JP2003063854A - 活性アルミナ成形体及びその製造方法 - Google Patents

活性アルミナ成形体及びその製造方法

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JP2003063854A JP2002155163A JP2002155163A JP2003063854A JP 2003063854 A JP2003063854 A JP 2003063854A JP 2002155163 A JP2002155163 A JP 2002155163A JP 2002155163 A JP2002155163 A JP 2002155163A JP 2003063854 A JP2003063854 A JP 2003063854A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高嵩密度かつ高マクロ細孔容積であり、高強度
の活性アルミナ成形体が得られ、しかも従来よりも低コ
ストにて活性アルミナ成形体を製造可能な活性アルミナ
成形体の製造方法並びに該方法により得られた活性アル
ミナ成形体を提供する。 【解決手段】アルミナ粉体を水と混合して成形し、成形
体を得る成形工程、前記成形体を湿潤雰囲気中又は水中
に保持して再水和し、再水和成形体とする再水和工程、
及び前記再水和成形体を焼成して活性アルミナ成形体と
する焼成工程とを有し、前記アルミナ粉体は中心粒径が
10〜35μm、重装嵩密度が1.05〜1.30g/
cm3 であるギブサイト結晶水酸化アルミニウムを仮焼
して得られ、少なくとも部分的に再水和性を有する再水
和性アルミナである、高充填密度でマクロ細孔を有する
活性アルミナ成形体の製造方法とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は乾燥剤、吸着剤、触
媒、触媒担体および各種薬品担体用の高充填密度で高マ
クロ細孔容積を有する活性アルミナ成形体の製造方法並
びに該製造方法により得られた活性アルミナ成形体に関
する。さらに詳細には、有機起孔剤を使用しない、高充
填密度でしかも大きなマクロ細孔容積を有し、高BET
比表面積かつ高強度である活性アルミナ成形体の製造方
法並びに該製造方法により得られた活性アルミナ成形体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】Al23 にて表わされる多形を有する
アルミナのうち、α形以外のすべてのアルミナの成形体
を意味するものである遷移アルミナ成形体は、乾燥剤、
吸着剤、触媒、各種担体等に使用されている。これらの
用途に使用される場合、アルミナ成形体内部への分子拡
散速度を大きくするため、成形体の細孔容積、特に細孔
半径が0.1μm以上、とりわけ細孔半径が0.3μm
以上のマクロ細孔の細孔容積(マクロ細孔容積)を大き
くすることが要求される。
【0003】また活性アルミナ成形体を触媒担体や吸着
剤として固定床設備で利用する場合には、触媒寿命や吸
着量向上のため活性アルミナ成形体が多く充填されるこ
とが求められ、そのために充填密度の高い活性アルミナ
成形体が要求される。
【0004】大きなマクロ細孔容積を有する活性アルミ
ナ成形体の製造法としては、以下の技術が公知である。 (1)アルミニウム塩の中和によりゲルを析出し、これ
を洗浄・乾燥・成形・焼成する方法において析出条件を
制御する方法(特公平2−1767号公報)。 (2)再水和しうるアルミナに繊維状燃焼性有機起孔剤
を混合し、成形し、再水和した後、450ないし650
℃の温度条件下で焼成する方法(特開昭49−6006
号公報)。 (3)有機起孔剤として、ポリエチレングリコール、ポ
リビニルアルコール、結晶性セルロース、カーボンブラ
ック等を使用する方法、及び本発明者らが開発したポリ
メタクリル酸エステルを起孔剤として使用し、低温で起
孔剤を除去する方法(特開平8−245281号公
報)。
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記(1)の
ゲル析出時の条件制御する方法、上記(2)、(3)の
有機起孔剤を添加し、焼成、除去する方法のいずれの製
造方法によっても、マクロ細孔容積の増加とともに全細
孔容積も増加して結果的に充填密度が低下し、高充填密
度でマクロ細孔を有する活性アルミナ成形体を得ること
ができない。またいずれの方法によってもコストの高い
活性アルミナ成形体となる。
【0005】低コストのアルミナ成形体を得る方法とし
て、中心粒径が約1ないし35μmで粒径分布の四分偏
差値が約1.5以下のバイヤー法ギブサイトより得られ
る再水和性アルミナを成形し、再水和して焼成すること
によりマクロ細孔容積が大で、かつ耐磨耗強度が優れた
低密度活性アルミナ成形体を製造する方法が公知である
(特公昭63−24932号)。
【0006】しかし、この方法ではその明細書の実施例
1においても示されているように、大きな細孔容積のマ
クロ細孔を有する活性アルミナは得られるものの、全細
孔容積が増大し、充填密度が0.58g/cm3 という
低充填密度の活性アルミナとなってしまい、高充填密度
でかつマクロ細孔を有する活性アルミナを得ることはで
きなかった。
【0007】本発明は、高充填密度かつ高マクロ細孔容
積であり、高強度の活性アルミナ成形体が得られ、しか
も従来よりも低コストにて活性アルミナ成形体を製造可
能な活性アルミナ成形体の製造方法並びに該方法により
得られた活性アルミナ成形体を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明の高充填
密度でマクロ細孔を有する活性アルミナ成形体の製造方
法は、アルミナ粉体を水と混合して成形し、成形体を得
る成形工程、前記成形体を湿潤雰囲気中又は水中に保持
して再水和し、再水和成形体とする再水和工程、及び前
記再水和成形体を焼成して活性アルミナ成形体とする焼
成工程とを有し、前記アルミナ粉体は中心粒径が10〜
35μm、重装嵩密度が1.05〜1.30g/cm3
であるギブサイト結晶水酸化アルミニウムを仮焼して得
られる、少なくとも部分的に再水和性を有する再水和性
アルミナであることを特徴とする。
【0009】かかる構成の製造方法により、高充填密度
かつ高マクロ細孔容積であり、高強度の活性アルミナ成
形体が得られ、しかも従来よりも低コストにて活性アル
ミナ成形体を製造することが可能となる。
【0010】上記製造方法により得られた活性アルミナ
成形体は、マクロ細孔を有し、充填密度が0.65g/
cm3 以上であり、前記マクロ細孔は細孔半径が0.3
μm以上、マクロ細孔容積が0.05cm3 /g以上で
あり、耐圧強度が100daN/cm2 以上、BET比
表面積が100m2 /g以上となる。即ち高充填密度か
つ高マクロ細孔容積を有する活性アルミナ成形体であ
り、しかも高強度である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において原料としては、ギブサイト結晶水酸化ア
ルミニウムを使用する。
【0012】ギブサイト結晶水酸化アルミニウムは、工
業的にはバイヤー工程から得られる三水酸化アルミニウ
ムである。ギブサイト結晶水酸化アルミニウムについて
は異物を含まないものであれば、その純度は特に限定さ
れるものでははなく、通常、Na2 O含有量が0.02
〜1%程度のものを使用する。
【0013】また原料ギブサイト結晶水酸化アルミニウ
ムは、中心粒径が通常10μm以上、また35μm以
下、好ましくは20μm以下、さらに好ましくは15μ
m以下であるものを使用する。なお中心粒径の調整は、
粉砕、分級などにより行うことができる。
【0014】使用するギブサイト結晶水酸化アルミニウ
ムの中心粒径が10μm未満の場合、マクロ細孔が十分
に形成されず、得られる活性アルミナ成形体の細孔半径
0.3μm以上のマクロ細孔の細孔容積が0.05cm
3 /g未満となる。またギブサイト結晶水酸化アルミニ
ウムの中心粒径が35μmより大きくなると、得られる
活性アルミナ成形体の耐磨耗強度が低下して好ましくな
い。
【0015】使用するギブサイト結晶水酸化アルミニウ
ムは、重装嵩密度1.05〜1 .30g/cm3 のもの
を使用する。
【0016】ギブサイト結晶水酸化アルミニウムの重装
嵩密度が1.05g/cm3 未満の場合には、得られる
活性アルミナ成形体の充填密度が0.65g/cm3
下となり、目標の活性アルミナ成形体が得られない。ま
たギブサイト結晶水酸化アルミニウムの重装嵩密度が
1.30g/cm3 を超える場合、マクロ細孔が形成さ
れず、得られる活性アルミナ成形は、細孔半径0.3μ
m以上の細孔の細孔容積が0.05cm3 /g以下のも
のとなる。
【0017】なおギブサイト結晶水酸化アルミニウムの
重装嵩密度は付着水分が1 %以下で測定された値であ
る。
【0018】少なくとも部分的に再水和性を有する再水
和性アルミナは、ギブサイト結晶水酸化アルミニウムを
公知の方法により瞬間仮焼することにより得られる。再
水和性アルミナとは,水酸化アルミニウムを熱分解した
遷移アルミナ中、例えばχ,ρ−アルミナ及び無定形ア
ルミナ等,再水和可能なアルミナである。
【0019】再水和性アルミナを製造するための瞬間仮
焼は、一般的には、焼成雰囲気温度約500℃〜120
0℃、線速度約5m/秒〜約50m/秒の気流中に同伴
させて、接触時間約0.1秒〜約10秒の条件で灼熱減
量3〜10重量%まで焼成することにより行われる。
【0020】気流中で瞬間仮焼された原料粉末は通常サ
イクロン、バグフィルター、電気集塵機等公知の方法で
気流より分離、回収される。分離、回収と同時に、ある
いはその後に冷却することにより、再水和性アルミナが
得られる。
【0021】このようにして得られた少なくとも部分的
に再水和可能な再水和性アルミナは、通常、灼熱減量3
〜10重量%、BET比表面積が100m2 /g以上で
あり、結晶形主成分はχ,ρ−アルミナである。
【0022】成形工程においては、上記の少なくとも部
分的に再水和性アルミナを、水と混合して成形する。成
形方法としては、公知の方法が限定なく使用可能であ
る。具体的には,マルメライザーもしくは転動造粒機に
再水和性アルミナを水とともに供給し造粒する方法、再
水和性アルミナを水で湿らせた後に金型で圧縮成形する
方法、水と混合後に押出機で成形する方法、再水和性ア
ルミナを水と混合した後に水と混和しない溶媒中で撹拌
して成形する方法等が例示される。水と共に、少量の親
水性の有機溶剤を使用してもよい。これらの製造方法の
なかでも、生産性が大きく、球状の製品が得られること
から転動造粒機を使用した転動造粒法が最適である。
【0023】成形工程における再水和性アルミナと水と
の混合比率は特に限定されるものではないが、再水和性
アルミナ100重量部に対して水を40〜60重量部使
用することが好ましい。
【0024】成形品の形状は、活性アルミナ成形体の用
途に応じて適宜設定される。例えば球状,円柱状,リン
グ状,板状,ハニカム状,塊状等が例示される。
【0025】再水和工程においては、成形工程において
得られた成形体の機械的強度を高めるために再水和を行
い、再水和成形体を得る。再水和は、通常、室温〜20
0℃、好ましくは110〜200℃の水蒸気中または水
蒸気含有ガス中において、再水和に足る時間保持するこ
とにより行う。再水和に足る時間は、一般に1分〜1週
間である。再水和時間が長いほど,また温度が高いほど
機械的強度が大きくなる。再水和の温度が200℃を超
えると製品の表面積が低下することがある。上記の温度
は水蒸気処理中の成形体の温度であり、再水和性アルミ
ナが再水和するときの発熱を利用し、この熱の放散を防
ぐようにすれば、成形体温度が所定温度に上昇するの
で、室温に置いた密閉容器中で再水和することも可能で
ある。
【0026】再水和工程における再水和温度は110℃
以上であることがより好ましい。理由は明らかではない
が、再水和温度は110℃以上であり、かつ再水和物で
ある擬ベ−マイト質結晶の生成割合(以下、「擬ベーマ
イト化率」という。)が10%以上のとき、マクロ細孔
がより多く発現するからである。
【0027】焼成工程は、再水和工程において得られた
再水和成形体を焼成し,成形体中の付着水分、結晶水を
除いて活性アルミナ成形体を得る工程である。焼成工程
における焼成温度は通常300〜1000℃であり,こ
の範囲内において目的とする活性アルミナ成形体の目標
結晶形、細孔径、あるいは表面積に応じて焼成温度が適
宜選択される。焼成は、燃焼ガスによる加熱、電気ヒー
ターによる間接加熱、赤外線加熱等、公知の手段により
行うことができる。焼成に先だって自然乾燥、熱風乾
燥、真空乾燥等の方法で付着水分を除去して置くことも
好適な態様である。
【0028】BET比表面積の多い活性アルミナ成形体
を得ようとする場合には、焼成工程における成形体実温
度を約300〜500℃に保持することが好ましい。
【0029】焼成を移動床にて行う場合、再水和成形体
の移動方向は熱風と並行であってもよいし、垂直であっ
てもよい。熱風の形成は、空気を電気ヒーター又は燃料
燃焼にて加熱して形成する方法、燃焼ガスを直接使用す
る方法等、いずれによってもよい。熱風にて焼成する場
合、その熱風温度は約300〜500℃であることが好
ましい。
【0030】熱風温度が高すぎると、得られた活性アル
ミナ成形体のBET比表面積が低下する。熱風温度が低
すぎると結晶水の脱水が不十分となり、やはり高いBE
T比表面積を有する活性アルミナ成形体が得られない。
【0031】より望ましくは、熱風温度は300〜45
0℃であり、かつ移動床により焼成を行う場合には、該
熱風の線速度は標準状態換算にて0.05〜1.0m/
secであることが好ましい。
【0032】線速度が小さすぎると、成形体実温度が高
くなりすぎて得られた活性アルミナ成形体のBET比表
面積が低下する。線速度が大きすぎると充填層を通過す
る熱風の圧力損失が増大し、大きな熱風排風機を必要と
し、設備上好ましいものではない。
【0033】原料の再水和性アルミナ、もしくは成形工
程において成形用の液体に、得られる活性アルミナの細
孔構造、強度を損なわない範囲で他の無機化合物を添加
することができる。そのような無機化合物の例として
は、α−アルミナ等の再水和性のないアルミナ、アルミ
ニウム塩、シリカ、粘土、タルク、ベントナイト、ゼオ
ライト、コーディエライト、チタニア、アルカリ金属
塩、アルカリ土類金属塩、希土類金属塩、ジルコニア、
ムライト、シリカアルミナ等が例示される。酸化物以外
の塩を添加した場合は、焼成工程において焼成温度を塩
の分解温度以上にすることが必要となる。
【0034】再水和成形体、乾燥した再水和成形体ある
いは焼成後の活性アルミナ成形体を酸性成分含有する水
溶液と接触させることは好ましい態様であり、必要なら
ば酸性分と接触後の活性アルミナ成形体をさらに焼成す
ることも可能である。この処理により活性アルミナ成形
体中の不純物であるNa2 O等が除去でき、また表面を
酸性にする効果が得られる。
【0035】また耐熱性向上のためLa等のランタノイ
ドの塩、Ba等のアルカリ土類の塩、Si化合物を細孔
構造や強度を損なわない範囲において再水和工程中、再
水和成形体の乾燥時、あるいは焼成後の活性アルミナ成
形体に添加することも可能である。
【0036】本発明で得られた活性アルミナ成形体の代
表的な物性は、BET比表面積として100〜400m
2 /g、充填密度が0.65g/cm3 以上、マクロ細
孔容積が0.05g/cm3 以上、耐圧強度が100d
aN/cm2 以上であり、磨耗率(JIS K 146
4)は約2%以下である。また球状の活性アルミナ成形
体では、その直径は通常1〜6mmである。
【0037】本発明で得られた活性アルミナは、そのま
まの形態で吸着剤として使用もできるし、また貴金属等
を担持して触媒としても使用できる。また更に高温で焼
成しα−アルミナ成形体としても利用できる。
【0038】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により、さらに詳
細に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるも
のではない。
【0039】(物性値の測定方法) 中心粒径(μm):Leeds & Northrup
社製マイクロトラック粒度分析装置より中心粒径を求め
た。 重装嵩密度(g/cm3 ):細川粉体工学研究所製パウ
ダ−テスタ−を用いて測定した。 擬ベ−マイト化率(%):理学電機社製粉末X線回折装
置を用い、2 θ=14.4°のピ−クの面積より予め作
成した検量線より算出した。 充填密度(g/cm3 ):JIS−H1902に準拠
し、試料をメスシリンダ−にとり、100回タッピング
後の試料容積より計算した。 マクロ細孔容積(cm3 /g):Hg圧入法で半径1.
8nm〜100μmの細孔分布を測定し、その細孔分布
から半径0.3μm以上の細孔の占める細孔容積を求め
た。 耐圧強度(daN/cm2 ):試料10粒の径をマイク
ロメ−タ−で測定後、硬度試験機にて破壊強度を測定
し、断面積当たりの強度の平均値を求めた。 BET比表面積(m2 /g):マウンテック社製比表面
積測定装置を用いて測定した。
【0040】(実施例1)バイヤ−工程から得られた中
心粒径が11.3μm、重装嵩密度が1.12g/cm
3 の乾燥ギブサイト水酸化アルミニウム(水分1%以
下)を、約700℃の熱ガス気流中に投入して瞬間仮焼
した。瞬間仮焼して得られたアルミナは灼熱原料が7
%、結晶形がχ,ρで表される再水和性アルミナであっ
た。
【0041】直径1mの皿形造粒機を用い、得られた再
水和性アルミナ粉末100部に対し水を約50部をスプ
レーしながら直径2〜4mmの球状に成形した。約1k
gの該造粒物をガラス製ビ−カ−に入れステンレス製の
5リットルオ−トクレ−ブに移し、別に水を仕込み、1
10℃まで昇温し飽和水蒸気下で4時間保持し、造粒品
を再水和せしめた。熟成品の結晶形を調べたところ、擬
ベーマイト化率は7%であった。
【0042】この熟成品をアルミナ製の坩堝に約200
g仕込み、電気炉に入れ400℃まで昇温し2時間保持
した。このようにして得られた活性アルミナ成形体の物
性は表1のとおりであった。
【0043】(実施例2)再水和条件を150℃、4時
間にした構成以外は実施例1と同様の方法で、活性アル
ミナ成形体を得た。得られた活性アルミナ成形体の物性
は表1のとおりであった。
【0044】(実施例3)バイヤ−工程から得られた中
心粒径が13.4μm、重装嵩密度が1.14g/cm
3 の乾燥ギブサイト水酸化アルミニウム(水分1%以
下)を使用し、実施例1と同様の方法で、活性アルミナ
成形体を得た。得られた活性アルミナ成形体の物性は表
1のとおりであった。
【0045】(実施例4)バイヤ−工程から得られた中
心粒径が12.2μm、重装嵩密度が1.17g/cm
3 の乾燥ギブサイト水酸化アルミニウム(水分1%以
下)を使用し、実施例1と同様の方法で、活性アルミナ
成形体を得た。得られた活性アルミナ成形体の物性は表
1のとおりであった。
【0046】(比較例1)バイヤ−工程から得られた中
心粒径が11.9μm、重装嵩密度が0.94g/cm
3 の乾燥ギブサイト水酸化アルミニウム(水分1%以
下)を使用し、実施例1と同様の方法で、活性アルミナ
成形体を得た。得られた活性アルミナ成形体の物性は表
1のとおりであった。
【0047】(比較例2)バイヤ−工程から得られた中
心粒径が13.0μm、重装嵩密度が1.40g/cm
3 の乾燥ギブサイト水酸化アルミニウム(水分1%以
下)を使用し、実施例1と同様の方法で、活性アルミナ
成形体を得た。得られた活性アルミナ成形体の物性は表
1のとおりであった。
【0048】(比較例3)バイヤ−工程から得られた中
心粒径が8.1μm、重装嵩密度が1.15g/cm3
の乾燥ギブサイト水酸化アルミニウム(水分1%以下)
を使用し、実施例1と同様の方法で、活性アルミナ成形
体を得た。得られた活性アルミナ成形体の物性は表1の
とおりであった。
【0049】
【表1】
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 35/10 301 C01F 7/02 G C01F 7/02 C04B 35/10 B (72)発明者 鈴木 敬一郎 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4G030 AA36 BA34 CA01 CA04 CA09 GA01 GA04 GA06 GA08 GA11 GA19 GA27 GA31 4G066 AA20A AA20B BA09 BA20 BA23 BA25 BA26 BA35 CA43 FA03 FA22 FA25 FA34 4G069 AA01 AA08 BA01A BA01B BB05C BC16C EA04Y EB18X EC03X EC04X EC05X EC06X EC17X EC21X ED03 FA01 FB30 FB62 FC02 FC07 4G076 AA02 AB06 BA38 CA11 CA28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ粉体を水と混合して成形し、成
    形体を得る成形工程、前記成形体を湿潤雰囲気中又は水
    中に保持し、再水和して再水和成形体とする再水和工
    程、及び前記再水和成形体を焼成して活性アルミナ成形
    体とする焼成工程とを有し、前記アルミナ粉体は中心粒
    径が10〜35μm、重装嵩密度が1.05〜1.30
    g/cm3 であるギブサイト結晶水酸化アルミニウムを
    仮焼して得られ、少なくとも部分的に再水和性を有する
    再水和性アルミナであることを特徴する、高充填密度で
    マクロ細孔を有する活性アルミナ成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記再水和工程は、再水和温度110℃
    以上で擬ベーマイト化率が10%以上となるように前記
    再水和性アルミナを再水和する工程である請求項1に記
    載の活性アルミナ成形体の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の製造方法により
    製造された、マクロ細孔を有し、充填密度が0.65g
    /cm3 以上であり、前記マクロ細孔は細孔半径が0.
    3μm以上でマクロ細孔容積が0.05cm3 /g以上
    であり、耐圧強度が100daN/cm2 以上、BET
    比表面積が100m2 /g以上である活性アルミナ成形
    体。
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