JPH06142636A - アルミドロスの再利用方法 - Google Patents
アルミドロスの再利用方法Info
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- JPH06142636A JPH06142636A JP4299630A JP29963092A JPH06142636A JP H06142636 A JPH06142636 A JP H06142636A JP 4299630 A JP4299630 A JP 4299630A JP 29963092 A JP29963092 A JP 29963092A JP H06142636 A JPH06142636 A JP H06142636A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P40/00—Technologies relating to the processing of minerals
- Y02P40/10—Production of cement, e.g. improving or optimising the production methods; Cement grinding
Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミドロスを再利用する。
【構成】 アルミニウム廃材の溶解工程で発生したアル
ミドロス及び石灰質原料と水とを混合し、得られた混合
物を加熱してC3 AH6 を含む中間生成物を得、該中間
生成物を300〜400℃で加熱してC3 AH1.5 及び
/又はC12A7 Hを主成分とする速硬性水硬性材料を得
る。 【効果】 従来は廃棄されていたアルミドロスを補修
材、緊急工事材料、吹付材等として有用な速硬性水硬性
材料として再利用できる。
ミドロス及び石灰質原料と水とを混合し、得られた混合
物を加熱してC3 AH6 を含む中間生成物を得、該中間
生成物を300〜400℃で加熱してC3 AH1.5 及び
/又はC12A7 Hを主成分とする速硬性水硬性材料を得
る。 【効果】 従来は廃棄されていたアルミドロスを補修
材、緊急工事材料、吹付材等として有用な速硬性水硬性
材料として再利用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回収されたアルミニウム
缶などを溶解してアルミニウム地金とする際に発生する
アルミドロスの再利用方法に関する。
缶などを溶解してアルミニウム地金とする際に発生する
アルミドロスの再利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム缶などのアルミニウム廃材
(スクラップ)を溶解してアルミニウム地金として再生
する場合、スクラップにNaCl,KCl等のフラック
スを添加して溶解するのであるが、この際ドロスと称さ
れる鉱滓が副生する。このドロスは、その後水洗されて
可溶性成分が除かれてアルミドロスとなる。
(スクラップ)を溶解してアルミニウム地金として再生
する場合、スクラップにNaCl,KCl等のフラック
スを添加して溶解するのであるが、この際ドロスと称さ
れる鉱滓が副生する。このドロスは、その後水洗されて
可溶性成分が除かれてアルミドロスとなる。
【0003】このアルミドロスの構成物組成は、例えば
次のようなものである。
次のようなものである。
【0004】メタリックAl: 4重量% Al(OH)3 :68重量% MgO :10重量% MgAl2 O4 : 6重量% その他 :12重量% この「その他」には、アルミ缶塗料中の白色顔料に由来
するTiO2 の他、Fe2 O3 ,MnO,Na2 O,S
O3 などが含有される。
するTiO2 の他、Fe2 O3 ,MnO,Na2 O,S
O3 などが含有される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、このアルミドロ
スは、すべて廃棄処分されていたのであるが、廃棄すべ
き埋立地等が乏しいこともあり、再利用が望まれてい
た。
スは、すべて廃棄処分されていたのであるが、廃棄すべ
き埋立地等が乏しいこともあり、再利用が望まれてい
た。
【0006】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たものであって、アルミドロスを有効利用して、カルシ
ウムアルミネートを主成分とする速硬性水硬性材料を製
造する方法を提供することを目的とする。
たものであって、アルミドロスを有効利用して、カルシ
ウムアルミネートを主成分とする速硬性水硬性材料を製
造する方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のアルミドロスの
再利用方法は、アルミニウム廃材の溶解工程で発生した
アルミドロス及び石灰質原料と水とを混合し、得られた
混合物を加熱してC3AH6 を含む中間生成物を得、該
中間生成物を300〜400℃で加熱してC3AH1.5
及び/又はC12A7 Hを主成分とする速硬性水硬性材料
を得ることを特徴とする。
再利用方法は、アルミニウム廃材の溶解工程で発生した
アルミドロス及び石灰質原料と水とを混合し、得られた
混合物を加熱してC3AH6 を含む中間生成物を得、該
中間生成物を300〜400℃で加熱してC3AH1.5
及び/又はC12A7 Hを主成分とする速硬性水硬性材料
を得ることを特徴とする。
【0008】
【作用】かかる本発明によると、従来は廃棄されていた
アルミドロスを、建築物や道路等の補修材料、緊急工事
材料、吹付け材料等として有用な速硬性水硬性材料とし
て再利用することができる。
アルミドロスを、建築物や道路等の補修材料、緊急工事
材料、吹付け材料等として有用な速硬性水硬性材料とし
て再利用することができる。
【0009】以下、本発明の構成についてさらに詳細に
説明する。
説明する。
【0010】本発明において採用されるアルミドロス
は、通常は、各種アルミスクラップの溶解工程から排出
されるドロスをボールミル等で粉砕し、反応槽に投じて
水洗し、濾別し、さらにフィルタープレス等で脱水した
ものである。
は、通常は、各種アルミスクラップの溶解工程から排出
されるドロスをボールミル等で粉砕し、反応槽に投じて
水洗し、濾別し、さらにフィルタープレス等で脱水した
ものである。
【0011】このアルミドロスに添加される石灰質原料
としては、消石灰(Ca(OH)2)が好適であるが、
生石灰(CaO)であっても良い。石灰質原料の添加割
合は、添加後の混合物中のCaO/Al2 O3 モル換算
比が2.5〜4、特に3程度になるようにするのが好ま
しい。
としては、消石灰(Ca(OH)2)が好適であるが、
生石灰(CaO)であっても良い。石灰質原料の添加割
合は、添加後の混合物中のCaO/Al2 O3 モル換算
比が2.5〜4、特に3程度になるようにするのが好ま
しい。
【0012】本発明においては、アルミドロスに所定量
の石灰質原料を添加してボールミル等で十分に混合し、
これに水を加えて加熱反応させる。
の石灰質原料を添加してボールミル等で十分に混合し、
これに水を加えて加熱反応させる。
【0013】ここで、水の添加量はアルミドロスと石灰
質原料の混合物100重量部に対して200〜500重
量部、特に300重量部程度とするのが好ましい。
質原料の混合物100重量部に対して200〜500重
量部、特に300重量部程度とするのが好ましい。
【0014】また、反応は50〜100℃、特に90〜
95℃の加熱下で行なうのが好ましく、このような程度
範囲において、反応時間は30分以上、特に2時間以上
とするのが好ましい。
95℃の加熱下で行なうのが好ましく、このような程度
範囲において、反応時間は30分以上、特に2時間以上
とするのが好ましい。
【0015】このような加熱反応後、反応液を濾過する
ことによりC3 AH6 (3CaO・Al2 O3 ・6H2
O)を含む中間生成物が得られる。
ことによりC3 AH6 (3CaO・Al2 O3 ・6H2
O)を含む中間生成物が得られる。
【0016】得られた中間生成物は、加熱してC3 AH
1.5 (3CaO・Al2 O3 ・1.5H2 O)及び/又
はC12A7 H(12CaO・7Al2 O3 ・H2 O)を
主成分とする速硬性水硬性材料を得る。この加熱は30
0〜500℃、特に350〜400℃で行なうのが好ま
しい。
1.5 (3CaO・Al2 O3 ・1.5H2 O)及び/又
はC12A7 H(12CaO・7Al2 O3 ・H2 O)を
主成分とする速硬性水硬性材料を得る。この加熱は30
0〜500℃、特に350〜400℃で行なうのが好ま
しい。
【0017】このものは、ブレーン比表面積3000〜
10000cm2 /gに粉砕し、水を加えて混練して補
修、吹付等に使用される。
10000cm2 /gに粉砕し、水を加えて混練して補
修、吹付等に使用される。
【0018】なお、本発明により製造される速硬性水硬
性材料は、その使用に対し、石膏及び/又はポルトラン
ドセメントを添加して用いても良い。石膏及び/又はポ
ルトランドセメントを添加する場合、その添加量は上記
粉砕物100重量部に対し石膏は55重量部以下、ポル
トランドセメントは900重量部以下とするのが好まし
い。
性材料は、その使用に対し、石膏及び/又はポルトラン
ドセメントを添加して用いても良い。石膏及び/又はポ
ルトランドセメントを添加する場合、その添加量は上記
粉砕物100重量部に対し石膏は55重量部以下、ポル
トランドセメントは900重量部以下とするのが好まし
い。
【0019】なお、石膏及び/又はポルトランドセメン
トは、速硬性水硬性材料の粉砕時に添加しても良い。こ
の場合、ポルトランドセメントとしてはクリンカーを用
いても良い。
トは、速硬性水硬性材料の粉砕時に添加しても良い。こ
の場合、ポルトランドセメントとしてはクリンカーを用
いても良い。
【0020】このような本発明の速硬性水硬性材料を実
用するに際しては、必要とされる可使時間を得るために
遅延剤を用いてもよい。ここで用いる遅延剤とは、オキ
シカルボン酸(例えば、クエン酸、酒石酸など)、ある
いはそれとアルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウムなど)を併用したもの
が好適である。
用するに際しては、必要とされる可使時間を得るために
遅延剤を用いてもよい。ここで用いる遅延剤とは、オキ
シカルボン酸(例えば、クエン酸、酒石酸など)、ある
いはそれとアルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウムなど)を併用したもの
が好適である。
【0021】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。
説明する。
【0022】実施例1 下記の組成のアルミドロス100重量部に対し、消石灰
を110重量部加え、ボールミル中で混合粉砕した後、
水630重量部を加え、90℃で24時間反応させた。
その後、反応液を濾過し、得られた生成物を100℃で
6時間乾燥した後、350℃で焼成(加熱脱水)した。
その後、ブレーン比表面積3800cm2 /gまで粉砕
した。
を110重量部加え、ボールミル中で混合粉砕した後、
水630重量部を加え、90℃で24時間反応させた。
その後、反応液を濾過し、得られた生成物を100℃で
6時間乾燥した後、350℃で焼成(加熱脱水)した。
その後、ブレーン比表面積3800cm2 /gまで粉砕
した。
【0023】この粉砕物100重量部に対し水を30重
量部添加して混練し、直径5cm、高さ10cmの型枠
中に入れ、硬化させた後、脱型して成形体を得た。この
成形体の強度(3時間後)は16kgf/cm2 であっ
た。
量部添加して混練し、直径5cm、高さ10cmの型枠
中に入れ、硬化させた後、脱型して成形体を得た。この
成形体の強度(3時間後)は16kgf/cm2 であっ
た。
【0024】アルミドロスの組成(重量%) Al2 O3 :56.9 MgO :11.8 TiO2 : 3.1 Fe2 O3 : 1.5 SiO2 : 1.9 MnO : 0.3 CaO : 0.3 Na2 O : 0.4 K2 O : 0.3 SO3 : 4.3 P2 O5 : 0.1 Cl : 0.6 Ig.loss:18.5 実施例2 実施例1において、粉砕時に石膏を焼成物100重量部
に対し50重量部添加したこと以外は同様にして実験を
行なった。得られた成形体の強度(3時間後)は19k
gf/cm2 であった。
に対し50重量部添加したこと以外は同様にして実験を
行なった。得られた成形体の強度(3時間後)は19k
gf/cm2 であった。
【0025】実施例3 実施例1において、粉砕時に焼成物100重量部に対し
石膏50重量部及びポルトランドセメント350重量部
を添加したこと以外は同様にして実験を行なった。得ら
れた成形体の強度(3時間後)は163kgf/cm2
であった。
石膏50重量部及びポルトランドセメント350重量部
を添加したこと以外は同様にして実験を行なった。得ら
れた成形体の強度(3時間後)は163kgf/cm2
であった。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、従来は廃
棄されていたアルミドロスを補修材、緊急工事材料、吹
付材等として有用な速硬性水硬性材料として再利用でき
る。
棄されていたアルミドロスを補修材、緊急工事材料、吹
付材等として有用な速硬性水硬性材料として再利用でき
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム廃材の溶解工程で発生した
アルミドロス及び石灰質原料と水とを混合し、得られた
混合物を加熱してC3 AH6 を含む中間生成物を得、該
中間生成物を300〜400℃で加熱してC3 AH1.5
及び/又はC12A7 Hを主成分とする速硬性水硬性材料
を得ることを特徴とするアルミドロスの再利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299630A JPH06142636A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | アルミドロスの再利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299630A JPH06142636A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | アルミドロスの再利用方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06142636A true JPH06142636A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17875091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4299630A Withdrawn JPH06142636A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | アルミドロスの再利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06142636A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056989A (ja) * | 2004-08-19 | 2006-03-02 | Mitsubishi Materials Corp | 水硬性アルミナ、それを用いた含水土用中性固化材、水硬性アルミナの製造方法、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 |
JP2006297285A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Ube Ind Ltd | 含水土用低アルカリ固化材および固化処理方法 |
JP4690729B2 (ja) * | 2005-01-14 | 2011-06-01 | 三菱マテリアル株式会社 | 含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物、及びその製造方法、並びに含水土用中性固化材、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP4299630A patent/JPH06142636A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006056989A (ja) * | 2004-08-19 | 2006-03-02 | Mitsubishi Materials Corp | 水硬性アルミナ、それを用いた含水土用中性固化材、水硬性アルミナの製造方法、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 |
JP4680549B2 (ja) * | 2004-08-19 | 2011-05-11 | 三菱マテリアル株式会社 | 含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物、及びその製造方法、並びに含水土用中性固化材、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 |
JP4690729B2 (ja) * | 2005-01-14 | 2011-06-01 | 三菱マテリアル株式会社 | 含水土中性固化材用の水硬性アルミナ組成物、及びその製造方法、並びに含水土用中性固化材、重金属溶出防止方法、及び高含水土の脱水固化処理方法 |
JP2006297285A (ja) * | 2005-04-20 | 2006-11-02 | Ube Ind Ltd | 含水土用低アルカリ固化材および固化処理方法 |
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