JPH09188553A - 水硬性アルミナおよびその製造方法 - Google Patents

水硬性アルミナおよびその製造方法

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JPH09188553A
JPH09188553A JP8001772A JP177296A JPH09188553A JP H09188553 A JPH09188553 A JP H09188553A JP 8001772 A JP8001772 A JP 8001772A JP 177296 A JP177296 A JP 177296A JP H09188553 A JPH09188553 A JP H09188553A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 灼熱減量が8〜15重量%,BET比表
面積が100m2 /g〜250m2 /g、中心粒径が1
〜20μmでかつ再水和性を有する水硬性アルミナを用
いる。 【課題】 夏季、室外等での施工に於いて、硬化調整剤
を用いない場合であっても可使時間が長い、作業性に優
れた水硬性アルミナを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水硬性アルミナおよ
びその製造方法に関する。更に詳細には、それ自身単独
で、あるいは他の骨材成分と混合し成形して耐火組成物
を形成し得るに於いて、該成形体に強度を賦与するため
のバインダー能を有する水硬性アルミナおよびその製造
方法に関するもので、特に夏季の使用に適した、水と混
合して硬化せしめるにおける可使時間が延長された水硬
性アルミナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐火物、各種成形体のバインダーとして
はアルミナセメント、粘土等各種の無機結合材が使用さ
れている。その中でも、再水和性を有するアルミナは実
質的にCa分を含まないため、高温耐熱性が優れている
とか耐Cl性が優れている等の特長が知られている(特
公昭57−7590号公報)。再水和性を有するアルミ
ナは、アルミナセメントに比較して、このような特長を
有するものの、硬化速度の温度依存性が大きいため、冬
季の施工時に硬化が不十分であったり、逆に夏季におい
ては成形型に流し込む前に流動性を失い、作業性が悪い
との問題があった。
【0003】これらの問題を解消するため、再水和性を
有するアルミナに、硬化調整剤を添加する方法が知られ
ている(特開昭56−9272号公報)。硬化促進剤と
しては、Li塩、アルミナセメント、アルミナセメント
水和物、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸
化物、粘土類が挙げられており、可使時間延長剤として
は、気化製シリカ、分散剤、ポリリン酸類、アミノカル
ボン酸類、オキシアミノカルボン酸類、カルボン酸やオ
キシカルボン酸類又はそれらの塩類、塩化アルミニウム
類、石膏、蔗糖類、多価アルコール、食塩あるいはリン
酸化合物等が提示されている。また、再水和性アルミナ
の表面を水に対する常温での溶解度が約20重量%以下
の固体状の有機物で被覆することにより硬化を抑制する
方法が知られている(特公昭57−57247号公
報)。
【0004】一方、再水和性アルミナを水と混合して硬
化せしめる時の可使時間を延長する目的で単純に耐火組
成物中の水硬性アルミナの添加量を減らすことも可使時
間のみを考えれば当然思いつく手法であるが、このよう
な操作を行うと成形体の強度が不足し焼成時の保形性が
低下し製品歩留りが悪化する等の問題が生起する。更
に、バインダーとして再水和性アルミナ以外に硬化調整
剤を添加することは成形後の焼成物の強度、耐熱性、化
学的性質を変化させたり、また製造コストが上昇すると
いう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような事情下に鑑
み、本発明者等は上述したような硬化調整剤を用いるこ
となく、夏季の使用に於いても可使時間の長い水硬性ア
ルミナを見出すべく鋭意研究を重ねた結果、再水和性ア
ルミナの平均粒子径、BET比表面積と該アルミナが保
持する灼熱減量を特定範囲に調製する場合には上記目的
を満足する再水和性アルミナ、即ち夏季にも可使時間の
長い水硬性アルミナが得られることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、灼熱
減量が8〜15重量%、好ましくは9〜13重量%、B
ET比表面積が100m2 /g〜250m2 /g、中心
粒径が1〜20μmでかつ再水和性を有することを特徴
とする水硬性アルミナを提供するにある。
【0007】また、本発明はギブサイトを瞬間仮焼して
再水和性アルミナを得る方法において、瞬間仮焼時の仮
焼部出口の熱ガス温度を約350℃〜500℃としたこ
とを特徴とする、灼熱減量が8〜15重量%、BET比
表面積が100m2 /g〜250m2 /g、中心粒径が
約1〜20μmでかつ再水和性を有する水硬性アルミナ
の製造方法を提供するものである。
【0008】さらに本発明はギブサイトを瞬間仮焼して
再水和性を有するアルミナを得る方法において、瞬間仮
焼時の仮焼部出口の熱ガス温度を約500℃〜800℃
として得たアルミナを加湿させ灼熱減量が8〜15重量
%、BET比表面積が100m2 /g〜250m2
g、中心粒径が1〜20μmでかつ再水和性を有する水
硬性アルミナの製造方法を提供するものでもある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に於いて再水和性アルミナとは、100℃以下で
水と接触させると硬化性を呈するアルミナであり、より
具体的にはX線回折によりρアルミナおよびχアルミナ
を総量で少なくとも50重量%含有し、残部が他の遷移
アルミナ、或いは無定形アルミナ等を含有した混合物の
パターンを示すアルミナをいう。このような再水和性ア
ルミナは、従来、代表的にはバイヤー法で得られるギブ
サイトを、熱ガス温度約400℃〜1200℃、線速度
約5m/秒〜約50m/秒の気流中に同伴させて、接触
時間約0.1秒〜約10秒間、瞬間仮焼して得られる。
【0010】瞬間仮焼に供するギブサイトの純度につい
ては異物を含まないものであれば特に制限はないが、通
常Na2 O含有量は約1重量%以下、好ましくは0.0
2〜1.0重量%程度のものが使用される。
【0011】本発明者等は多数の実験結果より、仮焼し
たアルミナの硬化物性の指標として灼熱減量、BET比
表面積およびアルミナの中心粒径が有効であることがわ
かった。灼熱減量、BET比表面積が特定範囲内で、か
つ中心粒径が特定範囲内の水硬性アルミナは,水と混合
し硬化させる時の可使時間が延長され、また成形後ある
いは焼成後の強度も満足すべきものが得られることを見
いだした。市販の再水和性を有する水硬性アルミナとし
ては、例えば住友化学工業株式会社のカタログには5.
3〜5.6、ローヌプーラン社のカタログには5、アル
コア社のカタログには6.5〜7.5の灼熱減量のもの
が紹介されている。
【0012】ここで可使時間とは、水硬性アルミナをバ
インダーとするキャスタブル耐火物を流し込み成形する
場合、流し込み施工が可能な時間範囲を示している。流
し込み成形の場合可使時間は成形物の大きさにより一義
的ではないが大型成形物の場合には通常約80分〜約1
20分の施工時間が要求される。しかしながら現在市販
されている水硬性アルミナは夏季室外での施工の場合に
はこの時間の下限以下になってしまうことがある。
【0013】灼熱減量は試料を1100℃で2時間焼成
したときの減量を表し、化学的にはAlに結合したOH
基もしくは表面に吸着したH2 O量を表すとされてい
る。灼熱減量が8重量%未満の場合には可使時間が短
く、15重量%を越える場合は可使時間は長いものの成
形体硬化時間が長くなりすぎるため好ましくない。ま
た、BET比表面積が250m2 /gを越える場合には
所望とする可使時間が得られず、他方100m2 /g未
満の場合には再水和能が低下し所望とする硬化性能を有
するアルミナが得られない。灼熱減量が可使時間を長く
する機構については明確ではないが、灼熱減量がOH基
と結合したAlの量を表しており、水に対するAlの溶
解を阻害しているため、再水和速度が小さくなるためと
考えられる。
【0014】本発明で提示される灼熱減量を制御する具
体的方法としては、 1)仮焼条件を限定する。 2)加湿する 3)ギブサイトを混合する 等の方法があり、水硬性アルミナの可使時間に与える灼
熱減量は意外なことに瞬間仮焼条件により得られたアル
ミナ中に残存するOHによるもののみではないことがわ
かった。
【0015】上記1)の仮焼条件を限定する、本発明の
灼熱減量が8〜15重量%、BET比表面積が100m
2 /g〜250m2 /g、中心粒径が1〜20μmの再
水和性を有する水硬性アルミナの具体的製造方法として
は、従来公知の瞬間仮焼装置、焼成条件を用いるが、供
給した焼成原料であるギブサイトと同時に排出される熱
ガスの仮焼管出口温度を約350℃〜500℃に制御す
ることにより得られる。仮焼管出口より排出される熱ガ
ス温度をこのようにするためには瞬間仮焼装置に導入す
る熱ガス温度、もしくは原料であるギブサイト供給量を
調節することにより制御できる。仮焼管出口を通過した
アルミナは、通常サイクロン、バグフィルター、電気集
塵機等公知の方法で気流より分離、回収される。分離、
回収と同時に、あるいはその後に冷却し再水和性アルミ
ナを得る。
【0016】上記に於いて2)の製造方法は、従来法と
略同一の焼成方法であり、仮焼管出口の熱ガス温度が約
500℃〜約1000℃の場合は、仮焼後のアルミナの
灼熱減量は8重量%未満であるが、これを加湿すること
により、灼熱減量8重量%〜15重量%の水硬性アルミ
ナが得られる。加湿により導入されたH2 O分子は,上
記範囲ではアルミナ上で解離しOH基として存在すると
考えられる。均一な加湿を行うためには、仮焼後のアル
ミナを加湿空気と接触させるのが実用的である。この操
作は、公知の粉体/ガス接触装置で実施できる。そのよ
うな装置としては、流動層、ロータリー形、皿型の装置
がある。
【0017】水硬性アルミナの灼熱減量を制御する第3
の方法として,多量のOH基を含むギブサイトを混合さ
せる方法がある。ギブサイトの添加量としては添加後の
灼熱減量が8重量%ないし15重量%となる範囲であれ
ばよく、通常、ギブサイト(付着水;10重量%以下)
を仮焼管出口の熱ガス温度が約500℃〜約1000℃
で仮焼して得たアルミナ粉末に対し約5〜30重量部添
加すればよい。添加するギブサイトの物性は公知のもの
であれば特に制限されない。
【0018】水硬性アルミナの粒径は、中心粒径で約1
〜20μm、好ましくは約1〜15μmであることが必
要である。中心粒径がこれ以上の場合、成形中に沈降し
たりハンドリングが困難であるばかりでなく、成形体の
バインダーとして十分な強度を持たない。中心粒径がこ
れ未満の場合は、かさ密度が低いためこれを含む耐火組
成物の必要水混合量が大きくなり好ましくない。
【0019】灼熱減量を本発明の範囲に制御したアルミ
ナの中心粒径が上記範囲以上の場合、水硬性アルミナと
しての効果をより発揮するために粉砕を行う。瞬間仮焼
前に原料であるギブサイトを粉砕しても良いし、瞬間仮
焼後に粉砕しても良いし、ギブサイトを添加する場合は
添加後でも良い。粉砕は、ボールミル等、公知の装置を
用いればよい。
【0020】灼熱減量を本発明の範囲に制御したアルミ
ナの中心粒径が上記範囲内であっても、成形体の強度向
上の目的で、粉砕を行うことは有効である。但しこの場
合にも粉砕後の中心粒径は1μm以上の範囲で粉砕する
必要がある。瞬間仮焼アルミナにギブサイトを添加する
場合は、添加後に粉砕することにより、粉砕しない場合
に較べ強度の大きな成形体が得られ一層好ましい。
【0021】本発明の水硬性アルミナは単独でアルミナ
成形体原料とすることもできる。また、公知の骨材成分
と混合し、耐火物、触媒担体、各種薬品の担体、吸着
剤、無機膜、吸着ボード、断熱材その他の成形体のバイ
ンダーとして利用できる。
【0022】本発明の水硬性アルミナが適用できる骨材
の例としては、α−アルミナ、再水和性を有しない遷移
アルミナ、ムライト、シリカ、珪藻土、シリカアルミ
ナ、天然ゼオライト、合成ゼオライト、シャモット,水
酸化アルミニウム、粘土、タルク、ベントナイト、ゼオ
ライト、コージェライト、チタニア、ジルコンサンド、
ジルコニア、炭化珪素、クロミア、マグネシア等があ
り、また骨材の形状としては、粉状、塊状、発泡体、繊
維状等が利用できる。骨材成分のほか、成形性あるいは
多孔性を改良する目的の有機物を添加することもでき
る。骨材成分中に占める水硬性アルミナは通常1重量%
以上、好ましくは約3重量%以上の範囲で使用される。
【0023】通常は、水硬性アルミナと水と骨材等成分
を混合した後、あるいは混合しながら公知の方法で成形
できる。水硬性アルミナがその効果を発揮するために
は、水の存在が不可欠である。水の量は、混合する他の
成分等により異なるが、水硬性アルミナ100重量部あ
たり約20〜200重量部が必要である。本発明の水硬
性アルミナは、夏季使用に適したものであり、水温およ
び気温が約10℃以上で、成形中の水の蒸発が実質上無
視できる温度以下で使用可能である。硬化速度あるいは
硬化後の強度を制御する目的で成形体を、水が実質的に
蒸発しないような条件で加熱あるいは冷却することも可
能である。
【0024】本発明の水硬性アルミナは、このような広
い利用が考えられるが、いずれの場合においても熟成が
必要である。熟成は成形後の成形体を水が存在する条件
で静置することにより達成される。水が蒸発しやすい条
件下での熟成はシートをかぶせる等の処置が必要であ
る。熟成時間は、熟成温度により異なるが、約1分〜1
週間程度である。この時間内に水硬性アルミナは硬化
し、成形体に強度を賦与する。
【0025】
【発明の効果】以上詳述した本発明の方法によれば、硬
化調整剤を用いることなく可使時間が延長された水硬性
アルミナが廉価に得られるものでその産業的効果は頗る
大である。
【0026】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により、さらに詳
細に説明するが、本発明方法はかかる実施例により制限
されるものではない。なお、本文中において示した物性
値は次の測定法によった。 可使時間;25℃の水硬性アルミナ100gと25℃の
水150gを混合し、ジャーに投入した後、室温25℃
の雰囲気下で、長さ160mm、直径2mm綿糸での引
き揚げ荷重が100g重になる時間を測定した。 BET比表面積;測定装置として日機装4200型を用
い、窒素吸着1点法で測定した。 灼熱減量;JIS H1901に準拠し測定した。
【0027】実施例1 バイヤー工程で得られた中心粒径42μmのギブサイト
を約700℃の熱ガス気流中に投入し瞬間仮焼した。こ
のときの瞬間仮焼管出口のガス温度は410℃であっ
た。次いで仮焼品をボールミルで2時間粉砕した。得ら
れた粉体の灼熱減量は11重量%、BET比表面積は2
15m2 /g、中心粒径は10μmでありX線回折によ
る結晶形はρアルミナとχアルミナを主体とする再水和
性アルミナであった。 このアルミナの可使時間を測定
したところ、88分であった。
【0028】実施例2 バイヤー工程で得られた中心粒径8μのギブサイトを約
850℃の熱ガス気流中に投入し瞬間仮焼した。このと
きの瞬間仮焼管出口のガス温度は550℃であった。こ
のものをボールミルで4時間粉砕した。得られた粉体の
灼熱原料は6重量%、BET比表面積は260m2
g、中心粒径は3μmであり、X線回折による結晶形は
ρアルミナとχアルミナを主体とする再水和性アルミナ
であった。次いでこのアルミナ1kgを皿形造粒機に入
れ、25分空気中で回転し、吸湿させた。吸湿後の灼熱
減量は10重量%、BET比表面積は233m2 /g、
中心粒径は3μmであった。このアルミナの可使時間を
測定したところ、123分であった。
【0029】実施例3 実施例1のギブサイトを約850℃の熱ガス気流中に投
入し瞬間仮焼した。このときの瞬間仮焼管出口のガス温
度は530℃であった。瞬間仮焼品500gにバイヤー
工程で得られた中心粒径1μのギブサイトを28g添加
し、ボールミルで2時間粉砕した。得られた粉体の灼熱
減量は13重量%、BET比表面積は198m2 /g、
中心粒径は12μmであり、X線回折による結晶形はρ
アルミナとχアルミナを主体とする再水和性アルミナで
あった。このアルミナの可使時間を測定したところ、1
01分であった。
【0030】比較例1 中心粒径が1μmのギブサイトを添加すること以外は、
実施例3と同じ操作で無機結合材試料を得た。製品の灼
熱減量が6重量%、BET比表面積は280m 2 /g、
中心粒径は12μmであり、X線回折による結晶形はρ
アルミナとχアルミナを主体とする再水和性アルミナで
あった。このアルミナの可使時間を測定したところ、6
4分であった。
【0031】比較例2 加湿しなかった以外は実施例2と同じ操作で再水和性ア
ルミナを得た。得られた粉末の灼熱減量は5重量%、B
ET比表面積は260m2 /g、中心粒径は3μmであ
り、X線回折による結晶形はρアルミナとχアルミナを
主体とする再水和性アルミナであった。このアルミナの
可使時間を測定したところ、74分であった。
【0032】実施例4 実施例1および3のアルミナ100gと4A型合成ゼオ
ライト200gを各々混合後、水160gを混合し、2
0mm×5mmの型枠に流し込んだ。2時間静置後、型
枠に入れたままポリエチレン製のフィルムで包み、乾燥
機にいれ80℃で16時間保持した。その後フィルムを
除き110℃で16時間乾燥した。乾燥品の圧壊強度を
測定したところ、実施例1、3とも30kg/cm2
あった。このことより本発明の水硬性アルミナを用いて
得たアルミナの強度は、可使時間の長短にかかわらない
ことがわかる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灼熱減量が8〜15重量%、BET比表
    面積が100m2 /g〜250m2 /g、中心粒径が1
    〜20μmでかつ再水和性を有することを特徴とする水
    硬性アルミナ。
  2. 【請求項2】 水硬性アルミナが100℃以下の温度で
    復水性を示すアルミナであることを特徴とする請求項1
    記載の水硬性アルミナ。
  3. 【請求項3】 再水和性を有する水硬性アルミナがρア
    ルミナ及びχアルミナを総量で少なくとも50重量%以
    上含有するアルミナであることを特徴とする請求項1記
    載の水硬性アルミナ。
  4. 【請求項4】 ギブサイトを瞬間仮焼して再水和性を有
    するアルミナを得る方法において、瞬間仮焼時の仮焼部
    出口の熱ガス温度を約350℃〜500℃としたことを
    特徴とする、灼熱減量が8〜15重量%、BET比表面
    積が100m 2 /g〜250m2 /g、中心粒径が1〜
    20μmでかつ再水和性を有する水硬性アルミナの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 ギブサイトを瞬間仮焼して再水和性を有
    するアルミナを得る方法において、瞬間仮焼時の仮焼部
    出口の熱ガス温度を約500℃〜800℃として得たア
    ルミナを加湿させ、灼熱減量が8〜15重量%、100
    2 /g〜250m2 /g、中心粒径が1〜20μでか
    つ再水和性を有する水硬性アルミナの製造方法。
  6. 【請求項6】 ギブサイトを瞬間仮焼して再水和性を有
    するアルミナを得る方法において、瞬間仮焼時の仮焼部
    出口の熱ガス温度を約500℃〜800℃で得たアルミ
    ナに未焼成のギブサイトを添加し、灼熱減量が8〜15
    重量%、100m2 /g〜250m2 /g、中心粒径が
    1〜20μでかつ再水和性を有する水硬性アルミナの製
    造方法。
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