JP2020029502A - 固化材、及び、土壌の固化処理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、水硬性粉体からなる固化材であって、温度が90℃であり、かつ、無風状態の雰囲気下で5分間加熱した場合における質量の減少量が、上記水硬性粉体100質量部に対して、0.28〜0.76質量部である量の水分を含むことを特徴とする固化材が記載されている。
また、特許文献2には、リートベルト法で測定したC3S量が50質量%以上であるセメントと、石膏を含むセメント系固化材が記載されている。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[5]を提供するものである。
[1] 酸化マグネシウム含有物質と下記化学式で表される塩基性炭酸マグネシウムを含むことを特徴とする固化材。
mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O
(上記化学式中、mは3〜5の整数であり、nは3〜7の整数である。)
[2] 酸化マグネシウム含有物質が、軽焼マグネシア、軽焼マグネシアの部分水和物、軽焼ドロマイト、及び、軽焼ドロマイトの部分水和物の中から選ばれる少なくとも1種である前記[1]に記載の固化材。
[3] 上記酸化マグネシウム含有物質と上記塩基性炭酸マグネシウムの合計量中の、上記塩基性炭酸マグネシウムの量の割合が、0.4〜18.0質量%である前記[1]または[2]に記載の固化材。
[4] 前記[1]〜[3]のいずれかに記載の固化材を、土壌に添加し、混合することを特徴とする土壌の固化処理方法。
[5] 上記土壌が、火山灰質粘性土である前記[4]に記載の土壌の固化処理方法。
mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O
(上記化学式中、mは3〜5の整数であり、nは3〜7の整数である。)
酸化マグネシウム含有物質の例としては、軽焼マグネシア(MgO)、軽焼マグネシアの部分水和物、軽焼ドロマイト(CaO・MgO)、及び、軽焼ドロマイトの部分水和物の中から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。中でも、不純物の含有量が少なく、かつ、入手の容易性の観点から、軽焼マグネシアが好ましい。
軽焼マグネシアの例としては、炭酸マグネシウムと水酸化マグネシウムのいずれか一方または両方を含む固形原料を、好ましくは600〜1,300℃の温度で焼成することによって得られるものが挙げられる。
上記固形原料の例としては、マグネサイト、ドロマイト、ブルーサイト、及び、海水中のマグネシウム成分を消石灰等のアルカリで沈澱させて得た水酸化マグネシウム等が挙げられる。これらは、塊状物でもよいし、粉粒状物でもよい。
軽焼マグネシアまたは軽焼ドロマイトの部分水和物は、軽焼マグネシアまたは軽焼ドロマイトを粉砕した後、当該粉砕物に水を添加して撹拌し混合するか、または、当該粉砕物を相対湿度80%以上の雰囲気下に1週間以上保持して、軽焼マグネシアまたは軽焼ドロマイトを部分的に水和させることによって得ることができる。
酸化マグネシウム含有物質中の酸化マグネシウムの含有率は、固化処理後の土壌の強度をより大きくする観点から、好ましくは65質量%以上、より好ましくは75質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは85質量%以上である。
mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O
上記化学式中、mは、入手の容易性や、固化処理後の土壌の強度をより大きくする観点から、3〜5の整数、好ましくは4である。また、nは、入手の容易性や、固化処理後の土壌の強度をより大きくする観点から、3〜7の整数、好ましくは3〜5の整数、より好ましくは4である。
塩基性炭酸マグネシウムは、通常、mとnが同じもの(例えば、mとnが共に4であるもの)であるが、mとnが異なるもの(例えば、mが4であり、nが3であるもの)でもよい。
また、塩基性炭酸マグネシウムは、上記化学式を有するものを2種以上含んでいてもよい。例えば、mとnが共に4であるものと、mとnが共に3であるものを含んでいてもよい。
塩基性炭酸マグネシウムのBET比表面積は、好ましくは10〜60m2/g、より好ましくは20〜50m2/g、特に好ましくは30〜45m2/gである。該BET比表面積が10m2/g以上であれば、固化処理後の土壌の強度をより大きくすることができる。該BET比表面積が60m2/gを超えると、粉砕にかかる労力やコストが過大となる。
塩基性炭酸マグネシウムの見掛け比重は、好ましくは0.05〜1.00g/cm3、より好ましくは0.10〜0.80g/cm3、特に好ましくは0.20〜0.40g/cm3である。該見掛け比重が0.05g/cm3以上であれば、固化処理後の土壌の強度をより大きくすることができる。該見掛け比重が1.00g/cm3を超えるものは入手が困難である。
石膏の例としては、フッ酸無水石膏、リサイクル無水石膏、天然無水石膏、リン酸石膏、チタン石膏、精錬石膏、半水石膏、無水石膏、排脱二水石膏、リン酸二水石膏、及び天然二水石膏等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
石膏の添加量は、酸化マグネシウム含有物質と塩基性炭酸マグネシウムの合計100質量部に対して、SO3換算で、好ましくは1.0〜20.0質量部、より好ましくは2.0〜15.0質量部、特に好ましくは3.0〜12.0質量部である。該含有率が1.0質量部以上であれば、固化処理後の土壌の強度をより大きくすることができる。該含有率が20.0質量部を超えると、酸化マグネシウム含有物質及び塩基性炭酸マグネシウムの量が小さくなるため、固化処理後の土壌の強度が小さくなる場合がある。
他の成分の添加量は、本発明の効果を阻害しない範囲内であればよく、酸化マグネシウム含有物質と塩基性炭酸マグネシウムの合計100質量部に対して、通常、100質量部以下、好ましくは80質量部以下、より好ましくは60質量部以下、さらに好ましくは40質量部以下、特に好ましくは20質量部以下である。
本発明の不溶化材は、例えば、粉体またはスラリー(粉体と水の混合物)の形態を有することができる。
固化処理の対象となる土壌は、特に限定されるものではないが、固化処理後の土壌の強度(例えば、一軸圧縮強さ)をより大きくすることができる観点から、好ましくは火山灰質粘性土である。
土壌への固化材の添加量は、対象となる土壌の性状、施工条件、固化処理後の土壌に求められる強度等によっても異なるが、固化処理の対象となる土壌1m3当たり、好ましくは10〜300kg、より好ましくは20〜200kg、特に好ましくは25〜150kgである。該量が10kg以上であれば、固化処理後の土壌の強度(例えば、一軸圧縮強さ)をより大きくすることができる。該量が300kg以下であれば、コストの増大を防ぐことができる。
[使用材料]
(1)塩基性炭酸マグネシウム微粉末(4MgCO3・Mg(OH)2・4H2O);BET比表面積:38.5m2/g、見掛け比重:0.25g/cm3
(2)ドロマイト微粉末(Ca・Mg(CO3)2:炭酸マグネシウムを含む組成の鉱物);ブレーン比表面積:3,150cm2/g
(3)軽焼マグネシア微粉末(表1中、「MgO」と示す。);酸化マグネシウムの含有率:88質量%、ブレーン比表面積:2,650cm2/g
(4)石膏
(5)セメント系固化材;汎用型固化材
(6)土壌;火山灰質粘性土(関東ローム);含水比:119.4%
上記材料を、表1に示す配合割合で混合して固化材を得た。土壌に該固化材を、土壌1m3に対して100kgとなる量で添加し、ホバートミキサを用いて3分間混合して、固化処理土を得た。得られた固化処理土の材齢7日及び28日における一軸圧縮強さを「JIS R 1216:2009(土の一軸圧縮試験方法)」に準拠して測定した。
[比較例1]
固化材として、軽焼マグネシアのみからなる固化材を用いる以外は、実施例1と同様にして、固化処理土を得て、その一軸圧縮強さを測定した。
[比較例2]
固化材として、セメント系固化材を用いる以外は、実施例1と同様にして、固化処理土を得て、その一軸圧縮強さを測定した。
[比較例3]
塩基性炭酸マグネシウムの代わりに、ドロマイトを用いる以外は、実施例1と同様にして、固化処理土を得て、その一軸圧縮強さを測定した。
結果を表1に示す。
固化材として、上記材料を表2に示す配合割合で混合してなるものを用いる以外は、実施例1と同様にして、固化処理土を得て、その一軸圧縮強さを測定した。
結果を表2に示す。
なお、表1に示すとおり、比較例3で用いたドロマイトの量は、MgCO3換算値によると、実施例2(1.9質量%)と実施例3(2.8質量%)の中間の塩基性炭酸マグネシウムの量に相当する。
Claims (5)
- 酸化マグネシウム含有物質と下記化学式で表される塩基性炭酸マグネシウムを含むことを特徴とする固化材。
mMgCO3・Mg(OH)2・nH2O
(上記化学式中、mは3〜5の整数であり、nは3〜7の整数である。) - 上記酸化マグネシウム含有物質が、軽焼マグネシア、軽焼マグネシアの部分水和物、軽焼ドロマイト、及び、軽焼ドロマイトの部分水和物の中から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の固化材。
- 上記酸化マグネシウム含有物質と上記塩基性炭酸マグネシウムの合計量中の、上記塩基性炭酸マグネシウムの量の割合が、0.4〜18.0質量%である請求項1または2に記載の固化材。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の固化材を、土壌に添加し、混合することを特徴とする土壌の固化処理方法。
- 上記土壌が、火山灰質粘性土である請求項4に記載の土壌の固化処理方法。
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