの前記重金属の溶出を防止することを特徴とする重金属溶出防止方法。
  5. 含水比100質量%以上の高含水土に対し、請求項2に記載の含水土用中性固化材を、前記高含水土の固形成分1t当たり50kg〜200kg混合した後、脱水機により脱水してケーキとすることを特徴とする高含水土の脱水固化処理方法。
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